(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】端子なしコネクタおよび端子なしコネクタを有する回路
(51)【国際特許分類】
H01R 12/81 20110101AFI20240312BHJP
【FI】
H01R12/81
(21)【出願番号】P 2022503416
(86)(22)【出願日】2020-07-13
(86)【国際出願番号】 US2020041830
(87)【国際公開番号】W WO2021011487
(87)【国際公開日】2021-01-21
【審査請求日】2023-07-11
(32)【優先日】2019-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522021158
【氏名又は名称】セルリンク コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】CelLink Corporation
【住所又は居所原語表記】610 Quarry Rd., San Carlos,Califorrnia, 94070 United State of America
(74)【代理人】
【識別番号】100086531
【氏名又は名称】澤田 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】100093241
【氏名又は名称】宮田 正昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101801
【氏名又は名称】山田 英治
(74)【代理人】
【識別番号】100095496
【氏名又は名称】佐々木 榮二
(74)【代理人】
【識別番号】110000763
【氏名又は名称】弁理士法人大同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コークレー、ケビン マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン、マルコム パーカー
(72)【発明者】
【氏名】テルラーク、マーク
(72)【発明者】
【氏名】フィンドレー、ウィル
【審査官】高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】特表2006-505106(JP,A)
【文献】特開2005-093271(JP,A)
【文献】特開昭64-000668(JP,A)
【文献】特開平11-329625(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R12/00-12/91
H01R24/00-24/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル相互接続回路に接続するためのコネクタにおいて、
少なくとも第1の側壁、第2の側壁、および底壁によって形成されるハウジングチャンバを含むベースであって、上記第1の側壁および上記第2の側壁が上記ベースの周りに対面して配置され、上記底壁が上記第1の側壁および上記第2の側壁の間に配置されている、上記ベースと、
第1のヒンジを介して上記ベースの
後方壁部分の頂部に結合された回路クランプであって、当該回路クランプは、上記第1のヒンジの周りを解放位置からクランプ位置へと時計方向または反時計方向のいずれかの方向で回転するように構成され、上記
回路クランプは、上記解放位置から上記クランプ位置へと回転するときに、上記底壁へと回転する上記回路クランプと、
第2のヒンジを介して上記ベースの
前方壁部分の頂部に結合されたカバーピースであって、当該カバーピースは、上記第2のヒンジの周りを開位置から閉位置へと、上記回路クランプの方向と逆方向の上記時計方向または反時計方向の他の一方向で回転するように構成され、上記カバーピースは、上記開位置から上記閉位置へと回転するときに、上記底壁へと回転する、上記カバーピースとを有
し、
上記後方壁部分の高さは、上記回路クランプが上記クランプ位置に配置されたときに、上記底壁および上記回路クランプが、上記フレキシブル相互接続回路の一部をクランプするように選択され、上記前方壁部分の高さは、上記カバーピースが、上記閉位置に配置されたときに、上記クランプ位置の上記回路クランプの上に配置された上記フレキシブル相互接続回路の一部をカバーするように選択されることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
上記回路クランプは、上記フレキシブル相互接続回路を、上記ベースと上記回路クランプとの間において上記クランプ位置に固定するように構成される請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
上記回路クランプが1つまたは複数の突起を含み、各突起が上記第1の側壁または上記第2の側壁の内部のソケットとインターフェースして上記回路クランプを上記クランプ位置に固定するように構成されている請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
上記回路クランプが凸状上面を含み、上記フレキシブル相互接続回路が上記クランプ位置で上記凸状上面の形状に合致する請求項2に記載のコネクタ。
【請求項5】
上記ベースは、モジュール側コネクタのブレードを受け入れるように構成された1つまたは複数のブレード開口部を有する請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
上記カバーピースが、上記閉位置において上記ハウジングチャンバ
の内部と対面する対面表面を有し、上記
対面表面が、上記回路クランプの上記凸状上面からオフセットされた1つまたは複数の凸状部分を有する請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
上記カバーピースが1つまたは複数の突起を有し、各突起が上記第1の側壁または上記第2の側壁の内部の対応するソケットとインターフェースして上記カバーピースを閉位置に固定するように構成される請求項1に記載のコネクタ。
【請求項8】
上記回路クランプはクランプグリップ面を備える、請求項4に記載のコネクタ。
【請求項9】
上記クランプグリップ面は、上記凸状上面とは反対側の上記回路クランプの底面に配置されている、請求項
8に記載のコネクタ。
【請求項10】
上記ベースがベースグリップ面をさらに有する、請求項
9に記載のコネクタ。
【請求項11】
上記フレキシブル相互接続回路が上記コネクタに収容され、上記回路クランプが上記クランプ位置にあるときに、上記クランプグリップ面および上記ベースグリップ面は、上記フレキシブル相互接続回路の第1の部分の両側面に対して固定力を提供するように位置合わせされる、請求項
10に記載のコネクタ。
【請求項12】
上記フレキシブル相互接続回路が上記コネクタによって収容され、上記回路クランプが上記クランプ位置にあるときに、上記回路クランプは、上記底壁と上記凸状上面の両方で上記フレキシブル相互接続回路に接触するように構成されている、請求項
9に記載のコネクタ。
【請求項13】
上記フレキシブル相互接続回路をさらに備える、請求項1に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
この出願は、2019年7月16日に出願された「端子なしコネクタおよび端子なしコネクタを有する回路」(代理人整理番号CLNKP013P)と題された米国仮出願第62/874,586号および2019年10月9日に出願された「端子なしコネクタおよび端子なしコネクタを有する回路」(代理人整理番号CLNKP013P2)と題された米国仮出願第62/913,131号の利益を主張する。これらの出願は、すべての目的のために参照によりその全体がここに組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
電力および制御信号は、通常、ハーネスに一緒に束ねられた複数のワイヤを使用して、車両または他の機械またはシステムの個々の構成要素に伝送される。従来のハーネスにおいて、各ワイヤは丸い断面プロファイルを持ち、絶縁スリーブで個別に囲まれていて良い。各ワイヤの断面サイズは、材料と、このワイヤによって伝送される電流とに基づいて選択される。さらに、抵抗加熱と熱放散は、従来のハーネスではさらに大きな断面サイズのワイヤを必要とする電力伝送中の懸念事項である。さらに、相互接続回路を個々のコンポーネントと結合するための従来のコネクタは、かなりかさばり、重く、製造に費用がかかることが多い。それでも、自動車、航空宇宙、およびその他の業界は、より小さく、より軽く、より安価なコンポーネントを求めている。
【0003】
必要なものは、端子なしコネクタと、軽くて安価に製造できる端子なしコネクタを有し、従来の丸い断面プロファイルを含まない柔軟な相互接続回路用に構成できる回路である。
【発明の概要】
【0004】
以下は、本開示の所定の要素の基本的な理解を提供するために、本開示の簡略化された概要を提示する。この概要は、本開示の広範な概説ではなく、本開示の重要かつ重要な要素を特定したり、本開示の範囲を描写したりするものではない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして、ここに開示されるいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0005】
端子なしコネクタ、および、端子なしコネクタを有する回路が提供される。具体的には、フレキシブル相互接続回路に接続するためのコネクタは、ハウジングと、ハウジング内に配置されたバネ式ガイドとを有する。バネ式ガイドは、フレキシブル相互接続回路がハウジングにプリロードされるときに、フレキシブル相互接続回路を下向きに押す。コネクタは、伸長位置と挿入位置との間を移動するように構成されたスライダをさらに有する。スライダは、挿入位置でフレキシブル相互接続回路を上向きに押すように構成された凸状上面を含む。
【0006】
ハウジングは、ブレード開口部を通して挿入されたモジュール側コネクタのブレードを受け入れるように構成されたブレード開口部をさらに有して良い。バネ式ガイドは、プリロードされたフレキシブル相互接続回路に対してブレードを押し付けて良い。上述の凸状上面は、フレキシブル相互接続回路をブレードに対して上向きに押す。
【0007】
ハウジングは、スライダを挿入位置に固定するために、スライダのストライクに相互接続するように構成されたラッチを備えて良い。フレキシブル相互接続回路は、回路をコネクタに固定できるように、感圧接着剤で裏打ちされて良い。スライダの凸状上面は、伸長位置から挿入位置に移動するときにフレキシブル相互接続回路に対する摩擦を増大させるために溝で構成されたグリップ表面を有して良い。
【0008】
コネクタは、プリロードされたフレキシブル相互接続回路を固定するように構成されたくさびをさらに有して良い。ハウジングは、フレキシブル相互接続回路がハウジングにプリロードされているときに、当該フレキシブル相互接続回路を下向きに屈曲させるように構成された棚を有して良い。
【0009】
他の実施例において、フレキシブル相互接続回路に接続するためのコネクタは、少なくとも第1の側壁および第2の側壁によって形成されるハウジングチャンバを具備するベースを有して良い。第1の側壁および第2の側壁は、ベースの周りで対面して配置されている。コネクタは、第1のヒンジを介してベースに結合された回路クランプをさらに有し、この回路クランプは、解放位置とクランプ位置との間を移動するように構成される。コネクタは、第2のヒンジを介してベースに結合されたカバーピースをさらに含み、カバーピースは、開位置と閉位置との間を移動するように構成される。
【0010】
回路クランプは、ベースと当該回路クランプとの間でフレキシブル相互接続回路をクランプ位置に固定するように構成されて良い。回路クランプは、1つまたは複数の突起を有して良く、各突起は、回路クランプをクランプ位置に固定するために、第1の側壁または第2の側壁の内部のソケットとインターフェースするように構成される。回路クランプは、凸状上面を含んで良く、フレキシブル相互接続回路は、クランプされた位置で当該上面の形状に合致する。
【0011】
ベースは、モジュール側コネクタのブレードを受け入れるように構成された1つまたは複数のブレード開口部を有して良い。カバーピースは、閉位置にあるハウジングチャンバ内において接触表面を有して良い。この接触表面は、回路クランプの凸状上面からオフセットされた1つまたは複数の凸状部分を有して良い。カバーピースは、1つまたは複数の突起であって良い。各突起は、カバーピースを閉位置に固定するために、第1の側壁または第2の側壁の内部において対応するソケットとインターフェースするように構成される。
【0012】
また、ベースと、第1のヒンジを介してベースに結合された回路クランプとを有するインサート構成要素を含む、端子のないコネクタが記載され、当該回路クランプは、解放位置とクランプ位置との間を移動するように構成される。
コネクタは、第1の側壁、第2の側壁、床、上部接触表面、および界面面によって形成されるハウジングチャンバを含むハウジング構成要素をさらに有する。クランプ位置では、インサートコンポーネントは、回路クランプおよびベースの間にフレキシブル相互接続回路を固定し、ハウジンチャンバ内でハウジングコンポーネントにしっかりと結合するように構成されている。
【0013】
回路クランプは、ベースと回路クランプとの間においてフレキシブル相互接続回路をクランプ位置に固定するように構成されて良い。回路クランプは、凸状上面を含んで良く、フレキシブル相互接続回路は、クランプ位置において、回路クランプの上面形状に合致する。
【0014】
ハウジング構成要素は、モジュール側コネクタのブレードを受け入れるように構成された1つまたは複数のブレード開口部を有して良い。ハウジングチャンバ内においてハウジング構成要素の上部接触表面は、回路クランプの凸状上面からオフセットされた1つまたは複数の凸状部分を有する。
【0015】
回路クランプは、1つまたは複数の突起を有して良く、各突起は、回路クランプをクランプ位置に固定するために、第1の側壁または第2の側壁内のソケットとインターフェースするように構成される。
【0016】
これらの例および他の例は、図を参照して以下でさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本開示は、本開示の特定の例を図説する添付の図面と併せて以下の説明を参照することによって最もよく理解される。
【
図1A】
図1Aは、1つまたは複数の実施例に従う、アセンブリにおいて使用されるフレキシブルハイブリッド相互接続回路の一例の模式図である。
【
図1B】
図1Bは、モジュール側コネクタの例であり、これはワイヤを終端するか、またはプリント回路基板に取り付けることができる。
【
図2A】
図2Aは、フレキシブルハイブリッド相互接続回路の信号伝送部分および/または電力伝送部分で使用するための導電性要素の例である。
【
図2B】
図2Bは、フレキシブルハイブリッド相互接続回路の信号伝送部分および/または電力伝送部分で使用するための導電性要素の例である。
【
図2C】
図2Cは、フレキシブルハイブリッド相互接続回路の信号伝送部分および/または電力伝送部分で使用するための導電性要素の例である。
【
図3A】
図3Aは、1つまたは複数の実施例に従う、回路側コネクタの断面図を示している。
【
図3B】
図3Bは、1つまたは複数の実施例に従う、回路側コネクタの断面図を示している。
【
図3C】
図3Cは、1つまたは複数の実施例に従う、回路側コネクタの断面図を示している。
【
図3D】
図3Dは、1つまたは複数の実施例に従う、回路側コネクタの断面図を示している。
【
図3E】
図3Eは、1つまたは複数の実施例に従う、回路側コネクタの断面図を示している。
【
図3F】
図3Fは、1つまたは複数の実施例に従う、回路側コネクタの断面図を示している。
【
図3G】
図3Gは、1つまたは複数の実施例に従う、回路側コネクタの断面図を示している。
【
図3H】
図3Hは、1つまたは複数の実施例に従う、回路側コネクタの断面図を示している。
【
図4A】
図4Aは、1つまたは複数の実施例に従う、モジュール側コネクタとインターフェースする
図3A~3Hの回路側コネクタの断面図を示す。
【
図4B】
図4Bは、1つまたは複数の実施例に従う、モジュール側コネクタとインターフェースする
図3A~3Hの回路側コネクタの断面図を示す。
【
図4C】
図4Cは、1つまたは複数の実施例に従う、モジュール側コネクタとインターフェースする
図3A~3Hの回路側コネクタの断面図を示す。
【
図4D】
図4Dは、1つまたは複数の実施例に従う、モジュール側コネクタとインターフェースする
図3A~3Hの回路側コネクタの断面図を示す。
【
図4E】
図4Eは、1つまたは複数の実施例に従がう、ゼロ挿入力(ZIF)端子に使用されるスライダバーを備えた回路側コネクタハウジングの例である。
【
図5A】
図5Aは、1つまたは複数の実施例に従う、マルチヒンジ回路側コネクタの断面図を示す。
【
図5B】
図5Bは、1つまたは複数の実施例に従う、マルチヒンジ回路側コネクタの断面図を示す。
【
図5C】
図5Cは、1つまたは複数の実施例に従う、マルチヒンジ回路側コネクタの断面図を示す。
【
図5D】
図5Dは、1つまたは複数の実施例に従う、マルチヒンジ回路側コネクタの断面図を示す。
【
図5E】
図5Eは、1つまたは複数の実施例に従う、マルチヒンジ回路側コネクタの断面図を示す。
【
図5F】
図5Fは、1つまたは複数の実施例に従う、マルチヒンジ回路側コネクタの断面図を示す。
【
図6A】
図6Aは、1つまたは複数の実施例に従う、ツーピース回路側コネクタの断面図を示す。
【
図6B】
図6Bは、1つまたは複数の実施例に従う、ツーピース回路側コネクタの断面図を示す。
【
図6C】
図6Cは、1つまたは複数の実施例に従う、ツーピース回路側コネクタの断面図を示す。
【
図6D】
図6Dは、1つまたは複数の実施例に従う、ツーピース回路側コネクタの断面図を示す。
【
図6E】
図6Eは、1つまたは複数の実施例に従う、ツーピース回路側コネクタの断面図を示す。
【
図6F】
図6Fは、1つまたは複数の実施例に従う、ツーピース回路側コネクタの断面図を示す。
【
図6G】
図6Gは、1つまたは複数の実施例に従う、ツーピース回路側コネクタの断面図を示す。
【
図7A】
図7Aは、1つまたは複数の実施例に従う、他のマルチヒンジ回路側コネクタの断面図を示す。
【
図7B】
図7Bは、1つまたは複数の実施例に従う、他のマルチヒンジ回路側コネクタの断面図を示す。
【
図8A】
図8Aは、1つまたは複数の実施例に従う、バネガイド回路側コネクタの断面図を示す。
【
図8B】
図8Bは、1つまたは複数の実施例に従う、バネガイド回路側コネクタの断面図を示す。
【
図8C】
図8Cは、1つまたは複数の実施例に従う、バネガイド回路側コネクタの断面図を示す。
【
図8D】
図8Dは、1つまたは複数の実施例に従う、バネガイド回路側コネクタの断面図を示す。
【
図8E】
図8Eは、1つまたは複数の実施例に従う、バネガイド回路側コネクタの断面図を示す。
【
図9A】
図9Aは、1つまたは複数の実施例に従う、他のバネガイド回路側コネクタの断面図を示す。
【
図9B】
図9Bは、1つまたは複数の実施例に従う、他のバネガイド回路側コネクタの断面図を示す。
【
図9C】
図9Cは、1つまたは複数の実施例に従う、他のバネガイド回路側コネクタの断面図を示す。
【
図9D】
図9Dは、1つまたは複数の実施例に従う、他のバネガイド回路側コネクタの断面図を示す。
【
図10A】
図10Aは、いくつかの例に従って、フレキシブルハイブリッド相互接続回路を展開する例を示す。
【
図10B】
図10Bは、いくつかの例に従って、フレキシブルハイブリッド相互接続回路を展開する例を示す。
【
図10C】
図10Cは、絶縁体を4つの絶縁体ストリップに分割する3つの絶縁体開口部を含む絶縁体の模式的な上面図を示す。
【
図10D】
図10Dは、絶縁体の一端が平面内の他端に対して90°回転した、
図10Cに示される絶縁体の模式的な上面図を示す。
【
図10G】
図10Gは、複数のフレキシブルハイブリッド相互接続回路の製造アセンブリの例を示す。
【
図10H】
図10Hは、相互接続ハブおよび複数のフレキシブルハイブリッド相互接続回路を含む相互接続アセンブリの例を示す。
【
図11C】
図11Cは、一緒に折り畳まれて積み重ねられる準備ができている異なる部分を有する部分的に組み立てられた電気ハーネスアセンブリの例を示す。
【詳細な説明】
【0018】
以下の説明では、提示された概念の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が示されている。提示された概念は、これらの特定の詳細の一部またはすべてなしで実践することができる。他の例において、説明された概念を不必要に曖昧にしないように、よく知られているプロセス操作が詳細に説明されていない。いくつかの概念は特定の例と併せて説明されるけれども、これらの例は限定することを意図していないことが理解されるであろう。それどころか、それは、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の精神および範囲内に含まれる代替物、修正、および均等物を網羅することを意図している。
【0019】
[
図1A、1B、2A、2B、および2C-柔軟な相互接続回路]
相互接続回路は、電力および/または信号を送達するために使用され、車両、電化製品、電子機器などのような様々な用途に使用される。そのような相互接続回路の一例はハーネスであり、これは通常、円形または長方形の断面プロファイルを有する導電体を利用する。ハーネスでは、各導電体は、単線の丸線または撚り線の小さな丸線のセットであって良い。ポリマーシェルが各導電体を絶縁する。さらに、複数の絶縁された導電体が大きな束を形成して良い。
【0020】
図1Aは、アセンブリ110で使用されるフレキシブルハイブリッド相互接続回路100の一例の模式図である。ここで使用されるように、フレキシブルハイブリッド相互接続回路は、「フレックス曲回路」(flex)と呼ばれて良い。アセンブリ110は車のドアとして示されているけれども、当業者は、他の様々なタイプの車両パネル(例えば、屋根パネル、床パネル)および車両のタイプ(例えば、航空機、船舶)も、また、この範囲にあることを理解するであろう。さらに、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100は、ヒートシンクまたはヒートスプレッダとして動作可能である他のタイプの構造(例えば、電池ハウジング)の一部であるか、またはそれに取り付けられて良い。例えば、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100は、様々な器具(例えば、冷蔵庫、洗濯機/乾燥機、暖房、換気、および空調)、航空機配線、電池相互接続などに使用することができる。
【0021】
フレックス回路、例えばフレックス回路100を、雌コネクタ内の雌金属端子を必要とせずに自動車コネクタの雄ピン(「ブレード」としても知られる)に固定する新しい態様が提供される。ここで使用される場合、自動車用コネクタは「モジュール側コネクタ」と呼ばれることがあり、雌コネクタは「回路側コネクタ」と呼ばれることがある。システムから雌の金属端子を排除することで、フレキシブルハーネスの重量、サイズ、およびコストを削減できる可能性がある。さらに、いくつかの例において、雌端子をなくすことで、フレックスハーネスをラウンドワイヤーハーネスと下位互換性を持たせるためのはるかに簡単な方法が提供されます。たとえば、3D印刷を使用して、特定の雄のプラスチックコネクタと結合するセミカスタムの雌のプラスチックコネクタを作成できる。
【0022】
ここに記載される所定のフレックス回路の固定機能は、もっぱらプラスチック部品に基づくことができる(そして雌の金属端子はない)。固定機能は、(1)フレキシブル回路を雌コネクタハウジングに固定すること、(2)雌コネクタハウジングを雄コネクタハウジングに固定すること、および(3)フレックス回路を雄コネクタピンに固定することを含む。ここで説明されるフレキシブル回路の様々な特徴は、これらの固定機能を提供する。これらの3つの固定機能は、コネクタハウジングと呼ばれることもある、同じコンポーネントによって提供されることに留意されたい。いくつかの例において、コネクタハウジングは、2つ以上のプラスチックサブコンポーネントのアセンブリであって良い。
【0023】
具体的には、コネクタハウジングは、1つまたは複数のラッチシステムを形成し、その結果、これらの3つの固定機能のそれぞれは、別個のラッチシステムによって達成される。いくつかの例において、これらの3つの固定機能を達成するために必要なラッチシステムの数は2つ、または、さらには1つである。
【0024】
例示的な例として、アセンブリ100は、モジュール側コネクタ120を含むスピーカーシステム112を含んで良い。
図1Bは、ワイヤ126を終端するか、またはプリント回路基板(PCB)に取り付けることができるモジュール側コネクタの例を示している。モジュール側コネクタ120は、モジュール側コネクタハウジング122内に雄ピンまたはブレード124を含む雄コネクタである。ハウジング122は、ドアパネルなどの構造に固定するための取り付け部分128を含んで良い。通常、モジュール側コネクタ120は、ブレード124が回路側コネクタの雌の金属端子に挿入されるように、回路側コネクタとインターフェースするように構成される。既存のシステムでは、このような雌の金属端子は、最初に回路側のハウジング内のフレックス回路に結合される。
【0025】
先に述べたように、嵌合する金属ピンに機械的および電気的に接続するためにフレックス回路に金属端子を追加する必要性は、重量、サイズ、およびコストを大幅に増加させ、自動車および他の同様の用途における様々なフレキシブル回路の使用を実質的に制限する。いくつかの例において、フレックス回路のフレキシブル回路トレースは、モジュール側コネクタの雄ピン(別名「ブレード」)と完全に位置合わせされるように設計できるため、これらの端子は必要ない場合がある。
【0026】
ここに記載されているのは、嵌合端子の雄ブレードへの端子のないフレキシブル回路の電気的および機械的取り付けを提供する方法および設計である。特別に構成されたコネクタハウジングが使用される。いくつかの例において、コネクタハウジングは、以下に説明する1つまたは複数のプラスチック材料から形成されている。
【0027】
自動車用途におけるすべての嵌合端子の90%以上が雄ブレードを使用することに留意されたい。そのため、以下の説明では雌コネクタに焦点を当てている。しかしながら、当業者は、記載された多くの特徴が雄コネクタにも適用可能であり、これらも本開示の範囲内にあることを理解するであろう。
【0028】
いくつかの例において、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100の1つまたは複数の導電性要素は、ベース副層および表面副層を含む。例えば、
図2A、2B、および2Cは、信号線132の種々の例を示している。しかし、これらの例は、他の任意の導電性要素にも適用可能である。図示された信号線132は、フレキシブル相互接続回路100の断面図であって良い。
図2Aに示されるように、信号線132は、ベース副層102および表面副層106を含み、表面副層106は、ベース副層102とは異なる組成を有して良い。誘電体は、表面副層106上に積層されて良い。より具体的には、表面副層106の少なくとも一部は、誘電体(またはこれらの誘電体を取り付けるために使用される接着剤)を直接インターフェースして良い。表面副層106は、信号線132への誘電体の接着を改善するために、および/または、以下に記載されるような他の目的のために、具体的に選択されて良い。
【0029】
ベース副層102は、アルミニウム、チタン、ニッケル、銅、および鋼、並びにこれらの金属を有する合金からなるグループから選択される金属を有して良い。ベース副層102の材料は、最小のコストを維持しながら、信号線132(または別の導電性要素)の所望の電気的および熱的導電率を達成するように選択されて良い。
【0030】
表面副層106は、スズ、鉛、亜鉛、ニッケル、銀、パラジウム、白金、金、インジウム、タングステン、モリブデン、クロム、銅、それらの合金、有機はんだ付け性保存剤(OSP)または他の導電性材料からなるグループから選択される金属を有して良い。表面副層106の材料は、ベース副層102を酸化から保護し、デバイスへの電気的および/または熱的接触を形成するときの表面導電性を改善し、信号線132(または別の導電性要素)への接着を改善するため、および/または、他の目的のために選択されて良い。さらに、いくつかの例において、表面副層106の上部にOSPのコーティングを追加することは、表面副層106自体が経時的に酸化するのを防ぐのに役立つ可能性がある。
【0031】
例えば、アルミニウムは、ベース副層102に使用して良い。アルミニウムは、良好な熱伝導率および電気伝導率を有するが、空気に曝されると表面酸化物を形成する。酸化アルミニウムは導電性が低く、信号線132と信号線132に電気的接続を行う他のコンポーネントとの間の界面では望ましくない場合がある。さらに、アルミニウムの表面酸化物および多くの接直送の間の良好で均一な接着を達成する、適切な表面副層の欠乏は難しいかもしれない。したがって、酸化アルミニウムが形成される前に、アルミニウムをスズ、鉛、亜鉛、ニッケル、銀、パラジウム、プラチナ、金、インジウム、タングステン、モリブデン、クロム、または銅のいずれかでコーティングすると、この問題が軽減され、信号線132(または別の導電性要素)とフレキシブルハイブリッド相互接続回路100の他の構成要素との間の導電性または接着を損なうことなしに、アルミニウムをベース副層102として使用できる。
【0032】
表面副層106は、約0.01マイクロメートルから10マイクロメートルの間、またはより具体的には、約0.1マイクロメートルから1マイクロメートルの間の厚さを有して良い。比較のために、ベース副層102の厚さは、約10マイクロメートルから1000マイクロメートルの間、またはより具体的には、約100マイクロメートルから500マイクロメートルの間であって良い。したがって、ベース副層102は、体積で信号線132(または別の導電性要素)の少なくとも約90%、より具体的には、少なくとも約95%、さらには少なくとも約99%を表して良い。
【0033】
表面副層106の一部は絶縁体に積層されて良いけれども、表面副層106の一部は露出されたままであって良い。この部分は、信号線132と他の構成要素との間に電気的および/または熱的接触を形成するために使用されて良い。
【0034】
いくつかの例において、信号線132(または別の導電性要素)は、例えば、
図2Bに示されるように、ベース副層102と表面副層106との間に配置された1つまたは複数の中間副層104をさらに有する。中間副層104は、ベース副層102および表面副層106とは異なる組成を有する。いくつかの例において、1つまたは複数の中間副層104は、ベース副層102と表面副層106との間の金属間化合物の形成を防ぐのに役立ち得る。例えば、中間副層104は、クロム、チタン、ニッケル、バナジウム、亜鉛、銅からなるグループから選択された金属を有して良い。
【0035】
いくつかの例において、信号線132(または別の導電性要素)は、圧延された金属箔を含んで良い。電着箔および/またはメッキ金属に関連する垂直方向の結晶粒構造とは対照的に、圧延金属箔の水平方向に細長い結晶粒構造は、周期的負荷条件下で導電性要素の亀裂伝播に対する抵抗を高めるのに役立つ。これは、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100の疲労寿命を延ばすのに役立つであろう。
【0036】
いくつかの例において、信号線132(または別の導電性要素)は、例えば
図2Cに示されるように、導電性表面107の反対側に配置された信号線132の表面109を形成する電気絶縁コーティング108を有する。この表面109の少なくとも一部は、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100に露出されたままであって良く、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100からの熱除去に使用されて良い。いくつかの例において、表面109全体が、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100において露出されたままである。電気絶縁コーティング108は、比較的高い熱伝導率および比較的高い電気抵抗率のために選択されて良く、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、陽極酸化アルミナ、酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、ダイヤモンド、および炭化ケイ素からなるグループから選択される材料を含んで良い。代替的には、絶縁コーティングは、熱伝導性、電気絶縁性の無機粒子が充填されたポリマーマトリックスなどの複合材料を有して良い。
【0037】
いくつかの例において、導電性要素ははんだ付け可能である。導電性要素がアルミニウムを含む場合、アルミニウムはベース副層102として配置されて良く、他方、表面副層106は、はんだの溶融温度よりも高い溶融温度を有する材料から作製されて良い。そうでなければ、回路ボンディング中に表面副層106が溶融すると、酸素が表面副層106を透過し、ベース副層102内のアルミニウムを酸化する可能性がある。したがって、150~300℃の範囲の温度で適用される多くのはんだの場合、表面副層106は、亜鉛、銀、パラジウム、白金、銅、ニッケル、クロム、タングステン、モリブデン、または金から形成されて良い。いくつかの例において、例えば、高周波信号が信号線を介して送信される場合、表皮効果による抵抗損失を最小限にするために、表面副層の組成および厚さを選択して良い。
【0038】
[回路側コネクタの例]
図3A、3B、3C、3D、3E、3F、3G、および3Hは、1つまたは複数の実施例に従う、回路側コネクタ300の種々の断面図を示している。
図3Aは、
図3Bに示されるB-Bの視点からの、開いた無負荷の構成におけるコネクタ300の側面断面を示す。
図3Bは、
図3Aに示されるA-Aの視点からの、開いた無負荷の構成におけるコネクタ300の背面図を示す。
図3Cは、開いた無負荷の構成におけるコネクタ300の上面図である。
【0039】
具体的には、コネクタ300は、ヒンジとして構成され、これは、ボールインソケット設計であって良く、または、単に薄くて柔軟なプラスチックの領域であって良い。ヒンジにより、フレックス回路をコネクタに簡単にプリロードできる。種々の実施例において、コネクタ300は、ヒンジ302を介して上部ピース320に結合されたベース310を有する。ここで使用される場合、上部ピースは、カバーピースと呼ばれて良い。いくつかの実施例において、ヒンジ302は、上部ピース320がヒンジ302を中心とする回転軸を中心に旋回することを可能にする様々な機械的ヒンジ構造のいずれか1つであって良い。例えば、ヒンジ302は、機械的ベアリングであって良い。他の例として、ヒンジ302は、剛性ベース310および上部ピース320と同じ材料から作製されたリビングヒンジであって良い。したがって、ベース310および上部ピース320は、単一のモノリシック構造を含んで良い。
【0040】
ベース310は、モジュール側コネクタの雄ブレードを挿入することができるブレード開口部316を備えて構成して良い。いくつかの実施例において、ブレード開口部316は、複数のブレードが通過することを可能にする単一の連続的な開口部を含んで良い。いくつかの実施例において、ベース310は、
図3Eに示されるブレード開口部316-Aなどの複数のブレード開口部を含んで良い。各ブレード開口部316-Aは、モジュール側コネクタの別個の雄ブレードに対応する。1つまたは複数のブレード開口部316は、前壁310-Cに配置されている。
【0041】
ベース310は、側壁310-A(
図3Aに破線で示される)およびエッジサポート318をさらに有して良く、これらは、ベース310の床または底壁310-Dとともにハウジングチャンバ340を形成する。ハウジングチャンバ340は、スライダ312が配置されているエッジサポート318の間に配置されたスライダトラック314を備えて良い。いくつかの実施例において、スライダ312は、凸状の上面312-Aを含んで良い。スライダ312は、視覚的な明瞭さのために、
図3Bには示されていない。
【0042】
いくつかの実施例において、各エッジサポート318は、スライダ312の動きおよび位置を案内するためのスライダガイド315をさらに有して良い。各スライダガイド315は、対応するエッジサポートまたはベース壁内のトラック、または、くぼんだ空間であって良い。いくつかの実施例において、各スライダガイド315は、
図3Bに示されるように、ベース310の床310-Dから持ち上げられて良い。しかしながら、いくつかの実施例において、各スライダガイド315の底部は、スライダトラック314の床と同一平面になって良い。種々の実施例において、突起334は、スライダ312(
図3Cに示される)の各側部に配置され、各突起334は、対応するスライダガイド315内を移動する。いくつかの実施例において、スライダ312は、また、スライダを挿入位置に固定するための1つまたは複数のラッチ332を含む(
図3Cにも示されている)。
【0043】
上部ピース320は、クランプ部分322、接触表面326、およびラッチ328のうちの1つまたは複数をさらに含んで良い。クランプ部分322は、エッジサポート318と整列したグリップ表面324をさらに含んで良い。種々の実施例において、グリップ表面324は、隆起し、刻まれ、または鋸歯状の構造、または種々の材料(例えばゴム)を含んで良く、これは、クランプ部分と、圧力が加えられた状態でグリップ表面に接触する反対側の表面との間の牽引力または摩擦を増加させる。ここで説明した構造は、以下でさらに説明されるように、回路側コネクタ300内にプリロードされたフレックス回路を固定するように構成される。
【0044】
エッジサポート318は、コネクタに組み込まれて良く、コネクタ内のフレックス回路100の正確な配置を可能にして良い。
図3Dは、
図3Eに示されるB-Bの視点からの、開いたプリロードされた構成における、コネクタ300の側面断面図を示す。
図3Eは、
図3Dに示されるA-Aの視点からの、開いたプリロードされた構成のコネクタ300の背面図を示す。
図3Fは、開いたプリロードされた構成のコネクタ300の上面図である。
図3D、3E、および3Fに示すように、フレックス回路100は、エッジサポート318上でハウジングチャンバ340内に配置される。いくつかの実施例において、側壁310-Aおよびエッジサポート318は、ハウジングチャンバ340内にフレックス回路100を正確に配置することを可能にするために、フレックス回路100の幅に関してそれに応じたサイズにされる。
【0045】
いくつかの例において、フレックス回路は、底面が感圧接着剤(PSA)で裏打ちされて、もって、当該フレックス回路がエッジサポートでコネクタにタックされることを可能にされて良い。いくつかの実施例において、フレックス回路100は、ベース副層106を参照して説明されるような導電性表面110で構成されて良い。いくつかの実施例において、フレックス回路の導電性表面は、銅または金で露出されて良い。フレックス回路100がプリロードされると、上部ピース320は、閉位置に配置され、もって、ハウジングチャンバ340を覆い、フレックス回路をその中に固定して良い。
図3Gは、B-Bの視点から、完全にプリロードされた構成の回路側コネクタ300の側面図を示している。
図3Hは、A-Aの視点からの完全にプリロードされた構成のコネクタ300の背面図を示している。図に示されるように、閉位置では、クランプ部分322は、フレックス回路100に接触し、フレックス回路100をベース310のエッジサポート318に対して押し付ける。これは、記載されたシステムの第1の固定機能である。
【0046】
いくつかの実施例において、グリップ表面324の構成は、フレックス回路100に対して追加の力を加えることができる。いくつかの実施例において、グリップ表面324は、高い摩擦係数を有する粗い表面を有して良い。いくつかの実施例において、グリップ表面は、種々のタイプの波形または溝のある表面を含んで良い。例えば、グリップ表面は、丸みを帯びた隆起を含んで良い。いくつかの実施例において、グリップ表面は鋭い隆起を含んで良い。いくつかの実施例において、隆起は、フレックス回路100に対して追加の摩擦を加え、コネクタからのフレックス回路の滑りを防ぐために、ハウジングチャンバ340の内部に向かって内側に角度を付けて良い。所定の例において、鋭い隆起は、フレックス回路100に対して追加の摩擦を加えるためにフレックス回路を部分的または完全に刺し通すように構成されて良い。隆起は、コネクタから外側の方向へのフレックス回路の滑りを防ぐことが知られている他の様々な形状で構成されて良い。いくつかの実施例において、グリップ表面は、フレックス回路の接触部分との摩擦相互作用を増加させる材料を含んで良い。例えば、グリップ表面はゴム材料を含んで良い。所定の実施例において、材料は、フレックス回路の材料に依存して良い。例えば、グリップ表面は、高い摩擦係数を作り出すためにアルミニウムを含むフレックス回路に接触するためのアルミニウム材料を含んで良い。
【0047】
いくつかの実施例において、上部ピース320は、側部の各々に1つまたは複数の突起342を含んで良い(
図3Gおよび3Hに示される)。突起342は、側壁310-A内の対応するスロット344内に適合するように構成されて良い。例えば、上部ピース320が閉位置に配置されると、突起342は、各突起が対応するスロット344内に整列および位置決めされるまで、側壁310-Aを横方向に外側に拡張させて良い。この構成は、上部ピース320を閉位置に固定することができる。
【0048】
代替的には、および/または付加的に、ラッチ328は、上部ピース320を閉位置に固定するように構成されて良い。例えば、ラッチ328は、カムレバース例えばパイラルカムレバーとして構成されて良く、これは対数螺旋に沿って移動する偏心レバーを有して良い。中心軸を中心に回転する場合、ヒップカムレバーは回転運動を上部ピースに対して下方向の線形運動に変換して良い。
【0049】
回路側コネクタが回路側コネクタハウジング内に完全にプリロードされたら、それをモジュール側コネクタとインターフェースさせて、フレックス回路をモジュール側コネクタの雄コネクタブレードと電気的にリンクさせて良い。
図4A、4B、4C、4D、および4Eは、1つまたは複数の実施例に従う、モジュール側コネクタ420とインターフェースする回路側コネクタ300の種々の断面図を示す。種々の実施例において、モジュール側コネクタ420は、モジュール側コネクタハウジング422および1つまたは複数の雄ブレード424を含むモジュール側コネクタ120であって良い。雄ブレード424は、配線または回路を終端するか、またはプリント回路基板に取り付けて良い。このような配線424-Aは、以下の図では、明確にするために、破線で示されているか、または省略されている。
【0050】
図4Aは、挿入前のモジュール側コネクタ420および回路側コネクタ300の側面断面を示している。回路側コネクタは、モジュール側コネクタハウジング420に挿入されるように構成されて良く、ブレード424は、ベース310の対応するブレード開口部または複数の開口部と整列され、挿入されるように構成されて良い。
図4Bは、モジュール側コネクタ420内に挿入された回路側コネクタ300の側面断面を示す。
図4Cは、
図4BのC-Cの視点から、モジュール側コネクタ420内に挿入された回路側コネクタ300の上面から見下ろした断面図を示している。
【0051】
いくつかの実施例において、ラッチ328は、モジュール側コネクタ420内に回路側コネクタ300を固定するように構成されて良い。これは、記載されたシステムの第2の固定機能である。いくつかの実施例において、ラッチ328は、既存のモジュール側コネクタハウジング設計とドロップイン互換であるように構成されて良い。しかしながら、いくつかの実施例において、追加のおよび/または代替の固定機構は、両方のコネクタハウジングの外部に配置されて良い。いくつかの実施例において、回路側コネクタをモジュール側コネクタハウジング422に挿入することにより、上部ピース320をフレックス回路100およびエッジサポート318に対してさらに押し付けることができる。挿入されると、ブレード424は、フレックス回路の導電性表面110と位置合わせされる。
【0052】
この時点で、ブレード424は、フレックス回路の導電性表面110にすでに十分に電気的に結合されていていて良い。いくつかの実施例において、接触表面326は、挿入された雄ブレードをフレックス回路の導電性表面110に対して下向きに押す凸状形状体を含んで良い。いくつかの実施例において、スライダ312を、つぎに、ハウジングチャンバ340に挿入して、ブレード424とフレックス回路100の導電性表面110との間の電気的結合を確実にするか、またはさらに固定して良い。ただし、いくつかの実施例において、接触表面326は、スライダ312が挿入位置に配置されるまで、ブレード424に接触しなくて良い。いくつかの実施例において、スライダ312が挿入されるまで、ブレード424と導電性表面110との間に電気的結合は形成されない。
【0053】
図4Dは、挿入位置にあるスライダ312を示している。図示のとおり、いくつかの実施例において、スライダトラック314は、スライダ312が矢印Dの方向にハウジングチャンバ340に挿入されるときに当該スライダ312を上向きにシフトさせる傾斜面を含んで良い。これにより、スライダ312の上面がフレックス回路を、ブレード424に抗して矢印Eの方向に上向きに移動させて良く、これが、ブレード424および導電性表面110の間の電気的接触を引き起こす。スライダ312のくさび形は、フレックス回路とブレードとの間の高い接触力を確実にして良い。これは、説明したシステムの3番目のセキュリティ機能である。いくつかの実施例において、スライダトラック314の床は平坦であって良く、このシステムは、フレックス回路と雄ブレードを一緒に押すためにスライダのくさび形のみに依存する。
【0054】
いくつかの実施例において、この動きは、また、ブレード424をわずかに上向きに押し上げるようにさせて良い。種々の実施例において、上部ピース320の接触表面326は、スライダ312およびフレックス回路100の上方への動きに対してブレード424を支持し、ブレードとフレックス回路との間の電気的接触をさらに支持するために、ブレード424に接触するように構成される。いくつかの実施例において、フレックス回路100は、スライダ312が挿入された後、エッジサポート318に付着または接触したままであって良い。しかしながら、スライダ312の挿入は、フレックス回路の一部をエッジサポート318から切り離す可能性がある。
【0055】
種々の実施例において、スライダ312は、ラッチ332(
図4Dに示される)を含んで良く、このラッチ332は、挿入位置でベース310に対してスライダ312を固定するように構成されて良い。いくつかの実施例において、スライダ312は、挿入位置でベース310に対してスライダ312を固定するための機構として、ラッチまたはクリップ333を追加的または代替的に含んで良い。回路側コネクタおよびモジュール側コネクタの種々の実施例は、ここに記載のすべての特徴および構成要素、またはより少ない特徴および構成要素を含んで良いことが、当業者によって理解されるであろう。
【0056】
図4Eは、1つまたは複数の実施例に従う、ゼロ挿入力(ZIF)端子に使用されるスライダ312-Aを備えた回路側コネクタ300-Aの他の例の斜視図を示す。コネクタ300-Aは、ベース310-Aおよび上部部分310-Aをさらに含み、これらは、コネクタ300に関して上述した特徴のいずれか1つまたは複数を含んで良い。当該3つの固定機能を達成するために使用される他の設計もまた当該範囲内である。3つの固定機能自体が普遍的であることに留意されたい。たとえば、3D印刷を使用して、雌コネクタハウジングの形状を任意の雄コネクタハウジングに適合させて良い。
【0057】
いくつかの例において、フレキシブル相互接続回路100の1つまたは複数の導電性要素は、ベース副層および表面副層を含み、その結果、表面副層は、ベース副層とは異なる組成を有する。誘電体は、表面副層上にラミネートして良い。より具体的には、表面副層の少なくとも一部は、誘電体と直接界面を形成して良い。表面副層は、誘電体の接着を改善するために特別に選択して良い。
【0058】
ベース副層は、アルミニウム、チタン、ニッケル、銅、およびスチール、ならびに、これらの金属を含む合金からなるグループから選択される金属を有して良い。ベース副層の材料は、最小のコストを維持しながら、導電線(例えば、電力線および/または信号線)の所望の電気伝導率および熱伝導率を達成するように選択して良い。
【0059】
表面副層は、スズ、鉛、亜鉛、ニッケル、銀、パラジウム、白金、金、インジウム、タングステン、モリブデン、クロム、銅、それらの合金、有機はんだ付け性保存剤(OSP)からなるグループから選択される金属、または他の導電性材料を有して良い。表面副層の材料は、ベース副層を酸化から保護し、デバイスへの電気的および/または熱的接触を形成するときの表面導電性を改善し、導電線(または別の導電性要素)への接着を改善し、および/または他の目的のために選択されて良い。
【0060】
例えば、アルミニウムをベース副層に使用して良い。アルミニウムは優れた熱伝導率および電気伝導率を備えているけれども、空気にさらされると表面酸化物を形成する。酸化アルミニウムは導電性が低く、導電線と導電線に電気接続する他のコンポーネントとの間のインターフェースでは望ましくない場合がある。さらに、適切な表面副層がない場合、アルミニウムの表面酸化物と多くの接着剤層との間の良好で均一な接着を達成することは困難である可能性がある。したがって、酸化アルミニウムが形成される前に、アルミニウムをスズ、鉛、亜鉛、ニッケル、銀、パラジウム、プラチナ、金、インジウム、タングステン、モリブデン、クロム、または銅のいずれかでコーティングすると、この問題が軽減され、この結果、導電性ライン(または別の導電性要素)とフレキシブルハイブリッド相互接続回路100の他の構成要素との間の導電性または接着を損なうことなく、アルミニウムをベース副層として使用できる。
【0061】
いくつかの例において、導電線(または別の導電性要素)は、電気絶縁コーティングを有し、これが導電線の表面を形成する。この表面の少なくとも一部は、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100に露出されたままであって良く、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100からの熱除去に使用されて良い。いくつかの例において、表面全体がフレキシブルハイブリッド相互接続回路100に露出されたままであって良い。絶縁コーティングは、比較的高い熱伝導率および比較的高い電気抵抗率のために選択されて良く、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、陽極酸化アルミナ、酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、ダイヤモンド、および炭化ケイ素からなるグループから選択される材料を有して良い。代替的には、絶縁コーティングは、複合材料、例えば、熱伝導性、電気絶縁性の無機粒子が充填されたポリマーマトリックスを有して良い。
【0062】
いくつかの例において、フレキシブル相互接続回路は、1つまたは複数の誘電体、例えば、2未満またはさらには1.5未満の誘電率を有する1つまたは複数の材料から形成された誘電体を有する。いくつかの例において、これらの材料は独立気泡フォームである。同一または他の例において、材料は、誘電性架橋ポリエチレン(XLPE)、または、より具体的には、架橋度が少なくとも約40%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%である、高度に架橋されたXLPEである。架橋は、約-40°C(-40°F)から+105°C(+220°F)の間である可能性があるフレキシブルハイブリッド相互接続回路100の動作温度範囲内での誘電体の流動/移動を防止する。従来のフレキシブル回路は、主に、XLPEから形成された裏打ちに対して導電性要素を(エッチングによって)パターン化することに関する様々な困難のために、XLPEを使用しない。XLPEは、従来のエッチング技術に耐えるほど十分に堅牢ではない。他の適切な材料は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、またはポリエチレンナフタレート(PEN)を含む。いくつかの例において、接着剤は、誘電体の一部、例えば、XDPE、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリエステル(PET)、アクリル、酢酸ビニル(EVA)、エポキシ、感圧接着剤などである。
【0063】
回路側コネクタの所定の実施例において、ハウジング構造の追加の構成要素は、フレックス回路のより便利なプリロードを可能にするためにヒンジで固定されて良い。
図5A、5B、5C、5D、5E、および5Fは、1つまたは複数の実施例に従う、マルチヒンジ回路側コネクタ500の種々の断面図を示している。具体的には、
図5Aは、第1の構成、すなわち開放構成における回路側コネクタ500の断面側面図を示している。種々の実施例において、コネクタ500は、ベース510、カバーピース520、および回路クランプ530を備えたハウジングを有する。ベース510は、当該ベースの前方界面表面または壁510-Aおよび床または底壁510-Bとともに、ハウジングチャンバ540を形成する対面する2つの側壁512を有する。ベース510は、前壁510-Aのブレード開口514(
図5Cに示される)、および底壁510-Bの内面のグリップ表面516をさらに含んで良い。カバーピース520は、突起522および接触表面526を有して良い。回路クランプ530、またはクランプピースは、突起532およびグリップ表面536を有して良い。
【0064】
種々の実施例において、ベース510は、それぞれ、ヒンジ504およびヒンジ502を介して、カバーピース520および回路クランプ530に結合される。種々の実施例において、ヒンジ502および504は、部品がベース510に対してそれぞれのヒンジの周りを移動することを可能にする様々な機械的ヒンジ構造のいずれか1つであって良い。図示のとおり、ヒンジ502および504は、ピース520、および回路クランプ530と同一の材料を有する一体ヒンジである。いくつかの実施例において、ベース510、カバーピース520、および回路クランプ530は、単一のモノリシック構造であって良い。ただし、ボールベアリングヒンジ、バレルヒンジ、バットヒンジ、ピアノヒンジ、リーフヒンジなど、他のタイプのヒンジを実装して良い。
【0065】
第1の(開いた)構成において、フレックス回路100は、ハウジングチャンバに面する回路クランプの内面に対して配置されて良い(
図5Aに示されるように)。図示のとおり、クランプピースは、ベースに対して約90度で配置されている。しかしながら、いくつかの実施例において、ヒンジ502は、フレックス回路へのアクセスを増加させるために、クランプピースがより大きな角度まで開くことを可能にするように構成されて良い。先に説明したように、フレックス回路は、回路がクランプピースの内面上の所望の位置にタックされることを可能にするために、PSAで裏打ちされて良い。
【0066】
フレックス回路100が、
図5Aに示されるような所望の位置にあると、回路クランプ530は、ヒンジ502の周りを回転してハウジングチャンバ540に中に入る、第2の構成すなわちクランプ構成となる。
図5Bは、
図5Cに示されるB-Bの視点からのクランプ構成におけるコネクタ500の側面断面を示す。
図5Cは、
図5Bに示されるA-Aの視点からのクランプ構成におけるコネクタ500の背面図を示す。
【0067】
第2の構成(クランプ構成)において、フレックス回路は、回路クランプとベース510の底壁の内面との間に固定される。
図5Bに示されるように、グリップ表面516および536は位置合わせされ、フレックス回路の両側に対して追加の固定力を加える。回路クランプの突起532は、側壁512内のスロット534と整列されて良い。例えば、クランプピースがクランプ位置に配置されると、突起532は、各突起が整列および配置されるまで、側壁512を横方向にわずかに外側に拡張させることができる。対応するスロット534(
図5Cに示される)内で、クランプピースを所定の位置にスナップさせる。この構成では、クランプピースをクランプ位置に固定し、クランプピースとベースの間のフレックスケーブルに継続的な力を加えることができる。
【0068】
フレックス回路がクランプピースの表面に巻き付けられているので、摩擦力が増加し、フレックス回路がハウジングチャンバから引き離されたり、このハウジングチャンバから引き出されたりするのをさらに防ぐ。いくつかの実施例において、フレックス回路のPSAバッキングは、クランプピースの上面にさらに付着して、フレックス回路を所定の位置に固定することができる。図示のとおり、回路クランプ530は、凸状の上面531を含んで良く、これによって、フレックス回路が上面531の形状に適合する。
【0069】
クランプピースおよびフレックス回路がクランプ構成で固定されると、カバーピース520は、
図5Dおよび
図5Eに示されるように、ヒンジ504の周りで第3の構成すなわちプリロード構成に移行して良い。
図5Dは、
図5Eに示されるB-Bの視点からの、プリロード構成におけるコネクタ500の側面断面を示す。
図5Eは、
図5Dに示されるA-Aの視点からのプリロード構成のコネクタ500の背面図を示す。カバーピース520の突起522は、プリロード構成でカバーピースを固定するように構成されて良い。クランプピースの突起と同様に、突起522は、側壁512のスロット524と整列したときに、スナップするか、または固定位置に適合することができる。いくつかの実施例において、カバーピース520は、クランプ部分528を含んで良く、もって、クランプ部分528およびクランプピースの間にフレックス回路をさらに固定して良く、これを
図5Dに示す。種々の実施例において、クランプ部分528とクランプピースの対応する部分とは、グリップ表面516および536と同様の追加のグリップ表面で構成されて良い。
【0070】
つぎに、プリロードされた回路側コネクタは、モジュール側コネクタとインターフェースすることができる。
図5Fは、1つまたは複数の実施例に従う、モジュール側コネクタ420とインターフェースするプリロードされたコネクタ500の断面側面図を示す。モジュール側コネクタ420は、モジュール側コネクタハウジング422およびブレード424を有して良い。先に述べたように、回路側コネクタは、モジュール側コネクタハウジングに挿入されるように構成されて良く、ブレード424は、対応する1つまたは複数のブレード開口部に整列され挿入されるように構成されて良い。
【0071】
カバーピースの接触表面526およびクランプピースの上面の形状は、挿入されると、フレックス回路とブレード424との間の適切な電気的接触を確実にするように構成されて良い。例えば、接触表面526は、フレックス回路がクランプピースの凸状上面によって矢印Eの方向に支持または押し上げられている間に、ブレードを矢印Fの方向に下向きに押し付ける1つまたは複数の凸状部分を含む。いくつかの実施例において、カバーピース接触表面の凸状部分は、クランプピースの凸状上面と整列させて良い。いくつかの実施例において、カバーピース接触表面の凸状部分は、クランプピースの上面の凸状部分とオフセットされて良い。この構成では、雄のブレードが完全に挿入された後、十分な力を加えながら、ブレードを完全に挿入するためのスペースを確保できる。回路側コネクタとモジュール側コネクタのインターフェースを固定するために、ここで記載の様々なクランプまたは固定機構を実装することができる。
【0072】
回路側コネクタハウジングの追加の実施例は、プリロードプロセス中の追加のアクセス可能性のために複数の別個の部品を含んで良い。
図6A、6B、6C、6D、6E、6F、および6Gは、1つまたは複数の実施例に従う、ツーピース回路側コネクタ600の種々の断面図を示している。種々の実施例において、ツーピース回路側コネクタ600は、ヒンジ付きインサート601およびハウジング660を有する。
【0073】
図6Aおよび6Bは、インサート601の断面側面図を示す。インサート601は、可動ヒンジ602を介して結合されるベース610および回路クランプ630(またはクランプピース)を有して良い。検討したように、ヒンジ602は、クランプピース630がベース610に対してヒンジの周りを移動することを可能にする、種々の機械的ヒンジ構造のいずれか1つであって良い。インサート601のベース610は、側壁612、ラッチ614、およびグリップ表面616を含んで良い。クランプピース630は、突起632およびグリップ表面636を含んで良い。
【0074】
図6Aに示されるように、インサート601は、第1の構成、すなわち開いた構成にある。第1の(開いた)構成では、フレックス回路100は、(
図6Aに示されるように)ハウジングチャンバに面する回路クランプの内面に対して配置されて良い。図示のとおり、クランプピースは、ベースに対して約90度で配置されている。しかしながら、いくつかの実施例において、ヒンジ602は、フレックス回路へのアクセスを増大させるために、クランプピースがより大きな角度まで開くことを可能にするように構成されて良い。先に説明したように、フレックス回路は、当該回路がクランプピースの内面上の所望の位置にタックされることを可能にするために、PSAで裏打ちされて良い。
【0075】
フレックス回路100が、
図6Aに示されるような所望の位置にあると、回路クランプ630は、ヒンジ602の周りを、
図6Bに示される第2の構成すなわちクランプ構成に移動させられる。第2の構成(クランプ構成)では、フレックス回路は、回路クランプとベース610の底部または床の内面との間に固定される。
図6Bに示されるように、グリップ表面616および636は、位置合わせされ、フレックス回路に対して追加の固定力を加えることができる。突起632は、クランプ構成においてクランプピースを固定するために、クランプ構成において側壁612(
図6Fに示される)内のスロット634と整列するように構成されて良い。この構成は、クランプピースをクランプ位置に固定して、クランプピースとベースとの間のフレックスケーブルに連続的な力を加えることができる。フレックス回路を回路クランプ630の周りに巻き付けることにより、追加の摩擦力がフレックス回路に加えられ、フレックス回路がインサート601から引き離されたり、インサート601から引き出されたりするのをさらに防ぐことができる。図示のとおり、回路クランプ630は、凸状上部を含んで良く、これによって、フレックス回路が上面631の形状に適合する。
【0076】
図6Cは、
図6Dに示されるB-Bの視点からの回路側コネクタ600のハウジング660の断面側面図を示す。
図6Dは、
図6Cに示されるA-Aの視点からの回路側コネクタ600のハウジング660の背面図を示す。種々の実施例において、回路側ハウジング660は、上壁662-A、2つの側壁662-B、および床662-Cを有し、これらは、ハウジングチャンバ664を形成する。ハウジングは、前方界面表面または壁662-Dをさらに有して良く、これは、1つまたは複数のブレード開口665を含む。先に説明したように、ブレード開口665は、複数のブレードが通過することを可能にする単一の連続開口を含んで良く、または、それぞれがそれぞれのブレードに対応する複数の別個のブレード開口を含んで良い。ハウジング660は、ハウジングチャンバ664およびラッチガイド668内の上部の接触表面666をさらに有する。いくつかの実施例において、ハウジング660は、また、モジュール側コネクタに固定、またはモジュール側コネクタから解放するための突起670およびレバータブ672を含んで良い。
【0077】
クランプピースおよびフレックス回路がクランプ構成で固定されると、インサート601は、
図6Eおよび
図6Fに示されるように、第3の構成すなわちプリロード構成でハウジング660に挿入されて良い。
図6Eは、
図6AF示されるB-Bの視点からの、プリロード構成における回路側コネクタ600の側面断面を示す。
図6Fは、
図6Eに示されるA-Aの視点からのプリロード構成のコネクタハウジング500の背面図を示す。ラッチ614は、ラッチガイド668を通って移動し、ラッチガイド内のスロットと適切に位置合わせされた後、所定の位置にスナップして、インサート601およびハウジング660をプリロード構成で固定するように構成されて良い。
【0078】
つぎに、プリロードされた回路側コネクタハウジング660は、モジュール側コネクタハウジングとインターフェースされて良い。
図6Gは、1つまたは複数の実施例に従う、モジュール側コネクタ420とインターフェースするプリロードされたコネクタ600の側面断面図を示す。モジュール側コネクタ420は、モジュール側コネクタハウジング422およびブレード424を有して良い。先に述べたように、回路側コネクタは、モジュール側コネクタハウジングに挿入されるように構成されて良く、ブレード424は、対応する1つまたは複数のブレード開口部から挿入される。
【0079】
ハウジング660の接触表面666およびクランプピースの上面の形状は、挿入されると、フレックス回路とブレード424との間の適切な電気的接触を確実にするように構成されて良い。接触表面526と同様に、接触表面666は、ブレードを矢印Fの方向に下向きに押し付ける1つまたは複数の凸状部分を含んで良く、同時に、フレックス回路がクランプピースの凸状上面によって矢印Eの方向に支持または押し上げられる。いくつかの実施例において、カバーピース接触表面の凸状部分は、クランプピースの凸状上面と整列させて良いいくつかの実施例において、カバーピース接触表面の凸状部分は、クランプピースの上面の凸状部分とオフセットされて良い。この構成では、雄ブレードが完全に挿入された後、十分な力を加えながら、ブレードを完全に挿入するためのスペースを確保できる。回路側コネクタとモジュール側コネクタのインターフェースを固定するために、ここに記載の種々のクランプまたは固定機構を実装して良い。
【0080】
ハウジング660の突起670は、モジュール側コネクタ420のハウジング422内のソケットに挿入して、構成要素をインターフェース構成に固定するように構成されて良い。いくつかの実施例において、レバータブ672を使用して、ハウジング660の一部を変形させて、コネクタ600をコネクタ420から解放するために、対応するソケットから突起670を解放することができる。いくつかの実施例において、ラッチ614は、また、モジュール側コネクタハウジング422の下部にあるソケットまたはスペースに挿入されてインターフェース構成を固定するように機能して良い。
【0081】
種々の既知のラッチ機構、およびそれらの組み合わせが、ここ記載の実施例の種々の構成要素を固定するために実装されて良いことに留意されたい。場合によっては、一実施例のために記載されたラッチ機構は、ここに記載された他の実施例において、または、同じ実施例の異なる構成要素を固定するために実装されて良い。いくつかの実施例において、記載された構成要素は、接着剤、溶接、ろう付け、はんだ付けなどの他の手段によって固定して良い。
【0082】
図7Aおよび7Bは、1つまたは複数の実施r例に従う、他のマルチヒンジ回路側コネクタ700の断面図を示す。図示のとおり、コネクタ700は、ハウジング構成要素710、720、730、および740を備える。構成要素710は、ヒンジ702を介して構成要素720に結合され、構成要素720は、ヒンジ704を介して構成要素730に結合され、構成要素730は、ヒンジ706を介して構成要素740に結合される。ヒンジは、構成要素が互いに対して動き回ることを可能にする種々の機械的ヒンジ構造のいずれかであって良い。例えば、ヒンジは、各ハウジング構成要素と同じ材料および構造から構築されたリビングヒンジであって良い。ただし、ボールベアリングヒンジ、バレルヒンジ、バットヒンジ、ピアノヒンジ、リーフヒンジなど、他のタイプのヒンジを実装して良い。
【0083】
マルチヒンジ構成は、ブレードとフレックス回路との間の電気的接触の表面積を増加させるようにフレックス回路100に事前に負荷をかけることを可能にして良い。そのブレードキャビティ750は、雄ブレード424の上部および下部を取り囲む。
図7Bは、フレックス回路100をロードするためのアクセスを提供するためのコネクタ700のオープン構成を示す。フレックス回路は、連続する矢印C1、C2、C3、およびC4によって示されるように、スロットまたは構成要素を結合するそれぞれのヒンジ間の間隔を通して挿入されて良い。いくつかの実施例において、フレックス回路の端部は、矢印C4の端部またはその近くに配置されて良い。フレックス回路は、矢印C1~C4の反対方向でコネクタ700にロードできることが理解されるであろう。
【0084】
フレックス回路が適切に配置されると、構成要素710~740は、それぞれのヒンジの周りを動いて、
図7Aに示すように、プリロードされた構成でフレックス回路を所定の位置に固定することができる。例えば、構成要素710は、構成要素720に対してフレックス回路を固定するためにヒンジ702の周りを回転させることができる。構成要素720は、ブレード空洞750を形成するようにフレックス回路を配置するために、構成要素730に対してヒンジ704の周りを移動することができる。最後に、構成要素740は、構成要素730に対してフレックス回路を固定するために、構成要素730に対してヒンジ706の周りを移動することができる。
【0085】
種々の実施例において、可動構成要素710、720、730、および740は、
図7Bに破線を使用して示される側壁734内のスロットと整列およびインターフェースする突起によって所望の位置に固定されて良い。いくつかの実施例において、壁734は、構成要素710、720、および740が壁734に対して移動するように、構成要素730の構造の一部であって良い。種々の実施例において、コネクタ700の構成要素は、種々の固定機構を介して互いに固定されて良い。
【0086】
いくつかの実施例において、構成要素710のグリップ表面760は、フレックス回路および構成要素720に対して追加の力を加えることができ、構成要素740のグリップ表面762は、フレックス回路および構成要素730に対して追加の力を加えることができる。いくつかの実施例において、付加的なグリップ表面が、構成要素720および730上に構成され、それぞれグリップ表面760および762と位置合わせされて良い。
【0087】
図7Aに戻って参照すると、構成要素720および730は、それぞれ、接触表面722および732を含んで良い。そのような接触表面は、プリロードされたときにフレックス回路が対応する形状をとるようにする1つまたは複数の凸状部分を含んで良い。ブレード424がブレードキャビティ750に挿入されると、形状は、フレックス回路を矢印Fの方向に下向きに、そして矢印Eの方向に上向きに押し付けて、ブレードとフレックス回路との間の電気的接触を確実に成功させることができる。カバーピースの接触表面の凸部は、クランプピースの上面の凸部とオフセットさせて良い。この構成では、雄ブレードが完全に挿入された後、十分な力を加えながら、ブレードを完全に挿入するためのスペースを確保できる。
【0088】
図8A、8B、8C、8D、および8Eは、1つまたは複数の実施例に従う、バネ案内回路側コネクタ800の種々の断面図を示している。図示のように、回路側コネクタ800は、ハウジングチャンバ811を形成するハウジング810を有する。いくつかの実施例において、ハウジングチャンバ811は、ハウジング810の側壁810-Aによってさらに規定される。ハウジング810は、一端にブレード開口部860を含んで良い。反対側の端部では、スライダ820は、ハウジングチャンバ内で、伸長位置(
図8Aおよび8Bに示される)と挿入位置(
図8Cに示される)との間を移動するように構成される。いくつかの実施例において、スライダ820は、グリップ表面826を備えた凸状の接触表面824と、ラッチ822とを有する。
【0089】
コネクタ800は、バネガイド840をさらに含むことができる。様々な実施例において、バネガイド840は、ブレード開口部に面する傾斜面を含む。いくつかの実施形例において、バネガイド840はバネ式であり、機械的バネ機構841を含む。圧縮バネ、アコーディオンバネ、ディスクバネ、ねじりバネ、円錐バネなどを含む、種々のバネ機構タイプが、バネ機構841として実装されて良い。所定の実施例において、バネ機構841は、ハウジング810と同じ材料から構築されて良い。いくつかの実施例において、バネガイド840は、ハウジング810と同じ材料から構築されて良く、ハウジングとの単一構造であって良い。たとえば、ハウジング、バネガイド、およびバネ機構は、3D印刷され、モノリシック構造を有して良い。しかしながら、いくつかの実施例において、バネガイド840、または、バネ機構841は、ハウジング810とは別個の構造であって良い。
【0090】
フレックス回路100などのフレキシブル相互接続回路は、
図8Bに示されるように、プリロードのためにハウジングチャンバ811に挿入されて良い。いくつかの実施例において、ハウジング810は、フレックスケーブルへのアクセスを増加させるために、傾斜した荷重面814を含んで良い。いくつかの実施例において、傾斜した荷重面814は、また、フレックスケーブルをわずかに下向きの角度に維持されて良い。いくつかの実施例において、スライダ820は、フレックスケーブルを挿入するためのさらに大きなスペースを作り出すために、ハウジングから完全に取り外されて良い。
【0091】
フレックスケーブルが部分的に挿入されると、スライダ820を使用して、フレックスケーブルを完全にプリロードされた構成(
図8Cに示される)に移動させることができる。上述のグリップ表面を参照すると、スライダのグリップ表面826は、スライダがハウジングに挿入されるときにフレックスケーブルをグリップするのに適した形状の材料または構造で構成されて良い。凸状の接触表面824は、スライダとフレックス回路との間の摩擦接触をさらに支持することができる。フレックス回路が内側に移動すると、ハウジング810の棚812の下をスライドする。いくつかの実施例において、フレックスケーブルのこの動きは、フレックスケーブルの下向きの角度、ならびに、バネガイドの形状によって支持されて良い。
【0092】
十分にプリロードされた構成において、フレックスケーブルは、スライダの接触表面とハウジングの棚および/または装填面との間に加えられる力によって、ハウジング内にしっかりと配置され得る。ラッチ822を使用して、スライダを挿入位置でハウジングに固定することができる。
【0093】
つぎに、モジュール側コネクタ420は、プリロードされた回路側コネクタ800とインターフェースすることができる。コネクタ800がモジュール側コネクタ420のハウジング422に挿入されると、モジュール側コネクタのブレード424は
図8Dに示すようにブレード開口部860を通過する。ブレード424がハウジング810に入るとき、ブレードは、バネガイド840の傾斜面に接触し、バネガイドを上向きに押して、ブレード424に道を譲らせる。
【0094】
図8Eは、コネクタ800およびコネクタ420が完全にインターフェースされていることを示している。この構成では、ブレードとフレックスケーブル間の接触は、フレックス回路を矢印Eの方向に上向きに押すスライダの接触表面の凸形状と、バネガイドによって生成されるブレードの矢印Fの方向の下向きの力によってサポートされる。
【0095】
図9A、9B、9C、および9Dは、1つまたは複数の実施例に従う、他のバネガイド回路側コネクタ900の種々の断面図を示している。図示のように、回路側コネクタ900は、ハウジングチャンバ911を形成するハウジング910を有する。いくつかの実施例において、ハウジングチャンバ911は、側壁910-Aによってさらに規定される。ハウジング910は、一端にブレード開口部960を含んで良い。反対側の端では、スライダ920は、伸長位置(
図9Aおよび9Bに示されている)と挿入位置(
図9Dに示されている)との間を移動するように構成される。いくつかの実施例において、スライダ920は、スライダ820のものと同様のグリップ表面を備えた凸状の接触表面を有する。
【0096】
コネクタ900は、バネガイド940をさらに有して良い。様々な実施例において、バネガイド940は、ブレード開口部に面する傾斜面を含む。いくつかの実施例において、バネガイド940はバネ式であり、機械的バネ機構941を含む。圧縮バネ、アコーディオンバネ、ディスクバネ、ねじりバネ、円錐バネなどを含む、種々のバネ機構タイプがバネ機構941として実装されて良い。所定の実施例において、バネ機構941は、ハウジング910と同じ材料から構築されて良い。いくつかの実施例において、バネガイド940は、ハウジング910と同じ材料から構築されて良く、ハウジングとの単一構造であって良い。たとえば、ハウジング、バネガイド、およびバネ機構は、3D印刷され、モノリシック構造を構成して良い。しかしながら、いくつかの実施例において、バネガイド940、または、バネ機構941は、ハウジング910とは別個の構造であって良い。
【0097】
フレックス回路100などのフレキシブル相互接続回路は、
図9Aに示されるように、プリロードのためにケーブル開口912を介してハウジング910に挿入されて良い。いくつかの実施例において、コネクタ900は、ハウジングへのフレックスケーブルのロードまたはアンロードを支援するように構成されるウェッジ930を含んで良い。フレックスケーブルが部分的に挿入されると(
図9Aに示されるように)、ウェッジ930を使用して、ウェッジをハウジング(
図9Bに示される)に挿入することによって、フレックスケーブルを完全にプリロード構成に移動させることができる。いくつかの実施例において、バネガイド940の形状は、
図9Bに示されるように、ブレード開口部を妨害しないように、フレックスケーブルをわずかに下向きに曲げることができる。いくつかの実施例において、ハウジング910は、十分にプルロードされたフレックス回路のこの下向きの屈曲をさらに支持するために、棚812と同様の棚で構成されて良い。
【0098】
つぎに、モジュール側コネクタ420は、十分にプリロードされた回路側コネクタ900とインターフェースすることができる。コネクタ900がモジュール側コネクタ420のハウジング422に挿入されると、モジュール側コネクタのブレード424は、
図9Cに示されるように、ブレード開口部960を介して、移動する。ブレード424がハウジング910に入るとき、ブレードは、バネガイド940の傾斜面に接触し、バネガイドを矢印Yの方向に上方に押して、ブレード424に道を譲らせて良い。
【0099】
つぎに、
図9Cにさらに示されるように、スライダ920は、矢印Zの方向に挿入位置に押し込まれて、ブレードとフレックス回路との間の電気的接触を支持して良い。いくつかの実施例において、スライダ920のストライクまたは突起922は、スライダ910のラッチ914とインターフェースして、スライダを挿入位置に固定するように構成されて良い。
図9Dは、コネクタ900およびコネクタ420が完全にインターフェースされていることを示している。この構成では、ブレードとフレックスケーブル間の接触は、バネガイドによって矢印Fの方向に発生するブレードの下向きの力と、フレックス回路を矢印Eの方向の上向きに支持するスライダの接触表面の形状によってサポートされる。
【0100】
[
図10A~10H-フレキシブル相互接続回路の折りたたみ]
フレキシブルハイブリッド相互接続回路100は、2つの離れた場所の間で信号および電力を伝送するために使用されて良い。いくつかの例において、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100の2つの端部間の距離は、少なくとも1メートルまたは少なくとも2メートルであって良く、それでも、幅は比較的小さく、例えば100ミリメートル未満、さらには50ミリメートル未満であって良い。同時に、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100の各導電層は、別個の金属箔シートから製造されて良い。材料の消費を最小限に抑え、無駄を減らすために、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100の製造フットプリントは、その動作フットプリントよりも小さくてもよい。フレキシブルハイブリッド相互接続回路100のフレキシブル特性は、その製造後および/またはその製造中にその形状および位置を変更するために使用されて良い。例えば、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100は、例えば、
図10Aに示されるように、折り畳まれた状態で製造されて良い。折り畳み状態のフレキシブルハイブリッド相互接続回路100の両端と全長(L1)との間の距離は、比較的小さくてよい。
図10Bは、部分的に展開された状態の同じフレキシブルハイブリッド相互接続回路100の模式図であり、両端間の距離およびフレキシブルハイブリッド相互接続回路100の長さが実質的に増加したことを示している。当業者は、様々な折り畳みパターンが範囲内にあることを理解するであろう。
【0101】
図10Cは、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100を4つのストリップ1045a~1045dに分割する開口部1043a-1043cを含むフレキシブルハイブリッド相互接続回路100を示す。いくつかの例において、各ストリップは1つまたは複数の導体トレースを含む。
図10Dは、X-Y平面内で他端に対して90°回転したフレキシブルハイブリッド相互接続回路100の一端を示しており、これは、面内曲げと呼ばれて良い。開口部1043a~1043cは、個々のストリップ1045a~1045dの面外歪みを大きくすることなく、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100が回転および屈曲することを可能にする。当業者は、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100の平坦なプロファイル(Z方向に薄い厚さ)および材料形成の比較的低い面内柔軟性のために、開口部1043a~1043cなしではそのような曲げは困難であることを理解するであろう。開口部1043a-1043cを追加することにより、ストリップ1045a-1045dのそれぞれの異なる経路指定が可能になり、それによって柔軟性が増し、面外歪みが減少する。さらに、各開口部の特定の幅および長さを選択することにより、各ストリップおよびフレキシブルハイブリッド相互接続回路100の特定の経路指定および方向付けが可能になる。
図10Eおよび10Fは、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100の異なる位置でのストリップ1045a~1045dの断面を表す。これらの図に示されるように、ストリップ1045a~1045dは、互いに近づけられ、屈曲のポイント(BB)においてそれぞれの中心軸の周りで90°回転することができる。このタイプの配向を達成するために、各開口部の長さは、例えば、
図10Cに示されるように、異なるか、またはずらされて良い。
【0102】
図10Gは、複数のフレキシブルハイブリッド相互接続回路100a~100cの製造アセンブリ1002の例を示している。いくつかの例において、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100a~100cは、部分的に統合され、例えば、同じ解放可能なライン上で支持されるか、または、1つのモノリシック外部誘電体層を具備し、これは部分的に切断されている(例えば、刻み目が付けられている)。この部分的な統合機能により、例えば、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100a~100cの最終使用まで、製造および保管中にフレキシブルハイブリッド相互接続回路100a~100cを一緒に保つことが可能になる。
【0103】
さらに、この例においては、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100a~100cは、例えば、材料の浪費を減らし、処理を合理化するために、線形の形で形成される。フレキシブルハイブリッド相互接続回路100a~100cのそれぞれは、アセンブリ1002から分離可能であり、例えば、
図10C~10Fを参照して先に説明したように、その動作形状に折り畳むことができる。
【0104】
図10Hは、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100a~100cおよび相互接続ハブ1010を含む相互接続アセンブリ1004の例を示す。いくつかの例において、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100a~100cのそれぞれは、例えば、
図10Gを参照して先に説明したように、線形形態で製造される。フレキシブルハイブリッド相互接続回路100a~100cの屈曲部は、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100a~100cの設置中に、例えば、自動車パネルなどの支持構造の積層中に形成される。相互接続ハブ1010は、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100a~100c内の個々の導電性要素間の電気的接続を形成する。これらの電気的接続は、1つのレベルまたは複数のレベルに配置された相互接続ハブ1010の導電性要素によって提供される(例えば、クロスオーバー接続のために)。さらに、相互接続ハブ1010の導電性要素およびフレキシブルハイブリッド相互接続回路100a~100cの導電性要素は、同じ平面内または異なる平面内にある。
【0105】
[
図11A~11D-フラットコンダクタトレースへの接続の形成]
ハーネスに平坦な導体トレースを使用する際の1つの課題は、そのようなトレースと、他の構成要素、例えば、コネクタおよび他のトレース/ワイヤとの間の電気接続を形成することであり、これは、異なる寸法、すなわち、より具体的には、より小さな幅対厚さ比を有する可能性がある。例えば、ワイヤーハーネス用のコネクタは、正方形または円形の、またはより一般的には同等の幅および厚さを有する(例えば、幅対厚さの比が約1、または0.5と2の間である)接触インターフェースを使用して良い。他方、提案されたフレキシブル回路の導体トレースは、幅対厚さの比が少なくとも約2、または、少なくとも約5、さらには、少なくとも約10であって良い。このような導体トレースは、円線と区別するためにフラットな導体トレースまたはフラットワイヤと呼ばれて良い。フラットな導体トレースへの電気的接続を形成するための種々のアプローチはここに説明されている。
【0106】
図11Aおよび11Bは、いくつかの実施例に従う、電気コネクタアセンブリ1100を示している。電気コネクタアセンブリ1100は、以下でさらに説明される電気ハーネスアセンブリ100の一部であって良い。電気コネクタアセンブリ1100は、コネクタ1110および導体トレース1140aを含み、これは、同じハーネスの他の導体トレースがある場合にこれと区別するために、第1の導体トレース1140aと呼ばれて良い。簡単にするために、これらの図には1つの導体トレースのみが示されている。しかしながら、当業者は、この例および他の例が、任意の数の導体トレースを備えたハーネスおよびコネクタアセンブリに適用可能であることを理解するであろう。
【0107】
コネクタ1110は、第1の接触インターフェース1120aおよび第1の接続部分1130aを有する。第1の接触インターフェース1120aは、コネクタアセンブリ1100によって形成される外部接続を行うために使用されて良く、ピン、ソケット、タブなどの形態であって良い。第1の接触インターフェース1120aおよび第1の接続部分1130aは、同じ材料(例えば、銅、アルミニウムなど)から作製されて良い。いくつかの実施例において、第1の接触インターフェース1120aおよび第1の接続部分1130aはモノリシックである。例えば、第1の接触インターフェース1120aおよび第1の接続部分1130aは、同じ金属ストリップから形成されて良い。
【0108】
第1の導体トレース1140aは、第1の導体リード1150aおよび第1の接続端1160aを有する。第1の接続端1160aは、コネクタ1110の第1の接続部分1130aに電気的に結合されている。具体的には、第1の接続端1160aおよび第1の接続部分1130aは、互いに直接接触し、コネクタ1110のハウジング内で重なり合って良い。
【0109】
いくつかの実施例において、各コネクタは、異なる導体トレースに結合されている。代替的には、複数のコネクタを同じ導体トレースに結合して良い。さらに、単一のコネクタを複数の導体トレースに結合して良い。最後に、これらのコネクタとトレースのすべてが電気的に相互接続されるように、複数のコネクタを複数の導体トレースに結合して良い。
【0110】
第1の導体リード1150aは、コネクタ1110から離れて、例えば、別のコネクタに延びるか、またはコネクタアセンブリ1100内で他の何らかの電気接続を形成する。第1の導体リード1150aの長さは、少なくとも約100ミリメートル、少なくとも約500ミリメートル、または、少なくとも約3000ミリメートルですらあって良い。第1の導体リード1150aは、例えば、
図20に模式的に示され、以下に説明されるように、第1の絶縁体1142および第2の絶縁体1144を使用して、片側または両側で絶縁されて良い。いくつかの実施例において、第1の絶縁体1142および第2の絶縁体1144は、第1の接続端1160aまで延在せず、第1の接続端1160aが第1の接続部分1130aと直接インターフェースすることを可能にする。代替的には、第1の絶縁体1142および第2の絶縁体1144のうちの1つは、第1の接続端1160aの別の側を依然として露出させ、この側が第1の接続部分1130aと直接インターフェースすることを可能にしながら、第1の接続部分1130aとオーバーラップして良い。いくつかの実施例において、第1の接続部分1130aへの電気接続は、第1の絶縁体1142および第2の絶縁体1144のうちの1つの開口部を介して行われる。他の実施例において、第1の接続端1160aへの外部絶縁は、コネクタ1110によって、または第1の接続端1160aを取り囲むポタントまたは封止材によって実現されて良い。
【0111】
図11Aおよび11Bに示されるように、第1の導体リード1150aおよび第1の接続端1160aの双方は、同じ厚さを有する(例えば、同じ金属シートから形成される)。第1の接続端部1160aは、少なくとも0.5、より具体的には、少なくとも約2、さらには少なくとも約5、さらには少なくとも約10の幅対厚さ比を有して良い。第1の導体リード1150aの幅対厚さ比は、同じでも異なっていても良い。
【0112】
いくつかの実施例において、コネクタ1110の第1の接続部分1130aは、ベース1132および1つまたは複数のタブ1134を有する。具体的には、
図11Bは、ベース1132から延びる4つのタブ1134(ベース1132の各側から2つ)を示している。ただし、任意の数のタブを使用して良い。第1の導体トレース1140aの第1の接続端1160aは、ベース1132とタブ1134との間に圧着される。圧着は、接続部分1130aと第1の接続端1160aとの間の電気的接続および機械的結合を実現する。機械的結合は、電気ハーネスアセンブリ100の動作中に電気的結合が保持されることを確実にするのに役立つ。例えば、第1の接続部分1130aと第1の接続端1160aとの間の接続は、機械的応力、材料のクリーピング(例えば、一方または両方の材料はアルミニウムを含む)などを受けるであろう。さらに、機械的結合を使用して、コネクタ1110によって第1の導体トレース1140aの第1の接続端1160aを支持することができる。
【0113】
いくつかの実施例において、第1の導体トレース1140aの第1の接続端1160aも、また、例えば、
図11Aおよび
図11Bの位置1133に模式的に示されるように、ベース1132に、溶接されるか、そうでなければ追加的に接続される。この接続は、超音波溶接、レーザー溶接、抵抗溶接、ろう付け、またははんだ付けを含むがこれらに限定されない種々の手段を使用して実現して良い。この接続は、第1の接続端1160aとインターフェースベース1132との間に低抵抗で安定した電気的接触を形成するのに役立ち、コネクタ1110と第1の導体トレース1140aとの間の直接インターフェースによって提供される電気的接続と区別するために一次電気接続と呼ばれて良い。この一次電気接続は、第1の接続端1160aとインターフェースベース1132との材料の混合物を含み、各位置1333で局所的なモノリシック構造を形成して良い。したがって、第1の接続端1160aとインターフェースベース1132との表面状態の表面酸化または他の変化が後で起こる場合、これらの変化は、第1の接続端1160aとインターフェースベース1132との間のこの一次電気結合に影響を及ぼさない。
【0114】
図11Cは、部分的にのみ組み立てられ、その導体トレースにコネクタが取り付けられていない、フレキシブルハイブリッド相互接続回路100の電気ハーネスアセンブリ110の例を示している。フレックス回路100は、コネクタの取り付けに使用される種々の部分101a~101dを有する。この取り付けの前に、これらの種々の部分101a~101dの様々な組み合わせを一緒に積み重ねることができる。例えば、部分101aは、部分101aの複数の導体トレース1140a~1140c(
図11Dに示される)が部分101bの対応する導体トレースと重なるように、部分101bと積み重ねられて良い。同様の方法で、部分101cは、それらの対応する導体トレースが重なるように、部分101dと積み重ねられる準備ができている。例えば、部分101aおよび101bは、互いに向かって折り畳まれ、2列以上の導体トレースを受け入れて接続することができる単一のコネクタに挿入されて良い。後者の例において、部分101aの導体トレースがコネクタの近くの部分101bに不注意に接触するのを防ぐために、絶縁層を2つの部分101aと101bとの間に配置することができる。代替的には、部分101a~101dまたは同様の部分は、ベース層とも呼ばれて良い絶縁層が、折り畳まれた各端部の導体トレースに積み重ねられるように折り畳まれて良い。言い換えると、導体トレースは、積み重ねても電気的に絶縁されたままである。
【0115】
[結論]
先の説明では、開示された概念の完全な理解を提供するために多数の特定の詳細が示され、これらの詳細の一部または全部なしで実施することができる。他の例において、開示を不必要に曖昧にすることを避けるために、既知のデバイスおよび/またはプロセスの詳細が省略されている。
【0116】
本開示は、特定の例を参照して具体的に示され、説明されてきたけれども、開示された例の形式および詳細の変更は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、実施できることは当業者に理解できるであろう。種々の例示的な例の説明は、例示および説明の目的で提示されており、網羅的であること、または開示された形式の例に限定されることを意図するものではない。多くの修正および変形は、当業者には明らかであろう。したがって、本開示は、その真の精神および範囲内にあるすべての変形および均等物を含むと解釈されることが意図されている。したがって、本例は、例示的であり、限定的ではないと理解されるべきである。
【0117】
構成要素およびプロセスの多くは、便宜上、単数形で説明されているけれども、本開示の技術を実施するために複数の構成要素および反復プロセスも使用できることが当業者によって理解されるであろう。
以下、ここで記載した技術的特徴を列挙する。
[技術的特徴1]
フレキシブル相互接続回路に接続するためのコネクタにおいて、
ハウジングと、
上記ハウジング内に配置されたバネ式ガイドであって、上記フレキシブル相互接続回路が上記ハウジング内にプリロードされるときに、上記フレキシブル相互接続回路を下方に押す、上記バネ式ガイドと、
伸長位置と挿入位置との間を移動するように構成されたスライダであって、上記挿入位置で上記フレキシブル相互接続回路を上方に押し上げるように構成された凸状上面を含む上記スライダとを有することを特徴とするコネクタ。
[技術的特徴2]
上記ハウジングは、ブレード開口部をさらに有し、上記ブレード開口部は当該ブレード開口部を介して挿入されたモジュール側コネクタのブレードを受け入れるように構成され、
上記バネ式ガイドは、上記プリロードされたフレキシブル相互接続回路に対して上記ブレードを押し付け、
上記凸状上面は、上記フレキシブル相互接続回路を上記ブレードに対して上方に押しつける技術的特徴1記載のコネクタ。
[技術的特徴3]
上記ハウジングは、上記スライダを挿入位置に固定するために、上記スライダのストライクに相互接続するように構成されたラッチを有する技術的特徴1に記載のコネクタ。
[技術的特徴4]
上記フレキシブル相互接続回路は、当該回路がコネクタに取り付けられることを可能にするために感圧接着剤で裏打ちされている技術的特徴1に記載のコネクタ。
[技術的特徴5]
上記スライダの上記凸状上面は、上記伸長位置から上記挿入位置に移動するときに上記フレキシブル相互接続回路に対する摩擦を増大させるために溝で構成されたグリップ表面を有する技術的特徴1に記載のコネクタ。
[技術的特徴6]
上記プリロードされたフレキシブル相互接続回路を固定するように構成された、くさびをさらに有する技術的特徴1に記載のコネクタ。
[技術的特徴7]
上記ハウジングは、上記フレキシブル相互接続回路が上記ハウジングにプリロードされるときに上記フレキシブル相互接続回路を下向きに屈曲させるように構成された棚を有する技術的特徴1に記載のコネクタ。
[技術的特徴8]
フレキシブル相互接続回路に接続するためのコネクタにおいて、
少なくとも第1の側壁および第2の側壁によって形成されるハウジングチャンバを含むベースであって、上記第1の側壁および上記第2の側壁が上記ベースの周りに対面して配置されている、上記ベースと、
第1のヒンジを介して上記ベースに結合された回路クランプであって、回路クランプは、解放位置とクランプ位置との間を移動するように構成された上記回路クランプと、
第2のヒンジを介してベースに結合されたカバーピースであって、開位置と閉位置との間を移動するように構成された上記カバーピースとを有することを特徴とするコネクタ。
[技術的特徴9]
上記回路クランプは、上記フレキシブル相互接続回路を、上記ベースと上記回路クランプとの間において上記クランプ位置に固定するように構成される技術的特徴8に記載のコネクタ。
[技術的特徴10]
上記回路クランプが1つまたは複数の突起を含み、各突起が上記第1の側壁または上記第2の側壁の内部のソケットとインターフェースして上記回路クランプを上記クランプ位置に固定するように構成されている技術的特徴9に記載のコネクタ。
[技術的特徴11]
上記回路クランプが凸状上面を含み、上記フレキシブル相互接続回路が上記クランプ位置で上記上面の形状に合致する技術的特徴9に記載のコネクタ。
[技術的特徴12]
上記ベースは、モジュール側コネクタのブレードを受け入れるように構成された1つまたは複数のブレード開口部を有する技術的特徴11に記載のコネクタ。
[技術的特徴13]
上記カバーピースが、上記閉位置において上記ハウジングチャンバ内にある接触表面を有し、上記接触表面が、上記回路クランプの上記凸状上面からオフセットされた1つまたは複数の凸状部分を有する技術的特徴12に記載のコネクタ。
[技術的特徴14]
上記カバーピースが1つまたは複数の突起を有し、各突起が上記第1の側壁または上記第2の側壁の内部の対応するソケットとインターフェースして上記カバーピースを閉位置に固定するように構成される技術的特徴8に記載のコネクタ。
[技術的特徴15]
フレキシブル相互接続回路に接続するためのコネクタにおいて、
ベースと、第1のヒンジを介して当該ベースに結合された回路クランプとを有するインサート構成要素であって、上記回路クランプは、解放位置とクランプ位置との間を移動するように構成される上記インサート構成要素と、
第1の側壁、第2の側壁、床、上部接触表面、およびインターフェース表面よって形成されるハウジングチャンバを有するハウジング構成要素とを有し、
上記クランプ位置において、上記インサート構成要素は、上記回路クランプと上記ベースとの間にフレキシブル相互接続回路を固定し、上記ハウジングチャンバ内で上記ハウジング構成要素にしっかりと結合するように構成されることを特徴とするコネクタ。
[技術的特徴16]
上記回路クランプは、上記フレキシブル相互接続回路を上記ベースと上記回路クランプとの間で上記クランプ位置に固定するように構成される技術的特徴15に記載のコネクタ。
[技術的特徴17]
上記回路クランプが凸状上面を含み、上記フレキシブル相互接続回路が上記クランプ位置にある上記回路クランプの上面の形状に合致する技術的特徴16に記載のコネクタ。
[技術的特徴18]
上記ハウジング構成要素は、モジュール側コネクタのブレードを受け入れるように構成された1つまたは複数のブレード開口部を有する技術的特徴15に記載のコネクタ。
[技術的特徴19]
上記ハウジングチャンバ内の上記ハウジング構成要素の上記上部接触表面は、上記回路クランプの上記凸状上面からオフセットされた1つまたは複数の凸状部分を有する技術的特徴12に記載のコネクタ。
[技術的特徴20]
上記回路クランプが1つまたは複数の突起を有し、各突起が上記第1の側壁または上記第2の側壁の内部のソケットとインターフェースして上記回路クランプを上記クランプ位置に固定するように構成されている技術的特徴15に記載のコネクタ。
[符号の説明]
420 モジュール側コネクタ
422 モジュール側コネクタハウジング
424 雄ブレード
500 回路側コネクタ
502 ヒンジ
504 ヒンジ
510 ベース
510-A 前壁
510-B 底壁
512 側壁
514 ブレード開口
516 グリップ表面
520 カバーピース
522 突起
524 スロット
526 接触表面
528 クランプ部分
530 回路クランプ
531 上面
532 突起
534 スロット
536 グリップ表面
540 ハウジングチャンバ