(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】マッサージモジュールおよびこれを含むマッサージ装置
(51)【国際特許分類】
A61H 7/00 20060101AFI20240312BHJP
【FI】
A61H7/00 323F
A61H7/00 323K
(21)【出願番号】P 2022509104
(86)(22)【出願日】2020-08-13
(86)【国際出願番号】 KR2020010796
(87)【国際公開番号】W WO2021034021
(87)【国際公開日】2021-02-25
【審査請求日】2022-02-14
(31)【優先権主張番号】10-2019-0101379
(32)【優先日】2019-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518358871
【氏名又は名称】ボディーフレンド カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BODYFRIEND Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】163,Yangjaecheon-ro,Gangnam-gu,Seoul,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】オム,キウォン
(72)【発明者】
【氏名】イム,ジヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チェー,ソンチャン
(72)【発明者】
【氏名】コン,ドクヒョン
【審査官】今関 雅子
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-325632(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0103537(KR,A)
【文献】特開2003-159295(JP,A)
【文献】特開2014-200443(JP,A)
【文献】特開2007-014467(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に円形開口を含む支持プレート;
前記支持プレートの前記円形開口に配置されるマッサージ体;および
前記マッサージ体を前記支持プレートに対して回転させる回転機構;を含み、
前記マッサージ体は、
力学的刺激を通じて使用者にマッサージを提供するマッサージユニット;
前記回転機構によって前記支持プレートに対して回転運動可能に配置された回転プレート;および
前記回転プレートに配置され
、前記マッサージユニットを移動させる移動機構;を含み、
前記マッサージユニットは、前記回転プレートの回転により該回転プレートの回転方向に回転
し、
前記回転プレートは、前記移動機構が通過できる貫通開口を含み、
前記移動機構は、前記貫通開口を通過して前記マッサージユニットを前記回転プレートの
貫通開口を通過する方向に移動させるもので、前記マッサージユニットを前記使用者から遠く離れた第1位置および
前記使用者に接近した第2位置の間で移動させる
ことにより、
前記マッサージユニットを前記使用者に接近させるか、または、前記使用者から離れさせる、マッサージモジュール。
【請求項2】
前記回転機構は、
第1モータ;および
前記第1モータから供給された動力を前記回転プレートに伝達する第1動力伝達機構;を含み、
前記回転プレートは、外周面の少なくとも一部に歯形部が形成されて前記第1動力伝達機構と噛み合うことによって回転する、請求項1に記載のマッサージモジュール。
【請求項3】
前記支持プレートに対する前記マッサージ体の回転角度を検出する回転検出器をさらに含む、請求項2に記載のマッサージモジュール。
【請求項4】
前記回転検出器は、
前記回転プレートに配置される被検出部材;および
前記支持プレートの前記円形開口の周囲に一定の間隔で配置される複数の検出センサ;を含み、
前記複数の検出センサは、前記被検出部材の位置を感知して前記支持プレートに対する前記マッサージ体の回転角度を検出する、請求項3に記載のマッサージモジュール。
【請求項5】
前記支持プレートは、前記回転プレートを収容する収容溝を含み、
前記回転プレートは、前記収容溝に収容されて前記支持プレートと同一平面に配置される、請求項1に記載のマッサージモジュール。
【請求項6】
前記移動機構は、
第2モータ;および
前記第2モータから供給された動力を前記マッサージユニットに伝達する第2動力伝達機構;を含み、
前記マッサージユニットは、前記移動機構と連結されて前記第1位置および前記第2位置の間で移動する、請求項1に記載のマッサージモジュール。
【請求項7】
前記回転プレートは、前記貫通開口の周囲を囲むように形成された補強部材をさらに含み、
前記移動機構は、前記補強部材に配置される、請求項1に記載のマッサージモジュール。
【請求項8】
前記回転プレートが前記支持プレートの前記収容溝に配置される時、前記回転プレートおよび前記支持プレートの少なくとも一部を覆うカバーをさらに含み、
前記回転プレートは、前記支持プレートおよび前記カバーと接触する表面に形成された複数の突出部をさらに含む、請求項5に記載のマッサージモジュール。
【請求項9】
前記回転プレートの上部面に形成された複数の突出部と、下部面に形成された複数の突出部は、互いに入れ違いに配置される、請求項8に記載のマッサージモジュール。
【請求項10】
マッサージモジュール;
前記マッサージモジュールが移動できる経路を提供するメインフレーム;および
制御部を含み、
前記マッサージモジュールは、
内部に円形開口を含む支持プレート;
前記支持プレートの前記円形開口に配置されるマッサージ体;および
前記マッサージ体を前記支持プレートに対して回転させる回転機構;を含み、
前記マッサージ体は、
力学的刺激を通じて使用者にマッサージを提供するマッサージユニット;
前記回転機構によって前記支持プレートに対して回転運動可能に配置された回転プレート;および
前記回転プレートに配置され
、前記マッサージユニットを移動させる移動機構;を含み、
前記マッサージユニットは、前記回転プレートの回転により該回転プレートの回転方向に回転
し、
前記回転プレートは、前記移動機構が通過できる貫通開口を含み、
前記移動機構は、前記貫通開口を通過して前記マッサージユニットを前記回転プレートの
貫通開口を通過する方向に移動させるもので、前記マッサージユニットを前記使用者から遠く離れた第1位置および
前記使用者に接近した第2位置の間で移動させる
ことにより、
前記マッサージユニットを前記使用者に接近させるか、または、前記使用者から離れさせる、マッサージ装置。
【請求項11】
前記メインフレームは、移動経路に沿って配置されたラックギアを含み、
前記マッサージモジュールは、アクチュエータおよび前記アクチュエータから動力の伝達を受ける昇下降ギアを含む昇下降機構をさらに含み、
前記昇下降ギアが前記ラックギアと噛み合うことによって、前記マッサージモジュールは前記メインフレームの移動経路に沿って移動する、請求項10に記載のマッサージ装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記マッサージユニットの回転と移動を同時に制御できる、請求項10に記載のマッサージ装置。
【請求項13】
前記マッサージユニットは、複数のアームおよびそれぞれのアームの末端部に配置された複数のローラを含み、
前記回転プレートには、前記複数のアームを当該回転プレートの
貫通開口を通過する方向に移動させる複数の移動機構が配置され、
前記制御部は、それぞれのアームの移動を制御できる、請求項10に記載のマッサージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマッサージモジュールおよびこれを含むマッサージ装置に関し、特に、スイング動作および3D動作を同時に遂行できる回転機構および移動機構を含むマッサージモジュールおよびこれを含むマッサージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
マッサージ(massage)とは、被術者の身体の一部分をもんだり、押したり、引っ張ったり、叩いたりまたは動かすなどのように、身体の一部分に多様な形態の力学的刺激を加えることによって被術者の身体の変調を調節し、血液循環を助け、そして被術者の疲れを癒す医療補助療法である。
【0003】
マッサージ需要の増加は、経済的事情および時間的な理由によって人工的なマッサージ機能を提供するマッサージ装置またはマッサージ機器に対する需要の増加を引き起こした。すなわち、マッサージを通じて凝り固まった筋肉をほぐしながら疲労またはストレスを解消しようとする需要が増大することにより、時間および費用効率的な方式の多様なマッサージ装置が発売されている。
【0004】
最近人々の健康に対する関心が増大しつつあり、マッサージ装置は単純にマッサージ機能を提供するものだけでなく、多様な付加機能および/または医学的機能を提供する電子デバイスに変化しており、これに伴い、マッサージ装置を効率的に制御する方法に対する研究が持続している。
【0005】
特に、使用者ごとに体形が異なり得るため、マッサージを提供するマッサージモジュールが使用者の体形に合う最適な位置に到達できるマッサージ装置に対する使用者の需要が増加している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実施例を通じて解決しようとする課題は、使用者の体形に合うように位置を調節するためにスイング動作および3D動作を同時に遂行できるマッサージモジュールおよびマッサージ装置を提供することである。
【0007】
実施例を通じて解決しようとする課題は前述した課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は本明細書および添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施例によると、マッサージモジュールは内部に円形開口を含む支持プレート、支持プレートの円形開口に配置されるマッサージ体およびマッサージ体を支持プレートに対して回転させる回転機構を含み、マッサージ体は力学的刺激を通じて使用者にマッサージを提供するマッサージユニット、回転機構によって支持プレートに対して回転運動可能に配置された回転プレートおよび回転プレートに配置されてマッサージユニットを回転プレートの回転平面に垂直な方向に移動させる移動機構を含み、回転プレートは移動機構が通過できる貫通開口を含み、移動機構は貫通開口を通過してマッサージユニットを第1位置および第2位置の間で移動させることができる。
【0009】
また、回転機構は第1モータおよび第1モータから供給された動力を回転プレートに伝達する第1動力伝達機構を含み、回転プレートは外周面の少なくとも一部に歯形部が形成されて第1動力伝達機構と噛み合うことによって回転され得る。
【0010】
また、マッサージモジュールは支持プレートに対するマッサージ体の回転角度を検出する回転検出器をさらに含むことができる。
【0011】
また、回転検出器は回転プレートに配置される被検出部材および支持プレートの円形開口の周囲に一定の間隔で配置される複数の検出センサを含むことができ、複数の検出センサは被検出部材の位置を感知して支持プレートに対するマッサージ体の回転角度を検出することができる。
【0012】
また、支持プレートは回転プレートを収容する収容溝を含み、回転プレートは収容溝に収容されて支持プレートと同一平面に配置され得る。
【0013】
また、移動機構は第2モータおよび第2モータから供給された動力をマッサージユニットに伝達する第2動力伝達機構を含み、マッサージユニットは移動機構と連結されて第1位置および第2位置の間で移動することができる。
【0014】
また、回転プレートは貫通開口の周囲を囲むように形成された補強部材をさらに含み、移動機構は補強部材に配置され得る。
【0015】
また、マッサージモジュールは回転プレートが支持プレートの収容溝に配置される時に回転プレートおよび支持プレートの少なくとも一部を覆うカバーをさらに含み、回転プレートは支持プレートおよびカバーと接触する表面に形成された複数の突出部をさらに含むことができる。
【0016】
また、回転プレートの上部面に形成された複数の突出部と下部面に形成された複数の突出部は互いに入れ違いに配置され得る。
【0017】
他の実施例によると、マッサージ装置はマッサージモジュール、マッサージモジュールが移動できる経路を提供するメインフレームおよび制御部を含むことができ、マッサージモジュールは、内部に円形開口を含む支持プレート、支持プレートの円形開口に配置されるマッサージ体およびマッサージ体を支持プレートに対して回転させる回転機構を含むことができ、マッサージ体は、力学的刺激を通じて使用者にマッサージを提供するマッサージユニット、回転機構によって支持プレートに対して回転運動可能に配置された回転プレートおよび回転プレートに配置されてマッサージユニットを回転プレートの回転平面に垂直な方向に移動させる移動機構を含むことができ、回転プレートは移動機構が通過できる貫通開口を含むことができ、移動機構は貫通開口を通過して前記マッサージユニットを第1位置および第2位置の間で移動させることができる。
【0018】
また、メインフレームは移動経路に沿って配置されたラックギアを含み、マッサージモジュールはアクチュエータおよびアクチュエータから動力の伝達を受ける昇下降ギアを含む昇下降機構をさらに含むことができ、昇下降ギアがラックギアと噛み合うことによってマッサージモジュールはメインフレームの移動経路に沿って移動することができる。
【0019】
また、制御部はマッサージ体の回転運動とマッサージユニットの移動を同時に制御することができる。
【0020】
また、マッサージユニットは複数のアームおよびそれぞれのアームの末端部に配置された複数のローラを含むことができ、制御部はそれぞれのアームの移動を制御することができる。
【発明の効果】
【0021】
実施例によると、マッサージモジュールは回転機構および移動機構を同時に含んでいるため、スイング動作および3D動作を同時に遂行できる。また、マッサージ装置はマッサージモジュールをメインフレームに沿って移動させることができる昇下降機構を含むため、使用者の体形に合うようにマッサージモジュールの位置を立体的に調節することができる。したがって、実施例によるマッサージモジュールおよびマッサージ装置は使用者に最適なマッサージを提供することができる。
【0022】
実施例による効果は前述した効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は本明細書および添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
多様な様相が図面を参照して記載され、ここで類似する参照番号は総括的に類似する構成要素を指称するのに利用される。以下の実施例において、説明の目的のために、多数の特定の細部事項が一つ以上の様相の総体的理解を提供するために提示される。しかし、そのような様相はこのような特定の細部事項なしに実施され得ることは明白であろう。他の例示において、公知の構造および装置が一つ以上の様相の記載を容易にするためにブロック図の形態で図示される。
【
図1】本開示の一実施例に係るマッサージ装置を説明するための図面である。
【
図2】本開示の一実施例に係るメインフレームを説明するための図面である。
【
図3】本開示の一実施例に係るマッサージ装置の構成要素を説明するための図面である。
【
図4】本開示の一実施例に係るマッサージモジュールを説明するための図面である。
【
図5】
図4に図示されたマッサージモジュールの分解斜視図である。
【
図6a】本開示の一実施例に係る支持プレートの上面図である。
【
図6b】本開示の一実施例に係る支持プレートの下面図である。
【
図7】本開示の一実施例に係るマッサージ体の斜視図である。
【
図8a】本開示の一実施例に係るマッサージモジュールのスイング動作を説明するための図面である。
【
図8b】本開示の一実施例に係るマッサージモジュールのスイング動作を説明するための図面である。
【
図8c】本開示の一実施例に係るマッサージモジュールのスイング動作を説明するための図面である。
【
図9】本開示の一実施例に係るマッサージモジュールのスイング動作の角度を検出することを説明するための図面である。
【
図10】本開示の一実施例に係るマッサージ体、支持プレートおよびカバーが組み立てられる時、マッサージ体の回転プレートが他の部材と接触する面を説明するための図面である。
【
図11】本開示の一実施例に係るマッサージ体の下面図である。
【
図12a】本開示の一実施例に係るマッサージモジュールの3D動作を説明するための図面である。
【
図12b】本開示の一実施例に係るマッサージモジュールの3D動作を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
内部に円形開口を含む支持プレート;前記支持プレートの前記円形開口に配置されるマッサージ体;および前記マッサージ体を前記支持プレートに対して回転させる回転機構;を含み、
【0025】
前記マッサージ体は、力学的刺激を通じて使用者にマッサージを提供するマッサージユニット;前記回転機構によって前記支持プレートに対して回転運動可能に配置された回転プレート;および前記回転プレートに配置されて前記マッサージユニットを前記回転プレートの回転平面に垂直な方向に移動させる移動機構;を含み、
【0026】
前記回転プレートは前記移動機構が通過できる貫通開口を含み、前記移動機構は前記貫通開口を通過して前記マッサージユニットを第1位置および第2位置の間で移動させる、マッサージモジュール。
【0027】
前述した本開示の目的、特徴および長所は、添付された図面に関連した下記の実施例を通じてより明らかになるであろう。以下の特定の構造乃至機能的説明は単に本開示の概念に係る実施例を説明するための目的で例示されたものであり、本開示の概念に係る実施例は多様な形態で実施され得、本明細書または出願に説明された実施例に限定されるものと解釈されてはならない。
【0028】
本開示の概念に係る実施例は多様な変更を加えることができ、多様な形態を有することができるため、特定の実施例は図面に例示して本明細書または出願に詳細に説明しようとする。しかし、これは本開示の概念に係る実施例を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、本開示の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。
【0029】
第1および/または第2等の用語は多様な構成要素の説明に使われ得るが、前記構成要素は前記用語に限定されはしない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ、例えば本開示の概念に係る権利範囲から逸脱することなく、第1構成要素は第2構成要素と命名され得、同様に第2構成要素は第1構成要素にも命名され得る。
【0030】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるとか「接続されて」いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されていてもよくまたは接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在してもよいと理解されるべきである。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとかまたは「直接接続されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。構成要素間の関係を説明するための他の表現、すなわち「~間に」と「すぐ~間に」または「~に隣接する」と「~に直接隣接する」等の表現も同様に解釈されるべきである。
【0031】
本明細書で使う用語は単に特定の実施例を説明するために使われたものであり、本開示を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書で「含む」または「有する」等の用語は、説示された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。
【0032】
異なって定義されない限り、技術的または科学的な用語を含んでここで使われるすべての用語は、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有している。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0033】
本明細書でアクチュエータは駆動力を提供できる構成を意味する。例えば、アクチュエータはモータ、リニアモータ、電子モータ、DCモータ、ACモータ、リニアアクチュエータ、転動アクチュエータなどを含むことができ、これに限定されない。
【0034】
本明細書で、螺旋棒は螺旋状の溝を有する直線形態の部材を意味し、金属材質で具現され得る。例えば、螺旋棒は螺旋状の溝を有する円柱棒を含むことができる。また、螺旋棒は金属リードスクリュー(lead screw)を含むことができる。
【0035】
本明細書で、バイノーラルビートは脳波を調節できる特定の形態のオーディオ情報を意味し得る。
【0036】
本明細書で、一実施例によると、マッサージ装置はボディマッサージ部と脚マッサージ部を含むマッサージ装置を指称し得る。また、他の実施例によると、ボディマッサージ部100と脚マッサージ部300は分離された別途の装置(例えば、ボディマッサージ装置と脚マッサージ装置)で存在し得、マッサージ装置はボディマッサージ装置または脚マッサージ装置を指称し得る。
【0037】
以下、添付した図面を参照して、本開示の実施例をより詳細に説明しようとする。
【0038】
図1は、本開示の一実施例に係るマッサージ装置を説明するための図面である。
【0039】
本開示内容の一実施例に係るマッサージ装置1000は、使用者の身体の少なくとも一部分を収容するための領域を形成し、そして使用者の胴体をマッサージするボディマッサージ部100、そして使用者の脚をマッサージする脚マッサージ部300を含むことができる。
【0040】
ボディマッサージ部100は使用者の身体の少なくとも一部分にマッサージを提供することができる。ボディマッサージ部100は、使用者の身体の少なくとも一部分にマッサージ機能を提供するマッサージモジュール1700、使用者に任意の形態のオーディオ出力を提供するためのオーディオ出力モジュール1600、ボディマッサージ部100の骨組を構成するメインフレーム1100および使用者から任意の形態の入力を受信するための使用者入出力部1800を含むことができる。
【0041】
前述したボディマッサージ部100が含む構成は例示的な実施例に過ぎず、ボディマッサージ部100は前述した構成の他にも多様な構成を含むことができる。
【0042】
また、
図1で図示されるマッサージ装置1000の形状および構造は例示的なものに過ぎず、本開示内容の特許請求の範囲によって定義される権利範囲を逸脱しない限り、多様な形態のマッサージ装置1000も本開示内容の範囲内に含まれ得る。
【0043】
ボディマッサージ部100は使用者を収容するための任意の形態の空間を形成することができる。ボディマッサージ部100は使用者の身体の形状と対応する形態の空間を具備することができる。例えば、
図1で図示されるように、ボディマッサージ部100は使用者の全身または身体の一部分を収容できる着座型で具現され得る。
【0044】
ボディマッサージ部100で地面と接する部分は摩擦力を増大させるための任意の材質または摩擦力を増大させるための任意の部材(例えば、すべり防止パッドなど)を含むことができ、マッサージ装置1000の移動性を強化させるための車輪を含むことができる。
【0045】
ボディマッサージ部100の少なくとも一部はスライディング移動することができる。例えば、ボディマッサージ部100がマッサージを開始する場合、ボディマッサージ部100の少なくとも一部は前方にスライディング移動することができる。また、ボディマッサージ部100は後方に傾くことができる。その結果、ボディマッサージ部100は後方に傾いた状態で按摩を提供することができる。
【0046】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000は少なくとも一つのエアーセル(図示されず)を含むことができる。エアーセルは使用者の肩部分、骨盤部分、腕マッサージ部、脚マッサージ部300等に位置することができ、これに限定されず、マッサージ装置1000の多様な部分に配置され得る。
【0047】
マッサージ装置1000はエアー供給部を含むことができ、エアー供給部はエアーセルに空気を供給することによって、エアーセルを膨らませることができる。エアー供給部はボディマッサージ部100の内部に位置することができ、脚マッサージ部300に位置することができる。また、エアー供給部はマッサージ装置1000の外部に位置することができる。
【0048】
脚マッサージ部300は使用者に脚マッサージを提供することができる。例えば、脚マッサージ部300は使用者の脹脛をマッサージする脹脛マッサージ部および/または使用者の足をマッサージする足マッサージ部を含むことができる。
【0049】
脚マッサージ部300は使用者の身体特性に応じて、長さの調節が可能であり得る。例えば、背が高い使用者がマッサージ装置1000を使う場合、脹脛の長さが長いので脚マッサージ部300の長さが長くなる必要がある。また、背が低い使用者がマッサージ装置1000を使う場合、脹脛の長さが短いので脚マッサージ部300が短くなる必要がある。これに伴い、脚マッサージ部300は使用者の背にオーダーメイド化された脚マッサージを提供することができる。
【0050】
マッサージモジュール1700は、ボディマッサージ部100に収容された使用者に任意の形態の力学的刺激を提供するようにボディマッサージ部100の内部に備えられ得る。
図1で図示されるように、マッサージモジュール1700はボディマッサージ部100の内部に備えられたメインフレーム1100に沿って移動することができる。
【0051】
例えば、ボディマッサージ部100のメインフレーム1100にはラックギア(Rack gear)が備えられ得、マッサージモジュール1700はラックギアに沿って移動しながら、使用者の身体の多様な部分に力学的刺激を提供することができる。マッサージモジュール1700はボールマッサージユニットまたはローラマッサージユニットを含むことができ、これに限定されない。
【0052】
メインフレーム1100はボディマッサージ部100の内部構成の骨組みを構成するもので、金属材質またはプラスチック材質などで具現され得る。例えば、メインフレーム1100は鉄、合金、鋼鉄などで具現され得、これに限定されず多様な硬い材質で具現され得る。
【0053】
本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000はオーディオ出力モジュール1600を含むことができる。オーディオ出力モジュール1600は多様な位置に備えられ得る。例えば、オーディオ出力モジュール1600は使用者と接触するシート部の上端に配置された上端オーディオ出力ユニット、シート部の左右側の腕マッサージ部の前端に付着された前方オーディオ出力ユニット、および/または腕マッサージ部の後端に付着された後方オーディオ出力ユニットなどのように複数の出力ユニットを含むことができ、これに限定されない。この場合、オーディオ出力モジュール1600は5.1チャネルのような立体音響を提供することができ、これに限定されない。
【0054】
本開示の一実施例によると、使用者はマッサージ装置制御デバイス2000を利用してマッサージ装置1000を制御することができる。マッサージ装置制御デバイス2000はマッサージ装置1000と有線通信および/または無線通信を通じて連結され得る。
【0055】
マッサージ装置制御デバイス2000はリモートコントローラ(Remote controller)、携帯電話(Cellular phone)、PDA(Personal Digital Assistant)等を含むことができ、これに限定されず、マッサージ装置1000と有線または無線通信を通じて連結可能な多様な電子デバイスを含むことができる。
【0056】
図2は、本開示の一実施例に係るメインフレームを説明するための図面である。
【0057】
本開示の一実施例によると、メインフレーム1100はマッサージモジュール1700が備えられるアッパーフレーム1150およびアッパーフレーム1150を支持するベースフレーム1110を含むことができる。
【0058】
アッパーフレーム1150の少なくとも一部にはラックギア1151が備えられ得る。ラックギア1151はボディマッサージモジュール1700の上下移動をガイドするための部材であり、複数個の谷部と複数個の山部を含むことができる。
【0059】
本開示の一実施例によると、ラックギア1151はアッパーフレーム1150の両側部に向かい合う形態で備えられ得、ボディマッサージモジュール1700はラックギア1151に沿って移動することができる。
【0060】
例えば、ボディマッサージモジュール1700はラックギア1151と噛み合うギア1722を含むことができ、ボディマッサージモジュール1700に備えられたアクチュエータによってギア1722が回転することによって、ボディマッサージモジュール1700は上側にまたは下側に移動することができる。
【0061】
ラックギア1151は金属材質またはプラスチック材質で具現され得る。例えば、ラックギア1151は鉄、鋼鉄、合金、強化プラスチック、メラミン樹脂、フェノール樹脂等で具現され得、これに限定されない。
【0062】
アッパーフレーム1150は多様な形状で具現され得る。例えば、アッパーフレーム1150は形態によりSフレーム、Lフレーム、S&Lフレーム、ダブルS&Lフレームに区分され得、これに限定されない。
【0063】
Sフレームはアッパーフレーム1150のうち少なくとも一部が「S」のように屈曲した形態を含むフレームを意味する。Lフレームはアッパーフレーム1150のうち少なくとも一部が「L」のように曲がった形態を含むフレームを意味し、S&Lフレームは「S」のように屈曲した形態と「L」のように曲がった形態をすべて含むフレームを意味し、ダブルS&Lフレームは「L」のように曲がった形態と二つの部分の「S」のように屈曲した形態を含むフレームを意味する。
【0064】
ベースフレーム1110はメインフレーム1100のうちアッパーフレーム1150を支持し、地面と接する部分を意味する。ベースフレーム1110はベース上部フレーム1111およびベース下部フレーム1112を含むことができる。
【0065】
ベース上部フレーム1111はアッパーフレーム1150を支持することができ、ベース下部フレーム1112は地面と接することができる。また、ベース上部フレーム1111はベース下部フレーム1112に接するように位置することができる。
【0066】
本開示の一実施例によると、ベース上部フレーム1111はベース下部フレーム1112に沿って移動することができる。例えば、ベース上部フレーム1111はベース下部フレーム1112にそって前方にまたは後方にスライディング移動することができる。この場合、アッパーフレーム1150はベース上部フレーム1111と連結されてベース上部フレーム1111の移動によって動くことができる。
【0067】
例えば、ベース上部フレーム1111が前方に移動する場合、アッパーフレーム1150も前方にともに移動することができ、ベース上部フレーム1111が後方に移動する場合、アッパーフレーム1150も後方にともに移動することができる。これによって、ボディマッサージ部100のスライディング移動が許容され得る。
【0068】
具体的に説明すると、ベース上部フレーム1111の移動を許容するために、ベース上部フレーム1111の下部には移動ホイールが備えられ得る。また、ベース下部フレーム1112の上部には移動ホイールをガイドできるガイド部材が備えられ得る。ベース上部フレーム1111に備えられた移動ホイールはベース下部フレーム1112に備えられたガイド部材に沿って移動することによって、ベース上部フレーム1111の前方移動または後方移動が許容され得る。
【0069】
本開示の他の実施例によると、マッサージ装置1000はスライディング機能を提供しないこともあり、この場合、ベースフレーム1110は上部および下部フレームから分離されないことがある。
【0070】
図3は、本開示の一実施例によりマッサージ装置の構成要素を説明するための図面である。本開示の一実施例によると、マッサージ装置1000はメインフレーム1100、制御部1200、センサ部1300、使用者入出力部1800、オーディオ出力モジュール1600、ネットワーク連結部1400およびマッサージモジュール1700のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0071】
制御部1200はマッサージ装置1000の動作を制御することができる。制御部1200は一つのプロセッサで具現され得、複数のプロセッサで具現され得る。制御部1200が複数のプロセッサで具現された場合、複数のプロセッサのうち少なくとも一部は物理的に離隔した距離に位置することができる。また、制御部1200はこれに限定されず、多様な方式で具現され得る。
【0072】
本開示の一実施例によると、制御部1200はマッサージ装置1000の動作を制御することができる。例えば、マッサージ装置1000は複数のアクチュエータを含むことができ、マッサージ装置1000は複数のアクチュエータの動作を制御することによって、マッサージ装置1000の動作を制御することができる。例えば、マッサージ装置1000はマッサージモジュール1700移動アクチュエータ、マッサージモジュール1700に含まれた少なくとも一つのアクチュエータ、背中角度アクチュエータ、脚角度アクチュエータ、足マッサージアクチュエータ、脚長さ調節アクチュエータおよびスライディングアクチュエータのうち少なくとも一つを含むことができ、制御部1200はこれらを制御することによってマッサージ装置1000の動作を制御することができる。
【0073】
マッサージモジュール1700移動アクチュエータはマッサージモジュール1700の上下移動を可能にするアクチュエータであり、マッサージモジュール1700移動アクチュエータの動作によってマッサージモジュール1700はラックギアに沿って動くことができる。
【0074】
背中角度アクチュエータはマッサージ装置1000で使用者の背中が接触する部分の角度を調整するアクチュエータであり、背中角度アクチュエータの動作によってマッサージ装置1000の背中角度は調整され得る。
【0075】
脚角度アクチュエータはマッサージ装置1000の脚マッサージ部300の角度を調整するアクチュエータであり、脚角度アクチュエータの動作によって脚マッサージ部300とボディマッサージ部100間の角度は調整され得る。
【0076】
足マッサージアクチュエータは脚マッサージ部300に含まれた足マッサージモジュール1700を動作させるアクチュエータを示す。足マッサージアクチュエータを活用してマッサージ装置1000は使用者に足マッサージを提供することができる。
【0077】
マッサージモジュール1700には少なくとも一つのアクチュエータが含まれ得、制御部1200は少なくとも一つのアクチュエータを動作させることによって多様なマッサージ動作を提供することができる。例えば、制御部1200はマッサージモジュール1700に含まれた少なくとも一つのアクチュエータを動作させることによって、叩きマッサージ、揉みマッサージなどを提供することができ、これに限定されず多様なマッサージ動作を提供することができる。
【0078】
脚長さ調節アクチュエータは脚マッサージ部300の長さを調整するアクチュエータを示す。例えば、制御部1200は脚長さ調節アクチュエータを活用して脚マッサージ部300の長さを使用者に合うように調整することができ、その結果、使用者は体形に合うマッサージの提供を受けることができる。
【0079】
スライディングアクチュエータはマッサージ装置1000のスライディング動作を可能にする。例えば、スライディングアクチュエータの動作によって水平ベース上部フレーム1114aは前方にまたは後方に移動することができ、その結果、水平ベース上部フレーム1114aと連結されたアッパーフレームも前方または後方に移動することができる。
【0080】
センサ部1300は少なくとも一つのセンサを利用して多様な情報を獲得することができる。例えば、センサは圧力センサ、赤外線センサ、LEDセンサなどを含むことができ、これに限定されない。
【0081】
また、センサ部1300は生体情報獲得センサを含むことができる。生体情報獲得センサは指紋情報、顔情報、音声情報、虹彩情報、体重情報、心電図情報(electrocardiogram)、体成分情報などを獲得することができ、これに限定されず、多様な生体情報を含むことができる。
【0082】
本開示の他の実施例によると、マッサージ装置1000はセンサを通じて使用者との接触面積および/または接触位置を感知することができる。また、マッサージ装置1000はセンサ部1300を通じて使用者の肩位置情報を獲得することができる。また、マッサージ装置1000は獲得した情報に基づいてオーダーメード型按摩を提供することができる。例えば、マッサージ装置1000が肩按摩を提供する場合、マッサージ装置1000はセンサ部1300を通じて獲得した情報に基づいて使用者の肩位置を認識し、認識結果により使用者に肩按摩を提供することができる。
【0083】
さらに他の実施例として、使用者がマッサージ装置1000に着座した場合に、マッサージ装置1000はセンサを通じて使用者の背中部位の体形を感知することができる。これに伴い、マッサージ装置1000は獲得した背中部位の体形情報に基づいてオーダーメード型按摩を提供することができる。例えば、後述するように、マッサージ装置1000のマッサージユニット1741は、回転運動および回転方向と垂直な方向への移動をすることができる。これを通じて、マッサージ装置1000の制御部1200はマッサージユニット1741の回転運動時に回転方向と垂直な方向への移動を同時に制御することによって、使用者個々人の背中部位の形状に対する最適な按摩を提供することができる。
【0084】
また、後述するように、マッサージユニット1741のそれぞれのアーム1742は互いに異なる移動機構によって移動され得るため、それぞれのアーム1742は互いに独立的に移動することができる。したがって、マッサージ装置1000の制御部1200はマッサージユニット1741のそれぞれのアーム1742の移動を制御することによって、按摩を提供する部位が非対称である場合にも最適な按摩を提供することができる。
【0085】
本開示の一実施例に係るマッサージ装置1000はネットワーク連結部1400を含むことができる。ネットワーク連結部1400は任意の形態のネットワークを通じてマッサージ装置1000の内部のモジュール、外部マッサージ装置1000および/または使用者端末2000と通信を遂行できる。ネットワーク連結部1400はネットワーク接続のための有線/無線接続モジュールを含むことができる。無線接続技術としては、例えば、WLAN(Wireless LAN)(Wi-Fi)、Wibro(Wireless broadband)、Wimax(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)等が利用され得る。有線接続技術としては例えば、XDSL(Digital Subscriber Line)、FTTH(Fibers to the home)、PLC(Power Line Communication)等が利用され得る。また、ネットワーク連結部は近距離通信モジュールを含み、近距離に位置する任意の装置/端末とデータを送受信することができる。例えば、近距離通信(short range communication)技術として、ブルートゥース(Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(IrDA、infrared Data Association)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBeeなどが利用され得、これに限定されない。
【0086】
保存部1500はマッサージ装置1000に関連した多様な情報を保存することができる。例えば、保存部1500はマッサージ制御情報を含むことができ、個人認証情報を含むことができ、これに限定されない。
【0087】
保存部1500は任意のデータを持続的に保存できる不揮発性(non-volatile)保存媒体を通じて具現され得る。例えば、保存部1500はディスク、光学(optical)ディスクおよび光磁気(magneto-optical)保存デバイスだけでなく、フラッシュメモリおよび/またはバッテリー-バックアップメモリに基づいた保存デバイスを含むことができ、これに限定されない。
【0088】
また、保存部1500はメモリを含むことができる。メモリは動的ラム(DRAM、dynamic random access memory)、静的ラム(SRAM、static random access memory)等のランダムアクセスメモリ(RAM)のような、プロセッサが直接接近する主な保存装置であり、電源が切れると保存された情報が瞬間的に消される揮発性(volatile)保存装置を意味し得るが、これらに限定されるものではない。このようなメモリは制御部1200によって動作され得る。
【0089】
オーディオ出力モジュール1600は使用者に任意の形態のオーディオ出力を提供することができる。例えば、オーディオ出力モジュール1600はマッサージ装置1000で提供される按摩パターンに最適化された音源および/またはバイノーラルビートを使用者に出力することによって、使用者に脳刺激を提供することができる。オーディオ出力モジュール1600はネットワーク(図示されず)を通じて受信されるか、内部/外部保存媒体(図示されず)に保存された音響信号を出力することができる。例えば、オーディオ出力モジュール1600は使用者端末2000とネットワーク連結(例えば、ブルートゥース連結など)を通じて使用者端末2000の制御による音源を出力することができる。また、オーディオ出力モジュール1600はマッサージ装置1000の動作と関連して発生する任意の形態の音響信号を出力することができる。
【0090】
使用者入出力部1800は、使用者からマッサージ装置1000の動作制御に関連した命令を受信する入力機能および使用者にマッサージ装置の動作に関連した情報を出力する出力機能を遂行することができる。使用者入出力部1800はマッサージ装置に内蔵された入出力部および制御デバイスを含むことができる。
【0091】
使用者入出力部1800は多様な形態で具現され得る。例えば、使用者入出力部1800はボディマッサージ部100に備えられ得、脚マッサージ部300に備えられ得、これに限定されない。
【0092】
マッサージ装置1000は使用者入出力部1800を通じて使用者から多様な命令を獲得することができる。例えば、マッサージ装置1000は按摩モジュールの選択、按摩タイプの選択、按摩強度の選択、按摩時間の選択、按摩部位の選択、ボディマッサージ部100の位置と動作に対する選択、マッサージ装置1000の電源のOn-Offに対する選択、温熱機能の動作の有無に対する選択、音源再生に関連した選択などに対する任意の命令を受信することができ、これに限定されない。
【0093】
本開示の他の実施例によると、使用者入出力部1800は予め設定された使用者設定機能または自主的に予め設定された機能などにしたがって、ホットキー(hot key)形態のボタンおよび/または方向選択、取り消し、入力を実行するための選択ボタンなどを具備することができる。
【0094】
使用者入出力部1800はキーパッド、ドームスイッチ、タッチパッド(静圧/静電)、ジョグホイール、ジョグスイッチ等で具現され得、これに限定されない。また、使用者入出力部1800は音声認識技術に基づいて、使用者の発話を通じて命令を獲得することができる。
【0095】
使用者入出力部1800はマッサージ装置1000の動作状況または使用者の現在の状態などを表示するためのディスプレイを含むことができる。この場合、ディスプレイは液晶ディスプレイ(lizuid crystal display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3D display)のうち少なくとも一つを含むことができ、これに限定されない。
【0096】
本開示の一実施例に係るマッサージ装置1000はメインフレーム1100およびマッサージモジュール1700を含むことができる。
図1~
図2を通じて前述した通り、メインフレーム1100は、マッサージモジュール1700が移動できる経路を提供することができ、マッサージモジュール1700は使用者に力学的刺激を提供する構成であり、マッサージモジュール1700はメインフレーム1100に沿って移動することができる。
【0097】
図4は本開示の一実施例に係るマッサージモジュールを説明するための図面であり、
図5は
図4に図示されたマッサージモジュールの分解斜視図である。説明の便宜上上部および下部は
図5に図示された状態を基準として説明する。
【0098】
図4および
図5を参照すると、マッサージモジュール1700は支持プレート1710、支持プレート1710に配置されるマッサージ体1740および支持プレート1710とマッサージ体1740の少なくとも一部を覆うことによってマッサージ体1740が支持プレート1710から分離されることを防止するカバー1713を含む。
【0099】
支持プレート1710はアクチュエータと動力伝達機構を具備する昇下降機構1720およびメインフレーム1100のラックギア1151と噛み合って昇下降機構1720から動力の伝達を受ける昇下降ギア1722を含むことができ、昇下降機構1720のアクチュエータによって昇下降ギア1722が回転することによって、マッサージモジュール1700は上側にまたは下側に移動することができる。この時、メインフレーム1100はマッサージモジュール1700の移動を案内するレール(図示されず)を含むことができ、マッサージモジュール1700はレールに沿って移動するガイドローラー1721を含むことができる。したがって、マッサージモジュール1700はメインフレーム1100に沿って安定して昇下降移動することができる。
【0100】
図6aは本開示の一実施例に係る支持プレートの上面図であり、
図6bは本開示の一実施例に係る支持プレートの下面図である。
【0101】
図6aおよび
図6bを参照すると、支持プレート1710は内部に円形開口1711が形成されており、円形開口1711の外周面にはマッサージ体1740が収容され得る収容溝1712が形成されている。
図5に図示された通り、収容溝1712はマッサージ体1740の回転プレート1750に対応する形状で形成されているので、回転プレート1750は収容溝1712に収容され得る。例えば収容溝1712の高さは回転プレート1750の厚さと同一であるように形成されているので、回転プレート1750が収容溝1712に収容される時に回転プレート1750は支持プレート1710と同一平面に配置され得る。
【0102】
また、支持プレート1710はマッサージ体1740の回転プレート1750を回転させることができる回転機構1730を含むことができる。
【0103】
回転機構1730は第1モータ1731および第1モータ1731から供給された動力を回転プレート1750に伝達する第1動力伝達機構1732を含むことができる。例えば、回転機構1730の第1動力伝達機構1732は第1モータ1731と連結されたベルト1732a、ベルト1732aにより回転する回転軸に固定結合されたウォームギア1732b、ウォームギア1732bと噛み合うヘリカルギア1732cおよびヘリカルギア1732cと同一の軸に固定結合されたピニオンギア1732dを含むことができる。ただし、回転機構1730の第1動力伝達機構1732は前述した実施例によって制限されるものではなく、通常の技術者は回転機構1730の動力を伝達できる動力伝達機構の種類および個数において多様な変形例を含むことができることが理解できるであろう。
【0104】
回転機構1730のピニオンギア1732dは後述する回転プレート1750の歯形部1751と噛み合うことによって、第1モータ1731の駆動力が第1動力伝達機構1732によって伝達されて回転プレート1750が回転することができる。
【0105】
図7は、本開示の一実施例に係るマッサージ体の斜視図である。
【0106】
図7を参照すると、マッサージ体1740は力学的刺激を通じて使用者にマッサージを提供するマッサージユニット1741、支持プレート1710に対して回転運動可能に配置された回転プレート1750および回転プレート1750に配置されてマッサージユニット1741を回転プレート1750の回転平面に垂直な方向に移動させることができる移動機構1770を含む。
【0107】
マッサージユニット1741はアーム1742およびアーム1742の末端部に配置されて使用者の身体と接触する複数のローラ1743を含むことができる。この時、
図7に図示された実施例の通り、2個のアーム1742は互いに離隔して配置され、それぞれのアーム1742は二股に分岐した形状であってもよく、それぞれのアーム1742の末端部にはローラ1743がそれぞれ配置され得る。ただし、アーム1742および複数のローラ1743の形状および個数は前述によって制限されない。例えば、それぞれのアーム1742は分岐されていない単一のアームであってもよく、また、マッサージユニットは複数のローラ1743の代わりにボール状の部材がアームの末端部に配置されてもよい。
【0108】
回転プレート1750の外周面の少なくとも一部には複数個の谷部と複数個の山部を含む歯形部1751が形成されており、回転プレート1750の内部には貫通開口1752が形成されている。この時、マッサージ体1740のマッサージユニット1741と移動機構1770は回転プレート1750の貫通開口1752を通過できるように回転プレート1750に設置されている。
【0109】
例えば、回転プレート1750はプラスチックの材質で製作され得る。このような場合には、内部に貫通開口1752が形成された回転プレート1750だけではマッサージユニット1741と移動機構1770を支持するための強度が不足し得る問題が発生し得る。したがって、
図5に図示された通り、回転プレート1750は貫通開口1752の周辺部に設置される補強部材1753をさらに含むことができる。補強部材1753はマッサージユニット1741と移動機構1770を支持するために高い剛性を有する素材であり得る。例えば、補強部材1753は金属材質であり得るが、これに制限されない。また、マッサージ体1740の移動機構1770は補強部材1753に結合されることによって、回転プレート1750はマッサージユニット1741と移動機構1770の重さを支持するとともに移動機構1770で発生し得る振動に耐えることができる。
【0110】
図8a~
図8cは、本開示の一実施例に係るマッサージモジュールのスイング動作を説明するための図面である。
【0111】
スイング動作はマッサージモジュール1700のマッサージ体1740が支持プレート1710に対して回転する運動を意味する。
図8a~
図8cに図示された通り、回転プレート1750の歯形部1751は支持プレート1710に配置された回転機構1730のピニオンギア1732dと噛み合うことによって、回転プレート1750は第1モータ1731の駆動によって回転することができる。
図8aはマッサージ体1740が支持プレート1710に対して回転する前の状態を図示し、
図8bおよび
図8cはマッサージ体1740が支持プレート1710に対してそれぞれ反対方向に回転した状態を図示する。
【0112】
図9は、本開示の一実施例に係るマッサージモジュールのスイング動作の角度を検出することを説明するための図面である。
【0113】
図9を参照すると、マッサージモジュール1700は支持プレート1710に対するマッサージ体1740の回転角度を検出する回転検出器1760をさらに含むことができる。回転検出器1760は回転プレート1750に配置される被検出部材および支持プレート1710の円形開口1711の周囲に一定の間隔で配置される複数の検出センサを含むことができ、複数の検出センサは被検出部材の位置を感知して支持プレート1710に対するマッサージ体1740の回転角度を検出することができる。
【0114】
例えば、
図9に図示された実施例において、回転検出器1760は支持プレート1710の前記円形開口1711の周囲に一定の間隔で配置されるフォトインタラプタセンサ1761とマッサージ体1740の回転プレート1750に配置される遮断部材1762を含むことができる。それぞれのフォトインタラプタセンサ1761は発光素子および受光素子を含んでおり、遮断部材1762はフォトインタラプタセンサ1761の発光素子から発光される光を遮断する。したがって、マッサージ体1740の回転角度はフォトインタラプタセンサ1761の中で受光素子に受光される光が遮断された状態のフォトインタラプタセンサ1761を検出することによって測定され得る。
【0115】
図10は、本開示の一実施例に係るマッサージ体、支持プレートおよびカバーが組み立てられる時にマッサージ体の回転プレートが他の部材と接触する面を説明するための図面である。
【0116】
図10を参照すると、回転プレート1750は支持プレート1710に収容され、その上部にカバー1713が設置される。回転プレート1750が支持プレート1710およびカバー1713と接触する表面には複数の突出部1754が形成され得る。回転プレート1750が支持プレート1710およびカバー1713と面接触をなす場合には、それぞれの部材間には過度な摩擦力が発生する可能性がある。したがって、回転プレート1750と他の部材の間で発生する摩擦力を減少させるために、回転プレート1750が支持プレート1710およびカバー1713と接触する表面には複数の突出部1754が形成されている。この時、
図7に図示された通り、一実施例で複数の突出部1754はボール状であり得る。ただし、それぞれの部材間で点接触をなし得る形状であれば他の実施例として含まれ得、前述した実施例に限定されない。
【0117】
また、
図7に図示された実施例を参照すると、回転プレート1750で歯形部1751が形成されない側面にも一定の間隔で離隔した複数の突出部1754が形成され得、回転プレート1750の上部面および下部面にも一定の間隔で離隔した複数の突出部1754が形成され得る。また、
図10に図示された実施例を参照すると、回転プレート1750の上部面の突出部1754と下部面の突出部1754は互いに入れ違いに配置され得る。これは回転プレート1750の上部面と下部面から加えられる力が特定領域に集中することを防止することによって、回転プレート1750の寿命が増加し得る。
【0118】
図11は、本開示の一実施例に係るマッサージ体の下面図である。
【0119】
図11を参照すると、移動機構1770は回転プレート1750に設置されている。移動機構1770は第2モータ1771および第2モータ1771から供給された動力をマッサージユニットに伝達する第2動力伝達機構1772を含むことができる。例えば、移動機構1770の第2動力伝達機構1772は、第2モータ1771と連結されたベルト1772a、ベルト1772aによって回転する回転軸に固定結合されたウォームギア1772b、ウォームギア1772bと噛み合うヘリカルギア1772cおよびヘリカルギア1772cと同一の軸に固定結合されたピニオンギア1772dを含むことができる。ただし、移動機構1770の第2動力伝達機構1772は前述した実施例によって制限されるものではなく、通常の技術者は移動機構1770の動力を伝達できる動力伝達機構の種類および個数において多様な変形例を含むことができることが理解できるであろう。
【0120】
移動機構1770はマッサージユニットと連結されたラックギア1772eをさらに含むことができ、移動機構1770のピニオンギア1772dはラックギア1772eと噛み合うことによって、第2モータ1771の駆動力が第2動力伝達機構1772によって伝達されてマッサージユニット1741が移動することができる。
【0121】
一方、
図11に図示されてはいないが、マッサージモジュール1700は第2移動機構(図示されず)をさらに含むことができる。したがって、マッサージユニット1741のいずれか一つのアーム1742は移動機構1770によって移動することができ、マッサージユニット1741の他の一つのアーム1742は第2移動機構によって移動することができる。この時、それぞれのアーム1742は互いに異なる移動機構によって移動するため、それぞれのアーム1742は互いに独立的に移動することができる。
【0122】
図12aおよび
図12bは、本開示の一実施例に係るマッサージモジュールの3D動作を説明するための図面である。
【0123】
3D動作はマッサージモジュール1700のマッサージ体1740が回転プレート1750の回転平面に垂直な方向に移動する運動を意味する。したがって、マッサージモジュールの3D動作によってマッサージ装置は使用者の身体の形状によりマッサージユニットを接近させたり後退させることによって最適なマッサージを提供することができる。
【0124】
図12aおよび
図12bに図示された通り、マッサージ体1740のマッサージユニット1741はラックギア1772eと連結されている。移動機構1770の第2モータ1771の駆動力は第2動力伝達機構1772を通じて伝達されるため、第2動力伝達機構1772のラックギア1772eは回転プレート1750の貫通開口1752を通じて使用者から遠く離れた第1位置および使用者に接近した第2位置の間で移動することができる。したがって、ラックギア1772eと連結されたマッサージユニット1741も使用者から遠く離れた第1位置および3D動作によって使用者に接近した第2位置の間で移動することができる。
図12aはマッサージユニット1741が第1位置に位置した状態を図示し、
図12bはマッサージユニット1741が第2位置に移動した状態を図示する。
【0125】
提示された実施例に対する説明は、任意の本発明の技術分野で通常の知識を有する者が本発明を利用したりまたは実施できるように提供される。このような実施例に対する多様な変形は本発明の技術分野で通常の知識を有する者に明白なものであり、ここに定義された一般的な原理は本発明の範囲を逸脱することなく他の実施例に適用され得る。そして、本発明はここに提示された実施例に限定されるものではなく、ここに提示された原理および新規の特徴と一貫する最広義の範囲で解釈されるべきである。