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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】工作機械
(51)【国際特許分類】
   B23P 23/02 20060101AFI20240312BHJP
   B23Q 17/00 20060101ALI20240312BHJP
   B23Q 17/22 20060101ALI20240312BHJP
   G05B 19/401 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
B23P23/02 A
B23Q17/00 A
B23Q17/22 Z
G05B19/401
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022515363
(86)(22)【出願日】2021-04-12
(86)【国際出願番号】 JP2021015113
(87)【国際公開番号】W WO2021210521
(87)【国際公開日】2021-10-21
【審査請求日】2022-12-19
(31)【優先権主張番号】P 2020073862
(32)【優先日】2020-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】丹後 力
【審査官】山本 忠博
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-210681(JP,A)
【文献】特開平6-126571(JP,A)
【文献】特開2003-136370(JP,A)
【文献】特開2016-153149(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23P 23/02;
B23Q 17/00,17/22-17/24;
G05B 19/18-19/416,19/42-19/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1工具が取り付けられる主軸を有する第1ユニットと、
前記第1工具または前記第1工具とは異なる第2工具が取り付けられる第2ユニットと、
前記第1ユニットおよび前記第2ユニットを支持する支持部と、
加工対象物を支持するテーブルと、
前記支持部に対して前記テーブルを相対移動させる相対移動機構と、
前記相対移動機構を制御する移動制御部と、
前記テーブルの位置を検出する位置検出部と、
前記第1ユニットに取り付けられる第1被検出物との接触を、前記テーブルに取り付けられるセンサが検出したときの前記テーブルの位置と、前記第2ユニットに取り付けられる第2被検出物との接触を、前記テーブルに取り付けられる前記センサが検出したときの前記テーブルの位置とに基づいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットとの距離を算出する距離算出部と、
を備える、工作機械。
【請求項2】
第1工具が取り付けられる主軸を有する第1ユニットと、
前記第1工具または前記第1工具とは異なる第2工具が取り付けられる第2ユニットと、
前記第1ユニットおよび前記第2ユニットを支持する支持部と、
加工対象物を支持するテーブルと、
前記支持部に対して前記テーブルを相対移動させる相対移動機構と、
前記相対移動機構を制御する移動制御部と、
前記テーブルの位置を検出する位置検出部と、
前記テーブルに取り付けられる被検出物との接触を、前記第1ユニットに取り付けられる第1センサが検出したときの前記テーブルの位置と、前記テーブルに取り付けられる前記被検出物との接触を、前記第2ユニットに取り付けられる第2センサが検出したときの前記テーブルの位置とに基づいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットとの距離を算出する距離算出部と、
を備える、工作機械。
【請求項3】
第1工具が取り付けられる主軸を有する第1ユニットと、
前記第1工具または前記第1工具とは異なる第2工具が取り付けられる第2ユニットと、
前記第1ユニットおよび前記第2ユニットを支持する支持部と、
加工対象物を支持するテーブルと、
前記テーブルに対して前記支持部を相対移動させる相対移動機構と、
前記相対移動機構を制御する移動制御部と、
前記支持部の位置を検出する位置検出部と、
前記第1ユニットに取り付けられる第1被検出物との接触を、前記テーブルに取り付けられるセンサが検出したときの前記支持部の位置と、前記第2ユニットに取り付けられる第2被検出物との接触を、前記テーブルに取り付けられる前記センサが検出したときの前記支持部の位置とに基づいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットとの距離を算出する距離算出部と、
を備える、工作機械。
【請求項4】
第1工具が取り付けられる主軸を有する第1ユニットと、
前記第1工具または前記第1工具とは異なる第2工具が取り付けられる第2ユニットと、
前記第1ユニットおよび前記第2ユニットを支持する支持部と、
加工対象物を支持するテーブルと、
前記テーブルに対して前記支持部を相対移動させる相対移動機構と、
前記相対移動機構を制御する移動制御部と、
前記支持部の位置を検出する位置検出部と、
前記テーブルに取り付けられる被検出物との接触を、前記第1ユニットに取り付けられる第1センサが検出したときの前記支持部の位置と、前記テーブルに取り付けられる前記被検出物との接触を、前記第2ユニットに取り付けられる第2センサが検出したときの前記支持部の位置とに基づいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットとの距離を算出する距離算出部と、
を備える、工作機械。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の工作機械であって、
前記支持部は、前記テーブル側から前記テーブルの面に交わる方向に延びるコラムに設けられ、
前記第2ユニットは、前記コラムと前記第1ユニットとの間に配置され、
前記距離算出部は、前記面に沿った方向の前記距離と、前記面に交わる方向の前記距離とを算出する、工作機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工具を用いて加工対象物を加工する工作機械に関する。
【背景技術】
【0002】
主軸を有する切削ユニット(主軸頭)と、その近傍に設けられる旋削ユニットとを備える工作機械が提案されている(例えば、特開2016-153149号公報参照)。特開2016-153149号公報の工作機械では、切削ユニットと旋削ユニットとの位置関係が変わらないように固定される。
【発明の概要】
【0003】
しかし、特開2016-153149号公報の工作機械の場合、切削工具または旋削工具を用いて加工を開始する度に、切削工具が取り付けられる切削ユニットの主軸と、旋削工具が取り付けられる旋削ユニットのホルダとの距離を測定し、測定値を工作機械に設定する必要があった。
【0004】
そこで、本発明は、第1ユニットの主軸と第2ユニットのホルダとの距離を容易に取得し得る工作機械を提供することを目的とする。
【0005】
本発明の態様は、工作機械であって、
第1工具が取り付けられる主軸を有する第1ユニットと、
前記第1工具または前記第1工具とは異なる第2工具が取り付けられる第2ユニットと、
前記第1ユニットおよび前記第2ユニットを支持する支持部と、
加工対象物を支持するテーブルと、
前記支持部に対して前記テーブルを相対移動させる相対移動機構と、
前記相対移動機構を制御する移動制御部と、
前記テーブルの前記支持部に対する相対位置を検出する相対位置検出部と、
前記第1ユニットと前記テーブルとが第1の相対位置関係に達したときの前記相対位置と、前記第2ユニットと前記テーブルとが第2の相対位置関係に達したときの前記相対位置とに基づいて、前記第1ユニットと前記第2ユニットとの距離を算出する距離算出部と、
を備える。
【0006】
本発明の態様によれば、第1ユニットの主軸と第2ユニットのホルダとの距離を容易に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態の工作機械を示す側面図である。
図2】実施形態の工作機械の構成を示すブロック図である。
図3】切削ユニットおよび旋削ユニットの左右方向の移動の様子を示す図である。
図4】切削ユニットの上下方向の移動の様子を示す図である。
図5】距離算出処理の手順を示すフローチャートである。
図6】相対位置取得処理ルーチンの手順を示すフローチャートである。
図7】変形例1の工作機械を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明について、好適な実施形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
【0009】
図1は、実施形態の工作機械10を示す側面図である。工作機械10は、加工対象物を加工するものである。工作機械10は、マシニングセンタであってもよく、旋盤機であってもよく、マシニングセンタおよび旋盤機以外の加工機であってもよい。本実施形態では、工作機械10は、マシニングセンタであるものとする。
【0010】
工作機械10では、互いに直角に交わるX軸、Y軸およびZ軸を含む機械座標系が定義される。本実施形態では、X軸の順方向(+X方向)は右方向(右側)とし、当該順方向とは逆の逆方向(-X方向)は左方向(左側)とする。また本実施形態では、Y軸の順方向(+Y方向)は前方向(前側)とし、当該順方向とは逆の逆方向(-Y方向)は後方向(後側)とする。また本実施形態では、Z軸の順方向(+Z方向)は上方向(上側)とし、当該順方向とは逆の逆方向(-Z方向)は下方向(下側)とする。
【0011】
工作機械10は、機器本体12と、機器本体12を制御する制御装置14とを有する。機器本体12は、ベッド20、コラム22、テーブル24、切削ユニット26、および、旋削ユニット28を有する。
【0012】
ベッド20は、工作機械10の土台である。ベッド20は、地面や床等の基礎上に設けられる。ベッド20の設置面には、コラム22が設けられる。なお、設置面は、基礎側(下側)の面とは逆側(上側)の面である。
【0013】
コラム22は、切削ユニット26および旋削ユニット28を支えるための支柱である。コラム22は、ベッド20の設置面に交わる上方向に向かって延びている。コラム22には、Z軸の方向(上下方向)に沿って延びるZ軸レール30が設けられる。Z軸レール30には、切削ユニット26および旋削ユニット28を支持する支持部32が、Z軸レール30を移動可能に連結される。
【0014】
テーブル24は、加工対象物を支持するものである。テーブル24は、切削ユニット26および旋削ユニット28よりも基礎側(下側)に設けられる。テーブル24は、サドル34、直動テーブル36および回転テーブル38を有する。
【0015】
サドル34は、Y軸の方向(前後方向)に沿って延びるY軸レール40を移動可能に連結される。Y軸レール40は、ベッド20の設置面に設けられる。直動テーブル36は、X軸の方向(左右方向)に沿って延びるX軸レール42を移動可能に連結される。X軸レール42は、サドル34の設置面に設けられる。回転テーブル38は、直動テーブル36の設置面上に設けられ、Z軸の方向(上下方向)に沿って延びる回転軸を有する。なお、回転テーブル38は、回転テーブル38の設置面を傾斜させる傾斜部を有してもよい。回転テーブル38の設置面には、加工対象物が所定の固定具により固定される。
【0016】
本実施形態では、回転テーブル38の設置面にセンサ50が固定されることで、テーブル24にセンサ50が取り付けられる。センサ50は、切削ユニット26と旋削ユニット28との距離を取得するために用いられる。センサ50は、回転テーブル38の設置面から上方向に沿って支持部32側に延びる支持棒52と、支持棒52の先端に設けられる球状の検出子54とを有する。検出子54は、物の接触の有無を示す信号を出力する。
【0017】
切削ユニット26は、切削工具が取り付けられるユニットであり、支持部32に対して脱着自在である。切削ユニット26は、主軸頭と呼称される部分に相当する。切削ユニット26は、主軸26Xと、主軸26Xが挿通され、支持部32に固定されるハウジング26Yと、ハウジング26Yに対して主軸26Xを回転可能に支持する軸受(図示せず)とを有する。切削ユニット26には、タレット式の自動交換装置44が設けられてもよい。
【0018】
主軸26Xは、テーブル24に向かって延びている。主軸26Xのテーブル24側の端部には、切削工具を着脱可能な着脱機構(ホルダ)が設けられている。本実施形態では、着脱機構に第1被検出物56が装着されることで、切削ユニット26に第1被検出物56が取り付けられる。第1被検出物56は、センサ50の検出対象になるものであり、切削ユニット26と旋削ユニット28との距離を取得するために用いられる。
【0019】
旋削ユニット28は、旋削工具が取り付けられるユニットであり、支持部32に対して脱着自在である。旋削ユニット28は、支持部32に固定されるハウジング28Xを有する。ハウジング28Xのテーブル24側の面の所定部位には、旋削工具を着脱可能な着脱機構(ホルダ)が設けられている。本実施形態では、着脱機構に第2被検出物58が装着されることで、旋削ユニット28に第2被検出物58が取り付けられる。第2被検出物58は、切削ユニット26と旋削ユニット28との距離を取得するために用いられる。第2被検出物58は、第1被検出物56と同じ形状であってもよい。本実施形態では、第2被検出物58は、第1被検出物56と同じ円柱とする。
【0020】
制御装置14は、切削制御モードと、旋削制御モードとを有する。制御装置14は、切削制御モードの場合、切削ユニット26に取り付けられた切削工具を用いて、テーブル24に支持された加工対象物を切削加工する。この場合、制御装置14は、回転テーブル38を非回転の状態とし、主軸26Xを回転させた状態で、テーブル24および切削ユニット26の一方に対して他方を、X軸方向、Y軸方向またはZ軸方向に相対移動させる。
【0021】
一方、制御装置14は、旋削制御モードの場合、旋削ユニット28に取り付けられた旋削工具を用いて、テーブル24に支持された加工対象物を旋削加工する。この場合、制御装置14は、主軸26Xを非回転の状態とし、回転テーブル38を回転させた状態で、テーブル24および旋削ユニット28の一方に対して他方を、X軸方向、Y軸方向またはZ軸方向に相対移動させる。
【0022】
図2は、実施形態の工作機械10の構成を示すブロック図である。機器本体12は、X軸の相対移動機構60と、Y軸の相対移動機構62と、Z軸の相対移動機構64とを有する。
【0023】
X軸の相対移動機構60は、支持部32に対してテーブル24をX軸方向に相対移動させるものである。X軸の相対移動機構60は、X軸用のモータ、X軸用のモータの駆動に応じて回転するボールネジ、および、ボールネジに螺合するナットを有し、当該ナットを通じてテーブル24の直動テーブル36をX軸方向に相対移動させる。これにより、直動テーブル36は、X軸レール42を移動する。なお、X軸用のモータが正回転(または負回転)した場合、直動テーブル36は右方向に相対移動する。一方、X軸用のモータが負回転(または正回転)した場合、直動テーブル36は左方向に相対移動する。
【0024】
Y軸の相対移動機構62は、支持部32に対してテーブル24をY軸方向に相対移動させるものである。Y軸の相対移動機構62は、Y軸用のモータ、Y軸用のモータの駆動に応じて回転するボールネジ、および、ボールネジに螺合するナットを有し、当該ナットを通じてテーブル24のサドル34をY軸方向に相対移動させる。これにより、サドル34は、Y軸レール40を移動する。なお、Y軸用のモータが正回転(または負回転)した場合、サドル34は前方向に相対移動する。一方、Y軸用のモータが負回転(または正回転)した場合、サドル34は後方向に相対移動する。
【0025】
Z軸の相対移動機構64は、支持部32に対してテーブル24をZ軸方向に相対移動させるものである。Z軸の相対移動機構64は、Z軸用のモータ、Z軸用のモータの駆動に応じて回転するボールネジ、および、ボールネジに螺合するナットを有し、当該ナットを通じて支持部32をZ軸方向に相対移動させる。これにより、支持部32は、Z軸レール30を移動する。なお、Z軸用のモータが正回転(または負回転)した場合、支持部32は上方向に相対移動する。一方、Z軸用のモータが負回転(または正回転)した場合、支持部32は下方向に相対移動する。
【0026】
制御装置14は、プロセッサ70と、表示部72と、入力部74と、記憶部76とを有する。プロセッサ70は、情報を処理するものである。プロセッサ70の具体例として、CPU、あるいは、GPU等が挙げられる。表示部72は、情報を表示するものである。表示部72の具体例としては、液晶ディスプレイ、あるいは、有機ELディスプレイ等が挙げられる。入力部74は、情報を入力するものである。入力部74の具体例としては、キーボード、あるいは、マウス、あるいは、タッチパネル等が挙げられる。記憶部76は、情報を記憶するものである。記憶部76の具体例としては、ハードディスクや可搬型メモリ等が挙げられる。
【0027】
記憶部76には、加工対象物を加工するための加工プログラム、切削ユニット26と旋削ユニット28との距離を取得するための距離算出プログラム、および、第1被検出物56、第2被検出物58および検出子54の形状を示す形状情報等が記憶される。なお、形状情報は、入力部74から入力される。本実施形態の場合、形状情報には、円柱である第1被検出物56および第2被検出物58の半径(または直径)と高さ、および、球状である検出子54の半径(または直径)が含まれる。
【0028】
プロセッサ70は、記憶部76に記憶された距離算出プログラムを実行する場合、移動制御部80、相対位置検出部82、および、距離算出部84として機能する。この場合、主軸26Xおよび回転テーブル38は非回転である。
【0029】
移動制御部80は、X軸の相対移動機構60、Y軸の相対移動機構62またはZ軸の相対移動機構64を制御するものである。移動制御部80は、X軸の相対移動機構60を制御する場合、図3の例示のように、所定の開始位置から、切削ユニット26の第1被検出物56に対してセンサ50の検出子54が接触するまで、テーブル24(直動テーブル36)を右方向(または左方向)に相対移動させる。また、移動制御部80は、所定の開始位置から、旋削ユニット28の第2被検出物58に対して検出子54が接触するまで、テーブル24(直動テーブル36)を左方向(または右方向)に相対移動させる。
【0030】
なお、移動制御部80は、検出子54から出力される信号に基づいて検出子54の接触を検出する。また、第1被検出物56に対して検出子54が接触するようにテーブル24を相対移動させるときの開始位置と、第2被検出物58に対して検出子54が接触するようにテーブル24を相対移動させるときの開始位置とは、同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0031】
Y軸の相対移動機構62を制御する場合は、図示しないが、X軸の相対移動機構60を制御する場合と同様である。すなわち、移動制御部80は、第1被検出物56と第2被検出物58との各々に対して検出子54が接触するように、所定の開始位置から検出子54の接触を検出するまで、前方向または後方向にテーブル24(サドル34)を相対移動させる。
【0032】
移動制御部80は、Z軸の相対移動機構64を制御する場合、図4の例示のように、所定の開始位置から、第1被検出物56に対して検出子54が接触するまで、支持部32を下方向に相対移動させる。また、図示しないが、移動制御部80は、所定の開始位置から、第2被検出物58に対して検出子54が接触するまで、支持部32を下方向に相対移動させる。なお、第1被検出物56に対して検出子54が接触するように支持部32を相対移動させるときの開始位置と、第2被検出物58に対して検出子54が接触するように支持部32を相対移動させるときの開始位置とは、同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0033】
相対位置検出部82は、テーブル24の支持部32に対する相対位置を検出するものである。相対位置検出部82は、センサ50の検出子54から出力される信号に基づいて、移動制御部80の制御に応じた軸の相対位置を検出する。
【0034】
すなわち、移動制御部80がX軸の相対移動機構60を制御している場合、相対位置検出部82は、エンコーダで検出される回転位置情報に基づいて、支持部32に対して移動するテーブル24(直動テーブル36)の相対位置を検出する。なお、エンコーダは、X軸の相対移動機構60のX軸用のモータに設けられる。
【0035】
一方、移動制御部80がY軸の相対移動機構62を制御している場合、相対位置検出部82は、エンコーダで検出される回転位置情報に基づいて、支持部32に対して移動するテーブル24(サドル34)の相対位置を検出する。なお、エンコーダは、Y軸の相対移動機構62のY軸用のモータに設けられる。
【0036】
他方、移動制御部80がZ軸の相対移動機構6を制御している場合、相対位置検出部82は、エンコーダで検出される回転位置情報に基づいて、テーブル24に対して移動する支持部32の相対位置を検出する。なお、エンコーダは、Z軸の相対移動機構64のZ軸用のモータに設けられる。
【0037】
距離算出部84は、切削ユニット26と旋削ユニット28との距離を算出するものである。距離算出部84は、相対位置検出部82の検出結果と、記憶部76に記憶された形状情報とに基づいて、移動制御部80の制御に応じた軸方向の距離を算出する。
【0038】
すなわち、移動制御部80がX軸の相対移動機構60を制御している場合、距離算出部84は、切削ユニット26の第1被検出物56の中心と、旋削ユニット28の第2被検出物58の中心との間におけるX軸方向の距離DT(図3)を算出する。この場合、距離算出部84は、移動制御部80が直動テーブル36を相対移動させるときの開始位置と、第1被検出物56および第2被検出物58の各々に対して検出子54が接触したときの直動テーブル36の相対位置と、形状情報とに基づいて、X軸方向の距離DTを算出する。
【0039】
なお、形状情報は、上記のように、円柱である第1被検出物56の半径(または直径)と高さ、円柱である第2被検出物58の半径(または直径)と高さ、および、球状である検出子54の半径(または直径)を含む。また、第1被検出物56および第2被検出物58の中心は、Z軸方向に沿った中心(円柱軸)である。
【0040】
一方、移動制御部80がY軸の相対移動機構62を制御している場合、距離算出部84は、切削ユニット26の第1被検出物56の中心と、旋削ユニット28の第2被検出物58の中心との間におけるY軸方向の距離を算出する。この場合、距離算出部84は、移動制御部80がサドル34を相対移動させるときの開始位置と、第1被検出物56および第2被検出物58の各々に対して検出子54が接触したときのサドル34の相対位置と、形状情報とに基づいて、Y軸方向の距離を算出する。
【0041】
他方、移動制御部80がZ軸の相対移動機構6を制御している場合、距離算出部84は、切削ユニット26の第1被検出物56の端面と、旋削ユニット28の第2被検出物58の端面との間におけるZ軸方向の距離を算出する。この場合、距離算出部84は、移動制御部80が支持部32を相対移動させるときの開始位置と、第1被検出物56および第2被検出物58の各々に対して検出子54が接触したときの支持部32の相対位置と、形状情報とに基づいて、Z軸方向の距離を算出する。なお、第1被検出物56および第2被検出物58の端面は、テーブル24側の端部の端面である。
【0042】
次に、距離算出プログラムを実行する制御装置14の距離算出処理を説明する。なお、X軸方向の距離DTを算出する距離算出処理と、Y軸方向の距離を算出する距離算出処理と、Z軸方向の距離を算出する距離算出処理との処理内容は同等であるため、距離算出処理の説明は、X軸方向の距離DTを算出する距離算出処理のみとする。図5は、距離算出処理の手順を示すフローチャートである。
【0043】
ステップS1において、プロセッサ70は、相対位置取得処理ルーチンを実行し、切削ユニット26の第1被検出物56または旋削ユニット28の第2被検出物58に対してセンサ50の検出子54が接触するように、直動テーブル36を相対移動させる。プロセッサ70は、第1被検出物56に対して検出子54が接触するように直動テーブル36を相対移動させた場合、第1被検出物56に対して検出子54が接触したときの直動テーブル36の相対位置を取得する。一方、プロセッサ70は、第2被検出物58に対して検出子54が接触するように直動テーブル36を相対移動させた場合、第2被検出物58に対して検出子54が接触したときの直動テーブル36の相対位置を取得する。第1被検出物56または第2被検出物58に対する検出子54の接触時の直動テーブル36の相対位置が取得されると、距離算出処理はステップS2に移行する。
【0044】
ステップS2において、プロセッサ70は、第1被検出物56に対する検出子54の接触時の直動テーブル36の相対位置と、第2被検出物58に対する検出子54の接触時の直動テーブル36の相対位置との双方を取得したか否かを判定する。ここで、双方の相対位置が取得されていない場合、距離算出処理はステップS1に戻る。一方、双方の相対位置が取得されている場合、距離算出処理はステップS3に移行する。
【0045】
ステップS3において、プロセッサ70は、ステップS1で取得された相対位置と、直動テーブル36を相対移動させるときの開始位置と、記憶部76に記憶された形状情報とに基づいて、X軸方向の距離DT(図3)を算出する。X軸方向の距離DTが算出されると、距離算出処理は終了する。
【0046】
次に、相対位置取得処理ルーチンを説明する。なお、相対位置取得処理ルーチンの説明は、X軸方向の距離DTを算出する距離算出処理を実行する場合の相対位置取得処理ルーチンのみとする。図6は、相対位置取得処理ルーチンの手順を示すフローチャートである。
【0047】
ステップS11において、プロセッサ70は、切削ユニット26または旋削ユニット28と、テーブル24とが初期位置に配置されるように、各々の相対移動機構60、62、64を適宜制御する。切削ユニット26が初期位置に配置された状態では、切削ユニット26に取り付けられた第1被検出物56は、所定の固定位置に位置する。また、旋削ユニット28が初期位置に配置された状態では、旋削ユニット28に取り付けられた第2被検出物58は、所定の固定位置に位置する。また、テーブル24が初期位置に配置された状態では、センサ50の検出子54が所定の開始位置に位置する。切削ユニット26または旋削ユニット28と、テーブル24とが初期位置に配置されると、相対位置取得処理ルーチンはステップS12に移行する。
【0048】
ステップS12において、プロセッサ70は、切削ユニット26または旋削ユニット28に向かって直動テーブル36が移動するように、X軸の相対移動機構60を制御する。これにより、固定位置に位置する第1被検出物56または第2被検出物58に向かって検出子54が近づいていく。X軸の相対移動機構60の制御が開始されると、相対位置取得処理ルーチンはステップS13に移行する。
【0049】
ステップS13において、プロセッサ70は、検出子54から出力される信号に基づいて、第1被検出物56または第2被検出物58が検出子54と接触したか否かを判定する。
【0050】
ここで、第1被検出物56または第2被検出物58が検出子54と接触した場合には、相対位置取得処理ルーチンはステップS14に移行する。なお、第1被検出物56は、支持部32が支持する切削ユニット26に取り付けられ、当該支持部32に対して相対移動する直動テーブル36にセンサ50が取り付けられている。このため、センサ50が第1被検出物56を検出したとき(第1被検出物56と接触したとき)は、切削ユニット26と直動テーブル36とが第1の相対位置関係に達したときを意味する。一方、第2被検出物58は、支持部32が支持する旋削ユニット28に取り付けられ、当該支持部32に対して相対移動する直動テーブル36にセンサ50が取り付けられている。このため、センサ50が第2被検出物58を検出したとき(第2被検出物58と接触したとき)は、旋削ユニット28と直動テーブル36とが第2の相対位置関係に達したときを意味する。
【0051】
ステップS14において、プロセッサ70は、第1被検出物56に対して検出子54が接触したときの直動テーブル36の相対位置、または、第2被検出物58に対して検出子54が接触したときの直動テーブル36の相対位置を記憶部76に記憶する。相対位置が記憶部76に記憶されると、相対位置取得処理ルーチンは上記のステップS2(図5)に移行する。
【0052】
一方、第1被検出物56または第2被検出物58が検出子54と接触していない場合には、相対位置取得処理ルーチンはステップS15に移行する。ステップS15において、プロセッサ70は、X軸の相対移動機構60の制御を開始してから所定時間を経過したか否かを判定する。ここで、所定時間が経過していない場合、相対位置取得処理ルーチンはステップS13に戻る。一方、所定時間が経過している場合、固定位置に位置する第1被検出物56または第2被検出物58に対して検出子54が接触しない可能性が高い。この場合、相対位置取得処理ルーチンはステップS16に移行する。
【0053】
ステップS16において、プロセッサ70は、例えば表示部72に距離を算出できない可能性が高い旨を表示することで、異常を報知する。異常が報知されると、相対位置取得処理ルーチンは終了する。なお、相対位置取得処理ルーチンが終了した場合には、距離算出処理も終了する。
【0054】
以上のように、本実施形態の工作機械10では、加工対象物を支持する回転テーブル38の設置面にセンサ50が取り付けられる。一方、切削ユニット26において切削工具が取り付けられる主軸26Xの着脱機構(ホルダ)に第1被検出物56が取り付けられ、旋削ユニット28において旋削工具が取り付けられる着脱機構(ホルダ)に第2被検出物58が取り付けられる。工作機械10は、センサ50、第1被検出物56および第2被検出物58を用いて、切削ユニット26と旋削ユニット28との間におけるX軸方向の距離DT(図3)と、Y軸方向の距離と、Z軸方向の距離とを算出する。これにより、切削ユニット26の主軸26Xと旋削ユニット28のホルダとの距離を容易に取得することができる。
【0055】
なお、本実施形態の場合、切削ユニット26に取り付けられる第1被検出物56と旋削ユニット28に取り付けられる第2被検出物58との双方を1つのセンサ50で検出することができる。また、切削工具を第1被検出物56とし、旋削工具を第2被検出物58とした場合には、工具を交換しなくても、切削ユニット26と旋削ユニット28との間の距離を算出することができる。
【0056】
上記の実施形態は、下記のように変形してもよい。
【0057】
(変形例1)
図7は、変形例1の工作機械10を示す側面図である。図7では、実施形態において説明した構成と同等の構成に対して同一の符号が付されている。なお、本変形例では、実施形態と重複する説明は省略する。
【0058】
本変形例の工作機械10は、実施形態のセンサ50に代えて、第1センサ50Aと、第2センサ50Bとを有する。第1センサ50Aおよび第2センサ50Bの各々は、実施形態と同じ支持棒52および検出子54を有する。
【0059】
第1センサ50Aは、実施形態の第1被検出物56に代えて取り付けられる。つまり、第1センサ50Aは、切削ユニット26において切削工具が取り付けられる主軸26Xの着脱機構(ホルダ)に取り付けられる。一方、第2センサ50Bは、実施形態の第2被検出物58に代えて取り付けられる。つまり、第2センサ50Bは、旋削ユニット28において旋削工具が取り付けられる着脱機構(ホルダ)に取り付けられる。
【0060】
他方、実施形態のセンサ50に代えて、被検出物90が取り付けられる。つまり、被検出物90は、加工対象物を支持する回転テーブル38の設置面に取り付けられる。被検出物90は、第1センサ50Aおよび第2センサ50Bの検出対象になるものであり、実施形態と同様に、切削ユニット26と旋削ユニット28との距離を取得するために用いられる。被検出物90の形状は、円柱であってもよく、四角柱等の角柱であってもよい。また、被検出物90は、回転テーブル38であってもよい。
【0061】
本変形例であっても、実施形態と同様にして距離算出処理を実行することで、切削ユニット26と旋削ユニット28との間におけるX軸方向の距離DT(図3)と、Y軸方向の距離と、Z軸方向の距離とを算出することができる。したがって、実施形態と同様に、切削ユニット26の主軸26Xと旋削ユニット28のホルダとの距離を容易に取得することができる。
【0062】
なお、本変形例の場合、テーブル24側にセンサを設けなくてよく、また、テーブル24の所定部位(例えば回転テーブル38)を被検出物90とすることが可能であるため、テーブル24の作業空間の制約を受け難くなる。
【0063】
(変形例2)
実施形態のセンサ50、または、変形例1の被検出物90は、テーブル24において回転テーブル38の設置面以外の部位に取り付けられてもよい。このようにする場合、回転テーブル38の設置面上の基準位置に対する、センサ50または被検出物90の取付位置のX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の距離を示す情報を、形状情報とともに予め記憶部76に記憶する必要がある。なお、基準位置は、回転テーブル38の設置面上において加工対象物を支持する領域のなかで基準として定められる位置である。上記の実施形態では、上記の基準位置にセンサ50が取り付けられる。
【0064】
また、実施形態の第1被検出物56、または、変形例1の第1センサ50Aは、切削ユニット26において主軸26Xの着脱機構(ホルダ)以外の部位に取り付けられてもよい。なお、このようにする場合、着脱機構(ホルダ)に対する、第1被検出物56または第1センサ50Aの取付位置のX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の距離を示す情報を、形状情報とともに予め記憶部76に記憶する必要がある。
【0065】
また、実施形態の第2被検出物58、または、変形例1の第2センサ50Bは、旋削ユニット28において着脱機構(ホルダ)以外の部位に取り付けられてもよい。なお、このようにする場合、着脱機構(ホルダ)に対する、第2被検出物58または第2センサ50Bの取付位置のX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の距離を示す情報を、形状情報とともに予め記憶部76に記憶する必要がある。
【0066】
(変形例3)
実施形態のセンサ50、または、変形例1の第1センサ50Aおよび第2センサ50Bは、接触式センサであったが、レーザ変位式センサであってもよい。レーザ変位式センサは、予め決められた1以上の照射角度でレーザを発光部から受光部に向かって照射し、当該レーザを物体が遮ることで生じる影に基づいて、物体が達したことを検出するものである。このようなレーザ変位式センサであっても、実施形態と同様にして距離算出処理を実行することで、切削ユニット26と旋削ユニット28との間におけるX軸方向の距離DT(図3)と、Y軸方向の距離と、Z軸方向の距離とを算出することができる。したがって、実施形態と同様に、切削ユニット26の主軸26Xと旋削ユニット28のホルダとの距離を容易に取得することができる。
【0067】
(変形例4)
切削ユニット26における主軸26Xの端部に設けられる着脱機構(ホルダ)には、切削工具に代えて旋削工具が装着可能である。旋削工具が装着される場合、主軸26Xが非回転の状態で加工が実行される。また、着脱機構(ホルダ)には、切削工具に代えて旋削工具以外の工具が装着可能である。つまり、切削ユニット26は、第1工具が取り付けられる主軸26Xを有する第1ユニットと換言し得る。
【0068】
一方、旋削ユニット28の着脱機構(ホルダ)には、旋削工具に代えて切削工具、あるいは、複数の刃先を有する櫛歯状の工具、あるいは、切削工具および櫛歯状の工具以外の工具が装着可能である。つまり、旋削ユニット28は、第1ユニットに装着される第1工具または第1工具とは異なる第2工具が取り付けられる第2ユニットと換言し得る。
【0069】
上記の実施形態から把握しうる発明について、以下に記載する。
【0070】
本発明は、工作機械(10)である。工作機械(10)は、第1工具が取り付けられる主軸(26X)を有する第1ユニット(26)と、第1工具または第1工具とは異なる第2工具が取り付けられる第2ユニット(28)と、第1ユニット(26)および第2ユニット(28)を支持する支持部(32)と、加工対象物を支持するテーブル(24)と、支持部(32)に対してテーブル(24)を相対移動させる相対移動機構(60、62、64)と、相対移動機構(60、62、64)を制御する移動制御部(80)と、テーブル(24)の支持部(32)に対する相対位置を検出する相対位置検出部(82)と、第1ユニット(26)とテーブル(24)とが第1の相対位置関係に達したときの相対位置と、第2ユニット(28)とテーブル(24)とが第2の相対位置関係に達したときの相対位置とに基づいて、第1ユニット(26)と第2ユニット(28)との距離を算出する距離算出部(84)と、を備える。これにより、第1ユニット(26)の主軸(26X)と第2ユニット(28)のホルダとの距離を容易に取得することができる。
【0071】
距離算出部(84)は、第1ユニット(26)に取り付けられた第1被検出物(56)を、テーブル(24)に取り付けられたセンサ(50)が検出したときの相対位置と、第2ユニット(28)に取り付けられる第2被検出物(58)をセンサ(50)が検出したときの相対位置とに基づいて、距離を算出してもよい。これにより、第1被検出物(56)と第2被検出物(58)との双方を1つのセンサ(50)で検出することができる。また、切削工具を第1被検出物(56)とし、旋削工具を第2被検出物(58)とした場合には、工具を交換しなくても、第1ユニット(26)と第2ユニット(28)との距離を算出することができる。
【0072】
距離算出部(84)は、テーブル(24)に取り付けられた被検出物(90)を、第1ユニット(26)に取り付けられた第1センサ(50A)が検出したときの相対位置と、被検出物(90)を、第2ユニット(28)に取り付けられた第2センサ(50B)が検出したときの相対位置とに基づいて、距離を算出してもよい。これにより、テーブル(24)側にセンサを設けなくてよく、また、テーブル(24)の所定部位を被検出物(90)とすることが可能であるため、テーブル(24)の作業空間の制約を受け難くなる。
【0073】
支持部(32)は、テーブル(24)側からテーブル(24)の面に交わる方向に延びるコラム(22)に設けられ、第2ユニット(28)は、コラム(22)と第1ユニット(26)との間に配置され、距離算出部(84)は、面に沿った方向の距離と、面に交わる方向の距離とを算出してもよい。これにより、第1ユニット(26)と第2ユニット(28)との距離を高精度で算出することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7