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特許7453387パンクチャリング情報指示方法および通信装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】パンクチャリング情報指示方法および通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/06 20090101AFI20240312BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20240312BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20240312BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
H04W28/06 110
H04W72/02
H04W84/12
H04L27/26 114
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022542354
(86)(22)【出願日】2021-01-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(86)【国際出願番号】 CN2021071095
(87)【国際公開番号】W WO2021139813
(87)【国際公開日】2021-07-15
【審査請求日】2022-09-02
(31)【優先権主張番号】202010028613.1
(32)【優先日】2020-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ホゥ,ムオンシー
(72)【発明者】
【氏名】ユイ,ジエン
(72)【発明者】
【氏名】ガン,ミーン
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/240792(WO,A1)
【文献】Sameer Vermani (Qualcomm),Further Ideas on EHT Preamble Design,IEEE 802.11-19/1870r4,インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/19/11-19-1870-04-00be-further-ideas-on-eht-preamble-design.pptx>,2019年11月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パンクチャリング情報指示装置によって実行されるパンクチャリング情報指示方法であって、当該方法は:
プリアンブルを含む物理層プロトコル・データ単位PPDUを生成する段階であって、前記プリアンブルはユニバーサル-SIGU-SIGフィールドを含み、前記U-SIGフィールドはモード指示情報および対応する指示情報を含み、前記モード指示情報は種々のモードを示し、前記対応する指示情報は前記モード指示情報によって示されるモードに対応するプリアンブルパンクチャリング状態を示す、段階と;
前記PPDUを送信する段階とを含
前記モード指示情報はモードを示し、前記対応する指示情報は前記モードに対応する前記プリアンブルパンクチャリング状態を示すビットマップである、
方法。
【請求項2】
パンクチャリング情報指示装置によって実行されるパンクチャリング情報指示方法であって、当該方法は:
プリアンブルを含む物理層プロトコル・データ単位PPDUを受信する段階であって、前記プリアンブルはユニバーサル-SIGU-SIGフィールドを含み、前記U-SIGフィールドはモード指示情報および対応する指示情報を含み、前記モード指示情報は種々のモードを示し、前記対応する指示情報は前記モード指示情報によって示されるモードに対応するプリアンブルパンクチャリング状態を示す、段階と;
前記モード指示情報および対応する指示情報に基づいて、前記プリアンブルパンクチャリング状態を判別する段階とを含む、
前記モード指示情報はモードを示し、前記対応する指示情報は前記モードに対応する前記プリアンブルパンクチャリング状態を示すビットマップである、
方法。
【請求項3】
前記ビットマップは、80MHzのサブチャネルの前記プリアンブルパンクチャリング状態を示す、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記モード指示情報は、モードを示し、前記対応する指示情報は、前記モードに対応するプリアンブルパンクチャリング状態を示すインデックスである、請求項1ないしのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記U-SIGフィールドは、帯域幅サブフィールドをさらに含み、前記帯域幅サブフィールドは、前記PPDUの帯域幅が以下、すなわち:
20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、または320MHz
のいずれかであることを示す、請求項1ないしのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記モード指示情報および前記対応する指示情報は、前記U-SIGフィールドにおける同じサブフィールドに位置する;または
前記モード指示情報および前記対応する指示情報は、前記U-SIGフィールドにおける異なるサブフィールドに位置する、
請求項1ないしのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
パンクチャリング情報指示装置であって、当該装置は:
プリアンブルを含む物理層プロトコル・データ単位PPDUを生成するように構成された生成ユニットであって、前記プリアンブルはユニバーサル-SIGU-SIGフィールドを含み、前記U-SIGフィールドはモード指示情報および対応する指示情報を含み、前記モード指示情報は種々のモードを示し、前記対応する指示情報は前記モード指示情報によって示されるモードに対応するプリアンブルパンクチャリング状態を示す、生成ユニットと;
前記PPDUを送信するように構成された送信ユニットとを有しており
前記モード指示情報はモードを示し、前記対応する指示情報は前記モードに対応する前記プリアンブルパンクチャリング状態を示すビットマップである、
装置。
【請求項8】
パンクチャリング情報指示装置であって、当該装置は:
プリアンブルを含む物理層プロトコル・データ単位PPDUを受信するように構成された受信ユニットであって、前記プリアンブルはユニバーサル-SIGU-SIGフィールドを含み、前記U-SIGフィールドはモード指示情報および対応する指示情報を含み、前記モード指示情報は種々のモードを示し、前記対応する指示情報は前記モード指示情報によって示されるモードに対応するプリアンブルパンクチャリング状態を示す、受信ユニットと;
前記モード指示情報および対応する指示情報に基づいて、前記プリアンブルパンクチャリング状態を判別するように構成された処理ユニットとを有しており
前記モード指示情報はモードを示し、前記対応する指示情報は前記モードに対応する前記プリアンブルパンクチャリング状態を示すビットマップである、
装置。
【請求項9】
前記ビットマップは、80MHzのサブチャネルの前記プリアンブルパンクチャリング状態を示す、請求項に記載の装置。
【請求項10】
前記モード指示情報は、モードを示し、前記対応する指示情報は、前記モードに対応するプリアンブルパンクチャリング状態を示すインデックスである、請求項ないしのうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記U-SIGフィールドは、帯域幅サブフィールドをさらに含み、前記帯域幅サブフィールドは、前記PPDUの帯域幅が以下、すなわち:
20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、または320MHz
のいずれかであることを示す、請求項ないし10のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記モード指示情報および前記対応する指示情報は、前記U-SIGフィールドにおける同じサブフィールドに位置する;または
前記モード指示情報および前記対応する指示情報は、前記U-SIGフィールドにおける異なるサブフィールドに位置する、
請求項ないし11のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、請求項1ないしのうちいずれか一項に記載の方法を実行するために使用されるコンピュータ・プログラムを記憶するように構成されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年1月11日に中国国家知識産権局に出願され、「パンクチャリング情報指示方法および通信装置」と題された中国特許出願第202010028613.1号に対する優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
技術分野
本願は、通信技術の分野に関し、特にパンクチャリング情報指示方法および通信装置に関する。
【背景技術】
【0003】
何年にもわたる発達後、802.11a/b/g、802.11n、802.11ac、802.11axなどを含む無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)の多くの世代があり、802.11beが議論されてきた。
【0004】
帯域幅構成に関しては、802.11axは20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、80+80MHzの帯域幅構成をサポートする。たとえば、802.11axでは、帯域幅が160MHzとして構成されている場合、チャネル分割は図1に示されている。この場合、副次20MHzチャネルが占有されている場合、送信端は、副次20MHzチャネルの受信端による不正確な受信を避けるために、受信端にプリアンブルパンクチャリング情報を送信してもよい。
【0005】
よって、受信端がプリアンブルパンクチャリング情報を得ることができるようにするために送信端がどのようにしてプリアンブルパンクチャリング情報を送信するかは、依然として解決される必要のある問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願は、プリアンブルパンクチャリング情報が第1のコンテンツ・チャネル上で送信できるよう、パンクチャリング情報指示方法と通信装置を提供する。これは、すべてのサブチャネル上でプリアンブルパンクチャリング情報を送信することを回避し、信号伝達オーバーヘッドを低減する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の側面によれば、本願は、以下を含むパンクチャリング情報指示方法であって:
プリアンブルを含む物理層プロトコル・データ単位(PHY protocol data unit、PPDU)を生成する段階であって、前記プリアンブルはプリアンブルパンクチャリング〔プリアンブル穿孔〕(preamble puncturing)情報を含む、段階と;前記プリアンブルパンクチャリング情報を第1のコンテンツ・チャネル上で送信する段階であって、前記第1のコンテンツ・チャネルの総帯域幅は前記PPDUの帯域幅よりも小さい、段階とを含む、
方法を提供する。
【0008】
本願のこの実施形態では、第1のコンテンツ・チャネル上で運ばれるコンテンツは、前記プリアンブルパンクチャリング情報であり、前記第1のコンテンツ・チャネルは、前記PPDUのいくつかのチャネル上に分散される。たとえば、第1のコンテンツ・チャネルは、PPDUのいくつかの連続するサブチャネル上に分配されてもよく、または、第1のコンテンツ・チャネルは、PPDUのいくつかの連続しないサブチャネル上に分配されてもよい。
【0009】
本願で提供される技術的解決策によれば、プリアンブルパンクチャリング情報は第1のコンテンツ・チャネル上で送信され、第1のコンテンツ・チャネルの総帯域幅はPPDUの帯域幅よりも小さい。言い換えると、送信装置は、プリアンブルパンクチャリング情報を送信するためにPPDUのいくつかのサブチャネルを再利用する。プリアンブルパンクチャリング情報が1つのフィールドを特別に使用することによる指示のもとPPDUのすべてのサブチャネル上で送信される態様と比較して、この方法は信号伝達オーバーヘッドを低減することができる。
【0010】
第2の側面によれば、本願は、パンクチャリング情報指示方法であって:
第1のコンテンツ・チャネル上でプリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)情報を受信する段階であって、前記プリアンブルパンクチャリング情報は、物理層プロトコル・データ単位(PHY protocol data unit、PPDU)のプリアンブルに含まれ、前記第1のコンテンツ・チャネルの総帯域幅は、前記PPDUの帯域幅よりも小さい、段階と;前記プリアンブルパンクチャリング情報に基づいて、前記PPDUのチャネルの使用状態を判別する段階とを含む、
方法を提供する。
【0011】
第1の側面または第2の側面のある可能な実装では、プリアンブルは、位置指示情報をさらに含み、位置指示情報は、第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置を示す。
【0012】
本願において提供される技術的解決策によれば、受信装置は、第1のコンテンツ・チャネル上でプリアンブルパンクチャリング情報を受信するために、位置指示情報を使用することによって、第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置を取得してもよい。
【0013】
第1の側面または第2の側面のある可能な実装では、位置指示情報は、ユニバーサル(ユニバーサルSIG、U-SIG)フィールドに位置し、プリアンブルパンクチャリング情報は、U-SIGフィールドの後のフィールドに位置する。
【0014】
第1の側面または第2の側面のある可能な実装では、第1のコンテンツ・チャネルは奇数番号サブチャネルを含む、第1のコンテンツ・チャネルは偶数番号サブチャネルを含む、または第1のコンテンツ・チャネルは指定されたサブチャネルを含み、サブチャネルの帯域幅は固定値である。
【0015】
本願のこの実施形態では、サブチャネルの帯域幅は、10MHz、20MHz、30MHz、40MHzなどであってもよい。第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置は、あらかじめ設定されていてもよく、あるいは位置指示情報によって示されていてもよい。
【0016】
第1の側面または第2の側面のある可能な実装では、第1のコンテンツ・チャネルが副次40MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、PPDUの帯域幅は80MHzであり;第1のコンテンツ・チャネルが第2の副次80MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、PPDUの帯域幅は160MHzであり;第1のコンテンツ・チャネルが第3の副次80MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、PPDUの帯域幅は240MHzであり;第1のコンテンツ・チャネルが副次160MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、PPDUの帯域幅は320MHzである。
【0017】
第1の副次80MHz帯域幅は、主要20MHz帯域幅が位置する第1の80MHz帯域幅として理解されうる。
【0018】
任意的に、第1のコンテンツ・チャネルは、奇数番号のサブチャネル、偶数番号のサブチャネル、または副次40MHz帯域幅に対応する指定されたサブチャネルをさらに含んでいてもよい。
【0019】
第3の側面によれば、本願は、第1の側面または第1の側面の可能な実装のうちのいずれか1つに従って方法を実行するように構成された通信装置を提供する。具体的には、通信装置は、第1の側面または第1の側面の可能な実装のうちのいずれか1つに基づく方法を実行する対応するユニットを含む。
【0020】
第4の側面によれば、本願は、第2の側面または第2の側面の可能な実装のうちのいずれか1つに従って方法を実行するように構成された通信装置を提供する。具体的には、通信装置は、第2の側面または第2の側面の可能な実装のうちのいずれか1つに基づく方法を実行する対応するユニットを含む。
【0021】
第5の側面によれば、本願は、第1の側面および第1の側面の可能な実装を実行するために使用されるコンピュータ・プログラムを記憶するように構成されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0022】
第6の側面によれば、本願は、第2の側面および第2の側面の可能な実装を実行するために使用されるコンピュータ・プログラムを記憶するように構成されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0023】
第7の側面によれば、本願は、コンピュータ・コードまたは命令を含むコンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。コンピュータ・コードまたは命令が実行されるとき、第1の側面または第1の側面の可能な実装のうちののいずれか1つが実装される。
【0024】
第8の側面によれば、本願は、コンピュータ・コードまたは命令を含むコンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。コンピュータ・コードまたは命令が実行されるとき、第2の側面または第2の側面の可能な実装のうちののいずれか1つが実装される。
【0025】
第9の側面によれば、本願は、第1の側面および第1の側面の可能な実装を実行するように構成されたコンピュータ・プログラムを提供する。
【0026】
第10の側面によれば、本願は、第2の側面および第2の側面の可能な実装を実行するように構成されたコンピュータ・プログラムを提供する。
【0027】
第11の側面によれば、本願は、送信装置および受信装置を含む無線通信システムを提供する。送信装置は、第1の側面および第1の側面の可能な実装を実行するように構成され、受信装置は、第2の側面および第2の側面の可能な実装を実行するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本願のある実施形態による、帯域幅が160MHzである場合のチャネル分割の概略図である。
【0029】
図2】本願のある実施形態による、通信システムの概略的なアーキテクチャー図である。
【0030】
図3】本願のある実施形態によるパンクチャリング情報指示方法の概略的なフローチャートである。
【0031】
図4】本願のある実施形態による、MU PPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。
【0032】
図5】本願のある実施形態による、PPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。
【0033】
図6a】本願のある実施形態による、ユニバーサル・フィールドの第1のシンボルのフォーマットの概略図である。
【0034】
図6b】本願のある実施形態による、ユニバーサル・フィールドの第1のシンボルのフォーマットの概略図である。
【0035】
図7a】本願のある実施形態による、ユニバーサル・フィールドの第2のシンボルのフォーマットの概略図である。
【0036】
図7b】本願のある実施形態による、ユニバーサル・フィールドの第2のシンボルのフォーマットの概略図である。
【0037】
図8】本願のある実施形態によるPPDUのユニバーサル・フィールドの後のフィールドの分割の概略図である。
【0038】
図9】本願のある実施形態による、第1のコンテンツ・チャネルの位置の概略図である。
【0039】
図10】本願のある実施形態による、プリアンブルパンクチャリング情報および位置指示情報の分布の概略図である。
【0040】
図11】本願のある実施形態による位置指示情報の構造の概略図である。
【0041】
図12】本願のある実施形態による、プリアンブルパンクチャリングモードが7である場合のプリアンブルパンクチャリング情報の概略図である。
【0042】
図13】本願のある実施形態による、第1フィールドのフォーマットの概略図である。
【0043】
図14】本願のある実施形態による、SU PPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。
【0044】
図15】本願のある実施形態による、MU PPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。
【0045】
図16】本願のある実施形態による、PPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。
【0046】
図17】本願のある実施形態による、PPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。
【0047】
図18a】本願のある実施形態による、PPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。
【0048】
図18b】本願のある実施形態による、PPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。
【0049】
図19】本願のある実施形態によるPPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。
【0050】
図20】本願のある実施形態による位置指示情報の構造の概略図である。
【0051】
図21】本願のある実施形態によるPPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。
【0052】
図22】本願のある実施形態による通信装置の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
本願の明細書、請求項および添付の図面において、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」等の用語は、異なる対象の間で区別することを意図しているが、特定の順序を示すものではない。さらに、用語「含む」、「有する」、およびその任意の他の変形は、非排他的包含をカバーすることを意図している。たとえば、一連のステップまたはユニットを含む、プロセス、方法、システム、プロダクト、または装置は、リストされたステップまたはユニットに限定されず、任意的に、リストされていないステップまたはユニットをさらに含むか、または任意的に、該プロセス、方法、プロダクト、または装置の別の固有のステップまたはユニットをさらに含む。
【0054】
本明細書で言及される「実施形態」は、実施形態に関して記載される特定の特性、構造、または特徴が、本願の少なくとも1つの実施形態に含まれうることを意味する。本明細書中のさまざまな位置に現れるその句は、必ずしも同じ実施形態を意味するものでも、別の実施形態から排他的な独立したまたは任意的な実施形態を意味するものでもない。当業者は、本願に記載されるある実施形態が別の実施形態と組み合わされてもよいことを、明示的および暗示的な仕方で理解する。
【0055】
本願において、「少なくとも1つ(の項目)」は、一つまたは複数を意味し、「複数の」は、2つ以上を意味し、「少なくとも2つ(の項目)」は、2つまたは3つより多く(3を含む)を意味する。用語「および/または」は、関連するオブジェクトを記述するためのアソシエーション関係を記述するために使用され、3つの関係が存在する可能性があることを表す。たとえば、「Aおよび/またはB」は、Aのみが存在、Bのみが存在、AおよびBの両方が存在という3つの場合を表すことができ、AおよびBは単数または複数でありうる。記号「/」は一般に、関連するオブジェクト間の「または」関係を表す。「次の項目(ピース)のうち少なくとも一つ」またはこれに類する表現は、これらの項目の任意の組み合わせを指し、単一の項目(ピース)または複数の項目(ピース)の組み合わせを含む。たとえば、a、b、またはcの少なくとも1つ(のピース)は、a、b、c、「aとb」、「aとc」、「bとc」、または「a、b、およびc」を表すことができ、ここで、a、b、およびcは、単数または複数でありうる。
【0056】
下記は、添付の図面を参照して、本願の実施形態を記載する。
【0057】
まず、本願の実施形態におけるネットワークアーキテクチャーが記載される。
【0058】
本願において提供される方法は、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)システム、狭帯域モノのインターネット(narrow band internet of things、NB-IoT)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、第5世代(5th-generation、5G)通信システム、および将来の通信開発において出現する新しい通信システム(たとえば、6G)などのさまざまな通信システムに適用されうる。さらに、本願において提供される方法は、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、無線LAN)システム、たとえば、無線忠実度(wireless-fidelity、Wi-Fi)などにさらに適用されうる。本願において提供される方法は、さらに、以下の通信システムに適用可能である。
【0059】
通信システムは、アクセスポイント(access point、AP)装置とステーション(station、STA)装置を含む。アクセスポイント装置は、アクセスポイント・エンティティとして理解されてもよく、ステーション装置は、ステーション・エンティティとして理解されてもよい。たとえば、本願の実施形態は、WLANにおけるAPとSTAの間の通信のシナリオに適用可能でありうる。任意的に、APは、単一のSTAと通信してもよく、またはAPは、複数のSTAと同時に通信してもよい。具体的には、APと複数のSTAとの間の通信は、さらに、APが複数のSTAに信号を同時に送信する下りリンク伝送と、複数のSTAがAPに信号を送信する上りリンク伝送とに分けられてもよい。たとえば、図2は、本願のある実施形態による通信システムの概略的なアーキテクチャー図である。図2は、1つのアクセスポイント装置と、STA 1およびSTA 2のような2つのステーション装置とを示す。
【0060】
APは、携帯電話のような端末機器によって、有線(または無線)ネットワークにアクセスするために使用されるアクセスポイントであってもよく、主に家庭、ビル、公園に展開される。典型的なカバー範囲の半径は、数十メートルから100メートルである。もちろん、アクセスポイントは屋外に展開されてもよい。APは、有線ネットワークと無線ネットワークを接続するブリッジと等価である。APは、主に無線ネットワーク・クライアントどうしを接続し、次いでその無線ネットワークをイーサネットに接続するために使用される。具体的には、APは、無線忠実度(wireless-fidelity、Wi-Fi)チップを有する端末装置(たとえば、携帯電話)またはネットワーク装置(たとえば、ルーター)であってもよい。APは、802.11be標準または次世代標準をサポートする装置であってもよい。APは、また、802.11ax、802.11ac、802.11n、802.11g、802.11b、および802.11aのような複数の無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)標準と互換性があってもよい。STAは、無線通信チップ、無線センサー、または無線通信端末であってもよい。たとえば、STAは、Wi-Fi通信機能をサポートする携帯電話、Wi-Fi通信機能をサポートするタブレットコンピュータ、Wi-Fi通信機能をサポートするセットトップボックス、Wi-Fi通信機能をサポートするスマートテレビ、Wi-Fi通信機能をサポートするスマートウェアラブルデバイス、Wi-Fi通信機能をサポートする車載通信装置、Wi-Fi通信機能をサポートするコンピュータであってもよい。任意的に、STAは、802.11be標準または次世代標準をサポートする装置であってもよい。STAはまた、802.11ax、802.11ac、802.11n、802.11g、802.11b、および802.11aのような複数の無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)標準と互換性があってもよい。
【0061】
本願のこの実施形態では、送信装置はアクセスポイント装置またはステーション装置であってもよく、受信装置もアクセスポイント装置またはステーション装置であってもよい。たとえば、送信装置はアクセスポイント装置であってもよく、受信装置もアクセスポイント装置であってもよい。別の例では、送信装置はステーション装置であり、受信装置もステーション装置であってもよい。別の例では、送信装置はアクセスポイント装置であり、受信装置は局装置である。別の例では、送信装置はステーション装置であり、受信装置はアクセスポイント装置である。
【0062】
本願のこの実施形態では、送信装置がPPDUを受信装置に送信する例が、本願のこの実施形態において提供されるパンクチャリング情報指示方法を記述するために使用され、この方法がさまざまなタイプのPPDUに適用可能でありうることが理解されうる。たとえば、PPDUは、マルチユーザー物理プロトコル・データ単位(複数ユーザーPHYプロトコル・データ単位、MU PPDU)、シングルユーザー物理プロトコル・データ単位(単一ユーザーPHYプロトコル・データ単位、SU PPDU)、トリガーベースの物理プロトコル・データ単位(トリガーベースPHYプロトコル・データ単位、TB PPDU)などを含んでいてもよい。
【0063】
送信装置が、プリアンブルパンクチャリング情報を受信装置に送信するとき、図1に示されるように、送信装置は、プリアンブルパンクチャリング情報を搬送するためにPPDUのチャネルを使用して、たとえば、プリアンブルパンクチャリング情報をサブチャネル1ないしサブチャネル8上で送信してもよい。
【0064】
すべてのサブチャネル上でプリアンブルパンクチャリング情報を送信するための前述の方法では、資源が浪費され、信号伝達オーバーヘッドが高くなる。したがって、本願のこの実施形態は、信号伝達オーバーヘッドを低減し、資源の無駄を回避するためのパンクチャリング情報指示方法を提供する。
【0065】
図3は、本願のある実施形態によるパンクチャリング情報指示方法の概略的なフローチャートである。図3に示されるように、本方法は、以下のステップを含む。
【0066】
301: 送信装置は、プリアンブルを含むPPDUを生成し、プリアンブルはプリアンブルパンクチャリング情報を含む。
【0067】
302: 送信装置は、第1のコンテンツ・チャネル上でプリアンブルパンクチャリング情報を送信する。ここで、第1のコンテンツ・チャネルの総帯域幅はPPDUの帯域幅よりも小さい。
【0068】
対応して、受信装置は、第1のコンテンツ・チャネル上でプリアンブルパンクチャリング情報を受信する。受信装置は、プリアンブルパンクチャリング情報に基づいて、PPDUのチャネルの使用状態を決定する。
【0069】
本願において提供される技術的解決策によれば、プリアンブルパンクチャリング情報は第1のコンテンツ・チャネル上で送信され、第1のコンテンツ・チャネルの総帯域幅はPPDUの帯域幅よりも小さい。言い換えると、送信装置は、プリアンブルパンクチャリング情報を送信するためにPPDUのいくつかのサブチャネルを再利用する。プリアンブルパンクチャリング情報が1つのフィールドを特定的に使用することによる指示のもとPPDUのすべてのサブチャネル上で送信される態様と比較して、この方法は信号伝達オーバーヘッドを低減することができる。
【0070】
まず、ステップ302における第1のコンテンツ・チャネルおよびステップ301におけるプリアンブルパンクチャリング情報をよりよく説明するために、以下はPPDUのフォーマットを詳細に説明する。
【0071】
図4は、本願のある実施形態による、MU PPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。図4に示されるように、802.11axにおいては、MU PPDUは、レガシーの短いトレーニング・フィールド(legacy short training field、L-STF)、レガシーの長いトレーニング・フィールド(legacy long training field、L-LTF)、レガシー信号フィールド(legacy signal field、L-SIG)、反復レガシー信号フィールド(repeated legacy signal field、RL-SIG)、高効率信号フィールドA(high efficient signal field A、HE-SIG-A)、および高効率信号フィールドB(high efficient signal field A、HE-SIG-B)を含むことができる。
【0072】
図5は、本願のある実施形態によるPPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。図5に示されるように、802.11におけるPPDUは、L-STF、L-LTF、L-SIG、およびRL-SIGを含むだけでなく、ユニバーサル(universal-SIG、U-SIG)フィールドをも含んでいてもよい。ユニバーサル・フィールドは2つのシンボルを含んでいてもよい。図5に示されるPPDUは、MU PPDUを含んでいてもよく、SU PPDUなどをさらに含んでいてもよいことが理解されうる。
【0073】
ある可能な実装では、プリアンブルパンクチャリング情報はユニバーサル信号伝達フィールド内に位置する;またはプリアンブルパンクチャリング情報はユニバーサル信号伝達フィールドの後のフィールドに位置する。たとえば、図5に示されるように、ユニバーサル・フィールドの後のフィールドは、極高スループット信号伝達フィールド(extremely high throughput signal field、EHT-SIG)を含んでいてもよい。プリアンブルパンクチャリング情報は、ユニバーサル信号伝達フィールド内に位置し、プリアンブルパンクチャリング情報はユニバーサル信号伝達フィールドにおいて搬送されると言うこともできる。記述の2つのタイプは、本願のこの実施側面において限定されない。
【0074】
ある可能な実装では、後述する位置指示情報は、ユニバーサル信号伝達フィールド内に位置する。位置指示情報およびプリアンブルパンクチャリング情報の両方がユニバーサル信号伝達フィールド内に位置する場合、位置指示情報はユニバーサル信号伝達フィールドの第1のシンボル内に位置してもよく、プリアンブルパンクチャリング情報はユニバーサル信号伝達フィールド内の第2のシンボル内に位置してもよいことが理解されうる。
【0075】
たとえば、位置指示情報がユニバーサル信号伝達フィールドの第1のシンボル内に位置し、位置指示情報のビット数が4ビットである場合、ユニバーサル・フィールドの第1のシンボルのフォーマットは図6aおよび図6bに示され、ユニバーサル・フィールドの第2のシンボルのフォーマットは図7aおよび図7bに示される。任意的に、図6aに示されるように、ユニバーサル・フィールドの第1のシンボルは、物理層プロトコル・データ単位バージョン(PPDUバージョン)サブフィールド、基本サービス・セット・カラー(basic service set color、BSSカラー)サブフィールド、位置指示情報サブフィールド(指示サブフィールド)、リザーブされた(reserved)サブフィールド、巡回冗長符号(cyclic redundancy code、CRC)サブフィールド、および尾部(tail)ビット・サブフィールドを含んでいてもよい。任意的に、図6bに示されるように、ユニバーサル・フィールドの第1のシンボルは、物理層プロトコル・データ単位バージョン(PPDUバージョン)サブフィールド、基本サービス・セット・カラー(basic service set color、BSSカラー)サブフィールド、PPDUフォーマット(PPDU format)サブフィールド、送信機会(transmit opportunity、TXOP)サブフィールド、位置指示情報サブフィールド、およびリザーブされたサブフィールドを含んでいてもよい。
【0076】
任意的に、図7aに示されるように、ユニバーサル・フィールドの第2のシンボルは、物理層プロトコル・データ単位フォーマット・サブフィールド、送信機会(transmit opportunity、TXOP)サブフィールド、上りリンク/下りリンク(uplink/downlink、UL/DL)サブフィールド、リザーブされたサブフィールド、CRCサブフィールド、および尾部ビット・サブフィールドを含んでいてもよい。任意的に、図7bに示されるように、ユニバーサル・フィールドの第2のシンボルは、上りリンク/下りリンク(uplink/downlink、UL/DL)サブフィールド、リザーブされたサブフィールド、CRCサブフィールド、および尾部ビット・サブフィールドを含んでいてもよい。
【0077】
図6a図6b図7a、および図7bに示されるフィールドに加えて、ユニバーサル・フィールドは、空間的再利用(spatial reuse)サブフィールド、保護間隔+長いトレーニングシーケンス(guard interval+long training field、GI+LTF)サブフィールド、ドップラー(Doppler)サブフィールド、空間時間ブロック符号化(space time block code、STBC)サブフィールド、pre-fecパディング因子(pre-fec padding factor)サブフィールド、パケット拡張曖昧さ除去(PE disambiguity)サブフィールドなどをさらに含んでいてもよいことが理解されうる。図6a図6b図7a、および図7bに示されるフィールドの特定の位置は、本願のこの実施形態において限定されないことが理解されうる。
【0078】
図8に示されているように、記述の簡潔のために、ユニバーサル・フィールドに続く諸フィールドは、以下では、逐次、SIG1、SIG2、SIG3などに置き換えられる。
【0079】
ステップ302における第1のコンテンツ・チャネルが以下で詳細に説明される。
【0080】
本願のこの実施形態では、第1のコンテンツ・チャネル上で運ばれるコンテンツは、プリアンブルパンクチャリング情報であり、第1のコンテンツ・チャネルは、PPDUのいくつかのチャネル上に分散される。第1のコンテンツ・チャネルは、PPDUのいくつかの連続したサブチャネル上に分散されてもよく、または、第1のコンテンツ・チャネルは、PPDUのいくつかの連続しないサブチャネル上に分散されてもよい。たとえば、PPDUの帯域幅は320MHzであり、第1のコンテンツ・チャネルはチャネル1ないしチャネル16のいくつかのチャネル上に分配されてもよい。すなわち、第1のコンテンツ・チャネルの総帯域幅は320MHz未満である。
【0081】
さらに、本願のこの実施形態では、U-SIGフィールドの後のフィールドにおいて、異なるコンテンツ・チャネルが区別される。たとえば、第1のコンテンツ・チャネルと第2のコンテンツ・チャネルは、SIG1フィールドにおいて区別される。プリアンブルパンクチャリング情報は、U-SIGフィールドの後のフィールドに位置してもよい。たとえば、プリアンブルパンクチャリング情報は、Nが1以上であるとして、U-SIGフィールドの後のN番目のフィールド(SIGNフィールド)に位置してもよい。たとえば、N=1、N=2、またはN=3である。別の例として、プリアンブルパンクチャリング情報は、U-SIGフィールドの後のフィールド内に位置してもよく、第1のコンテンツ・チャネルは、一つまたは複数のサブチャネルを含む。たとえば、プリアンブルパンクチャリング情報は、Mが1以上であるとして、U-SIGフィールドの後のM個の連続する異なるフィールドに位置してもよい。たとえば、M=1、M=2、またはM=3である。たとえば、プリアンブルパンクチャリング情報は、U-SIGフィールドの後のEHT-SIGフィールド内に位置してもよく、第1のコンテンツ・チャネルは、ID 14ないしID 16に対応するサブチャネルを含んでいてもよい。上記のMおよびNは、あらかじめ設定されていてもよく、または位置指示情報によって示されてもよいことが理解されうる。プリアンブルパンクチャリング情報の記述は、以下の実施形態のすべてに適用可能であることが理解されうる。
【0082】
たとえば、図9に示されるように、第1のコンテンツ・チャネルは、ID 16に対応するサブチャネル上でSIG1フィールドが位置する部分である。換言すれば、第1のコンテンツ・チャネル上で送信されているプリアンブルパンクチャリング情報は、ID 16に対応するサブチャネル上のSIG1フィールド内に位置しているプリアンブルパンクチャリング情報として理解されうる。
【0083】
ある可能な実装では、第1のコンテンツ・チャネルはあらかじめ設定されたサブチャネルを含んでいてもよい。第1のコンテンツ・チャネルは、あらかじめ設定された奇数番号のサブチャネルを含んでいてもよく、第1のコンテンツ・チャネルは、あらかじめ設定された偶数番号のサブチャネルを含んでいてもよく、あるいは、第1のコンテンツ・チャネルは、あらかじめ設定された指定されたサブチャネルを含んでいてもよい。サブチャネルの帯域幅は固定値である。たとえば、固定値は20MHzを含む。あるいはまた、固定値は、別の粒度における帯域幅値を含んでいてもよい。本願のこの実施形態では、固定値の具体的な値は限定されない。あらかじめ設定された奇数番号のサブチャネルは、すべての奇数番号のサブチャネルであってもよく、または、いくつかの奇数番号のサブチャネルであってもよいことが理解されうる。同様に、あらかじめ設定された偶数番号のサブチャネルは、すべての偶数番号のサブチャネルであってもよく、または、いくつかの偶数番号のサブチャネルであってもよい。あらかじめ設定されたサブチャネルは、プロトコルによってあらかじめ設定されてもよく、装置の製造者によって設定されてもよい、などであることが理解されうる。
【0084】
図9に示されるように、PPDUの帯域幅が320MHzであり、サブチャネルの帯域幅が20MHzである例を用いる。奇数番号のサブチャネルは、図9において奇数である識別子(identifier、ID)インデックスに対応するサブチャネルであり、偶数番号のサブチャネルは、図9において偶数であるIDに対応するサブチャネルである。たとえば、第1のコンテンツ・チャネルは、ID 16に対応するサブチャネルを含んでいてもよく、ID 1ないしID 15に対応するサブチャネルは、第2のコンテンツ・チャネルとして理解されてもよい。この場合、第2のコンテンツ・チャネルは他の情報を搬送するために使用される。
【0085】
本願の技術的解決策では、第1のコンテンツ・チャネルはあらかじめ設定されており、専用の情報が第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置を示す必要はない。これは、信号伝達オーバーヘッドをさらに減少させる。
【0086】
ある可能な実装では、送信装置は、位置指示情報を使用することによって、第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置を示すことができる。図10に示されるように、送信装置は、位置指示情報を使用することによって、第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置を示すことができ、その結果、受信装置は、第1のコンテンツ・チャネル上でプリアンブルパンクチャリング情報を受信する。
【0087】
位置指示情報は、以下のように別個に記載される。
【0088】
解決策1
【0089】
位置指示情報は、第1のコンテンツ・チャネルが奇数番号のサブチャネルまたは偶数番号のサブチャネルを含むことを示してもよい。位置指示情報のビット数は、表1、表2に示されるように1ビットである。
【表1】
【表2】
【0090】
1ビットの位置指示情報が、第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置を示す場合、第1のコンテンツ・チャネルは、すべての奇数番号のサブチャネルまたはすべての偶数番号のサブチャネルを含んでいてもよいことが理解されうる。
【0091】
解決策2
【0092】
位置指示情報は、次のいずれかを示す可能性がある:第1のコンテンツ・チャネルが奇数番号のサブチャネルを含む、第1のコンテンツ・チャネルが偶数番号のサブチャネルを含む、または第1のコンテンツ・チャネルが指定されたサブチャネルを含む。
【0093】
解決策2については、位置指示情報のビット数は、2ビット、3ビット、4ビット、または6ビットでありうる。
【0094】
以下の異なるシナリオにおいて、位置指示情報のビット数は、PPDUの帯域幅およびサブチャネルの帯域幅に関係していることが理解されうる。たとえば、PPDUのより大きな帯域幅は、位置指示情報のより大きなビット数を示し、サブチャネルのより大きな帯域幅は、位置指示情報のより小さなビット数を示す。位置指示情報の特定の指示態様をよりよく説明するために、以下では、PPDUの帯域幅が320MHzであり、サブチャネルの帯域幅が20MHzである例を用いて、別個に説明を提供する。
【0095】
シナリオ1:位置指示情報のビット数が2ビットである。
【0096】
この場合、位置指示情報は、次のいずれかを示す可能性がある:第1のコンテンツ・チャネルがすべての奇数番号のサブチャネルを含む、第1のコンテンツ・チャネルがすべての偶数番号のサブチャネルを含む、または第1のコンテンツ・チャネルが指定されたサブチャネルを含む。また、指定されたサブチャネルは事前設定される。たとえば、位置指示情報が00である場合、そのことは、第1のコンテンツ・チャネルがすべての奇数番号のサブチャネルを含んでいることを示し;位置指示情報が01である場合、そのことは第1のコンテンツ・チャネルがすべての偶数番号のサブチャネルを含んでいることを示し;位置指示情報が10である場合、そのことは第1のコンテンツ・チャネルが指定されたサブチャネルを含んでいることを示す。別の例では、位置指示情報が01である場合、そのことは第1のコンテンツ・チャネルがすべての奇数番号のサブチャネルを含んでいることを示し;位置指示情報が10である場合、そのことは第1のコンテンツ・チャネルがすべての偶数番号のサブチャネルを含んでいることを示し;位置指示情報が11である場合、そのことは第1のコンテンツ・チャネルが指定されたサブチャネルを含んでいることを示す。
【0097】
シナリオ2:位置指示情報のビット数が3ビットである。
【0098】
この場合、位置指示情報は第1のコンテンツ・チャネルが奇数番号のサブチャネルまたは偶数番号のサブチャネルを含むことを示してもよい。具体的には、位置指示情報は、奇数番号のサブチャネルまたは偶数番号のサブチャネルのいずれか1つを示してもよい。たとえば、第1のコンテンツ・チャネルは奇数番号のサブチャネルID 3/ID 5/ID 7/ID 9/ID 11/ID 13/ID 15のいずれか1つを含む。たとえば、位置指示情報が001である場合、そのことは第1のコンテンツ・チャネルがID 3に対応するサブチャネルを含むことを示す;位置指示情報が010である場合、そのことは、第1のコンテンツ・チャネルがID 5に対応するサブチャネルを含むことを示す;または位置指示情報が111である場合、そのことは、第1のコンテンツ・チャネルがID 15に対応するサブチャネルを含むことを示す。別の例では、第1のコンテンツ・チャネルは、偶数番号のサブチャネルID 2/ID 4/ID 6/ID 8/ID 10/ID 12/ID 14/ID 16のいずれか1つを含む。位置指示情報が000である場合、そのことは、第1のコンテンツ・チャネルがID 2に対応するサブチャネルを含むことを示し;位置指示情報が111である場合、そのことは、第1のコンテンツ・チャネルがID 16に対応するサブチャネルを含むことを示す。
【0099】
シナリオ3:位置指示情報のビット数が4ビットである。
【0100】
この場合、位置指示情報は、ID 1ないしID 16に対応するサブチャネルのうちのいずれか1つを示すことができる。
【0101】
たとえば、位置指示情報が0001である場合、そのことは、第1のコンテンツ・チャネルがID 2に対応するサブチャネルを含むことを示し;または位置指示情報が1111である場合、そのことは、第1のコンテンツ・チャネルがID 16に対応するサブチャネルを含むことを示す。
【0102】
シナリオ4: 位置指示情報のビット数が6ビットである。
【0103】
この場合、位置指示情報は、第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置を示しうるだけでなく、周波数領域の位置に対応するモード情報をも示しうる。周波数領域位置に対応するモード情報は、第1のコンテンツ・チャネルの位置分類情報として理解されうる。位置指示情報は、モード指示情報および対応する指示情報を含む。モード指示情報は、異なるモードを示し、対応する指示情報は、モード指示情報によって示されるモードにおける特定の周波数領域位置を示す。任意的に、モード情報は、3つのモードを含んでいてもよい。たとえば、第1のモードは、第1のコンテンツ・チャネルが奇数番号のサブチャネルを含むというものであってもよく、第2のモードは、第1のコンテンツ・チャネルが偶数番号のサブチャネルを含むというものであってもよく、第3のモードは、第1のコンテンツ・チャネルが指定されたサブチャネルを含むというものであってもよい。
【0104】
たとえば、図11に示されるように、モード指示情報のビット数は2ビットであり、対応する指示情報のビット数は4ビットである。たとえば、モード指示情報が00である場合、対応する指示情報は、ID 1ないしID 16に対応するサブチャネルのうちのいずれか1つを示してもよい。別の例では、モード指示情報が01である場合、対応する指示情報は、奇数番号のサブチャネルのいずれか1つを示してもよい。別の例では、モード指示情報が10である場合、対応する指示情報は、偶数番号のサブチャネルのいずれか1つを示してもよい。別の例では、モード指示情報が11である場合、対応する指示情報は、マッピング集合内の値を示してもよく、マッピング集合は、第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置と前記値との間の対応を含む。
【0105】
モード指示情報が11である場合、任意的に、表3に示されるように、対応する指示情報の値に対応する十進値が0である場合には、そのことは、PPDUの帯域幅が20MHzであることを示しうる。対応する指示情報の値に対応する十進値が1である場合、そのことは、第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置は、副次20MHz帯域幅に対応するサブチャネル上にあり、PPDUの帯域幅は40MHzであることを示すことができる。対応する指示情報の値に対応する十進値が3である場合、そのことは、第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域の位置が副次40MHz帯域幅に対応する第2のサブチャネル上にあり、PPDUの帯域幅が80MHzであることを示すことができる。また、R20は、20_2、すなわち、40MHz帯域幅に対応する第2のサブチャネル上で理解されうる。対応する指示情報の値に対応する十進値が6である場合、そのことは、第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置が、副次80MHz帯域幅に対応する第2の20MHz帯域幅に対応するサブチャネル上にあることを示すことができる。
【0106】
表3において、インデックス(index)が1である場合、プリアンブルパンクチャリング情報は含まれなくてもよく、または、副次20MHz帯域幅に対応するサブチャネル上で送信される情報は、主要20MHz帯域幅(primary 20 MHz)に対応するサブチャネル上で送信される情報と同じ(たとえば、完全に複製される)であってもよいことが理解されうる。
【表3】
【0107】
任意的に、表3におけるインデックス9~16の定義は、代替的に、表4の定義で置き換えてもよい。
【表4】
【0108】
モード指示情報が11である場合、任意的に表5において示されるように、表5において、
(外1)
はサブチャネルがパンクチャリングされないことを示してもよく、"×"はサブチャネルがパンクチャリングされることを示してもよく、"-"はチャネルがないことを示し、"?"はサブチャネルのパンクチャリング状態が関係しないことを示す。たとえば、対応する指示情報の値に対応する十進値が0である場合、そのことは、PPDUの帯域幅が20MHzであり、PPDUのすべてのサブチャネルはパンクチャリングされないことを示す。対応する指示情報の値に対応する十進値が4である場合、そのことは、PPDUの帯域幅が160MHzであること、副次20MHz帯域幅に対応するサブチャネルがパンクチャリングされること、および副次80MHz帯域幅に対応するサブチャネルがパンクチャリングされているかどうかは示されないことを示す。
【表5】
【0109】
位置指示情報の特定のビット数は、本願のこの実施形態において限定されないことが理解されうる。たとえば、位置指示情報の特定のビット数は、8ビットまたは7ビットであってもよい。より多くのビットはより多くのモードを示す。
【0110】
本願のこの実施形態の実装は、本願における位置指示情報の指示態様をより柔軟にするだけでなく、ある程度の互換性を維持する。
【0111】
任意的に、シナリオ2、シナリオ3、およびシナリオ4において、位置指示情報は、第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置を示してもよく、さらにPPDUの帯域幅値を示してもよい。具体的には、第1コンテンツ・チャネルは、PPDUの帯域幅における最大副次帯域幅に対応するサブチャネルを含む。たとえば、位置指示情報が、第1コンテンツ・チャネルが副次40MHz帯域幅に対応するサブチャネル(ID 3および/またはID 4)上にあることを示す場合、PPDUの帯域幅は80MHzである。別の例では、位置指示情報によって示される第1のコンテンツ・チャネルが、副次80MHz帯域幅に対応するサブチャネル(すなわち、ID 5からID 8に対応するサブチャネル)上にある場合、PPDUの帯域幅は160MHzである。別の例として、位置指示情報によって示される第1のコンテンツ・チャネルが、副次160MHz帯域幅に対応するサブチャネル(ID 9からID 16に対応するサブチャネル)上にある場合、PPDUの帯域幅は320MHzである。
【0112】
任意的に、PPDUの帯域幅は、代替的に240MHzであってもよい。よって、PPDUの帯域幅が240MHzであるか160MHzであるかを区別するために、本願のこの実施形態では、160MHz帯域幅の最大副次帯域幅は80MHz帯域幅として定義され、240MHz帯域幅の最大副次帯域幅は第3の80MHz帯域幅として定義される。
【0113】
任意的に、第1のコンテンツ・チャネルが第2の副次80MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、PPDUの帯域幅は160MHzである。第1のコンテンツ・チャネルが第3の副次80MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、PPDUの帯域幅は240MHzである。第1の副次80MHz帯域幅は、主要20MHz帯域幅が位置する第1の80MHz帯域幅として理解されうる。
【0114】
任意的に、上記のPPDUの帯域幅が示される態様に加えて、PPDUの帯域幅は、ユニバーサル信号伝達フィールドに帯域幅サブフィールドを追加することによって示されてもよい。たとえば、図6aにおけるリザーブされたサブフィールドが、帯域幅サブフィールドで置き換えられる。別の例では、位置指示情報のビット数は3ビットであってもよく、図6aにおけるリザーブされたサブフィールドは帯域幅サブフィールドで置き換えられ、帯域幅サブフィールドのビット数は3ビットである。帯域幅サブフィールドは、PPDUの帯域幅が、20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、240MHz、または320MHzのいずれか1つであることを示してもよい。帯域幅サブフィールドは、受信装置が事前にPPDUの帯域幅を知ることができるように、ユニバーサル信号伝達フィールドに追加される。これは、受信装置による周波数帯域資源の構成を容易にする。
【0115】
第1のコンテンツ・チャネルは、良好なチャネル条件を有するサブチャネルをさらに含んでいてもよいことが理解されうる。たとえば、送信装置は、プリアンブルパンクチャリング情報を送信するために、最大副次帯域幅に対応する諸サブチャネルから良好なチャネル条件を有するサブチャネルを選択してもよい。
【0116】
本願のこの実施形態では、第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置は、位置指示情報に数ビットを追加することによって示される。よって、受信装置は、第1のコンテンツ・チャネル上でプリアンブルパンクチャリング情報を受信することができる。
【0117】
図12は、MU PPDUにおけるプリアンブルパンクチャリングモードが7である場合のプリアンブルパンクチャリング情報の概略図である。プリアンブルパンクチャリングモードが7であるとき、そのことは、PPDUの帯域幅が160/80MHz+80MHzであることを示してもよい。チャネルパンクチャリング態様は、副次40MHz(副次40、S40)帯域幅に対応する任意のサブチャネルまたはすべてのサブチャネルがパンクチャリングされるというものである。
【0118】
前述の解決策においては、プリアンブルパンクチャリング情報の指示態様は、柔軟性がない。たとえば、送信装置は、受信装置に対して、副次80MHz帯域幅に対応するサブチャネルのパンクチャリング状態を示すことができない;または、送信装置は、副次40MHz帯域幅に対応するサブチャネルのパンクチャリング状態と、副次80MHz帯域幅に対応するサブチャネルのパンクチャリング状態の両方を受信装置に対して示すことができない。
【0119】
したがって、本願のこの実施形態は、チャネルのパンクチャリング状態をより柔軟に示すことができるプリアンブルパンクチャリング情報をさらに提供する。
【0120】
本願のこの実施形態では、プリアンブルパンクチャリング情報が位置するフィールドは、たとえば、第1フィールドと呼ばれ、U-SIGによって使用される時間‐周波数資源が第1フィールドによって再利用される;または、または、SIGnによって使用される時間‐周波数資源が第1フィールドによって再利用される。ここで、nは、正の整数、たとえば、n=1、2、3または4である。以下では、プリアンブルパンクチャリング情報が位置しているフィールドは、第1フィールドと称される。
【0121】
ある可能な実装では、プリアンブルパンクチャリング情報は、サブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示すビットマップ(bitmap)を含んでいてもよい。ビットマップ指示態様では、すべてのサブチャネルが占有されているかどうかを示す状態が網羅的に記述されてもよく、チャネルのパンクチャリング状態がより柔軟に示される。たとえば、PPDUの帯域幅が320MHzであり、サブチャネルの帯域幅が20MHzである場合、プリアンブルパンクチャリング情報のビット数は16ビットであってもよい。たとえば、"1"はサブチャネルがパンクチャリングされていることを示し、"0"はサブチャネルがパンクチャリングされていないことを示す。たとえば、プリアンブルパンクチャリング情報が0000 0000 0001 1110である場合、受信装置はプリアンブルパンクチャリング情報を受信し、ID 2からID 5に対応するサブチャネルがパンクチャリングされていると判断してもよい。任意的に、"0"はサブチャネルがパンクチャリングされていることを示してもよく、"1"はサブチャネルがパンクチャリングされていないことを示してもよい。
【0122】
任意的に、プリアンブルパンクチャリング情報のビット数は、代替的に14ビットであってもよく、14ビットは、ID 1に対応するサブチャネルおよびプリアンブルパンクチャリング情報によって占有されるサブチャネル以外のサブチャネルのパンクチャリング状態を示してもよい。たとえば、プリアンブルパンクチャリング情報によって占有されるサブチャネルがID 16に対応するサブチャネルである場合、14ビットはID 2ないしID 15に対応するサブチャネルのパンクチャリング状態を示してもよい。
【0123】
PPDUの帯域幅が40MHzである場合、送信装置は、プリアンブルパンクチャリング情報を送信する必要がなく、位置指示情報を送信する必要もないことが理解されうる。
【0124】
サブチャネルの番号のシーケンスにおいてサブチャネルのパンクチャリング状態を示すことに加えて、プリアンブルパンクチャリング情報は、別の合意されたシーケンシング態様でサブチャネルのパンクチャリング状態を示してもよいことが理解されうる。ID 2ないしID 5に対応するサブチャネルがパンクチャリングされる場合、プリアンブルパンクチャリング情報は、代替的に、0111 1000 0000 0000であってもよい。
【0125】
図13は、本願のある実施形態による第1フィールドのフォーマットの概略図である。該フィールドは、プリアンブルパンクチャリング情報の14ビットまたは16ビットを含んでいてもよい。任意的に、該フィールドは、リザーブされたサブフィールド、CRCサブフィールド、および尾部ビット・サブフィールドをさらに含んでいてもよい。任意的に、該フィールドは、CRCサブフィールドおよび尾部ビット・サブフィールドをさらに含んでいてもよい。プリアンブルパンクチャリング情報に加えて、図13に示される第1フィールド内で搬送される情報は、さらに、他の情報、たとえば、資源単位組み合わせ情報を含んでいてもよいことが理解されうる。
【0126】
プリアンブルパンクチャリング情報は、図13に示される態様で示され、プリアンブルパンクチャリング情報は、さらに、PPDUの帯域幅を示しうることが理解されうる。たとえば、サブチャネルのパンクチャリング状態は、1111 1111 1111 1000を使用して示される。プリアンブルパンクチャリング情報を受信すると、受信装置は、PPDUの帯域幅が320MHzであることをさらに知りうる。
【0127】
上記で示したプリアンブルパンクチャリング情報は、例として20MHzの帯域幅粒度を使用することによって示されていることが理解されうる。特定の実装では、10MHz、40MHz、80MHzなどの帯域幅粒度が代替的に使用されてもよい。対応して、サブチャネルの帯域幅は、代替的に、10MHz、40MHzなどであってもよい。
【0128】
ある可能な実装では、プリアンブルパンクチャリング情報は、モード+帯域幅(mode+bandwidth)指示態様で示されてもよい。図13に示されるように、モード+帯域幅態様では、プリアンブルパンクチャリング情報は、異なる帯域幅を示してもよく、またはプリアンブルパンクチャリングモードを示してもよい。
【0129】
例として、プリアンブルパンクチャリング情報が0000 0000 0000 0000(10進表記では0)である場合、そのことは、PPDU の帯域幅が20MHz であることを示してもよい。
【0130】
プリアンブルパンクチャリング情報が0000 0000 0000 0010(10進表記では1)である場合、そのことは、PPDUの帯域幅が40MHzであることを示してもよい。
【0131】
プリアンブルパンクチャリング情報が0000 0000 0000 0011ないし0000 0000 0000 0100である場合、そのことは、PPDUの帯域幅が80MHzであることを示し、80MHz帯域幅に対応するサブチャネルのプリアンブルパンクチャリング状態を示してもよい。この場合、6つの対応するインデックス(indexes)、すなわち、10進表記において3~8に対応するインデックスが存在しうることが理解されうる。プリアンブルパンクチャリング情報は、主要20MHz帯域幅に対応するサブチャネルがパンクチャリングされる場合を含まない。また、副次40MHz帯域幅に対応する二つのサブチャネルがパンクチャリングされる場合は含まれない。
【0132】
残りは類推で推論することができる。プリアンブルパンクチャリング情報は、帯域幅が160MHzであることを示し、第1の80MHz帯域幅と第280MHz帯域幅に対応する8つのサブチャネルのパンクチャリング状態を示すことができる。この場合、プリアンブルパンクチャリング情報は125(2×2×2×2×2×2×2×2-3)個のインデックス値を含むことができる。任意的に、PPDUの帯域幅が160MHzである場合、プリアンブルパンクチャリング情報は、代替的に、第1の80MHz帯域幅に対応するサブチャネルのパンクチャリング状態のみを含んでいてもよい。
【0133】
さらに、プリアンブルパンクチャリング情報は、さらに、PPDUの帯域幅が240MHzであることを示し、第1の80MHz帯域幅に対応するサブチャネルのパンクチャリング状態を示してもよい。
【0134】
さらに、プリアンブルパンクチャリング情報は、さらに、PPDUの帯域幅が320MHzであることを示し、第1の80MHz帯域幅に対応するサブチャネルのパンクチャリング状態を示してもよい。任意的に、プリアンブルパンクチャリング情報は、さらに、PPDUの帯域幅が320MHzであることを示し、第1の80MHz帯域幅および第2の80MHz帯域幅に対応するサブチャネルのパンクチャリング状態を示してもよい。任意的に、プリアンブルパンクチャリング情報は、さらに、PPDUの帯域幅が320MHzであることを示し、第1の80MHz帯域幅および第3の80MHz帯域幅に対応するサブチャネルのパンクチャリング状態を示してもよい。任意的に、プリアンブルパンクチャリング情報は、さらに、PPDUの帯域幅が320MHzであることを示し、第1の80MHz帯域幅および第4の80MHz帯域幅に対応するサブチャネルのパンクチャリング状態を示してもよい。
【0135】
図13に示される態様に加えて、プリアンブルパンクチャリング情報の別の指示態様があってもよい。たとえば、14ビットのプリアンブルパンクチャリング指示は、堅牢性または他の情報を運ぶために圧縮されてもよい。たとえば、指示粒度は、いくつかの帯域幅上で80MHzである。たとえば、主要20MHz帯域幅が位置する80MHz帯域幅は、20MHz帯域幅の粒度に基づいて示され、以下の3つの80MHz帯域幅が、3つの80MHz帯域幅の粒度に基づいて示される。3ビットは、3つの80MHz帯域幅を示すことができる。
【0136】
プリアンブルパンクチャリング情報がSIG1フィールドにおいて運ばれる場合、SIG1フィールドのビット長が増加し、信号伝達オーバーヘッドが増加する。プリアンブルパンクチャリング情報がSIGフィールドにおいて運ばれるのと比較して、本願の技術的解決では、サブチャネルのパンクチャリング状態がより柔軟に指示できるだけでなく、第1フィールドにおいて16ビットまたは14ビットのプリアンブルパンクチャリング情報を運ぶことによって、信号オーバーヘッドが低減できる。
【0137】
第1のコンテンツ・チャネルおよびプリアンブルパンクチャリング情報の前述の説明は、以下の実施形態すべてに適用可能であることが理解されうる。
【0138】
最後に、本願の実施形態が適用される特定の実施形態が、プリアンブルパンクチャリング情報および第1のコンテンツ・チャネルを参照した例を用いて、以下に記載される。以下の実施形態および添付の図面はすべて、PPDUの帯域幅が320MHzでありサブチャネルの帯域幅が20MHzである例を使用することによって示されている。
【0139】
実施形態1
図14は、本願のある実施形態によるSU PPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。第1のコンテンツ・チャネルは、すべての偶数番号のサブチャネルを含み、パンクチャリングされた偶数番号のサブチャネルは含まない。プリアンブルパンクチャリング情報が位置する第1フィールドは、SIG1フィールドによって使用される時間‐周波数資源を再利用してもよい。図14に示されるように、第1フィールドによって占有された偶数番号のサブチャネルがプリアンブルパンクチャリング情報を送信するために使用されてもよい。奇数番号のサブチャネル上で運ばれる特定の情報内容は、本願のこの実施形態において限定されないことが理解されうる。
【0140】
実施形態2
図15は、本願のある実施形態によるMU PPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。図15に示されるように、MU PPDUのSIG1フィールドは、SIG1-AサブフィールドおよびSIG1-Bサブフィールドを含む。第1のコンテンツ・チャネルは、すべての偶数番号のサブチャネルを含み、パンクチャリングされた偶数番号のサブチャネルは含まない。プリアンブルパンクチャリング情報が位置する第1フィールドは、もともとSIG1-Aサブフィールドによって使用されていた時間‐周波数資源を再利用してもよい。図15に示されるように、第1フィールドによって占有された偶数番号のサブチャネルが、プリアンブルパンクチャリング情報を送信するために使用されてもよい。
【0141】
任意的に、第1フィールドは、CRCサブフィールドおよび尾部ビット・サブフィールドを含んでいてもよい。あるいはまた、第1フィールドは、CRCサブフィールドおよび尾部ビット・サブフィールドを含まなくてもよい。
【0142】
SIG1-Aサブフィールドの一部または全部が、第1フィールドによって再利用されてもよいことが理解されうる。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
【0143】
実施形態3
図16は、本願のある実施形態によるPPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。図16に示されるように、位置指示情報は、U-SIGフィールドの第1のシンボル内に位置する。位置指示情報は、第1のコンテンツ・チャネルがID 16に対応するサブチャネルを含むことを示す。プリアンブルパンクチャリング情報は、U-SIG領域の第2のシンボル内に位置することがあらかじめ規定されている。この場合、U-SIGフィールドの第2のシンボルは、プリアンブルパンクチャリング情報が位置する第1フィールドとして再利用され、U-SIGフィールドの第2のシンボルによって占有されるID 16に対応するサブチャネルは、プリアンブルパンクチャリング情報を送信するために使用されてもよい。
【0144】
実施形態3におけるユニバーサル・フィールドのフォーマットは、図6aおよび図7aに別々に示されてもよいことが理解されよう。CRCサブフィールドと尾部ビット・サブフィールドがユニバーサル・フィールドの第1のシンボルに追加され、よって、受信装置は第1のシンボルをパースすることによって、プリアンブルパンクチャリング情報を得ることができる。
【0145】
実施形態4
図17は、本願のある実施形態によるPPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。図17に示されるように、位置指示情報は、U-SIGフィールド内に位置し、SIG1フィールドによってもともと使用されていた時間‐周波数資源が、プリアンブルパンクチャリング情報が位置する第1フィールドとして再利用される。さらに、プリアンブルパンクチャリング情報がU-SIGフィールドの後の第1フィールド内に位置することがあらかじめ規定されていてもよい。
【0146】
実施形態4におけるユニバーサル・フィールドのフォーマットは、図6bおよび図7bに別々に示されてもよいことが理解されうる。
【0147】
位置指示情報が具体的にはU-SIG領域の第1のシンボル内に位置するか第2のシンボル内に位置するかは、本願のこの実施形態において限定されない。
【0148】
実施形態5
図18aおよび図18bは、本願のある実施形態によるPPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。本願のこの実施形態において、プリアンブルパンクチャリング情報は、U-SIGフィールドの後の第1フィールドおよび第2のフィールドに位置することがあらかじめ規定されてもよい。図18aに示されるように、第1のコンテンツ・チャネルおよび第2のコンテンツ・チャネルは、図18aにおけるSIG1フィールドおよびSIG2フィールドにおいて区別されうる。たとえば、ID 16に対応するサブチャネルが第1のコンテンツ・チャネルであってもよく、ID 1からID 15に対応するサブチャネルが第2のコンテンツ・チャネルであってもよい。
【0149】
図18bに示されるように、位置指示情報は、第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置がID 15および/またはID 16に対応するサブチャネルであることを示してもよい。たとえば、位置指示情報は、第1のコンテンツ・チャネルがID 15に対応するサブチャネルを含んでいることを示してもよく、プリアンブルパンクチャリング情報が2つの同じフィールド内に位置することがあらかじめ規定されてもよい。この場合、プリアンブルパンクチャリング情報は、図18bに示される第1フィールドに配置されてもよい。
【0150】
実施形態6
図19は、本願のある実施形態によるPPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。本願のこの実施形態は、受信装置がいくつかの帯域幅上でのみ動作をサポートするという要件に適用されてもよい。たとえば、受信装置は、S20および/またはS40上でのみプリアンブルパンクチャリング情報の受信をサポートする。
【0151】
受信装置がS20とS40上のみでプリアンブルパンクチャリング情報の読み取りをサポートする場合、2つの可能なシナリオがある。一方は、S20およびS40上に利用可能なチャネルがあるというものであり、他方は、S20およびS40上に利用可能なチャネルがないというものである。S20およびS40上には利用可能なチャネルがある。たとえば、S20および/またはS40がパンクチャリングされていない場合、位置指示情報は、ID 2ないしID 4に対応するサブチャネルを示してもよい。
【0152】
図20に示されるように、たとえば、対応する指示は、4ビットであってもよく、ここで、yおよびzは、それぞれ2ビットであってもよく、yは、40MHz、80MHz、160MHz、および320MHzの4つの帯域幅を示してもよく、zは、ID 2、ID 3、およびID 4の3つのチャネルを示してもよい(S20およびS40上に利用可能なチャネルがある場合)。
【0153】
実施形態7
図21は、本願のある実施形態によるPPDUのいくつかのフィールドのフォーマットの概略図である。本願のこの実施形態では、プリアンブルパンクチャリング情報は、より多くのフィールドに位置されてもよい。図21に示されるように、位置指示情報によって示される第1のコンテンツ・チャネルは、ID 16に対応するサブチャネル上に位置し、プリアンブルパンクチャリング情報は、第1フィールドに位置する。さらに、第1フィールドは、プリアンブルパンクチャリング情報に加えて、位置指示情報をさらに含んでいてもよい。位置指示情報は、ID 3に対応するサブチャネルを示してもよく、プリアンブルパンクチャリング情報は、ID 3に対応するサブチャネル上で搬送される第1フィールドに位置する。
【0154】
別の例では、指示は、学習されたプリアンブルパンクチャリング情報および他の情報を使用して実行される。たとえば、第1の80MHz帯域幅の4つのチャネルがすべて使用されることが知られている場合、送信装置は、ID 2、ID 3、およびID 4に対応するサブチャネルを再使用し、ID 2、ID 3、およびID 4に対応するサブチャネルを使用してプリアンブルパンクチャリング情報を送信してもよい。
【0155】
前述の実施形態では、添付の図面で描かれた第1フィールドのビット長は、SIG1フィールド(またはSIG2フィールド)またはU-SIGフィールドの第2のシンボルのビット長と同じであるが、第1フィールドのビット長は、本願の実施形態では制限されないことが理解されうる。たとえば、第1フィールドのビット長は、代わりに、SIG1フィールドの長さより小さくてもよい。別の例として、第1フィールドのビット長は、U-SIGフィールドの第2のシンボルのビット長よりも小さくてもよい。換言すれば、たとえば、SIG1フィールドの一部または全部が第1フィールドによって再利用されてもよい。
【0156】
第1フィールドは、プリアンブルパンクチャリング情報に加えて、他の情報を含んでいてもよいことが理解されうる。たとえば、他の情報は、802.11axにおけるHE-SIG-Aフィールドおよび/またはHE-SIG-Bフィールドにおいて担持される情報を含んでいてもよい。
【0157】
パンクチャリングされたサブチャネルが第2のコンテンツ・チャネルに属するかどうかは、本願の実施形態において限定されないことが理解されうる。
【0158】
前述の実施形態において、プリアンブルパンクチャリング情報および位置指示情報の具体的な指示態様については、前述の説明を参照することが理解されうる。
【0159】
上記は、本願の実施形態を詳細に説明している。下記は、本願の通信装置について説明する。
【0160】
図22に示されるように、通信装置は、処理ユニット2201と送信ユニット2202とを含む。
【0161】
処理ユニット2201は、プリアンブルを含む物理層プロトコル・データ単位(PHY protocol data unit、PPDU)を生成するように構成され、プリアンブルはプリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)情報を含む。
【0162】
送信ユニット2202は、プリアンブルパンクチャリング情報を第1のコンテンツ・チャネル上に送信するように構成され、第1のコンテンツ・チャネルの総帯域幅はPPDUの帯域幅よりも小さい。
【0163】
本願のこの実施形態における通信装置は、上記の方法における送信装置の任意の機能を有する。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0164】
図22が再利用される。別の実施形態では、通信装置は、トランシーバ・ユニット2202および処理ユニット2201を含む。
【0165】
トランシーバ・ユニット2202は、第1のコンテンツ・チャネル上のプリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)情報を受領するように構成され、プリアンブルパンクチャリング情報は、物理層プロトコル・データ単位(PHY protocol data unit、PPDU)のプリアンブルに含まれ、第1のコンテンツ・チャネルの総帯域幅は、PPDUの帯域幅未満である。
【0166】
処理ユニット2201は、プリアンブルパンクチャリング情報に基づいて、PPDUのチャネルの使用状態を判別するように構成される。
【0167】
本願のこの実施形態における通信装置は、上記の方法における受信装置の任意の機能を有する。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0168】
上記は、本願の実施形態における送信装置および受信装置について説明している。下記は、送信装置および受信装置の可能な製品形態について説明する。図22の送信装置の機能を有する任意の形態の製品、および図22の受信装置の機能を有する任意の形態の製品が本願の実施形態の保護範囲内にはいることを理解されたい。以下の説明は単に例であり、本願の実施形態における送信装置および受信装置の製品形態は、これらに限定されるものではないことをさらに理解されたい。
【0169】
ある可能な製品形態では、本願の実施形態における送信装置および受信装置は、一般的なバスアーキテクチャーを使用することによって実装されうる。
【0170】
送信装置は、プロセッサと、該プロセッサに内部接続され、該プロセッサと通信するトランシーバとを含む。プロセッサは、プリアンブルを含むPPDUを生成するように構成され、プリアンブルはプリアンブルパンクチャリング情報を含む。トランシーバは、プリアンブルパンクチャリング情報を第1のコンテンツ・チャネル上で送信するように構成される。さらに、トランシーバはPPDUを送信するように構成される。任意的に、送信装置は、メモリをさらに含んでいてもよく、メモリは、プロセッサによって実行される命令を格納するように構成される。
【0171】
受信装置は、プロセッサと、該プロセッサに内部接続され、該プロセッサと通信するトランシーバとを含む。トランシーバは、第1のコンテンツ・チャネル上でプリアンブルパンクチャリング情報を受信するように構成され、プリアンブルパンクチャリング情報はPPDUのプリアンブルに含まれる。プロセッサは、プリアンブルパンクチャリング情報に基づいて、PPDUのチャネルの使用状態を決定するように構成される。任意的に、受信装置は、メモリをさらに含んでいてもよく、メモリは、プロセッサによって実行される命令を格納するように構成される。
【0172】
ある可能な製品形態では、本願の実施形態における送信装置および受信装置は、汎用プロセッサを使用して実装されてもよい。
【0173】
送信装置を実装する汎用プロセッサは、処理回路と、該処理回路に内部接続され、該処理回路と通信する出力インターフェースとを含む。処理回路は、プリアンブルを含むPPDUを生成するように構成され、プリアンブルはプリアンブルパンクチャリング情報を含む。出力インターフェースは、プリアンブルパンクチャリング情報を送信するように構成される。さらに、出力インターフェースはPPDUを送信するように構成される。任意的に、汎用プロセッサは、記憶媒体をさらに含んでいてもよく、記憶媒体は、処理回路によって実行される命令を記憶するように構成される。
【0174】
受信装置を実装する汎用プロセッサは、処理回路と、該処理回路に内部的に接続され、該処理回路と通信する入力インターフェースとを含む。入力インターフェースは、PPDUを受信するように構成され、PPDUはプリアンブルを含み、プリアンブルはプリアンブルパンクチャリング情報を含む。処理回路は、プリアンブルパンクチャリング情報に基づいて、PPDUのチャネルの使用状態を決定するように構成される。任意的に、汎用プロセッサは、記憶媒体をさらに含んでいてもよく、記憶媒体は、処理回路によって実行される命令を記憶するように構成される。
【0175】
ある可能な製品形態では、本願の実施形態における送信装置および受信装置は、一つまたは複数のFPGA(field programmable gate array)、PLD(programmable logic device)、コントローラ、状態マシン、ゲートロジック、離散ハードウェアコンポーネント、任意の他の適切な回路、または本願に記載されるさまざまな機能を実行することができる回路の任意の組み合わせを使用することによって、さらに実装されうる。
【0176】
上記の製品形態における送信装置は、上記の方法実施形態における送信装置の任意の機能を有することが理解されるべきである。詳細は、ここでは再度説明しない。上記の製品形態における受信装置は、上記の方法実施形態における受信装置の任意の機能を有する。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0177】
本明細書における用語「および/または」は、関連するオブジェクト間のアソシエーション関係のみを記述し、3つの関係が存在する可能性があることを示すことは理解されるべきである。たとえば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在、AおよびBの両方が存在、およびBのみが存在という3つの場合を示すことができる。さらに、この明細書における記号「/」は、一般に、関連するオブジェクト間の「または」関係を示す。
【0178】
当業者は、本明細書に開示された実施形態に記載された例と組み合わせて、方法段階およびユニットが、電子ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、またはそれらの組み合わせによって実装されうることを認識しうる。ハードウェアとソフトウェアとの間の交換可能性を明確に説明するために、上記は、機能に従って各実施形態の段階および組成を一般的に説明した。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、具体的な用途と技術的解決策の設計制約条件に依存する。当業者は、各具体的な用途について、記載される機能を実装するために異なる方法を用いることができるが、該実装が本願の範囲を超えるものであると考えるべきではない。
【0179】
当業者であれば、簡便な説明のために、上記のシステム、装置、およびユニットの詳細な作業プロセスについては、上記の方法実施形態における対応するプロセスを参照することを明確に理解しうる。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0180】
本願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は、他の態様で実装されうることを理解されたい。たとえば、記載された装置実施形態は単に例である。たとえば、ユニットへの分割は単に論理的な機能分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。たとえば、複数のユニットまたはコンポーネントは、別のシステムに組み合わされ、または統合されてもよく、あるいはいくつかの機能が、無視されてもよく、または実行されなくてもよい。さらに、表示または議論された相互結合、または直接結合、または通信接続は、いくつかのインターフェースを通じて実装されてもよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電気的、機械的、または他の形で実装されうる。
【0181】
別個の部品として記載されるユニットは、物理的に分離されていても、されていなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであっても、なくてもよく、1つの位置に位置していてもよく、または複数のネットワーク・ユニット上に分散されていてもよい。それらのユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されうる。
【0182】
さらに、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、またはユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形で実装されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。
【0183】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、統合されたユニットはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づき、本願の実施形態の技術的解決策は本質的に、または先行技術に貢献する部分、技術的解決策の全部または一部は、ソフトウェア製品の形で実装されてもよい。コンピュータ・ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(これはパーソナルコンピュータ、サーバー、またはネットワーク装置であってもよい)またはプロセッサに、本願の実施形態に記載される方法のステップの全部または一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクのような、プログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0184】
加えて、本願は、さらにコンピュータ・プログラムを提供する。コンピュータ・プログラムは、本願において提供されるパンクチャリング情報指示方法において、送信装置によって実行される動作および/または処理を実行するために使用される。
【0185】
本願は、さらにコンピュータ・プログラムを提供する。コンピュータ・プログラムは、本願において提供されるパンクチャリング情報指示方法において受信装置によって実行される動作および/または処理を実行するために使用される。
【0186】
本願はさらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶する。コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、本願において提供されるパンクチャリング情報指示方法において、送信装置によって実行される動作および/または処理を実行することを可能にされる。
【0187】
本願はさらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶する。コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、本願において提供されるパンクチャリング情報指示方法において、受信装置によって実行される動作および/または処理を実行することを可能にされる。
【0188】
本願は、さらに、コンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。コンピュータ・プログラム・プロダクトは、コンピュータ・コードまたは命令を含む。コンピュータ・コードまたは命令がコンピュータ上で実行されると、本願の方法実施形態におけるパンクチャリング情報指示方法が実装される。
【0189】
本願は、さらに、コンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。コンピュータ・プログラム・プロダクトは、コンピュータ・コードまたは命令を含む。コンピュータ・コードまたは命令がコンピュータ上で実行されると、本願の方法実施形態におけるパンクチャリング情報指示方法が実装される。
【0190】
本願は、さらに、本願の実施形態における送信装置および受信装置を含む無線通信システムを提供する。
【0191】
上記の説明は、単に本願の特定の実装であり、本願の保護範囲を限定することは意図されていない。本願に開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に割り出される任意の変形または置換は、本願の保護範囲内にはいる。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
〔態様1〕
パンクチャリング情報指示方法であって、当該方法は:
プリアンブルを含む物理層プロトコル・データ単位(PHY protocol data unit、PPDU)を生成する段階であって、前記プリアンブルはプリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)情報を含む、段階と;
前記プリアンブルパンクチャリング情報を第1のコンテンツ・チャネル上で送信する段階であって、前記第1のコンテンツ・チャネルの総帯域幅は前記PPDUの帯域幅よりも小さい、段階とを含む、
方法。
〔態様2〕
パンクチャリング情報指示方法であって、当該方法は:
第1のコンテンツ・チャネル上でプリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)情報を受信する段階であって、前記プリアンブルパンクチャリング情報は、物理層プロトコル・データ単位(PHY protocol data unit、PPDU)のプリアンブルに含まれ、前記第1のコンテンツ・チャネルの総帯域幅は、前記PPDUの帯域幅よりも小さい、段階と;
前記プリアンブルパンクチャリング情報に基づいて、前記PPDUのチャネルの使用状態を判別する段階とを含む、
方法。
〔態様3〕
前記プリアンブルは、位置指示情報をさらに含み、前記位置指示情報は、前記第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置を示す、態様1または2に記載の方法。
〔態様4〕
前記位置指示情報は、ユニバーサル(ユニバーサルSIG、U-SIG)フィールドに位置し、前記プリアンブルパンクチャリング情報は、前記U-SIGフィールドの後のフィールドに位置する、態様3に記載の方法。
〔態様5〕
前記第1のコンテンツ・チャネルは奇数番号サブチャネルを含む、前記第1のコンテンツ・チャネルは偶数番号サブチャネルを含む、または前記第1のコンテンツ・チャネルは指定されたサブチャネルを含み、サブチャネルの帯域幅は固定値である、態様1ないし4のうちいずれか一項に記載の方法。
〔態様6〕
前記第1のコンテンツ・チャネルが副次40MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、前記PPDUの帯域幅は80MHzであり;
前記第1のコンテンツ・チャネルが第2の副次80MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、前記PPDUの帯域幅は160MHzであり;
前記第1のコンテンツ・チャネルが第3の副次80MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、前記PPDUの帯域幅は240MHzであり;
前記第1のコンテンツ・チャネルが副次160MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、前記PPDUの帯域幅は320MHzである、
態様1ないし5のうちいずれか一項に記載の方法。
〔態様7〕
パンクチャリング情報指示装置であって、当該装置は:
プリアンブルを含む物理層プロトコル・データ単位(PHY protocol data unit、PPDU)を生成するように構成された処理ユニットであって、前記プリアンブルはプリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)情報を含む、処理ユニットと;
前記プリアンブルパンクチャリング情報を第1のコンテンツ・チャネル上で送信するように構成されたトランシーバ・ユニットであって、前記第1のコンテンツ・チャネルの総帯域幅は前記PPDUの帯域幅よりも小さい、トランシーバ・ユニットとを有する、
装置。
〔態様8〕
パンクチャリング情報指示装置であって、当該装置は:
第1のコンテンツ・チャネル上でプリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)情報を受信するように構成されたトランシーバ・ユニットであって、前記プリアンブルパンクチャリング情報は、物理層プロトコル・データ単位(PHY protocol data unit、PPDU)のプリアンブルに含まれ、前記第1のコンテンツ・チャネルの総帯域幅は、前記PPDUの帯域幅よりも小さい、トランシーバ・ユニットと;
前記プリアンブルパンクチャリング情報に基づいて、前記PPDUのチャネルの使用状態を判別するように構成された処理ユニットとを有する、
装置。
〔態様9〕
前記プリアンブルは、位置指示情報をさらに含み、前記位置指示情報は、前記第1のコンテンツ・チャネルの周波数領域位置を示す、態様7または8に記載の装置。
〔態様10〕
前記位置指示情報は、ユニバーサル(ユニバーサルSIG、U-SIG)フィールドに位置し、前記プリアンブルパンクチャリング情報は、前記U-SIGフィールドの後のフィールドに位置する、態様9に記載の装置。
〔態様11〕
前記第1のコンテンツ・チャネルは奇数番号サブチャネルを含む、前記第1のコンテンツ・チャネルは偶数番号サブチャネルを含む、または前記第1のコンテンツ・チャネルは指定されたサブチャネルを含み、サブチャネルの帯域幅は固定値である、態様7ないし10のうちいずれか一項に記載の装置。
〔態様12〕
前記第1のコンテンツ・チャネルが副次40MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、前記PPDUの帯域幅は80MHzであり;
前記第1のコンテンツ・チャネルが第2の副次80MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、前記PPDUの帯域幅は160MHzであり;
前記第1のコンテンツ・チャネルが第3の副次80MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、前記PPDUの帯域幅は240MHzであり;
前記第1のコンテンツ・チャネルが副次160MHz帯域幅に対応するサブチャネルを含む場合、前記PPDUの帯域幅は320MHzである、
態様7ないし11のうちいずれか一項に記載の装置。
〔態様13〕
パンクチャリング情報指示方法であって、当該方法は:
プリアンブルを含む物理層プロトコル・データ単位(PHY protocol data unit、PPDU)を生成する段階であって、前記プリアンブルはユニバーサル(ユニバーサル-SIG、U-SIG)フィールドを含み、前記ユニバーサル・フィールドはモード指示情報および対応する指示情報を含み、前記モード指示情報は種々のモードを示し、前記対応する指示情報は前記モード指示情報によって示されるモードに対応するプリアンブルパンクチャリング情報を示す、段階と;
前記PPDUを送信する段階とを含む、
方法。
〔態様14〕
パンクチャリング情報指示方法であって、当該方法は:
プリアンブルパンクチャリング(preamble puncturing)情報を受信する段階であって、前記プリアンブルパンクチャリング情報は、物理層プロトコル・データ単位(PHY protocol data unit、PPDU)のプリアンブルに含まれ、前記プリアンブルはユニバーサル(ユニバーサル-SIG、U-SIG)フィールドを含み、前記ユニバーサル・フィールドはモード指示情報および対応する指示情報を含み、前記モード指示情報は種々のモードを示し、前記対応する指示情報は前記モード指示情報によって示されるモードに対応する前記プリアンブルパンクチャリング情報を示す、段階と;
前記プリアンブルパンクチャリング情報に基づいて、前記PPDUのチャネルの使用状態を判別する段階とを含む、
方法。
〔態様15〕
前記モード指示情報は第4のモードを示し、前記対応する指示情報は前記第4のモードに対応するプリアンブルパンクチャリング情報を示し、前記プリアンブルパンクチャリング情報は、サブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示すビットマップ(bitmap)であり、前記サブチャネルの帯域幅は80MHzである、態様13または14に記載の方法。
〔態様16〕
前記モード指示情報は、第5のモードを示し、前記対応する指示情報は、前記第5のモードに対応するプリアンブルパンクチャリング情報を示し、前記プリアンブルパンクチャリング情報は、サブチャネルがパンクチャリングされているかどうかを示すインデックス(index)である、態様13または14に記載の方法。
〔態様17〕
前記ユニバーサル・フィールドは、帯域幅サブフィールドをさらに含み、前記帯域幅サブフィールドは、前記PPDUの帯域幅が以下、すなわち:
20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、または320MHz
のいずれかであることを示す、態様13ないし16のうちいずれか一項に記載の方法。
〔態様18〕
前記モード指示情報および前記対応する指示情報は、前記U-SIGにおける同じサブフィールドに位置する;または
前記モード指示情報および前記対応する指示情報は、前記U-SIGにおける異なるサブフィールドに位置する、
態様13ないし16のうちいずれか一項に記載の方法。
〔態様19〕
パンクチャリング情報指示装置であって、当該装置は、態様13ないし18のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、パンクチャリング情報指示装置。
〔態様20〕
パンクチャリング情報指示装置であって、当該装置は、プロセッサと、前記プロセッサに通信接続されたメモリとを有しており;
前記メモリは、コンピュータ命令を記憶するように構成されており;
前記プロセッサは、前記コンピュータ命令を実行し、態様1ないし6および13ないし18のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、
パンクチャリング情報指示装置。
〔態様21〕
パンクチャリング情報指示装置であって、当該装置は、処理回路とインターフェース回路とを有しており、前記インターフェース回路は、コード命令を読むように構成され、前記処理回路は、前記コード命令を実行して、態様1ないし6および13ないし18のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、パンクチャリング情報指示装置。
〔態様22〕
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、態様1ないし6および13ないし18のうちいずれか一項に記載の方法を実行するために使用されるコンピュータ・プログラムを記憶するように構成されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
〔態様23〕
コンピュータ・プログラムであって、当該コンピュータ・プログラムは、態様1ないし6および13ないし18のうちいずれか一項に記載の方法を実行するために使用される命令を含む、コンピュータ・プログラム。
図1
図2
図3
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図5
図6a
図6b
図7a
図7b
図8
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図18b
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