(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】ロケーション情報を用いたマッチングのためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240312BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2022551633
(86)(22)【出願日】2021-02-26
(86)【国際出願番号】 US2021019769
(87)【国際公開番号】W WO2021173899
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2022-10-24
(32)【優先日】2020-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522044124
【氏名又は名称】マッチ グループ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】バーレル,ロビンヌ
(72)【発明者】
【氏名】シュナイダー,アンナ,エム.
(72)【発明者】
【氏名】デュベイ,シャーミスタ
(72)【発明者】
【氏名】ドーセット,デリル
(72)【発明者】
【氏名】ミラー,カイル
(72)【発明者】
【氏名】スティーヴンス,サマンサ,ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ロス,デイヴィッド,エー.
(72)【発明者】
【氏名】ガフニ,ジョシュア,ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ヘンダーソン,シェーン
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0161130(US,A1)
【文献】特開2019-028963(JP,A)
【文献】特開2019-091178(JP,A)
【文献】特開平11-252003(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターフェイスと、該インターフェイスに通信可能に連結された1つ以上のプロセッサとを含むシステムであって、
前記インターフェイスは、
第1の時間における第1のユーザの第1の将来のロケーション情報を受信することと、
第2の時間における第2のユーザの第2の将来のロケーション情報を受信することであって、前記第1の時間と該第2の時間との差は閾値未満であることと、
を行うように構成され、
前記1つ以上のプロセッサは、
前記第1の将来のロケーション情報及び前記第2の将来のロケーション情報が将来のロケーションを示しているか判定することと、
前記第1のユーザに関連する特性は、前記第2のユーザに関連する好みに対応していると判定することと、
前記第1のユーザに関連する特性は、前記第2のユーザに関連する好みに対応していると判定することに応答して且つ前記第1の将来のロケーション情報及び前記第2の将来のロケーション情報が将来のロケーションを示しているか判定することに応答して、前記第2のユーザに情報が提示されるようにすることであって、前記第2のユーザに提示される該情報は、前記将来のロケーションを含み、前記第1のユーザと前記第2のユーザとは、前記将来のロケーションが共通している、ことと、
を行うように構成されている、システム。
【請求項2】
前記1つ以上のプロセッサは、前記第1の将来のロケーション情報及び前記第2の将来のロケーション情報のそれぞれはロケーションタイプに対応していると判定することを行うようさらに構成され、
前記第2のユーザに提示される前記情報は前記ロケーションタイプを含み、前記第1のユーザと前記第2のユーザとは、前記ロケーションタイプが共通している、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記将来のロケーションに対応するロケーション情報を有する複数のユーザについて第2のユーザの好みを受信することと、
前記複数のユーザのそれぞれが前記将来のロケーションに対応するロケーション情報を有すると判定することと、
前記第2のユーザに情報を提示することであって、前記第2のユーザに提示される該情報はイベントを含み、前記第2のユーザと前記複数のユーザとは、前記イベントが共通している、ことと、
を行うようさらに構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記第1のユーザの現在のロケーション情報を特定することと、
前記現在のロケーション情報に関する情報を要求する情報が前記第1のユーザに提示されるようにすることと、
を行うようさらに構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記第1のユーザの第1の現在のロケーション情報を特定することと、
前記第2のユーザの第2の現在のロケーション情報を特定することと、
前記第1の現在のロケーション情報と前記第2の現在のロケーション情報との差は閾値未満であると判定することと、
前記第1の現在のロケーション情報と前記第2の現在のロケーション情報との差は閾値未満であると判定することに応答して、前記第1のユーザと前記第2のユーザとは会ったことがあると判定することと、
を行うようさらに構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の将来のロケーション情報は、前記第1のユーザが将来の時点で訪れる予定のロケーションを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
命令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体であって、
該命令は、
プロセッサによって実行された場合に、
該プロセッサに、
第1の時間における第1のユーザの第1の将来のロケーション情報を受信することと、
第2の時間における第2のユーザの第2の将来のロケーション情報を受信することであって、前記第1の時間と該第2の時間との差は閾値未満であることと、
前記第1の将来のロケーション位置情報及び前記第2の将来のロケーション情報が将来のロケーションを示しているか判定することと、
前記第1のユーザに関連する特性は、前記第2のユーザに関連する好みに対応していると判定することと、
前記第1のユーザに関連する特性は、前記第2のユーザに関連する好みに対応していると判定することに応答して且つ前記第1の将来のロケーション情報及び前記第2の将来のロケーション情報が将来のロケーションを示しているか判定することに応答して、前記第2のユーザに情報が提示されるようにすることであって、前記第2のユーザに提示される該情報は前記将来のロケーションを含み、前記第1のユーザと前記第2のユーザとは、前記将来のロケーションが共通している、ことと、
を行
わせる、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項8】
前記
命令は、
前記プロセッサによって実行された場合に、前記プロセッサに、
前記第1の将来のロケーション情報及び前記第2の将来のロケーション情報のそれぞれは、ロケーションタイプに対応していると判定することを
さらに行
わせ、
前記第2のユーザに提示される前記情報は前記ロケーションタイプを含み、前記第1のユーザと前記第2のユーザとは、前記ロケーションタイプが共通している、請求項7に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項9】
前記
命令は、
前記プロセッサによって実行された場合に、前記プロセッサに、
前記将来のロケーションに対応するロケーション情報を有する複数のユーザについて第2のユーザの好みを受信することと、
前記複数のユーザのそれぞれが前記将来のロケーションに対応するロケーション情報を有すると判定することと、
前記第2のユーザに情報を提示することであって、前記第2のユーザに提示される該情報はイベントを含み、前記第2のユーザと前記複数のユーザとは前記イベントで共通している、ことと、
を
さらに行
わせる、請求項7に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項10】
前記
命令は、
前記プロセッサによって実行された場合に、前記プロセッサに、
前記第1のユーザの現在のロケーション情報を特定することと、
前記現在のロケーション情報に関する情報を要求する情報が前記第1のユーザに提示されるようにすることと、
を
さらに行
わせる、請求項7に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項11】
前記
命令は、
前記プロセッサによって実行された場合に、前記プロセッサに、
前記第1のユーザの第1の現在のロケーション情報を特定することと、
前記第2のユーザの第2の現在のロケーション情報を特定することと、
前記第1の現在のロケーション情報と前記第2の現在のロケーション情報との差は閾値未満であると判定することと、
前記第1の現在のロケーション情報と前記第2の現在のロケーション情報との差は閾値未満であると判定することに応答して、前記第1のユーザと前記第2のユーザとは会ったことがあると判定することと、
を
さらに行
わせる、請求項7に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項12】
前記第1の将来のロケーション情報は、前記第1のユーザが将来の時点で訪れる予定のロケーションを含む、請求項7に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項13】
コンピュータ実施方法であって、
第1の時間における第1のユーザの第1の将来のロケーション情報を受信することと、
第2の時間における第2のユーザの第2の将来のロケーション情報を受信することであって、前記第1の時間と該第2の時間との差は閾値未満であることと、
前記第1の将来のロケーション位置情報及び前記第2の将来のロケーション情報が将来のロケーションを示しているか判定することと、
前記第1のユーザに関連する特性は、前記第2のユーザに関連する好みに対応していると判定することと、
前記第1のユーザに関連する特性は、前記第2のユーザに関連する好みに対応していると判定することに応答して且つ前記第1の将来のロケーション情報及び前記第2の将来のロケーション情報が将来のロケーションを示しているか判定することに応答して、前記第2のユーザに情報が提示されるようにすることであって、前記第2のユーザに提示される該情報は前記将来のロケーションを含み、前記第1のユーザと前記第2のユーザとは、前記将来のロケーションが共通している、ことと、
を含む、コンピュータ実施方法。
【請求項14】
前記第1の将来のロケーション情報及び前記第2の将来のロケーション情報のそれぞれは、ロケーションタイプに対応していると判定することをさらに含み、
前記第2のユーザに提示される前記情報は前記ロケーションタイプを含み、前記第1のユーザと前記第2のユーザとは前記ロケーションタイプが共通している、請求項13に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項15】
前記将来のロケーションに対応するロケーション情報を有する複数のユーザについて第2のユーザの好みを受信することと、
前記複数のユーザのそれぞれが前記将来のロケーションに対応するロケーション情報を有すると判定することと、
前記第2のユーザに情報を提示することであって、前記第2のユーザに提示される該情報はイベントを含み、前記第2のユーザと前記複数のユーザとは前記イベントが共通している、ことと、
をさらに含む、請求項13に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項16】
前記第1のユーザの現在のロケーション情報を特定することと、
前記現在のロケーション情報に関する情報を要求する情報が前記第1のユーザに提示されるようにすることと、
をさらに含む、請求項13に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項17】
前記第1のユーザの第1の現在のロケーション情報を特定することと、
前記第2のユーザの第2の現在のロケーション情報を特定することと、
前記第1の現在のロケーション情報と前記第2の現在のロケーション情報との差は閾値未満であると判定することと、
前記第1の現在のロケーション情報と前記第2の現在のロケーション情報との差は閾値未満であると判定することに応答して、前記第1のユーザと前記第2のユーザとは会ったことがあると判定することと、
をさらに含む、請求項13に記載のコンピュータ実施方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して通信システムに関し、より具体的にはロケーション情報を用いたマッチングのためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークアーキテクチャは、通信環境においてますます複雑になっている。近年、様々なネットワーキングのニーズを有する多様なエンドユーザのグループに適応するために、一連のプロトコル及び構成が開発されている。これらのアーキテクチャの多くは、自動化、利便性、管理及び消費者の選択の強化の利点を提供できるため、非常に有名になっている。
【0003】
所与の欠員を充足するための候補をエンドユーザがオンラインで検索できるようにするために、特定のネットワークプロトコルが用いられる。これらのプロトコルは、求人、人材紹介サービス、不動産検索又はオンラインデートに関連し得る。オンラインデートは単に需要と供給との一致であると考える人もいるが、オンラインデートを成功させるためにははるかに多くのことが必要であることを示唆する統計的及び経験的証拠がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、同様の又は相性の良い特性及び価値を有する人がマッチングすべきである。しかしながら、2人の参加者を効果的に結びつけることは、困難な試みであることが分かる。同じ考えを持つ2人の個人の関係を調整することは、克服しなければならない障害及び障壁が多数あるため、非常に大変である。
【0005】
1つの問題は、これらのサービスの検索結果は、検索者にとって無関係なエンティティを多く含むことである。これにより、ユーザにはサービス時間が掛かり、全ての検索結果を続けるのが阻まれ得る。
【0006】
起こっている別の問題は、マッチングサービスでは、マッチング相手を決定するためにテキストの提出物(プロフィール又はメッセージ等)を用いてきたことである。しかしながら、ユーザは、マッチングサービスに組み込まれていない他の基準を用いて、潜在的なマッチング相手として他のユーザと会って評価することが多い。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態では、少なくとも1つのプロセッサによって実行される方法は、第1のユーザが第1の時間にいた第1のロケーションエリアを識別する第1の履歴ロケーション情報を受信することを含む。本方法は、第2のユーザが第2の時間にいた第2のロケーションエリアを識別する第2の履歴ロケーション情報を受信することを含む。本方法は、第1の履歴ロケーション情報及び第2のロケーション情報のそれぞれが特定のロケーションエリアに対応すると判定することも含む。加えて、本方法は、第1のユーザに関連する特性は第2のユーザに関連する好みに対応すると判定することを含む。第1の履歴ロケーション情報及び第2のロケーション情報のそれぞれが特定のロケーションエリアに対応すると判定することに応答し且つ第1のユーザに関連する特性は第2のユーザに関連する好みに対応すると判定することに応答して、本方法は、第1のユーザに関連する情報が第2のユーザに提示されるようにすることを含む。第1のユーザに関連する情報は、第2のユーザの第2のロケーションエリアに対する第1のユーザの第1のロケーションエリアを含む。
【0008】
一部の実施形態では、ロケーションエリアはロケーションタイプであり得る。第1のユーザに関連する情報が第2のユーザに提示されるようにすることは、第2の時間と第1の時間との差が時間の閾値未満であると判定することに応答して行われ得る。本方法は、第1の履歴ロケーション情報及び第2のロケーション情報をデータベースと比較することを含み得る。データベースは、ロケーション情報をポイントオブインタレスト(points-of-interest)に関連付け得る。
【0009】
一実施形態では、システムはインターフェイスを含む。インターフェイスは、第1のユーザが第1の時間にいた第1のロケーションエリアを識別する第1の履歴ロケーション情報を受信し、第2のユーザが第2の時間にいた第2のロケーションエリアを識別する第2の履歴ロケーション情報を受信するように構成されている。システムは少なくとも1つのプロセッサを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1の履歴ロケーション情報及び第2のロケーション情報のそれぞれが特定のロケーションエリアに対応すると判定するように構成されている。少なくとも1つのプロセッサは、第1のユーザに関連する特性は第2のユーザに関連する好みに対応すると判定するようにも構成されている。第1の履歴ロケーション情報及び第2のロケーション情報のそれぞれが特定のロケーションエリアに対応すると判定することに応答し且つ第1のユーザに関連する特性は第2のユーザに関連する好みに対応すると判定することに応答して、少なくとも1つのプロセッサは、第1のユーザに関連する情報が第2のユーザに提示されるようにするよう構成されている。第1のユーザに関連する情報は、第2のユーザの第2のロケーションエリアに対する第1のユーザの第1のロケーションエリアを含む。
【0010】
実施される特定の特徴に応じて、特定の実施形態は下記の技術的利点のうちの一部を呈するか、いずれも呈しないか又は全てを呈し得る。様々な実施形態は、より関連性がある一致を得るために、ユーザがロケーション情報(持続的な位置情報等)を送信できるようにし得る。一部の実施形態では、ユーザには、ユーザと同じ場所を訪れた潜在的なマッチング相手が通知され得るため、より関連性があり得るマッチングの結果がユーザに提供される。当業者であれば、他の技術的利点は、以下の図面、説明及び特許請求の範囲から容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示及びその利点のより完全な理解のために、添付の図面と併せて以下の説明を参照する。
【
図1A】
図1Aは、特定の実施形態に係る、ネットワーク環境における通信を促進するためのシステムの簡略化されたブロック図である。
【
図2】
図2は、あるロケーションを訪れたユーザに関する情報を提供する一実施形態を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、ロケーションエリア内のロケーションを訪れたユーザの数の表示を提供する一実施形態を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、受信した好ましい位置情報に基づいてマッチングサービスを強化する一実施形態を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、特定の実施形態の1つ以上の部分を実施するのに適した例示のコンピュータシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1Aを参照して、通信システムの一実施形態を示す。
図1Aは、ネットワーク環境における通信を促進するためのシステムの簡略化された図である。ユーザ14~15は端末10a~bを介してサーバ20とやりとりする。ユーザ14~15は、パス30a~b及び31a~bによって示されるロケーションエリア17a~cに移動する。サーバ20は、ポイントオブインタレスト(「POI」)データベース40に連結されている。
図1Bは、一実施形態における、端末10aの例示の内容を示す図である。端末10aは、通信モジュール11、ディスプレイ12、ロケーションモジュール13及び(ユーザ14が端末10aとやりとりできるように)インターフェイス16を含む。
図1Cは、一実施形態における、サーバ20の例示の内容を示す図である。サーバ20は、メモリ26、少なくとも1つのCPU28及び分析モジュール29を含む。端末10a~bとサーバ20とは、ネットワーク接続22及びネットワーク24を介して通信可能に連結されている。一部の実施形態では、分析モジュール29は、ユーザ14~15から送信されるロケーション情報、好み及び特性を分析し、ユーザ14が、ユーザ15に関連する情報を受信すべきかどうかを判定するように構成され得る。
【0013】
ユーザ14~15は、オンラインデートシナリオへの参加を望む及び/又はシステムにおける他の参加者に関連する情報の閲覧を希望するクライアント、顧客、見込み顧客、又はエンティティである。ユーザ14~15は、ネットワーク24を介して配信され得る他のユーザにアクセスするか又はやりとりを始めること求め得る。ユーザ14~15は、マッチングの決定又は選択を行うために、他のユーザに関連するデータ(例えば、ユーザ特性及び好みを有するプロフィール等)を検討し得る。本明細書で用いるデータとは、任意の種類の数値、音声、ビデオ、テキスト若しくはロケーションデータ又はある地点から別の地点に伝達され得る任意の適切な形式の任意の他の適切な情報のことをいう。
【0014】
一実施形態では、端末10a~bは、ネットワーク24にアクセスするために用いられ得るパーソナルコンピュータを表す(及びパーソナルコンピュータ含む)。あるいは、端末100a~bは、携帯電話、電子手帳、タブレットコンピュータ、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)又はシステム内の1つ以上の要素にアクセス可能な任意の他の好適な装置(ワイヤレス又はそれ以外のものであり、その一部はウェブブラウジングを行うことができる)、コンポーネント又は要素を代表し得る。上記で列挙したアイテムと共に提供され得るインターフェイス16は、ビデオカメラ、マイク、キーボード、マウス又は特定の構成及び配置に従った任意の他の好適な機器等の人間のユーザのための任意の好適なインターフェイスをさらに含み得る。加えて、インターフェイス16は、システム100が関与する通信専用に設計された固有の要素であり得る。そのような要素は、ユーザが関与するマッチングアプリケーション専用に製造又は生産され得る。
【0015】
通信モジュール11は、ハードウェア、ファームウェア及びソフトウェアの任意の好適な組み合わせを用いて実施され得る。通信モジュール11は、一部の実施形態では、モデム、ネットワークインターフェイスカード、無線通信装置、セルラーデータ通信装置又は接続22を用いて情報を通信するための他の好適なモジュールであり得る。通信モジュール11は、IEEE LAN/MAN規格委員会(IEEE802)によって定義されたもの等の、有線及び無線の双方の規格を含む1つ以上の通信スキームを通信し得る。
【0016】
一部の実施形態では、ディスプレイ12はコンピュータモニタ、液晶ディスプレイ(LCD)、アクティブマトリックス有機発光ダイオードディスプレイ(AMOLED)、スーパーAMOLED、発光ダイオード(LED)ベースのディスプレイ又はデスクトップ及び/又はモバイル装置のための任意の好適なディスプレイであり得る。あるいは、ディスプレイ12はプロジェクタ、スピーカ又はシステム100が送信する情報をユーザが理解できるようにする他の装置であり得る。
【0017】
ロケーションモジュール13は、ハードウェア、ファームウェア及びソフトウェアの任意の好適な組み合わせを用いて実施され得る。ロケーションモジュール13は、端末10aの物理的なロケーションに関する情報を特定し得る。そのようなロケーション情報の例は、緯度/経度座標、物理的な住所、郵便番号、市外局番、市、郡、州、国及び地理的地域を含む。ロケーションモジュール13は、全地球測位システム(GPS)、利用可能なIEEE802.11ネットワーク及びセルラー無線信号等の1つ以上の好適な技術を用いてロケーション情報を特定し得る。例えば、ロケーションモジュール13は、802.11ネットワーク及び/又はセルラー無線信号等の無線信号の三角測量を用いり得る。別の例として、ロケーション情報を特定するために、U-TDOA(Uplink Time Difference of Arrival)がロケーションモジュール13によって用いられ得る。一部の実施形態では、ロケーションモジュール13は、ユーザ(ユーザ14~15等)からの入力を用いてロケーション情報を特定し得る。例えば、ロケーションモジュール13は、ロケーションを特定する1つの要素としてユーザ入力を用い、端末10aのロケーションを特定するために他の技術に依存し得る。別の例として、ロケーションモジュール13は、ユーザ14がロケーション情報(すなわち、交差点、住所又は事業所)を指定できるようにし得る。ユーザは、ロケーションモジュール13によって提供されるリスト又は地図からロケーション情報を選択することにより、ロケーション情報を指定し得る。
【0018】
一部の実施形態では、ロケーションモジュール13及び/又はサービス20は、ユーザ14~15からロケーション情報の入力を受信し得る。一部の実施形態では、ユーザは、端末10a又は端末10b等の装置から、自身の履歴ロケーション情報、現在のロケーション情報又は将来のロケーション情報を手動で送信し得る。ユーザ14~15は、自分のロケーション情報に含めるために特定のロケーション、ロケーションエリア及び/又はロケーションタイプを特定し得る。例えば、ユーザ14~15は、以前に住んだことのある都市、定期的に利用するロケーションタイプ(例えば、喫茶店、ジム)、過去に行った及び/又は将来参加予定のイベント(例えば、地元のスポーツチームのイベント、フェスティバル、コンサート、アートショー等)及び/又はロケーションモジュールに含まれる任意の他のロケーション情報を指定し得る。一部の実施形態では、ユーザ14~15は、参加を予定しているか又は参加することに関心がある将来のイベントを示し得る。例えば、ユーザ14がカリフォルニアでの音楽フェスティバルに数週間以内に参加する予定の場合、ユーザはその情報を提出し得る。この例では、ユーザ14は、同じフェスティバルに参加する予定であるか、過去にそのフェスティバルに参加したことがあるか、以前に同様のフェスティバル若しくはイベントに参加したことがあるか又は同様のフェスティバル若しくはイベントに参加予定の他のユーザ(例えば、ユーザ15)とマッチングし得る。ユーザ14には、例えば、ユーザ15のプロフィール上のこれらの過去及び将来のイベントに関する表示を見ることにより、ユーザ15の関心事が通知され得る。ロケーションモジュール13及び/又はサーバ20が、ユーザ14~15の物理的なロケーションを特定することに加えて、ユーザ14~15からこの情報を受信できるようにすることで、ユーザ14~15のより完全なプロフィールが準備され得る。
【0019】
ネットワーク24は、ユーザ14~15から発信されるデータ又は情報を交換するために動作可能な1つ以上の通信プラットフォームを含む。ネットワーク24は、基本電話サービス(POTS)を含み得る。ユーザから発信される情報の送信は、サーバ20に関連する管理によって支援され得るか又は電話若しくは他の好適な電子機器に手動でキー入力され得る。一部の実施形態では、ネットワーク24は、システム100の任意の任意の2つのノード間の通信インターフェイス又はやりとりを提供する任意のパケットデータネットワークを含み得る。ネットワーク24は、代替的に、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、バーチャルプライベートネットワーク(VPN)、イントラネット又は上述した任意のネットワーク若しくはシステムの組み合わせを含む、ネットワーク又は電話環境において通信を促進する任意の他の適切なアーキテクチャ若しくはシステムであり得る。様々な実施形態では、ネットワーク接続22は、ルータ及びファイアウォールで提供される有線及び/又は無線媒体を含み得る。
【0020】
一部の実施形態では、POIデータベース40は、ハードウェア、ファームウェア及びソフトウェアの任意の好適な組み合わせを用いて実施され得る。POIデータベース40は、特定の地理的ロケーションで何が利用可能かを示すデータが含み得る。例えば、POIデータベース40は、レストラン、小売店、ガソリンスタンド、史跡、郡、市、大都市圏、郵便番号又はユーザ14及び15等のユーザが関心を持ち得る他のロケーションに関するデータを含み得る。POIデータベース40の例は、CITYSEARCHデータベース及びPOYNTデータベースを含む。
【0021】
サーバ20は情報を受信し、情報を端末10に通信するよう動作可能である。一部の実施形態では、サーバ20は複数のサーバ又他の機器を含んでもよく、それぞれは情報を受信し、情報を端末10に通信するために異なる又は同じ機能を行う。サーバ20は、本明細書に記載の、データを処理し、通信し、配信し、収集し、アップロードし、保守し及び/又は一般的に管理するための動作を実現するためのソフトウェア及び/又はアルゴリズムを含み得る。あるいは、そのような動作及び技術は、任意の好適なハードウェア、コンポーネント、デバイス、特定用途向け集積回路(ASIC)、追加のソフトウェア、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、サーバ、プロセッサ、アルゴリズム、消去可能なプログラマブルROM(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)又はそのような動作を促進にするために動作可能な任意の他の適切なオブジェクトにより実現され得る。一部の実施形態では、サーバ20は、仮想又はハードウェアベースのコンピューティングノードの1つ以上のクラスタ、分散コンピューティングインフラ又は複数のコンピュータを用いてソフトウェアサービスを提供する他の好適な形態を含み得る。一部の実施形態では、サーバ20は、ソーシャルネットワーキング、プロフェッショナルネットワーキング、会議サービス、メッセージング、ゲーム、オンラインデート、マーケットプレース、掲示板、ニュース、旅行サービス、小売サービス又は他の好適なサービス等の1つ以上のサービスを、ネットワーク24を介してユーザ14及び15に提供し得る。サーバ20は、様々な領域(例えば、採用/雇用、求人、不動産、一般の人の検索、オンラインデート等)で好適な候補を特定及び評価するために用いることができる。
【0022】
一部の実施形態では、メモリ26は、記憶構造23及び25、1つ又はファイルシステムに加えて、データを記憶及び取得するための他の好適な構造等の複数の記憶構造を含み得る。例えば、記憶構造23及び25は、1つ以上のデータベース、ファイルシステム、テーブル、スタック、ヒープ又は他の好適な記憶構造を用いて実施され得る。
【0023】
一部の実施形態では、ロケーションエリア17a~cは、ユーザ14~15が訪れる地理的エリアであり得る。ロケーションエリアの例は、緯度/経度座標、物理的住所、通りの交差点、市、州、郵便番号、地域、県、市外局番で定義された地域、ビジネス、地区、ショッピングセンター、区又は他の好適な地理的エリアを含む。一部の実施形態は、ロケーションエリア17a~cは、ビジネス、史跡、図書館又はレストラン等のロケーションタイプであり得る。別の例として、ロケーションエリア17a~cは、コンサート、スピーチ又はスポーツイベント等のロケーションエリアにおけるイベントであり得る。
【0024】
一部の実施形態では、端末10を用いるユーザ14~15はサーバ20に登録される。登録は、ユーザ14~15がサーバ20にユーザ14~15に関する情報に加えて、ユーザ14~15がマッチングを求める特性を提出することを含み得る。様々な実施形態では、サーバ20は、この情報を収集するように構成され、例えば、そのような情報は、性別、潜在的なマッチングの相手の好ましい性別、身長、体重、年齢、ロケーション、民族、出身地、食習慣、活動及び目標を含み得る。サーバ20は、性別、年齢、体重、身長、ロケーション、民族、食事、教育等、ユーザ14~15がマッチングの相手に何を求めているかに関する情報をさらに受信し得る。
【0025】
また、サーバ20は、相手を探す際に特定の要素がどれだけ重要であるかを示す情報をユーザ14~15から受信し得る。例えば、サーバ20は、潜在的なマッチング相手のどの特性が必須であるかをユーザが示すことができるようにし得る。別の例では、サーバ20は「マッチング相手がタバコを吸わないことはどれだけ重要か?」と尋ね得る。サーバ20は、特定の特性は重要な検索基準ではないことをユーザが示すことができるようにし得る。例えば、ユーザ14に対して、ユーザ14がマッチング相手に求める身長又は体重を尋ねる場合、サーバ20は、「重要ではない」との応答を受信するように構成され得る。さらに別の例では、サーバ20は、どの要素が重要であるかをユーザ14が数値スケールで評価できるようにし得る。例えば、サーバ20は、ユーザ14に「10段階評価で、マッチング相手が自分と同じ教育レベルであることはどれだけ重要か」を尋ね得る。一部の実施形態では、サーバ20は、登録が完了する前に、任意の数の質問又は要求された説明が必要であることを特定し得る。一例として、サーバ20は、ユーザ14が、ユーザ14の性別及びユーザ14がマッチング相手に希望する性別を通信することを要求し得る。サーバ20は、ユーザ14~15によって提出された情報を受信し、その情報に基づいてユーザ14~15のためのプロフィールを作成し、記憶構造25等のメモリ26にプロフィールを記憶するように構成され得る。
【0026】
一部の実施形態では、サーバ20は登録後にユーザ14~15から情報を受信し得る。サーバ20は、登録が完了した後に、ユーザ14~15からロケーション情報を受信し得る。例えば、端末10aは、ユーザ14に関するロケーション情報を受動的に又は能動的にサーバ20に送信するよう構成され得る。例えば、ユーザ14は、パス30aで示されるロケーションエリア17aに移動し得る。ロケーションエリア17aで、端末10aはロケーション情報(緯度及び経度座標等)をサーバ20に送信し得る。これは、ユーザが端末10aにロケーション情報を送信するよう要求することに応答してなされ得るか又は端末10aが自動的にロケーション情報を送信し得る。別の例として、端末10aにおけるアプリケーションは、ユーザ14に関するロケーション情報を定期的又は継続的にサーバ20に送信するよう構成され得る。アプリケーションは、端末10aでバックグラウンドプロセスとして動作するよう構成され得る。ロケーション情報は、接続22及びネットワーク24を用いて送信され得る。サーバ20はロケーション情報を受信し、それを記憶構造23に記憶し得る。サーバ20は、ユーザ14からロケーション情報を受信した時刻も記憶構造23に記憶し得る。
【0027】
一部の実施形態では、分析モジュール29は、ハードウェア、ファームウェア及びソフトウェアの任意の好適な組み合わせを用いて実施され得る。分析モジュール29は、記憶構造25に記憶されたユーザ(ユーザ14~15等)に関する情報を検索し、ユーザ14にマッチング相手を提示するように構成され得る。ユーザにとって関連性のあるマッチング相手を決定する技術は、当該技術分野ではよく知られている。一部は、あるユーザの好みが別のユーザの特性に及びその逆にどれだけ密接に一致するか特定することを含む。一部の実施形態では、サーバ20は、ユーザ14及びシステムの他のユーザの様々な特性及び好みに従って、ユーザ14に潜在的に合うユーザのプールを生成するように構成され得る。サーバ20は、ユーザ14の好み及び/又はアクティビティに基づいて、ユーザ14に潜在的に合うユーザのプールにスコアを割り当て得る。サーバ20は、プロフィールの状態、潜在的に合うユーザのプールにエンティティが含まれることを、エンティティに関するロケーション情報又はユーザ14に関するロケーション情報に基づいて制限し得る。ユーザ14は、お店、図書館又はレストラン等、特定のロケーション又はロケーションタイプを訪れるユーザとマッチングすること又はマッチングしないことの好みを特定し得る。ユーザ14は、ユーザ14と同じロケーション又はロケーションタイプを訪れるユーザとマッチングすること又はマッチングしないことの好みを特定し得る。分析モジュール29は、ユーザ14に合うユーザを決定する際に、ユーザ14のロケーション情報に関する好みを適用する際に、ユーザ14及び15から受信した記憶構造23のロケーション情報を用いり得る。
【0028】
一部の実施形態では、分析モジュール29は、ユーザ14の現在の又は過去のロケーションに基づいて、サーバ20に登録された他のユーザ(ユーザ15等)に関する情報をユーザ14に提示するよう構成され得る。例えば、ユーザ14及び15は、パス30a~b及び31a~bによって示されるロケーションエリア17a~cに移動し得る。ユーザ15はロケーションエリア17bに到着し、端末10bはユーザ15及びロケーションエリア17bに関するロケーション情報をサーバ20に送信する。その後、ユーザ15がロケーションエリア17bを離れた後にユーザ14がロケーションエリア17bに到着する。端末10aは、ユーザ14及びロケーションエリア17bに関するロケーション情報をサーバ20に送信する。次に、サーバ20は、ユーザ15がロケーションエリア17bにいたことを示す通知を端末10aに送信する。サーバ20は、ユーザ14にとって望ましい1つ以上の特性をユーザ15が有すると判定した後に通知を送信し得る。通知は、ユーザ14がロケーションエリア17bを出発した後に送信され得る。サーバ20は、ユーザ14がロケーションエリア17bに到着した時間と、ユーザ15がロケーションエリア17bにいた時間との時間差を示し得る。サーバ20は、ユーザ15に関する情報をユーザ14に送信し得る。ユーザ14は、ユーザ14の前にロケーションエリア17bにいた、サーバ20に登録されている他のユーザに関する情報も(端末10aを用いて)受信し得る。例えば、サーバ20は、ロケーションエリア17bにいたユーザのリストを送信し、ユーザ14がロケーションエリア17bにいたときと比較して、これらのユーザのそれぞれが何時ロケーションエリア17bにいたかを示し得る。
【0029】
一部の実施形態では、ユーザ14への通知は、他のユーザ(ユーザ15等)が何時及びどこにいたかがユーザ14が何時及びどこにいたかに関するため、それらに関する情報を提供し得る。通知は、ユーザ14がいるか又はいた可能性のあるロケーションエリア17a~cに対して、ユーザ15がいた可能性のあるロケーションエリア17a~cに関する情報を含み得る。例えば、通知は、ユーザ14がユーザ15と同じ場所にいることを特定の期間逸したことをユーザ14に通知し、ユーザ15に関する情報をユーザ14に提示し得る。例えば、通知は、ユーザ14がユーザ15と同じレストランにいることを15分逸したことをユーザ14に通知し、写真、プロフィール情報又はユーザ識別子等のユーザ15に関する情報を提供し得る。提供された情報は、ユーザ15がユーザ14と相性がよい相手であり得ることを示し得る。通知は、ユーザ14が、同じタイプのロケーションに同じ時に又は異なる時に訪れる等、ユーザ15と同様の挙動パターンを有することをユーザ14に通知し得る。例えば、通知は、ユーザ14及びユーザ15が毎日同じロケーションエリア(喫茶店等)に訪れていること、同じ公園に朝訪れていること、週に3回ジムに通っていること又は前夜に同じイベントに参加していたことをユーザ14に通知し得る。通知は、ユーザ15がユーザ14と同じタイプのロケーションに行くことをユーザ14に通知し得る。例えば、通知は、ユーザ14及びユーザ15が朝に喫茶店に行くか又は夕方にジムに行くことをユーザ14に通知し得る。通知は、ユーザ15がユーザ14と同じ又は同様のルート及び/又は経路を移動する(つまり、ユーザ14及びユーザ15は同じ順番で同じロケーションを訪れる)ことをユーザ14に通知し得る。一例として、通知は、ユーザ14及びユーザ15が同じバスで通勤していること、同じ道路を通って通勤していること、同じレストランに行き、その後に同じ映画館に行ったこと又は同じジムに行き、同じスムージーストアに行ったことをユーザ14に通知し得る。通知は、ユーザ15が同じ又は異なる時間に近くのロケーションエリアにいることをユーザ14に通知し得る。一例として、通知は、ユーザ14及びユーザ15がその週に同じブロックで働いていること又はユーザ14及びユーザ15が異なる日に隣接する区のレストランに行くことをユーザ14に通知し得る。通知は、ユーザ15がユーザ14と同じロケーションにいる予定であることをユーザ14に通知し得る。例えば、ユーザ14及びユーザ15の両方が、同じイベント(例えば、明日の公園でのコンサート、来週の野球の試合、数か月後の音楽祭)に関心がある及び/又は登録し、同じロケーションを訪問(例えば、来年スペインに、数週間後にメキシコに、春にニューヨークに)することを計画するか又は同じロケーションを訪れること(例えば、夢の休暇、次の旅行、将来の旅行)に関心があり得る。
【0030】
一部の実施形態では、これは、ユーザ14と同じロケーションを訪れるか又は訪れる予定の他のユーザをユーザ14に提供され得るという利点を提供し、これはユーザ14がそのようなユーザとのマッチングに関心を持たせ得る。これがどのように有利であるかの別の例は、ユーザ14と同じロケーションエリア17bを訪れたことがあるか又は訪れる予定であることを考えれば、サーバ20は、ユーザ14により関連性の高い方法でユーザ14に対して潜在的なマッチング相手を提供し得る。
【0031】
一部の実施形態では、分析モジュール29は、ユーザ14の現在のロケーションと同じロケーション又はロケーションタイプのユーザとマッチングしたいとの要求をユーザ14から受信するように構成され得る。例えば、ユーザ14は、パス30aによって示されるロケーションエリア17aに移動し得る。ユーザ14は、端末10aに対して、ロケーションエリア17aに又はロケーションエリア17aと同様のタイプのロケーションにいた、いることになっている又はいる予定の他のユーザとユーザ14がマッチングしたい旨の表示をサーバ20に送信させる。端末10aはユーザ14の好みと共にロケーションエリア17aに関するロケーション情報とサーバ20に送信する。サーバ20は、サーバ20に登録されている他のユーザ(ユーザ15等)の記憶構造23に記憶されたロケーション情報を用いて、ユーザ14に合うユーザを特定する。サーバ20は、POIデータベース40からの情報を用いて、ロケーションエリア17aと同様であり得るロケーションタイプを特定する。サーバ20は、ユーザ14が関心を持ち得るユーザを特定するために、記憶構造25(プロフィール情報を含む)に記憶されているもの等、サーバ20に登録されているユーザの他の特性も用い得る。分析モジュール29は、どのユーザをユーザ14に提示すべきかを決定するために比較を行う。比較は、ロケーションエリア17aに関してユーザ14が表した好みを考慮し得る。例えば、ユーザ14は、ロケーションエリア17aにいた、いる又はいることになっている他のユーザのプロフィールを見るための好みを送信し得る。一部の実施形態では、ユーザ14によって提出された好みにより、ユーザの潜在的なマッチング相手のキュー(例:ユーザのリスト、プロフィールのカードのスタック)において特定のプロフィールが優先され得る。例えば、ユーザ14がヨーロッパに関心のあるユーザに対する好みを提出した場合、分析モジュール29は、ヨーロッパに行ったことがある、ヨーロッパにいる及びヨーロッパを訪れる予定の及び/又はヨーロッパに関心のあるユーザがキューのより上位に来るようにし得る。比較は、ユーザ14の表明された好み及び活動に照らして、ユーザの様々な特性をスコア化することによって行われ得る。一部の実施形態では、これは、サーバ20によって行われるマッチング相手の検索を強化するために、ユーザ14がロケーションを好みとして表すことができ、より関連性の高い潜在的なマッチング相手を提供し得る点で有利である。
【0032】
一部の実施形態では、分析モジュール29は、ユーザ14によって提出された好みに関連する場所に関連するユーザの数を特定し得る。分析モジュール29は、複数のユーザのロケーション情報(過去、現在及び未来)を分析し、それらのユーザを特定のロケーション(例えば、市、国、バー、レストラン、イベント、フェスティバル、コンサート、スポーツ等)に関連付け得る。分析モジュール29は、ユーザの数と、閾値とを比較することにより、かなりの数のユーザが関連付けられているロケーションを特定し得る。分析モジュール29は、同様のユーザの間でどのロケーションが最も人気があるかを特定し得る。ユーザ14がロケーションの好みを示した場合、分析モジュール29は人気のロケーションに関連する情報をユーザ14に提示し得る。例えば、分析モジュール29は、特定のバーが、サーバ20に登録したかなりの数のユーザがいったことがある、現在いる又は行く予定がある場所であることをユーザ14に示し得る。別の例として、分析モジュール29は、多数のユーザが春に特定の音楽祭に参加する予定であることをユーザ14に示し得る。これは、つながりを求めており且つそれらのロケーションを訪れるか又は訪れる予定の他のユーザの周りにあるロケーションを特定するためにユーザ14にとって有益であり得る。
【0033】
一部の実施形態では、分析モジュール29は、サーバ20に登録された、ユーザ14と同じロケーション又はロケーションタイプにいるかもしれない他のユーザ(ユーザ15等)
の表示をユーザ14に提供するように構成され得る。例えば、ユーザ15は、パス31a及び31bによって示されるように、ロケーションエリア17bに到着し得る。しばらくして、ユーザ14はパス30a及び30bで示されるように、ロケーションエリア17bに到着する。ロケーションエリア17bに到着した後、端末10bは、ユーザ15及びロケーションエリア17bに関するロケーション情報をサーバ20に送信する。ロケーションエリア17bに到着した後、端末10aは、ユーザ14及びロケーションエリア17bに関する情報をサーバ20に送信する。ユーザ14は、ロケーションエリア17bにいるかもしれない、サーバ20に登録されている他のユーザに関する情報を受信するためにサーバ20に要求を送信し得る。分析モジュール29は、記憶構造23内のロケーション情報と、記憶構造25内の、サーバ20に登録されたユーザの特性に関する情報とを分析して、ロケーションエリア17bにいるかもしれないサーバ20の他のユーザを特定する。分析モジュール29は、ユーザ14によって以前に提出された好みに合う1つ以上の特性を有する、ユーザ14と同じ時間に同じロケーション17bにいるかもしれない1人以上のユーザ(ユーザ15等)に関する情報を提供する表示をユーザ14に送信させ得る。表示は、ユーザ14がロケーション17bから離れた後に又はユーザ14がロケーション17bにまだいる間に送信され得る。分析モジュール29は、ユーザ14からのロケーション情報を受信及び処理し、ユーザ14に表示をリアルタイムで提供するように構成され得る。一部の実施形態では、ユーザ14と同じ又は同様のロケーションにいるか又はいたことがある1人以上のユーザをユーザ14に知らせる表示をユーザ14に提示することは、ユーザ14と同じロケーションにいる、ユーザ14が関心を持ち得る他のユーザに関する情報をユーザ14に提供することができるという点で有利であり得る。これは、ユーザ14が関心を持ち得る人と会う機会をユーザ14に提供し得る。
【0034】
一部の実施形態では、分析モジュール29は、ユーザ14とユーザ15とが直接会ったかことがあるかどうか判定するように構成され得る。分析モジュール29は、ユーザ14と15が装置10a~bを介してつながったと判定し得る(例えば、サーバ20又は関連アプリケーションを介して会話した、潜在的なマッチング相手として互いに提示された、互いにマッチングした)。分析モジュール29は、ユーザ14とユーザ15とが同じ時間に同じロケーションにいたと判定し得る。一部の実施形態では、分析モジュール29は、同じロケーションエリア内のユーザ14と15との近接を特定し得る。分析モジュール29は、ユーザ14と15とがロケーションエリアでやりとりしたかを判定するために、閾値への近接を比較し得る。ユーザ14と15とが会った及び/又はやりとりしたとの判定に応答して、分析モジュール29は、フィードバックを要求するユーザ14及び15に表示又は通知が提示されるようにし得る。例えば、分析モジュール29は、会合がどうだったか、2人のユーザがデートしたかどうか、デートがどうだったか又は他のユーザ及びやりとりに関するフィードバックを要求し得る。フィードバックは、回答、評価、スコア、尺度、書面によるフィードバックの提供又はフィードバックを提供する任意の他の方法を選択することにより提供され得る。分析モジュール29は、このフィードバックを利用して、異なるユーザをユーザ14及び15に提示するか、ユーザ14及び15を異なるユーザに提示するか又はその提案モジュールを変更して一般的な表示を提示し得る。一部の実施形態では、分析モジュール29は、ユーザ14と15とが会ったロケーションに関するフィードバックを要求し得る。例えば、分析モジュール29は、ユーザ14及び15に、そのロケーションが良いデートスポットであるかどうかを評価すること、雰囲気の表示を提供すること、そこに他に何人いたかを示すこと又は分析モジュール29に任意の情報を提供することを求め得る。分析モジュール29は、そのフィードバックを利用して、ロケーションを評価し、それらの評価をユーザに提供し得る。例えば、ユーザ15と会うのに適したロケーションをユーザ14が探している場合、特定のロケーションに関する他のユーザからのフィードバック又はフィードバックの集計を検討し得る。
【0035】
一部の実施形態では、分析モジュール29は、ユーザ14及び/又はユーザ15がいた、現在いる又はいることになっているロケーションエリア及びロケーションタイプを含む、ユーザ14のロケーション情報に応じたアクティビティのための潜在的なロケーションエリアについて、ユーザ14に提案を提供し得る。例えば、ユーザ14がユーザ15とデートに行きたい場合、分析モジュール29は、ユーザ14及び15の双方が音楽会場によく行くと判定し、彼らが会うための新たな音楽会場を提案し得る。別の例として、分析モジュール29は、ユーザ14及び15の両方が週末に町の特定の地域を訪ねると判定し、町の地域のレストランを提案し得る。別の例として、分析モジュール29は、ユーザ14及び15の両方が来週スポーツイベントに参加する予定であることと判定し、そのスポーツイベントで会うよう一方の又は両方のユーザに指示し得る。
【0036】
図2~
図4は、
図1Aのシステム100の動作の実施形態を示すフローチャートである。一般に、
図2~
図4に示されるステップは、必要に応じて結合、変更又は削除され得るか又は例示の動作に追加のステップが加えられ得る。さらに、説明したステップは、任意の好適な順番で行われ得る。一部の実施形態では、以下で説明するステップは、
図1A~
図1Cに関連して上述した要素又は他の好適な要素の任意の好適な組み合わせにより行われ得る。
【0037】
図2は、
図1Cの分析モジュール29が、ユーザ14がある時点でいたロケーションエリア又はロケーションタイプにいた、
図1Aのサーバ20に登録されているユーザ(ユーザ15等)の表示を、
図1Aのユーザ14にどのように提供し得るかを示す一実施形態を示すフローチャートである。
図2に示す1つ以上のステップは、サーバ20に登録されている1人以上のユーザについて、分析モジュール29によって繰り返され得る。
【0038】
ステップ210で、一部の実施形態では、サーバ20は、サーバ20に登録している様々なユーザ(ユーザ15等)からロケーション情報を受信し、記憶し得る。例えば、サーバ20に登録されているユーザがいたロケーションエリアを示す履歴ロケーション情報がこのステップで受信され得る。現在ロケーション、ロケーションエリア及び/又はロケーションタイプに関する現在のロケーション情報も受信され得る。ユーザ(例えば、ユーザ14)がいることになっているロケーション、ロケーションエリア及び/又はロケーションタイプに関する将来のロケーション情報も受信され得る。一部の実施形態では、ロケーション情報は、ユーザがいたとき及び/又はユーザがロケーションにいることになっている対応する時間と共に記憶され得る。端末10a~b等の端末は、ロケーションモジュール13等のモジュールを用いてロケーション情報を送信し得る。ロケーション情報は、経度/緯度座標、物理的な住所、交差点、地区、郡、市、州、郵便番号、市外局番、地域、国又は地理的ロケーションを説明する他の好適な情報のうちの1つ以上に関する情報を含み得る。一部の実施形態では、ロケーション情報がどれだけ正確かを示す許容差パラメータがロケーション情報と共に含まれ得る。例えば、ロケーション情報は2つの道路の交差点を含んでもよく、許容差パラメータは情報が10ブロック以内で正確であることを示し得る。サーバ20は、このステップで受信した位置情報を記憶構造23等の記憶構造に記憶し得る。ロケーション情報に加えて、サーバ20は、ロケーション情報に関連する、サーバ20に登録されたユーザのうちの1人以上に関する情報、ロケーション情報を提出するユーザの特性、ロケーション情報に関連するロケーションにユーザが到着したか又は離れた時間、ロケーション情報をどのように用いるべきかに関するユーザの好み、又はロケーション情報に関連する他のデータ等の他の情報を記憶し得る。一部の実施形態では、サーバ20は、このステップで受信されたロケーション情報に関連するロケーションタイプを記憶するように構成され得る。例えば、サーバ20は、POIデータベース40からロケーションタイプに関する情報を受信し、その情報を、このステップで受信されたロケーション情報と共に記憶し得る。例示のロケーションタイプは、ポイントオブインタレスト(POI)、レストラン、ビジネス、史跡、ショッピング、会社の名前、博物館又はロケーション情報によって識別される地理的エリアの他の好適な説明を含む。ステップ210で受信及び記憶された情報は、コンサート、スピーチ又はスポーツイベント等のロケーション情報に関するイベント情報を含み得る。
【0039】
ステップ220で、一部の実施形態では、ユーザ14からのロケーション情報(持続的なロケーション情報等)がサーバ20によって受信され得る。例えば、ユーザ14がいたロケーションエリア又はロケーションエリア内のイベントを示す履歴ロケーション情報がこのステップで受信され得る。ユーザ14がロケーションエリア17aに到着し、端末10aは、ロケーションモジュール13からの情報を用いて、このステップで受信されたロケーション情報を送信していてもよい。この送信は受動的又は能動的に行われていてもよい。例えば、端末10aは、ユーザ14が様々なロケーションエリアに移動するときにロケーション情報を送信するよう構成され得る。別の例として、端末10aは、端末10a上で特定のアプリケーションが起動された場合に、ロケーション情報を送信するように構成され得る。別の例として、端末10aは、ユーザ14からの指示に応答してロケーション情報を送信するように構成され得る(つまり、ロケーション情報を送信すべきことを示すために、ユーザ14が、端末10aの画面のアクティブ部分をタップするか又はボタンを押す)。
【0040】
ステップ230で、一部の実施形態では、ステップ220で受信されたロケーション情報が、ステップ210で記憶されたロケーション情報と分析モジュール29によって比較される。例として、これは、ステップ220で受信されたロケーション情報によって示されるように、ユーザ14がいるのと同じロケーションエリアに他のユーザがいたかどうか又はユーザ14がいるのと同じイベントに参加したかどうかを判定するためになされ得る。別の例として、これは、ステップ220で受信されたロケーション情報によって示されるユーザ14がいたのと同じロケーションエリアに他のユーザがいたか、いるか又はいることになるかを判定するために行われ得る。このステップでは、ロケーション情報を比較するために様々な方法が用いられ得る。用いられる方法は、様々な実施形態において、ステップ210及び220で受信及び/又は記憶されるロケーション情報のタイプに依存し得る。例えば、緯度及び経度座標が互いに比較され、それらが同じロケーションエリア内にあると考えられるかどうかを判定するために閾値が用いられ得る。別の例として、マッチング相手がいる場所を特定するために住所、郵便番号、市外局番等のロケーション情報が互いに比較され得る。別の例として、緯度及び経度座標等のロケーション情報は、緯度及び経度座標がどのロケーションを示すかを特定し、該ロケーションから住所までの距離を算出することにより住所と比較され得る。この距離は、以下でさらに説明する閾値と比較され得る。別の例として、緯度及び経度座標は、緯度及び経度座標によって示されるロケーションが郵便番号に関連する地理的エリア内にあるかどうかを判定することにより郵便番号と比較され得る。別の例として、このステップで、ステップ220で受信されたロケーション情報のロケーションタイプと、ステップ210で記憶されたロケーション情報とが比較され得る。
【0041】
ステップ235で、一部の実施形態では、分析モジュール29は、ステップ220で受信されたロケーション情報と、ステップ210で受信されたロケーション情報との差が閾値を下回っているかどうかを判定し得る。例えば、このステップでは距離閾値が用いられ得る。これは、比較されているロケーション情報が、同じロケーションエリアを示すのに地理的に十分近いかどうか判定し得る。比較されるロケーション情報のタイプに応じて、複数の距離閾値が用いられ得る。例えば、2つの住所を比較する場合、閾値を下回った場合は住所が同じであるように閾値が設定される。別の例として、住所を比較する場合、住所が指定した量(すなわち、3ブロック)異なることができるように閾値が設定され得る。別の例として、比較されるロケーション情報が2組の緯度/経度座標の場合、閾値は2対の座標間の距離(例えば、2マイル)であり得る。別の例として、住所を郵便番号を比較する場合、閾値は、郵便番号に関連するエリア内に住所が位置し得るか又は郵便番号に関連するエリアに隣接するエリア内に住所が位置し得ることであり得る。別の例として、ロケーションタイプを比較する場合、閾値は、ロケーションタイプが同じであればマッチが決定されるように設定され得る。別の例として、ロケーションタイプが比較される場合、閾値は、ロケーションタイプが同様の場合にマッチが決定され得るように設定され得る(つまり、アメリカ料理を提供するレストランのロケーションタイプは、アジア料理を提供するレストランのロケーションタイプにマッチすると見なされ得る)。閾値は、ロケーション情報によって示されるロケーションエリアによって異なり得る。例えば、閾値は、例えば、大都市には1つの閾値を用い、小都市には別の閾値を用いる等、特定された都市又は地域によって異なり得る。比較されているロケーション情報間の差が閾値を下回る場合、ステップ210で受信された位置情報に関連するユーザは、ステップ240でさらに考慮され得る。比較されているロケーション情報が閾値以上であると判定された場合、ステップ210で受信されたロケーション情報に関連するユーザは、それ以上考慮されなくてもよい。一部の実施形態では、ロケーション情報の差が閾値以上の場合、ユーザ14は、ロケーション情報が比較されたユーザがいたのと同じロケーションエリアにいない可能性がある。
【0042】
一部の実施形態では、分析モジュール29は、ステップ210で記憶された、サーバ20に加入している様々なユーザからのロケーション情報を分析するため、ステップ230及び235は複数回行われ得る。分析モジュール29は、これらのステップをユーザのグループで行い得るか又はロケーション情報が記憶構造23に記憶されているユーザの全てで行われ得る。一部の実施形態では、ステップ230及び235は、サーバ20に登録されたユーザと同じ又は同様の複数のロケーションエリアをユーザ14が訪れたかどうかを分析モジュール29が判定するように行われ得る。例えば、分析モジュール29は、ユーザ14及びユーザ15が同じ又は同様の複数のロケーションエリアを訪れたか又はロケーションエリアでの同じイベントに参加したと判定し得る。
【0043】
ステップ240で、一部の実施形態では、分析モジュール29は、ステップ220で受信されたロケーション情報と共に含まれる時間情報を、ステップ230及び235で同じロケーションエリアにあると判定された、ステップ210で受信されたロケーション情報に関連する時間情報と比較され得る。このステップで比較される時間情報は、ミリ秒、秒、分、時間、日、週、月、年及び/又は他の時間の好適な測定値を含み得る。このステップは、ステップ230及び235でユーザ14と同じロケーションエリアにいると判定されたユーザが、ロケーションエリアに到着してから又は離れ、ユーザ14がロケーションエリアに到着してからどれだけ経過したかを分析モジュール29が判定し得るように行われ得る。このステップで比較される時間情報は、ステップ220で受信されたロケーション情報によって示されるロケーションエリアにユーザ14が到着した時間、他のユーザがそのロケーションエリアに到着した時間、他のユーザがそのロケーションエリアを離れた時間及び/又は他のユーザが別のロケーションエリアに到着した時間であり得る。一部の実施形態では、ユーザがロケーションエリアを離れた時間は、ユーザがロケーションエリアに到着した時間、ユーザが別のロケーションエリアに到着した時間又はユーザが同じロケーションエリアに留まった期間に基づいて特定され得る。
【0044】
ステップ245で、一部の実施形態では、ステップ240で比較された時間情報の差は、時間閾値と比較され得る。差が閾値よりも大きい場合、ステップ250が行われ得る。差が閾値よりも小さい場合、関連するユーザはもはや考慮されなくなる。差が閾値よりも大きいことは、別のユーザがロケーションエリアエリアを離れた後に、ユーザ14が該ロケーションエリアに到着したことを示し得る。差が閾値未満であることは、ユーザ14が別のユーザと同じ時間にロケーションエリアにいることを示し得る。例示の時間閾値は、10分、20分及び1時間を含む。
【0045】
一部の実施形態では、ステップ240で比較された時間情報の差が時間閾値未満であるかどうかを判定することにより、ステップ245が行われ得る。そのような実施形態では、差が閾値未満の場合、ステップ250が行われ得る。差が閾値よりも大きい場合、関連するユーザはもはや考慮されなくてもよい。例示の時間閾値は、10秒、10分、20分及び30分を含む。これは、ユーザ14がサーバ20に登録された他のユーザと同じ時間に又は付近の時間に同じロケーションエリア又はロケーションタイプに行ったかどうかを分析モジュール29が判定するよう構成されている場合に適用され得る。前述の時間閾値は設定可能であり得る。例えば、時間閾値は、ステップ220で受信されたロケーション情報に依存し得る。別の例として、時間閾値は、ステップ220で受信されたロケーション情報に関連する人口密度に依存し得る。
【0046】
一部の実施形態では、ステップ240及び245は行われなくてもよい。例えば、分析モジュール29は、ユーザ14と同じ時間に又は異なる時間に同じロケーションにいた、サーバ20に登録されているユーザの通知をユーザ14に提示するように構成され得る。
【0047】
ステップ250で、一部の実施形態では、ロケーション情報が210で記憶された特定のユーザの特性が、ユーザ14の好み及び/又は特性と比較され得る。このステップで特性が比較されるユーザは、ユーザ14と同じロケーションエリアにいたユーザであって、ステップ230~245に関して前述したようにユーザ14が到着した時点よりも十分に遅い時点でロケーションエリアを離れたユーザであり得る。ステップ250で比較される特性及び/又は好みの例は、関心、身長、年齢、体重、性別、収入、目の色、髪の色、職業、住まい又はマッチングに好適な他の特性を含み得る。このステップは、サーバ20に登録されたユーザのプロフィール情報等、記憶構造25内の情報を用いて行われ得る。
【0048】
ステップ255で、一部の実施形態では、ユーザ14の十分な数の好みが、ステップ250で比較されたユーザの特性と合うかどうか判定され得る。合致する特性の数は、所望の許容レベルに応じて設定され得る。例えば、ユーザ14にとって、自身の好みに従って潜在的なマッチングの候補が少ない場合、1つの好みが満たされるだけで十分であり得る。別の例として、ユーザ14と合う候補が多数いる場合、このステップでは、2つ以上の好みが満たされることが必要になり得る。ステップ255での判定は、ユーザ14のプロフィール又は設定の変更に応答して動的に行われ得る。例えば、ユーザ14が関連するプロフィールを変更した場合、潜在的なマッチングの候補の数が変化し得る。潜在的なマッチング候補の数の変化は、ステップ255で起こる、十分な数のユーザ14の好みが合ったかどうかの判定を変更し得る。ステップ260は、ユーザ14の十分な数の好みを満たす特性を有するユーザに関して行われ得る。ユーザ14の十分な数の好みを満たす特性を有さないユーザは、もはやこのプロセスでは考慮されなくてもよい。一部の実施形態では、これにより、ユーザ14が会いことに興味があるユーザのみが選択され得る。一部の実施形態では、ステップ255において1つ以上のスコアが用いられ得る。例えば、ある特性については、それがユーザ14の好みとの一致に近いためにスコアが与えられ、別の特性については、それがユーザ14の好みとの一致に近くないため、より低いスコアが与えられ得る。好みが一致しているかどうかを判定するために、これらのスコア(個別又は組み合わせ)が1つ以上の閾値と比較され得る。スコアは、ユーザ14が自分の好みに関して示した重要度のレベルに基づいても分析され得る。
【0049】
ステップ260で、一部の実施形態では、分析モジュール29は、ある時点でユーザ14もいたロケーションエリア又はロケーションタイプにいた、サーバ20のユーザに関する情報を含む表示をユーザ14に提示させ得る。表示内の情報は、ユーザ14がいるかもしれない又はいたかもしれないロケーションエリアに対して、サーバ20に登録されているユーザがいたかもしれないロケーションエリアに関する情報を含み得る。この表示は、ユーザ14が他のユーザと共通する正確なロケーションエリアを明らかにしなくてもよい。例えば、他のユーザがどのコーヒーショップ又はジムに通っているかを正確に示す代わりに、その表示は、ユーザ14がユーザ15と共通するエリア、地域、ショッピングセンター、街区又は他の地理的説明をユーザ14に開示し得る。別の例として、表示内の情報は、サーバ20に登録されている他のユーザとユーザ14が共通するロケーションタイプに関する情報を含み得る(例えば、ユーザ14及び他のユーザが喫茶店、図書館又はボウリング場を訪れる)。一部の実施形態では、表示は、ユーザ14が異なる時間にユーザ15と同じロケーションエリアにいたか又はその近くにいたこと、ユーザ14がユーザ15と同じ時間に又はほぼ同じ時間に同じロケーションエリアにいたか又はその近くにいたこと、ユーザ14がユーザ15と同じ時間に又はほぼ同じ時間に同じロケーションタイプにいたこと又はユーザ14が異なる時間にユーザ15と同じロケーションタイプにいたか又はその近くにいたことを示す情報を含み得る。
【0050】
この表示に含まれ得る情報は、サーバ20との通信に用いられるユーザ識別子、本名、写真、関心、個人情報、連絡先情報及び/又はサーバ20に登録されているユーザの他の特性を含み得る。このステップでユーザ14に提示されるユーザのリストは、ユーザの居住地、それらのユーザがロケーションエリアを離れた時とユーザ14がロケーションエリアに到着した時との時間差、ユーザ14の好みがいくつ満たされたか、ユーザが共通する将来のロケーション又は他の好適な特性若しくは要因を含む1つ以上の要因によりソートされ得る。この情報は、ユーザ14がロケーションエリアに到着した又は到着することになっている時間と、このステップで情報が提示されたユーザがロケーションエリアに到着するか、到着することになっているか又は離れた時間との差も含み得る。この情報は、ステップ220で受信されたユーザ14のロケーション情報と、このステップで情報が提示されたユーザのロケーション情報との間の距離も含まれ得る。このステップで提示される情報は、ユーザ14及びユーザ15は共通の経路又はルートを有することを示し得る(つまり、ユーザ14及び15が同じロケーションエリアを同じ順番で訪れる)。
【0051】
このステップで提示される情報は、サーバ20から端末10aに送信され得る。端末10aは、表示が提示可能である旨の通知をユーザ14に提供し得る。一例として、この情報なにより、ユーザ14は、ユーザ14がどのユーザと会う機会を逸したかを特定でき、サーバ20によって提供される1つ以上のサービスを用いてそのようなユーザに連絡を取ることを動機付け得るという点で、ユーザ14にとって有用であり得る。ユーザ14は、分析モジュール29によってステップ260で提示された表示のおかげで、潜在的なマッチング相手とのつながりを逸したと認識し得る。利点の別の例として、ユーザ14は、以前にそのロケーションエリアを訪れた人の特性を特定でき、それらの特性がユーザ14の関心事であるため、戻ることを決定し得る。ユーザ14には、関心がある人に連絡するための情報又はオプションが提供され得る。例えば、ユーザ14は、サーバ20によって提供されるサービス、電子メール又は電話を用いて、関心がある人に連絡し得る。利点の別の例として、ユーザ14は、ステップ260でユーザ14に情報が提示された後に、ユーザが訪れたロケーションエリアの他のユーザとユーザ14がマッチングしないように表示し得る。
【0052】
一部の実施形態では、
図2のステップは、図示されている順番とは異なる順番で行われ得る。例えば、ステップ230及び235の前にステップ250及び255が行われ得る。別の例として、ステップ240及び245の前にステップ250及び255が行われ得る。
【0053】
図3は、
図1Cの分析モジュール29が、ユーザ14と同じロケーションエリアにいた、
図1Aのサーバ20に登録されているユーザ(ユーザ15等)の数の表示を
図1Aのユーザ14にどのように表示し得るかの一実施形態を示すフローチャートである。
【0054】
ステップ310で、一部の実施形態では、サーバ20によって提供される1つ以上のサービスに登録しているユーザ(ユーザ15等)から、サーバ20によってロケーション情報が受信され得る。このステップは、
図2のステップ210と同様に行われ得る。サーバ20に登録されているユーザは、ロケーション情報をサーバ20に能動的に又は受動的に送信する端末10a及び10b等の装置を有し得る。ロケーション情報は、記憶構造23等の構造体に記憶され得る。物理的な住所又は緯度/経度座標等、様々なタイプのロケーション情報を受信し得る。
【0055】
ステップ320で、一部の実施形態では、ステップ310で受信されたロケーション情報に関連する場所が特定され得る。このステップは分析モジュール29によって行われ得る。ステップ310で受信されたロケーション情報は、ステップ310で受信されたロケーション情報に又はその近くにどのような場所があるかを特定するために1つ以上のデータベース又はサービスと比較され得る。このステップで特定される場所の例は、場所のタイプ 、レストラン、会社、ショッピングセンター、地域、史跡、サービス又は他のポイントオブインタレストを含み得る。別の例として、ある時にある場所で行われるイベントが特定され得る。場所は、
図1AのPOIデータベース40等のデータベース又はサービスを用いて特定され得る。一部の実施形態では、サーバ20に登録されているユーザのうちの1人に関連するロケーション情報のある項目について、複数の場所が特定され得る。例えば、ステップ310で住所が受信され、ステップ320で、その住所に関連する会社が特定され得る。別の例として、ステップ310で郵便番号が受信され、ステップ320で複数の会社又は地域が特定され得る。別の例として、ステップ310で住所が受信されており、ステップ320で、その住所又はその近くにある複数の会社が特定され得る。
【0056】
ステップ330で、一部の実施形態では、ステップ320で特定された場所に関連するユーザの数が特定され得る。分析モジュール29がこのステップを行い得る。このステップでは、ステップ310で受信された情報から、ステップ320で特定された場所が、ステップ310で受信されたロケーション情報を送信したユーザに関連付けられる。サーバ20に登録されている、ステップ320で特定された場所に行ったことがあるか又は行く予定のユーザの数がこのステップで特定され得る。例えば、ステップ320で特定されたレストランに関連するロケーション情報を10人のユーザが提出したと判定され得る。別の例として、1000人のユーザが来週コンサートに参加する予定又は参加することになっていると判定され得る。
【0057】
ステップ340で、一部の実施形態では、サーバ20はユーザ14からロケーション情報を受信し得る。このステップは、
図2のステップ220と同様に行われ得る。ユーザ14は、端末10aを介してこの情報が送信されるようにし得る。この情報は、端末10aを介して受動的又は能動的に送信され得る。
【0058】
ステップ350で、一部の実施形態では、ステップ340でユーザ14から受信されたロケーション情報から、1つ以上の場所が特定され得る。例えば、ステップ340で受信されたロケーション情報が物理的な住所であった場合、その物理的な住所を占有している会社、住居又は他のエンティティ等、1つの場所が特定され得る。別の例として、ステップ340で郵便番号が受信された場合、郵便番号内の場所(郵便番号の地域内の会社、住居、地域及び他のエンティティ等)が特定され得る。一部の実施形態では、特定の地理的ロケーション(住所又は緯度/経度座標等)の複数の場所を参照する情報が特定され得る。例えば、ステップ340で住所が受信された場合、その住所内又はその周辺の場所が所与の半径(例えば、1マイル、2ブロック、500ヤード及び/又はその他の好適な測定値)内で特定され得る。このステップは、ステップ320と同様に行われ得る。ロケーション情報をデータベースと比較して、データベース内にあるポイントオブインタレスト等の場所を特定するために、例えば、
図1AのPOIデータベース40が用いられ得る。
【0059】
ステップ360で、一部の実施形態では、分析モジュール29は、ステップ350で特定された場所をステップ320で記憶された場所と比較し得る。これは、ステップ350で特定された場所とステップ320で記憶された場所との間に一致があるかどうかを判定するために行われ得る。一部の実施形態では、これは、これらの場所が同じ地理的領域(ブロック、地域、郵便番号、ショッピングセンター、モール又は他の好適な地理的領域等)内にあるかどうかを判定するために行われ得る。
【0060】
ステップ370で、一部の実施形態では、サーバ20に登録され、ステップ350で特定された場所に関連するユーザの数がユーザ14に提示される。これは、ステップ360で特定された一致する場所に対応する、ステップ330で特定されたユーザの数を識別することによって行われ得る。例えば、レストランには、サーバ20に登録されている30人の関連するユーザがいると判定され、ステップ350でそのレストランが特定された場合、このステップで30人のユーザが特定され得る。ステップ350で特定された場所に関連するユーザの数が特定された後に、分析モジュール29は、サーバ20にステップ350で特定された場所及びステップ350で特定された場所を訪れた登録ユーザの数の表示を送信させ得る。一部の実施形態では、ユーザ14が位置する近くの場所にしばしば訪れるユーザの数に関する情報がユーザ14に提示され得るため、これは有利である。例えば、サーバ20は、ユーザ14と、サーバ20の他の登録ユーザとがマッチングするか又はデートしようとしている出会い系サービスを提供し得る。ユーザ14の周囲の場所に行ったことがある登録ユーザの数を特定できることは、ユーザ14がそのロケーションで登録ユーザと直接会うことができ得るという点で有益であり得る。一部の実施形態では、そのロケーションがデートに適した場所であるかどうか、そのロケーションの雰囲気又はユーザ14に役立つ他の情報等、該ロケーションに関する情報がユーザ14に提示され得る。この情報は、他のユーザ、サードパーティソース、はロケーション自体からのフィードバックを通じて生成され得る。別の例として、ユーザ14は学生であり、サーバ20は学生のためにサービスを提供し得る。ユーザ14の周囲の場所を訪れたことがあるサーバ20の他の登録ユーザの数をユーザ14に提示することは、ユーザ14がどの場所を訪れたいと思うかについての判断をユーザ14が行う上で役立ち得る。例えば、ユーザ14が食事のためにレストランを選ぼうとしている場合に、他の学生がそのレストランにしばしば訪れることを知っていれば、ユーザ14が判断を下すのに役立ち得る。ユーザ14に関連する端末10aはサーバ20から通信を受信し、ユーザ14の周囲のユーザの数及び他の場所の表示を画面を介して提示し得る。端末10aは、サーバ20がそのような情報を送信したことを、音、アイコン、バッジ又は振動等で通知し得る。別の例として、この情報は、ユーザ14が端末10aを異なるロケーションエリアに移動させ、そのロケーションエリアにある場所内の他の登録ユーザの数を受信できる得るように、ユーザ14のための拡張現実体験として提供され得る。そのような情報は、ロケーションエリアにある場所と共に端末10aの画面に視覚的に表され得る。
【0061】
図4は、
図1Cの分析モジュール29が、
図1Aのユーザ14から好みのロケーション情報を受信し、それを、
図1Aのサーバ20に登録されている他のユーザ(ユーザ15等)とのマッチングサービスを強化するためにどのように用いるかの一実施形態を示すフローチャートである。
【0062】
ステップ410で、一部の実施形態では、サーバ20に登録されたユーザからのロケーション情報がサーバ20で受信及び記憶され得る。これは、
図2のステップ210と同様に行われ得る。ロケーション情報は、サーバ20に登録されているユーザの端末10a等の端末から能動的に又は受動的に送信され得る。ロケーション情報は、例えば、物理的住所又は緯度/経度座標を含み得る。ロケーション情報及びそのロケーション情報に関連するユーザは、サーバ20において、
図1Cの記憶構造23等の構造体に他の情報(ロケーション情報が受信又は送信された時間等)と共に記憶され得る。
【0063】
ステップ420で、一部の実施形態では、ユーザ14からの好みのロケーション情報がサーバ20によって受信され得る。例えば、ユーザ14は、ユーザ14が評価するレストラン等の場所にいるかもしれない。ユーザ14は、そのレストランを訪れたことがある他の人に会いたいと思うかもしれない。その結果、ユーザ14は、そのレストランに行ったことがある他のユーザとマッチングするために、レストランのロケーション情報をサーバ20に提出し得る。端末10aは、ステップ420で受信された好みのロケーション情報を送信し得る。ステップ420で受信されるロケーション情報の例は、緯度/経度座標、住所、市、州、郵便番号、ポイントオブインタレスト及び/又はロケーションの他の適切な説明を含み得る。一例として、ユーザ14は、サーバ20と通信するよう構成されたアプリケーションを開始するために、スマートフォン等のモバイル装置を用いる得る。ユーザ14が高く評価する場所にいる場合、ユーザ14は、ユーザ14に関する現在のロケーション情報をサーバ20に送信するようにアプリケーションに指示し得る。別の例として、ユーザ14は、ユーザ14が高く評価する地域にいるかもしれない。ユーザ14は、該地域に関連し得る、サーバ20の他のユーザとマッチングするために、ロケーション情報をサーバ20に送信し得る。例えば、サーバ20は、ユーザ14がその地域に関連すると人とマッチングすることを望むマッチングサービス、デートサービス又は不動産掲載サービスを提供し得る。別の例として、ユーザ14は、将来、あるロケーションを訪れることを計画しているか又はイベントに参加することを計画しているとする。ユーザ14は、そのロケーション又はそのイベントに関連し得る、サーバ20の他のユーザとマッチングするために、そのロケーション又はイベントを送信するようアプリケーションに指示し得る。
【0064】
ステップ430で、一部の実施形態では、分析モジュール29は、ステップ420で受信された好ましいロケーション情報(preferred location information)を、ステップ410で記憶されたロケーション情報と比較し得る。これは、ステップ420で受信された好ましいロケーション情報と一致又は対応するロケーション情報に関連する、サーバ20の登録ユーザを識別するためになされ得る。一部の実施形態では、ロケーション情報に対応するロケーションタイプが比較される。ロケーション情報についてロケーションタイプが特定され、ロケーションタイプに一致があるかどうかが判定され得る。ロケーション情報に対応する場所で起こるイベントが特定され得る。例えば、ステップ420で受信された好ましいロケーション情報が喫茶店に対応すると判定され得る。コーヒーショップに行ったことのある他の人を特定して、ロケーションタイプが一致するかどうかを確認するために、ステップ410で提出されたロケーション情報が分析され得る。ステップ430での比較において、他の特性も考慮され得る。例えば、ユーザ14は、望みのマッチング相手に関する他の好みを指定し、それらの好みは、好ましいロケーション情報と記憶されたロケーション情報とを比較することにより特定されたユーザと比較され得る。例えば、ユーザ14は、サーバ20が提供する出会い系サービスに登録しているとする。ユーザ14は、40歳未満のユーザとのマッチングを希望することを指定し得る。分析モジュール29は、40歳よりも上のユーザも同じ好ましいロケーション情報を有しいると判定し、好ましいロケーション情報が保存されているロケーション情報と同じであるにも関わらず、該ユーザを無視し得る。別の例として、ユーザ14によって提出された他の好みよりも大きな重みが好ましいロケーション情報に与えられ得る。例えば、ユーザ14は金髪の人と会うことを希望すると指定し得るが、分析モジュール29は金髪ではないもののロケーション情報が一致するものをユーザ14とのマッチング相手として決定し得る。
【0065】
ステップ440で、一部の実施形態では、好ましいロケーション情報と保存されたロケーション情報との比較に基づくマッチング相手がユーザ14に提示され得る。例えば、分析モジュール29は、そのようなマッチング相手をユーザ14に提示させ得る。一部の実施形態では、これは、より関連性の高い結果を得るために、ユーザ14は、サーバ20によって提供される1つ以上のサービスに対してより多くの好みを提供でき得るという点で有利であり得る。ユーザ14は、新たな好みを発見し、それらをサーバ20に効果的に提供して、より関連性の高い結果を得る機会も有し得る。マッチング相手は、端末10a等のユーザ14がアクセスするデバイスに提示され得る。結果は、好ましいロケーション情報を提出するユーザ14への応答として提示され得る。例えば、ユーザ14は、美術館等のロケーションに入り、美術館に通ったことのある人とのマッチングを望み得る。それに応答して、サーバ20は記憶されたロケーション情報を分析し、ステップ440で提示されたマッチング相手を秒、分、時間又は日以内に提供し得る。ユーザ14には、サーバ20によって新たなマッチング相手が送信されると、それが端末10aに通知され得るか又はユーザ14は、好ましいロケーション情報を送信した後に、サーバ20によって提供される1つ以上のサービスにアクセスした場合に新たなマッチング相手を評価し得る。ステップ440で提示されるマッチング相手は、好ましいロケーション情報を受信する前にサーバ20が既に特定されているものの、好ましいロケーション情報を受信した結果として優先されたマッチング相手であり得る。例えば、好ましいロケーション情報がユーザ14によって提出される前に提出された好みの初期セットに基づいて、サーバ20は、ユーザ14との潜在的なマッチング相手として100人の候補を特定し得る。好ましいロケーション情報を受信し、好ましいロケーション情報に対応するロケーション情報を有するそれらの100人の候補を特定した結果、分析モジュール29は、ロケーション情報が一致する人は、対応するロケーション情報がないマッチング相手よりも先にユーザ14に提示され得るように100人のユーザのセットを並べ替え得る。一部の実施形態では、これは、ユーザ14がより関連性の高い結果をより早く知覚できるという利点を提供し得る。
【0066】
図5は、特定の実施形態の1つ以上の部分を実施するのに好適な例示のコンピュータシステム500を示す。本開示は、特定の構成の特定のコンポーネントを有する特定のコンピュータシステム500を説明及び例示するが、本開示は、任意の適切な構成の任意の適切なコンポーネントを有する任意の適切なコンピュータシステムを企図している。さらに、コンピュータシステム500は、例えば、1つ以上の集積回路(IC)、1つ以上のプリント基板(PCB)、1つ以上のハンドヘルド又は他のデバイス(携帯電話又はPDA等)、1つ以上のパーソナルコンピュータ、1つ以上のスーパーコンピュータ、1つ以上のサーバ及び1つ以上の分散コンピューティング要素等の、任意の適切な物理的形態を取り得る。
図1A~
図1Cの1つ以上のコンポーネント及び
図2~
図4の1つ以上のステップは、以下で説明するコンピュータシステム500の全てのコンポーネント又はコンポーネントの任意の適切な組み合わせを用いて実施され得る。
【0067】
コンピュータシステム500は、1つ以上の入力装置502(これは、キーパッド、キーボード、マウス、スタイラス又は他の入力装置を含み得る)、1つ以上の出力装置504(これは、1つ以上のディスプレイ、1つ以上のスピーカ、1つ以上のプリンタ又は他の出力装置を含み得る)、1つ以上の記憶装置506及び1つ以上の記憶媒体508を有し得る。入力装置502は、コンピュータシステム500の外部にあり得るか又は内部にあり得る。出力装置504は、コンピュータシステム500の外部にあり得るか又は内部にあり得る。記憶装置506は、コンピュータシステム500の外部にあり得るか又は内部にあり得る。記憶媒体508は、コンピュータシステム500の外部にあり得るか又は内部にあり得る。一部の実施形態では、
図1Aの端末10a及び10b、サーバ20及びPOIデータベース40は、コンピュータシステム500に含まれる上記のコンポーネントの一部又は全てを用いて実施され得る。
【0068】
システムバス510はコンピュータシステム500のサブシステムを互いに連結する。本明細書では、バスとは、共通の機能を提供する1つ以上のデジタル信号線のことをいう。本開示は、任意の適切なバスアーキテクチャを有する任意の適切なバス構造(1つ以上のメモリバス、1つ以上の周辺バス、1つ以上のローカルバス又は上記の組み合わせ等)を含む任意の適切なシステムバス510を対象とする。バスアーキテクチャの例は、限定されないが、インダストリースタンダードアーキテクチャ(ISA)バス、拡張ISA(EISA)バス、マイクロチャンネルアーキテクチャ(MCA)バス、ビデオエレクトロニクススタンダードアソシエーションローカル(VLB)バス、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)バス、PCI-Expressバス(PCI-X)、アクセラレーテッドグラフィックスポート(AGP)バスを含む。
【0069】
コンピュータシステム500は、1つ以上のプロセッサ512(又は中央処理装置(CPU))を含む。プロセッサ512は、命令、データ又はコンピュータのアドレスを一時的にローカルに記憶するためのキャッシュ514を含み得る。プロセッサ512は、メモリ516を含む1つ以上の記憶装置に連結されている。メモリ516は、ランダムアクセスメモリ(RAM)518及び読み取り専用メモリ(ROM)520を含み得る。データ及び命令は、プロセッサ512とRAM518との間で双方向に転送され得る。データ及び命令は、ROM520からプロセッサ512に一方向に転送され得る。RAM518及びROM520は、任意の適切なコンピュータ読み取り可能記憶媒体を含み得る。
【0070】
コンピュータシステム500は、プロセッサ512に双方向に連結された固定記憶装置522を含む。固定記憶装置522は、ストレージ制御ユニット507を介してプロセッサ512に連結され得る。固定記憶装置522は、追加のデータ記憶容量を提供し、任意の適切なコンピュータ読み取り可能記憶媒体を含み得る。固定記憶装置522は、オペレーティングシステム(OS)524、1つ以上の実行可能ファイル(EXEC)526、1つ以上のアプリケーション若しくはプログラム528、データ530等を記憶し得る。固定記憶装置522は、通常、一次記憶装置よりも低速な二次記憶媒体(ハードディスク等)である。適切な場合には、固定記憶装置522によって記憶された情報が仮想メモリとしてメモリ516に組み込まれ得る。一部の実施形態では、固定記憶装置522は、1つ以上のストレージエリアネットワーク(SAN)又はネットワーク接続ストレージ(NAS)等のネットワークリソースを含み得る。一部の実施形態では、
図1A及び
図1Cのメモリ26、記憶構造23及び25並びに分析モジュール29は、上記のメモリ516の説明等の構成を用いて実施され得る。
【0071】
プロセッサ512は、例えば、グラフィックスコントロール532、ビデオインターフェイス534、入力インターフェイス536、出力インターフェイス537及びストレージインターフェイス538等の様々なインターフェイスに連結され、それらのインターフェイスはそれぞれ適切なデバイスに連結され得る。例示の入力又は出力デバイスは、限定されないが、ビデオディスプレイ、トラックボール、マウス、キーボード、マイク、タッチセンシティブディスプレイ、トランスデューサーカードリーダ、磁気又は紙テープリーダ、タブレット、スタイラス、音声又は手書き認識装置、生体認証リーダ又はコンピュータシステムを含む。ネットワークインターフェイス540は、プロセッサ512を別のコンピュータシステム又はネットワーク542に連結し得る。ネットワークインターフェイス540は、有線、無線又は有線及び無線のコンポーネントの任意の組み合わせを含み得る。そのようなコンポーネントは、有線ネットワークカード、無線ネットワークカード、無線、アンテナ、ケーブル又は任意の他の適切なコンポーネントを含み得る。ネットワークインターフェイス540により、プロセッサ512は、特定の実施形態のステップを行う過程で、ネットワーク542から情報を受信し得るか又はネットワーク542に情報を送信し得る。特定の実施形態は、プロセッサ512のみで実行され得る。特定の実施形態は、プロセッサ512上及び共に動作する1つ以上のリモートプロセッサ上で実行され得る。一部の実施形態では、プロセッサ512は、
図1Cの分析モジュール29を実施するため用いられ得る及び/又は
図1Cの分析モジュール29に含まれる命令又はコードで規定されるステップを行い得る。
【0072】
コンピュータシステム500がネットワーク542に接続されるネットワーク環境では、コンピュータシステム500は、ネットワーク542に接続されている他のデバイスと通信し得る。コンピュータシステム500は、ネットワークインターフェイス540を介してネットワーク542と通信し得る。例えば、コンピュータシステム500は、ネットワークインターフェイス540で、ネットワーク542からの情報(他のデバイスからの要求又は応答等)を1つ以上の着信パケットの形態で受信し、メモリ516は、後続の処理のために着信パケットを記憶し得る。コンピュータシステム500は、ネットワークインターフェイス540から、1つ以上の発信パケットの形態で情報(他のデバイスへの要求又は応答等)をネットワーク542に送信し、メモリ516は該情報を送信前に記憶し得る。プロセッサ512は、特定のニーズに従って、メモリ516内の着信又は発信パケットにアクセスして処理し得る。
【0073】
特定の実施形態は、本明細書で説明又は例示した1つ以上のプロセスの1つ以上のステップを行うためにソフトウェアを具体化する、1つ以上の有形のコンピュータ読み取り可能記憶媒体を含む1つ以上のコンピュータ記憶製品を含む。特定の実施形態では、媒体、ソフトウェア又はその両方の1つ以上の部分は、本明細書で説明又は例示した1つ以上のプロセスの1つ以上のステップを行うために特別に設計及び製造され得る。加えて又は代替的に、特定の実施形態では、媒体、ソフトウェア又はその両方の1つ以上の部分は、本明細書で説明又は例示したプロセスに固有の設計又は製造なしで一般的に利用可能であり得る。例示のコンピュータ読み取り可能記憶媒体は、限定されないが、CD(CD-ROM等)、FPGA、フロッピーディスク、光ディスク、ハードディスク、ホログラフィックストレージデバイス、IC(ASIC等)、磁気テープ、キャッシュ、PLD、RAMデバイス、ROMデバイス、半導体メモリデバイス及び他の適切なコンピュータ読み取り可能記憶媒体を含む。特定の実施形態では、ソフトウェアは、コンパイラが生成し得るマシンコード又はコンピュータがインタプリタを用いて実行し得る上位レベルのコードを含む1つ以上のファイルであり得る。
【0074】
限定ではなく一例として、メモリ516は、ソフトウェアを具現化する1つ以上の有形で、非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体を含んでもよく、コンピュータシステム500は、プロセッサ512がソフトウェアを実行した結果として、本明細書で説明又は例示した特定の機能を提供し得る。メモリ516はソフトウェアを記憶し、プロセッサ512はソフトウェアを実行し得る。メモリ516は、ソフトウェアを具体化する大容量記憶装置516内のコンピュータ読み取り可能記憶媒体から又はネットワークインターフェイス540を介した1つ以上の他のソースからソフトウェアを読み出し得る。ソフトウェアを実行する場合、プロセッサ512は、メモリ516に記憶するための1つ以上のデータ構造を定義すること及び特定のニーズに従って、ソフトウェアの1つ以上の部分によって指示されるように、1つ以上のデータ構造を変更することを含み得る、本明細書で説明又は例示した1つ以上のプロセスの1つ以上のステップを行い得る。一部の実施形態では、
図1A及び
図1Cのメモリ26、記憶構造23及び25並びに分析モジュール29は、上記のメモリ516の説明のような構成を用いて実施され得る。
【0075】
一部の実施形態では、説明した処理及びメモリ要素(プロセッサ512及びメモリ516等)は、これらの要素を利用して行われる動作も複数のデバイスにわたって分散されるように、複数のデバイスにわたって分散され得る。例えば、これらの要素を利用して動作されるソフトウェアは、これらの処理及びメモリ要素を含む複数のコンピュータにわたって実行され得る。前述の例以外の他の変形例は、分散コンピューティングの使用に関連して検討される。加えて又は代替的に、コンピュータシステム500は、本明細書で説明又は例示した1つ以上のプロセスの1つ以上のステップを行うために、ソフトウェアの代わりに又はソフトウェアと共に動作し得る、回路に配線接続されるか又は別の方法で具現化されたロジックの結果として、本明細書で説明又は例示した特定の機能を提供し得る。本開示は、特定のニーズに従って、ハードウェア及びソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含む。
【0076】
本開示は、特定の動作を特定の順序で起こるものとして説明又は例示しているが、本開示は、任意の適切な順序で起こる任意の適切な動作を意図している。さらに、本開示は、任意の適切な動作が任意の適切な順序で1回以上繰り返されることを意図している。本開示は、特定の動作を順番に起こるものとして説明又は例示しているが、本開示は、適切な場合には、実質的に同時に起こる任意の適切な動作を意図している。本明細書で説明又は例示した任意の適切な動作又は一連の動作は、必要に応じて、オペレーティングシステム又はカーネル等の別のプロセスにより遮断、中断又は制御され得る。これらの行為は、オペレーティングシステム環境において又はシステム処理の全て又は重要な部分を占めるスタンドアロンルーチンとして動作できる。
【0077】
いくつかの実施形態が詳細に例示及び説明してきたが、添付の請求請求の範囲の精神及び範囲から逸脱することなく、置き換え及び変更が可能であることが認識されるであ。