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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-11
(45)【発行日】2024-03-19
(54)【発明の名称】交通事故処理方法、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20240312BHJP
【FI】
G06Q50/26
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022562953
(86)(22)【出願日】2021-03-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-31
(86)【国際出願番号】 CN2021082463
(87)【国際公開番号】W WO2021208681
(87)【国際公開日】2021-10-21
【審査請求日】2022-11-07
(31)【優先権主張番号】202010296915.7
(32)【優先日】2020-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520223893
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・ゼンシ・インフォメーション・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102842
【弁理士】
【氏名又は名称】葛和 清司
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ウェンフェン
(72)【発明者】
【氏名】ヂョー,ウェンミン
(72)【発明者】
【氏名】ユー,ジァンシァン
【審査官】牧 裕子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/191094(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0370760(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第110601847(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110689460(CN,A)
【文献】特開2005-032027(JP,A)
【文献】特開2019-040588(JP,A)
【文献】特開2010-128980(JP,A)
【文献】特開2020-038673(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通事故処理方法であって、前記交通事故処理方法は、第1交通事故処理機器で動作するスマートコントラクトに適用され、前記第1交通事故処理機器はブロックチェーンネットワークにおける第1ノードに対応し、前記交通事故処理方法は、
第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得することであって、前記第1交通事故処理機器と前記第1車両は関連関係がある、ことと、
前記第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得ることと、
第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信することであって、前記第2交通事故処理機器と前記交通事故における前記第1車両以外の第2車両は関連関係があり、前記第2交通事故処理機器は前記ブロックチェーンネットワークにおける第2ノードに対応し、前記第2交通事故処理機器で前記スマートコントラクトが動作しており、前記第2処罰判定結果は、前記第2交通事故処理機器が、取得した第2車両の第2事故データに基づいて前記スマートコントラクトによって交通事故に対して事故処罰判定処理を行うことによって得られたものである、ことと、
前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定することと、を含むことを特徴とする、交通事故処理方法。
【請求項2】
前記第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得した後に、前記交通事故処理方法は、
前記第1事故データを前記第1交通事故処理機器の記憶領域に記憶することを更に含むことを特徴とする、
請求項1に記載の交通事故処理方法。
【請求項3】
前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定することは、
前記第1処罰判定結果と前記第2処罰判定結果とが一致する場合、前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果を前記第1目標処罰判定結果として決定することを含むことを特徴とする、
請求項2に記載の交通事故処理方法。
【請求項4】
前記交通事故処理方法は、
前記第1処罰判定結果と前記第2処罰判定結果とが一致しない場合、裁決要求を処罰判定機器に送信することであって、前記裁決要求は、前記ブロックチェーンにおける第1事故データに基づいて事故処罰判定処理を行って第1目標処罰判定結果を得るように前記処罰判定機器に指示する、ことと、
前記処罰判定機器によって送信された前記第1目標処罰判定結果を受信することと、を更に含むことを特徴とする、
請求項3に記載の交通事故処理方法。
【請求項5】
前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定した後、前記交通事故処理方法は、
前記第1目標処罰判定結果を前記ブロックチェーンに記憶することを含むことを特徴とする、
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の交通事故処理方法。
【請求項6】
前記第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信する前に、前記交通事故処理方法は、
前記第2交通事故処理機器との通信接続を確立することを更に含むことを特徴とする、
請求項1に記載の交通事故処理方法。
【請求項7】
前記第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得ることは、
前記第2車両の第2事故データを取得することと、
前記第1事故データ及び前記第2事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って前記第1処罰判定結果を得ることと、を含むことを特徴とする、
請求項6に記載の交通事故処理方法。
【請求項8】
前記第2車両の第2事故データを取得することは、
前記ブロックチェーンから前記第2事故データを取得すること、又は、
要求命令を前記第2交通事故処理機器に送信することであって、前記要求命令は、前記第2交通事故処理機器が前記第2事故データを前記第1交通事故処理機器に送信するように要求することに用いられること、及び、前記第2交通事故処理機器によって送信された前記第2事故データを受信すること、を含むことを特徴とする、
請求項7に記載の交通事故処理方法。
【請求項9】
前記第2交通事故処理機器との通信接続を確立することは、
前記第2車両の車両識別情報を取得することと、
前記第2車両の車両識別情報に対応する通信方式を決定することと、
前記通信方式に基づいて、前記第2交通事故処理機器との通信接続を確立することと、を含むことを特徴とする、
請求項6に記載の交通事故処理方法。
【請求項10】
前記通信方式は、所定の通信ネットワークによって通信するリアルタイムの通信ツール方式、又は、無線近距離リアルタイムの通信方式を含むことを特徴とする、
請求項9に記載の交通事故処理方法。
【請求項11】
前記通信方式に基づいて、前記第2交通事故処理機器との通信接続を確立することは、
前記第1車両と前記第2車両との間の目標距離が所定距離範囲内にある場合、無線近距離リアルタイムの通信方式を起動し、前記無線近距離リアルタイムの通信方式によって前記第2交通事故処理機器との通信接続を確立することを含み、前記第1事故データは前記目標距離を含むことを特徴とする、
請求項10に記載の交通事故処理方法。
【請求項12】
前記第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得する前に、前記交通事故処理方法は、
起動命令を受信することと、
前記起動命令に応答して、前記第1交通事故処理機器を起動して前記第1交通事故処理機器を初期化することと、を更に含むことを特徴とする、
請求項1に記載の交通事故処理方法。
【請求項13】
前記起動命令に応答して、前記第1交通事故処理機器を起動して前記第1交通事故処理機器を初期化することは、
前記起動命令に応答して、前記第1交通事故処理機器を起動することと、
収集機器との通信接続を確立することであって、前記収集機器は、前記第1事故データを収集することに用いられる、ことと、
前記第1ノードの第1ノード識別情報に基づいて、前記ブロックチェーンに対応する前記ブロックチェーンネットワークとの通信リンクを確立することと、
前記第1ノード識別情報に対応するノード証明書を取得し、前記ノード証明書をインストールすることであって、前記ノード証明書は、前記ブロックチェーンにおいて前記第1車両のID情報を示すことに用いられる、ことと、
前記スマートコントラクトを取得し、前記スマートコントラクトをインストールして動作させることと、を含むことを特徴とする、
請求項12に記載の交通事故処理方法。
【請求項14】
前記起動命令に応答して、前記第1交通事故処理機器を起動して前記第1交通事故処理機器を初期化した後、前記交通事故処理方法は、
前記第1車両を運転しているユーザの生物特徴情報を収集し、前記生物特徴を検出して検出結果を得ることと、
前記検出結果として前記生物特徴情報が前記ブロックチェーンに記憶されていない場合、提示情報を出力することであって、前記提示情報は、前記ユーザが許可証明書を入力することを提示することに用いられる、ことと、
前記許可証明書を受信することと、
前記ユーザの生物特徴情報が前記許可証明書に含まれる生物特徴情報に一致する場合、前記第1車両の車両識別情報を取得することと、
前記許可証明書、前記ユーザの生物特徴情報、前記第1車両の車両識別情報及び前記ノード証明書を関連付けて、関連情報を得、前記関連情報を前記ブロックチェーンに記憶することであって、前記関連情報は、前記ユーザが前記第1車両を運転することを許可していることを示す、ことと、
前記関連情報における前記許可証明書に基づいて、第1ウォレットアドレスを生成して第1ブロックチェーンウォレットを得ることであって、前記第1ブロックチェーンウォレットは、前記許可証明書に対応する前記第1目標処罰判定結果における対応する処罰を記憶することに用いられる、ことと、を更に含むことを特徴とする、
請求項13に記載の交通事故処理方法。
【請求項15】
前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定した後、前記交通事故処理方法は、
前記第2交通事故処理機器によって送信された第1賠償額を受信し、前記第1賠償額を前記第1ブロックチェーンウォレットに記憶することであって、前記第1目標処罰判定結果は前記第1賠償額を含む、こと、
又は、
前記第1ブロックチェーンウォレットから第2賠償額を差し引き、前記第2賠償額を前記第2交通事故処理機器に送信することであって、前記第1目標処罰判定結果は前記第2賠償額を含む、こと、を更に含むことを特徴とする、
請求項14に記載の交通事故処理方法。
【請求項16】
前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定した後、前記交通事故処理方法は、
前記第1目標処罰判定結果として、前記第1車両が事故の加害者であり、規則に違反した場合、前記第1ブロックチェーンウォレットから目標数値個数の運転信用値を差し引くことを更に含み、前記目標数値個数の運転信用値は前記第1目標処罰判定結果に属することを特徴とする、
請求項14に記載の交通事故処理方法。
【請求項17】
第1交通事故処理機器であって、前記第1交通事故処理機器はブロックチェーンの第1ノードに対応し、プロセッサ、メモリ及び通信バスを備え、
前記通信バスは、プロセッサとメモリとの間の通信接続を実現するように構成され、
前記プロセッサは、メモリに記憶されているスマートコントラクトを動作させ、前記スマートコントラクトによって、メモリに記憶されている交通事故処理プログラムを実行することによって、
第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得することであって、前記第1交通事故処理機器と前記第1車両は関連関係がある、ことと、
前記第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得ることと、
第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信することであって、前記第2交通事故処理機器と前記交通事故における前記第1車両以外の第2車両は関連関係があり、前記第2交通事故処理機器は、前記ブロックチェーンにおける第2ノードに対応し、前記第2交通事故処理機器で前記スマートコントラクトが動作しており、前記第2処罰判定結果は、前記第2交通事故処理機器が、取得した第2車両の第2事故データに基づいて前記スマートコントラクトによって交通事故に対して事故処罰判定処理を行うことによって得られたものである、ことと、
前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定することと、を実行するように構成されることを特徴とする、第1交通事故処理機器。
【請求項18】
実行されるときに、プロセッサに、請求項1ないし16のいずれか一項に記載の交通事故処理方法を実行させるための実行可能な命令を記憶した、記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2020年04月15日に中国特許局に提出された、出願番号が202010296915.7である中国特許出願に基づいて提出されるものであり、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容が参照として本願に援用される。
【0002】
本願は、ブロックチェーン技術分野に関し、交通事故処理方法、機器及び記憶媒体に関するが、これらに限定されない。
【背景技術】
【0003】
現在、車両運転事故に遭遇した場合、通常、当事者の運転者が車から降りて写真を撮って証拠を保存し、相談して解決する。合意に達することができない場合、交通警察官に通報して処罰を判定する。交通警察官を待つとき、待ち時間がかかり、交通渋滞を引き起こすという問題がある。更に、無人自動運転技術の継続的な進歩により、無人車両は今後徐々に普及している。
【0004】
したがって、有人・無人運転中、交通事故が発生した場合、如何に確実に、迅速かつ効果的に交通事故に対処するかは、解決すべき緊急の問題である。
【発明の概要】
【0005】
これを鑑みて、本願実施例は、交通事故処理方法、機器及び記憶媒体を提供する。
【0006】
本願実施例の技術的解決策は、次のように実現される。
【0007】
本願実施例は交通事故処理方法を提供し、前記交通事故処理方法は第1交通事故処理機器で動作するスマートコントラクトに適用され、前記第1交通事故処理機器はブロックチェーンネットワークにおける第1ノードに対応し、前記交通事故処理方法は、
第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得することであって、前記第1交通事故処理機器と前記第1車両は関連関係がある、ことと、
前記第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得ることと、
第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信することであって、前記第2交通事故処理機器と前記交通事故における前記第1車両以外の第2車両は関連関係があり、前記第2交通事故処理機器は前記ブロックチェーンネットワークにおける第2ノードに対応し、前記第2交通事故処理機器で前記スマートコントラクトが動作しており、前記第2処罰判定結果は、前記第2交通事故処理機器が前記スマートコントラクトによって交通事故に対して事故処罰判定処理を行うことによって得られたものである、ことと、
前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定することと、を含む。
【0008】
上記の方案では、前記第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得した後に、前記交通事故処理方法は、
前記第1事故データを前記第1交通事故処理機器の記憶領域に記憶することを更に含む。
【0009】
上記の方案では、前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定することは、
前記第1処罰判定結果と前記第2処罰判定結果とが一致する場合、前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果を前記第1目標処罰判定結果として決定することを含む。
【0010】
上記の方案では、前記交通事故処理方法は、
前記第1処罰判定結果と前記第2処罰判定結果とが一致しない場合、裁決要求を処罰判定機器に送信することであって、前記裁決要求は、前記ブロックチェーンにおける第1事故データに基づいて事故処罰判定処理を行って第1目標処罰判定結果を得るように前記処罰判定機器に指示する、ことと、
前記処罰判定機器によって送信された前記第1目標処罰判定結果を受信することと、を更に含む。
【0011】
上記の方案では、前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定した後、前記交通事故処理方法は、
前記第1目標処罰判定結果を前記ブロックチェーンに記憶することを含む。
【0012】
上記の方案では、前記第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信する前に、前記交通事故処理方法は、
前記第2交通事故処理機器との通信接続を確立することを更に含む。
【0013】
上記の方案では、前記第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得ることは、
前記第2車両の第2事故データを取得することと、
前記第1事故データ及び前記第2事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って前記第1処罰判定結果を得ることと、を含む。
【0014】
上記の方案では、前記第2車両の第2事故データを取得することは、
前記ブロックチェーンから前記第2事故データを取得すること、
又は、要求命令を前記第2交通事故処理機器に送信することであって、前記要求命令は、前記第2交通事故処理機器が前記第2事故データを前記第1交通事故処理機器に送信するように要求することに用いられること、と、
前記第2交通事故処理機器によって送信された前記第2事故データを受信することと、を含む。
【0015】
上記の方案では、前記第2交通事故処理機器との通信接続を確立することは、
前記第2車両の車両識別情報を取得することと、
前記第2車両の車両識別情報に対応する通信方式を決定することと、
前記通信方式に基づいて、前記第2交通事故処理機器との通信接続を確立することと、を含む。
【0016】
上記の方案では、前記通信方式は、所定の通信ネットワークによって通信するリアルタイムの通信ツール方式、又は、無線近距離リアルタイムの通信方式を含む。
【0017】
上記の方案では、前記通信方式に基づいて、前記第2交通事故処理機器との通信接続を確立することは、
前記第1車両と前記第2車両との間の目標距離が所定距離範囲内にある場合、無線近距離リアルタイムの通信方式を起動し、前記無線近距離リアルタイムの通信方式によって前記第2交通事故処理機器との通信接続を確立することを含み、ここで、前記第1事故データは前記目標距離を含む。
【0018】
上記の方案では、前記第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得する前に、前記交通事故処理方法は、
起動命令を受信することと、
前記起動命令に応答して、前記第1交通事故処理機器を起動して前記第1交通事故処理機器を初期化することと、を更に含む。
【0019】
上記の方案では、前記起動命令に応答して、前記第1交通事故処理機器を起動して前記第1交通事故処理機器を初期化することは、
前記起動命令に応答して、前記第1交通事故処理機器を起動することと、
収集機器との通信接続を確立することであって、前記収集機器は、前記第1事故データを収集することに用いられる、ことと、
前記第1ノードの第1ノード識別情報に基づいて、前記ブロックチェーンに対応する前記ブロックチェーンネットワークとの通信リンクを確立することと、
前記第1ノード識別情報に対応するノード証明書を取得し、前記ノード証明書をインストールすることであって、前記ノード証明書は、前記ブロックチェーンにおいて前記第1車両のID情報を示すことに用いられる、ことと、
前記スマートコントラクトを取得し、前記スマートコントラクトをインストールして動作させることと、を含む。
【0020】
上記の方案では、前記起動命令に応答して、前記第1交通事故処理機器を起動して前記第1交通事故処理機器を初期化した後、前記交通事故処理方法は、
前記第1車両を運転しているユーザの生物特徴情報を収集し、前記生物特徴を検出して検出結果を得ることと、
前記検出結果として前記生物特徴情報が前記ブロックチェーンに記憶されていない場合、提示情報を出力することであって、前記提示情報は、前記ユーザが許可証明書を入力することを提示することに用いられる、ことと、
前記許可証明書を受信することと、
前記ユーザの生物特徴情報が前記許可証明書に含まれる生物特徴情報に一致する場合、前記第1車両の車両識別情報を取得することと、
前記許可証明書、前記生物特徴情報、前記第1車両の車両識別情報及び前記ノード証明書を関連付けて、関連情報を得、前記関連情報を前記ブロックチェーンに記憶することであって、前記関連情報は、前記ユーザが前記第1車両を運転することを許可していることを示す、ことと、
前記関連情報における前記許可証明書に基づいて、第1ウォレットアドレスを生成して第1ブロックチェーンウォレットを得ることであって、前記第1ブロックチェーンウォレットは、前記許可証明書に対応する前記第1目標処罰判定結果における対応する処罰を記憶することに用いられる、ことと、を更に含む。
【0021】
上記の方案では、前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定した後、前記交通事故処理方法は、
前記第2交通事故処理機器によって送信された第1賠償額を受信し、前記第1賠償額を前記第1ブロックチェーンウォレットに記憶することであって、前記第1目標処罰判定結果は前記第1賠償額を含む、こと、
又は、前記第1ブロックチェーンウォレットから第2賠償額を差し引き、前記第2賠償額を前記第2交通事故処理機器に送信することであって、前記第1目標処罰判定結果は前記第2賠償額を含む、こと、を更に含む。
【0022】
上記の方案では、前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定した後、前記交通事故処理方法は、
前記第1目標処罰判定結果として、前記第1車両が事故の加害者であり、規則に違反した場合、前記第1ブロックチェーンウォレットから目標数値個数の運転信用値を差し引くことを更に含み、前記目標数値個数の運転信用値は前記第1目標処罰判定結果に属する。
【0023】
本願実施例は第1交通事故処理機器を提供し、前記第1交通事故処理機器はブロックチェーンの第1ノードに対応し、前記機器は、プロセッサ、メモリ及び通信バスを備え、
前記通信バスは、プロセッサとメモリとの間の通信接続を実現するように構成され、
前記プロセッサは、メモリに記憶されているスマートコントラクトを動作させ、前記スマートコントラクトによって、メモリに記憶されている交通事故処理プログラムを実行することによって、
第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得することであって、前記第1交通事故処理機器と前記第1車両は関連関係がある、ことと、
前記第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得ることと、
第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信することであって、前記第2交通事故処理機器と前記交通事故における前記第1車両以外の第2車両は関連関係があり、前記第2交通事故処理機器は、前記ブロックチェーンにおける第2ノードに対応し、前記第2交通事故処理機器で前記スマートコントラクトが動作しており、前記第2処罰判定結果は、前記第2交通事故処理機器が前記スマートコントラクトによって交通事故に対して事故処罰判定処理を行うことによって得られたものである、ことと、
前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定することと、を実行するように構成される。
本願実施例は、実行可能な命令を記憶した記憶媒体を提供し、前記実行可能な命令が実行されるときに、プロセッサに、上記の任意の交通事故処理方法を実行させる。
【0024】
本開示の実施例は以下の有益な効果を実現する。交通事故の当事者は、ブロックチェーンネットワークにおけるノードに対応し、これらは同じマートコントラクトを実行し、当事者はスマートコントラクトによって、それぞれに対応する事故データに対して事故処罰判定処理を実行し、事故処罰判定処理の公信力を保証し、当事者は、ブロックチェーンネットワークにおけるノードとしてポイントツーポイント通信を直接に行い、ノード間の処罰判定結果のやり取りを実現することができ、これにより、交通事故の迅速な処理を実現し、ブロックチェーンネットワークにおける2つのノード間の通信過程を簡素化し、交通事故処理効率を効果的に改善する。
【0025】
交通事故を起こした第1車両と関連関係を有する第1交通事故処理機器は、ブロックチェーンネットワークにおける第1ノードとしてスマートコントラクトを動作させ、第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを得、第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得た後、第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信し、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定する。このようにして、交通事故の当事者で動作するスマートコントラクトが同じであり、これによって事故処罰判定処理の一貫性を保証することができ、交通事故の当事者は、ブロックチェーンネットワークにおけるノードとしてポイントツーポイント通信を直接に行い、対応する処罰判定結果をやり取りすることができ、ブロックチェーンネットワークにおけるノード間の通信過程を簡素化し、交通事故が発生したとき、交通事故処理過程が煩雑で時間がかかり、交通事故処理効率が低いという問題を解決し、ブロックチェーンに基づく事故処罰判定処理の公信力を保証し、交通事故処理効率を効果的に改善する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本開示の実施例で提供される交通事故処理方法の例示的なフローチャートである。
図2】本開示の実施例で提供される別の交通事故処理方法の例示的なフローチャートである。
図3】本開示の実施例で提供される更に別の交通事故処理方法の例示的なフローチャートである。
図4】本開示の実施例で提供される更に別の交通事故処理方法の例示的なフローチャートである。
図5】本開示の別の実施例で提供される交通事故処理方法の例示的なフローチャートである。
図6】本開示の別の実施例で提供される別の交通事故処理方法の例示的なフローチャートである。
図7】本開示の別の実施例で提供される更に別の交通事故処理方法の例示的なフローチャートである。
図8】本開示の実施例で提供される第1交通事故処理機器の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本開示の目的、技術的解決策及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照して本開示を更に詳細に説明し、説明された実施例は、本開示を限定するものに見なされるべきではなく、創造的な努力なしに当業者が取得した他のすべての実施例は、本開示の保護範囲に含まれるものとする。
【0028】
特に定義されない限り、本明細書で使用される技術用語及び科学用語は、本開示の技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で使用する用語は、本開示の実施例を説明することのみを目的としており、本開示を限定することを意図するものではない。
【0029】
本開示の実施例を更に詳細に説明する前に、本開示の実施例に関する術語や用語を説明し、本開示の実施例に関する術語や用語は、以下のように解釈される。
【0030】
1)ブロックチェーンウォレット:ビットコインをはじめとする暗号通貨の公開鍵及び秘密鍵、秘密鍵に対応するアドレス、当該アドレス(グループ)の通貨決済、及び通貨取引を記憶するサポートシステムである。当該システムは、場合によって、ブロックチェーン全体の記帳と保守を含む。暗号通貨は主にブロックチェーンに基づくものであるため、実際の金額はブロックチェーンの最後の記録結果を基準とし、イーサリアムがERC-721プロトコルを提案して以来、ウォレットは通貨を保管するだけでなく、仮想アイテムを保管することもできるようになる。
【0031】
2)ウォレットアドレス:各ブロックチェーンウォレットは、ウォレットのIDを一意に識別するためのアドレスに対応する。
【0032】
3)スマートコントラクト:契約を情報化して伝播、検証及び実行するように設計されたコンピュータプロトコルである。スマートコントラクトは、第三者がいなくても信頼可能な取引を行うことを許可し、これらの取引は追跡可能でありながら逆転することができない。
【0033】
本開示の実施例は交通事故処理方法を提供し、当該交通事故処理方法は第1交通事故処理機器で動作するスマートコントラクトに適用され、第1交通事故処理機器はブロックチェーンネットワークにおける第1ノードに対応し、図1を参照すると、当該交通事故処理方法は、以下のステップを含む。
【0034】
ステップ101において、第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得する。
【0035】
ここで、第1交通事故処理機器と第1車両との間には関連関係がある。
【0036】
本開示の実施では、第1交通事故処理機器は車両の中央制御機器(例えば、車両の車載コンピュータであってもよい)であってもよく、或いは、車両の中央制御機器とは独立した他の車載機器(例えば、車両上に装着された嵌め込み型機器であってもよいし、スマートフォンやタブレットコンピュータ等であってもよい)であってもよい。特に明記されない限り、第1交通事故処理機器は、通常、ブロックチェーンネットワークにおけるノードとして使用され、第1交通事故処理機器で、合法的な機関が発行したスマートコントラクト(例えば、交通管理部門が発行した交通事故処罰判定のためのスマートコントラクト)が実行されており、本開示における全ての対応する実施例は、第1交通事故処理機器によって実行されるスマートコントラクト及び第2交通事故処理機器によって実行されるスマートコントラクトで実現される。いくつかの適用シナリオでは、スマートコントラクトは、代わりに、インテリジェントな処罰判定モデルを備えたプラットフォームを使用して本方案を実現してもよく、つまり、第1交通事故処理機器とプラットフォームとの間の通信を実現してもよい。
【0037】
第1車両は、ユーザの操作及び制御を必要とする車両であってもよく、或いは無人運転できる車両であってもよく、又は無人運転ができるユーザの操作及び制御を必要とする可能性のある車両であってもよく、第1車両は、自動車及び非自動車を含む。第1交通事故処理機器と第1車両との間の関連関係は、第1交通事故処理機器が第1車両上に搭載されていることである。
【0038】
第1事故データは、第1車両に交通事故が発生したとき、第1交通事故処理機器と通信接続する少なくとも1つの収集機器が交通事故現場を収集することによって得られたものであってもよく、この後、少なくとも1つの収集機器は、収集された第1事故データを第1交通事故処理機器に送信する。ここで、第1事故データは、第1車両に交通事故が発生したときの音声、画像、テキスト、オーディオ及びビデオなどの情報を含み得る。
【0039】
ステップ102において、第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得る。
本開示の実施例では、第1交通事故処理機器におけるスマートコントラクトは、第1事故データに対して事故処罰判定処理を実行することにより、第1処罰判定結果を得る。第1処罰判定結果は、少なくとも、事故責任判断結果を含み得、更に、事故種類、事故賠償額及び事故処罰等のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0040】
ステップ103において、第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信する。
【0041】
ここで、第2交通事故処理機器と交通事故における第1車両以外の第2車両は関連関係があり、第2交通事故処理機器は、ブロックチェーンネットワークにおける第2ノードに対応し、第2交通事故処理機器でスマートコントラクトが動作しており、第2処罰判定結果は、第2交通事故処理機器がスマートコントラクトによって交通事故に対して事故処罰判定処理を行うことによって得られたものである。
【0042】
本開示の実施例では、第2交通事故処理機器と第1交通事故処理機器の動作モード及び動作内容は同じであり、つまり、第2交通事故処理機器と第1交通事故処理機器は、同一のブロックチェーンネットワークにおける2つの異なるノードであり、第2交通事故処理機器と第1交通事故処理機器で動作するスマートコントラクトが同じである。このようにして、第1交通事故処理機器と第2交通事故処理機器は、同じスマートコントラクトを使用して、交通事故に対して処罰判定処理を実行し、処罰判定原則の一貫性を保証し、処罰判定結果の信頼度を向上させ、処罰判定結果の公信力を更に保証する。
【0043】
ここで、第1交通事故処理機器と第2交通事故処理機器の違いは、第1交通事故処理機器は第1車両上に搭載されていることに対して、第2交通事故処理機器は第1車両と交通事故を起こした他の車両(即ち、第2車両)上に搭載されていることである。第2交通事故処理機器と交通事故処理機器の機器形態は同じであっても異なってもよく、例えば、第2交通事故処理機器と第1交通事故処理機器の機器形態は両方とも、車両の中央制御機器であってもよく、或いは、第1交通事故処理機器の機器形態はスマートフォンであり、第2交通事故処理機器は第2車両上に装着された嵌め込み型機器であってもよい。
【0044】
第2処罰判定結果は、第2交通事故処理機器で動作しているスマートコントラクトが、取得された第2車両の第2事故データに基づいて事故処罰判定処理を行うことによって得られたものであり、第2交通事故処理機器は第1車両と交通事故を起こした第2車両上に搭載されている。同様に、第2処罰判定結果は、少なくとも、事故責任判断結果を含み得、更に、事故種類、事故賠償額及び事故処罰等のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0045】
ステップ104において、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定する。
【0046】
本開示の実施例では、第1交通事故処理機器は、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とを比較分析して、第1目標処罰判定結果を決定する。例えば、第1処罰判定結果として第1車両に責任がなく、第2処罰判定結果として第2車両に責任があり、この場合、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致すると決定することができ、第1目標処罰判定結果として、第1車両に責任がなく、第2車両に責任があると決定することができる。
【0047】
同様に、第1交通事故処理機器は、第1処罰判定結果を得た後、第1処罰判定結果を第2交通事故処理機器に送信し、その後、第2交通事故処理機器も、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とを比較分析して、第2目標処罰判定結果を決定する。
【0048】
このようにして、第1交通事故処理機器及び第2交通事故処理機器は、スマートコントラクトによって交通事故に対して処罰判定処理をそれぞれ行い、処罰判定結果をポイントツーポイントでやり取りし、最終的に、目標処罰判定結果をそれぞれ決定し、ノード間の通信効率を改善し、交通警察が事故現場に来て対処するのを待つ必要がなくなり、交通事故の処理効率を改善する。
【0049】
本開示の実施例で提供される交通事故処理方法では、第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを得、第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得た後、第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信し、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定する。このようにして、交通事故の当事者で動作するスマートコントラクトが同じであり、これによって事故処罰判定処理の一貫性を保証することができ、交通事故の当事者は、ブロックチェーンネットワークにおけるノードとしてポイントツーポイント通信を直接に行い、対応する処罰判定結果をやり取りすることができ、ブロックチェーンネットワークにおけるノード間の通信過程を簡素化し、交通事故が発生したとき、交通事故処理過程が煩雑で時間がかかり、交通事故処理効率が低いという問題を解決し、ブロックチェーンに基づく事故処罰判定処理の公信力を保証し、交通事故処理効率を効果的に改善する。
【0050】
上記の実施例に基づき、本開示の実施例は交通事故処理方法を提供し、図2を参照すると、当該交通事故処理方法は、以下のステップを含む。
【0051】
ステップ201において、第1交通事故処理機器は、第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得する。
【0052】
ここで、第1交通事故処理機器と第1車両との間には関連関係があり、第1交通事故処理機器はブロックチェーンネットワークにおける第1ノードに対応する。
【0053】
ステップ202において、第2交通事故処理機器は、第2車両に交通事故が発生したときの第2事故データを取得する。
【0054】
第2交通事故処理機器と交通事故における第1車両以外の第2車両は関連関係があり、第2交通事故処理機器は、ブロックチェーンネットワークにおける第2ノードに対応し、第2交通事故処理機器でスマートコントラクトが動作している。
【0055】
本開示の実施例では、第1車両と第2車両との間で交通事故が発生した場合、第1車両及び第2車両上に設けられた収集機器は、交通事故現場から事故データをそれぞれ取集し、第1車両に対応する第1事故データ及び第2車両に対応する第2事故データをそれぞれ得、第1車両上に装着された収集機器は、収集した第1事故データを第1交通事故処理機器に送信し、第2車両上に装着された収集機器は、収集した第2事故データを第2交通事故処理機器に送信する。第1事故データは、交通事故が発生したときの車両の衝突の音声情報、第2車両と衝突した第1車両の衝突位置画像情報又は衝突発生過程を含むビデオ情報、衝突時の第1車両と第2車両との間の距離情報、第1車両と第2車両との間で交通事故が発生したときの事故発生位置情報等を含み得る。説明すべきこととして、上記の情報は、第1車両上に装着された収集機器によって决定されたものであってもよく、第1事故データは、上記の情報のうちの少なくとも1つを含み得る。第2事故データは第1事故データと同じであり、ここでは繰り返して記載しない。ここで、ステップ201とステップ202は同時に実行されてもよい。
【0056】
ステップ203において、第1交通事故処理機器は、第1事故データを第1交通事故処理機器の記憶領域に記憶する。
【0057】
本開示の実施例では、第1交通事故処理機器は、ブロックチェーンノードとして、第1交通事故処理機器の記憶領域に記憶されている第1事故データを、スマートコントラクトによって、ブロックチェーンネットワークによって運用保守されているブロックチェーンに同期的にアップロードすることができ、ここで、第1交通事故処理機器は、第1事故データをリアルタイムでブロックチェーンに同期的にアップロードしてもよく、第1事故データを特定の時間にブロックチェーンに同期的にアップロードしてもよい。
【0058】
ステップ204において、第2交通事故処理機器は、第2事故データを第2交通事故処理機器の記憶領域に記憶する。
【0059】
本開示の実施例では、第2交通事故処理機器も、ブロックチェーンノードとして、第2交通事故処理機器の記憶領域に記憶されている第2事故データを、スマートコントラクトによって、ブロックチェーンネットワークによって運用保守されているブロックチェーンに同期的にアップロードすることができ、ここで、第2交通事故処理機器は、第2事故データをリアルタイムでブロックチェーンに同期的にアップロードしてもよく、第2事故データを特定の時間にブロックチェーンに同期的にアップロードしてもよい。このようにして、ブロックチェーンの改竄不可能の性質を利用して、交通事故データを保存する。ここで、ステップ203とステップ204は同時に実行されてもよい。
【0060】
ステップ205において、第1交通事故処理機器は、第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得る。
【0061】
本開示の実施例では、第1交通事故処理機器は、動作しているスマートコントラクトに基づいて、第1事故データに対して事故分析を行い、事故処罰判定処理を実現し、これにより、第1処罰判定結果を得る。
【0062】
ステップ206において、第2交通事故処理機器は、第2事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第2処罰判定結果を得る。
【0063】
本開示の実施例では、第2交通事故処理機器は、動作しているスマートコントラクトに基づいて、第2事故データに対して事故分析を行い、事故処罰判定処理を実現し、これにより、第2処罰判定結果を得る。ここで、ステップ205とステップ206は同時に実行されてもよい。
【0064】
ステップ207において、第1交通事故処理機器は、第1処罰判定結果を第2交通事故処理機器に送信する。
【0065】
本開示の実施例では、第1交通事故処理機器と第2交通事故処理機器との間の処罰判定結果のやり取り方式は、所定の通信ネットワーク又は無線近距離通信方式を含み得る。所定の通信ネットワークは、例えば、第2世代モバイル通信ネットワーク、第3世代モバイル通信ネットワーク、第4世代モバイル通信ネットワーク、第5世代モバイル通信ネットワーク及びワイヤレスローカルエリアネットワーク等のうちの1つであってもよい。無線近距離通信方式は、例えば、ブルートゥース通信、ジグビ(ZigBee)通信、赤外線通信などの中の1つであってもよい。
【0066】
ステップ208において、第2交通事故処理機器は、第1交通事故処理機器によって送信された第1処罰判定結果を受信する。
【0067】
ステップ209において、第2交通事故処理機器は、第2処罰判定結果を第1交通事故処理機器に送信する。
【0068】
ここで、第2交通事故処理機器と交通事故における第1車両以外の第2車両は関連関係があり、第2交通事故処理機器は、ブロックチェーンネットワークにおける第2ノードに対応し、第2交通事故処理機器でスマートコントラクトが動作しており、第2処罰判定結果は、第2交通事故処理機器がスマートコントラクトによって交通事故に対して事故処罰判定処理を行うことによって得られたものである。
【0069】
ここで、ステップ207とステップ209は同時に実行されてもよい。
【0070】
ステップ210において、第1交通事故処理機器は、第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信する。
【0071】
ステップ211において、第1交通事故処理機器は、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定する。
【0072】
本開示の実施例では、第1交通事故処理機器は、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とを分析して、第1目標処罰判定結果を決定する。
【0073】
本開示の他の実施例では、ステップ211における「第1交通事故処理機器は、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定する」ことは、ステップa11又はステップa12~a14で実現でき、ここで、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致する場合、ステップa11を実行することを選択し、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致しない場合、ステップa12~a14を実行することを選択する。
【0074】
ステップa11において、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致する場合、第1交通事故処理機器は、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果を第1目標処罰判定結果として決定する。
【0075】
本開示の実施例では、第1処罰判定結果として第1車両に責任があり、第2処罰判定結果として第2車両に責任がない場合、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致すると決定することができ、これに対応して、第1目標処罰判定結果として、第1車両に責任があり、第2車両に責任がない。或いは、第1処罰判定結果として第1車両に責任がなく、第2処罰判定結果として第2車両に責任がある場合、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致すると決定することができ、これに対応して、第1目標処罰判定結果として、第1車両に責任がなく、第2車両に責任がある。
【0076】
ステップa12において、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致しない場合、第1交通事故処理機器は、裁決要求を処罰判定機器に送信する。
【0077】
ここで、裁決要求は、ブロックチェーンにおける第1事故データに基づいて事故処罰判定処理を行って第1目標処罰判定結果を得るように処罰判定機器に指示する。
【0078】
本開示の実施例では、処罰判定機器は、第3者のインテリジェントな処罰判定機器、即ち、交通事故を自動的に処罰判定するモデルを備えた機器であってもよいし、第3者の判决ユーザ(例えば、交通警察官等)によって操作及び制御できる機器であってもよい。第1交通事故処理機器と処罰判定機器は、インターネット(モバイル通信ネットワークを含む)を介して通信することができる。
【0079】
第1処罰判定結果として第1車両に責任があり、第2処罰判定結果として第2車両に責任がある場合、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とは一致しない。或いは、第1処罰判定結果として第1車両に責任がなく、第2処罰判定結果として第2車両に責任がない場合、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とは一致しない。
【0080】
ステップa13において、処罰判定機器は、第1交通事故処理機器によって送信された裁決要求に応答して、ブロックチェーンから裁決要求に対応する目標事故データを取得し、目標事故データに対して事故処罰判定処理を行って、第1目標処罰判定結果を得、第1目標処罰判定結果を第1交通事故処理機器に送信する。
【0081】
本願実施例では、目標事故データは、第1交通事故処理機器に対応する第1事故データであってもよく、或いは、第2交通事故処理機器に対応する第2事故データであってもよく、或いは、第1交通事故処理機器に対応する第1事故データ及び第2交通事故処理機器に対応する第2事故データであってもよい。例示的に、処罰判定機器は、第1交通事故処理機器によって送信された裁決要求を受信した後、第1交通事故処理機器からブロックチェーンへアップロードした第1事故データのみに基づいて事故処罰判定処理を行うことにより、第1目標処罰判定結果を得てもよく、第1交通事故処理機器からブロックチェーンへアップロードした第1事故データ及び第2交通事故処理機器からブロックチェーンへアップロードした第2事故データに基づいて事故処罰判定処理を行うことにより、第1目標処罰判定結果を得てもよい。
【0082】
例示的に、処罰判定機器が第3者の判决ユーザ(例えば、交通警察官等)によって操作及び制御できる機器(例えば、コンピュータ機器又はインターネットに接続するスマートモバイル機器)である場合、処罰判定機器が裁決要求を受信した後、処罰判定機器は、ブロックチェーンから第1車両に対応する第1事故データを得て表示し、これによって、第3者の判决ユーザは第1事故データに対して事故処罰判定を行い、事故処罰判定結果を処罰判定機器に入力し、これにより、第1目標処罰判定結果を得、処罰判定機器に第1目標処罰判定結果を第1交通事故処理機器に送信させる。
【0083】
又は、処罰判定機器は、裁決要求を受信した後、より公平な判定を行うために、ブロックチェーンから第1車両に対応する第1事故データ及び第1車両と交通事故を起こした第2車両に対応する第2事故データを取得して表示し、第3者の判决ユーザは、確認した第1事故データ及び第2事故データに基づいて処罰判定結果を作成し、処罰判定結果を処罰判定機器に入力し、これにより、第1目標処罰判定結果を得、処罰判定機器を介して第1目標処罰判定結果を第1交通事故処理機器に送信する。
【0084】
ステップa14において、第1交通事故処理機器は、処罰判定機器によって送信された第1目標処罰判定結果を受信する。
【0085】
図2に示される実施例に基づき、第1交通事故処理機器は、ステップ211を実行した後、図3に示すように、ステップ212を実行してもよい。
【0086】
ステップ212において、第1交通事故処理機器は、第1目標処罰判定結果をブロックチェーンに記憶する。
【0087】
本開示の実施例では、第1交通事故処理機器及び第2交通事故処理機器は、それぞれに対応する処罰判定結果をブロックチェーンに記憶し、これにより、それぞれに対応する処罰判定結果のための効果的な証拠保存を実現する。
【0088】
説明すべきこととして、本実施例における他の実施例と同じステップ及び同じ内容の説明については、他の実施例の説明を参照することができ、ここでは繰り返して記載しない。
【0089】
本開示の実施例で提供される交通事故処理方法では、第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを得、第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得た後、第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信し、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定する。このようにして、交通事故の当事者で動作するスマートコントラクトが同じであり、これによって事故処罰判定処理の一貫性を保証することができ、交通事故の当事者は、ブロックチェーンネットワークにおけるノードとしてポイントツーポイント通信を直接に行い、対応する処罰判定結果をやり取りすることができ、ブロックチェーンネットワークにおけるノード間の通信過程を簡素化し、交通事故が発生したとき、交通事故処理過程が煩雑で時間がかかり、交通事故処理効率が低いという問題を解決し、ブロックチェーンに基づく事故処罰判定処理の公信力を保証し、交通事故処理効率を効果的に改善する。
【0090】
上記の実施例に基づき、本開示の実施例は交通事故処理方法を提供し、図4を参照すると、当該交通事故処理方法は、以下のステップを含む。
【0091】
ステップ301において、第1交通事故処理機器は、第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得する。
【0092】
ステップ302において、第2交通事故処理機器は、第2車両に交通事故が発生したときの第2事故データを取得する。
【0093】
ここで、第1交通事故処理機器と第1車両との間には関連関係があり、第1交通事故処理機器はブロックチェーンネットワークにおける第1ノードに対応する。第2交通事故処理機器と交通事故における第1車両以外の第2車両は関連関係があり、第2交通事故処理機器は、ブロックチェーンネットワークにおける第2ノードに対応し、第2交通事故処理機器でスマートコントラクトが動作している。
【0094】
本開示の実施例では、第1車両と第2車両との間で追突事故が発生し、第1交通事故処理機器が第1車両の第1中央制御機器であり、第2交通事故処理機器が第2車両の第2中央制御機器であることを例として説明しており、第1車両が前方車両であり、第2車両が後方車両であると仮定し、つまり、第1車両は被追突車両であり、第2車両は追突車両である。例示的に、第1事故データは、追突事故が発生したときの第1車両と第2車両との間の距離値、第1車両の位置情報、追突事故が発生したときの衝突の音声(衝突音の発声時間)、第1車両の運転加速度、及び第1車両のブレーキに対応するブレーキ動作データ等を含む。第2事故データは、追突事故が発生したときの第1車両と第2車両との間の距離値、第2車両の位置情報、追突事故が発生したときの衝突の音声(衝突音の発声時間)、第2車両の運転加速度、及び第2車両のブレーキに対応するブレーキ動作データ等を含む。ここで、ステップ301とステップ302は同時に実行されてもよい。
【0095】
ステップ303において、第1交通事故処理機器は、第1事故データを第1交通事故処理機器の記憶領域に記憶する。
【0096】
ステップ304において、第2交通事故処理機器は、第2事故データを第2交通事故処理機器の記憶領域に記憶する。
【0097】
ここで、ブロックチェーンは、ブロックチェーンネットワークによって運用保守されている。
【0098】
本開示の実施例では、いくつかの適用シナリオでは、第1交通事故処理機器及び第2交通事故処理機器は、同一のブロックチェーンを維持してもよく、つまり、第1交通事故処理機器及び第2交通事故処理機器に対応する操作(例えば、事故データ記憶操作及び/又は最終的な目標処罰判定結果)を同一のブロックチェーンに記録してもよい。
【0099】
他のいくつかの適用シナリオでは、第1交通事故処理機器は1つのブロックチェーンに対応することができ、第2交通事故処理機器は、1つのブロックチェーンに対応することができ、第1交通事故処理機器に対応するブロックチェーンは、第2交通事故処理機器に対応するブロックチェーンとは異なる。つまり、第1交通事故処理機器に対応する操作(例えば、第1事故データ記憶操作及び/又は最終的な第1目標処罰判定結果)を第1交通事故処理機器に対応するブロックチェーンに記録し、第2交通事故処理機器に対応する操作(例えば、事故データ記憶操作及び/又は最終的な第2目標処罰判定結果)を第2交通事故処理機器に対応するブロックチェーンに記録する。しかし、第1交通事故処理機器に対応するブロックチェーンと第2交通事故処理機器に対応するブロックチェーンは、同一のブロックチェーンネットワークに属する。ここで、ステップ303とステップ304は同時に実行されてもよい。
【0100】
例示的に、第1交通事故処理機器及び第2交通事故処理機器は、同一のブロックチェーンを維持し、第1交通事故処理機器は、第1事故データを取得した後に、第1交通事故処理機器で動作しているスマートコントラクトによって第1事故データをブロックチェーンに同期的にアップロードし、同様に、第2交通事故処理機器は、第2事故データを得た後、第2交通事故処理機器で動作しているスマートコントラクトによって第2事故データをブロックチェーンに同期的にアップロードする。
【0101】
ステップ305において、第1交通事故処理機器は、第2交通事故処理機器との通信接続を確立する。
【0102】
ここで、通信方式は、所定の通信ネットワークによって通信するリアルタイムの通信ツール方式、又は、無線近距離リアルタイムの通信方式を含む。
【0103】
本開示の他の実施例では、ステップ305は、ステップb11~b13で実現できる。
【0104】
ステップb11において、第1交通事故処理機器は、第2車両の車両識別情報を取得する。
【0105】
本開示の実施例では、第2車両の車両識別情報は第2車両のナンバープレート番号であってもよく、第2車両のナンバープレート番号は、第1交通事故処理機器と通信接続する収集機器によって収集されて、第1交通事故処理機器に送信されたものであってもよい。例えば、第1交通事故処理機器は、第1車両の車載カメラによって第2車両のナンバープレート番号を含む画像やビデオを収集した後、光学文字認識(OCR:Optical Character Recognition)により画像やビデオにおける第2車両のナンバープレート番号を収集してもよく、又は第1車両の運転者又は乗客が第2車両のナンバープレート番号を第2交通事故処理機器に手動で入力してもよい。
【0106】
ステップb12において、第1交通事故処理機器は、第2車両の車両識別情報に対応する通信方式を決定する。
【0107】
本開示の実施例では、第1交通事故処理機器は、第2車両の車両識別情報に基づいて、ブロックチェーンから第2車両の車両識別情報に対応する通信方式を取得することができる。
【0108】
ステップb13において、第1交通事故処理機器は、通信方式に基づいて、第2交通事故処理機器との通信接続を確立する。
【0109】
例示的に、決定された通信方式が、所定の通信ネットワークによって通信するリアルタイムチャットツール方式である場合、各ナンバープレート番号を1つのリアルタイムチャットツールのアカウント識別番号にバインドするように設定でき、このようにして、第1車両と第2車両は、モバイル通信ネットワーク(例えば、第2世代モバイル通信ネットワーク、第3世代モバイル通信ネットワーク、第4世代モバイル通信ネットワーク又は第5世代モバイル通信ネットワーク等)を介して、リアルタイムチャットツールのアカウント識別番号に基づいて通信リンクを確立し、これにより、ネットワーク通信を実現することができる。又は、通信方式が無線近距離リアルタイムの通信方式である場合、無線近距離リアルタイムの通信方式がブルートゥース通信であることを例として説明すると、各ナンバープレート番号は、各車両に設けられたブルートゥース通信機器のブルートゥース識別情報をバインドすることができ、第1車両が第2車両のナンバープレート番号を認識した後、第2車両のブルートゥース識別情報に基づいて、第2車両上に装着された第2交通事故処理機器のブルートゥース機器との通信リンクの確立を要求し、これにより、通信リンクを実現する。
【0110】
本開示の他の実施例では、通信方式が無線近距離リアルタイムの通信方式である場合、ステップb13は、以下のステップで実現されてもよい。第1車両と第2車両との間の目標距離が所定距離範囲内にある場合、無線近距離リアルタイムの通信方式を起動し、無線近距離リアルタイムの通信方式によって第2交通事故処理機器との通信接続を確立する。
【0111】
ここで、第1事故データは目標距離を含む。
【0112】
例示的に、無線近距離リアルタイムの通信方式がブルートゥース通信方式であることを例として説明すると、第1車両と第2車両が衝突する瞬間に、第1車両の車載全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)によって第1車両のGPS座標及び第2車両のGPS座標を収集し、所定の衝突GPS座標ジオフェンスに基づいてブルートゥースのマッチング情報を送信し、第1交通事故処理機器のブルートゥースと第2交通事故処理機器のブルートゥースが正常にマッチングしてから自動接続が行われ、これにより、第1交通事故処理機器と第2交通事故処理機器との間の通信接続を実現する。
【0113】
説明すべきこととして、ステップb11~b13は、第2交通事故処理機器によって実現でき、具体的な実施過程は、第1交通事故処理機器の実施過程と同じであるため、第2交通事故処理機器によって実現される場合、具体的な実施過程については第1交通事故処理機器によって実行されるステップb11~b13を参照することができ、ここでは繰り返して記載しない。
【0114】
ステップ306において、第1交通事故処理機器は、第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得る。
【0115】
ステップ307において、第2交通事故処理機器は、第2事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第2処罰判定結果を得る。
【0116】
例示的に、第1車両の後方のレーダ測距センサが第1車両と後方車両(即ち、第2車両)との間の距離が所定の衝突閾値範囲内まで小さくなっていることを検出し、且つ、第1交通事故処理機器と通信接続する加速度センサが第1所定時間内で加速度が上昇している(第1車両が急加速したことを意味する)ことを急に検知し、且つ、第1車両に設けられた第1交通事故処理機器と通信接続する前後カメラによって撮影された第1車両の先端と後部が車線内にあり、且つ、第1車両に設けられた第1交通事故処理機器と通信接続する音声センサが「パン」という衝突声の第1事故データを検出した場合、交通ルールの規定により、第1車両が追突され、後方車両の過失割合が100%であると暫定的に判断することができる。
【0117】
第2車両(即ち、後方車両)前方のレーダ測距センサが第2車両と前方車両(即ち、第1車両)との間の距離が所定の衝突閾値範囲内まで小さくなっていることを検出した場合、第2車両のGPS測位情報を取得し、第2車両に設けられた第2交通事故処理機器と通信接続する音声センサが「パン」という衝突声を検出し、第2車両に設けられた第2交通事故処理機器と通信接続する加速度センサが第2所定期間内に加速度が小さくなる(第2交通事故処理機器が急減速したことを意味する)ことを検出し、第2車両に設けられた第2交通事故処理機器と通信接続するブレーキセンサが第2車両に対するブレーキ動作の第2事故データを検出していない場合、第2交通事故処理機器は、第2車両の前方で衝突したと判断し、第2車両が他の車両に追突したと判断する。ここで、ステップ306とステップ307は同時に実行されてもよい。
【0118】
本開示の他の実施例では、ステップ306における「第1交通事故処理機器は、第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得る」ことは、ステップc11~c12で実現できる。
【0119】
ステップc11において、第1交通事故処理機器は、第2車両の第2事故データを取得する。
【0120】
本開示の他の実施例では、ステップc11は、ステップc111又はステップc112~c113で実現できる。
【0121】
ステップc111において、第1交通事故処理機器は、ブロックチェーンから第2事故データを取得する。
【0122】
ステップc112において、第1交通事故処理機器は、要求命令を第2交通事故処理機器に送信する。
【0123】
ここで、要求命令は、第2交通事故処理機器が第2事故データを第1交通事故処理機器に送信するように要求することに用いられる。
【0124】
ステップc113において、第1交通事故処理機器は、第2交通事故処理機器によって送信された第2事故データを受信する。
【0125】
ステップc12において、第1交通事故処理機器は、第1事故データ及び第2事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得る。
【0126】
説明すべきこととして、ステップc11~c12は、実際の状況に応じて選択的に実行でき、通常、ステップc11~c12を実行する状況は、以下の状況を含む。第1交通事故処理機器が第1事故データを用いて事故処罰判定処理を行って事故処罰判定処理ができない場合、ステップc11~c12を実行することを選択することができ、或いは、より正確な第1処罰判定結果を判定するために、ステップc11~c12を実行することを選択することができる。同様に、第2交通事故処理機器が第2事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第2処罰判定結果を取得するときに、第1交通事故処理機器に対応する第1事故データを取得するかどうかの適用シナリオについてはステップc11~c12の適用シナリオを参照してもよく、第1交通事故処理機器に対応する第1事故データを取得する必要がある場合、具体的な実施過程についてはc11~c12の過程を参照してもよく、ここでは繰り返して記載しない。
【0127】
ステップ308において、第1交通事故処理機器は、第1処罰判定結果を第2交通事故処理機器に送信する。
【0128】
ステップ309において、第2交通事故処理機器は、第1交通事故処理機器によって送信された第1処罰判定結果を受信する。
【0129】
ステップ310において、第2交通事故処理機器は、第2処罰判定結果を第1交通事故処理機器に送信する。
【0130】
ここで、ステップ308とステップ310は同時に実行されてもよい。
【0131】
ステップ311において、第1交通事故処理機器は、第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信する。
【0132】
ここで、第2交通事故処理機器と交通事故における第1車両以外の第2車両は関連関係があり、第2交通事故処理機器は、ブロックチェーンネットワークにおける第2ノードに対応し、第2交通事故処理機器でスマートコントラクトが動作しており、第2処罰判定結果は、第2交通事故処理機器がスマートコントラクトによって交通事故に対して事故処罰判定処理を行うことによって得られたものである。
【0133】
説明すべきこととして、第1交通事故処理機器は、ステップ311を実行した後、ステップ312又はステップ313~314を実行することを選択することができる。ここで、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致する場合、第1交通事故処理機器又は第2交通事故処理機器はステップ312を実行することを選択し、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致しない場合、第1交通事故処理機器又は第2交通事故処理機器はステップ313~314を実行することを選択する。
【0134】
ステップ312において、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致する場合、第1交通事故処理機器は、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果を第1目標処罰判定結果として決定する。
【0135】
ステップ313において、第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致しない場合、第1交通事故処理機器は、裁決要求を処罰判定機器に送信する。
【0136】
ここで、裁決要求は、ブロックチェーンにおける第1事故データに基づいて事故処罰判定処理を行って第1目標処罰判定結果を得るように処罰判定機器に指示する。
【0137】
ステップ314において、処罰判定機器は、第1交通事故処理機器によって送信された裁決要求に応答して、ブロックチェーンから裁決要求に対応する目標事故データを取得し、目標事故データに対して事故処罰判定処理を行って、第1目標処罰判定結果を得、第1目標処罰判定結果を第1交通事故処理機器に送信し、これによって、第1交通事故処理機器は、処罰判定機器によって送信された第1目標処罰判定結果を受信する。
【0138】
例示的に、ステップ312又はステップ314における処罰判定機器が第3者のインテリジェントな処罰判定機器である場合、第3者のインテリジェント機器は、同一事故における異なる交通事故処理機器からブロックチェーンへアップロードされた事故データを取得し、事故処罰判定処理を行うことができ、例えば、第3者のインテリジェント機器は、第1交通事故処理機器からブロックチェーンへアップロードした第1事故データ及び第2交通事故処理機器からブロックチェーンへアップロードした第2事故データを取得して事故処罰判定処理を行い、第1目標処罰判定結果を得る。この場合、処罰判定機器は、第1目標処罰判定結果を第1交通事故処理機器に送信する同時に、第1目標処罰判定結果を第2交通事故処理機器に送信してもよい。
【0139】
ステップ315において、第1交通事故処理機器は、第1目標処罰判定結果をブロックチェーンに記憶する。
【0140】
説明すべきこととして、ステップ303は、ステップ312又はステップ315と同時に実行されてもよいし、ステップ312又はステップ315の後に実行されてもよく、具体的な実行順序は実際の状況に応じて決定でき、ここでは特に限定しない。ステップ305は、交通事故が発声したときに実行されてもよく、又は、第1交通事故処理機器と第2交通事故処理機器との間で交通事故データをやり取りする必要がない場合に、ステップ308の前に実行されてもよい。つまり、第1目標処罰判定結果及び第2目標処罰判定結果をやり取りする必要がある場合のみ、第1交通事故処理機器と第2交通事故処理機器との間の通信リンクを確立し、第1交通事故処理機器及び第2交通事故処理機器のエネルギ消費(例えば、電気エネルギの消費)を低減することができ、更には、両者間の通信方式がモバイル通信ネットワークを利用する場合、両者のモバイルデータ通信量を節約することができる。
【0141】
例示的に、ステップ305はステップ308の前に実行され、第1車両に装着された第1交通事故処理機器との通信リンクを有するリアカメラは、第2車両のナンバープレート番号を撮影して抽出し、第2車両のナンバープレート番号に基づいて、第1車両がブルートゥース通信方式により第2車両と通信することができることを決定し、第1車両は、第1車両と第2車両が衝突するときの第1車両のGPS測位情報を得、第1車両のナンバープレート番号及び第1車両のGPS測位情報をブルートゥースペアリングマッチングコードとして使用し、第1交通事故処理機器は、ブルートゥースペアリングマッチングコードに基づいて第2車両にマッチング信号を送信し、第2車両の第2交通事故処理機器との通信接続を確立し、これにより、第1交通事故処理機器は、ステップ305の過程を実現する。又は、第2交通事故処理機器は、第2車両のナンバープレート番号及び第2車両のGPS測位情報をブルートゥースペアリングマッチングコードとして使用し、前方車両にマッチング信号を送信し、これにより、第2交通事故処理機器は、ステップ310の過程を実現する。その後、第1交通事故処理機器はステップ308を実行し、前記ステップ308において、第1車両に責任がなく、第2車両が追突したという第1処罰判定結果をブルートゥース通信方式により第2交通事故処理機器に送信する。第2交通事故処理機器はステップ310を実行し、前記ステップ310において、第2車両が第1車両に追突したという第2処罰判定結果をブルートゥース通信方式により第1交通事故処理機器に送信する。
【0142】
図4に示される実施例に基づき、第1交通事故処理機器又は第2交通事故処理機器がステップ301を実行する前に、図5に示すように、第1交通事故処理機器又は第2交通事故処理機器はステップ316~317を実行してもよい。
【0143】
ステップ316において、第1交通事故処理機器は、起動命令を受信する。
【0144】
本開示の実施例では、第1交通事故処理機器によって受信された起動命令は、第1車両を起動するときに生成されたものであってもよい。第1車両の起動は、第1車両のエンジンの起動を指すことができ、第2車両の起動も同様である。又は、第1交通事故処理機器が起動命令を受信することは、第1車両のユーザが第1交通事故処理機器の起動ボタンを操作することによって実現される。
【0145】
ステップ317において、第1交通事故処理機器は、起動命令に応答して、第1交通事故処理機器を起動して第1交通事故処理機器を初期化する。
【0146】
本開示の実施例では、第1交通事故処理機器を初期化することは、第1交通事故処理機器で動作するスマートコントラクト等を初期化することであり得、第2交通事故処理機器の初期化も同様である。
【0147】
本開示の他の実施例では、ステップ317における「第1交通事故処理機器起動命令に応答して、第1交通事故処理機器を起動して第1交通事故処理機器を初期化する」ことは、ステップd11~d15で実現できる。
【0148】
ステップd11において、第1交通事故処理機器は、起動命令に応答して、第1交通事故処理機器を起動する。
【0149】
ステップd12において、第1交通事故処理機器は、収集機器との通信接続を確立する。
【0150】
ここで、収集機器は第1事故データを収集することに用いられる。
【0151】
本開示の実施例では、収集機器は、測位機器、測距機器、カメラ及び/又は撮影機器、加速度感知機器、音声収集機器、運転方向収集機器のうちの少なくとも1つを含む。ここで、測位機器は、具体的には、GPS測位モジュール等であってもよく、測距機器はレーダ距離計等であってもよく、加速度感知機器は加速度センサ等であってもよく、音声収集機器はマイクロフォン等であってもよく、運転方向収集機器はジャイロスコープ等であってもよい。
【0152】
ステップd13において、第1交通事故処理機器は、第1ノードの第1ノード識別情報に基づいて、ブロックチェーンに対応するブロックチェーンネットワークとの通信リンクを確立する。
【0153】
ステップd14において、第1交通事故処理機器は、第1ノード識別情報に対応するノード証明書を取得し、ノード証明書をインストールする。
【0154】
ここで、ノード証明書は、ブロックチェーンにおいて第1車両のID情報を示すことに用いられる。
【0155】
ステップd15において、第1交通事故処理機器は、スマートコントラクトを取得し、スマートコントラクトをインストールして動作させる。
【0156】
いくつかの適用シナリオでは、ステップd11~d15は、第1交通事故処理機器が出荷した後に始めて使用されるときに実行される。
【0157】
図5に示される実施例に基づき、第1交通事故処理機器又は第2交通事故処理機器は、ステップ317を実行した後、図6に示すように、以下のステップを実行してもよい。
【0158】
ステップ318において、第1交通事故処理機器は、第1車両を運転しているユーザの生物特徴情報を収集し、生物特徴を検出して検出結果を得る。
【0159】
本開示の実施例では、ユーザの生物特徴情報は、ユーザの顔特徴情報(例えば、ユーザの顔写真)を含んでもよいし、ユーザの目の虹彩情報、指紋情報、更には肌のテクスチャ情報等を含んでもよい。
【0160】
例示的に、第1車両に装着された第1交通事故処理機器と通信接続するカメラにより、第1車両の運転席上の運転者の顔特徴情報を含む写真を収集し、収集された顔特徴情報を含む写真とブロックチェーンに記憶されている参照写真とを比較して、該運転者がブロックチェーンに登録しているかどうかを決定し、これにより、検出結果を得る。
【0161】
ステップ319において、検出結果として生物特徴情報がブロックチェーンに記憶されていない場合、第1交通事故処理機器は、提示情報を出力する。
【0162】
ここで、提示情報は、ユーザが許可証明書を入力することを提示することに用いられる。
【0163】
本開示の実施例では、検出結果として生物特徴情報がブロックチェーンに記憶されている場合、ブロックチェーンに当該ユーザに関する情報及びブロックチェーンウォレットがあるため、登録などの操作を行う必要がない。検出結果として生物特徴情報がブロックチェーンに記憶されていない場合、第1交通事故処理機器は、提示情報を出力し、提示情報を出力する方式は、音声方式、又はテキスト提示情報を出力して第1交通事故処理機器の表示画面に表示する方式、又はテキスト提示情報を出力して第1交通事故処理機器と通信接続する、情報を表示できる表示機器(例えば、携帯電話等)に表示する方式、又は音声情報を出力する同時にテキスト提示情報を出力する方式であり得る。
【0164】
許可証明書は、通常、関連部門によって運転者に発行された車両を運転する運転免許証であり、運転免許証は、自動車運転免許証、又は非自動車運転免許証を含む。いくつかの適用シナリオでは、運転免許証に加えて、許可証明書は、車両の車検証を更に含み得る。
【0165】
ステップ320において、第1交通事故処理機器は、許可証明書を受信する。
【0166】
本開示の実施例では、第1交通事故処理機器は、ユーザによってアップロードされた許可証明書を受信する。
ステップ321において、ユーザの生物特徴情報が許可証明書に含まれる生物特徴情報に一致する場合、第1交通事故処理機器は、第1車両の車両識別情報を取得する。
【0167】
ステップ322において、許可証明書、生物特徴情報、第1車両の車両識別情報及びノード証明書を関連付けて、関連情報を得、関連情報をブロックチェーンに記憶する。
【0168】
ここで、関連情報は、ユーザが第1車両を運転することを許可していることを示す。
【0169】
本開示の実施例では、第1交通事故処理機器は、収集されたユーザの顔特徴情報を含む写真及び運転免許証のユーザの写真に対して顔マッチング処理を行い、収集されたユーザの顔特徴情報を含む写真と運転免許証のユーザの写真がマッチングする場合、第1交通事故処理機器は、第1車両の車両識別情報、運転免許証、収集されたユーザの顔特徴情報を含む写真及び第1交通事故処理機器に対応するノード証明書に対してバインド処理を行い、バインドされた情報をブロックチェーンに記憶し、これによって、当該ユーザが次回に第1車両を運転するときに、運転免許証等の情報を再入力する必要がなくなり、第1車両を運転するときの認証操作過程を省略することができる。
【0170】
ステップ323において、第1交通事故処理機器は、関連情報における許可証明書に基づいて、第1ウォレットアドレスを生成して第1ブロックチェーンウォレットを得る。
【0171】
ここで、第1ブロックチェーンウォレットは、許可証明書に対応する第1目標処罰判定結果における対応する処罰を記憶することに用いられる。
【0172】
本開示の実施例では、第1ブロックチェーンウォレットには、当該車両を運転するユーザに対応する通貨が記憶されており、いくつかの適用シナリオでは、規制違反による当該ユーザの減点記録を更に含み得る。
【0173】
説明すべきこととして、ステップ318~323は、主に、第1車両がユーザで運転する必要がある車両である場合を考慮している。無人運転車両にユーザ運転モードがある場合にも、ステップ318~323を実行されるべきである。無人運転車両が無人運転モードにあるときにステップ318~323を実行する必要があるかどうかは、具体的には、実際の交通ルールに従って実行することができる。車両が第2車両である場合、実施過程はステップ318~323に示すとおりであり、ここでは繰り返して記載しない。
【0174】
図6に示される実施例に基づき、第1交通事故処理機器は、ステップ312又はステップ314を実行した後、図7に示すように、ステップ324~325又はステップ326~327を実行してもよい。
【0175】
ステップ324において、第2交通事故処理機器は、第2ブロックチェーンウォレットから第1賠償額を差し引き、第1賠償額を第1交通事故処理機器に送信する。
【0176】
ステップ325において、第1交通事故処理機器は、第2交通事故処理機器によって送信された第1賠償額を受信し、第1賠償額を第1ブロックチェーンウォレットに記憶する。
【0177】
ここで、第1目標処罰判定結果は第1賠償額を含む。第2目標処罰判定結果は第1賠償額を含む。
【0178】
本開示の実施例では、第1目標処罰判定結果又は第2目標処罰判定結果は、加害者が支払うべき賠償額を更に含み得る。第1目標処罰判定結果又は第2目標処罰判定結果として第2車両に責任があり、第1車両に責任がないと判定された場合、第2交通事故処理機器は、第2車両を運転しているユーザに対応する許可証明書に関連する第2ブロックチェーンウォレットから、第2目標処罰判定結果に含まれる第1賠償額を差し引いて、第1交通事故処理機器に送信し、第1交通事故処理機器は、第1賠償額を受信した後、第1車両を運転しているユーザに対応する許可証明書に関連する第1ブロックチェーンウォレットに第1賠償額を記憶する。
【0179】
本開示の他の実施例では、ステップ325の後に、第2交通事故処理機器は、以下のステップを実行してもよい。第2目標処罰判定結果として、第2車両が加害者であり、規制に違反した場合、第2ブロックチェーンウォレットから目標数値個数の運転信用値を差し引く。
【0180】
ここで、目標数値個数の運転信用値は、第2目標処罰判定結果に属する。
【0181】
本開示の実施例では、運転信用値は、運転者に現在設定されているポイント値であり得、規制に違反した場合、減点操作を行う。目標数値個数の運転信用値は、具体的には、交通ルールに従って、現在どの規制に違反しているかを決定することにより取得できる。
【0182】
ステップ326において、第1交通事故処理機器は、第1ブロックチェーンウォレットから第2賠償額を差し引き、第2賠償額を第2交通事故処理機器に送信する。
【0183】
ステップ327において、第2交通事故処理機器は、第1交通事故処理機器によって送信された第2賠償額を受信し、第2賠償額を第2ブロックチェーンウォレットに記憶する。
【0184】
ここで、第1目標処罰判定結果は第2賠償額を含み、第2目標処罰判定結果は第2賠償額を含む。
【0185】
本開示の他の実施例では、第1交通事故処理機器は、ステップ327を実行した後に、以下のステップを実行してもよい。第1目標処罰判定結果として、第1車両が加害者であり、規制に違反した場合、第1ブロックチェーンウォレットから目標数値個数の運転信用値を差し引く。
【0186】
ここで、目標数値個数の運転信用値は、第1目標処罰判定結果に属する。
【0187】
説明すべきこととして、第1交通事故処理機器と第2交通事故処理機器の操作は同じであってもよく、両者は交換可能である。
【0188】
説明すべきこととして、本実施例における他の実施例と同じステップ及び同じ内容の説明については、他の実施例の説明を参照することができ、ここでは繰り返して記載しない。
【0189】
本開示の実施例で提供される交通事故処理方法では、第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを得、第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得た後、第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信し、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定する。このようにして、交通事故の当事者で動作するスマートコントラクトが同じであり、これによって事故処罰判定処理の一貫性を保証することができ、交通事故の当事者は、ブロックチェーンネットワークにおけるノードとしてポイントツーポイント通信を直接に行い、対応する処罰判定結果をやり取りすることができ、ブロックチェーンネットワークにおけるノード間の通信過程を簡素化し、交通事故が発生したとき、交通事故処理過程が煩雑で時間がかかり、交通事故処理効率が低いという問題を解決し、ブロックチェーンに基づく事故処罰判定処理の公信力を保証し、交通事故処理効率を効果的に改善する。
【0190】
上記の実施例に基づき、本開示の実施例は第1交通事故処理機器を提供し、当該第1交通事故処理機器は、図1~7に対応する実施例で提供される交通事故処理方法に適用でき、第1交通事故処理機器はブロックチェーンの第1ノードに対応し、図8を参照すると、当該第1交通事故処理機器4は、プロセッサ41、メモリ42及び通信バス43を備える。
【0191】
通信バス43は、プロセッサ41とメモリ42との間の通信接続を実現するように構成される。
【0192】
プロセッサ41は、メモリに記憶されているスマートコントラクトを動作させ、スマートコントラクトによって、メモリに記憶されている交通事故処理プログラムを実行することによって、
第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得することであって、第1交通事故処理機器と第1車両との間には関連関係がある、ことと、
第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得ることと、
第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信することであって、第2交通事故処理機器と交通事故における第1車両以外の第2車両は関連関係があり、第2交通事故処理機器は、ブロックチェーンにおける第2ノードに対応し、第2交通事故処理機器でスマートコントラクトが動作しており、第2処罰判定結果は、第2交通事故処理機器がスマートコントラクトによって交通事故に対して事故処罰判定処理を行うことによって得られたものである、ことと、
第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定することと、を実行するように構成される。
【0193】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得した後に、
第1事故データを第1交通事故処理機器の記憶領域に記憶するように構成される。
【0194】
本開示の他の実施例では、プロセッサが第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定することは、
第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致する場合、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果を第1目標処罰判定結果として決定することによって実現できる。
【0195】
本開示の他の実施例では、プロセッサが第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定することは、
前記第1処罰判定結果と前記第2処罰判定結果とが一致しない場合、裁決要求を処罰判定機器に送信することであって、前記裁決要求は、前記ブロックチェーンにおける第1事故データに基づいて事故処罰判定処理を行って第1目標処罰判定結果を得るように前記処罰判定機器に指示する、ことと、
処罰判定機器によって送信された第1目標処罰判定結果を受信することと、を実行することによって実現できる。
【0196】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定した後、
第1目標処罰判定結果をブロックチェーンに記憶するように構成される。
【0197】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信する前に、
第2交通事故処理機器との通信接続を確立するように構成される。
【0198】
本開示の他の実施例では、プロセッサが第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得ることは、
第2車両の第2事故データを取得することと、
第1事故データ及び第2事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得ることと、を実行することによって実現できる。
【0199】
本開示の他の実施例では、プロセッサが第2車両の第2事故データを取得することは、
ブロックチェーンから第2事故データを取得することと、
又は、要求命令を第2交通事故処理機器に送信することであって、要求命令は、第2交通事故処理機器が第2事故データを第1交通事故処理機器に送信するように要求することに用いられる、ことと、
第2交通事故処理機器によって送信された第2事故データを受信することと、を実行することによって実現できる。
【0200】
本開示の他の実施例では、プロセッサが第2交通事故処理機器との通信接続を確立することは、
第2車両の車両識別情報を取得することと、
第2車両の車両識別情報に対応する通信方式を決定することと、
通信方式に基づいて、第2交通事故処理機器との通信接続を確立することと、を実行することによって実現できる。
【0201】
本開示の他の実施例では、メモリに記憶されている通信方式は、所定の通信ネットワークによって通信するリアルタイムの通信ツール方式、又は、無線近距離リアルタイムの通信方式を含む。
【0202】
本開示の他の実施例では、プロセッサがステップ通信方式に基づいて、第2交通事故処理機器との通信接続を確立することは、
第1車両と第2車両との間の目標距離が所定距離範囲内にある場合、無線近距離リアルタイムの通信方式を起動し、無線近距離リアルタイムの通信方式によって第2交通事故処理機器との通信接続を確立することによって実現でき、ここで、第1事故データは目標距離を含む。
【0203】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、目標車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得する前に、
起動命令を受信することと、
起動命令に応答して、第1交通事故処理機器を起動して第1交通事故処理機器を初期化することと、を実行するように構成される。
【0204】
本開示の他の実施例では、プロセッサが起動命令に応答して、第1交通事故処理機器を起動して第1交通事故処理機器を初期化することは、
起動命令に応答して、第1交通事故処理機器を起動することと、
収集機器との通信接続を確立することであって、収集機器は、第1事故データを収集することに用いられる、ことと、
第1ノードの第1ノード識別情報に基づいて、ブロックチェーンに対応するブロックチェーンネットワークとの通信リンクを確立することと、
第1ノード識別情報に対応するノード証明書を取得し、ノード証明書をインストールすることであって、ノード証明書は、ブロックチェーンにおいて第1車両のID情報を示すことに用いられる、ことと、
スマートコントラクトを取得し、スマートコントラクトをインストールして動作させることと、によって実現できる。
【0205】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、ステップ起動命令に応答して、第1交通事故処理機器を起動して第1交通事故処理機器を初期化した後、
第1車両を運転しているユーザの生物特徴情報を収集し、生物特徴情報を検出して検出結果を得ることと、
検出結果として、生物特徴情報がブロックチェーンに記憶されていない場合、提示情報を出力することであって、提示情報は、ユーザが許可証明書を入力することを提示することに用いられる、ことと、
許可証明書を受信することと、
ユーザの生物特徴情報が許可証明書に含まれる生物特徴情報に一致する場合、第1車両の車両識別情報を取得することと、
許可証明書、生物特徴情報、第1車両の車両識別情報及びノード証明書を関連付けて、関連情報を得、関連情報をブロックチェーンに記憶することであって、関連情報は、ユーザが第1車両を運転することを許可していることを示す、ことと、
関連情報における許可証明書に基づいて、第1ウォレットアドレスを生成して第1ブロックチェーンウォレットを得ることであって、第1ブロックチェーンウォレットは、許可証明書に対応する第1目標処罰判定結果における対応する処罰を記憶することに用いられる、ことと、を実行するように構成される。
【0206】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定した後、
第2交通事故処理機器によって送信された第1賠償額を受信し、第1賠償額を第1ブロックチェーンウォレットに記憶することであって、第1目標処罰判定結果は第1賠償額を含む、ことと、
又は、第1ブロックチェーンウォレットから第2賠償額を差し引き、第2賠償額を第2交通事故処理機器に送信することであって、第1目標処罰判定結果は第2賠償額を含む、ことと、を実行するように構成される。
【0207】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定した後、
第1目標処罰判定結果として、第1車両が事故の加害者であり、規則に違反した場合、第1ブロックチェーンウォレットから目標数値個数の運転信用値を差し引くように構成され、ここで、目標数値個数の運転信用値は第1目標処罰判定結果に属する。
【0208】
説明すべきこととして、本実施例におけるプロセッサによって実行されるステップの具体的な実施過程については、図1~7に対応する実施例で提供される交通事故処理方法の実施過程を参照することができ、ここでは繰り返して記載しない。
【0209】
本開示の実施例で提供される交通事故処理機器において、交通事故の当事者で動作するスマートコントラクトが同じであることにより、事故処罰判定処理の一貫性を保証することができ、交通事故の当事者は、ブロックチェーンネットワークにおけるノードとしてポイントツーポイント通信を直接に行い、対応する処罰判定結果をやり取りすることができ、ブロックチェーンネットワークにおけるノード間の通信過程を簡素化し、交通事故が発生したとき、交通事故処理過程が煩雑で時間がかかり、交通事故処理効率が低いという問題を解決し、ブロックチェーンに基づく事故処罰判定処理の公信力を保証し、交通事故処理効率を効果的に改善する。
【0210】
上記の実施例に基づき、本開示の実施例は記憶媒体を提供し、当該記憶媒体には1つ又は複数のプログラムが記憶されており、当該1つ又は複数のプログラムは1つ又は複数のプロセッサによって実行され、これによって、
第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得することであって、第1交通事故処理機器と第1車両との間には関連関係がある、ことと、
第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得ることと、
第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信することであって、第2交通事故処理機器と交通事故における第1車両以外の第2車両は関連関係があり、第2交通事故処理機器は、ブロックチェーンネットワークにおける第2ノードに対応し、第2交通事故処理機器でスマートコントラクトが動作しており、第2処罰判定結果は、第2交通事故処理機器がスマートコントラクトによって交通事故に対して事故処罰判定処理を行うことによって得られたものである、ことと、
第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定することと、を実行する。
【0211】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得した後に、
第1事故データを第1交通事故処理機器の記憶領域に記憶するように構成される。
本開示の他の実施例では、プロセッサが第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定することは、具体的には、
第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致する場合、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果を第1目標処罰判定結果として決定することによって実現できる。
【0212】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、
第1処罰判定結果と第2処罰判定結果とが一致しない場合、裁決要求を処罰判定機器に送信することであって、裁決要求は、処罰判定機器がブロックチェーンにおける第1事故データに基づいて事故処罰判定処理を行って第1目標処罰判定結果を得るように指示する、ことと、
処罰判定機器によって送信された第1目標処罰判定結果を受信するように構成されることと、を実行するように構成される。
【0213】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定した後、
第1目標処罰判定結果をブロックチェーンに記憶するように構成さされる。
【0214】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信する前に、
第2交通事故処理機器との通信接続を確立するように構成される。
本開示の他の実施例では、プロセッサが第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得ることは、具体的には、
第2車両の第2事故データを取得することと、
第1事故データ及び第2事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得ることと、によって実現できる。
【0215】
本開示の他の実施例では、プロセッサが第2車両の第2事故データを取得することは、具体的には、
ブロックチェーンから第2事故データを取得することと、
又は、要求命令を第2交通事故処理機器に送信することであって、要求命令は、第2交通事故処理機器が第2事故データを第1交通事故処理機器に送信するように要求することに用いられる、ことと、
第2交通事故処理機器によって送信された第2事故データを受信することと、によって実現できる。
【0216】
本開示の他の実施例では、プロセッサが第2交通事故処理機器との通信接続を確立することは、具体的には、
第2車両の車両識別情報を取得することと、
第2車両の車両識別情報に対応する通信方式を決定することと、
通信方式に基づいて、第2交通事故処理機器との通信接続を確立することと、によって実現できる。
【0217】
本開示の他の実施例では、通信方式は、所定の通信ネットワークによって通信するリアルタイムの通信ツール方式、又は、無線近距離リアルタイムの通信方式を含む。
【0218】
本開示の他の実施例では、プロセッサがステップ通信方式に基づいて、第2交通事故処理機器との通信接続を確立することは、具体的には、
第1車両と第2車両との間の目標距離が所定距離範囲内にある場合、無線近距離リアルタイムの通信方式を起動し、無線近距離リアルタイムの通信方式によって第2交通事故処理機器との通信接続を確立することによって実現でき、ここで、第1事故データは目標距離を含む。
【0219】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、目標車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得する前に、
起動命令を受信することと、
起動命令に応答して、第1交通事故処理機器を起動して第1交通事故処理機器を初期化することと、を実行するように構成される。
【0220】
本開示の他の実施例では、プロセッサが起動命令に応答して、第1交通事故処理機器を起動して第1交通事故処理機器を初期化することは、
起動命令に応答して、第1交通事故処理機器を起動することと、
収集機器との通信接続を確立することであって、収集機器は、第1事故データを収集することに用いられる、ことと、
第1ノードの第1ノード識別情報に基づいて、ブロックチェーンに対応するブロックチェーンネットワークとの通信リンクを確立することと、
第1ノード識別情報に対応するノード証明書を取得し、ノード証明書をインストールすることであって、ノード証明書は、ブロックチェーンにおいて第1車両のID情報を示すことに用いられる、ことと、
スマートコントラクトを取得し、スマートコントラクトをインストールして動作させることと、によって実現できる。
【0221】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、ステップ起動命令に応答して、第1交通事故処理機器を起動して第1交通事故処理機器を初期化した後、
第1車両を運転しているユーザの生物特徴情報を収集し、生物特徴情報を検出して検出結果を得ることと、
検出結果として、生物特徴情報がブロックチェーンに記憶されていない場合、提示情報を出力することであって、提示情報は、ユーザが許可証明書を入力することを提示することに用いられる、ことと、
許可証明書を受信することと、
ユーザの生物特徴情報が許可証明書に含まれる生物特徴情報に一致する場合、第1車両の車両識別情報を取得することと、
許可証明書、生物特徴情報、第1車両の車両識別情報及びノード証明書を関連付けて、関連情報を得、関連情報をブロックチェーンに記憶することであって、関連情報は、ユーザが第1車両を運転することを許可していることを示す、ことと、
関連情報における許可証明書に基づいて、第1ウォレットアドレスを生成して第1ブロックチェーンウォレットを得ることであって、第1ブロックチェーンウォレットは、許可証明書に対応する第1目標処罰判定結果における対応する処罰を記憶することに用いられる、ことと、を実行するように構成される。
【0222】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定した後、
第2交通事故処理機器によって送信された第1賠償額を受信し、第1賠償額を第1ブロックチェーンウォレットに記憶することであって、第1目標処罰判定結果は第1賠償額を含む、ことと、
又は、第1ブロックチェーンウォレットから第2賠償額を差し引き、第2賠償額を第2交通事故処理機器に送信することであって、第1目標処罰判定結果は第2賠償額を含む、ことと、を実行するように構成される。
【0223】
本開示の他の実施例では、プロセッサは更に、第1処罰判定結果及び第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定した後、
第1目標処罰判定結果として、第1車両が事故の加害者であり、規則に違反した場合、第1ブロックチェーンウォレットから目標数値個数の運転信用値を差し引くように構成され、ここで、目標数値個数の運転信用値は第1目標処罰判定結果に属する。
【0224】
説明すべきこととして、本実施例におけるプロセッサによって実行されるステップの具体的な実施過程については、図1~7に対応する実施例で提供される交通事故処理方法の実施過程を参照することができ、ここでは繰り返して記載しない。
【0225】
上記は、本開示の実施例に過ぎず、本開示の保護範囲を限定することを意図するものではない。本開示の趣旨及び範囲内で行われるあらゆる変形、均等の置換、改善などは、すべて本開示の保護範囲に含まれるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0226】
本開示の実施例は交通事故処理方法、機器及び記憶媒体を提供し、ここで、前記交通事故処理方法は、第1交通事故処理機器で動作するスマートコントラクトに適用され、前記第1交通事故処理機器はブロックチェーンネットワークにおける第1ノードに対応し、前記交通事故処理方法は、第1車両に交通事故が発生したときの第1事故データを取得することであって、前記第1交通事故処理機器と前記第1車両は関連関係がある、ことと、前記第1事故データに基づいて、事故処罰判定処理を行って第1処罰判定結果を得ることと、第2交通事故処理機器によって送信された第2処罰判定結果を受信することであって、前記第2交通事故処理機器と前記交通事故における前記第1車両以外の第2車両は関連関係があり、前記第2交通事故処理機器は前記ブロックチェーンネットワークにおける第2ノードに対応し、前記第2交通事故処理機器で前記スマートコントラクトが動作しており、前記第2処罰判定結果は、前記第2交通事故処理機器が前記スマートコントラクトによって交通事故に対して事故処罰判定処理を行うことによって得られたものである、ことと、前記第1処罰判定結果及び前記第2処罰判定結果に基づいて、第1目標処罰判定結果を決定することと、を含む。ブロックチェーンネットワークにおけるノード間の通信過程を簡素化し、ブロックチェーンに基づく事故処罰判定処理の公信力を保証し、交通事故処理効率を効果的に改善する。
図1
図2
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図8