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▶ 赤沼 茂樹の特許一覧

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  • 特許-傘の柄の滑り止め 図1
  • 特許-傘の柄の滑り止め 図2
  • 特許-傘の柄の滑り止め 図3
  • 特許-傘の柄の滑り止め 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-12
(45)【発行日】2024-03-21
(54)【発明の名称】傘の柄の滑り止め
(51)【国際特許分類】
   A45B 9/04 20060101AFI20240313BHJP
【FI】
A45B9/04 A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020070066
(22)【出願日】2020-03-23
(65)【公開番号】P2021146169
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2022-06-27
(73)【特許権者】
【識別番号】513279489
【氏名又は名称】赤沼 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】赤沼 茂樹
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】実開平06-084912(JP,U)
【文献】実開平06-000128(JP,U)
【文献】実開昭60-010517(JP,U)
【文献】登録実用新案第3123683(JP,U)
【文献】中国実用新案第204157827(CN,U)
【文献】特開2010-184099(JP,A)
【文献】実開平06-062814(JP,U)
【文献】登録実用新案第3196915(JP,U)
【文献】実開昭56-171715(JP,U)
【文献】特開2007-020611(JP,A)
【文献】実開平07-003330(JP,U)
【文献】登録実用新案第3133096(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45B 1/00~27/02
A47G 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
逆U字状に形成された傘の柄につけるための滑り止め補助具であって、
前記補助具は、一端及び他端を有する細長形状であり、スポンジやゴムのように変形しやすい材質であり、傘の柄の先端が前記細長形状の略半分まで嵌合する一端を有し、机の上面に載置するための前記細長形状の略半分の残りの他端を有し、
他端を机の上面に載置した際に、先端が机の上面に対して机の上面と平行になるように曲がること特徴とする、滑り止め補助具。
【請求項3】
逆U字状に形成された傘の柄であって、傘の柄の先端に、平板状の棒状の回転部が回転軸を介して、傘の柄に対して回転可能に取り付けられ、
傘の柄を机の上面に載置した際に、前記回転部が机の面に対して平行になるように回転ることを特徴とする、傘の柄。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は傘を立てかける時に倒れにくくする、傘の柄の滑り止めに関するものである。
【背景技術】
【0002】
傘の柄はU字型をしており、これを机などの上に乗せることができる。しかし横からの衝撃に弱く、少し触れただけで滑って傘が倒れてしまうことがあった。
【0003】
この問題を解決する手段として、例えば傘の柄に滑り止めのゴム製の補助具を取り付けることが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2010-184099
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし特許文献1のような道具では、テーブルと傘の角度が適切でないと滑り止めの効果が薄かった。傘の柄やこのような滑り止めは、机との接触面積が狭いため、摩擦係数が小さくなり、滑りやすくなる。そのため傘の柄と机の接触面積を大きくすれば滑りにくくなると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、本発明の第一の観点にかかる傘の柄は、先端が変形する柔らかい素材にする、ことを特徴とする。
【0007】
本発明の別の観点にかかる傘の柄は、先端に回転部をつけることで角度を調整できる、ことを特徴とする。
【0008】
本発明の別の観点にかかる傘の柄は、先端が外側にカーブしている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、傘の柄のみを改良するか、補助具をつけることによって、傘が机などから落下することや、倒れることを防ぐことをできる。これによって傘を倒すことで周りに迷惑をかけずにすみ、倒した傘を持ち上げるというストレスから解放される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】 第1の実施形態に関わる、柔らかい材質を用いた傘の柄。
図2】 第2の実施形態に関わる、先端が回る傘の柄。
図3】 第3の実施形態に関わる、先端が外側にカーブしている傘の柄。
図4】 第4の実施形態に関わる、折り畳み傘とフック
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1に第1の実施形態を示す。傘の柄101の先端にゴムやスポンジのような柔らかい素材でできた滑り止め102を付ける。傘を机に立てかける時に、傘の柄101を机103にのせると、滑り止め102は自重によって変形する。変形した滑り止め102は机103との接触面が大きくなるため、摩擦力が大きくなり、滑りにくくなる。
【0012】
図2に第2の実施形態を示す。傘の柄101の先端に回転部201を取り付ける。回転部201は机103にのせたときに動作し、机103と平行になる。これによって回転部201と机103の接触面積は大きくなるため、摩擦力が大きくなり、滑りにくくなる。
【0013】
図3に第3の実施形態を示す。傘の柄101の先端をカーブ301の形状にする。このときカーブは円弧ではなく、飽和曲線のように外側に行くほど曲率を緩やかにするといい。これによって傘の立てかけた角度に関係なく傘の柄101と机103との接触面積が増加し、滑りにくくなる。
【0014】
図4に第4の実施形態を示す。折り畳み傘401は普通の傘のように柄がないので、机に立てかけるものがない。そのためストラップ402にフック403を取り付け、傘の柄101の代わりになる。なおフック403は第1~3の実施形態のような形状または材質のいずれかを適用する。
【符号の説明】
【0015】
101 傘の柄
102 滑り止め
103 机
201 回転部
301 カーブ
401 折り畳み傘
402 ストラップ
403 フック
図1
図2
図3
図4