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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-12
(45)【発行日】2024-03-21
(54)【発明の名称】体温測定システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/01 20060101AFI20240313BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20240313BHJP
【FI】
A61B5/01 100
A61B5/00 D
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020102072
(22)【出願日】2020-06-12
(65)【公開番号】P2021194199
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2023-03-27
(73)【特許権者】
【識別番号】501428545
【氏名又は名称】株式会社デンソーウェーブ
(74)【代理人】
【識別番号】100095795
【弁理士】
【氏名又は名称】田下 明人
(74)【代理人】
【識別番号】100143454
【弁理士】
【氏名又は名称】立石 克彦
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 雅彦
【審査官】佐々木 創太郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/050397(WO,A1)
【文献】特開2011-039959(JP,A)
【文献】特開2020-089592(JP,A)
【文献】特開2012-219539(JP,A)
【文献】特開2005-115460(JP,A)
【文献】特開2020-005181(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0254472(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00 - 5/01
5/06 - 5/22
9/00 -10/06
G01K 1/00 -19/00
G06T 7/00 - 7/90
G06V 10/00 -20/90
30/418
40/16
40/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者の顔を撮像する認証用カメラと、
前記認証用カメラにより撮像された前記対象者の顔画像を利用して当該対象者の認証処理を行う認証部と、
前記認証部による認証処理が行われる前記対象者の顔を撮像するサーモグラフィカメラと、
前記サーモグラフィカメラによるサーモグラフィ画像から前記対象者の顔の温度に関する体温情報を取得する取得部と、
前記認証部により認証された前記対象者を特定可能な対象者特定情報と前記取得部によって取得された前記体温情報とが関連付けられて記憶される記憶部と、
を備え
前記認証部は、前記認証用カメラによって取得された撮像画像から顔特徴点が抽出されることで顔画像が検出されたのち前記体温情報を取得可能な前記サーモグラフィカメラの撮像と温度情報の取得完了に合わせて、前記認証処理の完了を制御することを特徴とする体温測定システム。
【請求項2】
前記記憶部には、前記対象者特定情報及び前記体温情報に加えて、前記認証処理が行われた場所及び時間に関する情報が関連付けられて記憶されることを特徴とする請求項1に記載の体温測定システム。
【請求項3】
前記取得部は、前記認証処理時に利用した顔画像に基づいて、前記サーモグラフィ画像から前記体温情報を取得する範囲を限定することを特徴とする請求項1又は2に記載の体温測定システム。
【請求項4】
前記サーモグラフィカメラによる撮像範囲を画面表示可能な表示部が、前記サーモグラフィカメラによって顔が撮像される前記対象者から視認される位置に配置されることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の体温測定システム。
【請求項5】
前記表示部の表示画面には、前記サーモグラフィ画像において前記体温情報を取得する範囲に対応する検温範囲が表示されることを特徴とする請求項4に記載の体温測定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象者の体温を測定してデータベース化する体温測定システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、入国時の検疫所等では、サーモグラフィカメラを使用して対象者を撮像し、そのサーモグラフィ画像において対象者の顔などの色から識別される体温を確認する作業が行われる。具体的には、検疫所等の検疫担当者は、設定温度(例えば、37.5℃)に対応する基準色(例えば、赤色)を覚えておき、サーモグラフィ画像において対象者が占める範囲で上記基準色よりも温度が高い表現色が表示されているか否かを確認する。これにより、コロナウィルスの保菌者など、所定の感染症にかかっているために体温が高くなっている可能性のある対象者を識別することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許4604606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、対象者の体温計測が必要な場所としては、検疫所だけではなく、会社や事業所、工場、ビル、会議室なども想定される場合がある。特に、感染症が流行しているような状況では、入場時等に認証を必要とするような場所において、対象者の体温を測定してデータベース化することで、集団感染発生時に、感染者だけでなくその感染者に接触等しているために感染の可能性がある者まで容易に特定することができる。
【0005】
しかしながら、サーモグラフィカメラによる温度測定領域(撮像領域)に体温を測定すべき対象者を含めた複数人が1度に映り込むと、サーモグラフィ画像に出現した色画像から対象者を特定するため、対象者がどの人であるかを見誤ってしまう可能性がある。そうすると、対象者の体温情報が記憶されるデータベースの信頼性が低下してしまうという問題がある。例えば、上記特許文献1に開示される人体検出装置では、イメージ・センサにおける撮像範囲とサーモパイル・アレイにおける熱検出範囲を重複させるように配置し、サーモパイル・アレイの出力が示す人体らしき範囲のみを顔抽出範囲と限定することで、顔検出処理の負荷を軽減できるが、複数人が1度に映り込んでしまうと、対象者がどの人であるかを見誤ってしまう可能性がある。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、複数人がサーモグラフィ画像に出現する可能性がある場合でも、そのサーモグラフィ画像を利用して測定された対象者の体温の測定精度を高め得る体温測定システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の体温測定システム(1)は、
対象者の顔を撮像する認証用カメラ(10a,10b)と、
前記認証用カメラにより撮像された前記対象者の顔画像を利用して当該対象者の認証処理を行う認証部(20a,20b)と、
前記認証部による認証処理が行われる前記対象者の顔を撮像するサーモグラフィカメラ(30a,30b)と、
前記サーモグラフィカメラによるサーモグラフィ画像から前記対象者の顔の温度に関する体温情報を取得する取得部(40a,40b)と、
前記認証部により認証された前記対象者を特定可能な対象者特定情報と前記取得部によって取得された前記体温情報とが関連付けられて記憶される記憶部(50)と、
を備え
前記認証部は、前記認証用カメラによって取得された撮像画像から顔特徴点が抽出されることで顔画像が検出されたのち前記体温情報を取得可能な前記サーモグラフィカメラの撮像と温度情報の取得完了に合わせて、前記認証処理の完了を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明では、認証用カメラにより撮像された対象者の顔画像を利用して当該対象者の認証処理を行う認証部と、認証部による認証処理が行われる対象者の顔を撮像するサーモグラフィカメラと、サーモグラフィカメラによるサーモグラフィ画像から対象者の顔の温度に関する体温情報を取得する取得部と、認証部により認証された対象者を特定可能な対象者特定情報と取得部によって取得された体温情報とが関連付けられて記憶される記憶部と、が設けられる。
【0010】
これにより、認証処理時にサーモグラフィ画像から取得された体温情報が、認証された対象者の対象者特定情報とともに記憶部に記憶されるため、複数人がサーモグラフィ画像に出現する場合でも、認証された対象者以外の体温情報が記憶部に記憶され難くなる。認証された対象者は、認証処理時にその顔をサーモグラフィカメラにも向けることになり、その顔が他の者の顔よりもサーモグラフィカメラに近づきやすいために、サーモグラフィ画像においてその顔が他の者の顔よりも広い範囲を占めやすくなる結果、認証処理時のサーモグラフィ画像において認証された対象者の顔から体温情報が取得されやすくなるからである。このため、そのサーモグラフィ画像を利用して測定された対象者の体温の測定精度を高め、対象者の体温情報が記憶されるデータベースの信頼性を向上させることができる。
【0011】
請求項2の発明では、記憶部には、対象者特定情報及び体温情報に加えて、認証処理が行われた場所及び時間に関する情報が関連付けられて記憶される。これにより、対象者の体温情報が記憶される記憶部のデータベースからその対象者の行動履歴等を容易に把握できるので、集団感染発生時に、感染者だけでなくその感染者に接触等しているために感染の可能性がある者まで容易に特定することができる。
【0012】
請求項の発明では、認証部は、認証用カメラによって取得された撮像画像から顔特徴点が抽出されることで顔画像が検出されたのち体温情報を取得可能なサーモグラフィカメラの撮像と温度情報の取得完了に合わせて、認証処理の完了を制御する。これにより、体温情報が取得される前に認証を終えた対象者が移動してしまうこともないので、サーモグラフィ画像から体温情報を確実に取得することができる。
【0013】
請求項の発明では、取得部は、認証処理時に利用した顔画像に基づいて、サーモグラフィ画像から体温情報を取得する範囲を限定する。認証用カメラによる撮像範囲とサーモグラフィカメラによる撮像範囲との位置関係が関連付けられることで、認証処理時に利用した顔画像に対応するサーモグラフィ画像での範囲を、対象者の顔の範囲として特定することができる。これにより、サーモグラフィ画像から体温情報を取得すべき範囲を正確かつ容易に特定できるので、体温測定を安定させ、かつ体温情報の取得に要する処理負荷を軽減することができる。
【0014】
請求項の発明では、サーモグラフィカメラによる撮像範囲を画面表示可能な表示部が、サーモグラフィカメラによって顔が撮像される対象者から視認される位置に配置される。これにより、認証を受けている対象者は、サーモグラフィカメラに対して体温情報を取得しやすいように顔を向けやすくなるので、サーモグラフィ画像から体温情報を確実に取得することができる。
【0015】
請求項の発明では、表示部の表示画面には、サーモグラフィ画像において体温情報を取得する範囲に対応する検温範囲が表示される。これにより、認証を受けている対象者は、額等の検温部位が上記検温範囲に合うように顔をサーモグラフィカメラに向けることで、サーモグラフィ画像において体温情報を取得する範囲を容易に限定できるので、サーモグラフィ画像から体温情報を確実に取得できるだけでなく、体温情報の取得に要する処理負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】第1実施形態に係る体温測定システムを概略的に説明する説明図である。
図2】入場ゲートに設けられる認証用カメラ、認証装置、サーモカメラ及び検温装置を説明する説明図である。
図3】出入口に設けられる認証用カメラ、認証装置、サーモカメラ及び検温装置を説明する説明図である。
図4】撮像された顔画像データから顔特徴点を抽出する箇所の一部を例示する説明図である。
図5図1の管理装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。
図6】第1実施形態に係る体温測定システムにおいて認証を要する対象者の体温を測定して記憶する際の流れを示すフローチャートである。
図7】第1実施形態の第2変形例に係る体温測定システムの要部を示す説明図である。
図8図7の表示部の表示状態を拡大して示す説明図である。
図9】第2実施形態に係る体温測定システムを概略的に説明する説明図である。
図10】第3実施形態に係る体温測定システムの要部を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[第1実施形態]
以下、本発明に係る体温測定システムの第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1図3に示すように、本実施形態に係る体温測定システム1は、認証を要する入場や入室を行う対象者Mの体温を自動的に測定してデータベース化するシステムとして構成されている。具体的には、体温測定システム1は、対象者Mの顔における額部分の温度を体温として測定して記憶するため、入退時に認証を要する複数の入場ゲート2aや出入口2bにそれぞれ設けられる認証用カメラ、認証装置、体温測定用の赤外線サーモグラフィカメラ(以下、単に、サーモカメラともいう)及び検温装置と、測定された対象者の体温データを管理する管理装置50とを備えるように構成されている。
【0027】
まず、各入場ゲート2aにそれぞれ設けられる認証用カメラ10a、認証装置20a、サーモカメラ30a及び検温装置40aについて、図2を用いて説明する。なお、入場ゲート2aは、認証装置20aにて認証成功と判断されることで通過が許可されるように構成されている。
【0028】
認証用カメラ10aは、入場ゲート2aにて認証を受ける対象者Mの顔を撮像するように配置されており、その撮像画像を認証装置20aに出力するように構成されている。
【0029】
認証装置20aは、認証用カメラ10aにより撮像された対象者Mの顔画像を利用して、当該対象者Mの認証処理を行う認証部として機能するものである。具体的には、認証装置20aは、対象者Mの撮像画像から抽出した各顔特徴点に基づいて顔が撮像されている範囲を顔画像として取得し、抽出された各顔特徴点にほぼ一致する顔特徴点データが予め登録されていることで、認証成功と判断する。登録された顔特徴点データには、それぞれ対象者Mを特定するための対象者特定情報(例えば、社員番号などの本人ID)が関連付けられており、認証成功時には、抽出された各顔特徴点にほぼ一致する顔特徴点データに関連付けられる1つの対象者特定情報が取得される。
【0030】
本実施形態では、顔特徴点として、目、眉、鼻、耳、口などの顔器官のそれぞれの大きさや形状、輪郭や顔器官同士の配置位置等の項目が採用されている。このため、認証装置20aにてなされる公知の顔特徴点抽出処理に応じて、図4に例示するように取得した顔画像データDについて、項目ごとの特徴、例えば、「D1:目が切れ長」や「D2:口が大きめ」等のデータが顔特徴点としてそれぞれ算出されて抽出される。
【0031】
上述のように、認証装置20aは、撮像画像において対象者Mの顔が撮像されている範囲を把握できるので、温度を測定すべき対象者Mの額部分に関する検温位置情報を、検温装置40aに対して指示することができる。
【0032】
このように構成される認証装置20aは、認証成功時に、対象者Mを特定する対象者特定情報を、認証処理が行われた場所及び時間に関する情報や、上記検温位置情報の指示に応じて検温装置40aから後述するように取得した体温情報に関連付けて、管理装置50に送信する。また、認証装置20aは、認証成功時に、入場ゲート2aに対して、通過を許可する許可情報を送信する。
【0033】
サーモカメラ30aは、その撮像範囲が認証用カメラ10aの撮像範囲にほぼ一致するように配置されており、認証装置20aにより認証処理が行われる際に、撮像範囲における熱分布を図として表したサーモグラフィ画像(以下、単に、サーモ画像ともいう)を生成して検温装置40aに出力するように構成されている。すなわち、サーモカメラ30aは、認証を行っている対象者Mの顔が撮像されたサーモ画像を、検温装置40aに出力するように機能する。
【0034】
検温装置40aは、サーモカメラ30aから受信したサーモ画像のうち認証装置20aから指示された検温位置情報から特定される範囲の温度を測定して取得し、その測定結果を体温情報として、認証装置20aに出力するように構成されている。なお、検温装置40aは、サーモ画像から対象者の顔の温度に関する体温情報を取得する「取得部」の一例に相当し得る。
【0035】
次に、各出入口2bにそれぞれ設けられる認証用カメラ10b、認証装置20b、サーモカメラ30b及び検温装置40bについて、図3を用いて説明する。なお、出入口2bは、入室が制限される部屋の扉によって通過が制限され、扉に設置される電気錠が認証装置20bでの認証成功時に解錠状態となることで通過が許可されるように構成されている。
【0036】
認証用カメラ10bは、出入口2bの通過時に認証を受ける対象者Mの顔を撮像するように配置されており、その撮像画像を認証装置20bに出力するように構成されている。
【0037】
認証装置20bは、認証装置20aと同様に、認証用カメラ10bにより撮像された対象者Mの顔画像から抽出した各顔特徴点を利用して、当該対象者Mの認証処理を行う認証部として機能するものである。認証装置20bは、認証装置20aと同様に、撮像画像において対象者Mの顔が撮像されている範囲を把握できるので、温度を測定すべき対象者Mの額部分に関する検温位置情報を、検温装置40bに対して指示することができる。認証装置20bは、認証成功時に、対象者Mを特定する対象者特定情報を、認証処理が行われた場所及び時間に関する情報や、上記検温位置情報の指示に応じて検温装置40bから後述するように取得した体温情報に関連付けて、管理装置50に送信する。また、認証装置20bは、認証成功時に、扉に設置される電気錠に対して解錠指示を送信する。
【0038】
サーモカメラ30bは、その撮像範囲が認証用カメラ10bの撮像範囲にほぼ一致するように配置されており、認証装置20bにより認証処理が行われる際に、サーモ画像を生成して検温装置40bに出力するように構成されている。
【0039】
検温装置40bは、サーモカメラ30bから受信したサーモ画像のうち認証装置20bから指示された検温位置情報から特定される範囲の温度を測定して取得し、その測定結果を体温情報として、認証装置20bに出力するように構成されている。なお、検温装置40bは、サーモ画像から対象者の顔の温度に関する体温情報を取得する「取得部」の一例に相当し得る。
【0040】
管理装置50は、各認証装置20aや各認証装置20bから受信した対象者特定情報及び体温情報等を管理するためのサーバとして構成されている。この管理装置50は、図5に示すように、管理装置50全体を統括的に制御する制御部51、記憶部52、表示部53、操作部54、通信部55などを備えている。
【0041】
記憶部52は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等の記憶デバイスにより構成され、この記憶部52には、受信した対象者特定情報及び体温情報や認証処理が行われた場所及び時間等に関する情報が記憶されたデータベースが構築されている。表示部53は、液晶モニタ等によって構成され、制御部51により表示内容が制御されるように構成されている。操作部54は、キーボードやマウス等により構成され、その操作に応じた操作信号を制御部51に対して与える構成をなしており、制御部51は、この操作信号を受けて操作信号の内容に応じた動作を行う。通信部55は、各認証装置20a及び各認証装置20b等の外部装置と通信を行うための通信インタフェースであって、制御部51と協働して通信処理を行うように構成されている。
【0042】
このように構成される管理装置50では、各認証装置20aや各認証装置20bから対象者特定情報及び体温情報等が受信されるごとに、対象者特定情報及び体温情報等を追加するように記憶部52のデータベースが更新される。
【0043】
これにより、更新される記憶部52のデータベースに記憶されるデータを解析等することで、例えば、認証を受けた対象者のうち所定の体温以上となる対象者を抽出して、その抽出結果等を表示部53にて画面表示することができる。特に、記憶部52のデータベースには、認証処理が行われた場所及び時間等に関する情報も記憶されているために、各対象者の行動履歴等も容易に把握できる。このため、上述のように抽出された対象者の行動履歴に基づいて、例えば、同じ室内に長時間在室していた他の対象者など、行動履歴が一部重なる他の対象者等を抽出して、その抽出結果等を表示部53にて画面表示することができる。これにより、集団感染発生時に、感染者だけでなくその感染者に接触等しているために感染の可能性がある者まで容易に特定することができる。なお、管理装置50は、対象者特定情報と体温情報とが関連付けられて記憶される「記憶部」の一例に相当し得る。
【0044】
次に、本実施形態に係る体温測定システム1において、認証を受けた各対象者の体温データ等をデータベースに記憶する際に、各装置にて行われる処理について、入場ゲート2aでの認証を例に、図6のフローチャートを参照して詳述する。
【0045】
認証装置20aでは、認証用カメラ10aから撮像画像を取得し(図6のS101)、この撮像画像から顔画像を検出するための顔画像検出処理がなされる(S103)。この顔画像検出処理にて、撮像画像から顔特徴点が抽出されないために顔画像が検出されない場合には(S105でNo)、認証用カメラ10aから撮像画像を取得して顔画像を検出するための処理が繰り返される。
【0046】
そして、対象者Mが入場ゲート2aを通過しようとすることで、撮像画像から顔特徴点が抽出されて顔画像が検出されると(S105でYes)、検温装置40aに対して、温度を測定すべき対象者Mの額部分に関する検温位置情報が指示される(S107)。
【0047】
検温装置40aでは、認証装置20aから検温位置情報が指示されることで、サーモカメラ30aから受信したサーモ画像のうち上記検温位置情報から特定される範囲の温度が測定され、その測定結果が体温情報として認証装置20aに出力される。このため、複数人が同時にサーモ画像に出現する場合でも、認証された対象者以外の体温情報が認証装置20aに出力され難くなる。
【0048】
認証装置20aでは、上記検温位置情報の指示に応じて検温装置40aから体温情報が取得されると(S109)、上述のように認証用カメラ10aの撮像画像から抽出された各顔特徴点を利用した認証処理がなされる(S111)。この認証が成功することで、上述のように対象者特定情報が得られると、この対象者特定情報が、認証処理が行われた場所(例えば、認証装置20aを特定する情報)及び時間に関する情報や、検温装置40aから取得した体温情報に関連付けられて、管理装置50に送信される(S113)。その後、再び、認証用カメラ10aから撮像画像を取得して顔画像を検出する処理がなされる。
【0049】
管理装置50では、認証装置20aから対象者特定情報等が受信されると、受信した対象者特定情報及び体温情報等を追加するように記憶部52のデータベースが更新される。
【0050】
なお、認証装置20a,20bは、認証失敗時でも、対象者特定情報が関連付けられない体温情報を、認証処理が行われた場所及び時間に関する情報に関連付けて、管理装置50に送信してもよい。これにより、管理装置50では、予め対象者特定情報が登録された対象者と異なる者の体温情報も管理することができる。また、認証装置20a,20bは、認証失敗時の顔画像を、体温情報等に関連付けて管理装置50に送信してもよい。
【0051】
以上説明したように、本実施形態に係る体温測定システム1では、認証用カメラ10a,10bにより撮像された対象者の顔画像を利用して当該対象者の認証処理を行う認証装置20a,20bと、認証装置20a,20bによる認証処理が行われる対象者の顔を撮像するサーモカメラ30a,30bと、サーモカメラ30a,30bによるサーモ画像から対象者の顔の温度に関する体温情報を取得する検温装置40a,40bと、認証装置20a,20bにより認証された対象者を特定可能な対象者特定情報と検温装置40a,40bによって取得された体温情報とが関連付けられて記憶される記憶部52を有する管理装置50と、が設けられる。
【0052】
これにより、認証処理時にサーモ画像から取得された体温情報が、認証された対象者の対象者特定情報とともに管理装置50のデータベースに記憶されるため、複数人がサーモ画像に出現する場合でも、認証された対象者以外の体温情報が管理装置50のデータベースに記憶され難くなる。認証された対象者は、認証処理時にその顔をサーモカメラ30a,30bにも向けることになり、その顔が他の者の顔よりもサーモカメラ30a,30bに近づきやすいために、サーモ画像においてその顔が他の者の顔よりも広い範囲を占めやすくなる結果、認証処理時のサーモ画像において認証された対象者の顔から体温情報が取得されやすくなるからである。このため、そのサーモ画像を利用して測定された対象者の体温の測定精度を高め、対象者の体温情報が記憶されるデータベースの信頼性を向上させることができる。
【0053】
特に、管理装置50のデータベースには、対象者特定情報及び体温情報に加えて、認証処理が行われた場所及び時間に関する情報が関連付けられて記憶される。これにより、対象者の体温情報が記憶される管理装置50のデータベースからその対象者の行動履歴等を容易に把握できるので、集団感染発生時に、感染者だけでなくその感染者に接触等しているために感染の可能性がある者まで容易に特定することができる。
【0054】
さらに、検温装置40a,40bは、認証装置20a,20bから指示された検温位置情報、すなわち、認証処理時に利用した顔画像に基づいて、サーモ画像から体温情報を取得する範囲を限定する。認証用カメラ10a,10bによる撮像範囲とサーモカメラ30a,30bによる撮像範囲との位置関係がほぼ一致するように関連付けられているので、認証処理時に利用した顔画像に対応するサーモ画像での範囲を、対象者の顔の範囲として特定することができる。これにより、サーモ画像から体温情報を取得すべき範囲を正確かつ容易に特定できるので、体温測定を安定させ、かつ体温情報の取得に要する処理負荷を軽減することができる。なお、認証用カメラによる撮像範囲とサーモカメラによる撮像範囲とが一致しない場合には、両撮像画像での座標を合わせ込んだ座標情報と上記検温位置情報とに基づいて、サーモ画像から体温情報を取得する範囲を限定してもよい。
【0055】
なお、本実施形態の第1変形例として、認証装置20a,20bは、体温情報を取得可能なサーモカメラ30a,30bの撮像と温度情報の取得完了に合わせて、認証処理の完了を制御してもよい。具体的には、例えば、サーモカメラ30a,30bによって体温情報を取得するために必要な時間が経過した後に、認証処理が終了するように、認証装置20a,20bでの認証処理の完了(処理時間等)を制御することができる。これにより、体温情報が取得される前に認証を終えた対象者が、入場ゲート2aや出入口2bを通過して移動してしまうこともないので、サーモ画像から体温情報を確実に取得することができる。
【0056】
また、本実施形態の第2変形例として、サーモカメラ30a,30bによる撮像範囲を画面表示可能な表示部60が、サーモカメラ30a,30bによって顔が撮像される対象者から視認される位置に配置されてもよい。具体的には、例えば、表示部60は、図7に示すような出入口2bでは、サーモカメラ30b及び認証用カメラ10bの近傍となる壁面等に配置されてもよい。これにより、認証を受けている対象者は、サーモカメラ30a,30bに対して体温情報を取得しやすいように顔を向けやすくなるので、サーモ画像から体温情報を確実に取得することができる。
【0057】
特に、図8に示すように、表示部60の表示画面には、サーモ画像において体温情報を取得する範囲に対応する検温範囲61が表示されてもよい。これにより、認証を受けている対象者は、額等の検温部位が上記検温範囲61に合うように顔をサーモカメラ30a,30bに向けることで、検温装置40a,40bでは、上記検温位置情報を利用することなく、サーモ画像において体温情報を取得する範囲を限定できるので、サーモ画像から体温情報を確実に取得できるだけでなく、体温情報の取得に要する処理負荷を軽減することができる。
【0058】
[第2実施形態]
次に、本第2実施形態に係る体温測定システムについて、図面を参照して説明する。
本第2実施形態では、複数の認証装置に対して1つのサーモカメラが用意される点が、上記第1実施形態と主に異なる。したがって、第1実施形態と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0059】
本実施形態に係る体温測定システム1aは、複数のゲートをそれぞれ通行する対象者の認証処理をゲートごとに行い、認証を行う各対象者を同時に撮像するように1つのサーモカメラが配置されるように構成される。具体的には、図9に示すように、3つの入場ゲート3a~3cのそれぞれに、対象者特定情報等が記録されたICカードを利用した認証装置70a~70cが設けられ、各認証装置70a~70cによりそれぞれ認証処理が行われる対象者を同時に撮像可能に1つのサーモカメラ80が配置される。
【0060】
各認証装置70a~70cは、対象者がかざすICカードから読み取った対象者特定情報等を照合して、認証成功時に、その対象者特定情報等を認証時刻及びその認証装置70a~70cを特定する認証部特定情報に関連付けて、管理装置50に送信するように構成されている。また、各認証装置70a~70cは、認証成功時に、対応する入場ゲート3a~3cに対して、通過を許可する許可情報を送信する。
【0061】
サーモカメラ80は、撮像範囲が各認証装置70a~70cにてそれぞれ認証を受ける対象者の顔を含めるように配置され、その撮像範囲のサーモ画像を順次生成して撮像時刻とともに管理装置50に送信するように構成されている。
【0062】
本実施形態の管理装置50では、各認証装置70a~70cから対象者特定情報や認証時刻及び認証部特定情報が受信されるごとに、これら対象者特定情報等を追加するように記憶部52のデータベースが更新される。また、管理装置50では、上述のように記憶される認証時刻とほぼ同時刻となる撮像時刻のサーモ画像がサーモカメラ80から受信されると、そのサーモ画像のうち認証部特定情報から特定される認証装置(70a~70c)を基準とする所定の検温範囲から上記体温情報が取得される。そして、この体温情報を、上記認証時刻に関連付けられる対象者特定情報に関連付けて追加するように、記憶部52のデータベースが更新される。なお、上述した認証装置70a~70cを基準とする所定の検温範囲は、認証装置70a~70cにICカードをかざす動作を行う利用者の顔を含めるように認証装置70a~70cごとに予め設定されている。また、管理装置50は、対象者特定情報から特定される対象者の顔の温度に関する体温情報をサーモ画像から取得する「取得部」、対象者特定情報及び体温情報が関連付けられて記憶される「記憶部」の一例に相当し得る。
【0063】
このように、本実施形態では、複数の入場ゲート3a~3cをそれぞれ通行する対象者の認証処理をゲートごとに行う複数の認証部としての認証装置70a~70cと、各認証装置70a~70cによりそれぞれ認証処理が行われる対象者を同時に撮像可能なサーモカメラ80と、各認証装置70a~70cによりそれぞれ認証された対象者を特定可能な対象者特定情報及び認証時刻とサーモカメラ80によりサーモ画像を撮像した撮像時刻と基づいて、対象者特定情報から特定される対象者の顔の温度に関する体温情報を上記サーモ画像から取得してこれら対象者特定情報及び体温情報が関連付けられてデータベースに記憶される記憶部52を有する管理装置50と、が設けられる。
【0064】
1つの認証部特定情報に関して、認証時刻にほぼ一致する撮像時刻のサーモ画像から取得される体温情報は、上記認証時刻にて上記1つの認証部特定情報から特定される認証装置(70a~70c)で認証された対象者の測定結果とすることができる。このため、複数人がサーモ画像に出現する場合でも、認証された対象者以外の体温情報が管理装置50に記憶され難くなるので、そのサーモ画像を利用して測定された対象者の体温の測定精度を高め、対象者の体温情報が記憶されるデータベースの信頼性を向上させることができる。特に、入場ゲート3a~3cごとにサーモカメラを設ける必要がないので、入場ゲート3a~3cごとにサーモカメラを設ける場合と比較して、システムの導入コスト等を軽減することができる。
【0065】
なお、本実施形態の変形例として、管理装置50は、サーモカメラ80にて撮像されたサーモ画像を複数の入場ゲート3a~3cごとに分割し、これら分割されたサーモ画像のそれぞれから、対象者特定情報から特定される対象者の顔の温度に関する体温情報を取得してもよい。これにより、例えば、入場ゲート3aで認証された対象者の対象者特定情報と入場ゲート3bで認証された対象者の顔のサーモ画像から取得される体温情報とが誤って関連付けられることもないので、対象者の体温情報が記憶されるデータベースの信頼性をさらに向上させることができる。
【0066】
また、管理装置50では、認証時刻とほぼ同時刻となる撮像時刻のサーモ画像が受信するごとにそのサーモ画像から上述のように体温情報を取得することに限らず、サーモカメラ80から受信されるサーモ画像を順次データベースに記憶し、後から指定された分だけ、既に記憶されているサーモ画像から体温情報を取得するようにしてもよい。
【0067】
[第3実施形態]
次に、本第3実施形態に係る体温測定システムについて、図面を参照して説明する。
本第3実施形態では、体温測定精度を高めるために、サーモカメラの撮像範囲内に温度測定基準を設ける点が、上記第1実施形態と主に異なる。したがって、第1実施形態と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0068】
本実施形態では、サーモカメラ30a,30bのそれぞれの撮像範囲内に、サーモ画像において温度測定基準となる範囲を設定するため、所定の温度(例えば、40℃)で発熱する発熱体90が配置される。さらに、各発熱体90の近くに当該発熱体90の位置を示す識別表示として、発熱体90の位置に関する情報が光学的に読み取り可能に記録される情報コード91が配置される。
【0069】
具体的には、例えば、図10に例示するように、発熱体90及び情報コード91は、サーモカメラ30aの撮像範囲にて認証時の対象者Mの顔の近傍に位置するように配置される。
【0070】
これにより、例えば、認証装置20aでは、認証用カメラ10aにて撮像された情報コード91を解読することで、この情報コード91を基準とする発熱体90の位置を取得でき、この発熱体90の位置に関する発熱体位置情報を上記検温位置情報とともに検温装置40aに対して指示することができる。そして、検温装置40aでは、サーモカメラ30aから受信したサーモ画像について、上記発熱体位置情報から特定される範囲が上記所定の温度であるとして温度補正した後に、上記検温位置情報から特定される範囲の補正後の温度を測定して取得し、その測定結果を体温情報として、認証装置20aに出力することができる。
【0071】
このように、本実施形態では、サーモカメラ30a,30bの撮像範囲内に、所定の温度で発熱する発熱体90が配置されるため、サーモ画像において温度測定基準となる範囲を設定できるので、体温測定精度を高めることができる。
【0072】
特に、発熱体90の近くに当該発熱体90の位置を示す識別表示として、発熱体90の位置に関する情報を光学的に読み取り可能に記録した情報コード91が配置されるため、サーモ画像において情報コード91が占める範囲から上記発熱体90が占める範囲を検出し易くなるので、他の熱源等を上記発熱体90として誤認し難くすることができる。特に、発熱体90の位置が変わる場合でも、その変わった位置に関する情報が記録されるように情報コード91を生成すればよいので、発熱体90の配置に関して自由度を高めることができる。
【0073】
なお、発熱体90の近くに配置される識別表示は、発熱体90の位置に関する情報が光学的に読み取り可能に記録される情報コード91として配置されることに限らず、視認容易な形状や色彩等からなる他の表示として配置されてもよい。このようにしても、サーモ画像において識別表示が占める範囲から上記発熱体90が占める範囲を検出し易くなるので、他の熱源等を上記発熱体90として誤認し難くすることができる。
【0074】
また、上述した情報コード91等の識別表示は、発熱体90の近くに配置されることに限らず、発熱体90に対して直接付加されてもよい。このようにしても、サーモ画像において識別表示が占める範囲から上記発熱体90が占める範囲を検出し易くなるので、他の熱源等を上記発熱体90として誤認し難くすることができるだけでなく、発熱体90の配置に関して自由度を高めることができる。
【0075】
また、上記識別表示は、所定の発光状態で点灯又は点滅するように構成されてもよい。これにより、サーモ画像において上記識別表示が占める範囲を検出し易くすることができる。
【0076】
本実施形態の変形例として、発熱体90及び情報コード91に代えて、サーモカメラ30a,30bの撮像範囲内における特定位置の温度の測定結果をその特定位置に関する情報とともに報知可能な温度センサが設けられてもよい。この温度センサは、例えば、上記特定位置として、認証装置又は検温装置等の外面のうち体温近くになる位置の温度を測定し、その測定結果をその特定位置に関する情報とともに、ブルートゥース(登録商標)通信等を利用して検温装置に無線送信するように構成することができる。このように、温度センサから、特定位置の温度の測定結果をその特定位置に関する情報とともに受けることで、サーモ画像において上記特定位置を温度測定基準として設定できるので、体温測定精度を高めることができる。
【0077】
なお、上述した発熱体90及び情報コード91等の識別表示や温度センサを採用した特徴的構成は、上記第2実施形態等にも適用することができる。
【0078】
[他の実施形態]
なお、本発明は上記各実施形態等に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)第1実施形態等では、認証装置20aの機能と検温装置40aの機能とを兼ね備える装置を、認証装置20a及び検温装置40aに代えて採用してもよい。同様に、認証装置20bの機能と検温装置40bの機能とを兼ね備える装置を、認証装置20b及び検温装置40bに代えて採用してもよい。
【0079】
(2)第2実施形態等にて採用される複数の認証装置として、上述したようにICカードを利用した3つの認証装置70a~70cが採用されることに限らず、2又は4以上の認証装置が採用されてもよいし、他の認証方式、例えば、社員証に表示された情報コードなどを利用した認証装置が採用されてもよい。
【0080】
(3)本発明は、入場ゲート2aや出入口2b、入場ゲート3a~3cでの認証時に自動的に体温を測定して管理する体温測定システムに採用されることに限らず、認証を要する所定の場所にて対象者等の体温を測定してデータベース化する体温測定システムに採用されてもよい。
【符号の説明】
【0081】
1,1a…体温測定システム
2a,3a~3c…入場ゲート
2b…出入口
10a,10b…認証用カメラ
20a,20b…認証装置(認証部)
30a,30b…サーモカメラ(サーモグラフィカメラ)
40a,40b…検温装置(取得部)
50…管理装置(記憶部)
60…表示部
61…検温範囲
70a~70c…認証装置(認証部)
80…サーモカメラ(サーモグラフィカメラ)
90…発熱体
91…情報コード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10