IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 池 馳の特許一覧

特許7453726抜け止め靴下及び抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機
<>
  • 特許-抜け止め靴下及び抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機 図1
  • 特許-抜け止め靴下及び抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機 図2
  • 特許-抜け止め靴下及び抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機 図3
  • 特許-抜け止め靴下及び抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機 図4
  • 特許-抜け止め靴下及び抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機 図5
  • 特許-抜け止め靴下及び抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-12
(45)【発行日】2024-03-21
(54)【発明の名称】抜け止め靴下及び抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機
(51)【国際特許分類】
   A41B 11/00 20060101AFI20240313BHJP
   A41B 11/10 20060101ALI20240313BHJP
   A41H 43/04 20060101ALI20240313BHJP
【FI】
A41B11/00 J
A41B11/10 A
A41H43/04 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023553756
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-02
(86)【国際出願番号】 CN2021125703
(87)【国際公開番号】W WO2023050498
(87)【国際公開日】2023-04-06
【審査請求日】2023-05-24
(31)【優先権主張番号】202122384182.5
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523194640
【氏名又は名称】池 馳
【氏名又は名称原語表記】CHI, Chi
【住所又は居所原語表記】No. 17, Yantou Shang, Tianming Village, Chang’an Town Haining City, Zhejiang 314400, China
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】池 馳
【審査官】▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110281636(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0172362(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41B11/00-11/14
A41H 1/00-43/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機であって、
前記靴下は、靴下本体を含み、
前記靴下本体は踵部を備え、前記踵部の内側壁にマークがホットスタンプされ、
前記マークは模様又は/及び文字であり、前記踵部の内側壁にさらに透明な滑り止めバーがホットプレスされ、
前記滑り止めバーは前記マークをカバーし、
前記複合機は、
フレームと、
前記フレームに回転可能に取付けられる回転ディスクと、
前記回転ディスクに取付けられ、加工予定の靴下本体を放置するために用いられる複数の靴下外嵌フレームと、
前記回転ディスクの回転を駆動するために用いられる駆動機構と、
回転ディスクの片側に設けられ、前記踵部の内側壁にマークをホットスタンプするために用いられるホットスタンプ機構と、
前記回転ディスクの前記片側であって、前記ホットスタンプ機構に隣接して設けられ、前記マークの外側に透明な滑り止めバーをホットプレスするために用いられるホットプレス機構と、を備えることを特徴とする抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機。
【請求項2】
ホットスタンプ機構は少なくとも1つのホットスタンプユニットを含み、前記ホットスタンプユニットは、
フレームに取付けられる伸縮素子と、
伸縮素子のピストンロッドと固定され、伸縮素子の駆動により上下に移動可能であり、加熱素子を有する加熱ホルダーと、
前記加熱ホルダーの底部に取付けられ、加熱素子が動作する時に加熱できるダイヘッドと、
ホットスタンプ原料を取付けるために用いられる原料ローラと、
スクラップを受け取るために用いられるスクラップローラと、
2つのストッパーであって、ダイヘッドの左右両側にそれぞれ設けられ、ホットスタンプ原料はストッパーを通過してからスクラップローラに接続され、2つのストッパーはホットスタンプ原料をダイヘッドの下方に位置させるために用いられるストッパーと、を含み、
ホットプレス機構は少なくとも1つのホットプレスユニットを含み、前記ホットプレスユニットは、
フレームに取付けられる伸縮素子と、
伸縮素子のピストンロッドと固定され、伸縮素子の駆動により上下に移動可能であり、加熱素子を有する加熱ホルダーと、
前記加熱ホルダーの底部に取付けられ、加熱素子が動作する時に加熱できるダイヘッドと、
ホットプレス原料を取付けるために用いられる原料ローラと、
スクラップを受け取るために用いられるスクラップローラと、
2つのストッパーであって、ダイヘッドの左右両側にそれぞれ設けられ、ホットプレス原料はストッパーを通過してからスクラップローラに接続され、2つのストッパーはホットプレス原料をダイヘッドの下方に位置させるために用いられるストッパーと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機。
【請求項3】
前記靴下外嵌フレームは、
靴下本体を外嵌させるために用いられる靴下外嵌台と、
前記靴下外嵌台の上方に位置する押さえ板と、
伸縮可能な押圧解除素子であって、フレームに取付けられ、前記押圧解除素子の可動ロッドは前記押さえ板に接続され、前記押さえ板を上下移動させるように駆動するために用いられ、押さえ板が靴下外嵌台を下向きに押圧する場合、押さえ板は靴下外嵌台に外嵌された靴下本体を押圧することができる伸縮可能な押圧解除素子と、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機。
【請求項4】
靴下取り外し機構をさらに含み、前記靴下取り外し機構は、
前記フレームと固定される可動フレームと、
前記可動フレームに可動に取付けられる移動ホルダーと、
前記移動ホルダーに取付けられ、靴下外嵌フレーム上の加工された靴下本体をクランプするために用いられる靴下クランプ素子と、
可動フレームの方向に沿って往復に移動させるように前記移動ホルダーを駆動し、靴下クランプ素子と協動して加工された靴下本体を靴下外嵌フレームから取り外すために用いられる駆動構造と、を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機。
【請求項5】
フレームに取付けられる冷却ファンをさらに含み、前記冷却ファンは加工された靴下本体に風をあてて冷却させ、靴下本体を取り外した後、滑り止めバーと他の物体との粘着を防止するために用いられ、
前記ホットスタンプユニットは複数あり、前記ホットプレスユニットも複数あり且つ数はホットスタンプユニットと同じであり、前記靴下外嵌フレームは複数のグループに分けられ、各グループの靴下外嵌フレームの数はホットスタンプユニットの数と同じである、ことを特徴とする請求項2に記載の抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は靴下の分野に関し、具体的には抜け止め靴下及び抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の靴下では、宣伝効果を高めるために、靴下の内部(特に、ソックスやステルス靴下)に熱転写プロセスによって模様や文字をパーマしているものがあるが、熱転写プロセスによってパーマされた模様や文字は摩耗しやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は上記問題に対して、抜け止め靴下及び抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明が採用した技術的解決手段は次のとおりである。
抜け止め靴下であって、靴下本体を含み、靴下本体は踵部を含み、踵部の内側壁にマークがホットスタンプされ、マークは模様又は/及び文字であり、踵部の内側壁にさらに透明な滑り止めバーがホットプレスされ、滑り止めバーはマークをカバーする。
【0005】
本発明の一実施例では、滑り止めバーの材料はSEBSで、つまり、スチレン-エチレン/ブチレン-スチレンブロック共重合体である。
【0006】
本発明の一実施例では、滑り止めバーの厚さは0.05mm~0.8mmであり、さらに好ましくは0.1mm~0.6mmである。
【0007】
本発明の一実施例では、滑り止めバーは複数あり、各滑り止めバーは上下に間隔をおいて分布し又は左右に間隔をおいて分布する。
【0008】
本願はさらに抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機を開示し、マークがホットスタンプされている靴下本体に滑り止めバーを加工するために用いられ、ホットスタンププレス複合機は、
フレームと、
フレームに回転可能に取付けられる回転ディスクと、
回転ディスクに取付けられ、加工予定の靴下本体を放置するために用いられる複数の靴下外嵌フレームと、
回転ディスクの回転を駆動するために用いられる駆動機構と、
回転ディスクの片側に設けられ、踵部の内側壁にマークをホットスタンプするために用いられるホットスタンプ機構と、
回転ディスクの片側に設けられ、マークの外側に透明な滑り止めバーをホットプレスするために用いられるホットプレス機構と、を含む。
【0009】
本発明の一実施例では、駆動機構はモータ及びギヤセットを含む。
【0010】
本発明の一実施例では、ホットスタンプ機構は少なくとも1つのホットスタンプユニットを含み、ホットスタンプユニットは、
フレームに取付けられる伸縮素子と、
伸縮素子のピストンロッドと固定され、伸縮素子の駆動により上下に移動可能であり、加熱素子を有する加熱ホルダーと、
加熱ホルダーの底部に取付けられ、加熱素子が動作する時に加熱できるダイヘッドと、
ホットスタンプ原料を取付けるために用いられる原料ローラと、
スクラップを受け取るために用いられるスクラップローラと、
2つのストッパーであって、ダイヘッドの左右両側にそれぞれ設けられ、ホットスタンプ原料はストッパーを通過してからスクラップローラに接続され、2つのストッパーはホットスタンプ原料をダイヘッドの下方に位置させるために用いられるストッパーと、を含む。
【0011】
本発明の一実施例では、ホットプレス機構は少なくとも1つのホットプレスユニットを含み、ホットプレスユニットは、
フレームに取付けられる伸縮素子と、
伸縮素子のピストンロッドと固定され、伸縮素子の駆動により上下に移動可能であり、加熱素子を有する加熱ホルダーと、
加熱ホルダーの底部に取付けられ、加熱素子が動作する時に加熱できるダイヘッドと、
ホットプレス原料を取付けるために用いられる原料ローラと、
スクラップを受け取るために用いられるスクラップローラと、
2つのストッパーであって、ダイヘッドの左右両側にそれぞれ設けられ、ホットプレス原料はストッパーを通過してからスクラップローラに接続され、2つのストッパーはホットプレス原料をダイヘッドの下方に位置させるために用いられるストッパーと、を含む。
【0012】
本発明の一実施例では、ストッパーは環状溝を有する軸又は環状溝を有するローラである。
【0013】
本発明の一実施例では、ホットスタンプユニットは複数あり、ホットプレスユニットも複数あり且つ数はホットスタンプユニットと同じであり、靴下外嵌フレームは複数のグループに分けられ、各グループの靴下外嵌フレームの数はホットスタンプユニットの数と同じである。
【0014】
本発明の一実施例では、靴下外嵌フレームは、
靴下本体を外嵌させるために用いられる靴下外嵌台と、
靴下外嵌台の上方に位置する押さえ板と、
伸縮可能な押圧解除素子であって、フレームに取付けられ、押圧解除素子の可動ロッドは押さえ板に接続され、押さえ板を上下移動させるように駆動するために用いられ、押さえ板が靴下外嵌台を下向きに押圧する場合、押さえ板は靴下外嵌台に外嵌された靴下本体を限定することができる伸縮可能な押圧解除素子と、を含む。
【0015】
本発明の一実施例では、靴下取り外し機構をさらに含み、靴下取り外し機構は、
フレームと固定される可動フレームと、
可動フレームに可動に取付けられる移動ホルダーと、
移動ホルダーに取付けられ、靴下外嵌フレーム上の加工された靴下本体をクランプするために用いられる靴下クランプ素子と、
可動フレームの方向に沿って往復に移動させるように移動ホルダーを駆動し、靴下クランプ素子と協動して加工された靴下本体を靴下外嵌フレームから取り外すために用いられる駆動構造と、を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明の有益な効果は以下のとおりであり、ホットプレスによって透明な滑り止めバーを形成し、このような方式は加工が簡単で、且つ滑り止めバーは2つの役割を有し、1つは摩擦力を増加させ、靴下の着用脱落を防止することであり、また、透明な滑り止めバーはマークを表示できるとともに、マークを保護し、マークの摩耗を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施例1に係る抜け止め靴下の概略図1である。
図2】実施例1に係る抜け止め靴下の概略図2である。
図3】実施例1に係る抜け止め靴下の概略図3である。
図4】実施例1に係る抜け止め靴下の概略図4である。
図5】実施例2に係る抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機の概略図である。
図6】実施例2に係る抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機のほかの角度の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明について詳細に説明する。
(実施例1)
【0019】
図1~4に示すように、抜け止め靴下であって、靴下本体1を含み、靴下本体1は踵部2を含み、踵部2の内側壁にマーク3がホットスタンプされ、マーク3は模様又は/及び文字であり、踵部2の内側壁にさらに透明な滑り止めバー4がホットプレスされ、滑り止めバー4はマーク3をカバーする。ここで、図1におけるマーク3は模様であり、図2及び図3におけるマーク3は英語(すなわち文字)であり、図4におけるマーク3は数字(すなわち文字)である。
【0020】
ホットプレスによって透明な滑り止めバー4を形成し、このような方式は加工が簡単で、且つ滑り止めバー4は2つの役割を有し、1つは摩擦力を増加させ、靴下の着用脱落を防止することであり、また、透明な滑り止めバー4はマーク3を表示できるとともに、マーク3を保護し、マーク3の摩耗を防止することもできる。
【0021】
本実施例では、滑り止めバー4の材料はSEBSで、つまり、スチレン-エチレン/ブチレン-スチレンブロック共重合体である。滑り止めバー4はこのような材料を採用してホットプレスプロセスによって靴下本体に加工することができ、加工しやすくて確実である。
【0022】
滑り止めバー4の厚さは0.05mm~0.8mmであり、さらに好ましくは0.1mm~0.6mmである。滑り止めバー4の厚さは上記数字であり、着用感がほとんどなく着心地がよく、またマーク3を確実に浮かせることができる。
【0023】
ほかの実施例では、滑り止めバーは複数あり、各滑り止めバーは上下に間隔をおいて分布する。
【0024】
ほかの実施例では、滑り止めバーは複数あり、各滑り止めバーは左右に間隔をおいて分布する。
(実施例2)
【0025】
図5及び図6に示すように、本実施例は実施例1に係る抜け止め靴下用のホットスタンププレス複合機を開示し、ホットスタンププレス複合機は、
フレーム5と、
フレーム5に回転可能に取付けられる回転ディスク6と、
回転ディスク6に取付けられ、加工予定の靴下本体を放置するために用いられる複数の靴下外嵌フレーム7と、
回転ディスク6の回転を駆動するために用いられる駆動機構8と、
回転ディスク6の片側に設けられ、踵部の内側壁にマークをホットスタンプするために用いられるホットスタンプ機構9と、
回転ディスク6の片側に設けられ、マークの外側に透明な滑り止めバーをホットプレスするために用いられるホットプレス機構10と、を含む。
【0026】
本実施例に係るホットスタンププレス複合機は、ホットプレスによって透明な滑り止めバーを形成し、このような方式は加工が簡単で、且つ滑り止めバーは2つの役割を有し、1つは摩擦力を増加させ、靴下の着用脱落を防止することであり、また、透明な滑り止めバーはマークを表示できるとともに、マークを保護し、マークの摩耗を防止することもできる。ホットスタンプ機構及びホットプレス機構はいずれも回転ディスクの片側に設けられ、回転ディスクによって切り替えを行うことができ、一台の装置だけでホットスタンプ及びホットプレスという2つの機能を実現することができる。
【0027】
本実施例では、駆動機構8はモータ及びギヤセットを含む。
【0028】
本実施例では、ホットスタンプ機構9は少なくとも1つのホットスタンプユニット11を含み、ホットスタンプユニット11は、
フレーム5に取付けられる伸縮素子13と、
伸縮素子13のピストンロッドと固定され、伸縮素子13の駆動により上下に移動可能であり、加熱素子を有する加熱ホルダー14と、
加熱ホルダー14の底部に取付けられ、加熱素子が動作する時に加熱できるダイヘッド15と、
ホットスタンプ原料を取付けるために用いられる原料ローラ16と、
スクラップを受け取るために用いられるスクラップローラ17と、
2つのストッパー18であって、ダイヘッドの左右両側にそれぞれ設けられ、ホットスタンプ原料はストッパー18を通過してからスクラップローラ17に接続され、2つのストッパー18はホットスタンプ原料をダイヘッドの下方に位置させるために用いられるストッパー18と、を含む。
【0029】
ホットスタンプユニット11の動作原理は以下のとおりであり、加熱ホルダー14によってダイヘッドを加熱し、伸縮素子13によりダイヘッドの押し上げを動かすことができ、ホットスタンプ原料を靴下外嵌フレーム7の靴下本体にホットスタンプさせ、ホットスタンプが完了した後、スクラップローラ17は設定角度を回転し、次のホットスタンプ操作を待っている。
【0030】
本実施例では、ホットプレス機構10は少なくとも1つのホットプレスユニット12を含み、ホットプレスユニット12は、
フレーム5に取付けられる伸縮素子13と、
伸縮素子13のピストンロッドと固定され、伸縮素子13の駆動により上下に移動可能であり、加熱素子を有する加熱ホルダー14と、
加熱ホルダー14の底部に取付けられ、加熱素子が動作する時に加熱できるダイヘッド15と、
ホットプレス原料を取付けるために用いられる原料ローラ16と、
スクラップを受け取るために用いられるスクラップローラ17と、
2つのストッパー18であって、ダイヘッドの左右両側にそれぞれ設けられ、ホットプレス原料はストッパー18を通過してからスクラップローラ17に接続され、2つのストッパー18はホットプレス原料をダイヘッドの下方に位置させるために用いられるストッパー18と、を含む。
【0031】
ホットプレスユニット12の動作原理は以下のとおりであり、加熱ホルダー14によってダイヘッドを加熱し、伸縮素子13によりダイヘッドの押し上げを動かすことができ、ホットスタンプ原料を靴下外嵌フレーム7の靴下本体にホットプレスさせ、ホットプレスが完了した後、スクラップローラ17は設定角度を回転し、次のホットプレス操作を待っている。
【0032】
本実施例では、ストッパー18は環状溝を有する軸又は環状溝を有するローラである。
【0033】
本実施例では、ホットスタンプユニット11は複数あり、ホットプレスユニット12も複数あり且つ数はホットスタンプユニット11と同じであり、靴下外嵌フレーム7は複数のグループに分けられ、各グループの靴下外嵌フレーム7の数はホットスタンプユニット11の数と同じである。
【0034】
本実施例では、伸縮素子13はシリンダである。
【0035】
本実施例では、ホットプレスユニット12の原料ローラ10はホットプレス原料を取付けるために用いられ、ホットプレス原料はグルー膜であり、グルー膜は膜及び膜の片側に設けられたグルー(グルーの材料はSEBSである)を含み、グルー膜は原料ローラとスクラップローラに取付けられた後、膜テープを形成し、膜テープの上側は膜であり、下側はグルーであり、ダイヘッドは膜テープの真上に位置する。
【0036】
図5に示すように、本実施例では、靴下外嵌フレーム7は、
靴下本体1を外嵌させるために用いられる靴下外嵌台19と、
靴下外嵌台19の上方に位置する押さえ板20と、
伸縮可能な押圧解除素子21であって、フレーム5に取付けられ、押圧解除素子21の可動ロッドは押さえ板20に接続され、押さえ板20を上下移動させるように駆動するために用いられ、押さえ板20が靴下外嵌台19を下向きに押圧する場合、押さえ板20は靴下外嵌台19に外嵌された靴下本体1を限定することができる伸縮可能な押圧解除素子21と、を含む。
【0037】
靴下カバー台19によって靴下本体1の加工対象箇所を確実に展開させることができ、押圧解除素子21と押さえ板20との係合により、靴下本体1を確実に限定することができ、後期の加工操作を効果的に保証する。
【0038】
実際の運用時に、押圧解除素子21はシリンダであることが好ましい。
【0039】
図5及び6に示すように、本実施例では、靴下取り外し機構をさらに含み、靴下取り外し機構は、
フレーム5と固定される可動フレーム22と、
可動フレーム22に可動に取付けられる移動ホルダー23と、
移動ホルダー23に取付けられ、靴下外嵌フレーム7上の加工された靴下本体1をクランプするために用いられる靴下クランプ素子24と、
可動フレーム22の方向に沿って往復に移動させるように移動ホルダー23を駆動し、靴下クランプ素子24と協動して加工された靴下本体1を靴下外嵌フレーム7から取り外すために用いられる駆動構造(図示せず)と、を含む。
【0040】
実際の運用時に、靴下クランプ素子24はクランプシリンダ等の多種の従来の制御可能なクランプ部品であってもよい。駆動構造はシリンダ、電動プッシュロッド、ボールネジ副等の複数の従来の構造であってもよい。
【0041】
実際の運用時に、フレーム5に取付けられる冷却ファンをさらに設けてもよく、冷却ファンは加工された靴下本体1に風を引いて冷却させ、靴下本体1を取り外した後、滑り止めバー4と他の物体との粘着を防止するために用いられる。
【0042】
上記は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の範囲を制限するものではなく、本発明の明細書及び図面の内容を使用して行われた等価構造変換、関連する技術分野で直接的又は間接的に使用されたものは、いずれも同様に本発明の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0043】
1…靴下本体、2…踵部、3…マーク、4…滑り止めバー、5…フレーム、6…回転ディスク、7…靴下外嵌フレーム、8…駆動機構、9…ホットスタンプ機構、10…ホットプレス機構、11…ホットスタンプユニット、12…ホットプレスユニット、13…伸縮素子、14…加熱ホルダー、15…ダイヘッド、16…原料ローラ、17…スクラップローラ、18…ストッパー、19…靴下外嵌台、20…押さえ板、21…押圧解除素子、22…可動フレーム、23…移動ホルダー、24…靴下クランプ素子。

図1
図2
図3
図4
図5
図6