(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-12
(45)【発行日】2024-03-21
(54)【発明の名称】ショットピーニング装置
(51)【国際特許分類】
B24C 9/00 20060101AFI20240313BHJP
B24C 3/30 20060101ALI20240313BHJP
B24C 7/00 20060101ALI20240313BHJP
【FI】
B24C9/00 B
B24C3/30
B24C7/00 E
(21)【出願番号】P 2020104977
(22)【出願日】2020-06-18
【審査請求日】2022-07-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000175722
【氏名又は名称】サンコール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154014
【氏名又は名称】正木 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100154520
【氏名又は名称】三上 祐子
(72)【発明者】
【氏名】工藤 泰成
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 連作
(72)【発明者】
【氏名】近藤 淳旨
(72)【発明者】
【氏名】田代 将
(72)【発明者】
【氏名】岸原 竜二
【審査官】山内 康明
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-174438(JP,A)
【文献】特許第6213695(JP,B2)
【文献】特許第6304957(JP,B2)
【文献】実開平05-002869(JP,U)
【文献】特許第5471944(JP,B2)
【文献】特許第5344304(JP,B2)
【文献】特許第6237635(JP,B2)
【文献】国際公開第2019/146529(WO,A1)
【文献】特許第6512286(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24C 9/00
B24C 3/30
B24C 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
投射手段によって投射材を被処理物に投射するショットピーニング装置であって、
前記投射材を
多数のバケットで掬い上げて所定高さまで搬送する昇降搬送手段と、
前記昇降搬送手段を駆動させるモータと、
前記モータの電流値を管理する管理手段と、を有し、
前記管理手段は、
前記モータの電流値が、第1の電流値を下回れば、警告を発し、前記第1の電流値よりも電流値の高い第2の電流値を上回れば、警告を発してなり、
前記第1の電流値は、想定されている投射材の供給量よりも不足しているこ
とを検出できるように設定さ
れ、
前記第2の電流値は、摩耗した投射材を集塵する集塵機の集塵能力に異常が発生したことを検出できるように設定されているショットピーニング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被処理物に投射材を投射するショットピーニング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のショットピーニング装置として、例えば特許文献1に記載のようなものが知られている。この特許文献1に記載のショットピーニング装置は、投射材をバケットエレベータで上方まで搬送した後に、横方向スクリューに向けて供給し、横方向スクリューから案内ラインに流入した投射材は、案内ラインに沿って下方へ落下し、インペラへ案内され、もって、そのインペラによって、被処理物へ向けて投射されるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようなショットピーニング装置は、投射材の供給量を管理するにあたって、インペラのブレード(羽根車)を高速回転させるモータの電流値を確認することによって管理されている。すなわち、モータの電流値が下がれば、ブレード(羽根車)の回転負荷が下がっている状態であるため、投射材の供給量が不足していると判断し、投射材を追加するというものである。
【0005】
しかしながら、このような管理方法では、ブレード(羽根車)に供給されている投射材の供給量が不足している状態であっても、ブレード(羽根車)が高速回転していることによって、ブレード(羽根車)が周辺の大気を取り込んでしまう場合があり、もって、ブレード(羽根車)の回転負荷が上がり、モータの電流値が上がってしまうという問題があった。そのため、投射材の供給量を正確に管理できない可能性があるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、投射材の供給量を正確に管理することができるショットピーニング装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0008】
請求項1の発明によれば、投射手段(例えば、投射インペラ5)によって投射材(T)を被処理物(W)に投射するショットピーニング装置(1)であって、
前記投射材(T)を多数のバケット(22)で掬い上げて所定高さまで搬送する昇降搬送手段(例えば、バケットエレベータ2)と、
前記昇降搬送手段(例えば、バケットエレベータ2)を駆動させるモータ(M)と、
前記モータ(M)の電流値を管理する管理手段(例えば、管理装置3)と、を有し、
前記管理手段(例えば、管理装置3)は、前記モータ(M)の電流値が、第1の電流値を下回れば、警告を発し、前記第1の電流値よりも電流値の高い第2の電流値を上回れば、警告を発してなり、
前記第1の電流値は、想定されている投射材(T)の供給量よりも不足していることを検出できるように設定され、
前記第2の電流値は、摩耗した投射材(T)を集塵する集塵機の集塵能力に異常が発生したことを検出できるように設定されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0012】
請求項1に係る発明によれば、管理手段(例えば、管理装置3)にて、投射材(T)を所定高さまで搬送する昇降搬送手段(例えば、バケットエレベータ2)を駆動させるモータ(M)の電流値を管理しているから、投射材の供給量を正確に管理することができる。
【0013】
さらに、請求項1に係る発明によれば、管理手段(例えば、管理装置3)は、モータ(M)の電流値が、第1の電流値を下回れば、警告を発し、第1の電流値よりも電流値の高い第2の電流値を上回れば、警告を発するようにしている。そして、第1の電流値が、想定されている投射材(T)の供給量よりも不足していることを検出できるように設定されている。これにより、投射材(T)の供給量が不足していることを、早期に、外部に知らせることができる。さらに、第2の電流値が、摩耗した投射材(T)を集塵する集塵機の集塵能力に異常が発生したことを検出できるように設定されている。これにより、図示しない集塵機の集塵能力に異常が発生したことを、早期に、外部に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係るショットピーニング装置の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係るショットピーニング装置の一実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
【0017】
図1に示すように、ショットピーニング装置1は、被処理物Wの表面に粒子(投射材T)を高速で衝突させるショットピーニング処理が行われるものである。具体的には、ショットピーニング装置1は、
図1に示すように、投射材Tを供給するためのバケットエレベータ2と、モータMの電流値を管理する管理装置3と、投射材Tを投射インペラ5に誘導する誘導部4と、投射材Tを被処理物Wに投射する投射インペラ5と、投射室6とで、主に構成されている。なお、被処理物Wは、例えば、コイルバネである。以下、各構成について詳しく説明することとする。
【0018】
<バケットエレベータの説明>
バケットエレベータ2は、
図1に示すように、ショットピーニング装置1の上部に配置された上部プーリ20Aと、ショットピーニング装置1の下部に配置された下部プーリ20Bと、上部プーリ20A及び下部プーリ20Bに巻き掛けられた無端ベルト21と、無端ベルト21に取り付けられた多数のバケット22(図中では一部のみを図示)と、で構成されている。そして、上部プーリ20Aは、
図1に示すモータMに接続され、回転駆動可能となっている。これにより、バケットエレベータ2は、投射材Tをバケット22で掬い上げると共に、上部プーリ20AをモータMで回転させることによって、バケット22内の投射材Tを誘導部4の上方側へ向けて搬送できるようになっている。
【0019】
<管理装置の説明>
管理装置3は、上部プーリ20Aを回転させるモータMの電流値を管理するものである。より詳しく説明すると、この管理装置3は、上部プーリ20Aを回転させるモータMの電流値を管理にすることによって、投射材Tの供給量不足を検出するものである。すなわち、モータMの電流値が、ある電流値(例えば、2A)を下回れば、上部プーリのモータMへの負荷が低いということになる。してみると、上部プーリ20AのモータMへの負荷が低いということは、無端ベルト21に取り付けられた多数のバケット22の重さが軽いということとなる。しかして、多数のバケット22の重さが軽いということは、多数のバケット22内の投射材Tの量が少ないということであるから、管理装置3は、投射材Tの供給量不足を検出することができることとなる。この際、管理装置3は、投射材Tの供給量不足を検出すると、外部に警告を発することとなる。これにより、投射材Tの供給量が不足していることを、早期に、外部に知らせることが可能となる。
【0020】
<誘導部の説明>
誘導部4は、
図1に示すように、案内板40と、タンク41と、で構成されている。案内板40は、斜め左下方向に傾斜して設けられており、バケットエレベータ2にて誘導部4の上方側へ向けて搬送されてきた投射材Tを、タンク41に案内できるようになっている。タンク41は、案内板40にて案内されてきた投射材Tを一時的に貯留できるようになっている。そして、
図1に示すように、このタンク41の真下側には、カットゲート41aを介して、投射インペラ5に投射材Tを誘導する誘導管4aが設けられている。これにより、タンク41に一時的に貯留された投射材Tは、誘導管4aを通って、投射インペラ5に誘導されることとなる。なお、カットゲート41aは、開閉により、投射インペラ5へ供給する投射材Tの流量を調整するものである。
【0021】
一方、案内板40にて案内されてきた投射材Tがタンク41に貯留されず、タンク41より溢れ出した場合(オーバーフローした場合)、
図1に示すように、タンク41の下部右側に設けられているオーバーフロー管4bより排出されることとなる。なお、オーバーフロー管4bより排出された投射材Tは、後述する投射材回収部7に排出されることとなる。
【0022】
<投射インペラの説明>
投射インペラ5は、図示しないモータを用いてブレード(羽根車)を高速で回転させ、その高速で回転するブレード(羽根車)の遠心力により投射材Tを、被処理物Wに投射するものである。
【0023】
<投射室の説明>
投射室6は、投射インペラ5の下部に設けられており、内部には、被処理物Wが設けられている。この被処理物Wは、投射室6内に設けられているエンドレスベルト60上に載置されている。このエンドレスベルト60は、
図1に示す図示右上部側に位置する長尺状の右上部プーリ61と、図示右下側に位置する長尺状の右下部プーリ62と、図示左側に位置する長尺状の左部プーリ63と、に架け渡されている。そして、右上部プーリ61には、図示しないモータが連結されている。しかして、この図示しないモータが駆動すると、右上部プーリ61が時計方向に回転駆動(
図1に示す矢印Y1参照)することとなる。これにより、エンドレスベルト60も
図1に示す矢印Y1方向に移動することとなり、もって、右下部プーリ62が時計方向に回転駆動(
図1に示す矢印Y2参照)し、左部プーリ63が時計方向に回転駆動(
図1に示す矢印Y3参照)することとなる。しかして、このように、右上部プーリ61及び右下部プーリ62並びに左部プーリ63が回転駆動すると、エンドレスベルト60は、右上部プーリ61及び右下部プーリ62並びに左部プーリ63間を、時計方向に移動することとなる。
【0024】
かくして、上記のようにエンドレスベルト60が動作すると、エンドレスベルト60上に載置されている被処理物Wは、右上部プーリ61側に持ち上げられ(
図1に示す矢印Y4の上方向参照)、ある一定の高さまで持ち上げられると、雪崩のように崩れ落ちる(
図1に示す矢印Y4の下方向参照)。これにより、被処理物Wは、攪拌され、もって、投射インペラ5より投射された投射材Tが、被処理物Wの全面に投射されることとなる。なお、符号64は、エンドレスベルト60の左右両側に設けられている側円盤を示し、被処理物Wが左右側面から落下しないようにしている。
【0025】
<投射材回収部の説明>
ところで、被処理物Wに投射された後の投射材Tは、
図1に示す投射材回収部7にて回収されることとなる。この投射材回収部7は、投射室6に連結されている。これにより、被処理物Wに投射された投射材Tが、投射室6から投射材回収部7にて回収されることとなる。さらに、この投射材回収部7は、
図1に示すように、バケットエレベータ2の下部に設けられている。これにより、投射材回収部7にて回収された投射材Tは、バケット22にて掬い上げられることとなる。これにより、バケット22にて掬い上げられた投射材Tは、バケットエレベータ2により、再度、誘導部4の上方側へ向けて搬送されることとなる。しかして、このようにして、投射材Tが循環する循環系が形成されることとなる。なお、上記説明したように、オーバーフロー管4bより排出された投射材Tも、投射材回収部7に回収されることとなる。それゆえ、この投射材Tも、バケット22にて掬い上げられ、循環することとなる。
【0026】
しかして、以上説明した本実施形態によれば、バケット22内の投射材Tを誘導部4の上方側へ向けて搬送させることができるモータMの電流値を管理することによって、投射材の供給量を正確に管理することができる。すなわち、従来においては、投射インペラ5のブレード(羽根車)を高速で回転させるモータ(図示せず)の電流値を管理するようにしていた。しかしながら、これでは、タンク41に投射材Tが貯留されていない、或いは、投射材Tの量が極めて少ない場合に、ブレード(羽根車)が高速で回転しているがために、ブレード(羽根車)が、誘導管4aを介して、タンク41内の大気を取り込んでしまう場合があった。しかして、この際、ブレード(羽根車)の回転負荷が上がり、もって、モータの電流値が上がってしまうという問題があった。そのため、従来においては、投射材の供給量を正確に管理できない可能性があるという問題があった。
【0027】
そこで、本実施形態においては、高速回転するブレード(羽根車)のモータMの電流値を管理することに代え、バケット22内の投射材Tを誘導部4の上方側へ向けて搬送させることができるモータMの電流値を管理するようにした。しかして、このようにすれば、高速で回転するような部材が存在しないことから、従来のように、大気を取り込んでしまう事態が発生することがなく、もって、モータMの電流値を正確に管理することができる。それゆえ、本実施形態によれば、投射材の供給量を正確に管理することができる。
【0028】
また、バケット22内の投射材Tを誘導部4の上方側へ向けて搬送させることができるモータMの電流値を管理することによって、電流値が減少した際、投射材Tをショットピーニング装置1内に自動で供給することも可能である。
【0029】
なお、本実施形態において示した形状等はあくまで一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、本実施形態にて説明したバケットエレベータ2、誘導部4、投射インペラ5、投射室6、投射材回収部7は、あくまで一例であり、上記説明した機能と同様の機能を備えるものであれば、どのような形状、構成でも良い。
【0030】
また、本実施形態においては、管理装置3にて、バケット22内の投射材Tを誘導部4の上方側へ向けて搬送させることができるモータMの電流値を管理する例を示したが、それに限らず、管理装置3にてモータMの電流値と、投射インペラ5のブレード(羽根車)を高速で回転させるモータ(図示せず)の電流値と、を両方管理するようにしても良い。しかして、このように、両電流値を管理するようにしておけば、ショットピーニング装置1が故障した際、故障箇所が、バケットエレベータ2側か、投射インペラ5側かを即座に特定することができる。
【0031】
さらに、本実施形態においては、モータMの電流値が、ある電流値(例えば、2A)を下回れば、管理装置3にて、外部に警告を発する例を示したが、それに限らず、モータMの電流値が、ある電流値(例えば、3A)を上回っていた場合にも、管理装置3にて、外部に警告を発するようにしても良い。このようにすれば、図示しない集塵機の集塵能力に異常が発生したことを、早期に、外部に知らせることが可能となる。
【0032】
すなわち、
図1に示す符号8は、集塵ダクトの一部を示しており、この集塵ダクト8を介して、摩耗した投射材Tが、図示しない集塵機へ排除されるようになっている。この集塵機は、摩耗した投射材Tを集塵する役割を担っている。そのため、集塵機の集塵能力(摩耗した投射材Tを吸い込む力)が低い、すなわち、集塵機の集塵能力に異常がある場合、摩耗した投射材Tは、集塵機で排除されず、粒度が小さくなった状態で、ショットピーニング装置1内に存することとなる。してみると、摩耗した投射材Tがバケット22にて掬い上げられると、摩耗した投射材Tは、粒度が小さくなっているため、バケット22内の投射材Tの密度は、粒度が大きい投射材Tに比べ、当然大きくなる。しかして、バケット22内の投射材Tの密度が大きくなるということは、バケット22内の密度が小さい場合と比べ、バケット22にて掬い上げられる投射材Tの量が多くなる。それゆえ、バケット22の重さが重くなり、もって、上部プーリ20AのモータMへの負荷が大きくなる。そのため、モータMの電流値が増大することとなる。
【0033】
したがって、管理装置3にて、モータMの電流値を管理し、その電流値が、ある電流値(例えば、3A)を上回れば、管理装置3にて、外部に警告を発するようにすれば、図示しない集塵機の集塵能力に異常が発生したことを、早期に、外部に知らせることが可能となる。
【0034】
また一方、管理装置3にて、モータMの電流値を管理し、その電流値が、ある電流値を上回れば、管理装置3にて、外部に警告を発するようにすることにより、ショットピーニング装置1内に投射材Tを入れ過ぎたことを、早期に、外部に知らせることが可能となる。すなわち、バケット22内の投射材Tの総量を、例えば、8割程度で流動させる際、その際の電流値を予め決定しておけば、その決定した電流値を上回れば、ショットピーニング装置1内に投射材Tを入れ過ぎているということが分かる。これにより、ショットピーニング装置1内に投射材Tを入れ過ぎたことを、早期に、外部に知らせることが可能となる。
【0035】
また一方、管理装置3にて、モータMの電流値を管理し、その電流値が、ある電流値を上回れば、管理装置3にて、外部に警告を発するようにすることにより、異なる体積密度の投射材T(違う大きさの投射材T)が混入したことを、早期に、外部に知らせることが可能となる。すなわち、異なる体積密度の投射材T(違う大きさの投射材T)が混入した場合、バケット22内の投射材Tの総量が想定していたよりも重くなることから、想定している電流値を上回ることとなる。これにより、異なる体積密度の投射材T(違う大きさの投射材T)が混入したことを、早期に、外部に知らせることが可能となる。
【0036】
他方で、管理装置3にて、モータMの電流値を管理し、その電流値が、ある電流値を下回れば、管理装置3にて、外部に警告を発するようにすることにより、粒子が大きい投射材Tが混入されたことを、早期に、外部に知らせることが可能となる。すなわち、同じ材質の投射材Tを使用しているにもかかわらず、誤って、粒子が大きい投射材Tを混入してしまうと、バケット22内の投射材Tの総量が想定していたよりも軽くなることから、想定している電流値を下回ることとなる。これにより、粒子が大きい投射材Tが混入されたことを、早期に、外部に知らせることが可能となる。
【0037】
また一方、管理装置3にて、モータMの電流値を管理し、その電流値が、ある電流値を上回れば、管理装置3にて、外部に警告を発するようにすることにより、粒子が小さい投射材Tが混入されたことを、早期に、外部に知らせることが可能となる。すなわち、同じ材質の投射材Tを使用しているにもかかわらず、誤って、粒子が小さい投射材Tを混入してしまうと、バケット22内の投射材Tの総量が想定していたよりも重くなることから、想定している電流値を上回ることとなる。これにより、粒子が小さい投射材Tが混入されたことを、早期に、外部に知らせることが可能となる。
【符号の説明】
【0038】
1 ショットピーニング装置
2 バケットエレベータ(昇降搬送手段)
3 管理装置(管理手段)
5 投射インペラ(投射手段)
M モータ
T 投射材