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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-12
(45)【発行日】2024-03-21
(54)【発明の名称】無線通信方法及び通信デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1268 20230101AFI20240313BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20240313BHJP
   H04W 28/12 20090101ALI20240313BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20240313BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W16/14
H04W28/12
H04W72/20
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021507486
(86)(22)【出願日】2018-08-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-11
(86)【国際出願番号】 CN2018101189
(87)【国際公開番号】W WO2020034220
(87)【国際公開日】2020-02-20
【審査請求日】2021-08-06
【審判番号】
【審判請求日】2023-08-24
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】本郷 彰
【審判官】新田 亮
(56)【参考文献】
【文献】Convida Wireless,Autonomous Uplink Transmission in NR Unlicensed [online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1809382,2018年08月11日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1809382.zip>
【文献】InterDigital Inc.,Discussion on HARQ Procedure in NR-Unlicensed [online],3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1807038,2018年05月25日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1807038.zip>
【文献】OPPO,HARQ enhancements for NR-U[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808895,2018年08月10日,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/ tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808895.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスが上りデータを少なくとも1回送信し、前記少なくとも1回の上りデータの毎回の上りデータに対して前記毎回の上りデータの伝送情報を送信することを含み、
前記毎回の上りデータの伝送情報は、前記毎回の上りデータの番号、前記少なくとも1回の上りデータの総回数、前記少なくとも1回の上りデータのうちの現在送信された上りデータの回数のうちの少なくとも1つを含み、
前記端末デバイスが上りデータを少なくとも1回送信することは、
前記端末デバイスが免許不要周波数帯域においてチャネルリスニングを行うことと、
チャネルリスニングが成功した場合、前記端末デバイスが前記免許不要周波数帯域において上りデータを前記少なくとも1回送信することとを含み、
前記方法は、さらに、
前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された第2の情報を受信することを含み、前記第2の情報が前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値を示す
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項2】
前記毎回の上りデータは、単一の伝送ブロックTB、又は、単一の符号化ブロックグループCBG、又は、マルチストリームに対応する複数のTB又はCBG、又は、単一の時間領域位置に対応する複数のTB又はCBGを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記方法は、さらに、
前記端末デバイスが、ネットワークデバイスが前記上りデータに対して送信するフィードバック情報を取得することを含む
ことを特徴とする請求項1~2のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記端末デバイスが、ネットワークデバイスが前記上りデータに対して送信するフィードバック情報を取得することは、
前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報を取得することを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報を取得することは、
前記毎回の上りデータの番号に基づいて、受信されたフィードバックメッセージから前記毎回の上りデータのフィードバック情報が前記フィードバックメッセージで占用するビット位置を決定し、前記フィードバックメッセージが前記少なくとも1回の上りデータのうちの全部又は一部の上りデータのフィードバック情報を含むことと、
前記ビット位置に基づいて、前記フィードバックメッセージから前記毎回の上りデータのフィードバック情報を取得することとを含む
ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信方法。
【請求項6】
ネットワークデバイスが、端末デバイスにより少なくとも1回送信された上りデータ、及び前記少なくとも1回の上りデータの毎回の上りデータに対して端末デバイスにより送信された前記毎回の上りデータの伝送情報を受信することと、
前記上りデータの伝送情報に基づいて、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに前記上りデータのフィードバック情報を送信することとを含み、
前記毎回の上りデータの伝送情報は、前記毎回の上りデータの番号、前記少なくとも1回の上りデータの総回数、現在送信された上りデータの回数のうちの少なくとも1つを含み、
前記ネットワークデバイスが受信した前記端末デバイスにより少なくとも1回送信された上りデータは、前記端末デバイスが免許不要周波数帯域においてチャネルリスニングが成功した場合に送信したデータであり、
前記方法は、さらに、
前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに第2の情報を送信することを含み、前記第2の情報が前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値を示す
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項7】
前記少なくとも1回の上りデータと前記伝送情報とは、免許不要周波数帯域に搬送される
ことを特徴とする請求項に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記毎回の上りデータは、単一の伝送ブロックTB、又は、単一の符号化ブロックグループCBG、又は、マルチストリームに対応する複数のTB又はCBG、又は、単一の時間領域位置に対応する複数のTB又はCBGを含む
ことを特徴とする請求項又はに記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに前記上りデータのフィードバック情報を送信することは、
前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報を送信することを含む
ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報を送信することは、
前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報がフィードバックメッセージで占用するビット位置を決定し、前記フィードバックメッセージが前記少なくとも1回の上りデータにおけるフィードバック情報を含むことと、
前記ビット位置で前記毎回の上りデータのフィードバック情報を搬送することと、
前記フィードバックメッセージを送信することとを含む
ことを特徴とする請求項に記載の無線通信方法。
【請求項11】
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法を実行する
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項12】
請求項10のいずれか1項に記載の方法を実行する
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、通信技術分野に関し、具体的に、無線通信方法及び通信デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long term Evolution)システムでは、ネットワークデバイスは端末デバイスに上りデータのスケジューリングを行い、端末デバイスはネットワークデバイスに上りデータを送信し、ネットワークデバイスはこの上りデータの受信に成功したか否かに基づいて、フィードバック情報を端末デバイスに送信することができる。
【0003】
NR( New Radio )はシステム性能に対する要求が高い。
【0004】
NRのフィードバックに関する通信性能を向上させることは、解決すべき課題である。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、上りデータのフィードバックに関する通信性能を向上させることができる無線通信方法およびデバイスを提供する。
【0006】
第1の態様は、無線通信方法を提供し、端末デバイスが上りデータを少なくとも1回送信し、前記少なくとも1回の上りデータの毎回の上りデータに対して前記毎回の上りデータの伝送情報を送信することを含み、前記毎回の上りデータの伝送情報は、前記毎回の上りデータの番号、前記少なくとも1回の上りデータの総回数、前記少なくとも1回の上りデータのうちの現在送信された上りデータの回数のうちの少なくとも1つを含む。
【0007】
第2の態様は、無線通信方法を提供し、ネットワークデバイスが、端末デバイスにより少なくとも1回送信された上りデータ、及び前記少なくとも1回の上りデータの毎回の上りデータに対して端末デバイスにより送信された前記毎回の上りデータの伝送情報を受信することと、前記上りデータの伝送情報に基づいて、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに前記上りデータのフィードバック情報を送信することとを含み、前記毎回の上りデータの伝送情報は、前記毎回の上りデータの番号、前記少なくとも1回の上りデータの総回数、現在送信された上りデータの回数のうちの少なくとも1つを含む。
【0008】
第3の態様、上記の第1の態様の方法を実行するための端末デバイスを提供する。
【0009】
具体的には、この端末デバイスは、上記第1の態様の方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0010】
第4の態様、上記の第2の態様の方法を実行するためのネットワークデバイスを提供する。
【0011】
具体的には、このネットワークデバイスは、上記第2の態様の方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0012】
第5の態様は、プロセッサとメモリとを備える端末デバイスを提供する。このメモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、このプロセッサは、このメモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第1の態様による方法を実行するように構成される。
【0013】
第6の態様は、プロセッサとメモリとを備えるネットワークデバイスを提供する。このメモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、このプロセッサは、このメモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第2の態様による方法を実行するように構成される。
【0014】
第7の態様は、上述の第1の態様又は第2の態様における方法を実行するためのチップを提供する。
【0015】
具体的には、コンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行し、チップが実装されたデバイスに、第1の態様または第2の態様による方法を実行させるプロセッサを含む。
【0016】
第8の態様は、コンピュータに、第1の態様又は第2の態様による方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0017】
第9の態様は、コンピュータに、上述の第1の態様または第2の態様における方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0018】
第10の態様は、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに、第1の態様又は第2の態様における上述の方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0019】
したがって、本願の実施例において、端末デバイスは、上りデータを送信する際に、毎回の上りデータの番号、上りデータの総回数、及び現在送信された上りデータの回数のうち少なくとも1つを送信することにより、より優れたフィードバック情報のフィードバックを実現することができ、通信性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本願の実施例における通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図2】本願の実施例における無線通信方法の模式図である。
図3】本願の実施例における無線通信方法の模式図である。
図4】本願の実施例における上りデータの伝送情報の送信方式の模式図である。
図5】本願の実施例における上りデータの伝送情報の送信方式の模式図である。
図6】本願の実施例における上り(Uplink、UL)伝送と下り(Downlink、DL)フィードバックの間の模式図である。
図7】本願の実施例における上り伝送と下りフィードバックの間の模式図である。
図8】本願の実施例における上り伝送と下りフィードバックの間の模式図である。
図9】本願の実施例における上り伝送と下りフィードバックの間の模式図である。
図10】本願の実施例における上り伝送と下りフィードバックの間の模式図である。
図11】本願の実施例における端末デバイスのブロック図である。
図12】本願の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
図13】本願の実施例における通信デバイスのブロック図である。
図14】本願の実施例におけるチップのブロック図である。
図15】本願の実施例におけるの通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本願の実施例における技術案を、本願の実施例における図面を参照して説明するが、明らかに、記述された実施例は本願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づいて、発明的な労働をすることなく当業者によって得られる他のすべての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0022】
本願の実施例に係る技術方案は、様々な通信システム、例えば、GSM (Global System of Mobile communication)システム、CDMA ( Code Division Multiple Access )システム、WCDMA (Wideband Code Division Multiple Access)システム、GPRS ( General Packet Radio Service )、LTE ( Long term Evolution )システム、LTE FDD ( Frequency Division Duplex )システム、LTE TDD ( Time Division Duplex )システム、UMTS ( Universal Mobile Telecommunication System )、WiMAX ( Worldwide Interoperability for Microwave Access )通信システム又は5Gシステムに適用されることができる。
【0023】
例示的に、本願の実施例が適用される通信システム100を図1に示す。通信システム100は、端末デバイス120(または通信端末、端末と呼ばれる)と通信するデバイスであり得るネットワークデバイス110を含み得る。ネットワークデバイス110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得、カバレージエリア内に位置付けられた端末デバイスと通信し得る。任意選択で、このネットワークデバイス110は、GSMシステムまたはCDMAシステムにおける基地局( Base Transceiver Station、BTS )であってもよいし、WCDMAシステムにおける基地局( NodeB、NB )であってもよいし、LTEシステムにおける進化型基地局( Evolutional Node B、eNB又はeNodeB )であってもよいし、クラウド無線アクセスネットワーク( Cloud Radio Access Network、CRAN )における無線コントローラであってもよいし、移動交換局、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、集線装置、交換機、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側機器または将来進化してくるPublic Land Mobile Network、PLMNにおけるネットワークデバイス等であってもよい。
【0024】
この通信システム100は、ネットワークデバイス110のカバレージ内に位置する少なくとも1つの端末デバイス120をさらに含む。ここで、「端末デバイス」とは、公衆回線交換網PSTN(Public Switched Telephone Networks)、DSL(Digital Subscriber Line)、デジタル回線、直接ケーブルなどの有線回線接続;および/または別のデータ接続/ネットワーク、および/または、例えばセルラネットワーク、無線ローカルエリアネットワークWLAN(Wireless Local Area Network)、例えばDVB-Hネットワークのようなディジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機のための無線インターフェースを介し、及び/又は別の端末デバイスの通信信号を受信/送信するように構成された手段、および/またはIoT(Internet of Things)デバイスを含む。無線インターフェースを介して通信するように構成された端末デバイスは、「無線通信端末」、「無線端末」、または「モバイル端末」と呼ばれ得る。移動端末の例としては、衛星又は携帯電話、データ処理、ファックス、およびデータ通信能力と組み合わせたセルラー無線電話を有するパーソナル通信システム( PCS )端末、無線電話、ページャ、インターネット/イントラネット接続、Webブラウザ、メモ帳、カレンダ、及び/又はGPS受信機を含むことができるPDA、および従来のラップトップおよび/またはパームトップ受信機または無線電話送受信機を含む他の電子デバイスが挙げられる。端末デバイスは、アクセス端末、UE、加入者ユニット、加入者局、移動局、遠隔端末、モバイルデバイス、加入者端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ機器を指し得る。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、SIP ( Session Initiation Protocol )電話、WLL ( Wireless Local Loop )局、PDA ( Personal Digital Assistant )、無線通信機能を有するハンドヘルド装置、ワイヤレスモデムに接続されたコンピューティング装置または他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、5Gネットワーク内の端末デバイス、または将来進化してくるPLMN内の端末デバイスなどであり得る。
【0025】
任意選択で、端末デバイス120間でDevice to Device ( D2D )通信が行われ得る。
【0026】
任意選択で、5Gシステム又は5Gネットワークは、New Radio ( NR )システム又はNRネットワークとも称され得る。
【0027】
図1は、1つのネットワークデバイスと2つの端末デバイスとを例示的に示し、任意選択的に、通信システム100は、複数のネットワークデバイスを含んでもよく、各ネットワークデバイスのカバレッジ内に他の数の端末デバイスを含んでもよく、本願の実施例は、これに限定されない。
【0028】
任意選択で、通信システム100は、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティ等の他のネットワークエンティティをさらに含んでもよく、本願の実施例は、これに限定されない。
【0029】
本願の実施例におけるネットワーク/システムにおける通信機能を有する装置は、通信デバイスと称されることもあることを理解されたい。図1に示す通信システム100を例にとると、通信デバイスは、通信機能を有するネットワークデバイス110と端末デバイス120を含み、ネットワークデバイス110と端末デバイス120は、上述した具体的な装置であってもよく、ここでその説明が省略され、通信デバイスは、通信システム100における他の装置、例えばネットワークコントローラ、移動管理エンティティ等の他のネットワークエンティティをさらに含んでもよく、本願の実施例ではこれに限定されない。
【0030】
本明細書において、用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば、交換可能に使用されることが理解される。ここで言う「及び/又は」とは、単に関連対象を説明する関連関係のことであり、A及び/又はBのように3つの関係があり、A単独の場合、AとBの両方の場合、B単独の場合の3つの場合があることを意味する。また、本文中の「/」は、前後関係オブジェクトが「または」の関係であることを一般的に示す。
【0031】
本願の実施例は、免許不要スペクトル通信プロセスにおいて使用され得る。特に、免許不要スペクトルは、国および地域によって分けられた無線デバイスの通信に使用可能なスペクトルであり、このスペクトルは、共有スペクトルと見なされ、すなわち、異なる通信システム内の通信デバイスが、このスペクトル上で国または地域によって設定された法規制要件を満たす場合に、このスペクトルを使用し得、政府に独自のスペクトル免許を申請しなくてもよい。免許不要スペクトルを使用して無線通信を行う様々な通信システムが、そのスペクトル上で快適に共存することができるようにするために、いくつかの国または地域は、免許不要スペクトルを使用して満たさなければならない法規制要件を指定する。例えば、いくつかの地域において、通信デバイスは、LBT(Listen Bofoer Talk)原理に従い、即ち、通信デバイスは、免許不要スペクトルのチャネル上で信号送信を行う前に、チャネルをリッスンする必要があり、チャネルリスニング結果がアイドルである場合にのみ、通信デバイスは信号送信を行うことができ、通信デバイスは、免許不要スペクトルのチャネル上でのチャネルリスニング結果がチャネルビジーである場合、信号送信できない。また、例えば、公平性を保証するために、通信デバイスが免許不要スペクトルを使用するチャネルを用いて信号を送信する期間は、1回の伝送において最大チャネル占有時間( Maximum Channel Occupation Time、MCOT )を超えることができない。また、例えば、免許不要スペクトルチャネル上で伝送される信号に対するサブバンド干渉を回避するために、また、免許不要スペクトルチャネルを検出する際の通信デバイスの検出精度を改善するために、免許不要スペクトルチャネル上で伝送される信号の帯域幅は、少なくともチャネル帯域幅の一定の割合を占める必要がある。また、例えば、免許不要スペクトルのチャネル上で伝送される信号の電力が大きすぎて、そのチャネル上の他の重要な信号、例えばレーダー信号などの伝送に影響を与えることを避けるために、通信デバイスは、免許不要スペクトルのチャネルを使用して信号を伝送するときに、最大電力スペクトル密度を超えない制限に従う必要がある。
【0032】
ネットワークデバイスは、免許不要スペクトル上で、端末デバイスのために周期的な上りリソースを事前に半静的に構成し、動的シグナリングを使用して半静的に構成された上りリソースをアクティブ化および非アクティブ化し得る。半静的に構成された上りリソースが活性化されている間、端末デバイスは、上りデータ伝送要求があると、上りリソース上でPUSCH送信を自律的に行うことができる。ネットワークデバイスは、このPUSCH伝送を受信すると、そのPUSCHに対するHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)フィードバックを行い得る。
【0033】
ここで、免許不要スペクトルにおいて、端末デバイスが周期的な上りリソースにおいて上り伝送を行い、端末デバイスがまずチャネルリスニングを行い、チャネルリスニングが成功した場合、前記端末デバイスが前記免許不要周波数帯域において上りデータを前記少なくとも1回送信する。
【0034】
なお、端末デバイスが非免許スペクトルにおいてリスニングするリソースは、周期的な上りリソースでなくてもよく、例えば、端末デバイスはネットワークデバイスのスケジューリングを受信してから、チャネルリスニングを行う。
【0035】
なお、本願の実施例は非免許スペクトルに応用されてもよい。
【0036】
図2は本願の実施例における無線通信方法200のフローチャートである。この方法は、以下の少なくとも一部の内容を含む。
【0037】
210において、端末デバイスが上りデータを少なくとも1回送信し、前記少なくとも1回の上りデータの毎回の上りデータに対して前記毎回の上りデータの伝送情報を送信し、前記毎回の上りデータの伝送情報は、
前記毎回の上りデータの番号、前記少なくとも1回の上りデータの総回数、前記少なくとも1回の上りデータのうちの現在送信された上りデータの回数のうちの少なくとも1つを含む。
【0038】
さらに、端末デバイスは、少なくとも1回の上りデータと、上りデータの伝送情報を送信した後に、該上りデータに対するネットワークデバイスからのフィードバック情報を受信し、例えば、上りデータの番号及び/又は上りデータの総回数に応じてフィードバック情報の取得を行い、これにより、端末デバイスは、該上りデータのフィードバック情報に基づいて、上りデータの再送を行うか否かの決定等の後続の動作を行うことができる。
【0039】
図3は本願の実施例における無線通信方法300のフローチャートである。この方法300は、以下の少なくとも一部の内容を含む。
【0040】
310において、ネットワークデバイスが、端末デバイスにより少なくとも1回送信された上りデータ、及び前記少なくとも1回の上りデータの毎回の上りデータに対して端末デバイスにより送信された前記毎回の上りデータの伝送情報を受信し、前記毎回の上りデータの伝送情報は、
前記毎回の上りデータの番号、前記少なくとも1回の上りデータの総回数、現在送信された上りデータの回数のうちの少なくとも1つを含み、
320において、前記上りデータの伝送情報に基づいて、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに前記上りデータのフィードバック情報を送信する。
【0041】
本願の実施例において、端末デバイスは、免許不要周波数帯域においてチャネルリスニングを行い、チャネルリスニングが成功した場合、上りデータ及び上りデータの伝送情報を少なくとも1回送信することができる。
【0042】
ネットワークデバイスは、免許不要周波数帯域で端末デバイスによって送信された上りデータを検出し、上りデータの検出後、フィードバック情報を端末デバイスに送信し得る。ここで、ネットワークデバイスは、フィードバック情報を送信する際に、上りデータを受信する1つの時間ウィンドウ内でチャネルリスニングを行ってもよく、チャネルリスニングが成功した場合には、時間ウィンドウ内でフィードバック情報の送信を行ってもよく、該時間ウィンドウ内でチャネルリスニングが不成功であれば、フィードバック情報を送信しなくてもよい。
【0043】
端末デバイスは、上りデータを送信した後、1つの時間ウィンドウ内でフィードバック情報の検出を行い、時間ウィンドウ内でフィードバック情報が検出されない場合には、フィードバック情報の検出を行わず、その後に上りデータの再送を行うことができる。
【0044】
なお、上記で説明した端末デバイス及びネットワークデバイスの動作は、本願の実施例の1つの具体的な実現例にすぎず、本願の実施例は他の実現例も可能である
例えば、ネットワークデバイスは、時間ウィンドウに限定されずに、常にチャネルリスニングすることができる。又は、ネットワークデバイスは、免許周波数帯域を介してフィードバック情報を送信してもよい。又は、上りリソースが占有され、特定の下りリソースがフィードバック情報等の送信用に予約されてもよい。
【0045】
又は、端末デバイスがフィードバック情報と上りデータとのタイミング関係を示すタイミング情報をネットワークデバイスに送信し、この場合、ネットワークデバイスが該タイミング情報に基づいてフィードバック情報の送信を行い、端末デバイスが該タイミング関係に基づいてフィードバック情報の受信を行ってもよい。又は、ネットワークデバイスは、フィードバック情報と上りデータとのタイミング関係を示すタイミング情報を端末デバイスに送信し、ネットワークデバイスは、該タイミング関係に基づいてフィードバック情報の送信を行い、端末デバイスは、該タイミング関係に基づいてフィードバック情報の受信を行ってもよい。
【0046】
なお、本願の実施例は、上りデータを例として説明したが、本願の実施例は、これに限定されず、本願の実施例は、下りデータの伝送に用いられてもよく、即ち、上りデータを下りデータに置き換えてもよく、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0047】
任意選択で、本願の実施例において、前記上りデータと前記伝送情報とは、物理上り共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)に搬送され、ここで、PUSCHにおいて、伝送情報を搬送するものが上り制御情報(Uplink Control Information、UCI)であってもよい。
【0048】
勿論、本願の実施例において、上りデータと伝送情報とは、PUSCH及び物理上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)にそれぞれ搬送されてもよく、本願の実施例がこれに限定されない。
【0049】
任意選択で、本願の実施例において、毎回の上りデータは、単一の伝送ブロック(Transport Block、TB)、又は、単一の符号化ブロックグループ(Coding Block Group、CBG)、又は、マルチストリームに対応する複数のTB又は複数のCBG、又は、同一の時間領域位置に対応する複数のTB又は複数のCBGを含む。
【0050】
ここで、1回の上りデータが複数のTB又は複数のCBGを含む場合、各TB又はCBGに対して今回の上りデータ伝送の伝送情報(例えば、番号)を搬送し、この時、複数のTB又はCBGの伝送情報(例えば、番号)は同じであってもよい。ここで、各TB又はCBGの伝送情報に対して時間周波数リソースにおいてTB又はCBGによって囲まれるか、または半囲まれてもよい。
【0051】
例えば、図4に示すように、1つの時間領域位置で3つのTB又はCBGが送信される場合、3回の伝送情報が送信されてもよく( UCIに搬送される)、毎回の伝送情報は、それに対応するTB又はCBGによって囲まれ、ここで、斜線で示す斜線部分は、上りデータを表す。
【0052】
又は、1回の上りデータが複数のTB又は複数のCBGを含む場合、1回の伝送情報(例えば、番号)が複数のTB又はCBGに対して送信されてもよく、この伝送情報は、TB又はCBGのうちの1つによって囲まれてもよく、又は半分に囲まれてもよい。
【0053】
例えば、図5に示すように、1つの時間領域位置で3つのTB又はCBGが送信される場合、1回の伝送情報が送信されてもよく( UCIに搬送される)、この伝送情報は、1つのTB又はCBGによって囲まれ、ここで、斜線で示す部分は、上りデータを表す。
【0054】
なお、上記の説明では、同一時間領域位置上の対応する複数のTB又はCBGを1回の伝送のための上りデータとして用いることができるが、本願の実施例はこれに特に限定されない
例えば、同じ時間領域位置が複数の周波数領域位置を占有して送信される上りデータは、複数の上り伝送として理解されてもよく、ここで、各周波数領域位置は、1回の上り伝送に対応する。任意選択で、前記複数の周波数領域位置のそれぞれが異なるBWPまたは異なるサブバンドに属する。この場合、同一時間領域位置の同一BWP又はサブバンド上での上り伝送を1回の上り伝送と呼ぶことができることを意味できる。ここで、1つのBWPまたはサブバンドは、1つのTBまたはCBGを伝送したり、複数のTBまたはCBGを伝送したりすることができる。
【0055】
また、例えば、同じ時間領域位置でマルチストリームを介して送信される上りデータは、複数回の上りデータ伝送として理解されてもよく、各ストリームは、1回の上りデータ伝送に対応する。ここで、1つのストリームは、1つのTB又はCBGを伝送したり、複数のTB又はCBGを伝送することができる。
【0056】
任意選択で、本願の実施例において、毎回の上り伝送が複数のTB又はCBGを含む時、該複数のTB又はCBGの各TB又はCBGにフィードバック情報を有してもよく、1つのTB又はCBGが受信できないか又は成功に受信できない場合、否定応答( Negative ACKnowledgment、NACK )情報をフィードバックしてもよく(不連続受信でもよく、Discontinuous Transmission、DTX、本願の実施例は以下NACKを例に説明する)、他のTB又はCBGは肯定応答( ACKnowledgmen、ACK )情報をフィードバックしてもよく、または、この複数のTBまたはCBGに対して、1回のみのフィードバック情報を有し、例えば、この複数のTBまたはCBGの全てが成功に受信された場合、ACK情報をフィードバックすることができ、この複数のTBまたはCBGのうちの1つのみが受信されないまたは成功に受信されない場合、NACK情報をフィードバックすることができる、また、例えば、この複数のTB又はCBGのうち、1つ以上のTB又はCBGが成功に受信された場合、ACK情報をフィードバックすることができ、この複数のTB又はCBGのいずれも受信されない又は成功的に受信されない場合、NACK情報をフィードバックすることができる。
【0057】
任意選択で、本願の実施例において、上りデータの番号は、この上りデータが少なくとも1回の上りデータうちの何回目の上りデータであることを示す。
【0058】
任意選択で、本願の実施例による上りデータの番号は、例えば図6に示すように、小さいものから大きいものへと整列されてもよく、或いは、例えば図7に示すように、大きいものから小さいものへと整列されてもよい。
上りデータの番号のステップサイズは一定であってもよく、例えば図6図7に示すように、上りデータの番号を1に基づいてインクリメントしてもデクリメントしてもよい。
【0059】
ここで、この番号は、インデックス、上り番号などと呼ばれてもよい。
【0060】
任意選択で、同一時間領域位置で複数回の上りデータが送信される場合、該位置の上りデータに対応する伝送情報に含まれる送信済み上りデータの回数は、該複数回の上りデータに、該位置より前に送信された上りデータの回数を加えた和であってもよい。
【0061】
例えば、図8に示すように、4番目の時間領域位置において、4回目の上りデータと5回目の上りデータとが送信されていたとすると、該4回目の上りデータと5回目の上りデータとに対応する伝送情報において送信済みの上りデータの回数は5回となる。
【0062】
なお、上記の説明は、少なくとも1つの上りデータの総回数を、毎回の上りデータの伝送情報に搬送できるが、本願の実施例は、これに限定されず、その総回数は、部分的に上りデータの伝送に搬送でき、又は、この総回数を単独で送信してもよく、この場合、端末デバイスは、この総回数をネットワークデバイスに送信しておき、フィードバックを受信した後に、少なくとも1回の上りデータの伝送を行うようにしてもよい。
【0063】
なお、上りデータの伝送情報は、前記毎回の上りデータの番号、前記少なくとも1回の上りデータの総回数、現在送信された上りデータの回数の以外に、他の情報、例えば、上りデータのHARQプロセス番号などを含む。
【0064】
任意選択で、本願の実施例において、端末デバイスは、前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値に基づいて前記少なくとも1回の上りデータの総回数、前記毎回の上りデータの番号のビット構成、前記少なくとも1回の上りデータの総回数のビット構成、現在送信された上りデータの回数のビット構成のうちの少なくとも1つを決定することができる。
【0065】
これに対応し、ネットワークデバイスは、前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値に基づいて前記少なくとも1回の上りデータの総回数、前記毎回の上りデータの番号のビット構成、前記少なくとも1回の上りデータの総回数のビット構成、現在送信された上りデータの回数のビット構成のうちの少なくとも1つを決定することができる。
【0066】
具体的に、端末デバイスは、前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値に基づいて、上りデータの回数を決定することで、伝送される上りデータの回数が端末デバイスの能力を超え又はネットワークの負荷の増大を回避する。
【0067】
また、端末デバイスは、前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値に基づいて、前記毎回の上りデータの番号のビット構成、前記少なくとも1回の上りデータの総回数のビット構成及び現在送信された上りデータの回数のビット構成を決定することで、ネットワークデバイスがこの伝送情報を復調することを保証し、これは、端末デバイスが実際に送信した上りデータの回数はネットワークデバイスにはわからないため、端末デバイスが送信できる上りデータの回数の最大値に基づいて送信情報のビット構成を行うことにより、ネットワークデバイスが送信情報を正しく取得することを保証することができる。
【0068】
ここで、ここのビット構成は、ビット長さであっても良く、例えば、前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値が8である場合、前記毎回の上りデータの番号、前記少なくとも1回の上りデータの総回数、現在送信された上りデータの回数のいずれも3つのビットで示す。
【0069】
ここで、前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値は、ネットワークデバイスにより構成されても良い。
【0070】
例えば、前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された第2の情報を受信し、前記第2の情報が前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値を示す。
【0071】
任意選択で、前記第2の情報は、動的シグナリングに搬送されても良い。
【0072】
前記第2の情報は、任意選択で、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング又は媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)シグナリングに搬送される。
【0073】
なお、前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値は、プロトコルにより構成されても良い。
【0074】
任意選択で、前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値は、ネットワークデバイスがフィードバックすることができる上りデータの回数の最大値と等しくても良いし、ネットワークデバイスがフィードバックすることができる上りデータの回数の最大値と等しくなくても良い。
【0075】
任意選択で、本願の実施例において、ネットワークデバイスは、前記少なくとも1回の上りデータの総回数に基づいて、前記少なくとも1回の上りデータの受信が完了するかどうかを決定することができる。
【0076】
具体的に、端末デバイスは、少なくとも1回の上りデータの総回数と、この回目の上りデータの番号を毎回の上りデータの伝送に搬送し、この時、端末デバイスは、受信した上りデータの番号と、上りデータ伝送の回数とに基づいて、上りデータの受信完了を判断することができる。ネットワークデバイスは、上りデータの受信が完了したと決定した後、少なくとも1回の上りデータのフィードバック情報のフィードバックメッセージを端末デバイスにさらに搬送し得る。
【0077】
仮に、上りデータの総回数が7回であったとすると、受信した上りデータの番号が1から7であれば、上りデータは既に受信済みであるとみなし、受信した上りデータの番号が1から6であれば、上りデータは受信済みでないとみなすことができる。
【0078】
任意選択で、本願の実施例において、ネットワークデバイスが前記少なくとも1回の上りデータの総回数又は現在送信された上りデータの回数、及び現在受信された上りデータの番号に基づいて、損失された上りデータを決定する。
【0079】
一実装形態において、端末デバイスは、毎回の上りデータの伝送情報に、上りデータの総回数および上りデータの番号を搬送することができ、ここで、ネットワークデバイスは、受信された上りデータの番号および上りデータの総回数に基づいて、損失された上りデータのうちのどれが決定されるかを決定することができる。
【0080】
具体的には、上りデータの番号が小さい順に並べられているものとすると、上りデータの総回数は、最後の上りデータが損失したか否かの判定に用いられる。
【0081】
例えば、図9に示すように、上りデータの総番号が小さい順に並べられているとすると、1から4個の番号があり、総回数が4回であるとすると、4回目の上りデータ伝送が損失されたときには、その総回数に基づいて、最後の上りデータが損失されたことを特定することができる。
【0082】
又は、上りデータの総回数は、上りデータの番号が大きい順に並べられているものとすると、1回目の上りデータが損失したか否かの判定に用いられてもよい。
【0083】
例えば、上りデータの総番号を大きい順に並べられ、7~1個の番号があるとし、総回数を7回とすると、1回目の上りデータ伝送(番号7)が損失されたとき、その総回数に基づいて、1回目の上りデータ損失を特定することができる。
【0084】
このような実装形態では、上りデータの番号は所定のステップサイズで配列され、上りデータの番号は小さい順又は大きい順に配列されてもよく、この場合、中間回の上りデータが損失されたか否かは上りデータの番号自体に基づいて決定されてもよい。
【0085】
例えば、番号配列が1からNまで、ステップサイズが1である場合、途中の上りデータが損失したか否かを判断し、受信した上りデータの番号が1、2、4、5であれば、3回目の上りデータが損失したと判断し、NACK情報をフィードバックするようにしてもよい。
【0086】
なお、本願の実施例において、ネットワークデバイスは、上りデータの総回数を報告することなく、直接上りデータの番号に基づいてデータが損失したか否かを確定し、具体的には、中間の上りデータが損失したか否かを決定することができる。
【0087】
他の実施例では、端末デバイスは、毎回の上りデータの伝送情報において、発生した上りデータの回数および上りデータ番号を搬送することができ、ここで、ネットワークデバイスは、受信された上りデータ番号および発生した上りデータの回数に基づいて、損失された上りデータのうちのどれが決定されるかを決定することができる。
【0088】
例えば、ネットワークデバイスが5回の上りデータを受信した場合、最後の回目に受信した上りデータに含まれる発生した上りデータの回数が6回であり、前回受信した上りデータに含まれる発生した上りデータが4回である場合、5回目の上りデータが損失されたとみなすことができる。
【0089】
例えば、図8に示すように、ネットワークデバイスが上りデータを6回受信した場合、最後の回に受信した上りデータに含まれる発生した上りデータ回数が7回であれば、7回目の上りデータが損失されたとみなすことができる。
【0090】
この場合、上りデータの番号は、順に配列されなくてもよい。もちろん、上りデータの番号は、順に配列されてもよく、本願の実施例は、これに特に限定されない。
【0091】
任意選択で、本願の実施例において、ネットワークデバイスは、前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報を送信することができる。
【0092】
これに対応し、端末デバイスは、毎回の上りデータの番号に基づいて、毎回の上りデータのフィードバック情報を取得することができる。
【0093】
一実現形態において、ネットワークデバイス前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報がフィードバックメッセージで占用するビット位置を決定し、前記フィードバックメッセージが前記少なくとも1回の上りデータにおけるフィードバック情報を含み、前記ビット位置で前記毎回の上りデータのフィードバック情報を搬送し、前記フィードバックメッセージを送信する。
【0094】
これに対応し、端末デバイス前記毎回の上りデータの番号に基づいて、受信されたフィードバックメッセージから前記毎回の上りデータのフィードバック情報が前記フィードバックメッセージで占用するビット位置を決定し、前記フィードバックメッセージが前記少なくとも1回の上りデータのうちの全部又は一部の上りデータのフィードバック情報を含み、前記ビット位置に基づいて、前記フィードバックメッセージから前記毎回の上りデータのフィードバック情報を取得する。
【0095】
ここで、フィードバックメッセージに少なくとも1回の上りデータのフィードバック情報が含めても良く、ここで、該少なくとも1回の上りデータは、一部のデータがネットワークデバイスにより成功に受信されても良く(対応するフィードバック情報がACKである)、一部のデータがネットワークデバイスにより成功に受信されない又はネットワークデバイスにより廃棄されても良い(対応するフィードバック情報がDTX/NACKである)。
【0096】
毎回の上りデータのフィードバック情報のフィードバックメッセージでのビット位置は、上りデータの番号に基づいて決定されても良く、例えば、番号が1である場合、1番目のビット位置にあり、番号が2である場合、2番目のビット位置にあり、番号が3である場合、3番目のビット位置にあり、これに基づいて類推する。
【0097】
なお、フィードバックメッセージの1回の上りデータに対応するビット位置は、1つのビットを含んでも良いし、複数のビットを含んでも良い。
【0098】
例えば、1回の上りデータ伝送が複数のTB又はCBGを含む場合、1回の上りデータ伝送に対応するビット位置は、各々がそれぞれ1つのTB又はCBGに対応する複数のビットを含むことができる。この上り伝送に対応する複数のビットにおける各TBまたはCBGの位置は、ネットワークデバイスによって構成されてもよいし、プロトコルによって予め設定されてもよい。
【0099】
もちろん、1回の上りデータ伝送が複数のTB又はCBGを含む場合でも、フィードバックメッセージ内の対応するビット位置は1ビットのみを含むことができる。本願の実施例は、これに特に限定されるものではない。
【0100】
一実現形態において、ネットワークデバイスは、前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報が占用するリソースを決定し、決定された前記リソースにおいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報を送信することができる。
【0101】
これに対応し、端末デバイスは、前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報が占用するリソースを決定し、前記毎回の上りデータのフィードバック情報のリソースに基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報を取得することができる。
【0102】
ここのリソースは、コード領域リソースであってもよく、異なるコード領域リソースは、異なる番号を有する上りデータのフィードバックに使用されてもよい。
【0103】
例えば、番号1の上りデータのフィードバック情報を示すシーケンスと、番号2の上りデータのフィードバック情報を示すシーケンスとが存在してもよい。
【0104】
当然、ここのシーケンスは時間領域リソース又は周波数領域リソースであってもよく、本願の実施例はこれに具体的に限定されない。
【0105】
本願の実施例において、ネットワークデバイスは、端末デバイスが実際に伝送した上りデータに基づいてフィードバック情報の送信を行うことができ、即ち、リソース上で対応する上りデータをフィードバックする際に実際に発生した上り伝送の数によって決定され、発生しなかった上りデータに対するフィードバックを含まなくてもよい。ここで、このフィードバックモードを動的フィードバックモードとしてもよい。このとき、上りデータの伝送情報に上りデータの番号を搬送するようにしてもよい。
【0106】
例えば、図6図7図8図9に示すように、下りリンクで伝送されるフィードバック情報の数は、上りデータ伝送の回数と同じであってもよい。
【0107】
他の実装形態では、ネットワークデバイスがフィードバックするリソース上に対応する上りデータの数は、準静的に構成され、この数は、実際に発生する上りデータの伝送の数以上である。ここで、該フィードバックモードを半静的フィードバックモードと言う。このとき、上りデータの伝送情報に上りデータの番号を搬送しても良い。
【0108】
例えば、図10に示すように、下りリンクのフィードバック情報の数は、上りデータ伝送の回数より大きくてもよく、ここで、一部のフィードバック情報は、プレースホールド情報( NACKでもよい)と呼ばれてもよく、任意の上りデータにも対応しない、すなわち、図10に示す最後の2つのNACK情報である。
【0109】
さらに別の実装形態では、ネットワークデバイスがフィードバックするリソース上に対応する上りデータの数は、利用可能なプロセスの最大数に基づいて決定され、この数は、実際に発生した上りデータの伝送の数以上である。ここで、このフィードバックモードをフルコードブックのフィードバックモードを呼ぶことができる。この時、上りデータの伝送情報に上りデータの番号を搬送する必要がない。
【0110】
任意選択で、本願の実施例において、フィードバックモードが動的フィードバックモードである場合、フィードバックメッセージには、例えば、図6図7図8、および図9に示すように、実際に発生した上りデータに対応するフィードバック情報のみが搬送されてもよい。
【0111】
フィードバックモードが半静的フィードバックモードである場合、フィードバックメッセージには実際に発生した上りデータに対応するフィードバック情報を搬送することができ、余分なビットはプレースホールド情報を搬送することができる。ここで、フィードバックメッセージで実際に発生した上りデータに対応するフィードバック情報は、フィードバックメッセージの予め設定された位置を占有することができ、例えば、フィードバックメッセージの最初の複数の連続ビット(例えば、図10に示す)、最後の連続の複数のビット、または、中間の連続ビットを占有することができる。
【0112】
フィードバックモードがフルコードブックのフィードバックモードであるとき、フィードバックメッセージには、最大で利用可能なすべてのプロセスのフィードバック情報が搬送される。このとき、フィードバックメッセージは、より多くのビットを含む必要があり、フィードバックメッセージ内のフィードバック情報の構成は、プロセス番号に基づいて決定され得る。
【0113】
任意選択で、本願の実施例において、少なくとも1回の上りデータのフィードバック情報が同一のフィードバックメッセージに搬送される場合、該フィードバックメッセージが占用するリソース(例えば、時間領域リソース、周波数領域リソース及び/又はコード領域リソース)は、前記少なくとも1回の上りデータの総回数又はフィードバックメッセージの予め設定された長さに基づいて決定される。
【0114】
例えば、フィードバックモードが動的フィードバックモードである場合、フィードバックメッセージに実際に発生した上りデータのフィードバック情報のみが搬送されても良く、この時、前記少なくとも1回の上りデータの総回数に基づいてフィードバックメッセージが占用するリソースを決定することができる。
【0115】
また、例えば、フィードバックモードが半静的フィードバックモードである場合、フィードバックメッセージに実際に発生した上りデータのフィードバック情報及びプレースホールド情報が搬送されても良く、該フィードバックメッセージの長さは、予め設定された長さであっても良く、この時、該予め設定された長さに基づいてフィードバックメッセージが占用するリソースを決定することができる。
【0116】
任意選択で、本願の実施例において、少なくとも1回の上りデータのフィードバック情報が同一のフィードバックメッセージに搬送される場合、該フィードバックメッセージの長さ(例えば、時間領域リソース、周波数領域リソース及び/又はコード領域リソース)は、前記少なくとも1回の上りデータの総回数又はフィードバックメッセージの予め設定された長さに基づいて決定される。
【0117】
ここで、該フィードバックメッセージの長さを決定した後、該長さに基づいてフィードバックメッセージのリソースを決定することができる。
【0118】
任意選択で、本願の実施例において、ネットワークデバイスが端末デバイスにフィードバックモードを構成することができる。
【0119】
例えば、前記端末デバイスがネットワークデバイスにより送信された第1の情報を受信し、前記第1の情報が前記ネットワークデバイスの前記上りデータに対するフィードバックモードを示し、前記フィードバックモードが実際に伝送される上りデータに基づいて前記上りデータのフィードバックメッセージが占用するリソース及び/又はフィードバックメッセージのビット構成を決定することを指示し、この時、該フィードバックモードは、上記の動的フィードバックモード又は半静的フィードバックモードであっても良い。
【0120】
任意選択で、前記第1の情報は、動的シグナリングに搬送される。
【0121】
前記第1の情報は、RRCシグナリング又はMACシグナリングに搬送されても良い。
【0122】
又は、該フィードバックモードは、プロトコルにより端末デバイスに予め設定される。
【0123】
そして、本願の実施例において、端末デバイスは、上りデータを送信する時に、毎回の上りデータの番号、上りデータの総回数及び現在送信された上りデータの回数のうちの少なくとも1つを送信することで、より優れたフィードバック情報のフィードバックを実現することができ、通信性能を向上させることができる。
【0124】
図11は本願の実施例における端末デバイス400のブロック図である。該端末デバイス400は、通信ユニット410及び処理ユニット420を含む。
【0125】
前記通信ユニット410は、上りデータを少なくとも1回送信し、前記少なくとも1回の上りデータの毎回の上りデータに対して前記毎回の上りデータの伝送情報を送信するように構成され、前記毎回の上りデータの伝送情報は、
前記毎回の上りデータの番号、前記少なくとも1回の上りデータの総回数、前記少なくとも1回の上りデータのうちの現在送信された上りデータの回数のうちの少なくとも1つを含む。
【0126】
任意選択で、前記通信ユニット410は、さらに、
免許不要周波数帯域においてチャネルリスニングを行い、
チャネルリスニングが成功した場合、前記免許不要周波数帯域において前記少なくとも1回の上りデータを送信するように構成される。
【0127】
任意選択で、前記毎回の上りデータは、単一の伝送ブロックTB、又は、単一の符号化ブロックユニットCBG、又は、マルチストリームに対応する複数のTB又はCBG、又は、単一の時間領域位置に対応する複数のTB又はCBGを含む。
【0128】
任意選択で、前記通信ユニット410は、さらに、
ネットワークデバイスが前記上りデータに対して送信するフィードバック情報を取得するように構成される。
【0129】
任意選択で、前記通信ユニット410は、さらに、
前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報を取得するように構成される。
【0130】
任意選択で、処理ユニット420は、
前記毎回の上りデータの番号に基づいて、受信されたフィードバックメッセージから前記毎回の上りデータのフィードバック情報が前記フィードバックメッセージで占用するビット位置を決定するように構成され、前記フィードバックメッセージが前記少なくとも1回の上りデータのうちの全部又は一部の上りデータのフィードバック情報を含み、
前記通信ユニット410は、さらに、前記ビット位置に基づいて、前記フィードバックメッセージから前記毎回の上りデータのフィードバック情報を取得するように構成される。
【0131】
任意選択で、処理ユニット420は、
前記少なくとも1回の上りデータの総回数又はフィードバックメッセージの予め設定された長さに基づいて、フィードバックメッセージを受信するリソースを決定するように構成され、前記フィードバックメッセージが前記少なくとも1回の上りデータのうちの全部又は一部の上りデータのフィードバック情報を含み、
前記通信ユニット410は、さらに、決定された前記リソースにおいて、前記フィードバックメッセージを受信するように構成される。
【0132】
任意選択で、前記フィードバックメッセージが予め設定された長さを有する場合、前記上りデータのフィードバック情報が前記フィードバックメッセージの予め設定された位置に位置し、他の位置がプレースホルダ信号を充填するために使用される。
【0133】
任意選択で、処理ユニット420は、
前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報が占用するコード領域リソースを決定するように構成され、
前記通信ユニット410は、さらに、前記毎回の上りデータのフィードバック情報的コード領域リソースに基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報を取得するように構成される。
【0134】
任意選択で、前記通信ユニット410は、さらに、
ネットワークデバイスにより送信された第1の情報を受信するように構成され、前記第1の情報が前記ネットワークデバイスの前記上りデータに対するフィードバックモードを示し、前記フィードバックモードが実際に伝送される上りデータに基づいて前記上りデータのフィードバックメッセージが占用するリソース及び/又はフィードバックメッセージのビット構成を決定することを指示する。
【0135】
任意選択で、前記第1の情報は、無線リソース制御RRCシグナリング又は媒体アクセス制御MACシグナリングに搬送される。
【0136】
任意選択で、処理ユニット420は、
前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値に基づいて、
前記少なくとも1回の上りデータの総回数、前記毎回の上りデータの番号のビット構成、前記少なくとも1回の上りデータの総回数のビット構成、現在送信された上りデータの回数のビット構成のうちの少なくとも1つを決定するように構成される。
【0137】
任意選択で、前記通信ユニット410は、さらに、
ネットワークデバイスにより送信された第2の情報を受信するように構成され、前記第2の情報が前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値を示す。
【0138】
任意選択で、前記少なくとも1回の上りデータが時間領域に少なくとも1つの位置を占用する。
【0139】
任意選択で、同一の時間領域位置で複数の周波数領域位置を占用して上りデータを複数回送信する。
【0140】
任意選択で、前記複数の周波数領域位置は、それぞれ異なる帯域幅部分(Band Width Part、BWP)又は異なるサブバンドに属する。
【0141】
任意選択で、前記上りデータと前記伝送情報とは、物理上り共有チャネルPUSCHに搬送される。
【0142】
なお、端末デバイス400は、本願の方法の実施例において端末デバイスにより実現される様々な動作を実現するために用いられることができ、簡潔にするために、ここでその説明を省略する。
【0143】
図12は本願の実施例におけるネットワークデバイス500のブロック図である。該ネットワークデバイス500は、通信ユニット510を含み、任意選択で、処理ユニット420を含む。
【0144】
通信ユニット510は、端末デバイスにより送信された少なくとも1回の上りデータ、及び前記少なくとも1回の上りデータの毎回の上りデータに対して前記端末デバイスにより送信された前記毎回の上りデータの伝送情報を受信し、前記毎回の上りデータの伝送情報は、
前記毎回の上りデータの番号、前記少なくとも1回の上りデータの総回数、現在送信された上りデータの回数のうちの少なくとも1つを含み、
前記上りデータの伝送情報に基づいて、前記端末デバイスに前記上りデータのフィードバック情報を送信するように構成される。
【0145】
任意選択で、前記少なくとも1回の上りデータと前記伝送情報とは、免許不要周波数帯域に搬送される。
【0146】
任意選択で、前記毎回の上りデータは、単一のTB、又は、単一のCBG、又は、マルチストリームに対応する複数のTB又はCBG、又は、単一の時間領域位置に対応する複数のTB又はCBGを含む。
【0147】
任意選択で、処理ユニット520は、
前記少なくとも1回の上りデータの総回数に基づいて、前記少なくとも1回の上りデータの受信が完了するかどうかを決定するように構成される。
【0148】
任意選択で、処理ユニット520は、
前記少なくとも1回の上りデータの総回数又は現在送信された上りデータの回数、及び現在受信された上りデータの番号に基づいて、損失された上りデータを決定するように構成される。
【0149】
任意選択で、前記通信ユニット510は、さらに、
前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報を送信するように構成される。
【0150】
任意選択で、処理ユニット520は、
前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報がフィードバックメッセージで占用するビット位置を決定し、前記フィードバックメッセージが前記少なくとも1回の上りデータにおけるフィードバック情報を含み、
前記ビット位置で前記毎回の上りデータのフィードバック情報を搬送するように構成され、
前記通信ユニット510は、さらに、前記フィードバックメッセージを送信するように構成される。
【0151】
任意選択で、処理ユニット520は、
前記少なくとも1回の上りデータの総回数又はフィードバックメッセージの予め設定された長さに基づいて、フィードバックメッセージを送信するリソースを決定するように構成され、前記フィードバックメッセージが前記少なくとも1回の上りデータにおけるフィードバック情報を含み、
前記通信ユニット510は、さらに、決定された前記リソースにおいて、前記フィードバックメッセージを送信するように構成される。
【0152】
任意選択で、前記フィードバックメッセージが予め設定された長さを有する場合、前記上りデータのフィードバック情報が前記フィードバックメッセージの予め設定された位置に位置し、他の位置がプレースホルダ信号を充填するために使用される。
【0153】
任意選択で、処理ユニット520は、
前記毎回の上りデータの番号に基づいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報が占用するコード領域リソースを決定するように構成され、
前記通信ユニット510は、さらに、決定された前記コード領域リソースにおいて、前記毎回の上りデータのフィードバック情報を送信するように構成される。
【0154】
任意選択で、前記通信ユニット510は、さらに、
前記端末デバイスに第1の情報を送信するように構成され、前記第1の情報が前記ネットワークデバイスの前記上りデータに対するフィードバックモードを示し、前記フィードバックモードが実際に伝送される上りデータに基づいて前記上りデータのフィードバックメッセージが占用するリソース及び/又はフィードバックメッセージのビット構成を決定することを指示する。
【0155】
任意選択で、前記第1の情報は、RRCシグナリング又はMACシグナリングに搬送される。
【0156】
任意選択で、処理ユニット520は、
前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値に基づいて、
前記少なくとも1回の上りデータの総回数、前記毎回の上りデータの番号のビット構成、前記少なくとも1回の上りデータの総回数のビット構成、現在送信された上りデータの回数のビット構成のうちの少なくとも1つを決定するように構成される。
【0157】
任意選択で、前記通信ユニット510は、さらに、
前記端末デバイスに第2の情報を送信するように構成され、前記第2の情報が前記端末デバイスが送信可能な上りデータの回数の最大値を示す。
【0158】
任意選択で、前記少なくとも1回の上りデータが時間領域に少なくとも1つの位置を占用する。
【0159】
任意選択で、同一の時間領域位置で複数の周波数領域位置を占用して上りデータを複数回送信する。
【0160】
任意選択で、前記複数の周波数領域位置は、異なる帯域幅部分BWP又は異なるサブバンドにそれぞれ属する。
【0161】
任意選択で、前記上りデータと前記伝送情報とは、物理上り共有チャネルPUSCHに搬送される。
【0162】
なお、ネットワークデバイス500は、本願の方法の実施例においてネットワークデバイスにより実現される様々な動作を実現するために用いられてもよいため、簡潔のため、ここでその説明を省略する。
【0163】
図13は、本願の実施例で提供される通信デバイス600の概略構成図である。図13に示す通信デバイス600は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現することができるプロセッサ610を含む。
【0164】
任意選択で、図13に示すように、通信デバイス600は、メモリ620をさらに含むことができる。ここで、プロセッサ610は、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0165】
ここで、メモリ620は、プロセッサ610とは独立した1つの別個の部品であってもよいし、プロセッサ610に集積されてもよい。
【0166】
任意選択で、図13に示すように、通信デバイス600は、プロセッサ610が他のデバイスと通信するように制御することができる送受信機630をさらに備えることができ、具体的に、他のデバイスに情報又はデータを送信することができ、又は他のデバイスから送信された情報又はデータを受信することができる。
【0167】
ここで、送受信機630は、送信機および受信機を含み得る。送受信機630は、1つ以上のアンテナをさらに含むことができる。
【0168】
任意選択で、該通信デバイス600は具体的に本願の実施例の端末デバイスであってもよく、且つ該通信デバイス600は本願の実施例の各方法における端末デバイスにより実現される対応するフローを実現してもよく、簡潔にするために、ここでその説明が省略される。
【0169】
任意選択で、該通信デバイス600は具体的に本願の実施例のネットワークデバイスであってもよく、且つ該通信デバイス600は本願の実施例の各方法におけるネットワークデバイスにより実現される対応するフローを実現してもよく、簡潔にするために、ここでその説明が省略される。
【0170】
図14は、本願の実施例のチップの概略構成図である。図14に示すチップ700は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現するプロセッサ710を含む。
【0171】
任意選択で、図14に示すように、チップ700は、メモリ720をさらに含んでもよい。プロセッサ710は、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0172】
ここで、メモリ720は、プロセッサ710とは独立した別個の部品であってもよいし、プロセッサ710に集積されていてもよい。
【0173】
任意選択で、チップ700は、入力インタフェース730をさらに含むことができる。ここで、プロセッサ710は、該入力インタフェース730を制御して他のデバイス又はチップと通信し、具体的には、他のデバイス又はチップから送信された情報又はデータを取得することができる。
【0174】
任意選択で、チップ700は、出力インタフェース740をさらに含むことができる。ここで、プロセッサ710は、出力インタフェース740を制御して他のデバイス又はチップと通信し、具体的には、他のデバイス又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0175】
任意選択で、該チップは、本願の実施例における端末デバイスに適用され、且つ該チップは、本願の実施例における各方法において端末デバイスにより実現される対応するフローを実現することができ、簡潔にするために、ここでその説明が省略される。
【0176】
任意選択で、該チップは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用され、且つ該チップは、本願の実施例の各方法におけるネットワークデバイスにより実現される対応するフローを実現することができ、簡潔にするために、ここでその説明が省略される。
【0177】
なお、本願の実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステムまたはシステムオンチップなどと称されることもあることを理解されたい。
【0178】
図15は、本願の実施例で提供される通信システム900の概略ブロック図である。図15に示すように、通信システム900は、端末デバイス910と、ネットワークデバイス920とを有する。
【0179】
ここで、該端末デバイス910は、上記方法において端末デバイスにより実現される相応の機能を実現するために用いられてもよく、及び該ネットワークデバイス920は、上記方法においてネットワークデバイスにより実現される相応の機能を実現するために用いられてもよく、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0180】
本願の実施例のプロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実装において、方法の実施例における上述のステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形態の命令によって達成され得る。上述したプロセッサは、汎用プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図は、具現されたり実行されたりすることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例に関連して開示される方法のステップは、ハードウェアの復号プロセッサによって実行されるように直接具現化されてもよく、又は復号プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されるように具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で周知の記憶媒体内に配置され得る。記憶媒体はメモリに配置され、プロセッサは、メモリの情報を読み取り、そのハードウェアと共に、上記方法のステップを実行する。
【0181】
本願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであるか、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含むことができることを理解されたい。ここで、不揮発性メモリは、Read-Only Memory、Programmable ROM、EPROM、Electrically EPROM、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ( Random Access Memory、RAM )であってもよい。限定ではなく例示として、静的ランダムアクセスメモリ( Static RAM、SRAM )、動的ランダムアクセスメモリ( Dynamic RAM、DRAM )、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchronous DRAM、SDRAM )、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM )、エンハンストシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Enhanced SDRAM、ESDRAM )、シンクロナスリンクダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchlink DRAM、SLDRAM )、およびダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM、DR RAM )など、多くの形態のRAMが利用可能である。本明細書で説明するシステムおよび方法のメモリは、これらおよび任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されるが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0182】
なお、上述したメモリは例示的なものであって限定的なものではないが、例えば、本願の実施例におけるメモリは、SRAM ( static RAM )、DRAM ( dynamic RAM )、SDRAM ( synchronous DRAM )、DDR ( DDR SDRAM )のダブルデータレート同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ、ESDRAM ( enhanced SDRAM )、SLDRAM ( synch link DRAM )、DR RAM ( Direct Rambus RAM )等であってもよい。すなわち、本願の実施例におけるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されるが、これらに限定されない。
【0183】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0184】
任意選択で、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用され、且つ該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワークデバイスにより実現される相応のフローを実行させ、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0185】
任意選択で、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用され、且つ該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法における移動端末/端末デバイスにより実現される相応のフローを実行させ、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0186】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0187】
任意選択で、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用され、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例の各方法におけるネットワークデバイスにより実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでその説明を省略する。
【0188】
任意選択で、該コンピュータプログラム製品は、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用され、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施例における各方法における移動端末/端末デバイスにより実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでは説明を省略する。
【0189】
本願の実施例は、コンピュータプログラムをさらに提供する。
【0190】
任意選択で、該コンピュータプログラムは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータに本願の実施例の各方法におけるネットワークデバイスにより実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここではその説明を省略する。
【0191】
任意選択で、該コンピュータプログラムは、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータに本願の実施例の各方法における移動端末/端末デバイスにより実現される対応するフローを実行させ、簡潔にするために、ここでは説明を省略する。
【0192】
当業者は、本明細書に開示された実施例に関連して説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能がハードウェアまたはソフトウェアのいずれの方法で実行されるかは、技術案の特定の適用例および設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定の適用例ごとに異なる方法を使用してもよいが、そのような実施は、本願の範囲から逸脱すると見なされるべきではない。
【0193】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔のために、上記説明したシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、上記方法の実施例における対応する過程を参照してもよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
【0194】
本明細書で提供されるいくつかの実施例では、開示されるシステム、装置、および方法は、他の方法で実施され得ることを理解されたい。例えば、上述した装置の実施例は単なる例示であり、例えば、説明されたユニットの分割は、1つの論理機能の分割にすぎず、実際に実装される場合、追加の分割があってもよく、例えば、複数のユニット又は構成要素が別のシステムに結合されても、統合されてもよく、又は、一部の特徴が省略されても、実行されなくてもよい。別の点において、示された又は考察された相互の結合又は直接的な結合又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形態の、何らかのインターフェース、装置又はユニットを介した間接的な結合又は通信接続であってもよい。
【0195】
前記分離手段として説明された手段は、物理的に分離されても、または分離されなくてもよく、手段として示された手段は、物理的な手段であっても、または分離されなくてもよく、すなわち、一箇所に位置してもよく、または複数のネットワーク要素に分散されてもよい。なお、本実施例の目的を達成するために、必要に応じて、その一部または全部を選択することができる。
【0196】
また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよいし、それぞれのユニットが物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。
【0197】
また、これらの機能がソフトウェア機能として実現され、独立した製品として販売または利用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術案は、本質的に、または、従来技術に貢献する部分、または、その技術案の部分を、記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具体化することができ、そのソフトウェア製品は、本願の各実施例で説明される方法のステップの全部または一部を、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってもよい)に実行させるための命令を含む。なお、前記記憶媒体としては、U-ディスク、ポータブルハードディスク、Read-Only Memory、ROM、Random Access Memory、RAM、磁気ディスク、光ディスクなど種々のプログラムコードを記憶できるものを含む。
【0198】
以上のように、本願の実施例は、本願の技術的思想に基づいて説明されたが、本願は、上述の実施例に限定されるものではなく、本願の技術的思想に基づく当業者であれば、本願の技術的範囲に含まれる。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲によってのみ定められるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
図11
図12
図13
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図15