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特許7453993テーブルトップを構造体に固定するための迅速固定手段を含む迅速分解可能なテーブル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-12
(45)【発行日】2024-03-21
(54)【発明の名称】テーブルトップを構造体に固定するための迅速固定手段を含む迅速分解可能なテーブル
(51)【国際特許分類】
   A47B 3/12 20060101AFI20240313BHJP
   A47B 13/02 20060101ALI20240313BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20240313BHJP
   A47B 13/08 20060101ALI20240313BHJP
   F16B 12/10 20060101ALI20240313BHJP
【FI】
A47B3/12 Z
A47B13/02
A47B13/00 Z
A47B13/08 A
F16B12/10 Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021557803
(86)(22)【出願日】2020-04-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-02
(86)【国際出願番号】 EP2020059204
(87)【国際公開番号】W WO2020201324
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】19/03439
(32)【優先日】2019-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】515272822
【氏名又は名称】ラフマ モビリエ エスアエス
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ネルトナ ジャン-バティスト
(72)【発明者】
【氏名】ロアニ コラド
(72)【発明者】
【氏名】ペルネ ジャン-ノエル
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第01192874(EP,A1)
【文献】独国実用新案第202005009719(DE,U1)
【文献】特開平08-033522(JP,A)
【文献】特開平10-117854(JP,A)
【文献】特開2014-100189(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 3/12
A47B 13/02
A47B 13/00
A47B 13/08
F16B 12/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームを形成する構造体(4)上に複数の固定具(20)によって固定されるテーブルトップを備える迅速分解可能なテーブルであって、
前記構造体(4)が前記テーブルトップの下面に平坦に接するフランジ(42)を含み、
前記固定具(20)のそれぞれが、
垂直軸に沿って回転可能であって、横方向に突出する少なくとも1つの突起部(62)を有するラッチ(50)を含み、かつ、
前記テーブルトップの下面に形成され、前記垂直軸に向く少なくとも1つの突出部(80)を有する凹部(22)を含み、
取付位置において、前記突起部(62)が前記突出部(80)の隣の前記凹部(22)に嵌合し、
回転後のブロック位置において、前記突起部(62)が前記突出部(80)の上方に嵌合し、
前記ラッチ(50)の下側支持面(56)が前記構造体(4)の前記フランジ(42)を受け
前記突起部(62)のそれぞれが、前記ラッチ(50)の回転軸に向かって傾斜した下面(64)を含み、
前記突出部(80)が、同じ角度で傾斜した上面を含む
ことを特徴とする、迅速分解可能なテーブル。
【請求項2】
前記ラッチ(50)が、前記ブロック位置において、それぞれ前記突出部(80)の上方に配置される2つの対向する突起部(62)を含む
ことを特徴とする、請求項1に記載のテーブル。
【請求項3】
前記ラッチ(50)が、前記下側支持面(56)の上方に配置され、前記テーブルトップの下面を受ける上側支持面(60)を含む
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のテーブル。
【請求項4】
前記ラッチ(50)が、横方向に沿って細長いものであり、各端部が、下側支持面(56)を含む
ことを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載のテーブル。
【請求項5】
前記下側支持面(56)のそれぞれが、下方に下降する傾斜面(58)を有すると共に、回転阻止方向前方で終了する
ことを特徴とする請求項に記載のテーブル。
【請求項6】
前記ラッチ(50)の半径方向外側輪郭(82)が、前記ラッチ(50)の回転阻止の間に、前記構造体(4)の一方の側に徐々に当たるように拡径する拡径部を含む
ことを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載のテーブル。
【請求項7】
前記ラッチ(50)の上面が、前記上面の上方に突出する弾性スタッド(68)を含むことを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載のテーブル。
【請求項8】
前記構造体(4)が、前記フランジ(42)を含む押出プロファイル(40)を含む
ことを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載のテーブル。
【請求項9】
固定具(20)によって構造体(4)上に分解可能なテーブルトップを組み立てるための方法であって、
前記構造体(4)に前記テーブルトップを受けるフランジ(42)を設け、
各固定具(20)に対し、
垂直軸に沿って回転可能で、横方向に突出する少なくとも1つの突起部(62)を有するラッチ(50)の上部を前記テーブルトップの下面に形成されて前記垂直軸に向く少なくとも1つの突出部(80)を有する凹部(22)に挿入するステップと、
次いで、前記ラッチ(50)をブロック位置に向かって回転させ、前記突出部(80)の上方に前記突起部(62)を挿入し、前記構造体(4)の前記フランジ(42)の下方へ前記ラッチ(50)の下側支持面(56)を滑り込ませるステップとを含んでおり、
前記突起部(62)のそれぞれが、前記ラッチ(50)の回転軸に向かって傾斜した下面(64)を含み、
前記突出部(80)が、同じ角度で傾斜した上面を含む
ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、迅速分解モジュール式テーブル、及びこのようなテーブルを組み立てる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
テーブル、特にガーデンテーブルは、延長部を追加することによって異なる構成を作るために、又はテーブルが使用されていないときに格納すべくテーブルを折り畳むために、容易に分解することができるテーブルトップを含む。この種の分解可能なテーブルは、屋内、例えばオフィス内で又はサイドテーブルとして使用することもできる。
【0003】
加えて、テーブルの分解は、その包装及び輸送を容易にする。例えば、テーブルトップの上方及び角部において脚部を受け入れる平坦な基礎構造体を製造することによって、これらの要素は、容易に保管及び輸送される平坦な段ボール箱にそれらを包装するために分離されてもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
テーブルトップを構造体上に固定するために、この構造体の穴に下からネジを締めることが知られており、このネジは、テーブルトップの下面のネジ山に螺合する。次いで、これらのネジは、レンチでネジ止めされ、これは、固定長さが比較的長く、頻繁に分解されなければならないテーブルに対しては実用的でない。
【0005】
さらに、この固定システムは、所定長さのねじ切りを必要とし、これは、固定具において十分な厚さを必要とする。テーブルトップは、その厚さがより厚くなり、その保管又は輸送が容易にならない。
【0006】
テーブルトップを構造体に固定するための他のシステムを製造することが知られており、このシステムは、例えば、一方の要素に、他方の要素の穴に係合する摺動ラッチを備える。しかしながら、このラッチシステムは、テーブルトップを構造体上に容易に配置することができず、かなりの厚さを有する場合がある。
【0007】
本発明は、特に、従来技術のこれらの欠点を克服することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的のために、フレームを形成する構造体上に固定具によって固定されるテーブルトップを備える分解可能なテーブルを提供する。このテーブルは、構造体が、テーブルトップの下面に平坦に接するフランジを含み、各固定具が、垂直軸に沿って回転可能であり、横方向に突出する少なくとも1つの突起部を有するラッチを備え、かつ、テーブルトップの下面に形成され、垂直軸に向かって配向された少なくとも1つの突出部を有する凹部を含み、取付位置において、突起部が突出部に隣接する凹部に嵌合し、回転後のブロック位置において、突起部が突出部の上に嵌合し、ラッチの下側支持面が構造体のフランジを受ける点で顕著である、分解可能なテーブルを提供する。
【0009】
本発明によるテーブルの利点は、単体よりなるラッチを用いて、簡単に、テーブルトップを構造体上に配置した後、ラッチをその取付位置とすることによって固定具毎に凹部の下端に突起部を係合させ、その後、手動で迅速に行われる、このラッチの1回転の数分の1の回転後に、これらの突起部を凹部の下端に軸方向に締め付けることによって、突出部の上方の側方突起部に係合させることができることである。同時に、ラッチの下側支持面が構造体のフランジの下に配置されることで、それを保持する。
【0010】
また、その凹部内の各ラッチのセルフセンタリング、及び異なるラッチに対する構造体のセルフアライメントを行うことも可能である。
【0011】
構造体上のテーブルトップの位置決めと効果的なクランプは、工具なしで迅速に達成される。テーブルトップの厚さに対して浅い凹部を設けることによって、テーブルトップの厚さを増大させない、非常に平坦な固定システムが得られる。
【0012】
本発明によるテーブルは、次の特徴のうちの1つ又は複数をさらに含んでもよく、これらは一緒に組み合わされてもよい。
【0013】
ラッチは、ブロック位置で各突出部の上方に入ってくる、2つの対向する突起部を含むと有利である。
【0014】
各突起部は、ラッチの回転軸の方向に傾斜した下面を含み、各突出部は、同じ角度で傾斜した上面を含むと有利である。
【0015】
各ラッチは、下側支持面の上方に配置され、テーブルトップの下面を受ける上側支持面を含むと有利である。
【0016】
ラッチは横方向に長いので、各端部は下側支持面を含むと有利である。
【0017】
この場合、各下側支持面は、下方に下降する傾斜面を有し、回転阻止方向前方で終端すると有利である。
【0018】
各ラッチの半径方向外側の外側輪郭は、このラッチの回転阻止中にフレームの一方側に徐々に当たるように拡径する拡径部を含むと有利である。
【0019】
ラッチの上面は、この上面の上方に突出する弾性スタッドを含むと有利である。
【0020】
フレームは、フランジを含む押出プロファイルを含むと有利である。
【0021】
また、本発明は、固定具を用いて、分解可能なテーブルのテーブルトップを構造体上に組み立てるための方法に関し、その構造体に、テーブルトップを平坦に受けるフランジを設け、固定具毎に、垂直軸に沿って回転可能で横方向に突出する少なくとも1つの突起部を備えるラッチの上部を、テーブルトップの下面に形成されて軸に向かって配向された少なくとも1つの突出部を有する凹部に挿入するステップと、その後、ラッチをブロック位置まで回転させ、突出部の上方に突起部を挿入し、構造体のフランジの下にラッチの下側支持平面を滑り込ませるステップとを含むことに注目すべきである。
【0022】
本発明は、添付の図面を参照して、実施例として提供される以下の説明を読むことにより、より良く理解され、他の特徴及び利点がより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】短い構造体上に配置された2つの部分からなるテーブルトップを含む、本発明によるテーブルをそれぞれ示す(a)斜視図及び(b)底面図である。
図2】中央延長部を含む3部分テーブルトップを有する変形例によるテーブルをそれぞれ示す(a)斜視図及び(b)底面図である。
図3】長い構造体上に配置された3部分テーブルトップを有する変形例によるテーブルをそれぞれ示す(a)斜視図及び(b)底面図である。
図4】4つの部分からなるテーブルトップを有するテーブルをそれぞれ示す(a)斜視図及び(b)底面図である。
図5】構造体上のテーブルトップ部の固定具を備える、テーブルの角部を示す底面図である。
図6】この固定具のラッチをそれぞれ示す(a)斜視図、(b)底面図、及び(c)側面図である。
図7】このラッチの位置決め中に固定具を示す、ラッチの軸に沿う断面図である。
図8】クランプの開始時に向けられた固定具を示す、ラッチの軸に沿う断面図である。
図9】クランプの端部に向けられた固定具を示す、ラッチの軸に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、中央線で対称となるように横方向に並んで配置された2つの要素2を有し、各コーナーで脚部6を受け入れる平坦な構造体4上に固定されたテーブルトップを有する、長方形テーブルを示している。
【0025】
構造体4は、2つのクロスメンバ12によって接続された2つの長手方向部材10を含む長方形を形成し、これらの長手方向部材10及びこれらのクロスメンバ12は、アルミニウム合金で作られた同じプロファイル(断面)に形成される。
【0026】
テーブルトップ2の下面は、長手方向部材10上に嵌合する2つの長手方向部分14と、2つの内側幅方向部分18と、構造体4のクロスメンバ12を各々受け入れる2つの幅方向部分16とからなる、長方形を形成する構造体4を固定するための固定表面を有する。
【0027】
テーブルトップ2の固定面は、迅速な固定具20をモジュール的に受け入れる凹部22を含み、これは同時に、この構造体4の輪郭のフランジを固定し、これらの輪郭の側面を受け、幅方向の位置決めと、この構造体4上のテーブルトップ2の効果的な支持との両方を保証する。
【0028】
テーブルトップ2の固定面の各幅方向部分16,18は、2つの凹部22を有する。固定面の各長手方向部材10は、テーブルの中央面近傍に配置された凹部22を含む。
【0029】
固定具20は、2つの幅方向部分16及び長手方向部分14のそれぞれの凹部22に配置されている。
【0030】
図2は、テーブルトップ2の2つの端部要素の間に挿入された中央要素30を形成する延長部を受け入れる、同じ構造体4を有するテーブルを示す。
【0031】
各テーブルトップ要素2は、固定表面の内側幅方向部分18の凹部22と、長手方向部分14の凹部22によって固定される。延長部30は、固定面の2つの長手方向部分14を含み、各端部に凹部22をそれぞれ備え、固定具20を受け入れる。
【0032】
このようにして、同じ構造体4が、テーブルトップ2を形成する2つ又は3つの要素を迅速に固定するために使用される。一定の断面を有する構造体4の輪郭は、任意の点で固定具20を受け入れることができ、これはテーブルに大きなモジュール性を与える。さらに、要求に合わせて任意の長さに切断されたプロファイルによって形成された構造体4の長手方向部材10及びクロスメンバ12は、任意のテーブル寸法を製造することを可能にする。
【0033】
図3は、図2に示す3つの要素2,30で形成された同じテーブルトップを受け入れる長い構造体4を示しており、構造体4のクロスメンバ12は、テーブルトップの端部要素2の幅方向部分16に固定され、このテーブルトップにより大きな安定性を与える。
【0034】
図4は、テーブルトップ2の2つの端部要素の間に挿入された2つの延長部を形成する2つの中央要素30を受け入れる、図3に示したテーブルと同じ長い構造体4を示す。構造体4のクロスメンバ12は、端部材2の内側幅方向部分18に固定される。
【0035】
図5は、垂直に配置された長方形断面を有する押出アルミニウム合金によって形成されたコーナーを形成するために互いに接合された同一断面の2つのプロファイル40と、テーブルの内部に面し、テーブルトップの下面に平らに敷設されたフランジ42とを備えるテーブルのコーナーを示す。
【0036】
プロファイル40間のコーナー接合は、プロファイル40の外側を案内する継手部44と、これらのプロファイル40の内側に螺合されたクランプバンド46とを含む。2つのプロファイル40の間の中間平面に配置されたフィン48を有するネジは、継手部44及びクランプバンド46を互いに向かって締め付ける。
【0037】
固定具20は、垂直軸に沿って回転可能なラッチ50を含み、この図に示した取付位置に横方向に配置された細長い形状を有し、クロスメンバ12に平行であり、細長い形状に沿って整列されたプレート52の下に2つの湾曲フィン54を有し、このラッチ50に手動の回転力を加えることを可能にしている。
【0038】
図6は、プレート52上に、上部から連続的に始まり、各々が約4分の1ターンにわたって延在する2つの対向する横方向突起部62、この円形形状部の周りに突出する上側支持面60、次いで2つの部分における下側支持面56を含み、プレートの細長い端部のみを覆う中央円形形状部66を含むラッチ50を示す。
【0039】
突起部62の下面は、ラッチ50の回転軸に向かって垂直に対して30°傾斜した下面64を有する。上側支持面60と下側支持面56との間の高さは、プロファイル40のフランジ42の厚さに等しい。下側支持面56の各部分は、下方に下降するわずかに傾斜した傾斜面58を有し、回転阻止方向前方で終端する。
【0040】
上部円形形状部66の中心は、直径に配置されたバー72を含み、各側に、上端がこの円形形状部66の上面の上方に突出する垂直スタッド68を各々受け入れる凹部を残す。
【0041】
水平面内に配置されたラッチ50の軸を中心とする円弧のような形をした可撓性タブ70は、各スタッド68の下端をバー72に接続し、その上端を円形形状部66の上面に向かって下降させながらスタッドを弾性的に下方に押し下げることができるようにし、バックラッシュ調整弾性装置を形成する。
【0042】
図7は、平坦な底部を有する、この厚さの約3分の2にわたる、テーブルトップの厚さにわたる機械加工によって形成された凹部22を示す。このようにして、完全に滑らかな下面を有するテーブルトップの要素2,30が得られ、これは包装、保管又は輸送を容易にする。
【0043】
ほぼ円形の形状を有する凹部22は、2つの対向する側面に、それぞれが1/4回転程度にわたって延在する中心に対向する突出部80を含み、垂直軸に対して30°で傾斜した上面を有する。
【0044】
このようにして、ラッチ50は、図7に示されるように、突出部80の間にその横方向突起部62を配置することによって、取付位置において、凹部22に嵌合することを可能にし、上側支持面60は、パネルの平坦面の下に支持される。
【0045】
図8は、ラッチ50を回転させた後に、突出部80の上方に滑り、傾斜面が30°に調整された突起部62を示しており、これらの傾斜面のおかげで凹部22内の、効果的な軸方向の支持が得られないラッチの自己センタリングを確実にする。
【0046】
同時に、2つの下側支持面56のうちの1つのわずかに傾斜した傾斜面58は、プロファイル40のフランジ42の下に到達し、この傾斜面58は、このフランジの下の通過を容易にする通過用面取り部を形成する。
【0047】
図9は、ラッチ50の1/4回転よりもわずかに小さい回転を示し、これは、プロファイル40のフランジ42下の下側支持面56の位置決めを確実にする。
【0048】
ラッチ50の各細長い部分は、増加する半径を有する半径方向外側の外側輪郭82を有し、このラッチ50の回転中に、増加する半径と、プロファイル40のエッジとで横方向クランプが得られるように小さな傾斜を形成する。
【0049】
全てのラッチ50の回転終了時に、各固定具20に対して、プロファイル40のフランジ42の下のテーブルトップの軸方向両側のクランプ、及び構造体4上のこのテーブルトップの幅方向のくさび締めが完了する。したがって、テーブルトップの各要素2,30は、4つの固定具20によって構造体4にしっかりと固定され、これが非常に剛性の高い組立体を形成する。
【0050】
各ラッチ50の組立中に、円形形状部66の上面の上方に突出する弾性タブ70に取り付けられたスタッド68は、凹部22の底部の支持によってそれらのタブを圧縮する。このようにして、特に振動によってラッチ50の自由な回転を妨げる突出部80の上方の突起部62の任意の軸方向クリアランスを吸収し、軸方向圧力がラッチ50上で下方に維持される。また、ラッチ50は、構造体4が取り付けられていないときに凹部22内にこのように保持され、例えば、そのラッチ50が下方に留まったままでテーブルトップを収納する。
【0051】
モジュール式テーブルは、簡単に、迅速に、かつ工具なしで得られ、テーブルトップを形成する多数の要素2,30を含み、これらの要素は、長手方向部材10のために、この要素の数に調節された長さを有するプロファイル40を使用することによって、可変であり得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9