(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-12
(45)【発行日】2024-03-21
(54)【発明の名称】データ処理方法、装置、デバイス及び媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/40 20120101AFI20240313BHJP
【FI】
G06Q20/40
(21)【出願番号】P 2022541670
(86)(22)【出願日】2021-01-20
(86)【国際出願番号】 CN2021072925
(87)【国際公開番号】W WO2022016840
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2022-07-05
(31)【優先権主張番号】202010725073.2
(32)【優先日】2020-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517404197
【氏名又は名称】チャイナ ユニオンペイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【氏名又は名称】井出 真
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100160886
【氏名又は名称】久松 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,チェンチュ
(72)【発明者】
【氏名】ジアン,ハイジャン
(72)【発明者】
【氏名】ゾウ,チェンツォン
(72)【発明者】
【氏名】リン,ジンレン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ガン
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ,フア
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0078735(US,A1)
【文献】特開2018-014088(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスは、対象サーバから送信された、有効化待ちの決済口座アカウントに対応する有効化待ちのトークンを含む対象有効化データと対象有効化コマンドとを受信することと、
前記電子デバイスは、前記対象有効化コマンドに応じて、前記
電子デバイスのセキュアエレメントに記憶されている、対象有効化コマンドと同一の取引口座タイプに属する対象個人化データ中の対象トークンを前記有効化待ちのトークンに更新することと、
前記電子デバイスは、前記対象有効化コマンドに応答して、更新後の対象トークンを有効化状態に設定
し、更新後の対象トークン以外の有効化トークンを非有効化状態に設定することと、
を含む、
データ処理方法。
【請求項2】
前記対象個人化データは、対象セキュアエレメントに記憶されているトークンが有効化状態にある個人化データである、
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項3】
前記対象個人化データは、対象セキュアエレメントに記憶されているトークンが非有効化状態にある個人化データである
請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項4】
前記対象有効化データは、さらに前記対象個人化データを含み、
前記対象個人化データにおける対象トークンを前記有効化待ちのトークンに更新する前に、さらに、前記対象個人化データを前記対象セキュアエレメントに記憶することを含む、
請求項3に記載のデータ処理方法。
【請求項5】
前記有効化待ちの決済口座アカウントは、設定待ちのデフォルト決済口座アカウントを含み、
前記対象サーバから送信された対象有効化データ及び対象有効化コマンドを受信する前に、さらに、
前記電子デバイスは、前記設定待ちのデフォルト決済口座アカウントを受信することと、
前記電子デバイスは、前記設定待ちのデフォルト決済口座アカウントに基づいて、前記対象サーバに、前記設定待ちのデフォルト決済口座アカウントに対応する前記対象有効化データ及び前記対象有効化コマンドをフィードバックさせるデフォルト口座設定要求を生成することと、
前記電子デバイスは、前記対象サーバに前記デフォルト口座設定要求を送信することと、
を含む、
請求項3又は4に記載のデータ処理方法。
【請求項6】
前記有効化待ちの決済口座アカウントは、変更待ちのデフォルト決済口座アカウントを含み、
前記対象サーバから送信された対象有効化データ及び対象有効化コマンドを受信する前に、さらに、
前記電子デバイスは、前記変更待ちのデフォルト決済口座アカウントを受信することと、
前記電子デバイスは、前記変更待ちのデフォルト決済口座アカウントに基づいて、前記対象サーバに、前記変更待ちのデフォルト決済口座アカウントに対応する前記対象有効化データ及び前記対象有効化コマンドをフィードバックさせるデフォルト口座変更要求を生成することと、
前記電子デバイスは、前記対象サーバに前記デフォルト口座変更要求を送信することと、
を含む、
請求項2~
4のいずれか一項に記載のデータ処理方法。
【請求項7】
対象サーバは、有効化待ちの決済口座アカウントに関連付けて記憶されている有効化待ちのトークンと前記有効化待ちの決済口座アカウントと同一の取引口座タイプに属する対象有効化コマンドとを取得することと、
前記対象サーバは、前記有効化待ちのトークンに基づいて、前記対象有効化コマンドと同一の取引口座タイプに属する対象有効化データを生成することと、
前記対象サーバは対象電子デバイスに前記対象有効化データ及び前記対象有効化コマンドを送信することと、を含み、
ここで、前記対象有効化コマンドは、前記対象電子デバイスが、
前記電子デバイスのセキュアエレメントに記憶されている、対象個人化データ中の対象トークンを前記有効化待ちのトークンに更新するとともに、更新後の対象トークンを有効化状態に設定
し、前記更新後の対象トークン以外の有効化トークンを非有効化状態に設定するようにするコマンドである、
データ処理方法。
【請求項8】
前記有効化待ちのトークンに基づいて対象有効化データを生成する前に、
さらに、
前記対象サーバは、前記対象個人化データを取得することを含み、
前記有効化待ちのトークンに基づいて対象有効化データを生成することは、
前記対象サーバは、前記有効化待ちのトークン及び前記対象個人化データに基づいて前記対象有効化データを生成することを含む、
請求項
7に記載のデータ処理方法。
【請求項9】
前記対象個人化データを取得する前に、さらに、
前記対象サーバは、前記対象電子デバイスに、前記対象電子デバイスの対象セキュアエレメントにおける前記対象個人化データを照会するデータ照会要求を送信することと、
前記対象サーバは、前記対象電子デバイスからフィードバックされたデータ照会結果を受信することと、
をさらに含み、
前記対象個人化データを取得することは、
前記対象サーバは、前記データ照会結果が前記対象セキュアエレメントにおいて前記対象個人化データを照会しなかったことである場合に、前記対象個人化データを取得することを含む、
請求項
8に記載のデータ処理方法。
【請求項10】
前記有効化待ちの決済口座アカウントは、設定待ちのデフォルト決済口座アカウントを含み、
前記有効化待ちの決済口座アカウントに関連付けて記憶されている有効化待ちのトークン及び対象有効化コマンドを取得する前に、さらに、
前記対象サーバは、前記対象電子デバイスから送信されたデフォルト口座設定要求を受信することと、
前記対象サーバは、前記デフォルト口座設定要求に応じて、前記デフォルト口座設定要求を解析して、前記設定待ちのデフォルト決済口座アカウントを含むデフォルト口座設定要求情報を取得することと、
を含む、
請求項
9に記載のデータ処理方法。
【請求項11】
前記対象電子デバイスに前記対象有効化データ及び前記対象有効化コマンドを送信した後、さらに、
前記対象サーバは、前記対象電子デバイスから送信された、前記対象電子デバイスに前記有効化待ちのトークンを有効化状態に設定するように指示する有効化結果を受信することと、
前記対象サーバは、前記有効化結果に応じて、前記有効化待ちの決済口座アカウントに対応する決済口座属性を、前記対象電子デバイスのデフォルト決済口座である対象属性に設定することと、
前記対象サーバは、前記有効化待ちのトークンに対応するトークン状態を有効化状態に設定することと、
前記対象サーバは、前記有効化待ちのトークンと前記対象電子デバイスとの間の関連関係を確立することと、
を含む、
請求項
10に記載のデータ処理方法。
【請求項12】
前記有効化待ちの決済口座アカウントは、変更待ちのデフォルト決済口座アカウントを含み、
ここで、前記有効化待ちの決済口座アカウントに関連付けて記憶されている有効化待ちのトークン及び対象有効化コマンドを取得する前に、さらに、
前記対象サーバは、前記対象電子デバイスから送信されたデフォルト口座変更要求を受信することと、
前記対象サーバは、前記デフォルト口座変更要求に応じて、前記デフォルト口座変更要求を解析して、前記変更待ちのデフォルト決済口座アカウントを含むデフォルト口座変更要求情報を取得することと、
を含む、
請求項
9に記載のデータ処理方法。
【請求項13】
前記対象電子デバイスにデータ照会要求を送信する前に、さらに、
前記対象サーバは、対象決済口座アカウントを取得することを含み、ここで、前記対象決済口座アカウントに対応する決済口座属性は、前記対象電子デバイスのデフォルト決済口座である対象属性であり、
前記対象電子デバイスにデータ照会要求を送信することは、
前記対象サーバは、前記対象決済口座アカウントの決済口座タイプが前記変更待ちのデフォルト決済口座アカウントの決済口座タイプと異なる場合、前記対象電子デバイスにデータ照会要求を送信することを含む、
請求項
12に記載のデータ処理方法。
【請求項14】
前記対象電子デバイスに前記対象有効化データ及び前記対象有効化コマンドを送信した後、さらに、
前記対象サーバは、前記対象電子デバイスから送信された、前記対象電子デバイスが前記有効化待ちのトークンを有効化状態に設定したことを指示する有効化結果を受信することと、
前記対象サーバは、前記有効化結果に応じて、前記有効化待ちの決済口座アカウントに対応する決済口座属性を前記対象属性に設定し、且つ前記対象決済口座アカウントに対応する決済口座属性を非対象属性とすることと、
前記対象サーバは、前記有効化待ちのトークンに対応するトークン状態を有効化状態に設定し、且つ前記対象決済口座アカウントに関連付けて記憶されている対象トークンに対応するトークン状態を非有効化状態に設定することと、
前記対象サーバは、前記有効化待ちのトークンと前記対象電子デバイスとの間の関連関係を確立し、且つ前記対象トークンと前記対象電子デバイスとの間の関連関係を削除することと、
を含む、
請求項
13に記載のデータ処理方法。
【請求項15】
前記有効化待ちの決済口座アカウントに関連付けて記憶されている有効化待ちのトークン及び対象有効化コマンドを取得する前に、さらに、
前記対象サーバは、前記対象電子デバイスから送信された決済口座バインディング要求を受信することと、
前記対象サーバは、前記決済口座バインディング要求に応じて、前記決済口座バインディング要求を解析して、バインド待ちの決済口座アカウントを含む決済口座バインディング要求情報を取得することと、
前記対象サーバは、前記バインド待ちの決済口座アカウントに基づいて、トークン生成要求を生成することと、
前記対象サーバは、トークン管理サーバに、前記トークン管理サーバに前記バインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンを生成させる前記トークン生成要求を送信することと、
前記対象サーバは、前記トークン管理サーバからフィードバックされた前記バインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンを受信することと、
前記対象サーバは、前記バインド待ちの決済口座アカウントと前記バインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンとを関連付けて記憶することと、
を含む、
請求項
7に記載のデータ処理方法。
【請求項16】
前記対象サーバは、状態変更要求を受信することと、
前記対象サーバは、前記状態変更要求に応じて、前記状態変更要求を解析して、変更待ち状態の決済口座アカウント及び前記対象電子デバイスの対象決済状態を含む状態変更要求情報を取得することと、
前記対象サーバは、前記変更待ち状態の決済口座アカウントに関連付けて記憶されている変更待ち状態のトークンを取得することと、
前記対象サーバは、前記変更待ち状態のトークンに対応するトークン状態を前記対象決済状態に更新することと、
をさらに含む、
請求項
7に記載のデータ処理方法。
【請求項17】
前記対象決済状態は紛失報告状態及びアンバインド状態のうちのいずれかを含み、
前記状態変更要求情報を取得した後に、さらに、
前記対象サーバは、前記変更待ち状態の決済口座アカウントに対応する決済口座属性が、前記対象電子デバイスのデフォルト決済口座である対象属性である場合、前記変更待ち状態の決済口座アカウントと前記対象電子デバイスとの間の関連関係を削除することを含む、
請求項
16に記載のデータ処理方法。
【請求項18】
前記対象決済状態は、紛失報告状態、アンバインド状態及び有効化状態のうちのいずれかを含む、
請求項
16に記載のデータ処理方法。
【請求項19】
前記対象サーバは、対象アクワイアリングデバイスから送信された取引要求を受信することと、
前記対象サーバは、前記取引要求に応じて、前記取引要求を解析して、前記対象トークンを含む取引要求情報を取得することと、
前記対象サーバは、前記対象トークンに対応するトークン状態を照会することと、
前記対象サーバは、前記対象トークンに対応するトークン状態が、紛失報告状態及びアンバインド状態のうちのいずれかを含む異常状態である場合、前記取引要求に対応する取引の実行を拒否することと、
をさらに含む、
請求項
7に記載のデータ処理方法。
【請求項20】
前記取引要求に対応する取引の実行を拒否した後、さらに、
前記対象サーバは、前記対象トークンに対応するトークン状態に基づいて、前記取引要求に対応する取引フィードバック情報を生成することと、
前記対象サーバは、前記対象アクワイアリングデバイスに前記取引フィードバック情報を送信することと、
を含む、
請求項
19に記載のデータ処理方法。
【請求項21】
対象サーバから送信された、有効化待ちの決済口座アカウントに対応する有効化待ちのトークンを含む対象有効化データと対象有効化コマンドとを受信する第1の受信モジュールと、
前記対象有効化コマンドに応じて、前記対象有効化コマンドと同一の取引口座タイプに属する対象個人化データ中の対象トークンを前記有効化待ちのトークンに更新する第1の処理モジュールと、
更新後の対象トークンを有効化状態に設定
し、前記更新後の対象トークン以外の有効化トークンを非有効化状態に設定する第2の処理モジュールと、
を備える、
データ処理装置。
【請求項22】
対象有効化コマンドと同一の取引口座タイプに属する有効化待ちの決済口座アカウントに関連付けて記憶されている有効化待ちのトークンと
前記対象有効化コマンドとを取得する第1の取得モジュールと、
前記有効化待ちのトークンに基づいて、対象有効化データを生成する第1の生成モジュールと、
対象電子デバイスに前記対象有効化データ及び前記対象有効化コマンドを送信する第1の送信モジュールと、
を備え、
前記対象有効化コマンドは、前記対象電子デバイスに、対象個人化データにおける対象トークンを前記有効化待ちのトークンに更新させるとともに更新後の対象トークンを有効化状態に設定させ
、前記更新後の対象トークン以外の有効化トークンを非有効化状態に設定させるコマンドであり、前記対象個人化データの属する取引口座タイプは前記対象有効化コマンドの属する取引口座タイプと同じである、
データ処理装置。
【請求項23】
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行されることにより請求項1~
20のいずれか一項に記載のデータ処理方法を実現するコンピュータプログラムコマンドが記憶されているストレージと、
を備える、
データ処理デバイス。
【請求項24】
プロセッサにより実行されることにより請求項1~
20のいずれか一項に記載のデータ処理方法を実現するコンピュータプログラムコマンドが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年7月24日に提出された名称が「データ処理方法、装置、デバイス及び媒体」である中国特許出願202010725073.2の優先権を主張し、該出願の全ての内容は引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、データ処理技術分野に属し、特にデータ処理方法、装置、デバイス及び媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
科学技術の発展に伴い、近距離通信(Near Field Communication、NFC)決済機能は、徐々に電子デバイスの標準的な構成となっている。ユーザがショッピングをしたり、公共交通機関に乗車したりするとき、電子デバイスを販売場所(Point of Sale、POS)端末又は公共交通機関のカードリーダーに近づけるだけで、短時間で決済を完了することができる。
【0004】
現在、ユーザが電子デバイスに対しNFC機能のデフォルト決済口座を設定する過程において、エラーが発生しやすく、デフォルト決済口座を設定する成功率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、データ処理方法、装置、デバイス及び媒体を提供し、デフォルト決済口座を設定する過程においてエラーが発生しやすいという課題を解決することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様において、本願の実施例は、
対象サーバから送信された、有効化待ちの決済口座アカウントに対応する有効化待ちのトークンを含む対象有効化データと対象有効化コマンドとを受信することと、
対象有効化コマンドに応じて、対象有効化コマンドと同一の取引口座タイプに属する対象個人化データ中の対象トークンを有効化待ちのトークンに更新することと、
更新後の対象トークンを有効化状態に設定することと、
を含むデータ処理方法を提供する。
【0007】
第2の態様において、本願の実施例は、
有効化待ちの決済口座アカウントに関連付けて記憶されている有効化待ちのトークンと有効化待ちの決済口座アカウントと同一の取引口座タイプに属する対象有効化コマンドとを取得することと、
有効化待ちのトークンに基づいて、対象有効化コマンドと同一の取引口座タイプに属する対象有効化データを生成することと、
対象電子デバイスに対象有効化データ及び対象有効化コマンドを送信することと、を含み、
ここで、対象有効化コマンドは、対象電子デバイスが、対象個人化データ中の対象トークンを前記有効化待ちのトークンに更新するとともに、更新後の対象トークンを有効化状態に設定するようにするコマンドである、
対象個人化データの属する取引口座タイプは、対象有効化コマンドの属する取引口座タイプと同じであるデータ処理方法を提供する。
【0008】
第3の態様において、本願の実施例は、
対象サーバから送信された、有効化待ちの決済口座アカウントに対応する有効化待ちのトークンを含む対象有効化データと対象有効化コマンドとを受信する第1の受信モジュールと、
対象有効化コマンドに応じて、対象有効化コマンドと同一の取引口座タイプに属する対象個人化データ中の対象トークンを有効化待ちのトークンに更新する第1の処理モジュールと、
更新後の対象トークンを有効化状態に設定する第2の処理モジュールと、
を備えるデータ処理装置を提供する。
【0009】
第4の態様において、本願の実施例は、
対象有効化コマンドと同一の取引口座タイプに属する有効化待ちの決済口座アカウントに関連付けて記憶されている有効化待ちのトークンと対象有効化コマンドとを取得する第1の取得モジュールと、
有効化待ちのトークンに基づいて、対象有効化データを生成する第1の生成モジュールと、
対象電子デバイスに前象有効化データ及び前記対象有効化コマンドを送信する第1の送信モジュールと、
を備え、
対象有効化コマンドは、対象電子デバイスに、対象個人化データにおける対象トークンを有効化待ちのトークンに更新させるとともに新後の対象トークンを有効化状態に設定させるコマンドであり、対象個人化データの属する取引口座タイプは対象有効化コマンドの属する取引口座タイプと同じである、
データ処理装置を提供する。
【0010】
第5の態様において、本願の実施例は、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行されることにより請求項1~21のいずれか一項に記載のデータ処理方法を実現するコンピュータプログラムコマンドが記憶されているストレージと備えるデータ処理デバイスを提供する。
【0011】
第6の態様において、本願の実施例は、
ロセッサにより実行されることにより請求項1~21のいずれか一項に記載のデータ処理方法を実現するコンピュータプログラムコマンドが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本願の実施例のデータ処理方法、装置、デバイス及び媒体は、対象サーバから送信された有効化待ちの決済口座アカウントに対応する有効化待ちのトークン及び対象有効化コマンドを受信した後、その属する取引口座タイプと対象有効化コマンドの属する取引口座タイプと同じである対象個人化データにおける対象トークンを直接的に有効化待ちのトークンに更新し、且つ更新された対象トークンを有効化状態に設定し、さらに有効化待ちのトークンを直接利用して対象個人化データにおける対象トークンを更新し且つ更新後の対象トークンを有効化することができ、有効化待ちのトークンを有効化する過程において有効化されたトークン及びそれに対応する個人化データを削除する必要がなく、それにより有効化待ちのトークンを有効化する過程における個人化データの削除、個人化データの検証及び個人化データのダウンロードの過程を減少させ、デフォルトの決済口座を設定するときに上記過程におけるエラーの発生を抑制し、デフォルト口座を設定する成功率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本願の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下は本願の実施例に必要な図面を簡単に紹介するが、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【
図1】本願の提供するデータ処理の一例のアーキテクチャ図である。
【
図2】本願の提供するデータ処理の他の例のアーキテクチャ図である。
【
図3】本願の提供するデータ処理のさらに他の例のアーキテクチャ図である。
【
図4】本願の提供するデータ処理のさらに他の例のアーキテクチャ図である。
【
図5】本願の提供するデータ処理方法の実施例のフローチャートである。
【
図6】本願の提供するデータ処理方法の別の実施例のフローチャートである。
【
図7】本願の実施例が提供する決済口座のバインド過程の一例のフローチャートである。
【
図8】本願の実施例が提供するデフォルト決済口座設定過程の一例のフローチャートである。
【
図9】本願の実施例が提供するデフォルト決済口座変更過程の一例のフローチャートである。
【
図10】本願の実施例が提供するバインド決済口座のアンバインド過程の一例のフローチャートである。
【
図11】本願の提供するデータ処理装置の実施例の構造概略図である。
【
図12】本願の提供するデータ処理装置の他の実施例の構造概略図である。
【
図13】本願の提供するデータ処理デバイスの実施例のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本願の各態様の特徴及び例示的な実施例を詳細に説明し、本願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下に図面及び具体的な実施例を参照して、本願をさらに詳細に説明する。理解すべきことは、ここで説明された具体的な実施例は本願を説明するためのみに構成されたものであり、本願を限定するものではない。当業者にとって、本願はこれらの具体的な詳細のいくつかを必要とせずに実施することができる。以下の実施例の説明は本願の例示を示して本願をよりよく理解するためである。
【0015】
なお、本明細書において、「第1」及び「第2」などのような関係用語は一つの実体又は操作を他の実体又は操作と区別するために用いられ、必ずしもこれらの実体又は操作の間に何らかの実際の関係又は順序が存在することを要求するか又は暗示するものではない。また、「備える」、「含む」又はその任意の他の変形の用語は、非排他的な包含をカバーすることを意図するので、一連の要素を含む過程、方法、物品又はデバイスはそれらの要素を含むだけでなく、明確に列挙されない他の要素を含み、又はこのような過程、方法、物品又はデバイスに固有の要素を含む。より多くの制限がない場合に、語句「…を備える」により限定された要素は、前記要素を含む過程、方法、物品又はデバイスにおいて他の同じ要素が存在することを排除しない。
【0016】
本願の提供するデータ処理方法は、
図1~
図4のアーキテクチャに応用することができ、具体的には
図1~
図4を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は、本願の実施例が提供するデータ処理の一例のアーキテクチャ図を示す。
図1に示すように、該アーキテクチャ図は、少なくとも一つの電子デバイス110及びインターネット金融プラットフォームサーバ120を含むことができる。
【0018】
ここで、電子デバイス110は、携帯電話、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、車載端末及びウェアラブルデバイスなどの通信機能を有するデバイスであってもよく、電子デバイス110はNFC決済機能を有する。ウェアラブルデバイスはユーザに装着されてもよく、又はユーザの衣服又はアクセサリに組み込まれた携帯型デバイスであってもよく、例えばスマートブレスレット、スマートウォッチ、スマートスポーツシューズ、スマート衣服、スマートメガネ、スマートヘルメット、スマート指輪、スマートアクセサリなどである。
【0019】
インターネット金融プラットフォームサーバ120は、インターネット金融サービスを提供するために用いられる。具体的には、インターネット金融プラットフォームサーバ120は、クラウドサーバ又はサーバクラスタなどの記憶及び計算機能を有するデバイスであってもよい。
【0020】
次に
図1を参照して、各々の電子デバイス110内にそれぞれインターネット金融プラットフォームに対応する金融アプリケーションプログラムがインストールされ、且つインターネット金融プラットフォームサーバ120と通信することができる。ここで、インターネット金融プラットフォームは、サードパーティーの金融プラットフォーム又はカード組織プラットフォームであってもよい。
【0021】
インターネット金融プラットフォームサーバ120は、電子デバイス110の有効化待ちの決済口座アカウントに関連付けて記憶された有効化待ちトークン(Token)、及びその属する取引口座タイプと有効化決済口座アカウントの取引口座タイプが同じである対象有効化コマンドを取得し、且つ有効化待ちトークン及び対象有効化コマンドを対象電子デバイスに送信することができる。ここで、決済口座アカウントは実体銀行口座又は電子銀行口座のアカウントを含むことができ、トークンと決済口座アカウントが一対一で対応する。
【0022】
電子デバイス110は、インターネット金融プラットフォームサーバ120から送信された、有効化待ち決済口座アカウントに対応する有効化待ちトークン及び対象有効化コマンドを受信し、次にその取引口座タイプと対象有効化コマンドの属する取引口座タイプと同じである対象個人化データ中の対象トークンを、有効化待ちトークンに更新し、且つ更新後の対象トークンを有効化状態に設定することができる。
【0023】
図2は、本願の実施例が提供するデータ処理の他の例のアーキテクチャ図を示す。
図2に示すように、該アーキテクチャ図は、少なくとも一つの電子デバイス110、インターネット金融プラットフォームサーバ120及びトークンサービスプロバイダー(Token Service Provider、TSP)プラットフォームサーバ130を含むことができる。
【0024】
ここで、電子デバイス110及びインターネット金融プラットフォームサーバ120の原理は
図1に示す実施例と同じであり、ここでは説明を省略する。
【0025】
TSPプラットフォームサーバ130は、トークンを生成するために用いられる。具体的には、TSPプラットフォームサーバ130は、クラウドサーバ又はサーバクラスタなどの記憶及び計算機能を有するデバイスであってもよい。インターネット金融プラットフォームサーバ120が、TSPプラットフォームサーバ130と通信することができることで、ユーザの決済口座アカウントに対応するトークンを取得する。
【0026】
インターネット金融プラットフォームサーバ120は、必要に応じてトークンの決済口座アカウントを生成し、トークン生成要求を生成し、且つTSPプラットフォームサーバ130にトークン生成要求を送信する。さらに、TSPプラットフォームサーバ130は該決済口座アカウントに対応するトークンを生成し、且つインターネット金融プラットフォームサーバ120に該トークンをフィードバックする。
【0027】
インターネット金融プラットフォームサーバ120は、TSPプラットフォームサーバ130からフィードバックされたトークンを受信した後、該決済口座アカウントと受信したトークンを関連付けて記憶することができる。
【0028】
図3は、本願の提供するデータ処理のさらに他の例のアーキテクチャ図を示す。
図3に示すように、該アーキテクチャ図は、少なくとも一つの電子デバイス110、インターネット金融プラットフォームサーバ120、TSPプラットフォームサーバ130、及びトラステッド・サービス・マネージメント(Trusted Service Management、TSM)プラットフォームサーバ140を含むことができる。
【0029】
ここで、電子デバイス110、インターネット金融プラットフォームサーバ120及びTSPプラットフォームサーバ130の原理は
図2に示す実施例と同じであり、ここでは説明を省略する。
【0030】
TSMプラットフォームサーバ140は、情報転送を実現するために用いられ、TSMプラットフォームサーバ140は、クラウドサーバ又はサーバクラスタなどの記憶及び計算機能を有するデバイスであってもよい。具体的には、TSMプラットフォームサーバ140は、信頼できるチャネルによりTSPプラットフォームサーバ130と通信可能的に接続することにより、情報伝送の安全性を向上させる。
【0031】
インターネット金融プラットフォームサーバ120は、TSMプラットフォームサーバ140と通信することができる。インターネット金融プラットフォームサーバ120は、トークン生成要求をTSMプラットフォームサーバ140に送信し、その後にTSMプラットフォームサーバ140は、信頼できるチャネルによりTSPプラットフォームサーバ130に送信することができる。TSPプラットフォームサーバ130は信頼できるチャネルによりTSMプラットフォームサーバ140にトークンを送信し、TSMプラットフォームサーバ140はトークンをインターネット金融プラットフォームサーバ120に転送する。
【0032】
これにより、本願の実施例において、TSMプラットフォームサーバ140及び信頼できるチャネルにより、インターネット金融プラットフォームサーバ120とTSPプラットフォームサーバ130との間の通信安全性を向上させることができる。
【0033】
図4は、本願の提供するデータ処理のさらに他の実施例のアーキテクチャ図を示す。
図4に示すように、該アーキテクチャ図は、少なくとも一つの電子デバイス110、インターネット金融プラットフォームサーバ120、TSPプラットフォームサーバ130、TSMプラットフォームサーバ140、少なくとも一つのアクワイアリングデバイス150及びアクワイアリングプラットフォームサーバ160を含むことができる。
【0034】
ここで、電子デバイス110、インターネット金融プラットフォームサーバ120、TSPプラットフォームサーバ130及びTSMプラットフォームサーバ140の原理は
図3に示す実施例と同じであり、ここでは説明を省略する。
【0035】
アクワイアリングデバイス150は、携帯電話、タブレットコンピュータ、販売(point of sale、POS)端末などであってもよく、アクワイアリングデバイス150は、NFC情報読み取り機能を有する。
【0036】
アクワイアリングプラットフォームサーバ160は、アクワイアリングサービスを提供することに用いられてもよい。具体的には、アクワイアリングプラットフォームサーバ160は、クラウドサーバ又はサーバクラスタなどの記憶及び計算機能を有するデバイスであってもよい。
【0037】
ユーザは、まず電子デバイス110の金融アプリケーションプログラムの口座にログインし、金融アプリケーションプログラムをログイン状態にさせ、且つ金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェースに該口座がバインディングされた指定した電子デバイスの決済状態を入力することができる。ここで、該指定した電子デバイスは、ユーザの操作している電子デバイス110であってもよく、該口座がバインディングされた他の電子デバイスであってもよく、該口座がバインディングされた、デバイスの認証がパスした電子デバイスであればよい。次に、ユーザは、金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェースに表示された、指定した電子デバイスにバインドされた複数の決済口座アカウントから、状態を変更させる必要がある決済口座アカウントを選択し、電子デバイス110は、該銀行口座アカウントと指定した電子デバイスの決済状態に基づいて状態変更要求を生成する。次に、電子デバイス110は、該インターネット金融プラットフォームに対応するインターネット金融プラットフォームサーバ120に該状態変更要求を送信することができる。
【0038】
インターネット金融プラットフォームサーバ120は、該電子デバイス110から送信された状態変更要求を受信した後、受信された状態変更要求を解析して、状態変更要求に付いた決済口座アカウント及び決済状態を取得することができる。次に、該決済口座アカウントに関連付けて記憶されたトークンを取得し、且つ該トークンに対応するトークン状態を状態変更要求に付いた決済状態に更新する。該決済口座アカウントが電子デバイス110のデフォルト決済口座アカウントであれば、インターネット金融プラットフォームサーバ120は、アクワイアリングデバイス150によってアクワイアリングプラットフォームサーバ160を介して送信された、該決済口座アカウントに関連付けて記憶されたトークンが付く取引要求を受信すると、該トークンに対応するトークン状態に基づいて該取引要求に対応する取引を実行するか否かを決定することができる。
【0039】
各々のアクワイアリングデバイス150は、電子デバイス110のセキュアエレメント(Secure Element、SE)から読み取られた有効化状態にあるトークンが付いている取引要求を、アクワイアリングプラットフォームサーバ160によりインターネット金融プラットフォームサーバ120に送信するために用いられる。
【0040】
具体的には、アクワイアリングデバイス150において、アクワイアリングプラットフォームに対応するアクワイアリングアプリケーションプログラムをインストールすることができる。アクワイアリングデバイス150は、アクワイアリングアプリケーションプログラムにより電子デバイス110のSEにおけるトークンを読み取り、次にアクワイアリングプラットフォームに対応するアクワイアリングプラットフォームサーバ160により、読み取ったトークンが付いている取引要求をインターネット金融プラットフォームサーバ120へ送信することができる。
【0041】
インターネット金融プラットフォームサーバ120は、取引要求を受信した後、取引要求が付いているトークンに対応するトークン状態に基づいて、取引要求に対応する取引を実行するか否かを決定する。ユーザが、指定した電子デバイスの決済状態を変更することができず、インターネット金融プラットフォームサーバ120内の、指定した電子デバイスにバインドされた決済口座アカウントに関連付けて記憶されたトークンに対応するトークン状態を変更することにより、指定した電子デバイスの決済状態の変更を実現し、さらに対象電子デバイスに関連する決済口座アカウントが不正使用されるリスクを低減し、ユーザの決済口座アカウントの安全性を向上させる。
【0042】
上記アーキテクチャに基づき、以下に
図5~
図10を参照して本願の実施例が提供するデータ処理方法を詳細に説明する。
【0043】
図5は、本願の提供するデータ処理方法の実施例のフローチャートを示す。
【0044】
本願のいくつかの実施例において、
図5に示す方法は、
図1~
図4に示す電子デバイス110内の対象電子デバイスにより実行することができる。ここで、対象電子デバイスは任意の電子デバイス110であってもよい。
【0045】
図5に示すように、該データ処理方法は、以下のステップを含むことができる。
【0046】
S510には、対象サーバから送信された対象有効化データ及び対象有効化コマンドを受信する。
【0047】
ここで、対象サーバは、
図1~
図4に示すインターネット金融プラットフォームサーバ120であってもよい。
【0048】
対象有効化データは、有効化待ち決済口座アカウントに対応する有効化待ちトークンを含むことができる。有効化待ち決済口座アカウントは、設定待ちデフォルト決済口座アカウント及び変更待ちデフォルト決済口座アカウントのうちのいずれかを含むことができ、ここで制限しない。
【0049】
対象有効化コマンドの属する取引口座タイプは、有効化待ち決済口座アカウントの取引口座タイプと同じであるため、対象有効化コマンドは、有効化待ち決済口座アカウントに対応する有効化待ちトークンを、属する取引口座タイプが有効化待ち決済口座アカウントの取引口座タイプと同じである対象個人化データにロードすることができる。
【0050】
S520には、対象有効化コマンドに応じて、対象個人化データ中の対象トークンを、有効化待ちトークンに更新する。
【0051】
対象個人化データの属する取引口座タイプは、対象有効化コマンドの属する取引口座タイプと同じであるので、有効化待ち決済口座アカウントに対応する有効化待ちトークンを、属する取引口座タイプが有効化待ち決済口座アカウントの取引口座タイプと同じである対象個人化データにロードすることを確保することができ、有効化待ちトークンの有効化プロセスにエラーが発生することを抑制する。
【0052】
個人化データは、文字列で構成される個人化アプリケーション識別子(例えば、AID)であってもよく、個人化AIDに共通文字列、トークン及び状態値が含まれ、トークンも文字列で構成され、トークン及び状態値は、共通文字列の後に位置することができる。
【0053】
例えば、個人化AIDの共通文字列は、A000000333 010102 00 63020000 01 0000であってもよい。ここで、最初の10ビットが固定文字列であってもよく、第11~16ビットが口座タイプを示すために用いられ、例えばデビットタイプは010101であり、クレジットタイプは010102であり、準クレジット(Semi Credit Card)タイプは010103であり、第17~18ビットはアプリケーションタイプを示すことができ、例えば金融アプリケーションが00であり、非金融アプリケーションが01であり、第19~26ビットはアプリケーション提供側の機構コードであってもよく、第27~28ビットは拡張ビットであってもよく、その機能をカスタマイズすることができ、第29~32ビットはチップ付きカードタイプを示すことができ、例えばPBOC 2.0タイプが0000であり、PBOC 3.0タイプが1000である。
【0054】
本願のいくつかの実施例において、有効化待ち決済口座アカウントが設定待ちデフォルト決済口座アカウントである場合、対象個人化データにおける対象トークンが初期化トークンであってもよい。対象電子デバイスは対象有効化コマンドに応じて、有効化待ちトークンを利用して該初期化トークンを置き換えることができる。
【0055】
本願のいくつかの実施例において、対象有効化コマンドは、アプリケーションプロトコルデータユニット(Application Protocol Data Unit、APDU)コマンドであってもよく、例えばInstall for install命令であり、具体的にはGP Amendment Cにおけるパラメータ定義を参照することができる。
【0056】
対象電子デバイスは、対象個人化データに対応する対象個人化データ有効化プログラムをインストールすることができ、且つ対象個人化データ有効化プログラムにより対象有効化コマンドに対応する対象ロード操作を実行し、すなわち対象個人化データ有効化プログラムにより対象個人化データ中の対象トークンを、有効化待ちトークンに更新する。
【0057】
S530には、更新後の対象トークンを有効化状態に設定する。
【0058】
対象電子デバイスは、対象個人化データ有効化プログラムにより対象有効化コマンドに対応する対象有効化操作を実行することができ、すなわち対象個人化データ有効化プログラムにより対象個人化データを有効化し、さらに対象トークンの有効化を実現する。
【0059】
本願の実施例において、対象サーバから送信された、有効化待ち決済口座アカウントに対応する有効化待ちトークン及び対象有効化コマンドを受信した後、その属する取引口座タイプが対象有効化コマンドの属する取引口座タイプと同じである対象個人化データにおける対象トークンを、直接的に有効化待ちトークンに更新し、且つ更新後の対象トークンを有効化状態に設定し、さらに有効化待ちトークンを直接利用して対象個人化データにおける対象トークンを更新し且つ更新後の対象トークンを有効化することができ、有効化待ちトークンを有効化する過程において有効化されたトークン及びそれに対応する個人化データを削除する必要がないので、有効化待ちトークンを有効化する過程における個人化データの削除、個人化データの認証及び個人化データダウンロードの過程を減少させ、デフォルト決済口座を設定するときに上記過程でエラーが発生することを抑制し、デフォルト口座を設定する成功率を向上させる。
【0060】
本願のいくつかの実施形態において、有効化待ち決済口座アカウントが設定待ちのデフォルト決済口座アカウントである場合、S510の前に、該データ処理方法は、さらに、
設定待ちのデフォルト決済口座アカウントを受信することと、
設定待ちのデフォルト決済口座アカウントに基づいて、デフォルト口座設定要求を生成することと、
設定待ちのデフォルト決済口座アカウントに対応する対象有効化データ及び対象有効化コマンドを対象サーバにフィードバックすることに用いられるデフォルト口座設定要求を、対象サーバに送信することと、を含むことができる。
【0061】
具体的には、ユーザは、対象電子デバイスの金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェースに表示された、対象電子デバイスにバインドされた少なくとも一つの決済口座アカウントから、いずれかの決済口座アカウントを設定待ちのデフォルト決済口座アカウントとして選択することができる。電子デバイスは、設定待ちのデフォルト決済口座アカウント及び対象電子デバイス識別子に基づいて、デフォルト口座設定要求を生成し、次にインターネット金融プラットフォームサーバにデフォルト口座設定要求を送信し、インターネット金融プラットフォームサーバに設定待ちのデフォルト決済口座アカウントに対応する対象有効化データ及び対象有効化コマンドをフィードバックさせる。ここで、インターネット金融プラットフォームサーバが対象有効化データ及び対象有効化コマンドをフィードバックする方法は後に詳細に説明する。
【0062】
本願のいくつかの実施例において、対象電子デバイス識別子は、対象電子デバイスのインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレスであってもよい。別の実施例において、対象電子デバイス識別子は対象電子デバイスのデバイス識別子(Identity document、ID)であってもよい。
【0063】
本願のいくつかの実施例において、有効化待ち決済口座アカウントが設定待ちのデフォルト決済口座アカウントである場合、その前に対象電子デバイスにおいて他のトークンが有効化されていないため、対象個人化データは、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに記憶されているトークンが非有効化状態にある個人化データであってもよい。
【0064】
いくつかの実施例において、対象サーバから送信された対象有効化データ及び対象有効化コマンドを受信する時、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに対象個人化データが記憶されている場合、対象電子デバイスはS520を直接的に実行することができる。
【0065】
別の実施例において、対象サーバから送信された対象有効化データ及び対象有効化コマンドを受信する時、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに対象個人化データが記憶されていない場合、対象電子デバイスが受信した対象有効化データはさらに対象個人化データを含む。必要に応じて、S520の前に、該データ処理方法はさらに対象個人化データを対象セキュアエレメントに記憶することを含むことができる。
【0066】
したがって、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに対象個人化データが記憶されない状況で、まず対象セキュアエレメントに対象個人化データをロードすることにより、有効化待ち決済口座アカウントに対応する有効化待ちトークンを有効化する信頼性を保証する。
【0067】
本願のいくつかの実施形態において、有効化待ち決済口座アカウントが変更待ちのデフォルト決済口座アカウントである場合、S510の前に、該データ処理方法はさらに以下を含むことができる。
【0068】
変更待ちのデフォルト決済口座アカウントを受信し、
変更待ちのデフォルト決済口座アカウントに基づいて、デフォルト口座変更要求を生成し、
対象サーバに変更待ちのデフォルト決済口座アカウントに対応する対象有効化データ及び対象有効化コマンドをフィードバックさせるためのデフォルト口座変更要求を対象サーバに送信する。
【0069】
具体的には、ユーザは対象電子デバイスの金融アプリケーションのアプリケーションインタフェース内に表示された、対象電子デバイスにバインドされた少なくとも一つの決済口座アカウントから、デフォルト決済口座に設定された決済口座アカウント以外のいずれかの決済口座アカウントを変更待ちのデフォルト決済口座アカウントとして選択することができる。対象電子デバイスは変更待ちのデフォルト決済口座アカウント及び対象電子デバイス識別子に基づいて、デフォルト口座変更要求を生成し、次にインターネット金融プラットフォームサーバにデフォルト口座変更要求を送信し、インターネット金融プラットフォームサーバに、変更待ちのデフォルト決済口座アカウントに対応する対象有効化データ及び対象有効化コマンドをフィードバックさせる。ここで、インターネット金融プラットフォームサーバが対象有効化データ及び対象有効化コマンドをフィードバックする方法は後に詳細に説明する。
【0070】
本願のいくつかの実施例において、有効化待ちの決済口座アカウントが変更待ちのデフォルト決済口座アカウントである場合、その前に対象電子デバイスにおいて他のトークンが有効化される。したがって、いくつかの実施例において、対象個人化データは対象セキュアエレメントに記憶されたトークンが有効化状態にある個人化データであってもよい。別の実施例において、対象個人化データはさらに対象セキュアエレメントに記憶されたトークンが非有効化状態にある個人化データであってもよく、ここで制限しない。
【0071】
いくつかの実施例において、対象サーバから送信された対象有効化データ及び対象有効化コマンドを受信する時、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに対象個人化データが記憶された場合、対象電子デバイスはS520を直接実行することができる。
【0072】
別の実施例において、対象サーバから送信された対象有効化データ及び対象有効化コマンドを受信する時、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに対象個人化データが記憶されていない場合、対象電子デバイスが受信した対象有効化データはさらに対象個人化データを含む。好ましくは、S520の前に、該データ処理方法はさらに以下を含むことができる。
【0073】
対象個人化データを対象セキュアエレメントに記憶する。
【0074】
したがって、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに対象個人化データが記憶されていない状況で、まず対象セキュアエレメントに対象個人化データをロードすることにより、有効化待ちの決済口座アカウントに対応する有効化待ちのトークンを有効化する信頼性を保証する。
【0075】
本願のいくつかの実施例において、対象個人化データが対象セキュアエレメントに記憶されているトークンが非有効化状態の個人化データである場合、S530の後に、該データ処理方法はさらに更新後の対象トークン以外の有効化トークンを非有効化状態に設定することを含むことができる。
【0076】
この前の対象電子デバイスに他のトークンが有効化されたため、アクワイアリングデバイスが対象電子デバイスの対象セキュアエレメントにおける対象トークンを読み取る時にエラーが発生することを抑制するために、更新後の対象トークン以外の有効化トークン、すなわち元の有効化状態にあるトークンを非有効化状態に設定する必要がある。
【0077】
本願の実施例において、対象電子デバイスは対象個人化データ有効化プログラムにより対象有効化コマンドに対応する対象を元に戻す操作を実行することができ、すなわち対象個人化データ有効化プログラムにより元の有効化状態にあるトークンの個人化データを非有効化状態に設定し、さらに元の有効化状態にあるトークンの有効化をキャンセルし、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに一つのトークンのみが有効化状態にあることを保証する。
【0078】
図6は、本願の提供するデータ処理方法の他の実施例のフローチャートを示す。
【0079】
本願のいくつかの実施例において、
図6に示す方法は
図1~
図4に示すインターネット金融プラットフォームサーバ120により実行することができる。
【0080】
図6に示すように、該データ処理方法は以下のステップを含むことができる。
【0081】
S610には、有効化待ちの決済口座アカウントに関連付けて記憶された有効化待ちのトークン及び対象有効化コマンドを取得する。
【0082】
有効化待ちの決済口座アカウントの取引口座タイプは、対象有効化コマンドが属する取引口座タイプと同じである。
【0083】
具体的には、インターネット金融プラットフォームサーバは、ローカルに記憶されたトークンから有効化待ちの決済口座アカウントに関連付けて記憶された有効化待ちのトークンを取得することができ、且つローカルに記憶された有効化コマンドにおいて、属する取引口座タイプが有効化待ちの決済口座アカウントの取引口座タイプと同じである対象有効化コマンドを取得することができる。
【0084】
S620には、有効化待ちのトークンに基づいて、対象有効化データを生成する。
【0085】
本願のいくつかの実施例において、有効化待ちのトークンを対象有効化データに対応するデータパケットにロードすることにより、対象有効化データを生成することができる。
【0086】
S630には、対象電子デバイスに対象有効化データ及び対象有効化コマンドを送信する。
【0087】
対象有効化コマンドは、対象電子デバイスが対象個人化データ中の対象トークンを有効化待ちのトークンに更新し、更新後の対象トークンを有効化状態に設定することに用いられ、対象個人化データが属する取引口座タイプは対象有効化コマンドが属する取引口座タイプと同じである。対象電子デバイスが有効化待ちのトークンを有効化する方法は
図5に示す方法実施例で詳細に説明したため、ここでは説明を省略する。
【0088】
本願の実施例において、有効化待ちの決済口座アカウントに関連付けて記憶された有効化待ちのトークン、及び所属する取引口座タイプが有効化待ちの決済口座アカウントの取引口座タイプと同じである対象有効化コマンドを取得した後、有効化待ちのトークンに基づいて、対象有効化データを生成し、且つ対象電子デバイスに対象有効化データ及び対象有効化コマンドを送信することにより、対象電子デバイスが属する取引口座タイプと対象有効化コマンドが属する取引口座タイプと同じである対象個人化データ中の対象トークンを有効化待ちのトークンに更新し、及び更新された対象トークンを有効化状態に設定し、さらに有効化待ちのトークンを直接利用して対象個人化データにおける対象トークンを更新し、且つ更新後の対象トークンを有効化することができ、有効化待ちのトークンを有効化する過程において有効化されたトークン及びそれに対応する個人化データを削除する必要がなく、それにより有効化待ちのトークンを有効化する過程における個人化データの削除、個人化データの認証及び個人化データダウンロードの過程を減少させ、デフォルト決済口座を設定する時に上記過程によりエラーが発生することを抑制し、デフォルト口座を設定する成功率を向上させる。
【0089】
本願の他の実施形態において、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに対象個人化データが記憶されないことにより有効化待ちのトークンの有効化が失敗することを抑制するために、S620の前に、該データ処理方法はさらに対象個人化データを取得することを含むことができる。
【0090】
したがって、S620は具体的に有効化待ちのトークン及び対象個人化データに基づいて、対象有効化データを生成することを含むことができる。
【0091】
これにより、インターネット金融プラットフォームサーバは、ローカルに記憶された個人化データから所属する取引口座タイプと対象有効化コマンドが属する取引口座タイプと同じである対象個人化データを取得し、且つ対象個人化データを有効化待ちのトークンと共に対象有効化データに対応するデータパケットにロードすることにより、対象有効化データを生成することができる。
【0092】
本願のいくつかの実施例において、対象電子デバイスが有効化待ちのトークンを有効化する信頼性をさらに向上させるために、対象個人化データを取得する前に、該データ処理方法は、さらに対象電子デバイスに、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントにおける対象個人化データを照会することに用いられるデータ照会要求を送信することと、対象電子デバイスからフィードバックされたデータ照会結果を受信することとを含むことができる。
【0093】
したがって、対象個人化データを取得することは、具体的にデータ照会結果が対象セキュアエレメントにおいて対象個人化データがなかった場合に、対象個人化データを取得することを含むことができる。
【0094】
具体的には、インターネット金融プラットフォームサーバは対象電子デバイスに対象有効化データ及び対象有効化コマンドを送信する前に、まず対象電子デバイスにデータ照会要求を送信する必要があり、それにより対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに対象個人化データが記憶されたか否かを照会する。対象電子デバイスはデータ照会要求を受信した後、対象セキュアエレメントに対象個人化データが記憶されているか否かを照会し、且つデータ照会結果をインターネット金融プラットフォームサーバにフィードバックすることができる。インターネット金融プラットフォームサーバは対象電子デバイスからフィードバックされたデータ照会結果を受信することができ、データ照会結果は対象セキュアエレメントにおいて対象個人化データがあることである場合に、直接有効化待ちのトークンに基づいて、対象有効化データを生成することができる。データ照会結果は対象セキュアエレメントにおいて対象個人化データがないことである場合に、対象個人化データを取得することができ、且つ有効化待ちのトークン及び対象個人化データに基づいて、対象有効化データを生成することができる。
【0095】
これにより、本願の実施例において、まず対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに有効化待ちのトークンを有効化するために必要な対象個人化データが記憶されているか否かを判断し、さらに判断結果に基づいて対象電子デバイスに対象個人化データを送信するか否かを決定することにより、対象電子デバイスは有効化待ちのトークンの有効化を確実に実現することができる。
【0096】
本願の実施例において、有効化待ちのトークンに必要な対象個人化データは、属する取引口座タイプが対象有効化コマンドの属する取引口座タイプと同じである個人化データであってもよい。決済口座タイプは一セットの個人化データに対応することができる。
【0097】
例えば、クレジットカードタイプは一セットの個人化データに対応することができ、デビットカードタイプは一セットの個人化データに対応することができる。
【0098】
決済口座タイプは一セットの共通個人化データに対応することができ、各決済口座発行側の間の個人化データの差異を除去することができ、カードと産業機械との間の互換性を向上させる。
【0099】
本願の一つの実施形態において、有効化待ちの決済口座アカウントは設定待ちのデフォルト決済口座アカウントを含むことができる。
【0100】
したがって、S610の前に、該データ処理方法はさらに対象電子デバイスから送信されたデフォルト口座設定要求を受信することと、デフォルト口座設定要求に応じて、デフォルト口座設定要求を解析し、設定待ちのデフォルト決済口座アカウントを含むデフォルト口座設定要求情報を取得することと、を含むことができる。
【0101】
インターネット金融プラットフォームサーバは、デフォルト口座設定要求を受信すると、デフォルト口座設定要求に応じて、デフォルト口座設定要求を解析し、設定待ちのデフォルト決済口座アカウントと対象電子デバイスの対象電子デバイス識別子を取得し、その後に設定待ちのデフォルト決済口座アカウントに関連付けて記憶されたトークンを照会し、有効化待ちのトークンとする。
【0102】
これにより、インターネット金融プラットフォームサーバは、ユーザが対象電子デバイスに対するデフォルト口座設定要求を有する場合に、対象電子デバイスに、設定待ちのデフォルト決済口座アカウントに対応する対象有効化データ及び対象有効化コマンドを送信することができる。
【0103】
本願のいくつかの実施例において、有効化待ちの決済口座アカウントが設定待ちのデフォルト決済口座アカウントである場合、S630の後に、該データ処理方法は、対象電子デバイスから送信された、対象電子デバイスが有効化待ちのトークンを有効化状態に設定したことを指示するために用いられる有効化結果を受信することと、有効化結果に応じて、有効化待ちの決済口座アカウントに対応する決済口座の属性を、対象電子デバイスのデフォルト決済口座である対象属性に設定することと、有効化待ちのトークンに対応するトークン状態を有効化状態に設定することと、有効化待ちのトークンと対象電子デバイスとの間の関連関係を確立することとを含むことができる。
【0104】
具体的には、対象電子デバイスは対象有効化コマンドを実行した後、インターネット金融プラットフォームサーバに有効化結果をフィードバックする。ここで、有効化結果は対象電子デバイスが有効化待ちのトークンを有効化状態に設定したことを指示するために用いられ、又は対象電子デバイスが有効化待ちのトークンを有効化失敗に設定するように指示するために用いられる。
【0105】
インターネット金融プラットフォームサーバは、対象電子デバイスに対象有効化データ及び対象有効化コマンドを送信した後、対象電子デバイスから送信された有効化結果を受信し、且つ有効化結果は対象電子デバイスが有効化待ちのトークンを有効化状態に設定したことを指示するための有効化結果である場合、有効化待ちの決済口座アカウントに対応する決済口座属性を対象電子デバイスのデフォルト決済口座に設定し、且つ有効化待ちのトークンに対応するトークン状態を有効化状態に設定し、同時に有効化待ちのトークンと対象電子デバイスの対象電子デバイス識別子との間の関連関係を確立し、対象電子デバイスのNFC決済機能を利用可能な状態にする。
【0106】
その後、インターネット金融プラットフォームサーバは対象電子デバイスに第1の提示情報をフィードバックすることができる。ここで、第1の提示情報は対象電子デバイスのデフォルト決済口座の設定が成功したことをユーザに提示するために用いられ、デフォルト決済口座によりNFC決済機能を正常に使用することができる。
【0107】
本願の実施例において、バインドされた決済口座アカウントと対象電子デバイスにおける個人化データは疎結合関係に属し、すなわち動的マッピング関係は、有効化待ちのトークンと対象電子デバイスとの間の関連関係を確立することにより、デフォルト決済口座アカウントと対象電子デバイスとの間のマッピング関係の確立を実現することができる。
【0108】
本願の他の実施形態において、有効化待ちの決済口座アカウントは変更待ちのデフォルト決済口座アカウントを含むことができる。
【0109】
したがって、S610の前に、該データ処理方法はさらに対象電子デバイスから送信されたデフォルト口座変更要求を受信することと、デフォルト口座変更要求に応じて、デフォルト口座変更要求を解析し、変更待ちのデフォルト決済口座アカウントを含むデフォルト口座変更要求情報を取得することとを含むことができる。
【0110】
インターネット金融プラットフォームサーバは、デフォルト口座変更要求を受信した後、デフォルト口座変更要求に応じて、デフォルト口座変更要求を解析し、変更待ちのデフォルト決済口座アカウントと対象電子デバイスの対象電子デバイス識別子を取得し、次に変更待ちのデフォルト決済口座アカウントに関連付けて記憶されたトークンを照会し、有効化待ちのトークンとする。
【0111】
これにより、インターネット金融プラットフォームサーバは、ユーザが対象電子デバイスに対するデフォルト口座の変更要求を有する場合に、対象電子デバイスに変更待ちのデフォルト決済口座アカウントに対応する対象有効化データ及び対象有効化コマンドを送信することができる。
【0112】
本願のいくつかの実施例において、有効化待ちの決済口座アカウントが変更待ちのデフォルト決済口座アカウントである場合、上記対象電子デバイスにデータ照会要求を送信する前に、該データ処理方法はさらに対象決済口座アカウントを取得することを含むことができ、そのうち、対象決済口座アカウントに対応する決済口座属性は対象属性であり、対象属性は対象電子デバイスのデフォルト決済口座である。
【0113】
したがって、対象電子デバイスにデータ照会要求を送信することは、具体的に対象決済口座アカウントの決済口座タイプが変更待ちのデフォルト決済口座アカウントの決済口座タイプと異なる場合に、対象電子デバイスにデータ照会要求を送信することを含むことができる。
【0114】
インターネット金融プラットフォームサーバは、対象電子デバイスにデータ照会要求を送信する前に、現在の決済口座属性が対象電子デバイスのデフォルト決済口座の対象決済口座アカウント、すなわち元のデフォルト決済口座アカウントであるか否かを照会する。次に、対象決済口座アカウントの決済口座タイプと変更待ちのデフォルト決済口座アカウントの決済口座タイプを比較する。最後に、比較結果は、対象決済口座アカウントの決済口座タイプが変更待ちのデフォルト決済口座アカウントの決済口座タイプと同じである場合に、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに対象個人化データが記憶されていることを意味し、直接有効化待ちのトークンに基づいて、対象有効化データを生成することができる。比較結果は、対象決済口座アカウントの決済口座タイプと変更待ちのデフォルト決済口座アカウントの決済口座タイプが異なることである場合に、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに対象個人化データが記憶されていないことを意味し、対象電子デバイスに対象個人化データを送信する必要があり、したがって、対象個人化データを取得することができ、且つ有効化待ちのトークンと対象個人化データに基づいて、対象有効化データを生成する。
【0115】
本願の他の実施例において、有効化待ちの決済口座アカウントが変更待ちのデフォルト決済口座アカウントである場合、S630の後に、該データ処理方法は、さらに対象電子デバイスから送信された、対象電子デバイスが有効化待ちのトークンを有効化状態に設定したことを指示するために用いられる有効化結果を受信することと、有効化結果に応じて、有効化待ちの決済口座アカウントに対応する決済口座の属性を対象属性として設定し、且つ対象決済口座アカウントに対応する決済口座の属性を非対象属性とすることと、有効化待ちのトークンに対応するトークン状態を有効化状態に設定し、かつ対象決済口座アカウントに関連付けて記憶された対象トークンに対応するトークン状態を非有効化状態に設定することと、有効化待ちのトークンと対象電子デバイスとの間の関連関係を確立し、且つ対象トークンと対象電子デバイスとの間の関連関係を削除することとを含むことができる。
【0116】
具体的には、対象電子デバイスは、対象有効化コマンドを実行した後、インターネット金融プラットフォームサーバに有効化結果をフィードバックする。ここで、有効化結果は対象電子デバイスが有効化待ちのトークンを有効化状態に設定したことを指示するために用いられ、又は対象電子デバイスが有効化待ちのトークンを有効化失敗に設定するように指示するために用いられる。
【0117】
インターネット金融プラットフォームサーバは、対象電子デバイスに対象有効化データ及び対象有効化コマンドを送信した後、対象電子デバイスから送信された有効化結果を受信し、且つ有効化結果は対象電子デバイスが有効化待ちのトークンを有効化状態に設定したことを指示するための有効化結果である場合、まず、有効化待ちの決済口座アカウントに対応する決済口座属性を対象電子デバイスのデフォルト決済口座に設定し、且つ元のデフォルト決済口座アカウントに対応する決済口座属性を非対象属性に設定し、次に、有効化待ちのトークンに対応するトークン状態を有効化状態に設定することができ、且つ元のデフォルト決済口座アカウントに関連付けて記憶された元の対象トークンに対応するトークン状態を非有効化状態に設定し、最後に、有効化待ちのトークンと対象電子デバイスの対象電子デバイス識別子との間の関連関係を確立し、有効化待ちのトークンを新たな対象トークンとし、且つ元の対象トークンと対象電子デバイスの対象電子デバイス識別子との間の関連関係を削除する。
【0118】
本願のいくつかの実施例において、インターネット金融プラットフォームサーバは対象電子デバイスに第2の提示情報をフィードバックすることができる。ここで、第2の提示情報は対象電子デバイスのデフォルト決済口座の変更が成功したことをユーザへ提示するために用いられ、新たなデフォルト決済口座によりNFC決済機能を正常に使用することができる。
【0119】
これにより、本願の実施例において、有効化待ちのトークンと対象電子デバイスとの間の関連関係を確立し且つ元の対象トークンと対象電子デバイスとの間の関連関係を削除することにより、デフォルト決済口座アカウントと対象電子デバイスとの間のマッピング関係の変更を実現することができる。
【0120】
本願のさらにいくつかの実施形態において、S610の前に、該データ処理方法はさらに対象電子デバイスから送信された決済口座バインディング要求を受信することと、決済口座バインディング要求に応じて、決済口座バインディング要求を解析し、バインド待ちの決済口座アカウントを含む決済口座バインディング要求情報を取得することと、バインド待ちの決済口座アカウントに基づいて、トークン生成要求を生成することと、トークン管理サーバに、トークン管理サーバにバインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンを生成させることに用いられるトークン生成要求を送信することと、トークン管理サーバからフィードバックされたバインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンを受信することと、バインド待ちの決済口座アカウントとバインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンとを関連付けて記憶することと、を含むことができる。
【0121】
ユーザは、まず対象電子デバイスの金融アプリケーションプログラムの口座にログインし、金融アプリケーションプログラムをログイン状態にさせ、且つ金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェース内に該口座とバインディングされた対象電子デバイス、すなわちユーザが操作している電子デバイスを選択することができる。次に、ユーザは、金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェース内に、対象電子デバイスにバインドされた決済口座アカウントを添加し、バインド待ちの決済口座アカウントとし、対象電子デバイスがバインド待ちの決済口座アカウントに基づいて、決済口座バインディング要求を生成することができる。次に、対象電子デバイスはインターネット金融プラットフォームサーバに該決済口座バインディング要求を送信することができる。
【0122】
インターネット金融プラットフォームサーバは、決済口座バインディング要求を受信した後、決済口座バインディング要求を解析して、バインド待ちの決済口座アカウント及び対象電子デバイスの対象電子デバイスの識別子を取得することができる。バインド待ちの決済口座アカウントに基づいて、トークン生成要求を生成し、且つトークン管理サーバに該トークン生成要求を送信する。
【0123】
いくつかの実施例において、トークン管理サーバは
図2~
図4に示すTSPプラットフォームサーバ130であってもよく、TSPプラットフォームサーバはトークン生成要求を受信した後に、トークン生成要求を解析して、バインド待ちの決済口座アカウントを取得し、次にバインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンを生成し、且つバインド待ちの決済口座アカウントとバインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンを関連付けて記憶する。バインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンをインターネット金融プラットフォームサーバにフィードバックする。
【0124】
インターネット金融プラットフォームサーバは、TSPプラットフォームサーバからフィードバックされたバインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンを受信し、次にバインド待ちの決済口座アカウントとバインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンを関連付けて記憶することにより、ユーザがバインド待ちの決済口座アカウントに基づいて対象電子デバイスに対してデフォルトの決済口座アカウントを設定するか又は変更する場合、デフォルトの決済口座アカウントに対応するトークンを対象電子デバイスに送信することができる。
【0125】
さらに、インターネット金融プラットフォームサーバは、さらに対象決済口座アカウントを対象電子デバイスにバインドした後、対象電子デバイスに第3の提示情報を送信することができる。ここで、第3の提示情報は、バインド待ちの決済口座アカウントと対象電子デバイスとのバインディングが成功したことをユーザに提示するために用いられる。
【0126】
本願の実施例において、TSPプラットフォームサーバは、予め設定されたトークンの生成方式を利用して、バインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンを生成することができる。
【0127】
例えば、トークン生成方式は、予め設定された暗号化アルゴリズムを利用してバインド待ちの決済口座アカウントの全ての数字を暗号化し、暗号化された暗号化文字列を取得し、暗号化文字列をバインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンとすることができる。さらに例えば、トークン生成方式は、予め設定された暗号化アルゴリズムを利用してバインド待ちの決済口座アカウントの一部の数字を暗号化し、暗号化された暗号化文字列を取得し、バインド待ちの決済口座アカウントの暗号化されていない数字及び暗号化文字列を接合し、バインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンを得る。
【0128】
本願のいくつかの実施例において、インターネット金融プラットフォームサーバは、TSMプラットフォームサーバによりTSPプラットフォームサーバと通信することができることで、データの安全性を向上させる。
【0129】
本願のさらに他の実施形態において、該データ処理方法は、さらに状態変更要求を受信することと、
状態変更要求に応じて、状態変更要求を解析し、変更待ち状態の決済口座アカウントと対象電子デバイスの対象決済状態を含む状態変更要求情報を取得することと、
変更待ち状態の決済口座アカウントに関連付けて記憶された変更待ち状態のトークンを取得することと、
変更待ちの状態のトークンに対応するトークン状態が対象の決済状態に更新されることと、を含むことができる。
【0130】
本願のいくつかの実施例において、状態変更要求は、インターネット金融プラットフォームサーバへ、ユーザが指定した変更待ち状態の決済口座アカウントに関連付けて記憶された変更待ち状態のトークンに対応するトークン状態を、ユーザが指定した対象電子デバイスの対象決済状態に更新するように要求するために用いられる。状態変更要求は、対象電子デバイスから送信された状態変更要求であってもよく、対象電子デバイス以外の他の電子デバイスから送信された状態変更要求であってもよく、電子デバイスにおいてインターネット金融プラットフォームに対応する金融アプリケーションプログラムがインストールされ、且つ金融アプリケーションプログラムがログインしたアカウントにNFC決済機能を変更する決済状態がバインディングされた対象電子デバイスであればよい。
【0131】
具体的には、ユーザは、まず電子デバイスの金融アプリケーションプログラムの口座にログインし、金融アプリケーションプログラムをログイン状態にさせ、かつ金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェース内に該口座とバインディングされた対象電子デバイスを選択することができる。その後、ユーザは、金融アプリケーションのアプリケーションインタフェース内に変更待ち状態の決済口座アカウントと対象電子デバイスの対象決済状態を入力することができ、対象決済状態はユーザが変更したい対象電子デバイスの決済状態であってもよい。ユーザが操作する電子デバイスは変更待ち状態の決済口座アカウント及び対象決済状態に基づいて状態変更要求を生成し、且つ状態変更要求をインターネット金融プラットフォームサーバに送信することができる。
【0132】
本願の実施例において、対象決済状態は有効化状態、紛失報告状態及びアンバインド状態のうちのいずれか一種を含むことができる。対象決済状態は正常状態と異常状態に分けられ、異常状態は紛失報告状態とアンバインド状態のいずれかを含むことができ、正常状態は有効化状態を含むことができる。
【0133】
有効化状態とは、電子デバイスのNFC決済機能が有効化され、且つ利用可能な状態であることをいう。紛失報告状態とは、電子デバイスのNFC決済機能が有効化され且つ紛失ログイン状態にあり、紛失報告状態で、NFC決済機能が一時停止される。アンバインド状態は、電子デバイスのNFC決済機能が有効化され且つ決済口座アカウントにバインドされない状態にあることを指し、バインドを解除する状態で、NFC決済機能も使用を一時停止する。
【0134】
本願の実施例において、対象電子デバイス又は他の電子デバイスはインターネット金融プラットフォームサーバと直接通信することができる。
【0135】
本願のいくつかの実施例において、状態変更要求情報はさらに対象電子デバイス識別子を含むことができる。
【0136】
すなわち、ユーザが操作する電子デバイスは、ユーザが入力した変更待ち状態の決済口座アカウント及び対象電子デバイスの対象決済状態を受信した後、さらに対象電子デバイスに対応する対象電子デバイス識別子を取得することができ、さらに対象電子デバイス識別子、変更待ち状態の決済口座アカウント及び対象決済状態に基づいて状態変更要求を生成することができる。
【0137】
本願のいくつかの実施例において、インターネット金融プラットフォームサーバはトークンに対応するトークン状態を記憶することができる。例えば、インターネット金融プラットフォームサーバはトークン増加状態ビットであってもよく、状態ビットに状態値が設定され、一つの状態値は一つのトークン状態に対応し、且つ異なる状態値は異なるトークン状態に対応する。同時に、トークン状態は決済状態と同じである。
【0138】
これらの実施例において、トークン状態が決済状態と同じであるため、好ましくは、インターネット金融プラットフォームサーバは対象決済状態と同じトークン状態に対応する対象状態値を確定することができ、且つ変更待ち状態のトークン状態ビットを該対象状態値に設定することにより、変更待ち状態のトークンに対応するトークン状態を対象決済状態に更新することを実現する。
【0139】
本願の実施例において、一つの電子デバイスに、有効化状態にあるトークンが記憶され、且つ各トークンに対応するトークン状態が決済状態と同じであり、したがって、インターネット金融プラットフォームサーバはトークンに対応するトークン状態に基づいて、トークンに対応する電子デバイスの決済状態を決定することができ、さらに電子デバイスの決済状態に基づいて、該トークンが付いている取引要求に対応する取引を実行するか否かを決定することができる。
【0140】
これにより、対象トークンに対応する対象トークン状態により対象電子デバイスの対象決済状態を更新することができ、対象電子デバイスにおける対象トークンを削除する必要がなく、インターネット金融プラットフォームサーバにおける対象トークンの対象トークン状態を更新するのみことで、対象電子デバイスが紛失した後、ユーザが対象電子デバイスの決済状態を変更することができないという問題を抑制することができ、さらに対象電子デバイスに関連する銀行口座が不正使用されるリスクを低減し、ユーザの銀行口座の安全性を向上させる。
【0141】
本願の実施例において、変更待ち状態の決済口座アカウントに対応する決済口座属性が対象電子デバイスの非デフォルト決済口座である又は対象電子デバイスのデフォルト決済口座であるにもかかわらず、いずれも変更待ち状態のトークンに対応するトークン状態を対象決済状態に直接更新し、次に対象電子デバイスに第4の提示情報をフィードバックすることができる。ここで、第4の提示情報は、対象電子デバイスにバインディングされた変更待ち状態の決済口座アカウントの決済状態が対象決済状態に変更されたことをユーザへ提示するために用いられる。
【0142】
本願のいくつかの実施例において、該情報処理方法はさらに対象アクワイアリングデバイスから送信された取引要求を受信することと、取引要求に応じて、取引要求を解析し、対象トークンを含む取引要求情報を取得することと、対象トークンに対応するトークン状態を照会することと、対象トークンに対応するトークン状態が異常状態である場合、取引要求に対応する取引を拒否することと、を含むことができる。
【0143】
ここで、異常状態は紛失報告状態及びアンバインド状態のうちのいずれか一つを含む。
【0144】
具体的には、ユーザが対象電子デバイスを使用して決済を行う場合、ショップは対象アクワイアリングデバイスにより対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに記憶された有効化状態にあるトークン、即ち対象トークンを読み取り、対象アクワイアリングデバイスは対象トークン、対象アクワイアリングデバイスの対象アクワイアリングデバイス識別子及び取引金額に基づいて取引要求を生成し、次に取引要求をインターネット金融プラットフォームサーバに送信することができる。
【0145】
対象アクワイアリングデバイス識別子は対象アクワイアリングデバイス識別子のIPアドレスであってもよく、対象アクワイアリングデバイス識別子のデバイスIDであってもよい。
【0146】
インターネット金融プラットフォームサーバは、対象アクワイアリングデバイスから送信された取引要求を受信し、且つ取引要求を解析し、対象トークン、対象アクワイアリングデバイス識別子及び取引金額を取得し、その後に対象トークンに対応するトークン状態を照会することができる。インターネット金融プラットフォームサーバは、対象トークンに対応するトークン状態が異常状態である場合、取引要求に対応する取引を実行することを拒否する。対象トークンに対応するトークン状態が正常状態である場合に、対象トークンに関連付けて記憶された対象取引口座アカウントを照会し、対象取引口座アカウント、対象アクワイアリングデバイス識別子及び取引金額をカード発行機構サーバに送信し、カード発行機構サーバが取引要求に対応する取引を完了させ、取引金額を対象取引口座アカウントから対象アクワイアリングデバイス識別子に対応する取引口座アカウントに移動し、次に取引完了結果をインターネット金融プラットフォームサーバにフィードバックすることを実現する。インターネット金融プラットフォームサーバは取引完了結果を受信すると、取引完了結果を対象アクワイアリングデバイスに転送することができる。
【0147】
本願の実施例において、対象アクワイアリングデバイスはインターネット金融プラットフォームサーバと直接通信することができ、対象アクワイアリングデバイスはさらにアクワイアリングプラットフォームサーバによりインターネット金融プラットフォームサーバと通信することができ、ここで制限しない。
【0148】
これにより、ユーザは対象電子デバイスが紛失した後、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに記憶された個人化データ又はトークンを削除する必要がなく、対象電子デバイスの決済状態を異常状態に変更することのみで、該対象電子デバイスが再び決済に用いられる時に、インターネット金融プラットフォームサーバにより取引を実行されることを拒否し、対象電子デバイスに関連する銀行口座が不正使用されることを抑制し、ユーザの銀行口座の安全性を向上させる。
【0149】
本願の他の実施例において、対象電子デバイスに関連する決済口座アカウントに不正使用されるリスクをさらに低減するために、対象決済状態が紛失報告状態及びアンバインド状態のいずれかを含む場合、状態変更要求情報を取得した後、該情報処理方法は、さらに変更待ち状態の決済口座アカウントに対応する決済口座属性が対象属性である場合、変更待ち状態の決済口座アカウントと対象電子デバイスとの間の関連関係を削除することを含むことができる。
【0150】
ここで、対象属性は対象電子デバイスのデフォルト決済口座である。
【0151】
具体的には、インターネット金融プラットフォームサーバはトークンと対象電子デバイスとの間に関連関係が存在するか否かを特定することにより、トークンに関連付けて記憶された決済口座アカウントに対応する決済口座属性を特定し、トークンと対象電子デバイスとの間に関連関係が存在すれば、トークンに関連付けて記憶された決済口座アカウントに対応する決済口座属性は対象電子デバイスのデフォルト決済口座であり、そうでなければトークンに関連付けて記憶された決済口座アカウントに対応する決済口座属性は対象電子デバイスの非デフォルト決済口座である。
【0152】
トークンに関連付けて記憶された決済口座アカウントに対応する決済口座属性が対象電子デバイスのデフォルト決済口座である場合にのみ、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに該トークンが記憶されているので、変更待ち状態の決済口座アカウントに対応する決済口座属性が対象電子デバイスの非デフォルト決済口座である場合、変更待ち状態のトークンに対応するトークン状態を対象決済状態に更新すればよい。変更待ち状態の決済口座アカウントに対応する決済口座属性が対象電子デバイスのデフォルト決済口座である場合、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントに変更待ち状態のトークンが記憶されているため、インターネット金融プラットフォームサーバにチェックミスが発生することを抑制するために、変更待ち状態の決済口座アカウントと対象電子デバイスとの間の関連関係をさらに削除することができ、変更待ち状態のトークンに対応する取引要求を受信する時に、対象決済状態が正常状態であると特定された後、さらに変更待ち状態のトークンと対象電子デバイスとの間に関連関係が存在するか否かを特定し、さらに取引要求に対応する取引を実行するか否かを特定する。
【0153】
具体的には、変更待ち状態のトークンと対象電子デバイスとの間に関連関係が存在すれば、取引要求に対応する取引を実行する。変更待ち状態のトークンと対象電子デバイスとの間に関連関係が存在しなければ、取引要求に対応する取引を実行しない。
【0154】
これにより、本願の実施例において、対象電子デバイスに関連する銀行口座の安全性をさらに向上させることができる。
【0155】
本願のさらにいくつかの実施例において、取引要求に対応する取引の実行を拒否した後、該情報処理方法は、さらに対象トークンに対応するトークン状態に基づいて、取引要求に対応する取引フィードバック情報を生成することと、対象アクワイアリングデバイスに取引フィードバック情報を送信することとを含むことができる。
【0156】
具体的には、インターネット金融プラットフォームサーバは、取引要求に対応する取引フィードバック情報を生成することができ、取引フィードバック情報内に対象トークンに対応するトークン状態を持たせ、次に対象アクワイアリングデバイスに取引フィードバック情報を送信する。対象アクワイアリングデバイスは、取引フィードバック情報を受信すると、取引フィードバック情報の付いている対象トークンに対応するトークン状態を表示することができることで、取引関係者(受取人又は決済人)に対象電子デバイスの対象決済状態を表示し、取引を拒否する原因を取引関係者へ通知する。
【0157】
以下、
図7~
図10を例として、本願の実施例が提供するデータ処理の各過程を詳細に説明する。
【0158】
図7は、本願の実施例が提供する決済口座のバインド過程の一例のフローチャートを示す。
図7に示すように、該決済口座の過程は以下を含むことができる。
【0159】
S701には、ユーザは、対象電子デバイスの金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェースを開き、金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェース内で口座にログインし、且つ対象電子デバイスにバインドする決済口座タイプを選択し、対象電子デバイスにユーザの入力した決済口座タイプを受信させる。
S702には、ユーザは金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェースに、対象電子デバイスにバインドされている決済口座アカウントを入力し、対象電子デバイスにユーザの入力した決済口座アカウントを受信させる。
S703には、対象電子デバイスは、決済口座タイプを判断し、決済口座タイプがデビットカードタイプであれば、S704を実行し、決済口座タイプがクレジットカードタイプであれば、S705を実行する。
S704には、対象電子デバイスはデビットカード認証ページを表示し、ユーザが決済口座アカウントに対応する決済口座情報を照合し、且つ出金の暗証番号を入力し、金融アプリケーションプログラムのインターネット金融プラットフォームサーバが出金の暗証番号が正しいことを確認する場合に送信された検証コードを入力し、対象電子デバイスにユーザの入力した検証コードを受信させ、その後にS706を実行する。
S705には、対象電子デバイスはクレジットカード検証ページを表示し、ユーザが決済口座アカウントに対応する決済口座情報を照合し、且つ入力されたクレジットカードCVN2コード、クレジットカード有効期間を入力して、金融アプリケーションプログラムのインターネット金融プラットフォームサーバがクレジットカードのCVN2コード及びクレジットカードの有効期間が正確であると確認した場合に送信された検証コードを受信して入力し、対象電子デバイスにユーザの入力した検証コードを受信させ、その後にS706を実行する。
S706には、対象電子デバイスは、検証コード、決済口座アカウント及び対象電子デバイスの対象電子デバイス識別子に基づいて、決済口座バインディング要求を生成する。
S707には、対象電子デバイスはインターネット金融プラットフォームサーバへ決済口座バインディング要求を送信する。
S708には、インターネット金融プラットフォームサーバは、決済口座バインディング要求に応じて、決済口座バインディング要求を解析し、検証コード、決済口座アカウント及び対象電子デバイスの対象電子デバイス識別子を取得し、検証コード検証に成功した場合、決済口座アカウントに基づいて、トークン生成要求を生成する。
S709には、インターネット金融プラットフォームサーバは、TSPプラットフォームサーバにトークン生成要求を送信する。
S710には、TSPプラットフォームサーバは、トークン生成要求に応じて、決済口座アカウントに対応するトークンを生成し、且つ決済口座アカウントとトークンを関連付けて記憶する。
S711には、TSPプラットフォームサーバは、インターネット金融プラットフォームサーバへ決済口座アカウントに対応するトークンを送信する。
S712には、インターネット金融プラットフォームサーバは、決済口座アカウントとトークンを関連付けて記憶する。
S713には、インターネット金融プラットフォームサーバは、対象電子デバイスに第3の提示情報を送信する。
S714には、対象電子デバイスは、第3の提示情報を表示することにより、ユーザ決済口座アカウントと対象電子デバイスのバインディングが成功したことを提示する。
【0160】
図8は、本願の実施例が提供するデフォルト決済口座設定過程の一例のフローチャートを示す。
図8に示すように、該デフォルト決済口座を設定する過程は以下を含むことができる。
【0161】
S801には、ユーザは、対象電子デバイスの金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェースを開き、金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェース内で口座にログインし、且つ対象電子デバイスにバインドされた少なくとも一つの決済口座アカウントにおいて、対象電子デバイスのデフォルト決済口座に設定しようとする決済口座アカウントを選択し、対象電子デバイスに、ユーザの入力した設定待ちの決済口座アカウントを受信させる。
S802には、対象電子デバイスは、該決済口座アカウントと対象電子デバイスの対象電子デバイス識別子に基づいて、デフォルト口座設定要求を生成する。
S803には、対象電子デバイスは、インターネット金融プラットフォームサーバにデフォルト口座設定要求を送信する。
S804には、インターネット金融プラットフォームサーバは、デフォルト口座設定要求に応じて、デフォルト口座設定要求を解析し、該決済口座アカウント及び対象電子デバイス識別子を取得する。
S805には、インターネット金融プラットフォームサーバは、該決済口座アカウントに関連付けて記憶されているトークンを照会し、次に対象電子デバイスにデータ照会要求を送信する。
S806には、対象電子デバイスは、データ照会要求を受信した後、対象セキュアエレメントに該トークンに対応する個人化データが記憶されているか否かを照会し、且つデータ照会結果をインターネット金融プラットフォームサーバにフィードバックすることができる。
S807には、インターネット金融プラットフォームサーバは、データ照会結果を判断することができ、データ照会結果が対象セキュアエレメントにおいて該トークンに対応する個人化データを照会したことである場合に、S808を実行し、データ照会結果が対象セキュアエレメントにおいて該トークンに対応する個人化データを照会しないことである場合に、S809を実行する。
S808には、インターネット金融プラットフォームサーバは、対象電子デバイスに該トークンと該トークンに対応する有効化コマンドを送信し、次にS810を実行する。
S809には、インターネット金融プラットフォームサーバは、対象電子デバイスに該トークン、該トークンに対応する有効化コマンド及び該トークンに対応する個人化データを送信し、次にS810を実行する。
S810には、対象電子デバイスは、該トークンを該トークンに対応する個人化データにロードし且つ該トークンを有効化状態に有効化する有効化結果とする。
S811には、対象電子デバイスは、インターネット金融プラットフォームサーバへ、対象電子デバイスが該トークンを有効化状態に設定することを指示するための有効化結果を送信する。
S812には、インターネット金融プラットフォームサーバは、該トークンに対応するトークン状態を有効化状態に設定し、次に、該トークンに関連付けて記憶されている決済口座アカウントに対応する決済口座属性を対象電子デバイスのデフォルト決済口座に設定し、且つ該トークンと対象電子デバイスとの間の関連関係を確立する。
S813には、インターネット金融プラットフォームサーバは、対象電子デバイスに第1の提示情報をフィードバックする。
S814には、対象電子デバイスは第1の指示情報を表示することにより、対象電子デバイスのデフォルト決済口座の設定が成功することをユーザへ提示する。
【0162】
図9は、本願の実施例が提供する、デフォルト決済口座を変更する過程の一例のフローチャートを示す。
図9に示すように、該デフォルト決済口座を変更する過程は以下を含むことができる。
【0163】
S901には、ユーザは、対象電子デバイスの金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェースを開き、金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェースで口座にログインし、且つ対象電子デバイスにバインドされた少なくとも一つの決済口座アカウントから、対象電子デバイスの新たなデフォルト決済口座として変更される決済口座アカウントを選択し、対象電子デバイスにユーザの入力した変更待ちの決済口座アカウントを受信させる。
S902には、対象電子デバイスは、該決済口座アカウントと対象電子デバイスの対象電子デバイス識別子に基づいて、デフォルト口座変更要求を生成する。
S903には、対象電子デバイスは、インターネット金融プラットフォームサーバにデフォルト口座変更要求を送信する。
S904には、インターネット金融プラットフォームサーバは、デフォルト口座変更要求に応じて、デフォルト口座変更要求を解析し、該決済口座アカウント及び対象電子デバイス識別子を取得する。
S905には、インターネット金融プラットフォームサーバは、該決済口座アカウントに関連付けて記憶されているトークンと現在の該対象電子デバイス識別子と関連関係を有するトークンを照会し、且つ照会されたトークンに関連付けて記憶されている決済口座アカウントを照会し、該照会された決済口座アカウントは元のデフォルト決済口座アカウント、すなわち決済口座属性が対象電子デバイスのデフォルト決済口座である決済口座アカウントである。
S906には、インターネット金融プラットフォームサーバは、元のデフォルト決済口座アカウントの決済口座タイプと受信した決済口座アカウントの決済口座タイプを比較し、同じである場合に、S907を実行し、異なる場合に、S908を実行する。
S907には、インターネット金融プラットフォームサーバは、対象電子デバイスに受信された決済口座アカウントに対応するトークン及び該トークンに対応する有効化コマンドを送信し、その後に実行する。
【0164】
S908には、インターネット金融プラットフォームサーバは、受信された決済口座アカウントに対応するトークン、該トークンに対応する有効化コマンド及び該トークンに対応する個人化データを対象電子デバイスに送信し、その後にS909を実行する。
【0165】
S909には、対象電子デバイスは、該トークンを、該トークンに対応する個人化データにロードし、且つ該トークンを有効化状態に有効化させる。
S910には、対象電子デバイスは、対象電子デバイスが該トークンを有効化状態に設定したことを指示するための有効化結果をインターネット金融プラットフォームサーバに送信する。
S911には、インターネット金融プラットフォームサーバは、まず該トークンに関連付けて記憶されている決済口座アカウントに対応する決済口座属性を対象電子デバイスのデフォルト決済口座に設定し、且つ元のデフォルト決済口座アカウントに対応する決済口座属性を非対象属性に設定し、次に、該トークンに対応するトークン状態を有効化状態に設定し、且つ元のデフォルト決済口座アカウントに関連付けて記憶されているトークンに対応するトークン状態を非有効化状態に設定し、最後に、該トークンと対象電子デバイスとの間の関連関係を確立し、且つ元のデフォルト決済口座アカウントに関連付けて記憶されているトークンと対象電子デバイスとの間の関連関係を削除する。
S912には、インターネット金融プラットフォームサーバは、対象電子デバイスに第2の提示情報をフィードバックする。
S913には、対象電子デバイスが第2の提示情報を表示することにより、対象電子デバイスのデフォルト決済口座の変更が成功したことをユーザへ提示する。
【0166】
図10は、本願の実施例が提供するアンバインド決済口座のプロセスの一例のフローチャートを示す。
図10に示すように、該アンバインド決済口座の過程は以下を含むことができる。
【0167】
S1001には、ユーザは、対象電子デバイスの金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェースを開き、金融アプリケーションプログラムのアプリケーションインタフェース内で口座にログインし、且つ対象電子デバイスにバインドされた少なくとも一つの決済口座アカウントにおいて、バインド待ちの決済口座アカウントを選択し、対象電子デバイスにユーザの入力したアンバインド待ちの決済口座アカウントと対象電子デバイスの対象決済状態を受信させ、ここで、対象決済状態はアンバインド状態である。
S1002には、対象電子デバイスは、対象電子デバイス識別子、該決済口座アカウント及び対象決済状態に基づいて、アンバインド要求を生成する。
S1003には、対象電子デバイスは、インターネット金融プラットフォームサーバにアンバインド要求を送信する。
S1004には、インターネット金融プラットフォームサーバは、アンバインド要求に応じて、アンバインド要求を解析し、対象電子デバイス識別子、該決済口座アカウント及び対象決済状態を取得する。
S1005には、インターネット金融プラットフォームサーバは、該決済口座アカウントに対応する決済口座属性を照会し、且つ該決済口座アカウントに対応する決済口座属性を判断し、決済口座属性が対象電子デバイスの非デフォルト決済口座である場合に、S1006を実行し、決済口座属性が対象電子デバイスのデフォルト決済口座である場合に、S1007を実行する。
S1006には、インターネット金融プラットフォームは、該決済口座アカウントに関連付けて記憶されているトークンに対応するトークン状態をアンバインド状態に更新し、その後にS1008を実行する。
【0168】
S1007には、インターネット金融プラットフォームは、該決済口座アカウントに関連付けて記憶されているトークンに対応するトークン状態をアンバインド状態に更新し、且つ該決済口座アカウントに関連付けて記憶されたトークンと対象電子デバイスとの間の関連関係を削除し、次にS1008を実行する。
S1008には、インターネット金融プラットフォームサーバは、対象電子デバイスに第4の提示情報を送信する。
S1009には、対象電子デバイスが第4の提示情報を表示することにより、アンバインド待ちの決済口座アカウントの決済状態がアンバインド状態に変更されることをユーザに提示する。
【0169】
アンバインド待ちの決済口座アカウントに対応する決済口座属性が対象電子デバイスのデフォルト決済口座である場合、対象電子デバイスと該決済口座アカウントのアンバインドが成功した後、インターネット金融プラットフォームサーバデバイスは、アクワイアリングデバイスから送信され該決済口座アカウントに関連付けて記憶されているトークンに対応する取引要求を受信すると、該トークンのトークン状態がアンバインド状態であると照会した後に、該取引要求に対応する取引を拒否することができる。
【0170】
なお、ユーザがアンバインド機能をクリックすると、インターネット金融プラットフォームサーバ内に記憶されているトークンに対応するトークン状態をアンバインド状態に更新することができる。ユーザは紛失通知機能をクリックすることにより、インターネット金融プラットフォームサーバ内に記憶されているトークンに対応するトークン状態を紛失報告状態に更新することができる。具体的には、決済口座の紛失過程は、バインド決済口座のバインド過程と類似し、ここでは説明を省略する。
【0171】
また、ユーザは、インターネット金融プラットフォームサーバ内に記憶されたトークンに対応するトークン状態をアンバインド状態及び紛失報告状態に更新した後、改めてバインディング機能及び紛失解除機能をクリックすることができ、インターネット金融プラットフォームサーバ内に記憶されているトークンに対応するトークン状態を有効化状態に再更新し、その過程は決済口座のアンバインドの過程と類似するため、ここでは説明を省略する。
【0172】
これにより、本願の実施例において、対象電子デバイスとバインドされた決済口座アカウントと対象セキュアエレメントにロードされた個人化データは疎結合関係に属し、動的マッピング関係に属するので、後にデフォルト決済口座を改めてバインディングする過程において、頻繁な検証、ダウンロード及びカードの新たに書き込みの過程を引き起こさない。同時に、対象セキュアエレメントに共通個人化データロードトークンを記憶することができ、各カード発行機構の個人化データの間の差異を除去することができ、個人化データとアクワイアリングデバイスとの間の互換性を向上させ、業界で推し広めている良好な将来性を有する。
【0173】
図11は、本願の提供するデータ処理装置の実施例の構造概略図を示す。
【0174】
本願のいくつかの実施例において、
図11に示す装置は、
図1~
図4に示す電子デバイス110における対象電子デバイスであってもよい。ここで、対象電子デバイスは任意の電子デバイス110であってもよい。
【0175】
図11に示すように、該データ処理装置1100は、第1の受信モジュール1110、第1の処理モジュール1120及び第2の処理モジュール1130を含むことができる。
【0176】
第1の受信モジュール1110は、対象サーバから送信された対象有効化データ及び対象有効化コマンドを受信するために用いられる。ここで、対象有効化データは、有効化待ちの決済口座アカウントに対応する有効化待ちのトークンを含む。
【0177】
第1の処理モジュール1120は、対象有効化コマンドに応じて、対象個人化データ中の対象トークンを有効化待ちのトークンに更新するために用いられる。ここで、対象個人化データの属する取引口座タイプは、対象有効化コマンドの属する取引口座タイプと同じである。
【0178】
第2の処理モジュール1130は、更新後の対象トークンを有効化状態に設定するために用いられる。
【0179】
本願の実施例において、対象サーバから送信された有効化待ちの決済口座アカウントに対応する有効化待ちのトークン及び対象有効化コマンドを受信した後、その属する取引口座タイプと対象有効化コマンドの属する取引口座タイプが同じである対象個人化データにおける対象トークンを直接有効化待ちのトークンに更新し、且つ更新後の対象トークンを有効化状態に設定し、さらに有効化待ちのトークンを直接利用して対象個人化データにおける対象トークンを更新し且つ更新後の対象トークンを有効化することができ、有効化待ちのトークンを有効化する過程において、有効化されたトークン及びそれに対応する個人化データを削除する必要がなく、これにより有効化待ちのトークンを有効化する過程における個人化データの削除、個人化データ検証及び個人化データダウンロードの過程を減少させ、デフォルト決済口座を設定する時に上記過程におけるエラーの発生を抑制し、デフォルト口座を設定する成功率を向上させる。
【0180】
本願のいくつかの実施例において、対象個人化データは、対象セキュアエレメントに記憶されているトークンが有効化状態にある個人化データであってもよい。
【0181】
本願の他の実施例において、対象個人化データは、対象セキュアエレメントに記憶されているトークンが非有効化状態にある個人化データであってもよい。
【0182】
本願のいくつかの実施例において、対象有効化データはさらに対象個人化データを含むことができる。
【0183】
ここで、該データ処理装置1100は、さらに第1の記憶モジュールを含み、第1の記憶モジュールは対象個人化データを対象セキュアエレメントに記憶するために用いられる。
【0184】
本願のいくつかの実施例において、該データ処理装置1100は、さらに第3の処理モジュールを含み、第3の処理モジュールは更新後の対象トークン以外の有効化トークンを非有効化状態に設定するために用いられる。
【0185】
本願のいくつかの実施例において、有効化待ちの決済口座アカウントは、設定待ちのデフォルト決済口座アカウントを含むことができる。
【0186】
ここで、該データ処理装置1100は、さらに第2の受信モジュール、第2の生成モジュール及び第2の送信モジュールを含むことができる。
【0187】
第2の受信モジュールは、設定待ちのデフォルト決済口座アカウントを受信するために用いられる。
【0188】
第2の生成モジュールは、設定待ちのデフォルト決済口座アカウントに基づいて、デフォルト口座設定要求を生成するために用いられる。
【0189】
第2の送信モジュールは、対象サーバにデフォルト口座設定要求を送信するために用いられる。ここで、デフォルト口座設定要求は、設定待ちのデフォルト決済口座アカウントに対応する対象有効化データ及び対象有効化コマンドを対象サーバにフィードバックすることに用いられる。
【0190】
本願の他の実施例において、有効化待ちの決済口座アカウントは、変更待ちのデフォルト決済口座アカウントを含むことができる。
【0191】
ここで、該データ処理装置1100は、さらに第3の受信モジュール、第3の生成モジュール及び第3の送信モジュールを含むことができる。
【0192】
第3の受信モジュールは、変更待ちのデフォルト決済口座アカウントを受信するために用いられる。
【0193】
第3の生成モジュールは、変更待ちのデフォルト決済口座アカウントに基づいて、デフォルト口座変更要求を生成するために用いられる。
【0194】
第3の送信モジュールは、対象サーバにデフォルト口座変更要求を送信するために用いられる。ここで、デフォルト口座変更要求は、対象サーバに変更待ちのデフォルト決済口座アカウントに対応する対象有効化データ及び対象有効化コマンドをフィードバックさせることに用いられる。
【0195】
なお、
図11に示すデータ処理装置1100は、
図5に示す方法実施例における各ステップを実行することができ、且つ
図5に示す方法実施例における各過程及び効果を実現し、ここでは説明を省略する。
【0196】
図12は、本願の提供するデータ処理装置の他の実施例の構造概略図を示す。
【0197】
本願のいくつかの実施例において、
図12に示す装置は、
図1~
図4に示すインターネット金融プラットフォームサーバ120であってもよい。
【0198】
図12に示すように、該データ処理装置1200は、第1の取得モジュール1210、第1の生成モジュール1220及び第1の送信モジュール1230を含むことができる。
【0199】
第1の取得モジュール1210は、有効化待ちの決済口座アカウントに関連付けて記憶されている有効化待ちのトークン及び対象有効化コマンドを取得することに用いられる。ここで、有効化待ちの決済口座アカウントの取引口座タイプは対象有効化コマンドの属する取引口座タイプと同じである。
【0200】
第1の生成モジュール1220は有効化待ちのトークンに基づいて、対象有効化データを生成するために用いられる。
【0201】
第1の送信モジュール1230は、対象電子デバイスに対象有効化データ及び対象有効化コマンドを送信するために用いられる。ここで、対象有効化コマンドは、対象電子デバイスが対象個人化データにおける対象トークンを有効化待ちのトークンに更新し、更新後の対象トークンを有効化状態に設定することに用いられ、対象個人化データの属する取引口座タイプは、対象有効化コマンドの属する取引口座タイプと同じである。
【0202】
本願の実施例において、有効化待ちの決済口座アカウントに関連付けて記憶されている有効化待ちのトークン、及び属する取引口座タイプと有効化待ちの決済口座アカウントの取引口座タイプが同じである対象有効化コマンドを取得した後、有効化待ちのトークンに基づいて、対象有効化データを生成し、且つ対象電子デバイスに対象有効化データ及び対象有効化コマンドを送信することにより、対象電子デバイスの属する取引口座タイプと対象有効化コマンドの属する取引口座タイプが同じである対象個人化データ中の対象トークンを有効化待ちのトークンに更新し且つ更新された対象トークンを有効化状態に設定し、さらに有効化待ちのトークンを直接利用して対象個人化データにおける対象トークンを更新しかつ更新後の対象トークンを有効化することができ、有効化待ちのトークンを有効化する過程において有効化されたトークン及びそれに対応する個人化データを削除する必要がなく、有効化待ちのトークンを有効化する過程における個人化データの削除、個人化データ検証及び個人化データダウンロードの過程を減少させ、デフォルト決済口座を設定する時に上記過程におけるエラーの発生を抑制し、デフォルト口座を設定する成功率を向上させる。
【0203】
本願のいくつかの実施例において、該データ処理装置1200は、さらに第2の取得モジュールを含み、第2の取得モジュールは対象個人化データを取得するために用いられる。
【0204】
ここで、第1の生成モジュール1220は、具体的に有効化待ちのトークン及び対象個人化データに基づいて、対象有効化データを生成するために用いられる。
【0205】
本願のいくつかの実施例において、該データ処理装置1200は、さらに第4の送信モジュール及び第4の受信モジュールを含むことができる。
【0206】
第4の送信モジュールは、対象電子デバイスにデータ照会要求を送信するために用いられる。ここで、データ照会要求は、対象電子デバイスの対象セキュアエレメントにおける対象個人化データを照会することに用いられる。
【0207】
第4の受信モジュールは、対象電子デバイスからフィードバックされたデータ照会結果を受信するために用いられる。
【0208】
ここで、第2の取得モジュールは、具体的にデータ照会結果が対象セキュアエレメントにおいて対象個人化データを照会しなかったことである場合に、対象個人化データを取得するために用いられる。
【0209】
本願のいくつかの実施例において、有効化待ちの決済口座アカウントは、設定待ちのデフォルト決済口座アカウントを含むことができる。
【0210】
ここで、該データ処理装置1200は、さらに第5の受信モジュール及び第1の解析モジュールを含むことができる。
【0211】
第5の受信モジュールは、対象電子デバイスから送信されたデフォルト口座設定要求を受信するために用いられる。
【0212】
第1の解析モジュールは、デフォルト口座設定要求に応じて、デフォルト口座設定要求を解析し、デフォルト口座設定要求情報を取得するために用いられる。ここで、デフォルト口座設定要求情報は、設定待ちのデフォルト決済口座アカウントを含む。
【0213】
本願のいくつかの実施例において、該データ処理装置1200は、さらに第6の受信モジュール、第4の処理モジュール、第5の処理モジュール及び第6の処理モジュールを含むことができる。
【0214】
第6の受信モジュールは、対象電子デバイスから送信された有効化結果を受信するために用いられる。ここで、有効化結果は、対象電子デバイスが有効化待ちのトークンを有効化状態に設定したことを指示するために用いられる。
【0215】
第4の処理モジュールは、有効化結果に応じて、有効化待ちの決済口座アカウントに対応する決済口座属性を対象属性に設定するために用いられる。ここで、対象属性は対象電子デバイスのデフォルト決済口座である。
【0216】
第5の処理モジュールは、有効化待ちのトークンに対応するトークン状態を有効化状態に設定するために用いられる。
【0217】
第6の処理モジュールは、有効化待ちのトークンと対象電子デバイスとの間の関連関係を確立するために用いられる。
【0218】
本願のいくつかの実施例において、有効化待ちの決済口座アカウントは、変更待ちのデフォルト決済口座アカウントを含むことができる。
【0219】
ここで、該データ処理装置1200は、さらに第7の受信モジュール及び第2の解析モジュールを含むことができる。
【0220】
第7の受信モジュールは、対象電子デバイスから送信されたデフォルト口座変更要求を受信するために用いられる。
【0221】
第2の解析モジュールは、デフォルト口座変更要求に応じて、デフォルト口座変更要求を解析し、デフォルト口座変更要求情報を取得するために用いられる。ここで、デフォルト口座変更要求情報は、変更待ちのデフォルト決済口座アカウントを含む。
【0222】
本願のいくつかの実施例において、該データ処理装置1200は、さらに第3の取得モジュールを含み、第3の取得モジュールは、対象決済口座アカウントを取得するために用いられる。ここで、対象決済口座アカウントに対応する決済口座属性は対象属性であり、対象属性は対象電子デバイスのデフォルト決済口座である。
【0223】
ここで、第4の送信モジュールは、具体的には対象決済口座アカウントの決済口座タイプと変更待ちのデフォルト決済口座アカウントの決済口座タイプが異なる場合に、対象電子デバイスにデータ照会要求を送信するために用いられる。
【0224】
本願のいくつかの実施例において、該データ処理装置1200は、さらに第8の受信モジュール、第7の処理モジュール、第8の処理モジュール及び第9の処理モジュールを含むことができる。
【0225】
第8の受信モジュールは、対象電子デバイスから送信された有効化結果を受信するために用いられる。ここで、有効化結果は、対象電子デバイスが有効化待ちのトークンを有効化状態に設定したことを指示するために用いられる。
【0226】
第7の処理モジュールは、有効化結果に応じて、有効化待ちの決済口座アカウントに対応する決済口座の属性を対象属性として設定し、且つ対象決済口座アカウントに対応する決済口座の属性を非対象属性とするために用いられる。
【0227】
第8の処理モジュールは、有効化待ちのトークンに対応するトークン状態を有効化状態に設定し、且つ対象決済口座アカウントに関連付けて記憶された対象トークンに対応するトークン状態を非有効化状態に設定するために用いられる。
【0228】
第9の処理モジュールは、有効化待ちのトークンと対象電子デバイスとの間の関連関係を確立し、且つ対象トークンと対象電子デバイスとの間の関連関係を削除するために用いられる。
【0229】
本願のいくつかの実施例において、該データ処理装置1200は、さらに第9の受信モジュール、第3の解析モジュール、第4の生成モジュール、第5の送信モジュール、第10の受信モジュール及び第2の記憶モジュールを含むことができる。
【0230】
第9の受信モジュールは、対象電子デバイスから送信された決済口座バインディング要求を受信するために用いられる。
【0231】
第3の解析モジュールは、決済口座バインディング要求に応じて、決済口座バインディング要求を解析して、決済口座のバインディング請求情報を取得するために用いられる。ここで、決済口座バインディング要求情報はバインド待ちの決済口座アカウントを含む。
【0232】
第4の生成モジュールは、バインド待ちの決済口座アカウントに基づいて、トークン生成要求を生成するために用いられる。
【0233】
第5の送信モジュールは、トークン管理サーバにトークン生成要求を送信するために用いられる。ここで、トークン生成要求は、トークン管理サーバにバインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンを生成することに用いられる。
【0234】
第10の受信モジュールは、トークン管理サーバからフィードバックされたバインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンを受信するために用いられる。
【0235】
第2の記憶モジュールは、バインド待ちの決済口座アカウントとバインド待ちの決済口座アカウントに対応するトークンを関連付けて記憶するために用いられる。
【0236】
本願のいくつかの実施例において、該データ処理装置1200は、さらに第11の受信モジュール、第4の解析モジュール、第4の取得モジュール及び第10の処理モジュールを含むことができる。
【0237】
第11の受信モジュールは、状態変更要求を受信するために用いられてもよい。
【0238】
第4の解析モジュールは、状態変更要求に応じて、状態変更要求を解析して、状態変更要求情報を得るために用いられる。ここで、状態変更要求情報は、変更待ち状態の決済口座アカウント及び対象電子デバイスの対象決済状態を含む。
【0239】
第4の取得モジュールは、変更待ち状態の決済口座アカウントに関連付けて記憶されている変更待ち状態のトークンを取得するために用いられる。
【0240】
第10の処理モジュールは、変更待ち状態のトークンに対応するトークン状態を対象決済状態に更新するために用いられる。
【0241】
本願のいくつかの実施例において、対象決済状態は紛失報告状態及びアンバインド状態のうちのいずれか一つを含むことができる。
ここで、該データ処理装置1200は、さらに第11の処理モジュールを含み、第11の処理モジュールは、変更待ち状態の決済口座アカウントに対応する決済口座属性が対象属性である場合、変更待ち状態の決済口座アカウントと対象電子デバイスとの間の関連関係を削除するために用いられる。ここで、対象属性は対象電子デバイスのデフォルト決済口座である。
【0242】
本願のいくつかの実施例において、対象決済状態は、紛失報告状態、アンバインド状態及び有効化状態のうちのいずれか一つを含むことができる。
【0243】
本願のいくつかの実施例において、該データ処理装置1200は、さらに第12の受信モジュール、第5の解析モジュール、第12の処理モジュール及び第13の処理モジュールを含むことができる。
【0244】
第12の受信モジュールは、対象アクワイアリングデバイスから送信された取引要求を受信するために用いられる。
【0245】
第5の解析モジュールは、取引要求に応じて、取引要求を解析し、取引要求情報を取得するために用いられる。ここで、取引要求情報は対象トークンを含む。
【0246】
第12の処理モジュールは、対象トークンに対応するトークン状態を照会するために用いられる。
【0247】
第13の処理モジュールは、対象トークンに対応するトークン状態が異常状態である場合、取引要求に対応する取引の実行を拒否するために用いられる。
【0248】
ここで、異常状態は、紛失報告状態及びアンバインド状態のうちのいずれかを含む。
【0249】
本願のいくつかの実施例において、該データ処理装置1200は、さらに第5の生成モジュール及び第6の送信モジュールを含むことができる。
【0250】
第5の生成モジュールは、対象トークンに対応するトークン状態に基づいて、取引要求に対応する取引フィードバック情報を生成するために用いられる。
【0251】
第6の送信モジュールは、対象アクワイアリングデバイスに取引フィードバック情報を送信するために用いられる。
【0252】
なお、
図12に示すデータ処理装置1200は、
図6に示す方法実施例における各ステップを実行することができ、且つ
図6に示す方法実施例における各過程及び効果を実現し、ここでは説明を省略する。
【0253】
図13は、本願が提供するデータ処理デバイスの実施例のハードウェア構成図を示す。
【0254】
データ処理デバイスは、プロセッサ1301とコンピュータプログラムコマンドを記憶したストレージ1302を含むことができる。
【0255】
具体的には、上記プロセッサ1301は、中央処理装置(CPU)、又は特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)を含むことができ、又は本願の実施例の一つ又は複数の集積回路を実施するように構成されてもよい。
【0256】
ストレージ1302は、データやコマンドのための大容量のストレージを含んでもよい。例えば、ストレージ1302は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、HDD)、フレキシブルディスクドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ又はユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)ドライブ又は二つ以上のこれらの組み合わせを含むことができる。適切な場合に、ストレージ1302は、消去可能又は消去不可(又は固定)の媒体を含むことができる。適切な場合、ストレージ1302は、データ処理デバイスの内部又は外部に位置することができる。特定の実施例において、ストレージ1302は不揮発性固体メモリである。特定の実施例において、ストレージ1302はリードオンリーメモリ(ROM)を含む。適切な場合に、該ROMは、マスクプログラムのROM、プログラム可能なROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、電気的消去再書込なROM(EAROM)又はフラッシュメモリ又は二つ以上のこれらの組み合わせであってもよい。
【0257】
プロセッサ1301は、ストレージ1302に記憶されたコンピュータプログラムコマンドを読み出して実行することにより、上記実施例のいずれかのデータ処理方法を実現する。
【0258】
一例において、データ処理デバイスは、さらに通信インタフェース1303及びバス1310を含むことができる。そのうち、
図13に示すように、プロセッサ1301、ストレージ1302、通信インタフェース1303は、バス1310を介して接続され且つ相互間の通信を完了する。
【0259】
通信インタフェース1303は、主に本願の実施例における各モジュール、装置、ユニット及び/又はデバイスの間の通信を実現するために用いられる。
【0260】
バス1310は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれら双方を含み、データ処理デバイスの部品を相互に結合する。例えば、バス1310は、アクセラレーテッド・グラフィクス・ポート(AGP)若しくはその他のグラフィック専用バス、EISA(Extended Industry Standard Architecture)バス、フロントサイドバス(FSB)、ハイパートランスポート(HT)インターコネクト、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、インフィニバンド・インターコネクト、LPC(low-pin-count)バス、メモリバス、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(MCA)バス、コンピュータ用拡張バスアーキテクチャ(PCI)バス、PCIエクスプレス(PCI-X)バス、シリアルATA(SATA)バス、VLB(Video Electronics Standards Association local)バス、若しくはその他の好適なバス、又はこれらの2つ以上の組み合わせを含み得る。バス1310は、必要に応じて、一つ以上のバスを含んでいてもよい。本願の実施例は特定のバスを図示して説明しているが、本願はいかなる好適なバス又はインターコネクトをも意図している。
【0261】
該データ処理デバイスは、本願の実施例における情報処理方法を実行することができ、それにより
図5~
図12を参照して説明したデータ処理方法及び装置を実現する。
【0262】
また、上記実施例におけるデータ処理方法を結合し、本願の実施例はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供して実現することができる。該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコンピュータプログラムコマンドが記憶される。該コンピュータプログラムコマンドがプロセッサに実行される時に上記実施例のいずれかのデータ処理方法を実現する。
【0263】
なお、本願は、上記で説明し且つ図に示された特定の構成及び処理に限定されるものではない。簡単明瞭にするために、ここでは既知の方法の詳細な説明を省略する。上記実施例において、いくつかの具体的なステップを例として説明して示す。しかしながら、本願の方法プロセスが説明及び示された具体的なステップに限定されず、当業者は本願の主旨を理解した後に、様々な変更、修正及び追加、又はステップの間の順序を変更することができる。
【0264】
以上に述べた構成ブロック図に示された機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせとして実現することができる。ハードウェア方式で実現する場合、例えば電子回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、適切なファームウェア、プラグイン、機能カード等であってもよい。ソフトウェア方式で実現する場合、本願の要素は必要なタスクを実行するためのプログラム又はコードセグメントである。プログラム又はコードセグメントは機器読み取り可能な媒体に記憶されてもよく、又は搬送波に搬送されたデータ信号により伝送媒体又は通信リンクに伝送されてもよい。「機器読み取り可能な媒体」には、情報を記憶するまたは送信することが可能な任意の媒体が含まれ得る。機器読み取り可能な媒体の例は、電子回路、半導体メモリデバイス、ROM、フラッシュメモリ、消去可能なROM(EROM)、フレキシブルディスク、CD-ROM、光ディスク、ハードディスク、光ファイバ媒体、無線周波数(RF)リンク等を含む。コードセグメントは、インターネット、イントラネット等のコンピュータネットワークを介してダウンロードされてもよい。
【0265】
以上、本願の実施例に係る方法、装置(システム)及び機器プログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して本願の各態様を説明した。理解すべきことは、フローチャート及び/又はブロック図における各ブロック及びフローチャート、及び/又はブロック図における各ブロックの組み合わせはプログラム又はコマンドにより実現できることである。これらのプログラム又はコマンドは共通コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供され、機器を生成することにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサにより実行されたこれらのプログラム又はコマンドによりフローチャート及び/又はブロック図の一つ又は複数のブロックに指定された機能/動作を実現する。このようなプロセッサは、共通プロセッサ、専用プロセッサ、特殊アプリケーションプロセッサ又はフィールドプログラマブルロジック回路であってもよいがそれらに限定されない。ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、指定された機能又は動作を実行する専用ハードウェアで実現されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータコマンドの組み合わせで実現されてもよいと理解してもよい。
【0266】
なお、本願において言及された例示的な実施例では、一連のステップ又は装置に基づいていくつかの方法又はシステムを説明した。しかし、本願は上記ステップの順序に限定されず、即ち、実施例に言及された順序に応じてステップを実行することができ、実施例における順序と異なるか、又は複数のステップを同時に実行することもできる。
【0267】
前記は、本願の具体的な実施形態のみであるが、当業者であれば明確に理解でき、説明の便宜及び簡潔にするために、上記で説明したシステム、モジュール及びユニットの具体的な動作過程は、前述の方法実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。理解すべきことは、本願の保護範囲はこれに限定されるものではなく、当業者は本願に開示された技術的範囲内に、様々な等価な修正又は置換を容易に想到でき、これらの修正又は置換はいずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。