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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-13
(45)【発行日】2024-03-22
(54)【発明の名称】操作装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20240314BHJP
【FI】
G06F3/01 560
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020006438
(22)【出願日】2020-01-18
(65)【公開番号】P2021114122
(43)【公開日】2021-08-05
【審査請求日】2022-12-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085453
【弁理士】
【氏名又は名称】野▲崎▼ 照夫
(72)【発明者】
【氏名】大塚 友貴
【審査官】上田 泰
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-289061(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0016042(US,A1)
【文献】特開2015-203893(JP,A)
【文献】特開2000-222129(JP,A)
【文献】特開2004-086733(JP,A)
【文献】特開2016-026944(JP,A)
【文献】特開2019-036159(JP,A)
【文献】特開2019-075022(JP,A)
【文献】特開2019-200638(JP,A)
【文献】特開2013-171377(JP,A)
【文献】特開2016-134135(JP,A)
【文献】米国特許第06243080(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0304648(US,A1)
【文献】越智 雅俊、田村 仁,周辺状況を触覚フィードバックするタッチパネルインタフェースの開発と評価,FIT2012(第11回情報科学技術フォーラム)講演論文集 第1分冊,2012年08月21日,p.287-290
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/041
B60R 16/02
B60R 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者から操作されたことを検知する操作検知部と、操作ユニットと、支持部材と、前記支持部材に対して前記操作ユニットを相対移動可能に支持する弾性支持機構と、前記操作ユニットに応答力を与える応答力付与機構と、が設けられた操作装置において、
前記操作検知部は、操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したことを検知する接近検知部材と、指が前記操作面に触れたことを検知する接触検知部材と、前記操作面が押圧されたことを検知する押圧検知部材と、を有し、
前記操作ユニットが前記支持部材に対して相対移動することを規制するロック機構部と、
操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したことが前記接近検知部材で検知されると前記ロック機構部のロックを解除し、その後に、前記操作面に指が触れた状態が継続していることを前記接触検知部材で検知できないときに前記ロック機構部をロック状態に戻し、
操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したことが前記接近検知部材で検知されて前記ロック機構部のロックが解除された後、前記操作面に指が触れている検知状態が継続しているときに、前記操作面が押圧されたことが前記押圧検知部材で検知されると、前記応答力付与機構が動作するように制御する制御部と、
を備えていることを特徴とする操作装置。
【請求項2】
操作者から操作されたことを検知する操作検知部と、操作ユニットと、支持部材と、前記支持部材に対して前記操作ユニットを相対移動可能に支持する弾性支持機構と、前記操作ユニットに応答力を与える応答力付与機構と、が設けられた操作装置において、
前記操作検知部は、操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したことを検知する接近検知部材と、指が前記操作面に触れたことを検知する接触検知部材と、前記操作面が押圧されたことを検知する押圧検知部材と、を有し、
前記操作ユニットが前記支持部材に対して相対移動することを規制するロック機構部と、
操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したことが前記接近検知部材で検知されると前記ロック機構部のロックを解除し、前記ロック機構部のロックが解除された後の所定時間内に前記接触検知部材が検知状態にならなかったとき、前記ロック機構部再びロック
操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したことが前記接近検知部材で検知されて前記ロック機構部のロックが解除された後、前記接触検知部材検知状態が継続しているときに、前記操作面が押圧されたことが前記押圧検知部材で検知されると、前記応答力付与機構が動作するように制御する制御部と、
を備えていることを特徴とする操作装置。
【請求項3】
前記操作面に設けられた静電容量式センサが、前記接近検知部材前記接触検知部材として兼用され、前記静電容量式センサからの検知出力が第1のしきい値以上になったら操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したと判定され、前記検知出力が前記第1のしきい値よりも大きい第2のしきい値以上になったら、前記操作面に操作者の指が触れたと判定されることを特徴とする請求項1または2に記載の操作装置。
【請求項4】
同じ磁界機構で、前記ロック機構部および前記応答力付与機構が兼用されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作検知部を備えた操作ユニットと、前記操作ユニットに応答力を与える応答力付与機構とを搭載した操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、操作装置では、操作者が操作したとき、操作者に良好な応答触感を与えることが要求されている。
以下の特許文献1に記載された操作装置は、トップパネルのZ軸負方向側の面に支持体及び振動素子が接着されており、トップパネルは支持体によって筐体に固定されている。支持体は、駆動制御部から入力される制御信号により、Z軸正方向側の端部と、Z軸負方向側の端部との間の支持剛性を2段階に切り替えることができるものとなっている。
【0003】
特許文献1に記載された操作装置では、段落[0204]に記載されているように、支持体の支持剛性レベルを切り替えることにより、ユーザーに与えられる超音波体の固有振動と可聴域の振動との両方の振幅を増大させることができる。このため、ユーザーに良好な触感を提供できるというものである。
【0004】
以下の特許文献2に記載されたタッチパネルスイッチには、タッチパネル本体とパネルホルダーとが前後方向に移動動作することを阻止可能なパネル動作ロック機構が配置されている。パネル動作ロック機構を起動すると、ロックピンが突出し、タッチパネル本体がパネルホルダーとともに後方に押し込まれることを防止することができる。一方、パネル動作ロック機構を解除すると、ロックピンが引き込まれて、タッチパネル本体がパネルホルダーとともに前後方向に移動可能な状態とすることができるものとなっている。
【0005】
特許文献2に記載されたタッチパネルスイッチでは、操作者によるパネル面上の押圧位置がメニューボタンに対応する位置である場合にのみ、パネル面を押し込むことができるように構成されている。このため、操作者は、押圧操作がスイッチ側に認識されたのかを確認することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特許第6304397号公報
【文献】特開2000-222129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載された発明では、支持体の支持剛性レベルを切り替えることにより、ユーザーに与えられる振動を大きくすることが可能である。しかしながら、操作者が操作するときと操作者が操作しないときとで、支持体の支持剛性レベルを切り替えることができない。そのため、操作者が操作したときに操作感触を最適なタイミングで感じることができないおそれがある。
【0008】
特許文献2に記載された発明では、パネル動作ロック機構を起動すると、タッチパネル本体がパネルホルダーとともに後方に押し込まれることを防止できる。また、パネル動作ロック機構を解除すると、タッチパネル本体がパネルホルダーとともに前後方向に移動可能な状態とすることができる。しかしながら、操作者がタッチパネルに触れたタイミングで、操作したときの応答感触を感じることができないおそれがある。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、操作ユニットを操作していないときは、操作ユニットが不用意に動いて損傷の危険やノイズの発生を未然に防ぎ、操作ユニットが操作されたときは、タイミングよく操作者に操作感触を与えることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、操作者から操作されたことを検知する操作検知部と、操作ユニットと、支持部材と、前記支持部材に対して前記操作ユニットを相対移動可能に支持する弾性支持機構と、前記操作ユニットに応答力を与える応答力付与機構と、が設けられた操作装置において、
前記操作検知部は、操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したことを検知する接近検知部材と、指が前記操作面に触れたことを検知する接触検知部材と、前記操作面が押圧されたことを検知する押圧検知部材と、を有し、
前記操作ユニットが前記支持部材に対して相対移動することを規制するロック機構部と、
操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したことが前記接近検知部材で検知されると前記ロック機構部のロックを解除し、その後に、前記操作面に指が触れた状態が継続していることを前記接触検知部材で検知できないときに前記ロック機構部をロック状態に戻し、
操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したことが前記接近検知部材で検知されて前記ロック機構部のロックが解除された後、前記操作面に指が触れている検知状態が継続しているときに、前記操作面が押圧されたことが前記押圧検知部材で検知されると、前記応答力付与機構が動作するように制御する制御部と、
を備えていることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の操作装置は、前記操作面に設けられた静電容量式センサが、前記接近検知部材前記接触検知部材として兼用され、前記静電容量式センサからの検知出力が第1のしきい値以上になったら操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したと判定され、前記検知出力が前記第1のしきい値よりも大きい第2のしきい値以上になったら、前記操作面に操作者の指が触れたと判定されるものとして構成できる。
【0015】
また、本発明は、操作者から操作されたことを検知する操作検知部と、操作ユニットと、支持部材と、前記支持部材に対して前記操作ユニットを相対移動可能に支持する弾性支持機構と、前記操作ユニットに応答力を与える応答力付与機構と、が設けられた操作装置において、
前記操作検知部は、操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したことを検知する接近検知部材と、指が前記操作面に触れたことを検知する接触検知部材と、前記操作面が押圧されたことを検知する押圧検知部材と、を有し、
前記操作ユニットが前記支持部材に対して相対移動することを規制するロック機構部と、
操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したことが前記接近検知部材で検知されると前記ロック機構部のロックを解除し、前記ロック機構部のロックが解除された後の所定時間内に前記接触検知部材が検知状態にならなかったとき、前記ロック機構部再びロック
操作者の指が前記操作ユニットの操作面に接近したことが前記接近検知部材で検知されて前記ロック機構部のロックが解除された後、前記接触検知部材検知状態が継続しているときに、前記操作面が押圧されたことが前記押圧検知部材で検知されると、前記応答力付与機構が動作するように制御する制御部と、
を備えていることを特徴とするものである。
【0017】
同じ磁界機構で、前記ロック機構部および前記応答力付与機構が兼用されていてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明の操作装置は、ロック機構部によって、操作ユニットが支持部材に対して相対移動することを規制される。そして、操作検知部で操作者の入力を検知したとき、制御部によってロック機構部のロックが解除され、ロックが解除された後に、応答力付与機構が動作する。そのため、操作ユニットを操作していないときは、操作ユニットが不用意に動いて損傷の危険やノイズの発生を未然に防ぎ、操作ユニットが操作されたときは、タイミングよく操作者に操作感触を与えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の第1実施形態の操作装置を、操作装置の前方から見た斜視図。
図2】本発明の第1実施形態の操作装置を、操作装置の後方から見た斜視図。
図3】第1実施形態の操作装置を2つに分解して、操作装置の前方から見た斜視図。
図4】第1実施形態の操作装置を2つに分解して、操作装置の後方から見た斜視図。
図5】第1実施形態の操作装置を、後方から見た背面図。
図6図5に示す操作装置をA-A線で切断した部分拡大断面図。
図7】第1実施形態の制御系を示すブロック図。
図8】第1実施形態における制御フローを示す説明図。
図9】本発明の第2実施形態の操作装置を、操作装置の前方から見た斜視図。
図10】第2実施形態の操作装置を2つに分解して、操作装置の前方から見た斜視図。
図11】第2実施形態の制御系を示すブロック図。
図12】第2実施形態における制御フローを示す説明図。
図13】第3実施形態のロック解除状態を示す断面図。
図14】第3実施形態のロック状態を示す断面図。
図15】第4実施形態の操作装置の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1および図2に、本発明の第1実施形態に係る操作装置1の全体構造が示されている。第1実施形態の操作装置1は、車載用表示装置として使用される。操作装置1は、Z1-Z2方向が前後方向である。Z1方向が前方で、Z2方向が後方である。車載用表示装置として使用される場合には、Z1方向が車室内に向けられ、Z2方向が車両の進行方向に向けられる。X1-X2方向が左右方向である。X1方向が左方向でX2方向が右方向、Y1方向が上方向でY2方向が下方向である。
【0021】
図4図6に示すように、操作装置1は、操作ユニット2、応答力付与機構3、支持部材4、弾性支持機構5及びロック機構部6を備えている。
【0022】
図3図4および図6に示すように、操作ユニット2は、表示装置21、外装ケース22、背面カバー23、ディスプレイ基板24及び操作検知部25の第1検知部材25aを有している。外装ケース22は軽金属材料で形成されている。外装ケース22は支持体22aと外縁体22bとを有している。外縁体22bは、支持体22aの外周部から前方(Z1方向)に突出して形成される。表示装置21は、外装ケース22の外縁体22bの内側であって、支持体22aの前方(Z1方向)に向く前面に固定されている。表示装置21は、カラー液晶表示パネルやエレクトロルミネッセンス表示パネルであり、表示装置21の前方(Z1方向)に向く前面が表示画面21aとなっている。
【0023】
また、表示装置21がカラー液晶表示パネルの場合には、外装ケース22の内部であって、カラー液晶表示パネルの後方(Z2方向)にはバックライトユニット21bが設けられる。バックライトユニット21bはLEDなどの光源と、光源から発せられる照明光をカラー液晶表示パネルに対して前方(Z1方向)に向けて与える導光部材などとで構成されている。
【0024】
図4に示すように、背面カバー23は、外装ケース22の後方(Z2方向)に向く後面に、凹凸嵌合構造を介して固定されている。背面カバー23よりも上方(Y1方向)にディスプレイ基板24が設けられている。ディスプレイ基板24は、外装ケース22の後方(Z2方向)に向く後面にねじで固定される。ディスプレイ基板には、各種制御を行う制御部7が搭載されている。
【0025】
図3に示すように、操作検知部25は、第1検知部材25aと第2検知部材25bとで構成される。図1に示すように、操作ユニット2では、表示装置21の前方(Z1方向)が透明な表面パネル26で覆われており、図6に示すように、表面パネル26の後方(Z2方向)に向く後面に、第1検知部材25aが設けられている。第1検知部材25aは接触センサであり、透明基板に複数の透明電極が設けられて構成された静電容量式センサである。第1検知部材25aに操作者の指が触れると、電極で検知される静電容量が変化し、このときの静電容量の分布の変化により、指が触れた座標位置が検知される。または、接触センサとして、全面に透明電極が形成された透明基板に、同じく全面に透明電極が形成された透明フィルムが重ねられた抵抗式センサを使用することができる。この抵抗式センサは、表面パネル26の前方(Z1方向)に向く前面に接地される。抵抗式センサは、透明フィルムのいずれかの箇所が押されると、透明フィルムに形成された透明電極と、透明基板に形成された透明電極とが短絡し、透明電極の縁部に設けられた電極部から短絡部までの抵抗値の変化が検知されて、指が触れた座標位置が判定される。
【0026】
図3図4に示すように、支持部材4に備えられたメイン基板41の前方(Z1方向)側に向く前面に第2検知部材25bが設けられている。第2検知部材25bは押圧検知部材として機能する。第2検知部材25bは、メイン基板41に実装されている近接センサである。操作ユニット2が後方(Z2方向)に押され、外装ケース22の検知面部22cがメイン基板41の第2検知部材25bに所定距離以内に近づくと、第2検知部材25bから検知出力が得られ、操作ユニット2が押圧操作されたものと認識される。
【0027】
図4に示されるように、外装ケース22の後方に向く後面に2個の応答力付与機構3が固定されている。応答力付与機構3は、直方体形状のケース31を有しており、ケース31が支持体22aに固定されている。ケース31の内部に、所定の質量を有する磁性材料製の可動部とコイルとが設けられている。可動部がケース31内でばねにより左右方向(X1-X2方向)へ往復移動自在に支持されている。コイルに通電されると可動部が磁化され、その磁化による極性と磁石の極性とによる吸引力および反発力で、可動部が駆動される。可動部が駆動されるときの力、または前記力の反力が支持体22aに伝達されて、表示装置21に左右方向(X1-X2方向)の応答力が与えられる。可動部は左右方向に往復振動し、または左右方向の一方向に移動し、このときの加速度に応じて前記応答力が発揮される。
【0028】
図2図4に示すように、操作ユニット2の後方(Z2方向)に支持部材4が配置される。支持部材4は、車室内のダッシュボードやインストルメントパネルなどに固定される。支持部材4は、メイン基板41、ブラケット42および筐体43を有する。筐体43は前方(Z1方向)が解放されており、筐体43の内部であって、前方(Z1方向)に向く前面に、ブラケット42とメイン基板41とが固定される。電源コネクタを備えたメイン基板41は金属材料で形成されるブラケット42の前方に配置される。
【0029】
図3に示すように、弾性支持機構5は、一対の第1の弾性支持機構5Aと第2の弾性支持機構5Bとを備えている。第1の弾性支持機構5Aと第2の弾性支持機構5Bとは、操作ユニット2と支持部材4との間に設けられている。図6には、一方の弾性支持機構5Aが断面図で示されている
【0030】
図6に示すように、弾性支持機構5Aは、軸部材51a、圧縮コイルばね52a、弾性ブッシュ53aおよび引張コイルばね54aを備えている。軸部材51aは鉄などの金属材料で形成されている。軸部材51aと外装ケース22とは、軸部材51aの先端に形成された雄ねじ部55aと外装ケース22の雌ねじ部22dとが互いに螺合されることで固定される。軸部材51aは、ブラケット穴部42aと筐体穴部43aとに摺動自在に挿通されている。圧縮コイルばね52aは、外装ケース22とブラケット42との間に装着されている。弾性ブッシュ53aは、外装ケース22と筐体43との間に介装されている。
【0031】
図6に示すように、圧縮コイルばね52aと弾性ブッシュ53aとが操作ユニット2と支持部材4との間に挟まれている。弾性ブッシュ53aは、ゴムなどの材料で形成されている。圧縮コイルばね52aと弾性ブッシュ53aの弾性力により、操作ユニット2は支持部材4に前後方向(Z1-Z2方向)へ移動可能となるように弾性的に支持されている。軸部材51aと筐体43との間に引張コイルばね54aが掛けられている。この引張コイルばね54aの引っ張り弾性力によって、操作ユニット2は支持部材4に対して上下方向(Y1-Y2方向)の移動が規制されている。
【0032】
図3に示すように、第2弾性支持機構5Bは、第1弾性支持機構5Aと対象位置に配置されており、第1弾性支持機構5Aと第2弾性支持機構5Bは、その構造が同じである。
【0033】
図3に示すように、ロック機構部6は、第1のロック機構6A、第2のロック機構6B、第3のロック機構6Cおよび第4のロック機構6Dを備えている。図6に示すように、第1のロック機構6Aは、ロック体61a、リング体62aおよびラバー体63aを備えている。ロック体61aは、鉄などの磁性体材料で形成されている。ロック体61aは先端が雄ねじ形状となっており、外装ケース22に形成された雌ねじ形状と互いに螺合されることで、外装ケース22に固定される。
【0034】
リング体62aは、鉄などの磁性体材料で形成されている。リング体62aは非磁性材料で形成された筐体43に圧入されており、メイン基板41上に固定されている図示しない電磁リレーと鉄などの磁性体材料で形成されたワイヤーで固定されている。ラバー体63aはゴムなどの材料で形成されている。図6に示すように、ラバー体63aが、筐体43とロック体61との間に介装されている。電磁リレーに備えられる電磁石に電流が流されると、リング体62aも磁化されて、リング体62aとロック体61aの座面部64aとが磁力で引き合い、リング体62aとロック体61aの間に固定力が発生される。電磁リレーに備えられる電磁石への電流が断たれると、リング体62aとロック体61aの座面部64aとの間の磁力が解除され、リング体62aとロック体61aの間の固定が解除される。図3に示される第1のロック機構6A、第2のロック機構6B、第3のロック機構6Cおよび第4のロック機構6Dは、その構造が同じである。
【0035】
次に、この操作装置1の制御系について説明する。
図7に示すように、第1検知部材25aが検出した検知信号、および第2検知部材25bが検出した検知信号は、制御部7に入力される。
【0036】
第1検知部材25aが操作者の操作を検知したとき、すなわち操作者の指が表面パネル26の前面に触れたことが検知されると、制御部7がロック機構部6に対して、ロックを解除する命令を発する。その後に、第2検知部材25bが操作を検知したとき、すなわち、操作ユニット2が後方(Z2方向)に押されて、外装ケース22の検知面部22cがメイン基板41の第2検知部材25bに近づいていき、所定の距離内になったとき、制御部7が、応答力付与機構3に対して、応答力を発生する命令を発するようになっている。
【0037】
次に、操作装置1の動作を説明する。
図8は、第1実施形態に係る操作画面の表示処理を示すフローチャートである。
【0038】
車載用表示装置として使用される操作装置1では、表面パネル26のいずれかの箇所に操作者の指が触れたか否かを、第1検知部材25aからの検知信号に基づいて判定する(ステップS1)。第1検知部材25aが操作者の指が触れられたことを検知すると、制御部7は、ロック機構部6に対して、ロックを解除する命令を発する。ロックを解除する命令が発せられると、メイン基板41上に固定されている図示しない電磁リレーに備えられている電磁石に流される電流が止められる。そのため、第1のロック機構6A、第2のロック機構6B,第3のロック機構6Cおよび第4のロック機構6Dの各々に備えられるリング体とロック体の座面部の間の磁力が発生しなくなり、操作ユニットのロックが解除される(ステップS2)。
【0039】
その後、操作ユニット2が後方(Z2方向)に押されて、外装ケース22の検知面部22cとメイン基板41との距離が所定の距離内になったか否かを第2検知部材25bからの検知信号に基づいて判定する(ステップS3)。検知面部22cと第2検知部材25bとの距離が所定の距離内になったとき、制御部7は操作ユニット2が押圧操作されたものと認識し、応答力付与機構3に対して、応答力を発生する命令を発する。応答力を発生する命令が発せられると、応答力付与機構3が動作し、表示装置21に左右方向(X1-X2方向)の応答力が与えられる(ステップS4)。この応答力が表面パネル26に接触している操作者の指で感じすることで、操作者は確実に押圧操作できたことを認識する。応答力付与機構3が動作した後に、図8に示すフローチャートの処理を終了する。
【0040】
本発明の第1実施形態によれば、操作者によって操作されていないときは、ロック機構部6によるロックがかかっており、比較的大きく重い操作ユニット2ががたつくことがない。また、接触または接近により第1検知部材25aが操作されたことが検知されると、制御部7の制御によって、まずロック機構部6のロックが解除されて、操作ユニット2が動くことができるようになる。その後に、第2検知部材25bが操作を検知したときに、応答力付与機構3によって操作ユニット2に応答力が与えられる。ロックが解除された後に応答力発生とすることで応答力付与機構3により操作ユニット2を確実に駆動することができる。
【0041】
なお、第1実施形態では、第1検知部材25aについて、接触センサを用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。第1検知部材25aについて、接触センサの代わりに、接近センサを用いてもよい。接近センサは、例えば、表示装置21の表示画面21aに手が接近したことを発光素子と受光素子とで構成されるフォトセンサで検知するものである。または、表面パネル26の後面に配置された静電容量式センサであってもよい。この変形例では、操作者の手が表面パネル26に接近したのが第1検知部材で検知されると、操作ユニット2のロックが解除され、その後に第2検知部材によって、操作ユニット2が押圧操作が行われたことが検知されると、応答力付与機構3が駆動される。
【0042】
第1実施形態のさらなる変形例として、表面パネル26の後面に配置される同じ静電容量式センサを、第1検知部材25aおよび第2検知部材25bとして兼用してもよい。静電容量式センサは、まず第1検知部材25aとして機能し、指の接近または接触を検知する。その後、静電容量式センサが第2検知部材として機能し、表面パネル26の前面である検知面での指の接触面積が所定値以上となったときに、操作ユニット2が押圧操作されたものと認識する。
【0043】
次に、図9図10図11および図12を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成要素には第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態の操作装置1は、図7に示される第1実施形態の第1検知部材25aおよび第2検知部材25bに代えて、図10に示すように、接近検知部材25c、接触検知部材25dおよび押圧検知部材25eを備えている。それ以外は、第1実施形態と同じ構成を有している。
【0044】
第2実施形態の接近検知部材25cは、表示装置21の前方(Z1方向)に向く前面に固定される。接近検知部材25cは、表示装置21の表示画面21aに手が接近したことを発光素子と受光素子とで構成されるフォトセンサで検知する接近センサである。接触検知部材25dは、表面パネル26の後面に設けられた静電容量式センサ、あるいは表面パネル26の前面に設けられた抵抗式センサである。接触検知部材25dによって、表示画面21aにおいて表面パネル26に指が触れた座標位置が検知される。押圧検知部材25eは、操作ユニット2が後方(Z2方向)に押されることで、外装ケース22の検知面部22cがメイン基板41の押圧検知部材25eに近づいていき、所定の距離内になったとき、押圧操作されたことを検知する出力が得られる。
【0045】
次に、第2実施形態の操作装置1の制御系について説明する。
図11に示すように、接近検知部材25cが検出した接近検知信号、接触検知部材25dが検出した接触検知信号、および押圧検知部材25eが検出した押圧検知信号は、制御部7に入力される。
【0046】
制御部7は、操作者の指が、表示装置21の表示画面21aにおいて表面パネル26に接近したことが、接近検知部材25cで検知されたときに、ロック機構部6に対して、ロックを解除する命令を発する。さらに、制御部7は、操作者の指が、表示装置21の表示画面21aに接触したことを接触検知部材25dで検知し、さらに、操作ユニット2が後方(Z2方向)に押されて、外装ケース22の検知面部22cがメイン基板41の第2検知部材25bに近づいていき、所定の距離内になったとき、応答力付与機構3に対して、応答力を発生する命令を発するようになっている。
【0047】
次に、操作装置1の動作を説明する。
図12は、第2実施形態に係る操作画面の表示処理を示すフローチャートである。
【0048】
第2実施形態の操作装置1では、表示装置21の前面に設けられた接近検知部材25cで、操作者の指が表示画面21に接近したかどうかを判定する(ステップS5)。接近検知部材25cで操作者の指が表示画面に接近したことを検出すると、制御部7は、ロック機構部6に対して、ロックを解除する命令を発する。ロックを解除する命令が発せられると、メイン基板41上に固定されている図示しない電磁リレーに備えられている電磁石に流される電流が止められる。そのため、第1のロック機構6A、第2のロック機構6B,第3のロック機構6Cおよび第4のロック機構6Dの各々に備えられるリング体とロック体の座面部の間の磁力が発生しなくなり、操作ユニット2のロックが解除される(ステップS6)。
【0049】
次いで、操作装置1では、表示装置21の前面に設けられた接触検知部材25dのいずれかの箇所に操作者の指が触れられた状態が継続しているか否かを判定する(ステップS7)。接触検知部材25dに操作者の指が触れられている状態が継続していないとき(ステップS7:No)、制御部7は、ロック機構部6に対して、ロックを行う命令を発する(ステップS10)。接触検知部材25dに操作者の指が触れられている状態が継続しているとき(ステップS7:Yes)、操作ユニット2が後方(Z2方向)に押されて、外装ケース22の検知面部22cとメイン基板41の第2検知部材25bとの距離が所定の距離内になったかどうかを判定する(ステップS8)。検知面部22cと第2検知部材25bとの距離が所定の距離内になったときに、制御部7は、応答力付与機構3に対して、応答力を発生する命令を発する。応答力を発生する命令が発せられると、応答力付与機構3が動作し、表示装置21に左右方向(X1-X2方向)の応答力が与えられる(ステップS9)。応答力付与機構3が動作後、図12に示すフローチャートの処理を終了する。
【0050】
接近検知部材25cの検知と押圧検知部材25eの検知の間に接触検知部材25dの検知が行われないと、操作者の指が接近検知部材25cに接近し、その後、押圧操作することなく離れたときに、ロック機構部6によるロックが解除された状態が継続してしまうおそれがある。
【0051】
これに対して、本発明の第2実施形態によれば、操作者の指が接近検知部材25cに接近し、ロック機構部6によるロックが解除された後で、応答力付与機構3による応答力発生とすることで、応答力付与機構3により操作ユニット2を確実に駆動することができる。また、操作者の指が接近検知部材25cに接近し、その後、押圧操作することなく離れたときに、ロック機構部6によるロックが解除された状態が継続してしまうことを防止できる。
【0052】
なお、第2実施形態では、接近検知部材25cと接触検知部材25dが別の機構であるが、この2つの検知部材を静電容量式センサで兼用することができる。すなわち、静電容量式センサの出力を監視し、出力が第1のしきい値以上になったら接近検知と判定し、出力が第1のしきい値より大きい第2のしきい値以上となったら接触検知と判定する。
【0053】
このように、第2実施形態では、ロック機構部6によって、操作ユニット2が支持部材4に対して相対移動することを規制される。そして、接近検知部材25cで操作者の入力を検知したとき、制御部7によってロック機構部6のロックが解除される。その後で、接触検知部材25dで操作者の入力を検知したあと、押圧検知部材25eで操作者の入力を検知したとき、応答力付与機構3が動作する。そのため、操作ユニット2を操作していないときは、操作ユニット2が不用意に動いて損傷の危険やノイズの発生を未然に防ぎ、操作ユニット2が操作されたときは、タイミングよく操作者に操作感触を与えることが可能である。さらに、ロック機構部6によるロック解除の誤動作を防止することができる。
【0054】
次に、図13および図14を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態では、第1実施形態と同様の構成要素には第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第3実施形態の操作装置1は、図4および図6に示される第1実施形態の応答力付与機構3およびロック機構部6に代えて、図13および図14に示すように、同じ磁界機構8で、応答力付与機構3Xおよびロック機構部6Xが兼用されている。それ以外は、第1実施形態と同じ構成を有している。
【0055】
図13に示される操作装置1は、磁界機構8に備えられたコイル部81の間に、磁界機構8に備えられた可動鉄心82が配置される。
【0056】
コイル部81は、支持部材4の一部であり、可動鉄心82は操作ユニット2の一部である。この可動鉄心82がコイル部81の間を移動することにより、応答力付与機構3Xは、振動を発生させる構造を有する。したがって、操作装置1が発生させる振動の方向は、Y1-Y2方向である。
【0057】
制御部7から、ロック機構部6Xに対して、ロックを解除する命令が発せられると、コイル部81への電流を切断される。それにより、図14に示されるように、操作ユニット2の可動鉄心82と支持部材4の鉄心受け部83が接触支持された状態から、図13に示されるように、バネ部84のばね力で初期位置に戻ったロック解除状態となる。
【0058】
図示しない第1検知部材25aが、操作者の指に触れられていないとき、コイル部81は通電されており、可動鉄心82が図14に示す位置になる。このとき、ロック機構部6によって、操作ユニット2はロック状態になる。第1検知部材25aに操作者の指が触れられたことを検知すると、制御部7は、ロック機構部6に対して、ロックを解除する命令を発する。ロックを解除する命令が発せられると、コイル部81の通電が止められて、可動鉄心82が図13に示す位置になる。このとき、操作ユニット2はロック解除状態となる。
【0059】
図13のロック解除状態の後に、操作ユニット2が後方(Z2方向)に押されて、図示しない検知面部22cと第2検知部材25bとの距離が所定の距離内になったとき、コイル部81にパルス状の電流または交流電流が与えられ、所定質量の可動鉄心82が一往復又は数往復し、そのときの反力で応答力が発生する。
【0060】
第1実施形態と同様に、第3実施形態では、ロック機構部6Xによって、操作ユニット2が支持部材4に対して相対移動することが規制される。そして、第1検知部材25aで操作者の入力を検知したとき、制御部7によってロック機構部6Xのロックが解除され、第2検知部材25bで操作者の入力を検知したときに、応答力が発生される。そのため、操作ユニット2を操作していないときは、操作ユニット2が不用意に動いて損傷の危険やノイズの発生を未然に防ぎ、操作ユニット2が操作されたときは、タイミングよく操作者に操作感触を与えることが可能である。
【0061】
次に、図15を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。第4実施形態では、第1実施形態と同様の構成要素には、第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第4実施形態の操作装置1は、図6に示される第1実施形態のロック機構部6に代えて、図14に示されるように、ロック機構部6Yを備えている。それ以外は、第1実施形態と同じ構成を有している。
【0062】
ロック機構部6Yは、アクチュエータ機構6Ya、ブラケット6Ybおよび段付きねじ部6Ycを備えている。アクチュエータ機構6Yaは支持部材4に固定されている。ブラケット6Ybは、アクチュエータ機構6Yaと連結されている。ブラケット6Ybは、両端にブラケット穴部6Ydを有している。段付きねじ部6Ycは、操作ユニット2の外装ケース22の延出部22eに固定されている。
ブラケット6Ybは、アクチュエータ機構6Yaの起動によって、上下方向(Y1-Y2方向)に往復移動自在となっている。
【0063】
制御部7が、ロック機構部6Yに対して、ロックを解除する命令を発したとき、ブラケット6Ybが下方向(Y2方向)に移動する。このとき、段付きねじ部6Ycの軸部とブラケット穴部6Ydの外周面との距離が広がり、操作ユニット2が支持部材4に対して相対移動することが可能となる。
【0064】
このような構成によれば、第1実施形態と同様に、第4実施形態では、ロック機構部6Yによって、操作ユニット2が支持部材4に対して相対移動することを規制される。そして、第1検知部材25aで操作者の入力を検知したとき、制御部7によってロック機構部6Yのロックが解除され、第2検知部材25bで操作者の入力を検知したとき、応答力付与機構3が動作する。そのため、操作ユニット2を操作していないときは、操作ユニット2が不用意に動いて損傷の危険やノイズの発生を未然に防ぎ、操作ユニット2が操作されたときは、タイミングよく操作者に操作感触を与えることが可能である。
【符号の説明】
【0065】
1 操作装置
2 操作ユニット
3 応答力付与機構
3X 応答力付与機構
4 支持部材
5 弾性支持機構
5A 第1弾性支持機構
5B 第2弾性支持機構
6 ロック機構部
6X ロック機構部
6Y ロック機構部
7 制御部
8 磁界機構
21 表示装置
21a 表示画面
22 外装ケース
22a 支持体
22b 外縁体
22c 検知面部
22d 雌ねじ部
22e 延出部
23 背面カバー
24 ディスプレイ基板
25 操作検知部
25a 第1検知部材
25b 第2検知部材
25c 接近検知部材
25d 接触検知部材
25e 押圧検知部材
31 ケース
41 メイン基板
42 ブラケット
42a ブラケット穴部
43 筐体
43a 筐体穴部
51a 軸部材
52a 圧縮コイルばね
53a 弾性ブッシュ
54a 引張コイルばね
55a 雄ねじ部
6A 第1のロック機構
6B 第2のロック機構
6C 第3のロック機構
6D 第4のロック機構
61a ロック体
62a リング体
63a ラバー体
64a 座面部
6Ya アクチュエータ機構
6Yb ブラケット
6Yc 段付きねじ
81 コイル部
82 可動鉄心
83 鉄心受け部
84 バネ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15