(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-13
(45)【発行日】2024-03-22
(54)【発明の名称】5Gネットワークにおけるアナリティクスネットワーク機能インスタンスの自動設定及び選択のためのエンティティ及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 92/24 20090101AFI20240314BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20240314BHJP
H04L 41/14 20220101ALI20240314BHJP
【FI】
H04W92/24
H04W88/14
H04L41/14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022201097
(22)【出願日】2022-12-16
(62)【分割の表示】P 2021548180の分割
【原出願日】2019-02-18
【審査請求日】2023-01-11
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】マルケザン,クラリッサ
(72)【発明者】
【氏名】トリビゾーノ,リカルド
(72)【発明者】
【氏名】シン,ヤン
(72)【発明者】
【氏名】シュラム,ミルコ
(72)【発明者】
【氏名】ウ,シアオボ
(72)【発明者】
【氏名】ウエイ,チン
【審査官】中村 信也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/032968(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/066890(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第111095970(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
H04L 12/00-13/18
H04L 41/00-69/40
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ネットワークエンティティ及び第2ネットワークエンティティを有し、
前記第1ネットワークエンティティは、モバイル通信ネットワークの前記第2ネットワークエンティティへアナリティクスサービングエリア情報を供給するよう構成され、
前記アナリティクスサービングエリア情報は、前記第1ネットワークエンティティによって生成されたアナリティクスの空間エリアに基づき、前記空間エリアは、前記第1ネットワークエンティティが生成することができるアナリティクス情報の空間カバレッジであり、
前記第2ネットワークエンティティは、
前記第1ネットワークエンティティから前記アナリティクスサービングエリア情報を取得し、
第3ネットワークエンティティから、前記第1ネットワークエンティティの前記アナリティクスサービングエリア情報の1つ以上の要素に基づいたクエリを取得し、
前記第3ネットワークエンティティへ、前記取得されたアナリティクスサービングエリア情報を含むクエリ応答を供給する
よう構成される、
通信システム。
【請求項2】
前記第1ネットワークエンティティによって生成された前記アナリティクスの前記空間エリアは、データ収集情報に基づいており、前記データ収集情報は、前記アナリティクス情報を生成するよう前記モバイル通信ネットワークからデータを収集するための前記第1ネットワークエンティティの能力を定義する、
請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記アナリティクスサービングエリア情報は、次の
1つ以上のトラッキングエリア(TAI)及び/又はTAI範囲、
1つ以上のネットワーク機能タイプ識別、
1つ以上のネットワーク機能識別、及び
ローカリティ情報
のうちの1つ以上を含む、
請求項1又は2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記第1ネットワークエンティティは、次の
前記第1ネットワークエンティティの1つ以上のサービンググループ識別であり、サービンググループは、アナリティクスサービングエリア情報が重複するネットワークエンティティを含む、前記1つ以上のサービンググループ識別、及び
前記第1ネットワークエンティティのステータス情報
のうちの少なくとも1つを前記第2ネットワークエンティティへ供給するよう更に構成される、
請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項5】
前記第1ネットワークエンティティは、少なくとも1つのデータ収集情報を有する、
請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項6】
前記データ収集情報は、次の
データ収集情報識別、
ローカリティ情報、
1つ以上のトラッキングエリア(TAI)及び/又はTAI範囲、
1つ以上のネットワーク機能タイプ識別、
1つ以上のネットワーク機能識別、
1つ以上のネットワークスライス識別、及び
1つ以上のアナリティクスサービンググループ識別
のうちの1つ以上を含む、
請求項5に記載の通信システム。
【請求項7】
前記第1ネットワークエンティティは、前記第1ネットワークエンティティを設定するために、前記モバイル通信ネットワークの前記第3ネットワークエンティティから前記データ収集情報を取得するよう構成される、
請求項5又は6のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項8】
前記アナリティクスサービングエリア情報は、制御プレーン情報に更に基づいている、
請求項3乃至7のうちいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項9】
前記第1ネットワークエンティティは、更新されたアナリティクスサービングエリア情報を前記モバイル通信ネットワークの前記第2ネットワークエンティティへ供給するよう構成される、
請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項10】
前記第1ネットワークエンティティは、前記アナリティクスサービングエリア情報を直接に前記第2ネットワークエンティティへ及び/又は他のネットワークエンティティを介して間接に前記第2ネットワークエンティティへ供給するよう構成される、
請求項1乃至9のうちいずれか一項の通信システム。
【請求項11】
前記第2ネットワークエンティティは、次の
前記第1ネットワークエンティティの1つ以上のサービンググループ識別であり、サービンググループは、アナリティクスサービングエリア情報が重複するネットワークエンティティを含む、前記1つ以上のサービンググループ識別、及び
前記第1ネットワークエンティティのステータス情報
のうちの少なくとも1つを前記第1ネットワークエンティティから取得するよう更に構成される、
請求項1乃至10のうちいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項12】
前記第3ネットワークエンティティを更に有し、
前記第3ネットワークエンティティは、
前記第2ネットワークエンティティへ、前記第1ネットワークエンティティの前記アナリティクスサービングエリア情報の1つ以上の要素に基づいた前記クエリを供給し、
前記第2ネットワークエンティティから、前記アナリティクスサービングエリア情報を含む前記クエリ応答を取得し、
前記取得されたアナリティクスサービングエリア情報に基づいて前記第1ネットワークエンティティを選択する
よう構成される、
請求項1乃至11のうちいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項13】
前記第3ネットワークエンティティは、次の
前記第1ネットワークエンティティの1つ以上のサービンググループ識別であり、サービンググループは、アナリティクスサービングエリア情報が重複するネットワークエンティティを含む、前記1つ以上のサービンググループ識別、及び
前記第1ネットワークエンティティのステータス情報
のうちの少なくとも1つを前記第2ネットワークエンティティから取得するよう更に構成され、
前記クエリ応答は、前記1つ以上のサービンググループ識別及び/又は前記ステータス情報を更に含む、
請求項12に記載の通信システム。
【請求項14】
第1ネットワークエンティティによってアナリティクスサービングエリア情報を第2ネットワークエンティティへ供給することであり、前記アナリティクスサービングエリア情報は、前記第1ネットワークエンティティによって生成されたアナリティクスの空間エリアに基づき、前記空間エリアは、前記第1ネットワークエンティティが生成するよう構成されるアナリティクス情報の空間カバレッジである、ことと、
前記第2ネットワークエンティティによって前記第1ネットワークエンティティから前記アナリティクスサービングエリア情報を取得することと、
前記第2ネットワークエンティティによって第3ネットワークエンティティから、前記第1ネットワークエンティティの前記アナリティクスサービングエリア情報の1つ以上の要素に基づいたクエリを取得することと、
前記第2ネットワークエンティティによって、前記取得されたアナリティクスサービングエリア情報を含むクエリ応答を前記第3ネットワークエンティティへ供給することと
を有する方法。
【請求項15】
前記第3ネットワークエンティティによって、前記第1ネットワークエンティティの前記アナリティクスサービングエリア情報の前記1つ以上の要素に基づいた前記クエリを前記第2ネットワークエンティティへ供給することと、
前記第3ネットワークエンティティによって前記第2ネットワークエンティティから、前記アナリティクスサービングエリア情報を含む前記クエリ応答を取得することと、
前記第3ネットワークエンティティによって、前記取得されたアナリティクスサービングエリア情報に基づいて前記第1ネットワークエンティティを選択することと
を更に有する、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
概して、本開示は、電気通信の分野に関係がある。より具体的には、本開示は、モバイル通信ネットワーク、特に、5G通信ネットワークにおけるアナリティクスネットワーク機能インスタンスの自動設定及び選択のためのエンティティ、システム及び方法に関係がある。
【背景技術】
【0002】
5G通信ネットワークのフレームワークでは、例えば、5G通信ネットワーク内の特定のネットワーク機能(NF)の動作に関するアナリティクスデータ/情報は、ネットワークデータアナリティクス機能(NWDAF)によって供給され得る。TS23.501、TS23.502、及びTR23.791などの現在の3GPP規格に従って、NWDAFの発見及び選択のためのメカニズムは、NWDAF自体の位置及びその関連するアナリティクスIDに関する情報を取得することしかできない。この情報の組の重要な問題は、それが5Gネットワーク内のNWDAFの空間的責任、すなわち、アナリティクスデータがNWDAFによって供給され得る空間エリア、を示さないことである。そのため、モバイルネットワーク通信に関するNWDAFアナリティクスデータ(例えば、特定のNF、ネットワークスライス負荷、アプリケーションに関連した特徴)を取得するのを待っているNFコンシューマは、NFコンシューマが登録する、つまり、アナリティクスデータを関心のあるその空間エリアのNFインジケータとともに取得するためにNWDAFにサブスクライブする、場合に、NWDAFがアナリティクスデータを供給することができるかどうかしか知らない。しかし、NWDAFが、関心のあるNF空間エリアについての要求されたアナリティクスデータを供給することができない場合には、NWDAFはサブスクライブ要求を拒否することになる。これは、制御プレーン拒否シグナリングの不必要な増大をもたらす非効率的なメカニズムである。
【0003】
NWDAFのデータ収集能力と、NWDAFが生成することができるアナリティクスデータの空間カバレッジとの間には、密接な関係が存在する。現在の仕様に従って、5Gネットワークのオペレータ(OAMとも呼ばれる)は、ネットワーク内にNWDAFをデプロイする。しかし、NWDAFがネットワーク内のアナリティクスデータのソースへ適切に接続することを可能にするためにどのような種類の情報がNWDAFのデプロイメントにおいて設定される必要があるかは、定められていない。これは、アナリティクスデータの生成のためにアナリティクスデータの異なるソースにサブスクライブするようどのようにNWDAFインスタンスをトリガすべきかの問題である。これは、アナリティクスデータのこれらのソースが、それらに関連したNWDAFによるアナリティクスデータの空間カバレッジを定義することになるからである。現在、この問題に対する解決法は存在しない。
【0004】
更には、時間とともに、5GネットワークのOAMは、NF、インターフェース、などの数を増加、減少、変化させるなどのネットワークの変更を行うことがある。NWDAFの所与の空間応答エリアにおいて考慮される必要があるNFの数の増加などの、これらの変更は、NWDAFのアナリティクスデータ収集能力に、そして、結果として、そのアナリティクスデータ生成に、影響を及ぼす可能性がある。現在、5GネットワークにおいてOAMによって行われる変更を、NWDAFに関連したデータ収集のソースと、NWDAFのためのデータ収集のソースのこれらの変化がアナリティクス能力のNWDAF空間カバレッジの定義(又は更新)においてどのように反映されるかとに関連付けるよう定義されたメカニズムは、存在しない。NWDAF空間カバレッジの定義の更新をサポートすることは、NFコンシューマがNWDAFを適切に発見及び選択することを適切に可能にするために必須である。
【0005】
よって、モバイル通信ネットワーク、特に、5G通信ネットワークにおけるアナリティクスネットワーク機能インスタンスの自動設定及び選択のための改善されたエンティティ、システム、及び方法が必要とされる。
【発明の概要】
【0006】
本発明の実施形態は、独立請求項の特徴によって定義され、実施形態の更なる有利な実施は、従属請求項の特徴によって定義される。
【0007】
第1の態様は、モバイル通信ネットワークのための第1ネットワークエンティティ、特に、5G通信ネットワークのネットワークデータアナリティクス機能(NWDAF)に関係があり、第1ネットワークエンティティは、モバイル通信ネットワークの第2ネットワークエンティティ、特に、ネットワーク機能リポジトリエンティティへ登録情報(ここでは、アナリティクスサービングエリア(ASA)情報とも呼ばれる)を供給するよう構成され、登録情報は、生成されたアナリティクスの範囲に基づいており、生成されたアナリティクスの範囲は、アナリティクス情報を生成するための第1ネットワークエンティティの能力を定義する。
【0008】
第1の態様の更なる可能な実施形態で、生成されたアナリティクスの範囲は、データ収集情報(ここでは、アナリティクスデータ収集(ADC)プロファイルとも呼ばれる)に基づいており、データ収集情報は、アナリティクス情報を生成するようモバイル通信ネットワークからデータを収集するための第1ネットワークエンティティの能力を定義する。
【0009】
第1の態様の更なる可能な実施形態で、登録情報は、次の
1つ以上のトラッキングエリア(TAI)及び/又はTAI範囲、
1つ以上のネットワーク機能タイプ識別、
1つ以上のネットワーク機能識別、
1つ以上のローカリティ情報
のうちの1つ以上の要素を含む。
【0010】
第1の態様の更なる可能な実施形態で、第1ネットワークエンティティは、次の
第1ネットワークエンティティの1つ以上のサービンググループ識別であり、サービンググループは、登録情報が重複する1つのネットワークエンティティを含む、1つ以上のサービンググループ識別、
前記第1ネットワークエンティティの1つ以上のステータス情報、例えば、アナリティクス品質フラグ
のうちの少なくとも1つの要素を第2ネットワークエンティティへ供給するよう更に構成される。
【0011】
第1の態様の更なる可能な実施形態で、前記第1ネットワークエンティティは、少なくとも1つのデータ収集情報を有する。
【0012】
第1の態様の更なる可能な実施形態で、データ収集情報は、次の
データ収集情報識別、
1つ以上のローカリティ情報、
1つ以上のトラッキングエリア(TAI)及び/又はTAI範囲、
1つ以上のネットワーク機能タイプ識別、
1つ以上のネットワーク機能識別、
1つ以上のネットワークスライス識別、及び/又は
1つ以上のアナリティクスサービンググループ識別
のうちの1つ以上の要素を含む。
【0013】
第1の態様の更なる可能な実施形態で、第1ネットワークエンティティは、第1ネットワークエンティティを設定するために、第3ネットワークエンティティ、特に、モバイル通信ネットワークのネットワーク管理エンティティからデータ収集情報を取得するよう構成される。
【0014】
第1の態様の更なる可能な実施形態で、登録情報は、制御プレーン情報に更に基づいている。
【0015】
第1の態様の更なる可能な実施形態で、第1ネットワークエンティティは、更新された登録情報をモバイル通信ネットワークの第2ネットワークエンティティへ供給するよう構成される。
【0016】
第1の態様の更なる可能な実施形態で、第1ネットワークエンティティは、登録情報を直接に第2ネットワークエンティティへ及び/又は他のネットワークエンティティ、特に、サービス通信プロキシ(SCP)を介して間接に第2ネットワークエンティティへ供給するよう構成される。
【0017】
第2の態様は、モバイル通信ネットワークのための第2ネットワークエンティティ、特に、5G通信ネットワークのためのネットワークリポジトリ機能に関係があり、第2ネットワークエンティティは、
第1の態様に従う第1ネットワークエンティティから登録情報を取得し、登録情報は、生成されたアナリティクスの範囲に基づいており、生成されたアナリティクスの範囲は、アナリティクス情報を生成するための第1ネットワークエンティティの能力を定義し、
第3ネットワークエンティティから、第1ネットワークエンティティの登録情報の1つ以上の要素に基づいたクエリを取得し、
第3ネットワークエンティティへ、取得された登録情報を含むクエリ応答を供給する
よう構成される。
【0018】
第2の態様の更なる可能な実施形態で、生成されたアナリティクスの範囲は、データ収集情報に基づいており、データ収集情報は、アナリティクス情報を生成するようモバイル通信ネットワークからデータを収集するための第1ネットワークエンティティの能力を定義する。
【0019】
第2の態様の更なる可能な実施形態で、第2ネットワークエンティティは、次の
第1ネットワークエンティティの1つ以上のサービンググループ識別であり、サービンググループは、登録情報が重複する1つのネットワークエンティティを含む、1つ以上のサービンググループ識別、
第1ネットワークエンティティの1つ以上のステータス情報
のうちの少なくとも1つの要素を第1ネットワークエンティティから取得するよう更に構成される。
【0020】
第2の態様の更なる可能な実施形態で、登録情報は、次の
1つ以上のトラッキングエリア(TAI)及び/又はTAI範囲、
1つ以上のネットワーク機能タイプ識別、
1つ以上のネットワーク機能識別、
1つ以上のローカリティ情報
のうちの1つ以上の要素を含む。
【0021】
第3の態様は、モバイル通信ネットワークのための第3ネットワークエンティティ、特に、ネットワーク機能に関係があり、第3ネットワークエンティティは、
第2の態様に従う第2ネットワークエンティティへ、第1の態様に従う第1ネットワークエンティティの登録情報の1つ以上の要素に基づいたクエリを供給し、登録情報は、生成されたアナリティクスの範囲に基づいており、生成されたアナリティクスの範囲は、アナリティクス情報を生成するための第1ネットワークエンティティの能力を定義し、
第2ネットワークエンティティから、登録情報を含むクエリ応答を取得し、
取得された登録情報に基づいて第1ネットワークエンティティを選択する
よう構成される。
【0022】
第3の態様の更なる可能な実施形態で、生成されたアナリティクスの範囲は、データ収集情報に基づいており、データ収集情報は、アナリティクス情報を生成するようモバイル通信ネットワークからデータを収集するための第1ネットワークエンティティの能力を定義する。
【0023】
第3の態様の更なる可能な実施形態で、第3ネットワークエンティティは、次の
第1ネットワークエンティティの1つ以上のサービンググループ識別であり、サービンググループは、登録情報が重複する1つのネットワークエンティティを含む、1つ以上のサービンググループ識別、
第1ネットワークエンティティの1つ以上のステータス情報
のうちの少なくとも1つの要素を第2ネットワークエンティティから取得するよう更に構成され、
クエリ応答は、1つ以上のサービンググループ識別及び/又は1つ以上のステータス情報を更に含む。
【0024】
第4の態様は、モバイル通信ネットワーク、特に、5G通信ネットワークに関係があり、モバイル通信ネットワークは、第1の態様に従う第1ネットワークエンティティ、第2の態様に従う第2ネットワークエンティティ、及び/又は第3の態様に従う第3ネットワークエンティティを有する。
【0025】
第5の態様は、モバイル通信ネットワーク内の第1の態様に従う第1ネットワークエンティティ、特に、5G通信ネットワーク内の第1の態様に従うネットワークデータアナリティクス機能の作動方法に関係があり、方法は、
モバイル通信ネットワークの第2の態様に従う第2ネットワークエンティティ、特に、第2の態様に従うネットワーク機能リポジトリエンティティへ登録情報を供給するステップを有し、
登録情報は、生成されたアナリティクスの範囲に基づいており、生成されたアナリティクスの範囲は、アナリティクス情報を生成するための第1ネットワークエンティティの能力を定義する。
【0026】
第6の態様は、モバイル通信ネットワーク内の第2の態様に従う第2ネットワークエンティティ、特に、5G通信ネットワーク内の第2の態様に従うネットワークリポジトリ機能の作動方法に関係があり、方法は、
第1の態様に従う第1ネットワークエンティティから登録情報を取得するステップであり、登録情報は、生成されたアナリティクスの範囲に基づいており、生成されたアナリティクスの範囲は、アナリティクス情報を生成するための第1ネットワークエンティティの能力を定義する、ステップと、
第3の態様に従う第3ネットワークエンティティから、第1ネットワークエンティティの登録情報の1つ以上の要素に基づいたクエリを取得するステップと、
第3ネットワークエンティティへ、取得された登録情報を含むクエリ応答を供給するステップと
を有する。
【0027】
第7の態様は、モバイル通信ネットワーク内の第3の態様に従う第3ネットワークエンティティ、特に、5G通信ネットワーク内の第3の態様に従うネットワーク機能の作動方法に関係があり、方法は、
第2の態様に従う第2ネットワークエンティティへ、第1の態様に従う第1ネットワークエンティティの登録情報の1つ以上の要素に基づいたクエリを供給するステップであり、登録情報は、生成されたアナリティクスの範囲に基づいており、生成されたアナリティクスの範囲は、アナリティクス情報を生成するための第1ネットワークエンティティの能力を定義する、ステップと、
第2ネットワークエンティティから、登録情報を含むクエリ応答を取得するステップと、
取得された登録情報に基づいて第1ネットワークエンティティを選択するステップと
を有する。
【0028】
第8の態様は、プロセッサによって実行される場合に、第5乃至第7の態様及びそれらの実施の方法のうちの少なくとも1つを実行するプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品に関係がある。
【0029】
このように、本発明の実施形態は、NWDAFの発見及び選択を、それらのアナリティクスサービングエリア(ASA)情報(ここでは、登録情報とも呼ばれる)に基づいて可能にし、NWDAFのアナリティクスサービングエリア情報の一貫性及び維持のためのプロシージャを自動化するエンティティ、サービスモデル、データ構造、サービス、及び方法を提供する。
【0030】
例えば、本発明の実施形態に従って、アナリティクスデータ収集(ADC)プロファイル(ここでは、データ収集情報とも呼ばれる)が使用され、これは、一般的なレベルでNWDAFデータ収集の空間的責任を記述する。本発明の実施形態に従って、NWDAFは、例えば、NRF及び/又はSCPにおけるパラメータ化された探索によって、データ収集のソースを発見するために、ADCプロファイルを使用することができる。NWDAFは、ADCプロファイルの空間的責任をNWDAFプロファイルで公開することができる。どのようなADCプロファイルがNWDAFで設定され得るかには、異なる選択肢が存在する。第1の選択肢に従って、管理及び制御プレーン情報に基づいた、OAMなどのネットワーク管理エンティティは、ADCプロファイルによりNWDAFをデプロイすることができる。この構成は、NWDAFがデータを収集しなければならない特定のNFインスタンスを含まなくてもよい。これを行うことによって、OAMは、それがNWDAFで行わなければならない設定の量を減らし、制御プレーンからの情報に基づいて特定のNFインスタンスを発見するための責任をNWDAFに委任する。そのため、この選択肢に従って、NWDAFインスタンスは、以下で更に詳細に記載されるように、それがデータを収集しなければならないNFインスタンスに関する具体的な情報をNRFで発見するためにADCプロファイル内の情報を使用することができる。更なる選択肢に従って、NWDAFでのADCプロファイルは、管理プレーン情報にのみ基づいて設定され得る。この選択肢に従って、OAMは、NWDAFがデータを収集すべきである全ての特定のNFの識別を含むADCプロファイルの設定によりNWDAFインスタンスをデプロイする。
【0031】
このように、本発明の実施形態に従って、NWDAFは、OAMなどのネットワーク管理エンティティがADCプロファイルを設定するために呼び出すことができるサービスを公開する。
【0032】
本発明の実施形態に従って、アナリティクスサービングエリア(ASA)情報(すなわち、登録情報)が使用され、これは、実際の発見されたNFインスタンスへのADCプロファイルのマッピングを可能にする。本発明の実施形態に従って、NWDAFは、その空間的責任においてソースのデータ収集をトリガするために、ASA情報を使用することができる。本発明の実施形態に従って、NWDAFは、それが更新されたNFステータスに関するNRF及び/又はSCPからの通知を受け取るとき、ASA情報を更新することができる。どのようにASA情報がADCプロファイルに基づいて、つまり、管理及び制御プレーン情報に基づいた第1の選択肢に従って、又は管理プレーン情報のみに基づいた更なる選択肢に従って、生成され得るかには、異なる選択肢が存在する。第1の選択肢に従って、OAMがNWDAFをデプロイしており、ADCプロファイルが、NWDAFがデータを収集すべきである特定のNF識別によらずに設定される場合には、NWDAFは、それがデータを収集すべきであるNFインスタンスに関する具体的な情報をNRFで発見するためにADCプロファイル内の情報(例えば、TAI、ローカリティ、S-NSSAI、NFタイプ)を使用する。このようにして、NWDAFは、ADCプロファイルからの情報を、NRFから受け取られた特定のNF識別と組み合わせることによって、ASA情報を生成することができる。更なる選択肢に従って、OAFがNWDAFをデプロイしており、ADCプロファイルが、NWDAFがデータを収集すべきである特定のNF識別により設定される場合には、NWDAFは、ASA情報のフィールドに関係があるADCプロファイルのフィールドの値を使用して、そのような値をASA情報のフィールドに含める。
【0033】
本発明の実施形態に従って、アナリティクスデータ消費NF、すなわち、NWDAFからアナリティクスデータを取得したいNFは、例えば、NRFをクエリするために使用され得るASA情報のフィールドを知っている。これは、NRFが、そのようなフィールドが含まれているクエリのサービスを公開しているからである。アナリティクスデータ消費NFは、NF1がNRFで発見したいアナリティクスカバレッジエリアに関連したそれ自身の目標に従って、これらのクエリフィールドの値をクエリ要求に含めることができる。NRFがクエリに応答するとき、1つよりも多いNWDAFプロファイルが、アナリティクスデータ消費NFへ返送され得る。このことは、1つ以上の登録情報がクエリ要求に応答してNFへ返送され得る、ことを意味する。
【0034】
本発明の実施形態に従って、次のタイプ/組の情報のうちの1つ以上が使用される。
【0035】
ローカリティの組:5GSエンティティが置かれている地理的位置又はデータセンターを記述する。
【0036】
TAI(TAI範囲)の組:NWDAFと関連付けられている5G通信ネットワーク内のANエンティティを識別する。
【0037】
NFタイプの組:NWDAFがデータを収集すべきであるネットワーク機能のタイプを定義する。
【0038】
NFインスタンス識別の組:NWDAFがデータを収集すべきであるインスタンスの特定の組を定義する。
【0039】
S-NSSAI及びNSI IDの組:NWDAFインスタンスが関連付けられるネットワークスライスを定義する。
【0040】
アナリティクスサービンググループIDの組(所与のアナリティクスサービングエリアにおいてNWDAFインスタンスごとではなくNWDAFインスタンスの組ごとに取り扱いを可能にする)は、登録情報が重複する1つ以上のネットワークエンティティを含む。
【0041】
理解されるように、本発明の実施形態は、有利なことに、例えば、NWDAFサービスへのサブスクライブでのアナリティクスの生成のためのサポートされていないパラメータ(例えば、サポートされていないデータ収集の領域)による、アナリティクスのコンシューマがNWDAFサービスを呼び出すときのCP拒否シグナリングのリスクを減らすことを可能にする。NWDAFの発見中に、アナリティクスコンシューマは、NWDAFによる供給されたアナリティクスIDが、アナリティクスコンシューマに有効に洞察をもたらすことができる収集されたデータを用いて生成されるかどうかを決定するために、関連する情報を取り出すことができる。
【0042】
本発明の実施形態は、NWDAFアナリティクス能力の維持を自動化することを可能にする。より具体的には、アナリティクスフレームワークの強化された自動化は、NWDAFインスタンスによって収集されることを可能にされたデータソースの設定が変化する場合に、5G通信ネットワークの複数の部分での更新の直接的/明示的な協調の必要性を減らすことによって、達成され得る。更に、本発明の実施形態は、データ収集のソースとの生成されたアナリティクス情報のNWDAF空間カバレッジの関連付けを自動化することを可能にする。
【0043】
更には、本発明の実施形態は、5G通信ネットワークのデプロイメントの変化が起こる場合に、CP(Control Plane)及びMP(Management Plane)でのOPEXを低減することを可能にする。例えば、収集されるべきデータの公開のためのNF構成の変化は、トランスペアレントで/自動的にNWDAFにおいて反映される。更に、NWDAF空間的責任の変化は、そのような動作をトリガするためのOAM介入の必要性なしに、NFへ自動的に伝搬される。このようにして、OAMがNWDAFを再構成するための必要性は、より少ない。このことは、NWDAFの設定ミスのリスト減らす。
【0044】
1つ以上の実施形態の詳細は、添付の図面及び以下の記載で説明される。他の特徴、目的、及び利点は、明細書、図面、及び特許請求の範囲から明らかになる。
【0045】
以下では、本発明の実施形態が、添付の図及び図面を参照して、更に詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【
図1】本発明の実施形態によって実装されるネットワークデータアナリティクスエンティティでのアナリティクスデータ収集プロファイルを管理するステップを表す図である。
【
図2】本発明の実施形態によって実装されるネットワークデータアナリティクスエンティティの自動の発見及び関連付けのためのステップを表す図である。
【
図3】本発明の実施形態によって実装されるネットワークデータアナリティクスエンティティの登録、発見及び選択のためのステップを表す図である。
【
図4】本発明の実施形態によって実装されるネットワークデータアナリティクスエンティティの維持のためのステップを表す図である。
【
図5】本発明の実施形態によって実装されるネットワークデータアナリティクスエンティティによるアナリティクスデータ収集の品質を確保するステップを表す図である。
【
図6】本発明の実施形態によって実装されるネットワークデータアナリティクスエンティティの維持のためのステップを表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下で、同じ参照符号は、同じ又は少なくとも機能的に同等の特徴を参照する。
【0048】
以下の記載では、添付の図面が参照される。図面は、本開示の部分を形成し、例示として、本発明の実施形態の具体的な態様、又は本発明の実施形態が使用される可能性がある具体的な態様を示す。本発明の実施形態は、他の態様で使用されて、図に表されていない構造的又は論理的な変更を有してもよいことが理解される。以下の詳細な説明は、従って、限定の意味で捉えられるべきではなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0049】
例えば、記載されている方法に関連した開示は、方法を実行するよう構成された対応するデバイス又はシステムにも当てはまり、その逆も同様であり得ることが理解される。例えば、1つ又は複数の具体的な方法ステップが記載される場合に、対応するデバイスは、記載されている1つ又は複数の方法ステップを実行するための1つ又は複数のユニット、例えば、機能ユニット(例えば、1つ又は複数のステップを実行する1つのユニット、又は複数のステップのうちの1つ以上を夫々が実行する複数のユニット)を、そのような1つ以上のユニットが明示的に記載又は図に表示されていないとしても、含んでよい。他方で、例えば、具体的な装置が1つ又は複数のユニット、例えば、機能ユニットに基づいて記載される場合に、対応する方法は、1つ又は複数のユニットの機能を実行するための1つ又は複数のステップ(例えば、1つ又は複数のユニットの機能を実行する1つのステップ、又は複数のユニットのうちの1つ以上の機能を夫々が実行する複数のステップ)を、たとえそのような1つ又は複数のステップが明示的に記載又は図に表示されていないとしても、含んでよい。更に、ここで記載されている様々な例示的な実施形態及び/又は態様の特徴は、特に別なふうに述べられない限りは、互いに組み合わされてもよいことが理解される。
【0050】
以下で、本発明の実施形態は、TS23.501で定義されている3GPP 5Gネットワークアーキテクチャに基づいた3GPP 5G通信ネットワークの具体的なフレームワークにおいて更に詳細に記載されることになる。しかし、ここで開示されている概念の多くは、他のタイプの通信ネットワークでも、特に、TS23.501で定義されている3GPP 5Gネットワークアーキテクチャの更なる展開に基づいた通信ネットワークでも適用され得る、ことが理解されるだろう。
【0051】
本発明の実施形態は、3GPP 5G通信ネットワークのフレームワークでの次の定義、略語、及び/又は頭字語を用いて記載されることになる。
【0052】
NWDAFは、ネットワークデータアナリティクス機能(Network Data Analytics Function)を指す。
【0053】
NRFは、ネットワークリポジトリ機能(Network Repository Function)を指す。
【0054】
NF1は、ネットワーク機能(Network Function)の実施形態である。
【0055】
アナリティクスサービングエリア(Analytics Serving Area,ASA)情報は、登録情報の実施形態である。
【0056】
アナリティクスデータ収集(Analytics Data Collection,ADC)プロファイルは、データ収集情報の実施形態である。
【0057】
アナリティクスサービンググループは、サービンググループ識別の実施形態である。
【0058】
アナリティクス品質フラグは、ステータス情報の実施形態である。
【0059】
NWDAFプロファイルは、登録情報(ASA情報)、サービンググループ情報(アナリティクスサービンググループ)及びステータス情報(アナリティクス品質フラグ)を含む、NWDAFがNRFへ供給する情報の実施形態である。
【0060】
以下で
図1乃至6に関連して更に詳細に記載されるように、本発明の実施形態は、5G通信ネットワークで実装される第1ネットワークエンティティ、特に、強化されたネットワークデータアナリティクス機能(NWDAF)を対象とする。
図1には、2つのNWDAFインスタンス、すなわち、NWDAF1 101a及びNWDAF2 101bが表されている。一般に、NWDAFは、例えば、5G通信ネットワークで動作しているネットワーク機能(NF)からの要求があると、ネットワーク解析情報を供給することに関与する。例えば、NFは、5G通信ネットワークの特定のネットワークスライスの負荷レベルに関する具体的な解析情報を要求してよい。代替的に、NFは、ネットワークスライスの負荷レベルの変化、又は特定の閾値に達した場合など、新しいアナリティクスデータが収集される場合に、NWDAFによって通知されることを確かにするためにサブスクライブサービスを使用することができる。
【0061】
更には、本発明の実施形態は、第2ネットワークエンティティ、特に、強化されたネットワークリポジトリ機能(NRF)を対象とする。一般に、5G通信ネットワークにおけるNRFは、あらゆるネットワーク機能が、5G通信ネットワークにおける他のネットワーク機能によって提供されるサービスを発見することを可能にする。それは、利用可能なNFプロファイルの組を保持することによってサービス発見機能をサポートすることができる。本発明に従って実装されるNRFは、例えば、NRF105として
図2に表されている。
【0062】
更には、本発明の実施形態は、5G通信ネットワークの第3ネットワークエンティティ、特に、ネットワーク機能(NF)を対象とし、NFは、第1ネットワークエンティティによって供給されるアナリティクスデータを消費するよう構成される。本発明に従って実装されるアナリティクスデータ消費NFは、例えば、NF1 109として
図3に表されている。
【0063】
NF、NWDA、及びNRFなどの上記の要素、並びに3GPP 5G規格によって現在定義されているそれらの一般的な機能は、当業者によく知られているので、以下では、主に、本発明の実施形態によって提供されるこれらの要素の強化された特徴が、更に詳細に記載されることになる。
【0064】
以下で更に詳細に記載されるように、第1ネットワークエンティティ、例えば、NWDAF101aは、第2ネットワークエンティティ、例えば、ネットワーク機能リポジトリ105へ登録情報(ここでは、アナリティクスサービングエリア(ASA)情報とも呼ばれる)を供給するよう構成され、登録情報は、生成されたアナリティクスの範囲に基づいており、生成されたアナリティクスの範囲は、アナリティクス情報を生成するための第1ネットワークエンティティ101aの能力を定義する。実施形態に従って、生成されたアナリティクスの範囲は、データ収集情報(ここでは、アナリティクスデータ収集(ADC)プロファイルとも呼ばれる)に基づいており、データ収集情報は、アナリティクス情報を生成するようモバイル通信ネットワークからデータを収集するための第1ネットワークエンティティの能力を定義する。
【0065】
第2ネットワークエンティティ、例えば、NRF105は、
第1ネットワークエンティティ、例えば、NWDAF101aから登録情報を取得し、登録情報は、生成されたアナリティクスの範囲に基づいており、生成されたアナリティクスの範囲は、アナリティクス情報を生成するための第1ネットワークエンティティ101aの能力を定義し、
第3ネットワークエンティティ、例えば、NF109から、第1ネットワークエンティティの登録情報の1つ以上の要素に基づいたクエリを取得し、
第3ネットワークエンティティへ、取得された登録情報を含むクエリ応答を供給する
よう構成される。
【0066】
第3ネットワークエンティティ、例えば、NF109は、
第2ネットワークエンティティ、例えば、NRF105へ、第1ネットワークエンティティ、例えば、NWDAF101aの登録情報の1つ以上の要素に基づいたクエリを供給し、登録情報は、生成されたアナリティクスの範囲に基づいており、生成されたアナリティクスの範囲は、アナリティクス情報を生成するための第1ネットワークエンティティ101aの能力を定義し、
第2ネットワークエンティティから、登録情報を含むクエリ応答を取得し、
取得された登録情報に基づいて第1ネットワークエンティティを選択する
よう構成される。
【0067】
以下では、本発明の更なる実施形態は、次の論理的順序で配置されている
図1乃至6に関して記載される。
図1は、パートAとも呼ばれる、NWDAF101aのアナリティクスデータ収集(ADC)プロファイル、すなわち、データ収集情報の設定及び管理を表す。
図2は、パートBとも呼ばれる、自動化されたデータ収集及び一貫性維持のためのトリガのブートストラップを表す。
図3は、パートCとも呼ばれる、NWDAF101aの強化された登録、発見及び選択プロシージャを表す。
図4は、パートDとも呼ばれる、アナリティクス生成一貫性のためのNWDAFインスタンスデータ収集の維持を表す。
図5は、パートEとも呼ばれる、NWDAFアナリティクスの消費の一貫性を表す。
図6は、パートFとも呼ばれる、ADC変化が起こるときのアナリティクス生成一貫性のためのNWDAFインスタンスデータ収集の維持を表す。
【0068】
更に詳細に
図1を参照すると、
図1は、本発明の実施形態に従う、NWDAF1 101a及び/又はNWDAF2 101bのADCプロファイル、すなわち、データ収集情報を設定するプロシージャを表す(以下では、明示的に別なふうに述べられない限りは、同じ機能がNWDAF2 101bにも当てはまるという理解の下で、NWDAF1 101a又はNWDAF101aのみが参照される)。
【0069】
図1のステップ1で、OAM103は、データ収集のソースの発見及び関連付けのためにNWDAF101aによって使用されるべきアナリティクスデータ収集(ADC)プロファイルを生成又は更新するためにNWDAF101aのNnwdaf_DataCollectionManagementサービスを呼び出す。加えて、OAM103はまた、NWDAF101a及び/又はNWDAF101bでADCプロファイルを削除するためにもこのNWDAFサービスを使用することができる。本発明の実施形態に従って、ADCプロファイルは、次の:ADCプロファイル識別;ローカリティの組;TAI及びTAI範囲の組;NFタイプ識別の組;S-NSSAI及び/又はNSI識別の組;及び/又はアナリティクスサービンググループ(ASG)識別の組(所与のアナリティクスサービングエリアにおいてNWDAFごとではなくNWDAFの組ごとに取り扱いを可能にする)、のうちの1つ以上の要素を含むことができる。
【0070】
図1のステップ2で、NWDAF101aは、確認、肯定的な場合には、
図1においてNnwdaf_DataCollectionManagement応答メッセージと呼ばれる応答メッセージによるADCの生成、更新、又は削除の確認により、OAM103に応答する。
【0071】
このようにして、実施形態に従って、NWDAF101aは、NWDAFインスタンス101aによって実行されるデータ収集の特性のカスタマイズ及び自動化を可能にするサービスを提供する。表1は、データ収集のソースの発見及び接続をトリガするためにNWDAF101aによって使用されるADCプロファイルを管理するためにNWDAF101aによって提供されるこのサービスを更に説明する(ここで、PCFは、5G通信ネットワークのポリシー制御機能(Policy Control Function)を指す)。
【表1】
【0072】
NWDAF101aがOAM103によって設定された後、
図2に示されるステップが実行される。
図2は、自動化されたデータ収集及び一貫性維持(ADC+ASAに基づく)のためのトリガのブートストラップを表す。OAM103が、NWDAFインスタンス101a(又はアナリティクスサービンググループ)を、委任された発見及び選択なしで動作するよう設定した場合に(すなわち、NWDAF101aは、NRF105と直接に相互作用すべきである)、
図2のパートB1で表されているステップが実行される。さもなければ、OAM103が、NWDAFインスタンス101a(又はアナリティクスサービンググループ)を、委任された検出及び選択により動作するよう設定した場合には(すなわち、NWDAF101aは、サービス通信プロキシ(SCP)107を介してNRF105と“間接的に”相互作用すべきである)、SCP107は、NWDAF101aの代わりに発見及び選択を実行し、
図2のパートB2で表されているステップが実行される。
【0073】
委任なしの発見の場合に、NWDAF101aは、NRF105と直接に相互作用するデータ収集のソース、特に、NF、の発見を行うために、ADCプロファイルに関する情報を使用する。
【0074】
図2のステップ2aで、NWDAFインスタンス101aは、NFタイプ識別子、ローカリティ、TAI及び/又はTAI範囲などのADCプロファイルからの情報をクエリのためのパラメータとして使用して、NF能力の発見のためのNRFサービス(Nnrf_NFDiscoveryGet)を呼び出す。
【0075】
図2のステップ2bで、NRF105は、要求されたクエリパラメータを、記憶されているNFプロファイルと照合し、一致したプロファイルを含む応答をNWDAF101aへ送る。
【0076】
図2のステップ3で、NWDAF101aは、NWDAF101aで設定されたADCプロファイルIDのNFインスタンス識別のフィールドに、NF及びそれらのローカリティ並びに/又はNF及びそれらのTAI及び/若しくはTAI範囲の組と、どちらの場合にも、発見NDプロファイルによりNRFから受け取られた情報から抽出されたNF識別情報である、そのようなNFに関連付けられたS-NSSAI及び/又はNSI IDとを関連付けることによって、アナリティクスサービングエリア(ASA)情報、すなわち、登録情報を生成する。ASA情報を生成することによって、NWDAF101aは、それがデータを収集しなければならないデータ収集の全てのソースを発見する。このようにして、本発明の実施形態に従って、ASA情報は、次の:ASA情報識別;タプル(TAI及び/又はTAI範囲,NFタイプ識別,NF識別)などの、NWDAF101aのANサービング領域に関する情報;及び/又はタプル(ローカリティ,NFタイプ識別,NF識別)などの、NWDAF101aのCNサービング領域に関する情報、のうちの1つ以上の要素を含むことができる。
【0077】
図2のステップ4で、NWDAF101aは、ASA情報を用いて、それがデータを収集するよう設定されている全てのNFへのサブスクライブをトリガする。例えば、NWDAF101aは、例えば、NF、例えば、AMF又はSMF、からのイベント公開サービスを、それらがASA情報でリストアップされている場合に、呼び出すべきである。
【0078】
図2のステップ5a及び5bで、NWDAF101aは、データを収集することになっているNFタイプで起こる可能性がある変化の全タイプにサブスクライブするためにADCプロファイルからの情報を使用し、かつ/あるいは、データを収集している特定のNFの変化にサブスクライブするためにASA情報を使用する。NFステータスのサブスクライブのためのNWDAF通信は、直接にNRF105へ又は間接的にSCP107を介して実行され得る。
【0079】
図2でパートB2と呼ばれる、委任された発見及び選択の場合に、NWDAF101aは、ADCプロファイルで設定されたデータ収集のソースを発見し接続するために、SCP107と相互作用する(
図2のステップ6)。1つの可能な代案は、NWDAF101aが、アナリティクスデータを供給するNFから呼び出される必要があるサービスを決定するために、ADCプロファイルで設定されたNFタイプを使用することである。その場合に、NWDAF101aは、データ収集のための各NFタイプのサービスを呼び出すようSCP107に要求し、要求にローカリティ及び/又はTAI及び/又はTAI範囲並びにS-NSSAI及び/又はNSI IDを含める。
【0080】
図2のステップ7a及び7bで、SCP107は、NFタイプが発見される必要がある情報と、SCP107が既に情報を持っているNFタイプとを、NWDAF要求で識別する。SCP107がNFを選択するための情報を持っていないNFタイプについては、SCP107は、NRF105を介して発見をトリガする。より具体的には、
図2のステップ7aで、SCP107は、NFタイプ識別、ローカリティ、TAI及び/又はTAI範囲などの、NWDAF要求から受け取られた情報をクエリのためのパラメータとして使用して、NF能力の発見のためのNRFサービス(Nnrf_NFDiscoveryGet)を呼び出す。代替的に、
図2のステップ7bで、NRF105は、要求されたクエリパラメータを、記憶されているNFプロファイルと照合し、一致したプロファイルを含む応答をSCP107へ送る。
【0081】
図2のステップ8で、SCP107は、NRF105から受け取られた情報に基づいて、NWDAF要求と関連付けられることになるNFを選択する。
【0082】
図2のステップ9で、SCP107は、NWDAF要求と関連付けられるよう選択された全てのNFにサブスクライブし、アナリティクスデータ収集のためにNFとNWDAF101aとの間の間接的な通信を設定する。
【0083】
図2のステップ10で、SCP107は、NWDAF101aによって要求されたNFからのデータ収集の発見及びサブスクライブを確認するNWDAF101aへの応答を送る。SCP107が、NFに関する情報を明示的に応答で示すか、あるいは、NWDAF101aが、NFからNWDAF101aへSCP107によってセットアップされた間接的な通信でのピギーバックされた情報によって特定のNFを認識することができるか、のどちらかである。
【0084】
図2のステップ11で、SCP107は、NWDAFインスタンス101aと関連付けられるよう発見及び選択されたNFのステータスに関するNRF情報にサブスクライブする。
【0085】
図2のステップ12で、NWDAF101aは、SCP107から受け取られた回答、及び/又は要求された収集可能なデータと関連付けられるNFからSCP107によって実行されたピギーバックされた情報に基づいて、ASA情報を生成する。
【0086】
図2で表されている全てのステップが実行された後、
図3で表されているステップは実行され得る。ステップは、本発明の実施形態によって実装される強化されたNWDAF登録、発見及び選択プロセスに概して関係がある。以下で更に詳細に記載されるように、本発明の実施形態に従って、NRF105は、本発明の実施形態によって使用される種々のタイプの情報に関する登録、通知ステータス、及びクエリをサポートするためのサービスの拡張された組を提供する。より具体的には、実施形態に従って、NRF105は、次のサービスオペレーションのうちの1つ以上を提供する。
【0087】
Nnrf_NFDiscovery_Requestサービスオペレーション:入力された要求のパラメータは、ASA情報のフィールドや、アナリティクスサービンググループにより拡張される。
【0088】
Nnrf_NFManagement_NFRegisterサービスオペレーション:入力された要求のパラメータは、NWDAFプロファイルに関連したフィールドにより拡張される。
【0089】
Nnrf_NFManagement_NFUpdateサービスオペレーション:入力された要求のパラメータは、NWDAFプロファイルに関連したフィールドにより拡張される。
【0090】
Nnrf_NFManagement_NFStatusSubscribeサービスオペレーション:入力された要求のパラメータは、NWDAFプロファイルに関連したフィールドにより拡張される。
【0091】
Nnrf_NFManagement_NFStatusNotifyサービスオペレーション:入力された要求のパラメータは、NWDAFプロファイルに関連したフィールドにより拡張される。
【0092】
既に述べられたように、
図3のステップ1は、パートA、すなわち、
図1に示されたステップ(ADCプロファイルが、NWDAFインスタンス101aで設定される)に対応する。
図3のステップ2は、パートBに対応し、すなわち、NWDAFインスタンス101aは、ADCプロファイルで設定されているデータ収集のソースからのデータ収集のブートストラップ及びトリガのために
図2で示されたステップを終わらせ、ASA情報を生成している。
【0093】
図3のステップ3a及び3bで、NWDAF101aは、NRF105でNWDAFプロファイルを登録する(パートC.1とも呼ばれる)。実施形態に従って、NWDAFプロファイルは、ASA情報に加えて、次の:アナリティクスサービンググループ(ASG)識別子;NWDAF識別;及び/又はアナリティクス品質フラグ、のうちの1つ以上の要素を有することができる。以下で更に詳細に記載されるように、アナリティクス品質フラグは、アナリティクスデータの生成に関してNWDAF101aの安定性に関するステータスを示すために使用され得る。よって、NWDAF101aは、NWDAF101aのサブスクライバに(NRF105を介して)そのようなインスタンスのための生成されたアナリティクスデータの信頼性を通知するよう構成され得る(例えば、アナリティクスデータの品質は、NFから収集されているデータの変化のために下がる可能性がある)。実施形態に従って、ASA情報を有するNWDAFプロファイルの登録は、NWDAFインスタンス101aとNRF105との間の直接通信を介して行われ得る。代替的に、又は追加的に、登録はSCP107を介して間接に行うことができ、NWDAF101aは、ASA情報を含むそのNWDAFプロファイルをSCP107へ送り、SCP107は更に、NRF105でNWDAFプロファイルを登録する。
【0094】
ネットワークオペレータ、すなわち、OAM103が、NF1インスタンス109を、委任された発見及び選択なしで動作するよう設定している、つまり、NF1 109がNRF105と直接に相互作用する場合に、
図3のステップ4から7が実行されることになる(
図3でパートC.2と呼ばれる)。そうではなく、OAM103が、NF1インスタンス109を、委任された発見及び選択により動作するよう設定している、つまり、NF1 109がSCP107と相互作用し、SCP107がNF1 109の代わりに発見及び選択を実行する場合には、
図3のステップ8から13が実行されることになる(
図3でパートC.3と呼ばれる)。
【0095】
既に上述されたように、委任なしの発見の場合に、NF1 109は、NRF105と直接に相互作用する。
図3のステップ4で、NF1 109は、ASA情報に関するフィールド、及び/又はアナリティクスサービンググループ(ASG)識別及び/又はNWDAF NFタイプをクエリのためのパラメータとして使用して、NWDAF能力の発見のためのNRFサービス(Nnrf_NFDiscoveryGet)を呼び出す。
【0096】
図3のステップ4で、NRF105は、要求されているクエリパラメータを、記憶されているNRFと照合し、一致したプロファイル(1つ以上のNWDAFプロファイル)を含む応答をNF1インスタンス109へ送る。
【0097】
図3のステップ5で、NF1 109は、ASA情報及び/又はアナリティクスサービンググループ(ASG)情報のフィールドを照合すること、及び/又は取得されたNWDAFプロファイル情報に関して他の基準を使用することによって、NWDAFプロファイルの受け取られた組(NWDAF101a又はNWDAF101a、101bのグループ)から選択する。
【0098】
図3のステップ6で、NF1 109は、選択されたNWDAFからアナリティクス情報(すなわち、NWDAF処理の出力)を取得するためにNWDAFサービスを呼び出す。
【0099】
図3のステップ7で、NF1 109は、NF1 109によって選択されたNWDAF101a又はNWDAF101a、101bのグループのステータスに関する通知に関係があるNRFサービスにサブスクライブする。NWDAFステータスのサブスクライブのためのNF1通信は、直接にNRF105へ又は間接的にSCP107を介して実行され得る。
【0100】
委任された発見及び選択の代替の場合(
図3のパートC.3)については、NF1 109は、アナリティクスデータを発見及び取得するためにSCP107と相互作用する。
図3のステップ8で、NF1 109は、NF1自体の空間的な関心を決定するASA情報に関係があるそのフィールドも含むアナリティクスデータを取得するための要求をSCP107へ送る。
【0101】
その後に、SCP107は、NF1要求を識別し、NWDAF101a又はNWDAF101a、101bのグループが特定のNF1要求に対処するよう発見されるべきであるかどうかを検証する(例えば、SCP107での既に発見されたNWDAF101a、10bが、NF1自体の空間的な関心を決定するASA情報に関係があるフィールドと一致しない場合)。SCP107は、NRF105を介して発見をトリガすることができる。
【0102】
より具体的には、
図3のステップ9aで、SCP107は、NF1 109によって提供されたNFSI、及びNWDAF NFタイプを、クエリのためのパラメータとして用いて、NF能力の発見のためのNRFサービス(Nnrf_NFDiscoveryGet)を呼び出す。
図3のステップ9bで、NRF105は、要求されたクエリパラメータを、記憶されているNFプロファイルと照合し、一致したプロファイルを含む応答をSCP107へ送る。
【0103】
図3のステップ10で、SCP107は、NRF105から受け取られた情報に基づいて、NF1要求と関連付けられることになるNWDAF101a又はNWDAF101a、101bのグループを選択する。
【0104】
図3のステップ11で、SCP107は、アナリティクス情報に対するNF1要求と関連付けられるNWDAF101a又はNWDAF101a、101bのグループに関する通知を受け取るようサブスクライブする。
【0105】
図3のステップ12で、SCP107は、NF1 109の代わりにNWDAFアナリティクス情報にサブスクライブし、それによって、NF1 109とNWDAF101a、101bとの間の間接的な通信を設定する。
【0106】
図3のステップ13で、SCP107は、NWDAFインスタンス101a又はインスタンス101a、101bのグループによって供給されたアナリティクス情報へのサブスクライブを確認するNF1 109への応答を送る。
【0107】
図3に表されているステップが実行された後、
図4に表されているステップが実行され得る。
図4は、本発明の実施形態によって実装される、アナリティクス生成一貫性のためのNWDAFデータ収集の維持に概して関係がある。
【0108】
既に述べられたように、
図4のステップ1は、パートA、すなわち、
図1に示されたステップ(すなわち、ADCプロファイルが、NWDAFインスタンス101aで設定される)に対応する。
図4のステップ2は、パートBに対応し、すなわち、NWDAF101a、101bは、ADCプロファイルで設定されているデータ収集のソースからのデータ収集のブートストラップ及びトリガのために
図2で示されたステップを終わらせ、ASA情報を生成している。
図4のステップ3は、パートCに対応し、すなわち、NWDAF101a又はNWDAF101a、101bのグループは、発見されているだけでなく登録されており、NF1 109などのNFは、NWDAF101a又はNWDAF101a、101bのグループによって供給されたアナリティクスデータのコンシューマである。
【0109】
図4のステップ4で、OAM103は、新しいNFをネットワークスライスインスタンスに加えること、NRF105で登録されているNFの設定を変更すること(例えば、TAIのリスト若しくはNFのローカリティを変更すること)、又はネットワークスライスインスタンスからNFを除くことなどの、5G通信ネットワークのいくつかの変更を行う。
【0110】
図4のステップ5で、変更されたNF109’は、変化を、直接にNRF105で、又は間接的な通信の場合には、SCP107を介して間接的に、反映する。
【0111】
図4のステップ6で、NRF105でのNFプロファイルの更新は、
図2に関して上述されたように、データ収集のソースに関する通知にサブスクライブしている可能性があるNWDAF101a及び/又はNWDAF101bなどの、そのような情報を受け取るようサブスクライブするNFへの新しいNFステータスの通知をトリガする。
【0112】
図4のステップ7で、
図4のステップ6でNFステータス通知を受け取ったNWDAF101aは、それに応じてそのASA情報を更新する。例えば、
図4のステップ4で、NFが、NWDAF101aがデータを収集するよう設定されるローカリティ、例えば、CN内の特定のデータセンターで加えられる場合に、NWDAF101aは、加えられたNFに関する情報を含めてASA情報を更新する。
【0113】
図4のステップ8で、NWDAF101aは、そのNWDAFプロファイル情報を、例えば、警告を表示するようアナリティクス品質フラグをセットすることによって、更新する。この警告は、アナリティクス情報の生成が安定していない(例えば、新しいソース、すなわち、NFのデータ収集が開始されたばかりであって、そのため、生成されたアナリティクスデータが、落ち着いた状態にまだ収束していないため)ことを示すことができる。実施形態に従って、
図5に関して以下で更に詳細に記載されるように、警告がNWDAF101a又はNWDAF101a、101bのグループで実施されているときに、アナリティクスデータをどう処理するかを決定することは、アナリティクス情報を要求しているパーティ次第であり得る。
【0114】
更には、以下で更に詳細に記載されるようにNWDAFステータスの変化の通信は、直接にNRF105へ又は間接的にSCP107を介して実行され得る。発見委任がない場合に、
図4のパートD1でのステップが実行される(ここで、ステップ9a及び9bは、異なる選択肢である)。委任による発見の場合に、
図4のパートD2でのステップが実行される(ここで、ステップ12a及び12bは、実行される必要があり、この実施形態については任意でない)。
【0115】
図4のステップ9aで、NRF105は、NWDAFプロファイル情報の変化により、NF1 109へ直接通信を介してNWDAFステータスに関する通知を送る。
【0116】
代替的に、又は追加的に、
図4のステップ9bで、NRF105は、NF1 109へ間接的な通信を用いてNWDAFステータスに関する通知を送り、それにより、NRF通知は、最初にSCP107へ送られ、SCP107が通知をNF1 109へ転送する。
【0117】
図4のステップ10で、NWDAF101aは、その更新されたASA情報を用いて、データを収集するよう設定される全てのNFへのサブスクライブをトリガする。例えば、NWDAF101aは、AMF又はSMFなどのNFから、それらがASA情報でリストアップ、すなわち、識別されている場合に、イベント公開サービスを呼び出すことができる。
【0118】
図4のステップ11で、NWDAF101aは、その更新されたASA情報からの情報を使用して、データを収集している特定のNFの変化にサブスクライブする。NFステータスのサブスクライブのためのNWDAF通信は、直接にNRF105へ又は間接的にSCP107を介して実行され得る。
【0119】
図4のステップ12aで、NRF105は、NWDAFステータスに関する通知をSCP107へ送る。
【0120】
図4のステップ12bで、SCP107は、通知が特定のNWDAF101aに関することを識別し(NWDAFプロファイル情報の変化による)、NF1 109に、例えば、アナリティクス品質フラグの変化を通知する。
【0121】
図4のステップ13で、更新されたASA情報に基づいたSCP107は、変化したNF109’にサブスクライブし、データ収集のためにNFとNWDAF101aとの間の間接的な通信を設定する。
【0122】
図4のステップ14で、SCP107は、NWDAF101aによって要求されている、変化したNF109’からのデータ収集の変化に関する情報を、NWDAF101aへ送る。SCP107が、変化したNFインスタンス109’に関する明示的な情報をNWDAF101aへ送ることができるか、あるいは、代替的に、NWDAF101aが、変化したNF109’からNWDAF101aへSCP107によってセットアップされた間接的な通信でのピギーバックされた情報によって、変化したNF109’を認識することができるか、のどちらかである。
【0123】
図4のステップ15で、SCP107は、NWDAF101a又はNWDAF101a、101bのグループのためのデータ収集に関連した変化したNF109’のステータスに関するNRF情報にサブスクライブする。
【0124】
NWDAF101aが、アナリティクスデータ生成が収束したと検出するとすぐに、NWDAF101aは、
図4のステップ16で、例えば、アナリティクス品質フラグを再び正常に設定することによって、そのプロファイル情報を更新し、更新されたNWDAFプロファイル情報をNRF105へ直接に又はSCP107を介して間接的に送る。
【0125】
図4のステップ9a若しくは9b及び/又はステップ12a及び12bは、NWDAF101aのステータスをそのようなNFステータス情報のサブスクライバへ通知するようNRF105によって再びトリガされ得る。
【0126】
図5は、ASA情報に基づいてNADAFアナリティクスの消費の一貫性を試験するための、本発明の実施形態によって実装されるステップを表す。
【0127】
図5のステップ1で、アナリティクスデータを消費するNF1 109は、NWDAFプロファイル情報の変化を通知される。
図5の続くステップ2a~2dは、NF1 109、すなわち、アナリティクスデータのコンシューマ、が、NWDAFプロファイル情報に関するステータス通知を受け取ることに応答して、実行することができる選択肢である。
【0128】
図5のステップ2aによって表される第1の選択肢に従って、NWDAFプロファイル情報の変化に関する通知を受け取ると、NFコンシューマ109は、変更されたNWDAF101a又はNWDAF101a、101bのグループからアナリティクス情報を受け取るようアンサブスクライブすることができる。
【0129】
図5のステップ2bによって表される更なる選択肢に従って、NWDAFプロファイル情報の変化に関する通知を受け取ると、NFコンシューマ109は、
図3で表されているパートC1のステップに基づいてNWDAF101a又はNWDAF101a、101bのグループの再選択をトリガすることができる。
【0130】
図5のステップ2cによって表される更なる選択肢に従って、NWDAFプロファイル情報の変化に関する通知を受け取ると、NFコンシューマ109は、
図3で表されているパートC2のステップに基づいてNWDAF101a又はNWDAF101a、101bのグループの再選択をトリガすることができる。
【0131】
図5のステップ2dによって表される更なる選択肢に従って、NWDAFプロファイル情報の変化に関する通知を受け取ると、NFコンシューマ109は、変更されたNWDAF101a又はNWDAF101a、101bのグループからのアナリティクス情報を捨てるようフラグをセットすることを決定することができる。
【0132】
理解されるように、上記の選択肢は排他的ではない。つまり、いくつかの選択肢は、例えば、オペレータ設定に基づいて、組み合わされ得る。NFコンシューマ109は、例えば、NWDAFプロファイルの変化した情報が、警告又は正常にセットされるアナリティクス品質フラグに関する場合に、如何なる変更も行わない。
【0133】
図6は、パートFと呼ばれる、ADC変化が起きる(ADCに基づく)場合のNWDAF又はNWDAFのグループのASA情報の維持を表す。
【0134】
図6のステップ1で、OAM103は、データ収集のソースの発見及び関連付けのためにNWDAF101aによって使用されるべきアナリティクスデータ収集(ADC)プロファイル情報を変更するようNWDAF101aからNnwdaf_DataCollectionManagementサービスを呼び出す。例として、変更は、新しいS-NSSAI IDを含めること、又はNWDAF領域的/空間的責任の部分であるローカリティの組を変更することであってよい。
【0135】
図6のステップ2で、NWDAF101aは、そのNWDAFプロファイル情報を、警告を示すようアナリティクス品質フラグをセットすることによって更新する。この警告は、アナリティクス情報の生成が安定していない(例えば、新しいソースのデータ収集が開始されたばかりであって、生成されたアナリティクスデータが、落ち着いた状態にまだ収束していないため)ことを示す。警告がNWDAFインスタンス101a又はインスタンス101a、101bのグループで実施されているときに、アナリティクスデータをどのように扱うかを決定することは、アナリティクス情報のコンシューマ、例えば、NF1 109次第であり得る(更なる詳細は、
図5に関連して上述されている)。NWDAFステータスの変化の通信は、直接にNRF105へ又は間接的にSCP107を介して実行され得る。
【0136】
図6でステップ3及び4によって表されるように、
図4のパートD1.1及びD2.1のステップ並びに/又は
図5のパートEのステップは、
図6に示される次のステップと並行して実行され得る。
【0137】
図6のステップ5で、OAM103によって強制されたADCプロファイルの変化した値に基づいて、NWDAF101aは、
図2に示されるパートB1及び/又はB2のステップの実行をトリガする。
【0138】
変化したADCプロファイルに基づいてデータ収集を更新するためのステップの実行後に、アナリティクス生成が収束したことをNWDAF101aが検出すると直ぐに、NWDAF101aは、
図6のステップ6で、アナリティクス品質フラグを正常にセットしてそのプロファイル情報を更新し、更新されたNWDAFプロファイル情報をNRF105へ直接に又はSCP107を介して間接的に送る。
【0139】
その後に、
図6のステップ7によって表されるように、
図4のパートD1.1及びD2.1のステップが実行され得る。
【0140】
当業者は、様々な図の「ブロック」(「ユニット」)(方法及び装置)が、(ハードウェア又はソフトウェアでの必然的に個別的な「ユニット」よりむしろ)本発明の実施形態の機能を表現又は記載しており、よって、方法の実施形態(ユニット=ステップ)に加えて装置の実施形態の機能又は特徴を同様に記載している、と理解するだろう。
【0141】
本願で提供されるいくつかの実施形態で、開示されているシステム、装置、及び方法は、他の様態で実装されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載されている装置の実施形態は、例示にすぎない。例えば、ユニット分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実施では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、他のシステムに結合又は一体化されてもよく、あるいは、いくつかの特徴は、無視されるか又は実行されなくてもよい。その上、表示又は議論されている相互結合又は直接結合若しくは通信接続は、何らかのインターフェースを使用することによって実装されてよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的な、機械的な又は他の形態で実装されてよい。
【0142】
別個の部分として記載されているユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1つの場所に位置してよく、あるいは、複数のネットワークユニットに分散していてもよい。いくつか又は全てのユニットは、実施形態の解決法の目的を達成するよう実際のニーズに従って選択されてよい。
【0143】
さらには、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに組み込まれてよく、あるいは、ユニットの夫々は、物理的に単独で存在してよく、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットに一体化されてもよい。