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特許7454662情報送信方法、装置、読み取り可能な記憶媒体及び電子装置
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  • 特許-情報送信方法、装置、読み取り可能な記憶媒体及び電子装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-13
(45)【発行日】2024-03-22
(54)【発明の名称】情報送信方法、装置、読み取り可能な記憶媒体及び電子装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2183 20110101AFI20240314BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20240314BHJP
【FI】
H04N21/2183
H04N21/24
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022522866
(86)(22)【出願日】2020-08-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-21
(86)【国際出願番号】 CN2020110041
(87)【国際公開番号】W WO2021073248
(87)【国際公開日】2021-04-22
【審査請求日】2022-04-15
(31)【優先権主張番号】201910985122.3
(32)【優先日】2019-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲慶▼
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106028163(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105979343(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108174305(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107231294(CN,A)
【文献】特開2009-009592(JP,A)
【文献】特開2009-089019(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0176276(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/14-7/173
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在の時間ウインドウ内に受信する現在の情報の情報タイプを確定するステップであって、前記情報タイプは第一情報タイプと第二情報タイプを含むステップと、
確定される情報のタイプが前記第一情報タイプである場合、現在の情報を現在の情報に対応するターゲットキャッシュリストにキャッシングするステップであって、前記ターゲットキャッシュリスト中の各情報は所定のタイムスタンプを具備するステップと、
確定される情報のタイプが前記第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達しない場合、現在の情報を前記ターゲット端末に送信するステップであって、前記ターゲット端末は現在の情報を受信する受信側であるステップとを含み、
報送信方法は、サーバーで実行されることを特徴とする情報送信方法。
【請求項2】
確定される前記情報のタイプが前記第一情報タイプである場合、前記情報送信方法は、現在の時間ウインドウが終わるとき、前記ターゲットキャッシュリストにおいてタイムスタンプが現在の時間に最も近づいているN個の情報を前記ターゲット端末に送信するステップを更に含み、Nは正整数であり、Nの最大値は第二事前設定閾値であることを特徴とする請求項1に記載の情報送信方法。
【請求項3】
前記情報送信方法は、前記N個の情報をターゲット端末に送信した後、前記ターゲットキャッシュリストにおいて前記N個の情報を削除するステップを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の情報送信方法。
【請求項4】
前記ターゲットキャッシュリストにおいてタイムスタンプが現在の時間に最も近づいているN個の情報を前記ターゲット端末に送信するステップは、前記ターゲットキャッシュリスト中の情報を内部メモリに同時に記憶することと、内部メモリにおいてタイムスタンプが現在の時間に最も近づいているN個の情報を前記ターゲット端末に送信することとを含むことを特徴とする請求項2に記載の情報送信方法。
【請求項5】
確定される前記情報のタイプが前記第二情報タイプである場合、前記情報送信方法は、現在の時間ウインドウにおいて前記ターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達すると、現在の情報を廃棄するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の情報送信方法。
【請求項6】
前記情報送信方法をライブストリーミングプラットフォームに用いることができ、第一情報タイプに属する情報は、ランキング情報、ライク情報、エモーティコン情報のうち少なくとも1個を含み、第二情報タイプに属する情報は、チャッティング情報、バラージ情報、褒美情報のうち少なくとも1個を含むことを特徴とする請求項1~5のうちいずれか一項に記載の情報送信方法。
【請求項7】
第二情報タイプに属する情報の優先レベルにより前記第一事前設定閾値を設定し、前記優先レベルが高い情報に対応する前記第一事前設定閾値は前記優先レベルが低い情報に対応する前記第一事前設定閾値より大きいことを特徴とする請求項6に記載の情報送信方法。
【請求項8】
情報送信装置であって、前記情報送信装置は、確定モジュール、キャッシングモジュール及び送信モジュールを含み、
前記確定モジュールは現在の時間ウインドウにおいて受信する現在の情報の情報タイプを確定し、前記情報タイプは第一情報タイプと第二情報タイプを含み、
前記キャッシングモジュールは、確定される情報のタイプが前記第一情報タイプであると、現在の情報を現在の情報に対応するターゲットキャッシュリストにキャッシングし、前記ターゲットキャッシュリスト中の各情報は所定のタイムスタンプを具備し、
前記送信モジュールは、確定される情報のタイプが前記第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達しない場合、現在の情報を前記ターゲット端末に送信し、前記ターゲット端末は現在の情報を受信する受信側であることを特徴とする情報送信装置。
【請求項9】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムが処理装置に実行されることにより請求項1~7のうちいずれか一項に記載の情報送信方法中のステップを実施することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項10】
コンピュータプログラムを記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶されている前記コンピュータプログラムを実行することにより請求項1~7のうちいずれか一項に記載の情報送信方法中のステップを実施する処理装置とを含むことを特徴とする電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2019年10月16日に中国専利局(特許庁に相当する)に提出し、出願番号が201910985122.3であり、発明の名称が「情報送信方法、装置、読み取り可能な媒体及び電子装置」である中国特許出願の優先権を出張し、かつその中国特許出願の全文の内容を本出願に組み込む。
【0002】
本発明は、通信技術の分野に属し、特に、情報送信方法、装置、読み取り可能な媒体及び電子装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
ネットワークユーザの数量がますます増加している。例えば、数百万の使用者がライブストリーミングプラットフォームを同時に用いることにより、ネットワークにより受送信する情報の数量も大幅に増加している。使用者の端末が情報を受信する能力とネットワークにより情報を受送信する能力は十分でないので、サーバーがあらゆる情報を送信する場合、大量のネットワーク資源を占めるおそれがある。それによりネットワーク資源の浪費とネットワーク輻輳を招くおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下、本発明の概要を記述することにより本発明の技術的事項を簡単に説明する。本発明の具体的な技術的事項は下記具体的な実施例により詳細に理解してもらうことができる。この発明の概要により本発明が保護しようとする技術的事項の重要な特徴または不可欠特徴を示すか或いは本発明の特許請求の範囲を定める意図は全くない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第一例示において情報送信方法を提供する。前記情報送信方法は、
現在の時間ウインドウ内に受信する現在の情報の情報タイプを確定するステップであって、前記情報タイプは第一情報タイプと第二情報タイプを含むステップと、
確定される情報のタイプが前記第一情報タイプである場合、現在の情報を現在の情報に対応するターゲットキャッシュリストにキャッシングするステップであって、前記ターゲットキャッシュリスト中の各情報は所定のタイムスタンプを具備するステップと、
確定される情報のタイプが前記第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達しない場合、現在の情報を前記ターゲット端末に送信するステップであって、前記ターゲット端末は現在の情報を受信する受信側であるステップとを含む。
【0006】
本発明の第二例示において情報送信装置を提供する。前記情報送信装置は、確定モジュール、キャッシングモジュール及び送信モジュールを含み、
前記確定モジュールは現在の時間ウインドウにおいて受信する現在の情報の情報タイプを確定し、前記情報タイプは第一情報タイプと第二情報タイプを含み、
前記キャッシングモジュールは、確定される情報のタイプが前記第一情報タイプである場合、現在の情報を現在の情報に対応するターゲットキャッシュリストにキャッシングし、前記ターゲットキャッシュリスト中の各情報は所定のタイムスタンプを具備し、
前記送信モジュールは、確定される情報のタイプが前記第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達しない場合、現在の情報を前記ターゲット端末に送信し、前記ターゲット端末は現在の情報を受信する受信側である。
【0007】
本発明の第三例示においてコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されている。前記コンピュータプログラムが処理装置に実行されることにより前記第一例示に記載の前記情報送信方法中のステップを実施する。
【0008】
本発明の第四例示において電子装置を提供する。前記電子装置は、コンピュータプログラムを記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶されている前記コンピュータプログラムを実行することにより前記第一例示に記載の前記情報送信方法中のステップを実施する処理装置とを含む。
【発明の効果】
【0009】
前記情報送信方法において、まず受信する現在の情報の情報タイプを確定する。現在の情報のタイプが第一情報タイプである場合、現在の情報を所定のターゲットキャッシュリストにキャッシングし、現在の情報のタイプが第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達しない場合、現在の情報をターゲット端末に送信する。ターゲット端末に送信する情報の数量を制御することにより、ネットワーク輻輳を有効に避け、ネットワーク資源を節約することができる。情報のタイプが異なっていることによりいろいろな情報処理方法を採用し、それによりタイプが異なっている情報を有効に処理することができる。
【0010】
本発明の他の技術的特徴と発明の効果について本発明の下記具体的な実施形態により一層詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
以下、本発明の図面により本発明の具体的な実施例を説明する。それにより本発明の各実施例に係る技術的特徴、発明の効果及び目的をより詳細に理解してもらうことができる。本発明の図面において、同一であるか或いは類似している図面中の符号は同一であるか或いは類似している部品を意味する。下記図面は本発明の例示にしか過ぎないものであり、図面中の部品と元素は部品と元素の実際のサイズの比例に描いたものでない。
図1】本発明の実施例に係る情報送信方法を示す流れ図である。
図2】本発明の他の実施例に係る情報送信方法を示す流れ図である。
図3】本発明の実施例に係る情報送信装置を示すブロックダイアグラムである。
図4】本発明の実施例に係る電子装置の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面により本発明の実施例をより詳細に説明する。図面に本発明の好適な実施例が記載されているが、本発明はいろいろな実施例により実施されることができ、かつ下記実施例の構成にのみ限定されるものでない。下記実施例を説明することにより本発明の技術的事項をより詳細に理解してもらうことができる。注意されたいことは、本発明の下記図面と実施例は、本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明の保護範囲を限定するものでない。
【0013】
注意されたいことは、本発明の実施例に係る方法中の各ステップをいろいろな順番に実施するか或いは同時に実施することができる。本発明の実施例に係る方法は付加ステップと/或いは図示されていないステップを含むことができる。すなわち本発明はそれらを限定しない。
【0014】
この明細書中の「含む」という用語及びそれに類似している用語は、明確に記載されている事項のみを含むことを意味せず、記載されていない事項を更に含むことを意味することができる。この明細書中の「~による」という用語は「~事項の少なくとも一部分による」ことを意味し、この明細書中の「1つの実施例」という文章は「少なくとも1つの実施例」を意味し、この明細書中の「他の実施例」は「少なくとも1つの他の実施例」を意味し、この明細書中の「1つの実施例」は「少なくとも一部分の実施例」を意味する。この明細書中の用語が特別な意味を有している場合、それを特別に説明する必要がある。
【0015】
注意されたいことは、この明細書中の「第一」、「第二」という用語は、いろいろな装置、モジュールまたはユニットを区分するものであり、その装置、モジュールまたはユニットが実施するステップの順番または依存関係を限定するものでない。
【0016】
注意されたいことは、この明細書中の「1個」、「複数個」という用語は、事項の数量の例示にしか過ぎないものであり、事項の数量を具体的に限定するものでない。特別な説明がない場合、この技術分野の技術者はこの明細書中の「1個」、「複数個」という用語を「1個または複数個」に理解することができる。
【0017】
本発明の実施例において、複数個の装置がインタラクティブする情報または情報の名称は、本発明を説明するものであるが、その情報または情報の範囲を限定するものでない。
【0018】
発明者の研究によると、ターゲット端末に送信される情報の数量を制御するとき、情報の種類が異なることにより情報を送信するリアルタイムに対する要求が異なるので、いろいろな情報送信方法を採用する必要がある。例えば、ライブストリーミングチャットルーム(live streaming chat room)のチャッティング情報はリアルタイムに対する要求が低い。ライブストリーミングチャットルームのランキング情報はリアルタイムに対する要求が高いので、サーバーがターゲット端末に情報を送信するとき、最新の情報を送信する必要がある。その場合、使用者はサーバーから受信するランキング情報により最新のランキング状況を把握することができる。
【0019】
図1は本発明の実施例に係る情報送信方法を示す流れ図である。前記方法をサーバーに用いることができる。例えば、クラウドサーバー、情報管理サーバー、ライブストリーミングプラットフォーム(live streaming platform)等に用いることができる。図1に示すとおり、前記情報送信方法はつぎのステップを含むことができる。
【0020】
ステップS11において、現在の時間ウインドウ内に受信する現在の情報の情報タイプを確定する。
【0021】
1つの時間ウインドウに対応する事前設定時間を事前設定することができる。前記事前設定時間を1sに設定することができる。具体的に、サーバーが前記1s内に現在の情報を受信すると、現在の情報の情報タイプを確定することができる。情報タイプは第一情報タイプと第二情報タイプを含むことができる。第一情報タイプに属する情報はリアルタイムに対する要求が高い情報であり、第二情報タイプに属する情報はリアルタイムに対する要求が低い情報である。
【0022】
本発明の実施例において、前記情報送信方法を例えばライブストリーミングプラットフォームに用いることができる。具体的に、第一情報タイプに属する情報は、ランキング情報、ライク情報、エモーティコン情報等のうち少なくとも1個を含み、第二情報タイプに属する情報は、チャッティング情報、バラージ情報、褒美情報等のうち少なくとも1個を含むことができる。
【0023】
ステップS12において、確定される情報のタイプが第一情報タイプである場合、現在の情報を現在の情報に対応するターゲットキャッシュリスト(Target cache list)にキャッシングする。
【0024】
前記ターゲットキャッシュリストは前記現在の情報に対応するキャッシュリストである。例えば、Redis(リモートディクショナリサーバー、Remote Dictionary Server)キャッシュリストに記憶することができる。第一情報タイプに属する情報には各情報に対応するキャッシュリストが設けられている。現在の情報が褒美情報である場合、その情報を褒美情報に対応するキャッシュリストに記憶することができる。現在の情報がランキング情報である場合、その情報をランキング情報に対応するキャッシュリストに記憶することができる。現在の情報がエモーティコン情報である場合、その情報をエモーティコン情報に対応するキャッシュリストに記憶することができる。
【0025】
ターゲットキャッシュリストにキャッシングされている各情報はいずれも、所定のタイムスタンプ(time stamp)を具備する。タイムスタンプはサーバーが各情報を受信する時間を認識することができる。例えば、タイムスタンプにより情報は1s内に受信する情報であるか或いは情報は100ms内に受信する情報であるか或いは情報は500ms内に受信する情報であるかを認識することができる。タイムスタンプによりキャッシュリストに記憶されている各情報を受信した順番を表すこともできる。現在の時間ウインドウ内に受信する情報をターゲットキャッシュリストにキャッシングすることにより、現在の時間ウインドウ内に受信する最新の情報を検出することができる。
【0026】
ステップS13において、確定される情報のタイプが第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達しない場合、現在の情報をターゲット端末に送信する。
【0027】
ターゲット端末は現在の情報を受信する受信側である。ターゲット端末は例えば、ライブストリーミングを観覧している使用者の端末であることができる。前記使用者の端末は例えば、スマートフォン、ノートブックコンピューター、デスクトップコンピューター等の装置であることができる。ターゲット端末はあらゆる情報を受信することができないので、重要でない情報をターゲット端末に送信しなくてもよい。ターゲット端末に大量の情報を送信することにより資源の浪費とネットワーク輻輳(network congestion)を招くおそれがある。したがって、1つの時間ウインドウ内にサーバーがターゲット端末に送信する情報の総数を制御する必要がある。具体的に、第一事前設定閾値は1つの時間ウインドウ内にターゲット端末に送信できる情報数量の最大値であることができる。需要により前記第一事前設定閾値を適当に設定することができる。例えば第二情報タイプに属する情報の優先レベルにより前記第一事前設定閾値を設定することができる。優先レベルが高い情報に対応する前記第一事前設定閾値は優先レベルが低い情報に対応する前記第一事前設定閾値より大きい。
【0028】
本発明の例示において、例えばバラージ情報の優先レベルがチャッティング情報の優先レベルより高い場合、バラージ情報に対応する第一事前設定閾値はチャッティング情報に対応する第一事前設定閾値より高い。例えば、現在の時間ウインドウ内にターゲット端末に送信できるバラージ情報の数量の最大値は200個であり、チャッティング情報の数量の最大値は150個であり、褒美情報の数量の最大値は100個であることができる。本発明の例示において、現在の情報がバラージ情報であり、かつ現在の1s内にターゲット端末に送信するバラージ情報の総数量が120個である場合、バラージ情報の総数量が220個を超えていないので、現在の情報をターゲット端末に送信することができる。他の実施例において、チャッティング情報、バラージ情報及び褒美情報の総数量の最大値を450個に設定し、各情報の数量の最大値を設定しないことができる。
【0029】
第二情報タイプに属する情報(例えばチャッティング情報)はリアルタイムに対する要求が低く、キャッシュリストがシステムの記憶容量を占めることを更に設定するので、第二情報タイプに属する情報に向いてキャッシュリストを更に設定する必要がない。その場合、先に受信するものを先に送信し、現在の時間ウインドウ内に送信する情報の数量を算出し、第一事前設定閾値を設定することにより送信する情報の数量を制御する。
【0030】
前記情報送信方法において、まず受信する現在の情報の情報タイプを確定し、現在の情報のタイプが第一情報タイプである場合、現在の情報を所定のターゲットキャッシュリストにキャッシングし、現在の情報のタイプが第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達しない場合、現在の情報をターゲット端末に送信する。ターゲット端末に送信する情報の数量を制御することにより、ネットワーク輻輳を有効に避け、ネットワーク資源を節約することができる。情報のタイプが異なっていることによりいろいろな情報処理方法を採用し、それによりタイプが異なっている情報を有効に処理することができる。
【0031】
図2は本発明の他の実施例に係る情報送信方法を示す流れ図である。図2に示すとおり、確定される情報のタイプが第一情報タイプである場合、その方法はつぎのステップを更に含むことができる。
【0032】
ステップS14において、現在の時間ウインドウが終わるとき、ターゲットキャッシュリストにおいてタイムスタンプが現在の時間に最も近づいているN個の情報をターゲット端末に送信する。
【0033】
例えば、時間ウインドウの長さは1sであり、現在の時間ウインドウが終わるとき、ターゲットキャッシュリストにその1s内に受信する情報を記憶し、タイムスタンプを時間の流れの順に配列する。前のN個の情報を現在の時間に最も近づいているN個の情報に見なすことができる。サーバーは前記N個の情報をターゲット端末に送信する。Nは正整数であり、Nの最大値は第二事前設定閾値である。具体的に、実際の需要により第二事前設定閾値を適当に設定することができる。例えば、情報がランキング情報である場合、前記第二事前設定閾値を100個に設定し、情報がエモーティコン情報である場合、前記第二事前設定閾値を120個に設定し、情報がライク情報である場合、前記第二事前設定閾値を150個に設定することができる。
【0034】
前記情報送信方法において、現在の情報のタイプが第一情報タイプである場合、現在の時間に最も近づいている情報をターゲット端末に送信することにより、ターゲット端末が受信した情報が最新情報であることを確保することができる。例えばランキング情報である場合、使用者は最新ランキング情報を把握することができるので、情報のリアルタイムを確保することができる。また、Nの最大値は予め設定される第二事前設定閾値であることにより、ターゲット端末に送信される情報の数量を制御し、かつネットワーク輻輳を有効に避けることができる。
【0035】
図2に示すとおり、前記情報送信方法はN個の情報をターゲット端末に送信した後実施する下記ステップを更に含むことができる。
【0036】
ステップS15において、ターゲットキャッシュリストにおいて前記N個の情報を削除する。
【0037】
現在の時間ウインドウが終わると、ターゲットキャッシュリストはつぎの時間ウインドウの情報を受信する必要がある。N個の情報をターゲット端末に送信した後、ターゲットキャッシュリストにおいて前記N個の情報を削除する必要がある。それにより、前記ターゲットキャッシュリストがつぎの時間ウインドウの情報をすぐに受信し、つぎの時間ウインドウの情報を正常に処理するとともに送信することを確保することができる。本実施例において、アラームにより情報を自動に削除するように設定し、それにより前記N個の情報を削除することができる。例えば、1つの時間ウインドウ(例えば1s)にキャッシュリスト中の情報を一回ずつ削除するように設定することができる。
【0038】
前記ステップS14は、ターゲットキャッシュリスト中の情報を内部メモリ(internal memory)に同時に記憶することと、内部メモリにおいてタイムスタンプが現在の時間に最も近づいているN個の情報をターゲット端末に送信することとを含むことができる。
【0039】
キャッシュは記憶容量が小さくかつ処理の能力も十分でないので、キャッシュにおいて大量の情報を処理する場合、キャッシュの正常な作動に影響を与えるおそれがある。したがって、ターゲットキャッシュリスト中の情報を内部メモリに同時に記憶することができる。前記キャッシュは情報管理サーバーのシステムメモリであることができる。具体的に、ミドルティアサーバー(Middle Tier Server)により情報をターゲットキャッシュリストとシステムメモリに同時に記憶することができる。前記ミドルティアサーバーはキャッシュとシステムメモリとの間に位置し、かつ情報を同時に記憶するとともに転送する役割をすることができる。システムメモリの記憶容量が大きく、かつ需要によりその記憶容量を増加させることができるので、大量の情報があってもその情報を有効に処理することができる。
【0040】
具体的に、内部メモリにおいてタイムスタンプが現在の時間に最も近づいているN個の情報をターゲット端末に送信する。以上のとおり、例えば、現在の時間ウインドウにおいて受信する情報をタイムスタンプにより配列させ、現在の時間に最も近づいているN個の情報を確定することができる。Nは正整数であり、Nの最大値は第二事前設定閾値である。
【0041】
以上のとおり、ターゲットキャッシュリスト中の情報を内部メモリに同時に記憶し、かつ内部メモリにおいて現在の時間に最も近づいているN個の情報を確定するので、キャッシュの記憶容量が小さいことにより情報の処理に影響を与えることを避け、内部メモリにおいて情報を処理し、情報を処理する速度と効率を向上させることができる。
【0042】
図2に示すとおり、前記情報送信方法は下記ステップを更に含むことができる。
【0043】
ステップS16において、確定される情報のタイプが第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達すると、現在の情報を廃棄することができる。
【0044】
以上のとおり、ターゲット端末の受信能力とネットワークの伝送能力が十分でないので、大量の情報を送信することによりネットワーク輻輳とネットワークレイテンシー(network latency)を招くおそれがある。したがって、現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達すると、サーバーは、現在の情報を廃棄し、かつ現在の情報を記憶するか或いは処理しない。
【0045】
それによりサーバーの記憶容量を節約し、かつターゲット端末に送信する情報の数量を有効に制御することができる。
【0046】
本発明は前記情報送信方法による情報送信装置を更に提供する。図3は本発明の実施例に係る情報送信装置を示すブロックダイアグラム(block diagram)である。図3に示すとおり、前記情報送信装置300は、確定モジュール301、キャッシングモジュール(caching module)302及び送信モジュール303を含むことができる。
【0047】
確定モジュール301は現在の時間ウインドウにおいて受信する現在の情報の情報タイプを確定する。前記情報タイプは第一情報タイプと第二情報タイプを含む。
【0048】
キャッシングモジュール302は、確定される情報のタイプが前記第一情報タイプである場合、現在の情報を現在の情報に対応するターゲットキャッシュリストにキャッシングする。前記ターゲットキャッシュリスト中の各情報は所定のタイムスタンプを具備する。
【0049】
送信モジュール303は、確定される情報のタイプが前記第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達しない場合、現在の情報を前記ターゲット端末に送信する。前記ターゲット端末は現在の情報を受信する受信側である。
【0050】
前記情報送信装置において、まず受信する現在の情報の情報タイプを確定し、現在の情報のタイプが第一情報タイプである場合、現在の情報を所定のターゲットキャッシュリストにキャッシングし、現在の情報のタイプが第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達しない場合、現在の情報をターゲット端末に送信する。ターゲット端末に送信する情報の数量を制御することにより、ネットワーク輻輳を有効に避け、ネットワーク資源を節約することができる。情報のタイプが異なっていることによりいろいろな情報処理方法を採用し、それによりタイプが異なっている情報を有効に処理することができる。
【0051】
前記送信モジュール303は、確定される前記情報のタイプが前記第一情報タイプである場合、現在の時間ウインドウが終わるとき、前記ターゲットキャッシュリストにおいてタイムスタンプが現在の時間に最も近づいているN個の情報を前記ターゲット端末に送信する。Nは正整数であり、Nの最大値は第二事前設定閾値である。
【0052】
前記装置300は削除モジュール(Remove module)を更に含むことができる。前記削除モジュールはN個の情報を前記ターゲット端末に送信した後、前記ターゲットキャッシュリストにおいて前記N個の情報を削除する。
【0053】
前記送信モジュール303は連動サブモジュール(Synchronization sub module)と送信サブモジュールを更に含むことができる。前記連動サブモジュールは前記ターゲットキャッシュリスト中の情報を内部メモリに同時に記憶し、前記送信サブモジュールは前記内部メモリにおいてタイムスタンプが現在の時間に最も近づいているN個の情報を前記ターゲット端末に送信する。
【0054】
前記装置300は廃棄モジュール(Discard module)を更に含むことができる。前記廃棄モジュールは、確定される前記情報タイプが第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいて前記ターゲット端末に送信する情報の総数が前記第一事前設定閾値に達すると、現在の情報を廃棄する。
【0055】
図4を参照すると、図4は本発明の実施例に係る電子装置400の構造を示す図である。図4に示されている電子装置は、本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明の実施例の機能と使用範囲を限定するものでない。
【0056】
図4に示すとおり、電子装置400は処理装置(例えば中央処理装置、画像処理装置等)401を含むことができる。前記処理装置401はリードオンリーメモリー(ROM、Read-Only Memory)402に記憶されているプログラムまたは記憶装置408からランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)403に送信するプログラムにより所定の作業と処理をすることができる。RAM403には電子装置400の操作に必要であるいろいろなプログラムとデータが更に記憶されている。処理装置401、ROM402及びRAM403はバス404により互いに接続されている。入力/出力(I/O、Input/Output)インターフェース405もバス404に接続されている。
【0057】
下記装置を入力/出力(I/O)インターフェース405に接続することができる。前記装置は、例えばタッチパネル、タッチ基板、キーボード、マウス、画像センサー、マイク、加速度計、ジャイロスコープ等を含む入力装置406と、液晶表示装置(LCD、Liquid Crystal Display)、スピーカー、振動機等を含む出力装置407と、テープ、ハードディスク等を含む記憶装置408と、通信装置409とを含むことができる。通信装置409は電子装置400と他の装置が無線または有線で通信をするようにサポートすることによりデータを交換することができる。図4にはいろいろな装置を具備する電子装置400が示されているが、電子装置400は図面の複数の装置を全部具備するか或いは全部具備しなくてもよい。すなわち電子装置400はより多いか或いはより少ない装置を具備するか或いは採用することができる。
【0058】
特に、本発明の実施例において、前記流れ図に示されるステップはコンピュータソフトウェアプログラムにより実施されることができる。例えば、本発明の実施例はコンピュータプログラム製品を含み、そのコンピュータプログラム製品はコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されているコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは前記流れ図中の方法を実施するプログラムコードを含むことができる。この実施例において、通信装置409により前記コンピュータプログラムをネットワークからダウンロードしてインストールするか或いは、記憶装置408からダウンロードしてインストールするか或いは、ROM402からダウンロードしてインストールすることができる。前記コンピュータプログラムが処理装置401により実行されるとき、前記実施例に係る方法の所定の機能を実施することができる。
【0059】
注意されたいことは、前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体またはその2つの組合せであることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、電気、磁性、光、電磁、赤外線であるか或いは、半導体のシステム、装置または部品であるか或いはそれらの任意の組合せであることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の具体的な例として、1つまたは複数の導線により接続される携帯式コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、リードオンリーメモリー(ROM、Read-Only Memory)、消去可能プログラム可能ROM(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリー、光ファイバー、シーディーロム(CD-ROM、Compact Disc Read Only Memory)、光記憶部品、磁性記憶部品またはそれらの任意の組合せを含むことができるが、本発明はそれらにのみ限定されるものでない。本発明の実施例において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はプログラムを含むか或いはプログラムを記憶する実物型媒体であり、前記プログラムは、指令実行システム、装置またはそれらの組合せに用いられることができる。本発明の実施例において、コンピュータ読み取り可能な信号媒体はベースバンド(base band)またはキャリアの一部分により伝送されるデータ信号を含み、コンピュータ読み取り可能な信号媒体にはコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが記憶されている。その方法により伝送されるデータ信号は、いろいろな信号、例えば電磁信号、光信号またはそれらの組合せであることができるが、本発明はそれらにのみ限定されるものでない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外のいずれかのコンピュータ読み取り可能な媒体であることができる。前記コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、指令実行システム、装置またはそれらの組合せに用いられるプログラムを送信、伝播または伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれているプログラムコードは適当な媒体、例えば電線、光ケーブル、RF(Radio Frequency)等により伝送されるか或いはそれらの組合せにより伝送されることができる。
【0060】
本発明の実施例において、クライアント端末、サーバー等は、HTTP(HyperText Transfer Protocol、ハイパーテキスト転送プロトコル)等のような通信手段により現在または未来のネットワークプロトコルと通信をし、かついずれかの実物または媒体型デジタルデータ通信(例えば通信ネットワーク)に接続されることができる。通信ネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN、local area network)、ワイドエリアネットワーク(WAN、Wide Area Network)、インタネットワーク(例えばインターネット)及びエンドツーエンドネットワーク(End-to-End Network、例えばad hocエンドツーエンドネットワーク)及び現在または未来のネットワークプロトを含むことができる。
【0061】
前記コンピュータ読み取り可能な媒体は前記電子装置に設けられるか或いは前記電子装置に設けられず前記電子装置とそれぞれ存在するものであることができる。
【0062】
前記コンピュータ読み取り可能な媒体には1つまたは複数のプログラムが記憶されており、1つまたは複数のプログラムが前記電子装置により実行されることにより、前記電子装置は、
現在の時間ウインドウ内に受信する現在の情報の情報タイプを確定するステップであって、前記情報タイプは第一情報タイプと第二情報タイプを含むステップと、
確定される情報のタイプが第一情報タイプである場合、現在の情報を現在の情報に対応するターゲットキャッシュリストにキャッシングするステップであって、前記ターゲットキャッシュリスト中の各情報は所定のタイムスタンプを具備するステップと、
確定される情報のタイプが第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達しない場合、現在の情報を前記ターゲット端末に送信するステップであって、前記ターゲット端末は現在の情報を受信する受信側であるステップとを実施する。
【0063】
1つまたは複数のプログラミング言語(programming language)またはそれらの組合せにより本発明の実施例に係る方法を実施するコンピュータプログラムコードを作成することができる。前記プログラミング言語は対象に向くプログラミング言語、例えばJava、Smalltalk、C++を含むか或いは常用する過程式プログラミング言語、例えば「C」プログラミング言語またはそれに類似しているプログラミング言語を更に含むことができる。プログラムコードはクライアントコンピュータにより実行されるか或いは、一部分がクライアントコンピュータにより実行されるか或いは、独立しているソフトウェアパッケージとして実行されるか或いは、一部分がクライアントコンピュータにより実行されかつ一部分がリモートコンピュータにより実行されか或いは、リモートコンピュータまたはサーバーにより実行されることができる。リモートコンピュータにより実行される場合、リモートコンピュータはいずれかのネットワーク、例えばローカルエリアネットワーク(LAN、local area network)またはワイドエリアネットワーク(WAN、Wide Area Network)によりクライアントコンピュータに接続されるか或いは外部のコンピュータに接続されることができる(例えばインターネットサービスプロバイダー(Internet Service Provider)が提供するインターネットにより外部のコンピュータに接続される)。
【0064】
図面中の流れ図とブロックダイアグラム(block diagram)には本発明の実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラムを実施することができるシステムの構造、機能及び操作方法が記載されている。流れ図とブロックダイアグラム中の各枠は、1つのモジュール、プログラムの一部分、コードの一部分を示し、前記モジュール、プログラムの一部分、コードの一部分は所定の機能を実現する実行可能な指令を含むことができる。注意されたいことは、他の実施例において、ブロックダイアグラムの各枠中の各ステップは図面に示される順番に実施されなくてもよい。例えば、隣接している各枠中のステップは通常、並行の順番に実施されるが、実現しようとする機能が異なることにより逆の順番に実施されることもできる。注意されたいことは、ブロックダイアグラムと/或いは流れ図中の各枠、ブロックダイアグラムと/或いは流れ図中の各枠の組合せは、所定の機能を獲得するか或いは所定の操作をすることができるハードウェアにより実施されるか或いは専用ハードウェアとコンピュータ指令の組合せにより実施されることができる。
【0065】
本発明の実施例に係るモジュールはソフトウェアにより実施されるか或いはハードウェアにより実施されることができる。特別な説明がない限り、モジュールの名称はそのモジュールを限定するものでない。例えば、確定モジュールを「確定ユニット」ともいうことができる。
【0066】
本発明の実施例に係る少なくとも一部分の機能は1個または複数個のロジックユニットにより実施されることができる。例えば、常用するロジックユニットは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field Programmable Gate Array)、アプリケーション含有集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、特定用途向けに開発された汎用の集積回路(ASSP、Application Specific Standard Parts)、システムオンアチップ(SOC、system-on-a-chip)、複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD、Complex Programmable logic device)等を含むことができるが、本発明はそれらにのみ限定されるものでない。
【0067】
本発明の実施例において、コンピュータ読み取り可能な媒体は実物型媒体であることができる。そのコンピュータ読み取り可能な媒体は、指令実行システム、装置または設備が用いるか或いは指令実行システム、装置または設備が一緒に用いるプログラムを含むか或いは記憶することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体またはコンピュータ読み取り可能な信号媒体であることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、電気、磁性、光、電磁、赤外線であるか或いは、半導体システム、装置または設備であるか或いはそれらの任意の組合せであることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の具体的な例として、1つまたは複数の導線により電気接続される携帯式コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、リードオンリーメモリー(ROM、Read-Only Memory)、消去可能プログラム可能ROM(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memoryまたはフラッシュメモリー)、光ファイバー、シーディーロム(CD-ROM、Compact Disc Read Only Memory)、光記憶部品、磁性記憶部品またはそれらの任意の組合せを含むことができるが、本発明はそれらにのみ限定されるものでない。
【0068】
本発明の1個または複数個の実施例による例示1において情報送信方法を提供する。前記情報送信方法は、
現在の時間ウインドウ内に受信する現在の情報の情報タイプを確定するステップであって、前記情報タイプは第一情報タイプと第二情報タイプを含むステップと、
確定される情報のタイプが第一情報タイプである場合、現在の情報を現在の情報に対応するターゲットキャッシュリストにキャッシングするステップであって、前記ターゲットキャッシュリスト中の各情報は所定のタイムスタンプを具備するステップと、
確定される情報のタイプが第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達しない場合、現在の情報を前記ターゲット端末に送信するステップであって、前記ターゲット端末は現在の情報を受信する受信側であるステップとを含む。
【0069】
本発明の例示2において本発明の1個または複数個の実施例による例示1の方法を提供する。確定される前記情報のタイプが前記第一情報タイプである場合、前記方法は、現在の時間ウインドウが終わるとき、前記ターゲットキャッシュリストにおいてタイムスタンプが現在の時間に最も近づいているN個の情報を前記ターゲット端末に送信するステップであって、Nは正整数であり、Nの最大値は第二事前設定閾値であるステップを更に含む。
【0070】
本発明の例示3において本発明の1個または複数個の実施例による例示2の方法を提供する。前記方法はN個の情報をターゲット端末に送信した後実施する下記ステップを更に含む。すなわち前記ターゲットキャッシュリストにおいて前記N個の情報を削除するステップを更に含む。
【0071】
本発明の例示4において本発明の1個または複数個の実施例による例示2の方法を提供する。前記ターゲットキャッシュリストにおいてタイムスタンプが現在の時間に最も近づいているN個の情報を前記ターゲット端末に送信するステップは、前記ターゲットキャッシュリスト中の情報を内部メモリに同時に記憶することと、前記内部メモリにおいてタイムスタンプが現在の時間に最も近づいているN個の情報を前記ターゲット端末に送信することとを含む。
【0072】
本発明の例示5において本発明の1個または複数個の実施例による例示1の方法を提供する。確定される前記情報のタイプが前記第二情報タイプである場合、前記方法は、現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達すると、現在の情報を廃棄するステップを更に含む。
【0073】
本発明の例示6において本発明の1個または複数個の実施例による例示1~5のうちいずれか一項に記載の方法を提供する。前記情報送信方法をライブストリーミングプラットフォームに用い、第一情報タイプに属する情報は、ランキング情報、ライク情報、エモーティコン情報等のうち少なくとも1個を含み、第二情報タイプに属する情報は、チャッティング情報、バラージ情報、褒美情報等のうち少なくとも1個を含むことができる。
【0074】
本発明の例示7において本発明の1個または複数個の実施例による例示6の方法を提供する。第二情報タイプに属する情報の優先レベルにより前記第一事前設定閾値を設定することができる。優先レベルが高い情報に対応する前記第一事前設定閾値は優先レベルが低い情報に対応する前記第一事前設定閾値より大きい。
【0075】
本発明の例示8において本発明の1個または複数個の実施例による情報送信装置を提供する。前記情報送信装置は、確定モジュール、キャッシングモジュール及び送信モジュールを含み、
前記確定モジュールは現在の時間ウインドウにおいて受信する現在の情報の情報タイプを確定し、前記情報タイプは第一情報タイプと第二情報タイプを含み、
前記キャッシングモジュールは、確定される情報のタイプが前記第一情報タイプである場合、現在の情報を現在の情報に対応するターゲットキャッシュリストにキャッシングし、前記ターゲットキャッシュリスト中の各情報は所定のタイムスタンプを具備し、
前記送信モジュールは、確定される情報のタイプが前記第二情報タイプであり、かつ現在の時間ウインドウにおいてターゲット端末に送信する情報の総数が第一事前設定閾値に達しない場合、現在の情報を前記ターゲット端末に送信し、前記ターゲット端末は現在の情報を受信する受信側である。
【0076】
本発明の例示9において本発明の1個または複数個の実施例によるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されているコンピュータプログラムが処理装置に実行されることにより例示1~7のうちいずれか一項に記載の前記情報送信方法中のステップを実施する。
【0077】
本発明の例示10において本発明の1個または複数個の実施例による電子装置を提供する。前記電子装置は、コンピュータプログラムを記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶されている前記コンピュータプログラムを実行することにより例示1~7のうちいずれか一項に記載の前記情報送信方法中のステップを実施する処理装置とを含む。
【0078】
以上、本発明の好適な実施例とそれらに用いられる技術的事項を説明してきた。本技術分野の技術者が知っているように、本発明が公開する範囲は、前記技術的特徴の組合せによって構成される技術的事項にのみ限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において前記技術的特徴または類似の技術的特徴の組合せにより形成される他の技術的事項を更に含むこともできる。例えば、前記技術的特徴と本発明の実施例に公開される類似の技術的特徴(それにのみ限定されるものでない)により形成される技術的事項を更に含むこともできる。
【0079】
注意されたいことは、以上、本発明の各ステップを所定の順番に説明してきたが、本発明の前記ステップは、前記所定の順番にのみ実施されるものでなく、他の順番に実施されることもできる。所定の条件において、多任務を同時に実施するか或いは多任務を並行に実施することにより想像外の発明の効果を獲得することができる。同様に、前記明細書には本発明の複数個の具体的な実施形態が含まれているが、本発明は前記具体的な実施形態にのみ限定されるものでない。ある1つの実施例に記載されている所定の技術的特徴を結合させることによりその実施例を実施することができる。また、ある1つの実施例に記載されている所定の技術的特徴を複数個の実施例にそれぞれ結合させるか或いは適合な結合手段により複数個の実施例に同時に結合させることができる。
【0080】
以上、本発明の特定の構造特徴と/或いは方法のロジカルアクション(logical action)により本発明の事項を説明してきたが、前記特定の構造特徴と/或いは方法のロジカルアクションのみにより本発明の特許請求の範囲を定める意図はない。逆に、前記特定の特徴と動作は本発明の特許請求の範囲を実施する例示にしか過ぎないものである。前記実施例に係る装置において、その装置の各モジュールが所定の操作をすることは上で詳細に説明した前記方法の実施例を参照することができるので、ここで再び説明しない。
図1
図2
図3
図4