(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-13
(45)【発行日】2024-03-22
(54)【発明の名称】ローカルサービスエリアにおいてマルチキャスト放送サービスを提供するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 4/06 20090101AFI20240314BHJP
H04W 76/40 20180101ALI20240314BHJP
H04W 76/30 20180101ALI20240314BHJP
H04W 36/00 20090101ALI20240314BHJP
H04W 4/021 20180101ALI20240314BHJP
【FI】
H04W4/06 150
H04W76/40
H04W76/30
H04W36/00
H04W4/021
(21)【出願番号】P 2023505790
(86)(22)【出願日】2021-07-13
(86)【国際出願番号】 EP2021069444
(87)【国際公開番号】W WO2022033787
(87)【国際公開日】2022-02-17
【審査請求日】2023-03-01
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/109010
(32)【優先日】2020-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リン, ジエ
(72)【発明者】
【氏名】ロンネケ, ハンス ベルティル
(72)【発明者】
【氏名】ガン, ジュイイン
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0092923(US,A1)
【文献】特表2012-521732(JP,A)
【文献】Ericsson,KI#6, New Solution: Support Local MBS Service[online],3GPP TSG SA WG2 #139e S2-2004501,フランス,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_139e_Electronic/Docs/S2-2004501.zip>,2020年06月15日,[検索日 2023.11.28]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法であって、アクセスおよびモビリティを管理するように構成されたノードによって実行され、前記方法は、
(a)前記ローカルサービスエリアに関連付けられるMBセッションに参加している端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定することと、
(b)前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあると判定された場合、前記MBセッションから前記端末デバイスを削除することと、
(c)前記MBセッションが利用不可能であることを前記端末デバイスに通知することと、
を含
み、
前記(a)は、
ソースRANノードからターゲットRANノードへのハンドオーバの前に、前記ソースRANノードから、前記ローカルサービスエリア外に前記端末デバイスがある、または、前記MBセッションから前記端末デバイスが削除されるべきである、というメッセージを受信すること、
を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記(a)は、
前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定するために、前記端末デバイスのロケーションを前記ローカルサービスエリアのロケーション関連基準と比較すること、
を含む方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記(b)または(c)は、さらに、
無線アクセスネットワーク(RAN)ノードに、前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあること、または、前記端末デバイスが前記MBセッションから削除されるべきこと、を通知すること、
を含む方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、前記(a)は、
MBセッションリソースをセットアップするためのリクエストをRANノードに送信することと、ここで、前記MBセッションリソースをセットアップするためのリクエストは、前記ローカルサービスエリアのためのロケーション関連基準を含み、
前記RANノードから、前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にある、または、前記端末デバイスが前記MBセッションから削除されるべきである、というメッセージを受信することと、
を含む方法。
【請求項5】
ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法であって、アクセスおよびモビリティを管理するように構成されたノードによって実行され、前記方法は、
(a)前記ローカルサービスエリアに関連付けられるMBセッションに参加している端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定することと、
(b)前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあると判定された場合、前記MBセッションから前記端末デバイスを削除することと、
(c)前記MBセッションが利用不可能であることを前記端末デバイスに通知することと、を有し、
前記(a)は、
ソースRANノードからターゲットRANノードへのハンドオーバ中に、前記ターゲットRANノードからのMBセッションコマンドに応じて、前記端末デバイスがローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定するために、前記端末デバイスのロケーションを前記ローカルサービスエリアのロケーション関連基準と比較すること、
を含み、
前記(b)は、
MBセッション参加メッセージを前記ターゲットRANノードに送信しないことによって、前記端末デバイスが前記MBセッションに参加することを禁止すること、
を含む方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、前記(a)は、
ソースRANノードからターゲットRANノードへのハンドオーバ中に、前記ターゲットRANノードに、MBセッションリソースをセットアップするためのリクエストを送信することと、ここで、MBセッションリソースをセットアップするための前記リクエストは、前記ローカルサービスエリアのロケーション関連基準を含み、
前記ターゲットRANノードから、前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にある、または、前記端末デバイスが前記MBセッションから削除されるべきである、というメッセージを受信することと、
を含む方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記(a)は、
ソースRANノードからターゲットRANノードへのハンドオーバ中に、前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定するために、前記端末デバイスのロケーションを前記ローカルサービスエリアのロケーション関連基準と比較すること、
を含む方法。
【請求項8】
請求項
7に記載の方法であって、前記(c)において、前記通知することは、前記ハンドオーバの後
に、
前記端末デバイスに前記MBセッションが利用不可能であることを通知することを、アクセスおよびモビリティを管理するように構成されたターゲットノードに対して要求することによって実行される、方法。
【請求項9】
請求項7に記載の方法であって、前記(c)において、前記通知することは、前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外であると判定されると、前記端末デバイスに前記MBセッションが利用不可能であることを通知することを、アクセスおよびモビリティを管理するように構成されたターゲットノードに対して要求することによって実行される、方法。
【請求項10】
ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法であって、アクセスおよびモビリティを管理するように構成されたノードによって実行され、前記方法は、
(a)前記ローカルサービスエリアに関連付けられるMBセッションに参加している端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定することと、
(b)前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあると判定された場合、前記MBセッションから前記端末デバイスを削除することと、
(c)前記MBセッションが利用不可能であることを前記端末デバイスに通知することと、を有し、
前記(a)は、
ソースRANノードからターゲットRANノードへのハンドオーバ中に、前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定するために、前記端末デバイスのロケーションを前記ローカルサービスエリアのロケーション関連基準と比較すること、
を含み
前記(c)において、前記通知することは、前記MBセッションが利用不可能であるというメッセージを前記端末デバイスに送信することによって実行される、方法。
【請求項11】
請求項2、4、5、
6、および
7のいずれか一項に記載の方法であって、前記ロケーション関連基準は、アプリケーション機能(AF)ノードからネットワーク公開機能/MBサービス機能(NEF/MBSF)ノードに送信される、MBセッションアナウンスメント、または、アロケートテンポラリモバイルグループ識別子(TMGI)リクエスト、に含まれるローカルサービスエリア情報から導出される、方法。
【請求項12】
請求項
11に記載の方法であって、前記ローカルサービスエリア情報は、セルIDリスト、gnodeBIdリスト、追跡エリアリスト、地理的エリアリスト、市民住所リスト、および、サービスエリアリスト、のうちの1つのリストまたはそれらの組合せとして表される、方法。
【請求項13】
ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための装置であって、
コンピュータ命令を含むコンピュータプログラムを記憶するように構成された記憶デバイスと、
前記記憶デバイスに結合され、請求項1~
12のいずれか一項に記載の方法を実行するために前記コンピュータ命令を実行するように構成されたプロセッサと、
を含む装置。
【請求項14】
請求項
13に記載の装置であって、前記装置は、アクセスおよびモビリティ管理機能ノードである、装置。
【請求項15】
ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法であって、RANノードによって実行され、前記方法は、
(a)前記ローカルサービスエリアに関連付けられたMBセッションに参加する端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定することと、
(b)前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあると判定された場合、前記端末デバイスを前記MBセッションから削除することと、
(c)アクセスおよびモビリティを管理するように構成されたノードに、前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあること、または、前記端末デバイスが前記MBセッションから削除されるべきであることを通知することと、
を含
み、
前記(a)は、
前記RANノードからターゲットRANノードへのハンドオーバの前または最中に、前記端末デバイスが前記ハンドオーバの後に前記ローカルサービスエリア外に出るかどうかを判定すること、を含み、
アクセスおよびモビリティを管理するように構成された前記ノードは、ソースRANノードである、方法。
【請求項16】
請求項
15に記載の方法であって、前記(a)は、
アクセスおよびモビリティを管理するように構成された前記ノードからMBセッションリソースをセットアップするためのリクエストを受信することと、ここで、前記MBセッションリソースをセットアップするためのリクエストは、前記ローカルサービスエリアのためのロケーション関連基準を含み、
前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定するために、前記端末デバイスのロケーションを前記ロケーション関連基準と比較することと、
を含む方法。
【請求項17】
請求項
16に記載の方法であって、前記ロケーション関連基準は、アプリケーション機能(AF)ノードからネットワーク公開機能/MBサービス機能(NEF/MBSF)ノードに送信される、MBセッションアナウンスメント、または、アロケートテンポラリモバイルグループ識別子(TMGI)リクエスト、に含まれるローカルサービスエリア情報から導出される、方法。
【請求項18】
請求項
17に記載の方法であって、前記ローカルサービスエリア情報は、セルIDリスト、gnodeBIdリスト、追跡エリアリスト、地理的エリアリスト、市民住所リスト、および、サービスエリアリスト、のうちの1つのリストまたはそれらの組合せとして表される、方法。
【請求項19】
ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法であって、RANノードによって実行され、前記方法は、
(a)アクセスおよびモビリティを管理するように構成されたノードから、
前記端末デバイスが前記ローカルサービスエリア外にある、または、前記端末デバイスがMBセッションから削除されるべきである、というメッセージを受信することと、
(b)前記端末デバイスを前記MBセッションから削除することと、
を含む方法。
【請求項20】
ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための装置であって、
コンピュータ命令を含むコンピュータプログラムを記憶するように構成された記憶デバイスと、
前記記憶デバイスに結合され、請求項
15~
19のいずれか一項に記載の方法を実行するために前記コンピュータ命令を実行するように構成されたプロセッサと、
を含む装置。
【請求項21】
請求項
20に記載の装置であって、前記装置は、RANノードである装置。
【請求項22】
制御プレーンとユーザプレーンとの間の分離を伴うコアネットワークにおいてプロテクション制御を実行するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータ可読記憶媒体において具現化され、請求項1~
12のいずれか一項に記載の方法を実行するためのコンピュータ命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項23】
制御プレーンとユーザプレーンとの間の分離を伴うコアネットワークにおいてプロテクション制御を実行するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータ可読記憶媒体において具現化され、請求項
15~
19のいずれか一項に記載の方法を実行するためのコンピュータ命令を含む、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、一般に、無線通信技術に関する。より詳細には、本願は、ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法および装置に関する。本願はまた、同じ目的のために適合したコンピュータプログラムプロダクトに関する。本願は、ローカルサービスエリアにおいてMBサービスを提供するための装置と協働するように適合した端末デバイスにも関する。
【背景技術】
【0002】
3GPPは、ビデオマルチキャスト/ブロードキャストおよびストリーミングサービスのための3Gネットワーク用のMBMS(マルチキャスト/ブロードキャストマルチメディアサブシステム)を開発した。詳細については、ここにその全体が取り込まれている3GPP TS 23.246 16.1.0を参照されたい。さらに、EPSのためのeMBMS (進化型MBMS)が導入されている。リリース13およびリリース14では、MBMSシステムが更新され、公共安全、セルラーによるもののインターネット(CIoT)および車両対あらゆるもの(V2X)などの新しいサービスをサポートしている。
【0003】
3GPP SA2ワーキンググループにおける新しいリリース17の研究の範囲は、CIoT、公共安全、V2Xなどのためのマルチキャスト要件とユースケースとの両方、ならびに、専用のブロードキャスト要件およびユースケースをカバーする。この研究は、5Gリリース17およびニューレディオ(NR)無線アクセスを対象とする。これまでの開発は、3GPP TR 23.757 V0.4.0に文書化されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0004】
マルチキャスト/ブロードキャストサービスは、これまで5G NRではサポートされていない。5G NRの強化された特性、たとえば、短い遅延、より高い帯域などにより、ミッションクリティカルサービス、たとえば、ミッションクリティカルプッシュトーク(MCPTT)、ミッションクリティカルデータ(MC)データ、およびミッションクリティカルビデオ(MCVideo)、ならびにVTXサービスは、5G NR上で強化され、はるかに良好なパフォーマンスを示すと考えられる。
【発明の概要】
【0005】
端末デバイスのモビリティおよびシグナリングに関する複雑さのために、リソースが効率的でかつユーザフレンドリーな方法で、特に多数の端末デバイスが存在するIoTシナリオで、ローカルMBサービスを配信することは大きな課題である。しかしながら、これまでのところ、当該技術分野における上記の問題を解決するための解決策は存在しない。
【0006】
目的の1つは、ネットワークリソースの最適な使用、および、より良いユーザ体験を可能にする、ローカルサービスエリアにおけるMBサービスを提供するための方法および装置を提供することである。
【0007】
本開示の一態様によれば、ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法は、アクセスおよびモビリティを管理するように構成されたノードによって実行される以下のステップを含む。
(a)ローカルサービスエリアに関連付けられたMBセッションに参加している端末デバイスがローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定すること、
(b)端末デバイスがローカルサービスエリア外であると決定された場合、端末デバイスをMBセッションから削除すること、および、
(c)MBセッションが利用不可能であることを端末デバイスに通知する。
【0008】
本開示の別の態様によれば、ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための装置は、コンピュータ命令を含むコンピュータプログラムを記憶するように構成された記憶デバイスと、 記憶デバイスに結合され、上述の方法を実行するためにコンピュータ命令を実行するように構成されたプロセッサと、を含む。
【0009】
本開示の他の態様によれば、ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法は、RANノードによって実行される以下のステップを含む。
(a)ローカルサービスエリアに関連付けられたMBセッションに参加している端末デバイスがローカルサービスエリア外にあるかどうかを検出すること、
(b)端末デバイスがローカルサービスエリア外にある場合、端末デバイスをMBセッションから削除すること、および、
(c)端末デバイスがローカルサービスエリア外にあるか、または端末デバイスがMBセッションから削除されるべきであることを、アクセスおよびモビリティを管理するように構成されたノードに通知すること。
【0010】
本開示の他の態様によれば、ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法は、RANノードによって実行される以下のステップを含む。
(a)アクセスおよびモビリティを管理するように構成されたノードから、端末デバイスがローカルサービスエリア外にあるか、または端末デバイスがMBセッションから削除されるべきであるというメッセージを受信すること、および、
(b)端末デバイスをMBセッションから削除すること。
【0011】
本開示の別の態様によれば、ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための装置は、
コンピュータ命令を含むコンピュータプログラムを記憶するように構成された記憶デバイスと、
記憶デバイスに結合され、上述の方法を実行するためにコンピュータ命令を実行するように構成されたプロセッサと、
を含む。
【0012】
本開示の別の態様によれば、端末デバイスは、
コンピュータ命令を含むコンピュータプログラムを記憶するように構成された記憶デバイスと、
記憶デバイスに結合され、コンピュータ命令を実行するように構成されたプロセッサとを有し、当該プロセッサは、
ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための装置から、ローカルサービスエリアに関連するMBセッションが利用不可能であるというメッセージを受信し、ローカルサービスエリアにおけるMBサービスに関連する手順の実行を終了または中断する。
【0013】
本開示の別の態様によれば、ローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するためのコンピュータプログラムプロダクトであって、コンピュータ可読記憶媒体において具現化され、上述の方法のうちのいずれか1つを実行するためのコンピュータ命令を備える、コンピュータプログラムプロダクトが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
前述および他の目的、特徴、および利点は、添付の図面に示される好ましい実施形態の以下のより具体的な説明から明らかになるであろう。
【0015】
【
図1】は、MBSをサポートすることができる典型的な5Gシステムアーキテクチャを示す。
【0016】
【
図2】は、本開示によるローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法のフローチャートを概略的に示す。
【0017】
【
図3】は、本開示によるローカルサービスエリアでMBサービスを提供するための装置を示すブロック図である。
【0018】
【
図4】は、本開示によるローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法のフローチャートを概略的に示す。
【0019】
【
図5】は、本開示によるローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法のフローチャートを概略的に示す。
【0020】
【
図6】は、本開示によるローカルサービスエリアでMBサービスを提供するための装置を示すブロック図である。
【0021】
【
図7】は、本開示に係る端末デバイスを示すブロック図である。
【0022】
【
図8】は、本開示によるローカルMBサービスのためのセッション参加手順を概略的に示す。
【0023】
【
図9】は、本開示によるローカルMBサービスのためのセッション開始手順を概略的に示す。
【0024】
【
図10】は、本開示によるgNB間Xnハンドオーバのための手順を概略的に示す。
【0025】
【
図11】は、本開示によるNG-RANノード間N2ベースのハンドオーバ、gNB間Xnハンドオーバのための手順を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、プロセス、装置、システム、組成物、コンピュータ可読記憶媒体上に具現化されたコンピュータプログラムプロダクト、および/または、プロセッサに結合されたメモリに記憶され、および/または、提供される命令を実行するように構成されたプロセッサなどのプロセッサにより、多数の方法で実施可能である。本明細書では、これらの実装形態、または本開示がとり得る任意の他の形態は、技法と呼ばれ得る。一般に、開示されたプロセスのステップの順序は、本開示の範囲内で変更され得る。特に明記されない限り、タスクを実行するように構成されるものとして説明されるプロセッサまたはメモリなどの構成要素は、所与の期間にタスクを実行するように一時的に構成される一般的な構成要素、またはタスクを実行するように製造される特定の構成要素として実装され得る。本明細書で使用される場合、「プロセッサ」という用語は、コンピュータプログラム命令などのデータを処理するように構成された1つまたは複数のデバイス、回路、および/またはプロセッシングコアを指す。
【0027】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。用語「含む(comprises)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」は、本明細書で使用される場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないこと。
【0028】
また、クレームにおけるクレーム要素を修飾するための「第1」、「第2」、「第3」などの序数用語の使用は、それ自体では、別のクレーム要素に対するあるクレーム要素の優先順位、先行性、または順序、または方法の動作が実行される時間的順序を暗示せず、単に、クレーム要素を区別するために、ある名称を有するあるクレーム要素を、同じ名称を有する別の要素から区別するための(ただし、序数用語の使用のための)ラベルとして使用される。
【0029】
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書および関連技術の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されない限り、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されないことがさらに理解されるであろう。
【0030】
本明細書で使用するとき、用語「端末デバイス」は、たとえば、デバイス、アクセス端末、ユーザ装置(UE)、移動局、移動ユニット、加入者局などと呼ばれることがある。それは、無線通信ネットワークにアクセスし、そこからサービスを受信することができる任意のエンドデバイスを指し得る。限定ではなく例として、端末デバイスは、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽記憶再生機器、携帯電話、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、携帯情報端末(PDA)などを含み得る。
【0031】
モノのインターネット(IoT)シナリオでは、端末デバイスは、監視および/または測定を実行し、そのような監視および/または測定の結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信する機械または他のデバイスを表し得る。この場合、端末デバイスは、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)文脈では、マシンタイプ通信(MTC)デバイスと呼ばれ得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサ、電力計などの計量装置、産業機械、自転車、車両、家庭用または個人用機器、たとえば、冷蔵庫、テレビ、腕時計などの個人用ウェアラブルなど、を含み得る。
【0032】
本開示の1つ以上の実施形態の詳細な説明は、本開示の原理を示す添付の図面と共に以下に提供される。本開示は、そのような実施形態と関連して説明されるが、本開示は、いかなる実施形態にも限定されない。本開示の範囲は、特許請求の範囲によってのみ限定され、本開示は、多数の代替、修正、および均等物を包含する。本開示の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が以下の説明に記載される。これらの詳細は、例の目的のために提供され、本開示は、これらの特定の詳細の一部または全部を伴わずに、特許請求の範囲に従って実施され得る。明確にするために、本開示に関連する技術分野で知られている技術的資料は、本開示が不必要に不明瞭にされないように、詳細には説明されていない。
【0033】
図1は、MBSをサポートすることができる典型的な5Gシステムアーキテクチャを示す。詳細は、3GPP TR 23.757 V0.4.0を参照する。
【0034】
5Gシステムにおけるマルチキャスト/ブロードキャストMBSユーザサービス配信をサポートするために、新しい機能ノードまたはコンポーネント、および現存するエンティティに対する必須の拡張が展開される。なお、新たな機能ノードは、スタンドアロンであってもよいし、既存のネットワークファンクションノードと共同配置されてもよい。
【0035】
ノードまたは機能ノードは、専用ハードウェア上のネットワーク要素として、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとして、または適切なプラットフォーム、たとえばクラウドインフラストラクチャ上でインスタンス化された仮想化機能として、またはそれらの任意の組合せとして実装され得ることに留意されたい。
【0036】
図1に示されるように、MBセッションをサポートする役割を有するSMFおよびUPFは、「MB-SMF」および「MB-UPF」と名付けられ、これは、PDUセッションおよびMBセッション、たとえば、同じDNNに対するPDUセッションおよびMBセッションの両方を同時にサポートすることができる。しかし、MB-SMFおよびMB-UPFは、MBセッションを排他的に処理するように展開および構成することもできる。
【0037】
図1に示すようなアーキテクチャでは、現存するエンティティおよび新しい機能ノードまたは構成要素への拡張は、以下の通りである。
【0038】
ユーザ装置(UE)、新世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)、アクセスアンドモビリティマネジメント機能(AMF)、セッションマネジメント機能(SMF)、ユーザプレーン機能(UPF)、ネットワーク公開機能(NEF)、およびポリシー制御機能(PCF)は、MBSをサポートするために強化される。
【0039】
UEは、5G MBSサービスをサポートするように拡張される。
【0040】
NG-RANは、MBSメディアのポイントツーマルチポイント(PTM)およびポイントツーポイント(PTP)で配信をサポートするように強化される。NG-RANは、最良のサービス品質およびリソース効率のために、PTMとPTPとの間のスイッチングを独立して制御する。
【0041】
AMFは、MB-SMFを選択し、シグナリング配信ツリーの一部となるように強化される。
【0042】
MB-SMFは、MBセッションを制御し、(NEF/MBSFを介して)AFとのシグナリングを行い、PCFを使用してQoS制御し、AMFからの要求に応じてMBセッション情報を提供するように強化されたSMFである。MBSサービスの個々の配信のためにUEが維持するPDUセッションは、MB-SMFによって管理されるMBセッションに関連付けられ得る。
【0043】
MB-UPFは、MBSユーザプレーン機能により強化されたUPFである。
【0044】
MBSF(マルチキャスト/ブロードキャストサービス機能)は、NEFの一部であってもよく、または独立して展開されてもよい機能である。MBSFは、サービスレベル管理のためのTMGI割り当てまたは他のMBSシグナリングをサポートすることができる。MBSFはまた、アプリケーション機能またはコンテンツプロバイダへのインターフェースを提供し、MBSUへのインターフェースを有する。MBSFは、MBセッションに参加するためのUEの認可を実行し得る。
【0045】
MBSU(マルチキャスト/ブロードキャストサービスユーザプレーン)は、サービスレベル機能および管理に対応するために、ペイロード部分を処理する新しいエンティティである。
【0046】
NEFは、AFへのインターフェースを提供する既存のNFである。
【0047】
PCFは、たとえば、共有配信のためのQoSプロファイルを認可するために、MBセッションのためのQoSを処理するように強化される。
【0048】
一般に、ローカルMBサービスは、特定の期間、ローカルサービスエリアで配信されることが要求される。ローカルサービスエリア内のすべての関連UEは、MBSサービスを受信することができる。ローカルMBサービスを開始するとき、アプリケーション機能は、ローカルMBサービスを配信可能なカバレッジを5Gコアネットワーク(CN)およびNG-RANに通知することができる必要があり、したがって、エリア外に位置するそれらのUEは、サービスの享受を妨げられる。
【0049】
ローカルMBSサービスを提供するために、5GCとNG-RANとの間のバックホール遅延を最小化する必要がある。この目的のためには、ローカライズされたアプリケーション機能と協働するためにローカライズされたユーザプレーンデプロイメント(展開)を有することが不可欠である。たとえば、
図1に示されるようなアーキテクチャでは、MB-UPF (およびオプションでMBSU)およびアプリケーション機能は、ローカルに(すなわち、NG-RANの近くに)展開される。
【0050】
しかしながら、UEのモビリティおよびシグナリングに関する複雑さのために、リソース効率が良い方法でローカルMBサービスを配信することは大きな課題である。たとえば、場合によっては、UEがMBセッションへの参加に成功するために、MBセッションに関連付けられたローカルサービスエリアから外に移動することが必要となるかもしれない。このイベントは、ランダムに発生し、多数のノードによって検出され得るため、効率的かつユーザフレンドリーな方法で、この発生に対処するためのメカニズムを有することが望ましい。
【0051】
本開示において、AMFノードは、端末デバイス、たとえば、ローカルサービスエリアに関連付けられたMBセッションに参加しているUEが、ローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定し、その発生に応じて、AMFノードは、端末デバイスをMBセッションから削除し、メッセージ、たとえば、NASメッセージMBセッションリムーブ(削除)、を端末デバイスに送信することができる。このために、AMFは、たとえば、端末デバイスのロケーション(位置)をローカルサービスエリアのロケーション関連基準と比較することによって、端末デバイスがローカルサービスエリアから移動するイベントをノードが検出することができる。あるいは、判定は、他のノードによって行われる判定に基づいてもよい。たとえば、RANノードまたは別のAMFノードは、AMFノードに、端末デバイスがローカルサービスエリア外にあるか、またはMBセッションから削除されるべきであることを示すメッセージを送信することができ、それに基づいて、AMFノードは、端末デバイスがローカルサービスエリア外にあると決定する。好ましくは、AMFノードは、端末デバイスがローカルサービスエリアから外に移動することを検出すると、端末デバイスがローカルサービスエリアから外れているか、または端末デバイスがMBセッションから外されるべきであることを、たとえば、N2メッセージMBセッション削除を送信することによってRANノードに通知し、その結果、端末デバイスは、5GCおよびNG-RANの両方においてMBセッションから削除される。
【0052】
本明細書で使用される「ロケーション関連基準」という用語は、端末デバイスのロケーションが比較または判定され得る任意の規格を指す。ロケーション関連基準の例は、3GPP TS 23.503に規定されたロケーション基準またはサービスエリアリストを含むが、これらに限定されない。
【0053】
以下の実施形態は、
図1に示されるような5Gシステムとコネクションて説明される。しかしながら、本明細書の実施形態は、5Gシステムの文脈で説明されているが、実施形態は、他の様々な電気通信システムにも適用され得ることが理解され得る。実施形態では特定の用語が使用されているが、実施形態は、それらの特定の用語に限定されず、すべての同様の実体に適用され得ることも理解されよう。たとえば、本明細書では「RANノード」という用語は、たとえば、アクセスポイント、基地局、マクロ基地局、フェムト基地局、ノードB(NB)、eNodeB(eNB)、gNodeB(gNB)などを指し得る。
【0054】
図2は、本開示によるローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法のフローチャートを概略的に示す。
【0055】
図2に示されるフローチャートは、たとえばAMFノードのような、アクセスアンドモビリティを管理するように構成されたノードによって実行される以下のステップを含む。
【0056】
ステップ201:AMFノードは、ローカルサービスエリアに関連付けられたMBセッションに参加している端末デバイスがローカルサービスエリア外であるかどうかを判定する。
【0057】
例示的な実施形態では、AMFノードは、端末デバイスがローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定するために、ローカルサービスエリアのロケーション関連基準と端末デバイスの位置とを比較することができる。ハンドオーバシナリオの場合、たとえば、ソースRANノードからターゲットRANノードへのハンドオーバ中に、AMFノードは、端末デバイスがローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定するために、端末デバイスの位置をローカルサービスエリアのロケーション関連基準と比較することによって、ターゲットRANノードからのMBセッションコマンドに対して応答することができる。
【0058】
別の例示的な実施形態では、端末デバイスがローカルサービスエリア外にあるか、または、端末デバイスがMBセッションから削除されるべきである、というメッセージをRANノードから受信する場合、AMFノードは、端末デバイスがローカルサービスエリア外にあると判定する。たとえば、AMFノードは、MBセッションリソースをセットアップするためのリクエストをRANノードに送信することができ、このリクエストは、ローカルサービスエリアのロケーション関連基準を含み、その結果、RANノードは、端末デバイスがローカルサービスエリア外にあるか、または、端末デバイスがMBセッションから削除されるべきかどうかを判定することができる。
【0059】
別の例示的な実施形態では、ロケーション関連基準は、AFノードからNEF/MBSFノードに送信される、MBセッションアナウンスメント、または、アロケートテンポラリモバイルグループ識別子(TMGI)リクエスト、に含まれるローカルサービスエリア情報から導出される。
【0060】
別の例示的な例では、ローカルサービスエリア情報は、セルIDリスト、gnodeBIDリスト、追跡エリアリスト、地理的エリアリスト、市民住所リスト、およびサービスエリアリスト、のうちの1つまたはそれらの組合せとして表される。
【0061】
ステップ202:端末デバイスがローカルサービスエリア外にあると判定された場合、AMFノードは、端末デバイスをMBセッションから削除する。例示的な例では、削除は、端末デバイスとMBセッションコンテキストとの間の関連付けを削除することによって実行され得る。代替として、ハンドオーバシナリオの場合、削除は、MBセッションジョイン(参加)メッセージをターゲットRANノードに送信しないことによって実行され得る。
【0062】
ステップ203:AMFノードは、端末デバイスにMBセッションが利用できないことを通知する。好ましくは、ただし必ずしも必要ではないが、MBセッションが利用不可能であるというメッセージまたは通知を受信すると、端末デバイスは、ローカルサービスエリア内のMBサービスに関連するプロシージャの実行を終了または中断することができる。
【0063】
上記のように、ローカルサービスエリアからの移動の発生は、AMFノードによって検出されてもよい。このとき、AMFノードは、5GCおよびNG-RANの両方で端末デバイスをMBセッションから削除するために、端末デバイスがローカルサービスエリア外にあること、または、端末デバイスがMBセッションから削除されることを、RANノードに通知することができる。この通知動作は、ステップ202の端末デバイスの削除動作、または、ステップ203の端末デバイスへの通知動作に伴って行われてもよい。また、ステップ202で、これは、端末デバイスを削除する動作の前に、または、これと同期して、または、その後に、実行されてもよく、ステップ203で、それは、端末デバイスに通知する動作と同期して、または、その後に実行されてもよい。例示的な実施形態では、たとえば、ハンドオーバのシナリオによれば、ソースRANノードからターゲットRANノードへのハンドオーバ中に、AMFノードは、ハンドオーバ後、または、ハンドオーバ中に、端末デバイスに通知するように、ターゲットAMFノードに要求することができる。
【0064】
図3は、本開示によるローカルサービスエリアでMBサービスを提供するための装置を示すブロック図である。
【0065】
図3を参照すると、装置30は、記憶デバイス310と、記憶デバイス310に結合されたプロセッサ320と、を含む。記憶装置310は、コンピュータ命令を含むコンピュータプログラム330を記憶するように構成される。プロセッサ320は、コンピュータ命令を実行して、
図2に示されるような方法ステップの一部または全部を実行するように構成される。この実施形態では、装置20は、AMFノードであってもよい。
【0066】
図4は、本開示によるローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法のフローチャートを概略的に示す。
【0067】
図4に示すフローチャートは、RANノードによって実行される以下のステップを含む。
【0068】
ステップ401:RANノードは、ローカルサービスエリアに関連付けられたMBセッションに参加する端末デバイスがローカルサービスエリア外にあるかどうかを検出する。
【0069】
例示的な実施形態では、RANノードは、端末デバイスがローカルサービスエリア外にあるかどうかを判定するために、ローカルサービスエリアのロケーション関連基準と端末デバイスのロケーションとを比較することができる。ロケーション関連基準は、AMFノードからの、MBセッションリソースをセットアップするための、リクエストに含まれてもよい。ハンドオーバシナリオの場合、たとえば、ソースRANノードからターゲットRANノードへのハンドオーバ中に、ソースRANノードは、ハンドオーバに先立って決定を実行し得る。
【0070】
上述のように、ロケーション関連基準は、AFノードからNEF/MBSFノードに送信されるMBセッションアナウンスメントまたはアロケートテンポラリモバイルグループ識別子(TMGI)リクエストに含まれるローカルサービスエリア情報から導出されてもよく、ローカルサービスエリア情報は、セルIDリスト、gnodeBIdリスト、追跡エリアリスト、地理的エリアリスト、市民住所リスト、およびサービスエリアリスト、のうちの1つまたはそれらの組合せとして表される。
【0071】
ステップ402:端末デバイスがローカルサービスエリア外であると決定された場合、RANノードは、端末デバイスをMBセッションから削除する。
【0072】
ステップ403:RANノードは、MBセッションがローカルサービスエリア外にあるか、またはMBセッションから削除されるべきであることをAMFに通知する。
【0073】
図5は、本開示によるローカルサービスエリアにおいてマルチキャストブロードキャスト(MB)サービスを提供するための方法のフローチャートを概略的に示す。
【0074】
図5に示すフローチャートは、RANノードによって実行される以下のステップを含む。
【0075】
ステップ501:RANノードは、AMFノードから、端末デバイスがローカルサービスエリア外にあるか、または端末デバイスがMBセッションから削除されるべきであることを示すメッセージを受信する。
【0076】
ステップ502:RANノードは、端末デバイスがローカルサービスエリア外であると決定されたことに応じて、端末デバイスをMBセッションから削除する。
【0077】
図6は、本開示によるローカルサービスエリアでMBサービスを提供するための装置を示すブロック図である。
【0078】
図6を参照すると、装置60は、記憶デバイス610と、記憶デバイス610に結合されたプロセッサ620とを含む。記憶装置610は、コンピュータ命令を含むコンピュータプログラム630を記憶するように構成される。プロセッサ620は、コンピュータ命令を実行して、
図4または5に示される方法ステップの一部または全部を実行するように構成される。
【0079】
図7は、本開示に係る端末デバイスを示すブロック図である。
【0080】
図7を参照すると、端末デバイス70は、記憶デバイス710と、記憶デバイス710に結合されたプロセッサ720とを備える。記憶装置710は、コンピュータ命令を含むコンピュータプログラム730を記憶するように構成される。プロセッサ720は、以下のステップを実施するためにコンピュータ命令を実行するように構成される。
【0081】
AMFノードから、ローカルサービスエリアに関連付けられたMBセッションが利用不可能であるというメッセージを受信すること、および、
【0082】
ローカルサービスエリア内のMBサービスに関する手順の実行を終了または中断すること。
【0083】
オプションで、プロセッサは、手順が終了または中断されたことをユーザに通知するステップを実行するようにさらに構成され得る。
【0084】
図8は、本開示によるローカルMBサービスのためのセッション参加手順を概略的に示す。
【0085】
セッション参加手順は、MBセッションにおけるUEの関心を3GPPネットワークに通知するためにUEによって使用され得る。
【0086】
【0087】
ステップ800:UEが登録を実行し、PDUセッションが確立される。UEおよびAFは、たとえば、シグナリングと、アプリケーションレベルでのグループを確立するために、PDUセッションを使用する。詳細については、ここにその全体が参照により組み込まれている3GPP TS 23.468を参照されたい。
【0088】
ステップ801:AFは、NEF/MBSFにアロケートTMGIリクエスト()メッセージを送信して、新しいグループを識別するためのTMGIの割り当てを要求する。特に、ローカルサービスエリア情報は、NEF/MBSFへのTMGIリクエストの割り当てに追加的に含まれる。例示的な例では、ローカルサービスエリア情報は、cellIdリスト、gnodeBIdリスト、追跡エリアリスト、地理的エリアリスト、市民住所リスト、サービスエリアリスト、またはそれらの組合せであり得る。その中で、cellIdリスト、gnodeBIdリスト、および追跡エリアリストは、信頼ドメイン内に存在し、そのような情報を知っているAFによってのみ使用される。
【0089】
ステップ802:NEF/MBSFは、ローカルコンフィギュレーション(構成)に基づいて、グループを取り扱うMB-SMF(複数の場合)を選択し、MB-SMFに、アロケートTMGIリクエスト(Allocate TMGI Request())メッセージを送信する。特に、NEF/MBSFは、ローカルサービスエリア情報を、たとえば、3GPP TS 23.503(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)に明記されているロケーション基準に変換する。さらに、ロケーション基準は、MB-SMFへのアロケートTMGIリクエストに含まれる。
【0090】
オプションで、MBSFは、TMGI割り当てを行い、MBセッションコンテキストに格納し、MB-SMFへのメッセージに割り当てられたTMGIを含める。MBSFは、MB-SMFごとに事前構成されたTMGI範囲を有し得る。TMGI範囲はまた、どのMB-SMFがTMGIによって識別されるMBセッションを制御しているかをAMFが発見することを可能にするように、NRFにおいて構成/登録されるべきである。
【0091】
ステップ803:MB-SMFは、TMGI(オプションで事前に割り当てられたTMGIが使用されてもよい)と、N3のための下位レイヤマルチキャストIPアドレス(LL MCアドレス)と、N6トンネル情報と、を割り当て、その情報を、「非アクティブ」状態に設定された新しいMBセッションコンテキストに格納する。MB-SMFは、TMGIおよびN6トンネル情報をNEF/MBSFに返す。MB-SMFがTMGI割り当てを行う場合、MB-SMFは、たとえば、事前構成されたTMGI範囲からTMGIを割り当てることができる。
【0092】
ステップ804:NEF/MBSFは、「非アクティブ」状態に設定された新しいMBセッションコンテキストを確立し、受信された情報を格納し、アロケートTMGIレスポンス(TMGI)メッセージを送信することによってAFに対して応答する。
【0093】
ステップ805:MBセッションアナウンスメント(たとえば、3GPP TS 23.468(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を基準されたい)。AFは、グループ内のメンバーに、様々なグループ情報、たとえば、TMGI、HL MCアドレスなどを、通知する。特に、ローカルサービスエリア情報は、MBセッションアナウンスメントにも含まれる。HL MCアドレスは、グループ/TMGIのために、AFによって割り当てられ得る。
【0094】
ステップ806:UEは、UL NAS MB Session Join Request(TMGI)メッセージを送信することによって、MBセッションに参加したいという、その関心を示す。NG-RANは、NASメッセージをAMFに転送する。AMFは、そのUEコンテキストにTMGIを格納する。例示的な例では、UEが、ローカルサービスエリア外であると判定した場合、UEは、MBセッション参加リクエストをAMFに送信することを禁止される。
【0095】
ステップ807:AMFが、受信されたTMGIのためのMBセッションコンテキストをまだ有していない場合、AMFは、NRFに問い合わせることによって、TMGIのためのMB SMFを選択する。MBセッションリクエスト(TMGI、AMF ID)メッセージがMB SMFに送信されて、AMFのMBセッションへの関心をアナウンスする。MB-SMFがMBセッションレスポンス()メッセージを返すと、AMFは、TMGIのための「非アクティブ」状態のMBセッションコンテキストを作成する。特に、MB-SMFからAMFへのMBセッションレスポンスでは、ローカルMBSサービスのためにロケーション基準が含まれるべきである。
【0096】
UEがローカルサービスエリア内にあることをAMFが検出した場合、セッション参加手順はステップ808に進み、そうでない場合、セッション参加手順はステップ809に進む。
【0097】
ステップ808:AMFは、MB Session Join Accept(MBセッション参加承認)を、UEに、N2メッセージMBセッション参加と共にNG-RANに送信する。
【0098】
ステップ809:AMFは、MBセッション参加リクエストが拒否されたことを示すために、MBセッション拒否をUEに送信し、理由のインジケーションは、たとえば、ローカルサービスエリア外、である。
【0099】
図9は、本開示によるローカルMBサービスのためのセッション開始手順を概略的に示す。
【0100】
【0101】
ステップ901:ローカルMBSベアラをアクティブ化するために、AFは、NEFへのアクティベートMBSベアラリクエストにローカルサービスエリア情報を追加的に含める。
【0102】
ステップ902:NEF/MBSFは、ローカルサービスエリア情報を、たとえば、3GPP TS 23.503(これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれている)で規定されたロケーション基準に変換し、MB-SMFへのMBセッション開始リクエストにロケーション基準を含める。
【0103】
ステップ903:MB-SMFは、MBセッションのためのTMGIおよびサービス要件をPCFに送信する。PCFは、5G QoSプロファイルを返すが、MB-SMFは、これを、MBセッションのための5G認可済みQoSプロファイルとして使用する。
【0104】
ステップ904:MB-SMFは、リソースをセットアップするために、ロケーション基準に基づいてローカライズされたMB-UPFを選択する。
【0105】
ステップ905:MB-SMFは、MBセッション開始メッセージを、ロケーション基準情報とともに、先にMBセッションに参加しているすべてのAMFに送信する。
【0106】
ステップ905a:MB-SMFからMBセッション開始リクエストを受信した後、AMFは、参加しているUEがローカルサービスエリア内にあるかどうかをチェックする。ローカルサービスエリア外にあるそれらのUEについて、AMFは、それらのUEとMBセッションコンテキストとの間の関連付けを削除する。さらに、AMFは、NG-RANに通知するために、NAS MB Session Remove(NAS MBセッション削除)メッセージを、N2メッセージMB Session Remove(NGAP ID、TMGI)とともに、それらのUEに送信する。一例として、AMFは、UE2がローカルサービスエリア外にあることを検出するもの、と仮定する。
【0107】
ステップ906:AMFは、MBセッションリソースセットアップリクエストを、AMFからN2MBセッション参加メッセージを受信したローカルサービスエリア内の関連RANノードにのみ送信する。ロケーション基準は、MBセッションリソースセットアップリクエストの中に含まれる。
【0108】
ステップ907~910:RANノードは、ローカルサービスエリア内の参加したUEにコンテンツを配信するためのダウンリンクリソースを確立するために、ローカルMBサービスのロケーション基準に従う。
【0109】
ステップ911:AMFは、MBセッション開始Ack(TMGI)をMB-SMFに送信する。
【0110】
ステップ912~913.MB-SMFは、MBセッション開始Ack(TMGI)メッセージをNEF/MBSFに送信する。N6トンネル情報がまだAFに提供されていない場合、それはレスポンス(応答)に含まれる。NEF/MBSFは、N6トンネル情報を含むアクティベートMBSベアラレスポンスをAFに送信する。
【0111】
ステップ913a:AMFから受信したロケーション基準に基づいてローカルサービスエリア外にある、いくつかの参加UEをRANが検出した場合、RANは、MBセッションからそれらのUEを削除する。これらのUEを削除するために、RANは、NGAP IDリストおよびTMGIを用いて、N2メッセージMBセッション削除をAMFに送信する。AMFは、それらのUEとMBセッションコンテキストとの間の関連付けを削除する。
【0112】
ステップ913b:AMFは、NAS MB Session Remove(NAS MBセッション削除)メッセージをそれらのUEに個別に送信する。たとえば、この手順で、RANは、UE3がローカルサービスエリア外にあることを検出し、AMFは、MB Session Remove(MBセッション削除)をUE3に送信する。
【0113】
ステップ914~915:MBセッションがアクティブになる。AFは、N6トンネル情報を使用してDLメディアストリームの送信を開始するか、または、オプションで、トンネルされていない、すなわち、HL MCアドレスを使用するIPマルチキャストストリームとしての送信を開始する。
【0114】
ステップ916:NG-RANは、DL PTMまたはPTPリソースを使用して、受信されたDLメディアストリームを送信する。
【0115】
ステップ917~918別のUE(たとえば、UE4)は、MBSセッションに参加することを要求する。AMFは、UE4がローカルサービスエリアに位置するかどうかをチェックする。UE4がエリア内にある場合、AMFは、要求を受け入れ、新たに参加したUEをNG-RANに通知し、そうでない場合、つまり、UE4がエリア内にない場合、AMFは、UE4からのMBセッション参加を拒否する。
【0116】
図10は、本開示によるgNB間Xnハンドオーバのための手順を概略的に示す。
【0117】
図10に示す手順の詳細については、3GPP TR 23.757の節6.11「Solution #11:Xn Handover of MB Sessions」を参照されたい。
ケース1
【0118】
この場合、ハンドオーバリクエストをターゲットNG-RANに送信する前に(すなわち、
図10のステップ1)、ソースNG-RANは、UEがハンドオーバ後にローカルサービスエリア外になるというイベントを検出すると仮定する。イベントを検出すると、ソースNG-RANは、N2メッセージ:MBセッション削除をAMFに送信することができる。N2メッセージに応答して、AMFは、NASメッセージMBセッション削除をUEに送信して、5MBSサービスからそれを削除する。その後、関連するMBセッション情報は、UEコンテキストから削除され、ハンドオーバプロシージャは、ユニキャストハンドオーバのように実行される。
ケース2
【0119】
ケース2で、AMFは、UEがハンドオーバ後にローカルMBSサービスエリア外になるというイベントを検出すると仮定する。イベントを検出すると、次のオプションの手順を使用できる:
オプション1
【0120】
AMFは、
図10のステップ2aの後に、N2メッセージ:MBセッション削除をターゲットNG-RANに送信することができる。レスポンスとして、ターゲットNG-RANは、5MBSサービスからUEを削除する。その結果、
図10のステップ2b、2c、および3は、実行またはトリガされない。ハンドオーバを完了した後(すなわち、
図10のステップ5の後)、AMFは、NASメッセージ:MBセッション削除をUEに送信して、それが5MBSサービス配信から削除されることを通知することができる。
オプション2
【0121】
AMFは、
図10のステップ10aにおいて、MBセッション参加をターゲットNG-RANに送信することをトリガしない。その結果、
図10のステップ10b、10c、および11はトリガされない。その後、AMFは、NASメッセージ:MBセッション削除をUEに送信して、5MBSサービス配信から削除されることを通知することができる。
ケース3
【0122】
ケース3では、ソースNG-RANおよびAMFの両方が、ハンドオーバが完了するまでにUEがローカルサービスエリアから移動していることを検出できないと仮定する。したがって、
図10のステップ2bおよびステップ10bにおいて、AMFは、ターゲットNG-RANへのMBセッションリソースセットアップリクエストの中にロケーション基準パラメータを含める。ターゲットNG-RANが、ハンドオーバ後にUEがローカルMBSサービスエリア外にあることを検出する場合、以下のオプションの手順が利用可能である。
オプション3
【0123】
ターゲットNG-RANは、
図10のステップ2bの後に、N2メッセージ:MBセッション削除をAMFに送信する。その結果、
図10のステップ2cおよび3はトリガされない。ハンドオーバを完了した後(すなわち、
図10のステップ5の後)、AMFは、NASメッセージ:MBセッション削除をUEに送信して、それが5MBSサービス配信から削除されることを通知することができる。
オプション4
【0124】
ターゲットNG-RANは、
図10のステップ10bの後に、N2メッセージ:MBセッション削除をAMFに送信する。その結果、ステップ10cおよび11はトリガされない。ハンドオーバを完了した後(すなわち、
図10のステップ5の後)、AMFは、NASメッセージ:MBセッション削除をUEに送信して、それが5MBSサービス配信から削除されることを通知することができる。
【0125】
図11は、本開示によるNG-RANノード間N2をベースとしたハンドオーバである、gNB間Xnハンドオーバのための手順を概略的に示す。
【0126】
図11に示す手順の詳細については、3GPP TR 23.757の節6.12「Solution #12:N2 Handover of MB Sessions」を参照されたい。
ケース4
【0127】
この場合、ソースAMFにハンドオーバリクエストを送信する(すなわち、
図11のステップ1)前に、ソースNG-RANは、UEがハンドオーバ後にローカルサービスエリア外になるというイベントを検出すると仮定する。イベントを検出すると、ソースNG-RANは、N2メッセージ:MBセッション削除をソースAMFに送信することができる。N2メッセージに応答して、ソースAMFは、5MBSサービスからそれを削除するために、NASメッセージMBセッション削除をUEに送信する。その後、関連するMBセッション情報は、UEコンテキストから削除され、ハンドオーバプロシージャは、ユニキャストハンドオーバのように実行される。
ケース5
【0128】
この場合、
図11のステップ1の後にハンドオーバリクエストを受信すると、ソースAMFは、UEがハンドオーバ後にローカルMBSサービスエリア外になることになるというイベントを検出すると仮定する。イベントを検出すると、ソースAMFは、関連するMBセッション情報をUEコンテキストから削除すべきであり、ハンドオーバプロシージャは、ユニキャストハンドオーバとまったく同様に実行される。NASメッセージの場合、AMFからUEへのMBセッション削除を、ソースAMFは、直ちにUEに送信することができる。あるいは、ソースAMFは、ステップ3において、ターゲットAMFにパラメータである、
図11のNamf_Communication_CreateUEContextRequest (たとえば、endUENASRemove)、を送信することができる。ターゲットAMFは、有効にされたパラメータを受信すると、ハンドオーバプロシージャの後(すなわち、
図11のステップ12の後)に、NASメッセージ:MBセッション削除をUEに送信すべきである。
ケース6
【0129】
この場合、ターゲットAMFは、UEがハンドオーバ後にローカルMBSサービスエリア外になるというイベントを検出すると仮定する。イベントを検出すると、ターゲットAMFは、
図11のステップ7cでNmbsmf_MBSession_UpdateMBContext Startによりロケーション基準を取得し、このステップの後、ターゲットAMFは、UEがハンドオーバ後にローカルMBSサービスエリア外になることを決定することができる。その後、ターゲットAMFは、関連するMBセッション情報をUEコンテキストからローカルで削除し、
図11のステップ7d、7e、および7fはトリガされない。ハンドオーバプロシージャの後(すなわち、
図11のステップ12の後)、ターゲットAMFは、NASメッセージ:MBセッション削除をUEに送信すべきである。
ケース7
【0130】
この場合、ターゲットNG-RANは、UEがハンドオーバ後にローカルMBSサービスエリアにないことを検出すると仮定する。イベントを検出すると、ターゲットNG-RANは、MBセッションリソースセットアップリクエストにおける
図11のステップ7dのロケーション基準を得るべきである。ターゲットNG-RANは、関連するMBセッション情報をUEコンテキストからローカルで削除し、N2メッセージ:MBセッション削除をターゲットAMFに送信すべきである。ハンドオーバプロシージャの後(すなわち、
図11のステップ12の後)、ターゲットAMFは、NASメッセージ:MBセッション削除をUEに送信すべきである。
【0131】
前述の実施形態は、制限する代わりに例示的なものであり、代替実施形態は、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、当業者によって設計され得ることに留意されたい。「含む(include)」、「含む(including)」、「含む(comprise)」、および「含む(comprising)」などの表現は、本明細書および特許請求の範囲に列挙されていないが存在する要素またはステップを除外しない。また、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに別段の指示をしない限り、複数の指示対象を含むことに留意されたい。実施形態は、いくつかの異なる要素を含むハードウェアによって、または適切にプログラムされたコンピュータによって達成することができる。いくつかの手段を列挙するユニットクレームにおいて、これらの手段のうちのいくつかは、同じハードウェアアイテムにおいて具体的に具現化され得る。第1、第2、第3のような単語の使用は、単に名前として説明することができる順序を表すものではない。