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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 37/12 20060101AFI20240315BHJP
   D06F 23/04 20060101ALI20240315BHJP
【FI】
D06F37/12 K
D06F23/04
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019237022
(22)【出願日】2019-12-26
(65)【公開番号】P2021104211
(43)【公開日】2021-07-26
【審査請求日】2022-11-25
(73)【特許権者】
【識別番号】512128645
【氏名又は名称】青島海爾洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】307036856
【氏名又は名称】アクア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】弁理士法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 由佳
(72)【発明者】
【氏名】三觜 紳平
(72)【発明者】
【氏名】竹村 ゆい
(72)【発明者】
【氏名】北山 真紀
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-268851(JP,A)
【文献】特開2015-043866(JP,A)
【文献】特開平10-328488(JP,A)
【文献】特開2017-099486(JP,A)
【文献】特開2014-090895(JP,A)
【文献】特開2017-131370(JP,A)
【文献】特開2010-119632(JP,A)
【文献】特開2019-050990(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0235960(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第103806254(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 37/12
D06F 23/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯物を収容し、洗濯水が溜められる円筒状の洗濯槽であって、前記洗濯槽の円中心を通る回転軸線まわりに回転可能な洗濯槽と、
前記洗濯槽の内面部において前記回転軸線まわりの回転方向に分散して並ぶ複数の装着部と、
前記複数の装着部のそれぞれに対して着脱可能に装着され、マグネシウムペレットを収容する収容部とを含み、
前記回転軸線は、垂直方向または垂直方向に対する傾斜方向に延び、
前記装着部は、
前記洗濯槽の底壁側に配置された入口と、前記入口よりも高い位置に配置されて前記洗濯槽内に臨む出口とを有して、前記洗濯槽内の洗濯水を前記入口から汲み上げて前記出口から前記洗濯槽内に戻すための循環水路を構成し、
前記収容部は、
前記循環水路を流れる洗濯水の通り道となる第1内部空間と、前記第1内部空間を流れる洗濯水から異物を捕獲するフィルタとを有する外収容部と、
前記外収容部に対して着脱可能であって前記第1内部空間に収容され、前記第1内部空間を流れる洗濯水の通り道となる第2内部空間を有し、前記第2内部空間にマグネシウムペレットを収容する内収容部とを含み、
前記第2内部空間は、上下方向に並んでマグネシウムペレットを収容する複数の収容室に区画されている、洗濯機。
【請求項2】
れぞれの前記収容室におけるマグネシウムペレットの収容量は、下側の収容室ほど多い、請求項に記載の洗濯機。
【請求項3】
それぞれの前記収容室においてマグネシウムペレットが占める割合は、70%以下である、請求項に記載の洗濯機。
【請求項4】
洗濯物を収容し、洗濯水が溜められる円筒状の洗濯槽であって、前記洗濯槽の円中心を通る回転軸線まわりに回転可能な洗濯槽と、
前記洗濯槽の内面部において前記回転軸線まわりの回転方向に分散して並ぶ複数の装着部と、
前記複数の装着部のそれぞれに対して着脱可能に装着され、マグネシウムペレットを収容し、前記回転方向に延びる円弧状の収容部とを含む、洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
マグネシウムを用いた洗濯方法が知られる。洗濯機の水槽にマグネシウムを投入すると、マグネシウム(Mg)と水槽内の水(HO)とが化学反応して、水酸化マグネシウム(Mg(OH))と水素(H)とが発生し、水槽内の水が、マグネシウムイオン(Mg2+)および水酸化物イオン(OH)を含んだアルカリイオン水に改質される。アルカリイオン水は、洗剤と同様に油脂分を分解する作用を有するので、アルカリイオン水によって水槽内の洗濯物から汚れを落とすことができる。また、アルカリイオン水は、除菌作用を有するので、水槽内の洗濯物および水槽そのものをマイナスイオン水によって除菌することができる。
【0003】
下記特許文献1に記載されたアルカリイオン水生成用具は、スポンジによって構成された本体部と、本体部内に収納される多数個のマグネシウムペレットとを有する。アルカリイオン水生成用具は、洗濯物とともに洗濯機の水槽内に投入される。水槽内に水が注入されると、アルカリイオン水生成用具内のマグネシウムペレットから水槽内の水にマグネシウムが溶出するので、マグネシウムと水槽内の水とが化学反応してアルカリイオン水が生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-99486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
マグネシウムによって洗濯物を効果的に洗濯するためには、水槽へのマグネシウムの投入量を増やせばよい。ところで、一般的な洗濯機は、回転可能な洗濯槽を水槽内に備え、一般的な洗濯運転は、洗濯槽の脱水回転によって洗濯物を脱水する脱水工程を含む。一方、特許文献1に記載のアルカリイオン水生成用具は、水槽内において水中で浮遊する。このようなアルカリイオン水生成用具において、水槽へのマグネシウムの投入量を増やすためにマグネシウムペレットの収納量を増やすと、脱水工程では、重量が増加した状態で浮遊するアルカリイオン水生成用具の影響によって洗濯槽が偏心回転することにより、脱水工程を円滑に実施することが困難である。また、マグネシウムペレットの表面には、水との接触に伴って酸化膜が形成され、これにより、マグネシウムが次第に溶出しにくくなる。つまり、マグネシウムが、使用に伴って水と化学反応しにくくなる。そこで、定期的なメンテナンスによって、マグネシウムペレットの表面から酸化膜を除去したりマグネシウムペレットを新品に交換したりする必要がある。
【0006】
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、円滑な脱水工程を実現しつつ、マグネシウムによって洗濯物を効果的に洗濯することができ、マグネシウムのメンテナンス性の向上を図れる洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、洗濯物を収容し、洗濯水が溜められる円筒状の洗濯槽であって、前記洗濯槽の円中心を通る回転軸線まわりに回転可能な洗濯槽と、前記洗濯槽の内面部において前記回転軸線まわりの回転方向に分散して並ぶ複数の装着部と、前記複数の装着部のそれぞれに対して着脱可能に装着され、マグネシウムペレットを収容する収容部とを含む、洗濯機である。
【0008】
また、本発明は、前記回転軸線が、垂直方向または垂直方向に対する傾斜方向に延び、前記装着部が、前記洗濯槽の底壁側に配置された入口と、前記入口よりも高い位置に配置されて前記洗濯槽内に臨む出口とを有して、前記洗濯槽内の洗濯水を前記入口から汲み上げて前記出口から前記洗濯槽内に戻すための循環水路を構成することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、前記収容部が、前記循環水路を流れる洗濯水の通り道となる第1内部空間と、前記第1内部空間を流れる洗濯水から異物を捕獲するフィルタとを有する外収容部と、前記外収容部に対して着脱可能であって前記第1内部空間に収容され、前記第1内部空間を流れる洗濯水の通り道となる第2内部空間を有し、前記第2内部空間にマグネシウムペレットを収容する内収容部とを含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記第2内部空間が、上下方向に並んでマグネシウムペレットを収容する複数の収容室に区画され、それぞれの前記収容室におけるマグネシウムペレットの収容量が、下側の収容室ほど多いことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、それぞれの前記収容室においてマグネシウムペレットが占める割合が、70%以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、洗濯機では、脱水工程として、洗濯物を収容した洗濯槽の回転により生じた遠心力によって洗濯槽内の洗濯物が脱水される。洗濯槽の内面部には、複数の装着部が洗濯槽の回転方向に分散して並び、それぞれの装着部には、マグネシウムペレットを収容した収容部が着脱可能に装着される。これにより、対応する装着部に1つずつ装着された複数の収容部も、洗濯槽の内面部において洗濯槽の回転方向に分散して並ぶ。そのため、洗濯槽へのマグネシウムペレットの投入量を増加しても、これらのマグネシウムペレットは、それぞれの収容部に少量ずつ分散して収容されるので、洗濯槽の回転バランスを崩さない。従って、脱水工程時には、洗濯槽は、増加したマグネシウムペレットの影響を受けずに円滑に回転できる。そして、増加したマグネシウムペレットと洗濯槽内の洗濯水とが化学反応することによって、洗濯に寄与するアルカリイオン水が多量に生成される。また、洗濯水との接触に伴ってマグネシウムペレットの表面に酸化膜が形成されても、使用者は、収容部を装着部から離脱させて、収容部内のマグネシウムペレットをメンテナンスした後に、収容部を装着部に装着し直すことができる。以上の結果、円滑な脱水工程を実現しつつ、マグネシウムによって洗濯物を効果的に洗濯することができ、マグネシウムのメンテナンス性の向上を図れる。
【0013】
また、本発明によれば、収容部は、洗濯槽内の洗濯水を汲み上げて洗濯槽内に戻す循環水路に装着される。これにより、収容部に収容されたマグネシウムペレットと、循環水路を流れる洗濯水との化学反応が促進されることによって、多量のアルカリイオン水が生成されるとともに、生成されたアルカリイオン水が積極的に洗濯槽内の洗濯物に浴びせられる。そのため、マグネシウムペレットのマグネシウムから生成された多量のアルカリイオン水によって洗濯物を効果的に洗濯することができる。
【0014】
また、本発明によれば、収容部において、マグネシウムペレットは、外収容部の第1内部空間に収容された内収容部の第2内部空間に収容される。第1内部空間および第2内部空間は、循環水路を流れる洗濯水の通り道であるので、収容部に収容されたマグネシウムペレットと、第1内部空間および第2内部空間を流れる洗濯水との化学反応が促進されることによって、多量のアルカリイオン水が生成される。そのため、マグネシウムペレットのマグネシウムから生成された多量のアルカリイオン水によって洗濯物を効果的に洗濯することができる。さらに、内収容部が外収容部に対して着脱可能であるので、使用者は、収容部を装着部から離脱させて外収容部と内収容部とに分離して、内収容部内のマグネシウムペレットをメンテナンスした後に、離脱時とは逆の手順で収容部を装着部に装着し直すことができる。これにより、マグネシウムのメンテナンス性の向上を図れる。
【0015】
また、本発明によれば、マグネシウムペレットを収容する第2内部空間は、上下方向に並ぶ複数の収容室に区画され、それぞれの収容室におけるマグネシウムペレットの収容量は、下側の収容室ほど多い。つまり、洗濯水を汲み上げる循環水路において多量の洗濯水が勢いよく流れる下側の収容室ほどマグネシウムペレットの収容量が多く、下側の収容室と比べて洗濯水の流量が少なく洗濯水の勢いが弱い上側の収容室ほどマグネシウムペレットの収容量が少ない。このように、それぞれの収容室には、それぞれの収容室における洗濯水の流量および勢いに応じた適切な収容量のマグネシウムペレットが収容されるので、それぞれの収容室では、洗濯水の流れに応じてマグネシウムペレットが活発に動く。これにより、マグネシウムペレットと洗濯水とが効果的に化学反応することによってアルカリイオン水の生成が促進されるので、第2内部空間全体では多量のアルカリイオン水を生成することができる。そのため、マグネシウムペレットのマグネシウムから生成された多量のアルカリイオン水によって洗濯物を効果的に洗濯することができる。
【0016】
また、本発明によれば、それぞれの収容室においてマグネシウムペレットが占める割合が70%以下であることにより、収容室において個々のマグネシウムペレットが活発に動けるので、マグネシウムペレットにおける洗濯水との接触面積を広く確保することができる。そのため、それぞれの収容室では、個々のマグネシウムペレットと洗濯水とが効果的に化学反応することによってアルカリイオン水の生成が促進されるので、第2内部空間全体では多量のアルカリイオン水を生成することができる。そのため、マグネシウムペレットのマグネシウムから生成された多量のアルカリイオン水によって洗濯物を効果的に洗濯することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】この発明の一実施形態に係る洗濯機の模式的な縦断面右側面図である。
図2】洗濯機に含まれるガイドカバーおよび収容部の斜視図である。
図3】収容部の分解斜視図である。
図4】収容部に含まれる内収容部の正面図である。
図5図4のA-A矢視断面図である。
図6図4のB-B矢視断面図である。
図7】ガイドカバーおよび装着途中における収容部の斜視図である。
図8】ガイドカバーおよび装着状態における収容部の斜視図である。
図9】洗濯機の要部について一部に縦断面を含む斜視図である。
図10図9の要部拡大図である。
図11】変形例に係る洗濯機の要部について一部に縦断面を含む斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る洗濯機1の模式的な縦断面右側面図である。図1の紙面に直交する方向を洗濯機1の左右方向Xといい、図1における左右方向を洗濯機1の前後方向Yといい、図1における上下方向を洗濯機1の上下方向Zという。左右方向Xのうち、図1の紙面における奥側を左側X1といい、図1の紙面における手前側を右側X2という。前後方向Yのうち、図1における左側を前側Y1といい、図1における右側を後側Y2という。上下方向Zのうち、上側を上側Z1といい、下側を下側Z2という。
【0019】
洗濯機1は、その外殻をなす筐体2と、筐体2内に収容されて洗濯水が溜められる水槽3と、水槽3内に収容される洗濯槽4と、洗濯槽4内に収容される回転翼5と、洗濯槽4および回転翼5を回転させる駆動力を発生するモータ6と、モータ6の駆動力を洗濯槽4や回転翼5に伝達する伝達機構7とを含む。洗濯機1は、洗濯槽4内に配置されて洗濯水を循環させるためのガイドカバー8と、マグネシウムペレットMを収容し、ガイドカバー8に装着される収容部9とをさらに含む。洗濯水は、水道水や、水道水に洗剤などが溶けた水のことである。
【0020】
筐体2は、例えば金属製であり、ボックス状に形成される。上面2Aには、筐体2の内外を連通させる開口15が形成される。上面2Aには、開口15を開閉する扉16が設けられる。上面2Aにおいて開口15の周囲の領域には、液晶操作パネルなどで構成された操作部17が設けられる。洗濯機1の使用者は、操作部17を操作することによって、洗濯機1で実行される洗濯運転についての運転条件を自由に選択したり、洗濯機1に対して洗濯運転の開始や停止などを指示したりすることができる。
【0021】
水槽3は、例えば樹脂製であり、有底円筒状に形成される。水槽3は、上下方向Zに沿って配置された略円筒状の円周壁3Aと、円周壁3Aの中空部分を下側Z2から塞いだ底壁3Bと、円周壁3Aの上端縁を縁取りつつ円周壁3Aの円中心側へ張り出したリング状の環状壁3Cとを有する。環状壁3Cの内側には、円周壁3Aの中空部分に上側Z1から連通する出入口18が形成される。出入口18は、筐体2の開口15に対して下側Z2から対向し、連通した状態にある。環状壁3Cには、出入口18を開閉する扉19が設けられる。底壁3Bは、略水平に延びる円板状に形成され、底壁3Bの円中心位置には、底壁3Bを貫通する貫通孔3Dが形成される。
【0022】
水槽3の環状壁3Cには、水道水の蛇口につながった給水路20が上側Z1から接続され、水道水が給水路20から水槽3内に供給される。給水路20の途中には、給水手段の一例としての給水弁21が設けられる。給水弁21は、給水を開始したり停止したりするために開閉される。水槽3の底壁3Bには、排水路22が下側Z2から接続され、水槽3内の水は、排水路22から機外に排出される。排水路22の途中には、排水手段の一例としての排水弁23が設けられる。排水弁23は、排水を開始したり停止したりするために開閉される。
【0023】
洗濯槽4は、例えば金属製であり、水槽3よりも一回り小さい有底円筒状に形成され、内部に洗濯物Lを収容することができる。洗濯槽4は、上下方向Zに沿って配置された略円筒状の円周壁4Aと、洗濯槽4の下端に設けられて円周壁4Aの中空部分を下側Z2から塞いだ底壁4Bとを有する。なお、円周壁4Aと底壁4Bとの境界部分、つまり円周壁4Aの下端部と底壁4Bの外周部とは、樹脂製であってもよい(後述する図9参照)。
【0024】
円周壁4Aの内周面と底壁4Bの上面とは、洗濯槽4の内面部である。洗濯槽4の上端には、円周壁4Aの内周面の上端によって縁取られた出入口24が形成される。出入口24は、円周壁4Aの中空部分を上側Z1に露出させ、水槽3の出入口18に下側Z2から連通した状態にある。使用者は、開放された開口15、出入口18および出入口24を介して、洗濯槽4に対して上側Z1から洗濯物Lを出し入れする。
【0025】
洗濯槽4は、水槽3内に同軸上で収容される。水槽3内に収容された状態の洗濯槽4は、洗濯槽4の円中心を通って上下方向Zに延びる回転軸線Jまわりに回転可能である。この実施形態における回転軸線Jは、厳密には垂直方向に延びるが、垂直方向に対する傾斜方向に延びてもよい。傾斜方向は、一例として上側Z1へ向かうにつれて前側Y1へずれる方向である。回転軸線Jは、水槽3の円中心も通る。洗濯槽4の回転方向は、回転軸線Jまわりの周方向Pと一致する。以下では、回転軸線Jを中心とする径方向を径方向Rといい、径方向Rのうち、回転軸線Jに向う側を径方向内側R1といい、回転軸線Jから離れる側を径方向外側R2という。洗濯槽4の円周壁4Aおよび底壁4Bには、貫通孔4Cが複数形成され、水槽3内の洗濯水は、貫通孔4Cを介して水槽3と洗濯槽4との間で行き来できる。これにより、洗濯槽4にも洗濯水が溜められ、水槽3内の水位と洗濯槽4内の水位とは、一致する。
【0026】
円周壁4Aの内周面の上端部には、周方向Pに沿う環状のバランサ25が取り付けられる。バランサ25は、回転時における洗濯槽4の振動を低減させるものであって、バランサ25の内部の空洞25Aには、振動低減に寄与するための塩水などの液体が収容される。
【0027】
洗濯槽4の底壁4Bは、水槽3の底壁3Bに対して上側Z1に間隔を隔てて略平行に延びる円板状に形成される。底壁4Bにおいて回転軸線Jと一致する円中心位置には、底壁4Bを上下方向Zに貫通する貫通孔4Dが形成される。底壁4Bには、貫通孔4Dを取り囲みつつ回転軸線Jに沿って下側Z2へ延び出た管状の支持軸26が設けられる。支持軸26は、水槽3の底壁3Bの貫通孔3Dに挿通されて、支持軸26の下端部は、底壁3Bよりも下側Z2に位置する。
【0028】
回転翼5は、いわゆるパルセータであり、回転軸線Jを円中心とする円盤状に形成され、洗濯槽4内において底壁4B上に配置される。回転翼5において洗濯槽4の出入口24を臨む上面には、上側Z1へ隆起しつつ回転軸線Jを円中心として放射状に配置された複数の隆起部5Aが設けられる。回転翼5の下面には、回転軸線Jを円中心として放射状に配置された複数の裏羽根5Bが設けられる。洗濯槽4の内部空間において回転翼5の裏羽根5Bが配置された下端部を、スペースSという。回転翼5には、その円中心から回転軸線Jに沿って下側Z2へ延びる回転軸27が設けられる。回転軸27は、支持軸26の中空部分に挿通されて、回転軸27の下端部は、水槽3の底壁3Bよりも下側Z2に位置する。
【0029】
モータ6は、インバータモータなどの電動モータである。モータ6は、筐体2内において、水槽3の下側Z2に配置される。モータ6は、回転軸線Jを中心として回転する出力軸28を有し、駆動力を発生して出力軸28から出力する。
【0030】
伝達機構7は、支持軸26および回転軸27のそれぞれの下端部と、モータ6から上側Z1に突出した出力軸28の上端部との間に介在される。伝達機構7は、モータ6が出力軸28から出力する駆動力を、支持軸26および回転軸27の一方または両方に対して選択的に伝達する。伝達機構7として、公知のものが用いられる。モータ6からの駆動力が支持軸26に伝達されると、洗濯槽4が、モータ6の駆動力を受けて周方向Pに回転する。モータ6からの駆動力が回転軸27に伝達されると、回転翼5が、モータ6の駆動力を受けて周方向Pに回転する。
【0031】
ガイドカバー8は、複数存在し、この実施形態では、3つのガイドカバー8が円周壁4Aの内周面において周方向Pに分散して並ぶ(図9参照)。これらのガイドカバー8は、周方向Pに等間隔で配置されることが好ましい。それぞれのガイドカバー8は、洗濯槽4の円周壁4Aの下端部から上側Z1へ延びる樋状であって例えば樹脂製であり、その平断面は、例えば径方向内側R1へ凸湾曲した円弧状に形成される。ガイドカバー8の上端部は、バランサ25の手前までの高さ位置に配置される。ガイドカバー8は、円周壁4Aの一部を径方向内側R1から覆うように円周壁4Aに固定される。これにより、ガイドカバー8と円周壁4Aとの間には、洗濯槽4内において円周壁4Aの下端部からガイドカバー8の上端部まで上側Z1へ延びる循環水路29が形成される。つまり、ガイドカバー8は、循環水路29を構成する。ガイドカバー8が複数存在するので、循環水路29も複数設けられ、この実施形態では、3つの循環水路29が周方向Pに分散して等間隔で並ぶ。
【0032】
循環水路29の下端部は、循環水路29の入口29Aとして、洗濯槽4の内部空間において回転翼5の裏羽根5Bが配置されたスペースSに対して径方向外側R2から接続される。つまり、入口29Aは、洗濯槽4の底壁4B側に配置される。図2を参照して、ガイドカバー8は、周方向P、図2では左右方向における中心と基準として対称に構成される。上下方向Zにおけるガイドカバー8の途中部には、ガイドカバー8を径方向Rに貫通した開口8Aが形成される。開口8Aは、例えば上下方向Zに長い長方形状である。循環水路29において開口8Aから径方向内側R1に露出された部分は、出口29Bであり、出口29Bは、入口29Aよりも高い位置に配置されて洗濯槽4内に臨む。
【0033】
ガイドカバー8には、開口8Aの上縁を縁取りつつ周方向Pに水平に延びる上位置決め部8Bが設けられる。周方向Pにおける上位置決め部8Bの中央には、径方向外側R2かつ上側Z1へ窪んだ凹部8Cが形成される。開口8Aにおける周方向Pの一方側の縁、図2では左縁には、上下方向Zへ延びる角柱状の第1横位置決め部8Dと、第1横位置決め部8Dよりも径方向外側R2かつ開口8A内にはみ出して配置されて上下方向Zへ延びる角柱状の第2横位置決め部8Eと、開口8Aの下縁の近傍において径方向外側R2かつ下側Z2へ延びる第1支持溝8Fとが設けられる。開口8Aにおける周方向Pの他方側の縁、図2では右縁には、上下方向Zへ細長く延びる角柱状の第3横位置決め部8Gと、第3横位置決め部8Gよりも径方向外側R2かつ開口8A内にはみ出して配置されて上下方向Zへ細長く延びる角柱状の第4横位置決め部8Hと、開口8Aの下縁の近傍において径方向外側R2かつ下側Z2へ延びる第2支持溝8Jとが設けられる。第1支持溝8Fおよび第2支持溝8Jのそれぞれの上端部は、ガイドカバー8における径方向内側R1の表面から露出される。
【0034】
収容部9は、ガイドカバー8の開口8Aにぴったり収まる全体形状を有し、具体的には、径方向Rに扁平かつ上下方向Zに長いボックス状である。収容部9は、その外殻をなすボックス状の外収容部31と、外収容部31内に収容されたボックス状の内収容部32とを含む。収容部9は、周方向Pにおける中心と基準として対称に構成される。外収容部31および内収容部32も同様である。
【0035】
外収容部31は、径方向内側R1から見て開口8Aとほぼ一致した長方形板状の正面壁31Aと、正面壁31Aの上端縁から径方向外側R2へ延びる天壁31Bとを有する。外収容部31は、周方向Pの一方側の縁、図2における左縁から径方向外側R2へ延びる第1側壁31Cと、周方向Pの他方側の縁、図2における右縁から径方向外側R2へ延びる第2側壁31Dとをさらに有する。
【0036】
正面壁31Aには、外収容部31を径方向Rに貫通する複数の内開口31Eが均等に並んで形成される。この実施形態では、12個の略矩形状の内開口31Eが、縦6列横2列に等間隔で並んで正面壁31Aの全体に分布して形成される。それぞれの内開口31Eの全域は、例えばネットなどで構成されたシート状のフィルタ33によって覆われる。なお、各図では、内開口31Eを通して外収容部31内が見えるように、フィルタ33は、便宜上、透明にしてある。
【0037】
天壁31Bは、周方向Pに長い板状であり、第1側壁31Cおよび第2側壁31Dの上端間に架設される。周方向Pにおける天壁31Bの両端縁は、径方向外側R2へ向かうにつれて互いに接近する階段状に形成される。天壁31Bの上面において周方向Pにおける中央部には、正面壁31A寄りに配置されて上側Z1へ突出した摘み31Fと、摘み31Fの径方向外側R2に配置されて下側Z2へ窪んだ凹み31Gと、凹み31Gの径方向外側R2に配置されて上側Z1へ突出した突起31Hとが設けられる。
【0038】
第1側壁31Cは、上下方向Zに長い板状であり、周方向Pにおける天壁31Bの端縁に沿って階段状に折れ曲がって形成される。第1側壁31Cは、正面壁31Aに最も近い第1段部31Jと、第1段部31Jよりも径方向外側R2かつ外収容部31の中心側に配置された第2段部31Kとを有する。第2側壁31Dは、上下方向Zに長い板状であり、周方向Pにおける天壁31Bの端縁に沿って階段状に折れ曲がって形成される。第2側壁31Dは、正面壁31Aに最も近い第3段部31Lと、第3段部31Lよりも径方向外側R2かつ外収容部31の中心側に配置された第4段部31Mとを有する。
【0039】
第1側壁31Cにおいて正面壁31Aの下端部の最寄りの領域には、円柱状の第1支持軸31Nが設けられる。第2側壁31Dにおいて正面壁31Aの下端部の最寄りの領域には、円柱状の第2支持軸31Pが設けられる。第1支持軸31Nおよび第2支持軸31Pは、外収容部31において周方向Pにおける両外側へ突出して設けられる。
【0040】
図3は、収容部9の分解斜視図である。外収容部31は、径方向Rに扁平で上下方向Zに長い第1内部空間31Qを有する。第1内部空間31Qは、正面壁31Aによって径方向内側R1から区画され、天壁31Bによって上側Z1から区画され、第1側壁31Cおよび第2側壁31Dによって周方向Pの両側から区画される。第1側壁31Cは、第2段部31Kから第2側壁31D側へ延びた第1延設部31Rをさらに有する。第2側壁31Dは、第4段部31Mから第1側壁31C側へ延びた第2延設部31Sをさらに有する。第1延設部31Rおよび第2延設部31Sは、上下方向Zに延びる帯状であって、互いに平行に配置される。外収容部31は、第1延設部31Rと第2延設部31Sとの間に区画されて第1内部空間31Qを径方向外側R2へ開放する外開口31Tと、正面壁31A、第1側壁31Cおよび第2側壁31Dのそれぞれの下端によって区画されて第1内部空間31Qを下側Z2へ開放する下開口31Uとを有する。外開口31Tの下端と下開口31Uとは、つながった状態にある。
【0041】
内収容部32は、外収容部31の第1内部空間31Qとほぼ一致したボックス状であり、径方向Rに扁平で上下方向Zに長い。内収容部32は、上下方向Zに長い長方形板状の正面壁32Aと、正面壁32Aに対して径方向外側R2に配置されて正面壁32Aより幅狭な長方形板状の背面壁32Bと、正面壁32Aおよび背面壁32Bの下端間に架設された下壁32Cと、正面壁32Aおよび背面壁32Bの上端間に架設された上壁32Dとを有する。内収容部32は、周方向Pの一方側、図3における左側の第1側壁32Eと、周方向Pの他方側、図3における右側の第2側壁32Fとをさらに有する。
【0042】
正面壁32Aには、正面壁32Aを径方向Rに貫通した第1正面開口32G、第2正面開口32H、第3正面開口32Jおよび第4正面開口32Kが、下側Z2からこの順に並んで形成される。これらの正面開口は、縦長のスリットである。この実施形態では、12個の第1正面開口32Gが、縦2列横6列にて、図3において左右対称に配置され、第2正面開口32H、第3正面開口32Jおよび第4正面開口32Kのそれぞれは、図3において左右対称に6つずつ配置される。背面壁32Bを径方向Rに貫通した縦長のスリットによって構成された複数の背面開口32Lが、背面壁32Bの全域に分布して形成される(後述する図6も参照)。
【0043】
下壁32Cは、周方向Pに長い板状であり、第1側壁32Eおよび第2側壁32Fの下間にも架設される。周方向Pにおける下壁32Cの両端縁は、径方向外側R2へ向かうにつれて互いに接近する階段状に形成される。下壁32Cには、下壁32Cを上下方向Zに貫通した複数の下開口32Mが形成される。下開口32Mは、下段における6つの第1正面開口32Gの下端に1つずつつながったスリットである。
【0044】
上壁32Dは、周方向Pに長い板状であり、第1側壁32Eおよび第2側壁32Fの上間にも架設される。周方向Pにおける上壁32Dの両端縁は、径方向外側R2へ向かうにつれて互いに接近する階段状に形成される。
【0045】
第1側壁32Eは、上下方向Zに長い板状であり、周方向Pにおける上壁32Dおよび下壁32Cのそれぞれにおける周方向Pの一方側端縁、図3における左端縁に沿って階段状に折れ曲がって形成される。第2側壁32Fは、上下方向Zに長い板状であり、周方向Pにおける上壁32Dおよび下壁32Cのそれぞれにおける周方向Pの他方側端縁、図3における右端縁に沿って階段状に折れ曲がって形成される。
【0046】
内収容部32は、正面壁32A、背面壁32B、下壁32C、上壁32D、第1側壁32Eおよび第2側壁32Fによって囲まれた第2内部空間32Nを有する。第2内部空間32Nは、径方向Rに扁平で上下方向Zに長い。
【0047】
図4は、内収容部32を径方向内側R1から見た正面図である。図5は、図4のA-A矢視断面図である。図5を参照して、内収容部32は、第2内部空間32Nに配置されて上下方向Zに並ぶ複数の仕切り板32Pを有する。これらの仕切り板32Pによって、第2内部空間32Nは、上下方向Zに並ぶ複数の収容室32Qに区画される。この実施形態では、3つの仕切り板32Pが設けられることによって、第2内部空間32Nは、4つの収容室32Qに区画される。4つの収容室32Qは、最下位の第1収容室32QAと、第1収容室32QAの上隣に位置する第2収容室32QBと、第2収容室32QBの上隣に位置する第3収容室32QCと、第3収容室32QCの上隣に位置する最上位の第4収容室32QDとに区別される。内収容部32は、径方向外側R2かつ上側Z1へ傾斜して背面壁32Bと下壁32Cとをつなぐ傾斜壁32Rをさらに有する。
【0048】
図6は、図4のB-B矢視断面図である。第1収容室32QAにおいて傾斜壁32Rよりも上側Z1の領域と、第2収容室32QBと、第3収容室32QCと、第4収容室32QDとでは、平断面の大きさが同じである。しかし、上下方向Zの寸法が、第1収容室32QAが一番大きく、第2収容室32QB、第4収容室32QDおよび第3収容室32QCの順に小さくなるので、各収容室32Qの容積も、この順に小さくなる(図5参照)。上下方向Zに隣り合う収容室32Qの境界をなす仕切り板32Pには、仕切り板32Pを上下方向Zに貫通した複数の連通口32Sが形成される。これらの連通口32Sは、いずれかの背面開口32Lに1つずつつながったスリットである。
【0049】
第2内部空間32Nにおける各収容室32Qには、多数のマグネシウムペレットMが収容される。マグネシウムペレットMは、マグネシウム製の粒であり、新品時におけるマグネシウムペレットMの粒径は、マグネシウムペレットMが第1正面開口32G、第2正面開口32H、第3正面開口32J、第4正面開口32K、連通口32Sおよび背面開口32Lのいずれも通過できない数mm程度の大きさに設定される。また、それぞれの収容室32QにおけるマグネシウムペレットMの収容量は、下側Z2の収容室32Qほど多い。そのため、最下位の第1収容室32QAにおけるマグネシウムペレットMの収容量が最多であり、最上位の第4収容室32QDにおけるマグネシウムペレットMの収容量が最少である。さらに、それぞれの収容室32Qにおいて、収容室32Qの容積に対して全てのマグネシウムペレットMの体積が占める割合は、70%以下である。
【0050】
このような内収容部32は、外収容部31に対して着脱可能である。具体的には、使用者は、図3に示すように、内収容部32を、外収容部31の下側Z2に配置して、外収容部31の下開口31Uから第1内部空間31Qに挿入する。その際、内収容部32の第1側壁32Eおよび第2側壁32Fが外収容部31の第1側壁31Cおよび第2側壁31Dによってそれぞれガイドされることにより、内収容部32が円滑にスライドして第1内部空間31Qに挿入される。内収容部32の全体が第1内部空間31Qに収容されると、外収容部31に対する内収容部32の装着が完了し、収容部9が完成する。なお、使用者は、装着時とは逆の手順によって、内収容部32の全体を下開口31Uから第1内部空間31Qの外へ引き出すことにより、内収容部32を外収容部31から離脱させることができる。なお、このようなスライド構造に限らず、爪などを用いた係合構造によって、内収容部32が外収容部31に装着されてもよい。また、外収容部31および内収容部32には、装着状態の内収容部32を不意に外収容部31から外れないように位置決めする爪などの位置決め部が設けられてもよい。
【0051】
図2も参照して、完成した収容部9における内収容部32では、第1正面開口32G、第2正面開口32H,第3正面開口32Jおよび第4正面開口32Kが、外収容部31におけるいずれかの内開口31Eに対して径方向外側R2から対向した状態にある。また、内収容部32では、背面開口32Lが外収容部31の外開口31Tから径方向外側R2へ露出され、下開口32Mが外収容部31の下開口31Uから下側Z2へ露出される(後述する図10参照)。
【0052】
このように完成した収容部9は、複数のガイドカバー8、換言すれば複数の循環水路29に対して1つずつ着脱可能に装着される。具体的には、使用者は、完成状態の収容部9を、図2に示すように各ガイドカバー8の径方向内側R1に1つずつ配置して、各収容部9の外収容部31における第1支持軸31Nおよび第2支持軸31Pを、対応するガイドカバー8の第1支持溝8Fおよび第2支持溝8Jにそれぞれ径方向内側R1かつ上側Z1から差し込む。
【0053】
第1支持軸31Nが第1支持溝8Fの下端に到達して第2支持軸31Pが第2支持溝8Jの下端に到達した状態(図7参照)で、使用者は、収容部9を、第1支持軸31Nおよび第2支持軸31Pまわりに径方向外側R2へ回動させる。これにより、収容部9の全体が、ガイドカバー8の開口8Aに嵌り込んでいく。このとき、収容部9の外収容部31の天壁31Bにおける突起31Hが、ガイドカバー8の上位置決め部8Bの下面に接触しながら径方向外側R2へ移動し、これにより、天壁31Bが下側Z2へ撓むように弾性変形する。
【0054】
そして、突起31Hが上位置決め部8Bの下面の溝8K(図10参照)に下側Z2から嵌ると、天壁31Bが元の形状に戻る。また、収容部9の外収容部31では、第1側壁31Cの第1段部31Jおよび第2段部31Kが開口8Aの第1横位置決め部8Dおよび第2横位置決め部8Eに径方向内側R1からそれぞれ接触し、第2側壁31Dの第3段部31Lおよび第4段部31Mが開口8Aの第3横位置決め部8Gおよび第4横位置決め部8Hに径方向内側R1からそれぞれ接触する。これにより、図8に示すように、ガイドカバー8つまり循環水路29に対する収容部9の装着が完了する。このように、各ガイドカバー8は、収容部9が1つずつ着脱可能に装着される装着部の一例である。
【0055】
循環水路29に装着された収容部9は、図9および図10に示すように、上下方向Zに長手で略垂直になった姿勢で、ガイドカバー8の開口8Aつまり循環水路29の出口29Bから径方向内側R1へ露出される。収容部9では、外収容部31の第1内部空間31Qと、第1内部空間31Qにおける内収容部32の第2内部空間32Nとが、循環水路29の一部となる。外収容部31の正面壁31Aでは、全ての内開口31Eが出口29Bから径方向内側R1へ露出されて洗濯槽4の内部空間に臨む。また、外収容部31の摘み31Fが、ガイドカバー8の凹部8Cに嵌め込まれた状態にある。この状態における摘み31Fの上側Z1には、使用者の指が差し込める隙間が確保される。そのため、使用者は、摘み31Fを摘まんで径方向内側R1へ引くことによって、装着時とは逆の手順で収容部9を循環水路29から離脱させることができる。
【0056】
洗濯機1は、例えばマイコンによって構成されて筐体2内に内蔵された制御部35をさらに含む(図1参照)。モータ6、伝達機構7、操作部17、給水弁21および排水弁23のそれぞれは、制御部35に対して電気的に接続される。制御部35は、モータ6に印加する電圧のデューティ比を制御することによって、所望の回転数で回転するようにモータ6を制御する。制御部35は、伝達機構7を制御することによって、モータ6の駆動力の伝達先を支持軸26および回転軸27の一方または両方へと切り替える。使用者が操作部17を操作して運転条件などについて選択すると、制御部35は、その選択を受け付ける。制御部35は、給水弁21および排水弁23の開閉を制御する。
【0057】
制御部35は、モータ6、伝達機構7、給水弁21および排水弁23の動作を制御することによって、洗濯運転を実行する。一例として、洗濯運転は、洗濯物Lを洗濯槽4内の洗濯水に所定時間だけ浸けるつけおき洗い工程と、つけおき洗い工程後に洗濯物Lを本格的に洗う本洗い工程と、本洗い工程後に洗濯物Lをすすぐすすぎ工程と、すすぎ工程後に洗濯物Lを脱水する脱水工程とを有する。
【0058】
制御部35は、つけおき洗い工程では、まず、給水弁21を開いて水槽3および洗濯槽4に給水する。これにより、洗濯槽4内には、洗濯水が溜められる。洗濯槽4内の水位が、洗濯槽4内の洗濯物Lの上端よりも高いつけおき水位まで上昇すると、制御部35は、給水弁21を閉じることによって給水を停止する。
【0059】
そして、制御部35は、回転翼5を回転させる。すると、図10を参照して、洗濯槽4内における底壁4B側のスペースSの洗濯水が、回転する回転翼5の裏羽根5Bによって径方向外側R2へ押し出されて各循環水路29の入口29Aに送り込まれ、各循環水路29を上側Z1へ流れる(太い破線矢印を参照)。各循環水路29に装着された収容部9では、外収容部31の第1内部空間31Qが、循環水路29を流れる洗濯水の通り道となり、第1内部空間31Qにおける内収容部32の第2内部空間32Nが、第1内部空間31Qを流れる洗濯水の通り道となる。
【0060】
具体的には、入口29Aから循環水路29に送り込まれた洗濯水は、内収容部32の下開口32Mおよび各仕切り板32Pの連通口32Sを通って、第1収容室32QA、第2収容室32QB、第3収容室32QCおよび第4収容室32QDをこの順に上昇する。第1収容室32QAを流れる洗濯水の一部は、内収容部32の正面壁32Aにおける第1正面開口32Gから外収容部31の第1内部空間31Qに流入し、外収容部31の正面壁31Aにおいて第1正面開口32Gの近傍に位置する内開口31Eを通って、循環水路29の出口29Bから径方向内側R1へ流出する(太い実線の矢印W1を参照)。
【0061】
また、第2収容室32QBを流れる洗濯水の一部は、正面壁32Aにおける第2正面開口32Hから外収容部31の第1内部空間31Qに流入し、正面壁31Aにおける第2正面開口32Hの近傍の内開口31Eを通って、出口29Bから径方向内側R1へ流出する(太い実線の矢印W2を参照)。また、第3収容室32QCを流れる洗濯水の一部は、正面壁32Aにおける第3正面開口32Jから外収容部31の第1内部空間31Qに流入し、正面壁31Aにおける第3正面開口32Jの近傍の内開口31Eを通って、出口29Bから径方向内側R1へ流出する(太い実線の矢印W3を参照)。また、第4収容室32QDを流れる洗濯水の一部は、正面壁32Aにおける第4正面開口32Kから外収容部31の第1内部空間31Qに流入し、正面壁31Aにおける第4正面開口32Kの近傍の内開口31Eを通って、出口29Bから径方向内側R1へ流出する(太い実線の矢印W4を参照)。
【0062】
以上のように、循環水路29は、洗濯槽4内の洗濯水を入口29Aから汲み上げて出口29Bから洗濯槽4内に戻すための流路である。また、洗濯水が内開口31Eおよび出口29Bを通って第1内部空間31Qから流出する際に、内開口31Eを覆ったフィルタ33が、この洗濯水から糸くずなどの異物を捕獲し、第1内部空間31Qに溜める。出口29Bから洗濯槽4内に戻った洗濯水は、洗濯槽4内の洗濯物Lに上側Z1から浴びせられた後に、スペースSに流れ落ち、再び循環水路29を通って洗濯物Lに浴びせられるように循環する。また、循環水路29で各収容室32Qを流れる洗濯水の一部は、内収容部32の背面壁32Bの背面開口32Lと、外収容部31の外開口31Tとを順に通って径方向外側R2へ流れ、洗濯槽4の円周壁4Aの貫通孔4Cから水槽3と洗濯槽4との間に流出してもよい(太い実線の矢印W5を参照)。水槽3と洗濯槽4との間に流出した流出した洗濯水は、洗濯槽4の底壁4Bの貫通孔4C(図1参照)を通ってスペースSに戻る。
【0063】
このように循環する洗濯水は、収容部9の内収容部32の第1収容室32QA、第2収容室32QB、第3収容室32QCおよび第4収容室32QDのそれぞれ、つまり各収容室32Qを通過する際に、各収容室32Qに収容されたマグネシウムペレットMから溶出したマグネシウムと化学反応する。マグネシウムと洗濯水の化学反応の詳細については、前述したとおりであり、この化学反応により、収容室32Q内の洗濯水は、pH値が大きくなることによって、アルカリイオン水に改質される。そして、洗濯水の循環に応じて、洗濯槽4内の洗濯水のほとんどがアルカリ化され、洗濯槽4内の洗濯物Lは、多量のアルカリイオン水に浸かる。アルカリイオン水は、洗剤と同様に、油脂分、具体的には酸性の皮脂汚れなどを分解する作用を有するので、アルカリイオン水によって洗濯槽4内の洗濯物Lから汚れが落とされる。さらに、洗濯物Lは、回転する回転翼5の隆起部5Aによって撹拌されるので、洗濯物Lの汚れが機械的に除去される。つけおき洗い工程では、5分に1回のペースで1回あたり20秒ほど回転翼5が回転する。回転翼5の回転に伴う洗濯水の循環が開始されてから所定のつけおき洗い時間(例えば1時間)が経過すると、制御部35は、つけおき洗い工程を終了する。
【0064】
次に、制御部35は、本洗い工程を開始して、回転翼5を回転させる。ただし、本洗い工程における回転翼5の回転頻度は、つけおき洗いよりも高い。本洗い工程では、つけおき洗い工程と同様に、回転翼5の回転に伴って洗濯水が循環し、アルカリイオン水が洗濯物Lに浴びせられる。さらに、洗濯物Lは、回転する回転翼5の隆起部5Aによって撹拌されるので、洗濯物Lの汚れが機械的に除去される。なお、洗濯運転の開始前、つまり、つけおき洗い工程の始めなどにおいて、洗濯槽4内に洗剤が事前に自動投入されたり、使用者の手作業によって事前に投入されたりしてもよい。その場合の洗濯水は洗剤成分を含み、本洗い工程では、洗濯物Lの汚れが、洗剤成分によって化学的に分解される。回転翼5の回転に伴う洗濯水の循環が開始されてから所定の洗い時間が経過すると、制御部35は、回転翼5を停止して、排水弁23を開いて水槽3および洗濯槽4から排水することによって、本洗い工程を終了する。アルカリイオン水を用いることにより、洗剤量を減らしても、高い洗浄力を得ることができる。
【0065】
次に、制御部35は、すすぎ工程を開始する。具体的には、制御部35は、給水弁21を開いて水槽3および洗濯槽4に給水し、所定のすすぎ水位まで洗濯水を洗濯槽4に溜める。そして、制御部35は、回転翼5を回転させる。すすぎ工程では、つけおき洗い工程と同様に、回転翼5の回転に伴って洗濯水が循環し、アルカリイオン水が洗濯物Lや水槽3や洗濯槽4に浴びせられる。すすぎ工程でも、回転翼5による撹拌によってpH値が大きくなったアルカリイオン水によって洗濯物Lが洗浄されるとともに、アルカリイオン水に含まれるマイナスイオンなどによって、洗濯物Lや水槽3や洗濯槽4が除菌される。回転翼5の回転に伴う洗濯水の循環が開始されてから所定のすすぎ時間が経過すると、制御部35は、回転翼5を停止して、排水弁23を開いて水槽3および洗濯槽4から排水することによって、すすぎ工程を終了する。すすぎ工程は、複数回実施されてもよい。
【0066】
次に、制御部35は、脱水工程を開始する。具体的には、制御部35は、排水弁23を開いた状態で、洗濯槽4を脱水回転させる。脱水回転中における洗濯槽4の回転数は、段階的に上昇し、最終的には例えば800rpmの最高回転数に達した後に、モータ6への電圧の印加が停止されることによって洗濯槽4が惰性回転する。洗濯槽4の脱水回転により生じた遠心力によって、洗濯槽4内の洗濯物Lが脱水される。脱水により洗濯物Lから染み出た水は、排水路22から機外に排出される。洗濯槽4の惰性回転が停止すると、制御部35は、脱水工程を終了する。脱水工程は、最終脱水工程として洗濯運転の最後に実施されるだけでなく、中間脱水工程として本洗い工程などの直後にも実施されてもよい。
【0067】
前述したように、洗濯槽4の内面部には、複数のガイドカバー8が洗濯槽4の周方向Pに分散して並び、それぞれのガイドカバー8には、マグネシウムペレットMを収容した収容部9が着脱可能に装着される。これにより、対応するガイドカバー8に1つずつ装着された複数の収容部9も、洗濯槽4の内面部において洗濯槽4の周方向Pに分散して並ぶ。そのため、洗濯槽4へのマグネシウムペレットMの投入量を増加しても、これらのマグネシウムペレットMは、それぞれの収容部9に少量ずつ分散して収容されるので、洗濯槽4の回転バランスを崩さない。従って、脱水工程時には、洗濯槽4は、増加したマグネシウムペレットMの影響を受けずに円滑に回転できる。そして、つけおき洗い工程などでは、増加したマグネシウムペレットMと洗濯槽4内の洗濯水とが化学反応することによって、洗濯に寄与するアルカリイオン水が多量に生成される。
【0068】
また、洗濯水との接触に伴って例えば黒色の酸化膜がマグネシウムペレットMの表面に形成されると、マグネシウムペレットMが洗濯水と化学反応しにくくなる。また、繰り返し使用されることによってマグネシウムペレットMがある程度小さくなると、マグネシウムペレットMが寿命なので、新しく交換する必要がある。これらの場合、修理業者に依頼しなくても、使用者自身が、収容部9をガイドカバー8から離脱させて、収容部9内のマグネシウムペレットMをメンテナンスした後に、収容部9をガイドカバー8に装着し直すことができる。メンテナンスの具体例として、使用者が収容部9から内収容部32を取り出してクエン酸水溶液に漬け込めば、マグネシウムペレットMは、表面から酸化膜が除去されることによってリフレッシュする。このように内収容部32を単体でクエン酸水溶液に漬け込む場合には、内収容部32がクエン酸水溶液に浸るまで洗濯槽4にクエン酸水溶液を溜める場合と比べて、クエン酸水溶液を少量で済ませることができる。また、マグネシウムペレットMが寿命になった場合には、使用者は、元の内収容部32を、新しいマグネシウムペレットMを収容した新しい内収容部32に交換したり、内収容部32を分解してマグネシウムペレットMを交換したりすることができる。なお、使用者は、離脱した収容部9の外収容部31のフィルタ33に捕獲された異物を取り除くメンテナンスも実施できる。
【0069】
以上の結果、円滑な脱水工程を実現しつつ、マグネシウムによって洗濯物Lを効果的に洗濯することができ、マグネシウムのメンテナンス性の向上を図れる。また、このようにマグネシウムペレットMの装着部がガイドカバー8として予め決められた構成であれば、洗濯運転時にマグネシウムペレットMの投入を忘れるような不具合を防止できる。
【0070】
また、収容部9は、ガイドカバー8によって構成される循環水路29に装着される。これにより、収容部9に収容されたマグネシウムペレットMと、循環水路29を流れる洗濯水との化学反応が促進されることによって、多量のアルカリイオン水が生成されるとともに、生成されたアルカリイオン水が積極的に洗濯槽4内の洗濯物Lに浴びせられる。そのため、マグネシウムペレットMのマグネシウムから生成された多量のアルカリイオン水によって洗濯物Lを効果的に洗濯することができる。
【0071】
収容部9において、マグネシウムペレットMは、外収容部31の第1内部空間31Qに収容された内収容部32の第2内部空間32Nに収容される。第1内部空間31Qおよび第2内部空間32Nは、循環水路29を流れる洗濯水の通り道であるので、収容部9に収容されたマグネシウムペレットMと、第1内部空間31Qおよび第2内部空間32Nを流れる洗濯水との化学反応が促進されることによって、多量のアルカリイオン水が生成される。そのため、マグネシウムペレットMのマグネシウムから生成された多量のアルカリイオン水によって洗濯物Lを効果的に洗濯することができる。さらに、内収容部32が外収容部31に対して着脱可能であるので、使用者は、収容部9をガイドカバー8から離脱させて外収容部31と内収容部32とに分離して、内収容部32内のマグネシウムペレットMをメンテナンスした後に、離脱時とは逆の手順で収容部9をガイドカバー8に装着し直すことができる。これにより、マグネシウムのメンテナンス性の向上を図れる。
【0072】
また、マグネシウムペレットMを収容する第2内部空間32Nは、上下方向Zに並ぶ複数の収容室32Qに区画され、それぞれの収容室32QにおけるマグネシウムペレットMの収容量は、下側Z2の収容室32Qほど多い。つまり、洗濯水を汲み上げる循環水路29において多量の洗濯水が勢いよく噴き上げる下側Z2の収容室32QほどマグネシウムペレットMの収容量が多く、下側Z2の収容室32Qと比べて洗濯水の流量が少なく洗濯水の勢いが弱い上側の収容室32QほどマグネシウムペレットMの収容量が少ない。このように、それぞれの収容室32Qには、それぞれの収容室32Qにおける洗濯水の流量および勢いに応じた適切な収容量のマグネシウムペレットMが収容される。これにより、それぞれの収容室32Qでは、洗濯水の流れに応じて活発に動くマグネシウムペレットMと洗濯水とが効果的に化学反応することによってアルカリイオン水の生成が促進されるので、第2内部空間32N全体では多量のアルカリイオン水を生成することができる。よって、マグネシウムペレットMのマグネシウムから生成された多量のアルカリイオン水によって洗濯物Lを効果的に洗濯することができる。
【0073】
また、それぞれの収容室32QにおいてマグネシウムペレットMが占める割合が70%以下であることにより、収容室32Qにおいて個々のマグネシウムペレットMが活発に動けるので、マグネシウムペレットMにおける洗濯水との接触面積を広く確保することができる。そのため、それぞれの収容室32Qでは、個々のマグネシウムペレットMと洗濯水とが効果的に化学反応することによってアルカリイオン水の生成が促進されるので、第2内部空間32N全体では多量のアルカリイオン水を生成することができる。そのため、マグネシウムペレットMのマグネシウムから生成された多量のアルカリイオン水によって洗濯物Lを効果的に洗濯することができる。
【0074】
また、洗濯水との化学反応によって発生した水素がマグネシウムペレットMの表面に付着すると、その後の化学反応が鈍くなるが、前述したように各収容室32QでマグネシウムペレットMが活発に動くことにより、マグネシウムペレットMの表面には水素が付着しにくい。そのため、それぞれの収容室32Qでは、個々のマグネシウムペレットMと洗濯水とが効果的に化学反応することによってアルカリイオン水の生成が促進される。
【0075】
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【0076】
例えば、アルカリイオン水だと傷むおそれがあるデリケートな素材の洗濯物Lの場合には、アルカリイオン水の元となるマグネシウムペレットMを収容した内収容部32を収容部9から取り除いた状態で洗濯運転をすればよい。
【0077】
また、収容部9が装着される装着部は、前述した実施形態では循環水路29であったが、循環水路29とは別に存在してもよい。図11に示す変形例では、洗濯槽4において円周壁4Aと底壁4Bとの境界部分において循環水路29つまりガイドカバー8を避けた複数の部分が、装着部である。そして、周方向Pに延びる円弧状の収容部9が、各装着部に着脱可能に装着される。収容部9は、洗濯水を出し入れするためのスリット状の出入口9Aが形成された中空体であり、多数のマグネシウムペレットMを直接収容する。
【0078】
洗濯機1は、前述した実施形態では、縦型洗濯機であるが、洗濯槽4の回転軸線Jが前後方向Yに沿って水平に延びたドラム式洗濯機であってもよい。さらに、洗濯機1は、乾燥機能を有する洗濯乾燥機であってもよい。また、前述した洗濯運転では、つけおき洗い工程が省略されてもよい。
【符号の説明】
【0079】
1 洗濯機
4 洗濯槽
4B 底壁
8 ガイドカバー
9 収容部
29 循環水路
29A 入口
29B 出口
31 外収容部
31Q 第1内部空間
32 内収容部
32N 第2内部空間
32Q 収容室
33 フィルタ
J 回転軸線
L 洗濯物
M マグネシウムペレット
P 周方向
Z 上下方向
Z2 下側
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11