(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】水キムチ
(51)【国際特許分類】
A23L 33/105 20160101AFI20240315BHJP
A23B 7/10 20060101ALI20240315BHJP
A23L 19/00 20160101ALI20240315BHJP
A23L 33/16 20160101ALI20240315BHJP
A23L 29/00 20160101ALI20240315BHJP
【FI】
A23L33/105
A23B7/10 A
A23L19/00 Z
A23L33/16
A23L29/00
(21)【出願番号】P 2023537929
(86)(22)【出願日】2020-12-22
(86)【国際出願番号】 KR2020018925
(87)【国際公開番号】W WO2022139020
(87)【国際公開日】2022-06-30
【審査請求日】2023-11-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521312215
【氏名又は名称】オーケー120 カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】OK120 Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】113, 95, Geumjang-ro, Okcheon-eup, Okcheon-gun, Chungcheongbuk-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100084696
【氏名又は名称】赤尾 直人
(72)【発明者】
【氏名】チョン、サン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】チョン、チャン ス
(72)【発明者】
【氏名】キム、ギョン シク
(72)【発明者】
【氏名】シン、ソ ユン
【審査官】関根 崇
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1346160(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0056614(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-2075515(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-1733170(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0022796(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0131753(KR,A)
【文献】国際公開第2003/086090(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0141729(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0123157(KR,A)
【文献】特表2010-524993(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0247686(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0129344(KR,A)
【文献】中国特許出願公開第110771877(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0070003(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 33/105
A23B 7/10
A23L 19/00
A23L 33/16
A23L 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬味溶液による合わせ調味料に漬物を加えることによる水キムチの製造および熟成させる工程(a)、及び前記工程(a)の熟成後、霊芝茸抽出物、チャガ茸抽出物、メシマコブ茸抽出物、高麗人参抽出物、トウキ抽出物、カンゾウ抽出物、キバナオギ抽出物、枸杞子抽出物、五味子抽出物、マテ抽出物、ガルシニアカンボジア抽出物、シサス抽出物、フィンガールート抽出物、カカオニブス粉末、ビタミンツリー果実粉末、レモンバーム粉末、ステビア粉末を、工程(a)によって製造された水キムチに添加し、かつ熟成させるという工程(b)によって構成される食用兼ダイエット用水キムチの製造方法。
【請求項2】
前記漬物野菜の素材が、白菜、キャベツ、ほうれん草、大根、カブ、若大根、きゅうり、ニンジン、春菊、パプリカ、コールラビ、ネギ、ニンニク、セロリ、パセリ、ウリ、ヤマイモ、フキ、タラの芽、タケノコ、アスパラガス、タマネギ、トマト、ナス、ひょうたん及びカボチャの中で選択して塩漬けにしたものであることを特徴とする請求項1記載のダイエット用水キムチの製造方法。
【請求項3】
銅、亜鉛、銀、セレニウム、及びゲルマニウムを陽極として使用し、水を電気分解して製造した銅イオン、亜鉛イオン、銀イオン、セレニウムイオン及びゲルマニウムイオンを含むミネラルイオン水溶液に薬味溶液による合わせ調味料を添加して製造することを特徴とする請求項1記載のダイエット用水キムチの製造方法。
【請求項4】
工程(b)の熟成を室温で2~4日間行うことを特徴とする請求項1記載のダイエット用水キムチの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水キムチの製造方法に関連しており、具体的には、各種食用原料とミネラルイオン活性水を組み合わせることによるダイエット用水キムチの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水キムチは、白菜、大根、きゅうりなどの野菜や果物を塩漬け状態とし、唐辛子、ニンニク、ネギ、生姜、塩漬け魚介類などのスパイスと混ぜ合わせ、一定期間発酵させて熟成させた韓国を代表する発酵食品であるキムチの一種である。
水キムチは、味や食品の栄養価が確認されていることによって、世界中の人々から注目されている。
キムチには、素材の種類や割合、製法によって様々な種類や風味があり、熟成期間の選択によって、格別の風味を実現することができる。
代表的な水キムチには、白菜水キムチ(白キムチ)、大根水キムチ、若大根水キムチなどがあり、これら以外にも各種野菜を主材料にして薬味類各種野菜を主原料とし、香辛料(ニンニク、生姜、塩辛類、青唐辛子、赤唐辛子など)と2 3%の塩水を添加して熟成させている。
水キムチは、麺や冷麺の出汁の材料としても使用されている。
【0003】
水キムチには重要な栄養素の一つであるアスコルビン酸が多く含まれているため、健康維持に役立つ食品であり、水キムチに加えたニンニクに含まれるアリシンは、ビタミンB1の吸収を促進し、酸性度を中和して体液のバランスを整えるという機能を発揮することができる。
しかも、添加される塩辛類の材料である海産物には、良質なアミノ酸が含まれている。
【0004】
水キムチは、主材料や構成割合、熟成期間によって多様に生成されるキムチ乳酸菌や各種有機酸等が、アレルギー疾患やアトピー、自己免疫疾患に対する予防・改善に効果があることが判明しており、かつ注目されている。
また、野菜を主成分とする低カロリー食品であって、食物繊維を多く含むため、腸内活動を活性化することによって健康増進に役立ち、特に現代人の成人病の予防や治療に有用である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、食生活に有効な水キムチの製造方法を開発し、かつ提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、薬味溶液による合わせ調味料溶液に漬物を添加してキムチを熟成させる工程(a)、及び工程(a)による熟成後、霊芝茸抽出物、チャガ茸抽出物、メシマコブ茸抽出物、高麗人参抽出物、トウキ抽出物、カンゾウ抽出物、キバナオギ抽出物、枸杞子抽出物、五味子抽出物、マテ抽出物、ガルシニアカンボジア抽出物、シサス抽出物、フィンガールート抽出物、カカオニブス粉末、ビタミンツリー果実粉末、レモンバーム粉末、ステビア粉末を工程(a)によって製造したキムチに添加するという工程(b)によって構成されている。
【0007】
本発明のダイエットキムチ製造方法における、前記漬物の素材は、例えば、白菜、キャベツ、ほうれん草、大根、カブ、若大根、きゅうり、ニンジン、春菊、芥子菜、パプリカ、コールラビ、ネギ、ニンニク、セロリ、パセリ、ウリ、ヤマイモ、フキ、タラの芽、タケノコ、アスパラガス、タマネギ、トマト、ナス、ひょうたん及びカボチャの中で選ぶ一つを塩につけたものである。
【0008】
本発明のダイエットキムチ製造方法において、前記薬味溶液による合わせ調味料溶液は、銅イオン、亜鉛イオン、銀イオン、セレニウム、ゲルマニウムを用いた水の電気分解により製造された銅イオン、亜鉛イオン、銀イオン、セレニウムイオン、ゲルマニウムイオンを含むミネラルイオンの水溶液に薬味溶液による合わせ調味料を添加することによって製造されることが好ましい。
【0009】
本発明のダイエットキムチ製造方法において、工程(b)の熟成は、室温で2~4日間行うことが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明により製造された水キムチを摂取すれば、水キムチによって形成されるバランスのとれた栄養に加えて、キノコ類抽出物、漢方材抽出物、ハーブ抽出物、ハーブ粉末類から提供されるバイトケミカル類及びビタミン類、ミネラルイオン活性水によって提供される活性化されたミネラル成分が健康維持の恒常性を維持させ、健康で継続的なダイエットを可能にする。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は薬味溶液による合わせ調味料に漬物を添加してキムチを熟成させる工程(a)、及び工程(a)の熟成後、霊芝茸抽出物、チャガ茸抽出物、メシマコブ茸抽出物、高麗人参抽出物、トウキ抽出物、カンゾウ抽出物、キバナオギ抽出物、枸杞子抽出物、五味子抽出物、マテ抽出物、ガルシニアカンボジア抽出物、シサス抽出物、フィンガールート抽出物、カカオニブス粉末、ビタミンツリー果実粉末、レモンバーム粉末、ステビア粉末を工程(a)によって製造したキムチに添加し、かつ熟成させるという工程(b)によって構成されている。
【0012】
以下、本発明のダイエット水キムチの製造方法について各工程別に細分化して詳しく説明する。
【0013】
工程(a):水キムチの製造
【0014】
前記ステップは、漬物を薬味溶液による合わせ調味料に加えて、水キムチを準備して熟成させるプロセスである。
漬物の素材は、例えば、白菜、キャベツ、ほうれん草、大根、カブ、若大根、きゅうり、ニンジン、春菊、パプリカ、コールラビ、ネギ、ニンニク、セロリ、パセリ、ウリ、ヤマイモ、フキ、タラの芽、タケノコ、アスパラガス、タマネギ、トマト、ナス、ひょうたん及びカボチャである。
【0015】
漬物の製造は、野菜をかん水、即ち塩分を含む塩辛い水に添加して漬け込む場合公知の方法を用いればよく、必ずしも特別な方法に限定されない。
但し、例えば白菜の場合には、次のような工程で漬けることができる。
最初に、あら塩(望ましくは2~4kg)を溶かした水(10~80kg)に白菜(8~10株)を1次漬けた後、白菜を分けて(望ましくは2等分)、白菜1株あたりにあら塩(80~120g)葉と葉の間に入れて再び漬ける(望ましくは4~5時間間)。
その後、白菜の葉の間の塩を払い落とす。
このように漬けられた白菜は歯ごたえの良い食感で、水キムチを作るのに適している。
白菜の代わりに上記の野菜を使用して、上記の方法で漬けることもできる。
【0016】
薬味溶液による合わせ調味料は、水キムチの製造に際し、添加される水に公知の調味料を添加することによって製造される。
薬味溶液による合わせ調味料は、以下の方法によって製造することが好ましい。
最初に、塩(好ましくは30-70g)を水(好ましくは'本発明のミネラルイオン水溶液'、好ましくは10-30L)に添加して食塩水を製造する。
このようにして製造した食塩水に、出汁用のアンチョビと乾燥した (サッパ)をそれぞれ加え(好ましくは各30~70g)、加熱し(好ましくは8~12分)、水気を切り、冷まして出汁アンチョビスープを作る。
その後、唐辛子(好ましくは90~110g)、砂糖(好ましくは180~220g)、ニンニク(好ましくは90~110g)、カタクチイワシ塩辛(好ましくは30~50g)を添加し、配合することによって製造が可能。
この場合、上記の各成分は、上述の好ましい比率を用いて製造されるが、添加量の程度は、薬味溶液による合わせ調味料の全体的な収率を増加させる場合には、比率に応じて増加させるとよい。
【0017】
前記調味料の製造に用いる水として望ましくは、銅、亜鉛、銀、セレニウム、ゲルマニウムを陽極で、水を分解して製造された銅イオン、亜鉛イオン、銀イオン、セレニウムイオン、ゲルマニウムイオンを含むミネラルイオン水溶液を用いる方が好ましい。
ミネラルイオン水溶液は、以下の工程から製造することができる。
【0018】
最初に、銅、亜鉛、銀を合金化して単一板を製作、当該板をベース電極板として使用する。
このとき、好ましくは銅1/12~3/12重量比、亜鉛5/12~7/12重量比、及び銀3/12~5/12重量比の混合によって合金を製作する。
一方、セレンおよびゲルマニウムは上記の金属と合金化することは不可能であって、しかも、純粋な化合物の状態にて分離しにくいため、セレン含有岩石およびゲルマニウム含有岩石をそれぞれ粉末状態にて採用することが好ましい。
好ましくは、セレニウムを含む岩石0.5~1.5重量部とゲルマニウムを含む岩石0.5~1.5重量部をチタンで被覆した金網に入れ(鉄イオンが解離しないようにチタンで被覆する必要がある)、上記で製作した銅 亜鉛 銀のベース電極板に通電されるように付着し、本発明のミネラルイオン水溶液製造用電極板(以下、電極板という)として使用する。
【0019】
上記工程によって製作された電極板を陽極として使用電気分解を行った場合には、陽イオンとして解離したミネラルイオンの水溶液を製造することができる。
精製水に、本発明により作製した電極板を各々陽極及び陰極に採択して入れて電圧を加えると陽極金属板から陽イオンが解離される。
このような時、時間の経過と共に、陽極金属板が摩耗し続け、陰極に不純物が付着するようになるが、当該付着を防ぐために一定時間ごとに電極を交換するほうがよい(望ましくは10分ごとにリレーを用いて陽極及び陰極を交換することがよい)。
このような措置により、電解効率を高く保つことができる。
【0020】
例えば、もっと具体的に説明すると、銅(1/6重量比)、亜鉛(3/6重量比)、銀(2/6重量比)を合金化することによって1kgの基本電極板を作り、セレン含有岩石500gとゲルマニウム含有岩石500gをチタン被覆金網に閉じ込めて上記の合金板に通電されるように付着し、合計2kgの電極板を製作することができる。
このようにして製作した2枚の電極板をそれぞれ陽極及び陰極として採用し、500Lの精製水中に浸入したうえで電圧を印加した場合には、陽極金属板から陽イオンが解離し、ミネラルイオン水溶液を製造することができる。
このとき、銅イオンは約6ppm、亜鉛イオンは約2ppm、銀イオンは約4ppm程度が、ミネラルイオン水溶液中に解離して存在し、セレンイオンは約1,500ppb(岩石に含まれるセレンの量に応じて可変)程度、ゲルマニウムイオンは約3,000ppb(岩石に含まれるゲルマニウムの量に応じて可変)程度が前記ミネラルイオン水溶液中にて解離されて存在するようになる。
【0021】
陽イオンとして解離されるミネラルイオンは強力な抗酸化物質であり、有害な活性酸素を除去するという優れた効果を発揮する。
体内に吸収されるミネラルイオンは陽イオンで、陰イオンである有害な活性酸素を強く吸着して体外に排出することで、ダイエットによる色々な副作用、例えば免疫力の低下(活性酸素の発生による免疫力の低下)などの副作用を防ぐことができる。
【0022】
工程(b):様々なダイエット成分の追加
【0023】
本段階では前記工程(a)による熟成後、霊芝茸抽出物、チャガ茸抽出物、メシマコブ茸抽出物、高麗人参抽出物、トウキ抽出物、カンゾウ抽出物、キバナオギ抽出物、枸杞子抽出物、五味子抽出物、マテ抽出物、ガルシニアカンボジア抽出物、シサス抽出物、フィンガールート抽出物、カカオニブス粉末、ビタミンツリー果実粉末、レモンバーム粉末、ステビア粉末を工程(a)にて製造した水キムチに添加し熟成させる。
【0024】
本発明においては、上述した各種抽出物が用いられ、これらは本技術が属する技術分野において通常用いられる抽出方法により抽出することができる。
好ましくは、水、アルコール(酒精)及びこれらの混合溶媒の中から選ばれる抽出溶媒として使用することができ、より好ましくはアルコールを溶媒として使用することがよい。
【0025】
本発明で用いられる'抽出物'としては、食品製造の技術分野にて広く知られている方法による減圧蒸留および凍結乾燥又は噴霧乾燥などを追加したプロセスによって粉末状態にて製造された物を含んでおり、本発明においては粉末状態で使用するのが好ましい。
【0026】
本段階ではダイエット成分を、上記の工程(a)にて製造した水キムチに添加し、熟成させる。
ダイエット用成分として、工程(a)にて製造したキムチの水の造成総重量%の組成に対し、キノコ類である霊芝茸抽出物、チャガ茸抽出物、メシマコブ茸抽出物(好ましくはそれぞれ0.5~1.5重量%)、漢方薬抽出物である高麗人参抽出物、トウキ抽出物、カンゾウ抽出物、キバナオギ抽出物、枸杞子抽出物、五味子抽出物(好ましくは高麗人参抽出物0.5~1.5重量%、カンゾウ抽出物1.5~2.5重量%、その他残りの生薬抽出物(好ましくは0.25~0.75重量%)、ハブ抽出物であるマテ抽出物、ガルシニアカンボジア抽出物、シサス抽出物、フィンガールート抽出物(好ましくは各1.0~2.0重量%)、粉末類であるカカオニブス粉末、ビタミンツリー果実粉末、レモンバーム粉末、ステビア粉末(好ましくはそれぞれ0.25~0.75重量%)を添加する。
好ましくは水キムチの総重量に対して9.5~22.5重量%ずつ添加するのがよい。
【0027】
本発明で用いる霊芝茸抽出物は、霊芝茸からの抽出物である。
霊芝茸は、韓国の不老草科のキノコである霊芝(Ganoderuma Iucidum Karsten)、または近縁種の乾燥した子実体を指している。
霊芝は、不老草の名前でも知られるキノコである。
霊芝は身体が衰弱しているときに気血を補充し、心身を安定させ、消化器系を健康な状態にしてくれる。
このような効能により、衰弱、心系(動悸)、睡眠障害、めまい、精神的疲労、長期の咳等に活用されている。
薬理作用として、中枢神経系抑制作用、免疫力増強作用、睡眠時間延長作用、血圧低下作用、鎮咳、去痰作用、中毒性肝炎緩和作用、腸管興奮作用、抗腫瘍作用などが報告されている。
【0028】
本発明で用いるチャガ茸抽出物とは、チャガ茸からの抽出物である。
チャガ茸は白樺の木に寄生する薬用キノコである。
シベリアや北アメリカ、北欧など北緯45度以上の地域で白樺の木に寄生するキノコであって、癌などの成人病の治療に効果が優れている。
ウイルスによって着生して樹液を飲んで育つが、通常15 20年間成長する。
15年以上成育したキノコで、真ん中の厚さ10cm以上、含水率14%以下60℃以下で乾燥させた一等級のみが薬用として使われ、残りは廃棄処分或いはお茶を沸かす用度に使われる。
色んな物質が含まれているが、他のキノコよりベータグルカンが多く含まれている。
【0029】
本発明にて使用するメシマコブ茸抽出物とは、メシマコブ茸からの抽出物である。
メシマコブ茸は、担子菌類ミンジュルム茸目泥土茸科のキノコ類に属するフェリヌスキノコに該当する。
木泥キノコとも呼ばれ、東医宝鑑には上皇茸という名称にて収録されている。
優れた抗がん効果があることが知られており、貴重な薬として韓国で大量に栽培されている。
煎じ薬として薬用に使用される場合には、黄色または淡黄色状の透明状態を呈しており無味無臭という特徴を有している。
【0030】
本発明で用いる高麗人参抽出物とは、高麗人参からの抽出物である。
高麗人参は五書科に属する多年生草で、茎は短く、節があって、人間の形に似ているため、高麗人参と呼ばれていた。
高麗人参は、身体的、精神的に不安定な状態において、生物学的防御能力を高めることで動脈硬化や高血圧を治療するという強壮効果があり、長期に渉る高麗人参の摂取は血糖値を下げ、糖尿病による喉の渇きを癒し、肝機能不全には肝機能を復活させる効果があり、損傷した肝臓の再生を促進し、急性アルコール依存症からの回復に効果があり、皮膚の活動を促進し、特ににきび、シミ、水虫などに効果的である。
本発明で用いられるトウキ(当帰)抽出物とは、トウキからの抽出物である。
【0031】
トウキは、韓国ではサンヒョンと真トウキ(Angerica gigasu Nakai)、中国では中国トウキ( Angerica sinensis(Oliv.)Diels)の乾燥させた根を語る。
トウキの有効性は、主に血液が不足しているときの血液を生成する補血作用が主をなす。
中国のトウキまたは日本トウキの根から作られたトウキは補血作用が優れてる。
但し、真トウキの根から作られたトウキは、補血作用よりも血液がスムーズに循環するという血液活性作用に優れており、強い抗がん作用や血圧低下作用が強い。
トウキは、薬理学的には、冠状動脈の血流量を促進させ、赤血球の生成を促進する効果を有している。
【0032】
本発明で用いるカンゾウ抽出物とは、カンゾウの抽出物である。
カンゾウは、韓国と日本ではGlycyrrhiza uralensis Fischer、ヨーロッパにてGlycyrrhiza glabra Lという名称が使用されている。
他の同属植物と同様に、根と枝の一部を樹皮が付着したまま、又は樹皮を剥いて使用する。
カンゾウは独特の香りと甘い味を持っている。
カンゾウは全ての薬の毒性を緩和するという薬効を有しており、腸内の寒熱と士気を治める血の循環状態の活性を促進し、筋肉と骨を強化する。
薬理効果としては、解毒、肝炎、じんましん、皮膚炎、湿疹などに有用であり、鎮咳作用、去痰作用、筋弛緩作用、利尿作用、抗炎症作用があり、消化性潰瘍を抑制する。
【0033】
本発明で用いられるキバナオギ抽出物とは、キバナオギからの抽出物である。
キバナオギは双子葉植物バラ目マメ科の多年生草本である。
韓国、日本、満州、中国北東部、シベリア東部に分布している。
一般的に薬草として栽培されており、漢方薬では秋に採取し、露頭や細い根を取り除き、天日干しを漢方のレンゲと呼び、強壮剤、脂汗、利尿剤、小鈴の効果があるため、体の衰弱、疲労退屈、気血虚脱、脱肛、子宮脱水、内臓下水、寝汗(冷や汗)、末梢神経障害などに処方される。
【0034】
本発明で用いられる枸杞子抽出物とは、枸杞子からの抽出物である。
枸杞子は双子葉植物のどう花植物目ナス科の落葉低木の果実を指す。
枸杞の木の若い葉は山菜(ナムル)として使用され、葉と果物はお茶の煎じ薬またはお酒に漬けて使用されている。
漢方薬として使用される果実と根は秋に収穫され、天日にて乾かして使用するが、乾燥した果実は枸杞の実と呼ばれ、枸杞の実はアルコールに浸されて強壮剤として使用されている。
【0035】
本発明で用いられる五味子抽出物とは、五味子からの抽出物である。
五味子は、直径約1 cmの濃い赤色である。
甘味、酸味、苦味、塩辛い、スパイシーな風味が感じられるので、五味子と呼ばれている。
シザンドリン、ゴミシン、シトラール、リンゴ酸、クエン酸など、心臓を強化し、血圧を下げ、免疫力を高める成分が含まれているため、強壮剤として使用されている。
肺機能を強化し、鎮咳作用と去痰作用があり、咳や喉の渇きの治療に役立っている。
【0036】
本発明で用いるマテ抽出物とは、マテ葉(mate)からの抽出物である。
マテは双子葉植物双子葉植物、ムクロジ木目、モチノキ木科の常緑小橋木で高さは約6メートル前後である。
葉にはマテインと呼ばれる活力制成分が入っており、タンニン樹脂、及び若干の精油が含まれてあるので芳香がありマテ茶(Paraguay tea )を作る。
本発明においては、マテ茶の葉から抽出した抽出物を使用する。
【0037】
本発明に用いられるガルシニアカンボジア抽出物とは、ガルシニアカンボジアからの抽出物である。
ガルシニアカンボジアはインド南西部の山地で育つ古木マンゴスチンと同種類で、みかん類ほどの大きさで、横に6~8本の深い溝ができており、熟すと黄橙色になる。
苦味を伴う甘い味であって、果皮を対象として食用に供することができる。
インドにて大きな体重を有する男性が山にて道に迷ったが、ガルシニアの皮を食べてスリムになったという事例があり、スリムな状態を可能とする果物として知られるに至った。
欧米や日本ですでに親しまれていた素材の一つである。
熱湯によって抽出される抽出物の主成分はHCA(hydroxyl citric acid))であり、体脂肪の減少に効果を発揮する成分である。
市中にて販売されている関連製品に使用される製品としては、ガルシニアカンボジア(Garcinia cambogia)樹皮の熱湯抽出物を噴霧乾燥してガルシニアカンボジア皮抽出物が使用されている。
機能性成分であるHCAの含有量の平均値は約60%で標準化されてある。
HCAは炭水化物が脂肪に変換されるときに使用される酵素(ATP-citrate Iyase)の活性を抑制し、体重及び脂肪量を減らすことが試験管によるテストおよび動物実験にて確認されている。
【0038】
本発明で用いられるシサス抽出物とは、シサスからの抽出物である。
シサス(Grapeivy Venezuela tree bine)とは、ギリシャ語でツタを意味し、ブドウアイビ呼ばれる強い生命力のエンレンダニカ及びカンガルイイビと呼ばれているアンタルチティカ等の多様な品種がある。
シサスアンタルチティカは葉っぱが卵型で明るい緑色であり、縁に粗削りな鋸歯がある。
本発明では、シサス葉から抽出した抽出物を使用している。
【0039】
本発明で用いられるフィンガールート抽出物とは、フィンガールートからの抽出物である。
フィンガールートはインドネシアの熱帯雨林地域で育つ木の根で、ショウガ科植物に属する。
フィンガールートにはカリウム、鉄、ビタミンCが豊富に含まれており、体脂肪を減らし、肌に潤いを与え、肌を健康に保ち、排便を助長することができる。
本発明では、フィンガールートから抽出された抽出物を使用している。
【0040】
本発明で用いるカカオニブス粉末は、カカオニブスの粉末である。
カカオニブスには食物繊維やポリフェノール、カテキンが含まれており、減量や便秘予防に効果を有している。
一日の摂取量は4~5gが最適である。
【0041】
本発明で用いるビタミンツリー果実粉末とは、ビタミンツリー果実からの粉末である。
ビタミンツリーは産仔とも呼ばれ、その葉や果物はビタミンを豊富に含有している。
特に、果実はビタミンC、E、およびKの含有量が豊富である。
老化防止、アンチエイジングや肝疾患、血液循環に効果があり、最近の研究では相当優れた抗がん作用があることが判明している。
【0042】
本発明で用いられるレモンバーム抽出物とは、レモンバームの葉から抽出された抽出物である。レモンバームは薄荷(ハッカ)の一種で、カクテルや食材、スパイス、観賞用植物など様々な用途に愛用されている。
レモンバームは、薬草にも該当し、優れた薬効を有している。
うつ病、不安、ストレス解消にも役立つことで知られているが、その他痛み、不眠症、生理痛、筋肉痛にも有用である。
【0043】
本発明で用いられるステビア抽出物とは、ステビア葉からの抽出物である。
ステビアは水溶性甘味料の一種で、砂糖の300~600倍の甘さを持つステビオサイドの原料になる植物である。
【0044】
本工程では、上記食用成分を添加した後、常温で2~4日間熟成させることが好ましい。
【0045】
以下、本発明の内容について、以下の実施例及び実験例によりさらに詳細に説明する。但し、本発明の権利の範囲は、以下の実施形態及び実験例に限定されるものではなく、同等の技術的思想の変形例を含む。
【0046】
[製造例1:ミネラルイオン活性化水の製造]
【0047】
銅(1/6重量比)、亜鉛(3/6重量比)、銀(2/6重量比)を合金化して1kgの基本電極板を作り、セレン含有岩石500gとゲルマニウム含有岩石500gをチタン被覆金網に封入したうえで、上記の合金板に対し、通電によって付着し、合計2kgの電極板を製造した。
【0048】
このようにして製作した2枚の電極板をそれぞれ陽極及び陰極として採用し、精製水500L(但しTDSの濃度:0.5ppm以下)に収容し約10,000ボルトの直流電圧を120分間印加することによって陽イオンが解離されたミネラルイオン水溶液を製造した。
その結果、銅イオンが約6ppm、亜鉛イオンが約2ppm、銀イオンが約4ppmで解離し、ミネラルイオン水溶液中で、セレンイオンが約1,500ppb、ゲルマニウムイオンが約3,000ppbのミネラルイオン水溶液中にて解離して存在することが確認された。
【0049】
上記方法により、合計500Lのミネラルイオン活性水を製造した。
【実施例1】
【0050】
[白菜を原料とする本発明に係るキムチの製造工程]
【0051】
本実施例では、原料として白菜を用いて、水キムチ組成物を製造した。
【0052】
工程の順序は次のとおりである。
【0053】
白菜10個、玉ねぎ6個、赤唐辛子100 g、大根5個、生姜100 g、出汁煮干し200 g、乾燥した (サッパ)200 g、ニンニク100 g、砂糖200 g、カタクチイワシ魚醤40 gを準備することによる原料の準備工程(1)。
【0054】
粗塩3kgを溶かした水30kgに10株の白菜を約15分間漬け、塩漬けにした白菜を2等分にし、白菜1株あたり粗塩100gを白菜の葉と葉の間に再び加え、再び4~5時間漬け込むことによる熟成工程(2)。
【0055】
白菜の葉の間の塩を除去する除塩工程(3)。
【0056】
1Lのミネラルイオン活性水(上記の製造例1によって製造)に粗塩50 gを入れた塩水に、出汁煮干しと乾燥した (サッパ)50 gを加えてさらに8 12分間沸騰し、水気を切り、冷まして出汁を作り、ここに赤唐辛子100 g、砂糖200 g、ニンニク100 g、カタクチイワシ魚醤40 gと一体状態にて混合することによる薬味溶液による合わせ調味料生成工程(4)。
【0057】
1kgの大根5本を千切りし、粗塩100gを加えて混ぜ、塩漬けの白菜を1~2cmの大きさに切り、薬味溶液による合わせ調味料と一緒に保存する熟成段階(5)。
【0058】
前記一般的な水キムチの割合を100重量%とした場合に、キノコ類抽出物(霊芝茸、チャガ茸、、メシマコブ茸各1重量%)3重量%、漢方薬抽出物(高麗人参1重量%、カンゾウ2重量%、トウキ、キバナオギ、枸杞子、五味子各0.5重量%)5重量%、ハーブ抽出物(マテ茶、ガルシニアカンボジア、シサス、フィンガールート各1.5重量%)6重量%、粉末(カカオニブス、ビタミンツリー果実、レモンバーム、ステビア各0.5%)2重量%、及び塩2重量%を、上記熟成工程(5)を経て製造したキムチを添加する工程(6)。
【0059】
以上の工程を経て製造した水キムチを室温(20℃)にて3日間熟成し、最終的に本発明の水キムチ組成物を製造した。
【0060】
[比較例1:白菜を原料とする通常の水キムチの製造]
【0061】
白菜10個、玉ねぎ6個、赤唐辛子100 g、大根5個、生姜100 g、出汁煮干し200 g、乾燥した (サッパ)200 g、ニンニク100 g、砂糖200 g、カタクチイワシ魚醤40 gを準備することによる原料の準備工程(1)。
【0062】
粗塩3kgを溶かした水30kgに10株の白菜を約15分間漬け、塩漬けした白菜を2等分にし、白菜1株あたり100gの粗塩を白菜の葉と葉の間に再び加え、再び4~5時間漬ける白菜漬け工程(2)。
【0063】
白菜の葉の間の塩を除去する除塩工程(3)。
【0064】
ボトル入り飲料水20リットル(市販のJ社製品)に粗塩50gを入れた塩水に、50gの出汁煮干しと乾燥した (サッパ)を加えてさらに8 12分間沸騰させ、水気を切り、冷まして出汁を作り、これに赤唐辛子100g、砂糖200g、ニンニク100g、カタクチイワシ魚醤40gと一体状態にて混合することによる薬味溶液による合わせ調味料生成工程(4)。
【0065】
1kgの大根5本を千切りし、粗塩100gを加えて混ぜ、白菜の塩漬けを1~2cmに切り、薬味溶液による合わせ調味料と共に、貯蔵する工程(5)。
【0066】
以上の工程を経て製造した水キムチを室温(20°C)で3日間熟成し、比較例1の水キムチを製造した。
【0067】
[比較例2:白菜を原料とした、ミネラルイオン活性化水を使用した水キムチの製造]
白菜10個、玉ねぎ6個、赤唐辛子100 g、大根5個、生姜100 g、出汁煮干し200 g、乾燥した (サッパ)200 g、ニンニク100 g、砂糖200 g、カタクチイワシ魚醤40 gを準備することによる原料の準備工程(1)。
【0068】
粗塩3kgを溶かした水30kgに10株の白菜を約15分間漬け、塩漬けにした白菜を2等分にし、白菜1株あたり粗塩100gを葉と葉の間に再び加え、再び4~5時間漬けることによる工程(2)。
【0069】
白菜の葉の間の塩を除去する除塩工程(3)。
【0070】
ミネラルイオン活性水(製造例1によって製造)20Lに粗塩50gを入れた塩水に、出汁煮干しと乾燥した (サッパ)50gを加えてさらに8 12分間沸騰し、水気を切り、冷まして出汁を作り、赤唐辛子100g、砂糖200g、ニンニク100g、カタクチイワシ魚醤40gと一体状態にて混合することによる薬味溶液による合わせ調味料生成工程(4)。
【0071】
1kgの大根5本を千切りし、粗塩100gを加えて混ぜ、塩漬けにした白菜を1~2cmの大きさに切り、薬味溶液による合わせ調味料と共に、貯蔵する工程(5)。
【0072】
以上の工程を経て製造した水キムチを室温(20°C)で3日間熟成し、比較例2の水キムチを製造した。
【0073】
[実験例1:本発明白菜水キムチ組成物の味覚評価による嗜好度テスト]
【0074】
本実験では、本発明によって製造した白菜水キムチと比較例1、2によって製造した水キムチの味についての官能的評価を行い、項目ごとに嗜好度を比較した。
20代から40代の女性に味覚検査を行い、5点尺度法(5点:非常に良い、4点:良い、3点、中程度、2点:悪い、1点:非常に悪い)によって評価した。
味覚試験項目として、あっさり味、うま味、清涼感、嗜好度を評価し、分散分析方法(ANOVA;ANALYSIS OF VARIANCE)という5%レベルのダンカン多重範囲検定により各項目の有意的な差を定量化した。
実験結果を下記表1に示す。
【0075】
【0076】
実験の結果、実施例1の水キムチは、通常の水キムチにミネラルイオン化活性水を用いた比較例2と比較して、あっさり味、うま味、清涼感、嗜好度の点で全ての項目でやや劣るが、普通の水(生水)を用いた比較例1と比べると特に劣らないという似ている効果を表した。
即ち、このような結果を表す理由は、多様な材料が多少舌触りが悪くさっぱりしない味を有する一方、薬用水成分のミネラルイオン活性水が風味を引き起こす要因と考えられ、結論的に、機能性を大きく付加したことに比べると、味や風味の劣化は無視できる程度であることが確認された。
【0077】
[実験例2:白菜キムチ組成物の減量効力試験]
【0078】
本実験では、本発明の白菜水キムチ組成物の減量効能を、比較例1、2の組成物と比較した。
【0079】
実験は20代と40代の女性30名を対象として実験を遂行した。
実験は4週間行い、参加者は10種類の比較例1、2の水キムチを摂取した各10名ずつ、合計20名、実施例1で製造した本発明水キムチ組成物を摂取した10名で構成され、計30名には注意事項を伝えた。
実験期間中、飲酒や過度な作業を行わないように注意した。
実験期間中、被試験者は4週間完全断食を行い、就寝前に一日1回水キムチ500g(具固形物300gを含む)を摂取した。
実験結果を下記表2に示す。
【0080】
【0081】
実験の結果、本発明の実施例1を摂取した群は、4週間後に約10kg近くという優れた減量効果を示し、しかも健康に異常はなかった。
これに対し、比較例1では、10人中7人が最初の週に断念し、3人のみが7日間実験を行った。
しかし、その後、3人も皆実験を諦め、結局、前記3人の7日間(1週間)の減量データのみが提出された。
比較例2では、10人中6人が7日前に途中で諦めたため、最初の週の体重減少データは、4人のみが提出された。
【0082】
これらの結果から、本発明ダイエット水キムチ組成物は、健康上の問題を生じない状態にて、継続的な断食ダイエットを可能としたうえで、確実に減量効果を発揮し得ることが確認された。
【産業上の利用可能性】
【0083】
工程(a)及び工程(b)に係る本発明においては、前記のように健康上の問題を生ぜずに断食ダイエットを実現している点において、広範な市場を確保することができ、産業上の利用価値は絶大である。