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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】電子商取引サイトの管理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/36 20120101AFI20240315BHJP
【FI】
G06Q20/36
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2024503788
(86)(22)【出願日】2024-01-19
(86)【国際出願番号】 JP2024001496
【審査請求日】2024-01-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523036627
【氏名又は名称】しるし株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】櫻田 学
(72)【発明者】
【氏名】大蔵 直樹
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特許第7177303(JP,B1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0309479(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0101847(US,A1)
【文献】特表2014-529779(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが設定したパスワードを用いる認証であるWeb1認証を行うWeb1認証部と、
外部の認証サーバから送信された前記ユーザの認証成功を示す情報であるソーシャル認証情報を用いる認証であるWeb2認証を行うWeb2認証部と、
前記ユーザにより所有される暗号資産ウォレットの暗号鍵を用いる認証であるWeb3認証を行うWeb3認証部と、
各ユーザについて、前記Web1認証、前記Web2認証、及び前記Web3認証のうち2以上の認証間の対応付けを管理する認証管理部と、
前記Web1認証、前記Web2認証、及び/又は前記Web3認証により認証されたユーザである認証済ユーザからの指令に応じて、前記暗号資産ウォレットに保管された暗号資産を用いた決済を行う決済部と、
を備える、電子商取引サイトの管理装置。
【請求項2】
前記決済部における決済額に応じたリワードを前記暗号資産ウォレットに暗号資産で付与するリワード付与部をさらに備える、請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
クラウドファンディングを用いたプロジェクトへの参加申込を前記ユーザから受付ける申込受付部と、
前記参加申込を行ったユーザである参加者に暗号資産マイニング装置を発送するよう指令する発送指令部と、
前記暗号資産ウォレットに暗号資産と引き換え可能な価値を有する非代替性トークン(NFT)を付与するNFT付与部と、
前記プロジェクトの進捗状況に応じた価値を前記NFTに付与する第1価値付与部と、
前記暗号資産マイニング装置によりマイニングされた暗号資産に応じた価値を前記NFTに付与する第2価値付与部と、
をさらに備える、請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
前記決済が小売業者を介した取引に関する決済である場合に、前記決済に係る決済額に応じた手数料を前記小売業者に暗号資産で付与する手数料付与部をさらに備える、請求項1に記載の管理装置。
【請求項5】
ゲームにより付与されたトークンであるゲームトークンを前記暗号資産ウォレットに付与するゲームトークン付与部をさらに備え、
前記決済部は、前記ゲームに係る取引において、前記ゲームトークンを用いた決済を行う、
請求項1に記載の管理装置。
【請求項6】
前記決済部は、前記暗号資産ウォレットに保管された暗号資産による決済を行えない場合に、法定通貨を用いた決済を行う、請求項1に記載の管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子商取引サイトの管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
暗号資産は、新興国市場での通貨としての使用、送金需要、金に変わる価値保存の手段として保有者・用途が拡大している。暗号資産の日本国内での使用が限定的であったとしても、世界市場における用途の拡大に伴い、暗号資産の価値が長期的に上昇することが見込まれる。暗号資産等のブロックチェーン上のトークンに関し、日本では、自社発行トークンにおける期末評価益課税の除外が2023年より行われている。これにより、日本におけるトークン発行の環境が整い始めている。よって、日本国内でのブロックチェーンの拡大フェーズがこれから訪れると考えられる。
【0003】
ブロックチェーン上で実現されるスマートコントラクトに関し、スマートコントラクトネットワークは、トークン化された金融商品の管理・サービスを従来の金融の数分の一のコストで実現させ得る。そのため、日本国内でも今後、大企業・自治体・NPOによるトークン発行が本格化すると見込まれる。よって、暗号資産による経済圏は、新しい資金調達の手段、ポイントに変わる経済圏として、普及すると見込まれる。世界市場において、金融資産のトークン化は、自らが秘密鍵を保有するウォレットにトークン資産を保管するセルフカストディを普及させると考えられる。これにより、金融資産のブロックチェーンへの移行は、加速すると見込まれる。
【0004】
ところで、ブロックチェーン上の暗号資産を用いて決済する電子商取引では、暗号資産が保管されたウォレットへのアクセスが求められる。高いセキュリティを保つべく、ウォレットへのアクセスは、通常、対応する暗号鍵を用いた認証によって制限される。そのため、暗号鍵にアクセスできない場合、ユーザは、ウォレットにアクセスして上述のような電子商取引を行うことができなくなる。暗号鍵にアクセスできない状況として、例えば、暗号鍵が特定のデバイスに保管されており、当該デバイスが手元にない状況等が挙げられる。このような事情により、暗号資産を用いて決済する電子商取引における認証等のブロックチェーンを用いたトランザクションに係るユーザの利便性を高める手段が求められている。
【0005】
ブロックチェーンを用いたトランザクションに係るユーザの利便性を高める手段に関し、特許文献1は、ブロックチェーン等の分散台帳その他の手段により実現されたユーザ情報DBに記憶されている、ユーザID及びパスワード等のユーザ識別情報を用いた認証、SNS連携認証等を行う、提案評価システムを開示している。特許文献1に記載の技術は、ログイン時等のセキュリティを向上し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2021-149898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術におけるブロックチェーンは、提案評価システムにおいてユーザ情報DB等を実現されるために用いられるものであり、システムを利用するユーザが暗号資産を用いて決済を行うためのものではない。そのため、特許文献1に記載の技術は、パスワード等を用いた認証、SNS連携認証等によって提案評価システムにログインすることを可能にするに留まる。よって、特許文献1に記載の技術は、暗号資産を用いて決済する電子商取引における認証等のブロックチェーンを用いたトランザクションに係るユーザの利便性を高める点において、さらなる改良の余地がある。
【0008】
本発明は、係る事情にかんがみてなされたものである。本発明の目的は、暗号資産を用いて決済する電子商取引において、取引参加者の利便性を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、パスワードを用いる認証、外部の認証サーバを用いる認証、及び暗号資産ウォレットの暗号鍵を用いる認証のいずれかで認証されたユーザが当該暗号資産ウォレットに保管された暗号資産を用いた決済を行えるようにすること等によって、上記の目的を達成できることを見いだした。そして、本発明者らは、本発明を完成させるに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
【0010】
本発明は、ユーザが設定したパスワードを用いる認証であるWeb1認証を行うWeb1認証部と、外部の認証サーバから送信された前記ユーザの認証成功を示す情報であるソーシャル認証情報を用いる認証であるWeb2認証を行うWeb2認証部と、前記ユーザにより所有される暗号資産ウォレットの暗号鍵を用いる認証であるWeb3認証を行うWeb3認証部と、各ユーザについて、前記Web1認証、前記Web2認証、及び前記Web3認証のうち2以上の認証間の対応付けを管理する認証管理部と、前記Web1認証、前記Web2認証、及び/又は前記Web3認証により認証されたユーザである認証済ユーザからの指令に応じて、前記暗号資産ウォレットに保管された暗号資産を用いた決済を行う決済部と、を備える、電子商取引サイトの管理装置を提供する。
【0011】
暗号資産を用いて決済する電子商取引における認証の利便性向上に関し、決済に伴う認証の利便性向上が挙げられる。ブロックチェーン上の暗号資産を用いて決済する電子商取引が、暗号資産ウォレットの暗号鍵を用いる認証のみを行う場合、暗号鍵が特定のデバイスに保管されており、当該デバイスが手元にない状況等において、ユーザは、当該決済を行うことができない。一方、パスワードを用いる認証では、パスワードを失念した状況等において、ユーザは、当該決済を行うことができない。また、Google認証システム(登録商標)、Facebook連携(登録商標)等の外部の認証サーバを用いる認証では、当該認証サーバを利用できない状況等において、ユーザは、当該決済を行うことができない。そのため、これらの状況においても決済に伴う認証を行えるようにするという利便性の向上が求められている。
【0012】
本発明は、Web1認証部により、パスワードを用いる認証(Web1認証)を行う。また、本発明は、Web2認証部により、外部の認証サーバを用いる認証(Web2認証)を行う。さらに、本発明は、Web3認証部により、暗号資産ウォレットの暗号鍵を用いる認証(Web3認証)を行う。そして、本発明は、決済部により、Web1認証、Web2認証、Web3認証のいずれかにより認証されたユーザ(認証済ユーザ)が暗号資産ウォレットに保管された暗号資産を用いた決済を行えるようにする。
【0013】
すなわち、本発明は、例えば、ユーザがパスワードを失念した状況、ユーザが認証サーバを利用できない状況、ユーザがウォレットの暗号鍵が格納されたデバイスを利用できない状況のうち、任意の2つの状況が同時に生じている認証困難な状況においても、暗号資産を用いて決済する電子商取引をユーザが行えるようにできる。これにより、本発明は、暗号資産を用いて決済する電子商取引における認証に係るユーザの利便性を高めることができる。すなわち、本発明は、暗号資産を用いて決済する電子商取引において、取引参加者であるユーザの利便性を高めることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、暗号資産を用いて決済する電子商取引において、取引参加者の利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本実施形態のシステムSのハードウェア構成を示すブロック図である。
図2図2は、ユーザデータベース131の一例である。
図3図3は、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの一例である。
図4図4は、図3から続く図である。
図5図5は、図4から続く図である。
図6図6は、図5から続く図である。
図7図7は、図6から続く図である。
図8図8は、図7から続く図である。
図9図9は、図8から続く図である。
図10図10は、図9から続く図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下は、本発明の実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明するものである。
【0017】
<システムS>
図1は、本実施形態のシステムSのハードウェア構成を示すブロック図である。本実施形態の電子商取引システム(システムS)は、少なくとも、ネットワークNを介して端末Tと通信する電子商取引サイトの管理装置1を含んで構成される。暗号資産マイニングのための装置の製作等に労力を費やすことなくNFTの価値を高めるとの利便性を参加者に提供すべく、システムSは、ネットワークNを介して管理装置1と通信する暗号資産マイニング装置2をさらに含んで構成されることが好ましい。
【0018】
〔管理装置1〕
管理装置1は、制御部11、記憶部13、通信部14等を備える。管理装置1の種類は、特に限定されない。管理装置1の種類は、例えば、各種のサーバ、クラウドサーバ等でよい。管理装置1は、ネットワークNを介してブロックチェーンに参加する。管理装置1は、ネットワークNを介して外部の認証サーバ(図示せず)と通信可能である。
【0019】
[制御部11]
制御部11は、Central Processing Unit(CPU)、Random Access Memory(RAM)、及びRead Only Memory(ROM)等を備える。
【0020】
制御部11は、必要に応じて記憶部13及び/又は通信部14と協働する。そして、制御部11は、管理装置1で実行される本実施形態のプログラムのソフトウェア構成要素を実現する。当該ソフトウェア構成要素は、認証管理部111、Web1認証部112、Web2認証部113、Web3認証部114、ゲームトークン付与部115、決済部116、リワード付与部117、手数料付与部118、申込受付部119、発送指令部120、NFT付与部121、第1価値付与部122、第2価値付与部123等を含む。
【0021】
[記憶部13]
記憶部13は、データ及び/又はファイルが記憶される装置であって、ハードディスク、半導体メモリ、記録媒体、及びメモリカード等によってデータを非一時的に格納するストレージ部を有する。
【0022】
記憶部13は、ネットワークNを介してNetwork Attached Storage(NAS)、Storage Area Network(SAN)、クラウドストレージ、ファイルサーバ及び/又は分散ファイルシステム等の記憶装置又は記憶システムとの接続を可能にする仕組みを有してもよい。
【0023】
記憶部13には、CPUで実行されるプログラム、ユーザデータベース131、リワード付与条件、リワード付与率、手数料付与条件、手数料付与率、クラウドファンディングを用いたプロジェクトにおける参加者のNFTへの価値付与基準等が格納されている。
【0024】
(ユーザデータベース131)
ユーザデータベース131には、Web1認証、Web2認証、及びWeb3認証のうち2以上の認証間の対応付けが格納される。ただし、ここで言うWeb1認証、Web2認証、及びWeb3認証は、それぞれ以下の通りである。Web1認証は、ユーザが設定したパスワードを用いる認証である。Web2認証は、外部の認証サーバから送信されたユーザの認証成功を示す情報であるソーシャル認証情報を用いる認証である。Web3認証は、ユーザにより所有される暗号資産ウォレットの暗号鍵を用いる認証である。以降、暗号資産ウォレットは、単に「ウォレット」とも称される。
【0025】
また、ユーザデータベース131には、ユーザを識別する情報及び格納される対応付けに関する認証情報が格納される。ユーザを識別する情報は、例えば、一意に定められたユーザID、一意性があるユーザのアカウント名等である。Web1認証に関する認証情報は、例えば、ユーザのアカウント名及びパスワードを検証するための情報である。パスワードを検証するための情報は、例えば、パスワードのハッシュ値等である。Web2認証に関する認証情報は、例えば、認証サーバにおけるユーザID、認証サーバを識別する情報(認証サーバ情報)及び認証成功を示す情報である。Web3認証に関する認証情報は、例えば、ウォレットの公開鍵、ウォレットの秘密鍵で施された署名、ブロックチェーン上におけるウォレットのアドレス等である。ユーザデータベース131にこれらの認証情報が格納されることにより、管理装置1は、これらの認証情報を用いたWeb1認証、Web2認証、及びWeb3認証を行える。なお、Web3認証に関する認証情報は、当該ウォレットに付与された暗号資産を用いた決済を管理装置1が行うための情報を含むことが好ましい。このような情報として、例えば、このような決済を行うために用意された特定のスマートコントラクトのアドレス等が挙げられる。
【0026】
図2は、ユーザデータベース131の一例である。当該例のユーザデータベース131には、ユーザID「U0001」と、Web1認証に関する認証情報(アカウント名「BitC」、パスワードのハッシュ値「c86e38817a142a511f08fbfbbc1eb8b59aa8f31d」)と、Web3認証に関する認証情報(ウォレットの公開鍵「公開鍵1」、署名「秘密鍵1による署名」、ウォレットのアドレス「0x1ABC・・・」、決済用スマートコントラクトのアドレス「0x2ABC・・・」)との対応付けが格納されている。また、当該例のユーザデータベース131には、ユーザID「U0002」と、Web2認証に関する認証情報(ユーザID「@Shirushi」、認証サーバ情報「SNS1認証」、認証成功を示す情報)と、Web3認証に関する認証情報(ウォレットの公開鍵「公開鍵2」、署名「秘密鍵2による署名」、ウォレットのアドレス「0x1DEF・・・」、決済用スマートコントラクトのアドレス「0x2DEF・・・」)との対応付けが格納されている。
【0027】
これらの対応付けがユーザデータベース131に格納されることにより、管理装置1は、Web1認証、Web2認証、及びWeb3認証のうち2以上の認証間の対応付けを管理できる。そして、管理装置1は、Web3認証に限定されない各種の認証手段で認証されたユーザに対して、暗号資産ウォレットに保管された暗号資産を用いた決済を行える。
【0028】
[通信部14]
通信部14は、管理装置1をネットワークNに接続して端末T等と通信可能にするものであれば特に限定されない。通信部14として、例えば、携帯電話ネットワークに対応した無線装置、無線LANに接続可能なデバイス、及びイーサネット規格に対応したネットワークカード等が挙げられる。
【0029】
〔暗号資産マイニング装置2〕
暗号資産マイニング装置2は、暗号資産をマイニングする装置である。暗号資産マイニング装置2が行う「マイニング」は、ブロックチェーン技術に基づく暗号資産の取引記録を確認し、新しい暗号資産の発行を行うプロセスである。暗号資産マイニング装置2は、新しい暗号資産の発行に伴う複雑な計算を行うことで取引の正当性を確認し、ブロックチェーンに新たなブロックを追加する。そして、ブロックチェーンは、暗号資産を管理する分散型台帳システムを実現する。
【0030】
暗号資産マイニング装置2は、ネットワークNへの接続を自動的に行う、いわゆるIoT機器であることが好ましい。これにより、暗号資産マイニング装置2の所有者は、暗号資産マイニング装置2をネットワークNに接続するための複雑な手順を自ら行うことなく、ネットワークNを介して暗号資産マイニング装置2を利用できる。また、これにより、暗号資産マイニング装置2は、マイニングした暗号資産に係る情報を、ネットワークNを介して管理装置1に送信することができる。ネットワークNへの接続に係る労力をよりいっそう低減すべく、暗号資産マイニング装置2は、通信に係るセキュリティ機能を備え、無線LANネットワークに接続することが好ましい。
【0031】
暗号資産マイニング装置2は、暗号資産の発行元により製造された装置であることが好ましい。これにより、暗号資産の特徴を熟知した発行元による適切な設計・製造の暗号資産マイニング装置2となることが見込まれる。マイニングに係る費用対効果を高めるべく、暗号資産マイニング装置2の消費電力に係る経済的コストは、1ヶ月当たり5円以下であることが好ましい。なお、暗号資産マイニング装置2は、照明器具等によって例示される他の電子機器に取り付けられてもよい。これにより、暗号資産マイニング装置2は、マイニング報酬が取得できなくなった場合であっても、取り付けられた電子機器として使われることが可能になる。加えて、暗号資産マイニング装置2は、各種センサ等を備えたIoT機器等に設置されてもよい。これにより、暗号資産マイニング装置2は、より幅広い情報の収集が可能となり、より有効な情報群の形成が可能になる。そして、トークンエコノミーの形成の促進にも寄与することになり、有効な情報群の提供と、トークンエコノミーの形成との相乗効果を奏することが可能になる。
【0032】
〔ネットワークN〕
ネットワークNの種類は、管理装置1と端末T等とを互いに通信可能にするものであれば特に限定されない。ネットワークNの種類は、例えば、インターネット、携帯電話ネットワーク、無線LAN等である。
【0033】
〔端末T〕
端末Tは、例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、フィーチャーフォン、携帯情報端末、PDA、携帯型ゲーム機、据え置き型ゲーム機等である。端末Tは、管理装置1にサインアップを要求する処理、管理装置1にサインインを要求する処理、管理装置1にアカウント連携を指令する処理、管理装置1に決済を指令する処理等を実行可能である。また、端末Tには、暗号資産に係る各種の処理を実行するウォレットアプリが記憶されている。
【0034】
ところで、プレイすることで暗号資産を得ることができるPlay to earn(P2E)を可能にするゲームがある。このようなゲームは、「P2Eゲーム」とも称される。P2Eゲームで得られた暗号資産を管理装置1に係る決済で利用すべく、端末Tは、P2Eゲームに係る処理を含むことが好ましい。
【0035】
〔管理処理のメインフローチャート〕
図3は、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの一例である。図4は、図3から続く図である。図5は、図4から続く図である。図6は、図5から続く図である。図7は、図6から続く図である。図8は、図7から続く図である。図9は、図8から続く図である。図10は、図9から続く図である。以下は、図3から図10を用いた、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの一例の説明である。
【0036】
暗号資産を用いて決済する電子商取引における取引参加者が認証情報を管理装置1に登録することを可能とすべく、管理処理は、ユーザのサインアップに係る一連の処理を含むことが好ましい。ステップS1からステップS6は、当該処理の一例である。
【0037】
[ステップS1:Web1認証によるサインアップを要求されたか判別]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働して認証管理部111を実行する。そして、制御部11は、認証管理部111により、ユーザが設定したパスワードを用いる認証であるWeb1認証によるサインアップを要求されたか判別する処理を実行する(ステップS1、Web1認証サインアップ要求判別ステップ)。要求されたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS2に移す。要求されたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS3に移す。
【0038】
Web1認証サインアップ要求判別ステップにおける判別は、例えば、Web1認証によるサインアップを要求する指示を端末Tから受信した場合に、サインアップを要求されたと判別する手順等を含む。
【0039】
[ステップS2:Web1認証によりサインアップ]
制御部11は、認証管理部111により、Web1認証サインアップ要求判別ステップにおいて要求されたと判別されたWeb1認証によりサインアップする処理を実行する(ステップS2、Web1認証サインアップ実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS3に移す。
【0040】
Web1認証サインアップ実行ステップは、ユーザが希望するアカウント名及びパスワードの組を受信する手順を含む。アカウント名の重複、安全性が低いパスワードによるサインアップ等を防ぐべく、当該ステップは、アカウント名及びパスワードが利用可能であるか判別する手順を含むことが好ましい。当該判別によりアカウント名及び/又はパスワードが利用可能でないと判別された場合、管理装置1は、利用可能でないアカウント名及び/又はパスワードを修正するよう求める通知を送信することが好ましい。Web1認証サインアップ実行ステップは、Web1認証に係る情報をユーザデータベース131に格納する手順を含む。
【0041】
[ステップS3:Web2認証によるサインアップを要求されたか判別]
制御部11は、認証管理部111により、外部の認証サーバから送信された前記ユーザの認証成功を示す情報であるソーシャル認証情報を用いる認証であるWeb2認証によるサインアップを要求されたか判別する処理を実行する(ステップS3、Web2認証サインアップ要求判別ステップ)。要求されたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS4に移す。要求されたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS5に移す。
【0042】
Web2認証サインアップ要求判別ステップにおける判別は、例えば、Web2認証によるサインアップを要求する指示を端末Tから受信した場合に、サインアップを要求されたと判別する手順等を含む。
【0043】
[ステップS4:Web2認証によりサインアップ]
制御部11は、認証管理部111により、Web2認証サインアップ要求判別ステップにおいて要求されたと判別されたWeb2認証によりサインアップする処理を実行する(ステップS4、Web2認証サインアップ実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS5に移す。
【0044】
Web2認証サインアップ実行ステップは、ユーザがWeb2認証に用いる認証サーバを特定する情報、当該認証サーバにおいて当該ユーザを特定する情報等を端末T等から受信し、これらの情報を用いて当該認証サーバに当該ユーザの認証を求める手順を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、当該ユーザの認証成功を示す情報であるソーシャル認証情報を当該認証サーバから取得できる。Web2認証サインアップ実行ステップは、Web2認証に係る情報をユーザデータベース131に格納する手順を含む。
【0045】
[ステップS5:Web3認証によるサインアップを要求されたか判別]
制御部11は、認証管理部111により、ユーザにより所有される暗号資産ウォレットの暗号鍵を用いる認証であるWeb3認証によるサインアップを要求されたか判別する処理を実行する(ステップS5、Web3認証サインアップ要求判別ステップ)。要求されたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS6に移す。要求されたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS7に移す。
【0046】
Web3認証サインアップ要求判別ステップにおける判別は、例えば、Web3認証によるサインアップを要求する指示を端末Tから受信した場合に、サインアップを要求されたと判別する手順等を含む。
【0047】
[ステップS6:Web3認証によりサインアップ]
制御部11は、認証管理部111により、Web3認証サインアップ要求判別ステップにおいて要求されたと判別されたWeb3認証によりサインアップする処理を実行する(ステップS6、Web3認証サインアップ実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS7に移す。
【0048】
Web3認証サインアップ実行ステップは、ウォレットの公開鍵、ウォレットの秘密鍵で施された署名、ブロックチェーン上におけるウォレットのアドレス等を端末T等から受信する手順を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、公開鍵、秘密鍵及びアドレスにより、ユーザのWeb3認証を行える。Web3認証サインアップ実行ステップは、Web3認証に係る情報をユーザデータベース131に格納する手順を含む。
【0049】
また、Web3認証サインアップ実行ステップは、Web3認証サインアップ実行ステップに係るウォレットに付与された暗号資産を用いた決済を管理装置1が行うための手順を含むことが好ましい。このような手順として、例えば、このような決済を行うよう構成されたスマートコントラクトを当該ウォレットと関連付けるよう要求する手順が挙げられる。
【0050】
ゲームトークンのウォレットへの付与を可能とすべく、Web3認証サインアップ実行ステップは、Web3認証サインアップ実行ステップに係るウォレットにP2Eゲームに係るゲームトークンを付与する処理、当該ゲームトークンを決済に付与された暗号資産を用いた決済を行う処理を管理装置1が行うための手順を含むことが好ましい。このような手順として、例えば、このような付与を行うよう構成されたスマートコントラクト及びこのような決済を行うよう構成されたスマートコントラクトを当該ウォレットと関連付けるよう要求する手順が挙げられる。
【0051】
パスワードを用いる認証、外部の認証サーバを用いる認証、及び暗号資産ウォレットの暗号鍵を用いる認証のいずれかで認証されたユーザが当該暗号資産ウォレットに保管された暗号資産を用いた決済を行えるようにすべく、管理処理は、ユーザのサインインに係る一連の処理を含む。ステップS7からステップS10は、当該処理の一例である。
【0052】
[ステップS7:Web1認証によるサインインが行われたか判別]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働してWeb1認証部112を実行する。そして、制御部11は、Web1認証部112により、ユーザが設定したパスワードを用いる認証であるWeb1認証によるサインインが行われたか判別する処理を実行する(ステップS7、Web1認証ステップ)。行われたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS10に移す。行われたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS8に移す。
【0053】
Web1認証ステップは、端末T等からアカウント名及びパスワード等のサインインに係る情報を受信し、ユーザデータベース131に格納されたWeb1認証に係る認証情報を用いたこれらの情報の検証が成功した場合に、Web1認証によるサインインが行われたと判別する手順を含む。
【0054】
[ステップS8:Web2認証によるサインインが行われたか判別]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働してWeb2認証部113を実行する。そして、制御部11は、Web2認証部113により、外部の認証サーバから送信されたユーザの認証成功を示す情報であるソーシャル認証情報を用いる認証であるWeb2認証によるサインインが行われたか判別する処理実行する(ステップS8、Web2認証ステップ)。行われたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS10に移す。行われたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS9に移す。
【0055】
Web2認証ステップは、端末T等からソーシャル認証情報を受信し、ユーザデータベース131に格納されたWeb2認証に係る認証情報を用いたソーシャル認証情報の検証が成功した場合に、Web2認証によるサインインが行われたと判別する手順を含む。
【0056】
[ステップS9:Web3認証によるサインインが行われたか判別]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働してWeb3認証部114を実行する。そして、制御部11は、Web3認証部114により、ユーザにより所有される暗号資産ウォレットの暗号鍵を用いる認証であるWeb3認証によるサインインが行われたか判別する処理を実行する(ステップS9、Web3認証ステップ)。行われたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS10に移す。行われたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS32に移す。
【0057】
Web3認証ステップは、端末T等からウォレットの公開鍵、ウォレットの秘密鍵で施された署名、ブロックチェーン上におけるウォレットのアドレス等を受信し、ユーザデータベース131に格納されたWeb3認証に係る認証情報を用いたこれらの情報の検証が成功した場合に、Web3認証によるサインインが行われたと判別する手順を含む。
【0058】
[ステップS10:ユーザ情報を取得]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働して認証管理部111を実行する。そして、制御部11は、認証管理部111により、Web1認証ステップ、Web2認証ステップ、Web3認証ステップのうち本ステップの実行直前に実行されたステップに係るユーザ情報をユーザデータベース131から取得する処理を実行する(ステップS10、ユーザ情報取得ステップ)。制御部11は、処理をステップS11に移す。ステップS7からステップS10までの処理により、管理装置1は、Web1認証、Web2認証、Web3認証のいずれの認証手段でサインインしたユーザであっても、当該ユーザに係るユーザ情報をユーザデータベース131から取得できる。すなわち、管理装置1は、Web1認証、Web2認証、及び/又はWeb3認証により認証されたユーザである認証済ユーザのユーザ情報をユーザデータベース131から取得できる。
【0059】
複数の認証間の関連付けを自動化すべく、管理処理は、複数の認証間を関連付ける一連の処理を含むことが好ましい。ステップS11からステップS16は、当該処理の一例である。
【0060】
[ステップS11:Web1認証の関連付けを要求されたか判別]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働して認証管理部111を実行する。そして、制御部11は、認証管理部111により、ユーザ情報取得ステップに係る認証済ユーザと、Web1認証との関連付けを要求されたか判別する処理を実行する(ステップS11、Web1認証関連付け要求判別ステップ)。要求されたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS12に移す。要求されたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS13に移す。
【0061】
Web1認証関連付け要求判別ステップは、端末T等からアカウント名及びパスワード等のサインインに係る情報と認証の関連付けを要求する指令とを受信した場合に、Web1認証の関連付けが要求されたと判別する手順を含むことが好ましい。また、Web1認証関連付け要求判別ステップは、すでにWeb1認証が関連付けられている場合に、ユーザデータベース131に格納されたWeb1認証に係る情報を更新する手順を含むことが好ましい。
【0062】
[ステップS12:Web1認証を関連付け]
制御部11は、認証管理部111により、ユーザ情報取得ステップに係る認証済ユーザと、Web1認証関連付け要求判別ステップに係るWeb1認証とを関連付ける処理を実行する(ステップS12、Web1認証関連付け実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS13に移す。Web1認証関連付け実行ステップは、当該関連付けが行われるよう、ユーザデータベース131を更新する手順を含む。
【0063】
[ステップS13:Web2認証の関連付けを要求されたか判別]
制御部11は、認証管理部111により、ユーザ情報取得ステップに係る認証済ユーザと、Web2認証との関連付けを要求されたか判別する処理を実行する(ステップS13、Web2認証関連付け要求判別ステップ)。要求されたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS14に移す。要求されたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS15に移す。
【0064】
Web2認証関連付け要求判別ステップは、ソーシャル認証情報と認証の関連付けを要求する指令とを受信した場合に、Web2認証の関連付けが要求されたと判別する手順を含むことが好ましい。また、Web2認証関連付け要求判別ステップは、すでにWeb2認証が関連付けられている場合に、ユーザデータベース131に格納されたWeb2認証に係る情報を更新する手順を含むことが好ましい。
【0065】
[ステップS14:Web2認証を関連付け]
制御部11は、認証管理部111により、ユーザ情報取得ステップに係る認証済ユーザと、Web2認証関連付け要求判別ステップに係るWeb2認証とを関連付ける処理を実行する(ステップS14、Web2認証関連付け実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS15に移す。Web2認証関連付け実行ステップは、当該関連付けが行われるよう、ユーザデータベース131を更新する手順を含む。
【0066】
[ステップS15:Web3認証の関連付けを要求されたか判別]
制御部11は、認証管理部111により、ユーザ情報取得ステップに係る認証済ユーザと、Web3認証との関連付けを要求されたか判別する処理を実行する(ステップS15、Web3認証関連付け要求判別ステップ)。要求されたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS16に移す。要求されたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS17に移す。
【0067】
Web3認証関連付け要求判別ステップは、ウォレットの公開鍵、ウォレットの秘密鍵で施された署名、ブロックチェーン上におけるウォレットのアドレス等のWeb3認証に係るデータと認証の関連付けを要求する指令とを受信した場合に、Web3認証の関連付けが要求されたと判別する手順を含むことが好ましい。また、Web3認証関連付け要求判別ステップは、すでにWeb3認証が関連付けられている場合に、ユーザデータベース131に格納されたWeb3認証に係る情報を更新する手順を含むことが好ましい。
【0068】
[ステップS16:Web3認証を関連付け]
制御部11は、認証管理部111により、ユーザ情報取得ステップに係る認証済ユーザと、Web3認証関連付け要求判別ステップに係るWeb3認証とを関連付ける処理を実行する(ステップS16、Web3認証関連付け実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS17に移す。Web3認証関連付け実行ステップは、当該関連付けが行われるよう、ユーザデータベース131を更新する手順を含む。
【0069】
P2Eによって付与されたゲームトークン(暗号資産)をゲームに係る取引の決済に利用できるようにすべく、管理処理は、そのようなゲームトークンをウォレットに付与する一連の処理を含むことが好ましい。ステップS17からステップS18は、当該処理の一例である。
【0070】
[ステップS17:ゲームトークンを付与するか判別]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働してゲームトークン付与部115を実行する。そして、制御部11は、ゲームトークン付与部115により、P2Eゲームにより付与されたトークンであるゲームトークンを認証済ユーザのウォレットに付与するか判別する処理を実行する(ステップS17、ゲームトークン付与判別ステップ)。付与すると判別した場合、制御部11は、処理をステップS18に移す。付与すると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS19に移す。
【0071】
ゲームトークン付与判別ステップに係る「ゲームトークン」は、P2Eゲームで得られた暗号資産である。当該暗号資産は、上述のウォレットに付与可能なトークンとして実現され、ブロックチェーン上に格納される。ゲームトークン付与判別ステップにおいてゲームトークンを付与するか判別する手順は、特に限定されない。当該手順は、例えば、P2Eゲームにおいてゲームトークンが得られた場合に当該ゲームトークンを付与すると判別する手順を含む。
【0072】
[ステップS18:ゲームトークンを付与]
制御部11は、ゲームトークン付与部115により、ゲームトークン付与判別ステップに係るゲームトークンを認証済ユーザに係る暗号資産ウォレットに付与する処理を実行する(ステップS18、ゲームトークン付与ステップ)。制御部11は、処理をステップS19に移す。
【0073】
ユーザのサインインに係る一連の処理によってサインインが行われた後に、管理装置1は、決済を行う一連の処理を実行する。ステップS19からステップS28は、当該処理の一例である。
【0074】
[ステップS19:決済を指令されたか判別]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働して決済部116を実行する。そして、制御部11は、決済部116により、端末T等から決済を指令されたか判別する処理を実行する(ステップS19、決済判別ステップ)。指令されたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS20に移す。指令されたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS29に移す。
【0075】
ゲームトークンを他の通貨に換えて取引する手間を逐一費やすことなく、ゲームトークンを決済に利用できるようにするとの利便性をP2Eゲームのプレイヤーに提供すべく、管理処理は、ゲームトークンを用いた決済に係る一連の処理を含むことが好ましい。ステップS20からステップS21は、当該処理の一例である。
【0076】
[ステップS20:ゲームトークンを利用できるか判別]
制御部11は、決済部116により、決済判別ステップにおいて指令された決済において、認証済ユーザのウォレットに付与されたゲームトークンを利用できるか判別する処理を実行する(ステップS20、ゲームトークン利用可否判別ステップ)。利用できると判別した場合、制御部11は、処理をステップS21に移す。利用できると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS22に移す。
【0077】
[ステップS21:ゲームトークンを用いて決済]
制御部11は、決済部116により、ゲームトークン利用可否判別において利用可能であると判別されたステップゲームトークンを用いて決済判別ステップに係る決済を行う処理を実行する(ステップS21、ゲームトークン決済ステップ)。制御部11は、処理をステップS24に移す。
【0078】
[ステップS22:暗号資産を利用できるか判別]
制御部11は、決済部116により、決済判別ステップにおいて指令された決済において、認証済ユーザのウォレットに付与された暗号資産を利用できるか判別する処理を実行する(ステップS22、暗号資産利用可否判別ステップ)。利用できると判別した場合、制御部11は、処理をステップS23に移す。利用できると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS28に移す。
【0079】
[ステップS23:暗号資産を用いて決済]
制御部11は、決済部116により、暗号資産利用可否判別において利用可能であると判別された暗号資産を用いて決済判別ステップに係る決済を行う処理を実行する(ステップS23、暗号資産決済ステップ)。制御部11は、処理をステップS24に移す。
【0080】
法定通貨でリワードを受け取るための手続きを逐一行うことなく、決済額に応じたリワードを暗号資産で受け取ることができるとの利便性をユーザに提供すべく、管理処理は、決済額に応じたリワードをユーザに付与することに係る一連の処理を含むことが好ましい。ステップS24からステップS25は、当該処理の一例である。
【0081】
[ステップS24:リワードを付与するか判別]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働してリワード付与部117を実行する。そして、制御部11は、リワード付与部117により、決済判別ステップに係る決済の決済額に応じたリワードを認証済ユーザのウォレットに暗号資産で付与するか判別する処理を実行する(ステップS24、リワード付与判別ステップ)。付与すると判別した場合、制御部11は、処理をステップS25に移す。付与すると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS26に移す。
【0082】
リワード付与判別ステップにおいてリワードを付与するか判別する手順は、特に限定されない。当該手順は、例えば、記憶部13に格納されたリワード付与条件を参照して、リワードを付与するか判別する手順等を含む。リワード付与判別ステップは、暗号資産のほか、いわゆるクーポン等の各種態様でリワードを付与する。
【0083】
[ステップS25:暗号資産でリワードを付与]
制御部11は、リワード付与部117により、決済判別ステップに係る決済の決済額に応じたリワードを認証済ユーザのウォレットに暗号資産で付与する処理を実行する(ステップS25、リワード付与ステップ)。制御部11は、処理をステップS26に移す。
【0084】
リワード付与ステップにおいてリワードを付与する手順は、特に限定されない。当該手順は、例えば、記憶部13に格納されたリワード付与率を参照して、リワードを付与する手順等を含む。
【0085】
[ステップS26:手数料を付与するか判別]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働して手数料付与部118を実行する。そして、制御部11は、手数料付与部118により、決済判別ステップに係る決済の決済額に応じた手数料を小売業者のウォレットに暗号資産で付与するか判別する処理を実行する(ステップS26、手数料付与判別ステップ)。付与すると判別した場合、制御部11は、処理をステップS27に移す。付与すると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS29に移す。
【0086】
手数料付与判別ステップにおいて手数料を付与するか判別する手順は、特に限定されない。当該手順は、例えば、記憶部13に格納された手数料付与条件を参照して、決済判別ステップに係る決済が小売業者を介した取引に関する決済であるか判別する手順等を含む。
【0087】
[ステップS27:暗号資産で手数料を付与]
制御部11は、手数料付与部118により、決済判別ステップに係る決済の決済額に応じた手数料を小売業者のウォレットに暗号資産で付与する処理を実行する(ステップS27、手数料付与ステップ)。制御部11は、処理をステップS29に移す。
【0088】
手数料付与ステップにおいて手数料を付与する手順は、特に限定されない。当該手順は、例えば、記憶部13に格納された手数料付与率を参照して、手数料を付与する手順等を含む。
【0089】
暗号資産ウォレットを所持していない、十分な量の暗号資産が暗号資産ウォレットに保管されていない等の各種の事情により、暗号資産ウォレットに保管された暗号資産による決済を行えない場合がある。暗号資産ウォレットに保管された暗号資産による決済を行えない場合に、法定通貨を用いた決済が自動的に行われるとの利便性をユーザに提供すべく、管理処理は、法定通貨で決済することに係る一連の処理を含むことが好ましい。ステップS28は、当該処理の一例である。
【0090】
[ステップS28:法定通貨を用いて決済]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働して決済部116を実行する。そして、制御部11は、決済部116により、決済判別ステップに係る決済について、法定通貨を用いて決済する処理を実行する(ステップS28、法定通貨決済ステップ)。制御部11は、処理をステップS29に移す。
【0091】
法定通貨決済ステップは、例えば、決済判別ステップに係る決済に要する暗号資産の手配に要する法定通貨を算出し、当該法定通貨をユーザに請求し、当該ユーザが当該法定通貨を支払った場合に、当該法定通貨を用いて手配された当該暗号資産により、決済判別ステップに係る決済を行う一連の処理を実行する。
【0092】
[ウォレット開設ステップ]
ユーザ情報取得ステップに係るユーザ情報にウォレットが関連付けられていない場合、法定通貨決済ステップが実行される前に、管理装置1は、決済判別ステップに係る決済に利用できる暗号資産ウォレットをユーザに開設させるウォレット開設ステップを実行することが好ましい。ウォレット開設ステップは、Web3認証によるサインアップに係る上述の手順と同様の手順を含む。また、ウォレット開設ステップは、Web3認証の関連付けに係る上述の手順と同様の手順を含む。これにより、管理装置1は、暗号資産による決済を行うウォレットを開設していないユーザがウォレットを開設し、決済を行えるよう管理・支援できる。
【0093】
暗号資産をマイニングする装置の製作等に労力を費やすことなくNFTの価値を高めるとの利便性を参加者に提供すべく、管理処理は、クラウドファンディングを用いたプロジェクトの進捗状況及び当該プロジェクトに係る暗号資産マイニング装置2等のマイニングシステムが行うマイニングによって、クラウドファンディングの参加者に付与されるNFTの価値を高める一連の処理を含むことが好ましい。ステップS29からステップS35は、当該処理の一例である。当該一連の処理により、本実施形態のシステムSは、分散型の新しい価値創造プラットフォームとなる「Web3経済圏」の確立に寄与し得る。また、当該一連の処理により、本実施形態のシステムSは、経費計上の対象となる暗号資産マイニング装置2等のマイニングシステムへの投資を実現し得る。以下では、マイニングシステムがハードウェアである暗号資産マイニング装置2によって実現される場合が説明される。マイニングシステムがソフトウェアである暗号資産マイニングソフトウェアで実現される場合においても、同様に実現される。この場合、当該ソフトウェアは、各種記録媒体、ネットワークNを介した配信等によって参加者に提供される。また、マイニングシステムは、暗号資産マイニング装置2等のハードウェアと、暗号資産マイニングソフトウェア等のソフトウェアとが協働することで実現されてもよい。
【0094】
[ステップS29:プロジェクトへの参加申込がされたか判別]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働して申込受付部119を実行する。そして、制御部11は、申込受付部119により、クラウドファンディングを用いたプロジェクトへの参加申込がされたか判別する処理を実行する(ステップS29、申込受付ステップ)。参加申込がされたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS30に移す。参加申込がされたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS32に移す。
【0095】
申込受付ステップにより、管理装置1の申込受付部119は、クラウドファンディングを用いたプロジェクトへの参加申込をユーザから受付ける。申込受付ステップに係る「クラウドファンディングを用いたプロジェクト」は、暗号資産マイニング装置2の提供及び暗号資産マイニング装置2によってマイニングされた暗号資産によって価値が高まるNFTの参加者の付与を伴うプロジェクトである。
【0096】
[ステップS30:暗号資産マイニング装置の発送を指令]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働して発送指令部120を実行する。そして、制御部11は、発送指令部120により、申込受付ステップで参加申込を行ったユーザである参加者に、申込受付ステップで参加申込が受け付けられたプロジェクトに係る暗号資産マイニング装置2の発送を指令する処理を実行する(ステップS30、発送指令ステップ)。制御部11は、処理をステップS31に移す。
【0097】
[ステップS31:NFTを付与]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働してNFT付与部121を実行する。そして、制御部11は、NFT付与部121により、認証済ユーザの暗号資産ウォレットに暗号資産と引き換え可能な価値を有する非代替性トークン(NFT)を付与する処理を実行する(ステップS31、NFT付与ステップ)。制御部11は、処理をステップS32に移す。
【0098】
NFT付与ステップに関し、認証済ユーザの暗号資産ウォレットは、申込受付ステップで参加申込を行ったユーザである参加者のウォレットでもある。管理装置1は、当該ユーザ情報にWeb3認証に係る情報が格納されていない場合、申込受付ステップで参加申込を行ったユーザである参加者のウォレットの作成及び当該ユーザ情報との関連付けを行う一連の処理を行う。なお、当該一連の処理は、上述のWeb3認証の関連付けに関する処理と同様でよい。
【0099】
[ステップS32:プロジェクト進捗状況に応じた価値を付与するか判別]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働して第1価値付与部122を実行する。そして、制御部11は、第1価値付与部122により、申込受付ステップに係るプロジェクトの進捗状況(プロジェクト進捗状況)に応じた価値をNFT付与ステップに係るNFTに付与するか判別する処理を実行する(ステップS32、第1価値付与判別ステップ)。付与すると判別した場合、制御部11は、処理をステップS33に移す。付与すると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS34に移す。
【0100】
第1価値付与判別ステップにおいてプロジェクト進捗状況に応じた価値を付与するか判別する手順は、特に限定されない。当該手順は、例えば、当該プロジェクトのスタッフからプロジェクト進捗状況に応じた価値を付与せよとの指令があった場合にプロジェクト進捗状況に応じた価値を付与すると判別する手順を含む。また、当該手順は、例えば、当該プロジェクトのスタッフが入力したプロジェクト進捗状況と記憶部13に格納された価値付与基準とを参照して当該判別を行う手順を含む。
【0101】
[ステップS33:進捗状況に応じた価値をNFTに付与]
制御部11は、第1価値付与部122により、申込受付ステップに係るプロジェクトの進捗状況(プロジェクト進捗状況)に応じた価値をNFT付与ステップに係るNFTに付与する処理を実行する(ステップS33、第1価値付与ステップ)。制御部11は、処理をステップS34に移す。
【0102】
[ステップS34:マイニングが行われたか判別]
制御部11は、記憶部13、通信部14と協働して第2価値付与部123を実行する。そして、制御部11は、第2価値付与部123により、申込受付ステップに係るプロジェクトにより発送された暗号資産マイニング装置2による暗号資産のマイニングが行われたか判別する処理を実行する(ステップS34、第2価値付与判別ステップ)。付与すると判別した場合、制御部11は、処理をステップS35に移す。付与すると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS1に戻し、ステップS1からステップS35の処理を繰り返す。
【0103】
[ステップS35:暗号資産に応じた価値をNFTに付与]
制御部11は、第2価値付与部123により、申込受付ステップに係るプロジェクトにより発送された暗号資産マイニング装置2によりマイニングされた暗号資産に応じた価値をNFT付与ステップに係るNFTに付与する処理を実行する(ステップS35、第2価値付与ステップ)。制御部11は、処理をステップS1に戻し、ステップS1からステップS35の処理を繰り返す。
【0104】
<使用例>
以下は、本実施形態に係る管理装置1の使用例である。
【0105】
〔暗号資産ウォレットの開設前にサインアップする場合〕
本実施形態に係る管理装置1は、暗号資産ウォレットの開設前におけるユーザのサインアップを可能とする。
【0106】
[サインアップ]
ユーザは、まず、パスワードを用いるWeb1認証又はソーシャル認証情報等を用いるWeb2認証により、管理装置1に係るサインアップを行う。
【0107】
[暗号資産を用いた商取引]
サインアップ後、ユーザが暗号資産を用いた商取引を行う際に、管理装置1は、ユーザが暗号資産を用いた商取引を行えるよう商取引システムを管理する。具体的に、管理装置1は、暗号資産ウォレットの開設又は法定通貨を介した取引代行が行われるよう管理する。
【0108】
(暗号資産ウォレットの開設)
ユーザが暗号資産ウォレットの開設を選択した場合、管理装置1は、暗号資産ウォレットの開設に係る一連の手続きを支援し、開設された暗号資産ウォレットをユーザがサインアップに用いた認証と関連付ける。そして、当該暗号資産ウォレットに付与された暗号資産を用いて管理装置1が支払いを行うスマートコントラクトが手配される。これにより、管理装置1は、ユーザに逐一Web3認証を行わせることなく、ユーザが暗号資産を用いた商取引を行えるようにできる。
【0109】
(法定通貨を介した取引代行)
ユーザが法定通貨を介した取引代行を選択した場合、管理装置1は、ユーザに決済に応じた法定通貨を請求し、当該法定通貨で暗号資産を用いた商取引を代行する。
【0110】
〔暗号資産ウォレットの開設後におけるサインインの簡略化〕
本実施形態に係る管理装置1は、暗号資産ウォレットの開設後におけるユーザのサインインを簡略化する。
【0111】
[Web3認証によるサインアップ]
ユーザは、まず、ユーザにより所有される暗号資産ウォレットの暗号鍵を用いる認証であるWeb3認証により、管理装置1に係るサインアップを行う。
【0112】
[Web1認証又はWeb2認証の関連付け]
ユーザは、上述の手順でサインアップされたWeb3認証と、Web1認証又はWeb2認証とを関連付けるよう、管理装置1に指令する。管理装置1は、Web3認証と、Web1認証又はWeb2認証とを関連付ける。このとき、管理装置1は、Web3認証に係る暗号資産ウォレットに付与された暗号資産を用いて管理装置1が支払いを行うスマートコントラクトを手配する。
【0113】
[Web1認証又はWeb2認証による商取引]
ユーザは、Web3認証と関連付けられたWeb1認証又はWeb2認証によるサインインを行う。そして、ユーザは、暗号資産を用いた取引を決済するよう管理装置1に指令する。管理装置1は、上述の関連付け及びスマートコントラクトを用いて、暗号資産を用いた取引を決済する。
【0114】
〔クラウドファンディングを用いたプロジェクトの管理〕
本実施形態の管理装置1は、クラウドファンディングを用いたプロジェクトを管理できる。このプロジェクトは、当該プロジェクトの進捗状況及び当該プロジェクトに係る暗号資産マイニング装置2が行うマイニングによって、クラウドファンディングの参加者に付与されるNFTの価値を高めるプロジェクトである。
【0115】
[参加申込]
参加者は、上述のプロジェクトに参加を申し込む。管理装置1は、当該プロジェクトに係る暗号資産マイニング装置2を参加者に発送し、参加者のウォレットに上述のNFTを付与する。
【0116】
[プロジェクトの進捗]
プロジェクトの進捗状況に応じて、管理装置1は、当該進捗状況に応じた価値を上述のNFTに付与する管理を行う。これにより、参加者は、暗号資産をマイニングする装置の製作等に労力を費やすことなく、暗号資産に係るNFTの価値を高めることができる。
【0117】
[暗号資産のマイニング]
暗号資産マイニング装置2がマイニングした暗号資産に応じて、管理装置1は、当該マイニングに応じた価値を上述のNFTに付与する管理を行う。これにより、参加者は、暗号資産をマイニングする装置の製作等に労力を費やすことなく、暗号資産に係るNFTの価値を高めることができる。よって、本実施形態のシステムSは、分散型の新しい価値創造プラットフォームとなる「Web3経済圏」の確立に寄与し得る。また、これにより、本実施形態のシステムSは、経費計上の対象となる暗号資産マイニング装置2への投資を実現し得る。
【0118】
本実施形態の管理装置1は、上述のように使用できる。これにより、本実施形態の管理装置1は、暗号資産を用いて決済する電子商取引において、取引参加者の利便性を高めることができる。具体的に、本実施形態の管理装置1は、例えば、ユーザがパスワードを失念した状況、ユーザが認証サーバを利用できない状況、ユーザがウォレットの暗号鍵が格納されたデバイスを利用できない状況のうち、任意の2つの状況が同時に生じている認証困難な状況においても、暗号資産を用いて決済する電子商取引をユーザが行えるようにできる。
【0119】
なお、本発明の思想の範疇において、当業者であれば各種の変更例及び修正例に想到し得るものである。よって、それら変更例及び修正例は、本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0120】
S システム
1 管理装置
11 制御部
111 認証管理部
112 Web1認証部
113 Web2認証部
114 Web3認証部
115 ゲームトークン付与部
116 決済部
117 リワード付与部
118 手数料付与部
119 申込受付部
120 発送指令部
121 NFT付与部
122 第1価値付与部
123 第2価値付与部
13 記憶部
131 ユーザデータベース
14 通信部
2 暗号資産マイニング装置
N ネットワーク
T 端末
【要約】
【課題】暗号資産を用いて決済する電子商取引において、取引参加者の利便性を高めること。
【解決手段】本発明の電子商取引サイトの管理装置1は、各ユーザについて、Web1認証部112によるWeb1認証、Web2認証部113によるWeb2認証、及びWeb3認証部114に係るWeb3認証のうち2以上の認証間の対応付けを管理する認証管理部111と、Web1認証、Web2認証、及び/又はWeb3認証により認証されたユーザである認証済ユーザからの指令に応じて、Web3認証に係る暗号資産ウォレットに保管された暗号資産を用いた決済を行う決済部116と、を備える。
【選択図】図1

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図10