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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】株式銘柄推薦装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/04 20120101AFI20240315BHJP
【FI】
G06Q40/04
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020046582
(22)【出願日】2020-03-17
(65)【公開番号】P2021149297
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2022-08-15
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】久保田 匡亮
(72)【発明者】
【氏名】川上 博
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-109587(JP,A)
【文献】特開2014-110011(JP,A)
【文献】特開2018-005669(JP,A)
【文献】特開2016-146107(JP,A)
【文献】特開2011-060059(JP,A)
【文献】特開2020-027522(JP,A)
【文献】特開2011-039853(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用対象と、株式銘柄の発行体情報とを、対応付けて記憶する記憶部と、
一のユーザの利用対象および当該利用対象の利用状況を示す利用情報を取得する利用情報取得部と、
前記記憶部を参照して、前記利用情報取得部により取得された利用情報に基づいて、商品またはサービスに対応する発行体情報を取得する発行体情報取得部と、
前記発行体情報取得部により取得された発行体情報に基づいて、推薦対象となる発行体情報の株式銘柄を前記一のユーザに提示する提示部と、
前記利用対象のユーザによる前記利用状況および前記利用対象に関連する発行体情報の株価の動向に基づいて、当該利用対象に関連する発行体情報に対する前記一のユーザの関心の度合いを示すスコアを算出し、当該スコアに基づいて推薦対象となる発行体情報を取得するスコア算出部と、を備え、
前記利用状況は、前記利用対象の利用時間または利用額を示し、
前記提示部は、前記スコアに基づいて推薦対象となる発行体情報の株式銘柄を、当該スコアに従った順番で提示する、
株式銘柄推薦装置。
【請求項2】
前記発行体情報取得部は、
前記一のユーザのユーザ端末が備える電子決済機能の利用に基づいて、前記利用情報を取得する、
請求項1に記載の株式銘柄推薦装置。
【請求項3】
前記発行体情報取得部は、
前記一のユーザのユーザ端末に保持されているアプリケーションプログラムの利用に基づいて、前記利用情報を取得する、
請求項1または2に記載の株式銘柄推薦装置。
【請求項4】
前記発行体情報取得部は、
前記一のユーザのユーザ端末がアクセスしたサイトに基づいて、前記利用情報を取得する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の株式銘柄推薦装置。
【請求項5】
前記発行体情報取得部は、
前記一のユーザのユーザ端末が在圏する位置情報に基づいて、前記利用情報を取得する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の株式銘柄推薦装置。
【請求項6】
前記一のユーザに提供しようとする発行体情報の取得数が所定値以下である場合に、他のユーザの利用情報に基づいて、さらに発行体情報を取得する補完部をさらに備える、
請求項1~5のいずれか一項に記載の株式銘柄推薦装置。
【請求項7】
前記他のユーザは、前記一のユーザと同じ属性を有し、
前記補完部は、前記他のユーザの利用情報のうち、規則性のある利用情報に基づいてさらに発行体情報を取得する、
請求項6に記載の株式銘柄推薦装置。
【請求項8】
前記提示部は、前記発行体情報の株式銘柄の株価の変動または株価の予測値の変動に基づいて、提示対象となる発行体情報を選択する、
請求項1~7のいずれか一項に記載の株式銘柄推薦装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、株式銘柄を推薦する株式銘柄推薦装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からユーザの興味を考慮して株式銘柄を推薦する技術が知られている。例えば特許文献1には、利用者情報に基づいて株式銘柄に関する情報とのマッチングを行い、利用者の好みにあった株式銘柄を推定することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-182701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、ユーザに対して明示的に興味を入力することを求める必要がある。そのため、常に入力を求めていないと、ユーザの興味が変わったことに対応することができない。したがって、ユーザにとって手間のかかるものであった。
【0005】
そこで、上述の課題を解決するために、本発明は、ユーザに手間をかけることなく、ユーザに興味のある株式銘柄を推定することができる株式銘柄推薦装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、本発明の株式銘柄推薦装置は、一のユーザによる利用対象を示す利用情報を取得する利用情報取得部と、前記利用情報に基づいて、株式銘柄の発行体情報を取得する発行体情報取得部と、前記発行体情報取得部により取得された発行体情報に基づいて、推薦対象となる発行体情報の株式銘柄を前記一のユーザに提示する提示部と、を備える。
【0007】
この発明によれば、ユーザに手間をかけることなく、ユーザに興味のある株式銘柄を推薦することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、ユーザに手間をかけることなく、ユーザに興味のある株式銘柄を推薦することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の一態様における株式銘柄推薦システム10のシステム構成を示す図である。
図2】集約データベース201の具体例を示す図である。
図3】株式銘柄推薦装置100の機能構成を示すブロック図である。
図4】株式銘柄変換テーブル104の具体例を示す図である。
図5】株式銘柄推薦装置100の動作を示すフローチャートである。
図6】変形例における株式銘柄推薦装置100aの機能構成示すブロック図である。
図7】本開示の一実施の形態に係る株式銘柄推薦装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0011】
図1は、本開示の一態様における株式銘柄推薦システム10のシステム構成を示す図である。図に示される通り、株式銘柄推薦システム10は、株式銘柄推薦装置100、集約サーバ200および株式銘柄サーバ300を含んで構成されている。
【0012】
集約サーバ200は、集約データベース201および位置情報-店舗等情報変換テーブル202を含んでいる。そして、集約サーバ200は、ユーザが使用したクレジットカードの決済情報、ユーザが所有するユーザ端末(そのほか携帯端末)にインストールされているアプリケーションの起動情報、ユーザが所有するユーザ端末におけるWEB閲覧情報、またはユーザの位置情報(ユーザ端末の位置機能を利用)を、少なくとも一つを収集している。
【0013】
集約サーバ200は、クレジットカードの決済情報として、人物識別子、日時識別子、決済対象(利用対象であって、利用した商品またはサービス)およびその決済金額を収集する。クレジットカードの会社の管理サーバ、またはクレジットカードを利用した店舗の管理サーバは、これら決済情報を保持しており、集約サーバ200は、各管理サーバから収集する。
【0014】
また、集約サーバ200は、ユーザ端末のアプリ起動情報を、各ユーザ端末から収集する。アプリ起動情報は、人物識別子、利用対象(アプリケーション)、利用開始時刻、および利用終了時刻を含む。なお、利用開始時刻および利用終了時刻を合わせて、利用時間としてもよい。
【0015】
また、集約サーバ200は、各ユーザ端末においてユーザが閲覧またはクリックしたweb閲覧情報を、当該各ユーザ端末から収集する。web閲覧情報は、人物識別子、cookie情報、閲覧対象、滞在時間(閲覧時間)を含む。
【0016】
また、集約サーバ200は、各ユーザ端末のGPSによる位置情報を、当該各形態端末から収集する。なお、位置情報には、移動体通信網を構成する基地局のエリア示すための在圏情報を含む。以降、在圏情報も含めて位置情報と称する。この位置情報には、人物識別子、日時識別子、緯度、および経度を含む。集約サーバ200は、位置情報と店舗等情報変換テーブル202を備え、位置情報から店舗等情報を導出する。
【0017】
集約サーバ200は、各管理サーバまたは各ユーザ端末から艇的に収集処理を行い、集約データベース201を構築する。図2は、集約データベース201の具体例を示す図である。図2(a)は、決済情報データベースを示す。図に示されるとおり、人物識別子、日時識別子、決済対象、および決済金額を対応付けて記憶している。図2(b)は、アプリ利用情報データベースを示す。図に示されるとおり、人物識別子、利用対象、利用開始時刻、および利用終了時刻を対応付けて記憶している。図2(c)は、web情報データベースを示す。図に示すとおり、人物識別子、クッキー情報、閲覧対象、および滞在時間(閲覧時間)を記憶している。図2(d)は、位置情報データベースを示す。図に示すとおり、人物識別子、日時識別子、緯度、経度を対応付けて記憶している。
【0018】
また、株式銘柄サーバ300は、株式銘柄データベース301を含んでいる。この株式銘柄データベースは、株式銘柄と当該株式を発行する企業を示す発行体情報とを対応付けて記憶している。
【0019】
株式銘柄推薦装置100は、集約サーバ200からユーザIDをキーにしてユーザの日常生活における行動情報を取得し、また、株式銘柄サーバ300から、株式銘柄と企業情報(企業名または企業を特定するための情報。発行体情報に相当)とを取得する。そして、そのユーザの行動情報に基づいて利用している企業を判断し、よって、ユーザが関心のある、または馴染みのある株式銘柄を推定し、それをユーザに推薦する。
【0020】
図3は、株式銘柄推薦装置100の機能構成を示すブロック図である。図3に示されるとおり、株式銘柄推薦装置100は、第1の取得部101、第2の取得部102(利用情報取得部)、作成部103(発行体情報取得部)、株式銘柄変換テーブル104(記憶部)、算出部105(スコア算出部)、および提示部106(提示部)を含んで構成されている。
【0021】
第1の取得部101は、証券取引所において提供する株式銘柄を発行している企業を特定するための企業情報(発行体情報)を取得する部分である。第1の取得部101は、証券会社、そのほか金融会社が運営する株式のデータベースから企業情報を取得する。
【0022】
第2の取得部102は、集約サーバ200の集約データベース201から、人物識別子で指定されたユーザによる利用対象(例えば、企業、商品、若しくはサービス)、およびその利用状況を示す利用情報を取得する部分である。利用状況は、例えばwebの閲覧時間、決済情報における決済額、アプリ利用情報におけるアプリ利用時間(利用開始時刻と利用終了時刻に基づいて算出)、位置情報における滞在時間(日時識別子から算出)で示される。人物識別子の指定は、株式銘柄推薦装置100のオペレータにより行われてもよいし、ユーザの設定により定期的に株式銘柄が推薦されるように自動的に行われてもよい。
【0023】
作成部103は、第1の取得部により取得された企業情報、および株式銘柄変換テーブル104を参照して、第2の取得部102により取得された利用対象(企業、商品、またはサービス)に対応する企業情報に変換して、当該ユーザと企業情報との紐付けたことを示す紐付け情報を作成する部分である。この紐づけされた企業情報は、第1の取得部により取得された企業情報に限られており、株式銘柄を発行する企業情報を示している。
【0024】
なお、紐付け情報は、一のユーザに対して複数の企業を紐付けてよい。なお、親会社および子会社など複数の上場企業が紐づく場合は、複数の企業を利用したとみなすか、親会社など商品・サービスからイメージしやすい企業のみに限定するなどして調整しても良い。また、企業に関心を持った情報から複数の企業を紐付け可能な場合、複数紐付けるか単一の企業のみ紐付けるかを選択しても良い。
【0025】
株式銘柄変換テーブル104は、利用対象(企業、商品、またはサービス)に対する企業情報および株式銘柄(株式コード)を対応付けたテーブルである。図4にその具体例を示す。図に示されるとおり、株式銘柄変換テーブル104は、決済情報用テーブル、アプリ利用情報用テーブル、web情報用テーブル、および位置情報用テーブルを含む。
【0026】
決済情報用テーブルは、銘柄コード、企業名および決済対象を対応付けたテーブルである。決済対象は、店舗名、商品名、または決済手段などである。店舗は、特定の企業において運営されており、商品は、特定の企業において製造販売される。また、決済手段は、特定の企業から提供されるサービスである。
【0027】
また、アプリ利用情報用テーブルは、銘柄コード、企業情報、および利用対象を対応付けたテーブルである。ユーザ端末にインストールされるアプリケーションは、特定の企業において開発販売される。
【0028】
web閲覧用テーブルは、銘柄コード、企業情報、および閲覧対象を対応付けたテーブルである。閲覧対象はURLまたは当該URLに記述された特定の文字列である。webサイトは、特定の企業によって運営されている場合、その企業と特定することができる文字列を含む。
【0029】
位置情報用テーブルは、銘柄コード、企業情報、場所、緯度および経度を対応付けたテーブルである。緯度経度からなる位置情報(または在圏情報を含む)に基づいて、特定の場所を特定することができる。例えば、テーマパークなどを特定することができる。よって、位置情報に基づいて、テーマパークにいることが特定でき、よって、そのテーマパークを運営する企業を特定することができる。
【0030】
算出部105は、ユーザと企業情報との紐付け情報に基づいて、ユーザが利用したことのある企業に対応する株式銘柄を導出し、その企業の利用状況に応じて株式銘柄のスコアを算出する部分である。このスコアは、ユーザの企業等に対する関心の度合いを示す。算出部105は、企業ごとの利用傾向に基づいてスコアリングして銘柄スコアを算出し、既定の数に達するように上位の企業を取得する。利用傾向に基づいたスコアリングに関してはRFM(Recency / Frequency / Monetary)または機械学習などの任意の手法を用いてもよい。
【0031】
提示部106は、算出部105により算出したスコアに従った順番で株式銘柄をユーザに提示する部分である。提示は、株式銘柄を、ユーザ端末に表示させるために出力する。
【0032】
このように構成された株式銘柄推薦装置100の動作について説明する。図5は、株式銘柄推薦装置100の動作を示すフローチャートである。第2の取得部102は、ユーザの企業、商品、サービスの利用状況を収集する(S101)。作成部103は、第1の取得部101により取得された企業情報、およびユーザの企業、商品、サービスの利用状況に基づいて、ユーザが関心のある企業情報を特定する(S102)。
【0033】
算出部105は、ユーザによる企業の利用状況に基づいて、企業が発行する株式銘柄のスコアを算出する(S103)。
【0034】
ここで、算出部105による各株式銘柄のスコアの算出処理について詳細に説明する。算出部105は、上述したとおり、利用状況に基づいて株式銘柄のスコアを算出する。
【0035】
利用状況は、第2の取得部102から取得される。第2の取得部102は、利用状況として、例えばwebの閲覧時間、決済情報における決済額、アプリ利用情報におけるアプリ利用時間(利用開始時刻と利用終了時刻に基づいて算出)、位置情報における滞在時間(日時識別子から算出)を取得する。
【0036】
例えば、第2の取得部102は、ユーザ(人物識別子:aaaaa)の決済情報として、店舗A、決済金額xxx円を取得する。また、第2の取得部102は、アプリ利用情報として、アプリA、利用時間30分(利用開始時刻と利用終了時刻とから算出)を取得する。
【0037】
作成部103は、第1の取得部101により取得された企業情報および株式銘柄変換テーブル104を参照して、ユーザと企業情報との紐付け情報を作成する。ここでは、作成部103は、店舗Aに対する企業Xを導出し、アプリAに対応する企業Xを導出する。よって、ユーザ(人物識別子:aaaaa)と、企業Xとの紐付け情報を作成する。
【0038】
算出部105は、決済金額に応じたスコアを算出し、また、利用時間に応じたスコアを算出する。金額とスコアの関係は予め定めておく。同様に利用時間とスコアとの関係も予め定めておく。ここでは、2つのスコアを算出し、それを合算することにより、ユーザの企業X、すなわちこれに対応する株式銘柄に対するスコアを算出することができる。このような処理を各企業に対して行い、スコアを算出する。
【0039】
ここで、算出部105は、株式銘柄のスコアに対して、所定の重み付け処理を行ってもよい。スコアの算出対象となる株式銘柄には、株価が上昇している銘柄もあれば、株価が下落している銘柄もある。株価が下落している株式銘柄を推薦することは好ましくない場合がある。算出部105は、推薦対象となる各株式銘柄のスコアを算出する場合に、株価の動向に基づいて所定の重み付けを行う。株価の実績値または予測値が上昇方向であれば、スコアが上昇する方向に重み付けを行う。株価の実績値または予測値が下落方向であれば、スコアが下降する方向に重み付けを行う。
【0040】
株価の上昇傾向または下落傾向は、図示しない株価データベースに基づいて、公知の株価予測部により判断される。算出部105は、この株価予測部の予測に従って重み付け処理を行う。
【0041】
そして、提示部106は、スコアに従った株式銘柄を提示する(S104)。
【0042】
つぎに、本開示における変形例における株式銘柄推薦装置100aについて説明する。図6は、変形例における株式銘柄推薦装置100aの機能構成示すブロック図である。図に示されるとおり、株式銘柄推薦装置100aは、株式銘柄推薦装置100の機能構成に加えて、補完部105aを含んでいる。
【0043】
補完部105aは、算出部105が算出したスコアの対象であって、一のユーザに対して推薦しようとする株式銘柄が所定数より少ない場合に、その株式銘柄を補完する部分である。例えば、補完部105aは、協調フィルタリング、またはアソシエーション分析により、株式銘柄を補完することができる。
【0044】
協調フィルタリングを行うにあたっては、以下のような処理を補完部105aは行う。補完部105aは、他のユーザの利用情報に基づいて、スコアの算出対象であった一のユーザの株式銘柄を補完する。他のユーザは、例えば一のユーザと同じ属性を有するユーザである。同じ属性とは、一のユーザと他のユーザとが同じ性別、年齢(または年代)、居住地、そのほか、趣味趣向であることを示す。このような同じ属性を有するユーザは、同じような行動をとることが考えられ、推薦対象となる株式銘柄を補完するには効果的である。
【0045】
なお、株式銘柄推薦装置100aは、ユーザの属性情報(性別、年齢等)を記憶するユーザデータベース(図示せず)を予め備えておき、補完部105aは、これを参照することにより、一のユーザと属性情報が一致するまたは類似する他のユーザを選択する。そして、補完部105aは、他のユーザの利用情報を取得して、一のユーザの利用情報にはない情報に基づいて株式銘柄の推薦処理を行う。
【0046】
また、アソシエーション分析については、以下の通りである。アソシエーション分析は、マーケティングで利用される代表的なデータ分析手法である。顧客が商品を購入する際の購入パターンまたは売買履歴を分析することで、ある商品と他の商品との売れ行きについて、その関連性(規則性)を抽出するための処理である。
【0047】
本開示においては、補完部105aは、一のユーザが利用していない企業のうち、他のユーザの利用情報に基づいて、一のユーザが利用した企業と関連性がある他の企業を抽出し、当該他の企業に対応する株式銘柄を、推薦対象として補完する。
【0048】
なお、補完する手法として、協調フィルタリングまたはアソシエーション分析を例に挙げたがこれに限るものではない。他のユーザの利用情報に基づいた株式銘柄を選択すればよい。例えば、ランダムに選択した他のユーザの利用情報に基づいた処理でもよい。
【0049】
つぎに、本開示における株式銘柄推薦装置100の作用効果について説明する。
【0050】
本開示の株式銘柄推薦装置100は、一のユーザが利用している企業、商品またはサービスなどの利用対象を示す利用情報を取得する利用情報取得部として機能する第2の取得部102と、利用情報に基づいて、株式銘柄の企業名を紐付けする作成部103と、その企業名に対する利用情報に基づいて、株式銘柄を発行する企業に対するスコアを算出する算出部105と、算出部105により算出されたスコアにしたがって、推薦対象となる株式銘柄を一のユーザに提示する提示部106と、を備える。例えば、提示部106は、発行体情報の株式銘柄のうち、スコアが上位の発行体情報の株式銘柄を提示する。
【0051】
上記開示においては、作成部103は、企業とユーザとを紐づけることで企業名を取得し、算出部105は、その企業の株式銘柄に対してスコアを算出しているが、算出部105はなくてもよい。作成部103は、紐づけることで取得した企業の株式銘柄をランダムで上位N個、選択してもよい。
【0052】
また、本開示の株式銘柄推薦装置100は、企業、商品またはサービスと、株式銘柄の発行体情報とを、対応付けて記憶する株式銘柄変換テーブル104をさらに備える。
【0053】
作成部103は、第2の取得部102により取得された利用情報に基づいて、商品またはサービスに対応する発行体情報である企業名を取得して、企業名と株式銘柄とを紐づける。
【0054】
また、株式銘柄推薦装置100において、第2の取得部102は、一のユーザのユーザ端末が備える電子決済機能の利用に基づいて、利用情報を取得する。
【0055】
これにより、ユーザがよく利用する店舗(すなわち企業)、およびその商品、サービス等を把握することができる。よく購入する商品、またはよく購入する場所は、ユーザが関心を示している企業と考えられる。よって、その企業の発行する株式銘柄をそのユーザに提供することができる。なお、本明細書において、ユーザが関心を示している企業について言及しているが、ユーザの企業に対する好み、またはその企業のファンの度合いを示すものとしてもよい。また、ユーザにとって馴染みのある企業としてもよい。
【0056】
また、株式銘柄推薦装置100において、第2の取得部102は、一のユーザのユーザ端末に保持されているアプリケーションプログラムの利用に基づいて、利用情報を取得する。
【0057】
これにより、ユーザがよく起動するアプリケーションを製造販売している企業を把握することができる。よく起動するアプリケーションは、ユーザが関心を示している企業と考えられる。
【0058】
また、株式銘柄推薦装置100において、第2の取得部102は、一のユーザのユーザ端末がアクセスしたサイトに基づいて、利用情報を取得する。
【0059】
これにより、ユーザがよくアクセスするサイトを運営している企業を把握することができる。よくアクセスするサイトは、ユーザが関心を示しているサイトであり、そのサイトを運営する企業にも関心を示していると考えられる。
【0060】
また、株式銘柄推薦装置100において、第2の取得部102は、一のユーザのユーザ端末が在圏する位置情報に基づいて、利用情報を取得する。
【0061】
これにより、ユーザがよく在圏する場所にある店舗、企業を把握することができる。よく行く場所に基づく店舗、企業は、ユーザが関心を示している店舗、企業であると考えられる。
【0062】
また、株式銘柄推薦装置100は、一のユーザに提供しようとする発行体情報の取得数が所定値以下である場合に、他のユーザの利用情報に基づいて、さらに発行体情報を取得する補完部105aをさらに備える。この場合、他のユーザは、一のユーザと同じ属性であるとよい。また、他のユーザの利用情報のうち規則性のある利用情報に基づいて、補完してもよい。
【0063】
これにより、作成部103において取得した企業数が少ない場合でも、より多くの株式銘柄数をユーザに提示することができる。
【0064】
また、株式銘柄推薦装置100において、提示部106は、前記発行体情報の株式銘柄の株価の変動または株価の予測値に変動に基づいて、提示対象となる発行体情報を選択する。上記開示においては、算出部105が、株式銘柄の株価変動に基づいた重み付け処理を行うことにより、スコアの調整を行う。
【0065】
これにより、株価が下落傾向または上昇傾向にある株式銘柄の推薦の可否を適切に決めることができる。
【0066】
上記開示においては、株式銘柄推薦装置100は、サーバ形式で表現されており、処理した情報をユーザ端末に出力しているが、これに限るものではない。ユーザ端末において株式銘柄推薦装置100相当の機能を有してもよい。
【0067】
上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0068】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0069】
例えば、本開示の一実施の形態における株式銘柄推薦装置100は、本開示の株式銘柄推薦方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図7は、本開示の一実施の形態に係る株式銘柄推薦装置100およびその変形例の株式銘柄推薦装置100aのハードウェア構成の一例を示す図である。上述の株式銘柄推薦装置100は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0070】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。株式銘柄推薦装置100のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0071】
株式銘柄推薦装置100における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0072】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の作成部103、算出部105などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0073】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、株式銘柄推薦装置100の作成部103は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0074】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る株式銘柄推薦方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0075】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0076】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の第1の取得部101、第2の取得部102などは、通信装置1004によって実現されてもよい。第1の取得部101、第2の取得部102は、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよいし、一つの実装がなされてもよい。
【0077】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0078】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0079】
また、株式銘柄推薦装置100は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0080】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0081】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0082】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0083】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0084】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0085】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0086】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0087】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0088】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0089】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0090】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0091】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0092】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0093】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0094】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0095】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0096】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0097】
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0098】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0099】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0100】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0101】
10…株式銘柄推薦システム、100…株式銘柄推薦装置、200…集約サーバ、201…集約データベース、202…店舗等情報変換テーブル、300…株式銘柄サーバ、301…株式銘柄データベース、101…第1の取得部、102…第2の取得部、103…作成部、104…株式銘柄変換テーブル、105…算出部、106…提示部。
図1
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図7