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7455049アクチュエータ、安全装置、および、安全装置を備えた飛行体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】アクチュエータ、安全装置、および、安全装置を備えた飛行体
(51)【国際特許分類】
   B64D 17/72 20060101AFI20240315BHJP
   B64D 17/80 20060101ALI20240315BHJP
   B64U 70/83 20230101ALI20240315BHJP
   F42B 3/12 20060101ALI20240315BHJP
【FI】
B64D17/72
B64D17/80
B64U70/83
F42B3/12
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020195586
(22)【出願日】2020-11-25
(65)【公開番号】P2022083936
(43)【公開日】2022-06-06
【審査請求日】2023-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000004086
【氏名又は名称】日本化薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100127203
【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 泰宏
(72)【発明者】
【氏名】福元 麻衣子
(72)【発明者】
【氏名】大坪 秀礎
(72)【発明者】
【氏名】芦田 祥一
(72)【発明者】
【氏名】中村 博
【審査官】諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-001680(JP,A)
【文献】特開2020-078973(JP,A)
【文献】国際公開第2018/173431(WO,A1)
【文献】特開平11-214864(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0318615(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第110291010(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64D 17/00-17/80
B64D 25/00-25/20
B64U 70/00-70/87
F42B 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、前記本体部と接続されているとともに前記本体部より幅が小さい棒状部と、を有した摺動部材と、
前記摺動部材を摺動可能に内部に収容するシリンダと、
前記シリンダの一端部に設けられ、前記摺動部材を摺動させる動力を発生する動力源を前記シリンダ側において保持する略筒状部材と、前記略筒状部材の前記シリンダ側と反対側に設けられたフランジ部と、を有した基台と、
を備え、
前記フランジ部は、略中心に設けられ、前記略筒状部材の内部と連通し、前記動力源と接続されるコネクタを挿入可能な挿入口と、外縁の一部から前記挿入口にかけて形成された切り欠き部と、を有した略馬蹄形状のものであり、
前記コネクタは、前記切り欠き部の少なくとも一部に嵌合される突起部を有したものである、
アクチュエータ。
【請求項2】
前記突起部の先端に外部電源に接続される配線が接続されている、
請求項1に記載のアクチュエータ。
【請求項3】
前記フランジ部の外縁のうち前記切り欠き部の一部を形成している部分が、曲線形状に形成されている、
請求項1または2に記載のアクチュエータ。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のアクチュエータと、
少なくとも前記シリンダの一部を覆うように配置された有底筒状部と、前記有底筒状部の開口部または側面の途中部分から外部に向けて突出するように形成された鍔状部とを有し、前記摺動部材により一方向に押し上げられる押し上げ部材と、
前記押し上げ部材の前記鍔状部により支持されつつ押し上げられる射出物と、
前記押し上げ部材および前記射出物が内包され、前記アクチュエータが底部に接続されている収容器と、
を備えていることを特徴とする安全装置。
【請求項5】
請求項2に記載のアクチュエータと、
少なくとも前記シリンダの一部を覆うように配置された有底筒状部と、前記有底筒状部の開口部または側面の途中部分から外部に向けて突出するように形成された鍔状部とを有し、前記摺動部材により一方向に押し上げられる押し上げ部材と、
前記押し上げ部材の前記鍔状部により支持されつつ押し上げられる射出物と、
前記押し上げ部材および前記射出物が内包され、前記アクチュエータの一部が底部に接続されている収容器と、
を備え、
前記収容器の底部には、通気孔が設けられており、
前記配線は、前記通気孔を閉塞しない位置に配設される、
安全装置。
【請求項6】
前記収容器の底部には、前記基台の前記フランジ部以外の部分を外部から挿入できる穴部が設けられており、
前記フランジ部は、前記収容器の外部に位置した状態で、前記収容器に固定されている、
請求項4または5に記載の安全装置。
【請求項7】
前記収容器の底部の中央部が凹部になっており、
前記中央部と前記中央部の周囲とで少なくとも二段の階段形状が形成されている、
請求項4~6のいずれか1項に記載の安全装置。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか1項に記載のアクチュエータを備えていることを特徴とする飛行体。
【請求項9】
請求項4~7のいずれか1項に記載の安全装置を備えており、
前記射出物は、パラシュートまたはパラグライダーであることを特徴とする飛行体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクチュエータ、当該アクチュエータを備え、パラシュート又はパラグライダー等の射出物を射出する安全装置、および、当該安全装置を備えた飛行体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自律制御技術および飛行制御技術の発展に伴って、例えばドローンと呼ばれる複数の回転翼を備えた飛行体の産業上における利用が加速しつつある。ドローンは、例えば複数の回転翼を同時にバランスよく回転させることによって飛行し、上昇および下降は回転翼の回転数の増減によって行い、前進および後進は回転翼の回転数の増減を介して機体を傾けることによって成し得る。このような飛行体は今後世界的に拡大することが見込まれている。
【0003】
一方で、上記のような飛行体の落下事故のリスクが危険視されており、飛行体の普及の妨げとなっている。こうした落下事故のリスクを低減するために、安全装置として飛行体用パラシュート装置が製品化されつつある。
【0004】
たとえば、上記パラシュート安全装置の一例として、出願人は、下記特許文献1に係る出願を行っている。この特許文献1の安全装置は、下記特許文献1の図1に示されるように、ピストン部材(摺動部材)と、ピストン部材を収容し、作動時に当該ピストン部材が外方に突出するための孔部が設けられたシリンダと、ピストン部材により一方向に押し上げられる押し上げ部材と、押し上げ部材により支持されつつ押し上げられる射出物と、ピストン部材をシリンダ内で移動させるガス発生器と、を備え、押し上げ部材は、ピストン部材の移動方向における当該ピストン部材の先端を基準としてピストン部材の末端側に配置された支持部を有している。また、押し上げ部材の底部は、ピストン部材の先端部に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2020-1680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のような安全装置におけるアクチュエータにおいては、飛行体に組み付ける際、ガス発生器の電極にコネクタが挿された後、コネクタまたは安全装置について、安全装置の収容器の周方向に回転する方向に誤って力を加えてしまい、ガス発生器の電極を破損してしまうおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、飛行体などの外部装置に組み付ける際のガス発生器の電極の破損を防止できるアクチュエータ、当該アクチュエータを備え、パラシュート又はパラグライダー等の射出物を射出する安全装置、および、当該安全装置を備えた飛行体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本発明に係るアクチュエータは、本体部と、前記本体部と接続されているとともに前記本体部より幅が小さい棒状部と、を有した摺動部材と、前記摺動部材を摺動可能に内部に収容するシリンダと、前記シリンダの一端部に設けられ、前記摺動部材を摺動させる動力を発生する動力源を前記シリンダ側において保持する略筒状部材と、前記略筒状部材の前記シリンダ側と反対側に設けられたフランジ部と、を有した基台と、を備え、前記フランジ部は、略中心に設けられ、前記略筒状部材の内部と連通し、前記動力源と接続されるコネクタを挿入可能な挿入口と、外縁の一部から前記挿入口にかけて形成された切り欠き部と、を有した略馬蹄形状のものであり、前記コネクタは、前記切り欠き部の少なくとも一部に嵌合される突起部を有したものであることを特徴とする。
【0009】
(2) 上記(1)のアクチュエータにおいては、前記突起部の先端に外部電源に接続される配線が接続されていることが好ましい。
【0010】
(3) 上記(1)または(2)のアクチュエータにおいては、前記フランジ部の外縁のうち前記切り欠き部の一部を形成している部分が、曲線形状に形成されていることが好ましい。
【0011】
(4) 本発明に係る安全装置は、上記(1)~(3)のいずれかのアクチュエータと、少なくとも前記シリンダの一部を覆うように配置された有底筒状部と、前記有底筒状部の開口部または側面の途中部分から外部に向けて突出するように形成された鍔状部とを有し、前記摺動部材により一方向に押し上げられる押し上げ部材と、前記押し上げ部材の前記鍔状部により支持されつつ押し上げられる射出物と、前記押し上げ部材および前記射出物が内包され、前記アクチュエータの一部が底部に接続されている収容器と、を備えていることを特徴とする。
【0012】
(5) また、別の観点として、本発明に係る安全装置は、上記(2)のアクチュエータと、少なくとも前記シリンダの一部を覆うように配置された有底筒状部と、前記有底筒状部の開口部または側面の途中部分から外部に向けて突出するように形成された鍔状部とを有し、前記摺動部材により一方向に押し上げられる押し上げ部材と、前記押し上げ部材の前記鍔状部により支持されつつ押し上げられる射出物と、前記押し上げ部材および前記射出物が内包され、前記アクチュエータの一部が底部に接続されている収容器と、を備え、前記収容器の底部には、通気孔が設けられており、前記配線は、前記通気孔を閉塞しない位置に配設されることを特徴とするものであってもよい。
【0013】
(6) 上記(4)または(5)の安全装置においては、前記収容器の底部に、前記基台の前記フランジ部以外の部分を外部から挿入できる穴部が設けられており、前記フランジ部は、前記収容器の外部に位置した状態で、前記収容器に固定されていることが好ましい。
【0014】
(7) 上記(4)~(6)の安全装置においては、前記収容器の底部の中央部が凹部になっており、前記中央部と前記中央部の周囲とで少なくとも二段の階段形状が形成されていることが好ましい。
【0015】
(8) 本発明に係る飛行体は、上記(1)~(3)のいずれか1つのアクチュエータを備えていることを特徴とする。
【0016】
(9) 本発明に係る飛行体は、上記(4)~(7)のいずれか1つの安全装置を備えており、前記射出物は、パラシュートまたはパラグライダーであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、飛行体などの外部装置に組み付ける際のガス発生器の電極の破損を防止できるアクチュエータ、当該アクチュエータを備え、パラシュート又はパラグライダー等の射出物を射出する安全装置、および、当該安全装置を備えた飛行体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態に係る安全装置を示す断面図である。
図2図1の安全装置におけるアクチュエータを示す断面図である。
図3図1の安全装置における基台を説明するための斜視図である。
図4図2のアクチュエータと基台との関係を説明するための斜視図である。
図5図1の安全装置が適用される飛行体を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態に係るアクチュエータを備えた安全装置および飛行体について、図1図5を参照しながら説明する。
【0020】
図1に示すように、安全装置100は、アクチュエータ1と、アクチュエータ1により一方向(図1では上方向)に押し上げられる押し上げ部材15と、当該押し上げ部材15により支持されつつ押し上げられる射出物16と、アクチュエータ1、押し上げ部材15、および射出物16を収容する有底円筒状の収容器18と、収容器18の開口端部を閉塞する蓋部21と、を備えている。なお、本実施形態において、射出物16はパラシュート又はパラグライダーである。
【0021】
アクチュエータ1は、摺動部材であるピストン部材10と、当該ピストン部材10を収容し、作動時に当該ピストン部材10が外方(図1図2では上方向)に突出するための孔部13が設けられたシリンダ14と、シリンダ14の一端部がかしめ固定され、収容器18内部の底部中央の穴部25を介して取り付けられる基台2(スクイブホルダ)と、ピストン部材10をシリンダ14内で移動させる動力源としてのガス発生器(マイクロガスジェネレータ等)17と、を備えている。
【0022】
基台2は、図3および図4に示したように、ピストン部材10を摺動させる動力を発生するガス発生器17をシリンダ14側において保持する略筒状部材2Aと、略筒状部材2Aのシリンダ14側と反対側に設けられたフランジ部2Bと、を備えている。
【0023】
フランジ部2Bは、収容器18に取り付けるために用いられる複数の穴部2aと、後述する飛行体30の機体31に取り付けるために用いられる複数の穴部2bと、ガス発生器17の下部の電極17bに通電用のコネクタ22を嵌挿するために用いられる挿入口2cと、先端部2d、2eと、を備え、略U字状の略馬蹄形状(リング形状の一部を外縁から中心にかけて切り欠いて、先端部2d、2e間に切り欠き部を形成したような形状)に加工されたものである。穴部2aの内壁には、雌ねじが切られており、後述するボルト28が螺合するようになっている。また、穴部2bの内壁にも雌ねじが切られており、後述する飛行体30に機体31側からボルト(図示せず)が螺合し、基台2を機体31に固定できるようになっている。また、図3および図4に示したように、基台2の先端部2d、2eのそれぞれは、丸みを帯びた曲線形状(R形状など)に形成されており、接触によって部品を傷つけること、および、人体への怪我などを防止できるようになっている。また、先端部2d、2e間の空間(切り欠き部)は、挿入口2cと連通している。
【0024】
コネクタ22は、挿入口2cを介して略筒状部材2A内に挿入可能な本体部22aと、本体部22a下部の側面から突出している突起部22bと、略筒状部材2A内に位置する電極17bが嵌挿される穴部22cと、を備えている。突起部22bは、コネクタ22の挿入方向と垂直な方向に向けて(基台2に取り付けた場合、基台2の中心から径方向沿って)延設された配線41を介して、外部電源と接続されるコネクタ40と電気的に接続されている。また、本体部22aは、電極17bおよび突起部22bに接続された配線41の両方に電気的に接続される穴部22cが内部に設けられている。突起部22bは、基台2の先端部2d、2e間(上述の切り欠き部を形成している部分)の形状に倣った形状となっており、基台2の先端部2d、2eの間(上述の切り欠き部を形成している部分)に嵌合するように形成されている。これにより、挿入口2cに対して、コネクタ22の位置決め(方向決め)が可能となる。また、挿入口2cへ取り付けた後に配線41が基台2の周方向に可動させられた場合において、基台2の周方向にコネクタ22が移動しないようになり、ガス発生器17の下部の電極17bの破損を防止することができる。
【0025】
また、基台2の挿入口2cとコネクタ22とは、配線41が通気孔24を塞がないように配設できるように、基台2に取り付けた場合、基台2の中心から径方向沿って延設される状態となるように構成されている。
【0026】
ピストン部材10は、シリンダ14の内径とほぼ同じ外径の部分を備える本体部10aと、この本体部10aに接続され、上方に延びかつ本体部10aよりも小径の棒状部10bと、本体部10aおよび棒状部10bの内部に設けられた穴部10cと、棒状部10bの上端部に設けられた雌ねじ部10dと、本体部10aの周方向に設けられた溝部10eと、を有している。
【0027】
棒状部10bの少なくとも上端部側は、図示しないが、断面が非円形状に形成されている。ここで、非円形状とは、たとえば、多角形状、楕円形状、星型形状、または、歯車形状、などのことであるが、非円形状であれば、どのような形状のものでも含まれる。また、棒状部10bの下部において、本体部10aに一端部が接触した状態で、管状部材4が嵌設または遊嵌されている。なお、管状部材4の内壁と棒状部10bの外壁との間は、隙間があってもよいが、その隙間としては、後述する衝突時の略均一な圧縮による塑性変形を妨げない程度以内のものであればよい。
【0028】
管状部材4は、図2に示したように、保持部材5によって、棒状部10bの下部に、一端部が本体部10aに接触した状態で保持されている。また、管状部材4は、塑性変形する材料であるとともに、引張強度がピストン部材10および後述のストッパー部材23(たとえば、鉄、アルミニウム、真鍮、銅などの金属、ステンレス、などの合金、樹脂、など)よりも低い材料(たとえば、アルミニウム、真鍮、などの金属、ステンレスなどの合金、モノマーキャストナイロン、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,6などのポリアミド合成樹脂などの樹脂、など)からなる。ここで、保持部材5は、ゴムなどの弾性部材であってもよいし、管状部材4と同様の材料からなるものであってもよく、また、形状はリング状でもよいし、クリップ状であってもよい。
【0029】
また、管状部材4が、シリンダ14の内壁部に接触しないように、管状部材4とシリンダ14の内壁部とが所定距離(たとえば、ストッパー部材23に衝突した際に略均一な圧縮によって塑性変形した管状部材4が、シリンダ14の内壁部に接触しない距離)以上離間している。これらにより、管状部材4は、ストッパー部材23に衝突して塑性変形しても、シリンダ14の内壁部に阻害されることなく変形し、ピストン部材10の衝撃を十分に緩和する。
【0030】
穴部10cは、本体部10aの下端部から棒状部10bの途中まで、中心軸に沿って形成されている。これにより、穴部10cが形成されていない場合に比べて、ピストン部材10は軽量化されている。
【0031】
雌ねじ部10dは、棒状部10bの先端部から中心軸に沿って途中まで形成されている。また、雌ねじ部10dには、後述するボルト部材50の雄ねじ部50bを螺合することができる。
【0032】
溝部10eには、周方向にO-リングなどのシール部材11が設けられている。
【0033】
シリンダ14内の上部には、ピストン部材10の棒状部10bの一部を取り囲むように配置された略筒状のストッパー部材23が設けられている。すなわち、棒状部10bはストッパー部材23の孔部13に挿通された状態で配されている。また、シリンダ14には、作動時に、空間6内にある空気を外部に放出するための貫通孔14aが設けられている。なお、図1および図2において、貫通孔14aは1つしか設けていないが、周方向に複数設けられていてもよい。
【0034】
ストッパー部材23は、管状部材4の移動をシリンダ14内に制限するものであり、外周に沿って設けられた溝部23aと、内周に沿って設けられた溝部23bと、有している。溝部23aは、シリンダ14の他端部をストッパー部材23にかしめ固定するために用いられている。また、溝部23bには、周方向にO-リングなどのシール部材12が設けられている。
【0035】
シリンダ14は、アクチュエータ1のピストン部材10が何かしらの原因で不動となってしまった場合、且つ、アクチュエータ1の初期燃焼容積を小さくした場合に火薬が燃焼し、シリンダ14の耐圧値以上の燃焼圧力が生じた場合(異常事態時)において、シリンダ14の径方向に塑性変形できるように、材料の選定および外周部の肉厚の適宜調整がなされていてもよい。シリンダ14を構成する材料としては、たとえば、鉄、アルミニウム、真鍮、銅などの金属、ステンレス、などの合金が挙げられる。これにより、上記異常事態時において、シリンダ14が径方向に塑性変形するので、O-リングなどのシール部材12のシール性能が低下(緩和)し、シール部材12とシリンダ14の内壁との間に、発生したガスが通過可能な隙間ができる。したがって、この隙間から、上記異常事態時に発生したガスを漏れ出させることで、当該ガスは、貫通孔14aからシリンダ14外部に放出された後、シリンダ14外壁と有底筒状部19内壁との隙間から収容器18内部を経て、通気孔24から収容器18外部に放出されることになるので、シリンダ14を破断しないようにすることができる(フェールセーフ機能)。なお、このフェールセーフ機能を有する場合、シリンダ14外壁と有底筒状部19内壁との間には、シリンダ14が径方向に十分に塑性変形できるような空間(隙間)が設けられている。
【0036】
ガス発生器17は、シリンダ14の下方の開口端に圧入された状態で、ピストン部材10の後述の本体部10aの下方に配置されている。また、ガス発生器17のカップ体17aの周囲には、ピストン部材10との間に所定距離を形成するための筒状部材3が設けられている。
【0037】
押し上げ部材15は、金属製(アルミニウムまたは鉄などで、合金であってもよい)、樹脂製、または、樹脂と金属、CFRPもしくは繊維強化樹脂などとの複合材などからなり、図1に示すように、シリンダ14の一部、つまり当該シリンダ14のうちガス発生器17が配されている側の開口端付近を除く外側の部分を覆うように配置された有底筒状部19と、当該有底筒状部19の開口部にフランジ(鍔状部)として設けられ射出物16を支持する円盤状の支持部20と、を有している。
【0038】
有底筒状部19は、略平板形状または略柱形状(本実施形態では略柱形状)の底部19aと、底部19aの蓋部21側に形成された穴部51と、穴部51よりも径の小さい穴部52(第2穴部)と、穴部52を介して穴部51と連通し、穴部52よりも径の大きい穴部53(第1穴部)と、を有している。穴部51は、ボルト部材50のヘッド部50aの径よりも大きい径を有している。穴部52は、ヘッド部50aの径よりも小さい径を有し、穴部51側から挿入されたボルト部材50の雄ねじ部50bを穴部53側へ案内することができる。穴部53は、棒状部10bの一端部(上端部)の形状と略同一であり、有底筒状部19の底部19aのシリンダ14側に設けられた挿入用開口部53aから棒状部10bの一端部が挿入されることによって、棒状部10bの一端部が嵌合する嵌合部となっている。
【0039】
ボルト部材50は、雄ねじ部50bを、穴部51側から穴部52に挿入し、穴部53の嵌合した棒状部10bの雌ねじ部10dに螺合することによって、棒状部10bと押し上げ部材15とを連結するものである。このとき、棒状部10bの一端部は、非円形状であり、略同一形状の穴部53に嵌合しているので、ボルト部材50を雌ねじ部10dに螺合する際、棒状部10bが共回りすることがない。具体的には、押し上げ部材15とピストン部材10の先端部が非円形で嵌め合いになっているため、ボルト部材50で締結する際に、押し上げ部材15を固定しながら回すことができ、ピストン部材10がガス発生器17の方向に向かって締り、共回りすることなく、締め付けることができる。
【0040】
支持部20は、初期状態で収容器18の底部内面と離間して設けられている。また、支持部20には、作動時において射出物16の底部と支持部20との間で発生する負圧の影響を軽減して射出物16が射出されやすくするための通気孔26を有している。また、支持部20の外周部は、収容器18の内側に接触しないように形成されている。また、支持部20の上面には、射出物16について有底筒状部19の周囲方向への移動を防止する移動防止部材27が少なくとも1つ(本実施形態では8部)設けられている。
【0041】
移動防止部材27は、樹脂製、または、樹脂と金属、CFRPもしくは繊維強化樹脂などとの複合材などからなる略三角形状の部材であり、有底筒状部19を中心として、回転対称となるように複数設けられている。また、これらの移動防止部材27の間ごとに通気孔26が設けられている。ここで、一変形例として、移動防止部材27は、1つだけ設けられているものであってもよい。この場合でも、通気孔26は、支持部20に複数設けられる。
【0042】
図1に示すように、収容器18の底部には、収容器18内部と外部とを連通する複数の通気孔24と、基台2が挿入される穴部25と、ボルト締結用の穴29と、が設けられている。また、図1に示すように、収容器18の底部は、中央部が凹部になっており、この中央部と中央部の周囲とで少なくとも二段の階段形状を形成している。なお、押し上げ部材15が収容器18内において急速で移動する際には、当該押し上げ部材15と収容器18の底面との間の領域に負圧が生じる。そのため、押し上げ部材15を移動させ難くなる。そこで、上記通気孔24を設けることで、負圧現象を低減することができ、押し上げ部材15をスムーズに移動させることが可能となる。また、収容器18の底部の外側に位置する基台2のフランジ部に設けられた穴部2aを、穴29を介してボルト28で収容器18の内側から締結固定することにより、穴部25は閉口される。また、支持部20と収容器18内側の底面との距離を小さくすることで、射出物16の収容器18内側の底面への落下を防止している。
【0043】
また、射出物16は、収容器18内において当該収容器18の内面と押し上げ部材15の有底筒状部19の外側面との間に、たとえば有底筒状部19の外側面を取り巻くように収容されている。また、射出物16は、その外側が収容器18の内側に接触しないように折り畳まれている。なお、射出物16は、たとえば紐(図示略)の一端に接続されており、当該紐の他端は収容器18内部(たとえば、複数の通気孔26を介して支持部20に括り付けられる)又は後述する飛行体30の機体31に接続される。ここで、一変形例として、射出物16は、その外側が収容器18の内側に接触した状態で折り畳まれていてもよい。
【0044】
ガス発生器17は、点火器のみ用いても良いし、点火器およびガス発生剤を備えたガス発生器を用いても良い。また、火薬式の点火器により小型のガスボンベにおける封板を開裂させ、内部のガスを外部へと排出するハイブリッド型、ストアード型のガス発生器を用いてもよい。この場合、ガスボンベ内の加圧ガスとしては、アルゴン、ヘリウム、窒素、二酸化炭素などの不燃性のガスあるいはこれらの混合物を用いることができる。また、加圧ガスが放出される際に確実にピストンを推進させるために、ガス発生剤組成物またはテルミット組成物等からなる発熱体をガス発生器に具備させてもよい。
【0045】
なお、主に、ピストン部材10、シリンダ14、押し上げ部材15、ガス発生器17、などで、射出物16を射出する射出部を構成している。
【0046】
以上のような構成において、安全装置100が搭載されるたとえば飛行体などが落下する際にガス発生器17が作動すると、当該作動により発生するガスの圧力によってピストン部材10がシリンダ14内を上方に推進する。これにより、ピストン部材10の棒状部10bに接続された有底筒状部19を有する押し上げ部材15が収容器18内において上方に推進(突出)する。これによって、蓋部21が外れ、収容器18の開口端部が開放されると共に、射出物16が収容器18内から外方(図1紙面の上方向)に射出される。このとき、ピストン部材10および管状部材4が上方に移動するが、管状部材4がストッパー部材23に衝突して停止する。そして、射出物16がパラシュート又はパラグライダーである場合には、射出物16は収容器18から射出された後、展開される。
【0047】
なお、安全装置100は、図5に示したように、飛行体30の機体31に基台2の穴部2b(図4参照)を介して機体31側からボルト(図示せず)によって連結固定されている。このとき、図5に示したように、基台2は、通気孔24を閉塞しない位置において、収容器18と機体31とを連結している。したがって、飛行体30は、機体31と、当該機体31に結合される安全装置100と、機体31に結合され、当該機体31を推進させる1つ以上の推進機構(たとえばプロペラ等)32と、機体31の下部に設けられた複数の脚部33と、を備えている。
【0048】
また、このような飛行体30における安全装置100は、図5には図示していないが、配線41およびコネクタ40を図5の横方向に出した状態で取り付けることができる。したがって、飛行体30の機体31のいずれかから取り出した配線(図示せず)に接続しやすい構成とできる。また、飛行体30の上部にある配線を避ける部分は基台2部分のみなので、それ以外の収容器18底面と飛行体30の上部面との間の空間を有効活用できる。
【0049】
以上のように、本実施形態によれば、コネクタ22の一部(配線41と接続されている部分)は、基台2の先端部2d、2e間の形状に倣った形状となっている。これにより、挿入口2cに対して、コネクタ22の位置決め(方向決め)が可能となる。また、挿入口2cへ取り付けた後に配線41が基台2の周方向に可動させられた場合において、基台2の周方向にコネクタ22が移動しないようになり、ガス発生器17の下部の電極17bの破損を防止することができる。
【0050】
また、基台2のフランジ部2Bが収容器18の底部の外側に設けられているので、基台2を飛行体30の機体31に直接取り付けることができる。これにより、作動時の反動は、収容器18を介してではなく、直接、機体31が受けることになるが、収容器18への作動時の影響を小さくすることができるので、基台2が収容器18の内部に設けられた場合に比べて、収容器18の底部の強度を小さくすることができる。すなわち、収容器18の底部の強度を従前よりも安全に低下させ(たとえば、収容器18の底部の厚みを安全な所定の厚みに低下させる設計として)、従来と同様の安全性を確保しながら、収容器18を全体として従来よりも軽量化することができる。また、収容器18の底面には段差が設けられているので、収容器18の底面の強度を、段差がない平坦なものに比べて強化することができる。
【0051】
また、コネクタ22が突起部22bを有した特徴のある形状となっているので、コネクタの挿し間違いを防止することができる。
【0052】
また、飛行体30側の安全装置100用の電源配線を必ずしも安全装置100の直下部付近に設ける必要がない。したがって、飛行体30の設計のしやすさに貢献できる。
【0053】
また、基台2の先端部のそれぞれが丸みを帯びた形状(R形状)となっているので、単に円形状の外側から中心に向けて扇状部分を直線的に切り取っただけのような形状の場合(先端部が鋭角のある形状になっている場合)と比べて、基台2の製造時(パーツフィーダに入っているときなど)における基台2同士の傷つけ合いを防止できる。
【0054】
また、コネクタ22に接続されている配線41は、基台2に取り付けた場合、基台2の中心から径方向沿って延設された状態となるので、配線がしやすくなる。また、配線41は、通気孔24を塞がないように配設されるので、通気孔24の機能を妨げることがない。
【0055】
また、上述のような構成の安全装置100を備えた飛行体30を得ることができる。
【0056】
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0057】
たとえば、本発明には、以下の変形例が含まれる。上記実施形態では、基台2の一部が収容器18の外側に位置するように構成されたものであったが、基台2全体が収容器18の内側に位置するように構成されていてもよい。
【0058】
また、上記実施形態では、アクチュエータ1を安全装置100の一部として、飛行体30の機体31に取り付けたものとしたが、アクチュエータ1は他の用途にも適用可能である。
【0059】
また、上記実施形態では動力源としてガス発生器を採用したが、摺動部材がシリンダ内を推進するための駆動力を当該摺動部材に付与することが可能なものであればその構成は限定されるものではなく、たとえばバネ等の弾性体を採用してもよい。
【0060】
また、上記実施形態では、収容器18を円筒状に形成したが、これに限定されるものではなく、たとえば四角筒のような他の形状に形成してもよい。
【0061】
また、上記各実施形態において、射出物としてパラシュート又はパラグライダーを採用する場合、当該パラシュート又はパラグライダーがパッキングされていてもよい。なお、当該パッキングは作動時に破れるまたは剥がれるように構成されている。
【0062】
さらに、上記各実施形態では、射出物として、パラシュート又はパラグライダーを挙げたが、これに限らず、揚力発生部材を含むものを射出物として射出してもよい。揚力発生部材としては、たとえば、パラフォイル、ロガロ型パラシュート、シングルサーフェース型パラシュート、飛行機の翼、プロペラ、バルーン等が挙げられる。また、揚力発生部材がコントロールラインを有する場合、安全装置は、コントロールラインを利用して、射出した揚力発生部材の傾斜角度の変更などを行うことができる操舵機構を備えておくことが望ましい。この操舵機構は、たとえば、揚力発生部材に連結された複数のコントロールラインをそれぞれ巻き取る複数のリールと、これらのリールの動力となるモータと、を備えたものであり、モータの駆動により、コントロールラインを巻き取ったり、出したりすることで、適宜、揚力発生部材を引っ張ったり、引っ張りを緩めたりすることができる。
【0063】
また、パラシュート又はパラグライダーの代わりに、ネット(網)を射出することが可能な安全装置を備えた飛行体としてもよい。これにより、タイミングを合わせて、フックまたは突起物などに向けてネットを射出すれば、当該フックまたは突起物に飛行体を引っ掛けることができる。その結果として、飛行体が地面へ落下衝突することを防止できる。
【0064】
また、アクチュエータによって、収縮させたまたは折り畳んだ浮き輪(フロート)を駆動機構(ガス発生器などを含む膨張装置など)とともに射出し、駆動機構によって当該浮き輪を膨張展開させることが可能な安全装置を備えた飛行体としてもよい。これにより、飛行体が水没することを防止できるととともに、飛行体が墜落した際の回収場所の目印とすることができる。
【0065】
また、アクチュエータによって、収縮させたまたは折り畳んだ浮き輪(フロート)およびパラシュートを駆動機構(ガス発生器などを含む膨張装置など)とともに射出し、駆動機構によって当該浮き輪およびパラシュートを展開させることが可能な安全装置を備えた飛行体であってもよい。これにより、飛行体の墜落時の落下速度を低減させるととともに、飛行体が水没することを防止でき、さらに飛行体が墜落した際の回収場所の目印とすることができる。
【0066】
また、アクチュエータによってパラシュートを駆動機構(駆動部を備えた切断装置など)とともに射出し、当該パラシュートが展開した後に、駆動機構によって当該パラシュートと飛行体とを連結している複数の連結部材のうち一部を切断し、飛行体の機体の重心をずらして横向きにして落下させ、その後、飛行体の落下側の側面に設けられているエアバッグ装置を用いて地面などへの衝突の衝撃を緩和することが可能な安全装置を備えた飛行体としてもよい。
【0067】
また、アクチュエータによって、いわゆるパラモーターを駆動機構(電源などの駆動部を含む)とともに射出し、パラシュートまたはパラグライダーが完全に展開した後に、駆動機構によってモータを駆動させてプロペラを回転させることが可能な安全装置を備えた飛行体としてもよい。これにより、パラシュートまたはパラグライダーがプロペラに絡まることがない。なお、パラモーターとは、パラシュートまたはパラグライダーのハーネス部分に動力(モーターによるプロペラ回転機など)を設けて、推力を得て飛行可能なものである。
【0068】
また、アクチュエータによって音声発生装置を駆動機構(電源などの駆動部を含む)とともに射出し、駆動機構によって飛行体の墜落時に当該音声発生装置を作動させ、周囲に危険を報知することが可能な安全装置を備えた飛行体としてもよい。
【0069】
また、アクチュエータによって照明装置(フラッシュライトなど)を駆動機構(電源などの駆動部を含む)とともに射出し、駆動機構によって飛行体の墜落時に当該照明装置を作動させ、周囲に危険を報知することが可能な安全装置を備えた飛行体としてもよい。
【0070】
また、アクチュエータによって消火器を駆動機構(電源などの駆動部を含む)とともに射出し、駆動機構によって飛行体の墜落時に当該消火器を作動させて、飛行体の機体および周囲に消火剤を噴霧可能な安全装置を備えた飛行体としてもよい。
【0071】
また、アクチュエータによって、予め射出可能に搭載しておいたパラシュート付き搭載物(たとえば高価な装置類)を駆動機構とともに射出し、駆動機構によって当該パラシュート付き搭載物のパラシュートを展開させる安全装置を備えた飛行体としてもよい。これにより、当該パラシュート付き搭載物を重点的に保護することができる。
【0072】
また、アクチュエータによって、予め射出可能に搭載しておいたエアバッグ装置付き搭載物(たとえば高価な装置類)を駆動機構(ガス発生器などを含む膨張装置など)とともに射出し、駆動機構によって当該エアバッグ装置付き搭載物のエアバッグを膨張展開させる安全装置を備えた飛行体としてもよい。これにより、当該エアバッグ装置付き搭載物を重点的に保護することができる。
【0073】
また、アクチュエータによって救難信号送信装置を駆動機構(電源などの駆動部を含む)とともに射出し、駆動機構によって飛行体の墜落時に当該救難信号送信装置を作動させて、救難信号を外部に送信することが可能な安全装置を備えた飛行体としてもよい。これにより、飛行体が墜落した場合、墜落地点を特定することができる。
【0074】
また、アクチュエータによってパラシュート付きブラックボックス(フライトレコーダーなど)を駆動機構(ガス発生器などを含む膨張装置など)とともに射出し、駆動機構によって飛行体の墜落時に当該パラシュート付きブラックボックスのパラシュートを展開させる安全装置を備えた飛行体としてもよい。これにより、当該パラシュート付きブラックボックスを重点的に保護することができる。その結果として、飛行データを保護することができる。
【符号の説明】
【0075】
1 アクチュエータ
2 基台
2A、3 筒状部材
2B フランジ部
2a、2b、10c、22c、25、51、52、53 穴部
2c 挿入口
2d、2e 先端部
4 管状部材
5 保持部材
6 空間
10 ピストン部材
10a、22a 本体部
10b 棒状部
10d 雌ねじ部
10e、23a、23b 溝部
11、12 シール部材
13 孔部
14 シリンダ
14a 貫通孔
15 押し上げ部材
16 射出物
17 ガス発生器
17a カップ体
17b 電極
18 収容器
19 有底筒状部
19a 底部
20 支持部
21 蓋部
22 コネクタ
22b 突起部
23 ストッパー部材
24、26 通気孔
27 移動防止部材
28 ボルト
29 穴
30 飛行体
31 機体
33 脚部
40 コネクタ
41 配線
50 ボルト部材
50a ヘッド部
50b 雄ねじ部
53a 挿入用開口部
100 安全装置
図1
図2
図3
図4
図5