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特許7455071情報処理装置、制御方法及び制御プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、制御方法及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/70 20180101AFI20240315BHJP
   G16H 20/60 20180101ALI20240315BHJP
【FI】
G16H20/70
G16H20/60
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020559350
(86)(22)【出願日】2019-12-13
(86)【国際出願番号】 JP2019049028
(87)【国際公開番号】W WO2020122246
(87)【国際公開日】2020-06-18
【審査請求日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】P 2018234859
(32)【優先日】2018-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社 資生堂
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100138210
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 達則
(74)【代理人】
【識別番号】100207778
【弁理士】
【氏名又は名称】阿形 直起
(72)【発明者】
【氏名】安部 真由香
(72)【発明者】
【氏名】中村 未央
(72)【発明者】
【氏名】横尾 美星
(72)【発明者】
【氏名】宮永 美帆
(72)【発明者】
【氏名】黒川 賢志
【審査官】鹿野 博嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-219937(JP,A)
【文献】特開2012-203590(JP,A)
【文献】特開2015-210539(JP,A)
【文献】特開2001-198091(JP,A)
【文献】特開2009-093509(JP,A)
【文献】特開2008-046965(JP,A)
【文献】特開2005-011329(JP,A)
【文献】特許第6376628(JP,B1)
【文献】特開2005-329111(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
自律神経機能測定器によるユーザの自律神経機能の状態を示す測定結果、測定が行われた時刻を示す測定時刻、及び前記ユーザの健康状態に関する健康情報を取得する取得部と、
ユーザの生活習慣に関する提案を示す複数の生活提案情報を記憶する記憶部と、
前記複数の生活提案情報から、前記測定結果と前記測定時刻が含まれる時間帯との組合せに基づいて前記ユーザに提示する生活提案の種別を示す生活提案種別を特定し、前記生活提案種別と前記健康情報との組合せに基づいて前記ユーザの生活提案情報を特定する特定部と、
前記特定された生活提案情報を表示するように前記表示部を制御する制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記ユーザの過去の測定情報及び過去の健康情報を取得し、
前記特定部は、前記複数の生活提案情報から、前記過去の測定情報及び前記過去の健康情報に更に基づいた前記ユーザの生活提案情報を特定する、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定部は、摂取が推奨される飲食料品を示す飲食料品情報と、推奨される当該飲食料品の摂取の方法を示す摂取方法情報とを更に特定し、
前記制御部は、前記特定された飲食料品情報と摂取方法情報とを更に表示するように前記表示部を制御する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記ユーザの肌状態を示す肌状態情報を取得し、
前記特定部は、前記複数の生活提案情報から、前記肌状態情報に更に基づいた前記ユーザの生活提案情報を特定し、
前記生活提案情報は、ユーザの肌状態の改善に関する情報を含む、請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記測定時刻が所定の期間に含まれるユーザの通信端末に対して所定の情報の受信を可能とし又は所定のコミュニティへの参加を可能とする、第1の受信用情報を送信する送信部をさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、前記ユーザの飲食料品の購入履歴を示す購入履歴情報を取得し、
前記購入履歴情報を参照し、前記表示部が所定の飲食料品を含む前記飲食料品情報を含む生活提案情報を表示したタイミングから所定の期間における前記ユーザの飲食料品の購入履歴を示す期間内履歴情報を抽出する抽出部と、
前記期間内履歴情報に、前記所定の飲食料品に関する情報が含まれている場合、前記所定の飲食料品を提供する事業者が提供する情報の受信を可能とし又は所定のコミュニティへの参加を可能とする、第2の受信用情報を前記ユーザの通信端末に対して送信する送信部と、を更に有する、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
表示部と記憶部とを備える情報処理装置において、
自律神経機能測定器によるユーザの自律神経機能の状態を示す測定結果、測定が行われた時刻を示す測定時刻、及び前記ユーザの健康状態に関する健康情報を取得し、
ユーザの生活習慣に関する提案を表す複数の生活提案情報を前記記憶部に記憶し、
前記複数の生活提案情報から、前記測定結果と前記測定時刻が含まれる時間帯との組合せに基づいて前記ユーザに提示する生活提案の種別を示す生活提案種別を特定し、前記生活提案種別と前記健康情報との組合せに基づいて前記ユーザの生活提案情報を特定し、
前記特定された生活提案情報を表示するように前記表示部を制御する、
ことを含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項8】
表示部と記憶部とを備える情報処理装置の制御プログラムであって、
自律神経機能測定器によるユーザの自律神経機能の状態を示す測定結果、測定が行われた時刻を示す測定時刻、及び前記ユーザの健康状態に関する健康情報を取得し、
ユーザの生活習慣に関する提案を表す複数の生活提案情報を前記記憶部に記憶し、
前記複数の生活提案情報から、前記測定結果と前記測定時刻が含まれる時間帯との組合せに基づいて前記ユーザに提示する生活提案の種別を示す生活提案種別を特定し、前記生活提案種別と前記健康情報との組合せに基づいて前記ユーザの生活提案情報を特定し、
前記特定された生活提案情報を表示するように前記表示部を制御する、
ことを前記情報処理装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、制御方法及び制御プログラムに関し、特に、ユーザの自律神経機能の測定結果に基づいて、ユーザの生活習慣に関する提案をユーザに提示する情報処理装置、制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、疲労やストレスにより自律神経機能の異常が生じた場合、自律神経機能の異常を起因とした疾患が発症するおそれがあることが知られている。近年では、ユーザの自律神経機能を測定し、測定された自律神経機能が正常か否かを判定し、判定された結果に基づいて自律神経機能又は発症した疾患を改善するための対応策を策定するサービスが行われている。このようなサービスによって、ユーザ毎に策定された対応策が各ユーザに提示され、各ユーザの健康のサポートが実現する。
【0003】
例えば、特許文献1には、ユーザの心拍を複数回にわたり継続的に測定することにより、自律神経バランスの解析を行うトータルヘルスサポートシステムが開示されている。このトータルヘルスサポートシステムでは、解析されたユーザの自律神経バランスに基づく健康アドバイスが、当該ユーザの端末に配信される。これにより、自律神経機能の一時的な測定に基づく健康アドバイスよりも適切な健康アドバイスを提示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-203590号公報
【発明の概要】
【0005】
しかしながら、従来のサービスを利用するユーザは、自律神経機能の測定を継続的に複数回受けなければ、健康アドバイス等の生活提案情報の提示を受けることができなかった。このため、当該サービスを継続して利用する意欲を維持することは難しかった。また、従来のサービスの提供者は、自律神経機能の測定を継続的に受けることができないユーザに対する生活提案情報の提示機会を喪失することがあった。
【0006】
実施形態に係る情報処理装置、制御方法及び制御プログラムは、ユーザが自律神経機能の測定を継続的に受けることなく、より適切な生活提案情報を提示することを目的とする。
【0007】
実施形態に係る情報処理装置は、表示部と、自律神経機能測定器によるユーザの自律神経機能の測定結果に関する測定情報、及びユーザの健康状態に関する健康情報を取得する取得部と、ユーザの生活習慣に関する提案を示す複数の生活提案情報を記憶する記憶部と、複数の生活提案情報から、測定情報及び健康情報に基づいたユーザの生活提案情報を特定する特定部と、特定された生活提案情報を表示するように表示部を制御する制御部と、を有する。
【0008】
実施形態に係る情報処理装置において、測定情報は、測定時におけるユーザの自律神経機能の状態を示す測定結果と測定が行われた時刻を示す測定時刻とを含み、特定部は、測定結果と測定時刻とに基づいてユーザに提示する生活提案の種別を表す生活提案種別を特定し、生活提案種別と健康情報とに基づいてユーザの生活提案情報を特定する、ことが好ましい。
【0009】
実施形態に係る情報処理装置において、取得部は、ユーザの過去の測定情報及び過去の健康情報を取得し、特定部は、複数の生活提案情報から、過去の測定情報及び過去の健康情報に更に基づいたユーザの生活提案情報を特定する、ことが好ましい。
【0010】
実施形態に係る情報処理装置において、特定部は、摂取が推奨される飲食料品を示す飲食料品情報と、推奨される飲食料品の摂取の方法を示す摂取方法情報とを更に特定し、制御部は、特定された飲食料品情報と摂取方法情報とを更に表示するように表示部を制御する、ことが好ましい。
【0011】
実施形態に係る情報処理装置において、取得部は、ユーザの肌状態を示す肌状態情報を取得し、特定部は、複数の生活提案情報から、肌状態情報に更に基づいたユーザの生活提案情報を特定し、生活提案情報は、ユーザの肌状態の改善に関する情報を含む、ことが好ましい。
【0012】
実施形態に係る情報処理装置において、測定時刻が所定の期間に含まれるユーザの通信端末に対して所定の情報の受信を可能とし又は所定のコミュニティへの参加を可能とする、第1の受信用情報を送信する送信部をさらに備える、ことが好ましい。
【0013】
実施形態に係る情報処理装置において、取得部は、ユーザの飲食料品の購入履歴を示す購入履歴情報を取得し、購入履歴情報を参照し、表示部が所定の飲食料品を含む飲食料品情報を含む生活提案情報を表示したタイミングから所定の期間におけるユーザの飲食料品の購入履歴を示す期間内履歴情報を抽出する抽出部と、期間内履歴情報に、所定の飲食料品に関する情報が含まれている場合、所定の飲食料品を提供する事業者が提供する情報の受信を可能とし又は所定のコミュニティへの参加を可能とする、第2の受信用情報をユーザの通信端末に対して送信する送信部と、を更に有する、ことが好ましい。
【0014】
実施形態に係る情報処理装置の制御方法は、表示部と記憶部とを備える情報処理装置において、自律神経機能測定器によるユーザの自律神経機能の測定の結果を表す測定情報及びユーザの健康状態に関する健康情報を取得し、ユーザの生活習慣に関する提案を表す複数の生活提案情報を記憶部に記憶し、複数の生活提案情報から、測定情報及び健康情報に基づいたユーザの生活提案情報を特定し、特定された生活提案情報を表示するように表示部を制御する、ことを含む。
【0015】
実施形態に係る制御プログラムは、表示部と記憶部とを備える情報処理装置の制御プログラムであって、自律神経機能測定器によるユーザの自律神経機能の測定の結果を表す測定情報及びユーザの健康状態に関する健康情報を取得し、ユーザの生活習慣に関する提案を表す複数の生活提案情報を記憶部に記憶し、複数の生活提案情報から、測定情報及び健康情報に基づいたユーザの生活提案情報を特定し、特定された生活提案情報を表示するように表示部を制御する、ことを情報処理装置に実行させる。
【0016】
実施形態によれば、情報処理装置、制御方法、及び制御プログラムは、ユーザが自律神経機能の測定を継続的に受けることなく、より適切な生活提案情報を提示することを可能とする。
【0017】
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】店舗端末2による処理の一例を示す模式図である。
図2】店舗端末2の概略構成の一例を示す図である。
図3】生活提案種別テーブル40のデータ構造の一例を示す図である。
図4】生活提案情報テーブル50のデータ構造の一例を示す図である。
図5】飲食料品情報テーブル60のデータ構造の一例を示す図である。
図6】測定結果履歴テーブル70のデータ構造の一例を示す図である。
図7A】健康情報入力ログイン画面81の一例を示す図である。
図7B】健康情報入力画面82の一例を示す図である。
図8】生活提案情報表示画面90の一例を示す図である。
図9】店舗端末2による生活提案処理の一例を示すフロー図である。
図10】生活提案情報テーブル50’のデータ構造の一例を示す図である。
図11】飲食料品情報テーブル60’のデータ構造の一例を示す図である。
図12】生活提案システムSの概略構成の一例を示す図である。
図13】店舗端末2’の概略構成の一例を示す図である。
図14】サーバ3の概略構成の一例を示す図である。
図15】ユーザ端末7の概略構成の一例を示す図である。
図16A】購入履歴情報登録ログイン画面140の一例を示す図である。
図16B】購入履歴登録画面141の一例を示す図である。
図16C】ログイン情報を含まない購入履歴登録画面142の一例を示す図である。
図16D】ログイン情報を含む購入履歴登録画面143の一例を示す図である。
図17】生活提案システムSによる生活提案処理の一例を示すシーケンス図である。
図18A】生活提案種別テーブル1810のデータ構造の一例を示す図である。
図18B】生活提案情報テーブル1820のデータ構造の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0020】
図1は、実施形態による処理の一例を示す模式図である。情報処理装置は、自律神経機能測定器1と接続され、自律神経機能測定器1によって測定されたユーザの自律神経機能の測定結果を取得する。情報処理装置は、取得された自律神経機能の測定結果に基づく生活提案情報を提示するサービスを提供する。
【0021】
なお、以降の説明では、自律神経機能の測定を受ける者を「ユーザ」と呼称する。
【0022】
情報処理装置は、例えば、サービスの提供者によって運営される店舗に設置される店舗端末2である。店舗端末2は、例えば、自律神経機能測定器1と接続可能なコンピュータ、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、タブレットPC(Personal Computer)又はノートPC等である。
【0023】
以下、情報処理装置が店舗端末2である場合を例にして説明する。
【0024】
図1に示されるように、自律神経機能測定器1は、ユーザの自律神経機能を測定し、自律神経機能の測定結果を生成する。店舗端末2は、自律神経機能測定器1から測定結果を取得する(図1の(1))。店舗端末2は、操作部22を介してユーザの健康状態に関する健康情報を取得する(図1の(2))。健康情報は、例えば、問診情報である。店舗端末2は、取得した測定結果に関する測定情報と健康情報とに基づいて、予め店舗端末2に記憶された複数の生活提案情報からユーザの生活提案情報を特定する(図1の(3))。生活提案情報は、例えば、ユーザの自律神経機能又はユーザが発症した疾患を改善するためにユーザの生活に取り入れられるべきと考えられる、ユーザの生活習慣に関するアドバイス等の提案を示す情報である。店舗端末2は、特定した生活提案情報を表示するように表示部24を制御することによってユーザに提示する(図1の(4))。
【0025】
図1に示す自律神経機能測定器1は、ユーザの指先に装着される脈波センサ部11と本体部12とを備える。脈波センサ部11は、ユーザの指先に向けて所定の強度の光を照射する光照射部と、光照射部が照射してユーザの生体内で反射した光を受信し、受信される光の強度に応じた電気信号を出力する光受信部とを備える。光照射部が照射した光は、ユーザの生体内を流れる血液によって吸収されることから、光受信部によって受信される光の強度はその血流量に応じて変化する。血流量の変化は主に心臓の脈動によるものであるから、血流量の時間変化は、ユーザの心臓の脈動による波形、即ち脈波を表すものである。本体部12は、光受信部によって出力された電気信号の値を所定の時間間隔(例えば、1/20秒間隔)で測定値として記録する。本体部12は、記録した測定値を店舗端末2が読み取り可能な形式に変換した情報である測定結果を生成する。
【0026】
本体部12は、所定の通信方式に従った有線通信を行うためのインタフェース回路を有する測定通信部を備える。測定通信部が有するインタフェース回路は、例えば、USB(Universal Serial Bus)インタフェース回路である。測定通信部が有するインタフェース回路は、有線LAN(Local Area Network)の通信インタフェース回路でもよい。測定通信部が有するインタフェース回路は、Bluetooth等の通信方式に従った近距離無線通信を行うためのインタフェース回路又は無線LANの通信インタフェース回路等でもよい。測定通信部は、生成された測定結果と測定が行われた時刻を示す測定時刻とを、有線通信又は無線通信により店舗端末2に送信する。
【0027】
図2は、店舗端末2の概略構成の一例を示す図である。店舗端末2は、受信部21と、操作部22と、記憶部23と、表示部24と、処理部26とを備える。
【0028】
受信部21は、自律神経機能測定器1と接続され、自律神経機能測定器1において生成された測定結果及び測定時刻を受信する。受信部21は、所定の通信方式に従った通信を行うためのインタフェース回路を有する。受信部21が有するインタフェース回路は、例えば、USBインタフェース回路若しくは有線LANインタフェース回路等の有線インタフェース回路である。受信部21が有するインタフェース回路は、Wi-Fi若しくはBluetooth等の通信を可能とする無線インタフェース回路でもよい。インタフェース回路は、デバイス又はSoC(Silicon on Chip)として受信部21に実装されてよい。
【0029】
操作部22は、店舗端末2の操作者による店舗端末2の操作を可能にする任意のデバイスである。操作部22は、例えば、タッチパネル、キーボード又はマウスである。操作者は、操作部22を介して、文字、数字、記号等を入力することができる。操作部22は、操作者によって操作された場合、その操作に対応する信号を生成する。操作部22は、生成された信号を処理部26に供給する。店舗端末2の操作者は、例えば、店舗端末2が設置された店舗の管理者である。店舗端末2の操作者は、ユーザであってもよい。
【0030】
記憶部23は、プログラム又はデータを記憶する任意のデバイスであり、例えば、半導体メモリ装置を備える。記憶部23は、処理部26による処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。記憶部23は、デバイスドライバプログラムとして、操作部22を制御する入力デバイスドライバプログラム、表示部24を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。記憶部23は、アプリケーションプログラムとして、健康情報入力画面や測定結果表示画面の表示に係る表示データ等を生成し、表示するプログラム等を記憶する。プログラムは、例えばCD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部23にインストールされてもよい。記憶部23は、データとして、健康情報入力画面や測定結果表示画面の表示データ、画像データ等を記憶する。記憶部23は、所定の処理に係るデータを一時的に記憶してもよい。
【0031】
記憶部23は、データとして、図3に示す生活提案種別テーブル40、図4に示す生活提案情報テーブル50、図5に示す飲食料品情報テーブル60、及び図6に示す測定結果履歴テーブル70を記憶する。
【0032】
図3は、生活提案種別テーブル40のデータ構造の一例を示す図である。生活提案種別テーブル40は、測定結果から得られる自律神経の活動度41及び自律神経のバランス42並びに測定時刻の時間帯43に関連付けて、生活提案種別44を記憶する。活動度41は、後述する方法により測定結果から算出される自律神経活動度が所定のしきい値(例えば、0.05又は5%)以上であるか否かを示す情報である。例えば、算出された自律神経活動度がしきい値以上である場合、活動度41は「高」に設定され、算出された自律神経活動度がしきい値未満である場合、活動度41は「低」に設定される。また、バランス42は、後述する方法により測定結果から算出される自律神経バランスの値が所定のしきい値(例えば、70)以上であるか、又は所定のしきい値未満であるかを示す情報である。時間帯43は、測定時刻の時間帯を示す情報である。例えば、測定時刻が5時~17時の間の時刻である場合、時間帯43は「昼」に設定され、それ以外の時刻である場合、時間帯43は「夜」に設定される。また、生活提案種別44は、ユーザに提示される生活提案の種別を示す識別子である。生活提案種別テーブル40の各種データは、例えば、あらかじめサービスの提供者によって設定される。
【0033】
例えば、ユーザの測定結果から、自律神経活動度41が「高」、自律神経バランス42が「70以上」であると算出され、測定時刻の時間帯43が「夜」である場合、そのユーザの生活提案種別を示す識別子44は「提案B」である。
【0034】
このように、店舗端末2は、ユーザの自律神経活動度及び自律神経バランスと生活提案種別とを関連付けて記憶することで、ユーザの自律神経機能の活動度及びバランスに応じて、異なる生活提案情報を提示することを可能とする。また、このように、店舗端末2は、測定時刻と生活提案種別とを関連付けて記憶することで、測定時刻が昼の時間帯であるか夜の時間帯であるかに応じて、異なる生活提案情報を提示することを可能とする。
【0035】
一般に、昼の時間帯では自律神経のうち交感神経の活動が優位になり、夜の時間帯では自律神経のうち副交感神経の活動が優位になることが知られている。すなわち、ユーザの測定結果が交感神経の活動が優位であることを示す場合、その測定結果に対応する測定時刻が昼の時間帯であればユーザの自律神経の活動が正常であり、測定時刻が夜の時間帯であればユーザの自律神経の活動が異常であると推定される。店舗端末2は、測定時刻が含まれる時間帯に応じて異なる生活提案を提示することによって、より適切な生活提案情報をユーザに提示することを可能とする。
【0036】
図4は、生活提案情報テーブル50のデータ構造の一例を示す図である。生活提案情報テーブル50は、生活提案種別51と健康情報52とに関連付けて、ユーザに提案すべき生活提案情報53を記憶する。生活提案種別51は、図3で説明されたように、生活提案の種別を示す識別子である。健康情報52は、ユーザの健康状態に関する情報である。健康情報52は、例えば、ユーザに発生した疾患を示す情報である。生活提案情報53は、生活提案種別51と健康情報52とに応じた、ユーザに提案すべき生活提案を示す情報の内容である。例えば、生活提案種別テーブル40に基づいて「提案B」を提案すべきとされたユーザの健康情報が「おなかがよくはる」、「緊張しやすい」、「寝つきが悪い」であった場合、ユーザに提案すべき生活提案情報は「糖質を控えめにする」、「息を鼻で吸う」、「日中に歩く」である。生活提案情報テーブル50の各種データは、例えば、あらかじめサービスの提供者によって設定される。
【0037】
このように、店舗端末2は、生活提案種別及び健康情報と生活提案情報とを関連付けて記憶することで、自律神経機能が同等の複数のユーザのそれぞれに対して、発生した疾患に応じて異なる生活提案情報を提示することを可能とする。そして、店舗端末2は、より適切な生活提案情報をユーザに提示することを可能とする。
【0038】
図5は、飲食料品情報テーブル60のデータ構造の一例を示す図である。飲食料品情報テーブル60は、生活提案種別61に関連付けて、推奨飲食料品情報62と摂取方法情報63とを記憶する。生活提案種別61は、図3で説明されたように、生活提案の種別を示す識別子である。推奨飲食料品情報62は、対応する生活提案種別61のユーザにとって摂取が推奨される飲食料品を示す情報である。摂取方法情報63は、対応する推奨飲食料品62に示される飲食料品の摂取の方法を示す情報である。摂取方法情報63は、例えば、対応する推奨飲食料品を摂取すべき時間帯及び摂取する方法のうちの少なくとも一方を含む。例えば、生活提案種別テーブル40に基づいて「提案B」を提案すべきとされたユーザに対しては、「バナナ」を「夜、リラックス状態で30回以上咀嚼して食べる」ことが提示される。なお、飲食料品とは、飲料及び食品であり、経口摂取可能な栄養補助食品等を含む。飲食料品情報テーブル60の各種データは、例えば、あらかじめサービスの提供者によって設定される。
【0039】
このように、店舗端末2は、生活提案種別と推奨飲食料品情報及び摂取方法情報とを関連付けて記憶することで、自律神経機能の状態に応じて異なる種類の自律神経機能の改善に有用な飲食料品及びその摂取方法を、ユーザに提示することを可能とする。そして、店舗端末2は、より適切な生活提案情報を提示することを可能とする。
【0040】
図6は、測定結果履歴テーブル70のデータ構造の一例を示す図である。測定結果履歴テーブル70は、ユーザID(Identification)71、測定時刻72、自律神経活動度73、自律神経バランス74及び健康情報75を関連付けて記憶している。ユーザID71は、各ユーザを一意に識別するための識別情報である。測定時刻72は、測定が行われた時刻を示す情報である。自律神経活動度73は、測定結果から算出される自律神経活動度の値を示す情報である。自律神経バランス74は、測定結果情報から算出される自律神経バランスの値を示す情報である。健康情報75は、ユーザによって入力された、ユーザの健康状態を示す情報である。測定結果履歴テーブル70に記憶される測定時刻72、自律神経活動度73、自律神経バランス74及び健康情報75の各種データは、後述するように、店舗端末2が測定結果及び健康情報を取得するたびに記憶される。なお、以降では測定時刻72、自律神経活動度73及び自律神経バランス74を測定情報と総称することがある。
【0041】
図2に戻り、表示部24は、ユーザに対して映像又は画像を表示する任意のデバイスであり、例えば、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。表示部24は、タッチパネルである操作部22と一体化されていてもよい。表示部24は、処理部26から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像を表示する。
【0042】
処理部26は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。処理部26は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、店舗端末2の動作を統括的に制御する。処理部26は、DSP(Digital Signal Processor)、LSI(Large Scaled Integrated Circuit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等でもよい。処理部26は、記憶部23に記憶されているプログラムや操作部22の操作に基づいて店舗端末2の各種処理が適切な手順で実行されるように、受信部21や表示部24の動作を制御する。処理部26は、記憶部23に記憶されているプログラムに基づいて処理を実行する。また、処理部26は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
【0043】
処理部26は、測定処理部261、問診処理部262、取得処理部263、特定処理部264及び表示処理部265を備える。測定処理部261、問診処理部262、取得処理部263、特定処理部264及び表示処理部265は、処理部26が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。測定処理部261、問診処理部262、取得処理部263、特定処理部264及び表示処理部265は、ファームウェアとして店舗端末2に実装されてもよい。
【0044】
測定処理部261は、受信部21を介して測定結果及び測定時刻を取得し、測定結果に基づいて自律神経活動度及び自律神経バランスを算出する。自律神経活動度は、交感神経及び副交感神経の活動の強度を示す指標であり、自律神経活動度の値が大きいほど自律神経活動の強度が大きいことを示す。自律神経活動度は、例えば、測定結果が示す脈波に基づいて算出される、R波と次のR波との間隔(RR間隔)の所定時間における変動の大きさを表すRR間隔変動係数(Coefficient of Variation of RR-interval;CVRR)の値である。
【0045】
測定処理部261は、取得された測定結果に含まれる測定値から、脈波の極小値を特定する。極小値は、時間的に隣接する測定値の大小関係に基づいて特定されてもよく、測定値を補間することにより特定されてもよい。測定処理部261は、特定された複数の極小値のうち、時間的に隣接する2つの極小値の間の時間間隔をそれぞれ算出する。測定処理部261は、算出された複数の時間間隔の標準偏差及び平均値を算出し、標準偏差の平均値に対する比率をCVRRとして算出する。なお、測定処理部261は、極小値に代えて極大値を用いてもよい。一般に、脈波の極値の間隔は心電図におけるRR間隔と近い値をとることが知られているから、このようにすることで、測定処理部261は、脈波に基づいてCVRRを算出することができる。
【0046】
自律神経バランスは、交感神経又は副交感神経の何れが優位に活動しているかを示す指標であり、自律神経バランスの値が大きいほど交感神経が優位に活動していることを示す。自律神経バランスは、例えば、RR間隔の時間変化を表す波形に含まれる低周波成分(Low Frequency;LF)及び高周波成分(High Frequency;HF)の値に基づいて、(LF)/(LF+HF)によって定められる値をパーセント表示した値である。
【0047】
測定処理部261は、上述した方法で算出された複数の時間間隔からなる時系列データを生成する。測定処理部261は、生成した時系列データを周波数解析することにより、時系列データの低周波におけるパワースペクトルをLFとして算出し、高周波におけるパワースペクトルをHFとして算出する。低周波は、例えば、0.004Hz~0.15Hzの周波数であり、高周波は、例えば、0.15~0.4Hzの周波数である。測定処理部261は、算出されたLF及びHFの値に基づいて自律神経バランスを算出する。なお、自律神経活動度及び自律神経バランスは他の方法により算出されてもよい。例えば、自律神経バランスは、(LF)/(HF)により算出されてもよい。また、測定処理部261は、例えば、特開2017-99527号公報に開示されている方法を用いて、CVRR、LF及びHFを算出してもよい。
【0048】
測定処理部261は、算出された自律神経活動度及び自律神経バランス並びに受信した測定時刻を測定情報として取得する。測定処理部261は、取得した測定情報を記憶部23の測定結果履歴テーブル70に記憶する。
【0049】
問診処理部262は、ユーザを識別するユーザIDとユーザの健康状態に関する健康情報とを取得する。問診処理部262は、ログイン画面を表示するように表示部24を制御する。問診処理部262は、表示されたログイン画面において操作者にユーザIDの入力を促すことでユーザIDを取得する。また、問診処理部262は、ログイン画面において認証処理に成功した場合、健康情報入力画面を表示するように表示部24を制御する。問診処理部262は、表示された健康情報入力画面において操作者に健康情報の入力を促すことで健康情報を取得する。
【0050】
図7Aは、ログイン画面81の一例を示す図である。ログイン画面81は、入力領域811と、ログインボタン812を含む。入力領域811は、例えば、店舗端末2の操作者がユーザのユーザID及びパスワードを入力するためのテキストボックスである。操作者は、テキストボックスに任意の文字列を入力可能である。ログインボタン812は、問診処理部262が、操作者によって入力領域811に入力されたユーザID及びパスワードの認証処理を行うためのボタンである。
【0051】
店舗端末2の操作者は、操作部22を介して入力領域811にユーザID及びパスワードを入力する。ユーザIDは、自律神経機能の測定を受けるユーザを一意に識別する情報であり、測定結果履歴テーブル70においてユーザID71として記憶されている文字列である。パスワードは、所定の文字列であり、ユーザIDと互いに関連付けて記憶部23に記憶されている。パスワードは、例えば、処理部26によってランダムに割り当てられた文字列である。パスワードは、操作者によって任意に設定された文字列でもよい。操作者は、ユーザID及びパスワードを入力すると、操作部22を介してログインボタン812を選択する。操作者がログインボタン812を選択すると、問診処理部262は、ユーザID及びパスワードの認証処理を行う。問診処理部262は、認証処理に成功した場合、健康情報入力画面を表示するように表示部24を制御する。
【0052】
図7Bは、健康情報入力画面82の一例を示す図である。健康情報入力画面82は、複数の設問821と、回答選択要素822とを含む。設問821は、ユーザの健康状態に関する設問を表示する領域である。回答選択要素822は、操作者が設問821に表示された設問に対する回答を選択するためのコントロール要素である。回答選択要素822は、例えば、複数の選択肢を有し、選択肢の中から一の回答を選択可能なラジオボタンである。操作者は、操作部22を介して、各設問821に表示された設問に対する回答を回答選択要素822によって選択する。回答選択要素822であるラジオボタンは、3つ以上の選択肢を有してもよい。回答選択要素822は、テキストを入力可能なコントロール要素でもよい。回答選択要素822は、ビジュアルアナログスケール(VAS)のように、数値又は所定の尺度を入力する形式であってもよい。操作者は、全ての設問に対応する回答を選択すると、送信ボタン(不図示)を選択する。送信ボタンが選択されると、問診処理部262は、操作者が入力した回答に基づく健康情報を取得する。
【0053】
健康情報は、例えば、ユーザに発生した疾患を示す情報である。例えば、健康情報入力画面82において、操作者が、「おなかがはることがよくある。」という設問に対し、「はい」を選択し、「緊張しやすいほうだ。」という設問に対し、「いいえ」を選択し、「立ちくらみがよくある。」という設問に対し、「はい」を選択した場合、問診処理部262は、「おなかがよくはる、立ちくらみがよくある」を健康情報として取得する。
【0054】
問診処理部262は、ユーザID及び健康情報を取得した場合、測定結果履歴テーブル70に記憶された測定情報のうち、ユーザID及び健康情報が関連付けられていない測定情報を特定する。ユーザID及び健康情報が関連付けられていない測定情報が複数特定された場合、問診処理部262は、健康情報を取得した時刻に最も近い測定時刻を含む測定情報を特定する。問診処理部262は、特定された測定情報に関連付けて、取得したユーザID及び健康情報を測定結果履歴テーブル70に記憶する。
【0055】
このように、測定処理部261及び問診処理部262によって、ユーザIDに関連付けられた測定時刻、自律神経活動度、自律神経バランス及び健康情報が、測定結果履歴テーブル70に記憶される。
【0056】
取得処理部263は、測定結果履歴テーブル70を参照し、ユーザの測定情報及び健康情報を取得する。取得処理部263は、例えば、問診処理部262が健康情報を測定情報に関連付けたことに応じて、関連付けられた測定情報及び健康情報を取得する。取得処理部263は、ユーザ又は操作者の操作部22に対する操作に応じて、ユーザの測定情報及び健康情報を取得してもよい。なお、取得処理部263は、取得部の一例である。
【0057】
特定処理部264は、複数の生活提案情報から、測定情報及び健康情報に基づいてユーザの生活提案情報を特定する。また、特定処理部264は、複数の推奨飲食料品情報及び摂取方法情報から、測定情報及び健康情報に基づいたユーザの推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を特定する。
【0058】
特定処理部264は、生活提案種別テーブル40を参照して、取得処理部263が取得したユーザの測定情報に基づいて、ユーザの生活提案種別を特定する。例えば、取得したユーザの測定情報に含まれる測定時刻が「19:00:00」であり、自律神経活動度が「0.06(又は6%)」であり、自律神経バランスが「80」である場合、特定処理部264は、生活提案種別テーブル40において、活動度「高」(0.05又は5%以上)とバランス「70以上」と時間帯「夜」とに関連付けて記憶されている生活提案種別「提案B」を、そのユーザの生活提案種別として特定する。
【0059】
特定処理部264は、生活提案情報テーブル50を参照して、特定された生活提案種別及び取得処理部263が取得したユーザの健康情報に基づいて、一つ以上のユーザの生活提案情報を特定する。例えば、特定された生活提案種別が「提案B」であり、取得したユーザの健康情報が「おなかがよくはる、寝つきが悪い」である場合、特定処理部264は、生活提案情報テーブル50において、生活提案種別51「提案B」と健康情報52「おなかがよくはる」とに関連付けて記憶されている生活提案情報53「糖質を控えめにする」をそのユーザの生活提案情報として特定する。また、特定処理部264は、生活提案種別51「提案B」と健康情報52「寝つきが悪い」とに関連付けて記憶されている生活提案情報53「日中に歩く」をそのユーザの生活提案情報として特定する。
【0060】
特定処理部264は、飲食料品情報テーブル60を参照して、特定された生活提案種別に基づいて、ユーザの推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を特定する。例えば、特定された生活提案種別が「提案B」である場合、特定処理部264は、飲食料品情報テーブル60において、生活提案種別61「提案B」に関連付けて記憶されている、推奨飲食料品情報62「バナナ」及び摂取方法情報63「夜、リラックスした状態で30回以上咀嚼して食べる」を、それぞれユーザの推奨飲食料品情報及び摂取方法情報として特定する。なお、特定処理部264は、特定部の一例である。
【0061】
表示処理部265は、特定された生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を表示するように表示部24を制御する。表示処理部265は、測定情報並びに特定された生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報に基づいて、測定結果表示画面を表示するための表示データを生成する。表示処理部265は、生成した表示データに基づいて測定結果表示画面を表示するように表示部24を制御する。なお、表示処理部265は、制御部の一例である。
【0062】
図8は、測定結果表示画面90の一例を示す図である。測定結果表示画面90は、測定結果表示領域91と、アドバイス表示領域92を含む。測定結果表示領域91には、縦軸を自律神経活動度とし、横軸を自律神経バランスとする二次元グラフが表示される。二次元グラフ上に、ユーザの測定情報に含まれる自律神経活動度と自律神経バランスとに対応する点がユーザの測定結果として表示される。縦軸は、例えば、その中央が図3における活動度41のしきい値(例えば、5%)に対応するように表示される。横軸は、例えば、その中央が図3におけるバランス42のしきい値(例えば、70%)に対応するように表示される。アドバイス表示領域92には、特定された生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報に対応するテキストが表示される。
【0063】
図9は、店舗端末2による生活提案処理100の一例を示すフロー図である。まず、測定処理部261は、測定結果及び測定時刻を取得する。また、問診処理部262は、健康情報を取得する(S101)。測定処理部261は、受信部21を介して自律神経機能測定器1から測定結果及び測定時刻を取得する。測定処理部261は、取得した測定結果から自律神経活動度及び自律神経バランスを算出する。問診処理部262は、表示部24にログイン画面を表示し、ユーザIDを取得する。また、問診処理部262は、表示部24に健康情報入力画面を表示し、操作部22を介して操作者が入力した回答に基づく健康情報をユーザIDと関連付けて取得する。
【0064】
続いて、測定処理部261は、算出された自律神経活動度及び自律神経バランス並びに測定時刻を測定情報として測定結果履歴テーブル70に記憶する。問診処理部262は、取得したユーザID及び健康情報を測定結果履歴テーブル70に、測定情報と関連付けて記憶する(S102)。
【0065】
続いて、取得処理部263は、測定結果履歴テーブル70を参照し、ユーザの測定情報及び健康情報を取得する(S103)。続いて、特定処理部264は、取得したユーザの測定情報及び健康情報に基づいて、ユーザの生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を特定する(S104)。
【0066】
続いて、表示処理部265は、特定した生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を表示するように表示部24を制御し(S105)、一連のステップが終了する。
【0067】
このように、店舗端末2は、表示部24と、自律神経機能測定器1によるユーザの自律神経機能の測定の結果を表す測定情報、及びユーザによって入力された健康状態に関する健康情報を取得する取得する取得処理部263と、ユーザの生活習慣に関する提案を表す複数の生活提案情報を記憶する記憶部23と、複数の生活提案情報から、測定情報と健康情報とに基づいたユーザの生活提案情報を特定する特定処理部264と、特定された生活提案情報を表示するように表示部を制御する表示処理部265と、を有する。これにより、店舗端末2は、自律神経機能の測定を継続的に受けていないユーザに対しても、適切な生活提案情報を提示することを可能とする。また、店舗端末2は、一度の測定で得られた測定情報及び健康情報に基づいて生活提案情報を提示するため、アドバイスを提示するために要する計算負荷を低減することができる。
【0068】
また、店舗端末2において、測定情報は、測定時におけるユーザの自律神経機能の状態を表す測定結果と測定が行われた時刻を表す測定時刻とを含み、特定処理部264は、測定結果と測定時刻とに基づいてユーザに提示する生活提案の種別を表す生活提案種別を特定し、生活提案種別と健康情報とに基づいてユーザの生活提案情報を特定する。これにより、店舗端末2は、測定時刻が含まれる時間帯に応じて異なる生活提案をすることが可能となり、より適切な生活提案情報を提示することができる。また、店舗端末2は、発生した疾患に応じて異なる生活提案情報を提示することにより、より適切な生活提案情報を提示することができる。
【0069】
また、店舗端末2において、特定処理部264は、測定情報と健康情報とに基づいたユーザの推奨飲食料品情報と摂取方法情報とを特定し、表示処理部265は、特定された推奨飲食料品情報と摂取方法情報とを表示するように表示部24を制御する。これにより、店舗端末2は、自律神経機能又は発生した疾患の改善に有用な飲食料品及びその飲食料品の摂取方法の情報を提示することができる。
【0070】
なお、自律神経機能測定器1は、ユーザの体表面の電位を測定するセンサを備え、ユーザの体表面における電位の変化(心電)を記録するものでもよい。また、自律神経機能測定器1は、脈波を記録する機能を有するものであれば、どのような測定器でもよい。また、自律神経機能測定器1は、瞳孔の開閉又は体表温度等の他の要素に基づいて自律神経機能を測定する測定器であってもよい。この場合、測定処理部261は、自律神経機能測定器1から供給された他の要素に関する測定結果に基づいて自律神経活動度及び自律神経バランスを算出する。また、自律神経機能測定器1は、測定結果に基づいて自律神経活動度及び自律神経バランスを算出する機能を有してもよい。この場合、S101において、測定処理部261は、受信部21を介して、自律神経機能測定器1によって算出された自律神経活動度及び自律神経バランスを含む測定情報を受信する。
【0071】
なお、店舗端末2は、ユーザの過去の測定情報及び過去の健康情報を更に取得し、過去の測定情報及び過去の健康情報に更に基づいてユーザの生活提案情報を特定してもよい。
【0072】
この場合、S103において、取得処理部263は、ユーザの最新の測定情報及び最新の健康情報並びに過去の測定情報及び過去の健康情報を取得する。取得処理部263は、測定結果履歴テーブル70を参照し、ユーザID並びにユーザの最新の測定情報及び最新の健康情報を取得する。続いて、取得処理部263は、測定結果履歴テーブル70を参照し、取得したユーザIDに関連付けられるユーザの過去の測定情報及び過去の健康情報を取得する。測定結果履歴情報テーブル70に記憶された測定情報及び健康情報が最新のものであるか過去のものであるかは、測定情報に含まれる測定時刻に基づいて判定される。
【0073】
S104において、特定処理部264は、複数の生活提案情報から、測定情報及び健康情報並びに過去の測定情報及び過去の健康情報に基づいてユーザの生活提案情報を特定する。特定処理部264は、生活提案種別テーブル40を参照して、取得した測定情報に関連付けられる生活提案種別と、取得した過去の測定情報に関連付けられる過去の生活提案種別とをそれぞれ特定する。続いて、特定処理部264は、記憶部23に記憶された生活提案情報テーブル50’を参照して、特定された生活提案種別及び取得した健康情報、並びに特定された過去の生活提案種別及び取得した過去の健康情報に基づいて、一つ以上のユーザの生活提案情報を特定する。
【0074】
図10は、記憶部23に記憶される生活提案情報テーブル50’のデータ構造の一例を示す図である。生活提案情報テーブル50’は、生活提案種別51と健康情報52と過去の生活提案種別54と過去の健康情報55とに関連付けて、ユーザに提案すべき生活提案情報53を記憶している。過去の生活提案種別54は、ユーザの過去の測定情報に基づく生活提案種別を示す識別子である。過去の健康情報55は、ユーザの過去の健康状態を示す情報である。
【0075】
例えば、特定された生活提案種別が「提案B」であり、取得した健康情報が「おなかがよくはる」及び「寝つきが悪い」であって、特定された過去の生活提案情報が「提案A」であり、取得した過去の健康情報が「おなかがよくはる」である場合、特定処理部264は、生活提案情報テーブル50’において、生活提案種別「提案B」と健康情報「おなかがよくはる」と過去の生活提案種別「提案A」と過去の健康情報「おなかがよくはる」とに関連付けて記憶されている生活提案情報「日中に〇分歩く」を、ユーザの生活提案情報として特定する。また、この場合、特定処理部264は、生活提案情報テーブル50において、生活提案種別「提案B」と健康情報「寝つきが悪い」と過去の生活提案種別「提案A」と過去の健康情報「おなかがよくはる」とに関連付けて記憶されている生活提案情報53「息を鼻で吸う」を、ユーザの生活提案情報として特定する。
【0076】
また、S104において、特定処理部264は、飲食料品情報テーブル60’を参照して、特定された一つ以上の生活提案種別と過去の生活提案種別とに基づいて、ユーザに提案する推奨飲食料品情報と摂取方法情報とを特定する。
【0077】
図11は、飲食料品情報テーブル60’のデータ構造の一例を示す図である。飲食料品情報テーブル60’は、生活提案種別61と過去の生活提案種別64とに関連付けて、ユーザに提案すべき推奨飲食料品情報62と摂取方法情報63とを記憶している。例えば、特定された生活提案種別が「提案B」であり、特定された過去の生活提案種別が「提案A」である場合、特定処理部264は、飲食料品情報テーブル60において、生活提案種別「提案B」と過去の生活提案種別「提案A」とに関連付けて記憶されている推奨飲食料品情報「ピスタチオ」と摂取方法情報「夜、○○グラムを食べる」とを、それぞれユーザの推奨飲食料品情報及び摂取方法情報として特定する。
【0078】
表示処理部265は、測定情報及び過去の測定情報並びに特定された生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報に基づいて、測定結果表示画面を表示するための表示データを生成する。表示処理部265は、測定結果表示画面90の測定結果表示領域91に、ユーザの測定情報に対応する点とユーザの過去の測定情報に対応する点とを表示してもよい。このようにすることで、ユーザは測定情報と過去の測定情報との差異、即ち自身の自律神経機能の状態の時間変化を容易に視認することができる。
【0079】
以上説明したように、店舗端末2は、ユーザの過去の測定情報及び過去の健康情報を更に取得し、過去の測定情報及び過去の健康情報に更に基づいたユーザの生活提案情報を特定する。このようにすることで、店舗端末2は、ユーザの自律神経機能の状態及び健康状態の時間変化に応じた、ユーザにとってより適切な生活提案情報を提示することを可能とする。
【0080】
また、S103において、取得処理部263は、測定結果履歴テーブル70を参照し、所定の条件を満たす過去の測定情報及び過去の健康情報のみを取得してもよい。例えば、取得処理部263は、測定結果履歴テーブル70を参照する際に、取得したユーザIDに関連付けられる過去の測定情報及び過去の健康情報が複数存在する場合には、取得したユーザIDに関連付けられる過去の測定情報及び過去の健康情報のうち、測定時刻が最も新しいもののみを取得してもよい。このようにすることで、店舗端末2は、過去の測定情報のうち、測定時刻が新しく、現在のユーザの自律神経の状態から乖離していない過去の測定情報及び過去の健康情報に基づいた、ユーザにとってより適切な生活提案情報を提示することを可能とする。
【0081】
また、取得処理部263は、測定結果履歴テーブル70を参照し、取得したユーザIDに関連付けられる過去の測定情報及び過去の健康情報のうち、測定情報に含まれる測定時刻が含まれる時間帯が異なるもののみを取得してもよい。例えば、測定情報に含まれる測定時刻が含まれる時間帯が「昼」である場合、取得処理部263は、過去の測定情報及び過去の健康情報のうち、過去の測定情報に含まれる測定時刻が含まれる時間帯が「夜」の時間帯であるもののみを取得してもよい。このようにすることで、店舗端末2は、「昼」の時間帯又は「夜」の時間帯にのみ自律神経機能の異常が現れるユーザに対しても、適切な生活提案情報を提示することができる。
【0082】
図12は、実施形態に係る生活提案システムSの概略構成の一例を示す図である。生活提案システムSは、自律神経機能測定器1、店舗端末2’、サーバ3及びユーザ端末7を含む。店舗端末2’とサーバ3とは、例えばインターネット等のネットワーク5を介して相互に通信可能に構成される。ユーザ端末7は、基地局6及びネットワーク5を介して店舗端末2’及びサーバ3と通信可能に構成される。ユーザ端末7と基地局6とは、例えばLTE(Long Term Evolution)のような移動体通信規格によって通信を行う。また、ユーザ端末7と基地局6とは、無線LAN等の通信方式を用いて通信を行ってもよい。この場合、基地局6は無線LANのアクセスポイントである。なお、サーバ3は情報処理装置の一例であり、ユーザ端末7は通信端末の一例である。
【0083】
なお、以降の説明では、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
【0084】
図13は、店舗端末2’の概略構成の一例を示す図である。店舗端末2’は、測定結果、測定時刻及び健康情報を取得する。店舗端末2’は、取得された測定結果及び測定時刻に基づいて測定情報を生成する。店舗端末2’は、測定情報及び健康情報をサーバ3に送信する。店舗端末2’は、サーバ3から生活提案情報、推奨飲食料品情報、摂取方法情報及び生活提案情報に対応する処理済測定情報を受信し、ユーザに提示する。店舗端末2’は、受信部21と、操作部22と、記憶部23と、表示部24と、通信部25と、処理部26’とを備える。
【0085】
通信部25は、ネットワーク5を介してサーバ3と通信を行うための通信インタフェース回路を有する。通信部25が有する通信インタフェース回路は、有線LANの通信インタフェース回路である。通信部25が有する通信インタフェース回路は、LTE又は無線LANの通信インタフェース回路等でもよい。通信部25は、処理部26’から供給されたデータをサーバ3に送信し、サーバ3から送信されたデータを処理部26’に供給する。
【0086】
処理部26’は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。処理部26’は、例えばCPUであり、店舗端末2’の動作を統括的に制御する。処理部26’は、DSP、LSI、ASIC等でもよい。処理部26’は、記憶部23に記憶されているプログラムや操作部22に対する操作に基づいて店舗端末2’の各種処理が適切な手順で実行されるように、受信部21や表示部24の動作を制御する。処理部26’は、記憶部23に記憶されているプログラムに基づいて処理を実行する。処理部26’は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
【0087】
処理部26’は、測定処理部261’と、問診処理部262’と、表示処理部265’と、通信処理部266’とを備える。測定処理部261’、問診処理部262’、表示処理部265’及び通信処理部266’は、処理部26’が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、測定処理部261’、問診処理部262’、表示処理部265’及び通信処理部266’は、ファームウェアとして店舗端末2’に実装されてもよい。
【0088】
測定処理部261’は、受信部21を介して測定結果及び測定時刻を自律神経機能測定器1から取得し、測定結果に基づいて自律神経活動度及び自律神経バランスを算出する。測定処理部261’は、算出された自律神経活動度及び自律神経バランス並びに取得した測定時刻を測定情報としてサーバ3に送信する。
【0089】
問診処理部262’は、操作者によって入力されたユーザIDとユーザの健康情報とを取得する。問診処理部262’は、ログイン画面を表示するように表示部24を制御する。問診処理部262’は、表示されたログイン画面において操作者にユーザIDの入力を促すことでユーザIDを取得する。問診処理部262’は、ログイン画面において認証処理に成功した場合、健康情報入力画面を表示するように表示部24を制御する。問診処理部262’は、表示された健康情報入力画面において操作者に健康情報の入力を促すことで健康情報を取得する。問診処理部262’は、取得したユーザID及び健康情報をサーバ3に送信する。
【0090】
表示処理部265’は、サーバ3から受信した測定情報、生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を表示するように表示部24を制御する。表示処理部265’は、サーバ3から受信した測定情報、生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報に基づいて、測定結果表示画面を表示するための表示データを生成する。表示処理部265’は、生成した表示データに基づいて測定結果表示画面を表示するように表示部24を制御する。
【0091】
通信処理部266’は、測定処理部261’が測定情報をサーバ3に送信するために、通信部25を制御する。通信処理部266’は、問診処理部262’がユーザID及び健康情報をサーバ3に送信するために、通信部25を制御する。通信処理部266’は、表示処理部265’が測定情報、生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報をサーバ3から受信するために、通信部25を制御する。
【0092】
図14は、サーバ3の概略構成の一例を示す図である。サーバ3は、店舗端末2’から測定情報及び健康情報を受信する。サーバ3は、店舗端末2’に対して測定情報、生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を送信する。サーバ3は、ユーザ端末7から購入履歴情報を受信し、購入履歴情報をサーバ3に登録する。サーバ3は、購入履歴情報の登録が完了したことを示す購入履歴登録確認画面をユーザ端末7に表示するための表示データをユーザ端末7に送信する。サーバ3は、サーバ通信部31と、サーバ記憶部32と、サーバ処理部33とを備える。
【0093】
サーバ通信部31は、ネットワーク5を介してサーバ3が店舗端末2’及びユーザ端末7と通信を行うための通信インタフェース回路を有する。サーバ通信部31が有する通信インタフェース回路は、有線LANの通信インタフェース回路である。サーバ通信部31が有する通信インタフェース回路は、LTE又は無線LANの通信インタフェース回路等でもよい。サーバ通信部31は、サーバ処理部33から供給されたデータを店舗端末2’又はユーザ端末7に送信し、店舗端末2’又はユーザ端末7から供給されたデータを受信する。
【0094】
サーバ記憶部32は、プログラム又はデータを記憶する任意のデバイスであり、例えば、半導体メモリ装置を備える。サーバ記憶部32は、サーバ処理部33による処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。サーバ記憶部32は、所定の処理に係るデータを一時的に記憶してもよい。サーバ記憶部32は、データとして、生活提案種別テーブル40、生活提案情報テーブル50、飲食料品情報テーブル60及び測定結果履歴テーブル70を記憶する。
【0095】
サーバ処理部33は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。サーバ処理部33は、例えばCPUであり、サーバ3の動作を統括的に制御する。サーバ処理部33は、DSP、LSI、ASIC等でもよい。サーバ処理部33は、サーバ記憶部32に記憶されているプログラムに基づいて処理を実行する。サーバ処理部33は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
【0096】
サーバ処理部33は、通信処理部331、特定処理部332、抽出処理部333、判定処理部334を備える。通信処理部331、特定処理部332、抽出処理部333及び判定処理部334は、サーバ処理部33が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。通信処理部331、特定処理部332、抽出処理部333及び判定処理部334は、ファームウェアとしてサーバ3に実装されてもよい。
【0097】
通信処理部331は、サーバ通信部31を介して、測定情報、ユーザID及び健康情報を店舗端末2’から受信することにより取得する。通信処理部331は、取得した測定情報、ユーザID及び健康情報を関連付けて、サーバ記憶部32の測定結果履歴テーブル70に記憶する。
【0098】
また、通信処理部331は、サーバ通信部31を介して、購入履歴情報をユーザ端末7から受信することにより取得する。通信処理部331は、サーバ通信部31を介して、購入履歴入力ログイン画面、購入履歴入力画面及び購入履歴登録確認画面を表示するための表示データをユーザ端末7に送信し、ユーザ端末7のユーザに購入履歴情報の登録を促すことによって購入履歴情報を受信する。通信処理部331は、取得した購入履歴情報をサーバ記憶部32に記憶する。なお、通信処理部331は、取得部の一例である。
【0099】
購入履歴情報は、ユーザを一意に識別するユーザID、ユーザが購入した飲食料品を示す購入飲食料品情報及びその飲食料品を購入した購入時刻を含む。ユーザは、後述する購入履歴情報登録画面が表示されたユーザ端末7を操作して購入履歴情報を入力し、サーバ3に対して送信させる。
【0100】
特定処理部332は、複数の生活提案情報から、測定情報及び健康情報に基づいたユーザについての生活提案情報を特定する。また、特定処理部332は、複数の推奨飲食料品情報及び摂取方法情報から、測定情報及び健康情報に基づいたユーザの推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を特定する。
【0101】
特定処理部332は、サーバ記憶部32に記憶された生活提案種別テーブル40、生活提案情報テーブル50及び飲食料品情報テーブル60を参照して、測定結果履歴テーブル70の測定情報及び健康情報に基づいたユーザの生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を特定する。特定処理部332は、サーバ通信部31を介して、特定に用いた測定情報並びに特定した生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を店舗端末2’に送信する。
【0102】
特定処理部332は、ユーザに提示する生活提案情報、推奨飲食料品情報、摂取方法情報並びに表示部24が生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を表示するタイミングを表す提示時刻情報をユーザIDと関連付けてサーバ記憶部32に提示履歴情報として記憶する。生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を表示するタイミングは、例えば、特定処理部332が生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を店舗端末2’に送信した時刻である。なお、特定処理部332は、特定部の一例である。
【0103】
抽出処理部333は、受信した購入履歴情報を参照し、表示部24が所定の飲食料品を含む飲食料品情報を含む生活提案情報を表示したタイミングから所定期間におけるユーザの飲食料品の購入履歴を示す期間内履歴情報を抽出する。抽出処理部333は、購入履歴情報に含まれるユーザIDに関連付けられる提示履歴情報をサーバ記憶部32から取得する。抽出処理部333は、提示履歴情報に含まれる推奨飲食料品情報が所定の飲食料品を含む場合、表示部24が所定の飲食料品を含む推奨飲食料品情報を表示したタイミングを示す提示時刻を取得する。抽出処理部333は、取得した提示時刻から所定期間が経過するまでにおけるユーザの飲食料品の購入履歴を示す期間内履歴情報を購入履歴情報から抽出する。所定の飲食料品とは、例えば、ユーザの自律神経機能又は発症した疾患の改善に有効な成分を含む加工食品である。また、所定の飲食料品とは、自律神経機能又は発症した疾患の改善に有効な成分を含む飲料であってもよい。所定の飲食料品は、例えば、サービスの提供者又は所定の飲食料品を提供する事業者によって予め設定される。なお、抽出処理部333は、抽出部の一例である。
【0104】
判定処理部334は、抽出された期間内履歴情報に所定の飲食料品に関する情報が含まれている場合、第2の受信用情報をユーザ端末7に送信する。第2の受信用情報は、例えば、所定の飲食料品を提供する事業者が提供する情報の受信を可能とする情報である。第2の受信用情報は、所定のコミュニティへの参加を可能とする情報でもよい。判定処理部334は、抽出された期間内履歴情報に、所定の飲食料品に関する情報が含まれているか否かを判定する。判定処理部334は、期間内履歴情報に所定の飲食料品に関する情報が含まれている場合、第2の受信用情報を含む購入履歴登録確認画面をユーザ端末7において表示するための表示データを生成する。判定処理部334は、期間内履歴情報に所定の飲食料品に関する情報が含まれていない場合、第2の受信用情報を含まない購入履歴登録確認画面をユーザ端末7において表示するための表示データを生成する。判定処理部334は、生成した表示データをユーザ端末7に送信する。
【0105】
所定の飲食料品を提供する事業者が提供する情報の受信を可能とする情報は、例えば、所定の飲食料品を提供する事業者が配信するメールマガジン等を受信するために、ユーザ端末7のメールアドレスを登録するためのウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)等である。所定のコミュニティへの参加を可能とする情報は、所定の飲食料品に関する情報の受信及び発信が可能な、所定の飲食料品を提供する事業者が運営するコミュニティサイトのURLである。所定のコミュニティへの参加を可能とする情報は、所定の飲食料品に関するイベントに関する情報や、イベントに参加する権利等であってもよい。
【0106】
図15は、ユーザ端末7の概略構成の一例を示す図である。ユーザ端末7は、端末操作部71、端末表示部72、端末記憶部73、端末通信部74及び端末処理部75を備えるデバイスであり、例えばユーザが所有する多機能携帯電話、携帯電話又はPCである。ユーザ端末7は、ユーザの操作に応じて購入履歴情報を取得し、これをサーバ3に送信する。また、ユーザ端末7は、サーバ3から送信された表示データを受信し、に基づく画像等をユーザに提示するために表示する。
【0107】
端末操作部71は、ユーザによるユーザ端末7の操作を可能にする任意のデバイスである。端末操作部71は、例えば、タッチパネル、キーパッド、キーボード又はマウスである。ユーザは、端末操作部71を介して、文字、数字、記号等を入力することができる。端末操作部71は、ユーザによって操作された場合、その操作に対応する信号を生成する。そして、端末操作部71は、生成された信号を端末処理部75に送信する。
【0108】
端末表示部72は、ユーザに対して映像や画像等を表示する任意のデバイスであり、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイである。端末表示部72は、タッチパネルのような端末操作部71と一体化されたデバイスでもよい。端末表示部72は、サーバ3から受信した表示データに応じた画像等を表示する。例えば、端末表示部72は、サーバ3から受信した表示データに応じて、購入履歴情報登録ログイン画面、購入履歴情報登録画面及び購入履歴登録確認画面を表示する。
【0109】
端末記憶部73は、プログラムまたはデータを記憶する任意のデバイスであり、例えば、半導体メモリ装置を備える。端末記憶部73は、端末処理部75による処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。
【0110】
端末通信部74は、基地局6及びネットワーク5を介してユーザ端末7をサーバ3と通信可能にする通信インタフェース回路を有する。端末通信部74が有する通信インタフェース回路は、LTE又は無線LANの通信インタフェース回路等である。端末通信部74は、端末処理部75から送信されたデータをサーバ3に送信し、サーバ3から送信されたデータを受信する。
【0111】
端末処理部75は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。端末処理部75は、例えばCPUであり、ユーザ端末7の動作を統括的に制御する。端末処理部75は、DSP、LSI、ASIC等でもよい。端末処理部75は、端末記憶部73に記憶されているプログラムや端末操作部71の操作に基づいてユーザ端末7の各種処理が適切な手順で実行されるように、端末表示部72や端末通信部74の動作を制御する。端末処理部75は、端末記憶部73に記憶されているプログラムに基づいて処理を実行する。また、端末処理部75は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
【0112】
図16Aは、端末表示部72に表示される購入履歴情報登録ログイン画面140の一例を示す図である。購入履歴情報登録ログイン画面140は、入力領域1401と、ログインボタン1402とを含む。入力領域1401は、例えば、ユーザがユーザID及びパスワードを入力するためのテキストボックスであり、ユーザによって任意の文字列が入力可能である。ログインボタン1402は、サーバ3が、ユーザが入力領域1401に入力したユーザID及びパスワードの認証処理を行うためのボタンである。
【0113】
ユーザは、端末操作部71を介して入力領域1401にユーザID及びパスワードを入力する。ユーザID及びパスワードは、図8に示された健康情報入力ログイン画面81において入力するユーザID及びパスワードと同一であってもよい。ユーザは、ユーザID及びパスワードを入力すると、端末操作部71を介してログインボタン1402を選択する。ユーザがログインボタン1402を選択すると、端末処理部75は、端末通信部74を介してサーバ3においてユーザID及びパスワードの認証処理を行うためにユーザID及びパスワードをサーバ3に送信する。サーバ3において認証処理に成功した場合、端末処理部75は、端末通信部74を介して購入履歴情報登録画面を表示するための表示データを受信する。ユーザ端末7は、表示データを受信すると、端末表示部72に購入履歴登録画面を表示する。
【0114】
図16Bは、購入履歴登録画面141の一例を示す図である。購入履歴登録画面141は、複数の飲食料品選択要素1411と、複数の日時入力要素1412と、送信ボタン1413を含む。飲食料品選択要素1411は、ユーザが購入した飲食料品に対応する飲食料品情報を選択するためのコントロール要素であり、例えば、複数の飲食料品情報の中から一の飲食料品情報がユーザによって選択可能なドロップダウンリストである。飲食料品選択要素1411がユーザによって指定されると、複数の飲食料品情報として飲食料品情報テーブル60の推奨飲食料品情報62に含まれる飲食料品情報を含むリストが表示される。リストの中からユーザが一の飲食料品を指定することで、複数の飲食料品情報の中から一の飲食料品情報がユーザによって選択される。日時入力要素1412は、ユーザが飲食料品を購入した日時を入力するためのコントロール要素であり、ユーザによって任意の日時が入力可能である。
【0115】
ユーザは、端末操作部71を介して飲食料品選択要素1411を用いて購入した飲食料品を選択する。また、ユーザは、端末操作部71を介して日時入力要素1412に飲食料品を購入した日時を入力する。ユーザが端末操作部71を介して送信ボタン1413を選択すると、端末処理部75はユーザID、ユーザが購入した飲食料品を示す購入飲食料品情報及びユーザが当該飲食料品を購入した日時を示す購入時刻を含む購入履歴情報を取得し、端末通信部74を介してサーバ3に送信する。
【0116】
端末処理部75は、送信した購入履歴情報に所定の飲食料品が含まれているか否かに応じて、端末通信部74を介して、所定の飲食料品を提供する事業者が提供する情報の受信を可能とする第2の受信用情報を含む購入履歴登録確認画面を表示するための表示データ又は第2の受信用情報を含まない購入履歴登録確認画面の表示データをサーバ3から受信する。端末処理部75は、受信した表示データに応じた購入履歴登録確認画面を端末表示部72に表示する。
【0117】
図16Cは、第2の受信用情報を含まない購入履歴登録確認画面142の一例を示す図である。第2の受信用情報を含まない購入履歴登録確認画面142は、購入履歴情報を登録した旨を示す確認メッセージ1421を含む。
【0118】
図16Dは、第2の受信用情報を含む購入履歴登録確認画面143の一例を示す図である。第2の受信用情報を含む購入履歴登録確認画面143は、確認メッセージ1431と、第2の受信用情報1432を含む。第2の受信用情報1432は、例えば、コミュニティサイトのURLに関連付けられたハイパーリンクである。
【0119】
コミュニティサイトにおいては、例えば、ユーザに対してユーザを所定の飲食料品に関するイベントへ招待する情報が提示される。コミュニティサイトにおいては、ユーザに対して所定のウェブコンテンツが提供されてもよい。コミュニティサイトは予めユーザIDと関連付けられるユーザの年齢、性別等の属性情報に応じて異なる情報を提示してもよい。
【0120】
図17は、生活提案システムSによる生活提案処理150の一例を示すシーケンス図である。まず、店舗端末2’の測定処理部261’は測定結果及び測定時刻を取得し、問診処理部262’は健康情報を取得する(S151)。店舗端末2’の測定処理部261’は、測定結果及び測定時刻に基づいて測定情報を生成する。続いて、店舗端末2’の測定処理部261’は、測定情報をサーバ3に送信し、問診処理部262’は、健康情報をサーバ3に送信する。
【0121】
サーバ3の特定処理部332は、サーバ通信部31を介して受信した測定情報及び健康情報に基づいてユーザに提示する生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を特定する(S152)。サーバ3の特定処理部332は、サーバ通信部31を介して、特定した生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報並びに特定に用いた測定情報を店舗端末2’に送信する。
【0122】
続いて、店舗端末2’の表示処理部265’は受信した生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報並びに測定情報に基づいて、表示部24に測定結果表示画面90を表示するように表示部24を制御することにより、ユーザに生活提案情報を提示する(S153)。
【0123】
続いて、ユーザ端末7の端末処理部75は、端末操作部71に対するユーザの入力に応じて購入履歴情報を取得する(S154)。ユーザ端末7の端末処理部75は、購入履歴情報をサーバ3に送信する。サーバ3の抽出処理部333は、受信した購入履歴情報から期間内履歴情報を抽出する(S155)。続いて、サーバ3の判定処理部334は、期間内履歴情報が所定の飲食料品を含むか否かを判定する(S156)。期間内履歴情報が所定の飲食料品を含む場合、判定処理部334は、受信用情報を含む購入履歴登録確認画面をユーザ端末7に表示するための表示データを生成する(S157)。期間内履歴情報が所定の飲食料品を含まない場合、判定処理部334は、受信用情報を含まない購入履歴登録確認画面をユーザ端末7に表示するための表示データを生成する(S158)。
【0124】
サーバ3の判定処理部334は、サーバ通信部31を介して生成した表示データをユーザ端末7に送信する。ユーザ端末7の端末処理部75は、端末通信部74を介して表示データに基づいて購入履歴登録確認画面を表示するように端末表示部72を制御し(S159)、一連の処理を終了する。
【0125】
このように、生活提案システムSは、表示部24と、自律神経機能測定器1によるユーザの自律神経機能の測定結果に関する測定情報、及びユーザの健康状態に関する健康情報を受信する通信処理部331と、複数の生活提案情報を記憶するサーバ記憶部32と、複数の生活提案情報から、測定情報及び健康情報に基づいたユーザの生活提案情報を特定する特定処理部332と、特定された生活提案情報を表示するように表示部24を制御する表示処理部265’と、を有する。これにより、生活提案システムSは、複数回の自律神経機能の測定を要することなく、ユーザの自律神経機能又は発生した疾患を改善するために適切なアドバイスを提示することができる。また、生活提案システムSは、測定情報及び健康情報を一度取得することでユーザに適切なアドバイスを提示することができるため、店舗端末2とサーバ3との間の通信量を低減することができる。
【0126】
また、生活提案システムSは、ユーザによって入力されたユーザの飲食料品の購入履歴を示す購入履歴情報を受信し、購入履歴情報を参照し、表示部が所定の飲食料品を含む飲食料品情報を含む生活提案情報を表示したタイミングから所定期間におけるユーザの飲食料品の購入履歴を示す期間内履歴情報を抽出する抽出処理部333と、期間内履歴情報に、所定の飲食料品に関する情報が含まれている場合、所定の飲食料品を提供する事業者が提供する情報の受信を可能とする情報、又は、所定のコミュニティへの参加を可能とする情報を送信する判定処理部334と、を更に有する。これにより、生活提案システムSは、ユーザの自律神経機能又は発生した疾患を改善するために適切な所定の飲食料品に関する情報を提示することができる。
【0127】
なお、サーバ装置3は、ユーザの肌状態を示す肌状態情報にさらに基づいた、ユーザの肌状態の改善に関する情報を含む生活提案情報を特定してもよい。肌状態の改善に関する情報は、例えば、ユーザに推奨する化粧品に関する情報や、ユーザに推奨する肌のケア方法に関する情報である。ユーザに推奨する化粧品に関する情報は、例えば、ユーザに推奨する化粧水に関する情報である。ユーザに推奨する肌のケア方法に関する情報は、例えば、ユーザに推奨する肌のクレンジングの方法に関する情報である。
【0128】
この場合、店舗端末2’は、ユーザの肌状態情報を生成し、サーバ3に送信する。店舗端末2’は、例えば、有線通信又は無線通信を介して撮像装置(不図示)と接続し、撮像装置によって撮影されたユーザの肌の所定箇所の肌画像を撮像装置から取得する。店舗端末2’の測定処理部261’は、取得した肌画像に基づいて、ユーザの肌の健康状態を表す肌状態情報を生成し、サーバ3に送信する。肌状態情報は、例えば、肌画像の解析によって得られる、ユーザの肌のハリ・弾力を表す指標を含む。
【0129】
サーバ記憶部32は、生活提案種別テーブル1810と、生活提案情報テーブル1820とを記憶する。
【0130】
図18Aは、生活提案種別テーブル1810のデータ構造の一例を示す図である。生活提案種別テーブル1810は、活動度1811と、バランス1812と、時間帯1813と、ハリ・弾力1814と、生活提案種別1815とを関連付けて記憶している。活動度1811は、自律神経活動度が所定のしきい値以上であるか否かを示す情報である。バランス1812は、自律神経バランスの値が所定のしきい値以上であるか否かを示す情報である。時間帯1813は、測定時刻の時間帯を示す情報である。ハリ・弾力1814は、前述したハリ・弾力を表す指標の値が所定の区分のいずれに属するかを示す情報である。図18Aにおいては、所定の区分は、ハリ・弾力を表す指標の値が60以上である場合に対応する第1区分と、指標の値が40以上60未満である場合に対応する第2区分と、指標の値が40未満である場合に対応する第3区分とを含む。生活提案種別1815は、生活提案種別を示す識別子である。
【0131】
図18Bは、生活提案情報テーブル1820のデータ構造の一例を示す図である。生活提案情報テーブル1820は、生活提案種別1821と、推奨化粧品情報1822と、肌のケア方法1823とを関連付けて記憶している。生活提案種別1821は、生活提案種別を示す識別子である。推奨化粧品情報1822は、生活提案種別に応じた、ユーザに推奨される化粧品の種別を含む情報である。肌のケア方法1823は、化粧品の使用方法等の、ユーザに推奨される肌のケア方法の内容を示す情報である。
【0132】
特定処理部332は、受信した測定情報、健康情報及び肌状態情報に基づいたユーザの生活提案情報を特定し、店舗端末2’に送信する。例えば、特定処理部332は、生活提案種別テーブル1810を参照し、受信した測定情報に含まれる自律神経活動、自律神経バランス及び測定時刻並びに肌状態情報に含まれる肌のハリ・弾力を示す指標の値に関連付けて記憶された生活提案種別を特定する。続いて、特定処理部332は、生活提案情報テーブル1820を参照し、特定した生活提案種別に関連付けて記憶された推奨化粧品情報と肌のケア方法を特定する。特定処理部332は、特定した推奨化粧品情報と肌のケア方法とを含む生活提案情報を店舗端末2’に送信する。
【0133】
店舗端末2’の表示処理部265’は、受信した生活提案情報を表示するように表示部24を制御する。このようにすることで、生活提案システムSは、ユーザの自律神経機能の異常により悪化した肌状態を改善するために適切な情報を提示することができる。
【0134】
なお、判定処理部334は、期間内履歴情報に提示履歴情報の推奨飲食料品情報に含まれる飲食料品が含まれていない場合に、受信用情報を含む表示データを生成するものとしてもよい。このようにすることで、生活提案システムSは、アドバイスを実践していないユーザに対してアドバイスを実践するよう促すことができ、アドバイスの効果を高めることを可能とする。
【0135】
なお、判定処理部334は、測定時刻が所定の期間に含まれるユーザのユーザ端末7に対して、所定の情報の受信を可能とし、又は、所定のコミュニティへの参加を可能とする第1の受信用情報を送信してもよい。この場合、判定処理部334は、サーバ通信部31を介して、ユーザ端末7からユーザIDを取得する。また、判定処理部334は、ユーザIDを店舗端末2’から取得してもよいし、サーバ3と通信可能に接続されたサーバ3を制御するための制御端末(不図示)から取得してもよい。
【0136】
判定処理部334は、サーバ記憶部32に記憶された測定結果履歴テーブル70を参照し、取得したユーザIDに関連付けて記憶された測定時刻のうち、最も新しい測定時刻を取得する。判定処理部334は、取得した測定時刻が、現在時刻から所定の期間(例えば、1か月)の範囲に含まれるか否かを判定する。判定処理部334は、測定時刻が所定の期間に含まれると判定した場合、ユーザ端末7に第1の受信用情報を送信する。
【0137】
所定の情報の受信を可能とする情報は、例えば、測定結果又は生活提案情報に関する情報を掲載したメールマガジン等を受信するために、ユーザ端末7のメールアドレスを登録するためのウェブサイトのURL等である。また、所定のコミュニティへの参加を可能とする情報は、例えば、測定結果又は生活提案情報に関する情報の受信が可能なコミュニティサイトのURLである。コミュニティサイトは、例えば、ユーザの過去の測定情報及びユーザに過去に提示された生活提案情報をユーザが確認できるように構成されたウェブサイトである。また、所定のコミュニティへの参加を可能とする情報は、測定結果又は生活提案情報に関するイベントに関する情報、又はイベントに参加する権利等であってもよい。
【0138】
なお、購入履歴情報の取得は、上述の方法に限られない。購入履歴情報の取得は、ユーザが所定の飲食料品を購入したことを確認できる他の方法によることができる。具体的には、例えば、所定の飲食料品のパッケージに貼付されたシリアルコードをユーザが所定のウェブサイトにおいて入力することで、ユーザがシリアルコードを入力した時刻に所定の飲食料品を購入したという購入履歴情報をサーバ3が取得するように構成してもよい。また、図示しない販売時点情報管理端末にユーザIDと関連付けられた購入履歴情報を記憶し、記憶された購入履歴情報をサーバ3が取得するように構成してもよい。この場合、ユーザIDは、所定の飲食料品を購入するためにユーザが来店したときにユーザによって入力されてよい。
【0139】
なお、上述した店舗端末2’の処理部26’の機能の全部または一部は、サーバ3のサーバ処理部33又はユーザ端末7の端末処理部75において実行されてもよい。例えば、測定処理部261’を実現する機能モジュールは、サーバ3に設けられてもよい。この場合、店舗端末2’は、測定結果、測定時刻及び健康情報をサーバ3に送信する。サーバ3は、受信した測定結果及び測定時刻に基づいて測定情報を生成し、生成した測定情報と受信した健康情報とに基づいてユーザに提示する生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を特定する。
【0140】
なお、上述したサーバ3の機能の全部又は一部は、店舗端末2’に設けられてもよい。例えば、店舗端末2’は、ユーザ端末7から購入履歴情報を取得する。店舗端末2’は、取得した購入履歴情報から抽出された期間内履歴情報に所定の飲食料品の購入履歴が含まれている場合に、第2の受信用情報をユーザ端末7に対して送信する。
【0141】
なお、問診処理部262’は、ユーザ端末7の端末処理部75に設けられてもよい。この場合、ユーザは、端末操作部71を操作して健康情報を入力し、端末処理部75は、端末通信部74を介して入力された健康情報をサーバ3に送信する。また、ユーザ又はサービスの提供者は、店舗端末2’にユーザIDを入力し、店舗端末2’は、ユーザIDと自律神経機能測定器1から受信した測定情報とをサーバ3に送信する。また、サーバ3は、受信したユーザIDに基づいて測定情報と健康情報を関連付け、測定情報と健康情報に基づいて生活提案情報、推奨飲食料品情報及び摂取方法情報を特定する。これにより、生活提案システムSは、ユーザに予め健康情報を入力させ、ユーザが店舗端末2’において健康情報を入力する手順を省略することを可能とすることで、ユーザのサービスを継続して受ける意欲を向上させることができる。
【0142】
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。当業者は、本発明の思想及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
【符号の説明】
【0143】
1 自律神経機能測定器
2 店舗端末
21 受信部
23 記憶部
24 表示部
263 取得処理部
264 特定処理部
265 表示処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図16C
図16D
図17
図18A
図18B