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特許7455095中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 5/03 20060101AFI20240315BHJP
   H05K 5/00 20060101ALI20240315BHJP
   H05K 7/14 20060101ALI20240315BHJP
   H02M 7/00 20060101ALI20240315BHJP
   H02M 3/00 20060101ALI20240315BHJP
   H02M 7/48 20070101ALI20240315BHJP
   H01R 13/44 20060101ALN20240315BHJP
【FI】
H05K5/03 A
H05K5/00
H05K7/14 P
H02M7/00 Z
H02M3/00 Y
H02M7/48 Z
H01R13/44 K
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021166291
(22)【出願日】2021-10-08
(65)【公開番号】P2023024228
(43)【公開日】2023-02-16
【審査請求日】2021-10-08
(31)【優先権主張番号】202110889212.X
(32)【優先日】2021-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】505326623
【氏名又は名称】台達電子工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DELTA ELECTRONICS, INC.
【住所又は居所原語表記】31-1 Xingbang Road, Guishan Industrial Zone, Taoyuan City 33370, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】李聖華
(72)【発明者】
【氏名】林君翰
【審査官】五貫 昭一
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-14824(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 5/03
H05K 5/00
H05K 7/14
H02M 7/00
H02M 3/00
H02M 7/48
H01R 13/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置であって、キャビネットと電源モジュールと金属カバーとを備え、
前記キャビネットは収容部を備え、前記収容部が収容空間を形成し、前記収容部が中電圧領域に接続され、前記収容部が開口を備え、
前記電源モジュールは、前記収容部の前記開口を通して、前記収容部に脱着可能に配置されかつ前記中電圧領域に電気的に接続され、
前記金属カバーは、前記収容部の上縁に枢動可能に接続され、且つ接地されており、前記金属カバーが第1位置に位置される場合、前記開口を閉じるとともに、前記中電圧領域を遮蔽し、前記電源モジュールが前記開口を通して前記金属カバーを押し付けることで、前記金属カバーが第2位置に枢動して前記電源モジュールの頂面に当接され、前記電源モジュールが前記収容空間に配置されて前記収容部に取り付けられた時、前記中電圧領域との電気的な接続を形成し、前記電源モジュールが前記収容部から取り外された時、前記金属カバーが前記第1位置に回転して、前記開口を閉じるとともに、前記中電圧領域を遮蔽する、ことを特徴とする中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項2】
前記金属カバーと空間的に対向され且つ前記開口に隣接する少なくとも2つの弾性係止部とを備え、前記弾性係止部が前記金属カバーを前記第1位置に制限する、ことを特徴とする請求項1に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項3】
前記少なくとも2つの弾性係止部は、前記開口の側縁に沿って配置され、且つ前記金属カバーの側辺と空間的に対向する、ことを特徴とする請求項2に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項4】
前記少なくとも2つの弾性係止部は互いに分離して配置される、ことを特徴とする請求項3に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項5】
各前記弾性係止部は、フック部材及び弾性部材を備え、前記弾性部材が前記フック部材に当接することで、前記フック部材が前記収容部に向かって突出し、前記金属カバーが前記第1位置に回転される時、前記フック部材によって、前記金属カバーが前記第2位置に回転することを制限する、ことを特徴とする請求項2に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項6】
各前記弾性係止部は動作部を備え、前記動作部は、前記フック部材及び前記弾性部材に接続され、且つ前記弾性部材によって前記開口に向かって突出し、且つ前記フック部材が前記弾性部材を押し付け、前記金属カバーが前記第1位置から前記第2位置に回転する経路から前記フック部材を離れるように構成する、ことを特徴とする請求項5に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項7】
前記電源モジュールが前記開口を通して前記収容空間に配置されて前記収容部に取り付けられる時、前記少なくとも2つの弾性係止部の前記動作部は、前記電源モジュールの駆動により、前記金属カバーを前記第2位置に回転するために前記電源モジュールを押し付けるように、前記少なくとも2つの弾性係止部の前記フック部材は、前記金属カバーが前記第1位置から前記第2位置に回転する経路から離れる、ことを特徴とする請求項6に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項8】
前記電源モジュールが前記開口を通して前記収容空間に配置されて前記収容部に取り付けられた後、前記少なくとも2つの弾性係止部の前記動作部が、電源モジュールの前端部と係合し、且つ前記収容部からの前記電源モジュールの脱離を係止する、ことを特徴とする請求項6に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項9】
前記少なくとも2つの弾性係止部の前記動作部が応力を受けて前記開口から脱離し、前記電源モジュールの前端部との係合が解除され、前記電源モジュールが、前記収容部を前記開口から脱離できる、ことを特徴とする請求項6に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項10】
前記収容部は、前記収容部と前記中電圧領域との間に設けられる第1接続部材を備え、前記電源モジュールは、前記電源モジュールの後端部に設けられる第2接続部材を備え、前記電源モジュールが前記収容空間に配置されて前記収容部に取り付けられた時、前記第1接続部材が前記第2接続部材と係合し、前記電源モジュールと前記中電圧領域と電気的な接続を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項11】
前記電源モジュールは、前記電源モジュールの前端部に設けられるレバー部を備え、前記電源モジュールが前記収容空間に配置されて前記収容部に取り付けられる時、前記レバー部が前記開口から露出する、ことを特徴とする請求項10に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項12】
前記レバー部が応力を受けて前記電源モジュールを前記収容部から脱離させる時、前記第1接続部材が前記第2接続部材から脱離され、前記電源モジュールと前記中電圧領域との電気的な接続が中断される、ことを特徴とする請求項11に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項13】
前記第1接続部材及び前記第2接続部材は、それぞれ、オスの接続部材及びメスの接続部材であり、前記第1接続部材が電気回路基板に設けられ、且つ前記電気回路基板の外縁から突出し、前記電源モジュールの前記後端部が前記第2接続部材を前記電気回路基板の外縁に近づけると、前記第1接続部材と前記第2接続部材とが互いに係合して電気的な接続を形成する、ことを特徴とする請求項10に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項14】
前記キャビネットは、前記収容部の前記開口に隣接する少なくとも1つの固定孔を備え、前記電源モジュールは、前記少なくとも1つの固定孔と空間的に対向する少なくとも1つの固定部材を備え、前記電源モジュールが前記開口を通して前記収容空間に配置されて前記収容部に取り付けられた後、前記少なくとも1つの固定部材と前記少なくとも1つの固定孔とは、ロック部材によって互いに係合することで、前記電源モジュールを前記キャビネットにロックさせる、ことを特徴とする請求項1に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つの固定部材は2つの固定部材を備え、前記2つの固定部材が前記電源モジュールの前端部の対角線上に対向する2つの角に配置され、前記ロック部材がねじである、ことを特徴とする請求項14に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項16】
前記金属カバーは、枢接部材を介して、前記収容部の上縁に枢動可能に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項17】
前記枢接部材がヒンジである、ことを特徴とする請求項16に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項18】
前記電源モジュールは、前記電源モジュールの前端部と前記電源モジュールの後端部との間に部分的に設けられる絶縁部を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項19】
前記キャビネットが接地されており、前記中電圧領域が前記キャビネットに収容され、且つ前記中電圧領域が前記キャビネットと絶縁する、ことを特徴とする請求項1に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【請求項20】
制御モジュールを備え、前記制御モジュールは、前記キャビネットに配置され、且つ、前記中電圧領域と前記電源モジュールとに電気的に接続されて固体変圧器を構成する、ことを特徴とする請求項1に記載の中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安全装置に関し、特に、中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明は、中高電圧システムにおける電源モジュールの保守手順を簡素化し、安全性を確保でき、使用者が中高圧システムの電源モジュールの保守を行うことができるようにする。
【先行技術】
【0003】
経済成長とともに需要が急増し、安全と保護に対する要求も高まっている。一般的な中高圧システムキャビネットでは、多くの場合、使用者が使用できるように複数の電源モジュールが配置されている。しかし、中高圧システムのキャビネット中の電源モジュールの修理については、現行の安全規範の需要に対応するため、中高圧システムにおける電源モジュールと保守員は必ず接地されている金属製の安全シールドを持たなければならない。このため、中高圧システムの電源モジュールの保守作業を行う際には、保守のために電源モジュールを取り外す前に、システムの電源を遮断する必要がある。そのため、現行の中高圧システムにおける電源モジュールのメンテナンス・修理作業には多くの不便がある。特に工業団地内の多需要者に電気を供給する中高圧システムは、需要者が多いため、保守作業を行う際、システムの電源を遮断して保守を行うと、電気使用企業の正常な生産に影響を及ぼし、重大な損失をもたらす。
【0004】
一方、現行の中高圧システムにおける電源モジュールの安全装置は、高価な断電手段が多く採用されている。電源モジュールの保守作業は中高圧システムの断電手段によって制限され、保守作業の効率と品質を効果的に向上させることは困難である。
【0005】
このような点を考慮し、従来の技術の欠点を解決するために、中高圧システムにおける電源モジュールの保守手順を簡素化し、安全性を確保することができ、使用者は中高圧系統の電源を遮断せずに行うことができる、中高圧システムにおける電源モジュールの安全装置を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、中高圧システムにおける電源モジュールの保守手順を簡素化し、安全性を確保でき、使用者が中高圧システムにおける電源モジュールを遮断せずに保守を行うことができる、中高圧系統の電源モジュールの安全装置を提供することである。
【0007】
本発明のもう1つの目的は、中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置を提供することである。この中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置は、キャビネットに枢動可能に接続された金属カバーが接地されることで、システムのキャビネットのケーシングの代わりに、電源モジュールの挿抜時に接地された金属カバーは、スイッチの機能を果たし、保守作業員と中電圧領域の間の安全シールドとして機能し、中電圧システムにおける電源モジュールの保守手順を簡素化する。また、電源モジュールが中電圧システムのキャビネットから取り外される時、接地されている金属カバーは、中電圧領域と保守作業員とを自動的に隔離させ、安全性を確保する。
【0008】
本発明のもう1つの目的は、高圧システムの電源モジュールの安全装置を提供することである。第1位置と第2位置との間に回転する金属カバーは、少なくとも2つの弾性係止部との配合によって、電源モジュールが取り外される時、金属カバーは、少なくとも2つの弾性係止部によって第1位置に制限され、人為的な誤接触による金属カバー又は開口の開放を避ける。また、電源モジュールが収容空間に配置されて収容部に取り付けられた後、少なくとも2つの弾性係止部と電源モジュールとが係合し、電源モジュールが脱落して分離することを防止する。また、電源モジュールを取り外すためには、少なくとも2つの弾性係止部が同時に応力を受けて電源モジュールを解放しなければ、電源モジュールが収容部から脱離できない。これによって、電源モジュールの保守安全性を一層確保し、製品の競争力を高めることができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明は、キャビネット、電源モジュール及び金属カバーを備える中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置を提供している。キャビネットは収容部を備え、収容部が収容空間を形成し、収容部が中電圧領域に接続され、収容部は開口を備えている。電源モジュールが収容部の開口を通して収容部内に脱着可能に配置されかつ中電圧領域に電気的に接続されている。金属カバーは、収容部の上縁に枢動可能に接続され、且つ接地されており、金属カバーが第1位置にある場合、前記開口を閉じ、同時に、中電圧領域を遮蔽する。電源モジュールは、開口を通して、金属カバーを第2位置に回転させ、金属カバーが電源モジュールの頂面に当接されるように、金属カバーを押し付ける。電源モジュールが収容空間に配置されて収容部に取り付けられる時、中電圧領域と電気的な接続を形成し、電源モジュールが収容部から取り外される時、金属カバーが第1位置に回転して開口を閉じ、同時に、中電圧領域を遮蔽する。
【0010】
ある実施形態では、中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置は、金属カバーと空間的に対向され且つ開口に隣接する少なくとも2つの弾性係止部を備え、前記弾性係止部によって、金属カバーが第1位置に制限される。
【0011】
ある実施形態では、少なくとも2つの弾性係止部が開口の側縁に沿って配置され、且つ金属カバーの側辺と空間的に対向する。
【0012】
ある実施形態では、少なくとも2つの弾性係止部は互いに分離して配置される。
【0013】
ある実施形態では、各弾性係止部はフック部材及び弾性部材を備え、フック部材が収容部に突出するように、弾性部材が常にフック部材に当接し、金属カバーが第1位置に回転した時、フック部材によって、金属カバーが第2位置に回転することが制限される。
【0014】
ある実施形態では、各弾性係止部は動作部を備え、動作部は、フック部材及び弾性部材に接続され、且つ弾性部材によって、常に、開口に向かって突出し、且つフック部材が弾性部材を押し付け、金属カバーが第1位置から第2位置に回転する経路からフック部材を離れるように構成する。
【0015】
ある実施形態では、電源モジュールが開口を通して収容空間に配置されて収容部に取り付けられる時、少なくとも2つの弾性係止部の動作部は、電源モジュールの駆動により、金属カバーを第2位置に回転するために電源モジュールを押し付けるように、少なくとも2つの弾性係止部のフック部材は、金属カバーが第1位置から第2位置に回転する経路から離れる。
【0016】
ある実施形態では、電源モジュールが開口を通して収容空間に配置されて収容部に取り付けられる時、少なくとも2つの弾性係止部の動作部が、電源モジュールの前端部と係合し、且つ収容部からの電源モジュールの脱離を係止する。
【0017】
ある実施形態では、少なくとも2つの弾性係止部の動作部が応力を受けて開口から脱離し、電源モジュールの前端部との係合が解除され、電源モジュールが収容部を開口から脱離できる。
【0018】
ある実施形態では、収容部は、収容部と中電圧領域との間に設けられる第1接続部材を備え、電源モジュールは、電源モジュールの後端部に設けられる第2接続部材を備え、電源モジュールが収容空間に配置されて収容部に取り付けられる時、第1接続部材と第2接続部材とが係合し、電源モジュールと中電圧領域との電気的な接続を形成する。
【0019】
ある実施形態では、電源モジュールは、電源モジュールの前端部に設けられるレバー部を備え、前記レバー部は、電源モジュールが収容空間に配置されて収容部に取り付けられる時、開口から露出する。
【0020】
ある実施形態では、レバー部が応力を受けて電源モジュールを収容部から脱離させる時、第1接続部材が第2接続部材から脱離され、電源モジュールと中電圧領域との電気的な接続が中断される。
【0021】
ある実施形態では、第1接続部材及び第2接続部材は、オスの接続部材及びメスの接続部材であり、第1接続部材が電気回路基板に設けられかつ電気回路基板の外縁に突出し、電源モジュールの後端部が電気回路基板の外縁に近づけると、第1接続部材と第2接続部材とが互いに係合して電気的な接続を形成する。
【0022】
ある実施形態では、収容部の開口に隣接する少なくとも1つの固定孔を備え、電源モジュールは、少なくとも1つの固定孔と空間的に対向する少なくとも1つの固定部材を備え、電源モジュールが開口を通して収容空間に配置されて収容部に取り付けられた後、少なくとも1つの固定部材と少なくとも1つの固定孔とは、ロック部材によって互いに係合することで、電源モジュールを前記キャビネットにロックさせる。
【0023】
ある実施形態では、少なくとも1つの固定部材2つの固定部材を備え、2つの固定部材が電源モジュールの前端部の対角線上に対向する2つの角に配置され、ロック部材がねじである。
【0024】
ある実施形態では、金属カバー枢接部材を介して収容部の上縁に枢動可能に接続される。
【0025】
ある実施形態では、枢接部材がヒンジである。
【0026】
ある実施形態では、電源モジュールは、電源モジュールの前端部と電源モジュールの後端部との間に設けられる絶縁部を備える。
【0027】
ある実施形態では、キャビネットが接地されており、中電圧領域がキャビネットに収容され且つ中電圧領域とキャビネットとが絶縁する。
【0028】
ある実施形態では、中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置は、キャビネットに配置され且つ中電圧領域及び電源モジュールと電気的に接続して固体変圧器を構成する制御モジュールを備える。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の好ましい実施形態における中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置の構造を示す分解図である。
図2】本発明の好ましい実施形態における中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置の立体構造を示す図である。
図3】本発明の好ましい実施形態における中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置の断面図である。
図4】本発明の好ましい実施形態における中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置の電源モジュール及び収容部の取り外し状態を示す概念図である。
図5図4の電源モジュール及び収容部の取り外し状態での収容部の正面図である。
図6図4の電源モジュール及び収容部の取り外し状態において、金属カバーが第1位置にある状態を示す概念図である。
図7図6に示す構造の平面図である。
図8】本発明の好ましい実施形態における中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置の電源モジュール及び収容部の移動状態を示す概念図である。
図9図8の電源モジュール及び収容部が移動状態である時、収容部と組み立てられた電源モジュールの正面図である。
図10図8の電源モジュール及び収容部が移動状態である時、金属カバーが第1位置から第2位置に回転することを示す概念図である。
図11図10に示す構造の平面図である。
図12】本発明の好ましい実施形態における中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置の電源モジュール及び収容部の組み立て状態を示す概念図である。
図13図12の電源モジュール及び収容部が組み立て状態である時、収容部と組み立てられた電源モジュールの正面図である。
図14図12の電源モジュール及び収容部が組み立て状態である時、金属カバーが第2位置にある状態を示す概念図である。
図15図14に示す構造の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本件の特徴および利点を具体化するいくつかの典型的な実施形態は、以下の段落で詳細に説明する。本発明は様々な変更をもたらすことができ、その変更のいずれも本発明から外れていないという点を留意されたい。また、本明細書の説明及び図面は、本発明を説明するためのものであり、本発明を制限するためのものではない。例えば、本明細書では、第1構造特徴が第2構造特徴の上又は上方に設けることは、前記第1構造特徴と前記第2構造特徴とが直接接触している実施形態と、追加の構造特徴が前記第1構造特徴と前記第2構造特徴との間に設けられ、前記第1構造特徴と前記第2構造特徴とが直接接触していない実施形態とを含む。本明細書に記載されている異なる実施形態には、重複の符号及び/又は表記を使用することができる。これらの重複の符号は、説明を単純化および明確化にする目的のためであり、様々な実施形態及び/又は外観構造間の関係を定義するために使用されていない。さらに、図面中の1つの部材または特徴的な構成要素と、他の(複数の)部材または(複数の)の特徴的な構成要素の関係を説明するために、位置関係を示す用語、例えば、「...の下に」、「下方」、「より下側にある」、「上に」、「上方」、「より上方にある」などの用語を使用している。図面に示される方位に加えて、空間位置を示す用語は、使用または動作中の装置の異なる方位を説明するためにも使用されている。また、前記装置の位置(例えば、90度回転又は他の方位に位置される)については、使用されている空間位置を示す用語によって定義して解釈されることができる。また、部材が「接続される」又は「結合される」ことは、他の部材と直接接続されることと、別の部材を介して接続されることの両方を含む。また、本明細書では、広範な範囲の数値範囲およびパラメータの近似値を記載しているが、その数値は可能な限り実施形態に関する説明に正確に例示されている。また、「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、特許請求の範囲に異なる部材を意味しているが、これらの部材の個数を限定するものではない。実施形態では、これらの部材は、異なる符号で表示されている。これらの記載は、部材を区別して理解するためのものである。例えば、第1部材が第2部材としてもよく、同様に、第2部材が第1部材にしても本願発明の実施形態の範囲を逸脱していない。また、「及び/又は」との用語は、1つまたは複数の構成からなる任意の組合せを意味している。操作/動作に関する実施形態を除き、又は明示的に規定されない限り、本明細書で開示されているすべての数値範囲、量、数値、及び割合(例えば、角度、維持時間、温度、動作パラメータ、含有量比率、及びそれらの割合など)は、すべての実施形態において、「約」又は「実質的に」という用語によって修飾されるものと理解されるべきである。これに対して、逆に示される場合を除き、本明細書及び特許請求の範囲に記載の数値は、需要に応じて変化することができる近似値である。例えば、各数値のパラメータは、少なくとも記載された有効な数値の数値に基づいて解釈され、一般的な丸めの原則を適用することによって解釈されるべきである。範囲は、本明細書に記載の1つの端点から別の端点までの範囲内である。なお、本明細書に記載された範囲のすべては特に規定がない限り端点を含む。
【0031】
図1は、本発明の好ましい実施形態における中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置の構造を示す分解図である。図2は、本発明の好ましい実施形態における中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置の立体構造を示す図である。図3は、本発明の好ましい実施形態における中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置の断面図である。本実施形態では、中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置(以下、安全装置と略称する)1は、例えば、固体変圧器(Solid state transformer,SST)の分野に適用されるものであり、メンテナンス作業を簡素化、安全性を確保し、中高電圧システムの電源が接続されるままでも、作業員がメンテナンス作業を行うことができる。なお、本発明はこの応用には限定されない。本実施形態では、安全装置1は、キャビネット10と、電源モジュール40と、金属カバー50とを備える。キャビネット10は、少なくとも1つの収容部30を備え、各収容部30には、収容空間300が設けられ、且つキャビネット10内の中電圧領域20に電気的に接続されている。本実施形態では、キャビネット10は、4つの収容部30を備えているが、収容部30の個数が一例として挙げられており、本発明はこれに限定されない。本実施形態では、各収容部30は開口31を有する。電源モジュール40は、収容部30に空間的に対応しており、収容部30の開口31を通して収容部30に脱着可能に取り付けられることで、電源モジュール40と中電圧領域20との電気的な接続を形成することができる。なお、電源モジュール40は、4つの収容部30のいずれか1つに接続されてもよいが、分かりやすくするために、以下の実施形態では、1つの電源モジュール40が対応の1つの収容部30に接続されることを例示しているが、本発明はこれに限定されない。本実施形態では、金属カバー50は、枢接部材33によって、収容部30の上縁32に枢動可能に接続され、且つ接地されている。枢接部材33は例えばヒンジである。本実施形態では、金属カバー50が第1位置にある時、金属カバー50が開口31と位置合わせされて、開口31を閉じ、且つ中電圧領域20を遮蔽することができる。電源モジュール40は、収容部30の開口31を通して金属カバー50に当接され得る。その際、金属カバー50が第2位置に枢動して電源モジュール40の頂面43に当接される。電源モジュール40が収容空間300に配置されて収容部30に取り付けられた時、中電圧領域20との電気的な接続を形成することができる。また、電源モジュール40が収容部30から取り外された時、金属カバー50は、電源モジュール40に押されないので、金属カバー50が第1位置に回転し、金属カバー50によって開口31を閉じ、中電圧領域20を遮蔽するようになる。これによって、中電圧領域20が開口31より露出されるのを防ぐことができる。
【0032】
本実施形態では、安全装置1は、少なくとも2つの弾性係止部34a,34bを備える。前記少なくとも2つの弾性係止部34a,34bは、金属カバー50と空間的に対向しており、かつ開口31に隣接している。前記弾性係止部によって、金属カバー50が第1位置に制限される。本実施形態では、少なくとも2つの弾性係止部34a,34bは、それぞれ分離して設けられているので、偶発的な接触によって金属カバー50又は開口30を開くことを回避できる。本実施形態では、電源モジュール40が収容空間300に配置されて収容部30に取り付けられた後、少なくとも2つの弾性係止部34a,34bが電源モジュール40に係合されるので、電源モジュール40が脱落して分離することを回避できる。電源モジュール40を取り外す場合、操作者が少なくとも2つの弾性係止部34a,34bを同時に強制しなければ、電源モジュール40が解放されず、電源モジュール40が収容部30から分離することができない。これによって、安全装置1は、電源モジュール40の保守安全性をさらに確保し、製品の競争力を効果的に高めることができる。
【0033】
実施形態では、収容部30は、収容部30と中電圧領域20との間に設けられた第1接続部材35を備え、電源モジュール40は、電源モジュール40の後端部402に設けられた第2接続部材41を備え、電源モジュール40が収容空間300に配置されて収容部30に取り付けられた時、第1接続部材35と第2接続部材41とが係合し、電源モジュール40と中電圧領域20とが電気的に接続される。また、本実施形態では、電源モジュール40は、電源モジュール40の前端部401に設けられたレバー部42を備え、前記レバー部42は、電源モジュール40が収容空間300に配置されて収容部30に取り付けられた時、開口31露出する。レバー部42が電源モジュール40を収容部30から押し出すように強制されると、第1接続部材35と第2接続部材41とが外され、電源モジュール40と中電圧領域20との間の電気的な接続が中断される。本実施形態では、第1接続部材35及び第2接続部材41は、それぞれ、オスの接続部材及びメスの接続部材である。第1接続部材35が電気回路基板36に配置され、かつ電気回路基板36の外縁から突出する。電源モジュール40の後端部402が電気回路基板36の外縁に近い場合、収容部30の第1接続部材35と電源モジュール40の第2接続部材41とが互いに係合して電気的な接続を形成する。
【0034】
本実施形態では、電源モジュール40は、電源モジュール40の前端部401と電源モジュール40の後端部402との間に設けられた絶縁部46を備える。キャビネット10が接地されており、中電圧領域20がキャビネット10内に収容され、中電圧領域20がキャビネット10から絶縁されている。本実施形態では、安全装置1は、キャビネット10内に配置された制御モジュール11を備え、前記制御モジュール11は、中電圧領域20及び電源モジュール40に電気的に接続され、固体変圧器(Solid state transformer、SST)を形成するように組み立てられている。なお、本発明はこれに限定されない。
【0035】
本実施形態では、キャビネット10は、収容部30の開口31に隣接する少なくとも1つの固定孔37を備える。電源モジュール40は、少なくとも1つの固定孔37と空間的に対向する少なくとも1つの固定部材45を備える。本実施形態では、電源モジュール40が開口31を通して収容空間300に配置されて収容部30に取り付けられた後、少なくとも1つの固定部材45と少なくとも1つの固定孔37とは、ロック部材451によって互いに係合されるので、電源モジュール40がキャビネット10にロックされる。本実施形態では、少なくとも1つの固定部材45は、2つの固定部材45を備え、前記2つの固定部材45は、電源モジュール40の前端部401の対角線上に対向する2つの角にそれぞれ配置されている。ロック部材451は例えばネジである。なお、電源モジュール40がキャビネット10にロックされる方法は、実際の需要に従って調整することができ、本発明はこれに限定されたい。以下、安全装置1の動作について説明する。
【0036】
図4は、本発明の好ましい実施形態における中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置の電源モジュール及び収容部の取り外し状態を示す概念図である。図5は、図4の電源モジュール及び収容部の取り外し状態での収容部の正面図である。図6は、図4の電源モジュール及び収容部の取り外し状態において、第1位置にある金属カバーの概念図である。図7図6の平面図である。本実施形態では、少なくとも2つの弾性係止部34a,34bは、開口31の側縁311に沿って配置され、かつ金属カバー50の側辺51と空間的に反対である。なお、少なくとも2つの弾性係止部34a,34bは分離して配置されている。各弾性係止部34a,34bは、フック部材341及び弾性部材342を備える。弾性部材342は、例えば、フック部材341を収容部30に向かって突出するようにフック部材341を押し付ける圧縮ばねである。安全装置1の電源モジュール40及び収容部30が取り外された状態である時、金属カバー50が第1位置に位置される。図6及び図7に示されるように、フック部材341が、金属カバー50が第2位置に回転することを制限する。本実施形態では、各弾性係止部34a,34bは、フック部材341及び弾性部材342に接続され、弾性部材342によって開口31に向かって突出する動作部343を備える。安全装置1の電源モジュール40及び収容部30が取り外された状態である時、フック部材341が、金属カバー50が第2位置に回転することを制限する。フック部材341による金属カバー50の制限を解除したい時、フック部材341を駆動して弾性部材342を押すように、2つの弾性係止部34a,34bの動作部343を同時に押し付け、フック部材341は、金属カバー50が第1位置から第2位置に回転する経路から離れる。
【0037】
図8は、本発明の好ましい実施形態における中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置の電源モジュール及び収容部の移動状態を示す概念図である。図9は、図8の電源モジュール及び収容部が移動状態にある時、収容部と組み合わせされた電源モジュールの正面図である。図10は、図8の電源モジュール及び収容部が移動状態にある時、金属カバーが第1位置から第2位置に回転することを示す図である。図11は、図10の構造の平面図である。本実施形態では、電源モジュール40の後端部402が開口31を通して移動状態にある時、少なくとも2つの弾性係止部34a,34bの動作部343は、電源モジュール40の側壁44によって同時に押されて、フック部材341が変位される。これによって、少なくとも2つの弾性係止部34a,34bのフック部材341が、金属カバー50が第1位置から第2位置に回転する経路から離れる。図10及び図11に示すように、この動作では、電源モジュール40が金属カバー50を第2位置に回転させるのに押し付けることが可能である。電源モジュール40の後端部402が開口31を通して金属カバー50を押し付けてから、電源モジュール40の後端部402の第2接続部材41が収容部30の第1接続部材35と係合して電気的な接続を形成するまで、金属カバー50が第1位置(図6及び図7を参照)から第2位置(図14及び図15を参照)に回転する。
【0038】
図12は、本発明の好ましい実施形態における中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置の電源モジュール及び収容部の組み立て状態を示す概念図である。図13は、図12の電源モジュール及び収容部の組み立て状態において、収容部と組み立てられた電源モジュールの正面図である。図14は、図12の電源モジュール及び収容部の組み立て状態において、金属カバーが第2位置に位置された状態を示す図である。図15は、図14の平面図である。図14及び図15に示すように、本実施形態では、電源モジュール40の後端部402の第2接続部材41及び収容部30の第1接続部材35は互いに係合し、電源モジュール40及び中電圧領域20が電気的な接続を形成し、金属カバー50が第2位置に回転できる。電源モジュール40が開口31を通して収容空間300に配置されて収容部30に取り付けられた後、少なくとも2つの弾性係止部34a,34bの動作部343が電源モジュール40の前端部401と係合しており、かつ収容部30からの電源モジュール40の脱離を係止している。本実施形態では、電源モジュール40が開口31を通して収容空間300に配置されて収容部30に取り付けられた後、電源モジュール40の固定部材45及びキャビネット10の固定孔37は、ロック部材451によって互いに係合されるので、電源モジュール40がキャビネット10にロックされる。なお、電源モジュール40がキャビネット10にロックされる方法は、実際の需要に従って調整することができ、本発明はこれに限定されない。操作者が電源モジュール40を収容部30から取り外したい場合、少なくとも2つの弾性係止部34a,34bを同時に押し付ける必要がある。これによって、少なくとも2つの弾性係止部34a,34bの動作部343が同時に応力を受けて開口31から離れるので、電源モジュール40の前端部401との係合が解除され、電源モジュール40が開口31を介して収容部30から分離することが可能となる。この場合、操作者は、レバー部42を介して、電源モジュール40を収容部30から引き抜くことができる。
【0039】
本実施形態では、操作者がレバー部42を介して電源モジュール40を引っ張って収容部30から徐々に分離すると、金属カバー50が第2位置(図14及び図15を参照)から第1位置(図6及び図7を参照)に徐々に回転する。電源モジュール40が開口31から完全に分離されると、金属カバー50が第1位置に回転し、少なくとも2つの弾性係止部34a,34bの動作部343が電源モジュール40によって押されなくなる。少なくとも2つの弾性係止部34a,34bのフック部材341は復元して開口31に向かって突出し、金属カバー50は、少なくとも2つの弾性係止部34a,34bによって第1位置に制限される。これによって、偶発的な接触によって、金属カバー50又は開口31を開くことを回避することができる。また、安全装置1は、キャビネット10に枢動可能に接続された金属カバー50によって接地されているので、電源モジュール40を収容部30に挿抜する時、接地されている金属カバー50は、スイッチ開口31としての機能を果たしており、中電圧領域20から保守作業員の安全を守ることができ、かつ安全装置1の電源モジュール40の保守手順を簡素化することができる。電源モジュール40がキャビネット10から引き抜かれた時、接地されている金属カバー50が中電圧領域20を保守作業員から自動的に隔離し、保守作業員の安全を確保し、製品の競争力を効果的に高めることができる。
【0040】
上述したように、本発明は、中高電圧システムに適用する電源モジュールの安全装置を提供しており、前記安全装置は、中高電圧システムにおける電源モジュールの保守手順を簡素化し、安全を確保することができる。また、中高電圧システムの電源が付けている状態において、保守作業員が電源モジュールの保守を行うことができる。キャビネットに枢動可能に接続された金属カバーが接地されており、システムのキャビネットのケーシングの代わり、電源モジュールが挿抜する時、接地されている金属カバーがスイッチの機能を果たしており、中高電圧システムから中高電圧の安全を守ることができ、かつ中高電圧システムにおける電源モジュールの保守手順を簡素化することができる。電源モジュールが中高電圧システムのキャビネットから引き抜く時、接地されている金属カバーが中高電圧システムを保守作業員から自動的に隔離し、保守作業員の安全を確保することができる。また、第1位置と第2位置との間に回転する金属カバーは少なくとも2つの弾性係止部と配合されて動作している。電源モジュールを取り外す場合、金属カバーは、少なくとも2つの弾性係止部によって第1位置に制限され、偶発的な接触によって金属カバー又は開口を開くことを回避することができる。電源モジュールが収容空間に配置されて収容部に取り付けられた後、少なくとも2つの弾性係止部は、電源モジュールと係合して、電源モジュールが脱落して分離するのを防ぐことができる。また、電源モジュールを取り外したい場合、少なくとも2つの弾性係止部を同時に強制しなければ、電源モジュールが解放されず、電源モジュールが収容部から分離することができない。これによって、安全装置は、電源モジュールの保守安全性をさらに確保し、製品の競争力を効果的に高めることができる。
【0041】
本発明は、当業者によって様々な形態で変更することができ、その変更は本願発明特許請求の範囲に含まれている。
【符号の説明】
【0042】
1:安全装置
10:キャビネット
11:制御モジュール
20:中電圧領域
30:収容部
300:収容空間
31:開口
311:側縁
32:上縁
33:枢接部材
34a,34b:弾性係止部
341:フック部材
342:弾性部材
343:動作部
35:第1接続部材
36:電気回路基板
37:固定孔
40:電源モジュール
401:前端部
402:後端部
41:第2接続部材
42:レバー部
43:頂面
44:側壁
45:固定部材
451:ロック部材
46:絶縁部
50:金属カバー
51:側辺
X、Y、Z:軸方向
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15