(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】材料調製及び分析機器のために符号化情報を使用する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G05B 19/418 20060101AFI20240315BHJP
B23Q 17/00 20060101ALI20240315BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
B23Q17/00 F
B23Q17/00 D
(21)【出願番号】P 2021503913
(86)(22)【出願日】2019-07-24
(86)【国際出願番号】 US2019043218
(87)【国際公開番号】W WO2020023623
(87)【国際公開日】2020-01-30
【審査請求日】2022-06-21
(32)【優先日】2018-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591203428
【氏名又は名称】イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】サラ マリー ベラネック
(72)【発明者】
【氏名】マシュー アール.キャラハン
(72)【発明者】
【氏名】ジル エム.ドレシュラー
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー イー.ジョレー
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ジェイ.センスマイアー
【審査官】豊島 唯
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-237133(JP,A)
【文献】特開2014-009135(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/418
B23Q 17/00
B23Q 41/00
B26F 1/00 - 3/00
B28D 1/00 - 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料調製及び分析機器によりデータを処理する方法において、
前記材料調製及び分析機器によって使用される消耗品と関連付けられる印を前記材料調製及び分析機器によって受信することと、
前記印に基づいて前記消耗品と関連付けられる1つ以上のパラメーターを前記材料調製及び分析機器によって識別することと、
前記1つ以上のパラメーターに基づいて前記材料調製及び分析機器を自動的に制御することとを含み、
前記消耗品は、前記材料調製及び分析機器を較正するために使用するテストブロックであり、
前記印は、前記消耗品の識別子及び前記消耗品の許容可能な較正結果の範囲を提供し、
前記消耗品を使用して前記材料調製及び分析機器
の較正を行うことと、
前記材料調製及び分析機器の較正の結果が前記許容可能な較正結果範囲にあるか否かを判定することと、
前記材料調製及び分析機器の較正の結果が前記許容可能な較正結果範囲にないとき、較正外にあるものとして前記消耗品及び/又は前記材料調製及び分析機器に標識を付けることとを含む、方法。
【請求項2】
前記印はメモリに記憶される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記印は、前記材料調製及び分析機器内の処理回路部によって処理されて、前記1つ以上のパラメーターが識別される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記印はタグリーダーから受信される請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記印は送受信機を介して受信される請求項1に記載の方法。
【請求項6】
識別することは、前記印に符号化された情報を復号することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記符号化された情報は、バーコード及び多次元バーコードのうちの一方又は両方から復号される請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記1つ以上のパラメーターを符号化されたセットアップ情報として符号化することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記セットアップ情報は、バーコード及び多次元バーコードのうちの一方又は両方に符号化される請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記符号化されたセットアップ情報を送信することを含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
標識を付けることは、ビデオ出力デバイスに警告を表示することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
材料調製及び分析機器において、
処理回路部と、
メモリと、
タグリーダーを備える入力/出力インターフェースとを具備し、
前記材料調製及び分析機器は、前記入力/出力インターフェースを介して情報を受信するように構成され、
前記材料調製及び分析機器は、前記材料調製及び分析機器によって使用される消耗品と関連付けられる印を受信し、
前記消耗品は、前記材料調製及び分析機器を較正するために使用するテストブロックであり、
前記印は、前記消耗品の識別子及び前記消耗品の許容可能な較正結果の範囲を提供し、
前記消耗品を使用して前記材料調製及び分析機器
の較正を行い、
前記材料調製及び分析機器の較正の結果が前記許容可能な較正結果範囲にあるか否かを判定し、
前記材料調製及び分析機器の較正の結果が前記許容可能な較正結果範囲にないとき、較正外にあるものとして前記消耗品及び/又は前記材料調製及び分析機器に標識が付けられる、材料調製及び分析機器。
【請求項13】
前記入力/出力インターフェースは送受信機を備え、前記材料調製及び分析機器は、前記タグリーダー及び前記送受信機のうちの一方又は両方を介して前記情報を受信するように構成される請求項12に記載の材料調製及び分析機器。
【請求項14】
前記情報は、前記材料調製及び分析機器、前記材料調製及び分析機器によって使用される消耗品、前記材料調製及び分析機器のワーク、及びツールのうちの1つ以上に関する請求項13に記載の材料調製及び分析機器。
【請求項15】
前記情報の少なくとも一部は、バーコード及び多次元バーコードのうちの一方又は両方の形で前記印にある請求項13に記載の材料調製及び分析機器。
【請求項16】
前記印は、符号化される請求項13に記載の材料調製及び分析機器。
【請求項17】
前記処理回路部は前記印を復号する請求項16に記載の材料調製及び分析機器。
【請求項18】
前記復号された印は前記材料調製及び分析機器のセットアップ情報の少なくとも一部である請求項17に記載の材料調製及び分析機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願/優先権主張]
この出願は、「METHOD AND APPARATUS FOR USING ENCODED INFORMATION FOR MATERIAL PREPARATION AND ANALYSIS EQUIPMENT」と題された、2018年7月24日に出願された米国仮特許出願第62/702,381号、及び「METHOD AND APPARATUS FOR USING ENCODED INFORMATION FOR MATERIAL PREPARATION AND ANALYSIS EQUIPMENT」と題された、2019年7月19日に出願された米国特許出願第16/516,646号に対する優先権を主張し、その開示は引用することによりその全体が本明細書の一部をなす。
【背景技術】
【0002】
本開示は、符号化情報に関し、より詳細には、材料調製及び分析機器のために符号化情報を使用する方法及び装置に関する。
【0003】
バーコードを使用する従来の手法の制限及び不利な点は、そのような手法を、図面を参照して本開示の残りの部分に記載される本方法及びシステムのいくつかの態様と比較することにより、当業者に明らかになるであろう。
【発明の概要】
【0004】
実質的に、少なくとも1つの図によって示され、少なくとも1つの図に関連して説明され、特許請求の範囲においてより完全に記載されるような、材料調製及び分析機器のために符号化情報を使用する方法及び装置が提供される。
【0005】
これらの態様及び/又は他の態様は、添付図面に関して行う、例示的な実施形態の以下の説明から明らかになり、より容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本開示の態様によるタグリーダーを有する例示的な機器のブロック図である。
【
図2】本開示の態様による機器の例示的なユーザーインターフェースのブロック図である。
【
図3】本開示の態様による印を読み取る例示的なタグリーダーのブロック図である。
【
図4】本開示の態様によるタグリーダーを有する機器を使用する例示的な方法を示す流れ図である。
【
図5】本開示の態様によるタグリーダーを有する機器を使用して機器設定を生成する例示的な方法を示す流れ図である。
【
図6】本開示の態様によるタグリーダーを有する機器を使用する別の例示的な方法を示す流れ図である。
【
図7】本開示の態様によるタグリーダーを有する機器を使用する別の例示的な方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
例示的な方法及び装置が開示されているが、例示的な方法及び装置への修正は、当業者によく知られている場合があるため、詳細に説明されない場合がある。
【0008】
例えば、材料調製及び分析機器等の1つの機器は、多くの異なるタイプのアクセサリーを処理できる場合がある。ここで、各アクセサリーは、異なるパラメーター設定を有する必要がある場合があり、又は、同じアクセサリーは、異なるサンプルで使用するための異なるパラメーター設定を有する必要がある場合がある。例えば、機器が研磨切断ホイールを使用してサンプル又はワークを切断する切断デバイスである場合、所望の一定パラメーターは、切断ホイールの表面速度、又はその縁部での切断ホイールの直線速度であってもよい。表面速度は、切断されている異なるサンプル、異なるタイプの切断ホイール、異なるタイプの研磨剤、切断ホイール上の研磨剤の配置、液体冷却剤の使用の有無、使用される液体冷却剤のタイプ等によって変化し得る。さらに、切断ホイールの初期回転速度を、正確な表面速度に設定することができるような切断ホイールの初期サイズが必要とされる。
【0009】
したがって、いくつかのパラメーターを入力又は設定する必要があり得る。開示される方法及び装置は、パラメーターを入力するときのエラーを減らすだけでなく、様々なパラメーターを入力するための煩わしくない方法を提供する。所与のサンプルに対して使用されるパラメーターを追跡するタスクも、開示される方法及び装置によってより容易にすることができる。
【0010】
従来、ユーザーは、機械及びサンプルの特性についての高度な知識を有し、及び/又は正しいパラメーターを入力するためにそのような知識にアクセスする必要がある。ところで、この情報を消耗品の情報と組み合わせて、安全で効果的な操作を保証することができる。したがって、情報をより簡単に機械に渡すことができる。これにより、機械はより優れたプロセス制御とより少ないユーザー集約型インターフェースとを提供することができるようになり、人的エラーが少なくなり、エンドユーザーによる成功の可能性が高くなる。機械パラメーターの設定に必要な時間が短縮されるように、セットアップ速度を向上することができる。さらに、作業指示書、ユーザーバッジ、及び同様のアイテムをスキャンすることにより、機械がより正確な個別原価計算と生産性フィードバックとを提供できるようになり得る。
【0011】
データバックアップも、パラメーター/情報を機械から機械に転送することによって提供することができる。データ転送は、例えば、バーコード、QRコード(登録商標)、又は個別のデバイス/機器又は複数のデバイス/機器に電子的に可読である他の印を介して設定を送信することによって容易に実行することもできる。QRコード(登録商標)は多次元バーコードの一例である。
【0012】
本明細書で使用される場合、「タグ」という用語は、機械可読データを記憶する物理的な機械可読ラベルを指す。タグは、一次元バーコード又は多次元バーコード等の電子的な印で、及び/又は無線周波数通信等を介して物理的ラベルによって放出される電磁波を使用して実装することができる。タグに記憶するデータを、一方向通信(例えば、印刷された、又は別様に物理的に貼られた印を読み取るカメラ又は光学コードスキャナー、タグによってブロードキャストされるデータ)又は双方向通信(例えば、通信デバイスの問い合わせ、及びデータを含む対応する応答)を使用して抽出(例えば、読み取り、受信等)することができる。
【0013】
図1は、本開示の態様による、タグリーダーを有する例示的な機器のブロック図を示す。
図1を参照すると、処理回路部110、メモリ112、入力/出力(I/O)インターフェース114、及び/又は回路部116を含む機器100が示されている。機器100は、例えば、材料の調製及び分析等の材料を扱うための異なる目的に使用できる任意の機器であってもよい。例えば、機器100は、切断ソー又は切片化(sectioning)ソー、グラインダー又はポリッシャー、顕微鏡又は他の分析ツール、硬度計等であってもよい。したがって、機器100の例は、研磨切断ホイールを使用する切断デバイスであり得る。また、機器100は、例えば、布又は研削ディスクとともに使用することができる。また、機器100は、例えば、機器100の定期的な較正に使用できる硬度テストブロックとともに使用することができる。テストブロックが仕様から外れたときは、そのテストブロックは使用されないように標識を付けることができる。
【0014】
機器100と併せて使用される消耗品は、本明細書では消耗品130と呼称される。いくつかの機器100では、例えば、アクチュエーター(図示せず)によって駆動されるスピンドル102を介して、消耗品130を回転することができ、アクチュエーターを処理回路部110によって制御することができる。
【0015】
処理回路部110は、メモリに記憶される命令を実行し、メモリ112を含み、及び/又は入力に基づいて別様に論理機能を実行することができる任意のタイプのプロセッサ又は論理回路部であってもよい。例示的なプロセッサは、中央処理装置(CPU)、システムオンチップ(SOC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、ディスクリートロジック、及び/又は他の任意のタイプのコントローラ、プロセッサ及び/又は、より一般的には、論理回路部を含む。
【0016】
メモリ112は、大容量記憶デバイスを含む、揮発性及び不揮発性メモリを含むことができる。メモリ112を使用して機器100によって受信される情報又は機器100に入力される情報、及び処理回路部110によって処理される情報を記憶することができる。例えば、メモリ112は、消耗品130に貼付又は他の方法で関連付けることができる識別子又はコードと関連付けられる機器パラメーターを記憶することができる。識別子又はコードは、一意(例えば、消耗品、テストサンプル、又は他の要素を一意に識別する)及び/又は非一意(例えば、同じ識別子が同じタイプの消耗品の複数のインスタンスに貼付される)であってもよい。追加的又は代替的には、メモリ112は、識別子又はコードに関連して測定されたテストデータを記憶することができる。例えば、テスト状況及び/又は結果を、後の分析用に一意又は非一意コードと関連付けてメモリ112に記憶することができる。
【0017】
I/Oインターフェース114を、
図2を参照して以下でより詳細に説明する。回路部116は、様々なハードウェア回路部及び/又は機器100の操作に必要とされる場合があるデバイスを含むことができる。例えば、回路部106は、消耗品130を回転させるためのアクチュエーターを備えることができる。
【0018】
I/Oインターフェース114は、タグリーダー120を備えることができ、タグリーダー120を使用して、RFIDタグ、NFCタグ、バーコード、例えばQRコード(登録商標)等の多次元バーコード等の印を読み取ることができる。タグリーダー120は、説明を容易にするために、I/Oインターフェース114の一部として示しているが、しかし、タグリーダー120は、機器100の統合された部分であってもよいし、又は有線通信及び/又は無線通信を介して機器100と通信することができる機器100とは別のユニットであってもよい。有線通信は、例えば、USB、Firewire、TCP/IP、SCSI、IDE等の異なるプロトコル、又は切断デバイス100に適切である場合がある他のプロトコルのいずれかを使用することができる。無線通信は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、NFC(近距離通信)等の異なるプロトコル、又はタグリーダー120に適切である場合がある他のプロトコルのいずれかを使用することができる。いくつかの例では、I/Oインターフェース114は印を読み取り、その印の内容を機器100に通信することができる別のデバイス(例えば、スマートフォン、タブレットコンピューター、デスクトップコンピューター、ラップトップコンピューター等)と通信的に結合することができる。
【0019】
図2は、本開示の態様による機器の例示的なユーザーインターフェースのブロック図である。
図2を参照すると、入力インターフェース210、出力インターフェース220、及び送受信機230を含む例示的なユーザーインターフェース200が示されている。また、ユーザーインターフェース200は、タグリーダー120と類似であり得るタグリーダー240aを含むことができる。ユーザーインターフェース200を使用して、
図1のI/Oデバイス114を実行することができる。ユーザーインターフェース200は、機器100の一部とすることができる。例示的な入力インターフェース210は、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、トラックパッド)、マイクロフォン、カメラ(例えば、ジェスチャーベースの入力)、タッチスクリーン、回転し、及び/又は押すことができるボタン、スライドノブ、及び/又は他の任意のタイプのユーザー入力デバイス及び/又は出力デバイス等の任意のタイプの入力デバイスを含むことができる。例示的な出力インターフェース220は、例えば、LCDディスプレイ、LEDディスプレイ等の任意のタイプのビデオ出力デバイス、振動する場合がある触覚フィードバックデバイス、スピーカー等のオーディオ出力デバイス、及び/又は情報又は通知を提供するために使用することができる他の任意の出力デバイスを含む。出力インターフェース220は、例えば、切断デバイス100に入力することができるステータス/コマンドを表示することができる。
【0020】
例示的な送受信機230は、有線通信及び/又は無線通信を介して他の電子デバイスと通信する。有線通信は、例えば、USB、Firewire(登録商標)、TCP/IP、SCSI、IDE等の異なるプロトコル、又は切断デバイス100に適切である場合がある他のプロトコルのいずれかを、例えば、使用することができる。無線通信は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、NFC(近距離通信)、又は切断デバイス100に適切である場合がある他のプロトコル等の異なるプロトコルのいずれかを使用することができる。
【0021】
送受信機230を使用して、機器100のステータスを制御し、及び/又は見ることができる。例えば、機器100が切断ホイールを有する切断デバイスである場合、電子デバイス250を使用して、例えば、切断ホイールの初期直径、所望の表面速度等の切断工具のパラメーターを入力することができる。また、送受信機230は、テーブル、命令等を、例えば、機器100にダウンロードすることを可能にし得る。
【0022】
追加的又は代替的には、タグリーダー240aを使用して、切断ホイール及び/又は供試材料の印を読み取ることによって、パラメーターを求めることができる。タグリーダー240は、RFIDタグ、NFCタグ、バーコード、例えば、QRコード(登録商標)等の多次元バーコード等の印を読み取ることができ、これらは、消耗品130、消耗品130のパッケージ、供試材料、供試材料のパッケージ、及び/又は供試材料に取り付けられたタグにあり得る。タグリーダー240aは、プレーンテキストだけでなく、様々な異なるタイプの符号化情報を読み取ることを可能にすることができる。印から読み取られる情報は、機器100に送信して、処理回路部110及びメモリ112によってそれぞれ処理及び/又は記憶することができる。それゆえに、タグリーダー240aを使用して、テーブル、命令等をスキャン及びダウンロードすることができる。命令を機器100のユーザーに表示することができる。
【0023】
例えば、機器100が切断デバイスである場合、メモリ112は、切断ホイールに(例えば、パッケージに)貼付又は他の方法で関連付けられるコードに関連付けて、切断されているサンプル材料、切断されている材料全体の部品番号、研磨切断ホイール上の研磨材料タイプ、切断ホイールのサイズ、研磨切断ホイール上の研磨材料の濃度、研磨切断ホイールの厚さ、結合剤材料のタイプ、結合剤材料の硬度等のパラメーターを記憶することができる。入力インターフェース210及び/又は送受信機230は、メモリ112に記憶されるコードと関連付けられるデータへの許可された変更を可能にすることができる。例えば、一組のパラメーターは、所与のコードのデフォルトとして記憶することができるのと同時に、実際の操作条件はそのコードのパラメーターのうちの1つ以上のパラメーターの変更を正当化することができる。
【0024】
タグリーダー240aは、組み込みモジュール(例えば、組み込みバーコードリーダー、バーコード及び/又は例えばQRコード(登録商標)等の多次元バーコードを認識するカメラ、NFCリーダー等)とすることができ、ここで印がその上でスキャンされる。追加的又は代替的には、タグリーダー240aから、例えば、ユーザーインターフェース200への有線接続を取り付けられたタグリーダー240aに提供し、例えば、組み込みモジュールへ移動するのが非現実的であるような印の読み取りを可能にすることができる。
【0025】
また、電子デバイス250は、例えば、電子デバイス250の機器100のステータスを表示することができる。例えば、そのステータスは、出力インターフェース220に表示することができるステータス及び/又は出力インターフェース220には表示することができない他の情報であってもよい。
【0026】
タグリーダー240aの代わりに、又はそれに加えて、分離タグリーダー(detached tag reader:分離したタグリーダー)240bが存在してもよい。分離タグリーダー240bは、タグリーダー240aと同様であってもよい。分離タグリーダー240bは、電子デバイス250と同様に、ユーザーインターフェース200の送受信機230と通信することができる。有線通信が分離タグリーダー240bに使用されるとき、コードを、例えば、ユーザーインターフェース200の適切なソケットに差し込むことができる。ソケットは、機器100の任意の部分にあってもよい。したがって、ユーザーインターフェース200及びその構成要素ブロックは、物理的位置を示す物理的ブロックではなく論理的ブロックであってもよい。一般に、
図1及び
図2のブロック図は、論理ブロックであってもよい。
【0027】
図3は、本開示の態様による、印を読み取る例示的なタグリーダーのブロック図を示す。
図3を参照すると、機器100、及びケーブル302を介してI/Oインターフェース114と通信するタグリーダー120が示されている。タグリーダー120を使用して、例えば、消耗品130のバーコード312を読み取ることができる。追加的又は代替的には、バーコード312は、パッケージ、文書、及び/又は消耗品と関連付けられる他の任意の位置に配置することができる。
【0028】
一例では、消耗品130は、切片化ソーに取り付けられる切断ホイールであり、パラメーターは、所望の表面速度に対して適切な回転速度で切断ホイールを回転させるように設定することができる。
【0029】
別の例では、消耗品130は、艶出し布又は研磨ディスクであり、消耗品130は布又はディスクがその耐用年数限度の終わりに到達しているという明白な視覚的手がかりをユーザーに提供することができない。処理回路部110は、布又はディスクの残りの耐用年数を監視し、残りの耐用年数が閾値を下回ったときに布又はディスクを変更するようにユーザーに(例えば、出力インターフェース220を介して)示す。処理回路部110は、例えば、消耗品がどれだけ長く使用されているかを追跡することによって、耐用年数を監視することができる。消耗品の使用は、消耗品が機器100にどれだけ長く取り付けられているか、消耗品130が使用されている時間、消耗品130が使用されているパラメーター又は条件、及び/又は他の基準に基づいて、推定することができる。
【0030】
消耗品130が非一意コードでタグ付けされている場合、処理回路部110は、タグがスキャンされるたびに、及び/又は消耗品130が交換されたことを示す別の入力に応答して、使用モニターをリセットすることができる。例えば、ユーザーは、使用済み消耗品を新しい消耗品130と交換するときに、新しい消耗品130のタグ(又は他の印)をスキャンするように指示される場合がある。消耗品130を同じタイプの消耗品と交換するとき、ユーザーはタグをスキャンする代わりに、同じタイプの消耗品が交換に使用されていることを示す表示を入力できる場合がある。ワーク320は、このワークに貼付されたバーコード、例えばQRコード(登録商標)等の多次元バーコード等のその印によって識別することができる。
【0031】
消耗品130が一意コードでタグ付けされている他の例では、処理回路部110は、消耗品130の使用データをコードに関連付けてメモリ112に記憶する。したがって、消耗品130が取り外されるとともに次いで機器100に再び配置された場合、使用データは、使用モニターによる更なる追跡のために復元される。
【0032】
一例では、消耗品130は、硬度計を較正するために使用することができる硬度テストブロックである。テストブロックは、バーコード、例えばQRコード(登録商標)等の多次元バーコード等の対応するタグ又は印によって識別することができる。タグ又は印に基づいて、機器100は、許容可能な較正テスト結果の範囲、テストブロックの許容可能なテストパラメーター、テストブロックの使用制限(例えば、インデントカウント、インデントパラメーター、及び/又はテストブロックのインデント密度の上限に基づく)、及び/又はテストブロックの消費を監視するための他の情報を求める。例示的な機器100はまた、テストブロックの一意識別子に関連付けて、監視された使用情報をメモリ112に記憶する。これを、テストブロックのその後の使用、及びテストブロックが稼働寿命の終わりに到達したか否かの確定のために呼び出すことができる。さらに、機器100は、較正テスト結果を、識別子を使用して識別された許容可能なテスト結果と比較する。テスト結果がこの範囲外であるとき、機器100を較正し、及び/又は保守のために標識を付けることができる。
【0033】
タグリーダー120は、バーコード312内のデータをI/Oインターフェース114に送信することができ、I/Oインターフェース114は、例えば、バーコードデータをメモリ112に記憶する。次いで、処理回路部110はバーコードデータを処理し、処理されたデータをメモリ112に記憶する。バーコードデータが製品番号であると確定される場合、処理回路部110は、その製品番号に関連付けられたパラメーターを探すことができる。関連付けられたパラメーターは、例えば、切断ホイールの直径であり得る。また、処理回路部110は、切断されることになるワークのタイプを識別する必要があり得ることを、例えば、製品番号から求めることができる。したがって、ワークのバーコードを、タグリーダー120によって読み取ることができる。処理回路部110が追加情報を必要とすると確定した場合、要求は出力インターフェース220を介して出力することができる。今度は、処理回路部110は、利用可能な情報を使用して所望の表面速度に合わせて切断ホイールの回転速度を制御することができる。
【0034】
図4は、本開示の態様による、タグリーダーを有する機器を使用する例示的な方法を示す流れ図である。
図4を参照すると、ブロック402~408を有する流れ
図400が示されている。例示的な方法は、機械可読命令を使用して実施することができ、機械可読命令をメモリ112に記憶し、及び/又は処理回路部110によって実行することができる。例示的な方法を、
図1~
図3の機器100を参照して以下に説明する。ここで消耗品130は切断ホイールである。
【0035】
ブロック402において、タグリーダー120を使用して、例えば、バーコード312を読み取って、消耗品130と関連付けられる初期パラメーターを求めることができる。例えば、消耗品130(切断ホイール)の場合、パラメーターは、例えば、切断ホイールの研磨材料タイプ、切断ホイールのサイズ、切断ホイールの研磨材料の濃度、切断ホイールの厚さ、結合剤材料のタイプ、及び/又は結合剤材料の硬度等の情報を含むことができる。さらに、タグリーダー120を介して、更なる情報を読み込むことができる。この情報は、切断されているアイテムに関するものであり得る。情報は、例えば、切断されているアイテムの部品番号、切断されているアイテムの材料構成等であり得る。
【0036】
ブロック404において、製品310(切断ホイール)に使用する表面速度は、タグリーダー120で読み取られる様々なパラメーターから求めることができる。ブロック406において、機器100は、製品310の現在の回転速度を求めて、それが許容できるマージン内であるか否か確かめることができる。ブロック408において、現在の表面速度を求めることができる。これは、例えば、切断ホイールのサイズ、したがってその円周を求め、円周に回転速度を乗算することによって行うことができる。
【0037】
ブロック410において、切断ホイール108の回転速度は、表面速度を所望の速度にするように調整することができる。表面速度が所望の許容範囲内にあり、調整する必要がないとき、次のステップはブロック406に戻ることができる。
【0038】
図5は、本開示の態様による、機器設定を生成するためにタグリーダーを有する機器を使用する例示的な方法を示す流れ図である。
図5を参照すると、ブロック502~506を有する流れ
図500が示されている。
図5の例示的な方法を、機械可読命令を使用して実施することができ、機械可読命令をメモリ112に記憶し、及び/又は処理回路部110によって実行することができる。流れ
図500に示す例示的な方法は、タグリーダー120を使用して、例えば、
図4を参照して説明されているパラメーター、又は機器100をセットアップするための符号化された設定を読み取ることができる。パラメーター又は符号化された設定は、RFIDタグ、NFCタグ、バーコード、例えばQRコード(登録商標)等の多次元バーコードとして符号化することができる。
【0039】
ブロック502において、パラメーター又は符号化された設定を、タグリーダー120によって読み取り、機器100をセットアップするために使用することができる。ブロック504において、機器100を、所望の操作を実行するために使用することができる。例えば、機器100が切断ホイールを有する切断デバイスである場合、機器100はサンプルを切断するための特定の表面速度に設定することができる。しかしながら、他の場合には、機器100を操作することができないが、しかし、機器設定を生成するために使用するだけでもよい。ブロック506において、機器設定をエクスポートすることができる。これは、機器100を操作したか否かに関係なく行うことができる。
【0040】
機器設定を、処理回路部110によって符号化し、送受信機230を介して様々なデバイスに送信することができる。例えば、機器設定は、他の機械に直接送信し、他の同様の機械によって読み取られるバーコード、又は例えばQRコード(登録商標)等の多次元バーコードを印刷するためにプリンターに送信し、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピューター等のポータブルデバイスのディスプレイに送信することができ、その結果、符号化されたセットアップ情報をスキャンすることができる。機器設定を、RFIDタグ、NFCタグ等を符号化するために適切なデバイスに送信することもできる。
【0041】
また、機器設定は、例えば、英数字でリストし、他の機械への手動入力のために送信することができる。これは、例えば、印刷するためにプリンターに送信すること、又はオペレーターが設定を入力している間に表示するために電子デバイスのディスプレイに送信することを含んでもよい。電子デバイスは、セットアップされる機械、又は、例えば、携帯電話、ラップトップ、パーソナルコンピューター、タブレットコンピューター等のデバイスであってもよい。
【0042】
他の実施形態は、別のデバイスにより、符号化される設定を送信することを包含することができ、別のデバイスは、次いで設定を符号化し、またバーコード/QRコード(登録商標)を印刷するか、又は、例えば、機器100のタグリーダー120による読み取り用に、RFIDタグ、NFCタグ等に設定を符号化する。
【0043】
また、異なる例では、異なる形式の入力を入力でき得る。例えば、機器100のタグリーダー120は、バーコードから機械設定を読み取ることができ、次いで、特定の消耗品及び/又はワーク(又はサンプル)について追加情報を読み取ることができる。次いで、機器100の処理回路部110は、全ての入力を処理し、必要に応じて、バーコードから読み取られる機械設定を変更することができる。
【0044】
図6は、本開示の態様による、タグリーダーを有する機器を使用する別の例示的な方法を示す流れ図である。
図6を参照すると、ブロック602~608を有する流れ
図600が示されている。
図6の例示的な方法は、機械可読命令を使用して実施することができ、機械可読命令をメモリ112に記憶し、及び/又は処理回路部110によって実行することができる。
【0045】
ブロック602において、機器100のタグリーダー120は、例えば、消耗品130のバーコード312を読み取ることができる。消耗品130及びその使用法は、バーコード312を介して識別することができる。
【0046】
ブロック604において、製品300は、機器100の操作で使用することができる。操作は、例えば、ワークの艶を出すことを含んでもよい。処理回路部110は、製品300がどれだけ長く使用されているかを追跡することができる。606において、製品300が、例えば、製品300が使用していた時間量によってその寿命の終わりに到達していると処理回路部110が求めると、次いで、608において、処理回路部110は、例えば、出力インターフェース220を介してアラートを出力することができる。次いで、プロセスは、ブロック604における監視に戻ることができる。
【0047】
ブロック608において、様々な実施形態は、604において監視し続けるのではなく、操作を終了してもよい。これは、操作を継続すると機器100又はワークが損傷するかもしれないという懸念に起因する場合がある。また、様々な実施形態は操作を終了する前に、いくつかの複数の警告を与えることができる。
【0048】
図7は、本開示の態様による、タグリーダーを有する機器を使用する別の例示的な方法を示す流れ図である。
図7を参照すると、ブロック702~708を有する流れ
図700が示されている。
図7の例示的な方法は、機械可読命令を使用して実施することができ、機械可読命令をメモリ112に記憶し、及び/又は処理回路部110によって実行することができる。ブロック702において、特定の消耗品(例えば、消耗品130)は、例えば、消耗品130に取り付け可能なタグを読み取ることによって識別することができる。タグはまた、例えば、その消耗品130の許容可能な較正結果範囲を有する場合がある。ブロック704において、消耗品130を使用して機器100を較正し、ブロック706において、較正の結果を、消耗品130の許容可能な較正結果範囲と比較する。較正が許容可能な較正結果範囲内にある場合、次いでプロセスは、次の消耗品130及び/又は機器100に対してステップ702に進むことができる。較正が許容可能な較正結果範囲内にない場合、次いでプロセスはブロック708に進むことができる。ブロック708において、消耗品130及び/又は機器100には、範囲外であるとして標識を付ける場合がある。標識を付けることは、例えば、ビデオディスプレイ等の出力インターフェース220上での警告としてもよい。次いで、プロセスを、較正される次の消耗品130及び/又は機器100とともにブロック702において継続することができる。
【0049】
データベースはまた、全ての消耗品を追跡するために更新することができる。これにより、例えば、較正されている消耗品の履歴が得られる場合がある。消耗品を特徴付けるために、データベースをエクスポートすることができる。例えば、送受信機230を使用してデータベースを送信することによって、データベースをエクスポートすることができる。データのフォーマットを、受信エンティティに応じて事前に調整することができる。次いで、受信デバイスでデータベースを使用して、消耗品及びその較正履歴を分析することができる。
【0050】
したがって、本開示の様々な実施形態は、材料調製及び分析機器によってデータを処理する方法を開示することができると理解することができる。ここで、この方法は、機器によって使用される消耗品と関連付けられる印を機器によって受信することを含む。この方法は、印に基づいて消耗品と関連付けられる1つ以上のパラメーターを機器によって識別することを更に含むことができる。印は、1つ以上のパラメーターを識別するために機器内の処理回路部によって処理することができる。次いで、1つ以上のパラメーターを使用して、機器を制御することができる。
【0051】
印は、メモリに記憶することができる。識別することは、印に符号化される情報を復号することを含むことができる。符号化されたセットアップ情報は、バーコード及び多次元バーコードのうちの一方又は両方にある場合がある。受信した情報を、タグリーダーから、及び/又は送受信機を介して受信することができる。
【0052】
1つ以上のパラメーターは、符号化されたセットアップ情報として符号化することができ、符号化されたセットアップ情報は、例えば、別の電子デバイスに送信することができる。符号化されたセットアップ情報は、バーコード及び多次元バーコードのうちの一方又は両方にある場合がある。
【0053】
印は、ツールの識別子及びツールの許容可能な較正結果範囲を含むことができる。ツールを較正することができ、較正結果を許容可能な較正結果範囲と比較することができる。較正結果が許容可能な較正結果範囲内にないとき、較正外にあるとしてツールに標識を付けることができる。例えば、ビデオ出力デバイスに警告を表示することにより、ツールに標識を付けることができる。
【0054】
本開示の様々な実施形態は、材料調製及び分析機器を開示することができ、材料調製及び分析機器は、処理回路部、メモリ、及びタグリーダーを備える入力/出力インターフェースを含む。機器は、入力/出力インターフェースを介して情報を受信するように構成することができる。
【0055】
また、入力/出力インターフェースは、送受信機を備えることができ、機器は、タグリーダー及び送受信機のうちの一方又は両方を介して情報を受信するように構成することができる。情報は、機器、機器によって使用される消耗品、機器のワーク、及びツールのうちの1つ以上に関する場合がある。情報の少なくとも一部は、例えば、バーコード及び多次元バーコードのうちの一方又は両方の形で印にあり得る。
【0056】
処理回路部を使用して、符号化情報を復号することができる。機器のセットアップ情報の少なくとも一部となるように情報を処理することができる。
【0057】
したがって、本方法及びシステムは、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせで実現することができる。本方法及び/又はシステムは、少なくとも1つのコンピューティングシステムにおいて集中的に、又はいくつかの相互接続されたコンピューティングシステムにわたって異なる要素が分散される分散方式で、実現することができる。本明細書に記載した方法を実行するように適合された任意の種類のコンピューティングシステム又は他の装置が適している。ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせは、汎用コンピューティングシステムを、ロードされ実行されるとコンピューティングシステムを本明細書に記載した方法を実行するように制御する特定のプログラム又は他のコードとともに、含むことができる。別の実施態様は、切断工具/研磨工具のために設計された1つ以上の特定用途向け集積回路又はチップを含むことができる。いくつかの実施態様は、非一時的機械可読(例えば、コンピューター可読)媒体(例えば、フラッシュメモリ、光ディスク、磁気記憶ディスク等)を含むことができ、そうした非一時的機械可読媒体は、機械によって実行可能なコードの1つ以上のラインを記憶し、それにより、機械に、本明細書に記載したようなプロセスを実施させる。本明細書で使用される場合、「非一時的機械可読媒体」という用語は、全てのタイプの機械可読記憶媒体を含み、伝播信号を排除するように定義される。
【0058】
本明細書で使用される場合、「回路」及び「回路部」という用語は、物理的な電子構成要素(すなわち、ハードウェア)と、ハードウェアを構成することができ、ハードウェアが実行することができ、及び/又は他の方法でハードウェアに関連付けることができる、任意のソフトウェア及び/又はファームウェア(「コード」)とを指す。本明細書で使用される場合、例えば特定のプロセッサ及びメモリは、コードの1つ以上のラインの第1のセットを実行しているとき、第1の「回路」を含むことができ、コードの1つ以上のラインの第2のセットを実行しているとき、第2の「回路」を含むことができる。本明細書で使用される場合、「及び/又は」は、「及び/又は」によって連結されるリストにおける項目のうちの任意の1つ以上の項目を意味する。一例として、「x及び/又はy」は、3つの要素の組{(x),(y),(x,y)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x及び/又はy」は、「x及びyのうちの一方又は両方」を意味する。別の例として、「x、y及び/又はz」は、7つの要素の組{(x),(y),(z),(x,y),(x,z),(y,z),(x,y,z)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x、y及び/又はz」は、「x、y及びzのうちの1つ以上」を意味する。本明細書で使用される場合、「例示的な」という用語は、非限定的な例、事例又は例証としての役割を果たすことを意味する。本明細書で使用される場合、「例えば」という用語は、1つ以上の非限定的な例、事例又は例証のリストを開始する。本明細書で使用される場合、回路部は、或る機能を実施するために必要なハードウェア及びコード(いずれかが必要である場合)を含む場合はいつでも、その機能の実施が(例えば、ユーザーが構成可能な設定、工場トリム等により)無効にされる又は有効にされていないか否かに関わりなく、回路部はその機能を実行するように「動作可能」である。
【0059】
本方法及び/又はシステムを、或る特定の実施態様を参照して記載してきたが、当業者であれば、本方法及び/又はシステムの範囲から逸脱することなく、種々の変更を行うことができること及び均等物に置き換えることができることを理解するであろう。例えば、開示した例のブロック及び/又は構成要素を、組み合わせ、分割し、再配置し、及び/又は他の方法で変更することができる。加えて、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の教示に対して特定の状況又は材料を適合させるように多くの改変を行うことができる。したがって、本方法及び/又はシステムは、開示されている特定の実施態様に限定されない。代わりに、本方法及び/又はシステムは、字義通りにでも均等論のもとにおいても、添付の特許請求の範囲内に入る全ての実施態様を含む。
本明細書に開示される発明は以下を含む。
[態様1]
材料調製及び分析機器によりデータを処理する方法において、
前記機器によって使用される消耗品と関連付けられる印を前記機器によって受信することと、
前記印に基づいて前記消耗品と関連付けられる1つ以上のパラメーターを前記機器によって識別することと、
前記1つ以上のパラメーターに基づいて前記機器を自動的に制御することとを含む方法。
[態様2]
前記印はメモリに記憶される態様1に記載の方法。
[態様3]
前記印は、前記機器内の処理回路部によって処理されて、前記1つ以上のパラメーターが識別される態様1に記載の方法。
[態様4]
前記印はタグリーダーから受信される態様1に記載の方法。
[態様5]
前記印は送受信機を介して受信される態様1に記載の方法。
[態様6]
識別することは、前記印に符号化された情報を復号することを含む態様1に記載の方法。
[態様7]
前記符号化された情報は、バーコード及び多次元バーコードのうちの一方又は両方から復号される態様6に記載の方法。
[態様8]
前記1つ以上のパラメーターを符号化されたセットアップ情報として符号化することを含む態様1に記載の方法。
[態様9]
前記セットアップ情報は、バーコード及び多次元バーコードのうちの一方又は両方に符号化される態様8に記載の方法。
[態様10]
前記符号化されたセットアップ情報を送信することを含む態様8に記載の方法。
[態様11]
前記印は、ツールの識別子及び前記ツールの許容可能な較正結果範囲を提供する態様1に記載の方法。
[態様12]
前記ツールを較正することと、
前記較正結果を前記許容可能な較正結果範囲と比較することと、
前記較正結果が前記許容可能な較正結果範囲にないとき、較正外にあるものとして前記ツールに標識を付けることとを含む態様11に記載の方法。
[態様13]
標識を付けることは、ビデオ出力デバイスに警告を表示することを含む態様12に記載の方法。
[態様14]
材料調製及び分析機器において、
処理回路部と、
メモリと、
タグリーダーを備える入力/出力インターフェースとを具備し、
該機器は、前記入力/出力インターフェースを介して情報を受信するように構成される機器。
[態様15]
前記入力/出力インターフェースは送受信機を備え、前記機器は、前記タグリーダー及び前記送受信機のうちの一方又は両方を介して前記情報を受信するように構成される態様14に記載の機器。
[態様16]
前記情報は、前記機器、前記機器によって使用される消耗品、前記機器のワーク、及びツールのうちの1つ以上に関する態様15に記載の機器。
[態様17]
前記情報の少なくとも一部は、バーコード及び多次元バーコードのうちの一方又は両方の形で印にある態様15に記載の機器。
[態様18]
前記印は、符号化される態様15に記載の機器。
[態様19]
前記処理回路部は前記印を復号する態様18に記載の機器。
[態様20]
前記復号された印は前記機器のセットアップ情報の少なくとも一部である態様19に記載の機器。
【符号の説明】
【0060】
100 切断デバイス
102 スピンドル
106 回路部
108 切断ホイール
110 処理回路部
112 メモリ
114 I/Oインターフェース
116 回路部
120 タグリーダー
130 消耗品
200 ユーザーインターフェース
210 入力インターフェース
220 出力インターフェース
230 送受信機
240 タグリーダー
240a タグリーダー
240b 分離タグリーダー
250 電子デバイス
300 製品
302 ケーブル
310 製品
312 バーコード
320 ワーク