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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】発光デンタルフロス
(51)【国際特許分類】
   A61C 15/04 20060101AFI20240315BHJP
【FI】
A61C15/04 504
A61C15/04 503
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021530046
(86)(22)【出願日】2019-05-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-28
(86)【国際出願番号】 CN2019088420
(87)【国際公開番号】W WO2020107825
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2022-03-07
(31)【優先権主張番号】201811439037.9
(32)【優先日】2018-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511051616
【氏名又は名称】チョウ,シン
【氏名又は名称原語表記】ZHOU,Xing
【住所又は居所原語表記】A601,Guangzhou International Business Incubator,Guangzhou Science Park,Guangzhou,Guangdong 510663,China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,シン
【審査官】大橋 俊之
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-161368(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0041412(US,A1)
【文献】特開平05-253251(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0196677(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0079384(US,A1)
【文献】特表2017-512608(JP,A)
【文献】特開2001-357702(JP,A)
【文献】特開2009-22697(JP,A)
【文献】特表2018-527158(JP,A)
【文献】特開2012-249719(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デンタルフロス(1)と、照明システム(2)と、ハンドル(3)とを含む発光デンタルフロス器具(100)であって
前記デンタルフロス(1)は、
前記デンタルフロス部(1)と前記ハンドル(3)とを接続する接続部(12)と、
デンタルフロッシングを行うフロスである作動部(13)と、
前記作動部(13)を支持する構成であって、歯の清掃中に前記発光デンタルフロス器具のユーザの歯間に前記作動部(13)が入れるように第1の空き領域を含む構成と、
前記接続部(12)と前記作動部(13)を支持する構成との間に設けられた観察窓(11)であって、前記歯の清掃中に前記ユーザの前記歯の観察を促進する、前記第1の空き領域とは異なる第2の空き領域を含む観察窓(11)と、
を有し、
前記照明システム(2)は、光源システム(21)と、回路システム(22)と、スイッチ(23)と、電源システム(24)とを含み、前記光源システム(21)は、前記回路システム(22)により前記電源システム(24)と接続されており、
前記ハンドル(3)には、前記デンタルフロス(1)と接続されている接続端(31)が設けられており、
前記デンタルフロス(1)は、前記ハンドル(3)に取り外し可能に接続されており、前記回路システム(22)及び電源システム(24)は、前記ハンドル(3)内に取り付けられており、前記スイッチ(23)は、前記ハンドル(3)に取り付けられていることを特徴とする発光デンタルフロス器具(100)
【請求項2】
前記デンタルフロス(1)は、導光材料で製造されていることを特徴とする請求項1に記載の発光デンタルフロス器具
【請求項3】
前記デンタルフロス(1)には、導光チャネル(14)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の発光デンタルフロス器具
【請求項4】
前記デンタルフロス(1)及び前記ハンドル(3)は、回転、又は凹凸嵌合、又は締まり嵌めで接続されていることを特徴とする請求項1に記載の発光デンタルフロス器具
【請求項5】
前記デンタルフロス(1)及び前記ハンドル(3)は、凹凸嵌合で接続されており、前記接続部(12)は、位置決め凸状段(12-1)を含み、前記接続端(31)は、位置決め溝(31-1)を含み、接続時、前記位置決め凸状段(12-1)を前記位置決め溝(31-1)内に嵌め込めばよいことを特徴とする請求項4に記載の発光デンタルフロス器具
【請求項6】
前記接続端(31)は、固定スリーブ(31-2)をさらに含み、接続時、前記固定スリーブ(31-2)を上へ押すことにより、前記固定スリーブ(31-2)が前記位置決め凸状段(12-1)と前記位置決め溝(31-1)とを固定可能であることを特徴とする請求項5に記載の発光デンタルフロス器具
【請求項7】
前記光源システム(21)は、前記ハンドル(3)内に取り付けられており、前記ハンドル(3)の先端は、導光材料で製造されることを特徴とする請求項1に記載の発光デンタルフロス器具
【請求項8】
前記電源システム(24)は、電池(24-1)であり、前記電池(24-1)は前記ハンドル(3)内に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の発光デンタルフロス器具
【請求項9】
前記照明システム(2)は、タイミング機能を有し、前記スイッチ(23)がオンされた後、前記光源システム(21)は、設定時間内に自動的に消灯することが可能であることを特徴とする請求項1に記載の発光デンタルフロス器具
【請求項10】
前記ハンドル(3)には、エンドカバー(33)が設けられており、前記エンドカバー(33)が取り外された後、前記ハンドル(3)内に設けられている電池(24-1)を取り替えることが可能であることを特徴とする請求項8に記載の発光デンタルフロス器具
【請求項11】
前記発光デンタルフロス器具(100)は、直立するようにテーブルに載置されることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の発光デンタルフロス器具
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔清掃用器具に関し、特に、歯間を清掃するためのデンタルフロスに関する。
【背景技術】
【0002】
加齢、病変などの理由により、歯茎の萎縮、歯間の拡大が非常に起こりやすいので、食物残渣が極めて生じやすい。食物残渣を適時に清掃することができない場合、一方では、口臭が発生し、他方では、様々な歯の疾病、口腔疾患、特に歯周炎を引き起こしやすい。
【0003】
デンタルフロスは、現在の市場における重要な歯間の清掃器具である。現在、様々な構造、異なる仕様を有する製品が市場に存在するが、既存の製品は、一般的に、歯間を観察しにくいという欠点がある。特に、第三大臼歯と第二大臼歯との間の隙間、又は第二大臼歯と第一大臼歯との間の隙間、又は第一大臼歯と第二小臼歯との間の隙間を清掃する時、清掃を必要とする歯間が口腔の奥側に位置するので、清掃箇所での光線が極めて弱く、外部からの照明がない場合、使用者は、感覚でしか操作ができず、歯茎出血又は損傷が起こりやすい。したがって、既存のデンタルフロスを改良する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明に係る発光デンタルフロスは、光源システムの照明により、清掃中に清掃箇所をはっきりと観察できることを確保し、清掃効果を確保するとともに、歯茎を誤って傷つけることを効果的に防止する。
【0005】
本発明に係る発光デンタルフロスは、デンタルフロス1と、照明システム2と、ハンドル3とを含む発光デンタルフロス100であって、A、前記デンタルフロス1は、接続部12と、作動部13とを含み、B、前記照明システム2は、光源システム21と、回路システム22と、スイッチ23と、電源システム24とを含み、前記光源システム21は、前記回路システム22により前記電源システム24と接続されており、C、前記ハンドル3には、前記デンタルフロス1と接続されている接続端31が設けられており、D、前記デンタルフロス1は、前記ハンドル3に取り外し可能に接続されており、前記回路システム22及び電源システム24は、前記ハンドル3内に取り付けられており、前記スイッチ23は、前記ハンドル3に取り付けられていることを特徴とする。
【0006】
本発明に係る発光デンタルフロスのハンドル3に前記照明システム2が設けられており、前記照明システム2の光源システム21から発する照明光が口腔内を照明することができるので、はっきりと観察した状況でデンタルフロスにより歯間を清掃し、清掃効果を確保するとともに、清掃中にデンタルフロスが歯茎を誤って傷つけることを効果的に防止する。取り外し可能な接続方式により、前記デンタルフロス1は、使用完了後に、適時に取り替えられることができるので、使用過程がよりきれいで衛生的である。
【0007】
前記デンタルフロス1には、観察窓11がさらに設けられている。
【0008】
前記観察窓11は、前記作動部13と接続部12との間に設けられている。前記作動部13と前記接続部12との間に設けられている前記観察窓11により、清掃箇所をより良好に観察することができ、通常、前記観察窓11は、三角形に設計される。
【0009】
前記デンタルフロス1は、導光材料で製造される。前記デンタルフロス1は、導光材料で製造されることにより、前記光源システム21から発する照明光を口腔内に伝導して照明を実現することができる。
【0010】
前記デンタルフロス1には、導光チャネル14が設けられている。前記デンタルフロス1に前記導光チャネル14を設けることにより、照明光の伝導を実現することもできる。出願人は、ここで上記した2種類の照明光の伝導方式のみを具体的に説明したが、実際の応用で、当業者は、本出願の保護範囲から逸脱することなく、実際の必要に応じて他の様々な光の伝導方式を設計することができる。
【0011】
前記デンタルフロス1と前記ハンドル3は、回転、又は凹凸嵌合、又は締まり嵌めで接続されている。出願人は、ここで上記した3種類の接続方式のみを挙げたが、当業者は、本出願の保護範囲から逸脱することなく、必要に応じて様々な接続方式を設計することができる。
【0012】
前記デンタルフロス1と前記ハンドル3は、凹凸嵌合で接続されており、前記接続部12は、位置決め凸状段12-1を含み、前記接続端31は、位置決め溝31-1を含み、接続時、前記位置決め凸状段12-1を前記位置決め溝31-1内に嵌め込めばよい。
【0013】
前記接続端31は、固定スリーブ31-2をさらに含み、接続時、前記固定スリーブ31-2を上へ押すことにより、前記位置決め凸状段12-1及び前記位置決め溝31-1の外側に固定させることができる。前記固定スリーブ31-2が前記位置決め凸状段12-1及び前記位置決め溝31-1の外側に被嵌されることにより、前記デンタルフロス1と前記ハンドル3との間の接続の強固性を更に確保することができる。
【0014】
前記光源システム21は、前記ハンドル3内に取り付けられており、前記ハンドル3の先端は、導光材料で製造される。前記ハンドル3の先端が導光材料で製造されるので、前記光源システム21の照明光を前記ハンドル3外に伝導して清掃中の照明を実現することができる。前記光源システム21が前記ハンドル3内に設けられることにより、電子素子の口腔への進入に起因し得る安全上の潜在的な危険を効果的に回避することができるので、使用過程がより安全である。
【0015】
前記電源システム24は、電池24-1であり、前記電池24-1は、前記ハンドル3内に取り付けられている。前記電源システム24に電池24-1を給電源として用いることにより、一方では、外出時に携帯して使用しやすく、他方では、前記電池24-1が前記ハンドル3内に密封されることができるので、使用時に不慮の感電という安全上の潜在的な危険がなく、使用過程がより安全である。
【0016】
前記照明システム2は、タイミング機能を有し、前記スイッチ23がオンされた後、前記光源システム21は、設定時間内に自動的に消灯することが可能である。前記照明システム2のタイミング機能により、使用者が前記照明システム2をオフすることを忘れた場合でも、一定の時間後に自動的に消灯することができ、前記電池24-1のバッテリー駆動時間を確保し、製品の耐用年数を延長し、そして、携帯中に前記照明システム2に無意識に触ってオンさせても、一定の時間後に自動的に消灯することができるので、使用過程がより安全である。
【0017】
前記ハンドル3には、エンドカバー33が設けられており、前記エンドカバー33が取り外された後、前記ハンドル3内に設けられている電池24-1を取り替えることが可能である。前記エンドカバー33の取り外し可能な設計により、前記電池24-1の取り替えを容易にすることができる。
【0018】
前記発光デンタルフロス100は、直立するようにテーブルに載置されることが可能である。前記発光デンタルフロス100は、テーブルに直立することができ、特に公共の場所の場合に、このような直立の載置方式により、前記デンタルフロス1を汚染されないように効果的に確保することができるので、使用過程がよりきれいで衛生的である。
【0019】
本発明に係る発光デンタルフロスは、デンタルフロス1と、照明システム2と、ハンドル3とを含む。前記デンタルフロス1は、前記ハンドル3に取り外し可能に接続されており、前記照明システム2は、光源システム21と、回路システム22と、スイッチ23と、電源システム24とを含み、前記光源システム21は、前記回路システム22により前記電源システム24と接続されており、前記回路システム22及び電源システム24は、前記ハンドル3内に取り付けられており、前記スイッチ23は、前記ハンドル3に取り付けられている。前記光源システム21から発する照明光が口腔内を照明することができるので、清掃中に清掃箇所をはっきりと観察することができ、清掃効果を確保するとともに、歯茎を誤って傷つけることを効果的に防止する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に係る発光デンタルフロスの構造模式図である。本実施例において、前記デンタルフロス1を前記ハンドル3の先端に嵌め込んでから、前記固定スリーブ31-2を前へ押し、前記固定スリーブ31-2を前置することにより、前記デンタルフロス1は、前記ハンドル3の先端に固定される。
図2】本発明に係る発光デンタルフロスのデンタルフロスを取り外す時における構造模式図である。本実施例において、前記固定スリーブ31-2を後へ押して後置させることにより、前記デンタルフロス1と前記ハンドル3の先端との凹凸嵌合接続機構は、露出してロックが解除され、前記デンタルフロス1は、前記ハンドル3の先端から離脱することができる。
図3】本発明に係る発光デンタルフロスのアンロック状態における構造模式図である。本実施例において、前記固定スリーブ31-2を後置することにより、前記デンタルフロス1と前記ハンドル3の先端との凹凸嵌合接続機構は、アンロック状態になり、前記デンタルフロス1と前記ハンドル3の先端は着脱できる。
図4】本発明に係る発光デンタルフロスのロック状態における構造模式図である。本実施例において、前記固定スリーブ31-2を前置することにより、前記デンタルフロス1と前記ハンドル3の先端との凹凸嵌合接続機構は、ロック状態になり、前記デンタルフロス1と前記ハンドル3の先端は、固定されて着脱できない。
図5】本発明に係る発光デンタルフロスの立体構造模式図である。
図6図5の分解図である。
図7】本発明に係る発光デンタルフロスのアンロック状態における構造模式図である。本実施例において、前記デンタルフロス1は、前記フラットデンタルフロス132を用いる。
図8】本発明に係る発光デンタルフロスのロック状態における構造模式図である。本実施例において、前記デンタルフロス1は、前記フラットデンタルフロス132を用いる。
図9】本発明の回転接続による発光デンタルフロスの構造模式図である。本実施例において、前記デンタルフロス1と前記ハンドル3の先端は、ネジにより接続されており、異なる方向への回転により前記デンタルフロス1と前記ハンドル3との間の着脱を実現することができる。
【0021】
上記の図面において、符号100は本発明に係る発光デンタルフロスである。符号1はデンタルフロス、符号2は照明システム、符号3はハンドルである。符号11は観察窓、符号12はデンタルフロスの接続部、符号12-1は位置決め凸状段、符号12-2は接続スクリュー、符号13はデンタルフロスの作動部、符号131はスティックデンタルフロス、132はフラットデンタルフロス、14は導光チャネルである。符号21は光源システム、符号22は回路システム、符号23はスイッチ、符号24は電源システム、符号24-1は電池である。符号31は接続端、符号32はハンドルの本体、符号33はエンドカバー、符号34はシールリング、符号31-1は位置決め溝、符号31-2は固定スリーブ、符号31-3は接続ナットである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
実施例1:凹凸嵌合接続による本発明に係る発光デンタルフロス
【0023】
図1図6を参照し、本実施例に係る発光デンタルフロスは、デンタルフロス1と、照明システム2と、ハンドル3とを含む。
【0024】
本実施例において、前記デンタルフロス1は、観察窓11と、接続部12と、作動部13とを含む。前記観察窓11は、前記作動部13と接続部12との間に設けられており、このように清掃箇所をより良好に観察することができる。前記観察窓11は、三角形の形状を用いることが一般的であり、強度を維持するとともに、良好な観察視野を有する。
【0025】
本実施例において、前記デンタルフロス1の作動部13は、スティックデンタルフロス131を用いるので、清掃効果が高い。
【0026】
前記デンタルフロス1は、導光材料で製造される。前記デンタルフロス1は、導光材料で製造されることにより、前記照明システム2から発する照明光を口腔内に伝導して照明を実現することができる。
【0027】
前記照明システム2は、光源システム21と、回路システム22と、スイッチ23と、電源システム24とを含み、前記光源システム21は、前記回路システム22により前記電源システム24と接続されている。
【0028】
前記ハンドル3には、前記デンタルフロス1と接続されている接続端31が設けられている。
【0029】
本実施例において、前記デンタルフロス1は、凹凸嵌合で前記ハンドル3に取り外し可能に接続されている。前記接続部12は、位置決め凸状段12-1を含み、前記接続端31は、位置決め溝31-1を含み、接続時、前記位置決め凸状段12-1を前記位置決め溝31-1内に嵌め込む。
【0030】
前記接続端31は、固定スリーブ31-2をさらに含み、接続時、前記固定スリーブ31-2を上へ押すことにより、前記位置決め凸状段12-1及び前記位置決め溝31-1の外側に被嵌させることができる。前記固定スリーブ31-2は、前記位置決め凸状段12-1及び前記位置決め溝31-1の外側に被嵌されることにより、前記デンタルフロス1と前記ハンドル3との間の接続の強固性を更に確保することができる。
【0031】
本実施例において、前記光源システム21、前記回路システム22及び電源システム24は、前記ハンドル3内に取り付けられており、前記スイッチ23は、前記ハンドル3に取り付けられている。
【0032】
前記ハンドル3の先端が導光材料で製造されるので、前記光源システム21の照明光を前記ハンドル3外に伝導して清掃中の照明を実現することができる。
【0033】
前記光源システム21が前記ハンドル3内に設けられることにより、電子素子の口腔への進入に起因し得る安全上の潜在的な危険を効果的に回避することができるので、使用過程がより安全である。
【0034】
本実施例において、前記電源システム24は、電池24-1であり、前記電池24-1は、前記ハンドル3内に取り付けられており、前記ハンドル3のエンドカバー33を取り外すと、前記電池24-1を取り替えることができる。本実施例において、前記エンドカバー33は、ネジ接続により前記ハンドル3の本体32に接続されており、使用及び清掃中の液体の前記ハンドル3内への進入による回路の短絡を防止するために、前記エンドカバー33と前記本体32との間は、シールリング34により密封される。本出願の保護範囲から逸脱することなく、前記エンドカバー33は、凹凸嵌合、締まり嵌め等の他の方式により前記本体32との密封接続を形成してもよいが、出願人は、ここで一つずつ挙げて説明しない。
【0035】
前記電源システム24に電池24-1を給電源として用いることにより、一方では、外出時に携帯して使用しやすく、他方では、前記電池24-1が前記ハンドル3内に密封されることができるので、使用時に不慮の感電という安全上の潜在的な危険がなく、使用過程がより安全である。
【0036】
前記照明システム2は、タイミング機能を有し、前記スイッチ23がオンされた後、前記光源システム21は、設定時間内に自動的に消灯することが可能である。前記照明システム2のタイミング機能により、使用者が前記照明システム2をオフすることを忘れた場合でも、一定の時間後に自動的に消灯することができ、前記電池24-1のバッテリー駆動時間を確保し、製品の耐用年数を延長し、そして、携帯中に前記照明システム2に無意識に触ってオンさせても、一定の時間後に自動的に消灯することができるので、使用過程がより安全である。
【0037】
前記発光デンタルフロス100は、テーブルに直立することができ、特に公共の場所の場合に、このような直立の載置方式により、前記デンタルフロス1を汚染されないように効果的に確保することができるので、使用過程がよりきれいで衛生的である。
【0038】
使用時、前記デンタルフロス1の位置決め凸状段12-1を前記ハンドル3の位置決め溝31-1内に嵌め込みてから、前記固定スリーブ31-2を上へ押すことにより前記位置決め凸状段12-1及び前記位置決め溝31-1の外側に被嵌させ、このように前記デンタルフロス1と前記ハンドル3との接続が完了する。前記スイッチ23を押すと、前記光源システム21から発する照明光が口腔を照明し、このように前記デンタルフロス1で歯間を清掃することができる。
【0039】
本実施例に係る発光デンタルフロスは、前記光源システム21から発する照明光及び観察窓11により口腔内を照明するので、清掃中に清掃箇所をはっきりと観察することができ、清掃効果を確保するとともに、歯茎を誤って傷つけることを効果的に防止する。
【0040】
また、前記デンタルフロス1は、フラットデンタルフロス132を用いてもよく、図7及び図8を参照し、前記フラットデンタルフロス132は、厚さがより薄く、より狭い歯間に入ることができ、特に青少年に一層適する。
【0041】
実施例2:ネジ接続による本発明に係る発光デンタルフロス
【0042】
図面を参照し、本実施例と実施例1との差異は、本実施例において、前記デンタルフロス1がネジ接続により前記ハンドル3と接続されることである。
【0043】
前記デンタルフロス1の接続部12には、接続スクリュー12-2が設けられており、前記ハンドル3の接続端31には、接続ナット31-3が設けられている。前記デンタルフロス1を回転させることにより、前記デンタルフロス1と前記ハンドル3との接続を実現することができる。
【0044】
本実施例において、前記デンタルフロス1には、導光チャネル14が設けられている。前記光源システム21から発する照明光は、前記導光チャネル14を経て口腔内に伝導されて口腔を照明する。
【0045】
使用時、前記デンタルフロス1の接続スクリュー12-2を、前記接続ナット31-3内にねじ込むように回転させ、前記デンタルフロス1を前記ハンドル3に接続する。前記スイッチ23を押すと、前記光源システム21が照明光を発し、照明光が前記導光チャネル14を経て口腔内に伝導され、口腔を照明するとともに、前記デンタルフロス1で口腔を容易に清掃することができる。
【0046】
本実施例のネジ接続の方式により、接続過程がより簡単で便利であり、前記照明システム2で提供される照明光が口腔内を照明するので、清掃中に清掃箇所をはっきりと観察することができ、清掃効果を確保するとともに、歯茎を誤って傷つけることを効果的に防止する。
【0047】
注意すべきなのは、本明細書に開示されて説明された構造は、効果が同じ他の構造で置き換えられてもよいとともに、本発明に紹介された実施例は、本発明を実現する唯一の構造ではないことである。本発明の好ましい実施例は、本明細書に既に紹介されて説明されたが、当業者であれば、これらの実施例が例として説明されたものにすぎないことを明確に理解し、当業者は、本発明から逸脱することなく、多くの変更、改良及び置換を行うことができる。したがって、本発明に添付の特許請求の範囲の精神及び範囲で本発明の保護範囲を限定すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9