(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】内視鏡装置用冷却装置および内視鏡処理装置
(51)【国際特許分類】
A61B 1/12 20060101AFI20240315BHJP
【FI】
A61B1/12 542
(21)【出願番号】P 2021573705
(86)(22)【出願日】2020-01-29
(86)【国際出願番号】 JP2020003246
(87)【国際公開番号】W WO2021152746
(87)【国際公開日】2021-08-05
【審査請求日】2022-04-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡部 正晃
【審査官】佐藤 秀樹
(56)【参考文献】
【文献】特許第6246451(JP,B1)
【文献】特開平11-135694(JP,A)
【文献】特開2008-263078(JP,A)
【文献】国際公開第2016/143164(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00- 1/32
G02B 23/24-23/26
H05K 7/20
G06F 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱と、
前記箱に設けられた孔である第1連通部と、
前記箱に設けられた孔である第2連通部と、
前記第2連通部に設けられ、前記第1連通部から前記箱内に導入された気体を、前記第2連通部を経て前記箱の外部へ導出することによって、前記箱内に気流を生じさせる第2ファンと、
冷却対象である発熱体を収容し、前記気流が内部を通過するように前記箱内に位置するダクトと、
を備え、
前記ダクトは、
前記第1連通部側に位置した第1開口部と、
前記第1開口部に設けられ、
前記第1開口部の開口面と同じ面方向に羽根が広がっていて、前記気体が前記ダクト内に導入される気流を発生させて、前記気体を前記発熱体に接触させる
、送風方向が前記第2ファンの送風方向と互いに垂直に配置された第1ファンと、
前記第1開口部に対して前記第2連通部側に位置しており、前記第1ファンから取り込まれた
前記気体を当該ダクト外に導出する第2開口部と、
前記第1開口部と前記第2開口部との間に設けられる
前記発熱体と、
前記第1開口部と前記第2開口部との間
、かつ、前記第1開口部から前記第2開口部に向かう気流において前記発熱体よりも上流側に設けられ、前記第1開口部の開口面と同じ面方向に開口した第3開口部と、
前記第1ファンが停止した場合に前記第3開口部から当該ダクト内に前記気体が流入するよう、前記第3開口部の辺縁のうち前記第1開口部側の辺縁と比して前記第2開口部側の辺縁が高くなるように隆起することによって前記気流を調整する壁部と、
を有する内視鏡装置用冷却装置。
【請求項2】
前記発熱体は、発熱素子と、前記発熱素子と接するヒートシンクとを有し、
前記気体は、前記第1開口部から前記ダクトに流入する場合、および、前記第3開口部から前記ダクトに流入する場合のいずれにおいても、前記ヒートシンクを通過する、
請求項1に記載の内視鏡装置用冷却装置。
【請求項3】
前記ダクトは、
前記気流の前記第1ファンよりも前記第1連通部側の位置に設けられる第4開口部、
をさらに有する請求項1に記載の内視鏡装置用冷却装置。
【請求項4】
前記第1および第2ファンを駆動制御している際に前記第1ファンが停止しているか否か判断し、前記第1ファンが停止していると判断した場合に、前記第2ファンの出力を上げる制御部、
をさらに備える請求項1に記載の内視鏡装置用冷却装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1および第2ファンを駆動制御している際に前記第2ファンが停止しているか否か判断し、前記第2ファンが停止していると判断した場合に、前記第1ファンの出力を上げる、
請求項4に記載の内視鏡装置用冷却装置。
【請求項6】
前記第3開口部に対して所定の距離だけ離間し、かつ前記第3開口部を覆う板状部材、
を有する請求項1に記載の内視鏡装置用冷却装置。
【請求項7】
前記第3開口部は、前記第1開口部に対して、前記第1および第2連通部を繋ぐ方向に沿って横並びに配置され、
前記ダクトは、前記第1開口部よりも前記第3開口部の方が前記箱の内面に近くなるように配置される、
請求項1に記載の内視鏡装置用冷却装置。
【請求項8】
請求項1に記載の内視鏡装置用冷却装置を備える内視鏡処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡用冷却装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療分野においては、被検体内部の観察のために内視鏡システムが用いられている。内視鏡は、一般に、患者等の被検体内に細長形状をなす可撓性の挿入部を挿入し、この挿入部先端から照明光によって被検体内部を照明する(例えば、特許文献1を参照)。また、内視鏡は、例えば、光源を内蔵し、内視鏡を制御する処理装置に接続される。処理装置には、外部から空気を吸引する吸引孔と、外部に空気を放出する放出孔とが形成され、ファンの駆動によって処理装置の筺体(箱)内の空気を循環させ、筐体内を換気している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、処理装置を使用している際にファンの駆動が停止してしまうと、筐体内を流れる空気の速度が遅くなり、換気の効率が低下する場合があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ファンの駆動が停止した場合であっても、筐体内を効率的に換気することができる内視鏡用冷却装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる内視鏡用冷却装置は、外部と連通する第1および第2連通部を互いに異なる位置に有する箱と、駆動によって気流を発生させる第1ファンと、前記箱に設けられる発熱体を覆うとともに、前記第1ファンに接続するダクトであって、前記第1ファンの駆動によって第1の気流が発生する前記ダクトと、前記第2連通部が形成する開口に設けられる第2ファンと、を備え、前記ダクトは、当該ダクトの外部と内部を連通させる第1開口部であって、前記第1ファンが発生させる前記第1の気流が通過する開口を形成する前記第1開口部と、当該ダクトの外部と内部を連通させる第2開口部であって、前記第1の気流における前記発熱体よりも下流に開口を形成する前記第2開口部と、前記箱の内壁の一部と対向する面において、当該ダクトの外部と内部とを、前記第1の気流とは異なる方向に連通させる開口を形成する第3開口部と、前記ダクトの前記第3開口部の近傍に設けられ、当該第3開口部の形成面から当該ダクトの外部に延びる壁部と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明にかかる内視鏡用冷却装置は、上記発明において、前記第3開口部は、前記第1の気流の前記第1ファンよりも下流側に設けられることを特徴とする。
【0008】
また、本発明にかかる内視鏡用冷却装置は、上記発明において、前記発熱体は、発熱素子と、前記発熱素子と接するヒートシンクとを有し、前記第1の気流は、前記ヒートシンクを通過し、前記第3開口部は、当該第3開口部が形成する開口の貫通方向からみて、前記ヒートシンクを含む位置に設けられることを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる内視鏡用冷却装置は、上記発明において、前記ダクトは、前記第1の気流の前記第1ファンよりも上流に設けられる第4開口部、をさらに有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明にかかる内視鏡用冷却装置は、上記発明において、前記第1および第2ファンを駆動制御している際に前記第1ファンが停止しているか否か判断し、前記第1ファンが停止していると判断した場合に、前記第2ファンの出力を上げる制御部、をさらに備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明にかかる内視鏡用冷却装置は、上記発明において、前記制御部は、前記第1および第2ファンを駆動制御している際に前記第2ファンが停止しているか否か判断し、前記第2ファンが停止していると判断した場合に、前記第1ファンの出力を上げることを特徴とする。
【0012】
また、本発明にかかる内視鏡用冷却装置は、上記発明において、前記第2ファンは、前記第1の気流の前記第2開口部よりも下流側に設けられることを特徴とする。
【0013】
また、本発明にかかる内視鏡用冷却装置は、外部と連通する第1および第2連通部を互いに異なる位置に有する箱と、駆動によって気流を発生させる第1ファンと、前記箱に設けられる発熱体を覆うとともに、前記第1ファンに接続するダクトであって、前記第1ファンの駆動によって第1の気流が発生する前記ダクトと、前記ダクトの所定の面に対向する平面を有する部材と、前記第2連通部が形成する開口に設けられる第2ファンと、を備え、前記ダクトは、当該ダクトの外部と内部を連通させる第1開口部であって、前記第1ファンが発生させる前記第1の気流が通過する開口を形成する前記第1開口部と、当該ダクトの外部と内部を連通させる第2開口部であって、前記第1の気流における前記発熱体よりも下流に開口を形成する前記第2開口部と、前記部材の前記平面と対向する面において、当該ダクトの外部と内部とを、前記第1の気流とは異なる方向に連通させる開口を形成する第3開口部と、前記ダクトの前記第3開口部の近傍に設けられ、当該第3開口部の形成面から当該ダクトの外部に延びる壁部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ファンの駆動が停止した場合であっても、筐体内を効率的に換気することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システムの概略構成を示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システムの概略構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システムが備える処理装置の構成を説明する図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられる冷却部の構成を説明する図である。
【
図5】
図5は、
図4に示すA-A線断面に対応する冷却部の部分断面図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
【
図9】
図9は、冷却装置における気流について説明する図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施の形態1の変形例1にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施の形態1の変形例1にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
【
図13】
図13は、本発明の実施の形態1の変形例2にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
【
図14】
図14は、本発明の実施の形態1の変形例2にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
【
図16】
図16は、本発明の実施の形態1の変形例3にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
【
図17】
図17は、本発明の実施の形態1の変形例3にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
【
図19】
図19は、本発明の実施の形態1の変形例4にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
【
図20】
図20は、本発明の実施の形態1の変形例4にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
【
図22】
図22は、本発明の実施の形態1の変形例5にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
【
図23】
図23は、本発明の実施の形態1の変形例5にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
【
図25】
図25は、本発明の実施の形態2にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられる冷却部の構成を説明する図である。
【
図26】
図26は、本発明の実施の形態2にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
【
図27】
図27は、本発明の実施の形態2の変形例にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
【
図28】
図28は、本発明の実施の形態2の変形例にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
【
図30】
図30は、本発明の実施の形態3にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられる冷却部の構成を説明する図である。
【
図31】
図31は、本発明の実施の形態4にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられる冷却部の構成を説明する図である。
【
図32】
図32は、本発明の実施の形態5にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられる冷却部の構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。実施の形態では、本発明にかかる内視鏡用冷却装置を含むシステムの一例として、患者等の被検体内の画像を撮像して表示する医療用の内視鏡システムについて説明する。また、この実施の形態により、この発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システムの概略構成を示す図である。
図2は、本実施の形態1にかかる内視鏡システムの概略構成を示すブロック図である。
【0018】
図1および
図2に示す内視鏡システム1は、被検体内に先端部を挿入することによって被検体内の画像を撮像する内視鏡2と、内視鏡2の先端から出射する照明光を発生する照明部3aを有し、内視鏡2が撮像した撮像信号に所定の信号処理を施すとともに、内視鏡システム1全体の動作を統括的に制御する処理装置3と、処理装置3の信号処理により生成された体内画像を表示する表示装置4と、を備える。
【0019】
内視鏡2は、可撓性を有する細長形状をなす挿入部21と、挿入部21の基端側に接続され、各種の操作信号の入力を受け付ける操作部22と、操作部22から挿入部21が延びる方向と異なる方向に延び、処理装置3(照明部3aを含む)に接続する各種ケーブルを内蔵するユニバーサルコード23と、を備える。
【0020】
挿入部21は、光を受光して光電変換することにより信号を生成する画素が2次元状に配列された撮像素子244を内蔵した先端部24と、複数の湾曲駒によって構成された湾曲自在な湾曲部25と、湾曲部25の基端側に接続され、可撓性を有する長尺状の可撓管部26と、を有する。挿入部21は、被検体の体腔内に挿入され、外光の届かない位置にある生体組織などの被写体を撮像素子244によって撮像する。
【0021】
先端部24は、グラスファイバ等を用いて構成されて照明部3aが発光した光の導光路をなすライトガイド241と、ライトガイド241の先端に設けられた照明レンズ242と、集光用の光学系243と、光学系243の結像位置に設けられ、光学系243が集光した光を受光して電気信号に光電変換して所定の信号処理を施す撮像素子244(撮像部)とを有する。
【0022】
光学系243は、一または複数のレンズを用いて構成され、画角を変化させる光学ズーム機能および焦点を変化させるフォーカス機能を有する。
【0023】
撮像素子244は、光学系243からの光を光電変換して電気信号(画像信号)を生成する。具体的には、撮像素子244は、光量に応じた電荷を蓄積するフォトダイオードや、フォトダイオードから転送される電荷を電圧レベルに変換するコンデンサなどをそれぞれ有する複数の画素がマトリックス状に配列され、各画素が光学系243からの光を光電変換して電気信号を生成する受光部244aと、受光部244aの複数の画素のうち読み出し対象として任意に設定された画素が生成した電気信号を順次読み出して、画像信号として出力する読み出し部244bとを有する。撮像素子244は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いて実現される。
【0024】
なお、内視鏡2は、撮像素子244が各種動作を実行するための実行プログラム及び制御プログラムや、内視鏡2の識別情報を含むデータを記憶するメモリ(図示せず)を備えてもよい。識別情報には、内視鏡2の固有情報(ID)、年式、スペック情報、および伝送方式等が含まれる。
【0025】
操作部22は、湾曲部25を上下方向および左右方向に湾曲させる湾曲ノブ221と、被検体の体腔内に生検鉗子、電気メスおよび検査プローブ等の処置具を挿入する処置具挿入部222と、処理装置3に加えて、送気手段、送水手段、画面表示制御等の周辺機器の操作指示信号を入力する操作入力部である複数のスイッチ223と、を有する。処置具挿入部222から挿入される処置具は、先端部24の処置具チャンネル(図示せず)を経由して開口部(図示せず)から表出する。
【0026】
ユニバーサルコード23は、ライトガイド241と、複数の信号線をまとめた集合ケーブル245と、を少なくとも内蔵している。集合ケーブル245は、撮像信号を伝送するための信号線や、撮像素子244を駆動するための駆動信号を伝送するための信号線、内視鏡2(撮像素子244)に関する固有情報などを含む情報を送受信するための信号線を含む。なお、本実施の形態では、信号線を用いて電気信号を伝送するものとして説明するが、光信号を伝送するものであってもよいし、無線通信により内視鏡2と処理装置3との間で信号を伝送するものであってもよい。
【0027】
次に、処理装置3の構成について説明する。処理装置3は、照明部3aと、プロセッサ部3bと、冷却部3cとを備える。冷却部3cは、冷却装置に相当する。
【0028】
まず、照明部3aの構成について説明する。照明部3aは、光源部300と、光源ドライバ310と、照明制御部320とを備える。
【0029】
光源部300は、予め設定された波長帯域の光を出射する一つまたは複数の光源と、光源が出射したライトガイド241に導光する光学系とを備える。
【0030】
光源ドライバ310は、照明制御部320の制御のもと、各光源に対して電流を供給することによって、光源に光を出射させる。
【0031】
照明制御部320は、制御部33からの制御信号(調光信号)に基づいて、光源に供給する電力量を制御するとともに、光源の駆動タイミングを制御する。
【0032】
続いて、プロセッサ部3bの構成について説明する。プロセッサ部3bは、画像処理部31と、入力部32と、制御部33と、記憶部34とを備える。
【0033】
画像処理部31は、内視鏡2から、撮像素子244が撮像した各色の照明光の画像データを受信する。画像処理部31は、内視鏡2からアナログの画像データを受信した場合はA/D変換を行ってデジタルの撮像信号を生成する。また、画像処理部31は、内視鏡2から光信号として画像データを受信した場合は光電変換を行ってデジタルの画像データを生成する。
【0034】
画像処理部31は、内視鏡2から受信した画像データに対して所定の画像処理を施して画像を生成して表示装置4へ出力する。ここで、所定の画像処理とは、同時化処理、階調補正処理および色補正処理等である。画像処理部31は、上述した画像処理により生成された体内画像を含む画像信号を生成する。なお、画像処理部31は、画像の明るさに応じてゲイン調整してもよい。画像処理部31は、CPU(Central Processing Unit)等の汎用プロセッサやASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の機能を実行する各種演算回路等の専用プロセッサを用いて構成される。
【0035】
入力部32は、キーボード、マウス、スイッチ、タッチパネルを用いて実現され、内視鏡システム1の動作を指示する動作指示信号等の各種信号の入力を受け付ける。なお、入力部32は、操作部22に設けられたスイッチや、外部のタブレット型のコンピュータなどの可搬型端末を含んでいてもよい。
【0036】
制御部33は、撮像素子244および照明部3aを含む各構成部の駆動制御、および各構成部に対する情報の入出力制御などを行う。制御部33は、記憶部34に記憶されている撮像制御のための制御情報データ(例えば、読み出しタイミングなど)を参照し、集合ケーブル245に含まれる所定の信号線を経由して駆動信号として撮像素子244へ送信する。制御部33は、CPU等の汎用プロセッサやASIC等の特定の機能を実行する各種演算回路等の専用プロセッサを用いて構成される。
【0037】
記憶部34は、内視鏡システム1を動作させるための各種プログラム、および内視鏡システム1の動作に必要な各種パラメータ等を含むデータを記憶する。また、記憶部34は、処理装置3の識別情報を記憶する。ここで、識別情報には、処理装置3の固有情報(ID)、年式およびスペック情報等が含まれる。
【0038】
また、記憶部34は、処理装置3の画像取得処理方法を実行するための画像取得処理プログラムを含む各種プログラムを記憶する。各種プログラムは、ハードディスク、フラッシュメモリ、CD-ROM、DVD-ROM、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して広く流通させることも可能である。なお、上述した各種プログラムは、通信ネットワークを経由してダウンロードすることによって取得することも可能である。ここでいう通信ネットワークは、例えば既存の公衆回線網、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などによって実現されるものであり、有線、無線を問わない。
【0039】
以上の構成を有する記憶部34は、各種プログラム等が予めインストールされたROM(Read Only Memory)、および各処理の演算パラメータやデータ等を記憶するRAMやハードディスク等を用いて実現される。
【0040】
表示装置4は、映像ケーブルを経由して処理装置3(画像処理部31)から受信した画像信号に対応する表示画像を表示する。表示装置4は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等のモニタを用いて構成される。
【0041】
ここで、処理装置3の筐体について、
図3を参照して説明する。
図3は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システムが備える処理装置の構成を説明する図である。処理装置3は、箱である筐体30に部品を収容して構成される。筐体30には、筐体30の外部と内部とを連通する第1連通部30aと、第2連通部30bとが形成される。第1連通部30aと第2連通部30bとは、筐体30の互いに異なる表面、かつ、内視鏡2が接続する表面とは異なる表面に形成される。第2連通部30bの開口のうち、筐体30の内部側に形成される開口には、後述する第2ファン340が設けられる。第2ファン340の駆動によって、第1連通部30aから空気が吸い込まれ、第2連通部30bから空気が放出される。
【0042】
続いて、冷却部3cの構成について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられる冷却部の構成を説明する図である。
図5は、
図4に示すA-A線断面に対応する冷却部の部分断面図である。冷却部3cは、第1ファン330と、第1検出部331と、第2ファン340と、第2検出部341と、制御部350と、ヒートシンク360と、ダクト370とを備える。
【0043】
第1ファン330および第2ファン340は、駆動によって気流を発生させる。第1ファン330および第2ファン340は、送風方向(羽根の配設方向)が互いに垂直に配置される。
【0044】
第1検出部331は、第1ファン330の駆動状態を検知して、制御部350に出力する。
第2検出部341は、第2ファン340の駆動状態を検知して、制御部350に出力する。
第1検出部331および第2検出部341は、駆動状態として電流値を取得し、これを検出値として制御部350に出力する。
【0045】
制御部350は、第1ファン330および第2ファン340の駆動制御などを行う。制御部350は、第1検出部331および第2検出部341から取得した検出結果を制御部33に出力するとともに、制御部33からの制御信号に基づいて第1ファン330および第2ファン340を駆動制御する。
【0046】
制御部350は、第1検出部331の検出値に基づいて第1ファン330が停止していると判断した場合、第2ファン340の出力(回転数)を上げて、第2ファン340の駆動に起因する気流を大きくする。一方、この際、制御部350は、第2検出部341の検出値に基づいて第2ファン340が停止していると判断した場合、第1ファン330の出力(回転数)を上げて、第1ファン330の駆動に起因する気流を大きくする。駆動停止を判断するための閾値は予め設定されており、制御部350は、この閾値と、検出値とを比較してファンが停止しているか否かを判断する。また、制御部350は、ファンの回転数が読み取れなくなった場合に、当該回転数が読み取れないファン以外のファンの回転数を上げる。
【0047】
制御部350は、CPU等の汎用プロセッサやASIC等の特定の機能を実行する各種演算回路等の専用プロセッサを用いて構成される。
【0048】
ヒートシンク360は、制御部33や、照明制御部320、制御部350等を構成する各回路が実装される基板321~323のいずれかに設けられる。
図4、5では、基板321に実装された回路に設けられている例を示している。ヒートシンク360は、基板321において生じた熱を吸収し、外部に放出する。なお、基板における発熱素子(例えば回路)と、この発熱素子に接するヒートシンク360とによって発熱体が構成される。
【0049】
図6は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
図7は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
図8は、
図7に示すB-B線断面図である。
【0050】
ダクト370は、基板321上に設けられ、ヒートシンク360を覆う。ダクト370は、段付きの箱状をなす。ダクト370には、第1開口部371と、第2開口部372と、第3開口部373とが形成される。第1開口部371、第2開口部372および第3開口部373は、それぞれ外縁が矩形をなす開口を形成する。
【0051】
第1開口部371は、ダクト370が基板321に配置された際に第1連通部30a側となる位置に形成される。第2開口部372は、ダクト370が基板321に配置された際に、第1開口部371に対して第2連通部30b側となる位置に形成される。具体的に、第2開口部372は、第1開口部371から第2開口部372に向かって流れる気流(後述する気流F1)における、発熱体よりも下流側に形成される。また、第2ファン340は、第1開口部371から第2開口部372に向かって流れる気流において、第2開口部372よりも下流側に設けられる。
【0052】
第1開口部371には、第1ファン330が設けられる。第1ファン330の駆動によって、第1開口部371を経てダクト370内に空気を取り込み、第2開口部372からダクト370の外部に放出する流れ(気流)の形成を一層安定させることができる。
ここで、ダクト370は第1ファン330に接続されており、
図5においては、ダクト370と第1ファン330とが物理的に接触している例を示しているが、第1ファン330の駆動によってダクト370内に空気が取り込まれ気流が発生することができれば、第1ファン330とダクト370とが物理的に接触していない構成であってもよい。
【0053】
第3開口部373は、第1開口部371から第2開口部372に向かって流れる気流において、第1開口部371よりも下流側に設けられる。第3開口部373は、第1開口部371と第2開口部372との間に形成される。第3開口部373は、第1開口部371から進入し、第2開口部372から放出される空気の流通経路と交差しない壁面、ここでは基板321に対向する壁面に形成される。
【0054】
ダクト370の第3開口部373の外縁には、壁部374が立設される。壁部374は、ダクト370の外部に向かって延びる。具体的に、壁部374は、第3開口部373の形成面に対して垂直に延びる。ここでいう開口部の形成面とは、開口の形成する外縁を有するダクト表面をさす。
壁部374は、第3開口部373の形成面と直交する方向からみた平面視で、第3開口部373の第2開口部372側の外縁を底とするU字状をなしている。具体的に、壁部374は、第2開口部372側に設けられる第1壁部374aと、第1壁部374aの一端側から第1開口部371側に延びる第2壁部374bと、第1壁部374aの他端側から第1開口部371側に延びる第3壁部374cとを有する。壁部374において、第2壁部374bと第3壁部374cは、互いに平行である。なお、壁部374が第3開口部373の外縁に設けられる例を説明するが、第3開口部373の開口の外縁を含む近傍であり、かつ壁部374に当たった空気が第3開口部373に取り込まれる程度の距離を有する近傍であれば、壁部374を、第3開口部373の開口外縁から離れた位置に設けてもよい。
【0055】
図9は、冷却装置における気流について説明する図である。第1ファン330および第2ファン340が駆動している場合、筐体30には、第1連通部30aからダクト370に進入し、ヒートシンク360を通過して第2開口部372からダクト370の外部に放出され、第2連通部30bを経て筐体30の外部に放出される気流F1が生じる。この気流F1は、第1ファン330の駆動によって発生し、第1開口部371および第2開口部372を通過する空気の流通経路を形成する。気流F1は、第1の気流に相当する。
【0056】
一方、第1ファン330の駆動が停止すると、第1開口部371からダクト370内に進入する空気の流れが停滞する。この際、ダクト370では、第3開口部373から空気が進入し、第2開口部372から放出される気流F2が発生する。気流F2における空気は、筐体30内に進入した後、壁部374に衝突して第3開口部373側に流れ、ダクト370内に進入する。気流F2の発生によって、第1ファン330の駆動が停止した場合であっても、ヒートシンク360を経由する空気の流れを維持することができる。
空気の流れを維持するため、第3開口部373は、ヒートシンク360(発熱体)よりの上流側に形成されることが好ましい。例えば、第3開口部373は、当該第3開口部373が形成する開口(孔)の貫通方向からみて、当該開口がヒートシンク360の少なくとも一部を含む位置(
図4参照)に設けられる。
【0057】
以上説明した実施の形態1では、ヒートシンク360が取り込んだ熱を筐体の外部に放出する構成として、ヒートシンク360に空気を送るダクト370に、第1ファン330が配設される第1開口部371とは異なる第3開口部373と、第3開口部373から外部に立設され、ダクト370内へ空気を送り込むための壁部374とを形成した。実施の形態1によれば、ファンの駆動が停止した場合であっても、壁部374に衝突した空気が第3開口部373を経てダクト370に取り込まれ、ヒートシンク360への空気の通過を維持できるため、筐体内を効率的に換気することができる。
【0058】
(実施の形態1の変形例1)
次に、本発明の実施の形態1の変形例1について、
図10~
図12を参照して説明する。
図10は、本発明の実施の形態1の変形例1にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
図11は、本発明の実施の形態1の変形例1にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
図12は、
図11に示すC-C線断面図である。本変形例1にかかる内視鏡システムは、上述した内視鏡システム1のダクト370をダクト370Aに変えた以外は、同じ構成である。以下、実施の形態1とは構成が異なるダクト370Aについて説明する。
【0059】
ダクト370Aは、ダクト370と同様に、基板321上に設けられ、ヒートシンク360を覆う。ダクト370Aは、段付きの箱状をなす。ダクト370Aには、第1開口部371と、第2開口部372と、第3開口部373とが形成される。
【0060】
ダクト370Aの第3開口部373の外縁には、壁部374Aが立設される。壁部374Aは、第3開口部373の形成面に対して垂直に延びる。壁部374Aは、第3開口部373の第2開口部372側の外縁から板状に延びている。具体的に、壁部374Aは、第1壁部374aのみからなる。
【0061】
ここで、第1ファン330および第2ファン340が駆動している場合、筐体30には、気流F1が生じる(
図9参照)。
一方、第1ファン330の駆動が停止すると、第1開口部371からダクト370A内に進入する空気の流れが停滞する。この際、ダクト370Aでは、第3開口部373から空気が進入し、第2開口部372から放出される気流F2(
図9参照)が発生する。気流F2における空気は、筐体30内に進入した後、壁部374Aに衝突して第3開口部373側に流れ、ダクト370A内に進入する。第2開口部372側のみに立設した壁部374Aであっても、空気と衝突させる位置に形成することによって、ダクト370A内に空気を送り込むことができる。気流F2の発生によって、第1ファン330の駆動が停止した場合であっても、ヒートシンク360を経由する空気の流れを維持することができる。
【0062】
以上説明した変形例1では、ヒートシンク360が取り込んだ熱を筐体の外部に放出する構成として、ヒートシンク360に空気を送るダクト370Aに、第1ファン330が配設される第1開口部371とは異なる第3開口部373と、第3開口部373から外部に立設され、ダクト370A内へ空気を送り込むための壁部374Aとを形成した。変形例1によれば、ファンの駆動が停止した場合であっても、壁部374Aに衝突した空気が第3開口部373を経てダクト370Aに取り込まれ、ヒートシンク360への空気の通過を維持できるため、筐体内を効率的に換気することができる。
【0063】
(実施の形態1の変形例2)
次に、本発明の実施の形態1の変形例2について、
図13~
図15を参照して説明する。
図13は、本発明の実施の形態1の変形例2にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
図14は、本発明の実施の形態1の変形例1にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
図15は、
図14に示すD-D線断面図である。本変形例2にかかる内視鏡システムは、上述した内視鏡システム1のダクト370をダクト370Bに変えた以外は、同じ構成である。以下、実施の形態1とは構成が異なるダクト370Bについて説明する。
【0064】
ダクト370Bは、ダクト370と同様に、基板321上に設けられ、ヒートシンク360を覆う。ダクト370Bは、段付きの箱状をなす。ダクト370Bには、第1開口部371と、第2開口部372と、第3開口部373Aとが形成される。
【0065】
第3開口部373Aは、外縁が台形をなす開口を形成する。第3開口部373Aは、台形の上底が第2開口部372側に位置する。
【0066】
ダクト370Bの第3開口部373Aの外縁には、壁部374Bが立設される。壁部374Bは、第3開口部373Aの形成面に対して垂直に延びる。壁部374Bは、第3開口部373Aの形成面と直交する方向からみた平面視で、第3開口部373Aの第2開口部372側の外縁(上底に相当)を底とするU字状をなしている。具体的に、壁部374Bは、第2開口部372側に設けられる第1壁部374dと、第1壁部374dの一端側から第1開口部371側に延びる第2壁部374eと、第1壁部374dの他端側から第1開口部371側に延びる第3壁部374fとを有する。
【0067】
ここで、第1ファン330および第2ファン340が駆動している場合、筐体30には、気流F1が生じる(
図9参照)。
一方、第1ファン330の駆動が停止すると、第1開口部371からダクト370B内に進入する空気の流れが停滞する。この際、ダクト370Bでは、第3開口部373Aから空気が進入し、第2開口部372から放出される気流F2(
図9参照)が発生する。気流F2における空気は、筐体30内に進入した後、壁部374Bに衝突して第3開口部373A側に流れ、ダクト370B内に進入する。筐体30内に入り込んだ空気と衝突させる位置に壁部374Bを形成することによって、ダクト370B内に空気を送り込むことができる。気流F2の発生によって、第1ファン330の駆動が停止した場合であっても、ヒートシンク360を経由する空気の流れを維持することができる。
【0068】
以上説明した変形例2では、ヒートシンク360が取り込んだ熱を筐体の外部に放出する構成として、ヒートシンク360に空気を送るダクト370Bに、第1ファン330が配設される第1開口部371とは異なる第3開口部373Aと、第3開口部373Aから外部に立設され、ダクト370B内へ空気を送り込むための壁部374Bとを形成した。変形例2によれば、ファンの駆動が停止した場合であっても、壁部374Bに衝突した空気が第3開口部373Aを経てダクト370Bに取り込まれ、ヒートシンク360への空気の通過を維持できるため、筐体内を効率的に換気することができる。
【0069】
(実施の形態1の変形例3)
次に、本発明の実施の形態1の変形例3について、
図16~
図18を参照して説明する。
図16は、本発明の実施の形態1の変形例3にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
図17は、本発明の実施の形態1の変形例3にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
図18は、
図17に示すE-E線断面図である。本変形例3にかかる内視鏡システムは、上述した内視鏡システム1のダクト370をダクト370Cに変えた以外は、同じ構成である。以下、実施の形態1とは構成が異なるダクト370Cについて説明する。
【0070】
ダクト370Cは、ダクト370と同様に、基板321上に設けられ、ヒートシンク360を覆う。ダクト370Cは、段付きの箱状をなす。ダクト370Cには、第1開口部371と、第2開口部372と、第3開口部373とが形成される。
【0071】
ダクト370Cの第3開口部373の外縁には、壁部374Cが立設される。壁部374Cは、第3開口部373の形成面に対して垂直に延びる。壁部374Cは、第3開口部373の形成面と直交する方向からみた平面視で、第3開口部373の第2開口部372側の外縁を底とするU字状をなしている。具体的に、壁部374Cは、第2開口部372側に設けられる第1壁部374gと、第1壁部374gの一端側から第1開口部371側に延びる第2壁部374hと、第1壁部374gの他端側から第1開口部371側に延びる第3壁部374iとを有する。第1壁部374gは、第3開口部373の形成面に対して第1開口部371側に傾斜している。また、第2壁部374hおよび第3壁部374iは、第3開口部373の形成面に対して垂直に延びる。
【0072】
ここで、第1ファン330および第2ファン340が駆動している場合、筐体30には、気流F1が生じる(
図9参照)。
一方、第1ファン330の駆動が停止すると、第1開口部371からダクト370C内に進入する空気の流れが停滞する。この際、ダクト370Cでは、第3開口部373から空気が進入し、第2開口部372から放出される気流F2(
図9参照)が発生する。気流F2における空気は、筐体30内に進入した後、壁部374Cに衝突して第3開口部373側に流れ、ダクト370C内に進入する。筐体30内に入り込んだ空気と衝突させる位置に壁部374Cを形成することによって、ダクト370C内に空気を送り込むことができる。気流F2の発生によって、第1ファン330の駆動が停止した場合であっても、ヒートシンク360を経由する空気の流れを維持することができる。
【0073】
以上説明した変形例3では、ヒートシンク360が取り込んだ熱を筐体の外部に放出する構成として、ヒートシンク360に空気を送るダクト370Cに、第1ファン330が配設される第1開口部371とは異なる第3開口部373と、第3開口部373から外部に立設され、ダクト370C内へ空気を送り込むための壁部374Cとを形成した。変形例3によれば、ファンの駆動が停止した場合であっても、壁部374Cに衝突した空気が第3開口部373を経てダクト370Cに取り込まれ、ヒートシンク360への空気の通過を維持できるため、筐体内を効率的に換気することができる。
【0074】
また、変形例3によれば、第1壁部374gが第3開口部373に近付く態様で傾斜しているため、実施の形態1等の、第1壁部が第3開口部の形成面に対して垂直に延びる構成と比して、外部の空気をダクト370C内に効率的に取り込むことができる。
【0075】
(実施の形態1の変形例4)
次に、本発明の実施の形態1の変形例4について、
図19~
図21を参照して説明する。
図19は、本発明の実施の形態1の変形例4にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
図20は、本発明の実施の形態1の変形例4にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
図21は、
図20に示すF-F線断面図である。本変形例4にかかる内視鏡システムは、上述した内視鏡システム1のダクト370をダクト370Dに変えた以外は、同じ構成である。以下、実施の形態1とは構成が異なるダクト370Dについて説明する。
【0076】
ダクト370Dは、ダクト370と同様に、基板321上に設けられ、ヒートシンク360を覆う。ダクト370Dは、段付きの箱状をなす。ダクト370Dには、第1開口部371と、第2開口部372と、第3開口部373とが形成される。
【0077】
ダクト370Dの第3開口部373の外縁には、壁部374Dが立設される。壁部374Dは、第2開口部372側に設けられる第1壁部374aと、第1壁部374aの一端側から第1開口部371側に延びる第2壁部374bと、第1壁部374aの他端側から第1開口部371側に延びる第3壁部374cと、第1壁部374a、第2壁部374bおよび第3壁部374cの第3開口部373に連なる側と反対側の端部に連なり、第3開口部373を覆う蓋部374jとを有する。壁部374Dは、上述した壁部374に蓋部374jを設けた構成である。
【0078】
ここで、第1ファン330および第2ファン340が駆動している場合、筐体30には、気流F1が生じる(
図9参照)。
一方、第1ファン330の駆動が停止すると、第1開口部371からダクト370D内に進入する空気の流れが停滞する。この際、ダクト370Dでは、第3開口部373から空気が進入し、第2開口部372から放出される気流F2(
図9参照)が発生する。気流F2における空気は、筐体30内に進入した後、壁部374Dに衝突して第3開口部373側に流れ、ダクト370D内に進入する。壁部374Dによって空気を取り込むことによって、ダクト370D内に空気を送り込むことができる。気流F2の発生によって、第1ファン330の駆動が停止した場合であっても、ヒートシンク360を経由する空気の流れを維持することができる。
【0079】
以上説明した変形例4では、ヒートシンク360が取り込んだ熱を筐体の外部に放出する構成として、ヒートシンク360に空気を送るダクト370Dに、第1ファン330が配設される第1開口部371とは異なる第3開口部373と、第3開口部373から外部に立設され、ダクト370D内へ空気を送り込むための壁部374Dとを形成した。変形例4によれば、ファンの駆動が停止した場合であっても、壁部374Dに衝突した空気が第3開口部373を経てダクト370Dに取り込まれ、ヒートシンク360への空気の通過を維持できるため、筐体内を効率的に換気することができる。
【0080】
また、変形例4によれば、壁部374Dが蓋部374jを有し、この蓋部374jによって第3開口部373上を通過する空気を確実に取り込めるため、外部の空気をダクト370D内に一層効率的に取り込むことができる。
【0081】
(実施の形態1の変形例5)
次に、本発明の実施の形態1の変形例5について、
図22~
図24を参照して説明する。
図22は、本発明の実施の形態1の変形例5にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
図23は、本発明の実施の形態1の変形例5にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
図23は、
図22に示すG-G線断面図である。本変形例5にかかる内視鏡システムは、上述した内視鏡システム1のダクト370をダクト370Eに変えた以外は、同じ構成である。以下、実施の形態1とは構成が異なるダクト370Eについて説明する。
【0082】
ダクト370Eは、ダクト370と同様に、基板321上に設けられ、ヒートシンク360を覆う。ダクト370Eは、段付きの箱状をなす。ダクト370Eには、第1開口部371と、第2開口部372と、第3開口部373とが形成される。
【0083】
ダクト370Eの第3開口部373の外縁には、壁部374Eが立設される。壁部374Eは、第2開口部372側に設けられる第1壁部374gと、第1壁部374gの一端側から第1開口部371側に延びる第2壁部374hと、第1壁部374gの他端側から第1開口部371側に延びる第3壁部374iと、第1壁部374g、第2壁部374hおよび第3壁部374iの第3開口部373に連なる側と反対側の端部に連なり、第3開口部373を覆う蓋部374kとを有する。壁部374Eは、上述した壁部374Cに蓋部374kを設けた構成である。
【0084】
ここで、第1ファン330および第2ファン340が駆動している場合、筐体30には、気流F1が生じる(
図9参照)。
一方、第1ファン330の駆動が停止すると、第1開口部371からダクト370E内に進入する空気の流れが停滞する。この際、ダクト370Eでは、第3開口部373から空気が進入し、第2開口部372から放出される気流F2(
図9参照)が発生する。気流F2における空気は、筐体30内に進入した後、壁部374Eに衝突して第3開口部373側に流れ、ダクト370E内に進入する。筐体30内に入り込んだ空気と衝突させる位置に壁部374Eを形成することによって、ダクト370E内に空気を送り込むことができる。気流F2の発生によって、第1ファン330の駆動が停止した場合であっても、ヒートシンク360を経由する空気の流れを維持することができる。
【0085】
以上説明した変形例5では、ヒートシンク360が取り込んだ熱を筐体の外部に放出する構成として、ヒートシンク360に空気を送るダクト370Eに、第1ファン330が配設される第1開口部371とは異なる第3開口部373と、第3開口部373から外部に立設され、ダクト370E内へ空気を送り込むための壁部374Eとを形成した。変形例5によれば、ファンの駆動が停止した場合であっても、壁部374Eに衝突した空気が第3開口部373を経てダクト370Eに取り込まれ、ヒートシンク360への空気の通過を維持できるため、筐体内を効率的に換気することができる。
【0086】
また、変形例5によれば、壁部374Eが蓋部374kを有し、この蓋部374kによって第3開口部373上を通過する空気を確実に取り込めるため、外部の空気をダクト370E内に一層効率的に取り込むことができる。
【0087】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、
図25および
図26を参照して説明する。
図25は、本発明の実施の形態2にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられる冷却部の構成を説明する図である。
図26は、本発明の実施の形態2にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。本実施の形態2にかかる内視鏡システムは、上述した内視鏡システム1のダクト370をダクト370Fに変えた以外は、同じ構成である。以下、実施の形態1とは構成が異なるダクト370Fについて説明する。
【0088】
ダクト370Fは、ダクト370と同様に、基板321上に設けられ、ヒートシンク360を覆う。ダクト370Fは、段付きの箱状をなす。ダクト370Fには、第1開口部371と、第2開口部372と、第3開口部373と、第4開口部375とが形成される。第4開口部375は、外縁が矩形をなす開口を形成する。また、ダクト370Fの第3開口部373の外縁には、壁部374が立設される。
【0089】
第4開口部375は、ダクト370Fが基板321に配置された際に第1連通部30a側となる位置に形成される。具体的に、第4開口部375は、ダクト370Fにおける空気の流通経路(例えば、気流F1)において、第1開口部371よりも上流側に形成される。
【0090】
ここで、第1ファン330および第2ファン340が駆動している場合、筐体30には、気流F1が生じる(
図9参照)。
一方、第1ファン330の駆動が停止すると、第1開口部371からダクト370F内に進入する空気の流れが停滞する。この際、ダクト370Fでは、第3開口部373から空気が進入し、第2開口部372から放出される気流F2(
図9参照)が発生する。気流F2における空気は、筐体30内に進入した後、壁部374に衝突して第3開口部373側に流れ、ダクト370F内に進入する。壁部374によって空気を取り込むことによって、ダクト370F内に空気を送り込むことができる。気流F2の発生によって、第1ファン330の駆動が停止した場合であっても、ヒートシンク360を経由する空気の流れを維持することができる。
さらに、ダクト370Fには、第4開口部375から空気取り込まれる。このため、第3開口部373のみから空気を取り込む場合と比して、ダクト370Fが取り込める空気の量が増え、ヒートシンク360を通過させる空気量を増大させることができる。
【0091】
以上説明した実施の形態2では、ヒートシンク360が取り込んだ熱を筐体の外部に放出する構成として、ヒートシンク360に空気を送るダクト370Fに、第1ファン330が配設される第1開口部371とは異なる第3開口部373と、第3開口部373から外部に立設され、ダクト370F内へ空気を送り込むための壁部374とを形成した。実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、ファンの駆動が停止した場合であっても、壁部374に衝突した空気が第3開口部373を経てダクト370Fに取り込まれ、ヒートシンク360への空気の通過を維持できるため、筐体内を効率的に換気することができる。
【0092】
また、実施の形態2によれば、ダクト370Fに第4開口部375を形成し、この第4開口部375からも空気を取り込めるため、ダクト370F内を通過する空気量を増大し、一層効率的にヒートシンク360を冷却させることができる。
【0093】
(実施の形態2の変形例)
次に、本発明の実施の形態2の変形例について、
図27~
図29を参照して説明する。
図27は、本発明の実施の形態2の変形例にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す斜視図である。
図28は、本発明の実施の形態2の変形例にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられるダクトの構成を示す平面図である。
図29は、
図28に示すH-H線断面図である。本変形例にかかる内視鏡システムは、上述した実施の形態2のダクト370Fをダクト370Gに変えた以外は、同じ構成である。以下、実施の形態2とは構成が異なるダクト370Gについて説明する。
【0094】
ダクト370Gには、ダクト370Fと同様に、第1開口部371と、第2開口部372と、第3開口部373と、第4開口部375とが形成される。また、ダクト370Gの第3開口部373の外縁には、壁部374が立設される。
【0095】
ダクト370Gの第4開口部375の外縁には、凸部376が立設される。凸部376は、第4開口部375の外縁から、該第4開口部375の形成面に対して垂直に延びる。凸部376は、第4開口部375の少なくとも一部を取り囲む。
図27~
図29に示す凸部376は、第4開口部375の開口をなす矩形外縁のうちの3辺を相当する外縁から延びる。
【0096】
ここで、第1ファン330および第2ファン340が駆動している場合、筐体30には、気流F1が生じる(
図9参照)。
一方、第1ファン330の駆動が停止すると、第1開口部371からダクト370G内に進入する空気の流れが停滞する。この際、ダクト370Gでは、第3開口部373から空気が進入し、第2開口部372から放出される気流F2(
図9参照)が発生する。気流F2における空気は、筐体30内に進入した後、壁部374に衝突して第3開口部373側に流れ、ダクト370G内に進入する。壁部374によって空気を取り込むことによって、ダクト370G内に空気を送り込むことができる。気流F2の発生によって、第1ファン330の駆動が停止した場合であっても、ヒートシンク360を経由する空気の流れを維持することができる。
さらに、ダクト370Gには、第4開口部375から空気取り込まれる。このため、第3開口部373のみから空気を取り込む場合と比して、ダクト370Gが取り込める空気の量が増え、ヒートシンク360を通過させる空気量を増大させることができる。この際、凸部376によって第4開口部375付近を通過する空気を漏らさずに取り込めるため、外部の空気をダクト370G内に一層効率的に取り込むことができる。
【0097】
以上説明した変形例では、ヒートシンク360が取り込んだ熱を筐体の外部に放出する構成として、ヒートシンク360に空気を送るダクト370Gに、第1ファン330が配設される第1開口部371とは異なる第3開口部373と、第3開口部373から外部に立設され、ダクト370G内へ空気を送り込むための壁部374とを形成した。変形例によれば、ファンの駆動が停止した場合であっても、壁部374に衝突した空気が第3開口部373を経てダクト370Gに取り込まれ、ヒートシンク360への空気の通過を維持できるため、筐体内を効率的に換気することができる。
【0098】
また、本変形例によれば、ダクト370Gに第4開口部375を形成し、該第4開口部375の一部を取り囲む凸部376を設けたため、第4開口部375からも空気を取り込むことができ、その結果、ダクト370G内を通過する空気量を増大し、一層効率的にヒートシンク360を冷却させることができる。
【0099】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について、
図30を参照して説明する。
図30は、本発明の実施の形態3にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられる冷却部の構成を説明する図である。本実施の形態3にかかる内視鏡システムは、上述した内視鏡システム1における第1ファン330の配設角度を変えた以外は、同じ構成である。
【0100】
本実施の形態3において、第1ファン330は、送風方向(羽根の配設方向)が、第2ファン340の送風方向(羽根の配設方向)に対して45°傾斜して配置される。なお、ダクト370に空気を送り込むことができれば、45°に限らず、90°(垂直)以外の角度に設定してもよい。
【0101】
以上説明した実施の形態3においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、第1ファン330の送風方向を調整することによって、ダクト370の空気の取り入れ効率を向上させることができる。
【0102】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について、
図31を参照して説明する。
図31は、本発明の実施の形態4にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられる冷却部の構成を説明する図である。本実施の形態4にかかる内視鏡システムは、上述した内視鏡システム1における筐体30の構成を変えた以外は、同じ構成である。
【0103】
本実施の形態4において、筐体30Aには、ダクト370の第3開口部373に対向する壁面(内壁)に、筐体30Aの内部側に突出する段部301が形成される。段部301の形成によって、壁部374と筐体30Aの内壁との間の距離が小さくなり、壁部374と筐体30Aの内壁との間を通過する空気量を少なくすることができる。この結果、第3開口部373から取り込む空気量を増大させることができる。
【0104】
以上説明した実施の形態4においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、段部301の突出量を調整することによって、ダクト370の空気の取り入れ効率を調整することができる。
【0105】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について、
図32を参照して説明する。
図32は、本発明の実施の形態5にかかる内視鏡システムが備える処理装置に設けられる冷却部の構成を説明する図である。
【0106】
本実施の形態5において、筐体30の内壁とダクト370との間に、板状の部材324が配設される。部材324は、ダクト370の第3開口部373の形成面に対向する平面を有する。部材324の配設によって、壁部374と部材324との間の距離が、筐体30の内壁とダクト370との間の距離よりも小さくなり、第3開口部373から取り込む空気量を増大させることができる。
【0107】
以上説明した実施の形態5においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、部材324の位置や角度を調整することによって、ダクト370の空気の取り入れ効率を調整することができる。
【0108】
なお、上述した実施の形態1~5では、照明部3aが、処理装置3とは一体である例を説明したが、照明部3aおよび処理装置3が別体であって、例えば処理装置3の外部に光源部300、光源ドライバ310および照明制御部320が設けられているものであってもよい。この場合、冷却部3cは、発熱素子を有する各部に設けることができる。
【0109】
また、上述した実施の形態1~5では、第1開口部371、第2開口部372および第3開口部373は、それぞれ外縁が矩形や台形をなす開口を形成する例を説明したが、楕円や円等の開口を形成する構成としてもよい。
【0110】
また、上述した実施の形態1~5では、本発明にかかる内視鏡システムが、観察対象が被検体内の生体組織などである軟性の内視鏡2を用いた内視鏡システム1であるものとして説明したが、硬性の内視鏡や、材料の特性を観測する工業用の内視鏡、ファイバースコープ、光学視管などの光学内視鏡の接眼部にカメラヘッドを接続したものを用いた内視鏡システムであっても適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0111】
以上のように、本発明にかかる内視鏡用冷却装置は、ファンの駆動が停止した場合であっても、筐体内を効率的に換気するのに有用である。
【符号の説明】
【0112】
1 内視鏡システム
2 内視鏡
3 処理装置
3a 照明部
3b プロセッサ部
3c 冷却部
4 表示装置
21 挿入部
22 操作部
23 ユニバーサルコード
24 先端部
25 湾曲部
26 可撓管部
30、30A 筐体
30a 第1連通部
30b 第2連通部
31 画像処理部
32 入力部
33、350 制御部
34 記憶部
221 湾曲ノブ
222 処置具挿入部
223 スイッチ
241 ライトガイド
242 照明レンズ
243 光学系
244 撮像素子
244a 受光部
244b 読み出し部
245 集合ケーブル
300 光源部
301 段部
310 光源ドライバ
320 照明制御部
321~323 基板
324 部材
330 第1ファン
331 第1検出部
340 第2ファン
341 第2検出部
360 ヒートシンク
370、370A~370G ダクト
371 第1開口部
372 第2開口部
373、373A 第3開口部
374、374A~374E 壁部
374a、374d、374g 第1壁部
374b、374e、374h 第2壁部
374c、374f、374i 第3壁部
374j、374k 蓋部
375 第4開口部
376 凸部
F1、F2 気流