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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/02 20060101AFI20240315BHJP
   H04R 1/30 20060101ALI20240315BHJP
【FI】
H04R1/02 102Z
H04R1/30 A
H04R1/30 B
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2022516013
(86)(22)【出願日】2020-07-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-11
(86)【国際出願番号】 CN2020099771
(87)【国際公開番号】W WO2021051956
(87)【国際公開日】2021-03-25
【審査請求日】2022-03-11
(31)【優先権主張番号】201910894078.5
(32)【優先日】2019-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】518298061
【氏名又は名称】▲広▼州▲視▼▲叡▼▲電▼子科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIRUI ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.192,Kezhu Road,Science Park Guangzhou,Guang Dong,China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼ 燿彬
(72)【発明者】
【氏名】牛 永耀
(72)【発明者】
【氏名】袁 嘉斌
【審査官】中嶋 樹理
(56)【参考文献】
【文献】実開平03-086676(JP,U)
【文献】特開平08-047098(JP,A)
【文献】実開平02-084493(JP,U)
【文献】特開平03-274995(JP,A)
【文献】中国実用新案第204131695(CN,U)
【文献】特開平09-298788(JP,A)
【文献】実開昭53-066224(JP,U)
【文献】特開平04-326699(JP,A)
【文献】特開2006-319723(JP,A)
【文献】特開2015-019324(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第00744880(EP,A1)
【文献】特開平07-154886(JP,A)
【文献】特表2002-530031(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0265570(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/02
H04R 1/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端に収納チャンバが設けられるケースを含み、スピーカーと導音装置とを含む導音モジュールが前記収納チャンバ内に設けられ、前記導音装置が、スピーカーに接続される受音部と、音声を導出する導音体とを含み、前記受音部の端面に入音口が設けられ、前記受音部から離れた前記導音体の末端に出音口が設けられ、前記導音体の底部が取り付け基準面に位置し、前記受音部と前記導音体が前記取り付け基準面の同一側に位置し、かつ前記受音部の底部が前記取り付け基準面内又は前記取り付け基準面から所定の距離に位置し、前記導音体の末端の垂直方向の高さが前記受音部の垂直方向の高さより小さく、前記取り付け基準面における前記入音口の投影幅が、前記取り付け基準面における前記出音口の投影幅より小さく、
前記導音体は、相互に接続される第1部分と第2部分とを含み、前記第1部分が前記受音部に接続され、前記出音口が前記第1部分から離れた前記第2部分の一側に設けられ、
前記取り付け基準面における前記第1部分の垂直方向の高さが、前記入音口から前記出音口に向かって徐々に小さくなり、かつ、前記取り付け基準面における前記第2部分の垂直方向の高さ以上であり、
前記取り付け基準面における前記第1部分の投影幅が、前記入音口から前記出音口に向かって徐々に大きくなり、かつ、前記取り付け基準面における前記第2部分の投影幅より小さい
電子機器。
【請求項2】
前記取り付け基準面における前記第2部分の垂直方向の高さが等しく、前記取り付け基準面における前記第2部分の投影幅が等しい
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
一端に収納チャンバが設けられるケースを含み、スピーカーと導音装置とを含む導音モジュールが前記収納チャンバ内に設けられ、前記導音装置が、スピーカーに接続される受音部と、音声を導出する導音体とを含み、前記受音部の端面に入音口が設けられ、前記受音部から離れた前記導音体の末端に出音口が設けられ、前記導音体の底部が取り付け基準面に位置し、前記受音部と前記導音体が前記取り付け基準面の同一側に位置し、かつ前記受音部の底部が前記取り付け基準面内又は前記取り付け基準面から所定の距離に位置し、前記導音体の末端の垂直方向の高さが前記受音部の垂直方向の高さより小さく、
前記出音口に、前記出音口の外側壁を取り囲む制振発泡体と、前記出音口の末端に設けられるホーンメッシュとがさらに設けられる
電子機器。
【請求項4】
一端に収納チャンバが設けられるケースを含み、スピーカーと導音装置とを含む導音モジュールが前記収納チャンバ内に設けられ、前記導音装置が、スピーカーに接続される受音部と、音声を導出する導音体とを含み、前記受音部の端面に入音口が設けられ、前記受音部から離れた前記導音体の末端に出音口が設けられ、前記導音体の底部が取り付け基準面に位置し、前記受音部と前記導音体が前記取り付け基準面の同一側に位置し、かつ前記受音部の底部が前記取り付け基準面内又は前記取り付け基準面から所定の距離に位置し、前記導音体の末端の垂直方向の高さが前記受音部の垂直方向の高さより小さく、
前記入音口に接続されるイコライザー入音口を含み、前記スピーカーから発する音声を均一に伝送するためのイコライザーがさらに設けられ、
前記イコライザー入音口に複数の導音板が設けられ、前記導音板が等しい間隔で配置され、隣接する2つの前記導音板の間のスペーサーが前記イコライザーの入音孔を形成する
電子機器。
【請求項5】
一端に収納チャンバが設けられるケースを含み、スピーカーと導音装置とを含む導音モジュールが前記収納チャンバ内に設けられ、前記導音装置が、スピーカーに接続される受音部と、音声を導出する導音体とを含み、前記受音部の端面に入音口が設けられ、前記受音部から離れた前記導音体の末端に出音口が設けられ、前記導音体の底部が取り付け基準面に位置し、前記受音部と前記導音体が前記取り付け基準面の同一側に位置し、かつ前記受音部の底部が前記取り付け基準面内又は前記取り付け基準面から所定の距離に位置し、前記導音体の末端の垂直方向の高さが前記受音部の垂直方向の高さより小さく、
前記入音口に接続されるイコライザー入音口を含み、前記スピーカーから発する音声を均一に伝送するためのイコライザーがさらに設けられ、
前記イコライザーに、複数の型抜き孔がさらに設けられる
電子機器。
【請求項6】
一端に収納チャンバが設けられるケースを含み、スピーカーと導音装置とを含む導音モジュールが前記収納チャンバ内に設けられ、前記導音装置がL字型であり、入音部と出音部とを含み、前記入音部が前記スピーカーに接続され、前記入音部と前記出音部が連通し、前記入音部の入音口が前記出音部の出音口と並べて設けられ、前記入音部の入音口での高さが前記出音部の出音口での高さより大きく、
前記導音装置にイコライザーがさらに設けられ、前記イコライザーが、前記入音部の入音口と連通するイコライザー入音口、及び前記出音部の出音口と連通するイコライザー出音口を含み、
前記イコライザー入音口が、間隔を置いて複数設けられる入音孔を含み、前記入音孔が前記入音部の入音口と連通し、前記入音孔と前記イコライザー出音口の間で第1導音チャンネルを構成し、
前記イコライザーは、複数の導音構成を含み、隣接する前記導音構成の間で前記入音孔及び前記第1導音チャンネルを形成する
電子機器。
【請求項7】
前記導音装置の高さが、前記入音部の入音口から前記出音部の出音口に向かって小さくなる
請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記入音部の高さが、前記入音部の入音口から前記出音部の出音口に向かって小さくなる
請求項6又は7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記出音部が扁平状である
請求項6乃至8の何れかに記載の電子機器。
【請求項10】
前記出音部の厚さが、前記入音部の入音口から前記出音部の出音口に向かう方向に一定である
請求項6乃至9の何れかに記載の電子機器。
【請求項11】
前記出音部が、扁平のホーン状である
請求項6乃至10の何れかに記載の電子機器。
【請求項12】
前記入音部の上面と前記出音部の上面とのなす角が90°以上である
請求項6乃至11の何れかに記載の電子機器。
【請求項13】
前記導音構成が、第1板材と、前記第1板材の両側にそれぞれ設けられる傾斜仕切り板とを含み、前記第1板材及び前記第1板材の両側にそれぞれ設けられる前記傾斜仕切り板が、三角形を形成する
請求項6乃至12の何れかに記載の電子機器。
【請求項14】
前記第1板材及び前記第1板材の両側にそれぞれ設けられる前記傾斜仕切り板が、型抜き孔を有する中空の三角柱を取り囲んで形成する
請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
2つの前記傾斜仕切り板のなす角が鋭角である
請求項13又は14に記載の電子機器。
【請求項16】
前記入音孔が、前記イコライザー出音口と互いに垂直に設けられる
請求項6乃至15の何れかに記載の電子機器。
【請求項17】
前記イコライザー入音口の下面の高さが、前記出音部の出音口の下面の高さより大きい
請求項6乃至16の何れかに記載の電子機器。
【請求項18】
隣接する第1板材の間で前記イコライザーの入音孔を構成し、隣接する傾斜仕切り板のなす角内に前記イコライザー出音口を構成し、前記入音孔の幅が前記イコライザー出音口の幅より小さい
請求項15に記載の電子機器。
【請求項19】
前記入音部の入音口が、前記出音部の出音口と平行に設けられる
請求項6乃至18の何れかに記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2019年09月20に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が2019108940785で、発明の名称が「電子機器」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用することによって本願に組み込まれる。
本願は、スピーカー技術分野に関し、特に電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
スピーカーは、テレビやタブレット、タッチコントロール集積装置など多くのマルチメディア電子機器に設けられている出音部品で、ユーザの使用効果に関わる重要な部品です。スピーカーの出音口の位置は、直接最終的な音声出力品質に影響を与える。関連技術では、スピーカーの出音口は、一般的に電子機器の正面または下方に設けられており、出音口がマルチメディア電子機器の底部にある額縁の外側面に設けられている場合、音波は人間の耳に反射する前に地面に放出されるため、音質に大きな影響を与えることになる。そのため、音質を顕著に向上させるために、出音口は、マルチメディア電子機器の表示用の正面に設けられることが多い。
【0003】
図1は、関連技術における電子機器内のスピーカーの構成の模式図である。図1に示すように、電子機器1000は、例えばディスプレイスクリーンとケースモジュールとを含むテレビであってもよい。ディスプレイスクリーンの画像表示用の表面は、表示面1100であり、ケースモジュールは、ディスプレイスクリーンの周囲に取り囲まれる額縁とディスプレイスクリーンの後方のバックケースとを含む。電子機器1000のボトム額縁及びバックケースの間に収納チャンバ1200が設けられ、スピーカー1300がこの収納チャンバ1200に設けられ、音響の出音面と電子機器1000の正面とが基本的に揃えて、電子機器1000の正面から音声を出力することを実現している。
【0004】
しかしながら、上記形態では、スピーカー1300を設置するために十分なスペースを確保する必要があり、その結果、電子機器1000の表示領域を占有してしまったり、非常に幅広いボトム額縁を確保する必要があり、全体的なスタイリング効果に影響を与え、多すぎるスペースを占有してしまったりする。
【発明の概要】
【0005】
関連技術の上記欠点を解決するために、本出願の実施例の目的は、電子機器を提供することである。本出願の実施例は、電子機器を狭額縁にすることができる。
【0006】
本出願の一実施例では、一端に収納チャンバが設けられるケースを含み、スピーカーと導音装置とを含む導音モジュールが前記収納チャンバ内に設けられ、前記導音装置が、スピーカーに接続される受音部と、音声を導出する導音体とを含み、前記受音部の端面に入音口が設けられ、前記受音部から離れた前記導音体の末端に出音口が設けられ、前記導音体の底部が取り付け基準面に位置し、前記受音部と前記導音体が前記取り付け基準面の同一側に位置し、かつ前記受音部の底部が前記取り付け基準面内又は前記取り付け基準面から所定の距離に位置し、前記導音体の末端の垂直方向の高さが前記受音部の垂直方向の高さより小さい、電子機器を提供する。
【0007】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記取り付け基準面における前記入音口の投影幅が、前記取り付け基準面における前記出音口の投影幅より小さい。
【0008】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記導音体は、相互に接続される第1部分と第2部分とを含み、前記第1部分が前記受音部に接続され、前記出音口が前記第1部分から離れた前記第2部分の一側に設けられる。
【0009】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記取り付け基準面における前記第1部分の垂直方向の高さが、前記入音口から前記出音口に向かって徐々小さくなり、かつ、前記取り付け基準面における前記第2部分の垂直方向の高さ以上である。
【0010】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記取り付け基準面における受音部に接続される前記第1部分の箇所の投影幅が、前記取り付け基準面における前記第2部分に接続される第1部分の箇所の投影幅より大きく、かつ、前記取り付け基準面における前記第1部分の投影幅が、前記取り付け基準面における前記第2部分の投影幅より小さい。
【0011】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記取り付け基準面における前記第2部分の垂直方向の高さが等しく、前記取り付け基準面における前記第2部分の投影幅が等しい。
【0012】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記出音口に、前記出音口の外側壁を取り囲む制振発泡体と、前記出音口の末端に設けられるホーンメッシュとがさらに設けられる。
【0013】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記入音口に接続されるイコライザー入音口を含み、前記スピーカーから発する音声を均一に伝送するためのイコライザーがさらに設けられる。
【0014】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記イコライザー入音口に複数の導音板が設けられ、前記導音板が等しい間隔で配置され、隣接する2つの前記導音板の間のスペーサーが前記イコライザーの入音孔を形成する。
【0015】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記イコライザーに、複数の型抜き孔がさらに設けられる。
【0016】
本出願の別の一実施例では、一端に収納チャンバが設けられるケースを含み、スピーカーと導音装置とを含む導音モジュールが前記収納チャンバ内に設けられ、前記導音装置がL字型であり、入音部と出音部とを含み、前記入音部が前記スピーカーに接続され、前記入音部と前記出音部が連通し、前記入音部の入音口が前記出音部の出音口と並べて設けられ、前記入音部の入音口での高さが前記出音部の出音口での高さより大きい、電子機器を提供する。
【0017】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記導音装置の高さが、前記入音部の入音口に沿うように前記出音部の出音口に向かって小さくなる。
【0018】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記入音部の高さが、前記入音部の入音口に沿うように前記出音部の出音口に向かって小さくなる。
【0019】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記出音部が扁平状である。
【0020】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記出音部の厚さが、前記入音部の入音口に沿うように前記出音部の出音口に向かう方向に一定である。
【0021】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記出音部が、扁平のホーン状である。
【0022】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記入音部の上面と前記出音部の上面とのなす角が90°以上である。
【0023】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記導音装置にイコライザーがさらに設けられ、前記イコライザー入音口が前記入音部の入音口と連通し、前記イコライザー出音口が前記出音部の出音口と連通する。
【0024】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記イコライザー入音口が、間隔を置いて複数設けられる入音孔を含み、前記入音孔が前記入音部の入音口と連通し、前記入音孔と前記イコライザー出音口の間で第1導音チャンネルを構成する。
【0025】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記入音孔が縦方向で設けられる入音スリットである。
【0026】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記イコライザーは、複数の導音構成を含み、隣接する前記導音構成の間で前記入音孔及び前記第1導音チャンネルを形成する。
【0027】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記導音構成が、第1板材と、前記第1板材の両側にそれぞれ設けられる傾斜仕切り板とを含み、前記第1板材及び前記第1板材の両側にそれぞれ設けられる前記傾斜仕切り板が、三角形を形成する。
【0028】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記第1板材及び前記第1板材の両側にそれぞれ設けられる前記傾斜仕切り板が、型抜き孔を有する中空の三角柱を取り囲んで形成する。
【0029】
上記のような電子機器では、オプションとして、2つの前記傾斜仕切り板のなす角が鋭角である。
【0030】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記入音孔が、前記イコライザー出音口と互いに垂直する。
【0031】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記イコライザー入音口の下面の高さが、前記出音部の出音口の下面の高さより大きい。
【0032】
上記のような電子機器では、オプションとして、隣接する第1板材の間で前記イコライザーの入音孔を構成し、隣接する傾斜仕切り板のなす角内に前記イコライザー出音口を構成し、前記入音孔の幅が前記イコライザー出音口の幅より小さい。
【0033】
上記のような電子機器では、オプションとして、前記入音部の入音口が、前記出音部の出音口と平行する。
【0034】
本出願で提供される電子機器は、一端に収納チャンバが設けられるケースを含み、スピーカーと導音装置とを含む導音モジュールが収納チャンバ内に設けられ、導音装置が、スピーカーに接続される受音部と、音声を導出する導音体とを含み、受音部の端面に入音口が設けられ、受音部から離れた導音体の末端に出音口が設けられ、導音体の底部が取り付け基準面に位置し、受音部と導音体が取り付け基準面の同一側に位置し、かつ受音部の底部が取り付け基準面内又は取り付け基準面から所定の距離に位置し、導音部の末端の垂直方向の高さが受音部の垂直方向の高さより小さい。上記のように設置することで、本出願の電子機器は、使用時に、導音部の末端の垂直方向の高さが受音部の垂直方向の高さより小さいことにより、電子機器の出音口一側の額縁を狭くして、狭額縁を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
本出願の実施例または関連技術の技術的手段をより明確に説明するために、実施例で使用される図面または関連技術の説明を以下で簡単に説明する。以下で説明される図面は、本出願のいくつかの実施例であり、当業者にとって当該技術分野から逸脱することなくこれらの図面に基づいて他の図面を得ることが明らかである。
図1図1は、関連技術における電子機器内のスピーカーの構成の模式図である。
図2図2は、本出願の一実施例に係る電子機器内のスピーカーの構成の模式図である。
図3図3は、本出願の一実施の形態に係る第1画角での導音モジュールの構成の模式図である。
図4図4は、本出願の一実施の形態に係る第2画角での導音モジュールの構成の模式図である。
図5図5は、本出願の一実施の形態に係る導音モジュールの分解斜視図である。
図6図6は、本出願の一実施の形態に係る導音モジュールの、導音装置のフロントケースを取り外した後の構成の模式図である。
図7図7は、本出願の一実施の形態に係る導音装置の構成の模式図である。
図8図8は、本出願の他の実施の形態に係る電子機器内のスピーカーの構成の模式図である。
図9図9は、本出願の他の実施の形態に係る第1画角での導音モジュールの構成の模式図である。
図10図10は、本出願の他の実施の形態に係る第2画角での導音モジュールの構成の模式図である。
図11図11は、本出願の他の実施の形態に係る導音モジュールの内部構成の模式図である。
図12図12は、本出願の他の実施の形態に係る導音装置の構成の模式図である。
【符号の説明】
【0036】
1000 電子機器、
1100 表示面、
1200 収納チャンバ、
1300 スピーカー、
2000 電子機器、
2100 収納チャンバ、
2200 スピーカー、
2210 スピーカーケース、
2220 ホーン、
2300 導音装置、
2310 受音部、
2311 入音口、
2312 端面、
2313 ねじ、
2320 導音体、
2321 出音口、
2322 第1部分、
2323 第2部分、
2330 制振発泡体、
2340 ホーンメッシュ、
2350 イコライザー、
2351 イコライザー入音口、
2352 イコライザー出音口、
2353 導音板、
2354 型抜き孔、
2360 導音装置フロントケース、
2370 導音装置リアケース、
2371 係合溝、
2372 係合穴、
2400 ホーンブラケット、
2500 バックライトモジュール、
2600 ディスプレイスクリーン、
2700 下額縁、
3000 取り付け基準面、
4000 電子機器、
4100 収納チャンバ、
4200 スピーカー、
4221 スピーカーケース、
4222 ホーン、
4300 導音装置、
4310 入音部、
4311 入音口、
4320 出音部、
4321 出音口、
4330 イコライザー、
4331 イコライザー入音口、
43310 入音孔、
4332 イコライザー出音口、
4333 導音構成、
43331 第1板材、
43332 傾斜仕切り板、
4334 型抜き孔、
4400 ホーンブラケット、
4500 バックライトモジュール、
4600 ディスプレイ、
4700 下額縁。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本出願の実施例における目的、技術的手段および利点をより明確にするためには、本出願の実施例における技術的手段を、本出願の実施例における図面と共に明確かつ完全に説明する。当然、説明される実施例は、本出願の実施例の全てではなく一部だけである。
【0038】
本発明の実施例に基づいて、当業者によって創造的な工夫を経ることなく得られる他のすべての実施例は本出願によって保護される範囲に含まれる。下記の実施例及び実施例における特徴は、矛盾しない場合、組み合わせることができる。
【0039】
スピーカーは、テレビやタブレット、タッチコントロール集積装置など多くのマルチメディア電子機器に設けられている出音部品で、ユーザの使用効果に関わる重要な部品です。一般的に、電子機器のユーザ側の前面は主に表示領域であり、スピーカーの出音口が電子機器の前面に設けられる場合は、額縁の幅を適切に大きくする必要がある。このとき、表示領域の面積を確保しようとすると、電子機器全体の体積が大きくなり、電子機器全体の体積を大きくしないと表示領域の一部を占有してしまう。関連技術では、額縁幅を広げず、表示領域の面積を占有さずに前面からの音声出力を実現する提案は行われていない。
【0040】
上記問題を解決するために、本出願は、導音装置、導音モジュール及びこの導音モジュールを有する電子機器を提供する。図2は、本出願の一実施の形態に係る電子機器内のスピーカーの構成の模式図であり、図3は、本出願の一実施の形態に係る第1画角での導音モジュールの構成の模式図であり、図4は、本出願の一実施の形態に係る第2画角での導音モジュールの構成の模式図であり、図5は、本出願の一実施の形態に係る導音モジュールの分解斜視図であり、図6は、本出願の一実施の形態に係る導音モジュールの、導音装置のフロントケースを取り外した後の構成の模式図であり、図7は、本出願の一実施の形態に係る導音装置の構成の模式図である。
【0041】
まず、本出願に係る名称について、以下のように説明する。
【0042】
「取り付け基準面」とは、電子機器組み立て時に基準面として、かつ電子機器の表示面に垂直する参照平面である。例えば、電子機器を立設して取り付ける場合、この取り付け基準面は、取り付け後の電子機器全体の最下部がちょうど接するような水平面とし、表示面は、この取り付け基準面に垂直に設置するように立設されたものとする。「垂直」とは、取り付け基準面に垂直な方向であることを意味する。上記の表示面と基準面の関係の定義により、表示面は垂直方向に沿って延びていると判断できる。
【0043】
図2に示すように、本実施例における一実施の形態に係る電子機器2000は、表示モジュール、ケース、ケースに設けられるメイン基板及び各種類のアクセサリ(例えばスピーカー、表示指示灯、各種類のインターフェースなど)を含み、表示モジュールは、バックライトモジュール2500とディスプレイスクリーン2600とを含み、バックライトモジュール2500は、ケースの前面に設けられ、ケースの裏面との間に収納チャンバ2100が形成され、収納チャンバ2100にホーンブラケット2400と導音モジュールとが設けられ、導音モジュールは、スピーカー2200と導音装置2300とを含み、スピーカー2200は、収納チャンバ2100におけるケースの下額縁2700に近い側に設けられ、スピーカー2200は、ホーンブラケット2400上に固定的に設けられ、オプションとして、スピーカー2200の固定は、ボルト接続や係止接続などの手段と合わせるリフティング方法によって行うことができる。例えば、ホーンブラケット2400に、スピーカー2200を固定するための係合溝を設け、スピーカー2200の上端貫通孔係止接続部を係合溝に固定してもよい。
【0044】
導音装置2300は、スピーカー2200に接続される受音部2310と、声音を導出するように構成される導音体2320とを含み、受音部2310の端面に入音口2311が設けられ、受音部2310から離れた導音体2320の末端に出音口2321が設けられ、導音体2320の底部が取り付け基準面3000に位置し、受音部2310と導音体2320は、取り付け基準面3000の同一側に位置し、かつ受音部2310の底部が取り付け基準面3000内又は取り付け基準面3000から所定の距離に位置し、導音体2320の末端の垂直方向の高さが受音部2310の垂直方向の高さより小さい。
【0045】
ここで、垂直方向の高さとは、取り付け基準面3000に垂直な方向における高さである。
【0046】
オプションとして、スピーカー2200は、具体的に、スピーカーケース2210と、スピーカーケース2210の下部に設けられるホーン2220とを含み、ホーン2220から音声が伝えられる。受音部2310の構成は、スピーカーケース2210におけるホーン2220が設けられた側に合わせることができる。オプションとして、受音部2310は、導音体2320の始端に形成され、スピーカーケース2210におけるホーン2220が設けられた側面に合わせる端面2312を有し、この端面2312に入音口2311が設けられている。受音部2310は、この端面2312によってスピーカーケース2210の表面に当接して、入音口2311とホーン2220を揃え、受音部2310とスピーカーケース2210がねじ2313又はクリックによって接続される。導音体2320内に、入音口2311に連通する音響チャンバが形成され、このように、ホーン2220から出力された声音がすべて入音口2311を介して出音口に伝えることができる。
【0047】
受音部2310の端面に入音口2311が設けられ、受音部2310から離れた導音体2320の末端に出音口2321が設けられ、導音体2320内の音響チャンバの一端が、入音口2311に連通し、他端が出音口に連通する。これにより、ホーン2220から発する声音を導音体2320内の音響チャンバを介して出音口に導出して出力する。
【0048】
受音部2310と導音体2320がいずれも取り付け基準面3000の同一側に位置する。本実施例では、取り付け基準面3000が図2に示す水平面であり、受音部2310の底部が取り付け基準面3000上に位置する(即ち、受音部の最底部の点、線や面が取り付け基準面内に位置する)こと、又は取り付け基準面3000との間に所定の距離が設けられ、導音体2320の底部が取り付け基準面3000上に位置する(即ち、導音体の最底部の点、線や面が取り付け基準面内に位置する)ことができる。スピーカー2200が接続された受音部2310の端面が、導音体2320の末端の端面(即ち、受音部から離れた導音体の一端)に対して平行することも、一定の角度を有することもでき、入音口2311と出音口が平行するか、又は上記の一定の角度を有するようにすることができる。本実施の形態では、これについて限定されない。さらに、本実施形態では、導音体2320の末端の垂直方向の高さは、受音部2310の垂直方向の高さより小さい。言い換えれば、上記の「垂向」の定義によると、基本面3000に垂直な方向に、導音体における出音口が設けられた末端の高さが、入音口2311が設けられた受音部の高さより小さいことである。そして、ここでいう高さとは、導音体の末端の外輪郭の垂直方向の最大寸法と、受音部の外輪郭の垂直方向の最大寸法をそれぞれ意味する。
【0049】
なお、導音体2320の具体的な形状は、受音部2310及び出音口2321の位置に関しているとともに、レイアウトを最適化するために電子機器内の各素子間の相対的な位置が十分に考慮されている。しかし、レイアウトのさらなる最適化をどのようにしも、入音口が設けられた導音体2320の端部が占める垂直方向の空間を、受音部が占める垂直方向の空間よりも小さく設定することで、出音口を額縁の表示面と同じ側である前面に設けることが可能となり、より良い音質を確保することができるとともに、占める垂直方向の空間が小さいため、狭額縁の設計要件を満たすこともできる。これにより、電子機器の表示領域に影響を与えることなく、電子機器が占める全体の空間を小さくすることが可能となり、ユーザの取り付けや使用上の利便性を高めることができる。
【0050】
採用される本実施例に係る導音装置2300の電子機器のレイアウトにおいて、スピーカー2200は、ディスプレイスクリーン2600の背面側とケースで囲まれた空間、またはディスプレイスクリーン2600の底部における後部のケースに近い空間に設けることができ、これらの場所は他の素子により使用されない空間が多く、電子機器全体の体積の増加にはつながらず、さらに本実施例の導音装置2300によってスピーカー2200の音声を表示面のある前面側に伝送することで、音質効果を確保し、レイアウト、音質効果及び狭額縁のデザインの両立の困難さを解決している。電子機器2000の前面額縁の具体的な高さは、出音口2321の高さによって制限される。好ましくは、本実施例の導音装置2300を含む電子機器では、フロントサウンドアウトレットによって音量音質を確保しつつ、額縁の高さを1.5~5mmにすることができ、視覚的な狭額縁を実現することができる。
【0051】
電子機器に導音装置2300が追加されるため、導音装置2300による声音の伝導作用により、スピーカー2200が発する音波を強める効果を奏することもでき、これによって音波が伝わる距離を長くすることができる。
【0052】
選択可能な実施の形態では、入音口2311の取り付け基準面3000における投影幅は、出音口2321の取り付け基準面3000における投影幅より小さいものである。ここで、投影幅とは図2における紙面方向に垂直する長さである。
【0053】
以上のように設置することによって、導音装置2300内の狭い空間から広い空間へと音波が徐々に伝送していくため、音波の到達範囲が広がり、音声の伝送の指向性が高まっている。
【0054】
オプションとして、本実施の形態における導音体2320は、相互に接続される第1部分2322と第2部分2323とを含み、第1部分2322は受音部2310に接続され、出音口2321は第2部分2323における第1部分2322から離れた側に設けられている。
【0055】
ここで、取り付け基準面3000における第1部分2322の垂直方向の高さが、入音口2311から出音口2321に向かって徐々小さくなり、かつ、取り付け基準面3000における第1部分2322の垂直方向の高さが、取り付け基準面3000における第2部分2323の垂直方向の高さ以上である。
【0056】
第1部分2322の取り付け基準面3000における投影幅が、入音口2311から出音口2321に向かって徐々大きくなり、かつ、第1部分2322の取り付け基準面3000における投影幅が、第2部分2323の取り付け基準面3000における投影幅より小さいものである。
【0057】
第1部分2322の垂直方向の高さが徐々に低くなるように設定される構成によって、音波を垂直方向に圧縮することができ、第1部分2322の幅が徐々に大きくなるように設定される構成によって、第1部分2322の内面でスムーズな移行を実現して行き止まりを回避することができるので、導音体2320内での音波の伝送を容易にし、伝送時の音量損失を低減することができる。
【0058】
オプションとして、本実施形態では、取り付け基準面3000における第2部分2323の垂直方向の高さがどこでも等しいものである。オプションとして、取り付け基準面3000における第2部分2323の垂直方向の高さがある方向に沿って変化していくが、具体的な場合は、工学的な実現によって決定される。取り付け基準面3000における第2部分2323の投影幅がどこでも等しく、又はほぼ等しく、又はある方向に変化していくことを示しているが、具体的な場合は、工学的な実現によって決定される。
【0059】
オプションとして、第2部分2323は、上述した略矩形状に設けられており、電子機器の収納チャンバ2100の加工を容易にし、加工の難易度を下げて生産性を向上させるとともに、電子機器への取り付けを容易にすることができる。
【0060】
本実施の形態では、出音口2321の外縁に制振発泡体2330が設けられるとともに、この出音口2321にホーンメッシュ2340が設けられ、ここで、制振発泡体2330は、ホーン2220と電子機器との間の機械的振動を緩和するために、出音口2321の外壁を取り囲み、接着などの手段で出音口2321の外壁に接合することができ、ホーンメッシュ22340は、出音口2321の末端に設けられている。以上のように設置することによって、振動減衰と均等な声音出力の作用を実現することができる。
【0061】
オプションとして、本実施の形態の導音装置2300は、イコライザー2350をさらに含み、イコライザー2350は、入音口2311に接続されるイコライザー入音口2351を含み、イコライザー2350は、スピーカー2200が発する声音を均等に伝送するように設けられている。
【0062】
即ち、イコライザー入音口2351が受音部2310の入音口2311と連通し、イコライザー出音口2352が導音体2320の出音口2321と連通する。ここで、イコライザー入音口2351とイコライザー出音口2352の間に一定の角度、例えば90°を有してもよい。即ち、本実施例は、イコライザー2350によってスピーカー2200が発する音声を垂直方向に圧縮し、水平方向に拡散することができる。イコライザー2350は、導音体2320の受音部2310に近い側に設置でき、導音体2320の第1部分2322内に設置できる。
【0063】
イコライザー入音口2351に複数の導音板2353が設けられ、導音板2353が等しい間隔で配置され、隣接する2つの導音板2353間のスペーサーがイコライザーの入音孔を形成している。均等に配置された導音板2353を設けることで、イコライザー2350内で様々な周波数の音波が均等に分布するようにすることが可能となり、導音体2320に音波が均等に入り、導音体2320内のどこでも一定の音量を実現することができる。
【0064】
本実施形態では、イコライザー2350と第1部分2322とは一体的に成形することができ、また、成形工程の実施を容易にするために、イコライザー2350には複数の型抜き孔2354が設けられており、イコライザー出音口2352は、隣接する2つの型抜き孔2354の間に形成されている。
【0065】
オプションとして、図5は、本出願の一実施例に係る導音モジュールの分解斜視図である。図5を参照して下さい。選択可能な一実施の形態では、本実施例の導音装置2300は、2つの部品を組み合わせて形成されていてもよく、導音装置2300は、導音装置フロントケース2360と導音装置リアケース2370とで構成されており、導音板2353は、導音装置フロントケース2360と導音装置リアケース2370のいずれかに設けられていてもよく、本実施例では、導音板2353は、導音装置リアケース2370に設けられていてもよい。導音装置フロントケース2360と導音装置リアケース2370は、係止接続によって接続・固定されているため、取り付けや取り外しが容易である。
【0066】
オプションとして、実施例における導音装置フロントケース2360と導音装置リアケース2370に、嵌合するクランプ部が設けられており、クランプ部は、具体的には、導音装置リアケース2370の縁に設けられ、かつ導音装置リアケース2370に沿って延びる係合溝2371を含み、クランプ部は、導音装置リアケース2370に設けられた係合穴2372をさらに含み、導音装置フロントケース2360には、上記係合溝2371及び係合穴2372に合わせる係合構造が設けられているので、導音装置フロントケース2360と導音装置リアケース2370との間の固定的な接続を係合によって実現することができるようになっている。
【0067】
図8は、本出願の他の実施の形態に係る電子機器内のスピーカーの構成の模式図であり、図9は、本出願の他の一実施の形態に係る第1の画角での導音モジュールの構成の模式図であり、図10は、本出願の他の一実施の形態に係る第2画角での導音モジュールの構成の模式図であり、図11は、本出願の他の一実施の形態に係る導音モジュールの内部構成の模式図であり、図12は、本出願の他の一実施の形態に係る導音装置の構成の模式図である。
【0068】
図8に示すように、本実施例の他の一実施の形態に係る電子機器4000は、下端に収納チャンバ4100が設けられるケースを含み、スピーカー4200と導音装置4300とを含む導音モジュールが収納チャンバ4100内に設けられ、導音装置4300が、図8に示す方向にほぼL字型であり、入音部4310と出音部4320とを含み、入音部4310と出音部4320が連通し、入音部4310の入音口4311が出音部4320の出音口4321と並べて設けられ、入音部4310の入音口4311での高さが出音部4320の出音口4321での高さより大きい。
オプションとして、図8から図12に示すように、電子機器4000は、ケースに設けられたバックライトモジュール4500と、ケースの表面に設けられたディスプレイ4600とを含み、バックライトモジュール4500が、ケースにおけるディスプレイ4600に近い一端に設けられ、ケースの他端との間に収納チャンバ4100が設けられ、収納チャンバ4100内にホーンブラケット4400とスピーカー4200とが設けられ、スピーカー4200が収納チャンバ4100におけるケースの下額縁4700に近い側に設けられ、スピーカー4200がホーンブラケット4400に固定的に設けられ、オプションとして、スピーカー4200の固定は、ボルト接続や係止接続などの手段と合わせるリフティング方法によって行うことができる。
【0069】
スピーカー4200は、具体的に、スピーカーケース4210と、スピーカーケース4210の下部に設けられるホーン4220とを含み、導音装置4300の入音口がホーン4222に接続されることで、ホーン4222が発する声音を導出することができる。
【0070】
導音装置4300は、入音部4310の上面と出音部4320の上面とのなす角が90°以上となるようにL字型に湾曲している。すなわち、図8に示す角度から見る入音部4310と出音部4320との接続がほぼL字型に形成され、つまり、電子機器の厚さの方向に沿って、導音装置4300の高さが徐々に減少してL字型を形成するか、又は導音装置4300の高さがL字型を形成するために、その途中のどこか、例えば入音部4310と出音部4320の接続で段差がついている。導音装置4300は、声音が導入する入音部4310と、声音が導出する出音部4320とを含み、入音部4310が図示の平面における導音装置4300の右側に位置し、出音部4320が図示の平面における導音装置4300の左側に位置し、入音部4310と出音部4320が連通して、音声の伝播を実現する。
【0071】
本実施形態では、入音部4310の入音口4311が出音部4320の出音口4321に平行することで、声音の水平の伝播を確保することができるとともに、入音部4310の入音口4311での高さを出音部4320の出音口4321での高さより大きくすることで、出音部が出音口4321での高さが比較的低くなり、出音口4321を額縁の表示面と同一側の前面に設けることができ、良い音質を確保しており、垂直方向のスペースの占有が非常に小さいため、狭額縁の設計要件を満たすことができ、電子機器の表示領域に影響を与えることなく、電子機器の全体的な占有をより小さくし、ユーザが設置したり使用したりするのに便利である。入音部4310の入音口4311が出音部4320の出音口4321に平行し、入音部4310の入音口4311での高さが出音部4320の出音口4321での高さより大きいのは、主に、水平方向の音声の伝播が変わらないようにするとともに、高さ方向に大きな落差を持つため、電子機器の前面にホーン4222の出口を長尺状のマイクロスリットに形成することができる。本実施例では、入音部4310の入音口4311と出音部4320の出音口4321が互いに平行することは、具体的に、入音部4310の入音口4311と出音部4320の出音口4321が並べて設けられることである。具体的な工程による実施例では、入音部4310の入音口4311と出音部4320の出音口4321は平行に設けられてもよいし、入音部4310の入音口4311と出音部4320の出音口4321は、水平方向の音声の伝送を妨げない限り、やや傾斜している。
【0072】
採用される本実施例に係る導音装置4300の電子機器のレイアウトにおいて、スピーカー4200は、ディスプレイスクリーンの背面側とケースで囲まれた空間、またはディスプレイスクリーンの底部における後部のケースに近い空間に設けることができ、これらの場所は他の素子により使用されない空間が多く、電子機器全体の体積の増加にはつながらず、さらに本実施例の導音装置4300によってスピーカー4200の音声を表示面のある前面側に伝送することで、音質効果を確保し、レイアウト、音質効果及び狭額縁のデザインの両立の困難さを解決している。電子機器の前面額縁の具体的な高さは、出音口4321の高さによって制限される。好ましくは、本実施例の導音装置4300の電子機器では、フロントサウンドアウトレットによって音量音質を確保しつつ、額縁の高さを1.5~5mmにすることができ、視覚的な狭額縁を実現することができる。
【0073】
本実施例の手段によって、導音装置4300は、スピーカー2200が発する音波を強める効果を奏することもでき、これによって音波が伝わる距離を長くすることができる。
【0074】
以下で、本実施の形態の導音装置4300について、さらに詳細な説明を行う。
【0075】
導音装置4300の高さが、入音部4310の入音口4311に沿うように出音部4320の出音口4321に向かって小さくなる。
【0076】
オプションとして、上記実施の形態において、入音部4310の高さが、入音部4310の入音口4311に沿うように出音部4320の出音口4321に向かって小さくなる。
【0077】
以上のように設置することによって、音声を徐々に導音装置4300に集まって、音声効果を強める作用を実現することができるとともに、導音装置4300の高さが徐々に減少することにより、音声が最初に圧縮され、音声の能力が集中して集まられるとともに、導音装置4300の内面がスムーズな移行を実現して、行き止まりを回避することができ、伝播時の音量損失の低減に寄与することができる。
【0078】
本実施形態では、出音部4320が扁平状であるため、音声を強めることに貢献している。
【0079】
オプションとして、図8に示すように、上記の扁平状とは、例えば、出音部4320の全体の厚さが入音部4310の厚さより小さいことを意味し、例えば入音部4310の入音口4311に沿って出音部4320の出音口4321に向かう方向に、出音部4320の厚さが一定になるようにしている。このように設けることで、音声の伝送や電子機器でのマッチング構造の加工が容易になる。
【0080】
本実施の形態における出音部4320が、具体的に扁平のホーン状になることができ、音声の拡散が容易になり、音声効果を高めることができる。出音部4320は、ラッパを形成する扁平なホーン状であり、集まった音を圧縮して、扁平なホーン状の出音部4320で拡声することで、音声効果を高めながら、音声の指向性を向上させる。
【0081】
導音装置4300内にイコライザー4330がさらに設けられ、イコライザー4330のイコライザー入音口4331が入音部4310の入音口4311と連通し、イコライザー出音口4332が出音部4320の出音口4321と連通する。イコライザー4330により、導音装置4300に入る音声を導音装置4300に均一に分散することができる。
【0082】
オプションとして、イコライザー入音口4331は、間隔を置いて複数設けられる入音孔43310を含み、入音孔43310が入音部4310の入音口4311と連通し、入音孔43310とイコライザー出音口4332の間で第1の導音チャンネルを構成する。イコライザー4330に入った声音が、異なる第1の導音チャンネルを通って、導音装置4300の内部の全ての部分に均一に伝送される。
【0083】
オプションとして、入音孔43310が縦方向で設けられる入音スリットである。入音孔43310の縦方向で設けられる入音スリットは、様々な周波数の音声をより均一化すると同時に、音声の初期圧縮を可能にする。
【0084】
本実施形態では、イコライザー4330は、複数の導音構成4333を含み、隣接する導音構成4333間に入音孔43310及び第1の導音チャンネルを形成する。
【0085】
オプションとして、導音構成4333が、第1板材43331と、第1板材43331の両側にそれぞれ設けられる傾斜仕切り板43332とを含み、第1板材43331及び第1板材43331の両側にそれぞれ設けられる傾斜仕切り板43332が三角形を形成する。
【0086】
第1板材43331及び第1板材43331の両側にそれぞれ設けられる傾斜仕切り板43332が、型抜き孔4334を有する中空の三角柱を取り囲んで形成する。型抜き孔4334を設けることで、加工を容易にし、加工効率を高めることができる。
【0087】
オプションとして、隣接する第1板材43331間にイコライザーの入音孔43310を構成し、隣接する傾斜仕切り板43332の夾角の間にイコライザー出音口4332を構成する。2つの傾斜仕切り板43332間の夾角が鋭角であるため、イコライザー入音口4331の幅がイコライザー出音口4332の幅より小さい。入音孔43310で最初に圧縮された音声は、第1の導音チャンネルの前半部分でさらに圧縮され、イコライザー入音口4331の幅がイコライザー出音口4332の幅よりも小さいため、第1の導音チャンネルの出口が入口よりも大きいことがわかる。これにより、第1の導音チャンネル全体もホーン状になり、圧縮された音声が第1チャンネルで伝送された後,初期の拡声効果が得られる。そして、扁平なホーン状の出音部4320に入って再度拡声され、音声効果や音声の指向性をさらに高めることができる。
【0088】
本実施形態では、入音孔43310とイコライザー出音口4332とを互いに垂直にすることができ、音声の圧縮効果を高めることができる。
【0089】
イコライザー入音口4331での下面の高さが、出音部4320の出音口4321での下面の高さよりも大きく、イコライザー入音口4331及び出音部4320の出音口4321での高さの差を大きくして、出音部4320の薄肉化を容易にしている。
【0090】
以上のように設置することにより、音波はイコライザー内の狭い空間から広い空間へと徐々に伝播して、音波の伝播範囲が広がる。
【0091】
本願の実施例の説明では、「中心」、「縦」、「横」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「
前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計方向」、「逆時計方向」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」という用語が示す方位や位置関係は、添付図面に示された方位や位置関係に基づくものであり、本願の実施例の説明を容易にし、簡略化することのみを目的としており、言及された装置や素子が特定の方位を持ち、特定の方位で構成・動作しなければならないことを示したり、示唆したりするものではないため、これは本願の実施例の制限として解釈されるものではない。
【0092】
本出願の実施例では、特に明示的に規定や限定をしない限り、「取り付け」、「接続」、「連結」、「固定」などの用語は、広義的に理解されるものとする。例えば、固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であるか、または一体化してもよい。直接な接続であってもよいし、中間媒体を介した間接的な接続であってもよい。2つの素子の内部の連通、または2つの素子の相互作用の関係であってもよい。当業者にとって、本願の実施例における上記の用語の具体的な意味は、具体の場合に応じて理解することができる。
【0093】
なお、本出願の実施例の説明では、「第1」および「第2」という用語は、異なる構成要素の説明を容易にするためにのみ使用されており、順序関係や相対的な重要性を示したり示唆すること、又は指示される技術的特徴の数が暗に示されることとは理解されない。したがって、「第1」および「第2」により限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的または暗示的に含むことができる。
【0094】
最後に、上記の各実施例は、本願発明の技術的手段を説明すること過ぎないものであり、それを限定するものではないことに留意すべきである。上記の各実施例を参照して本願発明を詳細に説明したにもかかわらず、上記の各実施例で説明した技術的手段を修正したり、その技術的特徴の一部または全部を同等のものに置き換えたりすることが依然として可能であり、これらの修正または置き換えが本願発明の技術的手段の本質を逸脱しないことは、当業者であれば理解できるはずである。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本出願の実施例で提供される電子機器は、一端に収納チャンバが設けられるケースを含み、スピーカーと導音装置とを含む導音モジュールが収納チャンバ内に設けられ、導音装置が、スピーカーに接続される受音部と、音声を導出する導音体とを含み、受音部の端面に入音口が設けられ、受音部から離れた導音体の末端に出音口が設けられ、導音体の底部が取り付け基準面に位置し、受音部と導音体が取り付け基準面の同一側に位置し、かつ受音部の底部が取り付け基準面内又は取り付け基準面から所定の距離に位置し、導音部の末端の垂直方向の高さが受音部の垂直方向の高さより小さい。上記のように設置することで、本出願の電子機器は、使用中で、導音部の末端の垂直方向の高さが受音部の垂直方向の高さより小さいことにより、電子機器の出音口一側の額縁を狭くして、狭額縁を実現する。
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