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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240315BHJP
【FI】
A24F40/40
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022547019
(86)(22)【出願日】2021-11-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-30
(86)【国際出願番号】 KR2021017183
(87)【国際公開番号】W WO2022114704
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2022-08-01
(31)【優先権主張番号】10-2020-0159111
(32)【優先日】2020-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、チョンソプ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミンキョ
(72)【発明者】
【氏名】パク、チュヨン
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ピョンソン
(72)【発明者】
【氏名】クォン、ヨンソ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ナムヒョン
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0208817(US,A1)
【文献】実開昭61-096939(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2010/0063408(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0186758(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0027228(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1流路が形成されているコンテナと、
前記コンテナの上側に配置され、底面に前記第1流路と連通する第1吐出口が形成されているコンテナヘッドと、
前記コンテナヘッドにピボット可能に連結され、第2流路が形成されたマウスピースと、
前記マウスピースから外部に突出した延長部、及び、前記延長部の末端から延びて前記マウスピースとの間に空間を形成する第1シーリング面を有するシーリングキャップと、を含み、
前記マウスピースがピボット動作して第1位置に位置すれば、前記シーリングキャップが前記第1吐出口を閉鎖し、前記マウスピースがピボット動作して第2位置に位置すれば、前記シーリングキャップが前記第1吐出口を開放して前記第2流路が前記第1吐出口と連通する、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記コンテナヘッドに固定され、前記マウスピースに連結され、前記第2位置に向かって前記マウスピースを移動させるスプリングをさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記延長部は、前記マウスピースの下側に延び、
前記第1シーリング面は、前記延長部の下端で外面を構成し、前記マウスピースが第1位置に位置すれば、前記第1吐出口を閉鎖する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記第1シーリング面は、
前記マウスピースのピボット方向に対応する曲率半径を有する第1ラウンド部を含む、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記第1ラウンド部の曲率半径の中心は、前記ピボット方向の中心に隣接した位置に位置する、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記シーリングキャップは弾性素材を含み、前記マウスピースが第1位置に位置するとき、前記第1吐出口を押圧する、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記第1シーリング面は前記延長部の下端から前記マウスピースの後側に延びる、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記コンテナヘッドの底面から突出して前記第1吐出口を取り囲み、前記マウスピースがピボット動作して前記第1位置に位置すれば、前記シーリングキャップと密着し、前記マウスピースがピボット動作して前記第2位置に位置すれば、前記マウスピースの後面と密着するガスケットをさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記マウスピースは、前記第2流路の一端に位置し、前記第2位置にピボット動作すれば、前記第1吐出口と接触する第2吸入口と、前記第2吸入口の周囲で外面を構成するシーリング面と、を含み、前記マウスピースは、前記マウスピースのピボット方向に対応する曲率半径を有する部分を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記第2流路は、前記マウスピースがピボット動作して前記第2位置に位置すれば、上下方向に延びるように配置される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記マウスピースは、上下方向に垂直な方向に延びるピボット中心を有する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記マウスピースは、
前記第2流路の一端に位置し、前記マウスピースが前記第2位置にピボット動作すれば、前記第1吐出口と接触する吸入口と、
前記第2流路の他端に位置する第2吐出口と、を含み、
前記マウスピースのピボット中心から前記第2吐出口までの距離は、前記ピボット中心から前記吸入口までの距離より長い、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
第1流路が形成されているコンテナと、
前記コンテナの上側に配置され、底面に前記第1流路と連通する第1吐出口が形成されているコンテナヘッドと、
前記コンテナヘッドにピボット可能に連結され、第2流路が形成されたマウスピースと、
前記マウスピースから外部に突出したシーリングキャップと、
前記コンテナが挿入される収容空間を有するハウジングと、を含み、
前記マウスピースがピボット動作して第1位置に位置すれば、前記シーリングキャップが前記第1吐出口を閉鎖し、前記マウスピースがピボット動作して第2位置に位置すれば、前記シーリングキャップが前記第1吐出口を開放して前記第2流路が前記第1吐出口と連通し、
前記ハウジングの上部は、前記上部の陥没部に対応する着座部を有し、前記着座部は、前記マウスピースがピボット動作して前記第1位置に位置すれば、前記マウスピースが着座するように前記マウスピースに対応する形状を有する、エアロゾル生成装置。
【請求項14】
前記マウスピースの側面に内側に陥没して着脱溝が形成され、前記着座部は、前記着脱溝と着脱可能になるように、前記着座部の側面から内側に突出した着脱突起を含む、請求項13に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項15】
前記ハウジングの上部を取り囲み、前記マウスピースを収容するためのオープニングを有するアッパーケースをさらに含み、
前記マウスピースがピボット動作して前記第1位置に位置すれば、前記マウスピースが前記オープニングを閉鎖する、請求項13に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項16】
前記マウスピースがピボット動作して前記第1位置に位置すれば、前記第2流路が前記アッパーケースの内側に配置される、請求項15に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを介して媒質または物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であることができる。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/またはコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が遂行されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の目的は、媒質及び/または気化前製剤が外部空気に露出されることによって変質されることを防止し、最適の品質を維持するエアロゾル生成装置を提供することである。
【0004】
本開示の他の目的は、エアロゾルの吸入の際にユーザーに便宜を提供することである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、カートリッジの内部の構成を外部環境から保護することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するための本開示の一側面によれば、第1流路が形成されているコンテナと、前記コンテナの上側に配置され、底面に前記第1流路と連通する第1吐出口が形成されているコンテナヘッドと、前記コンテナヘッドにピボット可能に連結され、第2流路が形成されたマウスピースと、前記マウスピースから外部に突出したシーリングキャップとを含み、前記マウスピースがピボット動作して第1位置に位置すれば、前記シーリングキャップが前記第1吐出口を閉鎖し、前記マウスピースがピボット動作して第2位置に位置すれば、前記シーリングキャップが前記第1吐出口を開放して前記第2流路が前記第1吐出口と連通する、エアロゾル生成装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、媒質及び/または気化前製剤が外部空気に露出されることによって変質されることを防止して最適の品質を維持することができる。
【0008】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、エアロゾルの吸入の際にユーザーに便宜を提供することができる。
【0009】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、カートリッジの内部の構成を外部環境から保護することができる。
【0010】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【0011】
本開示の前記及び他の目的、特徴及び他の特徴は添付図面を参照する以降の詳細な説明から明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図5】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図10】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図11】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。図面を参照する説明の簡潔さのために、同一または類似の構成要素は同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0014】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみのためのものであり、特別な意味または役割を有するものではない。
【0015】
本開示において、当業者によく知られているものは簡潔さのために省略する。添付図面は多様な技術的特徴を容易に理解することができるようにするためのものであり、ここで開示する実施例は添付図面に限定されないことを理解しなければならない。したがって、本開示は、添付図面に具体的に開示したものに加えて、すべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0016】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0017】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0018】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0019】
以下、図1図3及び図5及び図6に示す直交座標系を基準にエアロゾル生成装置の方向を定義する。直交座標系で、x軸方向はエアロゾル生成装置の左右方向と定義することができる。ここで、原点を基準に、+xに向かう方向は左側方向を、-xに向かう方向は右側方向を意味することができる。そして、y軸方向はエアロゾル生成装置の前後方向と定義することができる。ここで、原点を基準に、+yに向かう方向は前側方向を、-yに向かう方向は後側方向を意味することができる。そして、z軸方向はエアロゾル生成装置の上下方向と定義することができる。ここで、原点を基準に、+zに向かう方向は上側方向を、-yに向かう方向は下側方向を意味することができる。
【0020】
図1及び図2を参照すると、ハウジング10は内部に収容空間11を有することができ、一面が開放することができる。アッパーケース20はハウジング10の上部(以下、上部ハウジング13)に装着されることができる。アッパーケース20は上部ハウジング13を取り囲むことができる。オープニングOはアッパーケース20が上下に開口することによって形成されることができる。オープニングOは収容空間11と連通することができる。カートリッジ30はハウジング10が有する収容空間11に挿入されることができる。エアロゾルはカートリッジ30の内部で生成され、カートリッジ30の内部を通過して外部に排出されることができる。
【0021】
オープニングOはアッパーケース20の上面21に形成されることができる。アッパーケース20の上面21はハウジング10の上側に配置されることができる。アッパーケース20の側面22は上面21の周囲に沿って延びることができる。アッパーケース20の側面22は上部ハウジング13の側面を取り囲むことができる。ヘッドカバー23はアッパーケース20の上面21の一部であり、コンテナヘッド33の上部をカバーすることができる。
【0022】
装着溝27はアッパーケース20の側面22の内側に形成されることができる。装着突起17は装着溝27に挿入されるように上部ハウジング13から外側方向に突出することができる。装着突起17と装着溝27とは互いに対応する位置に形成されることができる。装着突起17と装着溝27とはそれぞれ複数が形成されることができる。
【0023】
カートリッジ30は、第1コンテナ31と第2コンテナ32とを含むことができる。例えば、第1コンテナ31は液体を収容するチャンバーを含むことができる。第2コンテナ32は媒質を収容するチャンバーを含むことができる。第2コンテナ32は第1コンテナ31に回転可能に連結または結合されることができる。第2コンテナ32は第1コンテナ31の上側に配置されることができる。第1コンテナ31と第2コンテナ32とは互いにほぼ同じ直径を有することができる。
【0024】
第1ガイドスリット316は第1コンテナ31の外周面に形成されることができる。第1ガイドスリット316は第1コンテナ31の外周面から内側に陥没して形成されることができる。第1ガイドスリット316は上下方向に長く延設されることができる。第1ガイドスリット316は第1コンテナ31の外周面の上端から下端まで延びることができる。第1コンテナ31の外周面は第1コンテナ31の外向面または第1コンテナ31の外側面と言える。
【0025】
第2ガイドスリット326は第2コンテナ32の外周面に形成されることができる。第2ガイドスリット326は第2コンテナ32の外周面から内側に陥没して形成されることができる。第2ガイドスリット326は上下方向に長く延設されることができる。第2ガイドスリット326は第2コンテナ32の外周面の所定の高さから下端まで延びることができる。第2コンテナ32の外周面は第2コンテナ32の外向面または第2コンテナ32の外側面と言える。
【0026】
第2コンテナ32が回転して所定の位置に位置すれば、第2ガイドスリット326は第1ガイドスリット316と一列に整列されることができる。この位置で、第2ガイドスリット326の下端は第1ガイドスリット316の上端と連結されることができる。
【0027】
第2ガイドスリット326は、下側に行くほど徐々に広くなる部分を含むことができる。第2ガイドスリット326は第2コンテナ32の下端で最大幅を有することができる。第2ガイドスリット326は下端から上側に行くほど幅が徐々に小さくなり、所定の高さから一定した幅を維持することができる。第2ガイドスリット326の下端の幅は第1ガイドスリット316の上端の幅と同一であることができる。第1ガイドスリット316は下端の幅及び/または上端の幅が一番大きいことができる。
【0028】
第1ガイドスリット316は第1コンテナ31の円周方向に沿って複数が配列されることができる。第2ガイドスリット326は第2コンテナ32の円周方向に沿って複数が配列されることができる。
【0029】
ガイドスリット316、326はガイドチャネルまたはガイド溝と言える。
【0030】
固定溝317は第1コンテナ31の外周面から内側に陥没して形成されることができる。固定溝317は第1ガイドスリット316から離隔した位置に形成されることができる。収容空間11の下部に形成された固定突起117は固定溝317に挿入されることができる(図3参照)。
【0031】
一方、カートリッジ30は、第2コンテナ32の上側に位置するコンテナヘッド33を含むことができる。コンテナヘッド33は第2コンテナ32の外周面に沿って上側に延びることができる。コンテナヘッド33は上側部が開放した形状を有することができる。コンテナヘッド33は側面部の一部が開放することができる。コンテナヘッド33は上側部と側面部とが「L」字形に連続して開放することができる。
【0032】
係合突起337はコンテナヘッド33の一側面から外側に突設されることができる。係合突起337は収容空間11の上側に形成された係合溝137に係合されることができる(図5参照)。
【0033】
一方、カートリッジ30は、コンテナヘッド33にピボット可能に連結または結合されるマウスピース34を含むことができる。マウスピース34は、内部に吸入流路343(図3参照)が形成されることができる。吸入流路343は第2吸入口341及び第2吐出口342と連通することができる(図5参照)。吸入流路343は、便宜上流路343あるいは第2流路343と言える。
【0034】
マウスピース34はコンテナヘッド33の開口した部分から外部に露出されることができる。マウスピース34が収容空間11に挿入されれば、マウスピース34はアッパーケース20のオープニングOを通して外部に露出されることができる。マウスピース34はオープニングOに対応する形状を含むことができる。マウスピース34はオープニングOの内側でピボット動作することができる。
【0035】
シーリングキャップ35はマウスピース34から外部に突出することができる。シーリングキャップ35はマウスピース34の一側に結合されることができる。シーリングキャップ35はマウスピース34のピボット方向に突出するように配置されることができる。
【0036】
着座部14は上部ハウジング13に形成されることができる。着座部14は上部ハウジング13から下側に陥没することができる。着座部14はマウスピース34に対応する形状を有することができる。カートリッジ30が収容空間11内に配置されているとき、マウスピース34がピボット動作して一定の位置に到逹すれば、マウスピース34は着座部14に着座して収容されることができる。
【0037】
着脱溝347はマウスピース34の側面から内側に陥没して形成されることができる。着脱突起147は着座部14の側面から内側に突設されることができる。着脱突起147は着脱溝347に着脱可能に挿入されることができる。マウスピース34がピボット動作して着座部14に着座すれば、着脱突起147は着脱溝347に挿入され、マウスピース34は着座した位置に固定されることができる。マウスピース34が反対方向にピボット動作すれば、着脱突起147は着脱溝347から分離され、マウスピース34は着座部14から離脱することができる。
【0038】
ダイヤル43はハウジング10の内部に回転可能に配置されることができる。ダイヤル43は、少なくとも一部がハウジング10の外部に露出されることができる。ダイヤル43は上部ハウジング13に隣接して配置されることができる。ダイヤル43は回転して第2コンテナ32を回転させることができる。
【0039】
図3を参照すると、カートリッジ30はハウジング10の収容空間11(図2参照)に上下方向に長く挿入されることができる。バッテリー50はハウジング10の内部に収容され、収容空間11と並んで配置されることができる。ギアアセンブリー40はハウジング10の内部に収容され、バッテリー50の上側に配置されることができる。着座部14は収容空間11と並んで配置されることができる。着座部14はバッテリー50の上側に配置されることができる。
【0040】
第1コンテナ31は、内部に液状チャンバー311と、蒸発チャンバー312とを含むことができる。気化前製剤は液状チャンバー311に収容されることができる。芯313は蒸発チャンバー312の内部に配置されることができる。芯313は前後方向に長く形成されることができる。ヒーター314は蒸発チャンバー312の内部に配置されることができる。ヒーター314は芯313の周辺に配置されて芯313を加熱することができる。ヒーター314は芯313を取り囲み、コイル形状を有することができる。
【0041】
気化前製剤は液状チャンバー311から芯313に吸収され、蒸発チャンバー312に流入することができる。ヒーター314は芯313を加熱することで、芯313に吸収された気化前製剤を蒸発させてエアロゾルを形成させることができる。
【0042】
蒸発流路318は蒸発チャンバー312と連通することができる。蒸発流路318は蒸発チャンバー312の上側に形成されることができる。蒸発流路318は芯313及びヒーター314の上側に位置することができる。蒸発流路318は上下方向に長く配置されたコンテナ軸325の長手方向に位置することができる。
【0043】
第2コンテナ32は互いに区分された複数のチャンバー321、322を含むことができる。複数のチャンバー321、322のそれぞれは第1顆粒チャンバー321と第2顆粒チャンバー322と言える。以下では、便宜上第1及び第2顆粒チャンバー321、322についてのみ説明するが、第2コンテナ32は個数の制限なしに互いに区分された複数のチャンバー321、322、...を含むことができる。例えば、複数のチャンバー321、322、...は4個であってもよい。
【0044】
第2コンテナ32は上下方向に長く配置されたコンテナ軸325を中心に回転することができる。複数のチャンバー321、322はコンテナ軸325を中心に第2コンテナ32の回転方向に沿って配列されることができる。媒質は複数のチャンバー321、322の内部に収容されることができる。コンテナ軸325は第2コンテナ32の回転軸と言える。
【0045】
下部チャンバーホール323は第1顆粒チャンバー321の下部に形成されることができる。下部チャンバーホール323は第2顆粒チャンバー322の下部に形成されることができる。上部チャンバーホール324は第1顆粒チャンバー321の上部に形成されることができる。上部チャンバーホール324は第2顆粒チャンバー322の上部に形成されることができる。
【0046】
第1コンテナ31と第2コンテナ32とは第1連結流路319を介して互いに連結されることができる。第1連結流路319は第1コンテナ31と第2コンテナ32との間に位置することができる。第1連結流路319は蒸発流路318の上側に位置して蒸発流路318と連通することができる。
【0047】
第2コンテナ32が回転するのに伴い、第1連結流路319は第2コンテナ32の複数のチャンバー321、322のうちいずれか一つと連結されることができる。第1連結流路319は第1顆粒チャンバー321の下部に形成された下部チャンバーホール323と連結されることができる。第1連結流路319は第2顆粒チャンバー322の下部に形成された下部チャンバーホール323と連結されることができる。
【0048】
複数のチャンバーのうち、第1連結流路319と連結されていない残りのチャンバーまたはチャンバー等(以下、残りのチャンバー)は密閉され、外部から空気の流入を遮断することができる。残りのチャンバーに形成されたホールは閉鎖されることができる。
【0049】
第1コンテナ31の下部には第1吸入口301(図4参照)が形成されることができる。第2コンテナ32の上部には第1吐出口302が形成されることができる。第1吸入口301は蒸発チャンバー312と連通することができる。蒸発チャンバー312は第1吸入口301の上側に位置することができる。第1吐出口302は上部チャンバーホール324と連通することができる。第1吐出口302は上部チャンバーホール324の上側に位置することができる。第2連結流路329(図5参照)は第1吐出口302及び上部チャンバーホール324と連結されることができる。第2連結流路329は第1吐出口及び上部チャンバーホール324の間に位置することができる。第1吐出口302は第2吸入口341と向き合い、吸入流路343と連通することができる。ユーザーはマウスピース34を介して空気を吸入することができる。空気は第1吐出口302を通して上側に吐き出されることができる。カートリッジ30の内部に形成された流路は第1流路またはカートリッジ流路と言える。第1流路は第1吸入口301及び第1吐出口302と連通することができる。第1吸入口301に流入した空気は第1流路を通して第1吐出口302に吐き出されることができる。第1流路は、第2コンテナ32の複数のチャンバーのうちのいずれか一つと第1コンテナ31の内部に形成された流路とが連結されることによって形成されることができる。
【0050】
カートリッジ30が収容空間11に挿入されれば、アッパーケース20のヘッドカバー23はコンテナヘッド33の上側に配置されることができる。ヘッドカバー23はコンテナヘッド33の上部をカバーすることができる。
【0051】
したがって、カートリッジ30が収容空間11の外部に離脱することを防止することができる。
【0052】
固定突起117は収容空間11の下部に配置され、収容空間11の内側に突設されることができる。カートリッジ30が収容空間11に挿入されれば、固定突起117は固定溝317(図2参照)に挿入されることができる。
【0053】
したがって、第2コンテナ32が収容空間11内で回転するとき、第1コンテナ31が一緒に回転せず、位置が固定されることができる。
【0054】
係合溝137はハウジング10の収容空間11の上側に形成されることができる。カートリッジ30が収容空間11に挿入されれば、係合突起337は係合溝137に係合されることができる(図5参照)。
【0055】
したがって、ユーザーは、カートリッジ30を収容空間11内に挿入するとき、カートリッジ30を正確な位置に配列することができる。
【0056】
したがって、収容空間11内で第2コンテナ32が回転するとき、コンテナヘッド33は第2コンテナ32と一緒に回転せず、位置が固定されることができる。
【0057】
ギアアセンブリー40は第2コンテナ32を回転させることができる。ギアアセンブリー40はハウジング10の内部に設けられることができる。ギアアセンブリー40は、カートリッジギア41、ダイヤルギア42、及びダイヤル43のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0058】
ダイヤルギア42はハウジングの内部に設けられることができる。ダイヤルギア42は第2コンテナ32の回転軸と並んでいる回転軸を有することができる。ダイヤルギア42及び/またはダイヤル43の回転軸はダイヤル軸45と言える。ダイヤルギア42のダイヤル軸45はコンテナ軸325と並んで配置されることができる。ダイヤルギア42はバッテリー50の上側に配置されることができる。ダイヤルギア42はカートリッジ30の側面に隣接して配置されることができる。ダイヤルギア42は第2コンテナ32の側面に隣接して配置されることができる。
【0059】
ダイヤルギア42はダイヤル43を回転させることによって回転することができる。ダイヤルギア42はモーター(図示せず)から動力を受けて回転することができる。
【0060】
ダイヤルギア42は第2コンテナ32と噛み合って回転することができる。ダイヤルギア42は第2コンテナ32の外周面と直接噛み合って回転することができる。
【0061】
カートリッジギア41はハウジング10の内部に回転可能に設けられることができる。カートリッジギア41は第2コンテナ32と同軸上に位置することができる。
【0062】
カートリッジギア41は内周面の内側に空間を形成するリング形状を有することができる。カートリッジギア41の内周面は収容空間11を取り囲むように配置されることができる。カートリッジギア41の内周面は第2コンテナ32の外周面と噛み合って回転することができる。ダイヤルギア42はカートリッジギア41の外周面と噛み合って回転することができる。カートリッジギア41の内周面はカートリッジギア41の内向面またはカートリッジギア41の内側面と言える。
【0063】
ダイヤル43はハウジング10の内部に設けられることができる。ダイヤル43は、少なくとも一部がハウジング10の外部に露出されることができる。ダイヤル43はダイヤルギア42と同軸上に位置することができる。ダイヤル43はダイヤル軸45を中心にダイヤルギア42とともに回転することができる。ダイヤル軸45はコンテナ軸325と並んで配置されることができる。
【0064】
したがって、ユーザーはハウジング10の外部でダイヤル43を回転させることで、第2コンテナ32を回転させることができる。
【0065】
ダイヤル43は上部ハウジング13に設けられることができる。ダイヤル43はバッテリー50の上側に設けられることができる。
【0066】
したがって、ユーザーがエアロゾル生成装置を握った状態で便利にダイヤル43を回転させることができる。
【0067】
ロータリースイッチ44はダイヤルギア42及び/またはダイヤル43と同軸上に設けられることができる。ロータリースイッチ44はバッテリー50の上側に配置されることができる。ロータリースイッチ44は、ダイヤルギア42及び/またはダイヤル43が回転することによる位置を感知して第2コンテナ32の位置を感知することができる。
【0068】
したがって、制御部70は、ロータリースイッチ44を介して、第1連結流路319及び第1吐出口302が複数の顆粒チャンバーのうちどの顆粒チャンバーと連通しているかを感知することができる。
【0069】
バッテリー50は収容空間11の側面に配置されることができる。バッテリー50は収容空間11及び/またはカートリッジ30と並んで配置されることができる。バッテリー50はダイヤルギア42の回転軸の長手方向においてダイヤルギア42及び収容空間11に隣接して配置されることができる。
【0070】
したがって、バッテリー50の容量確保のためにバッテリー50の容積が増加しても、製品が不必要に長くならず、ユーザーの手の大きさに合うようにコンパクトな構造を有することができる。
【0071】
したがって、バッテリー50の上下側に、ギアアセンブリー40、着座部14、流動感知センサー60、振動モーター90などの構成を配置することができる空間を確保することができる。
【0072】
流動感知センサー60はバッテリー50の下側に配置されることができる。流動感知センサー60は収容空間11の下部側面と向き合うように配置されることができる。センシングホール61は流動感知センサー60と収容空間11との間に形成されることができる。流動感知センサー60は、第1吸入口301を通してカートリッジ30に流入する空気の流動を感知することができる。
【0073】
着座部14はバッテリー50の上側の上部ハウジング13に形成されることができる。着座部14はダイヤルギア42及びダイヤル43の上側に位置することができる。着座部14はダイヤルギア42の回転軸の長手方向においてダイヤルギア42及び/またはダイヤル43の上側に位置することができる。
【0074】
ソケット80はハウジング10の一面に設けられることができる。ソケット80は充電端子と連結され、バッテリー50などに電力を供給することができる。
【0075】
振動モーター90はハウジング10の内部に収容されることができる。振動モーターはハウジング10の下部に配置されることができる。振動モーター90は制御部70に隣接して設けられることができる。制御部70はバッテリー50の下側に配置されることができる。
【0076】
制御部70はハウジング10の下部に収容されることができる。制御部70は収容空間11の下側に配置されることができる。制御部70は、ヒーター314、ロータリースイッチ44、バッテリー50、流動感知センサー60、ソケット80、振動モーター90などの構成要素と電気的に連結されることができる。制御部70は電気的に連結された構成要素の動作を制御することができる。
【0077】
制御部70はヒーター314が芯313を加熱するように制御してエアロゾルを生成することができる。制御部70は流動感知センサー60を作動させることができる。制御部70は、流動感知センサー60が空気の流動を感知した情報に応じて内部構成要素の動作を制御することができる。制御部70はロータリースイッチ44から電気信号を受けることができる。制御部70は、ロータリースイッチ44から受ける電気信号に応じて各種の構成要素の動作を制御することができる。制御部70は振動モーター90を動作させてユーザーに振動を伝達することができる。
【0078】
図4を参照すると、第1コンテナ31は外面を構成するシリンダー310を含むことができる。液状チャンバー311はシリンダー310の内部に形成されることができる。蒸発流路318はシリンダー310の内側に形成されることができる。蒸発流路318は上下方向に延びた蒸発管3180の内側に形成されることができる。蒸発管3180は液状チャンバー311によって取り囲まれることができる。
【0079】
蒸発ハウジング3120は蒸発管3180の下側に延びることができる。蒸発ハウジング3120の下部は半径外側方向に延びてシリンダー310と連結されることができる。蒸発チャンバー312は蒸発ハウジング3120の内側に形成されることができる。蒸発チャンバー312は蒸発流路318と上下に連結されることができる。
【0080】
芯313は蒸発ハウジング3120の内側に配置されることができる。ヒーター314は蒸発ハウジング3120の内側に配置されることができる。ヒーター314は巻かれて芯313を取り囲むことができる。
【0081】
芯ホール3121は蒸発ハウジング3120に形成されることで、液状チャンバー311と蒸発チャンバー312とを連結することができる。芯313は芯ホール3121に挿入されることができる。気化前製剤は芯ホール3121を通して芯313を濡らすことができる。
【0082】
栓36はカートリッジ30の底面を構成することができる。栓36は第1コンテナ31の下部に配置されることができる。栓36はシリンダー310の下部をカバーすることができる。栓36の外面は、上側に丸く延びてシリンダー310の外周面と連結されることができる。シリンダー310の外周面はシリンダー310の外向面またはシリンダー310の外側面と言える。
【0083】
第1吸入口301は栓36を貫いて形成されることができる。第1吸入口301は蒸発チャンバー312と連結されることができる。
【0084】
第1延長部362は栓36の底361から上側に延びて第1吸入口301を取り囲むことができる。第1延長部362は栓36の底361に対して段差を形成することができる。
【0085】
したがって、液状チャンバー311から漏出した気化前製剤が第1吸入口301を通してカートリッジ30の外部に流出することを防止することができる。
【0086】
連結部365は栓36の外周部から上側に延びることができる。連結部365は円周方向に延びることができる。連結部365はシリンダー310の下部の内周面に嵌合されることができる。
【0087】
リム367は連結部365から上側に突出することができる。リム367はシリンダー310の内周面から内側に離隔することができる。
【0088】
下部シーラント37または下部シール37は栓36と蒸発チャンバー312との間に配置されることができる。下部シール37は蒸発ハウジング3120と一緒に蒸発チャンバー312を区画することができる。蒸発流入口371は下部シール37を上下に貫いて形成されることができる。蒸発流入口371は第1吸入口301と蒸発チャンバー312との間に位置し、第1吸入口301及び蒸発チャンバー312と連結されることができる。
【0089】
第2延長部372は下部シール37から上側に延びて蒸発流入口371を取り囲むことができる。第2延長部372は下部シール37の底面に対して段差を形成することができる。
【0090】
したがって、液状チャンバー311から漏出した気化前製剤が蒸発流入口371及び第1吸入口301を通してカートリッジ30の外部に流出することを防止することができる。
【0091】
上部リム375は下部シール37の外周部から上側に延びることができる。リブ3122は蒸発ハウジング3120の下側に延びることができる。上部リム375はリブ3122とシリンダー310の内周面との間に差し込まれることができる。
【0092】
下部リム377は下部シール37の外周部から下側に延びることができる。下部リム377は栓36に形成されたリム367とシリンダー310の内周面との間に差し込まれることができる。
【0093】
上部リム375と下部リム377の外周面とは連続した面を形成することができる。上部リム375及び下部リム377はシリンダー310の内周面に接触することができる。シリンダー310の内周面はシリンダー310の内向面またはシリンダー310の内側面と言える。
【0094】
以下、図3及び図4を参照して、ユーザーがマウスピース34を介して空気を吸入する場合、空気及びエアロゾルの流動を説明する。
【0095】
ユーザーがマウスピース34を介して空気を吸入すれば、空気はハウジング10の外部から流入してハウジング10とカートリッジ30との間の収容空間11を通過することができる。収容空間11とカートリッジ30との間を通過した空気は第1吸入口301を通して第1コンテナ31の内部の蒸発チャンバー312に流入することができる。流入した空気は、蒸発チャンバー312内のエアロゾルと一緒に蒸発流路318を通過することができる。蒸発流路318を通過したエアロゾルは第1連結流路319及び下部チャンバーホール323を順に経て第2顆粒チャンバー322に流入することができる。エアロゾルは第2顆粒チャンバー322の内部の媒質を通過し、上部チャンバーホール324及び第1吐出口302を順に通過することができる。第1吐出口302を通過したエアロゾルは第2吸入口341に流入し、吸入流路343を通過して第2吐出口343を通して上側に吐き出されることができる。
【0096】
図5及び図6を参照すると、カートリッジギア41は、第2ガイドスリット326に挿入される内周突起416を含むことができる。内周突起416はカートリッジギア41の内周面から内側に突設されることができる。内周突起416は第2ガイドスリット326と噛み合ってカートリッジギア41及び第2コンテナ32を一緒に回転させることができる。
【0097】
第2ガイドスリット326は第2コンテナ32の回転軸の長手方向に延びることができる。第2ガイドスリット326は内周突起416に沿ってカートリッジ30を上下方向にガイドすることができる。カートリッジ30が収容空間11に挿入されれば、内周突起416が第2ガイドスリット326の上端にかかることができる。第2ガイドスリット326の上端はカートリッジ30が下側にそれ以上移動することができないように制限するストッパー(stopper)として機能することができる。
【0098】
第1ガイドスリット316は第2ガイドスリット326の長手方向に延びることができる。第1ガイドスリット316と第2ガイドスリット326とは連続した面を形成し、内周突起416に沿ってカートリッジ30を上下方向にガイドすることができる。
【0099】
マウスピース34はコンテナヘッド33にピボット可能に連結または結合されることができる。図5はマウスピース34がピボット動作して第1位置に位置する場合を示し、図6はマウスピース34がピボット動作して第2位置に位置する場合を示す。
【0100】
以下、図5を参照して、マウスピース34がピボット動作して第1位置に位置する場合について説明する。
【0101】
マウスピース34がピボット動作して第1位置に位置すれば、マウスピース34は着座部14に着座することができる。マウスピース34はハウジング10の上部を閉鎖することができる。マウスピース34はアッパーケース20のオープニングOを閉鎖することができる。マウスピース34の一面はオープニングOを通して外部に露出されることができる。
【0102】
マウスピース34の吸入流路343はアッパーケース20の内側に配置されることができる。吸入流路343はカートリッジ30の長手方向に対してずれて配置されることができる。
【0103】
シーリングキャップ35はマウスピース34から下側に向かって突出することができる。シーリングキャップ35はフック形状を有することができる。シーリングキャップ35は第1吐出口302を閉鎖することができる。
【0104】
したがって、カートリッジの内部に収容された媒質、気化前製剤、及び内部構成を外部環境から保護することができる。
【0105】
シーリングキャップ35はマウスピース34のピボット方向に丸く形成された外面を有することができる。これにより、マウスピース34が第1位置にピボット動作するとき、シーリングキャップ35が第1吐出口302の周囲に形成された面にかからず、マウスピース34が第1位置にピボット動作することができる。
【0106】
以下、図6を参照して、マウスピース34がピボット動作して第2位置に位置する場合について説明する。
【0107】
マウスピース34がピボット動作して第2位置に位置すれば、マウスピース34は着座部14から離脱することができる。シーリングキャップ35は第1吐出口302から離脱して第1吐出口302を開放することができる。
【0108】
第1吐出口302と第2吸入口341とは接触することができる。マウスピース34の吸入流路343は第1吐出口302と連通することができる。マウスピース34の吸入流路343は第1吐出口302を介して第1コンテナ31及び第2コンテナ32の内部の空間と連通することができる。
【0109】
吸入流路343はカートリッジ30の長手方向に延びるように配置されることができる。吸入流路343は上下方向に延びるように配置されることができる。シーリングキャップ35は着座部14に向かって突出するように配置されることができる。
【0110】
以下、図7図9に示す直交座標系に基づいてマウスピース34の方向を定義する。座標系のFD(Forward Direction)の方向はマウスピース34の前側方向と定義することができる。RD(Rear Direction)の方向はマウスピース34の後側方向と定義することができる。LD(Lateral Direction)の方向はマウスピース34の左右方向または側面方向と定義することができる。UD(Upward Direciton)の方向はマウスピース34の上側方向と定義することができる。DD(Downward Direction)の方向はマウスピース34の下側方向と定義することができる。
【0111】
図7及び図8を参照すると、マウスピース34はマウスピース34の前後方向に長い形状を有することができる。マウスピース34は平たい形状を有することができる。第2吸入口(または、流入口)341はマウスピース34の後方に形成されることができる。第2吐出口342はマウスピース34の前方に形成されることができる。
【0112】
流路343(図6参照)はマウスピース34の内部に形成され、前後方向に延びることができる。第2吸入口341は流路343の一端に位置することができる。第2吐出口342は流路343の他端に位置することができる。マウスピース34のピボット軸355から第2吐出口342までの距離は、ピボット軸355から第2吸入口341までの距離より長くてもよい。流路343は第2流路343と言える。
【0113】
したがって、ユーザーはマウスピース34の第2吐出口342側を口に銜えて空気を吸入することができる。
【0114】
着脱溝347はマウスピース34の側面が陥没して形成されることができる。着脱溝347はマウスピース34の両側面に形成されることができる。着脱溝347は第2吸入口341より第2吐出口342に近くに位置することができる。
【0115】
マウスピース34はシーリングキャップ35を含むことができる。シーリングキャップ35はマウスピース34から外部に突出することができる。シーリングキャップ35はマウスピース34の下側に突出することができる。シーリングキャップ35はマウスピース34と一体に形成されることができる。シーリングキャップ35はマウスピース34と結合されることができる。シーリングキャップ35は第2吐出口342より第2吸入口341に近くに配置されることができる。
【0116】
マウスピース34はピボット軸355を中心にピボット動作することができる。ピボット軸355はマウスピース34のピボット方向の中心、またはピボット中心と言える。ピボット軸355はマウスピース34またはシーリングキャップ35の両側面から左右方向に突設されることができる。ピボット軸355は上下方向に垂直な方向に配置されることができる。ピボット軸355は第2吐出口342より第2吸入口341に近くに位置することができる。
【0117】
シーリングキャップ35は、マウスピース34の下側に延びる延長部352を含むことができる。シーリングキャップ35は延長部352の下端からマウスピース34の後方に延びる第1シーリング面356を含むことができる。第1シーリング面356はシーリングキャップ35の下端に外面を構成することができる。
【0118】
第1シーリング面356は、マウスピース34がピボット動作するとき、第1吐出口302の周辺に接触することができる。マウスピース34が第1位置に位置すれば、第1シーリング面356は第1吐出口302の上側に配置されて第1吐出口302を閉鎖することができる(図5参照)。マウスピース34が第1位置に位置すれば、第1シーリング面356は第1吐出口302の周囲に配置されたガスケット331(図11参照)に密着することができる。ガスケット331はドッキング部材(docking member)またはドッキングリング(docking ring)と言える。
【0119】
第1シーリング面356はマウスピース34のピボット方向に沿って丸く延びる部分を含むことができる。第1シーリング面356は、平たく形成された第1平坦部356a、及びマウスピース34のピボット方向に丸く形成された第1ラウンド部356bを含むことができる。
【0120】
第1平坦部356aは延長部352の下面を構成することができる。第1ラウンド部346bは第1平坦部356aから第2吸入口341に向かって丸く延びる面を構成することができる。第1ラウンド部356bはマウスピース34のピボット方向の中心に隣接した位置で曲率半径の中心を形成することができる。
【0121】
したがって、マウスピース34がピボット動作するとき、シーリングキャップ35の第1シーリング面356が第1吐出口302の周囲に形成された面にかからず、マウスピース34が第1及び第2位置にスムーズにピボット動作することができる。第1シーリング面356及び/またはシーリングキャップ35の末端はマウスピース34の下面から離隔してマウスピース34との間に空間Sを形成することができる。空間Sの前方及び下方は延長部352及び第1シーリング面356によって取り囲まれることができる。シーリングキャップ35の延長部352及び第1シーリング面346はフック状の断面を形成することができる。
【0122】
シーリングキャップ35は弾性素材からなることができる。例えば、シーリングキャップ35はプラスチック素材からなることができる。
【0123】
したがって、マウスピース34が第1位置に位置すれば、第1シーリング面356が第1吐出口302と接触し、空間Sが形成された方向に押されながら第1吐出口302を押圧することができる。
【0124】
マウスピース34は、マウスピースの後面を構成し、第2吸入口341を取り囲む第2シーリング面346を含むことができる。第2シーリング面346は第2吸入口341の周辺でマウスピース34の外面を形成することができる。
【0125】
第2シーリング面346は、マウスピース34がピボット動作するとき、第1吐出口302の周辺に接触することができる。マウスピース34が第2位置に位置すれば、第2シーリング面346は第1吐出口302を取り囲むように配置され、第2吸入口341は第1吐出口302と連通することができる(図6参照)。マウスピース34が第2位置に位置すれば、第2シーリング面346は第1吐出口302の周囲に配置されたガスケット331(図11参照)に密着することができる。
【0126】
第2シーリング面346は、マウスピース34のピボット方向に沿って丸く延びる部分を含むことができる。第2シーリング面346は、平たく形成された第2平坦部346a、及びマウスピース34のピボット方向に丸く形成された第2ラウンド部346bを含むことができる。第2平坦部346aは第2ラウンド部346bより上側に形成されることができる。
【0127】
第2ラウンド部346bは、マウスピース34のピボット方向に沿って丸く延びた面を形成することができる。第2ラウンド部346bは所定の曲率を有することができる。第2ラウンド部346bの曲率半径の中心は、マウスピース34のピボット方向の中心に隣接した位置に位置することができる。第2平坦部346aは、第2ラウンド部346bからマウスピース34の上側方向に平たく延びた面を形成することができる。
【0128】
したがって、マウスピース34がピボット動作するとき、マウスピース34の第2シーリング面346が第1吐出口302の周囲に形成された面にかからず、スムーズに第1及び第2位置にピボット動作することができる。
【0129】
スプリング344はマウスピース34に連結されることができる。スプリング344はシーリングキャップ35に形成されたスリット354を通過してマウスピース34の外側に露出されることができる。スプリング344の一部はマウスピース34から下側方向に露出されることができる。
【0130】
図9を参照すると、シーリングキャップ35は、内側方向に突出した組立突起359を含むことができる。組立突起359はシーリングキャップ35の内部両側面に形成されることができる。マウスピース34は、内側に陥没して形成された組立溝349を含むことができる。組立溝349はマウスピース34の両側面に形成されることができる。組立突起359は組立溝349に挿入されることができる。シーリングキャップ35はマウスピース34に組立式で結合され、マウスピース34からマウスピースの下側に突出することができる。
【0131】
マウスピース34は、側面から外側に突出したスプリング結合軸345を含むことができる。スプリング結合軸345はピボット軸355と同一軸上に形成されることができる。スプリング344はスプリング結合軸345の長手方向にスプリング結合軸345に巻き取られることができる。スプリング344の一端はマウスピース34に接触し、スプリング344の他端はマウスピース34から外部に露出されることができる。
【0132】
図10及び図11を参照すると、マウスピース34はコンテナヘッド33にピボット可能に連結または結合されることができる。シャフトホール335はコンテナヘッド33の両側に形成されることができる。ピボット軸355はシャフトホール335に挿入されることができる。マウスピース34はシャフトホール335に挿入されたピボット軸355を中心にピボット動作することができる。
【0133】
コンテナヘッド33は第2コンテナ32の外周面に沿って上側に延びたシリンダー形状を有することができる。シャフトホール335はコンテナヘッド33の上側部の両側面に形成されることができる。コンテナヘッド33は、マウスピース34が配置されるように上側が開放することができる。コンテナヘッド33は、側面部の一部が開放することができる。コンテナヘッド33は、上側部及び側面部が「L」字形に連続して開放することができる。マウスピース34はコンテナヘッド33の開放した部分に沿ってピボット動作することができる。
【0134】
コンテナヘッド33の底面に第1吐出口302が形成されることができる。第1吐出口302は第2コンテナ32の上部に形成された連結流路329と連結されることができる。カートリッジ30で生成されたエアロゾルは連結流路329を経て第1吐出口302を通して吐き出されることができる。
【0135】
ガスケット331は第1吐出口302の周辺に形成されることができる。ガスケット331はコンテナヘッド33の底面で第1吐出口302を取り囲むことができる。ガスケット331はコンテナヘッド33の底面から上側に突出することができる。ガスケット331はコンテナヘッド33の底面に固定されることができる。ガスケット331は、第2吸入口341を取り囲むように、第2吸入口341の周囲に対応する形状を有することができる。ガスケット331はゴムやシリコンなどの弾性素材から製作されることができる。
【0136】
マウスピース34が第1位置に位置すれば、ガスケット331はシーリングキャップ35の第1シーリング面356と密着することができる。マウスピース34が第2位置に位置すれば、ガスケット331は、第2吸入口341の周辺でマウスピース34の後面を構成する第2シーリング面346と密着することができる。
【0137】
コンテナヘッド33はスプリング挿入口334を含むことができる。スプリング挿入口334はコンテナヘッド33の内側に形成されることができる。スプリング挿入口334は上下に延び、上部が開口した形状を有することができる。マウスピース34の下側に露出されたスプリング344の末端はスプリング挿入口334に挿入されて固定されることができる。スプリング344はコンテナヘッド33に固定され、マウスピース34に連結され、第2位置に向けてマウスピース34を押圧することができる。スプリング344は復元力によってマウスピース34を第2位置に移動させることができる。
【0138】
コンテナヘッド33は第2コンテナ32の上側に結合されることができる。コンテナヘッド33の底面には組立口338が形成されることができる。組立ネジ328は組立口338を貫いて第2コンテナ32の上部に締結されることができる。
【0139】
要約すれば、図1図11を参照すると、本開示の一側面によるエアロゾル生成装置は、第1流路が形成されているコンテナ30と、前記コンテナ30の上側に配置され、底面に前記第1流路と連通する第1吐出口302が形成されているコンテナヘッド33と、前記コンテナヘッド33にピボット可能に連結され、内部に第2流路343が形成されたマウスピース34と、前記マウスピース34から外部に突出したシーリングキャップ35とを含み、前記マウスピース34がピボット動作して第1位置に位置すれば、前記シーリングキャップ35が前記第1吐出口302を閉鎖し、前記マウスピース34がピボット動作して第2位置に位置すれば、前記シーリングキャップ35が前記第1吐出口302を開放して前記第2流路343が前記第1吐出口302と連通する。
【0140】
本開示の他の側面によれば、エアロゾル生成装置は、前記コンテナヘッド33に固定され、前記マウスピース34に連結され、前記第2位置に向かって前記マウスピース34を移動させるスプリング344をさらに含むことができる。
【0141】
本開示の他の側面によれば、前記シーリングキャップ35は、前記マウスピース34の下側に延びる延長部352と、前記延長部352の下端で外面を構成し、前記マウスピース34が第1位置に位置すれば、前記第1吐出口302を閉鎖する第1シーリング面356とを含むことができる。
【0142】
本開示の他の側面によれば、前記第1シーリング面356は、前記マウスピース34のピボット方向に対応する曲率半径を有する第1ラウンド部356bを含むことができる。
【0143】
本開示の他の側面によれば、前記第1ラウンド部356bの曲率半径の中心は前記ピボット方向の中心に隣接して位置することができる。
【0144】
本開示の他の側面によれば、前記シーリングキャップ35は弾性素材を含み、前記マウスピースが前記第1位置にピボット動作すれば、前記第1吐出口302を押圧することができる。
【0145】
本開示の他の側面によれば、前記第1シーリング面356は前記延長部352の下端から前記マウスピース34の後側に延び、前記マウスピース34と前記第1シーリング面356との間に空間Sを形成することができる。
【0146】
本開示の他の側面によれば、前記コンテナヘッド33の底面から突出して前記第1吐出口302を取り囲み、前記マウスピース34がピボット動作して前記第1位置に位置すれば、前記シーリングキャップ35と密着し、前記マウスピース34がピボット動作して前記第2位置に位置すれば、前記マウスピース34の後面に密着するガスケット331をさらに含むことができる。
【0147】
本開示の他の側面によれば、前記マウスピース34は、前記第2流路343の一端に位置し、前記マウスピースが前記第2位置にピボット動作すれば、前記第1吐出口302と接触する第2吸入口341と、前記第2吸入口341の周囲で外面を構成するシーリング面346とを含み、前記マウスピース34は、前記マウスピース34のピボット方向に対応する曲率半径を有する部分を含むことができる。
【0148】
本開示の他の側面によれば、前記第2流路343は、前記マウスピース34がピボット動作して前記第2位置に位置すれば、上下方向に延びるように配置されることができる。
【0149】
本開示の他の側面によれば、前記マウスピース34は、上下方向に垂直な方向に配置されたピボット軸355を含むことができる。
【0150】
本開示の他の側面によれば、前記マウスピース34は、前記第2流路343の一端に位置し、前記マウスピースが前記第2位置にピボット動作すれば、前記第1吐出口302と接触する吸入口341と、前記第2流路343の他端に位置する第2吐出口342とを含み、前記マウスピース34のピボット軸から前記第2吐出口342までの距離は前記ピボット軸355から前記吸入口341までの距離より長くてもよい。
【0151】
本開示の他の側面によれば、前記カートリッジ30が挿入される収容空間11を有するハウジング10を含み、前記ハウジング10の上部は、陥没部に対応する着座部14を有し、前記着座部は、前記マウスピース34がピボット動作して前記第1位置に位置すれば、前記マウスピース34が着座するように前記マウスピースに対応する形状を有することができる。
【0152】
本開示の他の側面によれば、前記マウスピース34の側面に内側に陥没して着脱溝347が形成され、前記着座部14の側面に、前記着脱溝347と着脱可能になるように、内側に突出した着脱突起147が形成されることができる。
【0153】
本開示の他の側面によれば、前記ハウジング10の上部を取り囲み、前記マウスピース34を収容するためのオープニングOを有するアッパーケース20をさらに含み、前記マウスピース34がピボット動作して前記第1位置に位置すれば、前記マウスピース34が前記オープニングOを閉鎖することができる。
【0154】
本開示の他の側面によれば、前記マウスピース34がピボット動作して前記第1位置に位置すれば、前記第2流路343が前記アッパーケース20の内側に配置されることができる。
【0155】
前述した本開示の特定の実施例または他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素または全ての要素は構成または機能が他の要素と組み合せられるか互いに組み合せられることができる。
【0156】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合せられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0157】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/または配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/または配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
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