(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】インタラクション方法、装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H04L 67/00 20220101AFI20240315BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20240315BHJP
H04N 7/15 20060101ALI20240315BHJP
G06F 15/00 20060101ALN20240315BHJP
【FI】
H04L67/00
G06F3/14 350B
H04N7/15 150
H04N7/15
G06F15/00 440B
(21)【出願番号】P 2022565767
(86)(22)【出願日】2021-04-15
(86)【国際出願番号】 CN2021087386
(87)【国際公開番号】W WO2021218646
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】202010369801.0
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲盧▼ ▲しゅ▼含
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-069899(JP,A)
【文献】特開2010-211569(JP,A)
【文献】特開2005-267021(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0182412(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第109976617(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第104038722(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
G06F 3/14
H04N 7/15
G06F 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するステップであって、前記表示領域はマルチメディア会議の新規作成ファイルのファイル内容を表示するためのものであり、前記ファイル内容は編集権限を有する対象により編集されるステップと、
編集権限を有する対象の編集動作に基づいて、表示領域に表示されるファイル内容を更新するステップと、を含
み、
前記新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するステップは、
新規作成ファイルの目標タイプに応じて、前記表示領域の表示構造を決定するステップと、
決定された表示構造で前記表示領域を表示するステップと、を含むことを特徴とする、インタラクション方法。
【請求項2】
前記表示領域に表示されるファイル内容は、
ローカルログインユーザにより編集されるファイル内容と、
編集権限を有する他のユーザが入力したファイル内容と、のうちの少なくとも1つを含み、前記他のユーザは上記ローカルログインユーザ以外のユーザであってもよく、前記他のユーザは前記マルチメディア会議の会議参加対象又は会議非参加対象の少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標タイプは、
新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、少なくとも1つのファイルタイプを表示し、
ファイルタイプに対する選択動作に基づいて、新規作成ファイルの目標タイプを決定するタイプ決定ステップによって決定されることを特徴とする、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するステップは、
デフォルトの表示構造で前記表示領域を表示するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するステップの前に、
マルチメディア会議の新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、新規作成命令を生成するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
開始者関連権限コントロールをオンにするステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記開始者関連権限コントロールはファイルタイプ選択コントロールを含み、
デフォルトの表示構造を用いた表示領域の表示画面にファイルタイプ選択コントロールを表示するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記開始者関連権限コントロールはプレゼンテーション権限移譲コントロールを含み、
前記プレゼンテーション権限移譲コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、指定された移譲対象識別子に基づいて、サーバにプレゼンテーション権限移譲通知を送信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項
6に記載の方法。
【請求項9】
前記開始者関連権限コントロールは編集権限変更コントロールを含み、
上記編集権限変更コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、変更された編集権限に基づいて、新規作成ファイルに関する編集権限情報を生成するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項
6に記載の方法。
【請求項10】
前記開始者関連権限コントロールは編集コントロールを含み、
前記編集コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、編集されたファイル内容を表示するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項
6に記載の方法。
【請求項11】
前記新規作成コントロールは前記マルチメディア会議の共有内容選択画面に配置され、
共有内容選択画面内の新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、前記ファイル内容を前記マルチメディア会議の他の会議参加対象
と共有すると決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項
5に記載の方法。
【請求項12】
前記新規作成コントロールはマルチメディア会議画面に配置され、
マルチメディア会議画面内の新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、予め設定された共有オン指示情報に基づいて、前記ファイル内容を前記マルチメディア会議の他の会議参加対象
と共有するか否かを決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項
5に記載の方法。
【請求項13】
前記ファイル内容を前記マルチメディア会議の他の会議参加対象
と共有すると決定したことに応答して、指定された視聴範囲指示情報に基づいて、視聴権限を有する会議参加対象を決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項
11又は
12に記載の方法。
【請求項14】
サーバが新規作成命令を受信したことに応答して、視聴権限を有する会議参加対象に新規作成通知を送信し、前記サーバが受信した新規作成命令は新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して会議参加対象によって送信されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示す
るステップは、
新規作成命令に基づいて生成された新規作成通知を受信したことに応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するステップを含むことを特徴とする、請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
開始者が指定した編集権限に基づいて、編集コントロールをオンにするか否かを決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
編集コントロールによって入力されたファイル内容を検出したことに応答して、前記ファイル内容を前記新規作成ファイルを表示する対象
をと共有するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するための第1表示ユニットであって、前記表示領域はマルチメディア会議の新規作成ファイルのファイル内容を表示するためのものであり、前記ファイル内容は編集権限を有する対象により編集される第1表示ユニットと、
編集権限を有する対象の編集動作に基づいて、表示領域に表示されるファイル内容を更新するための第2表示ユニットと、を備え
、
前記新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するための第1表示ユニットは、
新規作成ファイルの目標タイプに応じて、前記表示領域の表示構造を決定し、
決定された表示構造を用いて前記表示領域を表示することを特徴とする、インタラクション装置。
【請求項19】
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、を備え、
前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記1つ又は複数のプロセッサは請求項1から
17のいずれか1項に記載の方法を実現することを特徴とする、電子機器。
【請求項20】
コンピュータプログラムが記憶されており、該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1から
17のいずれか1項に記載の方法が実現されることを特徴とする、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は2020年04月30日に提出された、出願番号202010369801.0、発明の名称「インタラクション方法、装置及び電子機器」の中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全てが参照によって本願に組み込まれる。
【0002】
本開示はインターネットの技術分野に関し、特に、インタラクション方法、装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネットの発展に伴い、ユーザは端末機器の機能を多用するようになり、例えば、ユーザは端末機器を介して他のユーザとオンラインでマルチメディア会議をすることができ、仕事と生活がより便利になる。オンラインマルチメディア会議によって、ユーザ間の遠距離インタラクションが可能になり、ユーザが一箇所に集まらなくても会議をすることができるようになる。マルチメディア会議では、従来の対面会議における場所や会場の制限はほとんど回避されている。
【発明の概要】
【0004】
本開示の概要部分は、以下の具体的な実施形態において詳細に説明される概念を簡略化した形で紹介するために提供される。本開示の概要部分は、特許請求される技術的解決手段の鍵となる特徴又は必要不可欠な特徴を特定することを意図しておらず、特許請求される技術的解決手段の範囲を限定するためのものでもない。
【0005】
本開示の実施例は、インタラクション方法、装置及び電子機器を提供する。
【0006】
第1態様において、本開示の実施例は、新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するステップであって、前記表示領域はマルチメディア会議の新規作成ファイルのファイル内容を表示するためのものであり、前記ファイル内容は編集権限を有する対象により編集されるステップと、編集権限を有する対象の編集動作に基づいて、表示領域に表示されるファイル内容を更新するステップと、を含む、インタラクション方法を提供する。
【0007】
第2態様において、本開示の実施例は、新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するための第1表示ユニットであって、前記表示領域はマルチメディア会議の新規作成ファイルのファイル内容を表示するためのものであり、前記ファイル内容は編集権限を有する対象により編集される第1表示ユニットと、編集権限を有する対象の編集動作に基づいて、表示領域に表示されるファイル内容を更新するための第2表示ユニットと、を備える、インタラクション装置を提供する。
【0008】
第3態様において、本開示の実施例は、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置とを備え、上記1つ又は複数のプログラムが上記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、上記1つ又は複数のプロセッサは第1態様に記載のインタラクション方法を実現する、電子機器を提供する。
【0009】
第4態様において、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、該プログラムがプロセッサによって実行されると、第1態様に記載のインタラクション方法のステップが実現される、コンピュータ可読媒体を提供する。
【0010】
本開示の実施例で提供されるインタラクション方法、装置及び電子機器は、新規作成命令に応答して、新規作成ファイルの表示領域を生成及び表示することで、マルチメディア会議の進行中に、新しい共有ファイルを作成することができ、会議参加対象は新しい共有ファイルを生成するプロセスを知ることができ、これにより、マルチメディア会議の会議参加対象は新規作成された共有ファイルを介して情報を他の会議参加対象にタイムリーに共有することができると共に、各会議参加対象は生成プロセスについてインタラクションすることができ、それによってマルチメディア会議のインタラクション効率が向上し、マルチメディア会議の会議時間が短縮され、マルチメディア会議により消費される計算リソースと通信リソースが低減する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面及び下記の具体的な実施形態によって、本開示の各実施例の上述及び他の特徴、利点、態様はより明らかになる。各図面において、同一又は類似の符号は同一又は類似の要素を示している。なお、図面は、模式的なものであり、コンポーネントと要素が必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではないことを理解すべきである。
【
図1】本開示に係るインタラクション方法の一実施例のフローチャートである。
【
図2】本開示に係るインタラクション方法の一応用シーンの模式図である。
【
図3】本開示に係るインタラクション方法の一応用シーンの模式図である。
【
図4】本開示に係るインタラクション方法の別の応用シーンの模式図である。
【
図5】本開示のインタラクション方法のさらに別の応用シーンの模式図である。
【
図6】本開示のインタラクション方法のさらに別の応用シーンの模式図である。
【
図7】本開示に係るインタラクション装置の一実施例の構造模式図である。
【
図8】本開示の一実施例のインタラクション方法を適用可能な例示的なシステムアーキテクチャである。
【
図9】本開示の実施例で提供される電子機器の基本構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例をより詳細に説明する。本開示のいくつかの実施例が図面に示されているが、本開示は様々な形態で実施することができ、ここで説明される実施例に限定されると解釈されるべきではないことを理解すべきである。むしろ、これらの実施例は、本開示をより徹底的かつ完全に解釈するために提供される。本開示の図面及び実施例は、単なる例示であり、本開示の保護範囲を限定するためのものではないことを理解すべきである。
【0013】
なお、本開示の方法の実施形態に記載された各ステップは、異なる順序で実行してもよく、及び/又は並行して実行してもよいことを理解すべきである。また、方法の実施形態は、追加のステップを含み、及び/又は、示されたステップの実行を省略することができる。本開示の範囲は、この点において限定されない。
【0014】
本明細書で使用される「含む」という用語及び類似の用語は、無制限に含む、即ち「含むが、これらに限定されない」を意味する。「~に基づく」という用語は、「少なくとも部分的に、~に基づく」を意味する。「一実施例」という用語は、「少なくとも1つの実施例」を意味する。「別の実施例」という用語は、「少なくとも1つの別の実施例」を意味する。「いくつかの実施例」という用語は、「少なくともいくつかの実施例」を意味する。他の用語の関連定義は以下の記述において与えられる。
【0015】
なお、本開示で言及される「第1」、「第2」等の概念は、異なる装置、モジュール又はユニットを区別するためのものに過ぎず、これらの装置、モジュール又はユニットで実行される機能の順序又は相互依存関係を限定するためのものではないことに注意されたい。
【0016】
なお、本開示で言及される「1つの」、「複数の」といった修飾語は単なる例示的なものであり、限定的なものではないことに注意されたい。当業者であれば、文脈中で別途明確に記載されていない限り、「1つ又は複数の」と理解すべきであることが理解可能である。
【0017】
本開示の実施形態において、複数の装置間でインタラクションされるメッセージ又は情報の名称は、単に説明を目的としたものであり、これらのメッセージ又は情報の範囲を限定するためのものではない。
【0018】
図1を参照し、
図1には本開示に係るインタラクション方法の一実施例のフローが示される。
図1に示すように、該インタラクション方法は、以下のステップを含む。
【0019】
ステップ101で、新規作成命令に応答して、新規作成ファイルの表示領域を生成する。
【0020】
本実施例において、インタラクション方法の実行主体(例えば、端末機器)は新規作成命令に応答して、新規作成ファイルの表示領域を生成してもよい。
【0021】
上記新規作成命令は、実行主体が上記表示領域を生成及び表示することをトリガするためのものである。
【0022】
本実施例において、上記新規作成命令は、上記実行主体によって生成されてもよいし、マルチメディア会議をサポートするサーバによって転送されてもよい。言い換えれば、上記新規作成命令がマルチメディア会議をサポートするサーバによって転送される場合、新規作成命令はマルチメディア会議の他の会議参加対象(上記実行主体とは異なる会議参加対象)によって生成されてもよい。
【0023】
マルチメディア会議は、マルチメディア方式で行われるオンライン会議であってもよい。マルチメディアは、オーディオとビデオの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0024】
本実施例において、マルチメディア会議をするアプリケーションは任意の種類のアプリケーションであってもよく、ここでは限定しない。例えば、上記アプリケーションは、ビデオ会議アプリケーション、通信アプリケーション、ビデオ再生アプリケーション、及びメールアプリケーション等であってもよい。
【0025】
新規作成ファイルの表示領域は、新規作成ファイルのファイル内容を表示するために用いられ得る。
【0026】
新規作成ファイルは、マルチメディア会議中に会議参加対象によって新規作成されたもの、及び会議参加対象がマルチメディア会議において入力したファイル内容を用いて作成されたものであってもよい。言い換えれば、マルチメディア会議の共有ファイルは完了した共有ファイルと新規作成ファイルを含んでもよく、完了した共有ファイルは添付の方式によってマルチメディア会議に添付されたものであってもよい。
【0027】
上記サーバは新規作成命令に応答して、新規作成ファイル識別子を生成し、新規作成ファイル識別子とマルチメディア会議識別子を結び付けてもよい。これにより、サーバはマルチメディア会議識別子と結び付けられた新規作成ファイル識別子を、マルチメディア会議の新規作成ファイル識別子として決定してもよい。サーバはマルチメディア会議の新規作成ファイル識別子をマルチメディア会議の会議参加対象に送信してもよい。マルチメディア会議の会議参加対象は、受信した新規作成ファイル識別子が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示してもよい。
【0028】
選択的に、上記編集権限を有する対象は、マルチメディア会議の会議参加対象であってもよいし、マルチメディア会議の会議参加対象でなくてもよい(即ち、会議非参加対象である)。上記編集権限は、追加、削除、変更、検索のうちの少なくとも1つでファイル内容を操作することを含んでもよい。
【0029】
一例として、新規作成ファイルの開始者は新規作成ファイルをマルチメディア会議の会議参加対象でないユーザに共有してもよく、該ユーザは上記新規作成ファイルを編集することができる。該ユーザにより編集されたファイル内容も新規作成ファイルのファイル内容として上記表示領域に表示することができる。
【0030】
選択的に、上記ファイルの新規作成はマルチメディア会議の会議前であってもよいし、マルチメディア会議の会議中であってもよい。
【0031】
ステップ102で、編集権限を有する対象の編集動作に基づいて、表示領域に表示されるファイル内容を更新する。
【0032】
本実施例において、上記実行主体は編集権限を有する対象の編集動作に基づいて、表示領域に表示されるファイル内容を更新してもよい。
【0033】
説明すべきは、編集権限を有する対象が編集動作を実施していないならば、上記表示領域はファイル内容を表示しなくてもよい点である。
【0034】
選択的に、上記実行主体は上記新規作成ファイルの新規作成を開始する側(即ち、開始者)であり、且つ上記実行主体はマルチメディア会議の他の会議参加対象への上記新規作成ファイルの共有をオンにしておらず、上記マルチメディア会議の参加対象外への上記新規作成ファイルの共有もオンにしていないならば、上記新規作成ファイルは他の対象に共有又はシェアされることなく、ローカルでのみ表示される。しかし、上記実行主体は上記新規作成ファイルを共有又はシェアする権限(又は能力)を有し得ることに注意されたい。
【0035】
選択的に、上記実行主体は開始者ではなく、開始者の共有対象となる会議参加対象である場合、上記実行主体はファイル内容を表示することができ、開始者は上記実行主体に対応する会議参加対象に対して編集権限を開放したならば、上記実行主体は上記表示領域にファイル内容を編集することができる。
【0036】
選択的に、上記実行主体は開始者ではなく、開始者の共有対象となる会議非参加対象である場合、上記実行主体はファイル内容を表示することができ、開始者は上記実行主体に対応する会議非参加対象に対して編集権限を開放したならば、上記実行主体は上記表示領域にファイル内容を編集することができる。
【0037】
説明すべきは、本実施例で提供されるインタラクション方法は、新規作成命令に応答して、新規作成ファイルの表示領域を生成及び表示することで、前記マルチメディア会議のための新しいファイルを作成することができ、これにより、上記会議参加対象は該会議に関連するファイル内容をタイムリーに記録又は共有することができ、それによってマルチメディア会議のインタラクション効率が向上し、マルチメディア会議の会議時間が短縮され、マルチメディア会議により消費される計算リソースと通信リソースが低減する点である。
【0038】
いくつかの応用シーンにおいて、
図2と
図3を参照し、
図2と
図3は本願のインタラクション方法の一例示的なシーンを示している。
【0039】
図2において、第1ユーザ201は端末202によってマルチメディア会議に参加してもよく、第2ユーザ203は端末204によってマルチメディア会議に参加してもよい。第1ユーザと第2ユーザは同じマルチメディア会議に参加してもよい。サーバ205はこのマルチメディア会議の開催をサポートするために用いられてもよく、サーバ205は端末202と通信接続関係を有してもよく、サーバ205は端末204とも通信接続関係を有してもよい。
【0040】
第1ユーザ201又は第2ユーザ203がマルチメディア会議画面内の内容共有コントロールをクリックすると、内容共有の画面をさらに実行してもよい。説明の便宜上、第1ユーザ201が内容共有コントロールをクリックしたと仮定すると、端末204は
図3に示す画面を表示する。
【0041】
図3に示される画面において、内容共有コントロール301は内容共有の開始をトリガするために用いられてもよく、マイクロフォンコントロール302はマイクロフォンのオンオフを制御するために用いられ得る。第1ユーザビデオ表示領域303に第1ユーザのビデオを表示してもよく、第2ユーザビデオ表示領域304は複数のユーザのビデオを表示するために用いられ得る。既存ファイル表示領域305は共有に使用可能な既存ファイルを表示するために用いられ得る。図から分かるように、既存ファイル表示領域305に「ファイルを選択して下さい」を表示してもよく、「ファイル1」、「ファイル2」及び「ファイル3」が示される。ユーザが「ファイル1」、「ファイル2」及び「ファイル3」のうちの1つ又は少なくとも2つをクリックすると、共有を開始することができる。新規作成コントロール306上に、該新規作成コントロールをクリックすると、マルチメディア会議中に共有ファイルを新規作成し、該共有ファイルを生成するプロセスをリアルタイムで共有することをトリガできることをユーザに指示するために、「新規作成」が表示されてもよい。
【0042】
説明すべきは、新規作成命令に応答して、新規作成ファイルの表示領域を生成及び表示することで、マルチメディア会議の進行中に、新しい共有ファイルを作成することができ、会議参加対象は新しい共有ファイルを生成するプロセスを知ることができ、これにより、マルチメディア会議の会議参加対象は新規作成された共有ファイルを介して情報を他の会議参加対象にタイムリーに共有することができると共に、各会議参加対象は生成プロセスについてインタラクションすることができ、それによってマルチメディア会議のインタラクション効率が向上し、マルチメディア会議の会議時間が短縮され、マルチメディア会議により消費される計算リソースと通信リソースが低減する点である。
【0043】
いくつかの応用シーンにおいて、上記新規作成命令を受信したことに応答して、直ちに表示領域を生成及び表示してもよく、表示領域の生成及び表示を遅れて実行してもよい。一例として、上記実行主体は他の共有ファイルを表示している最中であれば、新規作成命令を受信したことに応答して、新規作成ファイルに関する通知を発してもよく、ユーザが新規作成ファイルの表示を確認した際に、上記表示領域を生成及び表示する。
【0044】
前記表示領域に表示されるファイル内容は、ローカルログインユーザにより編集されるファイル内容と、編集権限を有する他のユーザが入力したファイル内容と、のうちの少なくとも1つを含み、前記他のユーザは上記ローカルログインユーザ以外のユーザであってもよく、前記他の会議参加ユーザは、前記マルチメディア会議の会議参加対象又は会議非参加対象の少なくとも1つを含む。
【0045】
上記ローカルログインユーザは、マルチメディア会議にログインしたクライアントのユーザ識別子によって指示されてもよい。一例として、実際の人間ユーザはマルチメディア会議が行われるクライアントでクリック動作をすると、実行主体(例えば、端末機器)はこの時にログインするユーザ識別子が指示するユーザを今回のクリック動作の実行者、即ちローカルログインユーザとしてもよい。言い換えれば、上記実行主体はこの時にログインするユーザ識別子をローカルログインユーザとしてもよい。
【0046】
説明すべきは、ローカルログインユーザが入力したファイル内容であるか、他のユーザが入力したファイル内容であるかを問わず、いずれも上記表示領域に表示できる点である。これにより、各ユーザが入力したファイル内容を表示領域に表示することができ、該ファイルに関連する各ユーザは共有内容をタイムリーに同期生成することができる。
【0047】
いくつかの実施例において、上記表示領域の表示構造は様々であってもよく、ここでは限定しない。一例として、表示領域の表示構造は、デフォルトの表示構造であってもよいし、会議参加対象が選択した生成待ち共有ファイルの目標タイプに応じて決定してもよい。
【0048】
いくつかの実施例において、上記ステップ101は、デフォルトの表示構造で前記表示領域を表示するステップを含んでもよい。いくつかの応用シーンにおいて、端末が新規作成命令に応答して表示する表示領域の一表示構造を示す
図4を参照し、
図4に示す画面にはデフォルト構造の表示領域401が表示される。
【0049】
いくつかの実施例において、上記ステップ101は、新規作成ファイルの目標タイプに応じて、前記表示領域の表示構造を決定するステップと、決定された表示構造で前記表示領域を表示するステップとを含んでもよい。
【0050】
上記共有ファイルの目標タイプは、ドキュメント、テーブル、プレゼンテーションドキュメント、思考メモのいずれか1つであってもよい。
【0051】
ファイルのタイプと表示領域の表示構造との関係を予め設定してもよい。ファイルのタイプに対応する表示構造は、実際の応用シーンに応じて予め設定することができ、ここでは限定しない。
【0052】
なお、ドキュメントタイプのファイルを生成するための表示領域とテーブルタイプのファイルを生成する表示領域は表示構造が異なるべきであることが理解される。
【0053】
説明すべきは、目標タイプに対応する表示構造を用いることは、目標タイプの共有ファイルの生成に寄与できる点である。つまり、共有ファイルを生成する前に、ユーザにより指定された目標タイプで意図的に生成することができるため、共有ファイルのタイプを豊富にすることができると共に、生成可能な共有ファイルには複数のタイプがある場合に、対応する表示構造によって、該目標タイプに適する内容を入力するようにユーザに指示することができ、ユーザが入力する間に、該目標タイプの生成に適する内容を手軽に取得することができ、該目標タイプのファイル内容を生成する速度が高まる。
【0054】
上記目標タイプは、新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、少なくとも1つのファイルタイプを表示し、そしてファイルタイプに対する選択動作に基づいて、新規作成ファイルの目標タイプを決定するタイプ決定ステップによって決定されてもよい。
【0055】
上記タイプ決定ステップを実行する電子機器は、上記実行主体であってもよいし、他の会議参加対象であってもよい。上記実行主体の場合、上記実行主体は上記目標タイプをローカルで取得してもよい。上記他の電子機器の場合、他の電子機器は目標タイプを取得した後、目標タイプをサーバに送信してもよく、サーバはそれを上記実行主体に転送してもよい。
【0056】
ファイルタイプは、例えば、ファイルタイプの名称、ファイルタイプの指示図又はファイルタイプのテンプレートパターン等、様々な方式で表示することができ、ここでは限定しない。
【0057】
いくつかの応用シーンにおいて、
図5を参照し、
図5は、共有ファイルの新規作成を開始する端末が新規作成コントロールをトリガした後に表示する一画面を示す。
図5の画面にはファイルタイプ選択コントロール501が表示され、ファイルタイプ選択コントロール501に、「テンプレート1」、「テンプレート2」及び「テンプレート3」を表示してもよく、「テンプレート1」、「テンプレート2」及び「テンプレート3」はそれぞれ異なるファイルタイプを指示してもよい。ファイルタイプ選択コントロール501には、「テンプレート1」、「テンプレート2」又は「テンプレート3」を選択するようにユーザに指示するために、「テンプレートを適用」が表示されてもよく、ユーザによって選択されたテンプレートが指示するファイルタイプを目標タイプとしてもよい。
【0058】
説明すべきは、新規作成に対するトリガ動作を検出するとファイルタイプを表示し、目標タイプをユーザに選択させることで、上記表示領域を初めて生成する前に、該目標タイプに適する表示構造の表示領域を表示することができ、デフォルトの表示構造を用いた後の、目標タイプの表示構造の採用を回避できる点である。つまり、デフォルトの表示構造の使用及びデフォルトの表示構造から目標タイプの表示構造への変換を回避することで、目標タイプの共有ファイルの生成に消費される計算リソースを減らすことができる。
【0059】
いくつかの実施例において、上記実行主体は、マルチメディア会議の新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、新規作成命令を生成してもよい。
【0060】
上記実行主体により新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出し、新規作成命令を生成すると、上記実行主体のローカルログインユーザは新規作成ファイルの開始者であることが分かる。
【0061】
選択的に、上記新規作成コントロールの表示タイミングは任意選択であり、例えば、上記新規作成コントロールはマルチメディア会議開始前の会議予告画面に表示してもよいし、マルチメディア会議開始後の会議期間中の画面に表示してもよい。
【0062】
選択的に、上記会議期間中の画面は様々な画面であってもよく、例えば、共有内容選択画面であってもよいし、マルチメディア会議画面であってもよい。
【0063】
いくつかの実施例において、前記方法は、実行主体がマルチメディア会議の新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、開始者関連権限コントロールをオンにするステップを含む。
【0064】
上記実行主体が当該新規作成ファイルの新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したか否かは、ローカルログインユーザが上記開始者であるか否かと理解してもよく、サーバが受信した開始者識別子とローカルログインユーザのユーザ識別子が一致するか否かと理解してもよい。
【0065】
関連権限コントロールは、開始者権限に関連するコントロールと、開始者権限以外に関連するコントロールと、の少なくとも2種類を含んでもよい。
【0066】
サーバ又は上記実行主体は、権限と機能コントロールとの相関関係を予め設定してもよいことが理解される。上記実行主体は予め設定された相関関係に基づいて、ローカルログインユーザの権限に関連する機能コントロールを決定してもよい。
【0067】
説明すべきは、ローカルログインユーザが開始者であるか否か(即ち、新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したか否か)に応じて、異なる関連コントロールをオンにすることができ、新規作成ファイルの権限を区別することで、新規作成ファイルが開始者によって生成されると共に、新規作成ファイル内の情報の漏洩や改ざんのリスクを回避することができる点である。
【0068】
いくつかの実施例において、ローカルログインユーザが上記新規作成ファイルの開始者であるか否かに応じて、関連権限コントロールをオンにする上記ステップは、上記ローカルログインユーザが上記開始者であると判定したことに応答して、開始者関連権限コントロールをオンにするステップを含む。
【0069】
いくつかの実施例において、開始者関連権限コントロールは、ファイルタイプ選択コントロール、プレゼンテーション権限移譲コントロール、編集権限変更コントロール、及び編集コントロールの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0070】
いくつかの応用シーンにおいて、
図6を参照し、
図6は、共有ファイルの新規作成を開始する端末が新規作成コントロールをトリガした後に表示する別の画面を示す。
図6の画面において、デフォルト構造の表示領域601とファイルタイプ選択コントロール602を並列して表示してもよい。デフォルト構造の表示領域601の表示の具体的な説明は、デフォルト構造の表示領域401の表示を参照すればよく、ファイルタイプ選択コントロール602の具体的な説明は、ファイルタイプ選択コントロール502を参照すればよい。
【0071】
図6を引き続き参照し、
図6にはさらに、編集権限変更コントロール603、プレゼンテーション権限移譲コントロール604及び共有終了コントロール605が示されている。
【0072】
いくつかの実施例において、上記方法は、ローカルログインユーザが上記新規作成ファイルの開始者であると判定したことに応答して、上記デフォルトの表示構造の表示領域の表示画面に、ファイルタイプ選択コントロールを表示するステップをさらに含んでもよい。
【0073】
説明すべきは、上記デフォルトの表示構造の表示領域の表示画面に、ファイルタイプ選択コントロールを表示すると、提供されるファイルタイプを選択するようにユーザに指示することができ、これにより共有ファイルの生成効率が向上し、共有ドキュメントの生成により消費される計算量が低減する点である。
【0074】
上記プレゼンテーション権限移譲コントロールのスタイル及び表示位置は、実際の状況に応じて設定することができ、ここでは限定しない。
【0075】
いくつかの実施例において、上記方法は、上記プレゼンテーション権限移譲コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、指定された移譲対象識別子に基づいて、サーバにプレゼンテーション権限移譲通知を送信するステップをさらに含んでもよい。
【0076】
上記会議プレゼンテーション権限移譲通知は上記移譲対象識別子を含んでもよい。上記移譲対象識別子は、上記のプレゼンテーション権限移譲対象となる会議参加対象を指示する。
【0077】
いくつかの応用シーンにおいて、上記実行主体はプレゼンテーション権限移譲コントロールのトリガ動作に応答して、マルチメディア会議の会議参加対象識別子を表示してもよい。その後、ユーザは1つ又は複数の会議参加対象識別子を移譲対象識別子として選択してもよい。最後に、上記実行主体は移譲対象識別子が含まれる開始者権限移譲通知をサーバに送信してもよい。
【0078】
プレゼンテーション権限を新たに取得した会議参加対象は、上記新規作成ファイルをプレゼンテーションすることができ、他のユーザはプレゼンテーション権限を有するユーザのプレゼンテーションに付いていきながら、新規作成ファイルを視聴することができる。
【0079】
上記プレゼンテーション権限移譲コントロールによって、プレゼンテーション権限を有する目標会議参加対象は、プレゼンテーション権限をマルチメディア会議の他の会議参加対象に移譲することができ、プレゼンテーション権限の遷移が実現する。これにより、マルチメディア会議の進行中に、実際の進行に応じて、現在の進行に適する権限所有者を決定することができ、元のプレゼンテーション者が現在の会議進行に適していないことによるマルチメディア会議のインタラクションの不具合が回避され、マルチメディア会議のインタラクション効率が向上し、さらにマルチメディア会議の時間が低減し、マルチメディア会議により消費される計算リソースと通信リソースが削減される。
【0080】
いくつかの実施例において、上記方法は、上記ローカルログインユーザが上記開始者であると判定したことに応答して、上記新規作成ファイルに関する編集権限変更コントロールを表示するステップをさらに含んでもよい。
【0081】
上記新規作成ファイルの開始者は、上記目標ファイル内容の編集権限を制御することができる。
【0082】
上記編集権限変更コントロールの具体的な実現形態は、実際の状況に応じて設定することができ、ここでは限定しない。
【0083】
いくつかの実施例において、上記方法は、上記編集権限変更コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、開始者により変更された編集権限に基づいて、新規作成ファイルに関する編集権限情報を生成するステップをさらに含んでもよい。
【0084】
上記編集権限情報は、会議参加対象の新規作成ファイルに関するいくつかの権限を指示し得る。上記編集権限は、読取権限、編集権限、保存権限等の少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。編集権限変更コントロールによって、上記1つ又は少なくとも2つの編集権限を変更することができる。
【0085】
上記編集権限変更コントロールの具体的な実現形態は、編集権限変更コントロールのトリガ方式に影響を及ぼすことがあり、つまり、開始者が編集権限を変更する方式に影響を及ぼすことがある。
【0086】
いくつかの応用シーンにおいて、上記編集権限変更コントロールは入口コントロールと具体的な権限コントロールを含んでもよい。ユーザは入口コントロールをクリックすることができ、すると実行主体は少なくとも1つの具体的な権限コントロールを表示することができる。具体的な権限コントロールは単一の権限に関するものであってもよく、例えば、編集権限について、編集権限コントロールを設定してもよく、編集権限コントロールにオン状態とオフ状態を設定してもよく、オン状態は上記開始者でない会議参加対象が該新規作成ファイルを編集できることを指示し、オフ状態は新規作成ファイルの開始者でない会議参加対象が該新規作成ファイルを編集できないことを指示する。
【0087】
いくつかの応用シーンにおいて、上記編集権限変更コントロールはユーザの設定画面に配置されてもよい。ユーザが設定画面に設定したファイル内容に関する編集権限は、ユーザが各マルチメディア会議において新規作成した全ての新規作成ファイルに適用することができる。これにより、ユーザは1回設定するだけで、この設定を新規作成ファイルが含まれる全てのファイル内容に適用することができ、ユーザが編集権限を設定する時間を節約することができる。
【0088】
説明すべきは、編集権限変更コントロールによって、開始者は該新規作成ファイルの編集権限を設定することができ、これにより、新規作成ファイルの実際の状況に応じて、該新規作成ファイルに適する編集権限を設定することができ、編集権限の柔軟性が向上する点である。柔軟な編集権限によって、新規作成ファイル内の情報の伝達を保証できると共に、新規作成ファイル内の情報の漏洩や改ざんのリスクが回避される。
【0089】
いくつかの実施例において、開始者関連権限コントロールは編集コントロールを含み、前記方法は、上記編集コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、編集されたファイル内容を受信及び表示するステップをさらに含む。編集コントロールの具体的な内容は、所望の編集方式に応じて設定することができ、ここでは限定しない。一例として、編集コントロールは、ドキュメント編集ソフトウェアにおける各種編集コントロールの設定を参照することができる。
【0090】
いくつかの実施例において、前記新規作成コントロールは前記マルチメディア会議の共有内容選択画面に配置され、前記方法は、共有内容選択画面内の新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、前記ファイル内容を前記マルチメディア会議の他の会議参加対象に共有すると決定するステップをさらに含む。
【0091】
説明すべきは、ユーザが共有内容選択画面の新規作成コントロールをトリガすると、ファイル内容を会議参加対象に共有すると直接決定することができる点である。これにより、ユーザが共有内容選択画面を開いてファイルの共有を所望するが、既存ファイルがユーザのニーズを満たせない場合には、新規作成コントロールを提供することによって、ユーザは画面を切り替えることなく新しいファイルを作成することができ、ユーザのページ切り替えの操作ステップが減らされ、新しい共有ファイルを作成する速度が向上する。新しいファイルを共有すると直接決定することによって、さらにユーザにより共有するか否かを決定する操作ステップが避けられ、ファイル共有の速度が向上する。これにより、会議のインタラクション効率を向上させ、会議の進行を促進させ、マルチメディア会議の進行により消費される計算リソースと通信リソースを減らすことができる。
【0092】
いくつかの実施例において、前記新規作成コントロールはマルチメディア会議画面に配置され、前記方法は、マルチメディア会議画面内の新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、予め設定された共有オン指示情報に基づいて、前記ファイル内容を前記マルチメディア会議の他の会議参加対象に共有するか否かを決定するステップをさらに含む。
【0093】
共有オン指示情報は、新規作成ファイルについて共有がデフォルトでオンになるか否かを指示してもよい。
【0094】
説明すべきは、ユーザがマルチメディア会議画面の新規作成コントロールをトリガすると、予め設定された共有オン指示情報に基づいて、共有をオンにするか否かを決定する必要がある点である。これにより、ユーザがマルチメディア会議に関する新しいファイルを作成した後、共有するか否かの権限はユーザに付与される。ユーザが共有しないならば、ユーザは自分で閲覧するためにマルチメディアに関する内容を容易に記録することができる。ユーザが共有するならば、ユーザは他の会議参加対象に会議関連情報を容易に表示することができる。
【0095】
いくつかの実施例において、前記方法は、前記ファイル内容を前記マルチメディア会議の他の会議参加対象に共有すると決定したことに応答して、指定された視聴範囲指示情報に基づいて、視聴権限を有する会議参加対象を決定するステップをさらに含む。
【0096】
上記視聴範囲指示情報はユーザ識別子を含んでもよく、上記視聴範囲指示情報は、前記ファイル内容を前記マルチメディア会議の他の会議参加対象に共有すると決定した後に開始側によって提供されてもよいし、開始側によって予め提供されてもよい。
【0097】
いくつかの応用シーンにおいて、視聴範囲指示情報の入口はユーザの設定画面に配置されてもよい。ユーザが設定画面に設定した視聴範囲指示情報は、ユーザが各マルチメディア会議において新規作成した全ての新規作成ファイルに適用することができる。これにより、ユーザは1回設定するだけで、この設定を全ての新規作成ファイルに適用することができ、ユーザが視聴範囲指示情報を設定する時間を節約することができる。
【0098】
説明すべきは、視聴範囲指示情報に基づいて視聴権限を有する会議参加対象を決定することによって、新規作成ファイルの機密性を保証し、ファイル内容の漏洩を回避することができる点である。
【0099】
いくつかの実施例において、上記実行主体はステップ101において新規作成命令に応答することは、上記サーバが新規作成命令に基づいて送信する新規作成通知に応答すると理解してもよい。上記サーバは、送信される新規作成命令を受信したことに応答して、新規作成通知を送信する。上記新規作成命令は、新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して会議参加対象によって送信される。
【0100】
サーバによる新規作成通知送信の対象は、マルチメディア会議の視聴権限を有する会議参加対象(例えば、上記実行主体)であってもよく、一例として、新規作成通知を送信される会議参加対象は、新規作成命令を送信する会議参加対象を除いた会議参加対象であってもよいことが理解される。
【0101】
いくつかの実施例において、上記ステップ101は、新規作成命令に基づいて生成された新規作成通知を受信したことに応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するステップを含んでもよい。
【0102】
説明すべきは、上記任意の会議参加対象(例えば、ユーザ甲)は新規作成命令を生成し、生成された新規作成命令をサーバに送信する点である。サーバは、新規作成命令を受信したことに応答して、他の会議参加対象(例えば、甲を除いた他の会議参加対象)に新規作成通知を送信してもよい。他の会議参加対象は上記実行主体を含んでもよく、上記実行主体は、この新規作成通知を受信して、それに基づいて表示領域を生成及び表示してもよい。
【0103】
つまり、生成待ちファイルの生成を開始するマルチメディア会議のユーザを問わず、マルチメディア会議の複数のユーザはいずれも該新規作成ファイルのファイル内容を表示することができる。これにより、該マルチメディア会議の新規作成ファイルの関連状況を各会議参加対象にタイムリーに通知することができ、マルチメディア会議のインタラクション効率が向上する。
【0104】
いくつかの実施例において、ローカルログインユーザが上記新規作成ファイルの開始者であるか否かに応じて、関連権限コントロールをオンにする上記ステップは、ローカルログインユーザが上記開始者でないと判定したことに応答して、上記開始者が指定した編集権限に基づいて、編集コントロールをオンにするか否かを決定するステップを含む。
【0105】
いくつかの応用シーンにおいて、上述したように、上記編集権限は、読取権限、編集権限、保存権限、ダウンロード権限等の少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0106】
一例として、新規作成ファイルの編集権限は編集権限を含むと上記ファイル内容の共有者が決定した場合、上記実行主体は、編集権限に関連するコントロール、例えば、行間調整の修正コントロールのような編集に必要ないくつかの機能コントロールを表示してもよい。
【0107】
一例として、新規作成ファイルの編集権限は保存権限を含むと上記ファイル内容の共有者が決定した場合、上記実行主体は、保存権限に関連するコントロールを表示してもよい。
【0108】
一例として、新規作成ファイルの編集権限はダウンロード権限を含むと上記ファイル内容の共有者が決定した場合、上記実行主体は、ダウンロード権限に関連するコントロールを表示してもよい。
【0109】
説明すべきは、開始者が指定した編集権限によって、上記実行主体の編集コントロールをオンにするか否かを決定することで、権限のない会議参加対象による新規作成ファイルの編集を効果的に回避することができ、新規作成ファイル内の情報の伝達を保証できると共に、新規作成ファイル内の情報の漏洩や改ざんのリスクが回避される。
【0110】
いくつかの実施例において、上記方法は、編集コントロールによって入力されたファイル内容を検出したことに応答して、前記ファイル内容を前記新規作成ファイルを表示する対象に共有するステップをさらに含んでもよい。
【0111】
説明すべきは、上記実行主体が編集権限を有する対象であれば、上記実行主体において編集される共有内容も上記新規作成ファイルを表示する対象(会議参加対象又は会議非参加対象を含む)に同期できる点である。
【0112】
さらに、
図7を参照し、上記各図に示される方法の実現態様として、本開示は、インタラクション装置の一実施例を提供する。該装置の実施例は
図1に示す方法の実施例に対応し、該装置は、具体的に様々な電子機器に適用することができる。
【0113】
図7に示すように、本実施例のインタラクション装置は、第1表示ユニット701と第2表示ユニット702を備える。そのうち、第1表示ユニット701は、新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するために用いられ、前記表示領域はマルチメディア会議の新規作成ファイルのファイル内容を表示するためのものであり、前記ファイル内容は編集権限を有する対象により編集される。第2表示ユニット702は、編集権限を有する対象の編集動作に基づいて、表示領域に表示されるファイル内容を更新するために用いられる。
【0114】
本実施例において、インタラクション装置の第1表示ユニット701と第2表示ユニット702の具体的な処理及びそれらの技術的効果はそれぞれ
図1の対応する実施例におけるステップ101及びステップ102の関連する説明を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0115】
いくつかの実施例において、前記表示領域に表示されるファイル内容は、ローカルログインユーザにより編集されるファイル内容と、編集権限を有する他のユーザが入力したファイル内容と、の少なくとも1つを含み、前記他のユーザは上記ローカルログインユーザ以外のユーザであってもよく、前記他のユーザは前記マルチメディア会議の会議参加対象又は会議非参加対象の少なくとも1つを含む。
【0116】
いくつかの実施例において、新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するステップは、新規作成ファイルの目標タイプに応じて、前記表示領域の表示構造を決定するステップと、決定された表示構造で前記表示領域を表示するステップを含む。
【0117】
いくつかの実施例において、前記目標タイプは、新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、少なくとも1つのファイルタイプを表示し、そしてファイルタイプに対する選択動作に基づいて、新規作成ファイルの目標タイプを決定するタイプ決定ステップによって決定される。
【0118】
いくつかの実施例において、新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するステップは、デフォルトの表示構造で前記表示領域を表示するステップを含む。
【0119】
いくつかの実施例において、前記装置は、マルチメディア会議の新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、新規作成命令を生成するためにも用いられる。
【0120】
いくつかの実施例において、前記方法は、開始者関連権限コントロールをオンにするステップを含む。
【0121】
いくつかの実施例において、前記開始者関連権限コントロールはファイルタイプ選択コントロールを含み、前記装置は、デフォルトの表示構造を用いた表示領域の表示画面にファイルタイプ選択コントロールを表示するためにも用いられる。
【0122】
いくつかの実施例において、前記開始者関連権限コントロールはプレゼンテーション権限移譲コントロールを含み、前記装置は、前記プレゼンテーション権限移譲コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、指定された移譲対象識別子に基づいて、サーバにプレゼンテーション権限移譲通知を送信するためにも用いられる。
【0123】
いくつかの実施例において、前記開始者関連権限コントロールは編集権限変更コントロールを含み、前記装置は、上記編集権限変更コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、変更された編集権限に基づいて、新規作成ファイルに関する編集権限情報を生成するためにも用いられる。
【0124】
いくつかの実施例において、前記開始者関連権限コントロールは編集コントロールを含み、前記装置は、前記編集コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、編集されたファイル内容を表示するためにも用いられる。
【0125】
いくつかの実施例において、前記新規作成コントロールは前記マルチメディア会議の共有内容選択画面に配置され、前記装置は、共有内容選択画面内の新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、前記ファイル内容を前記マルチメディア会議の他の会議参加対象に共有すると決定するためにも用いられる。
【0126】
いくつかの実施例において、前記新規作成コントロールはマルチメディア会議画面に配置され、前記装置は、マルチメディア会議画面内の新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して、予め設定された共有オン指示情報に基づいて、前記ファイル内容を前記マルチメディア会議の他の会議参加対象に共有するか否かを決定するためにも用いられる。
【0127】
いくつかの実施例において、前記装置は、前記ファイル内容を前記マルチメディア会議の他の会議参加対象に共有すると決定したことに応答して、指定された視聴範囲指示情報に基づいて、視聴権限を有する会議参加対象を決定するためにも用いられる。
【0128】
いくつかの実施例において、前記サーバは新規作成命令を受信したことに応答して、視聴権限を有する会議参加対象に新規作成通知を送信し、サーバが受信した新規作成命令は新規作成コントロールに対するトリガ動作を検出したことに応答して会議参加対象によって送信される。
【0129】
いくつかの実施例において、新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示する前記ステップは、新規作成命令に基づいて生成された新規作成通知を受信したことに応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示するステップを含む。
【0130】
いくつかの実施例において、前記装置は、前記開始者が指定した編集権限に基づいて、編集コントロールをオンにするか否かを決定するためにも用いられる。
【0131】
いくつかの実施例において、前記装置は、編集コントロールによって入力されたファイル内容を検出したことに応答して、前記ファイル内容を前記新規作成ファイルを表示する対象に共有するためにも用いられる。
【0132】
図8を参照し、
図8には、本開示の一実施例のインタラクション方法を適用可能な例示的なシステムアーキテクチャが示される。
【0133】
図8に示すように、システムアーキテクチャは、端末機器801、802、803、ネットワーク804、及びサーバ805を含んでもよい。ネットワーク804は端末機器801、802、803とサーバ805との間に通信リンクを提供するための媒体である。ネットワーク804は、例えば、有線、無線通信リンク、又は光ファイバケーブル等の様々な接続タイプを含んでもよい。
【0134】
端末機器801、802、803は、ネットワーク804を介してサーバ805とインタラクションをして、メッセージの送受信などをすることができる。端末機器801、802、803には、例えば、ウェブブラウザアプリケーション、検索アプリケーション、記事情報アプリケーション等、様々なクライアントアプリケーションをインストールすることができる。端末機器801、802、803内のクライアントアプリケーションはユーザ命令を受信して、ユーザ命令に基づいて対応する機能を完了することができ、例えば、ユーザ命令に基づいて情報に対応情報を追加することができる。
【0135】
端末機器801、802、803は、ハードウェアであってもよいし、ソフトウェアであってもよい。端末機器801、802、803は、ハードウェアである場合、ディスプレイスクリーンを有し且つウェブページ閲覧をサポートする様々な電子機器であってもよく、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子書リーダー、MP3(Moving Picture Experts Group Audio Layer III,ムービングピクチャーエクスパーツグループオーディオレイヤー3)、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV,ムービングピクチャーエクスパーツグループオーディオレイヤー4)プレーヤー、ラップトップコンピュータ及びデスクトップコンピュータなどを含むが、それらに限定されない。端末機器801、802、803は、ソフトウェアである場合、上記に列挙した電子機器にインストールすることができる。端末機器は、複数のソフトウェア又はソフトウェアモジュール(例えば、分散型サービスを提供するためのソフトウェア又はソフトウェアモジュール)として実施されてもよく、単一のソフトウェア又はソフトウェアモジュールとして実施されてもよいが、ここでは具体的に限定しない。
【0136】
サーバ805は、様々なサービスを提供するサーバであってもよく、例えば、端末機器801、802、803から送信される情報取得要求を受信し、情報取得要求に応じて、情報取得要求に対応する表示情報を様々な方式によって取得し、表示情報の関連データを端末機器801、802、803に送信する。
【0137】
説明すべきは、本開示の実施例で提供されるインタラクション方法は、端末機器によって実行されてもよく、それに応じて、インタラクション装置は、端末機器801、802、803に設けられてもよく、また、本開示の実施例で提供されるインタラクション方法は、サーバ805によって実行されてもよく、それに応じて、インタラクション装置は、サーバ805に設けられてもよい点である。
【0138】
なお、
図8の端末機器、ネットワーク、及びサーバの数は単なる例示であることを理解すべきである。実現のニーズに応じて、任意の数の端末機器、ネットワーク、及びサーバを有し得る。
【0139】
以下において、
図9を参照し、
図9には、本開示の実施例を実現するのに適する電子機器(例えば、
図8の端末機器又はサーバ)の構造模式図が示される。本開示の実施例における端末機器は、例えば、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、PDA(携帯情報端末)、PAD(タブレットコンピュータ)、PMP(携帯型マルチメディアプレーヤ)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)等の移動端末、及びデジタルTV、デスクトップコンピュータ等の固定端末を含むが、これらに限定されない。
図6に示す電子機器は一例に過ぎず、本開示の実施例の機能及び使用範囲にいかなる限定も与えるものではない。
【0140】
図9に示すように、電子機器は、読み取り専用メモリ(ROM)902に記憶されたプログラム、又は記憶装置908からランダムアクセスメモリ(RAM)903にロードされたプログラムに従って様々な適切な動作及び処理を実行することができる処理装置901(例えば、中央処理装置、グラフィックプロセッサ等)を備えることができる。RAM 903にはまた、電子機器900の動作に必要な様々なプログラム及びデータが記憶されている。処理装置901、ROM 902及びRAM 903はバス904を介して相互に接続されている。入力/出力(I/O)インタフェース905もバス904に接続されている。
【0141】
I/Oインタフェース905には、通常、例えばタッチパネル、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロ等を含む入力装置906、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカ、バイブレータ等を含む出力装置907、例えば磁気テープ、ハードディスク等を含む記憶装置908、及び通信装置909が接続されてもよい。通信装置909は電子機器が他の機器と無線又は有線で通信してデータを交換することを可能にすることができる。
図9では、様々な装置を有する電子機器を示しているが、図示した全ての装置を実施又は備えることが要求されないことを理解すべきである。代わりに、より多く又はより少ない装置を実施又は備えることができる。
【0142】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照しながら説明された上記プロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。例えば、本開示の実施例は、非一時的コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、該コンピュータプログラムは、フローチャートで示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例では、該コンピュータプログラムは通信装置909を介してネットワークからダウンロード及びインストールされることが可能であり、又は記憶装置908もしくはROM 902からインストールされることが可能である。該コンピュータプログラムが処理装置901によって実行されると、本願の実施例の方法で限定された上記機能が実行される。
【0143】
説明すべきは、本開示に記載のコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体、又はその2つの任意の組み合わせであってもよい点である。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置もしくはデバイス、又はこれらの任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、1本又は複数の導線による電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROMもしくはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光メモリ、磁気メモリ、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。本開示において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置もしくはデバイスによって使用可能な、又はそれらに組み込まれて使用可能なプログラムを包含又は格納する任意の有形の媒体であってもよい。本開示において、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンド内で伝播されるデータ信号、又は搬送波の一部として伝播されるデータ信号を含んでもよく、その中にコンピュータ可読プログラムコードが担持されている。かかる伝播されるデータ信号は、様々な形態をとることができ、電磁信号、光信号、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。該コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置もしくはデバイスによって使用されるか、又はそれらに組み込まれて使用されるプログラムを、送信、伝播又は伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは任意の適切な媒体で伝送することができ、当該任意の適切な媒体は、電線、光ケーブル、RF(高周波)等、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0144】
いくつかの実施形態において、クライアント、サーバは、例えば、HTTP(HyperText Transfer Protocol,ハイパテキスト転送プロトコル)のような現在知られている又は将来開発される任意のネットワークプロトコルによって通信することができ、且つデジタルデータ通信の任意の形式又は媒体(例えば、通信ネットワーク)と相互接続することができる。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイドエリアネットワーク(「WAN」)、インターネット(例えば、相互接続ネットワーク)、ピアツーピアネットワーク(例えば、ad hocピアツーピアネットワーク)、及び現在知られている又は将来開発される任意のネットワークが含まれる。
【0145】
上記コンピュータ可読媒体は、上記電子機器に含まれていてもよいが、該電子機器に組み込まれず、単独で存在してもよい。
【0146】
上記コンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが格納されており、上記1つ又は複数のプログラムが該電子機器によって実行されると、該電子機器は、新規作成命令に応答して、新規作成命令が指示する新規作成ファイルの表示領域を表示し、ここで前記表示領域はマルチメディア会議の新規作成ファイルのファイル内容を表示するためのものであり、前記ファイル内容は編集権限を有する対象により編集され、そして編集権限を有する対象の編集動作に基づいて、表示領域に表示されるファイル内容を更新する。
【0147】
本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1種以上のプログラミング言語、又はそれらの組み合わせで作成されてもよく、上記プログラミング言語は、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語と、「C」言語又は類似のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語とを含む。プログラムコードは、完全にユーザコンピュータで実行されることも、部分的にユーザコンピュータで実行されることも、単独のソフトウェアパッケージとして実行されることも、部分的にユーザコンピュータで実行されながら部分的にリモートコンピュータで実行されることも、又は完全にリモートコンピュータもしくはサーバで実行されることも可能である。リモートコンピュータの場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザコンピュータに接続することができ、又は(例えばインターネットサービスプロバイダによるインターネットサービスを介して)外部のコンピュータに接続することができる。
【0148】
図中のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品によって実現可能なアーキテクチャ、機能及び動作を図示している。これについては、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができる。当該モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部には、所定のロジック機能を実現するための1つ又は複数の実行可能命令が含まれている。さらに、一部の代替となる実施形態においては、ブロックに示されている機能は図面に示されているものとは異なる順序で起こってもよいことに注意すべきである。例えば、連続して示された2つのブロックは、実際には係る機能に応じて、ほぼ並行して実行されてもよく、時には逆の順序で実行されてもよい。なお、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は動作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実現してもよいし、又は専用のハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現してもよいことにも注意されたい。
【0149】
本開示に記載の実施例において言及されたユニットは、ソフトウェアで実現されてもよく、ハードウェアで実現されてもよい。ユニットの名称は、ある場合において当該ユニットそれ自体を限定するものではなく、例えば、第1表示ユニットは「表示領域を表示するユニット」として記載されてもよい。
【0150】
本明細書で上述した機能は、少なくとも部分的に1つ又は複数のハードウェアロジック部品によって実行することができる。例えば、使用可能な例示的なハードウェアロジック部品は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、複雑プログラム可能論理装置(CPLD)等を含むが、それらに限定されない。
【0151】
本開示の文脈において、機械可読媒体は、命令実行システム、装置もしくは機器によって使用されるか、又はそれらに組み込まれて使用されるプログラムを包含又は格納する任意の有形の媒体であってもよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電気、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置もしくは機器、又はこれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例としては、1本又は複数の導線による電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROMもしくはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光メモリ、磁気メモリ、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
【0152】
以上の記載は、本開示の好ましい実施例及び使用された技術的原理に関する説明に過ぎない。当業者であれば、本開示に係る開示の範囲は、上記の技術的特徴の特定の組み合わせからなる技術的解決手段に限定されず、上記の開示構想から逸脱しない範囲内で、上記の技術的特徴又はそれらの同等の特徴を任意に組み合わせてなる他の技術的解決手段をも含むことが理解される。例えば、上記の特徴と本開示に開示された類似の機能を有する技術的特徴(それらに限られない)とが相互に置き換えてなる技術的解決手段をも含む。
【0153】
また、各動作が特定の順序で説明されるが、これは、このような動作が示された特定の順序又は逐次的な順序で実行されることを要求していると解釈すべきではない。特定の状況では、マルチタスク処理及び並行処理が有利な場合がある。同様に、上記説明に様々な具体的な実現の詳細が含まれているが、これらは本開示の範囲の限定と解釈してはならない。別々の実施例で説明されているいくつかの特徴は、単一の実施例において組み合わせて実現してもよい。逆に、単一の実施例で説明されている種々の特徴は、複数の実施例において個別に、又は任意の適切な部分的組み合わせによって実現してもよい。
【0154】
本主題を構造的特徴及び/又は方法論理的動作に固有の言語で説明したが、添付の特許請求の範囲に限定される主題は、必ずしも前述した特定の特徴又は動作によって限定されないことを理解すべきである。逆に、前述した特定の特徴及び動作は、単に特許請求の範囲を実現する例示的な形態である。