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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】測位情報決定方法及び通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240315BHJP
   H04W 8/22 20090101ALI20240315BHJP
   H04W 4/02 20180101ALI20240315BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240315BHJP
   G01S 5/04 20060101ALI20240315BHJP
【FI】
H04W64/00
H04W8/22
H04W4/02
H04W24/10
G01S5/04
【請求項の数】 64
(21)【出願番号】P 2022565931
(86)(22)【出願日】2020-04-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-01
(86)【国際出願番号】 CN2020087603
(87)【国際公開番号】W WO2021217457
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】黄 甦
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-306540(JP,A)
【文献】国際公開第2019/027595(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/063541(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/234526(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
G01S 5/04
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
測位情報決定方法であって、前記方法は、
測位管理デバイスによって、端末デバイスによって送信された前記端末デバイスの測位能力メッセージを受信するステップであって、前記測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、前記第1の情報は、前記端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含み、前記測位能力メッセージは、前記端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナを利用して測定する能力を有するかどうかを示す情報を含む、ステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記端末デバイスによって送信された測定情報を受信するステップであって、前記測定情報は、前記端末デバイスの前記複数のアンテナ識別子と、前記ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む、ステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの測位情報を決定するステップであって、前記測位情報は、以下の情報、即ち、前記端末デバイスの絶対座標、前記端末デバイスの方位又は姿勢情報、前記端末デバイスの回転角、又は、前記端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角、のうちの1つ以上を含む、ステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の情報は、前記端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、前記端末デバイスのものであり、かつ前記参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、前記端末デバイスの前記絶対座標は、前記端末デバイスの前記参照点の絶対座標である、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測位管理デバイスによって、前記端末デバイスによって送信された前記端末デバイスの測位能力メッセージを受信する前記ステップの後で、かつ、前記測位管理デバイスによって、前記端末デバイスによって送信された測定情報を受信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記測位管理デバイスによって、報告要求を前記端末デバイスに送信するステップであって、前記報告要求は、前記測定情報を報告するように要求する、ステップをさらに含む、
請求項に記載の方法。
【請求項4】
測位情報決定方法であって、前記方法は、
測位管理デバイスによって、端末デバイスによって送信された第1の情報を受信するステップであって、前記第1の情報は、前記端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記端末デバイスによって送信された前記端末デバイスの測位能力メッセージを受信するステップであって、前記測位能力メッセージは、前記端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナを利用して測定する能力を有するかどうかを示す情報を含む、ステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記端末デバイスによって送信された測定情報を受信するステップであって、前記測定情報は、前記端末デバイスの前記複数のアンテナ識別子と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む、ステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの測位情報を決定するステップであって、前記測位情報は、以下の情報、即ち、前記端末デバイスの絶対座標、前記端末デバイスの方位又は姿勢情報、前記端末デバイスの回転角、又は、前記端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角、のうちの1つ以上を含む、ステップと、
を含む、方法。
【請求項5】
前記測位管理デバイスによって、前記端末デバイスによって送信された前記端末デバイスの測位能力メッセージを受信する前記ステップの後で、前記方法は、
前記測位管理デバイスによって、報告要求を前記端末デバイスに送信するステップであって、前記報告要求は、前記測定情報と前記第1の情報とを報告するように要求する、ステップをさらに含む、
請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記端末デバイスの前記絶対座標は、前記端末デバイスの参照点の前記絶対座標であり、前記参照点は、前記端末デバイスのアンテナではなく、前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの絶対座標を決定するステップは、前記測位管理デバイスによって、前記測定情報と、前記第1の情報内の前記アンテナ識別子と、前記アンテナ識別子の前記局所アンテナ座標とに基づいて、前記アンテナ識別子に対応する絶対座標を決定するステップと、前記測位管理デバイスによって、前記アンテナ識別子に対応する前記絶対座標と、前記アンテナ識別子に対応する前記局所アンテナ座標と、前記参照点の局所座標とに基づいて、前記参照点の前記絶対座標を決定するステップと、を含む、
又は、
前記端末デバイスの前記絶対座標は、前記端末デバイスの前記参照点の前記絶対座標であり、前記参照点は、前記端末デバイスのアンテナであり、前記測定情報は、前記参照点に対応する測定結果を含み、前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの絶対座標を決定する前記ステップは、前記測位管理デバイスによって、前記測定情報と、前記参照点の前記局所座標と、前記第1の情報内の前記アンテナ識別子と、前記アンテナ識別子の前記局所アンテナ座標とに基づいて、前記アンテナ識別子に対応する絶対座標と、前記参照点の前記絶対座標とを決定するステップを含む、
請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記測位管理デバイスによって、アンテナ情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの前記方位又は姿勢情報、前記回転角、及び/又は、前記端末デバイスの前記上向きチルト及び下向きチルト角を決定するステップは、
前記測位管理デバイスによって、前記測定情報と、前記第1の情報内の前記アンテナ識別子と、前記アンテナ識別子の前記局所アンテナ座標とに基づいて、前記アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定するステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記アンテナ識別子に対応する前記絶対位置と前記アンテナ識別子に対応する前記局所アンテナ座標との間の変換関係に基づいて、前記端末デバイスの前記方位又は姿勢情報、前記回転角、及び/又は、前記端末デバイスの前記上向きチルト及び下向きチルト角を決定するステップと、
を含む、
請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
測位情報決定方法であって、前記方法は、
端末デバイスによって、前記端末デバイスの測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信するステップであって、前記測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、前記第1の情報は、前記端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含み、前記測位能力メッセージは、前記端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナを利用して測定する能力を有するかどうかを示す情報を含む、ステップと、
前記端末デバイスによって、前記アクセスネットワークデバイスによって送信された前記ダウンリンク参照信号を、前記複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定するステップと、
前記端末デバイスによって、測定情報を前記測位管理デバイスに送信するステップであって、前記測定情報は、前記端末デバイスの前記複数のアンテナ識別子と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む、ステップと、
を含む、方法。
【請求項9】
前記第1の情報は、前記端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、前記端末デバイスのものであり、かつ前記参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、前記端末デバイスの前記参照点の絶対座標は、前記端末デバイスの絶対座標である、
請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記端末デバイスによって、前記端末デバイスの測位能力メッセージを前記測位管理デバイスに送信する前記ステップの後で、かつ前記端末デバイスによって、前記アクセスネットワークデバイスによって送信された前記ダウンリンク参照信号を、前記複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定する前記ステップの前に、前記方法は、
前記端末デバイスによって、前記測位管理デバイスによって送信された報告要求を受信するステップであって、前記報告要求は、前記測定情報を報告するように要求する、ステップをさらに含む、
請求項に記載の方法。
【請求項11】
測位情報決定方法であって、前記方法は、
端末デバイスによって、第1の情報を測位管理デバイスに送信するステップであって、前記第1の情報は、前記端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ステップと、
前記端末デバイスによって、前記端末デバイスの測位能力メッセージを前記測位管理デバイスに送信するステップであって、前記測位能力メッセージは、前記端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナを利用して測定する能力を有するかどうかを示す情報を含む、ステップと、
前記端末デバイスによって、前記アクセスネットワークデバイスによって送信された前記ダウンリンク参照信号を、前記複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定するステップと、
前記端末デバイスによって、測定情報を前記測位管理デバイスに送信するステップであって、前記測定情報は、前記端末デバイスの前記複数のアンテナ識別子と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む、ステップと、
を含む、方法。
【請求項12】
前記端末デバイスによって、前記端末デバイスの測位能力メッセージを前記測位管理デバイスに送信する前記ステップの後で、前記方法は、
前記端末デバイスによって、前記測位管理デバイスによって送信された報告要求を受信するステップであって、前記報告要求は、前記測定情報と前記第1の情報とを報告するように要求する、ステップをさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
測位情報決定方法であって、前記方法は、
測位管理デバイスによって、端末デバイスによって送信された第1の情報を受信するステップであって、前記第1の情報は、前記端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記端末デバイスによって送信された前記端末デバイスの測位能力メッセージを受信するステップであって、前記測位能力メッセージは、前記端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナを利用して測定する能力を有するかどうかを示す情報を含む、ステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記アクセスネットワークデバイスによって送信された測定情報を受信するステップであって、前記測定情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、各アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記インデックスに対応する測定結果とを含む、ステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの測位情報を決定するステップであって、前記測位情報は、以下の情報、即ち、前記端末デバイスの絶対座標と、前記端末デバイスの方位又は姿勢情報と、前記端末デバイスの回転角と、前記端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角と、のうちの1つ以上を含む、ステップと、
を含む、方法。
【請求項14】
前記第1の情報は、前記端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、前記端末デバイスのものであり、かつ前記参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、前記端末デバイスの前記絶対座標は、前記端末デバイスの前記参照点の絶対座標である、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの測位情報を決定する前記ステップの前に、前記方法は、
前記測位管理デバイスによって、前記端末デバイスのサービングセルによって送信された複数の第1の構成情報を受信するステップであって、前記複数の第1の構成情報は、前記複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用され、第1の構成情報のそれぞれは、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記インデックスと、前記端末デバイスのものであり、かつ前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第2の構成情報を前記アクセスネットワークデバイスに送信するステップであって、前記第2の構成情報のそれぞれは、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記インデックスを含む、ステップと、
をさらに含む、
請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、
前記測位管理デバイスによって、前記複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記第1の構成情報を前記端末デバイスに送信するステップをさらに含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの測位情報を決定する前記ステップの前に、前記方法は、
前記測位管理デバイスによって、複数の第1の構成情報を生成するステップであって、前記複数の第1の構成情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用され、第1の構成情報のそれぞれは、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記インデックスと、前記端末デバイスのものであり、かつ前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第2の構成情報を前記アクセスネットワークデバイスに送信するステップであって、前記第2の構成情報のそれぞれは、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記インデックスを含む、ステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記第1の構成情報を前記端末デバイスに送信するステップと、
をさらに含む、
請求項13又は14に記載の方法。
【請求項18】
前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの測位情報を決定する前記ステップは、
前記測位管理デバイスによって、前記複数の第1の構成情報と、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ各測定結果に対応する前記インデックスとに基づいて、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を決定するステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と、各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子とに基づいて、前記端末デバイスの前記測位情報を決定するステップと、
を含む、
請求項15~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記方法は、
前記測位管理デバイスによって、前記端末デバイスによって報告された第2の情報を受信するステップであって、前記第2の情報は、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ前記端末デバイスによって送信された前記インデックスと、前記端末デバイスのものであり、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応し、かつ前記端末デバイスによって送信された前記アンテナ識別子とを含む、ステップをさらに含み、
前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの測位情報を決定する前記ステップは、
前記測位管理デバイスによって、前記第2の情報と、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ各測定結果に対応する前記インデックスとに基づいて、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を決定するステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と、各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子とに基づいて、前記端末デバイスの前記測位情報を決定するステップと、
を含む、
請求項13~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記端末デバイスの前記絶対座標は、前記端末デバイスの参照点の前記絶対座標であり、前記参照点は、前記端末デバイスのアンテナではなく、前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と、各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子とに基づいて、前記端末デバイスの前記絶対座標を決定するステップは、前記測位管理デバイスによって、各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子と、前記第1の情報内の前記アンテナ識別子と、前記アンテナ識別子の前記局所アンテナ座標とに基づいて、前記アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定し、前記測位管理デバイスによって、前記アンテナ識別子に対応する前記絶対位置と、前記アンテナ識別子に対応する前記局所アンテナ座標と、前記参照点の局所座標とに基づいて、前記参照点の前記絶対座標を決定するステップを含む、
又は、
前記端末デバイスの前記絶対座標は、前記端末デバイスの前記参照点の前記絶対座標であり、前記参照点は、前記端末デバイスのアンテナであり、前記測定情報は、前記参照点に対応する測定結果を含み、前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と、各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子とに基づいて、前記端末デバイスの前記絶対座標を決定する前記ステップは、前記測位管理デバイスによって、各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子と、前記参照点の前記局所座標と、前記第1の情報内の前記アンテナ識別子と、前記アンテナ識別子の前記局所アンテナ座標とに基づいて、前記アンテナ識別子に対応する絶対座標と、前記参照点の前記絶対座標とを決定するステップを含む、
請求項18又は19に記載の方法。
【請求項21】
前記測位管理デバイスによって、前記第1の情報と、複数の前記測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子とに基づいて、前記端末デバイスの前記方位又は姿勢情報、前記回転角、及び/又は、前記端末デバイスの前記上向きチルト及び下向きチルト角を決定する前記ステップは、
前記測位管理デバイスによって、各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子と、前記第1の情報内の前記アンテナ識別子と、前記アンテナ識別子の前記局所アンテナ座標とに基づいて、前記アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定するステップと、
前記測位管理デバイスによって、前記アンテナ識別子に対応する前記絶対位置と前記アンテナ識別子に対応する前記局所アンテナ座標との間の変換関係に基づいて、前記端末デバイスの前記方位又は姿勢情報、前記回転角、及び/又は、前記端末デバイスの前記上向きチルト及び下向きチルト角を決定するステップと、
を含む、
請求項18又は19に記載の方法。
【請求項22】
測位情報決定方法であって、前記方法は、
端末デバイスによって、前記端末デバイスの測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信するステップであって、前記測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、前記第1の情報は、前記端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含み、前記測位能力メッセージは、前記端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナを利用して測定する能力を有するかどうかを示す情報を含む、ステップと、
前記端末デバイスによって、前記複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号を前記アクセスネットワークデバイスに送信するステップと、
を含む、方法。
【請求項23】
前記第1の情報は、前記端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、前記端末デバイスのものであり、かつ前記参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、前記端末デバイスの前記参照点の絶対座標は、前記端末デバイスの絶対座標である、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
端末デバイスによって、第1の情報を測位管理デバイスに送信する前記ステップの後で、かつ前記端末デバイスによって、前記複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号を前記アクセスネットワークデバイスに送信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記端末デバイスによって、前記端末デバイスのサービングセル又は前記測位管理デバイスによって送信された複数の第1の構成情報を受信するステップであって、前記複数の第1の構成情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用され、第1の構成情報のそれぞれは、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、前記端末デバイスのものであり、かつ前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ステップをさらに含む、
請求項22又は23に記載の方法。
【請求項25】
前記端末デバイスによって、前記複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号を前記アクセスネットワークデバイスに送信する前記ステップは、
前記端末デバイスによって、前記複数の第1の構成情報に基づいて、前記アップリンク参照信号を、対応するアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセット上で、前記複数のアンテナ識別子に対応する前記アンテナを利用して、前記アクセスネットワークデバイスに送信するステップを含む、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記端末デバイスによって、前記複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号を前記アクセスネットワークデバイスに送信する前記ステップの後、前記方法は、
前記端末デバイスによって、第2の情報を前記測位管理デバイスに報告するステップであって、前記第2の情報は、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ前記端末デバイスによって送信されたインデックスと、前記端末デバイスのものであり、かつ前記端末デバイスによって送信された前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ステップをさらに含む、
請求項22~24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
通信装置であって、前記通信装置は、
端末デバイスによって送信された前記端末デバイスの測位能力メッセージを受信することであって、前記測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、前記第1の情報は、前記端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含み、前記測位能力メッセージは、前記端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナを利用して測定する能力を有するかどうかを示す情報を含む、ことを行うように構成された、通信ユニットであって、前記通信ユニットは、前記端末デバイスによって送信された測定情報を受信することであって、前記測定情報は、前記端末デバイスの前記複数のアンテナ識別子と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む、ことを行うようにさらに構成される、通信ユニットと、
前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの測位情報を決定することであって、前記測位情報は、以下の情報、即ち、前記端末デバイスの絶対座標、前記端末デバイスの方位又は姿勢情報、前記端末デバイスの回転角、又は、前記端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角、のうちの1つ以上を含む、ことを行うように構成された、処理ユニットと、
を含む、通信装置。
【請求項28】
前記第1の情報は、前記端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、前記端末デバイスのものであり、かつ前記参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、前記端末デバイスの前記絶対座標は、前記端末デバイスの前記参照点の絶対座標である、
請求項27に記載の通信装置。
【請求項29】
前記通信ユニットが、前記端末デバイスによって送信された前記端末デバイスの前記測位能力メッセージを受信した後で、かつ、前記通信ユニットが、前記端末デバイスによって送信された前記測定情報を受信する前に、前記通信ユニットは、報告要求を前記端末デバイスに送信することであって、前記報告要求は、前記測定情報を報告するように要求する、ことを行うようにさらに構成される、
請求項27に記載の通信装置。
【請求項30】
通信装置であって、前記通信装置は、
端末デバイスによって送信された第1の情報を受信することであって、前記第1の情報は、前記端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ことを行うように構成された、通信ユニットであって、
前記通信ユニットは、前記端末デバイスによって送信された前記端末デバイスの測位能力メッセージを受信することであって、前記測位能力メッセージは、前記端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナを利用して測定する能力を有するかどうかを示す情報を含む、ことを行うようにさらに構成され、
前記通信ユニットは、前記端末デバイスによって送信された測定情報を受信することであって、前記測定情報は、前記端末デバイスの前記複数のアンテナ識別子と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む、ことを行うようにさらに構成される、
通信ユニットと、
前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの測位情報を決定することであって、前記測位情報は、以下の情報、即ち、前記端末デバイスの絶対座標、前記端末デバイスの方位又は姿勢情報、前記端末デバイスの回転角、又は、前記端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角、のうちの1つ以上を含む、ことを行うように構成された、処理ユニットと、
を含む、通信装置。
【請求項31】
前記端末デバイスによって送信された前記端末デバイスの前記測位能力メッセージを受信した後で、前記通信ユニットは、報告要求を前記端末デバイスに送信することであって、前記報告要求は、前記測定情報と前記第1の情報とを報告するように要求する、ことを行うようにさらに構成される、
請求項30に記載の通信装置。
【請求項32】
前記端末デバイスの前記絶対座標は、前記端末デバイスの参照点の前記絶対座標であり、前記参照点は、前記端末デバイスのアンテナではなく、前記処理ユニットが、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの前記絶対座標を決定する具体的な方式は、前記測定情報と、前記第1の情報内の前記アンテナ識別子と、前記アンテナ識別子の前記局所アンテナ座標とに基づいて、前記アンテナ識別子に対応する絶対座標を決定することと、前記アンテナ識別子に対応する前記絶対座標と、前記アンテナ識別子に対応する前記局所アンテナ座標と、前記参照点の局所座標とに基づいて、前記参照点の前記絶対座標を決定することと、を含む、
又は、
前記端末デバイスの前記絶対座標は、前記端末デバイスの前記参照点の前記絶対座標であり、前記参照点は、前記端末デバイスのアンテナであり、前記測定情報は、前記参照点に対応する測定結果を含み、前記処理ユニットが、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの前記絶対座標を決定する具体的な方式は、前記測定情報と、前記参照点の前記局所座標と、前記第1の情報内の前記アンテナ識別子と、前記アンテナ識別子の前記局所アンテナ座標とに基づいて、前記アンテナ識別子に対応する絶対座標と、前記参照点の前記絶対座標とを決定することである、
請求項27~31のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項33】
前記処理ユニットが、アンテナ情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの前記方位又は姿勢情報、前記回転角、及び/又は、前記端末デバイスの前記上向きチルト及び下向きチルト角を決定する具体的な方式は、
前記測定情報と、前記第1の情報内の前記アンテナ識別子と、前記アンテナ識別子の前記局所アンテナ座標とに基づいて、前記アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定することと、
前記アンテナ識別子に対応する前記絶対位置と前記アンテナ識別子に対応する前記局所アンテナ座標との間の変換関係に基づいて、前記端末デバイスの前記方位又は姿勢情報、前記回転角、及び/又は、前記端末デバイスの前記上向きチルト及び下向きチルト角を決定することと、である、
請求項27~31のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項34】
通信装置であって、前記通信装置は、
前記通信装置の測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信することであって、前記測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、前記第1の情報は、前記通信装置の複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含み、前記測位能力メッセージは、前記通信装置が、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナを利用して測定する能力を有するかどうかを示す情報を含む、ことを行うように構成された、通信ユニットを含み、
前記通信ユニットは、前記アクセスネットワークデバイスによって送信された前記ダウンリンク参照信号を、前記複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定するようにさらに構成され、
前記通信ユニットは、測定情報を前記測位管理デバイスに送信することであって、前記測定情報は、前記通信装置の前記複数のアンテナ識別子と、dダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む、ことを行うようにさらに構成される、
通信装置。
【請求項35】
前記第1の情報は、前記通信装置の参照点の局所座標、及び/又は、前記通信装置のものであり、かつ前記参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、前記通信装置の前記参照点の絶対座標は、前記通信装置の絶対座標である、
請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記通信装置の前記測位能力メッセージを前記測位管理デバイスに送信した後で、かつ前記複数のアンテナ識別子に対応する前記アンテナを利用して、前記アクセスネットワークデバイスによって送信された前記ダウンリンク参照信号を測定する前に、前記通信ユニットは、前記測位管理デバイスによって送信された報告要求を受信することであって、前記報告要求は、前記測定情報を報告するように要求する、ことを行うようにさらに構成される、
請求項34に記載の装置。
【請求項37】
通信装置であって、前記通信装置は、
第1の情報を測位管理デバイスに送信することであって、前記第1の情報は、前記通信装置の複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ことを行うように構成された、通信ユニットを含み、
前記通信ユニットは、前記通信装置の測位能力メッセージを前記測位管理デバイスに送信することであって、前記測位能力メッセージは、前記通信装置が、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナを利用して測定する能力を有するかどうかを示す情報を含む、ことを行うようにさらに構成され、
前記通信ユニットは、前記アクセスネットワークデバイスによって送信された前記ダウンリンク参照信号を、前記複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定するようにさらに構成され、
前記通信ユニットは、測定情報を前記測位管理デバイスに送信することであって、前記測定情報は、前記通信装置の前記複数のアンテナ識別子と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む、ことを行うようにさらに構成される、
通信装置。
【請求項38】
前記通信装置の前記測位能力メッセージを前記測位管理デバイスに送信した後で、前記通信ユニットは、前記測位管理デバイスによって送信された報告要求を受信することであって、前記報告要求は、前記測定情報と前記第1の情報とを報告するように要求する、ことを行うようにさらに構成される、
請求項37に記載の装置。
【請求項39】
通信装置であって、前記通信装置は、
端末デバイスによって送信された第1の情報を受信することであって、前記第1の情報は、前記端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ことを行うように構成された、通信ユニットであって、
前記通信ユニットは、前記端末デバイスによって送信された前記端末デバイスの測位能力メッセージを受信することであって、前記測位能力メッセージは、前記端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナを利用して測定する能力を有するかどうかを示す情報を含む、ことを行うようにさらに構成され、
前記通信ユニットは、前記アクセスネットワークデバイスによって送信された測定情報を受信することであって、前記測定情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、各アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記インデックスに対応する測定結果とを含む、ことを行うようにさらに構成される、
通信ユニットと、
前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの測位情報を決定することであって、前記測位情報は、以下の情報、即ち、前記端末デバイスの絶対座標と、前記端末デバイスの方位又は姿勢情報と、前記端末デバイスの回転角と、前記端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角と、のうちの1つ以上を含む、ことを行うように構成された、処理ユニットと、
を含む、通信装置。
【請求項40】
前記第1の情報は、前記端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、前記端末デバイスのものであり、かつ前記参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、前記端末デバイスの前記絶対座標は、前記端末デバイスの前記参照点の絶対座標である、
請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記処理ユニットが、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの前記測位情報を決定する前に、前記通信ユニットは、
前記端末デバイスのサービングセルによって送信された複数の第1の構成情報を受信することであって、前記複数の第1の構成情報は、前記複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用され、第1の構成情報のそれぞれは、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記インデックスと、前記端末デバイスのものであり、かつ前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ことを行うようにさらに構成され、
前記通信ユニットは、前記複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第2の構成情報を前記アクセスネットワークデバイスに送信することであって、前記第2の構成情報のそれぞれは、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記インデックスを含む、ことを行うようにさらに構成される、
請求項39又は40に記載の装置。
【請求項42】
前記通信ユニットは、前記複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記第1の構成情報を前記端末デバイスに送信するようにさらに構成される、
請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記処理ユニットが、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの前記測位情報を決定する前に、前記通信ユニットは、複数の第1の構成情報を生成することであって、前記複数の第1の構成情報は、前記複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用され、第1の構成情報のそれぞれは、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記インデックスと、前記端末デバイスのものであり、かつ前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ことを行うようにさらに構成され、
前記通信ユニットは、前記複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第2の構成情報を前記アクセスネットワークデバイスに送信することであって、前記第2の構成情報のそれぞれは、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記インデックスを含む、ことを行うようにさらに構成され、
前記通信ユニットは、前記複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの前記第1の構成情報を前記端末デバイスに送信するようにさらに構成される、
請求項39又は40に記載の装置。
【請求項44】
前記処理ユニットが、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの前記測位情報を決定する具体的な方法は、
前記複数の第1の構成情報と、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ各測定結果に対応する前記インデックスとに基づいて、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を決定することと、
前記第1の情報と、各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子とに基づいて、前記端末デバイスの前記測位情報を決定することと、である、
請求項41~43のいずれか1項に記載の装置。
【請求項45】
前記通信ユニットは、前記端末デバイスによって報告された第2の情報を受信することであって、前記第2の情報は、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ前記端末デバイスによって送信された前記インデックスと、前記端末デバイスのものであり、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応し、かつ前記端末デバイスによって送信された前記アンテナ識別子とを含む、ことを行うようにさらに構成され、
前記処理ユニットが、前記第1の情報と前記測定情報とに基づいて、前記端末デバイスの前記測位情報を決定する具体的な方式は、
前記第2の情報と、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ各測定結果に対応する前記インデックスとに基づいて、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を決定することと、
前記第1の情報と、各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子とに基づいて、前記端末デバイスの前記測位情報を決定することと、である、
請求項39~43のいずれか1項に記載の装置。
【請求項46】
前記端末デバイスの前記絶対座標は、前記端末デバイスの参照点の前記絶対座標であり、前記参照点は、前記端末デバイスのアンテナではなく、前記処理ユニットが、前記第1の情報と、各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子とに基づいて、前記端末デバイスの前記絶対座標を決定する方式は、
各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子と、前記第1の情報内の前記アンテナ識別子と、前記アンテナ識別子の前記局所アンテナ座標とに基づいて、前記アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定し、前記アンテナ識別子に対応する前記絶対位置と、前記アンテナ識別子に対応する前記局所アンテナ座標と、前記参照点の局所座標とに基づいて、前記参照点の前記絶対座標を決定することである、
又は、
前記端末デバイスの前記絶対座標は、前記端末デバイスの前記参照点の前記絶対座標であり、前記参照点は、前記端末デバイスのアンテナであり、前記測定情報は、前記参照点に対応する測定結果を含み、前記処理ユニットが、前記第1の情報と、各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子とに基づいて、前記端末デバイスの前記絶対座標を決定する具体的な方式は、
各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子と、前記参照点の前記局所座標と、前記第1の情報内の前記アンテナ識別子と、前記アンテナ識別子の前記局所アンテナ座標とに基づいて、前記アンテナ識別子に対応する絶対座標と、前記参照点の前記絶対座標とを決定することである、
請求項44又は45に記載の装置。
【請求項47】
前記処理ユニットが、前記第1の情報と、複数の前記測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子とに基づいて、前記端末デバイスの前記方位又は姿勢情報、前記回転角、及び/又は、前記端末デバイスの前記上向きチルト及び下向きチルト角を決定する具体的な方式は、
各測定結果と、前記端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応する前記アンテナ識別子と、前記第1の情報内の前記アンテナ識別子と、前記アンテナ識別子の前記局所アンテナ座標とに基づいて、前記アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定することと、
前記アンテナ識別子に対応する前記絶対位置と前記アンテナ識別子に対応する前記局所アンテナ座標との間の変換関係に基づいて、前記端末デバイスの前記方位又は姿勢情報、前記回転角、及び/又は、前記端末デバイスの前記上向きチルト及び下向きチルト角を決定することと、である、
請求項44又は45に記載の装置。
【請求項48】
通信装置であって、前記通信装置は、
前記通信装置の測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信することであって、前記測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、前記第1の情報は、前記通信装置の複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含み、前記測位能力メッセージは、前記通信装置が、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナを利用して測定する能力を有するかどうかを示す情報を含む、ことを行うように構成された、通信ユニットを含み、
前記通信ユニットは、前記複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号を前記アクセスネットワークデバイスに送信するようにさらに構成される、
通信装置。
【請求項49】
前記第1の情報は、前記通信装置の参照点の局所座標、及び/又は、前記通信装置のものであり、かつ前記参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、前記通信装置の前記参照点の絶対座標は、前記通信装置の絶対座標である、
請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記第1の情報を前記測位管理デバイスに送信した後で、かつ前記複数のアンテナ識別子に対応する前記アンテナを利用して、前記アップリンク参照信号を前記アクセスネットワークデバイスに送信する前に、
前記通信ユニットは、前記通信装置のサービングセル又は前記測位管理デバイスによって送信された複数の第1の構成情報を受信することであって、前記複数の第1の構成情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用され、第1の構成情報のそれぞれは、前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、前記通信装置のものであり、かつ前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ことを行うようにさらに構成される、
請求項48又は49に記載の装置。
【請求項51】
前記通信ユニットが、前記複数のアンテナ識別子に対応する前記アンテナを利用して、前記アップリンク参照信号を前記アクセスネットワークデバイスに送信する具体的な方式は、
前記複数の第1の構成情報に基づいて、前記アップリンク参照信号を、対応するアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセット上で、前記複数のアンテナ識別子に対応する前記アンテナを利用して、前記アクセスネットワークデバイスに送信することである、
請求項50に記載の装置。
【請求項52】
前記複数のアンテナ識別子に対応する前記アンテナを利用して、前記アップリンク参照信号を前記アクセスネットワークデバイスに送信した後、前記通信ユニットは、第2の情報を前記測位管理デバイスに報告することであって、前記第2の情報は、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ前記通信装置によって送信されたインデックスと、前記通信装置のものであり、かつ前記通信装置によって送信された前記アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ことを行うようにさらに構成される、
請求項48~50のいずれか1項に記載の装置。
【請求項53】
通信装置であって、前記通信装置は、プロセッサを含み、前記プロセッサがメモリ内のコンピュータプログラムを実行するとき、請求項1~又は請求項13~21のいずれか1項に記載の方法が実行される、通信装置。
【請求項54】
通信装置であって、前記通信装置は、プロセッサを含み、前記プロセッサがメモリ内のコンピュータプログラムを実行するとき、請求項8~12又は請求項22~26のいずれか1項に記載の方法が実行される、通信装置。
【請求項55】
プロセッサと、メモリとを含む通信装置であって、
前記メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリ内に格納された前記コンピュータ実行可能命令を実行して、前記通信装置に、請求項1~又は請求項13~21のいずれか1項に記載の方法を実行させるように構成される、通信装置。
【請求項56】
プロセッサと、メモリとを含む通信装置であって、
前記メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリ内に格納された前記コンピュータ実行可能命令を実行して、前記通信装置に、請求項8~12又は請求項22~26のいずれか1項に記載の方法を実行させるように構成される、通信装置。
【請求項57】
プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含む通信装置であって、
前記トランシーバは、信号を受信するか又は信号を送信するように構成され、
前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリから前記コンピュータプログラムを呼び出して、請求項1~又は請求項13~21のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、通信装置。
【請求項58】
プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含む通信装置であって、
前記トランシーバは、信号を受信するか又は信号を送信するように構成され、
前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリから前記コンピュータプログラムを呼び出して、請求項8~12又は請求項22~26のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、通信装置。
【請求項59】
プロセッサと、インターフェース回路とを含む通信装置であって、
前記インターフェース回路は、コンピュータ実行可能命令を受信し、前記コンピュータ実行可能命令を前記プロセッサに送信するように構成され、前記プロセッサは、前記コンピュータ実行可能命令を実行して、請求項1~又は請求項13~21のいずれか1項に記載の方法を実行する、通信装置。
【請求項60】
プロセッサと、インターフェース回路とを含む通信装置であって、
前記インターフェース回路は、コンピュータ実行可能命令を受信し、前記コンピュータ実行可能命令を前記プロセッサに送信するように構成され、前記プロセッサは、前記コンピュータ実行可能命令を実行して、請求項8~12又は請求項22~26のいずれか1項に記載の方法を実行する、通信装置。
【請求項61】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成され、前記コンピュータ実行可能命令がコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータ実行可能命令が、前記コンピュータに、請求項1~又は請求項13~21のいずれか1項に記載の方法を実施させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項62】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成され、前記コンピュータ実行可能命令がコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータ実行可能命令が、前記コンピュータに、請求項8~12又は請求項22~26のいずれか1項に記載の方法を実施させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項63】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータプログラムが、前記コンピュータに、請求項1~又は請求項13~21のいずれか1項に記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム。
【請求項64】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータプログラムが、前記コンピュータに、請求項8~12又は請求項22~26のいずれか1項に記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、通信技術の分野に関し、特に、測位情報決定方法及び通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の測位方法において、測位デバイスは、端末デバイスの全てのアンテナを、測位のために同じ位置の1つの質点として利用し、決定されたアンテナ位置を端末デバイスの位置として利用する。測位精度が数メートルのレベルであるとき、端末デバイスのサイズは、測位精度に対して小さく、端末デバイスの全てのアンテナは、測位のための1つの質点として利用されることがあり、端末デバイスの複数のアンテナ間の距離が、そのような測位精度では無視されることがある。
【0003】
しかし、3GPP Rel-17のIIoT産業モノのインターネット(industrial internet of things, IIoT)では、端末デバイスの測位精度が、0.2m(メートル)未満であることが要求されており、言い換えると、端末デバイスの測位誤差が0.2m未満でなければならない。産業モノのインターネットシナリオでは、端末デバイス(例えば、自動車両又は自動貨物船)のサイズ及び端末デバイスの複数のアンテナ間の距離は、通常、測位精度より大きい。このシナリオでは、端末デバイスの全てのアンテナが、測位のための1つの質点とみなされる場合、決定される端末デバイスの位置情報の近似誤差は大きい。加えて、端末デバイスの全てのアンテナが1つの質点とみなされる場合、端末デバイスの方位又は姿勢などの情報を決定することができない。従って、どのようにして端末デバイスの測位情報(位置情報、方位情報、又は姿勢情報など)を正確に決定するかが、5G及び5Gの次世代モバイル通信システムにおいて解決すべき緊急の課題である。
【発明の概要】
【0004】
この出願は、測位デバイスが端末デバイスの測位情報を正確に決定するために役立つ測位情報決定方法及び通信装置を提供する。
【0005】
第1の態様によれば、この出願は、測位情報決定方法を提供する。方法は、測位管理デバイスが、端末デバイスによって送信された第1の情報を受信することであって、第1の情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ことと、測位管理デバイスが、端末デバイスによって送信された測定情報を受信することであって、測定情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む、ことと、測位管理デバイスが、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定することであって、測位情報は、以下の情報、即ち、端末デバイスの絶対座標、端末デバイスの方位又は姿勢情報、端末デバイスの回転角、又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角、のうちの1つ以上を含む、こととを含む。
【0006】
第1の態様で説明された方法に基づき、測位管理デバイスは、複数のアンテナ識別子に対応する第1の情報と測定結果とを参照して、端末デバイスの測位情報を決定しうる。このことは、端末デバイスの測位情報を決定する精度を改善させるのに役立つ。加えて、第1の態様で説明された方法において、端末デバイスの測位情報は、代替的に、1つのアクセスネットワークデバイスによってダウンリンク参照信号を送信することによって決定されてよい。このことは、端末デバイスの位置、方位、又は姿勢を決定するための環境配置条件を低減させるのに役立つ。
【0007】
可能な実装において、第1の情報は、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標である。この可能な実装を実施することによって、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子を取得した後、測位管理デバイスは、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子に基づいて、端末デバイスの参照点の絶対座標を決定し、さらに、端末デバイスの絶対座標を決定しうる。
【0008】
可能な実装において、測位管理デバイスが端末デバイスによって送信された第1の情報を受信することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、端末デバイスによって送信された端末デバイスの測位能力メッセージを受信することであって、端末デバイスの測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、測位能力メッセージは、端末デバイスが、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す、ことである。この可能な実装を実施することによって、測位管理デバイスは、端末デバイスの測位能力メッセージを適時に取得することができる。このようにして、測位管理デバイスは、その後、マルチアンテナ測位アルゴリズムを利用して測位を実行することができるかどうかを決定することができる。加えて、第1の情報は、測位能力メッセージに含まれて、測位管理デバイスに送信され、それにより、測位管理デバイスは、端末デバイスのアンテナ識別子及びアンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標などの情報をより早く知ることができる。
【0009】
可能な実装において、測位管理デバイスが、端末デバイスによって送信された端末デバイスの測位能力メッセージを受信した後で、かつ、測位管理デバイスが、端末デバイスによって送信された測定情報を受信する前に、測位管理デバイスが、報告要求を端末デバイスに送信することであって、報告要求は、測定情報を報告するように要求する、ことをさらに行いうる。任意選択で、測位管理デバイスは、端末デバイスのサービス測位精度要件に基づいて、報告要求を端末デバイスに送信しうる。この可能な実装を実施することによって、測位管理デバイスは、測位要件に基づいて、必要な測定情報を端末デバイスからフレキシブルに取得しうる。
【0010】
可能な実装において、端末デバイスによって送信された測定情報を受信する前に、測位管理デバイスが、代替的に、端末デバイスによって送信された端末デバイスの測位能力メッセージを受信することであって、測位能力メッセージは、端末デバイスが、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す、ことを行いうる。この可能な実装を実施することによって、測位管理デバイスは、端末デバイスの測位能力メッセージを適時に取得することができる。このようにして、測位管理デバイスは、その後、マルチアンテナ測位アルゴリズムを利用して測位を実行することができるかどうかを決定することができる。
【0011】
可能な実装において、端末デバイスによって送信された端末デバイスの測位能力メッセージを受信した後で、測位管理デバイスが、報告要求を端末デバイスに送信することであって、報告要求は、測定情報と第1の情報とを報告するように要求する、ことをさらに行いうる。この可能な実装を実施に基づき、測位管理デバイスは、測位要件に基づいて、必要な測定情報を端末デバイスからフレキシブルに取得しうる。加えて、端末デバイスは、測位管理デバイスがマルチアンテナ測位アルゴリズムを利用する必要があるときのみ第1の情報を報告する必要がある。このことは、通信リソースを節約するのに役立つ。
【0012】
可能な実装において、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標であり、参照点は、端末デバイスのアンテナではなく、測位管理デバイスが、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの絶対座標を決定することは、測位管理デバイスが、測定情報と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対座標を決定することと、測位管理デバイスが、アンテナ識別子に対応する絶対座標と、アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標と、参照点の局所座標とに基づいて、参照点の絶対座標を決定することと、を含む。この可能な実装に基づき、端末デバイスの絶対座標を正確に決定することができる。
【0013】
可能な実装において、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標であり、参照点は、端末デバイスのアンテナであり、測定情報は、参照点に対応する測定結果を含み、測位管理デバイスが、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの絶対座標を決定することは、測位管理デバイスが、測定情報と、参照点の局所座標と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対座標と、参照点の絶対座標とを決定すること、を含む。この可能な実装に基づき、端末デバイスの絶対座標を正確に決定することができる。
【0014】
可能な実装において、測位管理デバイスが、アンテナ情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を決定することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、測定情報と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定することと、測位管理デバイスが、アンテナ識別子に対応する絶対位置とアンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標との間の変換関係に基づいて、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を決定することと、である。この可能な実装に基づき、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を正確に決定することができる。
【0015】
第2の態様によれば、この出願は、測位情報決定方法を提供する。方法は、端末デバイスが、第1の情報を測位管理デバイスに送信することであって、第1の情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ことと、端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定することと、端末デバイスが、測定情報を測位管理デバイスに送信することであって、測定情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む、ことと、を含む。
【0016】
可能な実装において、第1の情報は、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、端末デバイスの参照点の絶対座標は、端末デバイスの絶対座標である。
【0017】
可能な実装において、端末デバイスが、第1の情報を測位管理デバイスに送信することの具体的な実装は、端末デバイスが、端末デバイスの測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信することであって、端末デバイスの測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、測位能力メッセージは、端末デバイスが、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す、ことである。
【0018】
可能な実装において、端末デバイスが、端末デバイスの測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信した後で、かつ端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定する前に、端末デバイスが、測位管理デバイスによって送信された報告要求を受信することであって、報告要求は、測定情報を報告するように要求する、ことをさらに行いうる。
【0019】
可能な実装において、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定する前に、端末デバイスが、端末デバイスの測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信することであって、測位能力メッセージは、端末デバイスが、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す、ことをさらに行いうる。
【0020】
可能な実装において、端末デバイスの測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信した後で、端末デバイスが、測位管理デバイスによって送信された報告要求を受信することであって、報告要求は、測定情報と第1の情報とを報告するように要求する、ことをさらに行いうる。
【0021】
第2の態様の有利な効果については、第1の態様の有利な効果を参照されたい。詳細については、ここでは説明されない。
【0022】
第3の態様によれば、この出願は、測位情報決定方法を提供する。方法は、測位管理デバイスが、端末デバイスによって送信された第1の情報を受信することであって、第1の情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ことと、測位管理デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信された測定情報を受信することであって、測定情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、各アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスに対応する測定結果とを含む、ことと、測位管理デバイスが、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定することであって、測位情報は、以下の情報、即ち、端末デバイスの絶対座標と、端末デバイスの方位又は姿勢情報と、端末デバイスの回転角と、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角と、のうちの1つ以上を含む、ことと、を含む。
第3の態様で説明された方法によれば、端末デバイスの測位情報を決定する精度を改善することができる。加えて、第3の態様で説明された方法において、端末デバイスの測位情報は、代替的に、1つのアクセスネットワークデバイスによってアップリンク参照信号を受信することによって決定されてよい。このことは、端末デバイスの位置、方位、又は姿勢を決定するための環境配置条件を低減させるのに役立つ。
【0023】
可能な実装において、第1の情報は、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標である。この可能な実装を実施することによって、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子を取得した後、測位管理デバイスは、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子に基づいて、端末デバイスの参照点の絶対座標を決定し、さらに、端末デバイスの絶対座標を決定しうる。
【0024】
可能な実装において、アクセスネットワークデバイスによって送信された測定情報を受信する前に、測位管理デバイスが、端末デバイスによって送信された端末デバイスの測位能力メッセージを受信することであって、端末デバイスの測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、測位能力メッセージは、端末デバイスが、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す、ことをさらに行いうる。この可能な実装を実施することによって、測位管理デバイスは、端末デバイスの測位能力メッセージを適時に取得することができる。このようにして、測位管理デバイスは、その後、マルチアンテナ測位アルゴリズムを利用して測位を実行することができるかどうかを決定することができる。加えて、第1の情報は、測位能力メッセージに含まれて、測位管理デバイスに送信され、それにより、測位管理デバイスは、端末デバイスのアンテナ識別子及びアンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標などの情報をより早く知ることができる。
【0025】
可能な実装において、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する前に、測位管理デバイスが、端末デバイスのサービングセルによって送信された複数の第1の構成情報を受信することであって、複数の第1の構成情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用され、第1の構成情報のそれぞれは、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、端末デバイスのものであり、かつアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ことをさらに行いうる。測位管理デバイスは、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第2の構成情報をアクセスネットワークデバイスに送信することであって、第2の構成情報のそれぞれは、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスを含む、ことを行う。この可能な実装に基づき、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセット上で、アップリンク参照信号を送信するためのアンテナを、端末デバイスに要求又は推奨することができる。
【0026】
可能な実装において、測位管理デバイスは、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第1の構成情報を端末デバイスに送信する。この可能な実装に基づき、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセット上で、アップリンク参照信号を送信するためのアンテナを、端末デバイスに要求又は推奨することができる。
【0027】
可能な実装において、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する前に、測位管理デバイスが、複数の第1の構成情報を生成することであって、複数の第1の構成情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用され、第1の構成情報のそれぞれは、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、端末デバイスのものであり、かつアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ことをさらに行いうる。測位管理デバイスは、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第2の構成情報をアクセスネットワークデバイスに送信することであって、第2の構成情報のそれぞれは、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスを含む、ことを行う。測位管理デバイスは、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第1の構成情報を端末デバイスに送信する。この可能な実装に基づき、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセット上で、アップリンク参照信号を送信するためのアンテナを、端末デバイスに要求又は推奨することができる。
【0028】
可能な実装において、測位管理デバイスが、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、複数の第1の構成情報と、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ各測定結果に対応するインデックスとに基づいて、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を決定することと、測位管理デバイスが、第1の情報と、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定することと、である。この可能な実装に基づき、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を正確に決定することができる。
【0029】
可能な実装において、測位管理デバイスは、端末デバイスによって報告された第2の情報を受信することであって、第2の情報は、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ端末デバイスによって送信されたインデックスと、端末デバイスのものであり、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応し、かつ端末デバイスによって送信されたアンテナ識別子とを含む、ことを行い、測位管理デバイスが、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、第2の情報と、各測定結果に対応する、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスとに基づいて、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を決定することと、測位管理デバイスが、第1の情報と、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定することと、である。この可能な実装に基づき、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を正確に決定することができる。
【0030】
可能な実装において、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標であり、参照点は、端末デバイスのアンテナではなく、測位管理デバイスが、第1の情報と、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの絶対座標を決定することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定することと、測位管理デバイスが、アンテナ識別子に対応する絶対位置と、アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標と、参照点の局所座標とに基づいて、参照点の絶対座標を決定することと、である。この可能な実装に基づき、端末デバイスの絶対座標を正確に決定することができる。
【0031】
可能な実装において、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標であり、参照点は、端末デバイスのアンテナであり、測定情報は、参照点に対応する測定結果を含み、測位管理デバイスが、第1の情報と、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの絶対座標を決定することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子と、参照点の局所座標と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対座標と、参照点の絶対座標とを決定すること、である。この可能な実装に基づき、端末デバイスの絶対座標を正確に決定することができる。
【0032】
可能な実装において、測位管理デバイスが、第1の情報と、複数の測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を決定することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定することと、測位管理デバイスが、アンテナ識別子に対応する絶対位置とアンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標との間の変換関係に基づいて、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を決定することと、である。この可能な実装に基づき、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を正確に決定することができる。
【0033】
第4の態様によれば、この出願は、測位情報決定方法を提供する。方法は、端末デバイスが、第1の情報を測位管理デバイスに送信することであって、第1の情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ことと、端末デバイスが、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスに送信することと、を含む。
【0034】
可能な実装において、第1の情報は、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、端末デバイスの参照点の絶対座標は、端末デバイスの絶対座標である。
【0035】
可能な実装において、端末デバイスが、第1の情報を測位管理デバイスに送信することの具体的な実装は、端末デバイスが、端末デバイスの測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信することであって、端末デバイスの測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、測位能力メッセージは、端末デバイスが、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す、こと、である。
【0036】
可能な実装において、端末デバイスが、第1の情報を測位管理デバイスに送信した後で、かつ端末デバイスが、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスに送信する前に、端末デバイスが、端末デバイスのサービングセル又は測位管理デバイスによって送信された複数の第1の構成情報を受信することであって、複数の第1の構成情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用され、第1の構成情報のそれぞれは、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、端末デバイスのものであり、かつアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ことをさらに行いうる。
【0037】
可能な実装において、端末デバイスが、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスに送信することの具体的な実装は、端末デバイスが、複数の第1の構成情報に基づいて、アップリンク参照信号を、対応するアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセット上で、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アクセスネットワークデバイスに送信すること、である。
【0038】
可能な実装において、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスに送信した後、端末デバイスが、第2の情報を測位管理デバイスに報告することであって、第2の情報は、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ端末デバイスによって送信されたインデックスと、端末デバイスのものであり、かつ端末デバイスによって送信されたアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ことをさらに行いうる。
【0039】
第4の態様の有利な効果については、第3の態様の有利な効果を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0040】
第5の態様によれば、通信装置が提供される。装置は、測位管理デバイスであってもよいし、測位管理デバイス内の装置であってもよいし、測位管理デバイスと一緒に利用することができる装置であってもよい。通信装置は、代替的に、チップシステムであってよい。通信装置は、第1の態様又は第3の態様による方法を実行しうる。通信装置の機能は、ハードウェアによって実装されてもよいし、対応するソフトウェアを実行することによりハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ以上のユニットを含む。ユニットは、ソフトウェア及び/又はハードウェアであってよい。通信装置によって実行される動作及びその有利な効果については、第1の態様又は第3の態様における方法及びその有利な効果を参照されたい。繰り返し内容については、再び説明されない。
【0041】
第6の態様によれば、通信装置が提供される。装置は、端末デバイス、端末デバイス内の装置、又は端末デバイスと一緒に利用することができる装置であってよい。通信装置は、代替的に、チップシステムであってよい。通信装置は、第2の態様又は第4の態様による方法を実行しうる。通信装置の機能は、ハードウェアによって実装されてもよいし、対応するソフトウェアを実行することによりハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ以上のユニットを含む。ユニットは、ソフトウェア及び/又はハードウェアであってよい。通信装置によって実行される動作及びその有利な効果については、第2の態様又は第4の態様における方法及びその有利な効果を参照されたい。繰り返し内容については、再び説明されない。
【0042】
第7の態様によれば、この出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサを含む。プロセッサがメモリ内のコンピュータプログラムを呼び出すとき、第1の態様又は第3の態様による方法における、測位管理デバイスによって実行される方法が実行される。
【0043】
第8の態様によれば、この出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサを含む。プロセッサがメモリ内のコンピュータプログラムを呼び出すとき、第2の態様又は第4の態様による方法における、端末デバイスによって実行される方法が実行される。
【0044】
第9の態様によれば、この出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサと、メモリとを含む。メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成される。プロセッサは、メモリ内に格納されたコンピュータ実行可能命令を実行するように構成され、通信装置が、第1の態様又は第3の態様による、測位管理デバイスによって実行される方法を実行することが可能になる。
【0045】
第10の態様によれば、この出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサと、メモリとを含む。メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成される。プロセッサは、メモリ内に格納されたコンピュータ実行可能命令を実行するように構成され、通信装置が、第2の態様又は第4の態様による、端末デバイスによって実行される方法を実行することが可能になる。
【0046】
第11の態様によれば、この出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含む。トランシーバは、信号を受信する又は信号を送信するように構成される。メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して、第1の態様又は第3の態様による方法における、測位管理デバイスによって実行される方法を実行するように構成される。
【0047】
第12の態様によれば、この出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含む。トランシーバは、信号を受信する又は信号を送信するように構成される。メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して、第2の態様又は第4の態様による方法における、端末デバイスによって実行される方法を実行するように構成される。
【0048】
第13の態様によれば、この出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサと、インターフェース回路とを含む。インターフェース回路は、コンピュータ実行可能命令を受信し、コンピュータ実行可能命令をプロセッサに伝送するように構成される。プロセッサは、コンピュータ実行可能命令を実行して、第1の態様又は第3の態様による方法における、測位管理デバイスによって実行される方法を実行する。
【0049】
第14の態様によれば、この出願は、通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサと、インターフェース回路とを含む。インターフェース回路は、コンピュータ実行可能命令を受信し、コンピュータ実行可能命令をプロセッサに伝送するように構成される。プロセッサは、コンピュータ実行可能命令を実行して、第2の態様又は第4の態様による方法における、端末デバイスによって実行される方法を実行する。
【0050】
第15の態様によれば、この出願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成される。コンピュータ実行可能命令が実行されるとき、第1の態様又は第3の態様による方法における、測位管理デバイスによって実行される方法が実装される。
【0051】
第16の態様によれば、この出願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成される。コンピュータ実行可能命令が実行されるとき、第2の態様又は第4の態様による方法における、端末デバイスによって実行される方法が実装される。
【0052】
第17の態様によれば、この出願は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラムが実行されるとき、第1の態様又は第3の態様による方法における、測位管理デバイスによって実行される方法が実装される。
【0053】
第18の態様によれば、この出願は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラムが実行されるとき、第2の態様又は第4の態様による方法における、端末デバイスによって実行される方法が実装される。
【0054】
第19の態様によれば、この出願は、通信システムを提供する。通信システムは、第5の態様、第7の態様、第9の態様、第11の態様、又は第13の態様による通信装置と、第6の態様、第8の態様、第10の態様、第12の態様、又は第14の態様による通信装置とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0055】
図1】この出願の実施形態による、システムアーキテクチャの模式図である。
図2】この出願の実施形態による、RSTD測定の模式図である。
図3】この出願の実施形態による、RSRP測定の模式図である。
図4】この出願の実施形態による、UL-RTOA測定の模式図である。
図5】この出願の実施形態による、UL-AOA測定の模式図である。
図6】この出願の実施形態による、UL-ZOA測定の模式図である。
図7】この出願の実施形態による、端末デバイスの方位情報/回転角/上向きチルト及び下向きチルト角の模式図である。
図8】この出願の実施形態による、端末デバイスの姿勢情報の模式図である。
図9】この出願の実施形態による、ダウンリンク測位情報決定方法の模式的フローチャートである。
図10】この出願の実施形態による、他のダウンリンク測位情報決定方法の模式的フローチャートである。
図11】この出願の実施形態による、他のダウンリンク測位情報決定方法の模式的フローチャートである。
図12】この出願の実施形態による、他のダウンリンク測位情報決定方法の模式的フローチャートである。
図13】この出願の実施形態による、アップリンク測位情報決定方法の模式的フローチャートである。
図14A】この出願の実施形態による、他のアップリンク測位情報決定方法の模式的フローチャートである。
図14B】この出願の実施形態による、他のアップリンク測位情報決定方法の模式的フローチャートである。
図15】この出願の実施形態による、通信装置の模式的構造図である。
図16a】この出願の実施形態による、他の通信装置の模式的構造図である。
図16b】この出願の実施形態による、さらに他の通信装置の模式的構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
この出願の目的、技術的解決策、及び利点をより明確にするため、以下では、添付図を参照しながら、この出願についてさらに詳細に説明する。
【0057】
この出願の明細書、特許請求の範囲、及び添付図において、用語「第1の」、「第2の」などは、異なるオブジェクト間を区別することを意図しており、特定の順序を示すものではない。加えて、用語「含む」及び「有する」及びそれらの任意の他の変形は、非排他的包含をカバーすることを意図している。例えば、一連の動作又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、列挙された動作又はユニットに限定されず、任意選択で、列挙されていない動作又はユニットをさらに含むか、又は、任意選択で、プロセス、方法、製品、又はデバイスの他の固有の動作又はユニットをさらに含む。
【0058】
この明細書で言及される「実施形態」は、実施形態に関連して説明される特定の特性、構造、又は特徴が、この出願の少なくとも1つの実施形態に含まれるうることを意味する。明細書内の様々な位置に示されるフレーズは必ずしも同じ実施形態を指すとは限らず、他の実施形態から排他的な独立の又は任意選択の実施形態ではない。明細書内で説明される実施形態は、他の実施形態と組み合わされうることは、当業者によって明示的に及び黙示的に理解される。
【0059】
この出願において、「少なくとも1つの(アイテム)」は、1つ以上を意味し、「複数の」は、2つ以上を意味し、「少なくとも2つの(アイテム)」は、2、3、又はそれ以上を意味し、「及び/又は」は、対応するオブジェクト間の対応関係を説明するために利用され、3つの関係がありうることを示す。例えば、「A及び/又はB」は、Aのみが存在することと、Bのみが存在することと、A及びBの両方が存在することとを示すことがあり、A及びBは単数又は複数であってよい。記号「/」は、一般に、関連するオブジェクト間の「又は」の関係を表す。「以下のアイテム(ピース)の少なくとも1つ」又はその類似表現は、これらのアイテムの任意の組み合わせを指し、単一アイテム(ピース)又は複数アイテム(ピース)の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、又はcの少なくとも1つは、a、b、c、aとb、aとc、bとc、又は、aとbとc、を示しうる。ここで、a、b、cは、単数又は複数であってよい。
【0060】
この出願において提供される解決策をより良く理解するために、以下では、最初に、この出願のシステムアーキテクチャについて説明する。
【0061】
この出願の実施形態において提供される方法は、様々な通信システム、例えば、モノのインターネット(internet of things, IoT)システム、ナローバンドモノのインターネット(narrow band internet of things, NB-IoT)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システム、第5世代(5th-generation, 5G)通信システム、LTE-5Gハイブリッドアーキテクチャ、5G新無線(new radio, NR)システム、及び将来の通信発展の中で現れる新たな通信システムに適用されうる。
【0062】
図1は、この出願の実施形態による、システムアーキテクチャの模式図である。図1に示すように、システムアーキテクチャは、端末デバイスと、アクセスネットワークデバイスと、測位管理デバイスとを含む。
【0063】
この出願のこの実施形態において、端末デバイスは、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナをサポートする。端末デバイスの1つのアンテナ識別子は、1つのアンテナ又は一群のアンテナを識別しうる、言い換えると、1つのアンテナ識別子は、1つのアンテナ又は一群のアンテナに対応する。例えば、端末デバイス上で、アンテナ1とアンテナ2とが互いに離れて配置されている場合、アンテナ1とアンテナ2とは、異なるアンテナ識別子を利用して識別されうる。端末デバイス上で、アンテナ1とアンテナ2とが互いに近くに配置されている場合、アンテナ1とアンテナ2とは、1つのアンテナとみなされてよく、アンテナ1とアンテナ2とは、同じアンテナ識別子を利用して識別される。図1は、端末デバイスが、アンテナ識別子1に対応するアンテナ1から、アンテナ識別子4に対応するアンテナ4までをサポートする例を利用して説明されている。
【0064】
この出願の実施形態における端末デバイスは、信号を受信又は送信するように構成されたユーザ側エンティティである。端末デバイスは、ユーザに声及び/又はデータ接続を提供するデバイス、例えば、ハンドヘルドデバイス、又は無線接続機能を有する車載デバイスであってよい。端末デバイスは、代替的に、無線モデムに接続された他の処理デバイスであってよい。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)と通信しうる。端末デバイスは、無線端末、サブスクライバユニット(subscriber unit)、サブスクライバ局(subscriber station)、モバイル局(mobile station)、モバイル(mobile)コンソール、リモート局(remote station)、アクセスポイント(access point)、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザデバイス(user device)、ユーザ機器(user equipment, UE)などと称されることもある。端末デバイスは、モバイル端末、例えば、モバイルフォン(又は「セルラ」フォンと称される)、及びモバイル端末を有するコンピュータであってよい。例えば、端末デバイスは、無線アクセスネットワークで声及び/又はデータを交換する、ポータブルの、ポケットサイズの、ハンドヘルド式の、コンピュータ組み込み式の、又は車載の、モバイル装置であってよい。例えば、端末デバイスは、代替的に、パーソナル通信サービス(personal communications service, PCS)フォン、コードレス電話セット、セッション開始プロトコル(session initiation protocol, SIP)フォン、無線ローカルループ(wireless local loop, WLL)局、又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)などのデバイスであってよい。一般の端末デバイスは、例えば、車両、ドローン、機械アーム、モバイルフォン、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device, MID)、及び、スマートウォッチ、スマートバンド、又は歩数計などのウェアラブルデバイスを含む。しかし、この出願の実施形態は、それらに限定されない。
【0065】
アクセスネットワークは、1つ以上のアクセスネットワークデバイスを含むことがある。この出願の実施形態におけるアクセスネットワークデバイスは、ネットワーク側で信号を送信又は受信するためのエンティティであり、受信される無線フレームとインターネットプロトコル(internet protocol, IP)パケットとを相互に変換するように構成されてよく、端末デバイスと、アクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして利用される。アクセスネットワークの残りの部分は、IPネットワークなどを含むことがある。アクセスネットワークデバイスは、無線インターフェースの属性管理をさらに調整しうる。例えば、アクセスネットワークデバイスは、LTEの発展型NodeB(evolved NodeB, eNB 又は e-NodeB)であってもよいし、新無線コントローラ(new radio controller, NR controller)であってもよいし、ng-eNBであってもよいし、5GシステムのgNodeB(gNB)であってもよいし、集中型ネットワーク要素(centralized unit)であってもよいし、新無線基地局であってもよいし、リモート無線モジュールであってもよいし、マイクロ基地局であってもよいし、中継局(relay)であってもよいし、分散型ユニット(distributed unit)であってもよいし、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)、送信ポイント(transmission point, TP)、又は任意の他の無線アクセスデバイスであってもよい。しかし、このことは、この出願のこの実施形態において限定されない。
【0066】
測位管理デバイスは、端末デバイスの測位情報を決定するために、ネットワーク側によって利用されるデバイスである。測位管理デバイスは、位置管理機能(location management function, LMF)エンティティ、発展型サービングモバイル位置センター(evolved serving mobile location center, E-SMLC)、又は、端末デバイスの測位情報を決定するために利用することができる他のデバイスであってよい。
【0067】
可能な実装において、図1に示したシステムアーキテクチャは、他のデバイスをさらに含んでよい。例えば、アクセス管理機能(access management function, AMF)エンティティがさらに含まれうる。AMFエンティティは、オペレータネットワークによって提供される制御プレーンネットワーク機能であり、端末デバイスによってオペレータネットワークにアクセスするためのアクセス制御及びモビリティ管理を担当する。例えば、アクセス制御及びモビリティ管理は、モビリティ状態管理、一時的なユーザ識別割り当て、及びユーザ認証と承認などの機能を含む。この出願の実施形態においては、この出願において提案される測位情報決定方法に密接に関連するネットワークデバイスのみが説明され、他の関連ネットワークデバイスの詳細については説明されない。
【0068】
この出願の実施形態は、特に、ダウンリンク測位情報決定方法と、アップリンク測位情報決定方法とを提供する。ダウンリンク測位情報決定方法は、アクセスネットワークデバイスが、ダウンリンク参照信号を端末デバイスに送信することを意味する。端末デバイスは、ダウンリンク参照信号を測定して、測定結果を測位管理デバイスに送信し、それにより、測位管理デバイスは、測定結果に基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する。アップリンク測位情報決定方法は、以下を含む。端末デバイスが、アップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスに送信し、アクセスネットワークデバイスが、アップリンク参照信号を測定して、測定結果を測位管理デバイスに送信する。測位管理デバイスが、測定結果に基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する。
【0069】
この出願において提供される解決策をより良く理解するために、以下では、この出願の実施形態における関連用語について説明する。
【0070】
参照信号(reference signal, RS)は、パイロット信号であり、チャネル推定又はチャネルサウンディングのために、送信端によって受信端へと送信される既知信号である。参照信号は、アップリンク参照信号とダウンリンク参照信号とに分類されうる。例えば、端末デバイスによって、ネットワーク側のアクセスネットワークデバイス(基地局など)へと送信される参照信号は、アップリンク参照信号であり、アクセスネットワークデバイスによって端末デバイスへと送信される参照信号は、ダウンリンク参照信号である。
【0071】
参照信号到来時間差(reference signal time difference, RSTD)は、端末デバイスにより、ダウンリンク参照信号を測定することによって取得される測定結果である。端末デバイスは、測定されたRSTDを測位管理デバイスへと報告してよく、測位管理デバイスは、RSTDに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する。任意選択で、この出願において提供されるダウンリンク測位情報決定方法において、端末デバイスは、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用してRSTDを測定しうる。端末デバイスのアンテナ識別子に対応するアンテナによって測定されるRSTDは、Tuerx2-Tuerx1に等しい。Tuerx2は、アンテナ識別子に対応するアンテナが、アクセスネットワークデバイス2からのダウンリンク参照信号bを受信する開始時間である。Tuerx1は、アンテナ識別子に対応するアンテナが、アクセスネットワークデバイス1からのダウンリンク参照信号aを受信する開始時間である。ダウンリンク参照信号aは、アクセスネットワークデバイス1から、アンテナ識別子に対応するアンテナによって受信され、かつダウンリンク参照信号bの受信開始時間に最も近い参照信号である。アクセスネットワークデバイス1は、参照デバイスである。
【0072】
例えば、図2に示すように、端末デバイスは、アンテナ識別子1に対応するアンテナ1と、アンテナ識別子2に対応するアンテナ2とを有する。アクセスネットワークデバイス1は、参照デバイスである。アンテナ1が、アクセスネットワークデバイス2からのダウンリンク参照信号2を受信する開始時間はt2であり、アンテナ1が、アクセスネットワークデバイス1からのダウンリンク参照信号1を受信する開始時間はt1である。ダウンリンク参照信号1は、アクセスネットワークデバイス1から、アンテナ1によって受信され、かつダウンリンク参照信号2の受信開始時間に最も近い参照信号である。従って、アンテナ1によって測定されるRSTD1は、t2-t1に等しい。同様に、アンテナ2が、アクセスネットワークデバイス2からのダウンリンク参照信号4を受信する開始時間はt4であり、アンテナ2が、アクセスネットワークデバイス1からのダウンリンク参照信号3を受信する開始時間はt3である。ダウンリンク参照信号3は、アクセスネットワークデバイス1から、アンテナ2によって受信され、かつダウンリンク参照信号4の受信開始時間に最も近い参照信号である。従って、アンテナ2によって測定されるRSTD2は、t4-t3に等しい。
【0073】
参照信号受信電力(reference signal received power, RSRP)は、端末デバイスにより、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を測定することによって取得される測定結果である。端末デバイスは、測定されたRSRPを測位管理デバイスに報告しうる。測位管理デバイスは、RSRPに基づいてDL-AODを取得し、DL-AODに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する。DL-AODは、参照信号がアクセスネットワークデバイスを離れるときの、ある方向(例えば、水平面の方向又は水平面の法線方向)と、アクセスネットワークデバイスによって、端末デバイスのアンテナへと送信される参照信号との間に挟まれる角度である。任意選択で、この出願において提供されるダウンリンク測位情報決定方法において、端末デバイスは、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用してRSRPを測定しうる。例えば、図3に示すように、端末デバイスは、アンテナ識別子1に対応するアンテナ1と、アンテナ識別子2に対応するアンテナ2とを有する。アンテナ1は、アクセスネットワークデバイスによって送信された1つ以上のダウンリンク参照信号を測定して、RSRP11、RSRP12、…、RSRP1Mを取得する。アンテナ2は、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を測定して、RSRP21、RSRP22、…、RSRP2Nを取得する。ここで、Mは、Nに等しくてもよいし、Nに等しくなくてもよく、M≧1であり、N≧1である。端末デバイスがRSRP11、RSRP12、…、RSRP1Mと、RSRP21、RSRP22、…、RSRP2Nとを測位管理デバイスに報告した後、測位管理デバイスは、RSRP11、RSRP12、…、RSRP1Mに基づいてDL-AOD1を取得し、RSRP21、RSRP22、…、RSRP2Nに基づいて、DL-AOD2を取得しうる。測位管理デバイスは、DL-AOD1とDL-AOD2とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定しうる。
【0074】
同期信号-参照信号受信電力(synchronization signal-reference signal received power, SS-RSRP)/同期信号-参照信号受信品質(synchronization signal-reference signal received quality, SS-RSRQ)/同期信号-信号対干渉プラス雑音比(synchronization signal-signal to interference plus noise ratio, SS-SINR)は、端末デバイスにより、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を測定することによって取得される測定結果である。端末デバイスは、測定されたSS-RSRP/SS-RSRQ/SS-SINRを測位管理デバイスに報告してよく、測位管理デバイスは、SS-RSRP/SS-RSRQ/SS-SINRに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する。任意選択で、この出願において提供されるダウンリンク測位情報決定方法において、端末デバイスは、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用してSS-RSRP/SS-RSRQ/SS-SINRを測定しうる。
【0075】
アップリンク相対到来時間(uplink relative Time of arrival, UL-RTOA)は、アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスによって送信されたアップリンク参照信号を測定することによって取得される測定結果である。アクセスネットワークデバイスは、UL-RTOAを測位管理デバイスに報告してよく、測位管理デバイスは、UL-RTOAに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する。任意選択で、この出願において提供されるアップリンク測位情報決定方法において、端末デバイスは、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用してアップリンク参照信号を送信しうる。アクセスネットワークデバイスにより、アンテナ識別子に対応するアンテナによって送信されたアップリンク参照信号を測定することによって取得されるUL-RTOAは、Tgnbrx1-Treferenceに等しい。Tgnbrx1は、アクセスネットワークデバイスが、アンテナによって送信されたアップリンク参照信号を受信する開始時間である。Treferenceは、アクセスネットワークデバイスの参照時間である。例えば、図4に示すように、端末デバイスは、アンテナ識別子1に対応するアンテナ1と、アンテナ識別子2に対応するアンテナ2とを有する。アンテナ1は、アップリンク参照信号1を送信する。アンテナ2は、アップリンク参照信号2を送信する。アクセスネットワークデバイスが、アップリンク参照信号1を受信する開始時間はt1であり、アクセスネットワークデバイスが、アップリンク参照信号2を受信する開始時間はt2であり、アクセスネットワークデバイスの参照時間はt0である。アクセスネットワークデバイスは、アンテナ1によって送信されたアップリンク参照信号1を測定して、UL-RTOA1を取得する。ここで、UL-RTOA1=t1-t0である。アクセスネットワークデバイスは、アンテナ2によって送信されたアップリンク参照信号2を測定して、UL-RTOA2を取得する。ここで、UL-RTOA2=t2-t0である。
【0076】
アップリンク到来角(uplink angle of arrival, UL-AOA)は、アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスによって送信されたアップリンク参照信号を測定することによって取得される測定結果である。アクセスネットワークデバイスは、UL-AOAを測位管理デバイスに報告してよく、測位管理デバイスは、UL-AOAに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する。任意選択で、この出願において提供されるアップリンク測位情報決定方法において、端末デバイスは、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用してアップリンク参照信号を送信しうる。UL-AOAは、参照信号がアクセスネットワークデバイスに到達するときの、ある方向(例えば、水平面の方向又は水平面の法線方向)と、端末デバイスのアンテナによって送信された参照信号との間に挟まれる角度である。例えば、図5に示すように、端末デバイスは、アンテナ識別子1に対応するアンテナ1と、アンテナ識別子2に対応するアンテナ2とを有する。アクセスネットワークデバイスは、アンテナ1によって送信されたアップリンク参照信号を測定して、UL-AOA1を取得する。アクセスネットワークデバイスは、アンテナ2によって送信されたアップリンク参照信号を測定して、UL-AOA2を取得する。
【0077】
アップリンク到来頂点(uplink zenith of arrival, UL-ZOA)は、アクセスネットワークデバイスにより、端末デバイスによって送信されたアップリンク参照信号を測定することによって取得される測定結果である。アクセスネットワークデバイスは、UL-ZOAを測位管理デバイスに報告してよく、測位管理デバイスは、UL-ZOAに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する。任意選択で、この出願において提供されるアップリンク測位情報決定方法において、端末デバイスは、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用してアップリンク参照信号を送信しうる。UL-ZOAは、参照信号がアクセスネットワークデバイスに到達するときの、垂直方向と、端末デバイスのアンテナによって送信された参照信号との間に挟まれる角度である。例えば、図6に示すように、端末デバイスは、アンテナ識別子1に対応するアンテナ1と、アンテナ識別子2に対応するアンテナ2とを有する。アクセスネットワークデバイスは、アンテナ1によって送信されたアップリンク参照信号を測定して、UL-ZOA1を取得する。アクセスネットワークデバイスは、アンテナ2によって送信されたアップリンク参照信号を測定して、UL-ZOA2を取得する。
【0078】
マルチラウンドトリップタイプ(multi-round trip time, Multi-RTT)測位技術:
端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を測定して、UE受信-送信時間差(UE-RxTxTimeDiff, UE Rx-Tx time difference)を取得し、測定結果を測位管理デバイスに報告する。UE-RxTxTimeDiff=Tuerx-Tuetxである。Tuerxは、端末デバイスがダウンリンク参照信号を受信する時間であり、Tuetxは、端末デバイスがアップリンク参照信号を送信する時間である。アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスによって送信されたアップリンク参照信号のgNB受信-送信時間差(gNB-RxTxTimeDiff, gNB Rx - Tx time difference)を測定し、測定結果を測位管理デバイスに報告する。gNB-RxTxTimeDiff=Tgnbrx-Tgnbtxである。Tgnbrxは、アクセスネットワークデバイスが、アップリンク参照信号を受信する時間であり、Tgnbtxは、アクセスネットワークデバイスが、ダウンリンク参照信号を送信する時間である。測位管理デバイスは、UE-RxTxTimeDiffとgNB-RxTxTimeDiffとに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する。任意選択で、この出願において提供されるアップリンク測位情報決定方法において、端末デバイスは、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用してダウンリンク参照信号を測定して、各アンテナ識別子に対応するUE-RxTxTimeDiffを取得しうる。この出願において提供されるアップリンク測位情報決定方法において、端末デバイスは、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号を送信してよく、アクセスネットワークデバイスは、各アップリンク参照信号リソースに対応するgNB-RxTxTimeDiffを取得する。測位管理デバイスは、アップリンク信号リソースとアンテナ識別子との間の対応関係に基づいて、各アンテナ識別子に対応するgNB-RxTxTimeDiffを取得する。
【0079】
端末デバイスの方位情報/回転角/上向きチルト及び下向きチルト角:
例えば、図7は、端末デバイスの中心を原点とする座標系である。端末デバイスがX軸周りに回転する角度が、端末デバイスの回転角である。端末デバイスがY軸周りに回転する角度が、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角である。端末デバイスがZ軸周りに回転する角度が、端末デバイスの方位情報である。
【0080】
端末デバイスの姿勢情報:
固定されていない又は不規則な形状を持つ端末デバイス(機械アームなど)については、端末デバイスの複数の方位情報が、端末デバイスの姿勢情報を形成しうる。例えば、図8に示すように、端末デバイスは機械アームであり、端末デバイスは3つの部品を有する。部品1の方位情報は、角度α1であり、部品2の方位情報は、角度α2であり、部品3の方位情報は、角度α3である。α1、α2、α3は、機械アームの姿勢情報を形成する。代替的に、姿勢情報は、端末デバイスの姿勢を示すことができる他の情報であってよい。
【0081】
以下では、この出願の実施形態において提供されるダウンリンク測位情報決定方法について、さらに詳細に説明する。
【0082】
図9は、この出願の実施形態によるダウンリンク測位情報決定方法の模式的フローチャートである。図9に示すように、ダウンリンク測位情報決定方法は、以下のステップ901~ステップ905を含む。図9に示した方法は、端末デバイスと、アクセスネットワークデバイスと、測位管理デバイスとによって実行されてもよいし、端末デバイス内のチップと、アクセスネットワークデバイス内のチップと、アクセスネットワークデバイス内のチップ内のチップとによって実行されてもよい。図9は、方法が、端末デバイスと、アクセスネットワークデバイスと、測位管理デバイスとによって実行される例を利用して説明される。この出願の実施形態における他の添付図に示した測位情報決定方法の実行主体は、上記のデバイスと同様である。詳細について、以下では再び説明されない。
【0083】
901.端末デバイスは、第1の情報を測位管理デバイスへと送信することであって、第1の情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、複数のアンテナ識別子のそれぞれに対応する局所アンテナ座標とを含む、ことを行う。それに対応して、測位管理デバイスは、端末デバイスによって送信された第1の情報を受信しうる。
【0084】
アンテナ識別子の説明については、上記のシステムアーキテクチャにおける、アンテナ識別子の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。局所アンテナ座標は、局所座標系における座標を指す。局所座標系は、端末デバイスのある点を原点とする二次元座標系又は三次元座標系であってよい。例えば、局所座標系は、端末デバイスの中心を原点とする二次元座標系又は三次元座標系であってよい。
【0085】
第1の情報に含まれる複数のアンテナ識別子は、端末デバイスの、一部のアンテナ識別子であってもよいし、全部のアンテナ識別子であってもよい。例えば、端末デバイスは、アンテナ識別子1に対応するアンテナ1~アンテナ識別子4に対応するアンテナ4を含む。アンテナ識別子1=0であり、アンテナ1の局所座標は(-0.5,0.5)である。アンテナ識別子2=1であり、アンテナ2の局所座標は(0.5,-0.5)である。アンテナ識別子3=2であり、アンテナ3の局所座標は(-0.5,-0.5)である。アンテナ識別子4=3であり、アンテナ4の局所座標は(0.5,-0.5)である。第1の情報は、{アンテナ識別子1=0,アンテナ1の局所座標=(-0.5,0.5)}と、{アンテナ識別子2=1,アンテナ2の局所座標=(0.5,-0.5)}と、{アンテナ識別子3=2,アンテナ3の局所座標=(-0.5,-0.5)}と、{アンテナ識別子4=3,アンテナ4の局所座標=(0.5,-0.5)}とを含みうる。代替的に、第1の情報は、アンテナ識別子1~アンテナ識別子4のうちの複数のアンテナ識別子を含むが、アンテナ識別子1~アンテナ識別子4の全てのアンテナ識別子を含むわけではない。例えば、第1の情報は、{アンテナ識別子1=0,アンテナ1の局所座標=(-0.5,0.5)}と、{アンテナ識別子2=1,アンテナ2の局所座標=(0.5,-0.5)}とを含む。第1の情報は、アンテナ識別子と、アンテナの局所座標との間の対応関係を含むと理解することができる。第1の情報を受信した後、測位管理デバイスは、第1の情報に基づいて、アンテナ識別子と、アンテナの局所座標との間の対応関係を決定することができる。
【0086】
可能な実装において、第1の情報は、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含む。端末デバイスの参照点の位置は、端末デバイスの位置を表し、言い換えると、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標である。この可能な実装を実施することによって、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子を取得した後、測位管理デバイスは、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子に基づいて、端末デバイスの参照点の絶対座標を決定し、端末デバイスの絶対座標をさらに決定しうる。
【0087】
任意選択で、端末デバイスの参照点は、端末デバイスの中心位置、又は、端末デバイスの中心位置から、事前設定された距離未満だけ離れた位置であってよい。
【0088】
任意選択で、端末デバイスの参照点が端末デバイスのアンテナであるとき、第1の情報は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含む。このシナリオにおいて、第1の情報は、端末デバイスの参照点の局所座標を含んでもよいし、端末デバイスの参照点の局所座標を含まなくてもよい。
【0089】
例えば、端末デバイスの参照点の局所座標のデフォルト値が、プロトコルにおいて事前に指定されている場合、端末デバイスは、第1の情報で、端末デバイスの参照点の局所座標を報告する必要がなく、第1の情報で、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子を報告する必要のみがある。例えば、第1の情報は、{アンテナ識別子1=0,アンテナ1の局所座標=(-0.5,0.5)}、{アンテナ識別子2=1,アンテナ2の局所座標=(0.5,-0.5)}、{アンテナ識別子3=2,アンテナ3の局所座標=(-0.5,-0.5)}、{アンテナ識別子4=3,アンテナ4の局所座標=(0.5,-0.5)}、及び{参照点のアンテナ識別子=4}を含む。プロトコルが、端末デバイスの参照点の局所座標のデフォルト値を事前に指定するため、測位管理デバイスは、プロトコルの仕様に従って、端末デバイスの参照点の局所座標を決定することができる。例えば、端末デバイスの参照点の局所座標が、デフォルトで局所座標系の原点であることを、プロトコルが事前に指定する場合、測位管理デバイスは、端末デバイスの参照点の局所座標が(0,0)であると決定することができる。対照的に、プロトコルが、端末デバイスの参照点の局所座標のデフォルト値を事前に指定しない場合、第1の情報は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ座標に加えて、端末デバイスの参照点の局所座標をさらに含みうる。例えば、第1の情報は、{アンテナ識別子1=0,アンテナ1の局所座標=(-0.5,0.5)}、{アンテナ識別子2=1,アンテナ2の局所座標=(0.5,-0.5)}、{アンテナ識別子3=2,アンテナ3の局所座標=(-0.5,-0.5)}、{アンテナ識別子4=3,アンテナ4の局所座標=(0.5,-0.5)}、及び{参照点のアンテナ識別子=4,参照点の局所座標=(0,0)}を含む。
【0090】
任意選択で、端末デバイスの参照点が端末デバイスのアンテナでないとき、第1の情報は、参照点の局所座標をさらに含む。代替的に、第1の情報は、参照点の局所座標を含まなくてよい。
【0091】
例えば、端末デバイスの参照点の局所座標のデフォルト値が、プロトコルで事前に指定されている場合、端末デバイスは、第1の情報で、端末デバイスの参照点の局所座標を報告する必要がない。例えば、第1の情報は、{アンテナ識別子1=0,アンテナ1の局所座標=(-0.5,0.5)}、{アンテナ識別子2=1,アンテナ2の局所座標=(0.5,-0.5)}、{アンテナ識別子3=2,アンテナ3の局所座標=(-0.5,-0.5)}、及び{アンテナ識別子4=3,アンテナ4の局所座標=(0.5,-0.5)}を含む。プロトコルが、端末デバイスの参照点の局所座標のデフォルト値を事前に指定しているため、測位管理デバイスは、プロトコルの仕様に従って、端末デバイスの参照点の局所座標を決定することができる。例えば、端末デバイスの参照点の局所座標が、デフォルトで局所座標系の原点であることを、プロトコルが事前に指定している場合、測位管理デバイスは、端末デバイスの参照点の局所座標が(0,0)であると決定することができる。対照的に、プロトコルが、端末デバイスの参照点の局所座標のデフォルト値を事前に指定しない場合、第1の情報は、端末デバイスの参照点の局所座標をさらに含みうる。例えば、第1の情報は、{アンテナ識別子1=0,アンテナ1の局所座標=(-0.5,0.5)}、{アンテナ識別子2=1,アンテナ2の局所座標=(0.5,-0.5)}、{アンテナ識別子3=2,アンテナ3の局所座標=(-0.5,-0.5)}、{アンテナ識別子4=3,アンテナ4の局所座標=(0.5,-0.5)}、及び{参照点の局所座標=(0,0)}を含む。
【0092】
可能な実装において、端末デバイスが、第1の情報を測位管理デバイスへと送信することの具体的な実装は、端末デバイスが、端末デバイスの測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信することであり、端末デバイスの測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、測位能力メッセージは、端末デバイスが、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す。それに対応して、測位管理デバイスが、端末デバイスによって送信された第1の情報を受信することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、端末デバイスによって送信された測位能力メッセージを受信することである。具体的には、端末デバイスが、第1の情報と、端末デバイスの測位能力情報とを同じメッセージに含め、メッセージを測位管理デバイスへと送信する。
【0093】
端末デバイスは、ステップ902を実行する前に、端末デバイスの測位能力メッセージを測位管理デバイスへと送信しうる。複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力は、端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定する能力を有するかどうか、を意味する。この可能な実装を実施することによって、測位管理デバイスは、端末デバイスの測位能力メッセージを適時に取得することができる。このようにして、測位管理デバイスは、その後に、マルチアンテナ測位アルゴリズムを利用して、測位を実行することができるかどうかを決定することができる。加えて、第1の情報は、測位能力メッセージに含まれて、測位管理デバイスへと送信され、それにより、測位管理デバイスは、端末デバイスのアンテナ識別子、及びアンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標などの情報をより早く知ることができる。
【0094】
可能な実装において、図10に示すように、測位管理デバイスが、端末デバイスによって送信された端末デバイスの測位能力メッセージを受信した後で、かつ測位管理デバイスが、端末デバイスによって送信された測定情報を受信する前に、ステップ1002、即ち、測位管理デバイスが、報告要求を端末デバイスに送信することであって、報告要求は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子を含む測定情報と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを報告するように要求する、ことがさらに実行されうる。それに対応して、端末デバイスの測位能力メッセージを測位管理デバイスへと送信した後で、かつアクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定する前に、端末デバイスは、測位管理デバイスによって送信された報告要求をさらに受信しうる。ステップ1001と、ステップ1003~ステップ1006との具体的な実装については、ここでは説明されない。
【0095】
言い換えると、この可能な実装において、測位管理デバイスは、報告要求を端末デバイスへと送信し、端末デバイスに、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定し、端末デバイスの複数のアンテナ識別子を含む測定情報と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを報告するように要求しうる。この可能な実装を実施することによって、測位管理デバイスは、測位要件に基づいて、端末デバイスから、必要な測定情報をフレキシブルに取得しうる。
【0096】
任意選択で、測位管理デバイスは、端末デバイスのサービス測位精度要件に基づいて、報告要求を端末デバイスへと送信しうる。例えば、端末デバイスのサービス測位精度要件が、事前設定された値以上である場合、測位管理デバイスは、報告要求を端末デバイスへと送信する。報告要求は、端末デバイスに、端末デバイスの複数のアンテナ識別子を含む測定情報と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを報告するように要求する。端末デバイスのサービス測位精度要件が事前設定された値未満である場合、測位管理デバイスは、報告要求を端末デバイスへと送信する。報告要求は、端末デバイスに、単一アンテナの測定情報を報告するように要求する(即ち、既存の解決策においては、端末デバイスの全てのアンテナは、単一アンテナとみなされ、アンテナの信号が、測定結果を取得するために測定される)。この任意選択の方式に基づき、測位管理デバイスは、端末デバイスのサービス測位精度要件に基づいて、必要な測定情報をフレキシブルに取得しうる。
【0097】
可能な実装において、図11に示すように、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定する前に、端末デバイスは、ステップ1101、即ち、端末デバイスが、端末デバイスの測位能力メッセージを測位管理デバイスへと送信することであって、測位能力メッセージは、端末デバイスが、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す、ことをさらに実行しうる。それに対応して、端末デバイスによって送信された測定情報を受信する前に、測位管理デバイスは、端末デバイスによって送信された測位能力メッセージをさらに受信しうる。ステップ1102~ステップ1106の具体的な実装については、ここでは説明されない。
【0098】
言い換えると、この可能な実装において、第1の情報は、測位能力メッセージで搬送されずに、測位管理デバイスに送信される。任意選択で、第1の情報は、測位能力メッセージが送信される前に測位管理デバイスへと送信されてもよいし、第1の情報は、測位能力メッセージが送信された後に測位管理デバイスへと送信されてもよい。この可能な実装を実施することによって、測位管理デバイスは、端末デバイスの測位能力メッセージを適時に取得することができる。このようにして、測位管理デバイスは、その後、マルチアンテナ測位アルゴリズムを利用して測位を実行することができるかどうかを決定することができる。
【0099】
可能な実装において、図12に示すように、端末デバイスによって送信された端末デバイスの測位能力メッセージを受信した後で、測位管理デバイスは、ステップ1202、即ち、測位管理デバイスが報告要求を端末デバイスへと送信することであって、報告要求は、第1の情報と、端末デバイスの複数のアンテナ識別子を含む測定情報と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを報告するように要求する、ことをさらに実行しうる。それに対応して、端末デバイスの測位能力メッセージを測位管理デバイスへと送信した後で、かつ、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定する前に、端末デバイスは、測位管理デバイスによって送信された報告要求をさらに受信しうる。このようにして、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定した後、端末デバイスは、測定情報と第1の情報とを同じメッセージに含め、メッセージを測位管理デバイスへと送信しうる。ステップ1201と、ステップ1203~ステップ1206との具体的な実装については、ここでは説明されない。
【0100】
この可能な実装に基づき、測位管理デバイスは、測位要件に基づいて、端末デバイスから必要な測定情報をフレキシブルに取得しうる。加えて、端末デバイスは、測位管理デバイスがマルチアンテナ測位アルゴリズムを利用する必要があるときのみ、第1の情報を報告する必要がある。このことは、通信リソースを節約するのに役立つ。
【0101】
任意選択で、測位管理デバイスは、端末デバイスのサービス測位精度要件に基づいて、報告要求を端末デバイスへと送信しうる。例えば、端末デバイスのサービス測位精度要件が事前設定された値以上である場合、測位管理デバイスは、報告要求を端末デバイスへと送信する。報告要求は、端末デバイスに、第1の情報と、端末デバイスの複数のアンテナ識別子を含む測定情報と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを報告するように要求する。端末デバイスのサービス測位精度要件が事前設定された値未満である場合、測位管理デバイスは、報告要求を端末デバイスへと送信する。報告要求は、端末デバイスに、単一アンテナの測定結果を報告するように要求する(即ち、既存の解決策においては、端末デバイスの全てのアンテナが単一アンテナとみなされ、測定結果を取得するためにアンテナの信号が測定される)。この任意選択の方式に基づき、測位管理デバイスは、端末デバイスのサービス測位精度要件に基づいて、必要な測定情報をフレキシブルに取得しうる。
【0102】
結果として、端末デバイスは、測位能力メッセージに第1の情報を含めて、測位能力メッセージを測位管理デバイスへと送信しうる。代替的に、第1の情報は、測位能力メッセージが送信される前に測位管理デバイスへと送信されてもよいし、第1の情報は、測位能力メッセージが送信された後に測位管理デバイスへと送信されてもよい。代替的に、第1の情報と測定情報とは、同じメッセージで搬送され、測位管理デバイスへと送信されてよい。
【0103】
902.アクセスネットワークデバイスは、ダウンリンク参照信号を端末デバイスへと送信する。
【0104】
この出願のこの実施形態において、1つ以上のアクセスネットワークデバイスが、ダウンリンク参照信号を端末デバイスへと送信しうる。ダウンリンク参照信号は、チャネル状態情報-参照信号(channel state information-reference signal, CSI-RS)、測位参照信号(positioning reference signal, PRS)などであってよい。
【0105】
903.端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定する。
【0106】
この出願のこの実施形態において、端末デバイスは、1つ以上のアクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定しうる。複数のアンテナ識別子は、ここでは、第1の情報内の一部のアンテナ識別子であってもよいし、第1の情報内の全部のアンテナ識別子であってもよい。例えば、第1の情報は、{アンテナ識別子1=0,アンテナ1の局所座標=(-0.5,0.5)}、{アンテナ識別子2=1,アンテナ2の局所座標=(0.5,-0.5)}、{アンテナ識別子3=2,アンテナ3の局所座標=(-0.5,-0.5)}、及び{アンテナ識別子4=3,アンテナ4の局所座標=(0.5,-0.5)}を含む。端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、アンテナ1~アンテナ4を利用して測定しうる。代替的に、端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、アンテナ1~アンテナ4のうちの2つ又は3つのアンテナを利用して測定しうる。
【0107】
可能な実装において、端末デバイスにより、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用してダウンリンク参照信号を測定することによって取得された測定結果は、以下の情報、即ち、RSTD、RSRP、SS-RSRP、SS-RSRQ、SS-SINR、又はUE受信-送信時間差のうちの1つ以上であってよい。RSTD、RSRP、SS-RSRP、SS-RSRQ、SS-SINR、又はUE受信-送信時間差の説明については、上記の関連用語の記述に対応する説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0108】
可能な実装において、複数のアクセスネットワークデバイスがあるとき、各アンテナ識別子に対応するアンテナが、全てのアクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を測定してもよいし、1つ以上のアンテナ識別子に対応するアンテナが、一部のアクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号のみを測定してもよい。ステップ903において、複数のアンテナ識別子のそれぞれに対応するアンテナが、ダウンリンク参照信号を測定することが保証する必要がある。アンテナ識別子に対応するいずれのアンテナが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を測定するために利用されるかは、この出願のこの実施形態において限定されない。例えば、アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイス1~アクセスネットワークデバイス3を含む。アンテナ1とアンテナ2との両方が、アクセスネットワークデバイス1~アクセスネットワークデバイス3によって送信されたダウンリンク参照信号を測定しうる。代替的に、アンテナ1が、アクセスネットワークデバイス1とアクセスネットワークデバイス2とによって送信されたダウンリンク参照信号を測定し、アンテナ2が、アクセスネットワークデバイス1とアクセスネットワークデバイス3とによって送信されたダウンリンク参照信号を測定する。
【0109】
904.端末デバイスは、測定情報を測位管理デバイスへと送信し、測定情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む。
【0110】
この出願のこの実施形態において、複数のアンテナ識別子に対応する測定結果を取得した後、端末デバイスは、測定情報を測位管理デバイスへと送信する。測定情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む。例えば、端末デバイスによって報告される測定情報は、{測定結果1,アンテナ識別子1}、{測定結果2,アンテナ識別子2}、{測定結果3,アンテナ識別子3}、及び{測定結果4,アンテナ識別子4}であってよい。このようにして、測定情報を受信した後、測位管理デバイスは、測定情報に基づいて、測定結果とアンテナ識別子との間の対応関係を決定することができる。
【0111】
可能な実装において、測定情報に含まれる複数のアンテナ識別子は、ステップ903で、ダウンリンク参照信号を測定する全部又は一部のアンテナ識別子であってよい。複数のアンテナ識別子に対応する測定結果を取得した後、端末デバイスは、一部のアンテナ識別子に対応する測定結果のみを選択して報告しうる。例えば、アンテナ識別子1に対応する測定結果1~アンテナ識別子4に対応する測定結果4を取得した後、端末デバイスは、{測定結果1,アンテナ識別子1}及び{測定結果2,アンテナ識別子2}のみを報告してよい。
【0112】
以下では、測定結果がRSTDである例を利用して測定情報の情報要素構造についてさらに説明する。
【0113】
アクセスネットワークデバイスが、アクセスネットワークデバイス1と、アクセスネットワークデバイス2と、アクセスネットワークデバイス3とを含むと仮定する。アクセスネットワークデバイス1は、参照デバイスである。端末デバイスは、アクセスネットワークデバイス1とアクセスネットワークデバイス2とによって送信されたダウンリンク参照信号を、アンテナ識別子1に対応するアンテナ1を利用して測定し、RSTD1を取得する。端末デバイスは、アクセスネットワークデバイス1とアクセスネットワークデバイス2とによって送信されたダウンリンク参照信号を、アンテナ識別子2に対応するアンテナ2を利用して測定し、RSTD2を取得する。端末デバイスは、アクセスネットワークデバイス1とアクセスネットワークデバイス3とによって送信されたダウンリンク参照信号を、アンテナ識別子3に対応するアンテナ3を利用して測定し、RSTD3を取得する。端末デバイスは、アクセスネットワークデバイス1とアクセスネットワークデバイス3とによって送信されたダウンリンク参照信号を、アンテナ識別子4に対応するアンテナ4を利用して測定し、RSTD4を取得する。端末デバイスによって報告される測定情報において、アクセスネットワークデバイス2に対応する測定結果の情報要素構造と、測定結果に対応するアンテナ識別子の情報要素構造とは、以下の情報要素構造を有しうる。
【0114】
NR-DL-TDOA-MeasElement-r16 ::= SEQUENCE {
trp-ID-r16 TRP-ID-r16 OPTIONAL,
nr-DL-PRS-ResourceId-r16 NR-DL-PRS-ResourceId-r16 OPTIONAL,
nr-DL-PRS-ResourceSetId-r16 NR-DL-PRS-ResourceSetId-r16 OPTIONAL,
nr-TimeStamp-r16 NR-TimeStamp-r16,
nr-RSTD-r16 INTEGER (0..ffs), -- FFS on the value range
nr-AdditionalPathList-r16 NR-AdditionalPathList-r16 OPTIONAL,
nr-TimingMeasQuality-r16 NR-TimingMeasQuality-r16,
nr-PRS-RSRP-Result-r16 INTEGER (FFS) OPTIONAL, -- FFS, value range to be decided in RAN4.
nr-DL-TDOA-AdditionalMeasurements-r16 NR-DL-TDOA-AdditionalMeasurements-r16,
...,
[[
rx-ID INTEGER (0..3) OPTIONAL
]]
}
NR-DL-TDOA-AdditionalMeasurements-r16 ::= SEQUENCE (SIZE (1..3)) OF NR-DL-TDOA-AdditionalMeasurementElement-r16
NR-AdditionalPathList-r16 ::= SEQUENCE (SIZE(1..2)) OF NR-AdditionalPath-r16
NR-DL-TDOA-AdditionalMeasurementElement-r16 ::= SEQUENCE {
nr-DL-PRS-ResourceId-r16 NR-DL-PRS-ResourceId-r16 OPTIONAL,
nr-DL-PRS-ResourceSetId-r16 NR-DL-PRS-ResourceSetId-r16 OPTIONAL,
nr-TimeStamp-r16 NR-TimeStamp-r16,
nr-RSTD-ResultDiff-r16 INTEGER (0..ffs), -- FFS on the value range to be decided in RAN4
dl-PRS-RSRP-ResultDiff-r16 INTEGER (FFS) OPTIONAL, -- FFS on the value range to be decided in RAN4
nr-AdditionalPathList-r16 NR-AdditionalPathList-r16 OPTIONAL,
...,
[[
rx-ID-additional INTEGER (0..3) OPTIONAL
]]
}
【0115】
上記の情報要素構造において、nr-RSTD-r16と、nr-RSTD-ResultDiff-r16とは、RSTDの値である。rx-IDは、nr-RSTD-r16に対応するアンテナ識別子である。rx-ID-additionalは、nr-RSTD-ResultDiff-r16に対応するアンテナ識別子である。例えば、nr-RSTD-r16は、RSTD1であってよく、rx-IDは、アンテナ識別子1である。additionalDelay-r16は、RSTD2であってよく、rx-ID-additionalは、アンテナ識別子2である。端末デバイスによって報告される測定情報の中で、アクセスネットワークデバイス3に対応する測定結果の情報要素構造と、測定結果に対応するアンテナ識別子の情報要素構造とは、上記の記述と同様である。詳細については、ここでは再び説明されない。測定結果がRSRP、SS-RSRP、SS-RSRQ、SS-SINR、又はUE受信-送信時間差であるとき、測定情報の情報要素構造は、上記の記述と同様である。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0116】
905.測位管理デバイスは、第1の情報と測定情報とに基づいて端末デバイスの測位情報を決定し、測位情報は、以下の情報、即ち、端末デバイスの絶対座標、端末デバイスの方位又は姿勢情報、端末デバイスの回転角、又は、端末デバイスの上向きチルト又は下向きチルト角のうちの1つ以上を含む。
【0117】
この出願のこの実施形態において、第1の情報と測定情報とを受信した後、測位管理デバイスは、第1の情報と測定情報とに基づいて端末デバイスの測位情報を決定する。測位情報は、以下の情報、即ち、端末デバイスの絶対座標、端末デバイスの方位又は姿勢情報、端末デバイスの回転角、又は、端末デバイスの上向きチルト又は下向きチルト角のうちの1つ以上を含む。端末デバイスの絶対座標は、絶対座標系における端末デバイスの座標である。端末デバイスの絶対座標は、二次元座標又は三次元座標であってよい。端末デバイスの方位又は姿勢情報、端末デバイスの回転角、及び、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角の定義については、関連用語の上記記述における説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0118】
以下では、測位管理デバイスが、第1の情報と測定情報とに基づいて端末デバイスの絶対座標を決定することの2つの具体的な実装について説明する。
【0119】
方式1:端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標であり、参照点は、端末デバイスのアンテナではなく、測位管理デバイスは、測定情報と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対座標を決定し、測位管理デバイスは、アンテナ識別子に対応する絶対座標と、アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標と、参照点の局所座標とに基づいて、参照点の絶対座標を決定する。
【0120】
例えば、第1の情報は、{アンテナ識別子1=0,アンテナ1の局所座標=(-0.5,0.5)}、{アンテナ識別子2=1,アンテナ2の局所座標=(0.5,-0.5)}、{アンテナ識別子3=2,アンテナ3の局所座標=(-0.5,-0.5)}、{アンテナ識別子4=3,アンテナ4の局所座標=(0.5,-0.5)}、及び{参照点の局所座標=(0,0)}を含む。測定情報は、{測定結果1,アンテナ識別子1}、{測定結果2,アンテナ識別子2}、{測定結果3,アンテナ識別子3}、及び{測定結果4,アンテナ識別子4}を含む。第1の情報と測定情報とを受信した後、測位管理デバイスは、最初に、測定結果1に基づいてアンテナ1の初期絶対座標を決定し、測定結果2に基づいてアンテナ2の初期絶対座標を決定し、測定結果3に基づいてアンテナ3の初期絶対座標を決定し、測定結果4に基づいてアンテナ4の初期絶対座標を決定する。次いで、測位管理デバイスは、第1の情報内のアンテナ1~アンテナ4の局所座標に基づいて、アンテナ1~アンテナ4の間の相対位置関係を決定する。測位管理デバイスは、アンテナ1~アンテナ4の間の相対位置関係に基づいて、アンテナ1の初期絶対座標~アンテナ4の初期絶対座標を較正し、較正された絶対座標をアンテナ1~アンテナ4の最終絶対座標として決定する。アンテナ1~アンテナ4の絶対座標を決定した後、測位管理デバイスは、アンテナ1~アンテナ4の局所アンテナ座標と、参照点の局所座標とを参照して、参照点の絶対座標を決定することができる。
【0121】
方式2:端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標であり、参照点は、端末デバイスのアンテナであり、測定情報は、参照点に対応する測定結果を含み、測位管理デバイスは、測定情報と、参照点の局所座標と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対座標と、参照点の絶対座標とを決定する。
【0122】
例えば、第1の情報は、{アンテナ識別子1=0,アンテナ1の局所座標=(-0.5,0.5)}、{アンテナ識別子2=1,アンテナ2の局所座標=(0.5,-0.5)}、{アンテナ識別子3=2,アンテナ3の局所座標=(-0.5,-0.5)}、{アンテナ識別子4=3,アンテナ4の局所座標=(0.5,-0.5)}、及び{参照点のアンテナ識別子=4,参照点の局所座標=(0,0)}を含む。測定情報は、{測定結果1,アンテナ識別子1}、{測定結果2,アンテナ識別子2}、{測定結果3,アンテナ識別子3}、{測定結果4,アンテナ識別子4}、及び{測定結果5、参照点のアンテナ識別子}を含む。第1の情報と測定情報とを受信した後、測位管理デバイスは、最初に、測定結果1に基づいてアンテナ1の初期絶対座標を決定し、測定結果2に基づいてアンテナ2の初期絶対座標を決定し、測定結果3に基づいてアンテナ3の初期絶対座標を決定し、測定結果4に基づいてアンテナ4の初期絶対座標を決定し、測定結果5に基づいて参照点の初期絶対座標を決定する。次いで、測位管理デバイスは、第1の情報内の、アンテナ1~アンテナ4及び参照点の局所座標に基づいて、アンテナ1~アンテナ4及び参照点の間の相対位置関係を決定する。測位管理デバイスは、アンテナ1~アンテナ4及び参照点の間の相対位置関係に基づいて、アンテナ1の初期絶対座標~アンテナ4の初期絶対座標及び参照点の初期絶対座標を較正し、較正された絶対座標を、アンテナ1~アンテナ4の最終絶対座標及び参照点の絶対座標として決定する。
【0123】
上記の方式1及び方式2に基づき、端末デバイスの絶対座標を正確に決定することができる。
【0124】
可能な実装において、測位管理デバイスが、アンテナ情報及び測定情報に基づいて、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を決定することの具体的な実装は、測定情報と、複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とに基づいて、測位管理デバイスが、各アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定すること、である。測位管理デバイスは、各アンテナ識別子に対応する絶対位置と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標との間の変換関係に基づいて、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を決定する。測定情報と、複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とに基づいて、測位管理デバイスが、各アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定することの具体的な実装については、上記の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。この可能な実装に基づき、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を正確に決定することができる。
【0125】
図9に記述したダウンリンク測位情報決定方法を実装することによって、測位管理デバイスが、第1の情報と、複数のアンテナ識別子に対応する測定結果とを参照して、端末デバイスの測位情報を決定しうると理解することができる。このことは、端末デバイスの測位情報を決定する精度を改善するのに役立つ。加えて、図9に記述した方法において、端末デバイスの測位情報は、代替的に、1つのアクセスネットワークデバイスにより、ダウンリンク参照信号を送信することによって決定されうる。このことは、端末デバイスの位置、方位、又は姿勢を決定するための環境配置条件を低減するのに役立つ。
【0126】
以下では、この出願の実施形態において提供されるアップリンク測位情報決定方法について、さらに詳細に説明する。
【0127】
図13は、この出願の実施形態によるアップリンク測位情報決定方法の模式的フローチャートである。図13に示すように、アップリンク測位情報決定方法は、以下のステップ1301~ステップ1305を含む。
【0128】
1301.端末デバイスは、第1の情報を測位管理デバイスへと送信し、第1の情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、複数のアンテナ識別子のそれぞれに対応する局所アンテナ座標とを含む。それに対応して、測位管理デバイスは、端末デバイスによって送信された第1の情報を受信しうる。
【0129】
ステップ1301におけるアンテナ識別子及び局所アンテナ座標の関連説明については、ステップ901の上記説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。ステップ1301は、ステップ1302の前に実行されうる。
【0130】
可能な実装において、第1の情報は、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含む。端末デバイスの参照点の位置は、端末デバイスの位置を表し、言い換えると、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標である。この可能な実装を実施することによって、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子を取得した後、測位管理デバイスは、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子に基づいて、端末デバイスの参照点の絶対座標を決定し、端末デバイスの絶対座標をさらに決定しうる。参照点の他の関連説明については、図9に対応する実施形態を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0131】
可能な実装において、端末デバイスが、第1の情報を測位管理デバイスへと送信することの具体的な実装は、端末デバイスが、端末デバイスの測位能力メッセージを測位管理デバイスへと送信することであり、端末デバイスの測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、測位能力メッセージは、端末デバイスが、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す。それに対応して、測位管理デバイスが、端末デバイスによって送信された第1の情報を受信することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、端末デバイスによって送信された測位能力メッセージを受信することである。具体的には、端末デバイスは、第1の情報と、端末デバイスの測位能力情報とを同じメッセージに含め、メッセージを測位管理デバイスへと送信する。
【0132】
複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力は、端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定する能力を有するかどうか、を意味する。この可能な実装を実施することによって、測位管理デバイスは、端末デバイスの測位能力メッセージを適時に取得することができる。このようにして、測位管理デバイスは、その後、マルチアンテナ測位アルゴリズムを利用して測位を実行することができるかどうかを決定することができる。加えて、第1の情報は、測位能力メッセージに含まれ、測位管理デバイスへと送信され、それにより、測位管理デバイスは、端末デバイスのアンテナ識別子、及びアンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標などの情報をより早く知ることができる。
【0133】
1302.端末デバイスは、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスに送信する。
【0134】
この出願のこの実施形態において、第1の情報を送信した後、端末デバイスは、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号を1つ以上のアクセスネットワークデバイスへと送信しうる。複数のアンテナ識別子は、ここでは、第1の情報内の一部のアンテナ識別子であってもよいし、第1の情報内の全部のアンテナ識別子であってもよい。アップリンク参照信号は、サウンディング参照信号(sounding reference signal, SRS)又は他のアップリンク参照信号であってよい。
【0135】
1303.アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスにより、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して送信されるアップリンク参照信号を測定する。
【0136】
この出願のこの実施形態において、1つ以上のネットワークデバイスは、端末デバイスにより、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して送信されるアップリンク参照信号を測定しうる。測定結果は、以下の情報、即ち、UL-RTOA、UL-AOA、UL-ZOA、又はgNB受信-送信時間差のうちの1つ以上であってよい。UL-RTOA、UL-AOA、UL-ZOA、又はgNB受信-送信時間差の説明については、関連用語の上記記述に対応する説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0137】
可能な実装において、複数のアクセスネットワークデバイスがあるとき、各アクセスネットワークデバイスは、複数のアンテナ識別子の全部に対応するアンテナによって送信されたアップリンク参照信号を測定してよく、又は、1つ以上のアンテナアクセスネットワークデバイスが、複数のアンテナ識別子の一部に対応するアンテナによって送信されたアップリンク参照信号のみを測定する。しかし、複数のアンテナ識別子のそれぞれに対応するアンテナによって送信されたアップリンク参照信号が測定される必要があることを保証する必要がある。いずれのアクセスネットワークデバイスが、アンテナ識別子に対応するアンテナによって送信されたアップリンク参照信号を測定するかは、この出願のこの実施形態において限定されない。例えば、アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイス1と、アクセスネットワークデバイス2とを含む。アクセスネットワークデバイス1は、アンテナ1及びアンテナ2によって送信されたダウンリンク参照信号を測定してよく、アクセスネットワークデバイス2は、アンテナ1及びアンテナ2によって送信されたダウンリンク参照信号を測定してよい。代替的に、アクセスネットワークデバイス1は、アンテナ1によって送信されたダウンリンク参照信号を測定してよく、アクセスネットワークデバイス2は、アンテナ2によって送信されたダウンリンク参照信号を測定してよい。
【0138】
1304.アクセスネットワークデバイスは、測定情報を測位管理デバイスへと送信し、測定情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、各アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスに対応する測定結果とを含む。
【0139】
この出願のこの実施形態において、端末デバイスにより、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して送信されるアップリンク参照信号を測定した後、1つ以上のアクセスネットワークデバイスは、測定情報を測位管理デバイスへと送信する。測定情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、各アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスに対応する測定結果とを含む。アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスに対応する測定結果は、アクセスネットワークデバイスにより、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセット上での測定を実行することによって取得された測定結果である。例えば、アクセスネットワークデバイスは、アップリンク参照信号リソース1及び/又はリソースセット1上でアップリンク参照信号を測定して、測定結果1を取得する。この場合、測定結果1は、アップリンク参照信号リソース1及び/又はリソースセット1のインデックスに対応する測定結果である。例えば、1つ以上のアクセスネットワークデバイスによって報告される測定情報は、{測定結果1,アップリンク参照信号リソース1のインデックス,リソースセット1のインデックス}、{測定結果2,アップリンク参照信号リソース2のインデックス,リソースセット2のインデックス}、{測定結果3,アップリンク参照信号リソース3のインデックス,リソースセット3のインデックス}、及び{測定結果4,アップリンク参照信号リソース4のインデックス,リソースセット4のインデックス}であってよい。このようにして、測定情報を受信した後、測位管理デバイスは、測定情報に基づいて、測定結果と、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスとの間の対応関係を決定することができる。
【0140】
可能な実装において、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスに対応する測定結果を取得した後、1つ以上のアクセスネットワークデバイスは、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの全部又は一部のインデックスに対応する測定結果を選択して報告しうる。例えば、1つ以上のアクセスネットワークデバイスが測定結果1~測定結果4を取得した後、測定情報は、{測定結果1,アップリンク参照信号リソース1及び/又はリソースセット1のインデックス}、及び{測定結果2,アップリンク参照信号リソース2及び/又はリソースセット2のインデックス}のみを含むことがある。
【0141】
1305.測位管理デバイスは、第1の情報と測定情報とに基づいて端末デバイスの測位情報を決定し、測位情報は、以下の情報、即ち、端末デバイスの絶対座標と、端末デバイスの方位又は姿勢情報と、端末デバイスの回転角と、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角とのうちの1つ以上を含む。
【0142】
この出願のこの実施形態において、アクセスネットワークデバイスによって送信された測定情報を受信した後、測位管理デバイスは、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定し、測位情報は、以下の情報、即ち、端末デバイスの絶対座標と、端末デバイスの方位又は姿勢情報と、端末デバイスの回転角と、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角とのうちの1つ以上を含む。端末デバイスの絶対座標は、絶対座標系における端末デバイスの座標である。端末デバイスの絶対座標は、二次元座標又は三次元座標であってよい。端末デバイスの方位又は姿勢情報、端末デバイスの回転角、及び端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角の定義については、上記の関連用語の記述における説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。どのようにして測位管理デバイスが、第1の情報と測定情報とに基づいて端末デバイスの測位情報を具体的に決定するかについては、図14A及び図14Bに対応する実施形態内の説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0143】
図13で説明されたダウンリンク測位情報決定方法を実装することによって、測位管理デバイスは、第1の情報と、複数のアンテナ識別子によって送信されたアップリンク参照信号の測定結果とを参照して、端末デバイスの測位情報を決定しうると理解することができる。このことは、端末デバイスの測位情報を決定する精度を改善するのに役立つ。加えて、図13で説明した方法において、端末デバイスの測位情報は、代替的に、1つのアクセスネットワークデバイスにより、アップリンク参照信号を受信することによって決定されてよい。このことは、端末デバイスの位置、方位、又は姿勢を決定するための環境配置条件を低減するのに役立つ。
【0144】
図14A及び図14Bは、この出願の実施形態による他のアップリンク測位情報決定方法の模式的フローチャートである。図14A及び図14Bに示すように、アップリンク測位情報決定方法は、以下のステップ1401~ステップ1408を含む。
【0145】
1401.端末デバイスは、第1の情報を測位管理デバイスへと送信し、第1の情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、複数のアンテナ識別子のそれぞれに対応する局所アンテナ座標とを含む。それに対応して、測位管理デバイスは、端末デバイスによって送信された第1の情報を受信しうる。
【0146】
ステップ1401の具体的な実装については、上記のステップ1301を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0147】
1402.測位管理デバイスは、端末デバイスのサービングセルによって送信された複数の第1の構成情報を受信する。
【0148】
複数の第1の構成情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用され、各第1の構成情報は、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、端末デバイスのものであり、かつアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む。端末デバイスのものであり、かつアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子は、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセット上でアップリンク参照信号を送信するためのアンテナの識別子である。言い換えると、第1の構成情報は、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、端末デバイスのアンテナ識別子との間の対応関係を含む。
【0149】
例えば、複数の第1の構成情報は、第1の構成情報1、及び第1の構成情報2である。第1の構成情報1は、アップリンク参照信号リソース1を構成するために利用される。第1の構成情報1は、アップリンク参照信号リソース1のインデックスと、端末デバイスのものであり、かつアップリンク参照信号リソース1に対応するアンテナ識別子1とを含む。第1の構成情報2は、アップリンク参照信号リソース2を構成するために利用される。第1の構成情報2は、アップリンク参照信号リソース2のインデックスと、端末デバイスのものであり、かつアップリンク参照信号リソース2に対応するアンテナ識別子2とを含む。例えば、アップリンク参照信号がSRS参照信号である場合、第1の構成情報1の情報要素構造は、以下のようになりうる。
【0150】
SRS-Resource ::= SEQUENCE {
srs-ResourceId SRS-ResourceId,
nrofSRS-Ports ENUMERATED {port1, ports2, ports4},
ptrs-PortIndex ENUMERATED {n0, n1 } OPTIONAL, -- Need R
transmissionComb CHOICE {
n2 SEQUENCE {
combOffset-n2 INTEGER (0..1),
cyclicShift-n2 INTEGER (0..7)
},
n4 SEQUENCE {
combOffset-n4 INTEGER (0..3),
cyclicShift-n4 INTEGER (0..11)
}
},
resourceMapping SEQUENCE {
startPosition INTEGER (0..5),
nrofSymbols ENUMERATED {n1, n2, n4},
repetitionFactor ENUMERATED {n1, n2, n4}
},
freqDomainPosition INTEGER (0..67),
freqDomainShift INTEGER (0..268),
freqHopping SEQUENCE {
c-SRS INTEGER (0..63),
b-SRS INTEGER (0..3),
b-hop INTEGER (0..3)
},
groupOrSequenceHopping ENUMERATED { neither, groupHopping, sequenceHopping },
resourceType CHOICE {
aperiodic SEQUENCE {
...
},
semi-persistent SEQUENCE {
periodicityAndOffset-sp SRS-PeriodicityAndOffset,
...
},
periodic SEQUENCE {
periodicityAndOffset-p SRS-PeriodicityAndOffset,
...
}
},
sequenceId INTEGER (0..1023),
spatialRelationInfo SRS-SpatialRelationInfo OPTIONAL, -- Need R
...,
[[
tx-ID INTEGER (0..3) OPTIONAL
]]
}
【0151】
srs-ResourceId tx-IDは、アップリンク参照信号リソース1のインデックスであり、tx-IDは、端末デバイスのアンテナ識別子1である。第2の構成情報2の情報要素構造は同様であり、詳細については、ここでは再び説明されない。
【0152】
ステップ1402は、ステップ1401の前に実行されてもよいし、ステップ1401の後に実行されてもよい。このことは、この出願のこの実施形態において限定されない。
【0153】
1403.測位管理デバイスは、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第2の構成情報をアクセスネットワークデバイスへと送信する。それに対応して、アクセスネットワークデバイスは、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ測位管理デバイスによって送信される第2の構成情報を受信しうる。
【0154】
第2の構成情報のそれぞれは、第1の構成情報内のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスを含む。例えば、複数の第1の構成情報は、第1の構成情報1及び第1の構成情報2である。第1の構成情報1は、アップリンク参照信号リソース1のインデックスと、端末デバイスのものであり、かつアップリンク参照信号リソース1に対応するアンテナ識別子1とを含む。第1の構成情報2は、アップリンク参照信号リソース2のインデックスと、端末デバイスのものであり、かつアップリンク参照信号リソース2に対応するアンテナ識別子2とを含む。この場合、測位管理デバイスは、第2の構成情報1及び第2の構成情報2をアクセスネットワークデバイスへと送信する。第2の構成情報1は、アップリンク参照信号リソース1のインデックスを含む。第2の構成情報2は、アップリンク参照信号リソース2のインデックスを含む。
【0155】
任意選択で、第2の構成情報は、代替的に、第1の構成情報と同じであってよい。
【0156】
1404.測位管理デバイスは、複数の第1の構成情報を端末デバイスへと送信する。それに対応して、端末デバイスは、測位デバイスによって送信された複数の第1の構成情報を受信しうる。
【0157】
ステップ1404は、ステップ1401~1403の前に実行されてもよいし、ステップ1401~1403の後に実行されてもよい。このことは、この出願のこの実施形態において限定されない。
【0158】
可能な実装において、ステップ1404は実行されないことがあり、端末デバイスのサービングセルは、複数の第1の構成情報を端末デバイスへと送信しうる。それに対応して、端末デバイスは、端末デバイスのサービングセルによって送信された複数の第1の構成情報を受信しうる。
【0159】
可能な実装において、ステップ1402は実行されないことがある。測位管理デバイスは、複数の第1の構成情報を生成しうる。複数の第1の構成情報を生成した後、測位管理デバイスは、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第2の構成情報をアクセスネットワークデバイスへと送信し、複数の第1の構成情報を端末デバイスへと送信しうる。この可能な実装において、測位管理デバイスは、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用される複数の構成情報を、端末デバイスのサービングセルから事前に取得する必要があり、測位管理デバイスは、複数の構成情報と、第1の情報内のアンテナ識別子とに基づいて、複数の第1の構成情報を生成する。例えば、測位管理デバイスによって、端末デバイスのサービングセルから取得される複数の構成情報は、構成情報1及び構成情報2を含む。構成情報1は、アップリンク参照信号リソース1及び/又はリソースセット1を構成するために利用され、構成情報1は、アップリンク参照信号リソース1及び/又はリソースセット1のインデックスを含む。構成情報2は、アップリンク参照信号リソース2及び/又はリソースセット2を構成するために利用され、構成情報2は、アップリンク参照信号リソース2及び/又はリソースセット2のインデックスを含む。第1の情報は、{アンテナ識別子1,アンテナ1の局所座標=(-0.5,0.5)}、及び{アンテナ識別子2,アンテナ2の局所座標=(0.5,-0.5)}を含む。この場合、測位管理デバイスは、第1の構成情報1と、第1の構成情報2とを生成しうる。第1の構成情報1は、アンテナ識別子1と、アップリンク参照信号リソース1及び/又はリソースセット1のインデックスとを含む。第1の構成情報2は、アンテナ識別子2と、アップリンク参照信号リソース2及び/又はリソースセット2のインデックスとを含む。
【0160】
1405.端末デバイスは、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスへと送信する。
【0161】
この出願のこの実施形態において、複数の第1の構成情報を受信した後で、端末デバイスは、第1の構成情報に基づいてアップリンク参照信号を送信しうるし、又は、複数の第1の構成情報を受信した後で、端末デバイスは、第1の構成情報に基づくことなくアップリンク参照信号を送信しうるし、端末デバイスは、端末デバイスの要件に基づいて、アップリンク参照信号リソース上で参照信号を送信するためのアンテナを決定しうる。言い換えると、第1の構成情報は、端末デバイスに、第1の構成情報に基づいてアップリンク参照信号を送信するように強制的に要求するために利用されうる。代替的に、第1の構成情報は、端末デバイスに、アップリンク参照信号リソース上で参照信号を送信するためのアンテナを推奨するためにのみ利用され、アップリンク参照信号リソース上で参照信号を送信するために端末デバイスによって利用される具体的なアンテナが、端末デバイスによって、端末デバイスの要件に基づいて決定される。従って、ステップ1402~ステップ1404によれば、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセット上でアップリンク参照信号を送信するためのアンテナを、端末デバイスに要求又は推奨することができる。
【0162】
可能な実装において、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、端末デバイスがアップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスへと送信することの具体的な実装は、
端末デバイスが、複数の第1の構成情報に基づいて、対応するアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセット上で、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用してアップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスへと送信すること、である。
それに対応して、測位管理デバイスが、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、複数の第1の構成情報と、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ各測定結果に対応するインデックスとに基づいて、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を決定すること、である。測位管理デバイスは、第1の情報と、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する。
【0163】
この可能な実装において、第1の構成情報は、端末デバイスに、第1の構成情報に基づいてアップリンク参照信号を送信するように強制的に要求するために利用される。従って、端末デバイスは、複数の第1の構成情報に基づいて、対応するアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセット上で、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスへと送信する。この可能な実装に基づき、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を正確に決定することができる。
【0164】
例えば、第1の構成情報1は、アンテナ識別子1と、アップリンク参照信号リソース1及び/又はリソースセット1のインデックスとを含む。第1の構成情報2は、アンテナ識別子2と、アップリンク参照信号リソース2及び/又はリソースセット2のインデックスとを含む。端末デバイスは、アップリンク参照信号リソース1及び/又はリソースセット1上で、アンテナ識別子1に対応するアンテナ1を利用して、アップリンク参照信号を送信する。端末デバイスは、アップリンク参照信号リソース2及び/又はリソースセット2上で、アンテナ識別子2に対応するアンテナ2を利用して、アップリンク参照信号を送信する。アクセスネットワークデバイスは、アップリンク参照信号リソース1及び/又はリソースセット1上のアップリンク参照信号を測定し、測定結果1を取得する。アクセスネットワークデバイスは、アップリンク参照信号リソース2及び/又はリソースセット2上のアップリンク参照信号を測定し、測定結果2を取得する。アクセスネットワークデバイスによって測位管理デバイスへと送信される測定情報は、{アップリンク参照信号リソース1及び/又はリソースセット1のインデックス、測定結果1}、及び{アップリンク参照信号リソース2及び/又はリソースセット2のインデックス、測定結果2}を含む。測定情報を受信した後、測位管理デバイスは、第1の構成情報1と、{アップリンク参照信号リソース1及び/又はリソースセット1のインデックス,測定結果1}とに基づいて、測定結果1がアンテナ識別子1に対応すると決定しうる。具体的には、測定結果1は、アンテナ識別子1に対応するアンテナ1によって送信された参照信号を測定することによって取得される。同様に、測位管理デバイスは、第1の構成情報2と、{アップリンク参照信号リソース2及び/又はリソースセット2のインデックス,測定結果2}とに基づいて、測定結果2がアンテナ識別子2に対応すると決定しうる。具体的には、測定結果2は、アンテナ識別子2に対応するアンテナ2によって送信された参照信号を測定することによって取得される。測位管理デバイスは、第1の情報と、測定結果1と、測定結果1に対応するアンテナ識別子1と、測定結果2と、測定結果2に対応するアンテナ識別子2とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する。
【0165】
可能な実装において、端末デバイスは、第2の情報を測位管理デバイスにさらに報告してよく、第2の情報は、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ端末デバイスによって送信されるインデックスと、端末デバイスのものであり、かつ端末デバイスによって送信されたアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む。それに対応して、測位管理デバイスは、端末デバイスによって報告される第2の情報をさらに受信してよく、第2の情報は、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ端末デバイスによって送信されるインデックスと、端末デバイスのものであり、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応し、かつ端末デバイスによって送信されるアンテナ識別子とを含み、測位管理デバイスが、第1の情報と測定情報とに基づいて端末デバイスの測位情報を決定することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、第2の情報と、各測定結果に対応するアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであるインデックスとに基づいて、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を決定し、測位管理デバイスが、第1の情報と、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定すること、である。
【0166】
この可能な実装において、第2の情報は、アップリンク参照信号リソース上で参照信号を送信するために端末デバイスによって実際に利用されるアンテナを示す。第1の構成情報は、端末デバイスに、アップリンク参照信号リソース上で参照信号を送信するためのアンテナを推奨するためにのみ利用され、アップリンク参照信号リソース上で参照信号を送信するために端末デバイスによって利用される具体的なアンテナは、端末デバイスの要件に基づいて端末デバイスによって決定される。従って、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号を送信した後、端末デバイスは、第2の情報を送信する必要がある。このようにして、測位管理デバイスは、アップリンク参照信号リソース上で参照信号を送信するために、端末デバイスによって実際に利用されるアンテナを決定することができ、その後、第2の情報に基づいて、端末デバイスのものであり、かつアクセスネットワークデバイスによって報告される各測定結果に対応するアンテナ識別子を正確に決定することができる。測位管理デバイスが、第2の情報と、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ各測定結果に対応するインデックスとに基づいて、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を決定することの具体的な実装原理は、測位管理デバイスが、第1の構成情報と、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ各測定結果に対応するインデックスとに基づいて、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を決定することの上記の具体的な実装原理と同じである。詳細については、ここでは再び説明されない。ステップ1402~ステップ1404が実行されないとき、端末デバイスは、代替的に、第2の情報を測位管理デバイスに報告してよいことに留意すべきである。
【0167】
可能な実装において、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標であり、参照点は、端末デバイスのアンテナではなく、測位管理デバイスが、第1の情報と、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの絶対座標を決定することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定することと、測位管理デバイスが、アンテナ識別子に対応する絶対位置と、アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標と、参照点の局所座標とに基づいて、参照点の絶対座標を決定することと、である。可能な実装の具体的な実装については、図9に対応する実施形態における説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0168】
可能な実装において、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標であり、参照点は、端末デバイスのアンテナであり、測定情報は、参照点に対応する測定結果を含み、測位管理デバイスが、第1の情報と、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの絶対座標を決定することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子と、参照点の局所座標と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対座標と、参照点の絶対座標とを決定すること、である。可能な実装の具体的な実装については、図9に対応する実施形態における説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0169】
可能な実装において、測位管理デバイスが、第1の情報と、複数の測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を決定することの具体的な実装は、測位管理デバイスが、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定することと、測位管理デバイスが、アンテナ識別子に対応する絶対位置と、アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標との間の変換関係に基づいて、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を決定することと、である。可能な実装の具体的な実装については、図9に対応する実施形態における説明を参照されたい。詳細については、ここでは再び説明されない。
【0170】
1406.アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスにより、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して送信されるアップリンク参照信号を測定する。
【0171】
1407.アクセスネットワークデバイスは、測定情報を測位管理デバイスへと送信し、測定情報は、アップリンク参照信号の複数の測定結果と、各測定結果に対応するアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスとを含む。
【0172】
1408.測位管理デバイスは、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定し、測位情報は、以下の情報、即ち、端末デバイスの絶対座標と、端末デバイスの方位又は姿勢情報と、端末デバイスの回転角と、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角とのうちの1つ以上を含む。
【0173】
図15は、この出願の実施形態による、通信装置の模式的構造図である。図15に示した通信装置は、上記のダウンリンク測位情報決定方法に対応する実施形態における、測位管理デバイスの機能の一部又は全部を実装するように構成されうる。図15に示した通信装置は、図9図12に記述した方法実施形態における測位管理デバイスの機能の一部又は全部を実装するように構成されうる。装置は、測位管理デバイスであってもよいし、測位管理デバイス内の装置であってもよいし、測位管理デバイスと一緒に利用することができる装置であってもよい。通信装置は、代替的に、チップシステムであってよい。図15に示した通信装置は、通信ユニット1501と、処理ユニット1502とを含みうる。
【0174】
通信ユニット1501は、端末デバイスによって送信された第1の情報を受信することであって、第1の情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ことを行うように構成される。通信ユニット1501は、端末デバイスによって送信された測定情報を受信することであって、測定情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む、ことを行うようにさらに構成される。処理ユニット1502は、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定することであって、測位情報は、以下の情報、即ち、端末デバイスの絶対座標、端末デバイスの方位又は姿勢情報、端末デバイスの回転角、又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角、のうちの1つ以上を含む、ことを行うように構成される。
【0175】
可能な実装において、第1の情報は、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標である。
【0176】
可能な実装において、通信ユニット1501が、端末デバイスによって送信された第1の情報を受信する具体的な方式は、端末デバイスによって送信された端末デバイスの測位能力メッセージを受信することであって、端末デバイスの測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、測位能力メッセージは、端末デバイスが、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す、ことである。
【0177】
可能な実装において、通信ユニット1501が、端末デバイスによって送信された端末デバイスの測位能力メッセージを受信した後で、かつ、通信ユニット1501が、端末デバイスによって送信された測定情報を受信する前に、通信ユニット1501は、報告要求を端末デバイスに送信することであって、報告要求は、測定情報を報告するように要求する、ことを行うようにさらに構成される。
【0178】
可能な実装において、端末デバイスによって送信された測定情報を受信する前に、通信ユニット1501は、端末デバイスによって送信された端末デバイスの測位能力メッセージを受信することであって、測位能力メッセージは、端末デバイスが、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0179】
可能な実装において、端末デバイスによって送信された端末デバイスの測位能力メッセージを受信した後で、通信ユニット1501は、報告要求を端末デバイスに送信することであって、報告要求は、測定情報と第1の情報とを報告するように要求する、ことを行うようにさらに構成される。
【0180】
可能な実装において、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標であり、参照点は、端末デバイスのアンテナではなく、処理ユニット1502が、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの絶対座標を決定する具体的な方式は、測定情報と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対座標を決定することと、アンテナ識別子に対応する絶対座標と、アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標と、参照点の局所座標とに基づいて、参照点の絶対座標を決定することと、を含む、
又は、
端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標であり、参照点は、端末デバイスのアンテナであり、測定情報は、参照点に対応する測定結果を含み、処理ユニット1502が、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの絶対座標を決定する具体的な方式は、測定情報と、参照点の局所座標と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対座標と、参照点の絶対座標とを決定することである。
【0181】
可能な実装において、処理ユニット1502が、アンテナ情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を決定する具体的な方式は、測定情報と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定することと、アンテナ識別子に対応する絶対位置とアンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標との間の変換関係に基づいて、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を決定することと、である。
【0182】
図15は、この出願の実施形態による通信装置の模式的構造図である。図15に示した通信装置は、上記のダウンリンク測位情報決定方法に対応する実施形態における、端末デバイスの機能の一部又は全部を実装するように構成されうる。図15に示した通信装置は、図9図12に記述した方法実施形態における、端末デバイスの機能の一部又は全部を実装するように構成されうる。装置は、端末デバイスであってもよいし、端末デバイス内の装置であってもよいし、端末デバイスと一緒に利用することができる装置であってもよい。通信装置は、代替的に、チップシステムであってよい。図15に示した通信装置は、通信ユニット1501と、処理ユニット1502とを含みうる。処理ユニット1502は、データ処理動作を実行するように構成される。
【0183】
通信ユニット1501は、第1の情報を測位管理デバイスに送信することであって、第1の情報は、通信装置の複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ことを行うように構成される。通信ユニット1501は、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定するようにさらに構成される。通信ユニット1501は、測定情報を測位管理デバイスに送信することであって、測定情報は、通信装置の複数のアンテナ識別子と、ダウンリンク参照信号のものであり、かつ各アンテナ識別子に対応する測定結果とを含む、ことを行うようにさらに構成される。
【0184】
可能な実装において、第1の情報は、通信装置の参照点の局所座標、及び/又は、通信装置のものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、通信装置の参照点の絶対座標は、通信装置の絶対座標である。
【0185】
可能な実装において、通信ユニット1501が、第1の情報を測位管理デバイスに送信する具体的な方式は、通信装置の測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信することであって、通信装置の測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、測位能力メッセージは、通信装置が、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す、ことである。
【0186】
可能な実装において、通信装置の測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信した後で、かつアクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定する前に、通信ユニット1501は、測位管理デバイスによって送信された報告要求を受信することであって、報告要求は、測定情報を報告するように要求する、ことを行うようにさらに構成される。
【0187】
可能な実装において、アクセスネットワークデバイスによって送信されたダウンリンク参照信号を、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して測定する前に、通信ユニット1501は、通信装置の測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信することであって、測位能力メッセージは、通信装置が、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0188】
可能な実装において、通信装置の測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信した後で、通信ユニット1501は、測位管理デバイスによって送信された報告要求を受信することであって、報告要求は、測定情報と第1の情報とを報告するように要求する、ことを行うようにさらに構成される。
【0189】
図15は、この出願の実施形態による通信装置の模式的構造図である。図15に示した通信装置は、上記のアップリンク測位情報決定方法に対応する実施形態における、測位管理デバイスの機能の一部又は全部を実装するように構成されうる。図15に示した通信装置は、図13図14Bに記述した方法実施形態における、測位管理デバイスの機能の一部又は全部を実装するように構成されうる。装置は、測位管理デバイスであってもよいし、測位管理デバイス内の装置であってもよいし、測位管理デバイスと一緒に利用することができる装置であってもよい。通信装置は、代替的に、チップシステムであってよい。図15に示した通信装置は、通信ユニット1501と、処理ユニット1502とを含みうる。
【0190】
通信ユニット1501は、端末デバイスによって送信された第1の情報を受信することであって、第1の情報は、端末デバイスの複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ことを行うように構成される。通信ユニット1501は、アクセスネットワークデバイスによって送信された測定情報を受信することであって、測定情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、各アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスに対応する測定結果とを含む、ことを行うようにさらに構成される。処理ユニット1502は、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定することであって、測位情報は、以下の情報、即ち、端末デバイスの絶対座標と、端末デバイスの方位又は姿勢情報と、端末デバイスの回転角と、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角と、のうちの1つ以上を含む、ことを行うように構成される。
【0191】
可能な実装において、第1の情報は、端末デバイスの参照点の局所座標、及び/又は、端末デバイスのものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標である。
【0192】
可能な実装において、アクセスネットワークデバイスによって送信された測定情報を受信する前に、通信ユニット1501は、端末デバイスによって送信された端末デバイスの測位能力メッセージを受信することであって、端末デバイスの測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、測位能力メッセージは、端末デバイスが、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す、ことを行うようにさらに構成される。
【0193】
可能な実装において、処理ユニット1502が、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する前に、通信ユニット1501は、端末デバイスのサービングセルによって送信された複数の第1の構成情報を受信することであって、複数の第1の構成情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用され、第1の構成情報のそれぞれは、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、端末デバイスのものであり、かつアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ことを行うようにさらに構成される。通信ユニット1501は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第2の構成情報をアクセスネットワークデバイスに送信することであって、第2の構成情報のそれぞれは、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスを含む、ことを行うようにさらに構成される。
【0194】
可能な実装において、通信ユニット1501は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第1の構成情報を端末デバイスに送信するようにさらに構成される。
【0195】
可能な実装において、処理ユニット1502が、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する前に、通信ユニット1501は、複数の第1の構成情報を生成することであって、複数の第1の構成情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用され、第1の構成情報のそれぞれは、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、端末デバイスのものであり、かつアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ことを行うようにさらに構成される。通信ユニット1501は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第2の構成情報をアクセスネットワークデバイスに送信することであって、第2の構成情報のそれぞれは、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスを含む、ことを行うようにさらに構成される。通信ユニット1501は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットの第1の構成情報を端末デバイスに送信するようにさらに構成される。
【0196】
可能な実装において、処理ユニット1502が、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する具体的な方法は、複数の第1の構成情報と、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ各測定結果に対応するインデックスとに基づいて、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を決定することと、第1の情報と、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定することと、である。
【0197】
可能な実装において、通信ユニット1501は、端末デバイスによって報告された第2の情報を受信することであって、第2の情報は、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ端末デバイスによって送信されたインデックスと、端末デバイスのものであり、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応し、かつ端末デバイスによって送信されるアンテナ識別子とを含む、ことを行うようにさらに構成され、処理ユニット1502が、第1の情報と測定情報とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定する具体的な方式は、第2の情報と、各測定結果に対応する、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであるインデックスとに基づいて、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子を決定することと、第1の情報と、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの測位情報を決定することと、である。
【0198】
可能な実装において、端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標であり、参照点は、端末デバイスのアンテナではなく、処理ユニット1502が、第1の情報と、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの絶対座標を決定する具体的な方式は、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定し、アンテナ識別子に対応する絶対位置と、アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標と、参照点の局所座標とに基づいて、参照点の絶対座標を決定することである、
又は、
端末デバイスの絶対座標は、端末デバイスの参照点の絶対座標であり、参照点は、端末デバイスのアンテナであり、測定情報は、参照点に対応する測定結果を含み、処理ユニット1502が、第1の情報と、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの絶対座標を決定する具体的な方式は、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子と、参照点の局所座標と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対座標と、参照点の絶対座標とを決定することである。
【0199】
可能な実装において、処理ユニット1502が、第1の情報と、複数の測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子とに基づいて、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を決定する具体的な方式は、各測定結果と、端末デバイスのものであり、かつ各測定結果に対応するアンテナ識別子と、第1の情報内のアンテナ識別子と、アンテナ識別子の局所アンテナ座標とに基づいて、アンテナ識別子に対応する絶対位置を決定することと、アンテナ識別子に対応する絶対位置とアンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標との間の変換関係に基づいて、端末デバイスの方位又は姿勢情報、回転角、及び/又は、端末デバイスの上向きチルト及び下向きチルト角を決定することと、である。
【0200】
図15は、この出願の実施形態による通信装置の模式的構造図である。図15に示した通信装置は、上記のダウンリンク測位情報決定方法に対応する実施形態における、端末デバイスの機能の一部又は全部を実装するように構成されうる。図15に示した通信装置は、図9図12に記述した方法実施形態における、端末デバイスの機能の一部又は全部を実装するように構成されうる。装置は、端末デバイスであってもよいし、端末デバイス内の装置であってもよいし、端末デバイスと一緒に利用することができる装置であってもよい。通信装置は、代替的に、チップシステムであってよい。図15に示した通信装置は、通信ユニット1501と、処理ユニット1502とを含みうる。処理ユニット1502は、データ処理動作を実行するように構成される。
【0201】
通信ユニット1501は、第1の情報を測位管理デバイスに送信することであって、第1の情報は、通信装置の複数のアンテナ識別子と、各アンテナ識別子に対応する局所アンテナ座標とを含む、ことを行うように構成される。通信ユニット1501は、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスに送信するようにさらに構成される。
【0202】
可能な実装において、第1の情報は、通信装置の参照点の局所座標、及び/又は、通信装置のものであり、かつ参照点に対応するアンテナ識別子をさらに含み、通信装置の参照点の絶対座標は、通信装置の絶対座標である。
【0203】
可能な実装において、通信ユニット1501が、第1の情報を測位管理デバイスに送信する具体的な方式は、通信装置の測位能力メッセージを測位管理デバイスに送信することであって、通信装置の測位能力メッセージは、第1の情報を搬送し、測位能力メッセージは、通信装置が、複数のアンテナを利用して測位情報を決定する能力を有することを示す、ことである。
【0204】
可能な実装において、第1の情報を測位管理デバイスに送信した後で、かつ複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスに送信する前に、通信ユニット1501は、通信装置のサービングセル又は測位管理デバイスによって送信された複数の第1の構成情報を受信することであって、複数の第1の構成情報は、複数のアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットを構成するために利用され、第1の構成情報のそれぞれは、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのインデックスと、通信装置のものであり、かつアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ことを行うようにさらに構成される。
【0205】
可能な実装において、通信ユニット1501が、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスに送信する具体的な方式は、複数の第1の構成情報に基づいて、アップリンク参照信号を、対応するアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセット上で、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アクセスネットワークデバイスに送信することである。
【0206】
可能な実装において、複数のアンテナ識別子に対応するアンテナを利用して、アップリンク参照信号をアクセスネットワークデバイスに送信した後、通信ユニット1501は、第2の情報を測位管理デバイスに報告することであって、第2の情報は、アップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットのものであり、かつ通信装置によって送信されるインデックスと、通信装置のものであり、かつ通信装置によって送信されたアップリンク参照信号リソース及び/又はリソースセットに対応するアンテナ識別子とを含む、ことを行うようにさらに構成される。
【0207】
図16aは、上記のアップリンク測位情報決定方法又はダウンリンク測位情報決定方法における端末デバイス又は測位管理デバイスの機能を実装するための、この出願の実施形態による通信装置160を示す。装置は、端末デバイス又は端末デバイス内で利用される装置であってよい。端末デバイス内で利用される装置は、端末デバイス内のチップシステム又はチップであってよい。代替的に、装置は、測位管理デバイス又は測位管理デバイス内で利用される装置であってよい。測位管理デバイス内で利用される装置は、測位管理デバイス内のチップシステム又はチップであってよい。チップシステムは、チップを含んでもよいし、チップと他のディスクリートコンポーネントとを含んでもよい。
【0208】
通信装置160は、この出願の実施形態において提供される方法における、端末デバイス又は測位管理デバイスのデータ処理機能を実装するように構成された、少なくとも1つのプロセッサ1620を含む。装置160は、この出願の実施形態において提供される方法における、端末デバイス又は測位管理デバイスの受信及び送信動作を実装するように構成された、通信インターフェース1610をさらに含みうる。この出願の実施形態において、通信インターフェースは、トランシーバ、回路、バス、モジュール、又は他のタイプの通信インターフェースであってよく、伝送媒体を利用して他のデバイスと通信するように構成される。例えば、通信インターフェース1610は、他のデバイスと通信するために、装置160内の装置によって利用される。プロセッサ1620は、通信インターフェース1610を介してデータを受信及び送信し、上記の方法実施形態における方法を実装するように構成される。
【0209】
装置160は、プログラム命令及び/又はデータを格納するように構成された、少なくとも1つのメモリ1630をさらに含みうる。メモリ1630は、プロセッサ1620と結合される。この出願のこの実施形態における結合は、電気的な形態、機械的な形態、又は他の形態での、装置、ユニット、又はモジュール間の間接結合又は通信接続であってよく、装置、ユニット、又はモジュール間での情報交換に利用される。プロセッサ1620は、メモリ1630と協働しうる。プロセッサ1620は、メモリ1630に格納されたプログラム命令を実行しうる。少なくとも1つのメモリのうちの少なくとも1つは、プロセッサに含まれうる。
【0210】
通信インターフェース1610と、プロセッサ1620と、メモリ1630との間の具体的な接続媒体は、この出願のこの実施形態において限定されない。この出願のこの実施形態において、メモリ1630と、プロセッサ1620と、通信インターフェース1610とは、図16aでは、バス1640を介して接続される。バスは、図16aでは、太線を利用して表現されている。上記のことは単なる説明のための例に過ぎない。他のコンポーネント間での接続方式は、それらに限定されない。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されうる。表現を容易にするため、図16aでは、1つの太線のみがバスを表現するために利用されているが、このことは、1つのバスのみがあること又は1つのタイプのバスのみがあることを意味しない。
【0211】
装置160が、具体的に、端末デバイス又は測位管理デバイス内で利用される装置であるとき、例えば、装置160が、具体的に、チップ又はチップシステムであるとき、通信インターフェース1610は、ベースバンド信号を出力又は受信しうる。装置160が、具体的に、端末デバイス又は測位管理デバイスであるとき、通信インターフェース1610は、無線周波数信号を出力又は受信しうる。この出願の実施形態において、プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、又はディスクリートハードウェアコンポーネントであってよく、この出願の実施形態において開示した、方法、ステップ、論理ブロック図を実装又は実行しうる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサなどであってよい。この出願の実施形態に関連して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接的に実行されてもよいし、プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを利用して実行されてもよい。
【0212】
例えば、図16bは、この出願の実施形態による、他の端末デバイス1600の模式的構造図である。端末デバイスは、アップリンク測位情報決定方法又はダウンリンク測位情報決定方法における、端末デバイスによって実行される動作を実行しうる。
【0213】
説明を容易にするため、図16bは、端末デバイスの主要なコンポーネントのみを示している。図16bに示すように、端末デバイス1600は、プロセッサと、メモリと、無線周波数回路と、アンテナと、入力/出力装置とを含む。プロセッサは、主に、通信プロトコル及び通信データを処理し、端末デバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成され、例えば、図9図14Bに記述された手順を実行する際に端末デバイスをサポートするように構成される。メモリは、主に、ソフトウェアプログラム及びデータを格納するように構成される。無線周波数回路は、主に、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を実行し、無線周波数信号を処理するように構成される。アンテナは、主に、電磁波の形態で無線周波数信号を受信及び送信するように構成される。端末デバイス1600は、入力/出力装置、例えば、タッチスクリーン、ディスプレイスクリーン、又はキーボードをさらに含みうる。入力/出力装置は、主に、ユーザによって入力されるデータを受信し、ユーザへとデータを出力するように構成される。いくつかのタイプの端末デバイスは、入力/出力装置を有しないことがあることに留意すべきである。
【0214】
端末デバイスが電源オンされた後、プロセッサは、ストレージユニット内のソフトウェアプログラムを読み出し、ソフトウェアプログラムのデータを解釈して実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理しうる。データが無線で送信される必要があるとき、プロセッサは、送信されるデータ上でのベースバンド処理を実行し、次いで、ベースバンド信号を無線周波数回路へと出力する。無線周波数回路は、ベースバンド信号上での無線周波数処理を実行し、次いで、アンテナを利用して、電磁波形態で無線周波数信号を送信する。データが端末デバイスに送信されるとき、無線周波数回路は、アンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサへと出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。
【0215】
当業者は、説明を容易にするために、図16bは1つのメモリ及び1つのプロセッサのみを示していることを理解しうる。実際の端末デバイスにおいては、複数のプロセッサ及びメモリがあることがある。メモリは、記憶媒体、ストレージデバイスなどと称されることもある。このことは、この出願の実施形態において限定されない。
【0216】
任意選択の実装において、プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、中央処理ユニット(central processing unit, CPU)とを含むことがある。ベースバンドプロセッサは、主に、通信プロトコル及び通信データを処理するように構成される。CPUは、主に、端末デバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。任意選択で、プロセッサは、代替的に、ネットワークプロセッサ(network processor, NP)又はCPUとNPとの組み合わせであってよい。プロセッサは、ハードウェアチップをさらに含んでよい。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device, PLD)、又はそれらの組み合わせであってよい。PLDは、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device, CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array, FPGA)、ジェネリックアレイロジック(generic array logic, GAL)、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。メモリは、揮発性メモリ(volatile memory)、例えば、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)を含んでよい。メモリは、代替的に、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば、フラッシュメモリ(flash memory)、ハードディスクドライブ(hard disk drive, HDD)、又はソリッドステートドライブ(solid-state drive, SSD)を含んでよい。メモリは、代替的に、上記のタイプのメモリの組み合わせを含んでよい。
【0217】
例えば、この出願のこの実施形態においては、図16bに示すように、アンテナと、トランシーバ機能を有する無線周波数回路とが、端末デバイス1600の通信ユニット1601とみなされてよく、処理機能を有するプロセッサが、端末デバイス1600の処理ユニット1602とみなされてよい。
【0218】
通信ユニット1601は、トランシーバ、送受信機、トランシーバ装置、トランシーバユニットなどと称されることもあり、送信及び受信機能を実装するように構成される。任意選択で、通信ユニット1601内にあり、かつ受信機能を実装するように構成されるコンポーネントは、受信ユニットとみなされてよく、通信ユニット1601内にあり、かつ送信機能を実装するように構成されるコンポーネントは、送信ユニットとみなされてよい。言い換えると、通信ユニット1601は、受信ユニットと送信ユニットとを含む。例えば、受信ユニットは、レシーバ、受信機、レシーバ回路などと称されることもあり、送信ユニットは、トランスミッタ、送信機、トランスミッタ回路などと称されることがある。
【0219】
いくつかの実施形態においては、通信ユニット1601と処理ユニット1602とが1つのコンポーネントに統合されてもよいし、異なるコンポーネントに分けられてもよい。加えて、プロセッサとメモリとは、1つのコンポーネントに統合されてもよいし、異なるコンポーネントに分けられてもよい。
【0220】
通信ユニット1601は、上記の方法実施形態における、端末デバイスの受信及び送信動作を実行するように構成されうる。処理ユニット1602は、上記の方法実施形態における、端末デバイスのデータ処理動作を実行するように構成されうる。
【0221】
この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を格納する。コンピュータ実行可能命令が実行されるとき、上記の方法実施形態における、端末デバイスによって実行される方法が実装される。
【0222】
この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を格納する。コンピュータ実行可能命令が実行されるとき、上記の方法実施形態における、測位管理デバイスによって実行される方法が実装される。
【0223】
この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムが実行されるとき、上記の方法実施形態における、端末デバイスによって実行される方法が実装される。
【0224】
この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムが実行されるとき、上記の方法実施形態における、測位管理デバイスによって実行される方法が実装される。
【0225】
この出願の実施形態は、通信システムをさらに提供する。通信システムは、端末デバイスと、測位管理デバイスとを含む。端末デバイスは、上記の方法実施形態における、端末デバイスによって実行される方法を実行するように構成される。測位管理デバイスは、上記の方法実施形態における、測位管理デバイスによって実行される方法を実行するように構成される。
【0226】
簡潔な説明のために、上記の方法実施形態は一連の動作として表現されていることに留意すべきである。しかし、この出願によれば、いくつかのステップが他の順序で又は同時に実行されうるため、この出願が、記述された動作の順序に限定されないことを当業者は認識すべきである。この明細書で説明された実施形態は全て例示的実施形態に属し、包含される動作及びモジュールが必ずしもこの出願によって必要とされるものでないことは、当業者によってさらに認識されるべきである。
【0227】
この出願で提供される実施形態の説明に対して相互参照されることがあり、実施形態の説明は異なる焦点を有する。実施形態において詳細に説明されない部分については、他の実施形態の関連説明を参照されたい。説明を簡単で簡潔にするため、例えば、この出願の実施形態において提供される装置及びデバイスの機能及び実行されるステップについては、この出願の方法実施形態の関連説明を参照されたい。方法実施形態及び装置実施形態は、相互に、参照され、結合され、又は引用されることもある。
【0228】
上記の実施形態は、この出願を限定するのではなく、単にこの出願の技術的解決策について説明することを意図していることに留意すべきである。この出願は、上記の実施形態に関連して詳細に説明されているけれども、当業者は、この出願の実施形態の技術的解決策の思想及び範囲を逸脱することなく、彼らが、上記の実施形態において説明された技術的解決策に対する修正をさらに行いうるし、その技術的特徴の一部又は全部に対する等価置換を行いうると理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図15
図16a
図16b