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特許7455252セグメンテーション・アズ・ア・サービスのための方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】セグメンテーション・アズ・ア・サービスのための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0203 20230101AFI20240315BHJP
【FI】
G06Q30/0203
【請求項の数】 24
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023044566
(22)【出願日】2023-03-20
(62)【分割の表示】P 2020529092の分割
【原出願日】2018-07-20
(65)【公開番号】P2023078337
(43)【公開日】2023-06-06
【審査請求日】2023-03-22
(31)【優先権主張番号】62/539,460
(32)【優先日】2017-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/020,730
(32)【優先日】2018-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520038806
【氏名又は名称】ファンプレイヤー インク.
【氏名又は名称原語表記】FANPLAYR INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100114476
【弁理士】
【氏名又は名称】政木 良文
(72)【発明者】
【氏名】サンカラ, ラジブ
(72)【発明者】
【氏名】エンケン, サイモン
(72)【発明者】
【氏名】アデルマン, デレク
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0203639(US,A1)
【文献】特開2013-008233(JP,A)
【文献】特開2017-102754(JP,A)
【文献】特開2008-040788(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0254685(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0139802(US,A1)
【文献】特開2014-049057(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)(SegAASと略称)を、それぞれ別個のオペレータにより操作されるウェブサーバ、ユーザ・クライアント・マシーン、及び、SegAASサーバを含むシステムにおいて、供給する方法であって、
前記ユーザ・クライアント・マシーン上で作動するソフトウェアからの要求に応答して、前記ウェブサーバと前記SegAASサーバの何れかが、前記ユーザ・クライアント・マシーン上で作動し、ウェブサイトを訪問中のユーザ・セッションを追跡する計測指示値を生成するように構成された計測コードを送信すること、
更に、前記ユーザ・クライアント・マシーン上で作動し、前記ウェブサイトのオペレータによってコールバック機能コードにおいて指定されたアクションを、条件付きでトリガするように構成された前記コールバック機能コードを送信すること、但し、前記条件付きトリガは、セグメント・コードのリスト内のコードに応答してなされ、
前記SegAASサーバにおいて前記計測指示値を受信し、前記訪問中の前記ウェブサイト上での進行及び時間を追跡するために前記計測指示値を分析すること、
前記SegAASサーバが、前記訪問中の前記ウェブサイト上での前記時間を考慮するパラメータまたはルールであって、前記ウェブサイトの前記オペレータによって指定された前記パラメータまたはルールに従って、ユーザ・セグメントを識別する複数の前記セグメント・コードのリストを、生成及び更新し、更新された前記セグメント・コードのリストを前記ユーザ・クライアント・マシーンへ繰り返しプッシュすること、を含み、
それによって、前記コールバック機能コードが、各更新されたリストを処理し、前記ウェブサイトへの前記訪問を延長するようにまたは前記訪問を購入にコンバージョンさせるように誘導する時間に、前記更新されたリストの1つにおける少なくとも1つのセグメント・コードに対応する製品及び/またはコンテンツの推奨を提供する推奨サービスを条件付きでトリガする
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記SegAASサーバが、
受信したデータを使用して、ショッピング・カートのコンテンツについてマージンを決定すること、及び、
前記マージンを使用して、ユーザのセグメント・コードを前記更新されたリストに追加することを、
更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SegAASサーバが、
受信したデータを使用して、ショッピング・カートのコンテンツについて価値を決定すること、及び、
前記価値を使用して、ユーザのセグメント・コードを前記更新されたリストに追加することを、
更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記SegAASサーバが、
受信したデータを使用して、前記ユーザ・セッションを実行しているユーザに関する履歴情報を検索すること、及び、
前記計測指示値の前記分析時に前記履歴情報を使用して、前記セグメント・コードのリストを生成及び更新することを、更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記SegAASサーバが、
前記パラメータまたはルールの生成のためにグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供すること、
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースを介して、前記オペレータから前記パラメータまたはルールの生成のための命令を受信すること、及び、
前記計測指示値を分析するときに使用するために前記パラメータまたはルールを存続させることを、更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ウェブサイトのオペレータから、前記パラメータまたはルール内の時間しきい値を受信し、前記時間しきい値によって指示された前記時間後の要求されていないアクションの実行を制御することを、更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザ・クライアント・マシーンがSegAASライブラリを実行することを、更に含み、
前記SegAASサーバが、前記プッシュされた前記セグメント・コードの更新されたリストを受信し、前記更新されたリストを前記コールバック機能コードに渡す請求項1に記載の方法。
【請求項8】
チャットボット・サービスを条件付きでトリガし、通知された自動化されたレスポンスを前記ユーザ・クライアント・マシーンに提供するように構成された前記コールバック機能コードを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ポップアップを条件付きでトリガし、前記ウェブサイトとの前記ユーザ・セッションの間に電子メール・マネージメント・サービスを使用するように構成された前記コールバック機能コードを、更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ウェブサイトとの前記ユーザ・セッションの間の制約された期間に提供される個人的なメッセージを用いてポップアップを条件付きでトリガするように構成された前記コールバック機能コードを、更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1つのサーバ上で実行されると、前記サーバのシステムに方法を実施させる命令がロードされた不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記方法は、それぞれ別個のオペレータにより操作されるウェブサーバ、ユーザ・クライアント・マシーン、及び、SegAASサーバを含むシステムにおいて、セグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)(SegAASと略称)を供給する方法であり、
前記方法が、
前記ユーザ・クライアント・マシーン上で作動するソフトウェアからの要求に応答して、前記ウェブサーバと前記SegAASサーバの何れかが、前記ユーザ・クライアント・マシーン上で作動し、ウェブサイトを訪問中のユーザ・セッションを追跡する計測指示値を生成するように構成された計測コードを送信すること、
更に、前記ユーザ・クライアント・マシーン上で作動し、前記ウェブサイトのオペレータによってコールバック機能コードにおいて指定されたアクションを、条件付きでトリガするように構成された前記コールバック機能コードを送信すること、但し、前記条件付きトリガは、セグメント・コードのリスト内のコードに応答してなされ、
前記SegAASサーバにおいて前記計測指示値を受信し、前記訪問中の前記ウェブサイト上での進行及び時間を追跡するために前記計測指示値を分析すること、
前記SegAASサーバが、前記訪問中の前記ウェブサイト上での前記時間を考慮するパラメータまたはルールであって、前記ウェブサイトの前記オペレータによって指定された前記パラメータまたはルールに従って、ユーザ・セグメントを識別する複数の前記セグメント・コードのリストを、生成及び更新し、更新された前記セグメント・コードのリストを前記ユーザ・クライアント・マシーンへ繰り返しプッシュすること、を含み、
それによって、前記コールバック機能コードが、各更新されたリストを処理し、前記ウェブサイトへの前記訪問を延長するようにまたは前記訪問を購入にコンバージョンさせるように誘導する時間に、前記更新されたリストの1つにおける少なくとも1つのセグメント・コードに対応する製品及び/またはコンテンツの推奨を提供する推奨サービスを条件付きでトリガする
ことを特徴とする不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
少なくとも1つのサーバ上で実行されると、前記サーバのシステムに方法を実施させる命令がロードされた請求項11に記載の不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法が、
前記SegAASサーバが、
受信したデータを使用して、ショッピング・カートのコンテンツについてマージンを決定すること、及び、
前記マージンを使用して、ユーザのセグメント・コードを前記更新されたリストに追加することを、
更に含む不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
少なくとも1つのサーバ上で実行されると、前記サーバのシステムに方法を実施させる命令がロードされた請求項11に記載の不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法が、
前記SegAASサーバが、
受信したデータを使用して、ショッピング・カートのコンテンツについて価値を決定すること、及び、
前記価値を使用して、ユーザのセグメント・コードを前記更新されたリストに追加することを、
更に含む不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
少なくとも1つのサーバ上で実行されると、前記サーバのシステムに方法を実施させる命令がロードされた請求項11に記載の不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法が、
前記SegAASサーバが、
受信したデータを使用して、前記ユーザ・セッションを実行しているユーザに関する履歴情報を検索すること、及び、
前記計測指示値の前記分析時に前記履歴情報を使用して、前記セグメント・コードのリストを生成及び更新することを、更に含む不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
少なくとも1つのサーバ上で実行されると、前記サーバのシステムに方法を実施させる命令がロードされた請求項11に記載の不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法が、
前記SegAASサーバが、
前記パラメータまたはルールの生成のためにグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供すること、
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースを介して、前記オペレータから前記パラメータまたはルールの生成のための命令を受信すること、及び、
前記計測指示値を分析するときに使用するために前記パラメータまたはルールを存続させることを、更に含む不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
少なくとも1つのサーバ上で実行されると、前記サーバのシステムに方法を実施させる命令がロードされた請求項11に記載の不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法が、
チャットボット・サービスを条件付きでトリガし、通知された自動化されたレスポンスを前記ユーザ・クライアント・マシーンに提供するように更に構成された前記コールバック機能コードを更に含む不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
少なくとも1つのサーバ上で実行されると、前記サーバのシステムに方法を実施させる命令がロードされた請求項11に記載の不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法が、
ポップアップを条件付きでトリガし、前記ウェブサイトとの前記ユーザ・セッションの間に電子メール・マネージメント・サービスを使用するように構成された前記コールバック機能コードを、更に含む不揮発性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
ユーザ・クライアント・マシーンとセグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)(SegAASと略称)サーバを含み、ウェブサーバと通信し、それぞれが別個のオペレータにより操作されるシステムであって、前記システムが方法を実行するように構成可能であり、前記方法が、
前記ユーザ・クライアント・マシーンが、ウェブサイトへの要求を作成し、前記ウェブサーバと前記SegAASサーバの何れかから、
ウェブサイトを訪問中のユーザ・セッションを追跡する計測指示値を生成するように構成された計測コードと、
前記ウェブサイトのオペレータによってコールバック機能コードにおいて指定されたアクションを、条件付きでトリガするように構成された前記コールバック機能コードと、を受信すること、但し、前記条件付きトリガは、セグメント・コードのリスト内のコードに応答してなされ、
前記SegAASサーバが、
前記訪問中の前記ユーザ・セッションから前記計測指示値を受信し、
前記訪問中の前記ウェブサイト上での進行及び時間を追跡するために前記計測指示値を分析し、
前記訪問中の前記ウェブサイト上での前記時間を考慮するパラメータまたはルールであって、前記ウェブサイトの前記オペレータによって指定された前記パラメータまたはルールに従って、ユーザ・セグメントを識別する複数の前記セグメント・コードのリストを、生成及び更新し、
更新された前記セグメント・コードのリストを前記ユーザ・クライアント・マシーンへ繰り返しプッシュすること、及び、
前記コールバック機能コードが、各更新されたリストを処理し、前記ウェブサイトへの前記訪問を延長するようにまたは前記訪問を購入にコンバージョンさせるように誘導する時間に、前記更新されたリストの1つにおける少なくとも1つのセグメント・コードに対応する製品及び/またはコンテンツの推奨を提供する推奨サービスを条件付きでトリガすること、
を含むシステム。
【請求項19】
前記SegAASサーバが、
受信したデータを使用して、ショッピング・カートのコンテンツについてマージンを決定すること、及び、
前記マージンを使用して、ユーザのセグメント・コードを前記更新されたリストに追加することを、含む方法を実行するように更に構成可能な請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記SegAASサーバが、
受信したデータを使用して、ショッピング・カートのコンテンツについて価値を決定すること、及び、
前記価値を使用して、ユーザのセグメント・コードを前記更新されたリストに追加することを、含む方法を、実行するように更に構成可能な請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
前記SegAASサーバが、
受信したデータを使用して、前記ユーザ・セッションを実行しているユーザに関する履歴情報を検索すること、及び、
前記計測指示値の前記分析時に前記履歴情報を使用して、前記セグメント・コードのリストを生成及び更新することを、含む方法を、実行するように更に構成可能な請求項18に記載のシステム。
【請求項22】
前記SegAASサーバが、
前記パラメータまたはルールの生成のためにグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供すること、
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースを介して、前記オペレータから前記パラメータまたはルールの生成のための命令を受信すること、及び、
前記計測指示値を分析するときに使用するために前記パラメータまたはルールを存続させることを、含む方法を、実行するように更に構成可能な請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
前記コールバック機能コードが、チャットボット・サービスを条件付きでトリガし、通知された自動化されたレスポンスを前記ユーザ・クライアント・マシーンに提供するように更に構成可能である請求項18に記載のシステム。
【請求項24】
前記コールバック機能コードが、ポップアップを条件付きでトリガし、前記ウェブサイトとの前記ユーザ・セッションの間に電子メール・マネージメント・サービスを使用するように更に構成可能である請求項18に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
本出願はまた、2017年7月31日出願の「セグメンテーション・アズ・ア・サービスのための方法及びシステム」と題する米国仮特許出願第62/539,460号(代理人事件整理番号:FANP 1000-1)に対する利益を主張する。該優先仮出願は、すべての目的のために参照により組み込まれる。
【0002】
本出願は、2018年6月27日出願の「セグメンテーション・アズ・ア・サービスのための方法及びシステム」と題する米国特許出願第16/020,730号(代理人事件整理番号:FANP 1000-2)に対する利益を主張する。該優先出願は、すべての目的のために参照により組み込まれる。
【技術分野】
【0003】
開示された技術はユーザのコホートを識別し、管理し、ターゲットとするためのセグメンテーションの使用に関する。特に、本発明は類似の特徴を有するユーザのグループを識別し、それらの特徴に基づいて行動すること、すなわち、ニュースサイト、ソーシャルネットワーキングサイト、及び電子商取引サイトを含む多くのオンラインビジネスに共通のプロセスに関する。
【0004】
現在の市場ではcnn.com、facebook.com、amazon.com、walmart.comなどの大規模なウェブサイト、及び、その他の数百万のユーザ宛先は、ユーザを識別しターゲットとするための広範なセグメンテーション能力を構築してきた。ニュース及びソーシャル・サイトは広告を使用してユーザをターゲットにすることができ、一方、電子商取引サイトは、メッセージ及びオファーでユーザをターゲットにすることができる。このようなシステムはユーザがサイトとの対話ごとに収集された数百のデータポイントを中心に展開し、構築に数年を要し、大量の資本支出を伴い、絶えず更新及びアップグレードされる必要がある。加えて、それらは、通常、大きな運転費用を伴う。これらのコストは大きなサイトでは実現可能であるが、多くのウェブサイトはユーザをターゲットにするための大きな支出を正当化することができない。
【0005】
市場における幾つかのソフトウェア・ソリューションは、ターゲティング能力と組み合わされた単純なセグメンテーションのバンドルされたソリューションを提供することによって、セグメンテーション能力を最小にするか、またはセグメンテーション能力を持たないウェブサイトを支援する。これらのソリューションはユーザのサイトへの現在の訪問からの幾つかの属性を使用して、セグメンテーションの単純化されたビューを有する傾向があり、また、サイトに、同様に典型的に制限されるそれらのターゲティング能力を使用させる。これらのターゲティング能力は、ウェブサイトに適合するようにカスタマイズすることができるウィジェット、バナー、及びポップアップの形成とすることができる。そのような能力は、形態及び機能の点で、サイトのターゲティング要件の意図とほとんど一致しない。
【0006】
ほとんどのウェブサイトは、そのニーズに合うようにウェブサイトを微調整することができるエンジニアリング・リソースにアクセスするか、または、同じことを行うために複雑なホスティング・ソフトウェアを使用するかの何れかである。これはサイトに固有な方法でユーザのターゲットを定めることに対処するが、ユーザを有意義な方法でセグメント化することができない。
【0007】
ウェブサイトはまた、開発スキルを提供する技術リソース専門家、ユーザ・インターフェース(UX)スキルを提供する設計リソース、並びに、市場及び顧客の理解を提供するマーケティング・リソースの役割を混合するという共通の問題に直面する。セグメンテーション及びターゲティングが単一の製品にロールされる現在利用可能なソリューションでは、これらの役割はマージされ、それによってマーケティング担当者がセグメントを管理し、ウィジェットを設計することを困難にし、場合によってはウェブサイト上に小さなスクリプトを構築する必要がある。
【0008】
サイトとの現在の対話、歴史的訪問情報、人口統計、過去の変換、単純なルールから複雑なルール、及び、ルールの組み合わせ、並びに多くの他の要因に及ぶ多種多様な属性を使用して、ウェブサイトがユーザを識別しセグメント化するのを助ける機会が生じる。サイトは電子メールサインアップのためのウィジェットを示すことから、人口統計に応じてサイトのコンテンツを変更すること、日時及び他の要因に応じて製品、サービスまたはコンテンツを強調表示することまで、ユーザをターゲットにしようとする方法に関して完全な自由度を有することができる。より個人的で、関連性があり、魅力的な訪問者体験は、適切なディスプレイ、特別なオファー、及びメッセージングを個々の消費者及び特定の市場セグメントに動的に配信することができるソフトウェア・スイートによって達成することができる。
【発明の概要】
【0009】
セグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)(SegAAS)は、ブラウザベースのAPIを介してアクセス可能な外部で開発されたアプリケーションが開示されたセグメンテーション能力にアクセスすることを可能にする。SegAASを使用することにより、ウェブサイトはウェブサイト訪問者を保持するために、要求されていないが関連する興味深いアクションの配信のタイミングを決めることができる。ウェブサイト訪問者を保持するためのコンテンツ配信のタイミングは、正確でなければならず、早すぎても遅すぎてもいけない。ウェブサイト訪問者の行動の分析は、分散コンピュータ間で割り当てられた役割に従って、ローカル計測とリモート分析を組み合わせる。組み合わされた解析コンポーネントにより、ウェブサイトのオペレータは、コンテンツの配送タイミングを決定するために利用可能な実用データを得ることができる。
【0010】
開示された技術はSegAASサーバからSegAASを供給し、ユーザのマシン上で作動し、ウェブサイトへの訪問中にユーザ・セッションを追跡する計測指示値を生成するように構成された計測コードを配信させるシステム及び方法に関する。また、システム及び方法はユーザのマシン上で作動するように構成され、セグメント・コードのリストの配信、及び、ウェブサイトとのユーザ・セッションから一連の計測指示値をSegAASサーバで受信し、ユーザ・セッションの進行を追跡するためにサーバで受信された計測指示値を分析することによってトリガされるように、ウェブサイトのオペレータによって指定されたアクションを実行するように更に構成された、計測コードに含まれるコールバック機能コードを含む。分析することから、システム及び方法は、ユーザ・セッションにおいて訪問されているウェブサイトのオペレータによって指定されたパラメータまたはルールに従って分析の結果を特徴付けるセグメント・コードのリストを生成することと、進行の分析に基づいてセグメント・コードの更新されたリストの配信を繰り返し引き起こすことと、ウェブサイトのオペレータがコールバック機能コードをトリガすることによって、ユーザを保持すること、及びウェブサイトとのユーザ・セッションを延長することを対象とする要求されていないアクションの実行のタイミングを決めることができることとを含む。この文脈で使用されるように、ウェブサイトは、デスクトップ・マシン及びモバイル・デバイス上のブラウザのみならず、iOS及びAndroidプラットフォーム上のモバイル・アプリも参照する。
【0011】
開示された技術の特定の態様は、特許請求の範囲、明細書、及び図面に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付の図面は例示目的のためのものであり、本発明の1または複数の実施態様のための考えられる構造及び処理動作の例を提供するためにのみ役立つ。これらの図面によって、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者がなし得る形態及び詳細における如何なる変形は、決して制限されることはない。本発明内容のより完全な理解は、以下の図面と併せて考慮される場合に、詳細な説明及び特許請求の範囲を参照することによって得ることができ、図面において、同様の参照番号は、図面全体にわたって同様の要素を指す。
【0013】
図1】ウェブサイト訪問者を保持し、ウェブサイトとのユーザ・セッションを延長することを対象とする要求されていないコンテンツの配信のタイミングを決めるためのセグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)を供給するための例示的な環境の構成図を示す。
【0014】
図2】セグメンテーション・アズ・ア・サービス・システムのメッセージ図を示す。
【0015】
図3】顧客のサイトとの訪問者のやり取りを捕捉するユーザデータを追跡するための、開示された特殊化されスマートでターゲットとされるパブリッシュ及びサブスクライブ・アプリのためのコードを埋め込むための例示的なスクリプトを示す。
【0016】
図4】セグメント・タグ通知に応答してコールバックをアクティブ化するためのコードを埋め込むための例示的なスクリプトを示す。
【0017】
図5】例示的なセグメンテーション・ルールセットと、ルールセットのためのルールを入力するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェースとを示す。
【0018】
図6】ウェブサイト上の時間と、サイト上の時間のパーセントで表した換算率との間の関係を表す曲線のセットの例を示す。
【0019】
図7】ウェブサイト訪問のライフサイクル及びステージ間のドロップオフの様々なステージを有する例示的な変換ステージ・ウォーターフォールを示す。
【0020】
図8】オーバーライド・チェックボックスがアクティブ化されたときに、特定のセグメント・アズ・ア・サービスのオファーを配信するためにコールバック機能と共に使用可能な例示的なセグメンテーション・タグを示す。
【0021】
図9】セグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)を供給するための例示的なコンピュータ・システムのブロック図である。
【0022】
図10】高価値のリピート購入者に対するチャットボットへの通知のための例示的なルールセット1022及び高価値顧客セグメント・タグ1012を示す。
【0023】
図11】メッセージング・エージェントに通知をいつ提供するかを決定するための例示的な製品関心セグメント・タグ1112及びルールセット1122を示す。
【0024】
図12】購入を検討しているアクティブな買い物客のメッセージング・エージェントに通知するための例示的なルールセット1222及び高カートマージン・セグメント・タグ1212を示す。
【0025】
図13】フラッシュ販売メッセージング・エージェントに通知するための例示的な日曜フラッシュ・セグメント・タグ1312及びルールセット1322を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下の詳細な説明は、図面を参照して行われる。例示的な実施態様は、特許請求の範囲によって定義されるその範囲を限定するものではなく、開示された技術を例示するために記載される。当業者であれば、以下の説明に対して様々な等価な変形を認識するのであろう。
【0027】
セグメンテーションは、訪問者がウェブサイトを訪問している間に訪問者の意図を予測するためのリアルタイム訪問者エンゲージメント・データのカスタム・フィルタリングを参照する。ユーザの装置構成のディジタル・フィンガープリントまたは個人を特定可能な情報の何れかが、訪問者の利用可能な履歴情報にアクセスするために使用される。ニュース・ウェブサイトにおけるユーザの意図の一例は、最新の政治的ニュースを探索することである。ビジネスニュースサイトの場合、ユーザは、合併及び買収活動またはアーニング・サプライズを探している可能性がある。高マージンの小売りサイトでは、ユーザは新しいファッション・アクセサリを考えているかもしれない。低マージン小売りサイトの場合、ユーザは、エコノミーなカミソリ刃を購入しているかもしれない。履歴、サイトでのページ訪問、ページ及びサイトでの滞在時間、訪問中のセーブなどに関する多くの信号を組み合わせることで、意図を識別することができる。
【0028】
セグメンテーションは、典型的には複雑なブラックボックス製品である。ベンダはセグメンテーション公式を営業秘密として扱い、ブラックボックス解析の結果からメッセージを配信する。
【0029】
開示されたセグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)は、多くの複雑な方法でユーザをセグメント化し、複雑なシナリオをモデル化し、同時に、大規模な出資、維持、及び改善を必要とせずに、ユーザ及び顧客との対話の完全な柔軟性及び所有権をウェブサイトに与える機能をウェブサイトに提供するソフトウェア・サービス実施態様を含む。サービスはセグメンテーションに必要なすべてのサービスをウェブサイトに提供し、JavaScript APIを使用して、セグメントに関する情報をウェブサイト上のコードに中継する。
【0030】
ウェブサイトは、セグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)によって発せられたイベントのリスナとして働くコードを実装する。ユーザがページを訪れるか、またはアクションを取ると、サービスはウェブサイトが設定したセグメンテーションのすべてのルールを評価し、すべてのリスナに通知し、ユーザが基準に該当するか、または該基準を満たしたセグメント・コードのリストをリスナに提供する。次いで、ウェブサイトは、ユーザが該当したセグメントに応じて、カスタムコードまたはサードパーティ・ソフトウェア・サービスの使用を介して、任意のターゲティング戦略を自由に実施することができる。
【0031】
開示されたセグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)は、フロントエンド・グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)計測をバックエンド分析と組み合わせて、分析サーバからアプリケーション・サーバにセグメンテーションを配信する。例えば、ニュース・サービス・ウェブページは、ウェブページ上の計測コードからのデータを、識別されたコールバック・アドレスを有する分析サーバにプッシュする。分析サーバは、訪問者のセッションに複数のセグメント・コードを割り当て、ウェブページ上のコールバック・アドレスを介して、セグメントIDをアプリケーション・サーバに送信する。ウェブページ訪問者が新しいページを呼び出すたびに、ニュースページ上の計測コードは該サイクルを繰り返し、分析サーバは訪問者のセッション中の活動に関するデータを蓄積する。ショッピング・ページについても同様である。
【0032】
分析サーバのデータ蓄積の最も有用な態様は、タイミングである。ユーザの意図は、もちろん、ユーザがコンピュータから離れてページにアプローチしたままにするときなどの範囲内で、ページ上及びセッション内のユーザの滞留時間によって強く示される。ウェブページのブラウジング中、ゲームの名前は粘着性である。開示された技術は、アプリケーション・サーバが、セグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)を使用して、分析をリアルタイムで利用し、別の方法では殆どのアプリケーション開発者の手の届かないタイミングを考慮に入れることによって、その粘着性を改善するのに役立つ。セグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)を使用して、アプリケーション・サーバは、現在のユーザの意図に対して良好なタイミングで適切に応答することができる。
【0033】
訪問者追跡タグと呼ばれる事前にインストールされたJavaScriptコードを使用することによって、開示された技術は、訪問者アクティビティが発生したときに、それをリアルタイムで追跡し、捕捉する。訪問者追跡タグは、ページビュー、カートへの追加、または検索などの各ユーザイベントと共にウェブサイトの各ページにインストールされる。開示された技術は可能な限り多くの訪問者エンゲージメントをデジタル化し、捕捉することを含む。これには訪問者ソース情報、ユーザ装置、及び位置、URL履歴、ブラウジング・タイムライン、ページ・コンテンツ、チャッタ・セッション、カート状態変化、及び以前の訪問からの集約情報が含まれるが、これらに限定されない。更に、単一の変換追跡タグが確認ページにインストールされる。1つの使用事例では、確認ページがニュースレターの購読申込の完了、完了した調査、または処理された注文を承認する感謝状ページとすることができる。変換追跡は、収益履歴、平均注文値、及び変換率の計算を可能にする。
【0034】
開示されたセグメンテーション及び分析層は、デジタル化された訪問者エンゲージメント・データ・ストリームを消費する。そして、興味深い洞察を集めることができ、各訪問者のエンゲージメントを正しく最もタイムリーな状況で理解することができる形式にする。この層は、関心のある訪問者イベントのみが捕捉され、各顧客に対して作用されるように、カスタム・フィルタリングされ得る。
【0035】
図1は、訪問者がウェブサイトを訪問している間に彼らの意図を予測するためのリアルタイム訪問者エンゲージメント・データのカスタム・フィルタリングのためのシステム100を示す。システム100は、ウェブサイトのために設定されたルールを評価するためのルール評価エンジン112を有するセグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)サーバ102と、分散コンピュータ間で全てのリスナに通知する通知マネージャ122とを含み、ユーザが基準に該当するか、または該基準を満たしたセグメント・コードのリストをリスナに提供する。セグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)サーバ102は、結果を配信するためのコールバックAPIと共に、ウェブサイトとのユーザ・セッションから一連の計測指示値を受信する。セグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)サーバ102は、セグメンテーションを配信するためのバックエンド分析を含む分析サーバ132と、訪問者エンゲージメント・データ、セグメンテーション分析の中間結果、及びアカウント設定を格納するためのキャッシュメモリ142も含む。分析サーバ132は、ウェブページに登録されたコールバック・アドレスを介して、訪問者のセッションに複数のセグメント・タグを割り当て、セグメントIDを送信することができる。分析サーバ132は訪問者のウェブサイト・セッション中の活動に関するデータを蓄積し、セッションの進行を追跡するために計測指示値を分析する。分析サーバ132は、多くのウェブサイトへの多くの訪問者のために分散コンピュータ間でデータを蓄積することができる。-
【0036】
システム100は、ユーザ・エンゲージメント・データ、ルール評価結果、及び分析結果を格納するためのセグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)(SegAAS)データストア104を更に含む。システム100はまた、ネットワーク145を介して、識別されたコールバック・アドレス及びコールバック登録のための計測コードを利用して、ユーザ対話のために訪問者ウェブサイトを配信し、ウェブサイトからデータを受信するアプリケーション・サーバ128を有するウェブサイト・オペレータ・サーバ108を含む。
【0037】
システム100は更に、ユーザ・ラップトップまたはデスクトップ・コンピュータ164またはモバイル・デバイス165のための表示層を提供し、ウェブサイトを訪れるユーザ・セッションを追跡する計測指示値を生成するために計測コードを利用する、グラフィカル・ユーザ・インターフェース計測178を有するユーザ・コンピューティング・デバイス168を含む。一実施態様は豊富な表示ツールキットを含み、これを用いて、顧客は、間隙バナー、対話型スライダ、フライアウト、及びオーバーレイの形態で、広範囲のメッセージ・プレースメントを容易に作成することができる。ユーザ・コンピューティング・デバイス168は、訪問者のためにアプリケーション・サーバ128によって提供されるウェブサイトを表示するためのウェブ・ブラウザ188を含む。幾つかの実施態様では、ブラウザは、Microsoft Explorer、Google Chrome、Apple Safari、Mozilla Firefoxなどを含むことができる。幾つかの実施態様では、ユーザ・コンピューティング・デバイス168がパーソナル・コンピュータ、ノートパソコン、タブレット・コンピュータ、スマートフォン、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、デジタル画像捕捉装置等であり得る。
【0038】
幾つかの実施態様では、ネットワーク145がローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、WiFi、WiMAX、電話ネットワーク、ワイヤレス・ネットワーク、ポイント・ツー・ポイント・ネットワーク、星型ネットワーク,トークン・リング型ネットワーク,ハブ型ネットワーク、Bluetoothのようなピア・ツー・ピア接続、近距離無線通信(NFC)、Zウェーブ、ZigBee、またはインターネットを含む他の適切な構成のデータ・ネットワークのうちの任意の1つまたは任意の組合せとすることができる。
【0039】
幾つかの実施態様では、データストアが1または複数のテナントからの情報を共通データベース画像のテーブルに格納して、マルチテナント・データベース・システム(MTDS)などの多くの方法で実装することができるオン・デマンド・データベース・サービス(ODDS)を形成することができる。データベース画像は、1つまたは複数のデータベース・オブジェクトを含むことができる。他の実装形態では、データベースは、リレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)、オブジェクト指向データベース管理システム(OODBMS)、分散ファイル・システム(DFS)、ノースキーマ・データベース、または任意の他のデータ記憶システムもしくはコンピューティング・デバイスとすることができる。
【0040】
図2は、セグメンテーション・アズ・ア・サービス・システムのメッセージ図を示す。ユーザはウェブページを要求し、ブラウザ188はウェブページ要求205をウェブサイト・オペレータ・サーバ108に送る。ウェブサイト・オペレータ・サーバ108は顧客のサイトとの訪問者のやり取りを捕捉するユーザデータを追跡するための特殊化されたアプリケーションのための埋め込みコード、及び通知に応答するコールバックのためのリスナを設定するための埋め込みコードとともに、ウェブページ215を返す。すなわち、ウェブサイト訪問者はウェブサイトを自分のブラウザにロードし、ウェブサイトはウェブページ上の訪問者アクションを追跡し、顧客ウェブサイトの関連するルールセットを分析し、顧客の現在の選択、場合によっては、顧客ウェブサイトとの以前の履歴に基づいて、顧客ウェブサイトに滞在するインセンティブを訪問者に通知する、開示された特殊化されスマートでターゲットとされるパブリッシュ及びサブスクライブ・アプリのためのコードを埋め込むJavaScriptを含む。一実施態様では、戻されたウェブページ215にはSegAASライブラリ206を最初にロードするためのコードが含まれ、一実施態様で、現行のページタイプ、製品の詳細、及び現行のカートの詳細を含むSegAASサーバ102によって消費されるべき追跡データを提供する。また、戻されたページには、SegAASライブラリ206によって戻された任意の結果に同意するためのコードが含まれる。幾つかの実施態様では、サーバが計測コードとともにSegAASコールバック機能コード204の配信を引き起こす。他の実施態様では、ウェブサイトのオペレータがセグメント・コード処理コードに対してSegAASコールバック機能コード204を利用可能にする。ウェブページは、ブラウザ188内で実行され、視覚化される。
【0041】
図2の説明を続けると、ブラウザ188は、ウェブサイトのオペレータによって指定された選択を反映するコールバック機能222を構成する。一実施態様では、コールバック機能がチャットボット、電子メールメッセンジャーサービス、調査サービス、またはウェブサイトへの訪問者に対する他の所望の反応を起動することができる。ウェブサイトのオペレータは、SegAASライブラリ206によって可視化され、後に実行される1または複数のコールバック機能を公開する。開示された技術の一実施態様において、ウェブサイトのオペレータは、各々のウェブサイトのページにリスナを登録するコードを組み込む。それらは、イベントを処理したい方法に応じて、複数のリスナを登録することができる。ページビューを追跡した後、開示されたAPIは、ユーザがそのウェブページ上に入ったセグメントのリストをすべてのリスナに通知する。顧客のコードは、関心のある特定のセグメントが発射されたかどうかをチェックする。その場合、コードは、コールバック機能222によって定義されたアクションを取ることができる。所与のセグメントに入る資格を有する訪問者は、個人的なメッセージ及びコール・ツー・アクションを受信することができる。ブラウザ188はSegAASライブラリ・コード236の要求をSegAASサーバ102に送信し、SegAASサーバ102は、SegAASライブラリ・コード246を返す。ブラウザ188は、追跡・評価対象となるデータ266をSegAASサーバ102に送信し、データ268をSegAASデータストア104に保存するSegAASライブラリ254を、履歴ユーザデータ278として初期化する。
【0042】
更に図2を参照すると、SegAASサーバ102はセグメンテーション・ルールを利用し、受信したデータを用いてウェブサイト・オペレータ・セグメント及びルール288を評価し、任意で履歴ユーザデータ278を評価し、SegAAS結果276を、ブラウザ188内のウェブページ上で作動しているSegAASライブラリ206に返す。SegAASライブラリ206は、結果をコールバック284に公開する。訪問者は、セグメントについて定義されたすべてのルールを満たすことによって、そのセグメントに適合する。ルールセット内のいずれのルールも或るセグメントに対して満足しない場合、訪問者は、そのルールセットの正常終了を伴うそのセグメントについての資格を得ることができない。幾つかの実施態様では、指定されたルールセットの正常終了によって、セグメント・コードが、アプリケーション・サーバ128によって配信されるウェブサイトのブラウザページ上のエージェントに送信される。複数のリスナは、典型的に、通知マネージャ122からの結果通知を聴取する。
【0043】
ウェブサイトのオペレータは、SegAAS結果に基づいて条件付き論理を実行する機会を有する。一実施態様では、コールバック機能がサードパーティ・サービスを使用してチャット・ウィンドウを表示するために呼び出しを開始することができ、またはニュースレターに加入するようにユーザに要求するポップアップを示すことができる。他の実施態様では、ユーザの個人情報などの機密保護データの完全性を保護するサードパーティ・サービスを、コールバック機能として実装することができる。更に他の場合には、コールバック機能が、調査ソフトウェア・ツールまたはニュースメディア配信サービスまたはクレジット計算機への呼出しを開始することができる。更なる実施態様は、危険性を評価し、レートを計算するための一組の保険関連ツールへの呼び出しを含むことができる。読者は、SegAASルールの異なるセットの満足によってアクティブ化されるコールバック機能によってもインスタンス化され得る追加のソフトウェア・ツールに想到し得る。
【0044】
図3は、ドキュメント、ウィンドウ、及びスクリプト374に関する顧客のサイトとの訪問者のやり取りを捕捉するユーザデータを追跡するための、特殊化されスマートでターゲットとされるパブリッシュ及びサブスクライブ・アプリのためのコードを埋め込むために使用可能な例示的なJavaScript(登録商標)スクリプトを示す。URL364 は、特殊化されスマートでターゲットとされるパブリッシュ及びサブスクライブ・アプリ w.fanplayr 及び関連ライブラリのコア内部コードをブラウザに読み込む。一例では、ロードされたライブラリが実行されると、ルールセットが成功裏に満足されるとアクティブ化されるように指定されたウィジェットを表示するアクションを取る。アカウント・キー324は、データが収集されている顧客ウェブサイトを識別し、ショッピング・カート内の総ドル金額、現在適用されている割引、製品ID及び名前などのウェブページのユーザに関連する現在の属性をセグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)サーバ102に指定する顧客IDとして働くJavaScript(登録商標)文字列である。セグメンテーション・タグは、図3のスクリプトを介して捕捉されたデータの一部として捕捉される。図3に示されるスクリプトは、開示された技術を使用して、訪問者の行動の追跡を可能にするために、顧客のウェブサイトに追加される。一実施態様では、サーバのクラスタの2つのセット(東海岸に1つ、西海岸に1つ)はブラウザへのより迅速な応答を提供するので、それらのデータは、ウェブサイト訪問者の地理的位置に応じて、w1.fanplayr.com、または、e1.fanplayr.comにリダイレクトすることができる。尚、 w1は西、e1は東である。特殊化されスマートでターゲットとされるパブリッシュ及びサブスクライブ・アプリのためのコードは、ユーザ・セッションで訪問されているウェブサイトのオペレータによって指定された実行可能な方法で分析の結果を特徴付けるセグメント・コードのリストを生成して、分析を完了する。一実施態様では、分析はクラウドで処理される。
【0045】
図4は、訪問者が特定のルールセットを満足したときに通知に典型的に応答するコールバックのためのリスナを設定するために、顧客ウェブサイト開発者が使用可能なスクリプトを示す。この例示的スクリプトは、セグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)のために、ウェブサイト訪問者による進捗の分析に基づいてセグメント・コードのリスト及びセグメント・コードのリストへの更新を配信するために、戻されたイベント・セグメント値に基づいて条件付きでアクティブ化された2つの特定のコールバックAPI関数を伴い、顧客ウェブサイトにコードを追加する。幾つかの実施態様では、ウェブサイト開発者は、サーバがユーザ所有のコンピュータ上に訪問者に関するそれ特有のインフォメーションを記憶することを可能にするメカニズムとして、サードパーティクッキーを追加することもできる。1つの戻されたイベント・セグメント値-高価値顧客(HVC)424について、サードパーティ・サービスのためのチャット・ウィンドウが呼び出され、第2の戻されたセグメント値電子メール管理システム(EMS)426について、開示された技術を使用して、ニュースレターに加入することをユーザに要求するポップアップが起動される。顧客ウェブサイトのオペレータは訪問者を保持し、ウェブサイトとのユーザ・セッションを延長することを対象とする要求されていないコンテンツの配信のタイミングを決めることができる。
【0046】
図5は、セグメンテーション・ルールセット522と、ルールセットのためのルールを入力するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェースとの例示的な表示を示す。ルールセットは、外部ユーザがそれらの顧客をセグメント化することを可能にする。消費者は、任意のルールセットのすべてのルールを満たす場合、定義されたセグメントの一部であると見なされる。ほとんどの実施態様では、ルールセットは、撤退意図の処理とエンゲージメント・アップセル・カテゴリーのためのセグメンテーション・ルールを備えて、短期的な投資収益率を引き上げるように方向づけられている。幾つかの実施態様には、多くのルールタイプが含まれており、幾つかのケースでは、それぞれが複数の属性を持つ100から150のルールにも及ぶ。
【0047】
SegAASは、ウェブサイトのオペレータに、自分自身のバージョンのセグメンテーションサービスを実装または別に複製する必要なしに、サーバ上のウィジェット及びセグメンテーション・ルールをスワップアウトするなどのアクションを含む、自分自身の特定のアプリケーションに対して行う必要があることを行う柔軟性を提供する。一実施態様では、クリエイティブ・エディタ・ツールが、コンバージョン・レートを最適化し、平均的な注文値を増大させる方法で、ターゲットを絞った特別オファー、画像、及びメッセージングを含むカスタマイズされたディスプレイを臨機応変に提示する。従って、個人的な即時性が、価格設定及び配信オプションと同様に消費者がどの製品またはサービスオプションを見るかに関して、導入される。次に、SegAASの使用事例を説明する。
使用事例
【0048】
チャットボットは、聴覚的またはテキスト的方法を介して会話を行うコンピュータ・プログラムであり、すぐに特殊化され、訪問者テキストまたは音声対話の改善された解釈を配信する。SegAASは、チャットボット・セッションにおいて、より良く情報に基づいた関連する会話をより早期に開始するために、ブラウジング行動及び以前の訪問履歴に従って訪問者を識別するためのチャットボットに関連する。関連情報の例には、ユーザが初めての訪問者であるかリピートの訪問者であるか、訪問者がどこから来たか、訪問者が使用している言語、訪問者がリピートの購入者であるか、もしそうであれば、彼らが過去にどれだけ費やしたかが含まれる。チャットボットは、自然言語の解釈を介して訪問者の問い合わせに対して、情報に基づいた自動応答を提供することに焦点を当てている。SegAASは、訪問履歴、現在の製品の関心、及び購入意図の可能性を含む行動についてこのサービスに通知することができる。これは、各訪問者のエンゲージメントに、より大きなコンテキストを提供し、従って、言語インタプリタが処理しなければならない可能性の範囲を狭め、より迅速でより良く情報に基づいた応答を可能にする。
【0049】
図10は、200ドルを超える平均購入習慣を有する高価値のリピート購入者について、チャットボットに通知するための例示的なルールセット1022及び高価値顧客セグメント・タグ1012を示す。具体的には、ルールセットは、過去1年間の平均購入額が200ドルを超える購入履歴を有し、3ページ以上のビューを有するサイトで2分以上費やし、過去1年間に4回を超えるコンバージョン訪問を行い、過去7日以内にそのサイトを訪問した顧客を含む。
【0050】
チャットボットの使用事例を続けると、実行時にユーザが入るルール・セグメントを聴取するスクリプトを含む計測コードが次にリストされる。ユーザがページに「到着」した後、ページを即座にレンダリングするのに必要なコンテンツがブラウザによってダウンロードされ、処理され、ページがレンダリングされる。ファンプレイヤーAPIは、ページ上の情報の収集を引き起こし、それをサーバに送信し、応答を受信し、次いで、ページが完全にロードされると、「onPageView」イベントをトリガする。コールバック機能は、セグメント・コードのリストの配信によってトリガされると、ウェブサイトのオペレータによって指定されたアクションを実行するために、ユーザのマシン上で作動するように構成される。リストされた例では、上記のルールセットを満たす高価値顧客が、高価値顧客セグメント・タグ1012の配信によってトリガされて、閲覧されているウェブサイト上のサンプル・コードによって呼び出されたチャットボット・ウィンドウを受信する。
<script>
var fanplayr_api = [];
fanplayr_api.push({
"_type": "onPageView",
"callback": function (event) {
if (event.segments.indexOf(‘High-Value-Customer') !== -1) {
// Sample code to invoke a third party chat window
olark.identify('1234-456-78-9810');
olark('api.box.show');
}
}
});
</script>
【0051】
一実施態様では、SegAASサーバが、ユーザのマシン上で作動するように構成された計測コードを有するコールバック機能コードの配信を引き起こす。別の実施態様では、ウェブサイトのオペレータがコールバック機能コードをセグメント・タグ処理コードに利用可能にする。
【0052】
チャットボットと同様に、調査も急速に特殊化しており、改善されたユーザ体験及び応答分析を提供している。SegAASは、現在または以前のエンゲージメントに関連する、より良好な情報に基づく調査選択を開始するために、ブラウジング行動及び以前の訪問履歴に従って訪問者を識別することによって、調査に関連する。
【0053】
別の使用事例では、訪問者が製品及びカテゴリページ、これは製品の関心及び潜在的な支出レベルを反映する、をクリックするので、サイトをブラウジングする訪問者に対して製品の関心を追跡することができる。ブラウジング時間の持続時間、1分当たりに見られるページ数、現在及び以前のセッション中に訪問された特定のURLは、個々の訪問者の関心レベルに関する多くの情報を明らかにし、エンゲージメントの所望の最終結果を奨励することができるメッセージング戦略を示唆することができる。SegAASはメッセージング・エージェントに対する製品の関心に関連するターゲット可能なセグメンテーション戦略の通知を可能にし、適切なメッセージング決定を行うのに必要なリアルタイム・コンテキストを供給する。図11は、履物に関心のある買物客に関してメッセージング・エージェントに通知をいつ提供するかを決定するための例示的な製品関心セグメント・タグ1112及びルールセット1122を示す。次にリストされた計測コードは、実行されると、ユーザが入るルール・セグメントを聴取するファンプレイヤ・スクリプトと、ウェブサイトのオペレータによって指定されたアクションを実行するためにユーザのマシン上で作動するように構成されたコールバック機能とを含む。このケースでは、製品関心セグメント・タグ1112についてルールセット1122が満たされると、その動作は製品の提案を伴うコンテンツ領域がユーザのウェブページ上に現れることである。
<script>
var fanplayr_api = [];
fanplayr_api.push({
"_type": "onPageView",
"callback": function (event) {
var product = event.product;
if (product && event.segments.indexOf(‘Product-Interest') !== -1) {
// The following code is a sample to fill a content area with a product suggestion
var suggestedProduct = lookupProduct(product.sku);
var html = “<div>”;
html += “Looks like you are interested in “ + product.name + ”. <br/>”;
html += “We think you might be interested in <br/> “;
html += suggestedProduct.name + “<br/>“;
html += suggestedProduct.shortDesription + “<br/> “;
html += “<img src=’” + suggestedProduct.smallImageURL + “’/>”;
html += “</div>”;
$(‘#suggestionDiv’).innerHTML(html);
}
}
});
</script>
【0054】
よりスマートな再ターゲティング広告のための別の使用事例は、しばしば他のサイト上の広告ネットワークによって読み取られるクッキーを落とすことによって、サイト上の訪問者の以前のエンゲージメントを広告ネットワークに通知することを含む。再ターゲティング・アプリケーションは、訪問者による以前の訪問を推進した正確な動機付けのより高いレベルの理解を達成することによって、SegAASの使用によって利益を得ることができ、それによって、より関連性のある再ターゲティング広告の選択を可能にする。
【0055】
別の使用事例では、技術記事などの特定のカテゴリの記事への関心を示すワシントンポスト読者に、その関心を反映する記事を、それらの関心に一致させるべくセグメント・カテゴリ・ルールを使用して示すことができる。
【0056】
高級家具、家電、中古車などの平均注文値の高いウェブサイトでは、信用評価に基づいて有益な売り上げを行うことができる。信用評価の基礎となる分析はしばしば、静的な第三者データ、位置、及び過去の履歴に依存する。現在及び以前の訪問者のエンゲージメントは、買物客が商品の手頃さについての懸念を示すか否かに関する貴重な指標となり得る。懸念の表示は、とりわけ、クレジット・オプション・ページまたはクレジット計算機へのクリックの形成で行うことができる。伝統的な指標と組み合わされて、エンゲージメントは、そうしないと、より高いが、よりインテリジェントには情報を与えられていない料金を請求されるのであろう買物客に対して、信用を手頃な価格にする良好な方法であり得る。
【0057】
リスクを評価し、見積もりを提供するために、静的な保険数理情報に頼ることが多い保険サイトの使用事例では、エンゲージメントは、より競争力があり、目標とする料金を引き上げることができる追加のツールとなり得る。
【0058】
更に別の使用事例では、小売業者に対する潜在的取引の価値が、ショッピング・カートのコンテンツの細部に反映される。幾つかの製品は他の製品よりも高い価値及びマージンを有し、従って、他の製品よりもはるかに大きな潜在的なボトムライン寄与を表す。SegAASは、より高い価値のカートを有する買物客をリアルタイムでメッセージング・エージェントに通知することができ、従って、これらのエージェントに、これらの訪問者セッションを通知し、これらのトランザクションの完了を確実にするために、より積極的なステップを取ることができる。図12は、高いマージン、高い価値のカートにおけるアイテムの購入を検討しているアクティブな買物客をメッセージング・エージェントに通知するための例示的なルールセット1222及び高カート・マージン・セグメント・タグ1212を示す。次にリストされた例におけるコールバック・コードは、高カート・マージン・セグメント・タグ1212についてルールセット1222に一致するユーザに対してポップアップを示す。
<script>
var fanplayr_api = [];
fanplayr_api.push({
"_type": "onPageView",
"callback": function (event) {
if (event.segments.indexOf('High-Cart-Margin') !== -1) {
var cartData = event.segmentData['High-Cart-Margin'];
if (cartData) {
// The following code is a sample to show a popup to user
var html = “<div>”;
html += “Hello, You have over $” + cartData.gross + “ in cart”;
html += “Tell us what you are looking for and “;
html += “we will get back to you!“;
html += “<form id=’request-form’ name=’request-form’ method=’POST’ action=’/forms/submitRequest’>”;
html += “<span>Request</span>”;
html += “<textarea id=’request’ name=’request’><textarea>”;
html += “<span>Email</span>”;
html += “<input type=’text’ id=’email’ name=’email’/>”;
html += “<input type=’submit’ value=’Send us your request’/>”;
html += “</div>”;
$(‘#popup’).innerHTML(html);
$(‘#popup’).show();
}
}
}
});
【0059】
別の使用事例では、よりスマートな電子メール収集及びオプトインが、典型的に、リスト割り当て、スパム・フィルタリング、オプトイン、及びオプトアウトの実施などの様々な専門サービスを実施する電子メール・サービス・プロバイダに送信される電子メール・アドレスを求める。しかしながら、セグメンテーションが不十分であると、特に以前に電子メール・アドレスを提出した訪問者から、頻繁に冗長な電子メール勧誘要求が生じる可能性がある。セグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)は、履歴勧誘に関するデータを捕捉し、分析し、誰が電子メール要求を受信したか、または受信しなかったかに関する意思決定を改善することによって、電子メール収集アプリケーションをよりスマートにすることができる。扱いにくい既存の電子メール・システムを置き換えるには、電子メール収集インターフェースのカスタム構築、及びより良い電子メール・システムを構築するか購入するかに関する内部駆け引きのために、会社内での潜在的に厳しい交渉が必要になる可能性がある。SegAASを使用し、セグメンテーション・ルールに基づいて電子メール・ウィジェットのみを示すことによって、これらのルールは、顧客ウェブサーバによって完全に制御することができる。これにより、マーケティング支援担当者は、ITに戻ることなく、様々な試みを行うことができる。
【0060】
更に別の使用事例では、SegAASが訪問者が買い物をしている間に、所与の製品または製品のカテゴリに対するインセンティブの突然の出現を提供する時限プロモーションを可能にすることができる。プロモーションはブラウジング・アクティビティに対するリアルタイム応答とすることができ、非常に多くを得るための短命で非常に個人的な機会として現れる。SegAASは、ページビュー/分、またはタイム・オンサイトしきい値を横切ったか、またはフラッシュセールが開始されたときにブラウジングしている買物客を、リアルタイムにメッセージング・エージェントに通知することができる。図13は、フラッシュセール・メッセージング・エージェントに通知するための例示的な日曜フラッシュ・セグメント・タグ1312及びルールセット1322を示す。買い物客が5ページ以上のビューを蓄積し、日曜日の昼から午後2時までに5分間以上サイト上にいるとき、日曜フラッシュ・セグメントは満足され、従って、短命で個人的な機会がトリガされ、次にリストされるコールバック機能コードに示されるようにポップアップで示されることができる。
<script>
var fanplayr_api = [];
fanplayr_api.push({
"_type": "onPageView",
"callback": function (event) {
var product = event.offer;
if (offer && event.segments.indexOf(‘Sunday-Flash') !== -1) {
// The following code is a sample to fill display an offer to the user
var html = “<div>”;
html += “Congratulations! Use the code “ + offer.code + ” ”;
html += “ to get “ + offer.percent + “% off your order.” <br/> “;
html += “Hurry! Offer expires this session.<br/>“;
html += “</div>”;
$(‘#popup’).innerHTML(html);
$(‘#popup’).show();
}
}
});
</script>
【0061】
次に、様々な入力に基づいて、顧客モデルのサポートと、引き続き特殊化するよりスマートな製品とコンテンツの推奨とを利用する3つの例示的なシナリオについて説明する。推奨されるアクションは、現在及び以前のエンゲージメント・パターンに基づいて、より正確なセグメンテーションによって、より良く通知され得る。例えば、ルールセット及び所望のアクションを指定するための管理画面またはAPIを使用して、ウェブサイトは、ユーザのコホートを「高価値顧客」であると識別するルールを有するセグメントを作成することができる。過去6カ月間に1,000ドル以上を費やしたユーザであり、「高価値顧客」とタグ付けされたセグメントであってもよい。ユーザがサイトを訪れ、このセグメントに入ると、ウェブサイト・コードはユーザが「高価値顧客」セグメントをトリガしたことを、ユーザがトリガした可能性のある他のセグメントと共に、サービスによって通知される。次いで、コードは、サードパーティ・サービスによって提供されるチャット・ウィンドウを、訪問者との個人的な対話を開始し、訪問者を特別かつ重要に感じさせる専用の顧客サービス・エージェントに提示する。時間が経つにつれて、ウェブサイトは成功し、スケーリングできるように異なるチャット・サービスに切り替える必要があることを認識する。開示された技術を使用すると、チャット・ウィンドウを提示することを扱うウェブサイト上のコードに対する単純な変化だけが必要とされる。これは、セグメンテーションに必要な変更を伴わずに、またはマーケティング・リソースを伴わずに、開発リソースによって行うことができる。同様に、ある時点でマーケティング・リソースが「高価値顧客」を、6ヶ月間に2,000ドルを費やした顧客としてターゲットにしたいと判断した場合、マーケティング・リソースは単にSegAASのルールを変更し、開発リソースを関与させる必要はない。別の変化例では、ウェブサイトの完全に新しいマーケティング戦略が、「高価値顧客」を廃止することを決定するが、先週数回サイトを訪れたが、コンバージョンも購入もしていないユーザに、依然としてチャット・ウィンドウを開きたい。彼らはセグメンテーションを「高価値顧客」と呼ばれるものから「未決定訪問者」に変える。これは、ウェブサイト上のコードに影響を与えることなく、SegAAS内のルールを変更することによって、管理ポータル内で容易に行うことができる。セグメント上のタグの使用は所望のシナリオが異なるときに役立つが、タグは同じであり、チャット・ウィンドウのオープンをトリガし続け、開発リソースを必要としない。
【0062】
サイト上の時間及びウェブサイトの消費者のためのコンバージョン率は、サイトによって異なる。開示された技術の一実施態様として、図6は、x軸上のサイト上の時間とy軸上のサイト上の時間に対する百分率でのコンバージョン率との間の関係を表す例示的な一組の曲線を示す。曲線622は時間がかかったコホートによる典型的なコンバージョン率を示し、曲線662は、長期間ウェブサイトに滞在するウェブサイト・ユーザのコンバージョンの可能性が低いことを示す。ウェブサイトの消費者がより長くそのサイトに滞在するほど、コンバージョンの可能性が高くなる。ウェブサイト・ユーザをコンバージョンさせるために、アイデアは、平均が平均的な消費者の行動から逸脱し始める変曲点を待って、まだコミットしていない人々をコンバージョンさせるインセンティブを提供することである。エンゲージメントは有意義であり、予測に使用するのに十分な行動を明らかにするのに十分な長さである必要がある。タイミングは重要である、早すぎても遅すぎてもいけない。
【0063】
図7は、訪問のライフサイクル及びステージ間のドロップオフの様々なステージを有する例示的なコンバージョン・ステージ・ウォーターフォールを示す。グループのパーセントは、前のステージと比較したステージにおけるユーザのパーセント値を示す。より少ない数字は、ユーザがウェブサイト・パイプラインを介して移動することを勧めるインセンティブをユーザに提供するための焦点領域を識別するのに役立つ。幾つかの実施態様では、アプリケーション・サーバ128を有するウェブサイト・オペレータ・サーバ108がユーザ対話のために訪問者ウェブサイトを配信し、様々なオファー値で分析を生成するために、オファー間で交互にラウンドロビンABテストを行うなど、ウェブからデータを受信する。
【0064】
図8は、オーバーライド・アルゴリズム・チェックボックス862がアクティブ化されたときに、特定のセグメント・アズ・ア・サービス・オファーを配信するためにコールバック機能と共に使用可能な値「1234」を有する例示的なセグメンテーション・タグ852を示す。幾つかの実施態様では、これらのアルゴリズムが前述のチャットボット・サービス、電子メール・マネージメント・サービス、及び調査サービスなどのサービスを提供する。
コンピュータ・システム
【0065】
図9は、SegAASサーバからセグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)(SegAASと略す)を供給し、ユーザのマシン上で作動する計測コードを供給し、ウェブサイトを訪れるユーザ・セッションを追跡する計測指示値を生成し、SegAASサーバにおいて、SegAASサーバが結果を配信する必要があるコールバックAPIと共に、ウェブサイトとのユーザ・セッションから一連の計測指示値を受信するための、図1のシステム100を実装するのに適した例示的なシステム900のブロック図を提示する。一般に、図9に示すシステム900は、本明細書では「マルチテナント・データベース」とも呼ばれる、複数のテナント間で共有される共通データベース932からのデータ922に基づいて、仮想アプリケーション916及び918を動的にサポートするサーバ904を含む。GUIクライアントを含む仮想アプリケーション916及び918によって生成されたデータ及びサービスは、要望通りに、ネットワーク945を介して任意の数のクライアント・デバイス948または958に提供される。
【0066】
本明細書で使用されるように、「テナント」または「組織」は、マルチテナント・データベース932内のデータの共通サブセットへのアクセスを共有する一群の1または複数のユーザを指す。この点に関して、それぞれのテナントは、そのそれぞれのテナントに、関連付けられた、割り当てられた、または別な方法で属する1または複数のユーザを含む。別の言い方をすれば、システム900内の各ユーザは、システム900によってサポートされる複数のテナントのうちの特定のテナントに、関連付けられ、割り当てられ、または別な方法で属する。テナントは、ユーザ、ユーザ部門、仕事または法律組織、及び/またはシステム900内のユーザの特定のセットのためのデータを維持する任意の他のエンティティを表し得る。複数のテナントがサーバ904及びデータベース932へのアクセスを共有することができるが、サーバ904から各テナントに提供される特定のデータ及びサービスは、他のテナントに提供されるものから安全に分離することができる。従って、マルチテナント・アーキテクチャは、異なるユーザのセットが他のテナントに属する、または別な方法で関連するデータ922のいずれも必ずしも共有することなく、機能性及びハードウェア・リソースを共有することを可能にする。
【0067】
マルチテナント・データベース932は、任意の数のテナントに関連するデータ922を格納及び管理することができる任意の種類のリポジトリまたは他のデータ記憶システムである。データベース932は、任意のタイプの従来のデータベース・サーバ・ハードウェアを使用して実施することができる。様々な実施態様において、データベース932は、サーバ904とプロセッシング・ハードウェアを共有する。他の実施態様では、データベース932が、本明細書で説明される様々な機能を実行するために、サーバ904と通信する別個の物理データベース・サーバ・ハードウェア及び/または仮想データベース・サーバ・ハードウェアを使用して実装される。マルチテナント・データベース932がテナント1・メタデータ912及びテナント2・メタデータ914を安全に隔離した状態で、アプリケーション・プラットフォーム917によって生成されたオンデマンド仮想アプリケーション916または918に、実行時にデータを提供する(または提供するために利用可能である)という点で、本明細書では、マルチテナント・データベース932は、代替的に、オン・デマンド・データベース・サービスと呼ばれる場合がある。
【0068】
実際には、データ922が、アプリケーション・プラットフォーム922をサポートするために、任意の方法で編成され、フォーマットされ得る。様々な実施態様において、従来のデータ関係は、インデックス付け、一意性、エンティティ間の関係、及び/または従来のデータベース組織の他の態様を、要望通りに確立する任意の個数のピボット・テーブル913を使用して確立される。
【0069】
サーバ904は、仮想アプリケーションを生成するためのダイナミックアプリケーション・プラットフォーム917を集合的に提供する1または複数の実計算システム及び/または仮想計算システムを使用して実施される。例えば、サーバ904は、典型的に、従来のネットワーク通信、クラスタ管理、負荷分散、及び必要に応じて他の特徴に関連して、互いに関連して動作する実サーバ及び/または仮想サーバのクラスタを使用して実装され得る。サーバ904は、プロセッサ936、メモリ938、入出力装置934などの任意の種類の従来の処理ハードウェアで動作する。入出力デバイス934は一般に、ネットワーク(例えば、ネットワーク945、または任意の他のローカルエリア、ワイドエリア、または他のネットワーク)、大容量記憶装置、ディスプレイ・デバイス、データ入力デバイス、及び/または同様のものへのインターフェースを表す。ユーザ・インターフェース入力デバイス934は、キーボードと、マウス、トラックボール、タッチパッド、またはグラフィックス・タブレットなどのポインティング・デバイスと、スキャナと、ディスプレイに組み込まれたタッチスクリーンと、音声認識システム及びマイクロフォンなどのオーディオ入力デバイスと、他のタイプの入力デバイスとを含むことができる。一般に、「入力装置」という用語の使用は、アプリケーション・プラットフォーム917に情報を入力するための可能なタイプの装置及び方法を含むことが意図される。
【0070】
ユーザ・インターフェース出力装置は、ディスプレイ・サブシステム、プリンタ、ファックス・マシン、またはオーディオ出力装置などの非ビジュアル・ディスプレイを含むことができる。ディスプレイ・サブシステムは、発光ダイオード(LED)スクリーン、液晶ディスプレイ(LCD)などのフラットパネル・デバイス、陰極線管(CRT)、投影デバイス、または可視画像を生成するための何らかの他のメカニズムを含むことができる。ディスプレイ・サブシステムは、オーディオ出力装置のような非ビジュアル・ディスプレイを提供することもできる。一般に、用語「出力装置」の使用は、プロセッサ936からユーザまたは別のマシンまたはコンピュータ・システムに情報を出力するためのすべての可能なタイプの装置及び方法を含むことが意図される。
【0071】
プロセッサ936は、1または複数のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、処理コア、及び/または任意の数の「クラウドベース」または他の仮想システムを含む任意の数の分散システムまたは統合システムにわたって広がる他のコンピューティング・リソースなど、任意の好適な処理システムを使用して実装され得る。メモリ938は、任意の種類のランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、磁気または光大容量記憶装置などを含む、プロセッサ936上で実行するためのプログラム命令を記憶することができる任意の非一時的な短期または長期記憶装置または他のコンピュータ可読媒体を表す。コンピュータ実行可能プログラム命令は、サーバ904及び/またはプロセッサ936によって読み出され実行されると、サーバ904及び/またはプロセッサ936に、アプリケーション・プラットフォーム917及び/または仮想アプリケーション916及び918を作成、生成、または別な方法で促進させ、本明細書で説明する1または複数の追加のタスク、動作、機能、及び/またはプロセスを実行させる。メモリ938は、そのようなコンピュータ可読媒体の1つの好適な実施態様を表し、代替的にまたは追加的に、サーバ904は、ポータブルまたはモバイル・コンポーネントまたはアプリケーション・プラットフォーム、例えば、ポータブル・ハードドライブ、USBフラッシュ・ドライブ、光ディスク等として実現される外部コンピュータ可読媒体を受け付け、協働することができる点に留意されたい。
【0072】
アプリケーション・プラットフォーム917は、クライアント・デバイス948及び958にデータ及び/またはサービスを提供する仮想アプリケーション916及び918を生成する任意の種類のソフトウェア・アプリケーションまたは他のデータ処理エンジンである。典型的な実施態様では、アプリケーション・プラットフォーム917が任意の種類の従来のまたは独自のオペレーティング・システム928を使用して、処理リソース、通信インターフェース、及び処理ハードウェアの他の特徴にアクセスすることができる。仮想アプリケーション916及び918は、典型的にはクライアント・デバイス948及び958から受信した入力に応答して実行時に生成される。
【0073】
引き続き図9を参照すると、サーバ904によって提供されるデータ及びサービスは、ネットワーク945上の任意の種類のパーソナル・コンピュータ、携帯電話、タブレット、または他のネットワーク対応クライアント・デバイス948または958を使用して取り出すことができる。例示的な実施態様では、クライアント・デバイス948または958がモニタ、スクリーン、または別の従来の電子ディスプレイなどの、マルチテナント・データベース932から取り出されたデータ及び/または情報をグラフィカルに提示することができるディスプレイ・デバイスを含む。
【0074】
幾つかの実施態様では、ネットワーク945がローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、WiMAX、Wi-Fi、電話ネットワーク、ワイヤレス・ネットワーク、ポイント・ツー・ポイント・ネットワーク、星型ネットワーク,トークン・リング型ネットワーク,ハブ型ネットワーク、網目状ネットワーク、ブルートゥース(登録商標)のようなピア・ツー・ピア接続、ニアフィールドコミュニケーション(NFC)、Zウェーブ、ジグビー、またはインターネットを含む他の適切な構成のデータ・ネットワークのうちの何れか1つまたは任意の組合せとすることができる。
【0075】
前述の説明は本質的に単に例示的なものであり、発明内容の実施態様、または当該実施態様の適用及び使用を限定することを意図しない。更に、技術分野、背景、または詳細な説明において提示される如何なる明示または暗示の理論によっても拘束される意図はない。例示として本明細書で説明される任意の実施態様は、必ずしも他の実施態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではなく、本明細書で説明される例示的な実施態様は如何なる形でも発明内容の範囲または利用可能性を限定することを意図しない。
【0076】
開示された技術は、データベース・システム、マルチテナント環境、または、Oracle(商標)互換データベース実施態様、IBM DB2 Enterprise Server(商標)互換リレーショナル・データベース実施態様、MySQL(商標)またはPostgreSQL(商標)互換リレーショナル・データベース実施態様、またはMicrosoft SQL Server(商標)互換リレーショナル・データベース実施態様のようなリレーショナル・データベース実施態様、または、Vampire(商標)互換非リレーショナル・データベース実施態様、Apache Cassandra(商標)互換非リレーショナル・データベース実施態様、BigTable(商標)互換非リレーショナル・データベース実施態様、またはHBase(商標)またはDynamoDB(商標)互換非リレーショナル・データベース実施態様のようなNoSQL非リレーショナル・データベース実施態様を含む、任意のコンピュータ実装システムという状況で実施される。
【0077】
更に、開示された技術は、互いに協働して通信する2つ以上の分離した別個のコンピュータ実装システムを使用して実施することができる。開示された技術は、プロセス、方法、装置、システム、デバイス、コンピュータ可読命令またはコンピュータ・プログラム・コードを格納するコンピュータ可読格納媒体などのコンピュータ可読媒体、または、コンピュータ可読プログラム・コードが内部に具体化されたコンピュータ使用可能媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品を含む、多数の方法で実施することができる。
幾つかの特定の実施態様
【0078】
SegAASサーバからセグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)(SegAASと略す)を供給する様々な実施態様を説明する。
【0079】
1つの開示された実施態様は、SegAASサーバからセグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)(SegAASと略す)を供給し、ユーザのマシン上で作動するための計測コードを供給し、ウェブサイトを訪れるユーザ・セッションを追跡する計測指示値を生成する。開示される方法はまた、SegAASサーバにおいて、SegAASサーバが結果を配信する必要があるコールバックAPIと共に、ウェブサイトとのユーザ・セッションから一連の計測指示値を受信することと、ユーザ・セッションの進行を追跡するために計測指示値を分析することとを含む。該分析から、開示された方法は、ユーザ・セッションにおいて訪問されているウェブサイトのオペレータによって指定されたパラメータまたはルールに従って、分析の結果を特徴付けるセグメント・コードのリストを生成することを更に含む。開示された方法は更に、コールバックAPIを介してユーザのマシン上で作動しているコードを繰り返しコールバックすることと、進行の分析に基づいてセグメント・コードのリスト及びセグメント・コードのリストに対する更新を配信することとを含み、それによって、ウェブサイトのオペレータは訪問者を保持し、ウェブサイトとのユーザ・セッションを延長することを対象とする要求されていないコンテンツの配信のタイミングを決めることができる。
【0080】
開示された技術のこの方法及び他の実施態様は、開示された追加の方法に関連して記載された以下の特徴及び/または特徴の1または複数を含むことができる。簡潔にするために、本願で開示される特徴の組み合わせは、個々に列挙されておらず、特徴の各基本セットについて繰り返されていない。
【0081】
開示された1つの方法は更に、SegAASサーバが受信したデータを使用して、ユーザ・セッションを実行しているユーザに関する履歴情報を検索し、セグメント・コードのリストを生成するときに、ユーザに関する履歴情報を、ユーザ・セッションの進行を追跡するために、計測指示値を分析することと組み合わせることを含む。
【0082】
開示された方法の幾つかの実施態様は、SegAASサーバが、セグメント・コードの生成を引き起こすウェブサイトのオペレータによるパラメータまたはルールの作成のためのグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供することを更に含む。これらの実施態様はまた、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを介してオペレータから、パラメータまたはルールを生成するための命令を受信すること、及びユーザ・セッションの進行を追跡するためにいか、及びセグメント・コードのリストを生成することを含む。開示された技術の幾つかの実施態様は、ユーザ・セッションを行っているユーザに関する履歴情報を組み込んだパラメータまたはルールの作成を更に含む。
【0083】
開示された方法の幾つかの実施態様では、SegAASサーバがウェブサイトを実行するサーバとは別個のサーバを使用して、インターネット上でホストされる。幾つかの実施態様は更に、チャットボット・サービス、及び電子メール・メッセージ・サービス、サーベイ・サービス、またはユーザを保持し、ウェブサイトとのユーザ・セッションを延長することを対象とする要求されていないコンテンツの要素としての他のサードパーティ・アプリケーションを使用するSegAASサーバを含む。
【0084】
SegAASサーバからSegAASを供給する一方法の開示された実施態様は、ユーザのマシン上で作動し、ウェブサイトへの訪問中にユーザ・セッションを追跡する計測指示値を生成するように構成された計測コードの配信を引き起こすことを含む。開示された方法はまた、ユーザのマシン上で作動するように構成され、更に、セグメント・コードのリストの配信によってトリガされると、ウェブサイトのオペレータによって指定されたアクションを実行するように構成された、計測コードに含まれるコールバック機能コードを含む。開示された方法は、SegAASサーバにおいて、ウェブサイトとのユーザ・セッションから一連の計測指示値を受信することと、ユーザ・セッションの進行を追跡するために、サーバにおいて受信された計測指示値を分析することを、更に含む。本方法はまた、該分析から、ユーザ・セッションにおいて訪問されているウェブサイトのオペレータによって指定されたパラメータまたはルールに従って分析の結果を特徴付けるセグメント・コードのリストを生成することと、進行の分析に基づいてセグメント・コードの更新されたリストの配信を繰り返し引き起こすことを含む。更に、ウェブサイトのオペレータはコールバック機能コードをトリガすることによって、ユーザを保持し、ウェブサイトとのユーザ・セッションを延長することを対象とする要求されていないアクションの実行のタイミングを決めることができる。計測コードは、顧客アクション・データとも呼ばれる。一実施態様では、計測コードがJavaScriptを使用する。別の実施態様では、別のソフトウェア言語を利用することができる。
【0085】
この文脈で使用されるように、ウェブサイトは、iOS及びAndroidプラットフォーム上のモバイル・アプリのみならず、デスクトップ・マシン及びモバイル・デバイス上のブラウザも参照する。当業者は、特定のプラットフォームのためのhtml及びJavaScriptの開発者ガイドラインに従うことによって、ブラウザページとウェブアプリとの間でコードを再利用できることを理解するのであろう。
【0086】
開示された方法の幾つかの実施態様は更に、SegASSサーバが受信したデータを使用して、ユーザ・セッションを実行しているユーザに関する履歴情報を検索し、ユーザに関する履歴情報を、セグメント・コードのリストを生成するときに、ユーザ・セッションの進行を追跡するために、計測指示値を分析することと組み合わせることを含む。
【0087】
開示された一方法の一実施態様は、セグメント・コードの生成を引き起こすウェブサイトのオペレータによるパラメータまたはルールの生成のためのグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供し、オペレータからグラフィカル・ユーザ・インターフェースを介してパラメータまたはルールを生成するための命令を受信し、ユーザ・セッションの進行を追跡するために計測指示値を分析し、セグメント・コードのリストを生成するときに使用するためのパラメータまたはルールを存続させるSegAASサーバを更に含む。
【0088】
開示された方法の幾つかの実施態様は、チャットボット・サービスを呼び出すように構成されたコールバック機能コードを更に含み、それによって、セグメント・コードの更新されたリストに基づいて、訪問者の問い合わせに対する通知された自動化されたレスポンスが提供される。
【0089】
SegAASサーバからセグメンテーション・アズ・ア・サービス(商標)を供給する開示された方法の一実施態様は、ユーザのマシン上で作動し、ウェブサイトへの訪問中にユーザ・セッションを追跡する計測指示値を生成し、セグメント・コードのリストの配信によってトリガされると、ウェブサイトのオペレータによって指定されたアクションを実行する、ユーザのマシン上で作動するように構成されたコールバック機能コードを呼び出すことによって訪問中にセグメント・コードを受信し、処理するように構成された、計測コード及びセグメント・コード処理コードの配信を引き起こすことを含む。開示された方法はまた、SegAASサーバにおいて、ウェブサイトとのユーザ・セッションから一連の計測指示値を受信することと、サーバにおいて受信された計測指示値を分析して、ユーザ・セッションの進行を追跡することを含む。この方法は、該分析から、ユーザ・セッションで訪問されているウェブサイトのオペレータによって指定されたパラメータまたはルールに従って、分析の結果を特徴付けるセグメント・コードのリストを生成することを更に含む。この方法はまた、進捗の分析に基づいてセグメント・コードの更新されたリストの配信を繰り返し引き起こすことを含み、ウェブサイトのオペレータはユーザを保持し、ウェブサイトとのユーザ・セッションを延長することを対象とする要求されていないアクションの実行のタイミングを決めることができる。
【0090】
幾つかの実施態様では、サーバが計測コードとともにコールバック機能コードの配信を引き起こす。他の実施態様では、ウェブサイトのオペレータがコールバック機能コードをセグメント・コード処理コードに利用可能にする。
【0091】
開示される方法の一実施態様はユーザを保持し、ウェブサイトとのユーザ・セッションを延長することを対象とする要求されていないアクションの要素として、制約された期間の間に提供される個人的なメッセージを用いてポップアップを呼び出すように構成されるコールバック機能コードを更に含む。
【0092】
開示された方法の別の実施態様は、ポップアップを呼び出すように構成され、ユーザを保持し、ウェブサイトとのユーザ・セッションを延長することを対象とする要求されていないアクションの要素として、電子メール・マネージメント・サービスを使用するコールバック機能コードを含む。
【0093】
開示された技術は、システム、方法、または、製品として実践することができる。実施態様の1以上の特徴は、基本実施態様と組み合わせることができる。相互に排他的でない実施態様は、組み合わせ可能であると教示される。実施態様の1以上の特徴は、他の実施態様と組み合わせることができる。本開示は、これらのオプションをユーザに定期的に想起させる。これらのオプションを繰り返す記述の幾つかの実施態様からの省略は、前セクションで教示された組み合わせを限定するものとして解釈されるべきではない。これらの記載は、以下の実施態様のそれぞれに参考として援用される。
【0094】
開示された一実施態様は、サーバ上で実行されると、コンピュータに前述の方法の何れかを実施させるプログラム命令がロードされた有形の不揮発性コンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。
【0095】
別の開示された実施態様は、1または複数のプロセッサ及びプロセッサに結合されたメモリを含むサーバ・システムを含むことができ、メモリには、プロセッサ上で実行されると、サーバ・システムに前述の方法の何れかを実行させる命令がロードされる。
【0096】
このシステム実施態様及び開示された他のシステムは、任意に、開示された方法に関連して説明される特徴を含むこともできる。簡潔にするために、システムの特徴の代替的な組み合わせは、個々に列挙されない。システム、方法、及び製品に適用可能な特徴は、基本特徴の法定クラスセット毎に繰り返されない。読者は、このセクションで識別された特徴が、他の法定クラスの基本特徴とどのように容易に組み合わせることができるかを理解するであろう。
【0097】
開示された技術は上記で詳述された好ましい実施形態及び実施例を参照することによって開示されるが、これらの実施例は限定的な意味ではなく、例示的な意味で意図されることが理解されるべきである。当業者であれば、改変及び組み合わせが容易に想起され、これらの改変及び組み合わせは、本発明の精神及び以下の特許請求の範囲の範囲内にあると考えられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13