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  • 特許-多姿勢ベッドサイド筆記ペン 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-14
(45)【発行日】2024-03-25
(54)【発明の名称】多姿勢ベッドサイド筆記ペン
(51)【国際特許分類】
   B43K 1/12 20060101AFI20240315BHJP
【FI】
B43K1/12 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023143988
(22)【出願日】2023-09-05
【審査請求日】2023-09-05
(31)【優先権主張番号】202211322620.8
(32)【優先日】2022-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523338875
【氏名又は名称】西北工業大学寧波研究院
【氏名又は名称原語表記】Ningbo Institute of Northwestern Polytechnical University
【住所又は居所原語表記】Lane 218, Qingyi Road, High tech Zone, Ningbo City, Zhejiang Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】王 敏慶
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲ちぇん▼
【審査官】小池 俊次
(56)【参考文献】
【文献】実開昭53-105830(JP,U)
【文献】実開平02-076024(JP,U)
【文献】特開2001-010276(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43K 1/12
B43K 5/02
B43K 8/02
B43K 8/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペンケース(1)、ペン先ホルダー(2)、ファイバーロッド(3)とファイバーインクチューブ(4)を備え、前記ファイバーインクチューブ(4)は前記ペンケース(1)に接続されて且つ前記ペンケース(1)に配置され、前記ペン先ホルダー(2)は前記ペンケース(1)の一端に接続され、前記ペン先ホルダー(2)には軸方向に貫通孔(5)が設けられ、前記ファイバーロッド(3)は前記貫通孔(5)に挿入され、前記ファイバーロッド(3)の一端が前記ペン先ホルダー(2)の外部に露出し、他端が前記ファイバーインクチューブ(4)に挿入され、前記ペン先ホルダー(2)と前記ファイバーインクチューブ(4)との間に第一隙間(6)が設けられ、前記ペン先ホルダー(2)が前記ペンケース(1)の一端に挿入され、前記第一隙間(6)に位置する前記ファイバーロッド(3)の外周壁には漏れ防止フィルム(7)が被覆され
前記ペンケース(1)は円柱形セグメント(101)と第一テーパセグメント(102)を備え、前記第一テーパセグメント(102)の一端が前記円柱形セグメント(101)の一端に接続され、前記第一テーパセグメント(102)は前記円柱形セグメント(101)と前記ペン先ホルダー(2)の間に配置され、前記第一テーパセグメント(102)の直径は前記円柱形セグメント(101)に近い一端から前記円柱形セグメント(101)から離れた一端に向かって次第に小さくなっており、前記ファイバーインクチューブ(4)の外径は前記第一テーパセグメント(102)の最大内径より小さくて、且つ前記第一テーパセグメント(102)の最小内径より大きく、前記ファイバーインクチューブ(4)の上で且つ前記ペン先ホルダー(2)に近い一端の外周壁と前記第一テーパセグメント(102)の内壁の間はしまりばめであり、
前記ペンケース(1)は第二テーパセグメント(103)をさらに備え、前記第二テーパセグメント(103)の一端は前記第一テーパセグメント(102)の他端に接続され、前記第二テーパセグメント(103)の直径は前記第一テーパセグメント(102)に近い一端から前記第一テーパセグメント(102)から離れた一端に向かって次第に小さくなっており、前記ペン先ホルダー(2)の外周壁に周方向にフランジ(9)を備え、前記ペン先ホルダー(2)は前記第二テーパセグメント(103)の他端に挿入され、前記フランジ(9)は前記第二テーパセグメント(103)の他端に当接すること、を特徴とする多姿勢ベッドサイド筆記ペン。
【請求項2】
前記漏れ防止フィルム(7)の上で且つ前記ファイバーインクチューブ(4)に近い一端と前記ファイバーインクチューブ(4)の間に第二隙間(8)が設けられ、前記第二隙間(8)の幅aは1mm未満であること、を特徴とする請求項1に記載の多姿勢ベッドサイド筆記ペン。
【請求項3】
前記漏れ防止フィルム(7)は前記ファイバーロッド(3)と一体成型になること、を特徴とする請求項1に記載の多姿勢ベッドサイド筆記ペン。
【請求項4】
バックカバー(10)が前記ペンケース(1)の他端に着脱自在に接続されていること、を特徴とする請求項1に記載の多姿勢ベッドサイド筆記ペン。
【請求項5】
前記ペンケース(1)の一端にペンキャップ(11)がはめ込まれ、前記ペン先ホルダー(2)及び前記ファイバーロッド(3)のペン先が全部前記ペンキャップ(11)に配置されること、を特徴とする請求項1に記載の多姿勢ベッドサイド筆記ペン。
【請求項6】
前記ファイバーインクチューブ(4)の前記ペン先ホルダー(2)に近い側の一端と、前記ファイバーロッド(3)の前記ファイバーインクチューブ(4)から離れた側の一端との間の距離bは5mm未満である、ことを特徴とする請求項1に記載の多姿勢ベッドサイド筆記ペン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は文房具用品の技術分野に関し、特に多姿勢ベッドサイド筆記ペンに関する。
【背景技術】
【0002】
リフィル(詰め替え)は筆記具において、日常生活、学習、オフィスに広く使われている。よく見られるリフィルはリフィルチューブとリフィルチップが含まれて、リフィルチューブとリフィルチップはねじで接続されている。リフィルチューブには筆記用の液体が入っており、リフィルチップにはスチールボールが入っており、筆記時にはリフィルチップの先端のスチールボールを通してリフィルチューブの液体が次第に流出し、筆記の目的を達成する。現在よく見られるペンとボールペンは液滴の重力でペン先からインクを出すことが多いので、無重力または反重力の条件では使用できない。ベッドサイド筆記ペンはベッドサイドに横臥した姿勢で斜めに書くことに対応するため、反重力状態で使用でき、インク漏れがないことが求められる。そのため、従来のペンやボールペンはベッドサイドに横臥して書くのに適していない。また、鉛筆は反重力の条件で使用できるが、鉛筆のリフィルが切れやすく、切れたリフィルが気道に落ちる可能性があり、安全上の懸念がある。現在、国内外では航空分野で宇宙微小重力または無重力の条件で使用するスペースペンが発明されている。例えば、中国特許CN106240194Aでは、新しいスペースペンリフィルを開示し、可動の内栓、第一グリース層、第二グリース層を設け、スプリングで内栓に弾性圧力を与え、無重力、微小重力または反重力の条件での筆記を実現し、且つインクの漏れを防げるため、ベッドサイド筆記に適用できる。しかし、これらのスペースペンは構造、技術が複雑で、コストと販売価格が高く、使用者にも不便をもたらした。
【発明の概要】
【0003】
従来技術の不足に対して、本発明の目的は構造が簡単で、低コストの多姿勢ベッドサイド筆記ペンを提供することである。
【0004】
上記技術的課題を解決するために、本発明は、ペンケース、ペン先ホルダー、ファイバーロッド及びファイバーインクチューブを含む多姿勢ベッドサイド筆記ペンを提供する。ファイバーインクチューブはペンケースに接続されて且つペンケースに配置され、ペン先ホルダーは一端がペンケースに接続され、ペン先ホルダーには軸方向に貫通孔が設けられ、ファイバーロッドは貫通孔に挿入され、ファイバーロッドの一端がペン先ホルダーの外部に露出し、他端がファイバーインクチューブに挿入され、ペン先ホルダーとファイバーインクチューブとの間に第一隙間が設けられ、ペン先ホルダーがペンケースの一端に挿入され、ファイバーロッドの外周壁には漏れ防止フィルムが被覆され、漏れ防止フィルムは第一隙間に位置され、第一隙間に位置するファイバーロッドの外周壁には漏れ防止フィルムが被覆されている。
【0005】
以上の構造によると、本発明の多姿勢ベッドサイド筆記ペンは、ファイバーロッドが筆記リフィルとして、ペン先ホルダーの外部に露出する一端がペン先で、ファイバーインクチューブにインクが収納され、サイフォンバイオニクスの原理を利用することにより、通常のペンの重力インク注入の限界を克服しファイバーロッドにインクを供給することができ、座って書くこともできるし、ベッドサイドで読んだり、仕事したりする時に横臥姿勢で書くニーズを満たす多姿勢の筆記を実現できるという利点がある。ペン先ホルダーとファイバーインクチューブとの間に第一隙間を設けることで、ペン先ホルダーとファイバーインクチューブとの接触を回避し、インク漏れを防止する。ファイバーロッドの外周壁にある漏れ防止フィルムは、ペン先ホルダーとペンケースの間からのファイバーロッド上のインクの漏れを防ぐことができ、ベッドサイドのペン使用中の環境衛生の要求を満たし、しかも全体構造が簡単で、生産コストを大幅に低減した。
【0006】
改良として、漏れ防止フィルムの上で且つファイバーインクチューブに近い一端とファイバーインクチューブの間に第二隙間が設けられ、第二隙間の幅aは1mm未満である。この構造によると、第二隙間を設けることで漏れ防止フィルムとファイバーインクチューブとの接触を回避し、インク引きに影響を与えることなく、きれいな筆記を実現する。
【0007】
改良として、漏れ防止フィルムはファイバーロッドと一体成型になることである。このような構造を採用することで、構造がより簡単になり、組み立てプロセスが簡素化される。
【0008】
改良として、ペンケースは円柱形セグメントと第一テーパセグメントを備える。第一テーパセグメントの一端が円柱形セグメントの一端に接続され、第一テーパセグメントは円柱形セグメントとペン先ホルダーの間に配置される。第一テーパセグメントの直径は円柱形セグメントに近い一端から円柱形セグメントから離れた一端に向かって次第に小さくなっておる。ファイバーインクチューブの外径は第一テーパセグメントの最大内径より小さくて且つ第一テーパセグメントの最小内径より大きい。ファイバーインクチューブの上で且つペン先ホルダーに近い一端の外周壁と第一テーパセグメントの内壁の間はしまりばめである。この構造によると、第一テーパセグメントの内壁でファイバーインクチューブを噛み込むことにより、ストッパ機構を別途設ける必要がなく、全体の構造をより簡素化することができる。
【0009】
改良として、ペンケースは第二テーパセグメントをさらに備える。第二テーパセグメントの一端は第一テーパセグメントの他端に接続され、第二テーパセグメントの直径は第一テーパセグメントに近い一端から第一テーパセグメントから離れた一端に向かって次第に小さくなっておる。ペン先ホルダーの外周壁に周方向にフランジを備え、ペン先ホルダーは第二テーパセグメントの他端に挿入され、フランジは第二テーパセグメントの他端に当接する。この構造によると、第二テーパセグメントはペン先付近のペンケースの体積を小さくすることができ、把持と使用が容易になる。
【0010】
改良として、バックカバーがペンケースの他端に着脱自在に接続されている。この構造によると、バックカバーはペンケースの他端を密封保護する役割を果たし、ファイバーインクチューブの交換も容易である。
【0011】
改良として、ペンケースの一端にペンキャップがはめ込まれ、ペン先ホルダー及びファイバーロッドのペン先が全部ペンキャップに配置される。この構造によると、ペンキャップはペンケースの一端とファイバーロッドのペン先を保護する役割を果たす。
【0012】
改良として、ファイバーインクチューブのペン先ホルダーに近い側の一端と、ファイバーロッドのバーインクチューブから離れた側の一端との間の距離bは5mm未満である。この構造によると、横臥姿勢での筆記時に、搬送距離が長すぎると、キャピラリによるインクの搬送速度が人間の筆記によるインクの消費速度に間に合わなくなる。そのため、ファイバーインクチューブとファイバーロッドのペン先との間隔を制御ことにより、インク輸送距離を短縮し、インクの書き込みが継続することを保障する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明におけるペンケース部分の概略構成図である。
図2図1のA部の部分拡大図である。
図3】本発明における全体の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の多姿勢ベッドサイド筆記ペンについて図面を参照して詳しく説明する。
【0015】
図1図3に示すのは、ペンケース1、ペン先ホルダー2、ファイバーロッド3、ファイバーインクチューブを含む多姿勢ベッドサイド筆記ペンである。ファイバーインクチューブ4はペンケース1に接続され、ペンケース1に配置される。ペン先ホルダー2はペンケース1の一端に挿入され、ペン先ホルダー2とペンケース1の一端はしまりばめである。ペンケースは中空構造であり、ペンケース1は円柱形セグメント101、第一テーパセグメント102、第二テーパセグメント103を含む。第一テーパセグメント102の一端は円柱形セグメント101の一端に接続され、第一テーパセグメント102は円柱形セグメント101とペン先ホルダー2との間に位置されている。第一テーパセグメント102の直径は円柱形セグメント101に近い一端から円柱形セグメント101から離れた一端に向かって次第に小さくなっておる。ファイバーインクチューブ4の外径は第一テーパセグメント102の最大内径よりも小さく、且つ第一テーパセグメント102の最小内径よりも大きい。ファイバーインクチューブ4の上で且つペン先ホルダー2に近い一端の外周壁と第一テーパセグメント102の内壁の間はしまりばめである。第二テーパセグメント103の一端は第一テーパセグメント102の他端に接続され、第二テーパセグメント103の直径は第一テーパセグメント102に近い一端から第一テーパセグメント102から離れた一端に向かって次第に小さくなっておる。ペン先ホルダー2の外周壁には周方向に沿ってフランジ9が設けられており、ペン先ホルダー2は第二テーパセグメント103の他端に挿入され、フランジ9は第二テーパセグメント103の他端に当接する。図1に示すように、円柱形セグメント101、第一テーパセグメント102、第二テーパセグメント103は、順次上から下に向かって設けられる。第一テーパセグメント102の上下両端は、それぞれ円柱形セグメント101の下端と第二テーパセグメント103の上端とに接続される。第一テーパセグメント102の内径と外径、および第二テーパセグメント103の内径と外径は、いずれも上から下に向かって次第に小さくなっている。ファイバーインクチューブ4全体は円柱形セグメント101と第一テーパセグメント102に位置される。好ましくは、ファイバーインクチューブ4の下端の外周壁は第一テーパセグメント102の下端近傍の内壁に噛み込む。ペン先ホルダー2は第二テーパセグメント103の下端面に挿入され、フランジ9の上端面は第二テーパセグメント103の下端面に当接する。また、フランジ9の外周壁もテーパ面である。それに、好ましくは、フランジ9の外周壁の勾配は第二テーパセグメント103の勾配と同じであり、第二テーパセグメント103の外周壁とフランジ9の外周壁とが面一であること、即ち、第二テーパセグメント103の外周壁とフランジ9の外周壁との間に段差がないことになる。
【0016】
図1及び図2に示すように、ペン先ホルダー2には軸方向に貫通孔5が設けられ、ファイバーロッド3は貫通孔5に挿入され、ファイバーロッド3の一端はペン先ホルダー2の外部に露出し、他端はファイバーインクチューブ4に挿入される。即ち、ファイバーロッド3の上端はファイバーインクチューブ4に挿入され、下端はペン先ホルダー2の外部に露出して筆記用のペン先となっている。ここで、好ましくは、ファイバーロッド3の上端はファイバーインクチューブ4に挿入しやすいテーパー形であり、下端は書きやすい円弧形であり、ペン先ホルダー2とファイバーインクチューブ4との間に第一隙間6が設けられる。ペン先ホルダー2は金属材料でできており、薄肉構造の金属ペン先ホルダー2を設置することでペン先ホルダー2に一定の弾性を持たせ、ファイバーロッド3を安定して固定しながらファイバーロッド3の抜き差しを容易にすることができる。
【0017】
図2に示すように、第一隙間6内に位置するファイバーロッド3の外周壁には漏れ防止フィルム7が被覆されている。本実施例では、漏れ防止フィルム7の下端がペン先ホルダー2の上端に当接し、漏れ防止フィルム7の上且つファイバーインクチューブ4に近い一端とファイバーインクチューブ4との間に第二隙間8が設けられる。第二隙間8の幅aは1mm未満である。即ち、漏れ防止フィルム7の上端とファイバーインクチューブ4の下端とは接触せず、第二隙間8が設けられる。漏れ防止フィルム7の上端とファイバーインクチューブ4の下端とが接触しないことを前提として、ファイバーインクチューブ4からファイバーロッド3の安定したインク供給を確保するために、第二隙間8の幅aはできるだけ小さく、好ましくは0.5mm未満に設定される。漏れ防止フィルム7はファイバーロッド3と一体成型になることである。
【0018】
図1図3に示すように、バックカバー10はペンケース1の他端に着脱自在に接続されており、ペンケース1の一端にペンキャップ11がはめ込まれ、ペン先ホルダー2及びファイバーロッド3のペン先が全部ペンキャップ11内に配置される。即ち、ペンケース1の上端にバックカバー10が接続され、下端にペンキャップ11がはめ込まれて、ペン先ホルダー2とファイバーロッド3のペン先を保護することができる。
【0019】
横臥姿勢で書く場合、輸送距離が長すぎると、キャピラリによるインクの輸送速度が人の書き込みによるインクの消費速度に間に合わなくなるので、ファイバーインクチューブ4とファイバーロッド3のペン先との間隔を制御ことにより、インク輸送距離を短縮し、インクの書き込みが継続することを保障する。図1及び図2に示すように、ファイバーインクチューブ4の上で且つペン先ホルダー2に近い一端と、ファイバーロッド3の上で且つファイバーインクチューブ4から離れた一端との間の距離bは5mm未満であり、即ち、ファイバーインクチューブ4の下端とファイバーロッド3の下端との間の距離bは5mm未満である。
【0020】
ファイバーロッド3は筆記リフィルとして、ペン先ホルダー2の外部に露出した一端はペン先である。ファイバーインクチューブ4はインクを収納して、ファイバーロッド3は毛細孔を持つカーボンファイバー材料で、サイフォンバイオニクスの原理を利用することにより、通常のペンの重力インク注入の限界を克服し、人々がベッドサイドで読むことを保障して、多姿勢の筆記を実現して、しかも全体の構造が簡単で、生産コストを大幅に低減する。
【0021】
以上、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の1つの実施形態に限定されるものではなく、当業者が創造的な労働をすることなく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護の範囲に属する。
【符号の説明】
【0022】
1 ペンケース
101 円柱形セグメント
102 第一テーパセグメント
103 第二テーパセグメント
2 ペン先ホルダー
3 ファイバーロッド
4 ファイバーインクチューブ
5 貫通孔
6 第一隙間
7 漏れ防止フィルム
8 第二隙間
9 フランジ
10 バックカバー
11 ペンキャップ
【要約】      (修正有)
【解決手段】ファイバーインクチューブ4はペンケース1に接続されて且つペンケース1に配置され、ペン先ホルダー2はペンケース1の一端に接続され、ペン先ホルダー2には軸方向に貫通孔5が設けられ、ファイバーロッド3は貫通孔5に挿入され、且つファイバーロッド3の一端がペン先ホルダー2の外部に露出し、他端がファイバーインクチューブ4に挿入され、ペン先ホルダー2とファイバーインクチューブ4との間に第一隙間6が設けられる。ファイバーロッド3が筆記リフィルとして、ペン先ホルダー2の外部に露出する一端がペン先で、ファイバーインクチューブ4にインクが収納され、サイフォンバイオニクスの原理を利用することにより、ファイバーロッドにインクを供給することができる。
【効果】座って書くことも、横臥姿勢で書くニーズも満たす多姿勢の筆記を実現できる。また、全体的な構造が簡単で、生産コストを大幅に低減できる。
【選択図】図1
図1
図2
図3