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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-15
(45)【発行日】2024-03-26
(54)【発明の名称】広帯域発光装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/50 20100101AFI20240318BHJP
   H01L 33/54 20100101ALI20240318BHJP
【FI】
H01L33/50
H01L33/54
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021119268
(22)【出願日】2021-07-20
(65)【公開番号】P2023015475
(43)【公開日】2023-02-01
【審査請求日】2023-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】510138741
【氏名又は名称】フェニックス電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147706
【弁理士】
【氏名又は名称】多田 裕司
(72)【発明者】
【氏名】郷田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】咲本 祐太
【審査官】八木 智規
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/240150(WO,A1)
【文献】特開2010-97829(JP,A)
【文献】特開2020-188044(JP,A)
【文献】特開2005-311136(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/193465(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00
H01L 33/48-33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の表面に配設されており上面が発光する固体光源と、
前記固体光源の近傍において前記基板の前記表面に直に接するように配置された近赤外蛍光体と、
前記固体光源の上面から前記近赤外蛍光体の上面にかけて配設された可視光蛍光体とを備えており、
前記近赤外蛍光体は、ピーク波長が700nm以上で波長半値幅が100nm以上の近赤外領域で蛍光発光する蛍光粒子を含んでおり、
前記近赤外蛍光体の前記固体光源に最も近い位置における前記基板の前記表面からの高さは、前記固体光源における前記基板の前記表面からの高さ以下である
広帯域発光装置。
【請求項2】
前記近赤外蛍光体は、前記固体光源の周囲に隣接して前記固体光源を囲むように配置されている
請求項1に記載の広帯域発光装置。
【請求項3】
前記近赤外蛍光体および前記可視光蛍光体の周縁には、前記基板の前記表面から立ち上がる壁部材が配置されている
請求項1または2に記載の広帯域発光装置。
【請求項4】
前記可視光蛍光体は、複数種類の可視波長光を発光できるように複数の領域に区分けされている
請求項1からのいずれか1項に記載の広帯域発光装置。
【請求項5】
前記固体光源からの光におけるピーク波長は、340nm以上600nm以下である
請求項1からのいずれか1項に記載の広帯域発光装置。
【請求項6】
前記固体光源の発光スペクトル領域から1500nmまでの範囲が連続スペクトルになっている
請求項1からのいずれか1項に記載の広帯域発光装置。
【請求項7】
前記固体光源の発光スペクトル領域から1200nmまでの範囲が連続スペクトルになっている
請求項1からのいずれか1項に記載の広帯域発光装置。
【請求項8】
前記固体光源として、LEDあるいはレーザーダイオードが使用されている
請求項1からのいずれか1項に記載の広帯域発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、幅広い波長帯域にピーク波長を有する広帯域LEDに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療分野や美容分野、あるいはヘルスケア分野等の成分分析が行われる分野において近赤外光が広く使用されるようになっている。
【0003】
これまで、近赤外光を放射する光源はハロゲンランプが一般的であったが、最近ではLEDが多く使用されている。
【0004】
LEDは、放射する光自体に大きな熱が含まれておらず、また、低い電圧(例えば、乾電池等)で駆動可能なものが多いことから、機器の小型化やポータブル化に貢献することができる。
【0005】
このようなLEDを分光器に用いることが試みられている。LEDを分光器に用いようとすると、一般にLEDはハロゲンランプに比べてスペクトル分布が狭いことから、1台の分光器において発光ピーク波長が互いに異なる複数種類のLEDを使用する必要があった。
【0006】
これに対し、特許文献1では、480nm以下の範囲にピーク波長を有する光を発光する固体光源と、この光に励起されて700nmを超える範囲にピークを有しかつ該ピーク波長を含む範囲における発光スペクトルの半値全幅が100nm以上である光を発する、少なくとも一種の近赤外蛍光体を含有する蛍光膜とを備える発光装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】国際公開第2019/240150号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、近赤外蛍光体に入射する光(固体光源からの光)におけるピーク波長と、当該光に励起されて発生するより長波長の光(近赤外線光)におけるピーク波長との差(ストークスシフト)が大きくなるにつれて、長波長の光自体が有する光エネルギーが小さくなることから、逆に近赤外蛍光体や蛍光膜に大きな発熱が伴ってしまう。
【0009】
このため、蛍光体や蛍光膜での発熱が大きくなると、当該蛍光体や蛍光膜自体が高温になって発光効率が低下したり、寿命が短くなったりすることになる。
【0010】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、固体光源からの光に対して大きなストークスシフトを実現できる蛍光体を使用しつつ、当該蛍光体自体が高温になるのを回避できる広帯域発光装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一局面によれば、
基板と、
前記基板の表面に配設されており上面が発光する固体光源と、
前記固体光源の近傍において前記基板の前記表面に直に接するように配置された近赤外蛍光体と、
前記固体光源の上面から前記近赤外蛍光体の上面にかけて配設された可視光蛍光体とを備えており、
前記近赤外蛍光体は、ピーク波長が700nm以上で波長半値幅が100nm以上の近赤外領域で蛍光発光する蛍光粒子を含んでおり、
前記近赤外蛍光体の前記固体光源に最も近い位置における前記基板の前記表面からの高さは、前記固体光源における前記基板の前記表面からの高さ以下である
広帯域発光装置が提供される。
【0013】
好適には、
前記近赤外蛍光体は、前記固体光源の周囲に隣接して前記固体光源を囲むように配置されている。
【0014】
好適には、
前記近赤外蛍光体および前記可視光蛍光体の周縁には、前記基板の前記表面から立ち上がる壁部材が配置されている。
【0015】
好適には、
前記可視光蛍光体は、複数種類の可視波長光を発光できるように複数の領域に区分けされている。
【0016】
好適には、
前記固体光源からの光におけるピーク波長は、340nm以上600nm以下である。
【0017】
好適には、
前記固体光源の発光スペクトル領域から1500nmまでの範囲が連続スペクトルになっている。
【0018】
好適には、
前記固体光源の発光スペクトル領域から1200nmまでの範囲が連続スペクトルになっている。
【0019】
好適には、
前記固体光源として、LEDあるいはレーザーダイオードが使用されている。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る広帯域発光装置によれば、近赤外蛍光体が固体光源の周りにおいて基板の表面に直に接するように配置されており、可視光蛍光体が固体光源の上面から近赤外蛍光体の上面にかけて配設されているので、固体光源の上面からの光は、その一部が可視光蛍光体を通過して可視光として放射され、その残部は可視光蛍光体内で反射した後で近赤外蛍光体に入り、近赤外光として放射される。これにより、この広帯域発光装置によれば、幅広い帯域の光を放射できる。
【0021】
また、近赤外蛍光体が固体光源の周りにおいて基板の表面に直に接するように配置されているので、固体光源からの光に対して大きなストークスシフトを実現して近赤外蛍光体が発熱しても、当該近赤外蛍光体から基板に対する放熱量が大きいことから、近赤外蛍光体自体が高温になるのを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明が適用された広帯域発光装置10を示す断面図である。
図2】固体光源14から放射された光の流れを示す断面図である。
図3】近赤外蛍光体16で発生した熱の流れを示す断面図である。
図4】変形例2に係る広帯域発光装置10を示す断面図である。
図5】変形例2に係る他の広帯域発光装置10を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(広帯域発光装置10の構成)
本発明が適用された実施形態に係る広帯域発光装置10について以下に説明する。この広帯域発光装置10は、図1に示すように、大略、基板12と、固体光源14と、近赤外蛍光体16と、可視光蛍光体18と、壁部材20とを備えている。
【0024】
基板12は、本実施形態の場合、略平板状の部材であり、固体光源14に電力を供給するための回路(図示せず)が表面50あるいは裏面52に形成されている。もちろん、回路を基板12の表面50あるいは裏面52に形成することなく、リード線等の架空線で固体光源14に電力を供給するようにしてもよい。
【0025】
また、後述する広帯域発光装置10の作用効果に鑑みて、基板12全体をできるだけ熱伝導率の高い材質で形成するのが好ましい。
【0026】
固体光源14は、電力を受けることによって所定の波形の光を放射する部材であり、例えば、LEDやレーザーダイオードが考えられる。
【0027】
また、固体光源14は、基板12の表面50に配設されており、その上面22(基板12に対向する面とは反対側の面)が発光するようになっている。なお、固体光源14の上面22(つまり、発光面)の形状は、円形でもよいし、矩形でもよい。
【0028】
また、固体光源14からの光におけるピーク波長は特に限定されるものではないが、340nm以上600nm以下であることが好適である。一般に、ハロゲンランプで校正される分光器は、340nm付近から1200nm付近に波長感度を持つものが多いことから340nm以上であることが好適である。また、一般にストークスシフトが大きい近赤外蛍光体の励起波長は600nm以下であることから600nm以下であることが好適である。
【0029】
近赤外蛍光体16は、固体光源14の周囲に隣接して当該固体光源14を囲むように配置された部材であり、蛍光粒子24を含んでいる。また、この近赤外蛍光体16は、基板12の表面50に直に接するように配置されている。
【0030】
さらに、この近赤外蛍光体16の固体光源14に最も近い位置(本実施形態では、近赤外蛍光体16が固体光源14の周囲に隣接しているので、近赤外蛍光体16が固体光源14に接している位置)における基板12の表面50からの高さH1と、固体光源14における基板12の表面50からの高さH2との関係は特に限定されるものではないが、高さH1と高さH2とが同じになるように設定するか、あるいは、高さH1が高さH2よりも低くなるように設定するのが好適である。高さH1が高さH2よりも高くなってしまうと、近赤外蛍光体16が固体光源14上にも流れ出てしまい、固体光源14上の近赤外蛍光体16が高温となり早期劣化を引き起こすためである。
【0031】
蛍光粒子24は、所定のピーク波長を有する光によって励起され、当該ピーク波長よりもさらに長波長(つまり、赤外光に近い)光を放射する部材である。例えば、固体光源14の一例であるLEDからの光として一般的なピーク波長である365nmの光によって励起された蛍光粒子24が、ピーク波長が700nm以上で波長半値幅が100nm以上の近赤外領域の光を放射するようになっている。
【0032】
このようにストークスシフトが大きい蛍光粒子24の例として、国際公開第2019/240150号に開示されているような、2価のユーロピウムを含有するものが挙げられる。もちろん、蛍光粒子24はこれに限定されるものではなく、所定のピーク波長を有する光によって励起され、ピーク波長が700nm以上で波長半値幅が100nm以上の近赤外領域の光を放射するものであればよい。なお、「波長半値幅」とは、光強度が最も高くなる波長を1とした場合に、光強度が0.5となる両側の波長を2で割った範囲である(θ1/2)
【0033】
可視光蛍光体18は、固体光源14の上面22から近赤外蛍光体16の上面54にかけて配設された部材であり、可視光蛍光粒子26を含んでいる。なお、「固体光源14の上面22から近赤外蛍光体16の上面54にかけて配設」とは、固体光源14の上面22および近赤外蛍光体16の上面54のすべてが可視光蛍光体18で覆われた状態だけでなく、少なくとも、固体光源14の上面22の一部、あるいは、近赤外蛍光体16の上面54の一部が可視光蛍光体18で覆われていない状態をも含む意味である。
【0034】
可視光蛍光粒子26は、所定のピーク波長を有する光によって励起され、例えば、紫、青、緑、黄、橙、あるいは赤のいずれかの可視光を放射する部材である。例えば、固体光源14の一例であるLEDからの光として一般的なピーク波長である365nmの光によって励起された可視光蛍光粒子26が、ピーク波長520nm(緑色)の光を放射するようになっている。
【0035】
なお、可視光蛍光粒子26(可視光蛍光体18)におけるストークスシフトは、上述した蛍光粒子24(近赤外蛍光体16)におけるストークスシフトよりも小さいことから、可視光蛍光体18での発熱は小さく、可視光蛍光体18自体が高温になって発光効率が低下したり寿命が短くなったりするおそれはない。
【0036】
壁部材20は、基板12の表面50から立ち上がるようにして配置された部材である。本実施形態において、壁部材20は、基板12における表面50の周縁から立ち上げられている。なお、壁部材20は、基板12と一体的に形成されてもよいし、本実施形態のように基板12と別体(例えば、金属や樹脂製)で構成してもよい。また、壁部材20は、本発明における必須の構成要素ではない。
【0037】
壁部材20が配置されていることにより、近赤外蛍光体16や可視光蛍光体18が基板12の外に流れ出る事を防止できる。また、壁部材20の内面が光反射性物質で構成されている場合、本来なら横に出て利用されない固体光源14からの光を前方に反射することで前方を明るく照射できる。
【0038】
また、本実施形態に係る壁部材20は、近赤外蛍光体16および可視光蛍光体18のそれぞれ外周縁に隣接するようにして配置されている。
【0039】
(広帯域発光装置10の特徴)
本実施形態に係る広帯域発光装置10によれば、近赤外蛍光体16が固体光源14の周囲に隣接して当該固体光源14を囲むように配置され、さらに、基板12の表面50に直に接するように配置されている。また、可視光蛍光体18が固体光源14の上面22から近赤外蛍光体16の上面54にかけて配設されている。
【0040】
これにより、図2に示すように、固体光源14の上面22からの光は、その一部が可視光蛍光体18を通過して可視光L1として放射される。また、固体光源14の上面22からの光の残部は可視光蛍光体18内で反射した後で近赤外蛍光体16に入り(L2)、近赤外蛍光体16内で蛍光粒子24を励起する。そして、このように励起されて発生した近赤外光L3が放射される。これにより、この広帯域発光装置10によれば、幅広い帯域の光を放射できる。
【0041】
広帯域発光装置10から放射される光は、固体光源14の発光スペクトル領域から1500nmまでの範囲が連続スペクトルになっているのが好適である。ここで、「連続スペクトルになっている」とは、固体光源14の発光スペクトル領域から1500nmまでの範囲のいずれの波長においても光の強度がゼロになっていないことを意味する。
【0042】
なお、「1500nm」までが好適である理由は以下の通りである。一般的にハロゲンランプで校正される分光器の場合、340nm付近から1200nm付近に波長感度を持つものが多く、蛍光体の発光スペクトル曲線は頂点からガウス曲線を描くように両端に向かって低下していく。1200nmを測定するためには1200nmまでではなく、それ以上の波長まで発光していなければならない。1500nmまで発光していれば、1200nmの光強度は測定に十分な光量となるからである。
【0043】
また、広帯域発光装置10から放射される光は、固体光源14の発光スペクトル領域から1200nmまでの範囲が連続スペクトルになっているのがより好適である。
【0044】
なお、「1200nm」までが好適である理由は以下の通りである。一般的に可視光のみを測定する分光器の場合、340nm付近から900nm付近に波長感度を持つものが多く、蛍光体の発光スペクトル曲線は頂点からガウス曲線を描くように両端に向かって低下していく。900nmを測定するためには900nmまでではなく、それ以上の波長まで発光していなければならない。1200nmまで発光していれば、900nmの光強度は測定に十分な光量となるからである。
【0045】
また、近赤外蛍光体16が固体光源14の周りにおいて基板12の表面50に直に接するように配置されているので、固体光源14からの光に対して大きなストークスシフトを実現して近赤外蛍光体16が発熱しても、図3に示すように、当該近赤外蛍光体16から基板12に対する放熱量が大きいことから、近赤外蛍光体16自体が高温になるのを回避することができる。なお、図3における「HT」は、近赤外蛍光体16からの放熱を示す。
【0046】
(変形例1)
上述した実施形態では、近赤外蛍光体16が固体光源14の周囲に隣接して当該固体光源14を囲むように配置されていたが、固体光源14に対する近赤外蛍光体16の位置関係はこれに限定されるものではなく、例えば、固体光源14と近赤外蛍光体16との間に第三の部材を介在させて、近赤外蛍光体16が固体光源14に隣接しないようにしてもよい。また、近赤外蛍光体16が固体光源14の周囲を囲むことなく、単に、近赤外蛍光体16が固体光源14の近傍に配置されるだけであってもよい。
【0047】
(変形例2)
上述した実施形態では、1種類の可視光蛍光体18を固体光源14の上面22から近赤外蛍光体16の上面54にかけて配設するようにしていたが、これに変えて、図4に示すように、例えばそれぞれが異なる可視光を放射する3種類の領域を有する可視光蛍光体18を使用してもよい。
【0048】
図4に示す例では、緑色の可視光を放射する可視光蛍光粒子26Gを含む可視光蛍光体18Gと、赤色の可視光を放射する可視光蛍光粒子26Rを含む可視光蛍光体18Rと、青色の可視光を放射する可視光蛍光粒子26Bを含む可視光蛍光体18Bとが使用されており、可視光蛍光体18Rは固体光源14の上面22全体と近赤外蛍光体16の上面54の一部を覆うようになっている。また、可視光蛍光体18Gおよび可視光蛍光体18Bは、それぞれ近赤外蛍光体16の上面54の残部を覆うようになっている。なお、図4では互いに異なる種類の可視光蛍光粒子(26G、26Rおよび26B)を含む可視光蛍光体(18G、18Rおよび18B)が別々に分けて配置されているが、図5に示すように、ひとつの可視光蛍光体18内に複数種類の可視光蛍光粒子(例えば、26G、26Rおよび26B)を混合して配置してもよい。
【0049】
もちろん、どの領域にどのような色の可視光を放射する可視光蛍光体18を配置するかについて特に制限はない。
【0050】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0051】
10…広帯域発光装置、12…基板、14…固体光源、16…近赤外蛍光体、18…可視光蛍光体、20…壁部材
22…(固体光源14の)上面、24…蛍光粒子、26…可視光蛍光粒子、
50…(基板12の)表面、52…(基板12の)裏面、54…(近赤外蛍光体16の)上面
図1
図2
図3
図4
図5