IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジヤトコ株式会社の特許一覧

特許7455486電動オイルポンプの配置構造、および動力伝達装置
<>
  • 特許-電動オイルポンプの配置構造、および動力伝達装置 図1
  • 特許-電動オイルポンプの配置構造、および動力伝達装置 図2
  • 特許-電動オイルポンプの配置構造、および動力伝達装置 図3
  • 特許-電動オイルポンプの配置構造、および動力伝達装置 図4
  • 特許-電動オイルポンプの配置構造、および動力伝達装置 図5
  • 特許-電動オイルポンプの配置構造、および動力伝達装置 図6
  • 特許-電動オイルポンプの配置構造、および動力伝達装置 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-15
(45)【発行日】2024-03-26
(54)【発明の名称】電動オイルポンプの配置構造、および動力伝達装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 6/36 20071001AFI20240318BHJP
   B60K 6/405 20071001ALI20240318BHJP
   B60K 6/48 20071001ALI20240318BHJP
   B60K 6/543 20071001ALI20240318BHJP
   F04C 2/08 20060101ALI20240318BHJP
   F16H 57/04 20100101ALI20240318BHJP
   F16H 59/72 20060101ALI20240318BHJP
   F16H 61/00 20060101ALI20240318BHJP
【FI】
B60K6/36
B60K6/405
B60K6/48
B60K6/543
F04C2/08 ZHV
F16H57/04 G
F16H59/72
F16H61/00
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020189079
(22)【出願日】2020-11-13
(65)【公開番号】P2022078412
(43)【公開日】2022-05-25
【審査請求日】2023-06-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000231350
【氏名又は名称】ジヤトコ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004141
【氏名又は名称】弁理士法人紀尾井坂テーミス
(74)【代理人】
【識別番号】100148301
【弁理士】
【氏名又は名称】竹原 尚彦
(74)【代理人】
【識別番号】100176991
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 由布子
(74)【代理人】
【識別番号】100217696
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 英行
(72)【発明者】
【氏名】川添 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】小林 孝祐
(72)【発明者】
【氏名】立脇 敬一
【審査官】佐々木 淳
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-157773(JP,A)
【文献】国際公開第2018/181946(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0093258(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 6/20- 6/547
F04C 2/08
F16H 57/04
F16H 59/72
F16H 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動オイルポンプと、
前記電動オイルポンプから供給されるオイルを調圧するコントロールバルブユニットと、
ケースと、
前記ケースに設けられた隔離室と、を有し、
前記電動オイルポンプを前記隔離室内に配置し、
前記電動オイルポンプを、前記コントロールバルブユニットから排出されるオイルに油没させ、
前記コントロールバルブユニットは、前記電動オイルポンプと共に、前記隔離室に配置されている、電動オイルポンプの配置構造。
【請求項2】
電動オイルポンプと、
前記電動オイルポンプから供給されるオイルを調圧するコントロールバルブユニットと、
ケースと、
前記ケースに設けられた隔離室と、を有し、
前記電動オイルポンプを前記隔離室内に配置し、
前記電動オイルポンプを、前記コントロールバルブユニットから排出されるオイルに油没させ、
前記ケースでは、前記隔離室と、動力伝達機構の収容室とが、壁部を間に挟んで隣接しており、
前記壁部には、前記隔離室と前記収容室とを連通させる連通孔が設けられており、
前記連通孔は、前記ケースの設置状態を基準とした鉛直線方向で、前記電動オイルポンプの基盤部よりも上側に位置している、電動オイルポンプの配置構造。
【請求項3】
電動オイルポンプと、
前記電動オイルポンプから供給されるオイルを調圧するコントロールバルブユニットと、
ケースと、
前記ケースに設けられた隔離室と、を有し、
前記電動オイルポンプを前記隔離室内に配置し、
前記電動オイルポンプを、前記コントロールバルブユニットから排出されるオイルに油没させ、
オイルクーラを備え、
前記オイルクーラは、前記コントロールバルブユニットに供給されるオイルを冷却する、電動オイルポンプの配置構造。
【請求項4】
請求項において、
前記コントロールバルブユニット内には、調圧弁を備えた油圧制御回路が設けられており、前記隔離室には、前記調圧弁のドレンオイルが排出される、電動オイルポンプの配置構造。
【請求項5】
請求項1、請求項3、請求項4のいずれか一項において、
前記ケースでは、前記隔離室と、動力伝達機構の収容室とが、壁部を間に挟んで隣接しており、
前記壁部には、前記隔離室と前記収容室とを連通させる連通孔が設けられており、
前記連通孔は、前記ケースの設置状態を基準とした鉛直線方向で、前記電動オイルポンプの基盤部よりも上側に位置している、電動オイルポンプの配置構造。
【請求項6】
請求項において、
オイルストレーナを備え、
前記オイルクーラは、前記オイルストレーナと前記コントロールバルブユニットを接続する油路上に設けられている、電動オイルポンプの配置構造。
【請求項7】
エンジンと電動機を動力源とするハイブリッド車両に搭載される動力伝達装置であって、
前記動力源から出力される駆動力を伝達する動力伝達機構と、
電動オイルポンプと、
前記電動オイルポンプから供給されるオイルを調圧するコントロールバルブユニットと、
前記動力伝達機構を収容するケースと、
前記ケースに設けられた隔離室と、を有し、
前記電動オイルポンプを前記隔離室内に配置し、
前記電動オイルポンプを、前記コントロールバルブユニットから排出されるオイルに油没させ
前記コントロールバルブユニットは、前記電動オイルポンプと共に、前記隔離室に配置されている、動力伝達装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動オイルポンプの配置構造、および動力伝達装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エンジンとモータを備えるハイブリッド車両が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-234854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の車両の走行状態には、モータの駆動力で走行する走行状態と、エンジンの駆動力で走行する走行状態がある。
この種の車両において、モータの駆動力で走行する走行状態の比率が高くなると、電動オイルポンプの稼動時間が長くなる。電動オイルポンプの稼動時間が長くなると、電動オイルポンプの発熱対策が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のある態様は、
電動オイルポンプと、
前記電動オイルポンプから供給されるオイルを調圧するコントロールバルブユニットと、
ケースと、
前記ケースに設けられた隔離室と、を有し、
前記電動オイルポンプを前記隔離室内に配置し、
前記電動オイルポンプを、前記コントロールバルブユニットから排出されるオイルに油没させ
前記コントロールバルブユニットは、前記電動オイルポンプと共に、前記隔離室に配置されている、電動オイルポンプの配置構造である。
【発明の効果】
【0006】
本発明のある態様によれば、電動オイルポンプの発熱対策を行える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】ハイブリッド車両の概略構成図である。
図2】ケースにおける隔離室と収容室の配置を説明する図である。
図3】隔離室におけるコントロールバルブユニットと電動オイルポンプの配置を説明する図である。
図4】隔離室におけるコントロールバルブユニットと電動オイルポンプの配置を説明する図である。
図5】電動オイルポンプの配置構造を説明する模式図である。
図6】変形例1にかかる電動オイルポンプの配置構造を説明する模式図である。
図7】変形例2にかかる電動オイルポンプの配置構造を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を、ハイブリッド車両1に適用した場合を例に挙げて説明する。
図1は、ハイブリッド車両1の概略構成図である。
【0009】
図1に示すように、ハイブリッド車両1は、エンジンEとモータMを駆動源として備える。
ハイブリッド車両1は、エンジンEの回転駆動力(駆動力)を変速する無段変速機2を有する。
無段変速機2では、エンジンEの回転駆動力が、トルクコンバータT/Cを介して変速機構20の入力軸21aに入力される。
トルクコンバータT/Cは、エンジンEと変速機構20との間での回転の伝達/非伝達を切り替えるクラッチとして機能する。
【0010】
変速機構20の入力軸21aでは、変速機構20とトルクコンバータT/Cとの間に、回転伝達機構3が設けられている。
回転伝達機構3は、入力軸21aと一体に回転する第1ギア31と、メカオイルポンプMOPの駆動軸と一体に回転する第2ギア32と、を有している。第1ギア31と第2ギア32は、回転伝達可能に噛合している。
【0011】
メカオイルポンプMOPは、ハイブリッド車両1がエンジンEの回転駆動力で走行する際に、回転伝達機構3を介して伝達される回転駆動力で駆動される。メカオイルポンプMOPが駆動されると、オイルパン19内のオイルOLが、オイルストレーナ67を介して吸引される。吸引されたオイルOLは、オイルクーラ68で冷却された後、コントロールバルブユニット60に供給される。
【0012】
無段変速機2は、電動オイルポンプEOPをさらに備える。
電動オイルポンプEOPは、ハイブリッド車両1がモータMの回転駆動力で走行する際に、図示しないバッテリから供給される電力で駆動される。
電動オイルポンプEOPが駆動されると、オイルパン19内のオイルOLが、オイルストレーナ67を介して吸引される。吸引されたオイルOLは、オイルクーラ68で冷却された後、コントロールバルブユニット60に供給される。
【0013】
コントロールバルブユニット60は、バルブボディ61、61の間に、セパレートプレート62を挟み込んだ基本構成を有する。
バルブボディ61では、セパレートプレート62との対向面に、油溝やバルブ溝が形成されている。セパレートプレート62には、当該セパレートプレート62を厚み方向に貫通する油孔が形成されている。
セパレートプレート62を間に挟んでバルブボディ61、61を組み付けると、コントロールバルブユニット60内部に、油圧制御回路65が形成される。
【0014】
油圧制御回路65は、調圧弁66を複数備えている。調圧弁66は、弁体を、バルブ溝の内部に移動可能に配置して構成される。
コントロールバルブユニット60に供給されたオイルOLは、油圧制御回路65の調圧弁66で所望の圧力に調圧される。調圧されたオイルOLは、無段変速機2、トルクコンバータT/C、そして後記するクラッチ機構CL1などに供給されて、無段変速機2の駆動、無段変速機2の構成要素の潤滑、クラッチ機構CL1の作動および潤滑に用いられる。
【0015】
調圧弁66では、調圧されたオイルOLの出力時に、余剰のオイルOLがドレンポート(図示せず)から排出される。コントロールバルブユニット60には、オイルOLの排出口が複数設けられている。調圧弁66のドレンポートから排出されたオイルOLは、コントロールバルブユニット60の排出口から、コントロールバルブユニット60の外部に排出される。
【0016】
無段変速機2の変速機構20は、調圧されたオイルOLの供給先の1つである。変速機構20は、プライマリプーリ21と、セカンダリプーリ22と、ベルト23と、を有する。ベルト23は、プライマリプーリ21とセカンダリプーリ22とに巻き掛けられている。
プライマリプーリ21とセカンダリプーリ22におけるベルト23の巻き掛け半径(接触半径)は、油圧制御回路65から供給される油圧により変更される。
変速機構20では、ベルト23の巻き掛け半径を変更することで、変速機構20における変速比が設定される。変速機構20では、プライマリプーリ21の入力軸21aに入力された回転駆動力が、所望の変速比で変速されて、セカンダリプーリ22の出力軸22aから出力される。
【0017】
セカンダリプーリ22の出力軸22aの回転は、クラッチ機構CL1を介して、差動装置4側に伝達される。
クラッチ機構CL1は、セカンダリプーリ22と差動装置4との間での回転の伝達/非伝達を切り替えるために設けられている。
クラッチ機構CL1は、油圧制御回路65から供給される油圧により、締結状態と解放状態の間で切り替えられる。
【0018】
クラッチ機構CL1が、締結状態にされると、セカンダリプーリ22の出力軸22aと、回転伝達軸25とが回転伝達可能に連結される。これにより、セカンダリプーリ22の出力回転が、回転伝達軸25を介して差動装置4側のカウンタ軸41に伝達される。
クラッチ機構CL1が、解放状態にされると、セカンダリプーリ22の出力軸22aと、回転伝達軸25との間での回転伝達が遮断される。
【0019】
差動装置4は、カウンタ軸41と、ファイナルギア43と、を有する。ファイナルギア43は、デフケース42に取り付けられており、カウンタ軸41側のギアに回転伝達可能に噛合している。
セカンダリプーリ22側から差動装置4に入力された回転は、カウンタ軸41とファイナルギア43とを介して、デフケース42に伝達される。
そして、最終的に、デフケース42と一体に回転する駆動軸SHを介して、駆動輪WHに伝達される。
【0020】
ファイナルギア43には、カウンタ軸5の第1ギア51がさらに噛合している。
カウンタ軸5は、モータMの駆動軸と一体回転可能である。カウンタ軸5は、モータMが駆動されると、モータMの回転駆動力(駆動力)で、軸線X5回りに回転する。
【0021】
無段変速機2は、制御装置70(図5参照)を有している。
制御装置70は、油圧制御回路65の調圧弁66および切替弁(図示せず)を制御して、変速機構20、トルクコンバータT/C、そしてクラッチ機構CL1の作動用の油圧を調圧する。さらに、制御装置70は、電動オイルポンプEOPの駆動/停止を制御する。
【0022】
図1に示すように、ハイブリッド車両1が少なくともエンジンEの駆動力で走行している際には、制御装置70は、クラッチ機構CL1を締結状態にする。さらに、制御装置70は、ハイブリッド車両1の走行状態に応じて、変速機構20の変速比を制御する。
【0023】
これにより、エンジンEの回転駆動力が、無段変速機2の変速機構20で所望の変速比で変速されたのち、クラッチ機構CL1を介して差動装置4に入力される。差動装置4に入力された回転は、デフケース42と一体に回転する駆動軸SHを介して、最終的に、駆動輪WHに伝達される。すなわち、ハイブリッド車両1は、エンジンEの回転駆動力で走行する。
【0024】
ハイブリッド車両1がモータMの駆動力で走行する際には、制御装置70は、クラッチ機構CL1を解放状態にする。これにより、セカンダリプーリ22の出力軸22aと、回転伝達軸25との回転伝達が遮断される。
この状態で、モータMが駆動されると、モータMの回転駆動力が、カウンタ軸5を介して、差動装置4に入力される。差動装置4に入力された回転は、デフケース42と一体に回転する駆動軸SHを介して、最終的に、駆動輪WHに伝達される。すなわち、ハイブリッド車両1は、モータMの回転駆動力で走行する。
【0025】
図2は、ケース10における収容室S1と隔離室S2の配置を説明する図である。
図3および図4は、隔離室S2におけるコントロールバルブユニット60と電動オイルポンプEOPの配置を説明する図である。
なお、図3では、ケース10を仮想線で模式的に示すと共に、ケース10の隔離室S2側を斜め上方から見た状態が示されている。
図4では、ケース10の隔離室S2を模式的に示すと共に、隔離室S2を開口方向から見た状態が示されている。なお、図4では、説明の便宜上、隔離室S2を囲む筒壁部12は、図3における面Aで筒壁部12を切断した断面として示している。
【0026】
図2に示すように、無段変速機2(動力伝達装置)ケース10では、周壁部11の内側に、動力伝達機構の収容室S1が形成されている。
ここで、本実施形態では、トルクコンバータT/C、変速機構20、クラッチ機構CL1、回転伝達軸25、カウンタ軸41、差動装置4、そしてカウンタ軸5が、無段変速機2の主たる構成要素である。これらのうち、変速機構20、クラッチ機構CL1、回転伝達軸25、カウンタ軸41、そして差動装置4が、周壁部11の内側に収容される。
なお、収容室S1は、単一の空間である必要はない。変速機構20の収容室、差動装置4およびカウンタ軸41の収容室というように、収容室S1の内部が複数に分かれていても良い。
【0027】
収容室S1では、プライマリプーリ21の回転軸X1と、セカンダリプーリ22の回転軸X2と、カウンタ軸41の回転軸X3と、差動装置4の回転軸X4と、が互いに平行となる位置関係に設定されている。
【0028】
ケース10の下部には、開口部110が設けられている。ここで、ケース10の下部とは、無段変速機2のハイブリッド車両1への搭載状態を基準とした鉛直線方向の下側に位置するケース10の領域を意味する。以下の説明においては、「下側」、「上側」と表記した場合には、無段変速機2のハイブリッド車両1への搭載状態を基準とした鉛直線方向の「下側」、「上側」をそれぞれ意味するものとする。
【0029】
ケース10の開口部110は、収容室S1の下部に位置しており、収容室S1の下部は開口している。ケース10の下部には、オイルパン19が固定されている。収容室S1の下部開口は、オイルパン19により塞がれている。
オイルパン19の内部には、オイルOL(流体)が貯留されている。
【0030】
オイルパン19に貯留されたオイルOLは、ケース10の下部に付設されたオイルストレーナ67の吸入口67aを介して、オイルポンプ(電動オイルポンプEOP、メカオイルポンプMOP)に吸引される。
吸引されたオイルOLは、オイルクーラ68で冷却された後、コントロールバルブユニット60内の油圧制御回路65(図1参照)に供給される。
【0031】
ケース10では、収容室S1に隣接して隔離室S2が設けられている。
ケース10において隔離室S2は、前記した回転軸X1~X4の径方向外側であって、収容室S1に対して水平線方向HLで隣接する位置に設けられている。
隔離室S2は、周壁部11の外周から水平線方向HLに延出する筒壁部12を有している。筒壁部12は、周壁部11の外側でケース10の外方を向いて開口している。
周壁部11における筒壁部12の内側に位置する領域は、隔離室S2と収容室S1とを区画する壁部111となっている。
【0032】
図3および図4に示すように、水平線方向HLから見て筒壁部12の開口は、略矩形形状を成している。図2に示すように、筒壁部12の先端には、シールリングSLが設けられている。
筒壁部12の先端には、カバー13が取り付けられており、筒壁部12の先端とカバー13との接合面は、シールリングSLにより隙間なく封止されている。
筒壁部12の内側の隔離室S2は、筒壁部12と、カバー13と、壁部111と、で構成される閉じられた空間である。隔離室S2は、収容室S1から隔離されている。
【0033】
図4に示すように、ケース10の外周には、オイルクーラ68が設けられている。ケース10の周壁部11においてオイルクーラ68は、筒壁部12に隣接する位置に設けられている。
隔離室S2の開口方向から見てオイルクーラ68の上辺681は、筒壁部12の上壁部121よりも上側に位置している。
【0034】
筒壁部12の内側では、オイルクーラ68側(図中、左側)の側壁部123の近傍に、電動オイルポンプEOPが設けられている。電動オイルポンプEOPは、駆動ユニット部EOP1と、基盤部EOP2とを一体に構成したものである。駆動ユニット部EOP1は、オイルOLを吸引して吐出する機構である。基盤部EOP2は、駆動ユニット部EOP1を駆動するための回路が形成された基板、基板に搭載された演算装置などで構成される。
隔離室S2内において電動オイルポンプEOPは、基盤部EOP2を下側にして配置されている。基盤部EOP2は、筒壁部12の下壁部122の上面に固定されている。
【0035】
電動オイルポンプEOPは、図示しないオイルOLの吸入口と、図示しないオイルOL排出口を有している。隔離室S2内において電動オイルポンプEOPは、オイルOLの吸入口と排出口を、ケース10内の油路125a、125bに、それぞれ連通させた位置に配置されている。
図2に示すように、油路125aは、オイルストレーナ67と電動オイルポンプEOPとを接続している。油路125bは、オイルクーラ68と電動オイルポンプEOPとを接続している。
【0036】
図3および図4に示すように、筒壁部12の内側には、コントロールバルブユニット60も格納されている。筒壁部12内の隔離室S2は、コントロールバルブユニット60と電動オイルポンプEOPを収容可能な最小の容積で形成されている。
ケース10における隔離室S2の部分は、前記した収容室S1よりも容積が小さくなっており、ケース10における他の部分よりも剛性が高くなっている。
これにより、電動オイルポンプEOPの駆動により生じた振動は、隔離室S2の部分(筒壁部12、カバー13、壁部111)の剛性が高いことに起因して、ケース10の全体に伝播し難くなっている。すなわち、電動オイルポンプEOPの駆動に起因するケース10の音振が抑制されるようになっている。
【0037】
図4に示すように、隔離室S2の開口方向から見てコントロールバルブユニット60の外形は、略L字形状を成している。コントロールバルブユニット60は、側壁部123側の下側に位置する電動オイルポンプEOPとの干渉を避けるために、長辺601、602を上壁部121と側壁部124に沿わせた向きで設けられている。
【0038】
コントロールバルブユニット60の長辺601側は、電動オイルポンプEOPの上側を水平線方向HLに横切って、側壁部123側に延びている。コントロールバルブユニット60は、長辺601に隣接する短辺603が、側壁部123の近傍に位置するように設けられている。
本実施形態では、オイルクーラ68で冷却されたオイルOLが、ケース10内に設けた油路125cを介して、コントロールバルブユニット60内の油圧制御回路65に供給される。
【0039】
前記したように、コントロールバルブユニット60の内部には調圧弁66が設けられており、コントロールバルブユニット60は、調圧弁66からドレンされたオイルOLの排出口を有している。そのため、コントロールバルブユニット60の排出口から排出されたオイルOLは、コントロールバルブユニット60を格納する隔離室S2内に排出される。
前記したように、隔離室S2は、収容室S1から区画された閉じられた空間である。よって、コントロールバルブユニット60から排出されたオイルOLは、隔離室S2内に貯留される。
【0040】
図2に示すように、隔離室S2と収容室S1とを区画する壁部111には、連通孔111aが設けられている。隔離室S2と収容室S1は、連通孔111aを介して連通している。隔離室S2内に貯留されたオイルOLは、連通孔111aの高さまで達すると、連通孔111aを介して収容室S1に流入できるようになっている。
【0041】
ここで、連通孔111aは、後述のとおり電動オイルポンプEOPのほぼ総てを、隔離室S2に貯留したオイルOLに油没させることができる高さに設けられる。そのため、隔離室S2に貯留したオイルOLの油面の高さは、オイルパン19に貯留されたオイルOLの油面の高さよりも高くなるように維持される。
【0042】
図4に示すように、電動オイルポンプEOPは、隔離室S2の下壁部122を基準として、高さh1を有している。連通孔111aは、隔離室S2の下壁部122から上側に高さh2離れた位置に設けられている。
鉛直線方向VLにおいて連通孔111aは、電動オイルポンプEOPの上端よりも僅かに低い位置に設けられている(h1>h2)。
【0043】
そのため、電動オイルポンプEOPのほぼ総てが、隔離室S2内に排出されたオイルOLに油没して、電動オイルポンプEOPは、隔離室S2内に貯留されたオイルOLとの熱交換で冷却されるようになっている。
なお、少なくともハイブリッド車両1の走行時には、コントロールバルブユニット60から隔離室S2内にオイルOLが順次排出される。電動オイルポンプEOPとの熱交換で温められたオイルは、連通孔111aから収容室S1側に順次排出される。よって、暖められたオイルOLの隔離室S2内での滞留を抑制できるようになっている。
【0044】
図5は、電動オイルポンプEOPの配置構造100を説明する模式図である。
図5に示すように、本実施形態では、電動オイルポンプEOPの配置構造100として、電動オイルポンプEOPを隔離室S2内に配置して、電動オイルポンプEOPを、コントロールバルブユニット60から排出されるオイルOLに油没させる構成を例示した。
【0045】
この配置構造100では、収容室S1と隔離室S2とを連通させる連通孔111aを、電動オイルポンプEOPの高さh1よりも僅かに低い位置に設けている。これにより、電動オイルポンプEOPの略総てが、隔離室S2に貯留されたオイルOLに油没する。
この配置構造100では、電動オイルポンプEOPが、隔離室S2内に貯留されたオイルOLとの熱交換で冷却されるので、電動オイルポンプEOPの発熱対策を適切に行える。
【0046】
図6は、変形例1にかかる電動オイルポンプEOPの配置構造100Aを説明する図である。
前記した配置構造100では、オイルクーラ68で冷却されたオイルOLが、油圧制御回路65に供給される構成を例示した。
【0047】
図6に示すように、オイルクーラ68が設けられていない電動オイルポンプEOPの配置構造100Aとしても良い。
この配置構造100Aの場合にも、電動オイルポンプEOPを、隔離室S2内に貯留されたオイルOLとの熱交換で冷却できるので、電動オイルポンプEOPの発熱対策を適切に行える。
【0048】
図7は、変形例2にかかる電動オイルポンプEOPの配置構造100Bを説明する図である。
前記した配置構造100では、収容室S1と隔離室S2とを連通させる連通孔111aを、電動オイルポンプEOPの高さh1よりも僅かに低い位置に設けて、電動オイルポンプEOPの略総てを、隔離室S2に貯留されたオイルOLに油没させる構成を例示した。
【0049】
図7に示すように、連通孔111aをより低い位置(高さh3)に設けて、電動オイルポンプEOPの少なくとも基盤部EOP2の部分が、隔離室S2に貯留されたオイルOLに油没するようにした電動オイルポンプEOPの配置構造100Bとしても良い。
【0050】
この配置構造100Bの場合には、電動オイルポンプEOPの少なくとも基盤部EOP2が、隔離室S2内に貯留されたオイルOLとの熱交換で冷却される。
さらに、配置構造100Bの場合には、配置構造100の場合よりも、ケース10内に充填するオイルOLの総量を減らすことができる。これにより、無段変速機2の総重量の増加を抑制できるので、無段変速機2を備えるハイブリッド車両1における燃費の改善が期待できる。
【0051】
なお、配置構造100Bにおいても、オイルクーラ68を省略しても良い。また、配置構造100、100Aにおいて、連通孔111aをより高い位置に設けて、電動オイルポンプEOPを、隔離室S2に貯留されたオイルOLに完全に油没させても良い。
さらに、配置構造100、100A、100Bにおいて、隔離室S2内に配置していたコントロールバルブユニット60を、収容室S1に配置してもよい。この場合には、コントロールバルブユニット60から排出されるオイルOLを隔離室S2に供給するための油路を、ケース10内に別途設けることで、前記した配置構造100、100A、100Bの場合と同様の効果を得ることができる。
【0052】
以上の通り、
(1)電動オイルポンプEOPの配置構造100は、
電動オイルポンプEOPと、
電動オイルポンプEOPから供給されるオイルOLを調圧するコントロールバルブユニット60と、
ケース10と、
ケース10に設けられた隔離室S2と、を有する。
電動オイルポンプEOPを隔離室S2内に配置し、隔離室S2内において電動オイルポンプEOPを、コントロールバルブユニット60から排出されるオイルOLに油没させた。
【0053】
このように構成すると、電動オイルポンプEOPが、隔離室S2内のオイルOLに油没しているので、電動オイルポンプEOPをオイルOLで冷却できる。
これにより、電動オイルポンプEOPの発熱対策を行える。
【0054】
(2)コントロールバルブユニット60は、電動オイルポンプEOPと共に隔離室S2に配置されている。
【0055】
このように構成すると、コントロールバルブユニット60から排出されるオイルOLを隔離室S2に供給するために、専用の油路を別途用意する必要が無い。
【0056】
(3)コントロールバルブユニット60内には、調圧弁66を備えた油圧制御回路65が設けられている。隔離室S2には、調圧弁66のドレンオイルが排出される。
【0057】
調圧弁66からドレンされたオイルOL(ドレンオイル)は、通常、そのままオイルパン19に戻される。ドレンされたオイルOLをオイルパン19に戻す前に、電動オイルポンプEOPの冷却に利用することで、ドレンされたオイルOLを有効に利用して、電動オイルポンプEOPの発熱対策を行える。
また、コントロールバルブユニット60に供給されるオイルOLは、オイルストレーナ67内のオイルフィルタで夾雑物が取り除かれたオイルOLである。そのため、調圧弁66からドレンされて、隔離室S2内に排出されるオイルOLは、夾雑物の含有量が少ない。
隔離室S2内に排出されるオイルOLに夾雑物が多く含まれていると、隔離室S2内に夾雑物が堆積する可能性がある。隔離室S2内に夾雑物が堆積すると、堆積した夾雑物の除去が必要になる場合がある。
夾雑物の含有量が少ないオイルOLを隔離室S2に供給することで、ケース10内で隔離された空間として隔離室S2を設けても、夾雑物の堆積に起因する問題の発生を好適に抑制できる。
【0058】
(4)ケース10では、隔離室S2と、動力伝達機構(変速機構20、差動装置4)の収容室S1とが、壁部111を間に挟んで隣接している。
壁部111には、隔離室S2と収容室S1とを連通させる連通孔111aが設けられている。
連通孔111aは、無段変速機2の設置状態を基準とした鉛直線方向VLで、電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2よりも上側に位置している。
【0059】
電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2は、熱の影響を最も受けやすい部品である。上記のように構成すると、電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2が、隔離室S2に貯留されたオイルOLに少なくとも油没するので、熱の影響を最も受けやすい基盤部EPO2を適切に冷却できる。
また、隔離室S2は、収容室S1から隔離された空間である。そして、隔離室S2内に配置された電動オイルポンプEOPは、隔離室S2を構成する壁(筒壁部12、カバー13、壁部111)で囲まれているので、剛性の高い空間に配置されている。
そのため、電動オイルポンプEOP自身の振動(自励振動)を抑制できる。
【0060】
(5)電動オイルポンプEOPは、駆動ユニット部EOP1と、基盤部EOP2とを一体に構成したものである。
隔離室S2内において電動オイルポンプEOPは、無段変速機2の設置状態を基準とした鉛直線方向VLで、基盤部EOP2を下側にして配置されている。
基盤部EOP2は、隔離室S2の底を構成する下壁部122の上面に固定されている。
連通孔111aは、無段変速機2の設置状態を基準とした鉛直線方向VLで、電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2が、隔離室Sに貯留されたオイルOLに油没する高さ位置に設けられている。
【0061】
このように構成すると、隔離室S2内に貯留されるオイルOLの量を抑えつつ、電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2を適切に冷却できる。
ケース10内に充填するオイルOLの総量を抑えることができると共に、無段変速機2の総重量の増加を抑制できる。
【0062】
(6)オイルクーラ68をさらに備える。
オイルクーラ68は、コントロールバルブユニット60に供給されるオイルOLを冷却する。
【0063】
このように構成すると、コントロールバルブユニット60に、冷却されたオイルOLを供給できる。これにより、隔離室S2内に排出されるオイルOLの温度を抑えることができる。
電動オイルポンプEOPの少なくとも基盤部EOP2は、熱の影響を受けやすい部品である。隔離室S2内に排出されるオイルOLの温度を抑えることで、電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2の発熱対策を適切に行える。
【0064】
(7)オイルストレーナ67を備える。
オイルストレーナ67は、収容室S1側のオイルパン19に貯留されたオイルOLの吸入口67aを有する。
オイルクーラ68は、オイルストレーナ67とコントロールバルブユニット60を接続する油路125上に設けられている。
オイルクーラ68とコントロールバルブユニット60とを繋ぐ油路上に発熱源が設けられていない。
【0065】
隔離室S2に貯留されるオイルOLは、電動オイルポンプEOPの少なくとも基盤部EOP2の冷却に用いられるので、高温にならないようにすることが好ましい。
上記のように構成すると、少なくともコントロールバルブユニット60に供給されるオイルOLの温度を低くすることができる。これにより、コントロールバルブユニット60から隔離室S2内に排出されるオイルOL(フロー油)の温度を低くすることができるので、電動オイルポンプEOPの発熱対策を適切に行える。
【0066】
なお、前記した配置構造100、100Bでは、オイルクーラ68を、電動オイルポンプEOPとコントロールバルブユニット60とを繋ぐ油路上に設けた場合を例示した。
オイルクーラ68は、コントロールバルブユニット60に供給されるオイルOLを冷却できる位置であれば、オイルストレーナ67とコントロールバルブユニット60とを繋ぐ油路上の何処に設けても良い。例えば、オイルクーラ68を、オイルストレーナ67と電動オイルポンプEOPとを繋ぐ油路上に設けても良い。
【0067】
(8)エンジンEとモータM(電動機)を動力源とするハイブリッド車両1に搭載される無段変速機2(動力伝達装置)は、
エンジンEから出力される駆動力を伝達する動力伝達機構(変速機構20、差動装置4)と、
ハイブリッド車両1がモータMの駆動力で走行する際に駆動される電動オイルポンプEOPと、
電動オイルポンプEOPから供給されるオイルOLを調圧するコントロールバルブユニット60と、
動力伝達機構を収容するケース10と、
ケース10に設けられた隔離室S2と、を有する。
電動オイルポンプEOPを隔離室S2内に配置し、隔離室S2内において電動オイルポンプEOPの少なくとも基盤部EOP2を、コントロールバルブユニット60から排出されるオイルOLに油没させた。
【0068】
このように構成すると、電動オイルポンプEOPの少なくとも基盤部EOP2が、隔離室S2内のオイルOLに油没しているので、電動オイルポンプEOPの少なくとも基盤部EOP2をオイルOLで冷却できる。
ハイブリッド車両1において、モータMの駆動力で走行する走行状態の比率が高くなると、メカオイルポンプMOPの稼動時間が短くなると共に、電動オイルポンプEOPの稼動時間が長くなる。上記のように構成すると、電動オイルポンプEOPの稼動時間が長くなっても、電動オイルポンプEOPを適切に冷却できる。これにより、電動オイルポンプEOPの発熱対策を適切に行える。
【0069】
(9)隔離室S2は、収容室S1から隔離された空間である。
隔離室S2内に配置された電動オイルポンプEOPは、隔離室S2を構成する壁(筒壁部12、カバー13、壁部111)で囲まれている。
【0070】
このように構成すると、電動オイルポンプEOPが、剛性の高い隔離室S2内に配置されているので、電動オイルポンプEOP自身の振動(自励振動)を抑制できる。
ケース10において、電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2を油没させる場合、レイアウトの制約条件が大きい。そのため、電動オイルポンプEOPを配置する場所によっては、電動オイルポンプEOPの振動や駆動音が好ましくない場合がある。
電動オイルポンプEOPを、閉じられた空間である隔離室S2に配置することで、電動オイルポンプEOPの発熱対策に加えて、電動オイルポンプEOPの振動および駆動音対策も行える。
【0071】
(10)隔離室S2と収容室S1とを区画する壁部111には、隔離室S2と収容室S1とを連通させる連通孔111aが設けられている。
隔離室S2内において電動オイルポンプEOPは、無段変速機2の設置状態を基準とした鉛直線方向VLで、基盤部EOP2を下側にして配置されている。
連通孔111aは、無段変速機2の設置状態を基準とした鉛直線方向VLで、電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2が、隔離室S2に貯留されたオイルOLに油没する高さ位置に設けられている。
【0072】
このように構成すると、隔離室S2内に貯留されるオイルOLの量を抑えつつ、電動オイルポンプEOPの基盤部EOP2を適切に冷却できる。
ケース10内に充填するオイルOLの総量を抑えることができると共に、無段変速機2の総重量の増加を抑制できる。
よって、無段変速機2を備えるハイブリッド車両1における燃費の改善が期待できる。
【0073】
なお、電動オイルポンプの配置構造100、100A、100Bを、エンジンEとモータMを駆動源とするハイブリッド車両1に適用した場合を例に挙げて説明をした。
例えば、モータを駆動源とする電気自動車であっても、油圧で作動する機構と、電動オイルポンプEOPを備える場合には、上記した電動オイルポンプの配置構造は適用可能である。
【0074】
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は、これら実施形態に示した態様のみに限定されるものではない。発明の技術的な思想の範囲内で、適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0075】
1 :ハイブリッド車両
2 :無段変速機(動力伝達装置)
4 :差動装置
5 :カウンタ軸
10 :ケース
11 :周壁部
12 :筒壁部
13 :カバー
19 :オイルパン
48 :オイルクーラ
60 :コントロールバルブユニット
65 :油圧制御回路
66 :調圧弁
67 :オイルストレーナ
68 :オイルクーラ
70 :制御装置
100、100A、100B :電動オイルポンプの配置構造
111 :壁部
111a :連通孔
125 :油路
E :エンジン
EOP :電動オイルポンプ
OL :オイル
S1 :収容室
S2 :隔離室
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7