(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-15
(45)【発行日】2024-03-26
(54)【発明の名称】コピーされたメッセージリストを提供する方法とシステム、および非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 51/04 20220101AFI20240318BHJP
【FI】
H04L51/04
(21)【出願番号】P 2019108787
(22)【出願日】2019-06-11
【審査請求日】2022-06-03
(31)【優先権主張番号】10-2018-0077476
(32)【優先日】2018-07-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】クォン スンホ
(72)【発明者】
【氏名】キム ウンヒョク
【審査官】鈴木 香苗
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-506791(JP,A)
【文献】特開2015-197813(JP,A)
【文献】特表2015-532745(JP,A)
【文献】特表2013-542522(JP,A)
【文献】特開2014-071616(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0069969(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0095673(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムが実行するメッセージ提供方法であって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成される少なくとも1つのプロセッサを含み、
当該メッセージ提供方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、メッセンジャーのチャットルームで選択された少なくとも1つのメッセージを
テキストフォーマット形態で記録する段階
チャットルームが特定されると、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記記録されたテキストフォーマット形態のメッセージを、前記特定されたチャットルームのメッセージ入力ウィンドウに貼り付ける段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記メッセージ入力ウィンドウに貼り付けられた前記記録された
テキストフォーマット形態のメッセージを、該当のメッセージと関連するデータ情報とともに前記特定されたチャットルームで送信する段階
を含み、
前記特定されたチャットルームに含まれるユーザ側のクライアントでは、前記記録されたメッセージが、前記データ情報に基づいて既存のメッセージスタイルで表示される、
メッセージ提供方法。
【請求項2】
前記記録する段階は、
前記メッセンジャーの会話内容が記録された会話データベースから前記選択された少なくとも1つのメッセージのデータ情報を読み込んで前記メモリに一時記録する段階
を含む、請求項1に記載のメッセージ提供方法。
【請求項3】
前記送信する段階は、
前記記録されたメッセージを送信するときに、前記メッセンジャーのメッセージ伝達プロトコルオブジェクトであるメッセージオブジェクトに、前記データ情報を含ませて送信する段階、
を含む、請求項1に記載のメッセージ提供方法。
【請求項4】
前記メッセージオブジェクトに、メッセージと関連するカスタムデータを含ませることができる拡張可能なデータ空間が割り当てられ、
前記送信する段階は、
前記記録されたメッセージのカスタムデータとして前記データ情報を前記データ空間に含ませて送信する、
請求項
3に記載のメッセージ提供方法。
【請求項5】
前記送信する段階は、
前記記録されたメッセージを既存のメッセージスタイルそのままで表示するために必要となるキー-値ペアリストに、前記データ情報をエンコードして前記メッセージオブジェクトに含ませて送信する、
請求項
3に記載のメッセージ提供方法。
【請求項6】
前記ユーザ側のクライアントでは、前記特定されたチャットルームで前記記録されたメッセージが受信されると、前記メッセージオブジェクトからメッセージリストを取得した後、前記取得したメッセージリストが表示される、
請求項
3に記載のメッセージ提供方法。
【請求項7】
前記ユーザ側のクライアントでは、前記特定されたチャットルームとは別の領域に前記取得したメッセージリストが表示される、
請求項
6に記載のメッセージ提供方法。
【請求項8】
前記ユーザ側のクライアントでは、前記特定されたチャットルームのリストビューに前記取得したメッセージリストが表示される、
請求項
6に記載のメッセージ提供方法。
【請求項9】
請求項1乃至
8のうちのいずれか一項に記載のメッセージ提供方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】
コンピュータシステムであって、
メモリ、および
前記メモリに通信可能に接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
メッセンジャーのチャットルームで選択された少なくとも1つのメッセージを
テキストフォーマット形態で記録
し、チャットルームが特定されると、前記記録されたテキストフォーマット形態のメッセージを、前記特定されたチャットルームのメッセージ入力ウィンドウに貼り付けるメッセージ記録部、および
前記メッセージ入力ウィンドウに貼り付けられた前記記録された
テキストフォーマット形態のメッセージを、該当のメッセージと関連するデータ情報とともに前記特定されたチャットルームで送信するメッセージ送信部
を備え、
前記特定されたチャットルームに含まれるユーザ側のクライアントでは、前記記録されたメッセージが、前記データ情報に基づいて既存のメッセージスタイルで表示される、
コンピュータシステム。
【請求項11】
前記メッセージ記録部は、
前記メッセンジャーの会話内容が記録された会話データベースから前記選択された少なくとも1つのメッセージのデータ情報を読み込んで前記メモリに一時記録する、
請求項
10に記載のコンピュータシステム。
【請求項12】
前記メッセージ送信部は、
前記記録されたメッセージを送信するときに、前記メッセンジャーのメッセージ伝達プロトコルオブジェクトであるメッセージオブジェクトに、前記データ情報を含ませて送信する、
請求項
10に記載のコンピュータシステム。
【請求項13】
前記メッセージオブジェクトにメッセージと関連するカスタムデータを含ませることができる拡張可能なデータ空間が割り当てられ、
前記メッセージ送信部は、
前記記録されたメッセージのカスタムデータとして前記データ情報を前記データ空間に含ませて送信する、
請求項
12に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記メッセージ送信部は、
前記記録されたメッセージを既存のメッセージスタイルそのままで表示するために必要となるキー-値ペアリストに、前記データ情報をエンコードして前記メッセージオブジェクトに含ませて送信する、
請求項
12に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記ユーザ側のクライアントでは、前記特定されたチャットルームで前記記録されたメッセージが受信されると、前記メッセージオブジェクトからメッセージリストを取得した後、前記取得したメッセージリストが表示される、
請求項
12に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記ユーザ側のクライアントでは、前記特定されたチャットルームとは別の領域に前記取得したメッセージリストが表示される、
請求項
15に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記ユーザ側のクライアントでは、前記特定されたチャットルームのリストビューに前記取得したメッセージリストが表示される、
請求項
15に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、コピーされたメッセージを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なコミュニケーションツールであるインスタントメッセンジャー(instant messenger)は、リアルタイムでメッセージやデータを送受信することができるソフトウェアであり、ユーザがメッセンジャー上で会話相手を登録すると、会話相手リストに登録された相手とリアルタイムでメッセージをやり取りすることができる。
【0003】
このようなメッセンジャー機能は、PCはもちろん、移動通信端末のモバイル環境でもその使用が一般化している。例えば、特許文献1には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャー同士にメッセンジャーサービスを提供することができるようにした、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャーサービスシステムおよび方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】韓国公開特許第10-2002-0074304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
チャットルームのメッセージをコピーして他のユーザに伝達するときに、コピーされたメッセージが既存のメッセージスタイルで示されるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
コンピュータシステムが実行するメッセージ提供方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成される少なくとも1つのプロセッサを含み、当該メッセージ提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、メッセンジャーのチャットルームで選択された少なくとも1つのメッセージを記録する段階、およびチャットルームが特定されると、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記記録されたメッセージを、該当のメッセージと関連するデータ情報とともに前記特定されたチャットルームで送信する段階を含み、前記特定されたチャットルームに含まれるユーザ側のクライアントでは、前記記録されたメッセージが、前記データ情報に基づいて既存のメッセージスタイルで表示される、メッセージ提供方法を提供する。
【0007】
一側面によると、前記記録する段階は、前記メッセンジャーの会話内容が記録された会話データベースから、前記選択された少なくとも1つのメッセージのデータ情報を読み込んで前記メモリに一時記録する段階を含んでよい。
【0008】
他の側面によると、前記記録する段階は、前記選択された少なくとも1つのメッセージのテキストフォーマット形態のメッセージを作成して記録する段階を含み、前記送信する段階は、前記特定されたチャットルームのメッセージ入力ウィンドウに前記記録されたテキストフォーマット形態のメッセージを貼り付ける段階を含んでよい。
【0009】
また他の側面によると、前記送信する段階は、前記記録されたメッセージを送信するときに、前記メッセンジャーのメッセージ伝達プロトコルオブジェクトであるメッセージオブジェクトに前記データ情報を含ませて送信する段階を含んでよい。
【0010】
また他の側面によると、前記メッセージオブジェクトに、メッセージと関連するカスタムデータを含ませることができる拡張可能なデータ空間が割り当てられ、前記送信する段階は、前記記録されたメッセージのカスタムデータとして前記データ情報を前記データ空間に含ませて送信してよい。
【0011】
また他の側面によると、前記送信する段階は、前記記録されたメッセージを既存のメッセージスタイルのままで表示するために必要となるキー(key)-値(value)ペアリストに、前記データ情報をエンコードして前記メッセージオブジェクトに含ませて送信してよい。
【0012】
また他の側面によると、前記ユーザ側のクライアントでは、前記特定されたチャットルームで前記記録されたメッセージが受信されると、前記メッセージオブジェクトからメッセージリストを取得した後、前記取得したメッセージリストが表示されてよい。
【0013】
また他の側面によると、前記ユーザ側のクライアントでは、前記特定されたチャットルームとは別の領域に前記取得したメッセージリストが表示されてよい。
【0014】
さらに他の側面によると、前記ユーザ側のクライアントでは、前記特定されたチャットルームのリストビューによって前記取得したメッセージリストが表示されてよい。
【0015】
前記メッセージ提供方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0016】
コンピュータシステムであって、メモリ、および前記メモリに通信可能に接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、メッセンジャーのチャットルームで選択された少なくとも1つのメッセージを記録するメッセージ記録部と、チャットルームが特定されると、前記記録されたメッセージを、該当のメッセージと関連するデータ情報とともに前記特定されたチャットルームで送信するメッセージ送信部とを備え、前記特定されたチャットルームに含まれるユーザ側のクライアントでは、前記記録されたメッセージが、前記データ情報に基づいて既存のメッセージスタイルで表示される、コンピュータシステムを提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の実施形態によると、チャットルームのメッセージをコピーして他のユーザに伝達するときに、コピーされたメッセージが既存のメッセージスタイルで示されるように処理することにより、コピーされたメッセージの文脈を簡単かつ便利に把握することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことができる構成要素の例を示したブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、電子機器が実行することができる方法の例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、電子機器が実行することができる方法の例を示したフローチャートである。
【
図6】本発明の一実施形態における、メッセージコピー過程を説明するための例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、メッセージコピー過程を説明するための例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、メッセージの貼り付け過程を説明するための例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、コピーされたメッセージのキー-値ペアリストの例を示した図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、メッセージ受信および表示過程を説明するための例示図である。
【
図11】本発明の一実施形態における、メッセージ受信および表示過程を説明するための例示図である。
【
図12】本発明の一実施形態における、メッセージ受信および表示過程を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
本発明の実施形態は、メッセンジャーのチャットルームでコピーされたメッセージリストを提供する技術に関する。
【0021】
本明細書において具体的に開示される事項などを含む実施形態は、チャットルームのメッセージをコピーして他のユーザに伝達するときに、コピーされたメッセージを既存のメッセージスタイルのままで示すことができ、これによって利便性や効率性などの側面において相当な長所を達成することができる。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、本発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0023】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することができる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0024】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことができる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0025】
サーバ150、160のそれぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続される複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続される複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、メッセンジャーサービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0026】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0027】
電子機器110およびサーバ150は、それぞれ、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされるアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0028】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードに従って受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0029】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードに従って生成した要求が、通信モジュール213の制御に従ってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御に従って提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことができる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0030】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を含んでよく、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことができる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0031】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、
図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンに含まれる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0032】
以下では、メッセンジャーのチャットルームでコピーされたメッセージリストを提供する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0033】
図3は、本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことができる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4および
図5は、本発明の一実施形態における、電子機器が実行することができる方法の例を示したフローチャートである。
【0034】
本実施形態に係る電子機器110には、コンピュータで実現されたメッセージ提供システムが構成されてよい。一例として、メッセージ提供システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されても、あるいは特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成されて、その特定のアプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよく、場合によっては、サーバ150との連動によってメッセンジャーサービスを提供してよい。
【0035】
電子機器110にインストールされたアプリケーションが提供する命令に基づき、電子機器110に実現されたメッセージ提供システムは、メッセージ提供方法を実行してよい。
図4および
図5に係るメッセージ提供方法を実行するために、電子機器110のプロセッサ212は、構成要素として、
図3に示すように、メッセージ記録部310、メッセージ送信部320、メッセージ受信部330、およびメッセージ表示部340を備えてよい。実施形態によっては、プロセッサ212の構成要素は、選択的にプロセッサ212に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によっては、プロセッサ212の構成要素は、プロセッサ212の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0036】
このようなプロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、
図4および
図5のメッセージ提供方法に含まれる段階410~段階430および段階510~段階530を実行するように電子機器110を制御してよい。例えば、プロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、メモリ211が含むオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0037】
ここで、プロセッサ212の構成要素は、電子機器110に記録されたプログラムコードが提供する命令(一例として、電子機器110で実行されたアプリケーションが提供する命令)に従ってプロセッサ212によって実行される、プロセッサ212の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、電子機器110がチャットルームで選択された一部のメッセージを記録するように上述した命令に従って電子機器110を制御するプロセッサ212の機能的表現として、メッセージ記録部310が利用されてよい。
【0038】
図4は、メッセージ送信側クライアントの動作を示した図であり、
図5は、メッセージ受信側クライアントの動作を示した図である。
【0039】
プロセッサ212は、電子機器110の制御と関連する命令がロードされたメモリ211から、必要な命令を読み取ってよい。この場合、読み取った命令は、以下で説明される段階410~段階430および段階510~段階530をプロセッサ212が実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0040】
図4のクライアント動作は、チャットルームで選択されたメッセージをクリップボードにコピーしてから貼り付けたときや、チャットルームでメッセージをドラッグなどによって選択した後、選択されたメッセージ伝達のためのメニューを操作したとき、チャットルームからメッセージを選択するためのモードとしてUX変更した後、伝達しようとするメッセージを選択したときなどのような多様な経路によって始まる。
【0041】
図4を参照すると、段階410において、メッセージ記録部310は、メッセンジャーのチャットルームで選択された少なくとも1つのメッセージをテキストフォーマットで記録することによって、メッセージコピーを実行することができる。ユーザは、他のユーザに伝達したいメッセージの会話内容がチャットルームにある場合、マウスのドラッグアクションや選択ツールメニューなどを利用して該当のメッセージを選択してよい。このとき、メッセージ記録部310は、選択されたメッセージを<発信時間|発信者|メッセージ内容>のようなテキストフォーマット形態で記録することができる。例えば、ユーザaとユーザbとのチャットルームにおいて、午後9時17分にユーザbが送ったメッセージ「こんにちは」が選択された場合、<21:17 ユーザb こんにちは>のようなテキストフォーマット形態で記録されてよい。特に、メッセージ記録部310は、メッセンジャーの全体の会話内容が記録された会話データベース(DB:database)から、選択されたメッセージのデータ情報を読み込み、メモリ211に記録することができる。メッセージのデータ情報とは、メッセージと関連するデータであって、チャットルーム識別情報、発信者情報、メッセージのコンテンツタイプ、メッセージ識別情報、発信時間、メッセージ内容、位置情報などを含んでよい。
【0042】
段階420において、メッセージ記録部310は、コピーされたメッセージを送信するチャットルームが特定されると、特定されたチャットルームのメッセージ入力ウィンドウに、段階410で記録されたテキストフォーマットのメッセージ、すなわち、コピーされたメッセージを貼り付けることができる。コピーされたメッセージは、メッセンジャーの他にも外部の他のプログラムにも貼り付け可能であり、チャットルームのメッセージ入力ウィンドウや外部のプログラムに貼り付ける場合、テキストフォーマット形態のメッセージがそのまま貼り付けられる。メッセージ記録部310は、メッセンジャーのチャットルームに貼り付けを実行する場合、段階410でメモリ211に記録されたデータ情報が存在するか確認してよい。メッセージをコピーした当時の記録内容とデータ情報とをペア(pair)にして記録するため、現在コピーされたメッセージとメモリ211に記録されたデータ情報とを比較することでデータが一致するかを判断してよい。メッセージ記録部310は、コピーされたメッセージがメモリ211に記録されたデータ情報と一致しない場合には貼り付けを実行せず、一致した場合に貼り付けを実行する。
【0043】
段階430において、メッセージ送信部320は、特定されたチャットルームのメッセージ入力ウィンドウにコピーされたメッセージの貼り付けが実行された状態で送信要求が入力されると、メッセージ入力ウィンドウに貼り付けられたメッセージを、該当のチャットルームに含まれるユーザの電子機器に送信することができる。このとき、該当のメッセージオブジェクトに、メモリ211に記録された少なくとも一部のデータ情報を含ませて送信することができる。一例として、メッセージ送信部320は、コピーされたメッセージがメモリ211に記録されたデータ情報と一致すれば、メモリ211に記録されたデータ情報を特定のフォーマットに圧縮エンコードし、該当のメッセージオブジェクトのカスタムデータ(custom data)空間に記録してよい。メッセージオブジェクトとは、メッセンジャーのメッセージ伝達プロトコルオブジェクトを意味するものであり、メッセージ伝達プロトコル内に各種カスタムデータを含ませることができる拡張可能なデータ空間としてcontentMetaData領域が割り当てられてよい。メッセージ送信部320は、コピーされたメッセージを送信するときに、該当のメッセージのデータ情報を、定められたフォーマットに圧縮エンコードし、メッセージオブジェクトのcontentMetaData領域に記録して送信してよい。このとき、contentMetaDataは、キー(key)および該当のキーと関連する値(value)で構成されたキー-値ペアリストからなり、各メッセージ別に1つのキー-値ペアとして圧縮エンコードしてデータを含ませてよい。contentMetaDataは、サーバ150とメッセンジャークライアントとの間に事前に定義されたメタデータの一種であって、メッセージに対して任意のデータをカスタムすることができるキー-値メニューとして活用されてよい。本発明では、メッセージオブジェクトのcontentMetaDataを、コピーされたメッセージを既存のメッセージスタイルそのままで表示するために必要なキー-値辞書として利用してよく、これによってコピーされたメッセージに対する拡張リストビュー機能を実現してよい。
【0044】
図5を参照すると、段階510において、メッセージ受信部330は、メッセンジャーのチャットルームでメッセージを受信すると、該当のメッセージオブジェクトに、所定のフォーマットのデータ情報が含まれているかどうかを判断することができる。言い換えれば、メッセージ受信部330は、受信したメッセージオブジェクトに、コピーされたメッセージのカスタムデータとして定義されたcontentMetaDataキー-値が存在するかどうかをチェックしてよい。
【0045】
段階520において、メッセージ受信部330は、受信したメッセージオブジェクトに所定のフォーマットのデータ情報が含まれていれば、そのメッセージを、コピーされたメッセージとして認識し、該当のメッセージオブジェクトから、コピーされたメッセージリストを取得することができる。メッセージ受信部330は、受信したメッセージオブジェクトに、コピーされたメッセージのカスタムデータとして定義されたcontentMetaDataキー-値が存在すれば、該当のメッセージオブジェクトをデコードして復元することができる。メッセージ受信部330は、キー-値ペアの個数の分だけ繰り返してデコードすることで、受信したメッセージオブジェクトから、コピーされたメッセージリストを取得することができる。
【0046】
段階530において、メッセージ表示部340は、コピーされたメッセージリストに対するユーザ要求が入力された場合、コピーされたメッセージリストを、各メッセージのデータ情報に基づいて既存のメッセージスタイルで表示することができる。言い換えれば、メッセージ表示部340は、コピーされたメッセージを表示するときに、チャットルームにメッセージが表示されるときに適用されていた既存のインタフェース要素、例えば吹き出しなどを、既存のスタイルそのままで適用してよい。メッセージ表示部340は、コピーされて伝達されたメッセージリストを、あたかもメッセンジャーの会話DBやサーバ150から読み込んで表示したように、該当のメッセージリストをリストビュー(listview)ウィンドウに伝達して画面上に示してよい。一例として、メッセージ表示部340は、メッセージを受信したチャットルームとは別のチャットルームやレイヤからコピーされたメッセージのリストビューを表示してよい。他の例として、メッセージ表示部340は、メッセージを受信したチャットルームのメッセージリストとして、コピーされたメッセージリストを表示してもよい。言い換えれば、メッセージ表示部340は、メッセージを受信したチャットルームのリストビュー内のリストビューとして、コピーされたメッセージリストを表示することも可能である。
【0047】
図6~
図7は、本発明の一実施形態における、メッセージコピー過程を説明するための例示図である。
【0048】
図6に示すように、ユーザは、チャットルーム600でドラッグアクションによって領域610を指定することにより、領域610内に含まれるメッセージを他のユーザに伝達しようとするメッセージとして選択してよい。
【0049】
上述では、ドラッグアクションによってメッセージを選択すると説明しているが、これに限定されることはなく、メッセンジャーで支援される選択ツールやメニュー、ジェスチャーなどによって、チャットルーム600に含まれるメッセージのうちから少なくとも1つのメッセージを選択してよい。
【0050】
図7を参照すると、メッセージ記録部310は、チャットルーム600から少なくとも1つのメッセージが選択された状態でユーザの要求(コピーや伝達などの要求)が入力された場合、選択されたメッセージのテキストフォーマット形態のメッセージ701を作成して記録すると同時に、メッセンジャーの会話DBに記録されたメッセージ別のデータ情報(チャットルーム識別情報、発信者情報、メッセージのコンテンツタイプ、メッセージ識別情報、発信時間、メッセージ内容、位置情報など)をメモリ211に一時記録してよい。
【0051】
図8は、本発明の一実施形態における、メッセージの貼り付け過程を説明するための例示図である。
【0052】
図8を参照すると、ユーザは、メッセンジャーのチャットルームのうち、コピーされたメッセージを伝達しようとするチャットルーム800を特定してよい。このとき、チャットルーム800は、メッセージを選択したチャットルーム600と同じチャットルームであっても、ユーザによって選択された他のチャットルームであってもよい。メッセージ記録部310は、コピーされたメッセージを送信するチャットルーム800が特定されると、特定されたチャットルーム800のメッセージ入力ウィンドウ820に、コピーされたテキストフォーマット形態のメッセージ701を貼り付けてよい。
【0053】
メッセンジャーのチャットルームの他に、メモ帳やドキュメントプログラムなどのように外部の他のプログラムにコピーされたメッセージを貼り付ける場合も同じように、コピーされたテキストフォーマット形態のメッセージ701を貼り付けてよい。
【0054】
メッセージ送信部320は、特定されたチャットルーム800のメッセージ入力ウィンドウ820にメッセージの貼り付けが実行された状態で送信要求が入力されると、メッセージ入力ウィンドウ820に貼り付けられたメッセージ701を、該当のチャットルーム800に含まれるユーザの電子機器に送信することになるが、このとき、該当のメッセージオブジェクトに、メモリ211に記録された少なくとも一部のデータ情報を含ませて送信してよい。
【0055】
メッセージ送信部320は、コピーされたメッセージとともに該当のメッセージのデータ情報を伝達するために、メッセンジャーのメッセージ伝達プロトコルオブジェクトであるメッセージオブジェクトでカスタムデータ空間として割り当てられたcontentMetaData領域を利用してよい。contentMetaDataはキー-値ペアリストで構成されてよく、メッセージ送信部320は、コピーされたメッセージを既存のメッセージスタイルのままで表示するために必要となるデータを、表1に示されるキーと該当のキーの値とで構成されたキー-値ペアとして含んでよい。
【0056】
【0057】
各メッセージのデータを示すMSGEXT_ITEM構文の例は表2のとおりであり、読点によって区分されたテキスト構文でなされてよい。
【0058】
【0059】
チャットルームでやり取りするメッセージは、テキストはもちろん、写真、動画、スタンプ(顔文字)、ファイル、連絡先、位置、スケジュールなどの多様なコンテンツで構成されてよく、各メッセージ別のMSGEXT_ITEM構文には、該当のメッセージのコンテンツに関する情報が含まれてよい。
【0060】
メッセージ送信部320は、メッセージデータを、キー-値ペアリストに圧縮エンコードし、メッセージオブジェクトのcontentMetaDataに含ませて伝達してよい。
【0061】
図6のチャットルーム600でコピーされたメッセージに対するcontentMetaDataは、
図9に示すように、MSGEXT_CHAT_IDとMSGEXT_COUNTを含み、メッセージ別のMSGEXT_ITEMを含んでよい。メッセージ送信部320は、1つのメッセージに、1つのペアからなるキー-値であるMSGEXT_ITEMを圧縮エンコードして伝達してよい。
【0062】
図10~
図12は、本発明の一実施形態におけるメッセージ受信および表示過程を説明するための例示図である。
【0063】
図10を参照すると、メッセージ受信部330は、メッセンジャーのチャットルーム1000でメッセージ1010を受信すると、受信したメッセージオブジェクトに、コピーされたメッセージのカスタムデータとして定義されたcontentMetaDataキー-値が存在するかどうかを確認し、存在する場合には、受信したメッセージ1010を、コピーされたメッセージであることを示す類型で表示してよい。例えば、メッセージ受信部330は、受信したメッセージ1010が、コピーされたメッセージであることを確認すると、該当のメッセージ1010に対してメッセージ拡張リストビューを提供するための「もっと見る」UI1011を含ませて提供してよい。
【0064】
メッセージ受信部330は、ユーザが「もっと見る」UI1011を選択した場合、メッセージオブジェクト内のcontentMetaDataキー-値をデコードして、コピーされたメッセージリストを取得してよい。このとき、メッセージ表示部340は、メッセージオブジェクトから取得した、コピーされたメッセージリストを、リストビューウィンドウに伝達して画面上に表示してよい。一例として、
図11に示すように、メッセージ表示部340は、ユーザがチャットルーム1000で受信したメッセージ1010に対して「もっと見る」UI1011を選択した場合、チャットルーム1000とは区分される別の領域1120に、コピーされたメッセージのリストビューを表示することができる。
【0065】
実施形態によっては、メッセージ受信部330は、メッセンジャーのチャットルーム1000でメッセージを受信した時点で、受信したメッセージがコピーされたメッセージであるかどうかを確認し、即時に該当のメッセージオブジェクトのcontentMetaDataキー-値をデコードしてコピーされたメッセージリストを取得してもよい。これにより、メッセージ表示部340は、
図12に示すように、該当のメッセージを受信したチャットルーム1000のリストビューに、コピーされたメッセージリストを直ぐに表示することが可能となる。
【0066】
このように、本発明の実施形態によると、チャットルームのメッセージをコピーして他のユーザに伝達するときに、コピーされたメッセージが既存のメッセージスタイルのままで示されるように処理することにより、コピーされたメッセージの文脈を簡単かつ便利に把握することができる。
【0067】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0068】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0069】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0070】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって代替されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0071】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0072】
212:プロセッサ
310:メッセージ記録部
320:メッセージ送信部
330:メッセージ受信部
340:メッセージ表示部