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特許7455590飲食注文システム、飲食注文端末、及び、飲食注文用プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-15
(45)【発行日】2024-03-26
(54)【発明の名称】飲食注文システム、飲食注文端末、及び、飲食注文用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20240318BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20240318BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20240318BHJP
【FI】
G07G1/12 361C
G07G1/01 301C
G07G1/00 301D
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020006385
(22)【出願日】2020-01-17
(65)【公開番号】P2021114118
(43)【公開日】2021-08-05
【審査請求日】2022-12-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000222624
【氏名又は名称】株式会社アルメックス
(74)【代理人】
【識別番号】100157118
【弁理士】
【氏名又は名称】南 義明
(72)【発明者】
【氏名】青木 和孝
(72)【発明者】
【氏名】武藤 恒明
【審査官】小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-123596(JP,A)
【文献】特開2013-171404(JP,A)
【文献】特開2011-039686(JP,A)
【文献】特開2002-342439(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00- 1/14
G06Q 50/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備え、
制御部は、カスタマイズ処理と、注文確定処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を表示部に表示させ、
注文確定処理は、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ、
カスタマイズ処理は、入力部から指定された複数の画像が所定関係にある場合、素材画像の組み合わせを禁止する、もしくは、素材画像の組み合わせを行うことを警告する
飲食注文システム。
【請求項2】
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備え、
制御部は、カスタマイズ処理と、注文確定処理と、配置変更処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を、第1の配置で表示部に表示させ、
注文確定処理は、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ、
配置変更処理は、注文確定処理で注文情報が確定されるまでの間に、素材指定処理で配置された素材画像を、第2の配置に変更して表示部に表示させ、
第1の配置、第2の配置は、素材画像の位置、もしくは、素材画像を重ねて表示するレイヤーの少なくとも一方が異なる
飲食注文システム。
【請求項3】
配置変更処理は、カスタマイズ処理の完了時、素材指定処理において、配置された素材画像を、第2の配置に変更して表示部に表示させる
請求項2に記載の飲食物注文システム。
【請求項4】
配置変更処理は、素材画像が第1の配置で表示された後、所定期間経過することで、第2の配置に変更して表示部に表示させる
請求項2または請求項3に記載の飲食物注文システム。
【請求項5】
配置変更処理は、素材画像が第1の配置で表示された後、入力部から次の素材画像が指定された場合、第2の配置に変更して表示部に表示させる
請求項2から請求項4の何れか1項に記載の飲食物注文システム。
【請求項6】
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備え、
制御部は、カスタマイズ処理と、画像変更処理と、注文確定処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を表示部に表示させ、
画像変更処理は、入力部から入力された決定操作に基づいて、カスタマイズ処理で表示されている複数の素材画像を、当該複数の素材画像に対応付けられている最終画像に差し替えて表示させ、
注文確定処理は、画像変更処理で行われた決定操作の後、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ
飲食注文システム。
【請求項7】
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備え、
制御部は、カスタマイズ処理と、注文確定処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を表示部に表示させ、
注文確定処理は、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ、
カスタマイズ処理は、入力部から指定された複数の画像が所定関係にある場合、素材画像の組み合わせを禁止する、もしくは、素材画像の組み合わせを行うことを警告する
飲食注文端末。
【請求項8】
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備え、
制御部は、カスタマイズ処理と、注文確定処理と、配置変更処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を、第1の配置で表示部に表示させ、
注文確定処理は、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ、
配置変更処理は、注文確定処理で注文情報が確定されるまでの間に、素材指定処理で配置された素材画像を、第2の配置に変更して表示部に表示させ、
第1の配置、第2の配置は、素材画像の位置、もしくは、素材画像を重ねて表示するレイヤーの少なくとも一方が異なる
飲食注文端末。
【請求項9】
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備え、
制御部は、カスタマイズ処理と、画像変更処理と、注文確定処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像表示部に表示させ、
画像変更処理は、入力部から入力された決定操作に基づいて、カスタマイズ処理で表示されている複数の素材画像を、当該複数の素材画像に対応付けられている最終画像に差し替えて表示させ、
注文確定処理は、画像変更処理で行われた決定操作の後、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ
飲食注文端末。
【請求項10】
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備えた情報処理装置で実行可能な飲食注文用プログラムであって、
カスタマイズ処理と、注文確定処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を表示部に表示させ、
注文確定処理は、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ、
カスタマイズ処理は、入力部から指定された複数の画像が所定関係にある場合、素材画像の組み合わせを禁止する、もしくは、素材画像の組み合わせを行うことを警告する
飲食注文用プログラム。
【請求項11】
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備えた情報処理装置で実行可能な飲食注文用プログラムであって、
カスタマイズ処理と、注文確定処理と、配置変更処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を、第1の配置で表示部に表示させ、
注文確定処理は、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ、
配置変更処理は、注文確定処理で注文情報が確定されるまでの間に、素材指定処理で配置された素材画像を、第2の配置に変更して表示部に表示させ、
第1の配置、第2の配置は、素材画像の位置、もしくは、素材画像を重ねて表示するレイヤーの少なくとも一方が異なる
飲食注文用プログラム。
【請求項12】
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備えた情報処理装置で実行可能な飲食注文用プログラムであって、
カスタマイズ処理と、画像変更処理と、注文確定処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を表示部に表示させ、
画像変更処理は、入力部から入力された決定操作に基づいて、カスタマイズ処理で表示されている複数の素材画像を、当該複数の素材画像に対応付けられている最終画像に差し替えて表示させ、
注文確定処理は、画像変更処理で行われた決定操作の後、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ
飲食注文用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レストラン、ファーストフード店などの飲食店において、飲食物(商品)を注文可能な飲食注文システム、飲食注文端末、及び、飲食物注文用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レストラン、居酒屋などの飲食店では、商品となる飲食物を顧客に選択させるため、紙媒体によるメニューが用いられていた。顧客はメニューに記載された飲食物を従業員に口頭で伝えることで、当該商品が行われる。
【0003】
現在、タブレット端末など各種携帯情報端末の高機能化に伴い、携帯情報端末を飲食注文端末として使用し、従業員に対する業務負担の軽減、経費の削減を図られている。特に、携帯情報端末の高画像化、タッチパネル機能を活かし、従来の紙媒体のメニュー同様に容易に注文を行うことが可能となっている。飲食店に来店した顧客は、自身で飲食注文端末を操作する、所謂セルフ操作にて、従業員を介すことなく飲食物を注文することが可能である。また、飲食注文端末は、従来から飲食店で利用されているPOSなどと連携することで会計の簡易化を図ることも可能である。
【0004】
特許文献1には、画像付きのメニューブックなどが注文入力端末に表示され、その中から注文するベースメニューを選択し、さらに、その料理に関連するトッピングの選択を促し、ベースメニューとトッピングを合わせた完成品のイメージを表示させる注文入力端末が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2002-342439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載される注文入力端末は、完成品のイメージを表示することとしているため、ベースメニューとトッピングの組み合わせ、全てについて完成品のイメージを記憶しておく必要がある。そのため、ベースメニューとトッピングの組み合わせが多くなると、完成品のイメージ数も増えることになる。したがって、多数の完成品のイメージを用意する手間がかかることになる。
【0007】
本発明は、飲食注文端末において、トッピング等、組み合わせを行う商品について、容易にその外観を表示することを可能とすることを1つの目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのため、本発明に係る飲食注文システムは、
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備え、
制御部は、カスタマイズ処理と、注文確定処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を表示部に表示させ、
注文確定処理は、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ、
カスタマイズ処理は、入力部から指定された複数の画像が所定関係にある場合、素材画像の組み合わせを禁止する、もしくは、素材画像の組み合わせを行うことを警告する。
また、本発明に係る飲食注文システムは、
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備え、
制御部は、カスタマイズ処理と、画像変更処理と、注文確定処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を表示部に表示させ、
画像変更処理は、入力部から入力された決定操作に基づいて、カスタマイズ処理で表示されている複数の素材画像を、当該複数の素材画像に対応付けられている最終画像に差し替えて表示させ、
注文確定処理は、画像変更処理で行われた決定操作の後、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させる。
【0010】
さらに本発明に係る飲食注文システムにおいて、
画像変更処理は、注文確定処理で確定された時点で指定されている複数の素材画像に対応付けられている最終画像が無い場合、注文確定処理で確定された時点で指定されている複数の素材画像を表示部に表示させる。
【0011】
また、本発明に係る飲食注文システムは、
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備え、
制御部は、カスタマイズ処理と、注文確定処理と、配置変更処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を、第1の配置で表示部に表示させ、
注文確定処理は、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ
配置変更処理は、注文確定処理で注文情報が確定されるまでの間に、素材指定処理で配置された素材画像を、第2の配置に変更して表示部に表示させ、
第1の配置、第2の配置は、素材画像の位置、もしくは、素材画像を重ねて表示するレイヤーの少なくとも一方が異なる。
【0012】
さらに本発明に係る飲食注文システムにおいて、
配置変更処理は、カスタマイズ処理の完了時、素材指定処理において、配置された素材画像を、第2の配置に変更して表示部に表示させる。
【0013】
さらに本発明に係る飲食注文システムにおいて、
配置変更処理は、素材画像が第1の配置で表示された後、所定期間経過することで、第2の配置に変更して表示部に表示させる。
【0014】
さらに本発明に係る飲食注文システムにおいて、
配置変更処理は、素材画像が第1の配置で表示された後、入力部から次の素材画像が指定された場合、第2の配置に変更して表示部に表示させる。
【0017】
また、本発明に係る飲食注文装置は、
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備え、
制御部は、カスタマイズ処理と、注文確定処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を表示部に表示させ、
注文確定処理は、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ、
カスタマイズ処理は、入力部から指定された複数の画像が所定関係にある場合、素材画像の組み合わせを禁止する、もしくは、素材画像の組み合わせを行うことを警告する。
また、本発明に係る飲食注文装置は、
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備え、
制御部は、カスタマイズ処理と、注文確定処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を、第1の配置で表示部に表示させ、
注文確定処理は、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ、
配置変更処理は、注文確定処理で注文情報が確定されるまでの間に、素材指定処理で配置された素材画像を、第2の配置に変更して表示部に表示させ、
第1の配置、第2の配置は、素材画像の位置、もしくは、素材画像を重ねて表示するレイヤーの少なくとも一方が異なる。
また、本発明に係る飲食注文装置は、
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備え、
制御部は、カスタマイズ処理と、画像変更処理と、注文確定処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像表示部に表示させ、
画像変更処理は、入力部から入力された決定操作に基づいて、カスタマイズ処理で表示されている複数の素材画像を、当該複数の素材画像に対応付けられている最終画像に差し替えて表示させ、
注文確定処理は、画像変更処理で行われた決定操作の後、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させる。
【0018】
また、本発明に係る飲食注文用プログラムは、
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備えた情報処理装置で実行可能な飲食注文用プログラムであって、
カスタマイズ処理と、注文確定処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を表示部に表示させ、
注文確定処理は、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ、
カスタマイズ処理は、入力部から指定された複数の画像が所定関係にある場合、素材画像の組み合わせを禁止する、もしくは、素材画像の組み合わせを行うことを警告する。
また、本発明に係る飲食注文用プログラムは、
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備えた情報処理装置で実行可能な飲食注文用プログラムであって、
カスタマイズ処理と、注文確定処理と、配置変更処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を、第1の配置で表示部に表示させ、
注文確定処理は、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させ、
配置変更処理は、注文確定処理で注文情報が確定されるまでの間に、素材指定処理で配置された素材画像を、第2の配置に変更して表示部に表示させ、
第1の配置、第2の配置は、素材画像の位置、もしくは、素材画像を重ねて表示するレイヤーの少なくとも一方が異なる。
また、本発明に係る飲食注文用プログラムは、
ユーザによる入力が可能な入力部と、表示部と、制御部と、を備えた情報処理装置で実行可能な飲食注文用プログラムであって、
カスタマイズ処理と、画像変更処理と、注文確定処理と、を実行可能とし、
カスタマイズ処理は、素材画像を組み合わせて構成可能なカスタマイズメニューを作成可能とし、入力部から指定された複数の素材画像を表示部に表示させ、
画像変更処理は、入力部から入力された決定操作に基づいて、カスタマイズ処理で表示されている複数の素材画像を、当該複数の素材画像に対応付けられている最終画像に差し替えて表示させ、
注文確定処理は、画像変更処理で行われた決定操作の後、入力部から入力された確定操作に基づいて、カスタマイズ処理で作成されたカスタマイズメニューに対応する注文情報を確定させる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る飲食注文システム、飲食注文端末、飲食注文用プログラムによれば、組み合わせを行う商品について、素材画像を組み合わせることで、容易にその外観を表示することが可能となる。また、素材が選択される毎に素材画像が表示されるため、顧客は素材画像により商品がカスタマイズされる様子を楽しむことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本実施形態の飲食注文システムの構成を示す図
図2】本実施形態の注文端末、充電台の構成を示すブロック図
図3】本実施形態の管理サーバー装置の構成を示すブロック図
図4】本実施形態の飲食注文システムのメイン処理を示すフロー図
図5】本実施形態で使用する各種情報のデータ構成を示す図
図6】本実施形態のオーダー処理を示すフロー図
図7】本実施形態のカスタマイズ処理(第1形態)を示すフロー図
図8】本実施形態で使用する素材画像の配置を説明するための図
図9】本実施形態の素材と最終画像の関係を示す対応テーブルを示す図
図10】本実施形態のトップ画面を示す図
図11】本実施形態のカスタマイズ選択画面を示す図
図12】本実施形態のカスタマイズ選択画面を示す図
図13】本実施形態のカスタマイズ選択画面を示す図
図14】本実施形態のカスタマイズ選択画面を示す図
図15】本実施形態のカスタマイズ選択画面を示す図
図16】本実施形態のカスタマイズ選択画面を示す図
図17】本実施形態のカスタマイズ決定画面を示す図
図18】本実施形態のカスタマイズ完成画面を示す図
図19】本実施形態のカスタマイズ完成時におけるカート欄を示す図
図20】本実施形態のカスタマイズ処理(第2形態)を示すフロー図
図21】本実施形態のカスタマイズ処理(第3形態)を示すフロー図
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係る飲食注文システムの構成を示す図である。この図は、ある飲食店の店内の様子を模式的に示した図である。飲食店は大きく分けて顧客に飲食物を提供する場となるフロアと、飲食物を調理する場となるキッチン(厨房)に分けられている。
【0022】
フロアには、飲食注文システムを統括して管理する管理サーバー装置1、各テーブルにおいて顧客が操作する注文端末3a~3d、従業員が携帯することで、受注処理、あるいは、注文状況などの各種情報を確認するためのハンディーターミナル9a、9bが設置される。この他、入店した顧客に対して予約、あるいは、入店待ち時間などを知らせるためのウェイティング端末6が設置されている。
【0023】
一方、キッチン(厨房)には、料理人に対して注文状況などを知らせるキッチン端末5、キッチンプリンター51が設置されている。注文端末3にて受けた注文情報は、このキッチン端末5、キッチンプリンター51に出力され、料理人は受注した商品を確認することが可能となっている。また、本実施形態では、登録端末52が配設されている。本実施形態の登録端末52は、注文端末3aと同じ、もしくは、同様の機能を有する携帯情報端末にて構成されているため、ブロック図などその詳細についての説明は注文端末3aを代用することとする。
【0024】
これら店内に設置された各種端末、装置は、LAN2、あるいは、アクセスポイント22にて有線、あるいは、無線により通信接続されている。この例では、管理サーバー装置1、キッチン端末5、キッチンプリンター51は、有線でネットワークに接続されている。また、注文端末3、ハンディーターミナル9、ウェイティング端末6は、アクセスポイント22を介して無線でネットワークに接続されている。
【0025】
さらに店舗内のネットワークはルーター21を介してインターネットに接続されており、インターネット上の各種サーバー装置と通信を行うことを可能としている。店舗内に設置された各種装置、端末は、このルーター21を介してインターネット上の各種サーバー装置と通信し、各種情報の送受信を行うことが可能となっている。
【0026】
図2は、本発明の実施形態に係る注文端末3、充電台4の構成を示すブロック図である。注文端末3は、制御手段として機能するCPU34a、ROM34b、RAM34c、画像処理部34d、音声処理部34eを有している。CPU34aは、ROM34bあるいはSSD35などの記憶手段に記憶されたプログラムに基づいて、注文端末3の処理全体を統括制御する。その際、一時的に生成されたデータなどはRAM34cに記憶される。
【0027】
画像処理部34dは、CPU34aで処理されたデータを画像に変換し、表示部32aに表示出力する。音声処理部34eは、CPU34aで処理されたデータを音声に変換し、スピーカーに音声出力する。
【0028】
本実施形態では、表示部32aとタッチパネル32bとでタッチパネルモニター32が構成されている。このタッチパネル32bは、表示部32aに表示されるアイコンやスイッチなどの各種オブジェクトに対応して、ユーザからの入力を受け付ける入力手段として機能する。注文端末3には、このタッチパネル32b以外にも機械的なスイッチなどの入力手段を設けることとしてもよい。タッチパネル32bからの入力情報は、インターフェイス37bを介してCPU34aに伝達される。
【0029】
SSD35(Solid State Drive)は、半導体メモリで構成され、注文端末3の記憶手段として機能する。SSD35には、注文端末3を動作させるために必要な各種プログラム情報、あるいは、画像(静止画、動画)、音声などの各種コンテンツなどを記憶する。記憶手段としては、SSD35以外に、ハードディスク等、他の形態の記憶手段を使用することも可能である。
【0030】
注文端末3は、外部からの情報を検出する手段として、撮像手段36a、NFCセンサー36b、照度センサー36cを備えている。撮像手段36aは、CCDなどで構成され、外部の様子を静止画、動画として取得することが可能である。この撮像手段36aを介して顧客の提示するクーポン券などを撮影、認識し、会計時における割引などに使用するなどのサービスに使用することが考えられる。NFCセンサー36bは、非接触でカード媒体、あるいは携帯情報端末と通信を行うためのセンサーである。このNFCセンサー36bを使用して顧客の会員情報(会員ID等)の読み取り、あるいは、顧客の所持する携帯情報端末に対する各種情報の提供を行うことが可能である。照度センサー36cは、表示部32aの輝度調整に使用されるセンサーである。この照度センサー36cで読み取った周囲の輝度に基づいて、表示部32aの輝度を調整することで、周囲環境に応じた見やすい画面を表示することが可能となる。
【0031】
本実施形態の注文端末3は、さらに無線通信部38を有している。この無線通信部38はアンテナ38aを備え、無線LAN規格による無線通信を可能としている。注文端末3は、図1に示されるアクセスポイント22と無線接続することで、LAN2にて構成されたネットワークに参加可能し、管理サーバー装置1、キッチン端末5などの各種装置、端末との接続、あるいは、ルーター21を介したインターネット接続を可能としている。
【0032】
この注文端末3は、バッテリー39を備え、外部電源に接続することなく単独での使用が可能である。このバッテリー39は、充電端子33と電源線Lpで接続されており、外部から供給される電源にて充電することが可能である。CPU34aは、バッテリー39の残量や、充電状況などを監視することが可能となっている。充電端子33は、充電台4(クレードル)側の給電端子42と電気的に接続することで、バッテリー39に対する充電が可能となっている。
【0033】
注文端末3を充電する充電台4は、DC変換部41を有している。このDC変換部41は、電源ライン43から供給される交流電源を、設定された電圧の直流電源に変換し、電源線Lpを介して給電端子42に供給する。
【0034】
図3は本発明の実施形態に係る管理サーバー装置1の構成を示すブロック図である。管理サーバー装置1は、飲食店の出入口付近等に設置され、管理者によって使用される装置である。本実施形態では、飲食注文システムを統括して管理する他、販売実績を集計するPOS端末、そして、会計やレシート(領収書)の発行などを行う会計端末としても機能する。この管理サーバー装置1は、通常のパーソナルコンピューターにて構成することが可能である。管理サーバー装置1は、制御部として、CPU11a、ROM11b、RAM11c、画像処理部11d、音声処理部11eを有する。画像処理部11dは、CPU11aで処理したデータを表示部17aに表示出力する。また、音声処理部11eは、CPU11aで処理したデータをスピーカーに音声出力する。
【0035】
また、管理サーバー装置1は、記憶手段としてHDD12(ハードディスク)を有している。記憶手段としてはHDD12以外に、SSD(Solid State Drive)など各種形態を採用することが可能である。HDD12には管理サーバー装置1の各種処理を実行するために必要なプログラムやデータを記憶する。
【0036】
通信部13は、管理サーバー装置1をLAN2に有線接続することで、管理サーバー装置1をネットワークに参加可能としている。管理サーバー装置1は、通信部13を介して、システム内の注文端末3、キッチン端末5、キッチンプリンター51、ウェイティング端末6、ハンディーターミナル9と通信可能としている。また、ルーター21を介してインターネットと各種通信を行うことも可能となっている。
【0037】
インターフェイス14には、キーボードやマウスなどの入力手段が接続可能となっている。管理者はこの入力手段を介して、管理サーバー装置1を操作する。また、本実施形態のインターフェイス14には、入力手段としてタッチパネル17bが接続されており、表示部17aとともにタッチパネルモニター17を構成している。管理者はこのタッチパネルモニター17によって、注文端末3と同様、タッチ入力を行うことが可能である。
【0038】
さらにインターフェイス14には、レシートプリンター16が接続されており、管理サーバー装置1にて処理した情報を印字出力することが可能となっている。管理サーバー装置1にて会計機能を行う場合には、このレシートプリンター16にてレシート(領収書)を印字することで顧客に手渡すことが可能となる。
【0039】
本実施形態では、管理サーバー装置1にWEBサーバーを設け、当該WEBサーバーにより、注文端末3に表示される各種情報を形成する。注文端末3では、WEBブラウザーを使用して、WEBサーバーで形成された各種情報をタッチパネルモニター32に表示する。このような形態により、注文端末3のプログラム構成を簡略化することが可能となる。そして、故障時の対応、プログラム更新等、各種メンテナンスは、WEBサーバーで集中管理することができるため、飲食注文システムにおけるメンテナンスの容易化を図ることも可能となる。
【0040】
では、このような飲食注文システムにおいて実行される各種処理について説明する。図4は、飲食注文システムにて実行されるメイン処理を示したフロー図である。このメイン処理は一人の顧客、あるいは、1つの顧客グループ(テーブル)に対して行われる一連の処理を示したものである。まず、店員により、空席のテーブルに対して顧客、あるいは、顧客グループが案内されると、従業員はハンディーターミナル9、あるいは、管理サーバー装置1に対して顧客に関する情報を入力する。S101における着席判定は、この顧客に関する情報入力に基づいて実行され、案内されたテーブルに設置された注文端末3は、S200以降の処理を開始する。
【0041】
本実施形態では、入店した顧客の着席が判定された後(S101:Yes)、顧客から注文端末3において商品の注文を受け付けるオーダー処理(S200)が開始される。なお、このオーダー処理(S200)は、注文端末3の記憶手段(SSD35など)に記憶されるプログラムで実行されるものであってもよいし、管理サーバー装置1の記憶手段(HDD12など)に記憶されるプログラムで実行であってもよい。あるいは、注文端末3側で記憶するプログラムと、管理サーバー装置1側で記憶するプログラムが連携して実行されるものであってもよい。このオーダー処理(S200)については、後で詳細に説明を行う。
【0042】
会計(顧客の退店)が指示された場合、会計処理(S102)が実行される。会計指示は顧客自身が注文端末3に対して入力することとしても、あるいは、従業員に退店する旨を伝え、従業員がハンディーターミナル9、あるいは、管理サーバー装置1に入力して行うこととしてもよい。会計処理(S102)では、オーダー処理(S200)で注文した商品の合計金額が算出され、顧客による支払い、並びに、レシートプリンター16によるレシート(領収書)の印刷が実行される。この会計処理(S102)の後、顧客によって使用されたテーブルは、バッシング待ち(清掃待ち)の状態となる(S103)。従業員によるテーブルの清掃が完了し、当該テーブルが次の顧客を受け入れ可能となった場合、ハンディーターミナル9、あるいは、管理サーバー装置1に対してバッシング完了指示が入力され、次の顧客(顧客グループ)に対する処理が再度開始される。
【0043】
本実施形態では、注文端末3、ハンディーターミナル9は、異なる装置を使用しているが、注文端末3をハンディーターミナル9と兼用できるようにすることも可能である。その場合、注文端末3に対して、特殊コマンドを入力する、あるいは、所定の操作を行う等で、当該注文端末3は、ハンディーターミナル9の機能に切り替えられ、ハンディーターミナル9として使用可能になる。このように、注文端末3に汎用性を持たせる、すなわち、注文端末3とハンディーターミナル9とを兼用可能とすることで、飲食注文システム内で使用される装置数を削減し、コストダウンを図ることが可能となる。
【0044】
では、本発明において特徴となるオーダー処理(S200)についてその詳細を説明する。図5は、飲食注文システムにおいて使用される各種データの構成を示した図であって、本発明の実施形態に係る店舗情報、顧客関連情報のデータ構成が示されている。これら店舗情報、顧客関連情報は、管理サーバー装置1の記憶手段(HDD12)で蓄積、管理される。
【0045】
店舗情報は、商品マスター情報、テーブル-端末情報、等を含んで構成されている。商品マスター情報は、飲食店で扱う商品について各種情報を規定した情報であって、本実施形態では、商品コード、商品名、単価などを含んで構成されている。テーブル-端末情報は、店舗内のどのテーブルにどの注文端末3が設置されているかを示す情報である。注文端末3の不良、故障などにより注文端末3を交換する必要がある場合は、このテーブル-端末情報を書き換えることで、新たに設置された注文端末3をテーブルに紐付けることが可能となっている。テーブル-端末情報の書き換えは、例えば、注文端末3の設置時に、注文端末3にテーブル番号などの識別情報を入力することで行うこと等によって行われる。
【0046】
顧客関連情報は、顧客の来店によって生成される情報であり、テーブル情報、注文履歴情報(注文情報)、等を含んで構成されている。テーブル情報は、顧客の来店時、従業員のハンディーターミナル9、管理サーバー装置1の操作によって入力される情報であり、顧客(顧客グループ)に関する情報で構成される。入店コードは、顧客(顧客グループ)毎に割り振られる識別情報であって、顧客(顧客グループ)毎に加算されるシリアル番号などにて構成される。テーブルコードは顧客が着席したテーブルを示す識別情報である。入店日時は、顧客(顧客グループ)の入店した日時であって、テーブル情報を作成した際の日時が自動入力される。この他、オプション情報として、顧客(顧客グループ)の人数、あるいは、顧客(顧客グループ)の性別、年齢(年齢層)などの顧客属性を含めることとしてもよい。このようなオプション情報は、従業員による目視確認に基づき判断され、ハンディーターミナル9、管理サーバー装置1に対して入力される。
【0047】
注文履歴情報(注文情報)は、テーブルに着席した顧客によって注文端末3から送信され、管理サーバー装置1に記憶された情報である。ここでは、注文端末3から送信された情報を注文情報、管理サーバー装置1に記憶された情報を注文履歴情報と呼んでいるが、その内容は同等のものである。この注文履歴情報(注文情報)は、注文した各商品について商品コード、数量、注文日時が含まれている。また、入店コードが合わせて記憶されており、商品マスター情報とつき合わせることで、入店コード毎、すなわち、顧客(顧客グループ)毎の合計額を算出し、会計処理を行うことが可能となっている。
【0048】
図6は、本発明の実施形態に係るオーダー処理を示すフロー図である。このオーダー処理(S200)では、商品マスター情報に登録されている商品を基本として注文することが可能である。オーダー処理(S200)が開始されると、商品マスター情報に登録されている商品についてメニュー表示が実行される(S201)。図10には、注文端末3のタッチパネルモニター32に表示されたオーダー画面(トップ画面)が示されている。本実施形態のオーダーは、商品毎の種別毎に階層化されており、多くの商品の中から選択することが可能となっている。そのため、画面左側には種別を選択するためのボタン81b~81gが設けられている。顧客はこのボタン81b~81gの中から所望の種別を選択して、当該種別に属する商品を選択することができる。
【0049】
メニュー表示に基づいて商品が選択された場合(S203:Yes)、選択された商品は一旦、カートに格納される(S205)。その後、注文端末3で商品の注文が確定された場合(S206:Yes)、カートに格納している商品を注文商品として確定し、注文情報としてネットワークに送信する(S207)。注文情報には、商品コード、数量、入店コード、注文日時が含まれている。ネットワークに送信された注文情報は、管理サーバー装置1に注文履歴情報として蓄積されるとともに、キッチン端末5、キッチンプリンター51などに送信され、調理、配膳のために使用される。
【0050】
一方、注文端末3において、顧客による会計指示(退席指示ともいう)操作が行われた場合(S202:Yes)、オーダー処理(S200)を抜け、図4のメイン処理中の会計処理(S102)へと移行する。会計処理(S102)は、注文商品の合計額を計算する処理であり、注文履歴情報に基づき実行される。会計処理(S102)で計算された合計額は、管理サーバー装置1に表示される。従業員は、顧客に対して表示される合計額の支払を要求する。
【0051】
また、本実施形態のオーダー処理(S200)では、カスタマイズ可能な商品を取り扱うこととしている。カスタマイズ可能な商品とは、ユーザー(顧客)による様々なオプションを選択することが可能な商品であって、例えば、ハンバーグに乗せるトッピングの選択等がある。そのため、オーダー処理(S200)では、、選択された商品がカスタマイズ可能な商品である場合(S204:Yes)、カスタマイズ処理(S300)が実行される。
【0052】
図7は、本実施形態の第1の形態に係るカスタマイズ処理(S300)を示すフロー図である。図10に示されるトップ画面には、オーダーメイドディッシュと表記されたボタン81b、81hが設けられている。顧客は、このどちらか一方のボタン81b、81hを操作することで、商品のオーダーメイドを行う、すなわち、カスタマイズ処理(S300)へ移行する。
【0053】
カスタマイズ処理(S300)は、顧客により商品のトッピング等を選び、顧客自身によるカスタマイズ商品を作成する処理である。ここで、通常の商品であれば、商品の外観は一意に定まるため、メニュー画面等に商品の写真を表示することは容易である。一方、カスタマイズ商品の場合、顧客による操作により商品の外観は多様に異なることになる。そのため、本実施形態(第1形態)では、商品を形成する素材を素材画像として記憶しておき、素材画像を組み合わせることで、カスタマイズ商品の外観を形成することとしている。
【0054】
図8は、本実施形態で使用する素材画像の配置を説明するための図である。顧客の操作により選択された素材画像は1つのレイヤーに配置される。図8の第6層には、素材画像としてのパインが示されている。パインの素材画像の周囲は透過状態となっており、素材画像をレイヤー上で重ねて表示することで、素材画像が重なって表示される。その際、上層(例えば、第6層)にある素材画像は、下層にある(例えば、第5層)にある商品画像の上に表示されることになる。
【0055】
また、本実施形態では、XY座標上における素材画像の位置を変更することも可能となっている。したがって、同じ素材画像を表示するにあたり、素材画像の組み合わせによっては、素材画像の位置が異なる場合等において、素材画像の位置を変更(調整)し、実際の商品の外観に近づけることが可能となっている。
【0056】
図11は、本実施形態のカスタマイズ選択画面を示す図である。図10のトップ画面において、ボタン81b、81hの何れかが操作された場合、図11のカスタマイズ選択画面へと移行する。本実施形態のカスタマイズ選択画面では、サラダ、スープ、ごはんの他、メインディッシュとなるハンバーグについてカスタマイズを行うことが可能である。サラダ、ハンバーグ、スープ、ごはんについて、商品の外観、名称を示す表示欄82a~82dが設けられており、表示欄82a~82d内のボタン83a~83dを操作することで、それぞれについてカスタマイズを行うことが可能となっている。
【0057】
また、図11のカスタマイズ選択画面には、表示欄84aが設けられており、カスタマイズした商品の合計額、合計カロリー、合計塩分量が表示される。また、表示欄84aには、カスタマイズした商品をカートに入れるボタン84b、そして、カスタマイズした商品をリセット(削除)するためのボタン84cが設けられている。
【0058】
本実施形態では、メインディッシュであるハンバーグのカスタマイズについて説明を行う。図11のカスタマイズ選択画面において、ボタン83bが操作された場合、図12に示されるハンバーグ用のカスタマイズ選択画面へと遷移する。図12に示されるカスタマイズ選択画面では、ハンバーグの数、ソース、トッピングを選択することが可能となっている。そのため、ハンバーグの数、ソース、トッピングの選択状況を表示する欄94、95、96が設けられ、欄94、95、96内には、ハンバーグの数、ソース、トッピングの項目を選択するためのボタン94a、95a、96aが表示されている。
【0059】
また、画面中央には、選択された商品の素材画像を組み合わせた素材複合画像91aが表示される。図12に表示されている素材複合画像91aは、サラダとごはんが選択済みの状態であって、皿の素材画像の上に、選択されたサラダとご飯の素材画像を組み合わせた状態となっている。
【0060】
また、画面左下には、表示欄85kが設けられており、カスタマイズした商品(ハンバーグ)の合計額、合計カロリー、合計塩分量、アレルゲンが表示される。なお、アレルゲンは、アイコン表示の形態を採用している。「詳しくはこちら」部分をタッチ操作することで、アレルゲンの詳細を表示することが可能となっている。また、表示欄85k内には、ハンバーグのカスタマイズを決定するボタン85l、そして、カスタマイズ前の状態として図11のカスタマイズ選択画面に戻るためのリセットボタン85mが設けられている。
【0061】
図12のカスタマイズ選択画面において、ハンバーグの数を選択するためのボタン94aが操作された場合、図12のカスタマイズ選択画面が表示される。このカスタマイズ選択画面右側には、「+」「-」ボタンを含む表示欄85aが表示され、ユーザは、「+」「-」ボタンを操作することで、ハンバーグの数を選択することが可能である。図13には、ハンバーグを1個選んだときの画面状態が示されている。表示欄85aの左肩には、ハンバーグの数を示す数字「1」が表示される。また、表示欄94内には、ハンバーグが1個選択されたことを示す旨が表示される。さらに、素材複合画像91bには、ハンバーグの素材画像が追加表示される。「+」ボタンを操作する毎にハンバーグの数が追加されることになるが、素材複合画像91bには、追加した数のハンバーグの素材画像が表示される。
【0062】
なお、本実施形態では、素材複合画像91bに追加できるハンバーグの数が限られている。これは、実際の店舗での運用と同様である。実際の店舗では、プレートに追加できるハンバーグの数を超えた場合、別プレートでハンバーグを提供することとしている。したがって、素材複合画像は、実際に提供されるプレート同様の表示となる。なお、制限数を超えた場合は、別プレートを表示する、あるいは、制限数を超えたハンバーグは、別プレートで提供される旨をメッセージ表示することとしてもよい。
【0063】
ソースを選択するためのボタン96aが操作された場合、図14のカスタマイズ選択画面が表示される。このカスタマイズ選択画面右側には、「+」「-」ボタンを含む表示欄85b~85dが表示され、ユーザは、「+」「-」ボタンを操作することで、ソース、及び、ソースの数を選択することが可能である。図14には、カレーソースを1個選んだときの画面状態が示されている。表示欄85bの左肩には、注文数を示す数字「1」が表示される。また、表示欄96内には、カレーソースが1個選択されたことを示す旨が表示される。さらに、素材複合画像91cには、カレーソースの素材画像が追加表示される。「+」ボタンを操作する毎に選択したソースの数が追加されることになるが、素材複合画像91cにも、追加した数のソースの素材画像が表示される。
【0064】
トッピングを選択するためのボタン95aが操作された場合、図15のカスタマイズ選択画面が表示される。このカスタマイズ選択画面右側には、「+」「-」ボタンを含む表示欄85e~85jが表示され、ユーザは、「+」「-」ボタンを操作することで、トッピング、及び、トッピングの数を選択することが可能である。図15には、パインを1個選んだときの画面状態が示されている。表示欄85gの左肩には、注文数を示す数字「1」が表示される。また、表示欄95内には、パインが1個選択されたことを示す旨が表示される。さらに、素材複合画像91bには、パインの素材画像が追加表示される。「+」ボタンを操作する毎に選択したトッピングの数が追加されることになるが、素材複合画像91dにも、追加した数のトッピングの素材画像が表示される。
【0065】
このように、表示欄85a~85jに表示された「+」ボタンを操作することで、ハンバーグ、ソース、トッピング等の素材が追加される。なお、表示欄85a~85jに表示された「-」ボタンを操作することで、一度選択した素材の数を減らすことが可能である。また、表示欄85k内の合計額、合計カロリー、合計塩分量、アレルゲンは、素材が選択、削除される毎に変更される。
【0066】
本実施形態では、カスタマイズ選択画面において、合計額、合計カロリー、合計塩分量、アレルゲンを表示することで、ユーザにカスタマイズした商品の詳細を伝えることが可能となっている。この他、選択した商品のハラル対応、すなわち、イスラム教において許可された食材であるか否かを表示することとしてもよい。
【0067】
図7に示されるカスタマイズ処理において、ハンバーグの数、ソース、トッピングを選択するためのボタン85a~85jが操作された場合(S301:301)、選択された素材が、既に選択された素材と所定関係にあるか否かが判定される(S303)。飲食物に使用される素材では、排他的な関係となる素材が考えられる。例えば、ボタン85b、85cで選択可能なカレーソースと、ボタン85jで選択可能なおろししそが排他的な関係の一例である。本実施形態では、選択された素材が、既に選択された素材と所定関係(排他的な関係)にある場合(S305:Yes)、タッチモニター82上に禁止メッセージを表示し、素材の選択を行うことができないようにしている(S305)。外国人観光客等、日本の食事に不慣れな顧客であっても、通常行わない素材の組み合わせを選択することが抑制される。なお、禁止メッセージには、選択された素材が、どの素材と所定関係(排他的な関係)にあるかも表示してもよい。顧客は、素材が選択できなかった理由を知ることが可能であり、素材を再選択することが可能となる。また、本実施形態では、所定の素材の組み合わせを行うことができないようにしているが、メッセージを表示する、通知音を放音する等により、警告するのみとしてもよい。
【0068】
一方、選択された素材が、既に選択された素材と所定関係(排他的な関係)でない場合(S305:No)、素材複合画像91a上に新たな素材画像を追加して表示する(S304)。本実施形態では、追加される素材画像を最も上層のレイヤーに表示することとしている。最も上層のレイヤーで表示することで、ユーザである顧客は、自分が選択したトッピングが追加されたことを画面上で確認することが可能となる。例えば、実際の商品の外観上は、下層に位置する、すなわち、他のトッピング等の下に位置する場合、素材画像を実際の商品と同じように表示した場合、追加した素材画像が他の素材画像で視認できない、あるいは、視認し辛いことになる。本実施形態では、このような状況を避けるため、素材画像を、まず、最初に表示させる際には、追加された素材画像を最も上層のレイヤーで表示させることとしている。
【0069】
図13は、表示欄85aでハンバーグが追加された場合の状態であって、図12の素材複合画像91aの上に、レギュラーハンバーグの素材画像が追加表示されている。なお、レギュラーハンバーグの素材画像を追加表示する際、レギュラーハンバーグの素材画像を、図13の状態まで、縮小させながら表示することで、皿の上にレギュラーハンバーグを乗せるような効果を付けることとしてもよい。更に、レギュラーハンバーグの周囲にアニメーションの煙を付すことで、商品の料理工程を模擬した演出を行うことも可能となる。
【0070】
カスタマイズ処理において、S301~S306を繰り返し実行することで、素材を追加することが可能である。図14図16は、順に素材(トッピング)を追加した場合のカスタマイズ選択画面である。図14は、素材としてカレーソースが選択された状態である。素材複合画像91cは、図13の素材複合画像91bの上に、カレーソースの素材画像が追加表示されている。図15は、素材としてパインが選択された状態である。素材複合画像91dは、図14の素材複合画像91cの上に、パインの素材画像が追加表示されている。図16は、素材としてチーズが選択された状態である。素材複合画像91eは、図15の素材複合画像91dの上に、チーズの素材画像が追加表示されている。なお、それぞれの素材複合画像91c~91eを表示する際には、図13の場合と同様、追加表示する素材画像に応じた効果を行うこととしてもよい。注文する顧客は、自身が料理の盛り付けを行っているような感覚を得ることが可能となる。
【0071】
カスタマイズを終えた顧客は、表示欄85k内に設けられたボタン85lを操作することで、商品を確定する(S306:Yes)。商品が確定された場合、図17のカスタマイズ決定画面へと推移する。カスタマイズ決定画面には、これまでの操作でカスタマイズされた商品(サラダ、ハンバーグ、スープ、ごはん)が表示される。各商品について、表示欄86a~86dが設けられており、選択した素材の内容が表示されている。また、表示欄86a~86d内には、素材を選び直すためのボタン87a~87dが設けられている。また、カスタマイズ決定画面の下方には、表示欄88aが設けられており、選択した内容について、料金、カロリー、塩分量、アレルゲンが表示される。また、表示欄88a内には、商品をカートに入れるためのボタン88b、カスタマイズした商品を取り消すためのボタン88cが設けられている。
【0072】
ここで、図16のカスタマイズ選択画面では、複数の素材画像を組み合わせた素材複合画像91eを使用してカスタマイズした商品の外観を表示していた。このような素材複合画像91eは、素材画像を組み合わせた画像であるため、実際の商品の外観とは多少異なることが考えられる。そのため、本実施形態では、図17のカスタマイズ決定画面で表示されるカスタマイズされた商品について、実際の商品の画像に差し替えて表示することで、実際の商品の外観を顧客に確認させることを可能としている。図17に表示されている最終画像92は、素材画像の組み合わせではなく、レギュラーハンバーグ、カレーソース、チーズ、パインが選択された場合における最終画像となっている。
【0073】
図16図17で示される例において、図16の素材複合画像91eは、パインの上にチーズが乗った状態で表示されているが、図17の最終画像92では、チーズの上にパインが乗った、実際に提供される状態となっている。このように、素材複合画像91eに代えて、最終画像92を表示することで、注文する顧客は実際の外観を確認した上で注文することが可能となっている。
【0074】
図16のカスタマイズ選択画面において、ボタン85lが操作され、商品が確定された場合(S306:Yes)、選択された素材の組み合わせの最終画像の有無が判断される(S307)。図9には、本実施形態の素材と最終画像の関係を示す対応テーブルが示されている。対応テーブルには、サイズ、ソース、トッピングの組み合わせと、最終画像のファイル名の対応関係が記述されている。カスタマイズ処理では、対応テーブルに基づいて選択された素材の組み合わせに対応する最終画像の有無を判断する(S307)。最終画像がある場合(S307:Yes)、最終画像が取得され、素材複合画像を最終画像に変更して表示する(S309)。図16の例では、最終画像92として、カレーソース:1個、チーズ:1個、パイン:1個に対応する「0025.jpg」が使用される。
【0075】
図17のカスタマイズ決定画面において、ボタン88bが操作された場合、図18のカスタマイズ完成画面が所定時間表示される。その後、図19に示されるように、カスタマイズされた商品を格納したカート欄89が表示される。カート欄89には、カスタマイズされた商品を表示する表示欄89aが設けられている。表示欄89aには、数量表示欄89b、削除するためのボタン89d、カスタマイズされた商品を変更するためのボタン89dが設けられている。なお、ボタン89dが操作された場合には、図17のカスタマイズ決定画面に戻り、商品を再度、カスタマイズすることが可能となる。また、カート欄89には、注文を確定するためのボタン89d、さらに注文を続けるためのボタン89eが設けられている。ボタン89dが操作された場合、すなわち、図6のオーダー処理において、注文が確定された場合(S206:Yes)、注文情報が送信される(S207)。一方、ボタン89eが操作された場合(S206:No)、図10のトップ画面に戻る等、メニュー表示が行われ(S201)、注文操作が継続して行われる。
【0076】
以上、本実施形態の飲食注文システムについて、カスタマイズ処理(第1形態)を例にとり説明を行ったが、本実施形態の飲食注文システムによれば、素材を選択しながら、商品のカスタマイズを行うことが可能となる。その際、選択した素材に対応する素材画像に基づいて、素材複合画像を表示することで、顧客自らが料理の盛り付けを行っているような感覚で商品のカスタマイズを行うことが可能となる。
【0077】
カスタマイズ処理については、各種形態を採用することが可能である。以下に他の実施形態に係るカスタマイズ処理について説明する。
【0078】
図20は、本実施形態のカスタマイズ処理(第2形態)を示すフロー図である。第2形態のカスタマイズ処理について、第1形態と同じ部分については、その説明を省略する。図7のカスタマイズ処理(第1形態)における、S301、S302、S303、S305は、図20のカスタマイズ処理(第2形態)における、S311、S312、S313、S315にそれぞれ相当する。
【0079】
第2形態のカスタマイズ処理では、顧客の操作により素材が選択された場合(S311:Yes)、選択された素材に対応する素材画像の初期配置が取得される(S314)。ここで、素材画像の配置とは、図8で説明したように、XY座標軸における位置、そして、レイヤーの少なくとも1つを意味している。また、本実施形態では、素材の初期配置(あるいは、後で説明する最終配置)は予め定められている。なお、初期配置(あるいは、後で説明する最終配置)は、現在、選択している素材の組み合わせで変化する、すなわち、素材の組み合わせで予め定められているものであってもよい。
【0080】
そして、選択された素材に対応する素材画像を初期配置で表示する(S316)。顧客による素材の選択(S311)、素材画像の表示(S316)は、商品が確定される(S317)まで繰り返し実行され、第1形態と同様、素材複合画像が形成される。商品が確定された場合(S317:Yes)、選択された素材画像は、それに対応する最終配置を有するか否かが判定される(S318)。ここで、初期配置と最終配置とは、XY座標軸における位置、もしくは、レイヤーの少なくとも一方で異なるものとする。選択された各素材画像について、最終配置を有する(S318:Yes)素材画像については、その最終配置が取得される(S319)。そして、一方、選択された各素材画像について、最終配置を有さない(S318:No)素材画像については、最終配置は取得されず、初期配置のままで表示される。
【0081】
その後、取得した最終配置を使用して素材画像の配置を変更して素材複合画像が表示される(S320)。このように、第1形態のカスタマイズ処理では、最終画像を使用して実際に提供される商品の外観を表示していたのに対して、第2形態のカスタマイズ処理では、素材画像の配置を初期配置から最終配置に変更することで、実際に提供される商品の外観、あるいは、それに近い外観を表示することが可能となっている。
【0082】
図21は、本実施形態のカスタマイズ処理(第3形態)を示すフロー図である。第3形態のカスタマイズ処理について、第1形態と同じ部分については、その説明を省略する。図7のカスタマイズ処理(第1形態)における、S301、S302、S303、S305は、図21のカスタマイズ処理(第3形態)における、S331、S332、S333、S335に相当する。
【0083】
第3形態のカスタマイズ処理では、顧客の操作により素材が選択された場合(S331:Yes)、選択された素材に対応する素材画像の初期配置が取得される(S334)。素材の初期配置(最終配置)については、第2形態で使用したものと同義である。
【0084】
そして、選択された素材に対応する素材画像を初期配置で表示する(S336)。初期配置で素材画像を表示(S336)した後、所定時間の経過を待つ(S337)、所定時間経過後、選択された素材画像は、中間配置を有するか否かが判断される(S338)。ここで、素材画像の中間配置とは、XY座標軸における位置、そして、レイヤーの少なくとも1つを意味している。例えば、初期配置を、素材画像に対して予め定められた配置とし、中間配置を、既に選択された複数の素材画像の組み合わせに対応する配置とすることが考えられる。
【0085】
そして、中間配置が存在する場合(S338:Yes)、素材画像の中間配置を取得して、素材画像を中間配置に変更する(S340)。顧客による素材の選択(S331)、素材画像の初期配置での表示(S336)、素材画像の中間配置での表示は、商品が確定される(S341:Yes)まで繰り返し実行され、素材複合画像が表示される。顧客による素材の選択(S331)、素材画像の表示(S336)、素材画像の位置変更(S340)は、商品が確定される(S341:Yes)まで繰り返し実行され、第1形態と同様、素材複合画像が形成される。
【0086】
商品が確定された場合(S341:Yes)、これまでに選択された素材の組み合わせの最終画像の有無が判断される(S342)。この判断処理は、第1形態と同様であって、図9で説明した対応テーブルを使用して判断される。最終画像がある場合(S342:Yes)、最終画像が取得され、素材複合画像を最終画像に変更して表示する(S344)。このように第2形態では、まず、初期配置で素材画像を表示し、商品が確定するまでの期間において、中間配置に変更することとしている。このような形態により、例えば、初期配置では、選択された素材画像がよく見える位置に配置し、中間配置で実際の配置に変更することで、顧客は、素材を選択した際に、選択した素材画像を目視で確認することが容易となる。また、素材複合画像を最終画像に変更することで、注文する商品の実際の外観を容易に確認することが可能となる。
【0087】
以上、各種形態のカスタマイズ処理について説明したが、第1形態(あるいは第3形態)における素材複合画像を最終画像に変更するタイミング、もしくは、第2形態における初期配置を最終配置に変更するタイミング、もしくは、第3形態における初期配置を中間配置に変更するタイミングは、顧客が素材を選択してから、商品を注文する、すなわち、図19のカート欄89に表示されるボタン89dを操作するまでの期間中、適宜タイミングで行うこととしてもよい。
【0088】
また、注文端末3のタッチパネルモニター32に表示する各種画像は、注文端末3において形成するものであってもよいし、あるいは、例えば、管理サーバー装置1等、注文端末3の外部で形成し、注文端末3に送信することで、注文端末3で表示されるものであってもよい。
【0089】
また、本実施形態では、顧客が着席するテーブルに設置された注文端末3を使用する形態としているが、注文端末としては、このような形態に限られるものではなく、例えば、食券の自動販売機(券売機)、あるいは、従業者が顧客と対面して操作するPOS装置、自動もしくは従業員が対面で操作する各種精算機であってもよい。これら自動販売機、POS装置、あるいは、精算機においても、顧客が商品の素材を選択することで、それに応じた素材画像が表示されることになり、顧客は商品のカスタマイズを楽しむことが可能となる。
【符号の説明】
【0090】
1:管理サーバー装置 36a:撮像手段
3(3a~3d):注文端末 36b:NFCセンサー
4:充電台 36c:照度センサー
5:キッチン端末 37b:インターフェイス
6:ウェイティング端末 38:無線通信部
9(9a、9b):ハンディーターミナル 38a:アンテナ
11a:CPU 39:バッテリー
11b:ROM 41:DC変換部
11c:RAM 42:給電端子
11d:画像処理部 43:電源ライン
11e:音声処理部 51:キッチンプリンター
12:HDD 51e:音声処理部
13:通信部 52:登録端末
14:インターフェイス 81b~81h:ボタン
16:レシートプリンター 82:タッチモニター
17:タッチパネルモニター 82a~82d:表示欄
17a:表示部 83a~85d:ボタン
17b:タッチパネル 84a:表示欄
19:バッテリー 84b、84c:ボタン
21:ルーター 85a~85m:ボタン
22:アクセスポイント 86a~86d:表示欄
32:タッチパネルモニター 87a~87d:ボタン
32a:表示部 88a~88c:表示欄
32b:タッチパネル 89:カート欄
33:充電端子 89a:表示欄
34a:CPU 89b:数量表示欄
34b:ROM 89c~89e:ボタン
34c:RAM 91a~91e:素材複合画像
34d:画像処理部 92:最終画像
34e:音声処理部 Lp:電源線
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