(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-15
(45)【発行日】2024-03-26
(54)【発明の名称】ベビーカー
(51)【国際特許分類】
B62B 9/12 20060101AFI20240318BHJP
B62B 7/04 20060101ALI20240318BHJP
A47D 1/00 20060101ALI20240318BHJP
【FI】
B62B9/12
B62B7/04
A47D1/00
(21)【出願番号】P 2022061651
(22)【出願日】2022-04-01
【審査請求日】2022-04-01
(31)【優先権主張番号】202110393450.1
(32)【優先日】2021-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユ、ション
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ヤンミン
(72)【発明者】
【氏名】ゼン、ハーイボ
【審査官】山本 賢明
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-183460(JP,A)
【文献】特開2007-210533(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第2088055(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 9/12
B62B 7/04
A47D 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体フレーム(10)と、
前記車体フレームの下方にそれぞれ取り付けられる複数の車輪(20)と、
前記車体フレームに固定されるシートプレート(30)と、
前記車体フレームに接続され且つ前記シートプレートに対して角度をなす背もたれ板(50)と、
前記シートプレートと前記背もたれ板の表面とを接続する引き上げベルト(520)と、を含み、
前記引き上げベルトは、前記背もたれ板が外力を受ける場合に、前記背もたれ板の下端が前記
シートプレートに
当接することを維持して重心の後方への移動を抑止する、
ことを特徴とするベビーカー(1)。
【請求項2】
前記背もたれ板を被覆する背クッション(70)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のベビーカー。
【請求項3】
前記背もたれ板の裏面には、接続部(510)が形成され、前記引き上げベルトの一端は、前記接続部を通過し、且つ、バックル部材(530)が固定され、前記接続部によって、前記バックル部材は、前記接続部を通過することができない、
ことを特徴とする請求項2に記載のベビーカー。
【請求項4】
前記背クッションの下側には、開口(740)が形成され、前記引き上げベルトは、前記開口を通過する、
ことを特徴とする請求項3に記載のベビーカー。
【請求項5】
前記背クッションの裏面には、貫通部(710)が形成され、第1固定ベルト(721)は、貫通部を通過して前記背クッションを前記車体フレームに水平に固定し、前記背クッションの下端は、2本の第2固定ベルト(722)を介して前記シートプレートに固定される、
ことを特徴とする請求項2に記載のベビーカー。
【請求項6】
前記引き上げベルトは、前記シートプレートと前記背もたれ板の前面又は裏面とを接続する、
ことを特徴とする請求項1に記載のベビーカー。
【請求項7】
前記引き上げベルトは、前記シートプレートと前記背もたれ板との間に引っ張り力を印加することができる、
ことを特徴とする請求項1に記載のベビーカー。
【請求項8】
前記シートプレートを覆うシートクッション(60)をさらに含み、且つ、前記シートクッションと前記背クッションとは、一体的に形成される、
ことを特徴とする請求項2に記載のベビーカー。
【請求項9】
背もたれフレーム(40)をさらに含み、前記背もたれフレームは、前記シートプレート又は前記車体フレームに固定され、且つ、前記シートプレートの上に位置決めされ、前記背もたれ板は、前記背もたれフレームとの接続により前記車体フレームに接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載のベビーカー。
【請求項10】
前記引き上げベルトの前記バックル部材と前記シートプレートとの間の距離は、調整可能である、
ことを特徴とする請求項3に記載のベビーカー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベビーカーに関し、特に、転倒を防止可能なベビーカーに関する。
【背景技術】
【0002】
ベビーカーは、乳幼児又は子供(以下、乳幼児と総称される)が乗って乳幼児を容易に移動させるツールである。従来のベビーカーの背もたれは、通常、シートクッションに対して角度を調整可能であるので、乳幼児又は子供に適切な背もたれの角度を提供する。
【0003】
しかしながら、背もたれの角度が大きい場合、ベビーカーに乗っている乳幼児の重心は、シートプレートの後方に位置する可能性があるので、ベビーカーが転倒するリスクがある。これは、ベビーカーの操作者にとって意図しないことである。
【0004】
また、ベビーカーの背もたれは、通常、しっかり固定された剛性を有する部材(背もたれの角度に対する調整及び快適性を考慮する)ではないので、乳幼児がベビーカーの背もたれに寄りかかる場合、背もたれが下方へ変位する可能性があり、さらに乳幼児の重心の後方への移動を促進し、ベビーカーが転倒するリスクを増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願発明は、転倒を防止可能なベビーカーを提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、また、上記の欠点の少なくとも1つを軽減又は解消可能なベビーカーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本願発明は、車体フレームと、前記車体フレームの下方にそれぞれ取り付けられる複数の車輪と、前記車体フレームに固定されるシートプレートと、前記車体フレームに接続され且つ前記シートプレートに対して角度をなす背もたれ板と、前記シートプレートの後端と前記背もたれ板の表面とを接続する引き上げベルトと、を含むベビーカーを提供する。
【0008】
一実施例において、前記ベビーカーは、背もたれフレーム及び前記シートプレートに固定され且つ前記背もたれ板を収納する背クッションをさらに含む。
【0009】
一実施例において、前記背クッションは、前記背もたれ板を被覆する。
【0010】
一実施例において、前記背もたれ板の裏面には、接続部が形成され、前記引き上げベルトの一端は、前記接続部を通過し、且つ、バックル部材が固定され、前記接続部によって、前記バックル部材は、前記接続部を通過することができない。
【0011】
一実施例において、前記背クッションの下側には、開口が形成され、前記引き上げベルトは、前記開口を通過する。
【0012】
一実施例において、前記背クッションの裏面には、貫通部が形成され、第1固定ベルトは、貫通部を通過して前記背クッションを前記背もたれフレームに水平に固定し、前記背クッションの下端は、2本の第2固定ベルトを介して前記シートプレートに固定され、且つ、前記引き上げベルトは、前記2本の第2固定ベルトの間に位置する。
【0013】
一実施例において、前記背クッションの裏面には、貫通部が形成され、第1固定ベルトは、貫通部を通過して前記背クッションを前記車体フレームに水平に固定し、前記背クッションの下端は、2本の第2固定ベルトを介して前記シートプレートに固定される。
【0014】
一実施例において、前記背クッションは、前記背クッションの内部を露出させるように折り返し可能な折り返し部を有することにより、前記背もたれ板は、前記背クッション内に配置されることができる。
【0015】
一実施例において、前記引き上げベルトは、前記シートプレートと前記背もたれ板の前面又は裏面とを接続する。
【0016】
一実施例において、前記引き上げベルトは、前記シートプレートと前記背もたれ板との間に引っ張り力を印加することができる。
【0017】
一実施例において、前記ベビーカーは、前記シートプレートを覆うシートクッションをさらに含み、且つ、前記シートクッションと前記背クッションとは、一体的に形成される。
【0018】
一実施例において、前記背もたれ板は、PEから作製され、前記バックル部材は、日字型のバックル部材である。
【0019】
一実施例において、前記ベビーカーは、背もたれフレームをさらに含み、前記背もたれフレームは、前記シートプレート又は前記車体フレームに固定され、且つ、前記シートプレートの上に位置決めされ、前記背もたれ板は、前記背もたれフレームに接続されて前記車体フレームに接続される。
【0020】
一実施例において、前記引き上げベルトの前記バックル部材と前記シートプレートとの間の距離は、調整可能である。
【0021】
本願発明に係るベビーカーの背もたれ板は、安定性が優れ、ベビーカーが押されて後方へ転倒することを防止することができる。本願発明において、引き上げベルトは、背もたれの後方及びシートプレートの穴内に固定されることにより、背もたれが押されてシートプレートが下方に移動することを防止し、ベビーカーが転倒することを防止することができる。
【0022】
以下には、本発明の様々な目標、特徴及び利点は、添付の図面を参照して詳細に説明する本発明の好ましい実施形態により、より明らかになる。図面は、本発明の模式的な説明に過ぎず、必ずしも縮尺通りに描かれていない。なお、図面において、同一符号は、同一又は類似する部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図2】本願発明に係るベビーカーの正面斜視図である。
【
図3】本願発明に係るベビーカーの背面斜視図である。
【
図4】本願発明に係る背もたれ板及びシートプレート及び関連する接続部材の模式図である。
【
図5】本願発明に係るベビーカーの一部の部材を示す模式的な斜視図である。
【
図6】本願発明に係るベビーカーの一部の部材の模式図である。
【
図7】ベビーカーの背もたれ板及びシートプレートが1つの相対的な位置にある場合の模式図である。
【
図8】ベビーカーの背もたれ板ベビーカーシートプレートが他の相対的な位置にある場合の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本願発明の原理及び構造をさらに説明するために、以下、図面を参照して本願発明の好ましい実施例を詳細に説明するが、これらの実施例は、説明及び解釈を提供するためのものに過ぎず、本願発明の特許保護の範囲を制限するためのものではない。
【0025】
本願明細書に記載の用語は、特定の実施例を説明する目的で使用されるものに過ぎず、本願発明を限定するものではない。本願明細書及び添付された特許請求の範囲に記載の単数形式の「1種類」、「前記」及び「当該」は、前後の文章においてそれぞれ他の意味を含有すると明確に記載されていないかぎり、複数の形式も含む。なお、本願明細書に記載の「及び/又は」は、挙げられる事項の1つ又は複数の何れか又は全ての組み合わせを意味する。
【0026】
図1は、本願発明に係るベビーカー1の斜視図であり、
図2は、本願発明に係るベビーカー1の正面斜視図であり、
図3は、本願発明に係るベビーカー1の背面斜視図である。
図1及び
図2において、背もたれ板50の位置を模式的に示す。なお、引き上げベルト520の接続関係を示すために、背もたれ板50は、シートプレート30から所定の距離離れていることが示される。実際には、背もたれ板50は、シートプレート30の上面に直接に接触することができる。
【0027】
図1~
図3に示すように、ベビーカー1は、車体フレーム10と、車体フレーム10の下方にそれぞれ取り付けられる複数の車輪20と、車体フレーム10に固定されるシートプレート30と、車体フレーム10に接続され且つシートプレート30に対して角度をなすことができる背もたれ板50と、シートプレート30及び背もたれ板50の裏面に固定される引き上げベルト520と、を含むことができる。選択的に、引き上げベルト520は、シートプレート30及び背もたれ板50の前面に固定されてもよいが、これに限定されない。背もたれ板50は、PE(ポリエチレン)から作製されてもよい。選択的に、背もたれ板50は、例えばプラスチック、金属、木材などの他の適切な材料から作製されてもよい。
【0028】
本実施例において、ベビーカー1は、シートプレート30又は車体フレーム10に固定され且つシートプレート30に位置決めされる背もたれフレーム40をさらに含むことができる。背もたれ板50は、背もたれフレーム40に接続されて最終的に車体フレーム10に接続されることができる。他の実施例(図示せず)において、背もたれ板50は、車体フレーム10(即ち、背もたれフレーム40を含まない)に直接に接続されてもよい。一実施例において、背もたれフレーム40は、シートプレート30に対して回転可能である。他の実施例において、背もたれフレーム40は、シートプレート30に対して回転不能に固定されてもよい。
【0029】
複数の車輪20は、1つの前輪210及び2つの後輪220を含むことができる。選択的に、複数の車輪20は、2つの前輪210及び2つの後輪220を含むことができる。通常の場合、乳幼児(例えば、15kgの重量を有する)がベビーカーに横になったり座ったりし、且つ背もたれフレーム40及び背もたれ板50がシートプレート30に対して最大の角度まで回転する場合、ベビーカーの重心は、シートプレート30と後輪220との間に保持される。
【0030】
シートプレート30は、乳幼児が乗るためのものであり、且つ、通常、略水平に設けられる。背もたれ板50は、背もたれフレーム40に直接又は間接的に固定されてもよい。選択的に、背もたれ板50は、車体フレーム10に直接又は間接的に固定されてもよい。
【0031】
図4は、本願発明に係る背もたれ板50及びシートプレート30及び関連する接続部材の模式図である。
図4は、背もたれ板50の背面を示す。
図4に示すように、背もたれ板50には、接続部510が設けられてもよい。接続部510は、互いに連通する2つの凹部として形成されてもよい。引き上げベルト520は、1つの凹部から進入して他の凹部から延出することにより、接続部510を通過する。引き上げベルト520の上端は、接続部510を通過した後、バックル部材530が形成されて固定されてもよい。
【0032】
バックル部材530は、例えば日字型のバックル部材である。バックル部材530は、引き上げベルト520が再び接続部510を下向きに通過することを阻止するように、引き上げベルト520に固定されてもよい。選択的に、バックル部材530を設けずに、引き上げベルト520の上端を接続部510に直接に固定するという構成としてもよい。引き上げベルト520の下端は、シートプレート30における穴310を通過して結び目を結ぶことにより、再び穴310を上向きに通過することができない。引き上げベルト520におけるバックル部材530の位置を変更することにより、接続部510とシートプレート30との間の引き上げベルト520の長さを調整することができる。
【0033】
背もたれ板50に複数の貫通孔540が形成されることにより、背もたれ板50の重量を軽減するとともに、材料を節約することができる。
図4は、8つの貫通孔540を示し、本願発明に係る背もたれ板50は、他の数の貫通孔540を有することもできる。他の実施例において、接続部510は、背もたれ板50の前面に設けられてもよい。
【0034】
図5は、本願発明に係るベビーカー1の一部の部材を示す模式的な斜視図である。ベビーカー1は、背クッション70をさらに含むことができる。背クッション70は、背もたれフレーム40及びシートプレート30に固定されてもよい。背クッション70には、背もたれ板50を収納するためのキャビティが形成されてもよい。背クッション70の裏面には、貫通部710が形成されてもよい。貫通部710は、略水平な通路であってもよい。第1固定ベルト721は、貫通部710を通過して背もたれフレーム40に固定されてもよい。背クッション70の下端には、第2固定ベルト722が形成されてもい。
【0035】
本実施例において、背クッション70の下端の両側には、いずれも第2固定ベルト722が形成される。第2固定ベルト722は、シートプレート30に固定されてもよい。背クッション70には、折り返し部730がさらに形成されてもよい。折り返し部730は、上へ折り返されて背クッション70の内部を露出させることができる。折り返し部730によって、背もたれ板50が背クッション70に配置されることがより容易になる。折り返し部730の縁には、意図せずに背クッション70の内部が開かないようにシール装置(例えば、ジッパー)が形成されてもよい。背もたれフレーム40を含まない実施例において、背クッション70は、車体フレーム10及びシートプレート30に固定されてもよく、第1固定ベルト721は、貫通部710を通過して車体フレーム10に固定されてもよい。
【0036】
本願発明において、引き上げベルト520、第1固定ベルト721及び第2固定ベルト722は、編み物であってもよく、又は、編み物でなくてもよい。本願発明に発明において、引き上げベルト520、第1固定ベルト721及び第2固定ベルト722は、可撓性を有してもよく、必要な引っ張り力を受けることが可能であり、且つ、顕著に伸長していない。
【0037】
ベビーカー1は、シートクッション60をさらに含むことができる。シートクッション60は、シートプレート30の上面を覆うことができる。選択的に、シートクッション60は、シートプレート30を被覆する。シートクッション60と背クッション70とは、一体的に形成されてもよい。
図5に示すように、選択的に、シートクッション60は、背クッション70とは別に形成されてもよい。シートクッション60及び背クッション70は、快適な乗り心地を提供するために、可撓性又は弾性を有する材料により形成されてもよい。
【0038】
図6は、本願発明に係るベビーカー1の一部の部材の模式図である。具体的に、
図6は、背クッション70が閉鎖状態(折り返し部730が裏返さない)にある場合の背クッション70の背面を示す。
図6に示すように、背クッション70の下部には、開口740が設けられてもよい。引き上げベルト520は、開口740を通過してシートプレート30に固定されてもよい。引き上げベルト520は、2つの第2固定ベルト722の間のほぼ中点の位置に位置することができる。
【0039】
図7は、ベビーカーの背もたれ板及びシートプレートが1つの相対的な位置にある場合の模式図であり、
図8は、ベビーカーの背もたれ板及びシートプレートが他の相対的な位置にある場合の模式図である。
【0040】
図7に示すように、背もたれ板50が外力を受けていない場合(例えば、乳幼児がベビーカーに乗っていない場合)、背もたれ板50の下端は、シートプレート30に当接することができる(
図7に示される背もたれ板50とシートプレート30との間の隙間は、両者の関係に対する理解を容易にするためのものである)。背もたれ板50が、乗っている乳幼児からの圧力を受ける場合、引き上げベルト520の拘束によって、背もたれ板50とシートプレート30は、依然として
図7に示される相対的な位置に保持される。これに対して、引き上げベルト520を設けない場合、背もたれ板50に印加された圧力によって、背もたれ板50の下端は、シートプレート30が位置する水平面の下方に落下する(
図8に示すように)ことにより、背もたれ板50に寄りかかる乳幼児全体の重心は、後方へ移動する可能性がある。なお、
図8は、引き上げベルト520を設けずに背もたれ板50が力を受けた場合の一例である。また、背もたれ板50は、力を受けた場合に他の位置に位置することもでき、これらの位置の重心は、いずれも力を受けない場合よりも後方へ移動する。
【0041】
このような重心の移動は、通常、ベビーカーの設計者により考慮されていないことである。その結果、もともと前輪210の軸と後輪220の軸との中間に位置するように設計されたベビーカーの重心は、意図せずに後輪220の軸に近接するまで移動し、さらに後輪220の軸の後方に移動し、これにより、ベビーカーが後方へ転倒することを引き起こす。
【0042】
これから分かるように、本願発明に係るベビーカー1は、背もたれ板50に圧力が印加された場合の可能な変位及び変形を考慮しているので、意図しない転倒の発生を回避する。
【0043】
当業者は、本願の明細書に対する理解及び明細書に記載された発明に対する実施を介して、本願発明の他の実施形態を容易に取得することができる。本願発明は、当該発明に対する任意の変形、用途、又は適応的な変化を含み、このような変形、用途、又は適応的な変化は、本願発明の一般的な原理に従い、本願明細書等では開示していない本技術分野の公知知識又は通常の技術手段を含む。本願明細書及びその実施例は、単に例示的なものであって、本願発明の本来の技術的範囲と要旨は、特許請求の範囲によって示される。
【0044】
いくつかの典型的な実施例を参照して本願発明を説明したが、使用される用語は説明及び例示的なものであり、限定的な用語ではない。本願発明は、当該発明の要旨及び実質的内容を逸脱しない範囲内で様々な形態で具体的に実施することができるので、上記の実施例は、上記の詳細のいずれかに限定されず、特許請求の範囲により限定される範囲に広く解釈されるべきである。したがって、特許請求の範囲またはそれと等価的な範囲内に入るすべての変更は、いずれも本願発明の技術的範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0045】
1 ベビーカー
10 車体フレーム
20 車輪
210 前輪
220 後輪
30 シートプレート
310 穴
40 背もたれフレーム
50 背もたれ板
510 接続部
520 引き上げベルト
530 バックル部材
540 貫通孔
60 シートクッション
70 背クッション
710 貫通部
721 第1固定ベルト
722 第2固定ベルト
730 折り返し部
740 開口