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特許7455967調理器具及びその制御方法、制御装置並びにコンピュータ可読記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-15
(45)【発行日】2024-03-26
(54)【発明の名称】調理器具及びその制御方法、制御装置並びにコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/086 20060101AFI20240318BHJP
   A47J 27/00 20060101ALI20240318BHJP
【FI】
A47J27/086
A47J27/00 109L
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2022525545
(86)(22)【出願日】2021-01-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-28
(86)【国際出願番号】 CN2021071802
(87)【国際公開番号】W WO2021143777
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2022-06-28
(31)【優先権主張番号】202010060262.2
(32)【優先日】2020-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010064523.8
(32)【優先日】2020-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515117198
【氏名又は名称】佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN SHUNDE MIDEA ELECTRICAL HEATING APPLIANCES MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】San Le Road #19,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】▲シン▼勝華
(72)【発明者】
【氏名】劉化勇
(72)【発明者】
【氏名】趙国堯
(72)【発明者】
【氏名】姚▲シン▼
【審査官】河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-84333(JP,A)
【文献】国際公開第2017/216277(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00~27/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理鍋と、材料収容部材と、圧力装置と、圧力解放構造とを含み、
前記材料収容部材は、少なくとも一部が前記調理鍋内に収容され、前記材料収容部材内に第1のチャンバが形成され、前記調理鍋と前記材料収容部材との間に第2のチャンバが形成され、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバとの間に液体導通構造が形成され、且つ前記液体導通構造は、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバとを導通し、
前記圧力装置は、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバとの間に圧力差を発生させ、
前記圧力解放構造は、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバのうちの少なくとも一方に接続されるガスチャンネルを有し、且つ前記ガスチャンネルが導通されると、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバとの間の圧力差を減少させ、
前記ガスチャンネルは、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバにそれぞれ接続され、且つ前記ガスチャンネルが導通されると、前記ガスチャンネルは、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバを連通させる、
調理器具。
【請求項2】
前記ガスチャンネルは、常開構造であり、
前記ガスチャンネルの流通面積は、前記圧力装置の流通面積よりも小さい、
請求項に記載の調理器具。
【請求項3】
前記圧力解放構造は、前記ガスチャンネルの開閉を制御する制御部をさらに有する、
請求項に記載の調理器具。
【請求項4】
前記制御部は、前記ガスチャンネルの開閉を制御する第1の制御バルブを含み、又は
前記圧力解放構造は、排気バルブをさらに含み、前記排気バルブは、排気口及びスプールを有し、前記排気口は、前記ガスチャンネルの少なくとも一部として形成され、前記スプールは、前記排気口を開閉するように構成され、前記制御部は、前記スプールを制御し、前記スプールに前記排気口を開閉させる、
請求項に記載の調理器具。
【請求項5】
前記第1のチャンバと前記第2のチャンバのうちの一方は、前記圧力装置に接続され、
前記圧力装置は、それに接続される前記第1のチャンバ又は前記第2のチャンバを加圧又は減圧するように構成される
請求項に記載の調理器具。
【請求項6】
記調理器具には、ガス導通構造が設けられ、前記ガス導通構造は、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバのうちの他方に適合する、
請求項に記載の調理器具。
【請求項7】
前記圧力装置は、前記第1のチャンバに接続され、前記第1のチャンバを減圧するように構成され、前記ガス導通構造は、前記第2のチャンバに連通し、前記第2のチャンバの吸気に用いられ、又は
前記圧力装置は、前記第2のチャンバに接続され、前記第2のチャンバを加圧するように構成され、前記ガス導通構造は、前記第1のチャンバに連通し、前記第1のチャンバの排気に用いられる、
請求項に記載の調理器具。
【請求項8】
前記ガス導通構造は、チャンネル構造を含み、
前記チャンネル構造は、常開構造であり、又は前記チャンネル構造には、一方向バルブが設けられ、又は前記チャンネル構造には、前記チャンネル構造の開閉を制御するように構成される第2の制御バルブが設けられる、
請求項に記載の調理器具。
【請求項9】
前記調理鍋には、前記ガス導通構造が設けられ、又は
前記調理器具は、蓋体を有し、前記蓋体は、少なくとも前記調理鍋を閉蓋し、且つ前記蓋体には、前記ガス導通構造が設けられる、
請求項に記載の調理器具。
【請求項10】
前記調理鍋は、鍋本体と鍋ハンドルとを有し、前記鍋本体と前記鍋ハンドルのうちの少なくとも一方には、前記ガス導通構造が設けられる、
請求項に記載の調理器具。
【請求項11】
前記鍋ハンドルには、前記ガス導通構造が設けられ、前記鍋本体には、貫通孔が設けられ、前記貫通孔は、前記ガス導通構造及び前記第2のチャンバに連通する、
請求項10に記載の調理器具。
【請求項12】
前記第1のチャンバと前記第2のチャンバのうちの一方は、前記圧力装置に接続され、
前記第1のチャンバと前記第2のチャンバのうちの他方は、密閉チャンバである、
請求項に記載の調理器具。
【請求項13】
前記圧力装置は、抽気装置を含み、前記抽気装置は、それに接続される前記第1のチャンバ又は前記第2のチャンバを抽気方式で減圧するように構成され、
前記調理器具には、吸気口が設けられ、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバのうちの、前記圧力装置に接続される一方が前記吸気口に連通し、
前記圧力装置は、前記吸気口及び前記抽気装置に接続されて前記抽気装置と前記吸気口との間の開閉を制御する第3の制御バルブをさらに含む、
請求項に記載の調理器具。
【請求項14】
前記調理鍋には、水位指示識別子が設けられ、
前記材料収容部材には位置決め部が設けられ、前記位置決め部は前記調理鍋に結合し、前記材料収容部材を前記調理鍋内に位置決めし、且つ前記材料収容部材の位置を該当する前記水位指示識別子の位置に適合させる、
請求項に記載の調理器具。
【請求項15】
前記材料収容部材には、前記液体導通構造が設けられ、前記液体導通構造は、チャンネルを含み、前記チャンネルは、ポートを有し、且つ前記チャンネルは、前記ポートから前記第2のチャンバと導通し、前記位置決め部が前記調理鍋に結合すると、少なくとも一部の前記ポートの位置は、該当する前記水位指示識別子よりも低く、
前記材料収容部材の壁には、1つ又は複数の貫通孔が設けられ、前記貫通孔は、前記液体導通構造の少なくとも一部として形成され、及び/又は
前記材料収容部材には、吸引パイプが設けられ、前記吸引パイプは、前記液体導通構造の少なくとも一部として形成される、
請求項14に記載の調理器具。
【請求項16】
前記材料収容部材は、凹形キャビティを含み、前記凹形キャビティは、一端が開口を有する構造であり、且つ前記凹形キャビティには、前記開口沿いのエッジにフランジが設けられ、前記フランジは、前記位置決め部の少なくとも一部として形成され、
前記フランジには下側突出部が形成されており、前記下側突出部は、前記調理鍋に凭せ掛けられる、
請求項14に記載の調理器具。
【請求項17】
前記材料収容部材は、凹形キャビティを含み、前記凹形キャビティは、一端が開口を有する構造であり、且つ前記凹形キャビティには、前記開口沿いのエッジにフランジが設けられ、前記フランジは、前記位置決め部の少なくとも一部として形成され、
前記凹形キャビティは、底壁と側壁とを有し、前記底壁と前記側壁のうちの少なくとも一方には、前記液体導通構造が設けられる、
請求項14に記載の調理器具。
【請求項18】
前記材料収容部材は、凹形キャビティを含み、前記凹形キャビティは、一端が開口を有する構造であり、且つ前記凹形キャビティには、前記開口沿いのエッジにフランジが設けられ、前記フランジは、前記位置決め部の少なくとも一部として形成され、
前記フランジには下側突出部が形成されており、前記下側突出部は、前記調理鍋に凭せ掛けられ、及び
前記凹形キャビティは、底壁と側壁とを有し、前記底壁と前記側壁のうちの少なくとも一方には、前記液体導通構造が設けられる、
請求項14に記載の調理器具。
【請求項19】
前記フランジは、第1のアームセグメントと第2のアームセグメントとを含み、前記第1のアームセグメントは、前記第2のアームセグメントと前記凹形キャビティとの間に跨り、前記第2のアームセグメントは、前記位置決め部を構成し、前記第1のアームセグメントは、第2のシール部材に突き当たるように構成され、
前記第2のアームセグメントは、上側の面と下側の面とを有し、前記第2のアームセグメントは、前記上側の面が前記第1のアームセグメントに対して凹み、前記下側の面が前記第1のアームセグメントに対して凸起する凹形状に形成されている、
請求項16~18のいずれか一項に記載の調理器具。
【請求項20】
前記フランジは、第1のアームセグメントと第2のアームセグメントとを含み、前記第1のアームセグメントは、前記第2のアームセグメントと前記凹形キャビティとの間に跨り、前記第2のアームセグメントは、前記位置決め部を構成し、前記第1のアームセグメントは、第2のシール部材に突き当たるように構成され、
前記第1のアームセグメントの少なくとも一部の表面は、適合平面を形成し、前記第2のシール部材は、前記適合平面に突き当たる、
請求項16~18のいずれか一項に記載の調理器具。
【請求項21】
前記フランジは、第1のアームセグメントと第2のアームセグメントとを含み、前記第1のアームセグメントは、前記第2のアームセグメントと前記凹形キャビティとの間に跨り、前記第2のアームセグメントは、前記位置決め部を構成し、前記第1のアームセグメントは、第2のシール部材に突き当たるように構成され、
前記第2のアームセグメントは、上側の面と下側の面とを有し、前記第2のアームセグメントは、前記上側の面が前記第1のアームセグメントに対して凹み、前記下側の面が前記第1のアームセグメントに対して凸起する凹形状に形成されており、及び
前記第1のアームセグメントの少なくとも一部の表面は、適合平面を形成し、前記第2のシール部材は、前記適合平面に突き当たる、
請求項16~18のいずれか一項に記載の調理器具。
【請求項22】
調理器具の制御方法であって、
請求項1から21のいずれか一項に記載の調理器具に用いられ、
第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御するステップを含む、
調理器具の制御方法。
【請求項23】
調理器具の制御方法であって、請求項1から21のいずれか一項に記載の調理器具に用いられ、前記調理器具の制御方法は、
調理命令に応答して、吸水段階で前記圧力装置を運転させるように制御するステップを含み、前記圧力装置は、前記第1のチャンバを加圧又は減圧させるように配置され、
前記第1のチャンバの加圧又は減圧は、前記第1のチャンバに給水させる、
調理器具の制御方法。
【請求項24】
調理器具の制御方法であって、請求項1から21のいずれか一項に記載の調理器具に用いられ、前記調理器具はさらに排水装置及び/又は抽水装置を含み、前記調理器具の制御方法は、
調理命令に応答して、吸水段階で前記圧力装置を運転させるように制御するステップと、
前記圧力装置の作動パラメータが予め設定された吸水処理条件を満たすと検出されると、前記排水装置及び/又は前記抽水装置を起動させるように制御するステップと、を含み、
前記圧力装置は、前記第1のチャンバを加圧又は減圧させるように配置され、前記第1のチャンバの加圧は、前記第1のチャンバ内の材料を正圧吸水させ、前記第1のチャンバの減圧は、前記第1のチャンバ内の材料を負圧吸水させ、
前記排水装置は、前記第1のチャンバを排水させるように配置され、前記抽水装置は、前記第1のチャンバを抽水させるように配置される、
調理器具の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年01月19に中国特許庁に提出された、出願番号が202010060262.2であり、発明の名称が「調理器具及びその制御方法、制御装置並びにコンピュータ可読記憶媒体」である中国特許出願、及び2020年01月20日に中国特許庁に提出された、出願番号が202010064523.8であり、発明の名称が「制御方法、装置、調理器具及び可読記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てを援用することにより本願に取り入れる。
【0002】
本願は、調理技術分野に関し、具体的には、調理器具、調理器具の制御方法、調理器具の制御装置並びにコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、国内の一部の地域では、「湯取り飯」を食べる習慣があり、米を鍋で一定の時間煮た後、炊き汁を切ってから、濾した米を材料収容部材に置いて蒸す方式で調理している。このような方式で、低糖質なご飯の目的を実現することができる。炊飯器は、一般的な調理器具として、低糖質なご飯を調理する機能を有する。
【0004】
しかしながら、現在の炊飯器は、手動で米粒を浸漬し、米粒の糖分を濾過して除去することしかできず、過程を制御しにくくなり、出来上がった湯取り飯がユーザの糖含有量の要求を満たすことを確保できない。
【0005】
そして、関連技術では、調理器具を用いて湯取り飯を調理する過程で、米粒と炊き汁とを分離し、加熱することで沸騰した炊き汁で米粒を洗浄することが多い。このような方式は、米粒に対する洗浄時間が比較的大きいランダム性を有し、調理効果を確保しにくい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願は、従来技術又は関連技術に存在する技術的課題のうち少なくとも1つを解決することを意図している。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのため、本願の第1態様は、調理器具を提供する。
【0008】
本願の第2態様は、調理器具の制御方法を提供する。
【0009】
本願の第3態様は、調理器具の制御装置を提供する。
【0010】
本願の第4態様は、上記調理器具の制御装置を有する調理器具を提供する。
【0011】
本願の第5態様は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0012】
本願の第6態様は、別の調理器具の制御方法を提供する。
【0013】
本願の第7態様は、さらに別の調理器具の制御方法を提供する。
【0014】
本願の第8態様は、別の調理器具の制御装置を提供する。
【0015】
本願の第9態様は、さらに別の調理器具の制御装置を提供する。
【0016】
本願の第10態様は、上記調理器具の制御装置を有する別の調理器具を提供する。
【0017】
本願の第11態様は、上記調理器具の制御装置を有するさらに別の調理器具を提供する。
【0018】
本願の第12態様は、別のコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0019】
これに鑑みて、本願の第1態様の技術的手段は、調理器具を提供する。この調理器具は、調理鍋と、材料収容部材と、圧力装置と、圧力解放構造とを含み、材料収容部材は少なくとも一部が調理鍋内に収容され、材料収容部材内に第1のチャンバが形成され、調理鍋と材料収容部材との間に第2のチャンバが形成され、ここで、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に液体導通構造が形成され、且つ液体導通構造は、第1のチャンバと第2のチャンバとを導通し、圧力装置は第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を発生させるように配置され、圧力解放構造はガスチャンネルを有し、ガスチャンネルは、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの少なくとも一方に接続され、且つガスチャンネルが導通されると、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差を減少させる。
【0020】
本願に係る調理器具は、調理鍋と、材料収容部材と、圧力装置と、圧力解放構造とを含む。ここで、材料収容部材の少なくとも一部は、調理鍋内に収容され、且つ材料収容部材内に第1のチャンバを形成し、調理鍋と材料収容部材との間に第2のチャンバを形成し、第1のチャンバ内は、被調理物を置くために用いられてもよく、第2のチャンバ内は、液体を貯留するために用いられてもよい。第1のチャンバと第2のチャンバとの間に液体導通構造が形成され、且つ液体導通構造は、第1のチャンバと第2のチャンバとを導通する。即ち、第2のチャンバ(第1のチャンバ)内の液体が液体導通構造を介して第1のチャンバ(第2のチャンバ)内に入り、液体導通関係を形成することを確保する。圧力装置は、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を発生させることができるように作動し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差が一定の程度に達した後、第2のチャンバ内の液体は、圧力の作用で第1のチャンバに入り、さらに第1のチャンバ内の被調理物と十分に接触する。圧力解放構造は、ガスチャンネルを有し、且つガスチャンネルは、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの少なくとも一方に接続され、被調理物が液体とすでに十分に接触した後、ガスチャンネルを介して第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差を減少させ、又は消えさせる。このように、第1のチャンバ内の液体は、液体導通構造を介して流出し、第1のチャンバ内の被調理物が液体と分離するようにさせる。このような浸漬、排液過程によって、第1のチャンバ内の被調理物を洗浄することを実現することができ、液体とともに米粒等の被調理物上のデンプン物質を落として、湯取り飯の調理機能を実現し、良好な低糖質な調理効果を得ることができる。
【0021】
注意すべきものとして、圧力装置と圧力解放構造とを連係させて使用することで、特に圧力解放構造のガスチャンネルによって、ユーザが実際の状況に応じて第1のチャンバ内のものが液体と接触するか否かを選択することができるようにさせ、第1のチャンバ内の被調理物に対する液体の洗浄の具体的な時刻、洗浄回数及び洗浄時間を選択でき、調理器具の作動柔軟性を向上させ、調理食感を向上させる。
【0022】
また、本願に係る上記技術的手段の調理器具は、以下の付加的な技術特徴をさらに有してもよい。
【0023】
上記技術的手段では、さらに、ガスチャンネルは、環境に連通し、ここで、ガスチャンネルが導通されると、ガスチャンネルに接続される第1のチャンバ又は第2のチャンバを環境に連通させる。
【0024】
この技術的手段では、ガスチャンネルは、環境に連通し、且つガスチャンネルは、第1のチャンバ又は第2のチャンバに連通している。即ち、ガスチャンネルが導通状態にある場合、ガスチャンネルの一端は、外部大気圧に連通し、ガスチャンネルの他端は、第1のチャンバ又は第2のチャンバと環境に連通し、即ち、第1のチャンバと第2のチャンバは、いずれも外部環境に直接連通し、第1のチャンバ及び第2のチャンバ内の気圧値が外部環境と同じであることを確保し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差が減少することを確保し、被調理物に対する洗浄を終了する。
【0025】
そして、ガスチャンネルを利用して環境と第1のチャンバ又は第2のチャンバを導通して、第1のチャンバ又は第2のチャンバを圧力解放することによって、第1のチャンバ又は第2のチャンバに対して負圧(又は正圧)と零圧(具体的に環境大気圧として理解されてもよい)との間で切替及び調整して材料を繰り返して洗浄することを実現するだけでなく、抽気装置と送気装置とを利用して第1のチャンバ又は第2のチャンバの負圧と正圧との間の切替と調整を制御する方式に比べ、構造がより簡単であり、部品コストが低減され、且つ製品制御論理が相応に進化し、製品制御効率がより高く、故障リスクがより低く、且つ電力をさらに節約し、製品の省エネ・排出削減により有利である。
【0026】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、ガスチャンネルは、第1のチャンバと第2のチャンバにそれぞれ接続され、且つガスチャンネルが導通されると、ガスチャンネルは、第1のチャンバと第2のチャンバとを連通させる。
【0027】
この技術的手段では、ガスチャンネルは、第1のチャンバと第2のチャンバにそれぞれ接続される。即ち、ガスチャンネルが導通状態にある場合、ガスチャンネルの両側は、第1のチャンバ及び第2のチャンバに直接連通し、この場合、第1のチャンバと第2のチャンバ内の気圧は、互いにバランスを取り、さらに圧力差を減少又は除去し、被調理物に対する洗浄を終了することができる。
【0028】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、ガスチャンネルは、常開構造であり、ガスチャンネルの流通面積は、圧力装置の流通面積よりも小さい。
【0029】
この技術的手段では、ガスチャンネルは、常開構造であり、且つガスチャンネルの流通面積は、圧力装置の流通面積よりも小さい。即ち、単位時間内、圧力装置によって増加又は排出されるガス量がガスチャンネルによって漏れ又は増加されるガス量よりも大きく、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差が発生することを確保し、第2のチャンバ内の液体が第1のチャンバ内に入るように十分な圧力差が発生することを確保する。
【0030】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、圧力解放構造はさらに、ガスチャンネルの開閉を制御する制御部を有する。
【0031】
この技術的手段では、圧力解放構造は、ガスチャンネルの開閉を制御することができる制御部を有する。即ち、第1のチャンバ内の被調理物を洗浄する必要がある場合、制御部によってガスチャンネルを遮断し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に十分な圧力差が発生することを確保し、第2のチャンバ内の液体が液体導通構造を介して、第1のチャンバ内に入り、被調理物を洗浄するようにさせ、第1のチャンバ内に被調理物洗浄が完了した後、制御部によってガスチャンネルを導通し、この場合、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差が減少又は消えるようにさせ、第1のチャンバ内の液体が液体導通構造を介して第2のチャンバに還流するようにさせ、液体が被調理物と分離するようにさせることができる。且つ制御部を利用してガスチャンネルの開閉を制御することによって、一方では、制御部によってガスチャンネルを閉鎖させるように制御し、このように、圧力装置の加圧又は減圧中のエア漏れが減少し、圧力装置の作動エネルギー効率を向上させ、調理時間を節約することができる。もう一方では、圧力装置が加圧又は減圧を停止する過程で、制御部を制御することによってガスチャンネルを開放状態にすることができ、このように、ガスチャンネルは、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差のバランスを迅速に取ることができ、第1のチャンバがより効率的に排液し、調理時間を短縮することができるようにさせ、且つガスチャンネルを開放する時刻に、フラッシュ蒸着と同様の急速な圧力解放効果を同時に形成することができ、このように、第1のチャンバ内の材料の表面から液体の流動スピードは、より高くなり、材料に対する洗浄効果は、良くなり、さらに洗浄効果を向上させる。
【0032】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、制御部は、ガスチャンネルの開閉を制御する第1の制御バルブを含む。
【0033】
この技術的手段では、制御部は、第1の制御バルブを含む。即ち、第1の制御バルブによってガスチャンネルの開閉を制御して、液体が第1のチャンバに入り、又は第2のチャンバに戻ることを確保する。
【0034】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、圧力解放構造は、排気バルブをさらに含み、排気バルブは、排気口及びスプールを有し、排気口は、ガスチャンネルの少なくとも一部として形成され、スプールは、排気口を開閉するように構成され、制御部は、スプールを制御し、スプールに排気口を開閉させる。
【0035】
この技術的手段では、圧力解放構造は、排気バルブをさらに含み、且つ排気バルブは、排気口及びスプールを有する。ここで、排気口は、ガスチャンネルの少なくとも一部として形成され、制御部は、排気口を開閉するようにスプールを制御し、ガスチャンネルの開閉を実現し、液体が第1のチャンバに入り、又は第2のチャンバに戻ることを確保することができる。
【0036】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方は、圧力解放構造及び圧力装置に接続され、圧力装置は、それに接続される第1のチャンバ又は第2のチャンバを加圧又は減圧するように構成され、圧力解放構造は、それに接続される第1のチャンバ又は第2のチャンバを圧力開放するように構成される。
【0037】
この技術的手段では、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方は、同時に圧力解放構造及び圧力装置に接続される。ここで、圧力装置は、それに接続している第1のチャンバ又は第2のチャンバを加圧又は圧力開放して、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成させることができ、圧力解放構造は、それに接続している第1のチャンバ又は第2のチャンバを圧力開放して、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差を減少することができる。
【0038】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方は、圧力装置に接続され、調理器具には、ガス導通構造が設けられ、ガス導通構造は、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの他方に適合する。
【0039】
この技術的手段では、調理器具には、ガス導通構造がさらに設けられる。ここで、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方は、圧力装置に接続され、ガス導通構造は、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの他方に連通している。即ち、圧力装置は、そのうちの1つのチャンバを加圧又は圧力開放処理することができるが、別のチャンバは、ガス導通構造を介して圧力差のバランスを取って、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差を減少させることができる。
【0040】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、ガス導通構造は、圧力装置と第1のチャンバに接続され、第1のチャンバを減圧するように構成され、ガス導通構造は、第2のチャンバに連通し、第2のチャンバの吸気に用いられる。
【0041】
この技術的手段では、圧力装置は、第1のチャンバに連通し、ガス導通構造は、第2のチャンバに連通している。ここで、圧力装置は、第1のチャンバを減圧して、第1のチャンバ内に負圧を形成させ、さらに第2のチャンバ内の液体が負圧の作用で第1のチャンバ内部に吸入されることができるようにさせ、ガス導通構造は、第2のチャンバの吸気に用いられて、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差を減少し、第1のチャンバ内部に入った液体を第2のチャンバに還流させることができる。
【0042】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、圧力装置は、第2のチャンバに接続され、第2のチャンバを加圧するように構成され、ガス導通構造は、第1のチャンバに連通し、第1のチャンバの排気に用いられる。
【0043】
この技術的手段では、圧力装置は、第2のチャンバに連通し、ガス導通構造は、第1のチャンバに連通している。ここで、圧力装置は、第2のチャンバを加圧して、第2のチャンバ内に高圧を形成させ、さらに第2のチャンバ内の液体が高圧の作用で第1のチャンバ内部に押し込まれるようにさせることができる。ガス導通構造は、第1のチャンバの排気に用いられて、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差を減少し、第1のチャンバ内部に入った液体を第2のチャンバに還流させることができる。
【0044】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、ガス導通構造は、チャンネル構造を含み、ここで、チャンネル構造は、常開構造であり、又はチャンネル構造には、一方向バルブが設けられ、又はチャンネル構造には、第2の制御バルブが設けられ、且つ第2の制御バルブは、チャンネル構造の開閉を制御するように構成される。
【0045】
この技術的手段では、ガス導通構造は、気体が通過することを確保するためのチャンネル構造を含む。具体的には、チャンネル構造は、常開構造の方式、チャンネル構造に一方向バルブが設けられる方式、チャンネル構造に第2の制御バルブが設けられ、且つ第2の制御バルブは、チャンネル構造の開閉を制御するように構成される方式という方式を含むが、それに限定されない。
【0046】
ここで、チャンネル構造が常開構造である場合、チャンネル構造の流通面積が圧力装置の流通面積よりも小さいことを確保し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成することができることを確保する。チャンネル構造には一方向バルブ又は第2の制御バルブが設けられる場合、第1のチャンバ内の被調理物を洗浄する必要がある場合に一方向バルブ又は第2の制御バルブを閉じ、洗浄が完了した後に一方向バルブ又は第2の制御バルブを開く。
【0047】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、調理鍋には、ガス導通構造が設けられる。
【0048】
この技術的手段では、ガス導通構造を調理鍋に設置し、ガス導通構造の形成位置を合理的に設置し、調理器具全体の構造を簡略化する。
【0049】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、調理器具は、蓋体を有し、蓋体は、少なくとも調理鍋を閉蓋し、且つ蓋体には、ガス導通構造が設けられる。
【0050】
この技術的手段では、調理器具は、蓋体を有し、蓋体によって調理鍋の一部の領域を少なくとも閉蓋し、ほこりが調理鍋の内部に落下することを回避すると同時に、調理鍋の内部の被調理物が飛散してユーザが火傷することを回避する。なお、ガス導通構造を蓋体に設置し、ガス導通構造の形成位置を合理的に設置し、調理器具全体の構造を簡略化する。
【0051】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、調理鍋は、鍋本体と鍋ハンドルとを有し、鍋本体と鍋ハンドルのうちの少なくとも1つには、ガス導通構造が設けられる。
【0052】
この技術的手段では、調理鍋は、鍋本体と鍋ハンドルとを有する。ここで、調理鍋は、鍋本体と鍋ハンドルとを有し、ガス導通構造は、鍋本体又は鍋ハンドルに設置される。ガス導通構造は、鍋本体及び鍋ハンドルに同時に設置されることもでき、ガス導通構造の形成位置を合理的に設置し、調理器具全体の構造を簡略化する。
【0053】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、鍋ハンドルには、ガス導通構造が設けられ、鍋本体には、貫通孔が設けられ、貫通孔は、ガス導通構造及び第2のチャンバに連通する。
【0054】
この技術的手段では、ガス導通構造が鍋ハンドルに設置される場合、鍋本体には、貫通孔が設けられ、且つ貫通孔は、ガス導通構造及び第2のチャンバに連通して、第1のチャンバと第2のチャンバが貫通孔及びガス導通構造によって気圧のバランスを取ることを確保する。
【0055】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方は、圧力装置に接続され、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの他方は、密閉チャンバである。
【0056】
この技術的手段では、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方は、圧力装置に接続され、他方は、密閉チャンバである。即ち、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方は、同時に圧力装置及びガスチャンネルに接続され、他方は、密閉チャンバであり、且つこの密閉チャンバは、液体チャンネルのみを介して別のチャンバに連通している。使用中、同一のチャンバによって加圧又は与圧して、第2のチャンバ内の液体を第1のチャンバに入らせ、第2のチャンバに還流させる。
【0057】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、圧力装置は、それに接続される第1のチャンバ又は第2のチャンバを抽気方式で減圧するように構成される抽気装置を含む。
【0058】
この技術的手段では、圧力装置は、抽気装置を含む。ここで、抽気装置は、それに接続している第1のチャンバ又は第2のチャンバ内の気体を抽気方式で抽出し、さらに第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成し、第2のチャンバ内の液体が圧力差の作用で第1のチャンバ内に入るようにさせ、さらに第1のチャンバ内の被調理物を洗浄することができる。
【0059】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、調理器具には、吸気口が設けられ、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの、圧力装置に接続される一方が吸気口に連通し、圧力装置は、第3の制御バルブをさらに含み、第3の制御バルブは、吸気口及び抽気装置に接続され、抽気装置と吸気口との間の開閉を制御する。
【0060】
この技術的手段では、調理器具には、吸気口が設けられる。ここで、第1のチャンバと第2のチャンバの、圧力装置に連通している一方は、この吸気口に連通し、圧力装置の作用で気体が入るか、又は排出されることができることを確保し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成させることができ、さらに、圧力装置は、第3の制御バルブをさらに含み、第3の制御バルブは、吸気口及び抽気装置に接続され、抽気装置と吸気口との間の開閉を制御することができる。即ち、圧力装置が作動する場合、第3の制御バルブを開き、他の流動を確保し、圧力装置が作動しない場合、第3の制御バルブを閉じる。
【0061】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、調理器具は、蓋体を有し、蓋体は、少なくとも調理鍋を閉蓋し、圧力装置及び圧力解放構造は、蓋体に設置される。
【0062】
この技術的手段では、調理器具は、蓋体を有し、蓋体によって調理鍋の一部の領域を少なくとも閉蓋し、ほこりが調理鍋の内部に落下することを回避すると同時に、調理鍋の内部の被調理物が飛散してユーザが火傷することを回避する。なお、圧力装置及び圧力解放構造は、蓋体に設置され、圧力装置及び圧力解放構造の形成位置を合理的に設置し、調理器具全体の構造を簡略化する。
【0063】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、調理器具は、蓋体を有し、且つ蓋体は、第1の蓋板を含み、第1の蓋板には、第1のシール部材と第2のシール部材とが設けられ、第1の蓋板は、調理鍋を閉蓋し、且つ第1のシール部材は、調理鍋に結合し、第2のシール部材は、材料収容部材に結合する。
【0064】
この技術的手段では、調理器具は、蓋体を有し、且つ蓋体は、第1の蓋板を含み、第1の蓋板によって調理鍋及び材料収容部材を同時に覆う。なお、第1の蓋板には、第1のシール部材と第2のシール部材とが設けられ、調理器具の作動過程で、第1のシール部材は、調理鍋に結合し、第1の蓋板が調理鍋と接触する位置を密封し、第2のシール部材は、材料収容部材に結合し、第2の蓋板が材料収容部材に接触する位置を密封する。
【0065】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、調理器具は、蓋体を有し、且つ蓋体は、第2の蓋板と第3の蓋板とを含み、第2の蓋板には、第1のシール部材が設けられ、第3の蓋板には、第2のシール部材が設けられ、第2の蓋板は、調理鍋を閉蓋し、且つ第1のシール部材は、調理鍋に結合し、第3の蓋板は、材料収容部材を閉蓋し、且つ第2のシール部材は、材料収容部材に結合する。
【0066】
この技術的手段では、調理器具は、蓋体を有し、且つ蓋体は、第2の蓋板と第3の蓋板とを含み、第2の蓋板によって調理鍋を覆い、第3の蓋板によって材料収容部材を覆う。なお、第2の蓋板には、第1のシール部材が設けられ、第3の蓋板には、第2のシール部材が設けられ、調理器具の作動過程で、第2のシール部材は、調理鍋に結合し、第2の蓋板が調理鍋と接触する位置を密封し、第3のシール部材は、材料収容部材に結合し、第3の蓋板が材料収容部材に接触する位置を密封する。
【0067】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、第1のシール部材と第2のシール部材は、いずれも密封リングであり、且つ第1のシール部材は、第2のシール部材の外側に嵌め着けられて分布する。
【0068】
この技術的手段では、第1のシール部材と第2のシール部材は、いずれも密封リングであり、材料収容部材及び調理鍋の周側が環状に密封されることを確保し、第1のシール部材は、第2のシール部材の外側に嵌め着けられて分布し、第1のシール部材と第2のシール部材との設置位置を確保し、第1のシール部材と第2のシール部材の干渉を回避すると同時に、第1のシール部材と第2のシール部材の安定した取り付けを確保する。
【0069】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、第1のシール部材と第2のシール部材との間は内外に離間しており、蓋体は、第1のシール部材と第2のシール部材との間に位置する箇所に、ガス導通構造を設置している。
【0070】
この技術的手段では、第1のシール部材と第2のシール部材はいずれも、蓋体に設置され、且つ第1のシール部材と第2のシール部材との間は内外に離間しており、第1のシール部材と第2のシール部材の安定した取り付けを確保する。なお、ガス導通構造は、蓋体に設置され、第1のシール部材と第2のシール部材との間に位置し、第1のシール部材、第2のシール部材及びガス導通構造の三者の位置関係を確保し、ガス導通構造が第1のチャンバ及び第2のチャンバに対して排気又は給気することができることを確保して、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差を減少する。
【0071】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、材料収容部材には、適合平面が形成されており、第2のシール部材は、適合平面に突き当たる。
【0072】
この技術的手段では、材料収容部材には、適合平面が形成されている。調理器具の作動過程で、第2のシール部材は、適合平面に突き当たり、第2のシール部材と適合平面の緊密な密着を確保し、密封効果を確保する。
【0073】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、適合平面は、環状面であり、且つ環状面の内端から外端までの延伸長さは、5mmから15mmの範囲内にある。
【0074】
この技術的手段では、適合平面は、環状面であり、材料収容部材の適合平面と環状の第2のシール部材が互いに結合するようにさせ、材料収容部材の周側の全ての位置が密封されることを確保し、さらに、環状面の内端から外端までの延伸長さは、5mmから15mmの範囲内にあり、即ち、材料収容部材の径方向に沿い、第2のシール部材と適合平面との密着距離を確保し、第2のシール部材の密封効果を確保する。
【0075】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、調理鍋には、水位指示識別子が設けられ、材料収容部材には、位置決め部が設けられ、位置決め部は、調理鍋に結合し、材料収容部材が調理鍋内に位置決めされ、且つ材料収容部材の位置が該当する水位指示識別子の位置に適合するようにさせる。
【0076】
この技術的手段では、調理鍋には、水位指示識別子が設けられ、且つ材料収容部材には、位置決め部が設けられる。ここで、材料収容部材の位置決め部は、調理鍋に結合して、材料収容部材が調理鍋内に安定し位置決めることを確保すると同時に、材料収容部材の一部が調理鍋内に収容されることを確保する。特に、材料収容部材の一部が調理鍋内に収容される場合、材料収容部材の位置は、該当する水位指示識別子の位置に適合し、即ち、材料収容部材の底部は、該当する水位指示識別子と同一の高さにあり、又は水位指示識別子よりもやや低く、圧力装置が作動する前に、第1のチャンバ内の被調理物が第2のチャンバ内の液体と分離することを確保し、圧力装置が作動していなかった後、第2のチャンバ内の液体が第1のチャンバ内に入って被調理物と接触することができることを確保する。
【0077】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、前記材料収容部材には、前記液体導通構造が設けられ、前記液体導通構造は、チャンネルを含み、前記チャンネルは、ポートを有し、且つ前記チャンネルは、前記ポートから前記第2のチャンバに導通し、ここで、前記位置決め部が前記調理鍋に結合すると、少なくとも一部の前記ポートの位置は、該当する前記水位指示識別子よりも低い。
【0078】
この技術的手段では、液体導通構造は、材料収容部材に設置され、ポートを有し、且つ液体導通構造は、ポートから第2のチャンバに導通する。具体的には、位置決め部が調理鍋に結合した場合、少なくとも一部のポートの位置は、該当する水位指示識別子よりも低く、即ち、液体が液体導通構造を介して出入りできることを確保する。
【0079】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、材料収容部材の壁には、1つ又は複数の貫通孔が設けられ、貫通孔は、液体導通構造の少なくとも一部として形成される。
【0080】
この技術的手段では、材料収容部材の壁には、1つ又は複数の貫通孔が設けられ、この貫通孔を介して液体導通構造の少なくとも一部として形成される。即ち、貫通孔の延長によって液体導通構造を形成することができる。
【0081】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、材料収容部材には、液体導通構造の少なくとも一部として形成される吸引パイプが設けられる。
【0082】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、調理鍋の内表面には、突起部が形成されており、位置決め部は、突起部に凭せ掛けられ、材料収容部材が調理鍋に吊り下がる。
【0083】
この技術的手段では、調理鍋の内表面には、突起部が形成されており、且つ調理鍋の位置決め部は、突起部に凭せ掛けられ、材料収容部材が調理鍋の内部に吊り下がることを確保する。即ち、圧力装置が作動する前に、第2のチャンバ内部の液体が第1のチャンバ内部に入らないことを確保する。
【0084】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、調理鍋は、鍋口を有し、位置決め部は、調理鍋の鍋口の周囲の部位に凭せ掛けられ、材料収容部材が調理鍋に吊り下がる。
【0085】
この技術的手段では、調理鍋は、鍋口を有し、且つ材料収容部材の位置決め部は、調理鍋の鍋口の周囲の部位に凭せ掛けられ、材料収容部材が調理鍋の内部に吊り下がることを確保する。即ち、圧力装置が作動する前に、第2のチャンバ内部の液体が第1のチャンバ内部に入らないことを確保する。
【0086】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、材料収容部材は、凹形キャビティを含み、凹形キャビティは、一端が開口を有する構造であり、且つ凹形キャビティには、開口沿いのエッジにフランジが設けられ、フランジは、位置決め部の少なくとも一部として形成される。
【0087】
この技術的手段では、材料収容部材は、凹形キャビティを含む。ここで、凹形キャビティは、一端が開口を有する構造であり、ユーザが被調理物を第1のチャンバ内に置くことを容易にする。凹形キャビティには、開口沿いのエッジにフランジが設けられ、このフランジによって位置決め部を形成して、材料収容部材の調理鍋内における安定した位置決めを確保する。そして、フランジによって位置決め部を形成し、位置決め部を別途設置することを回避し、位置決め強度は、高く、製造方法は、簡単である。
【0088】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、フランジには下側突出部が形成されており、下側突出部は、調理鍋に凭せ掛かる。
【0089】
この技術的手段では、フランジには下側突出部が形成されており、且つこの下側突出部は、位置決め部の少なくとも一部として形成され、且つ調理鍋に凭せ掛けられる。即ち、フランジ構造は、下側突出部によって調理鍋に繋がれて取り付けられる。
【0090】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、凹形キャビティは、底壁と側壁とを有し、底壁と側壁のうちの少なくとも1つには、液体導通構造が設けられる。
【0091】
この技術的手段では、凹形キャビティは、底壁と側壁とを有し、且つ底壁と側壁のうちの少なくとも1つには、液体導通構造が設けられて、第1のチャンバが第2のチャンバに連通していることを確保する。
【0092】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、フランジは、第1のアームセグメントと第2のアームセグメントとを含み、第1のアームセグメントは、第2のアームセグメントと凹形キャビティとの間をつなぎ、第2のアームセグメントは位置決め部を構成し、第1のアームセグメントは、第2のシール部材に突き当たるように構成される。
【0093】
この技術的手段では、フランジは、第1のアームセグメントと第2のアームセグメントとを含む。ここで、第2のアームセグメントは、外に延びて位置決め部を構成し、第1のアームセグメントは、第2のアームセグメントと凹形キャビティにあり、第2のシール部材に突き当たり、第2のシール部材の安定した取り付けを確保する。
【0094】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、第2のアームセグメントは、上側の面と下側の面とを有し、第2のアームセグメントは、上側の面が第1のアームセグメントに対して凹み、下側の面が第1のアームセグメントに対して凸起する凹形状に形成されており、及び/又は第1のアームセグメントの少なくとも一部の表面は、適合平面を形成し、第2のシール部材は、適合平面に突き当たる。
【0095】
この技術的手段では、第2のアームセグメントは、上側の面と下側の面とを有する。ここで、第2のアームセグメントは、上側の面が第1のアームセグメントに対して凹み、下側の面が第1のアームセグメントに対して凸起する凹形状に形成されて、材料収容部材の安定した位置決めを確保し、第1のアームセグメントの少なくとも一部の表面は、適合平面を形成して、第2のシール部材と第1のアームセグメントとの緊密な密着を確保する。
【0096】
上記のいずれか1つの技術的手段では、さらに、調理器具は、炊飯器、電気圧力鍋、蒸し器を含むが、それらに限らない。
【0097】
本願の第2態様の技術的手段は、調理器具の制御方法を提供し、本願の第1態様のいずれか1つの技術的手段に記載の調理器具に用いられ、前記調理器具の制御方法は、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御するステップを含む。
【0098】
本願の上記技術的手段に係る調理器具の制御方法は、圧力装置に第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧させ、このように、調理鍋内に気圧を介して液体が第1のチャンバ内に入るように誘導する注液過程及び、ガスチャンネル(例えば、通常開いているガスチャンネル又は制御されて開いているガスチャンネル)を介して気圧を解放して第1のチャンバに液体を排出させる排液過程を形成させることができ、且つ圧力装置の間欠運転によって注液過程と排液過程が交互に形成されるようにさせる。このように、第1のチャンバ内の材料を繰り返し洗浄し、良好な湯取り飯の調理効果を得ることができる。且つ本方法の限定により、洗浄段階の調理全体過程における制御可能性がより高く、制御論理も非常に簡単であり、より高い応答精度と制御精度とを有することができ、調理器具の作動柔軟性をより良く向上させ、且つ調理食感を向上させることができる。
【0099】
上記技術的手段では、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御する前記ステップでは、前記圧力装置が前記第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を加圧又は減圧する過程で、閉塞状態にあるようにガスチャンネルを制御し、前記圧力装置が前記第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を加圧又は減圧することを停止する過程で、開放状態にあるように前記ガスチャンネルを制御する。
【0100】
この技術的手段では、圧力装置が加圧又は減圧する過程で、閉塞状態にあるようにガスチャンネルを制御するようにして、このように、圧力装置の無駄な電力損失を節約し、圧力装置の作動効率を向上させることができ、且つ、第1のチャンバが液をより効率的に注入され、調理時間を短縮することができるようにさせる。圧力装置が加圧又は減圧を停止する過程で、開放状態にあるようにガスチャンネルを制御するようにし、このように、ガスチャンネルは、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差のバランスを迅速に取ることができ、第1のチャンバがより効率的に排液し、調理時間を短縮することができるようにさせ、且つガスチャンネルを開いた時に、フラッシュ蒸着と同様の急速な圧力解放効果を同時に形成することができ、このように、第1のチャンバ内の材料の表面から液体の流動スピードは、より高くなり、材料に対する洗浄効果は良くなり、さらに洗浄効果を向上させる。
【0101】
上記のいずれか1つの技術的手段では、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御する前記ステップの前に、前記調理器具の制御方法は、調理鍋を加熱するように前記調理器具の加熱装置を制御するステップをさらに含む。
【0102】
上記のいずれか1つの技術的手段では、調理鍋を加熱するように前記調理器具の加熱装置を制御する前記ステップは、具体的には、調理鍋を所定時間だけ加熱するように前記調理器具の加熱装置を制御し、又は調理鍋内の媒体の温度が予め設定された温度閾値まで上がるように、前記調理鍋を加熱するように前記調理器具の加熱装置を制御するステップを含む。
【0103】
この技術的手段では、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力を制御する前に、まず、調理鍋を所定時間だけ加熱し、又は調理鍋内の媒体を一定の温度(例えば、予め設定された温度閾値、理解できるように、この所定時間及び/又は予め設定された温度閾値が特定の値でなく、当業者が具体的な需要及び具体的な被加熱食物の加熱需要等に応じて柔軟に設定することができ、又はユーザによって柔軟に選定される)まで加熱し、このように、より良い洗浄効果を形成することができる。例えば、予め設定された温度閾値又は所定時間を放出温度に対応するように設計することができる。具体的には例えば、予め設定された温度閾値及び/又は所定時間の条件を満たす場合、調理鍋内の温度は、ちょうど被調理食材上の洗浄される必要のあるデンプン等の物質の放出温度にあり、この温度の液体を利用して被調理食材を洗浄することによって、被調理食材の、例えばデンプン等の物質がより効率的に、より十分に洗浄され、さらに洗浄効率と効果を向上させることができる。又は例えば、予め設定された温度閾値又は所定時間を液体沸騰温度に対応するように設計することができ、具体的には例えば、予め設定された温度閾値及び/又は所定時間の条件を満たす場合、調理鍋が沸騰しそうになったり、又はちょうど沸騰していたり、又はすでに沸騰していたりするようにして、沸騰動力を利用して、気圧の駆動作用をさらに補助することができ、圧力装置が液体をより効率的に駆動して被調理食材を洗浄するようにさせ、洗浄力を向上させることによって、さらに洗浄効率と効果を向上させることができる。
【0104】
そして、調理鍋内の温度(例えば、予め設定された温度閾値)及び/又は所定時間を利用して、圧力装置によって調整し制御される洗浄段階と結合することで、需要に応じてより豊かな調理モード、調理効果と調理効率を派生することができ、このように、製品が、異なる集団の需要の個性的な需要(例えば異なる糖分需要、調理時間の需要等)をより良く満たすことができる。
【0105】
上記のいずれか1つの技術的手段では、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御する前記ステップの後、前記調理器具の制御方法は、調理鍋を加熱するように前記調理器具の加熱装置を制御するステップをさらに含む。
【0106】
この技術的手段では、洗浄が完了した後、調理鍋を加熱するように加熱装置を制御することで、第1のチャンバ内の被調理食材に対する蒸気加熱過程を実現することができ、食物の熟成に有利であり、且つ湯取りの調理過程全体は、より秩序正しく、制御可能性と精度は、良くなる。
【0107】
理解できるように、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御する前記ステップの後の、調理鍋を加熱するように前記調理器具の加熱装置を制御するステップでは、圧力装置は、作動してもよく、作動しなくてもよい。
【0108】
例えば、需要に応じて、圧力装置をオフさせるように制御し、エネルギー消費を節約するという目的を達成することができる。
【0109】
又は例えば、圧力装置の作動を制御して、調理鍋内に圧力保持(正圧又は負圧)調理を形成し、圧力調理の需要を満たすことができる。
【0110】
また、或いは、圧力を制御するように圧力装置を利用し、蒸気加熱段階において第1のチャンバが気圧を利用して排水し、さらに第1のチャンバ内の食材の浸漬を減少することができるようにさせる。
【0111】
本願の第3態様の技術的手段は、調理器具に適用される調理器具の制御装置を提供し、調理器具の制御装置は、プロセッサを含み、前記プロセッサがコンピュータプログラムを実行する際に、本願の第2態様のいずれか1つの技術的手段に記載の調理器具の制御方法のステップを実現させることができる。
【0112】
本願の上記技術的手段に係る調理器具の制御装置は、そのプロセッサは、コンピュータプログラムを実行することによって本願の第2態様のいずれか1つの技術的手段に記載の調理器具の制御方法のステップを実現させることによって、上記第2態様のいずれか1つの技術的手段の全ての有益な効果を有する。ここでこれ以上説明しない。
【0113】
本願の第4態様の技術的手段は、本願の第3態様のいずれか1つの技術的手段に記載の調理器具の制御装置を含む調理器具を提供する。
【0114】
本願の上記技術的手段に係る調理器具は、本願の第3態様のいずれか1つの技術的手段に記載の調理器具の制御装置を設置することによって、上記第3態様のいずれか1つの技術的手段の全ての有益な効果を有する。ここでこれ以上説明しない。
【0115】
本願の第5態様の技術的手段は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによってロードされ、実行されるように構成され、且つ前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、本願の第2態様のいずれか1つの技術的手段に記載の調理器具の制御方法のステップを実現させる。
【0116】
本願の上記技術的手段に係るコンピュータ可読記憶媒体は、それに記憶されたコンピュータプログラムを利用することによって、本願の第2態様のいずれか1つの技術的手段に記載の調理器具の制御方法のステップを実現させることができ、上記第2態様のいずれか1つの技術的手段の全ての有益な効果を有する。ここでこれ以上説明しない。
【0117】
本願の第6態様の技術的手段は、調理器具の制御方法を提供する。この制御方法は、調理命令に応答して、吸水段階で圧力装置を運転させるように制御するステップを含み、圧力装置は、第1のチャンバを加圧又は減圧させるように配置され、第1のチャンバの加圧又は減圧は、第1のチャンバに給水させるように構成される。
【0118】
この技術的手段では、調理命令は、調理プロセスを実行して、調理プロセスに入るように調理器具を制御するように配置され、調理プロセスは、吸水段階を含み、調理器具は、調理命令を受信した後、まず、圧力装置を運転させるように制御し、圧力装置は、第1のチャンバを加圧又は減圧させることを実現することができ、調理操作において、第1のチャンバは、材料を置くように構成され、加圧又は減圧は、第1のチャンバに入るように液体を駆動するように構成されて、加熱調理操作を実行して液体を沸騰させる前に、材料に対する正圧浸漬又は負圧浸漬を実現することができる。
【0119】
圧力装置は、エアポンプを含んでもよく、圧力装置を運転させるように制御するステップは、具体的には、エアポンプを運転させるように制御するステップを含んでもよく、また、エアポンプと第1のチャンバとの間にガスチャンネルを設置し、ガスチャンネルに制御バルブを設置してもよく、圧力装置を運転させるように制御するステップは、制御バルブをオンさせるように制御するステップをさらに含んでもよい。
【0120】
具体的には、材料は、米粒を含み、一方では、関連技術におけるユーザの手動浸漬操作の代わりに、圧力装置を運転させるように制御することで米粒に対する浸漬を実現し、調理器具に対するユーザの使用体験を向上させ、もう一方では、米粒内の糖分を取り出せることによって、被調理米粒内の糖含有量を低減して、低糖質なご飯に対するユーザの調理需要を満たす。さらなる一方では、米粒を浸漬し吸水させることによって、米粒の調理食感の向上にも有利であり、調理器具に対するユーザの使用体験をさらに向上させる。
【0121】
当業者であれば理解できるように、調理器具は、第1のチャンバのみを有してもよく、第1のチャンバを加熱するように加熱装置を制御する前に、第1のチャンバを加圧又は減圧させ、第1のチャンバにおける材料の正圧浸漬又は負圧浸漬を実現し、このような設置構造によって、第1のチャンバはさらに、調理チャンバを直接形成し、浸漬操作が完了した後、取り出された糖分を含む浸漬液体を排出し、新しい液体を再注入して後続の調理操作を実行することで、低糖質なご飯の調製を実現する。
【0122】
調理器具は、複数のチャンバをさらに有してもよく、第1のチャンバを加圧又は減圧することによって、液体を他のチャンバから第1のチャンバに導入させて、材料浸漬を実現させることができる。
【0123】
糖分を排出された液体とともに第1のチャンバから流出させ、調理鍋を加熱するように制御する過程で、糖を含まない水蒸気は、蒸発して米粒に入り、さらに低糖質なご飯の調製を実現する。
【0124】
上記技術的手段では、調理命令に応答して、吸水段階で圧力装置を運転させるように制御するステップは、具体的には、調理命令に応答して、圧力装置を起動して運転させるように制御し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成するステップを含み、圧力差は、第1のチャンバに流入するように第2のチャンバ内の液体を駆動する。
【0125】
この技術的手段では、調理器具は、液体チャンネルを有する第1のチャンバと第2のチャンバとを含み、圧力装置は、第1のチャンバを加圧又は減圧することによって、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成し、圧力差の駆動下で、第2のチャンバ内の液体は、第1のチャンバに流入することができる。
【0126】
具体的には、第1のチャンバには、米粒が置かれ、圧力差は、第1のチャンバに流入するように液体を駆動し、米粒を浸漬することで糖分を取り出す。圧力差が消えた場合、液体はさらに、第2のチャンバに還流して、取り出された糖分と米粒との分離を実現することができる。
【0127】
ここで、圧力装置は、第1のチャンバに直接連通し、第1のチャンバを加圧又は減圧させてもよく、第2のチャンバに連通している圧力装置であってもよく、第2のチャンバを加圧することによって、第1のチャンバと第2のチャンバに圧力差を発生させ、圧力差は、第1のチャンバに入るように液体を駆動し、第1のチャンバに正圧浸漬を実現させる。
【0128】
上記技術的手段では、調理命令に応答して、吸水段階で圧力装置を運転させるように制御するステップは、第1のチャンバを圧力解放させるように配置される圧力解放構造を、オンさせるように制御するステップをさらに含む。
【0129】
この技術的手段では、圧力解放構造をオンさせるように制御することによって、第1のチャンバを圧力解放させ、圧力が解放された後に、第1のチャンバ内の液体は、第2のキャビティに還流して、液体の還流によって取り出された糖分を持ち去ることができる。
【0130】
具体的には、圧力解放装置をオンさせるように制御することは、具体的には、第1のチャンバ及び/又は第2のチャンバと環境のチャンネル上の制御バルブを開放させるように制御して、第1のチャンバ及び/又は第2のチャンバを常圧に回復させるステップであってもよく、正圧浸漬された第1のチャンバを抽気し、又は負圧浸漬される第1のチャンバを排気すること等であってもよい。
【0131】
ここで、圧力解放とは、圧力差の解放を意味し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差を除去させ、第1のチャンバ内の液体は、重力の駆動下で、第1のチャンバから第2のチャンバに戻ることができる。
【0132】
圧力装置と圧力解放構造に対する制御によって、吸水段階が浸漬吸水段階及び/又は洗浄吸水段階を含むようにさせる。
【0133】
上記技術的手段では、調理命令に応答して、吸水段階で圧力装置を運転させるように制御するステップは、具体的には、調理命令に応答して、圧力装置を持続運転させるように制御するステップと、圧力装置の運転パラメータ及び/又は第1のチャンバの状態パラメータが予め設定された浸漬検出パラメータと一致すると検出されると、浸漬作動モードに入るように圧力装置を制御するステップと、を含み、浸漬作動モードで、圧力装置は、オフ状態に入るように配置され、又は圧力装置は、パワーダウンして運転するように配置され、又は圧力装置は、間欠運転するように配置される。
【0134】
この技術的手段では、過大な圧力差を防止するために、圧力装置が運転状態を変更する条件を決定する必要があり、運転状態を変更することは、圧力装置をオフにすること、圧力装置がパワーダウンして持続運転するように制御すること、又は圧力装置が間欠運転するように制御することを含み、これにより圧力差の形成を停止するか又は圧力差の増加速度を減少させて、圧力装置を浸漬作動モードに入らせる。
【0135】
圧力装置の運転パラメータは、圧力装置の持続運転の時間が所定時間に達することを含んでもよく、第1のチャンバの状態パラメータは、第1のチャンバ内の気圧、第1のチャンバの液位等を含んでもよく、上記パラメータが予め設定された浸漬検出パラメータと一致することを検出することは、圧力装置が運転状態を変更する必要があることを表し、圧力装置の運転状態を変更することによって、圧力装置を浸漬作動モードに配置する。浸漬作動モードに入った場合、第1のチャンバに流入するように液体を駆動する過程で、第1のチャンバの液位上昇が停止するか、又は第1のチャンバの液位上昇の速度が低減し、第1のチャンバ内の米粒の浸漬を実現する。
【0136】
さらに、浸漬作動モードが維持する時間を制御することによって、吸水段階がさらに、浸漬吸水段階と洗浄吸水段階に配置されるようにさせる。
【0137】
上記技術的手段では、吸水段階は、浸漬吸水段階を含み、圧力解放構造をオンさせるように制御するステップは、具体的には、浸漬吸水段階において、浸漬作動モードにおける圧力装置の持続時間を検出するステップと、持続時間が第1の所定時間以上である場合、圧力解放構造をオンさせるように制御するステップと、を含む。
【0138】
この技術的手段では、吸水段階は、浸漬吸水段階を含み、比較的大きい第1の所定時間を設定することによって、第1の所定時間内に、浸漬作動モードにあるように圧力装置を制御することによって、第1のチャンバに常に一定量を有する液体を維持させ、第1のチャンバ内の米粒に対する冷たい浸漬を実現させる。
【0139】
当業者であれば理解できるように、比較的簡単な実現の形態として、吸水段階は、浸漬吸水段階のみを含んでもよい。
【0140】
上記技術的手段では、圧力解放構造が浸漬吸水段階の圧力解放操作を完了したと検出されると、圧力解放構造のオフ操作に応答して、洗浄吸水段階において、圧力装置をオンさせるように制御する操作と、圧力解放構造をオンさせるように制御する操作の交互の実行を開始するステップをさらに含む。
【0141】
当業者であれば理解できるように、好適な実現の形態として、吸水段階は、浸漬吸水段階と洗浄吸水段階とを含んでもよい。
【0142】
この技術的手段では、浸漬操作が完了した後、圧力装置と圧力解放構造を交互にオンさせるように制御することによって、圧力装置をオンすると、圧力差を形成するように構成され、第1のチャンバに入るように液体を駆動し、圧力解放構造をオンすると、圧力差を減少させるように構成され、第2のチャンバに還流するように液体を駆動し、圧力装置をオンする操作と圧力解放構造をオンする操作との間の間隔時間を合理的に設置することによって、洗浄操作を実行するように液体を駆動する。第1のチャンバには、米粒が入れられ、洗浄操作を複数回実行することによって、米粒の洗浄吸水を実現し、洗浄過程で、米粒から取り出した糖分を持ち去り、米粒の吸水と糖質減少を実現する。
【0143】
具体的には、圧力装置と圧力解放構造に対する制御によって、第1のキャビティに対して順次浸漬操作と洗浄操作とを実行するように液体を駆動することで、米粒浸漬効果を向上させることができる一方、米粒の糖分の取り出し率を向上させ、米粒表面の糖分残留を減少し、さらに低糖質なご飯の調理効果を向上させることができる。
【0144】
上記技術的手段では、圧力解放構造のオフ操作に応答して、圧力装置をオンさせるように制御する操作と、圧力解放構造をオンさせるように制御する操作の交互の実行を開始するステップは、具体的には、圧力解放構造が浸漬吸水段階の圧力解放操作を完了したと検出されると、加熱装置をオンさせるように制御し、第1のチャンバ及び/又は第2のチャンバの水温を採取するステップと、水温が予め設定された洗浄温度以上であると検出されると、圧力装置をオンさせるように制御する操作と、圧力解放構造をオンさせるように制御する操作を交互に実行するステップと、を含む。
【0145】
この技術的手段では、浸漬吸水が終了した後、圧力装置と圧力解放構造とを制御して洗浄操作を実行するように液体を駆動すると同時に、さらに第1のチャンバ及び/又は第2のチャンバを加熱する加熱装置をオンさせるように制御して、第1のチャンバに対して常温よりも高く、沸騰温度よりも低い洗浄を実現することもでき、一方では、後の調理段階の沸騰時間を短縮することができ、もう一方では、米粒の吸水率をさらに向上させて、均一な受熱を実現することができ、さらなる一方では、糖質を洗い落す効果をさらに向上させることにも有利である。
【0146】
上記技術的手段では、吸水段階は、洗浄吸水段階を含み、調理命令に応答して、吸水段階で圧力装置を運転させるように制御するステップは、具体的には、調理命令に応答して、洗浄吸水段階において、圧力装置をオンさせるように制御する操作と、圧力解放構造をオンさせるように制御する操作を交互に実行するステップを含む。
【0147】
当業者であれば理解できるように、吸水段階はさらに、洗浄吸水段階のみを含んでもよい。
【0148】
この技術的手段では、吸水段階は、洗浄吸水段階を含み、圧力装置と圧力解放構造を交互にオンすることによって、圧力装置をオンすると、圧力差を形成するように構成され、第1のチャンバに入るように液体を駆動し、圧力解放構造をオンすると、圧力差を減少するように構成され、第2のチャンバに還流するように液体を駆動し、圧力装置をオンする操作と圧力解放構造をオンする操作との間の間隔時間を合理的に設定することによって、第1のチャンバに対する一回の洗浄操作を完了するように液体を駆動する。第1のチャンバには、米粒が入れられ、洗浄操作を複数回実行することによって、米粒の洗浄吸水を実現し、洗浄過程で、米粒から取り出した糖分を持ち去り、米粒の吸水と糖質減少を実現する。
【0149】
上記技術的手段では、洗浄吸水段階において、圧力装置をオンさせるように制御する操作と、圧力解放構造をオンさせるように制御する操作を交互に実行するステップは、具体的には、一回の交互実行過程で、浸漬作動モードに入るように圧力装置を制御する操作に応答して、圧力解放構造をオンさせるように制御するステップを含む。
【0150】
この技術的手段では、浸漬作動モードに入るように圧力装置を制御する時刻を圧力解放装置のオン時刻とすることによって、上記記述に基づき、浸漬作動モードに入るように圧力装置を制御する時刻は、材料を完全に沈ませることができるように液体を駆動する時刻と見なされてもよい。この場合、圧力解放構造をオンさせるように制御し、圧力差を減少するように制御することで、液体が重力作用下で降下した後、圧力装置をオンさせるように再制御することによって、第1のチャンバに入るように液体を再駆動して、洗浄操作を繰り返して実行する。
【0151】
上記技術的手段では、洗浄吸水段階において、圧力装置及び/又は圧力解放構造のオン回数が予め設定された回数以上である場合、圧力解放構造を制御して第1のチャンバを圧力解放した後に、圧力装置と圧力解放構造をオフさせるように制御し、及び/又は洗浄吸水段階の持続時間が第2の所定時間以上である場合、圧力解放構造を制御して第1のチャンバを圧力解放した後に、圧力装置と圧力解放構造をオフさせるように制御するステップをさらに含む。
【0152】
この技術的手段では、圧力装置及び/又は圧力解放構造のオン回数を検出することは、具体的には、圧力装置における制御バルブ及び/又は圧力解放構造における制御バルブの開放回数を検出することで実現されてもよく、開放回数を検出することによって、洗浄操作の回数を決定して、洗浄操作の回数が予め設定された回数以上であると検出されると、洗浄制御を終了する。
【0153】
または、洗浄吸水段階の持続時間が第2の所定時間以上であるか否かを検出することによって、洗浄制御をいつ終了するかを決定する。開放回数及び/又は第2の所定時間を合理的に設置することによって、比較的良い洗浄効果を得ることができる一方、吸水時間を合理的に制御して、調理プロセス全体が長すぎないことを確保することもできる。
【0154】
上記技術的手段では、圧力解放構造をオンさせるように制御するステップは、圧力解放構造のオン時間が第3の所定時間以上であり、及び/又は第1のチャンバの状態パラメータが予め設定された降下検出パラメータと一致すると検出されると、圧力解放構造をオフさせるように制御するステップをさらに含む。
【0155】
この技術的手段では、圧力解放構造のオン時間を検出し、及び/又は第1のチャンバ内の気圧、第1のチャンバの液位等のパラメータを検出することによって、圧力解放構造が圧力解放操作を完了したか否かを確定し、例えば、第3の所定時間を合理的に設定することによって、圧力解放構造が圧力解放操作を完了したか否かを確定する。オン時間が第3の所定時間以上であると検出されると、圧力解放操作が完了したと考えられてもよく、及び/又は第1のチャンバの気圧が常圧に回復したと検出されると、圧力解放操作が完了したと考えられてもよく、及び/又は第1のチャンバの液位が比較的低い液位に低下したと検出されると、圧力解放操作が完了したと考えられてもよく、圧力装置に対する開閉制御を結び付けて、液体浸漬に対する駆動操作及び/又は液体洗浄に対する駆動操作を正確に実行する。
【0156】
上記技術的手段では、圧力装置を起動して運転させるように制御し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を配置するステップは、具体的には、圧力装置を制御して第1のチャンバを抽気し、及び/又は第2のチャンバに排気するように圧力装置を制御して、圧力差を配置するステップを含む。
【0157】
この技術的手段では、圧力装置は、抽気ポンプ、第1のチャンバに連通しているガスチャンネル、及びガスチャンネルに設置された制御バルブを含んでもよく、抽気ポンプを運転させるように制御し、及び制御バルブを開放させるように制御することによって、第1のチャンバを抽気し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成し、圧力差は、第1のチャンバに入るように第2のチャンバの液体を駆動し、負圧浸漬を実現する。
【0158】
圧力装置は、排気ポンプ、第2のチャンバに連通しているガスチャンネル、及びガスチャンネルに設置された制御バルブをさらに含んでもよく、排気ポンプを運転させるように制御し、及び制御バルブを開放させるように制御することによって、第2のチャンバに対して排気し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成し、圧力差は、第1のチャンバに入るように第2のチャンバの液体を駆動し、第1のチャンバの気圧の増大を引き起こし、正圧浸漬を実現する。
【0159】
上記技術的手段では、調理命令に応答して、吸水段階で圧力装置を運転させるように制御する前に、第2のチャンバの液位パラメータを採取するステップと、液位パラメータに基づいて第2のチャンバの液位が第1のチャンバの底面以下であると判定されると、浸漬吸水段階又は洗浄吸水段階で運転するように圧力装置と圧力解放構造を制御するステップと、液位パラメータに基づいて第2のチャンバの液位が第1のチャンバの底面よりも高いと判定されると、浸漬吸水段階と洗浄吸水段階で順次運転するように圧力装置と圧力解放構造を制御するステップと、をさらに含む。
【0160】
この技術的手段では、調理命令に基づいて調理プロセスに入る前に、第2のチャンバ内の初期液位を検出することもでき、初期液位が第1のチャンバの底面よりも高く、即ち、初期状態で一部の液体が第1のチャンバに入っている場合、圧力装置と圧力解放構造を運転させるように制御して、調理器具に浸漬吸水段階と洗浄吸水段階に順次入らせて、比較的良い吸水効果を達成することができる。
【0161】
初期液位が第1のチャンバの底面以下である場合、浸漬吸水段階のみに入るか、又は洗浄吸水段階のみに入って、吸水過程の時間をより短くし、さらに調理プロセス全体の時間をより短くすることができる。
【0162】
上記技術的手段では、第2のチャンバの液位が第1のチャンバの底面よりも高い場合、吸水段階が終了した後、排水構造及び/又は抽水装置をオンさせるように制御するステップと、第2のチャンバの液位が第1のチャンバの底面以下であると判定されると、排水構造及び/又は抽水装置をオフさせるように制御するステップと、をさらに含む。
【0163】
この技術的手段では、初期液位が第1のチャンバの底面よりも高い場合、調理段階に入る前に、液体内の取り出された糖分が調理中に米粒と再混合されることを防止するために、排水操作を実行して、液位を第1のチャンバの底面以下に下げて、調理効果を確保する必要がある。
【0164】
上記技術的手段では、吸水段階の持続時間が予め設定された吸水時間以上であると検出されると、吸水段階の終了を決定し、沸騰調理段階において、第1の電力に基づいて運転を起動させるように前記加熱装置を制御し、前記加熱装置の運転時間が第6の所定時間以上であるように制御するステップをさらに含む。
【0165】
この技術的手段では、予め設定された吸水時間を設置することによって、圧力装置と圧力解放装置が吸水段階で運転している持続時間が予め設定された吸水時間に達するか否かを検出し、予め設定された吸水時間に達すると、米粒が比較的良い吸水状態にすでに達したことを表し、この場合、加熱装置を運転させるように制御して、沸騰調理段階に入り、第1の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御することによって、第2のチャンバを加熱し、第6の所定時間を維持し、第2のチャンバを加熱するように制御する過程で、糖質を含まない水蒸気は、蒸発して米粒に入り、さらに低糖質なご飯の調製を実現する。
【0166】
ここで、第1の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御し、調理鍋内の温度を少なくとも70℃から100℃までの間に保たせ、水分を十分に吸収した米に熱量を十分に吸收させて糊化させる。この過程は、大電力の沸騰加熱炊飯段階とも呼ばれ、第1の電力Wは>200W/sである。
【0167】
上記技術的手段では、第1の電力に基づく加熱装置の運転時間が第6の所定時間以上であり、及び/又は第2のチャンバ内の水温が沸騰温度以上である状態の持続時間が第7の所定時間以上であると検出されると、沸騰調理段階の終了を決定し、蒸煮調理段階において、第2の電力に基づいて運転し続けるように加熱装置を制御するステップと、第2の電力に基づく加熱装置の運転時間が第8の所定時間以上であると検出されると、加熱装置をオフさせるように制御して、調理プロセスを終了するステップと、をさらに含む。
【0168】
この技術的手段では、第1の電力に基づく加熱装置の運転時間が第6の所定時間以上であるように制御し、及び/又は第2のチャンバ内の水温が沸騰温度以上である状態の持続時間が第7の所定時間以上であると検出されると、ご飯を迅速に蒸し上げることができる。
【0169】
ここで、第1の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御し、第2のチャンバ内の液体を急速沸騰状態に加熱するために用いられる。
【0170】
第2の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御することは、第2のチャンバ内の液体を引き続き放熱状態にさせるために用いられ、蒸し上がったご飯に対する保温を実現する。
【0171】
加熱電力を第2の加熱電力に下方調節するように制御する段階で、主に、ご飯の香りは、濃くなり、また沸騰調理段階で完全に糊化していない米粒の再糊化を確保し、持続時間は、第8の所定時間(5分間-20分間が最適)であり、第2の電力は、150W/sよりも小さい。
【0172】
上記条件を満たすことを検出した場合、加熱電力を第2の加熱電力に下方調節するように制御し、炊飯操作を実行して、ご飯の調理効果を向上させる。
【0173】
本願の第7態様の技術的手段は、調理器具の制御方法を提供する。当該制御方法は、調理命令に応答して、吸水段階で圧力装置を運転させるように制御するステップと、圧力装置の作動パラメータが予め設定された吸水処理条件を満たすと検出されると、排水装置及び/又は抽水装置を起動させるように制御するステップと、を含み、圧力装置は、第1のチャンバを加圧又は減圧させるように配置され、第1のチャンバの加圧は、第1のチャンバ内の材料を正圧吸水させ、第1のチャンバの減圧は、前記第1のチャンバ内の材料を負圧吸水させる。排水装置は、第1のチャンバを排水させるように配置され、抽水装置は、第1のチャンバから抽水するように配置される。
【0174】
この技術的手段では、第1のチャンバがすでに給水された前提で、圧力装置を設置して第1のチャンバを加圧又は減圧することによって、第1のチャンバ内の米粒の正圧浸漬又は負圧浸漬を実現し、圧力装置の作動パラメータが予め設定された吸水処理条件を満たすことを検出することによって、吸水処理の完了を決定し、排水装置をオンして排水し、及び/又は抽水装置をオンして抽水するように制御して、調理用の余分な液体を排出する。一方では、関連技術におけるユーザの手動浸漬操作の代わりに、圧力装置を運転させるように制御することで米粒に対する浸漬を実現して、調理器具に対するユーザの使用体験を向上させ、もう一方では、米粒内の糖分を取り出せることによって、被調理米粒内の糖含有量を低減して、低糖質なご飯に対するユーザの調理需要を満たし、さらなる一方では、米粒を浸漬し吸水させることによって、米粒の受熱均一性の向上にも有利であり、調理器具に対するユーザの使用体験をさらに向上させる。
【0175】
上記技術的手段では、調理命令に応答して、圧力装置を運転させるように制御する前に、第1のチャンバに定量の液体を導入するように配置される注入液装置を、起動させるように制御するステップをさらに含む。
【0176】
この技術的手段では、注入液装置を設置することによって、第1のチャンバ内に定量の液体を導入することを実現し、定量液体は、浸漬吸水の要求を満たすように構成されることによって、ユーザの手動操作ステップを節約する。
【0177】
上記技術的手段では、運転パラメータが吸水処理条件を満たすと検出されると、第1のチャンバを圧力解放させるように配置される圧力解放構造を、オンさせるように制御するステップをさらに含む。
【0178】
この技術的手段では、圧力解放装置をオンすることによって、第1のチャンバを常圧に回復させて、次のステップの調理需要を満たす。
【0179】
上記技術的手段では、圧力装置の作動パラメータが予め設定された吸水処理条件を満たすと検出されると、排水装置を起動させるように制御するステップは、具体的には、圧力装置のオン時間が第4の所定時間以上であり、及び/又は第1のチャンバの指定圧力での持続時間が第5の所定時間以上であると検出されると、前記作動パラメータが吸水処理条件を満たしていると判定するステップと、排水装置を起動させるように制御し、第1のチャンバの液位を検出するステップと、第1のチャンバの液位が予め設定された水位以下であると検出されると、排水装置及び/又は抽水装置をオフさせるように制御するステップと、を含む。
【0180】
上記技術的手段では、吸水段階の持続時間が予め設定された吸水時間以上であると検出すると、吸水段階の終了を決定し、沸騰調理段階において、第1の電力に基づいて運転を起動させるように前記加熱装置を制御し、前記加熱装置の運転時間が第6の所定時間以上であるように制御するステップをさらに含む。
【0181】
この技術的手段では、予め設定された吸水時間を設置することによって、圧力装置と圧力解放装置が吸水段階で運転している持続時間が予め設定された吸水時間に達するか否かを検出し、予め設定された吸水時間に達すると、米粒が比較的良い吸水状態にすでに達したことを表し、この場合、加熱装置を運転させるように制御して、沸騰調理段階に入り、第1の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御することによって、第1のチャンバを加熱し、第6の所定時間維持する。第1のチャンバを加熱するように制御する過程で、糖を含まない水蒸気は、蒸発して米粒に入り、さらに低糖質なご飯の調製を実現する。
【0182】
ここで、第1の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御し、調理鍋内の温度を少なくとも70℃から100℃までの間に保たせ、水分を十分に吸収した米に熱量を十分に吸收させて糊化させる。この過程は、大電力の沸騰加熱炊飯段階とも呼ばれ、第1の電力Wは>200W/sである。
【0183】
上記技術的手段では、第1の電力に基づく加熱装置の運転時間が第6の所定時間以上であり、及び/又は第1のチャンバ内の水温の沸騰温度以上の状態における持続時間が第7の所定時間以上であると検出されると、沸騰調理段階の終了を決定し、蒸煮調理段階において、第2の電力に基づいて運転し続けるように加熱装置を制御するステップと、第2の電力に基づく加熱装置の運転時間が第8の所定時間以上であると検出されると、加熱装置をオフさせるように制御して、調理プロセスを終了するステップと、をさらに含む。
【0184】
この技術的手段では、第1の電力に基づく加熱装置の運転時間が第6の所定時間以上であるように制御し、及び/又は第1のチャンバ内の水温が沸騰温度以上である状態の持続時間が第7の所定時間以上であると検出されると、ご飯を迅速に蒸し上げることができる。
【0185】
ここで、第1の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御することは、第1のチャンバ内の液体を急速沸騰状態に加熱するために用いられる。
【0186】
第2の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御することは、第1のチャンバ内の液体を引き続き放熱状態にさせるために用いられ、蒸し上がったご飯に対する保温を実現する。
【0187】
加熱電力を第2の加熱電力に下方調節するように制御する段階で、主に、ご飯の香りは、濃くなり、また沸騰調理段階で完全に糊化していない米粒の再糊化を確保し、持続時間は、第8の所定時間(5分間-20分間が最適)であり、第2の電力は、150W/sよりも小さい。
【0188】
上記条件を満たすことを検出した場合、加熱電力を第2の加熱電力に下方調節するように制御し、蒸らし操作を実行して、ご飯の調理効果を向上させる。
【0189】
本願の第8態様の技術的手段は、調理器具の制御装置を提供する。この制御装置は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で実行できるコンピュータプログラムとを含み、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、本願の第6態様のいずれか1つの技術的手段に記載の調理器具の制御方法のステップを実現させる。したがって、上記第6態様のいずれか1つの技術的手段の全ての有益な効果を有する。ここでこれ以上説明しない。
【0190】
本願の第9態様の技術的手段は、調理器具の制御装置を提供する。この制御装置は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で実行できるコンピュータプログラムとを含み、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、本願の第7態様のいずれか1つの技術的手段に記載の調理器具の制御方法のステップを実現させる。したがって、上記第7態様のいずれか1つの技術的手段の全ての有益な効果を有する。ここでこれ以上説明しない。
【0191】
本願の第10態様の技術的手段は、調理器具を提供する。この調理器具は、第1のチャンバを有する調理鍋と、本願の第8態様のいずれか1つの技術的手段に記載の調理器具の制御装置と、制御装置に接続する圧力装置であって、第1のチャンバを加圧又は減圧させるように配置され、第1のチャンバの加圧又は減圧は、第1のチャンバに給水させるように構成される、圧力装置と、を含む。
【0192】
上記技術的手段では、材料収容部材であって、材料収容部材の少なくとも一部が調理鍋内に収容され、材料収容部材内に第1のチャンバが形成され、調理鍋と材料収容部材との間に第2のチャンバが形成され、ここで、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に液体チャンネルが形成され、且つ液体チャンネルは、第1のチャンバと第2のチャンバとを導通する材料収容部材をさらに含み、圧力装置はさらに、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成するように配置され、圧力差は、第1のチャンバに流入するように第2のチャンバ内の液体を駆動するように構成される。
【0193】
この技術的手段では、調理器具は、調理鍋と材料収容部材とを含み、材料収容部材は、第1のチャンバを形成し、調理鍋と材料収容部材との間に第2のチャンバを形成し、材料収容部材には、ブラケットがさらに設置され、ブラケットは、第1のチャンバから第2のチャンバまでの液体通路を限定して、第2のチャンバの液体が液体通路を介して第1のチャンバに入り、及び第1のチャンバの液体が液体通路を介して第2のチャンバに戻るようにさせることができる。圧力装置、及び制御装置の圧力装置に対する制御を組み合わせることで、一方では、関連技術におけるユーザの手動浸漬操作の代わりに、圧力装置を運転させるように制御することで米粒に対する浸漬を実現して、調理器具に対するユーザの使用体験を向上させ、もう一方では、米粒内の糖分を取り出せることによって、被調理米粒内の糖含有量を低減して、低糖質なご飯に対するユーザの調理需要を満たし、さらなる一方では、米粒を浸漬し吸水させることによって、米粒の調理食感の向上にも有利であり、調理器具に対するユーザの使用体験をさらに向上させる。
【0194】
上記技術的手段では、第1のガスチャンネルを有する圧力解放構造であって、第1のガスチャンネルは、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの少なくとも一方に接続され、且つ第1のガスチャンネルが導通されると、第1のチャンバの内外部間の圧力差を減少させる圧力解放構造をさらに含む。
【0195】
この技術的手段では、圧力解放構造は、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差を減少するように構成され、圧力解放構造をオンさせるように制御することによって、第1のチャンバを圧力解放させ、圧力が解放された後に、第1のチャンバ内の液体は、第2のキャビティに還流して、液体の還流によって取り出された糖分を持ち去ることができる。
【0196】
上記技術的手段では、材料収容部材及び/又は調理鍋内に設置されるチャンバ状態検出コンポーネントをさらに含み、チャンバ状態検出コンポーネントは、制御装置に接続し、第1のチャンバ及び/又は第2のチャンバの状態パラメータを検出するように配置され、チャンバ状態検出コンポーネントは、温度センサと、液位センサ及び/又は気圧センサとを含む。
【0197】
この技術的手段では、温度センサは、第1のチャンバ及び/又は第2のチャンバ内の液温を検出するために用いられ、液位センサ及び/又は気圧センサは、第1のチャンバ内の液位が米粒に対する浸漬を満たすまで上昇するか否かを検出するために用いられ、液位センサ及び/又は気圧センサに対する検出によって圧力装置と圧力解放構造に対する制御を導く。
【0198】
また、液位センサはさらに、第2のチャンバの注入液の初期液位を検出して、初期液位の検出に基づいて具体的な制御方式を決定して、圧力装置と圧力解放装置によって浸漬操作及び/又は洗浄操作を実行するように液体を駆動することもできる。
【0199】
上記技術的手段では、制御装置に接続している排液装置及び/又は抽液装置をさらに含み、排液装置は、第2のチャンバから排液するように配置され、抽液装置は、第2のチャンバから抽液するように配置される。
【0200】
上記技術的手段では、調理鍋を加熱するように配置される、制御装置に接続する加熱装置をさらに含む。
【0201】
本願の第11態様の技術的手段は、調理器具を提供する。当該調理器具は、第1のチャンバを有する調理鍋と、本願の第9態様のいずれか1つの技術的手段に記載の調理器具の制御装置と、制御装置に接続する圧力装置であって、第1のチャンバを加圧又は減圧させるように配置され、第1のチャンバの加圧は、第1のチャンバ内の材料を正圧吸水させ、第1のチャンバの減圧は、第1のチャンバ内の材料を負圧吸水させる、圧力装置と、制御装置に接続する排水装置及び/又は抽水装置であって、排水装置は、第1のチャンバを排水させるように配置され、抽水装置は、第1のチャンバから抽水するように配置される排水装置及び/又は抽水装置と、を含む。
【0202】
上記技術的手段では、第1のチャンバに定量の液体を導入するように配置される、制御装置に接続する注液装置をさらに含む。
【0203】
上記技術的手段では、第1のチャンバを圧力解放するように配置される、制御装置に接続する圧力解放構造をさらに含む。
【0204】
上記技術的手段では、調理鍋を加熱するように配置される、制御装置に接続する加熱装置をさらに含む。
【0205】
本願の第12態様の技術的手段は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体には、調理器具の制御プログラムが記憶されており、調理器具の制御プログラムがプロセッサによって実行される時、本願の第6態様と第7態様のいずれか1つの技術的手段に記載の調理器具の制御方法のステップを実現させる。そのため、上記第6態様と第7態様のいずれか1つの技術的手段の全ての有益な効果を有する。ここでこれ以上記述しない。
【0206】
本願の付加態様及び利点は、以下の説明で明確になるか、又は本願を実施することで理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0207】
本願の上記の及び/又は追加の態様と利点は次の図面を参照した実施例の記述から明らかになり、理解しやすくなる。
【0208】
図1】本願の一実施例の調理器具の構造概略図である。
図2図1に示す実施例の調理器具が第1の作動状態にある概略図である。
図3図1に示す実施例の調理器具が第2の作動状態にある概略図である。
図4】本願の別の実施例の調理器具の構造概略図である。
図5図4に示す実施例の調理器具が第1の作動状態にある概略図である。
図6図4に示す実施例の調理器具が第2の作動状態にある概略図である。
図7図1に示す実施例の調理器具のA部分の拡大構造概略図である。
図8】本願の一実施例の調理器具における材料収容部材の構造概略図である。
図9図8に示す実施例の材料収容部材の別の視点における構造概略図である。
図10図8に示す実施例の材料収容部材の断面構造概略図である。
図11図10に示す実施例の材料収容部材のB部分の拡大構造概略図である。
図12】本願の一実施例に記載の調理器具の制御方法の概略フローチャートである。
図13】本願の一実施例に記載の調理器具の制御方法の概略フローチャートである。
図14】本願の一実施例に記載の調理器具の制御方法の概略フローチャートである。
図15】本願の一実施例に記載の調理器具の制御方法の概略フローチャートである。
図16】本願のさらに別の実施例の調理器具の構造概略図を示す。
図17】本願の一実施例に記載の調理器具の制御方法の概略フローチャートを示す。
図18】本願の一実施例に記載の調理器具の制御方法の概略フローチャートを示す。
図19】本願の一実施例に記載の調理器具の制御方法の概略フローチャートを示す。
図20】本願の一実施例に記載の調理器具の制御方法の概略フローチャートを示す。
図21】本願の一実施例に記載の調理器具の制御方法の概略フローチャートを示す。
図22】本願の一実施例に記載の調理器具の制御方法の概略フローチャートを示す。
図23】本願の一実施例に記載の調理器具の制御方法の概略フローチャートを示す。
図24】本願の一実施例に記載の調理器具の制御方法の概略フローチャートを示す。
図25図16に示す実施例の調理器具が第1の状態にある構造概略図を示す。
図26図16に示す実施例の調理器具が第2の状態にある構造概略図を示す。
図27】本願の一実施例の調理器具の制御調理プロセス曲線の概略図を示す。
図28】本願の一実施例の調理器具の制御調理プロセス曲線の概略図を示す。
図29】本願の一実施例の調理器具の制御方法の概略フローチャートを示す。
図30】本願の一実施例の調理器具の制御装置の概略ブロック図を示す。
図31】本願の一実施例の調理器具の概略ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0209】
本願の上記の目的、特徴及び利点をよりよく理解できるようにするために、以下、添付図面及び具体的な実施形態を参照しながら、本願を一層詳細に説明する。なお、矛盾しない限り、本願の実施例及び実施例の特徴を互いに組み合わせてもよい。
【0210】
以下の記述では、本願の十分な理解のために多くの具体的な詳細が記載されているが、本願は本明細書に説明されたものと異なる他の形態で実施されてもよいため、本願の保護範囲は、以下に開示される具体的な実施例によって限定されるものではない。
【0211】
以下、図1から図31を参照しながら本願に基づく一部の実施例を記述する。
【0212】
実施例1
図1図4に示すように、本願の1番目の実施例に基づく調理器具100は、調理鍋102と、材料収容部材104と、圧力装置110と、圧力解放構造112とを含む。
【0213】
ここで、材料収容部材104の少なくとも一部は、調理鍋102内に収容され、且つ材料収容部材104内に第1のチャンバ106を形成し、調理鍋102と材料収容部材104との間に第2のチャンバ108を形成し、第1のチャンバ106内は、被調理物200を置くために用いられてもよく、第2のチャンバ108内は、液体を貯留するために用いられてもよい。第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に液体導通構造が形成され、且つ液体導通構造は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108とを導通する。圧力装置110は、第1のチャンバ106に連通し、圧力装置110は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を発生させることができるように作動する。圧力解放構造112は、ガスチャンネルを有し、且つガスチャンネルは、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108のうちの少なくとも一方に接続され、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差を減少することができる。
【0214】
具体的には、調理を開始する前に、図2図5に示すように、被調理物200は、第1のチャンバ106内にあり、液体は、第2のチャンバ108内にあり、この場合、第2のチャンバ108内の液体は、被調理物200と接触せず、又はほとんど接触しない。図3図6に示すように、調理中、圧力装置110は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を発生させることができるように作動し、第2のチャンバ108内の液体は、圧力の作用下で第1のチャンバ106に入り、さらに、第1のチャンバ106内の被調理物200と十分に接触する。そして、図1図4に示すように、圧力解放構造112のガスチャンネルを導通することによって、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差を減少させ、又は消えさせることができ、第1のチャンバ106内の液体は、液体導通構造を介して流出し、第1のチャンバ106内の被調理物200は、液体と分離する。
【0215】
即ち、圧力装置110と圧力解放構造112との併用によって、特に圧力解放構造112のガスチャンネルを介して、ユーザが実際の状況に応じて第1のチャンバ106内のものが液体と接触するか否かを選択することができ、第1のチャンバ106内の被調理物200に対する液体の洗浄の具体的な時刻、洗浄回数及び洗浄時間を選択でき、調理器具100の作動柔軟性を向上させ、調理食感を向上させる。
【0216】
具体的には、圧力装置110は、第1のチャンバ106内に負圧を形成することができ、さらに、第2のチャンバ108内にある液体が負圧の吸引下で、液体導通構造を介して第1のチャンバ106内に入って、第1のチャンバ106内の被調理物200を洗浄するようにさせる。
【0217】
実施例2
本願の2番目の実施例に基づく調理器具は、調理鍋と、材料収容部材と、圧力装置と、圧力解放構造とを含む(当該実施例は図示せず)。
【0218】
ここで、材料収容部材の少なくとも一部は、調理鍋内に収容され、且つ材料収容部材内に第1のチャンバを形成し、調理鍋と材料収容部材との間に第2のチャンバを形成し、第1のチャンバ内は、被調理物を置くために用いられてもよく、第2のチャンバ内は、液体を貯留するために用いられてもよい。第1のチャンバと第2のチャンバとの間に液体導通構造が形成され、且つ液体導通構造は、第1のチャンバと第2のチャンバとを導通する。圧力装置は、第2のチャンバに連通し、圧力装置は、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を発生させることができるように作動する。圧力解放構造は、ガスチャンネルを有し、且つガスチャンネルは、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの少なくとも一方に接続され、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差を減少することができる。
【0219】
即ち、この実施例と実施例1との違いは、圧力装置の接続位置にあることである。当該実施例において、圧力装置は、第2のチャンバに接続し、且つ第2のチャンバ内に高圧を形成することができ、さらに、第2のチャンバ内にある液体は、高圧に押し出され、液体導通構造を介して、第1のチャンバ内に入って、第1のチャンバ内の被調理物を洗浄する。
【0220】
実施例3
図1図4に示すように、本願の3番目の実施例に基づく調理器具100は、調理鍋102と、材料収容部材104と、圧力装置110と、圧力解放構造112とを含む。
【0221】
ここで、図2図5に示すように、材料収容部材104の少なくとも一部は、調理鍋102内に収容され、且つ材料収容部材104内に第1のチャンバ106を形成し、調理鍋102と材料収容部材104との間に第2のチャンバ108を形成し、第1のチャンバ106内は、被調理物200を置くために用いられてもよく、第2のチャンバ108内は、液体を貯留するために用いられてもよい。第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に液体導通構造が形成され、且つ液体導通構造は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108とを導通する。図3図6に示すように、圧力装置110は、第1のチャンバ106又は第2のチャンバ108に連通し、圧力装置110は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を発生させることができるように作動する。圧力解放構造112は、ガスチャンネルを有し、且つガスチャンネルは、外部環境に接続している。
【0222】
具体的には、ガスチャンネルは、環境に連通し、且つガスチャンネルは、第1のチャンバ106又は第2のチャンバ108に連通している。ガスチャンネルが導通状態にある場合、ガスチャンネルの一端は、外部大気圧に連通し、ガスチャンネルの他端は、第1のチャンバ106又は第2のチャンバ108と環境に連通し、即ち、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108は、いずれも外部環境に直接連通し、第1のチャンバ106及び第2のチャンバ108内の気圧値が外部環境と同じであることを確保し、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差が減少することを確保し、被調理物200に対する洗浄を終了する。
【0223】
実施例4
本願の4番目の実施例に基づく調理器具は、調理鍋と、材料収容部材と、圧力装置と、圧力解放構造とを含む(当該実施例は図示せず)。
【0224】
ここで、材料収容部材の少なくとも一部は、調理鍋内に収容され、且つ材料収容部材内に第1のチャンバを形成し、調理鍋と材料収容部材との間に第2のチャンバを形成し、第1のチャンバ内は、被調理物を置くために用いられてもよく、第2のチャンバ内は、液体を貯留するために用いられてもよい。第1のチャンバと第2のチャンバとの間に液体導通構造が形成され、且つ液体導通構造は、第1のチャンバと第2のチャンバとを導通する。圧力装置は、第1のチャンバ又は第2のチャンバに連通し、圧力装置は、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を発生させることができるように作動する。圧力解放構造は、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバにそれぞれ接続される。
【0225】
具体的には、ガスチャンネルは、第1のチャンバと第2のチャンバにそれぞれ接続される。即ち、ガスチャンネルが導通状態にある場合、ガスチャンネルの両側は、第1のチャンバ及び第2のチャンバに直接連通し、この場合、第1のチャンバと第2のチャンバ内の気圧は、互いにバランスを取り、さらには圧力差を減少又は除去し、被調理物に対する洗浄を終了することができる。
【0226】
特に、当該実施に係る調理器具は、被調理物に対する洗浄が完了した後、第1のチャンバと第2のチャンバ内の気圧は、外部環境に等しくなく、それは、気圧値の変化が液体の沸点を変更することができるからである。例えば、第1のチャンバ及び第2のチャンバ内の気圧を向上させることによって、さらに高圧の方法で調理を速めることができる。
【0227】
実施例5
図1図4に示すように、本願の5番目の実施例に基づく調理器具100は、調理鍋102と、材料収容部材104と、圧力装置110と、圧力解放構造112とを含む。
【0228】
ここで、材料収容部材104の少なくとも一部は、調理鍋102内に収容され、且つ材料収容部材104内に第1のチャンバ106を形成し、調理鍋102と材料収容部材104との間に第2のチャンバ108を形成し、第1のチャンバ106内は、被調理物200を置くために用いられてもよく、第2のチャンバ108内は、液体を貯留するために用いられてもよい。第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に液体導通構造が形成され、且つ液体導通構造は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108とを導通する。圧力装置110は、第1のチャンバ106又は第2のチャンバ108に連通し、圧力装置110は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を発生させることができるように作動する。圧力解放構造112は、ガスチャンネルを有し、且つガスチャンネルは、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108のうちの少なくとも一方に接続され、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差を減少することができる。
【0229】
具体的には、圧力解放構造112は、以下のいくつかの場合を含むが、それに限らない。
【0230】
場合1:ガスチャンネルは、常開構造であり、且つガスチャンネルの流通面積は、圧力装置110の流通面積よりも小さい(当該場合は図示せず)。
【0231】
即ち、単位時間内に、圧力装置110によって増加又は排出される気体量は、ガスチャンネルによって漏れ又は増加される気体量よりも大きく、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差が発生するように確保し、第2のチャンバ108内の液体を第1のチャンバ106内に入らせるために十分な圧力差が発生するように確保する。
【0232】
場合2:圧力解放構造112は、制御部1122を有し、且つ制御部1122は、ガスチャンネルの開閉を制御することができる第1の制御バルブを含む(図1図2図3に示す通りである)。
【0233】
即ち、第1のチャンバ106内の被調理物200を洗浄する必要がある場合、第1の制御バルブによってガスチャンネルを遮断し、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に十分な圧力差が発生するように確保し、第2のチャンバ108内の液体が液体導通構造を介して第1のチャンバ106内に入り、被調理物200を洗浄するようにさせる。第1のチャンバ106内の被調理物200の洗浄が完了した後、第1の制御バルブによってガスチャンネルを導通し、この場合、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差が減少するか、又は消え、第1のチャンバ106内の液体が液体導通構造を介して第2のチャンバ108に還流し、液体が被調理物200と分離するようにさせることができる。
【0234】
場合3:圧力解放構造112は、制御部1122及び排気バルブ1124を有し、排気バルブ1124は、排気口及びスプールを有し、制御部1122は、スプールを制御し、スプールに排気口を開閉させる(図4図5図6に示す通りである)。
【0235】
即ち、排気口は、ガスチャンネルの少なくとも一部として形成され、制御部1122は、排気口を開閉するようにスプールを制御し、ガスチャンネルの開閉を実現し、液体が第1のチャンバ106に入るか、又は第2のチャンバ108に戻ることを確保することができる。
【0236】
実施例6
図1図4に示すように、本願の6番目の実施例に基づく調理器具100は、調理鍋102と、材料収容部材104と、圧力装置110と、圧力解放構造112とを含む。
【0237】
ここで、材料収容部材104の少なくとも一部は、調理鍋102内に収容され、且つ材料収容部材104内に第1のチャンバ106を形成し、調理鍋102と材料収容部材104との間に第2のチャンバ108を形成し、第1のチャンバ106内は、被調理物200を置くために用いられてもよく、第2のチャンバ108内は、液体を貯留するために用いられてもよい。第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に液体導通構造が形成され、且つ液体導通構造は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108とを導通する。圧力装置110と圧力解放構造112は、同時に第1のチャンバ106又は第2のチャンバ108のうちの1つに連通する。圧力装置110は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を発生させることができるように作動し、圧力解放構造112のガスチャンネルは、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差を減少することができる。
【0238】
即ち、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108のうちの一方は、同時に圧力解放構造112及び圧力装置110に接続される。圧力装置110は、それに接続している第1のチャンバ106又は第2のチャンバ108を加圧又は圧力開放して、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を形成させることができる。圧力解放構造112は、それに接続している第1のチャンバ106又は第2のチャンバ108を圧力開放して、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差を減少することができる。
【0239】
具体的には、圧力装置110と圧力解放構造112は、圧力解放構造112と圧力装置110が、同時に第1のチャンバ106と連通している方式(図1から図6に示す通りである)と、圧力解放構造112と圧力装置110が、同時に第2のチャンバ108に連通している方式(図示せず)という取り付け方式を含むが、それらに限らない。
【0240】
この実施例では、さらに、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108のうち、圧力解放構造112と圧力装置110に連通していない一方には、ガス導通構造が設置されている。即ち、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108のうちの一方は、圧力装置110に接続され、圧力装置110は、そのうちの1つのチャンバを加圧又は圧力開放処理することができるが、別のチャンバは、ガス導通構造を介して圧力差のバランスを取って、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差を減少させることができる(図示せず)。
【0241】
この実施例では、さらに、ガス導通構造は、以下のいくつかの場合を含むが、それらに限らない。
【0242】
場合1:ガス導通構造は、チャンネル構造を含み、且つチャンネル構造は、常開構造であり、気体が通過することを確保する。この場合、チャンネル構造の流通面積は、圧力装置110の流通面積よりも小さく、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を形成することができることを確保する。
【0243】
場合2:ガス導通構造は、チャンネル構造と一方向バルブとを含む。この場合、第1のチャンバ106内の被調理物200を洗浄する必要がある場合に一方向バルブを閉じ、洗浄が完了した後に一方向バルブを開く。
【0244】
場合3:ガス導通構造は、チャンネル構造と第2の制御バルブとを含む。この場合、第1のチャンバ106内の被調理物200を洗浄する必要がある場合に第2の制御バルブを閉じ、洗浄が完了した後に第2の制御バルブを開く。
【0245】
この実施例では、さらに、図1から図6に示すように、調理器具100は、蓋体114を有し、蓋体114によって少なくとも調理鍋102の一部の領域を閉蓋し、ほこりが調理鍋102の内部に落下することを回避すると同時に、調理鍋102の内部の被調理物200が飛散してユーザが火傷することを回避する。
【0246】
この実施例では、さらに、ガス導通構造の設置位置は、以下のいくつかの場合を含むが、それらに限らない。
【0247】
場合1:ガス導通構造は、蓋体114に設置されている。ガス導通構造の形成位置を合理的に設置し、調理器具100全体の構造を簡略化する(図1から図6に示す通りである)。
【0248】
場合2:ガス導通構造は、鍋ハンドルに設置されており、ガス導通構造の形成位置を合理的に設置し、調理器具100全体の構造を簡略化する(図示せず)。
【0249】
特に、ガス導通構造が鍋ハンドルに設置されている場合、鍋本体には、貫通孔が設けられ、且つ貫通孔は、ガス導通構造及び第2のチャンバ108に連通して、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108が貫通孔及びガス導通構造によって気圧のバランスを取ることを確保する。
【0250】
実施例7
本願の7番目の実施例に基づく調理器具100は、調理鍋102と、材料収容部材104と、圧力装置110と、圧力解放構造112とを含む。
【0251】
ここで、材料収容部材104の少なくとも一部は、調理鍋102内に収容され、且つ材料収容部材104内に第1のチャンバ106を形成し、調理鍋102と材料収容部材104との間に第2のチャンバ108を形成し、第1のチャンバ106内は、被調理物200を置くために用いられてもよく、第2のチャンバ108内は、液体を貯留するために用いられてもよい。第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に液体導通構造が形成され、且つ液体導通構造は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108とを導通する。圧力装置110と圧力解放構造112は、同時に第1のチャンバ106又は第2のチャンバ108のうちの1つに連通し、別のチャンバは、密閉チャンバである。圧力装置110は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を発生させることができるように作動し、圧力解放構造112のガスチャンネルは、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差を減少することができる。
【0252】
即ち、この実施例では、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108のうちの一方は、同時に圧力装置110及びガスチャンネルに接続され、他方は、密閉チャンバであり、且つこの密閉チャンバは、液体のみを介して別のチャンバに連通している。使用中、同一のチャンバによって加圧又は与圧して、第2のチャンバ108内の液体が第1のチャンバ106に入り、第2のチャンバ108に還流するようにさせる。
【0253】
実施例8
図1から図6に示すように、本願の8番目の実施例に基づく調理器具100は、調理鍋102と、材料収容部材104と、圧力装置110と、圧力解放構造112とを含む。
【0254】
ここで、材料収容部材104の少なくとも一部は、調理鍋102内に収容され、且つ材料収容部材104内に第1のチャンバ106を形成し、調理鍋102と材料収容部材104との間に第2のチャンバ108を形成し、第1のチャンバ106内は、被調理物200を置くために用いられてもよく、第2のチャンバ108内は、液体を貯めるために用いられてもよい。第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に液体導通構造が形成され、且つ液体導通構造は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108とを導通する。圧力装置110は、第1のチャンバ106又は第2のチャンバ108に連通し、圧力装置110は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を発生させることができるように作動する。圧力解放構造112は、ガスチャンネルを有し、且つガスチャンネルは、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108のうちの少なくとも一方に接続され、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差を減少することができる。
【0255】
具体的には、圧力装置110は、第1のチャンバ106に連通し、且つ圧力装置110は、抽気装置1102を含む。抽気装置1102は、それに接続している第1のチャンバ106又は第2のチャンバ108内の気体を抽気方式で抽出し、さらに第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を形成し、第2のチャンバ108内の液体が圧力差の作用で第1のチャンバ106内に入り、さらに第1のチャンバ106内の被調理物200を洗浄するようにさせることができる。
【0256】
この実施例では、さらに、調理器具100には、吸気口が設けられ、且つ圧力装置110に連通しているキャビティは、この吸気口に連通し、圧力装置110の作用で気体が入るか、又は排出されることができることを確保し、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を形成させる。さらに、圧力装置110は、第3の制御バルブ1104をさらに含み、第3の制御バルブ1104は、吸気口及び抽気装置1102に接続され、抽気装置1102と吸気口との間の開閉を制御することができる。即ち、圧力装置110が作動すると、第3の制御バルブ1104を開き、他の流動を確保し、圧力装置110が作動しないと、第3の制御バルブ1104を閉じる。
【0257】
実施例9
本願の9番目の実施例に基づく調理器具は、調理鍋102と、材料収容部材104と、圧力装置110と、圧力解放構造112と、蓋体114とを含む。
【0258】
ここで、材料収容部材104の少なくとも一部は、調理鍋102内に収容され、且つ材料収容部材104内に第1のチャンバ106を形成し、調理鍋102と材料収容部材104との間に第2のチャンバ108を形成し、第1のチャンバ106内は、被調理物200を置くために用いられてもよく、第2のチャンバ108内は、液体を貯留するために用いられてもよい。第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に液体導通構造が形成され、且つ液体導通構造は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108とを導通する。蓋体114は、少なくとも調理鍋102の一部の領域を閉蓋し、ほこりが調理鍋102の内部に落下することを回避すると同時に、調理鍋102の内部の被調理物200が飛散してユーザが火傷することを回避する。圧力装置110及び圧力解放構造112は、蓋体114に設置されており、圧力装置110は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を発生させることができるように作動し、圧力解放構造112は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差を減少することができる。
【0259】
即ち、圧力装置110及び圧力解放構造112を集積して蓋体114に設置し、圧力装置110及び圧力解放構造112の形成位置を合理的に設置し、調理器具100全体の構造を簡略化する。
【0260】
この実施例では、さらに、図7に示すように、調理器具の蓋体114は、第1の蓋板1142を含み、第1の蓋板1142によって調理鍋102及び材料収容部材104を同時に覆う。なお、第1の蓋板1142には、第1のシール部材116と第2のシール部材118が設けられる。蓋体114が調理鍋102と閉蓋されると、第1のシール部材116は、調理鍋102と結合し、第1の蓋板1142が調理鍋102に接触する位置を密封する。第2のシール部材118は、材料収容部材104と結合し、第2の蓋板が材料収容部材104に接触する位置を密封する。
【0261】
即ち、この実施例に係る調理器具は、単一蓋体と二重シール部材とを組み合わせた方式で密封を実現する。
【0262】
実施例10
図1から図6に示すように、本願の10番目の実施例に基づく調理器具100は、調理鍋102と、材料収容部材104と、圧力装置110と、圧力解放構造112と、蓋体114とを含む。
【0263】
ここで、材料収容部材104の少なくとも一部は、調理鍋102内に収容され、且つ材料収容部材104内に第1のチャンバ106を形成し、調理鍋102と材料収容部材104との間に第2のチャンバ108を形成し、第1のチャンバ106内は、被調理物200を置くために用いられてもよく、第2のチャンバ108内は、液体を貯留するために用いられてもよい。第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に液体導通構造が形成され、且つ液体導通構造は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108とを導通する。蓋体114は、少なくとも調理鍋102の一部の領域を閉蓋し、ほこりが調理鍋102の内部に落下することを回避すると同時に、調理鍋102の内部の被調理物200が飛散してユーザが火傷することを回避する。圧力装置110及び圧力解放構造112は、蓋体114に設置されており、圧力装置110は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を発生させることができるように作動し、圧力解放構造112は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差を減少することができる。
【0264】
即ち、圧力装置110及び圧力解放構造112を集積して蓋体114に設置し、圧力装置110及び圧力解放構造112の形成位置を合理的に設置し、調理器具100全体の構造を簡略化する。
【0265】
この実施例では、さらに、調理器具100は、蓋体114を有し、且つ蓋体114は、第2の蓋板(図示せず)と第3の蓋板(図示せず)とを含み、第2の蓋板によって調理鍋102を覆い、第3の蓋板によって材料収容部材104を覆う。なお、第2の蓋板には、第1のシール部材116が設けられ、第3の蓋板には、第2のシール部材118が設けられる。調理器具100の作動中、第2のシール部材118は、調理鍋102と結合し、第2の蓋板が調理鍋102に接触する位置を密封する。第3のシール部材は、材料収容部材104と結合し、第3の蓋板が材料収容部材104に接触する位置を密封する。
【0266】
即ち、この実施例に係る調理器具100は、二重蓋体114と二重シール部材とを組み合わせた方式で密封を実現する。
【0267】
実施例9及び実施例10に加えて、さらに、第1のシール部材116と第2のシール部材118は、いずれも密封リングであり、材料収容部材104及び調理鍋102の周側が環状に密封されることを確保する。第1のシール部材116は、第2のシール部材118の外側に嵌め着けられて分布しており、第1のシール部材116と第2のシール部材118との設置位置を確保し、第1のシール部材116と第2のシール部材118との干渉を回避すると同時に、第1のシール部材116と第2のシール部材118との安定した取り付けを確保する。
【0268】
実施例9及び実施例10に加えて、さらに、図7に示すように、第1のシール部材116と第2のシール部材118は、いずれも蓋体114に設置されており、且つ第1のシール部材116と第2のシール部材118との間は内外に離間しており、第1のシール部材116と第2のシール部材118との安定した取り付けを確保する。なお、ガス導通構造は、蓋体114に設置されており、第1のシール部材116と第2のシール部材118との間に位置し、第1のシール部材116、第2のシール部材118及びガス導通構造の三者の位置関係を確保し、ガス導通構造が第1のチャンバ106及び第2のチャンバ108に対して排気又は給気することができることを確保して、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差を減少する。
【0269】
実施例9及び実施例10に加えて、さらに、図8図9図10図11に示すように、材料収容部材104には、適合平面1042が形成されている。調理器具100の作動中、第2のシール部材118は、適合平面1042に突き当たり、第2のシール部材118と適合平面1042との緊密な密着を確保し、密封効果を確保する。なお、適合平面1042は、環状面であり、材料収容部材104の適合平面1042と環状の第2のシール部材118とを互いに結合させ、材料収容部材104の周側の全ての位置が密封されることを確保する。さらに、図11に示すように、環状面の内端から外端までの延伸長さwは、5mmから15mmの範囲内にあり、より具体的には例えば、材料収容部材104の径方向に沿い、適合平面1042の幅値wは、5mmから15mmであり、第2のシール部材118と適合平面1042の密着距離を確保し、第2のシール部材118の密封効果を確保する。
【0270】
理解できるように、材料収容部材104の周方向の各所において、適合平面1042の幅は、均一であってもよく、不均一であってもよく、各所の幅wの値は、それぞれ5mmから15mmの範囲を満たせばよい。
【0271】
なんらかのより具体的な実施例では、適合平面1042の幅値wは、8mmから12mmである。
【0272】
無論、本方案は、これに限定されるものではなく、他の実施例において、適合平面1042の幅値wは、需要に応じて6mm、7mm、9mm、10mm、11mm、13mm、14mm等として設計されてもよい。
【0273】
実施例11
図1図4に示すように、本願の11番目の実施例に基づく調理器具100は、調理鍋102と、材料収容部材104と、圧力装置110と、圧力解放構造112と、蓋体114とを含む。
【0274】
ここで、材料収容部材104の少なくとも一部は、調理鍋102内に収容され、且つ材料収容部材104内に第1のチャンバ106を形成し、調理鍋102と材料収容部材104との間に第2のチャンバ108を形成し、第1のチャンバ106内は、被調理物200を置くために用いられてもよく、第2のチャンバ108内は、液体を貯留するために用いられてもよい。第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に液体導通構造が形成され、且つ液体導通構造は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108とを導通する。圧力装置110は、第1のチャンバ106又は第2のチャンバ108に連通し、圧力装置110は、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間に圧力差を発生させることができるように作動する。圧力解放構造112は、ガスチャンネルを有し、且つガスチャンネルは、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108のうちの少なくとも一方に接続され、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との間の圧力差を減少することができる。
【0275】
この実施例では、さらに、図1図4に示すように、調理鍋102には、水位指示識別子が設けられ、且つ材料収容部材104には、位置決め部1044が設けられている。
【0276】
ここで、材料収容部材104の位置決め部1044は、調理鍋102と結合して、材料収容部材104の調理鍋102内の安定した位置決めを確保すると同時に、材料収容部材104の一部が調理鍋102内に収容されることを確保する。特に、材料収容部材104の一部が調理鍋102内に収容される場合、材料収容部材104の位置は、該当する水位指示識別子の位置に適合し、即ち、材料収容部材104の底部は、該当する水位指示識別子と同一の高さにあり、又は水位指示識別子よりもやや低く、圧力装置110が作動する前に、第1のチャンバ106内の被調理物200が第2のチャンバ108内の液体と分離することを確保し、圧力装置110が作動していなかった後、第2のチャンバ108内の液体が第1のチャンバ106内に入って被調理物200に接触することができることを確保する。
【0277】
この実施例では、さらに、図1図4に示すように、液体導通構造は、材料収容部材104に設置されている。液体導通構造は、具体的には、チャンネルを含み、チャンネルは、ポート120を有し、且つチャンネルは、ポート120から第2のチャンバ108に導通する。具体的には、位置決め部1044が調理鍋102と結合した場合、少なくとも一部のポート120の位置は、該当する水位指示識別子よりも低く、即ち、液体が液体導通構造を介して出入りできることを確保する。
【0278】
この実施例では、さらに、液体導通構造の形成方式は、以下のいくつかの場合を含むが、それらに限らない。
【0279】
場合1:材料収容部材104の壁には、1つ又は複数の貫通孔が設けられ、この貫通孔を介して液体導通構造の少なくとも一部として形成される。即ち、貫通孔の延長によって液体導通構造を形成することができる。
【0280】
場合2:材料収容部材104には、液体導通構造の少なくとも一部として形成される吸引パイプが設けられる。
【0281】
この実施例では、さらに、材料収容部材104の位置決め方式は、以下のいくつかの場合を含むが、それらに限らない。
【0282】
場合1:調理鍋102の内表面には、突起部が形成されており、且つ調理鍋102の位置決め部1044は、突起部に凭せ掛けられ、材料収容部材104が調理鍋102の内部に吊り下がることを確保する。即ち、圧力装置110が作動する前に、第2のチャンバ108内部の液体が第1のチャンバ106内部に入らないことを確保する(当該場合が図示せず)。
【0283】
場合2:調理鍋102は、鍋口を有し、且つ材料収容部材104の位置決め部1044は、調理鍋102の鍋口の周囲の部位に凭せ掛けられ、材料収容部材104が調理鍋102の内部に吊り下がることを確保する。即ち、圧力装置110が作動する前に、第2のチャンバ108内部の液体が第1のチャンバ106内部に入らないことを確保する。
【0284】
場合3:材料収容部材104は、凹形キャビティ1046を含む。ここで、凹形キャビティ1046は、一端が開口を有する構造であり、ユーザが被調理物200を第1のチャンバ106内に置くことを容易にする。凹形キャビティ1046には、開口沿いのエッジにフランジが設けられ、このフランジによって位置決め部1044を形成して、材料収容部材104の調理鍋102内の安定した位置決めを確保する。そして、フランジによって位置決め部1044を形成し、位置決め部1044を別途設置することを回避し、位置決め強度は、高く、製造方法は、簡単である(図7に示す通りである)。
【0285】
さらに、図7図8図9図10図11に示すように、フランジには下側突出部が形成されており、且つこの下側突出部は、位置決め部1044の少なくとも一部として形成され、且つ調理鍋102に凭せ掛けられる。即ち、フランジ構造は、下側突出部によって調理鍋102と繋がれて取り付けられる。
【0286】
さらに、図7図8図9図10に示すように、凹形キャビティ1046は、底壁1048と側壁1050とを有し、且つ底壁1048と側壁1050のうちの少なくとも1つには、液体導通構造が設けられて、第1のチャンバ106と第2のチャンバ108との連通を確保する。
【0287】
さらに、図10に示すように、フランジは、第1のアームセグメント1052と第2のアームセグメント1054とを含む。ここで、第2のアームセグメント1054は、外に延びて位置決め部1044を構成し、第1のアームセグメント1052は、第2のアームセグメント1054と凹形キャビティ1046に位置し、第2のシール部材118に突き当たり、第2のシール部材118の安定した取り付けを確保する。
【0288】
さらに、図10に示すように、第2のアームセグメント1054は、上側の面と下側の面とを有する。ここで、第2のアームセグメント1054は、上側の面が第1のアームセグメント1052に対して凹み、下側の面が第1のアームセグメント1052に対して凸起する凹形状に形成されており、材料収容部材104の安定した位置決めを確保する。第1のアームセグメント1052の少なくとも一部の表面は、適合平面1042を形成し、第2のシール部材118と第1のアームセグメント1052との緊密な密着を確保する。
【0289】
具体的な実施例では、本願に係る調理器具100は、炊飯器、電気圧力鍋、蒸し器を含むが、それらに限らない。
【0290】
具体的な実施例1
図1図2図3に示すように、当該実施例に基づく調理器具100は、蓋体114と、鍋本体と、調理鍋102と、材料収容部材104と、圧力装置110と、圧力解放構造112とを含む。
【0291】
ここで、調理鍋102は、鍋口とご飯を作る水位指示識別子とを有する。材料収容部材104の底壁1048、側壁1050と開口部は、大平面の適合平面1042と位置決め部1044とを有し、材料収容部材104の底壁1048には、ポート120が設けられている。使用時、材料収容部材104は、調理鍋102に設置され、前記位置決め部1044によって位置決めし、水を調理鍋102の水位指示識別子に対応する位置に入れることにより、材料収容部材104の外側壁1050、水面と調理鍋102内の側壁1050に第2のチャンバ108を形成させ、蓋体114、材料収容部材104の内側面と水面に第1のチャンバ106を形成させる。
【0292】
蓋体114内には、第1のチャンバ106又は第2のチャンバ108の気圧を変更するための圧力装置110と圧力解放構造112とが設置されている。ここで、圧力装置110は、抽気装置1102と第3の制御バルブ1104とを含み、圧力解放構造112は、制御部1122を含む。具体的には、第3の制御バルブ1104と制御部1122は、電磁バルブを採用してもよい。
【0293】
さらに、図7に示すように、蓋体114には、2つの同心の大きさが異なるシール部材が設けられ、第1のシール部材116は、調理鍋102を密封するために用いられ、第2のシール部材118は、材料収容部材104の第1のチャンバ106を密封するために用いられる。
【0294】
この実施例に係る調理器具100は、具体的な作動過程は、以下の通りである。洗浄された米粒を材料収容部材104に入れ、調理鍋102内に一緒に置く。調理鍋102内に蒸煮のための一定量の清水を予め入れ、この場合、水位は、材料収容部材104の底壁1048を沈ませ、一定の高さを超え、米粒が吸水した後に水位が材料収容部材104の底壁1048以下に低下することを防止する。蓋体114には圧力装置110(真空ポンプ及び第3の制御バルブ1104)が設置されており、第1のチャンバ106に連通している。蓋体114と材料収容部材104との間には、シール部材が設けられている。
【0295】
作動を開始する時、ご飯の調理需要に応じて、水を一定の温度T0に加熱してから、圧力装置110を起動して第1のチャンバ106の圧力を低減し、材料収容部材104の水面を、米粒を通って上昇させ、一定の高さ(少なくとも米粒が沈む)に上昇させた後、圧力装置110の作動を停止すると同時に、第3の制御バルブ1104を開き、第1のチャンバ106を大気に通じさせ、炊き汁を降下させる。それから、水位上昇の過程を繰り返し、炊き汁を圧力の作用で絶えずに上昇させ、下降させ、ご飯に対する洗浄を実現する。洗浄後、米が水と分離し、洗浄中に米粒の吸水によって、水位は、最終的に材料収容部材104の底部以下に降下してから、炊き汁を加熱し、発生した熱蒸気は、材料収容部材104内の米粒を再加熱する。
【0296】
当該具体的な実施例によれば、第1のチャンバ106内をまず減圧させてから(例えば、圧力装置110を利用して第1のチャンバ106の圧力を低減し)、第1のチャンバ106を圧力解放し(例えば、第3の制御バルブ1104を開き、第1のチャンバ106を大気に通じさせる)、第1のチャンバ106を零圧(零圧が具体的には外界環境大気圧として参照されてもよい)に戻らせる。即ち、第1のチャンバ106の内圧を負圧と零圧との間で変化させ、調整させることで、第1のチャンバ106内の被調理物に対してより良く繰り返して洗浄することを実現することができるだけでなく、湯取り飯の調理機能を実現し、且つ構造及び制御形式がより簡略化され、コストがより低く、電力をより節約し、製品の省エネ・排出削減により有利である。
【0297】
そして、負圧と零圧の交互過程は、被調理材料表面の被洗浄物質の取り出しにもより有利であり、このように、被調理材料に対する洗浄効果は、さらに向上されることができる。
【0298】
具体的な実施例2
図1から図6に示すように、当該実施例に基づく調理器具100は、蓋体114と、鍋本体と、調理鍋102と、材料収容部材104と、圧力装置110と、圧力解放構造112とを含む。
【0299】
ここで、調理鍋102は、鍋口とご飯を作る水位指示識別子とを有する。材料収容部材104の底壁1048、側壁1050と開口部は、大平面の適合平面1042と位置決め部1044とを有し、材料収容部材104の底壁1048には、ポート120が設けられている。使用時、材料収容部材104は、調理鍋102に設置され、前記位置決め部1044によって位置決めし、水を調理鍋102の水位指示識別子に対応する位置に入れることにより、材料収容部材104の外側壁1050、水面と調理鍋102内の側壁1050に第2のチャンバ108を形成させ、蓋体114、材料収容部材104の内側面と水面に第1のチャンバ106を形成させる。
【0300】
蓋体114内には、第1のチャンバ106又は第2のチャンバ108の気圧を変更するための圧力装置110と圧力解放構造112とが設置されている。ここで、圧力装置110は、抽気装置1102と第3の制御バルブ1104とを含み、圧力解放構造112は、制御部1122と排気バルブ1124とを含む。具体的には、第3の制御バルブ1104は、電磁バルブを採用し、制御部1122は、電磁石を採用し、排気バルブ1124は、ボール弁を採用し、電磁石が小さなボールを押した後にガスチャンネルを開いて圧力を開放するか、又は圧力を補充することができる。
【0301】
さらに、調理鍋102には、取手が設けられており、取手内部には、ガスチャンネルが設けられており、チャンネル内には、一方向バルブが設けられ、取手に対応する調理鍋102には、貫通孔が設けられ、この貫通孔は、第2のチャンバ108に連通している。
【0302】
さらに、蓋体114には、貫通孔が設けられ、貫通孔に接続しているガス導通構造を有し、前記ガス導通構造には電磁バルブがあり、電磁バルブは、ガス導通構造の開放と閉塞の2つの状態を有する。
【0303】
さらに、蓋体114には、2つの同心の大きさが異なるシール部材が設けられ、第1のシール部材116は、調理鍋102を密封するために用いられ、第2のシール部材118は、材料収容部材104の第1のチャンバ106を密封するために用いられる。
【0304】
この実施例に係る調理器具100は、具体的な作動過程は、以下の通りである。洗浄された米粒を材料収容部材104に入れ、調理鍋102内に一緒に置く。調理鍋102内に蒸煮のための一定量の清水を予め入れ、この場合、水位は、材料収容部材104の底壁1048を沈ませ、一定の高さを超え、米粒が吸水した後に水位が材料収容部材104の底壁1048以下に低下することを防止する。蓋体114には圧力装置110(真空ポンプ及び第3の制御バルブ1104)が設置されており、第1のチャンバ106に連通している。蓋体114と材料収容部材104との間には、シール部材が設けられている。
【0305】
作動を開始する時、ご飯の調理需要に応じて、水を一定の温度T0に加熱してから、圧力装置110を起動して第1のチャンバ106の圧力を低減し、材料収容部材104の水面を、米粒を通って上昇させ、一定の高さ(少なくとも米粒が沈む)に上昇させた後、圧力装置110の作動を停止すると同時に、第3の制御バルブ1104を開き、第1のチャンバ106を大気に通じさせ、炊き汁を降下させる。それから、水位上昇の過程を繰り返し、炊き汁を圧力の作用で絶えずに上昇させ、下降させ、ご飯に対する洗浄を実現する。洗浄後、米が水と分離し、洗浄中に米粒の吸水によって、水位は、最終的に材料収容部材104の底部以下に降下してから、炊き汁を加熱し、発生した熱蒸気は、材料収容部材104内の米粒を再加熱する。
【0306】
実施例12
図12に示すように、当該実施例の調理器具の制御方法によれば、第1態様のいずれか1つの実施例に記載の調理器具に用いられ、調理器具の制御方法は、以下のステップを含む。
【0307】
ステップS1302、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御する。
【0308】
本願の上記実施に係る調理器具の制御方法によれば、圧力装置に第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧させ、このように、調理鍋内に気圧を介して液体が第1のチャンバ内に入るように誘導する注液過程及び、ガスチャンネル(例えば、通常開いているガスチャンネル又は制御されて開いているガスチャンネル)を介して気圧を解放して第1のチャンバに液体を排出させる排液過程を形成させることができ、且つ圧力装置の間欠運転によって注液過程と排液過程が交互に形成されるようにさせる。このように、第1のチャンバ内の材料を繰り返し洗浄し、良好な湯取り飯の調理効果を得ることができる。且つ本方法の限定により、洗浄段階の調理全体過程における制御可能性がより高く、制御論理も非常に簡単であり、より高い応答精度と制御精度とを有することができ、調理器具の作動柔軟性をより良く向上させ、且つ調理食感を向上させることができる。
【0309】
なんらかの具体的な実施例では、前述した、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御するステップに対し、より詳細には、圧力装置が第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を加圧又は減圧する過程で、閉塞状態にあるようにガスチャンネルを制御する。
【0310】
このように、圧力装置の無駄な電力損失を節約し、圧力装置の作動効率を向上させることができ、且つ、第1のチャンバが液をより効率的に注入され、調理時間を短縮することができるようにさせる。
【0311】
なんらかの具体的な実施例では、前述した、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御するステップに対し、より詳細には、圧力装置が第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方に対する加圧又は減圧を停止する過程で、開放状態にあるようにガスチャンネルを制御する。
【0312】
このように、ガスチャンネルは、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差のバランスを迅速に取ることができ、第1のチャンバがより効率的に排液し、調理時間を短縮することができるようにさせ、且つガスチャンネルを開いた時に、フラッシュ蒸着と同様の急速な圧力解放効果を同時に形成することができ、このように、第1のチャンバ内の材料の表面から液体の流動スピードは、より高くなり、材料に対する洗浄効果は、良くなり、さらに洗浄効果を向上させる。
【0313】
理解できるように、前記2つの態様の具体的な実施例は、矛盾しない形式で結び付けられてもよく、例えば、圧力装置が第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を加圧又は減圧する過程で、閉塞状態にあるようにガスチャンネルを制御し、且つ圧力装置が第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方に対する加圧又は減圧を停止する過程で、開放状態にあるようにガスチャンネルを制御する。
【0314】
前記2つの態様の具体的な実施例に対し、詳細には、調理器具の圧力解放構造は、ガスチャンネルと、ガスチャンネルの開閉を制御する制御部とを有する。
【0315】
より詳細には、例えば、制御部は、ガスチャンネルの開閉を制御する第1の制御バルブ(例えば電磁バルブである)を含み、又は
圧力解放構造は、排気バルブをさらに含み、排気バルブは、排気口及びスプールを有し、排気口は、ガスチャンネルの少なくとも一部として形成され、スプールは、排気口を開閉するように適合され、制御部は、スプールを制御し、スプールに排気口を開閉させる。より具体的には例えば、排気バルブは、ボール圧バルブであり、制御部は、電磁プッシャーであり、電磁プッシャーは、ボール圧バルブのボール体を押し動かし、ボール体に排気口を開閉させる。
【0316】
当該方法では、制御部を制御することによって、制御部にガスチャンネルの開閉を相応に制御させる。それによって前記具体的な実施例の制御過程を実現することができる。
【0317】
なんらかの実施例では、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御するステップの前に、調理器具の制御方法は、調理鍋を加熱するように前記調理器具の加熱装置を制御するステップをさらに含む。
【0318】
調理器具は、調理鍋を加熱するための加熱装置を有する。例えば、加熱装置は、電磁コイル、発熱盤、赤外加熱部材等であってもよい。加熱装置を制御することによって、それに応じて調理鍋の加熱過程を相応に調整し制御することができる。
【0319】
第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御することで、液体で被調理食材を洗浄する間に、加熱装置を制御することによって調理鍋への加熱過程があり、このように被調理食材をお湯で洗浄することができ、洗浄効果が良くなり、且つ需要に応じて洗浄液体に対する温度制御によって、洗浄温度と洗浄動作との柔軟な結合を実現することができる。このようにより豊かな調理モード、調理効果と調理効率を派生することができ、このように、製品が、異なる集団の需要の個性的な需要(例えば異なる糖分需要、調理時間の需要等)をより良く満すことができる。
【0320】
以下、実施例13と実施例14により、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御する前に、調理鍋を加熱するように調理器具の加熱装置を制御する具体的な実施の形態をそれぞれ例示する。
【0321】
実施例13
図13に示すように、当該実施例の調理器具の制御方法によれば、第1態様のいずれか1つの実施例に記載の調理器具に用いられ、調理器具の制御方法は、以下のステップを含む。
【0322】
ステップS1402、調理鍋を所定時間だけ加熱するように前記調理器具の加熱装置を制御する。
【0323】
ステップS1404、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御する。
【0324】
具体的には例えば、所定時間を放出温度に対応するように設計することができる。具体的には例えば、所定時間の条件を満たす場合、調理鍋内の温度は、ちょうど被調理食材上の洗浄される必要のあるデンプン等の物質の放出温度にあるか、又は、被調理食材がデンプン等の物質が取り出されやすい状態に加熱されるようにする。その後、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御して、被調理食材を洗浄するように液体を駆動し、被調理食材の、例えばデンプン等の物質がより効率的に、より十分に洗浄され、さらに洗浄効率と効果を向上させることができる。
【0325】
また、例えば、所定時間を液体沸騰温度に対応するように設計することができる。具体的には例えば、所定時間の条件を満たす場合、調理鍋が沸騰しそうになったり、又はちょうど沸騰していたり、又はすでに沸騰していたりするようにして、沸騰動力を利用して、気圧の駆動作用をさらに補助することができ、圧力装置に液体をより効率的に駆動させて被調理食材を洗浄させ、洗浄力を向上させることによって、さらに洗浄効率と効果を向上させることができる。
【0326】
ここで、当該実施例にとって理解できるように、この所定時間が特定の値でなく、当業者は、具体的な需要及び具体的な被加熱食物の加熱需要等に応じて柔軟に所定時間を設定し、又はユーザによってこの所定時間が柔軟に選定されることができる。例えば、調理鍋内を沸騰まで加熱させるように所定時間を設定し、又は、調理鍋内に米粒上のデンプン物質が米粒から最も離れやすい温度まで加熱するように所定時間を設定する方法等である。ここでこのシーン需要及び具体的な所定時間の数値を一一例示しないが、本設計の構想から逸脱しない前提でいずれも本方案の保護範囲に属する。
【0327】
実施例14
図14に示すように、当該実施例の調理器具の制御方法によれば、第1態様のいずれか1つの実施例に記載の調理器具に用いられ、調理器具の制御方法は、以下のステップを含む。
【0328】
ステップS1502、調理鍋内の媒体の温度が予め設定された温度閾値まで上がるように、前記調理鍋を加熱するように前記調理器具の加熱装置を制御する。
【0329】
ステップS1504、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御する。
【0330】
具体的には例えば、予め設定された温度閾値を放出温度に対応するように設計することができる。具体的には例えば、予め設定された温度閾値条件を満たす場合、調理鍋内の温度は、ちょうど被調理食材上の洗浄される必要のあるデンプン等の物質の放出温度にあるか、又は、被調理食材が、デンプン等の物質が取り出されやすい状態に加熱されるようにする。その後、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御して、被調理食材を洗浄するように液体を駆動し、被調理食材の、例えばデンプン等の物質がより効率的に、より十分に洗浄され、さらに洗浄効率と効果を向上させることができる。
【0331】
また、例えば、予め設定された温度閾値を液体沸騰温度に対応するように設計することができ、具体的には例えば、予め設定された温度閾値条件を満たす場合、調理鍋が沸騰しそうになったり、又はちょうど沸騰していたり、又はすでに沸騰したりするようにして、沸騰動力を利用して、気圧の駆動作用をさらに補助することができ、圧力装置に液体をより効率的に駆動させて被調理食材を洗浄し、洗浄力を向上させることによって、さらに洗浄効率と効果を向上させることができる。
【0332】
実施例15
図15に示すように、当該実施例の調理器具の制御方法によれば、第1態様のいずれか1つの実施例に記載の調理器具に用いられ、調理器具の制御方法は、以下のステップを含む。
【0333】
ステップS1602、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御する。
【0334】
ステップS1604、調理鍋を加熱するように調理器具の加熱装置を制御する。
【0335】
このように、第1のチャンバ内の被調理食材に対する蒸気加熱過程を実現することができ、食物の熟成に有利であり、且つ湯取りの調理過程全体は、より秩序正しく、制御可能性と精度は、良くなる。
【0336】
理解できるように、なんらかの実施例では、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの一方を間欠的に加圧又は減圧するように圧力装置を制御する前記ステップの後の、調理鍋を加熱するように前記調理器具の加熱装置を制御するステップでは、さらに圧力装置が作動するか、又は圧力装置が作動しないようにさせることができる。
【0337】
例えば、需要に応じて、圧力装置をオフさせるように制御し、エネルギー消費を節約するという目的を達成することができる。
【0338】
また、例えば、圧力装置の作動を制御して、調理鍋内に圧力保持(正圧又は負圧)調理を形成し、圧力調理の需要を満たすことができる。
【0339】
また、或いは、圧力装置を利用して圧力を制御し、蒸気加熱段階において第1のチャンバが気圧を利用して排水し、さらに第1のチャンバ内の食材の浸漬を減少することができるようにさせる。
【0340】
図30に示すように、本願の第3態様の実施例に係る調理器具の制御装置300は、調理器具に適用され、調理器具の制御装置は、プロセッサ310と、プロセッサの実行可能命令を記憶するためのメモリ320とを含み、ここで、プロセッサ310は、メモリ320に記憶された実行可能命令を実行する時に第2態様のいずれか1つの実施例に記載の調理器具の制御方法のステップを実現させるために用いられる。
【0341】
上記実施例に係る調理器具の制御装置は、そのプロセッサがコンピュータプログラムを実行することによって第2態様のいずれか1つの実施例に記載の調理器具の制御方法のステップを実現させることによって、上記全ての有益な効果を有する。ここでこれ以上説明しない。
【0342】
本願の第4態様の実施例は、調理器具を提供する。この調理器具は、第3態様のいずれか1つの実施例に記載の調理器具の制御装置300を含む。
【0343】
上記実施例に係る調理器具は、第3態様のいずれか1つの実施例に記載の調理器具の制御装置を設置することによって、上記全ての有益な効果を有する。ここでこれ以上説明しない。
【0344】
本願の第5態様の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。このコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、ここで、このコンピュータプログラムは、プロセッサによってロードされて実行されるように構成され、且つこのコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第2態様のいずれか1つの実施例に記載の調理器具の制御方法のステップを実現させる。
【0345】
上記実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体は、それに記憶されたコンピュータプログラムを利用することによって、第2態様のいずれか1つの実施例に記載の調理器具の制御方法のステップを実現させることができ、それによって、上記全ての有益な効果を有する。ここでこれ以上説明しない。
【0346】
実施例16
図16に示すように、本願の16番目の実施例に基づく調理器具は、調理鍋102’と、材料収容部材104’と、圧力装置110’と、加熱装置とを含む(図示せず)。
【0347】
材料収容部材104’の少なくとも一部は、調理鍋102’内に収容され、材料収容部材104’内に第1のチャンバ106’を形成し、調理鍋102’と材料収容部材104’との間に第2のチャンバ108’を形成し、ここで、第1のチャンバ106’と第2のチャンバ108’との間に液体チャンネル204’が形成され、且つ液体チャンネル204’は、第1のチャンバ106’と第2のチャンバ108’とを導通する。圧力装置110’、圧力装置110’は、第1のチャンバ106’と第2のチャンバ108’との間に圧力差を形成するように配置され、圧力差は、第1のチャンバ106’に流入するように第2のチャンバ108’内の液体を駆動するように構成され、加熱装置は、調理鍋102’を加熱するように配置される。
【0348】
調理器具は、調理鍋102’と材料収容部材104’とを含み、材料収容部材104’は、第1のチャンバ106’を形成し、調理鍋102’と材料収容部材104’との間に第2のチャンバ108’を形成し、材料収容部材104’には、ブラケットがさらに設置され、ブラケットは、第1のチャンバ106’から第2のチャンバ108’までの液体通路を限定して、第2のチャンバ108’の液体を、液体通路を介して第1のチャンバ106’に入らせ、及び第1のチャンバ106’の液体を、液体通路を介して第2のチャンバ108’に戻らせることができる。圧力装置110’及び制御装置の圧力装置110’に対する制御を組み合わせることで、一方では、関連技術におけるユーザの手動浸漬操作の代わりに、圧力装置110’の運転を制御して米粒に対する浸漬を実現して、調理器具に対するユーザの使用体験を向上させ、もう一方では、米粒内の糖分を取り出せることによって、被調理米粒内の糖含有量を低減して、低糖質なご飯に対するユーザの調理需要を満たし、さらなる一方では、米粒を浸漬し吸水させることによって、米粒の調理食感の向上にも有利であり、調理器具に対するユーザの使用体験をさらに向上させる。
【0349】
調理器具は、圧力解放構造をさらに含み、圧力解放構造は、第1のガスチャンネルを有し、第1のガスチャンネルは、第1のチャンバ106’と第2のチャンバ108’のうちの少なくとも一方に接続され、且つ第1のガスチャンネルが導通されると、第1のチャンバ106’の内外部間の圧力差を減少させる。
【0350】
具体的には、圧力解放構造は、第1のチャンバ106’と第2のチャンバ108’との間の圧力差を減少するように構成され、圧力解放構造をオンさせるように制御することによって、第1のチャンバ106’を圧力解放させ、圧力が解放された後に、第1のチャンバ106’内の液体は、第2のキャビティに還流して、液体の還流によって取り出された糖分を持ち去ることができる。
【0351】
調理器具は、材料収容部材104’及び/又は調理鍋102’内に設けられているチャンバ状態検出コンポーネントをさらに含み、該チャンバ状態検出コンポーネントは、第1のチャンバ106’及び/又は第2のチャンバ108’の状態パラメータを検出するように配置される。該チャンバ状態検出コンポーネントは、温度センサと、液位センサ及び/又は気圧センサとを含む。
【0352】
具体的には、温度センサは、第1のチャンバ106’及び/又は第2のチャンバ108’内の液温を検出するために用いられ、液位センサ及び/又は気圧センサは、第1のチャンバ106’内の液位が米粒に対する浸漬を満たすまで上昇するか否かを検出するために用いられ、液位センサ及び/又は気圧センサに対する検出によって圧力装置110’と圧力解放構造に対する制御を導く。
【0353】
また、液位センサはさらに、第2のチャンバ108’の注入液の初期液位を検出して、初期液位の検出に基づいて具体的な制御方式を決定して、圧力装置110’と圧力解放装置を介して浸漬操作及び/又は洗浄操作を実行するように液体を駆動することができる。
【0354】
調理器具は、排液装置及び/又は抽液装置をさらに含み、排液装置は、第2のチャンバ108’から排液するように配置され、抽液装置は、第2のチャンバ108’から抽液するように配置される。
【0355】
圧力装置110’は、第1のチャンバ106’に接続され、第1のチャンバ106’を減圧するように構成されて、第1のチャンバ106’と第2のチャンバ108’との間に圧力差を形成する。圧力解放構造は、第1のチャンバ106’を加圧するために用いられ、又は第1のチャンバ106’を環境に連通させるために用いられ、又は第1のチャンバ106’を第2のチャンバ108’に連通させるために用いられる。
【0356】
圧力装置110’は、第2のチャンバ108’に接続され、第2のチャンバ108’を加圧するように構成されて、第1のチャンバ106’と第2のチャンバ108’との間に圧力差を形成する。圧力解放構造は、第2のチャンバ108’を降圧するために用いられ、又は第2のチャンバ108’を環境に連通させるために用いられ、又は第1のチャンバ106’を第2のチャンバ108’に連通させるために用いられる。
【0357】
第1のチャンバ106’と第2のチャンバ108’との間の液体チャンネル204’は、収容本体の側壁面に設けられた連通チャンネルを含み、圧力装置110’は、第1のチャンバ106’及び/又は第2のチャンバ108’に接続され、第1のチャンバ106’と第2のチャンバ108’を加圧するように構成されて、第1のチャンバ106’と第3のチャンバとの間に圧力差を形成する。圧力解放構造は、第1のチャンバ106’及び/又は第2のチャンバ108’を降圧するために用いられ、又は第1のチャンバ106’及び/又は第2のチャンバ108’を環境に連通させるために用いられる。
【0358】
圧力装置110’は、第1端部が第1のチャンバ106’又は第2のチャンバ108’に連通している第2のガスチャンネルと、第1の制御部であって、第1の制御部の第1端部が第2のガスチャンネルに接続し、制御部は、第2のガスチャンネルの開閉を制御するように配置される、第1の制御部と、制御部の第2端部に接続しているエアポンプ1102’とを含む。
【0359】
ここで、第1の制御部は、第3端部が第1のガスチャンネルに接続している三方バルブを含む。
【0360】
又は第1の制御部は、第4の制御バルブ1104’を含み、圧力解放構造は、第1のガスチャンネルに接続している第2の制御部をさらに含む。
【0361】
ここで、図16に示すように、第2の制御部は、第5の制御バルブ1106’を含み、又は第2の制御部は、結合設置された電磁石1122’とボール弁1124’とを含み、電磁石1122’は、ボール弁1124’を押し動かして第1のガスチャンネルを開くことができる。実際の応用において、第5の制御バルブ1106’、結合設置された電磁石1122’とボール弁1124’のうちの1つを選択して設置すればよい。
【0362】
調理器具は、外蓋50’をさらに含み、外蓋50’は、少なくとも調理鍋102’を閉蓋し、圧力装置110’及び圧力解放構造は、外蓋50’に設置されている。
【0363】
実施例17
図17に示すように、当該実施例の調理器具の制御方法によれば、調理器具は、第1のチャンバを含み、制御方法は、以下のステップを含む。
【0364】
S202、調理命令に応答して、吸水段階で圧力装置を運転させるように制御し、圧力装置は、第1のチャンバを加圧又は減圧させるように配置され、第1のチャンバの加圧又は減圧は、第1のチャンバに液を注入させる。
【0365】
第1のチャンバは、材料を置くように構成され、調理プロセスは、吸水段階を含み、調理操作において、第1のチャンバを加圧又は減圧させるように、圧力装置を運転させるように制御し、第1のチャンバに入るように液体を駆動するように構成される。
【0366】
この実施例では、調理命令は、調理プロセスを実行して、調理プロセスに入るように調理器具を制御するように配置され、調理器具は、調理命令を受信した後、まず、圧力装置を運転させるように制御し、圧力装置は、第1のチャンバを加圧又は減圧させることを実現することができて、加熱調理操作を実行して液体を沸騰させる前に、材料に対する正圧浸漬又は負圧浸漬を実現することができる。
【0367】
具体的には、材料は、米粒を含み、一方では、関連技術におけるユーザの手動浸漬操作の代わりに、圧力装置を運転させるように制御することで米粒に対する浸漬を実現し、調理器具に対するユーザの使用体験を向上させ、もう一方では、米粒内の糖分を取り出せることによって、被調理米粒内の糖含有量を低減して、低糖質なご飯に対するユーザの調理需要を満たし、さらなる一方では、米粒を浸漬し吸水させることによって、米粒の調理食感の向上にも有利であり、調理器具に対するユーザの使用体験をさらに向上させる。
【0368】
当業者であれば理解できるように、調理器具は、第1のチャンバのみを有してもよく、第1のチャンバを加熱するように加熱装置を制御する前に、第1のチャンバを加圧又は減圧させ、第1のチャンバにおける材料の正圧浸漬又は負圧浸漬を実現し、このような設置構造によって、第1のチャンバはさらに、調理チャンバを直接形成し、浸漬操作が完了した後、取り出された糖分を含む浸漬液体を排出し、新しい液体を再注入して、後続の調理操作を実行することで、低糖質なご飯の調製を実現する。
【0369】
調理器具は、複数のチャンバをさらに有してもよく、第1のチャンバを加圧又は減圧することによって、液体を他のチャンバから第1のチャンバに導入させて、材料浸漬を実現させることができる。
【0370】
実施例18
図18に示すように、当該実施例の調理器具の制御方法によれば、調理器具は、第1のチャンバと第2のチャンバとを含み、制御方法は以下のステップを含む。
【0371】
S302、調理命令に応答して、圧力装置を起動して運転させるように制御し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成する。圧力差は、第2のチャンバ内の液体を駆動して第1のチャンバに流入させる。図26に示される通りである。
【0372】
この実施例では、調理器具は、液体チャンネルを有する第1のチャンバと第2のチャンバとを含み、圧力装置は、第1のチャンバを加圧又は減圧することによって、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成し、圧力差に駆動されて、第2のチャンバ内の液体は、第1のチャンバに流入することができる。
【0373】
具体的には、第1のチャンバには、米粒が置かれ、圧力差は、第1のチャンバに流入するように液体を駆動し、米粒を浸漬することで糖分を取り出す。圧力差が消えた場合、液体はさらに、第2のチャンバに還流して、取り出された糖分と米粒との分離を実現することができる。
【0374】
ここで、圧力装置は、第1のチャンバに直接連通し、第1のチャンバを加圧又は減圧させてもよく、第2のチャンバに連通している圧力装置であってもよく、第2のチャンバを加圧することによって、第1のチャンバと第2のチャンバに圧力差を発生させ、圧力差は、第1のチャンバに入るように液体を駆動し、第1のチャンバに正圧浸漬を実現させる。
【0375】
一部の実施例では、S302は、第1のチャンバを抽気するように圧力装置を制御して、圧力差を形成することであってもよい。
【0376】
S302はさらに、第2のチャンバに排気するように圧力装置を制御して、圧力差を形成することであってもよい。
【0377】
この実施例では、圧力装置は、抽気ポンプ、第1のチャンバに連通しているガスチャンネル、及びガスチャンネルに設置された制御バルブを含んでもよく、抽気ポンプを運転させるように制御し、及び制御バルブを開放させるように制御することによって、第1のチャンバを抽気し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成し、圧力差は、第1のチャンバに入るように第2のチャンバの液体を駆動し、負圧浸漬を実現する。
【0378】
圧力装置は、排気ポンプ、第2のチャンバに連通しているガスチャンネル、及びガスチャンネルに設置された制御バルブをさらに含んでもよく、排気ポンプを運転させるように制御し、及び制御バルブを開放させるように制御することによって、第2のチャンバに対して排気し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成し、圧力差は、第1のチャンバに入るように第2のチャンバの液体を駆動し、第1のチャンバの気圧の増大を引き起こし、正圧浸漬を実現する。
【0379】
上記実施例では、調理命令に応答して、吸水段階で圧力装置を運転させるように制御するステップは、第1のチャンバを圧力解放させるように配置される圧力解放構造を、オンさせるように制御するステップをさらに含む。
【0380】
この実施例では、圧力解放構造をオンさせるように制御することによって、第1のチャンバに圧力解放させ、圧力が解放された後に、第1のチャンバ内の液体は、第2のキャビティに還流して、液体の還流によって取り出された糖分を持ち去ることができる。
【0381】
具体的には、圧力解放装置をオンさせるように制御することは、具体的には、第1のチャンバ及び/又は第2のチャンバと環境との通路上の制御バルブを開放させるように制御して、第1のチャンバ及び/又は第2のチャンバを常圧に回復させることであってもよく、正圧浸漬された第1のチャンバを抽気するか、又は負圧浸漬される第1のチャンバを排気すること等であってもよい。
【0382】
ここで、圧力解放とは、圧力差の解放を意味し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の圧力差を除去させ、第1のチャンバ内の液体は、重力の駆動下で、第1のチャンバから第2のチャンバに戻ることができる。
【0383】
圧力装置と圧力解放構造に対する制御によって、吸水段階が浸漬吸水段階及び/又は洗浄吸水段階を含むようにさせる。
【0384】
実施例19
図19に示すように、当該実施例の調理器具の制御方法によれば、調理器具は、第1のチャンバと第2のチャンバとを含み、比較的簡単な実現の形態として、吸水段階は、浸漬吸水段階のみを含んでもよい。制御方法は、以下のステップを含む。
【0385】
S402、調理命令に応答して、圧力装置を持続運転させるように制御する。
【0386】
S404、圧力装置の運転パラメータ及び/又は第1のチャンバの状態パラメータが予め設定された浸漬検出パラメータと一致すると検出されると、浸漬作動モードに入るように圧力装置を制御する。
【0387】
S406、浸漬吸水段階において、浸漬作動モードにおける圧力装置の持続時間を検出する。
【0388】
S408、持続時間が第1の所定時間以上である場合、圧力解放構造をオンさせるように制御する。
【0389】
S410、圧力解放構造のオン時間が第3の所定時間以上であり、及び/又は第1のチャンバの状態パラメータが予め設定された降下検出パラメータと一致すると検出されると、圧力解放構造をオフさせるように制御する。
【0390】
ここで、浸漬作動モードで、圧力装置は、オフ状態に入るように配置され、又は圧力装置は、パワーダウンして運転するように配置され、又は圧力装置は、間欠運転するように配置される。
【0391】
この実施例では、過大な圧力差を防止するために、圧力装置が運転状態を変更する条件を決定する必要があり、運転状態を変更することは、圧力装置をオフにすること、圧力装置がパワーダウンして持続運行するように制御すること、又は圧力装置が間欠運転するように制御することを含み、これにより圧力差の形成を停止するか又は圧力差の増加速度を減少させて、圧力装置を浸漬作動モードに入らせる。
【0392】
圧力装置の運転パラメータは、圧力装置の持続運転の時間が所定時間に達することを含んでもよく、第1のチャンバの状態パラメータは、第1のチャンバ内の気圧、第1のチャンバの液位等を含んでもよく、上記パラメータが予め設定された浸漬検出パラメータと一致することを検出することは、圧力装置が運転状態を変更する必要があることを表し、圧力装置の運転状態を変更することによって、圧力装置を浸漬作動モードに配置する。浸漬作動モードに入った場合、第1のチャンバに流入するように液体を駆動する過程で、第1のチャンバの液位上昇を停止し、又は第1のチャンバの液位上昇の速度を低減し、第1のチャンバ内の米粒の浸漬を実現する。
【0393】
さらに、浸漬作動モードが維持する時間を制御することによって、吸水段階がさらに、浸漬吸水段階と洗浄吸水段階に配置されるようにさせる。
【0394】
この実施例では、吸水段階は、浸漬吸水段階を含み、比較的大きい第1の所定時間を設定することによって、第1の所定時間内に、浸漬作動モードにあるように圧力装置を制御することによって、第1のチャンバに常に一定量を有する液体を維持させ、第1のチャンバ内の米粒に対する冷たい浸漬を実現させる。
【0395】
この実施例では、圧力解放構造のオン時間を検出し、及び/又は第1のチャンバ内の気圧、第1のチャンバの液位等のパラメータを検出することによって、圧力解放構造が圧力解放操作を完了したか否かを確定し、例えば、第3の所定時間を合理的に設定することによって、圧力解放構造が圧力解放操作を完了したか否かを確定する。オン時間が第3の所定時間以上であると検出されると、圧力解放操作が完了したと考えられてもよく、及び/又は第1のチャンバの気圧が常圧に回復したと検出されると、圧力解放操作が完了したと考えられてもよく、及び/又は第1のチャンバの液位が比較的低い液位に低下したと検出されると、圧力解放操作が完了したと考えられてもよく、圧力装置に対するオンオフ制御を結び付けて、液体浸漬に対する駆動操作及び/又は液体洗浄に対する駆動操作を正確に実行する。
【0396】
実施例20
図20に示すように、当該実施例の調理器具の制御方法によれば、調理器具は、第1のチャンバと第2のチャンバとを含み、比較的簡単な実現の形態として、吸水段階は、洗浄吸水段階のみを含んでもよい。制御方法は、以下のステップを含む。
【0397】
S502、調理命令に応答して、洗浄吸水段階において、圧力装置をオンさせるように制御する操作と、圧力解放構造をオンさせるように制御する操作を交互に実行する。
【0398】
S504、圧力装置及び/又は圧力解放構造のオン回数が予め設定された回数以上である場合、圧力解放構造を制御して第1のチャンバを圧力解放した後に、圧力装置と圧力解放構造をオフさせるように制御し、及び/又は洗浄吸水段階の持続時間が第2の所定時間以上である場合、圧力解放構造を制御して第1のチャンバを圧力解放した後に、圧力装置と圧力解放構造をオフさせるように制御する。
【0399】
この実施例では、吸水段階は、洗浄吸水段階を含み、圧力装置と圧力解放構造を交互にオンすることによって、圧力装置をオンすると、圧力差を形成するように構成され、第1のチャンバに入るように液体を駆動し、圧力解放構造をオンすると、圧力差を減少させるように構成され、第2のチャンバに還流するように液体を駆動し、圧力装置をオンする操作と圧力解放構造をオンする操作との間の間隔時間を合理的に設置することによって、第1のチャンバに対する一回の洗浄操作を完了するように液体を駆動する。第1のチャンバには、米粒が入れられ、洗浄操作を複数回実行することによって、米粒の洗浄吸水を実現し、洗浄過程で、米粒から取り出した糖分を持ち去り、米粒の吸水と糖質減少を実現する。
【0400】
この実施例では、圧力装置及び/又は圧力解放構造のオン回数を検出することは、具体的には、圧力装置における制御バルブ及び/又は圧力解放構造における制御バルブの開放回数を検出することで実現されてもよく、開放回数を検出することによって、洗浄操作の回数を決定して、洗浄操作の回数が予め設定された回数以上であると検出されると、洗浄制御を終了する。
【0401】
または、洗浄吸水段階の持続時間が第2の所定時間以上であるか否かを検出することによって、洗浄制御をいつ終了するかを決定する。開放回数及び/又は第2の所定時間を合理的に設置することによって、比較的良い洗浄効果を得ることができる一方、吸水時間を合理的に制御して、調理プロセス全体が長すぎないことを確保することもできる。
【0402】
一部の実施例では、S502は、一回の交互実行過程において、浸漬作動モードに入るように圧力装置を制御する操作に応答して、圧力解放構造をオンさせるように制御することであってもよい。
【0403】
この実施例では、浸漬作動モードに入るように圧力装置を制御する時刻を圧力解放装置のオン時刻とすることによって、上記記述に基づき、浸漬作動モードに入るように圧力装置を制御する時刻は、材料を完全に沈ませることができるように液体を駆動する時刻と見なされてもよい。この場合、圧力解放構造をオンさせるように制御し、圧力差を減少するように制御することで、液体が重力作用下で降下した後、圧力装置をオンさせるように再制御することによって、第1のチャンバに入るように液体を再駆動して、洗浄操作を繰り返して実行する。
【0404】
実施例21
図21に示すように、当該実施例の調理器具の制御方法によれば、調理器具は、第1のチャンバと第2のチャンバとを含み、吸水段階は、浸漬吸水段階と洗浄吸水段階とを含んでもよい。制御方法は、以下のステップを含む。
【0405】
S602、調理命令に応答して、圧力装置を持続運転させるように制御する。
【0406】
S604、圧力装置の運転パラメータ及び/又は第1のチャンバの状態パラメータが予め設定された浸漬検出パラメータと一致すると検出されると、浸漬作動モードに入るように圧力装置を制御する。
【0407】
S606、浸漬吸水段階において、浸漬作動モードにおける圧力装置の持続時間を検出する。
【0408】
S608、持続時間が第1の所定時間以上である場合、圧力解放構造をオンさせるように制御する。
【0409】
S610、圧力解放構造が浸漬吸水段階の圧力解放操作を完了したと検出されると、圧力解放構造のオフ操作に応答して、洗浄吸水段階において、圧力装置をオンさせるように制御する操作と、圧力解放構造をオンさせるように制御する操作の交互の実行を開始する。
【0410】
S612、圧力装置及び/又は圧力解放構造のオン回数が予め設定された回数以上である場合、圧力解放構造を制御して第1のチャンバを圧力解放した後に、圧力装置と圧力解放構造をオフさせるように制御し、及び/又は洗浄吸水段階の持続時間が第2の所定時間以上である場合、圧力解放構造を制御して第1のチャンバを圧力解放した後に、圧力装置と圧力解放構造をオフさせるように制御する。
【0411】
この実施例では、浸漬操作が完了した後、圧力装置と圧力解放構造を交互にオンさせるように制御することによって、圧力装置をオンすることで、圧力差を形成するように構成され、第1のチャンバに入るように液体を駆動し、圧力解放構造をオンすることで、圧力差を減少するように構成され、第2のチャンバに還流するように液体を駆動する。圧力装置をオンする操作と圧力解放構造をオンする操作との間の間隔時間を合理的に設置することによって、洗浄操作を実行するように液体を駆動し、第1のチャンバには、米粒が入れられ、洗浄操作を複数回実行することによって、米粒の洗浄吸水を実現し、洗浄過程で、米粒から取り出した糖分を持ち去り、米粒の吸水と糖質減少を実現する。
【0412】
具体的には、圧力装置と圧力解放構造に対する制御によって、第1のキャビティに対して順次浸漬操作と洗浄操作とを実行するように液体を駆動することで、米粒浸漬効果を向上させることができる一方、米粒の糖分の取り出し率を向上させ、米粒表面の糖分残留を減少し、さらに低糖質なご飯の調理効果を向上させることができる。
【0413】
実施例22
図22に示すように、当該実施例の調理器具の制御方法によれば、調理器具は、第1のチャンバと第2のチャンバとを含み、吸水段階は、浸漬吸水段階と洗浄吸水段階とを含んでもよい。制御方法は、以下のステップを含む。
【0414】
S702、調理命令に応答して、圧力装置を持続運転させるように制御する。
【0415】
S704、圧力装置の運転パラメータ及び/又は第1のチャンバの状態パラメータが予め設定された浸漬検出パラメータと一致すると検出されると、浸漬作動モードに入るように圧力装置を制御する。
【0416】
S706、浸漬吸水段階において、浸漬作動モードにおける圧力装置の持続時間を検出する。
【0417】
S708、持続時間が第1の所定時間以上である場合、圧力解放構造をオンさせるように制御する。
【0418】
S710、圧力解放構造が浸漬吸水段階の圧力解放操作を完了したと検出されると、加熱装置をオンさせるように制御し、第1のチャンバ及び/又は第2のチャンバの水温を採取する。
【0419】
S712、水温が予め設定された洗浄温度以上であると検出されると、圧力装置をオンさせるように制御する操作と、圧力解放構造をオンさせるように制御する操作を交互に実行する。
【0420】
S714、圧力装置及び/又は圧力解放構造のオン回数が予め設定された回数以上である場合、圧力解放構造を制御して第1のチャンバを圧力解放した後に、圧力装置と圧力解放構造をオフさせるように制御し、及び/又は洗浄吸水段階の持続時間が第2の所定時間以上である場合、圧力解放構造を制御して第1のチャンバを圧力解放した後に、圧力装置と圧力解放構造をオフさせるように制御する。
【0421】
この実施例では、浸漬吸水が終了した後、圧力装置と圧力解放構造とを制御して洗浄操作を実行するように液体を駆動すると同時に、さらに第1のチャンバ及び/又は第2のチャンバを加熱する加熱装置をオンさせるように制御して、第1のチャンバに対して常温よりも高く、沸騰温度よりも低い洗浄を実現することもでき、一方では、後の調理段階の沸騰時間を短縮することができ、もう一方では、米粒の吸水率をさらに向上させて、均一な受熱を実現することができ、さらなる一方では、糖質を洗い落す効果をさらに向上させることにも有利である。
【0422】
実施例23
図23に示すように、上記実施例では、S202を実行する前に、以下のステップをさらに含む。
【0423】
S802、第2のチャンバの液位パラメータを採取する。
【0424】
S804、液位パラメータに基づいて第2のチャンバの液位が第1のチャンバの底面以下であると判定されると、浸漬吸水段階又は洗浄吸水段階で運転するように圧力装置と圧力解放構造を制御する。
【0425】
S806、液位パラメータに基づいて第2のチャンバの液位が第1のチャンバの底面よりも高いと判定されると、浸漬吸水段階と洗浄吸水段階で順次運転するように圧力装置と圧力解放構造を制御する。
【0426】
この実施例では、調理命令に基づいて調理プロセスに入る前に、第2のチャンバ内の初期液位を検出することもでき、図25に示すように、第1の状態とは、初期液位が第1のチャンバの底面よりも高いことであり、即ち、初期状態で一部の液体が第1のチャンバに入っている場合、圧力装置と圧力解放構造を運転させるように制御して、調理器具に浸漬吸水段階と洗浄吸水段階に順次入らせて、比較的良い吸水効果を達成することができる。
【0427】
図16に示すように、初期液位が第1のチャンバの底面以下である場合、浸漬吸水段階のみに入るか、又は洗浄吸水段階のみに入って、吸水過程の時間をより短くし、さらに調理プロセス全体の時間をより短くすることができる。
【0428】
図23に示すように、以下のステップをさらに含む。
【0429】
S808、第2のチャンバの液位が第1のチャンバの底面よりも高い場合、吸水段階が終了した後、排水構造及び/又は抽水装置をオンさせるように制御する。
【0430】
S810、第2のチャンバの液位が第1のチャンバの底面以下であると判定されると、排水構造及び/又は抽水装置をオフさせるように制御する。
【0431】
この実施例では、初期液位が第1のチャンバの底面よりも高い場合、調理段階に入る前に、液体内の取り出された糖分が調理中に米粒と再混合されることを防止するために、排水操作を実行して、液位を第1のチャンバの底面以下に下げて、調理効果を確保する必要がある。
【0432】
実施例24
図24に示すように、S408の後、S504の後、S610の後、S712の後、S806の後、及びS810の後、以下のステップをさらに含む。
【0433】
S902、吸水段階の持続時間が予め設定された吸水時間以上であると検出されると、吸水段階の終了を決定し、沸騰調理段階において、第1の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御する。
【0434】
S904、第1の電力に基づく加熱装置の運転時間が第6の所定時間以上であり、及び/又は第2のチャンバ内の水温が沸騰温度以上である状態の持続時間が第7の所定時間以上であると検出されると、沸騰調理段階の終了を決定する。
【0435】
S906、蒸煮調理段階において、第2の電力に基づいて運転し続けるように加熱装置を制御する。
【0436】
S908、第2の電力に基づく加熱装置の運転時間が第8の所定時間以上であると検出されると、加熱装置をオフさせるように制御して、調理プロセスを終了する。
【0437】
この実施例では、予め設定された吸水時間を設置することによって、圧力装置と圧力解放装置が吸水段階で運転している持続時間が予め設定された吸水時間に達するか否かを検出し、予め設定された吸水時間に達すると、米粒が比較的良い吸水状態にすでに達したことを表し、この場合、加熱装置を運転させるように制御して、沸騰調理段階に入り、第1の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御することによって、第2のチャンバを加熱し、第2のチャンバ内の液体は、熱により沸騰し蒸発した後、第1のチャンバに入って低糖質なご飯の調理を実現する。
【0438】
この実施例では、第1の電力に基づく加熱装置の運転時間が第6の所定時間以上であるように制御し、及び/又は第2のチャンバ内の水温が沸騰温度以上である状態の持続時間が第7の所定時間以上であると検出されると、ご飯を迅速に蒸し上げることができる。
【0439】
上記条件を満たすことを検出した場合、加熱電力を第2の加熱電力に下方調節するように制御し、蒸らし操作を実行して、ご飯の調理効果を向上させる。
【0440】
第2の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御することは、第1のチャンバ内の液体を引き続き放熱状態にさせるために用いられ、蒸し上がったご飯に対する保温を実現する。
【0441】
加熱電力を第2の加熱電力に下方調節するように制御する段階で、主に、ご飯の香りは、濃くなり、また沸騰調理段階で完全に糊化していない米粒の再糊化を確保する。持続時間は、第8の所定時間(5分間-20分間が最適)であり、第2の電力は、150W/sよりも小さい。
【0442】
具体的な実施例3
図27に示すように、常温25℃、沸騰温度100℃とすると、調理プロセスは、浸漬吸水段階と、沸騰段階と、蒸らし段階とを順次含む。
【0443】
具体的な実施過程は、以下を含む。調理鍋内に液位指示線に従って定量液体を注入し、この場合、液位は、図16に示すように、材料収容部材の下側のブラケットの一部が沈むが、第1のチャンバに達していない。米粒を第1のチャンバに入れ、調理鍋に置き、調理命令を受信し、圧力装置は、起動される(しばらく加熱しない)。
【0444】
圧力装置は、第1のチャンバから気体を抽出し、第1のチャンバを降圧し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を発生させ、図26に示すように、第2のチャンバの液体は、液体チャンネルを介して第1のチャンバに入る。第2の状態とは、第2のチャンバの液体が一定の高さに上昇することであり、一定の高さ(少なくとも米が沈む)に上昇した後、作動を停止するように圧力装置を制御すると同時に、圧力解放構造をオンし、第1のチャンバを大気に通じさせ、液体を降下させる。その後再び液位上昇の過程を繰り返し、液体を圧力の作用で絶えずに上昇させ、下降させ、米粒に対する浸漬を実現する。一回目の浸漬過程は、第1の所定時間t1(10-30分間、米を常温で吸水させる)継続し、浸漬吸水段階が終了した後、圧力解放構造が開通され、圧力差が消え、液体が降下した後に米から分離してから、加熱装置を起動させるように制御して炊飯段階に入り、液体を加熱して発生した熱蒸気で第1のチャンバの米を加熱する。この過程は、第6の所定時間t2(8-30分間)継続し、鍋内の温度は、少なくとも70-100摂氏度の間に維持し、液体分を十分に吸収した米に十分に熱量を吸收して糊化させ、この過程は、大電力の沸騰加熱炊飯段階とも呼ばれ、過程の平均電力は、毎秒200ワットよりも大きい。
【0445】
t2時間の後に液体を沸騰するまで再加熱した後、弱火蒸らし段階に入り、この段階で、主には、米粒の香りがより濃くなり、また、t2時間帯内に完全に糊化していない米粒の再糊化を確保する。持続時間は、第8の所定時間t3(5-20分間が最適)であり、平均電力は、毎秒150ワットよりも小さい。
【0446】
具体的な実施例4
図28に示すように、常温25℃、沸騰温度100℃とすると、調理プロセスは、浸漬吸水段階と、洗浄吸水段階と、沸騰段階と、蒸らし段階とを順次含む。
【0447】
具体的な実施過程は、以下を含む。調理鍋内に液位指示線に従って定量液体を注入し、米粒を第1のチャンバに入れ、調理鍋に置き、この場合、水位は、一部の米が沈み、図25に示される通りである。
【0448】
調理命令を受信した後、しばらく水を加熱せず、圧力装置を起動して第1のチャンバから気体を抽出し、第1のチャンバの圧力を低減し、図26に示すように、第1のチャンバの水面を、米を通過して上昇させ、静止吸水段階に入り、第1の所定時間T1(5-15分間)維持した後、運転を停止するように圧力装置を制御する。
【0449】
調理鍋の加熱を起動するように加熱装置を制御し、液体を予め設定された洗浄温度t(70-100度)に加熱した後、圧力装置を再起動して第1のチャンバから気体を抽出し、第1のチャンバの圧力を低減し、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差が発生し、図26に示すように、第1のチャンバの水面を、米を通過して上昇させる。一定の高さ(少なくとも米が沈む)に上昇した後、作動を停止するように圧力装置を制御すると同時に、圧力解放構造をオンし、圧力差を減少させ、液体を降下させる。その後再び圧力差を形成する過程を繰り返し、圧力差を発生させ、圧力差を減少する作用で液体を絶えず上昇し下降させ、洗浄浸漬段階の実行を実現する。圧力差は、第2の所定時間T2(10-30分間、米を常温で十分に吸水させる)継続する。
【0450】
洗浄浸漬段階が終了した後、開通されるように圧力解放構造を制御し、圧力差が消え、液体が降下した後に米から分離する。この過程は、大電力の沸騰加熱炊飯段階とも呼ばれ、持続時間は、第6の所定時間T3(5-30分間)であり、過程の平均電力Wは>200W/sである。T3の後に液体を沸騰するまで再加熱した後、弱火蒸らし段階に入り、この段階で、主に、ご飯の香りは、濃くなり、またT3段階において完全に糊化していない米粒の再糊化を確保する。持続時間は、第8の所定時間T4(5-20分間が最適)であり、平均電力は、150W/sよりも小さい。
【0451】
実施例25
図29に示すように、当該実施例の調理器具の制御方法によれば、以下のステップを含む。
【0452】
S1702、調理命令に応答して、吸水段階で圧力装置を運転させるように制御し、圧力装置は、第1のチャンバを加圧又は減圧させるように配置され、第1のチャンバの加圧は、第1のチャンバ内の材料を正圧吸水させ、第1のチャンバの減圧は、第1のチャンバ内の材料を負圧吸水させる。
【0453】
S1704、圧力装置の作動パラメータが予め設定された吸水処理条件を満たすと検出されると、排水装置及び/又は抽水装置を起動させるように制御し、排水装置は、第1のチャンバを排水させるように配置され、抽水装置は、第1のチャンバから抽水するように配置される。
【0454】
この実施例では、第1のチャンバがすでに給水された前提で、圧力装置を設置して第1のチャンバを加圧又は減圧することによって、第1のチャンバ内の米粒の正圧浸漬又は負圧浸漬を実現し、圧力装置の作動パラメータが予め設定された吸水処理条件を満たすことを検出することによって、吸水処理の完了を決定し、排水装置を開いて排水し、及び/又は抽水装置を開いて抽水するように制御して、調理用の余分な液体を排出する。一方では、関連技術におけるユーザの手動浸漬操作の代わりに、圧力装置を運転させるように制御することで米粒に対する浸漬を実現して、調理器具に対するユーザの使用体験を向上させ、もう一方では、米粒内の糖分を取り出せることによって、被調理米粒内の糖含有量を低減して、低糖質なご飯に対するユーザの調理需要を満たし、さらなる一方では、米粒を浸漬し吸水させることによって、米粒の受熱均一性の向上にも有利であり、調理器具に対するユーザの使用体験をさらに向上させる。
【0455】
上記実施例では、調理命令に応答して、圧力装置を運転させるように制御する前に、第1のチャンバに定量の液体を導入するように配置される注液装置を、起動させるように制御することをさらに含む。
【0456】
この実施例では、注液装置を設置することによって、第1のチャンバ内に定量の液体を導入することを実現し、定量液体は、浸漬吸水の要求を満たすことによって、ユーザの手動操作ステップを節約する。
【0457】
上記実施例では、運転パラメータが吸水処理条件を満たすと検出されると、第1のチャンバを圧力解放させるように配置される圧力解放構造を、オンさせるように制御することをさらに含む。
【0458】
この実施例では、圧力解放装置をオンすることによって、第1のチャンバを常圧に回復させて、次のステップの調理需要を満たす。
【0459】
上記実施例では、圧力装置の作動パラメータが予め設定された吸水処理条件を満たすと検出されると、排水装置を起動させるように制御することは、具体的には、圧力装置のオン時間が第4の所定時間以上であり、及び/又は第1のチャンバの指定圧力での持続時間が第5の所定時間以上であると検出されると、前記作動パラメータが吸水処理条件を満たしていると判定するステップと、排水装置を起動させるように制御し、第1のチャンバの液位を検出するステップと、第1のチャンバの液位が予め設定された水位以下であると検出されると、排水装置及び/又は抽水装置をオフさせるように制御するステップと、を含む。
【0460】
上記実施例では、吸水段階の持続時間が予め設定された吸水時間以上であると検出されると、吸水段階の終了を決定し、沸騰調理段階において、第1の電力に基づいて運転を起動させるように前記加熱装置を制御し、前記加熱装置の運転時間が第6の所定時間以上であるように制御することをさらに含む。
【0461】
この実施例では、予め設定された吸水時間を設置することによって、圧力装置と圧力解放装置が吸水段階で運転している持続時間が予め設定された吸水時間に達するか否かを検出し、予め設定された吸水時間に達すると、米粒が比較的良い吸水状態にすでに達したことを表し、この場合、加熱装置を運転させるように制御して、沸騰調理段階に入り、第1の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御することによって、第1のチャンバを加熱し、第6の所定時間維持する。第1のチャンバを加熱するように制御する過程で、糖質を含まない水蒸気は、蒸発して米粒に入り、さらに低糖質なご飯の調製を実現する。
【0462】
ここで、第1の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御し、調理鍋内の温度を少なくとも70℃から100℃までの間に保たせ、水分を十分に吸収した米に熱量を十分に吸收させて糊化させる。この過程は、大電力の沸騰加熱炊飯段階とも呼ばれ、第1の電力Wは>200W/sである。
【0463】
上記実施例では、第1の電力に基づく加熱装置の運転時間が第6の所定時間以上であり、及び/又は第1のチャンバ内の水温の沸騰温度以上の状態における持続時間が第7の所定時間以上であると検出されると、沸騰調理段階の終了を決定し、蒸煮調理段階において、第2の電力に基づいて運転し続けるように加熱装置を制御するステップと、第2の電力に基づく加熱装置の運転時間が第8の所定時間以上であると検出されると、加熱装置をオフさせるように制御して、調理プロセスを終了するステップと、をさらに含む。
【0464】
この実施例では、第1の電力に基づく加熱装置の運転時間が第6の所定時間以上であるように制御し、及び/又は第1のチャンバ内の水温が沸騰温度以上である状態の持続時間が第7の所定時間以上であると検出されると、ご飯を迅速に蒸し上げることができる。
【0465】
ここで、第1の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御することは、第1のチャンバ内の液体を急速沸騰状態に加熱するために用いられる。
【0466】
第2の電力に基づいて運転するように加熱装置を制御することは、第1のチャンバ内の液体を引き続き放熱状態にさせるために用いられ、蒸し上がったご飯に対する保温を実現する。
【0467】
加熱電力を第2の加熱電力に下方調節するように制御する段階で、主に、ご飯の香りは、濃くなり、また沸騰調理段階で完全に糊化していない米粒の再糊化を確保し、持続時間は、第8の所定時間(5分間-20分間が最適)であり、第2の電力は、150W/sよりも小さい。
【0468】
上記条件を満たすことを検出した場合、加熱電力を第2の加熱電力に下方調節するように制御し、蒸らし操作を実行して、ご飯の調理効果を向上させる。
【0469】
実施例26
図30に示すように、本願の一実施例の調理器具の制御装置300によれば、この調理器具の制御装置300は、メモリ310と、プロセッサ320と、メモリ310に記憶されており、且つプロセッサ320上で実行できるコンピュータプログラムとを含む。
【0470】
ここで、コンピュータプログラムは、プロセッサ320によって実行される時、上記いずれか1つの技術的手段の調理器具の制御方法のステップを実現させることができる。そのため、上記調理器具の制御方法の全ての有益な効果を有する。ここでこれ以上記述しない。
【0471】
実施例27
図31に示すように、本願の一実施例の調理器具は、上記実施例によって限定される調理器具の制御装置300と、制御装置に接続する圧力装置160を含み、圧力装置160は第1のチャンバと第2のチャンバとの間に圧力差を形成するように配置され、圧力差は、第1のチャンバに流入するように第2のチャンバ内の液体を駆動する。
【0472】
調理器具は、圧力解放構造170をさらに含み、圧力解放構造170は、第1のガスチャンネルを有し、第1のガスチャンネルは、第1のチャンバと第2のチャンバのうちの少なくとも一方に接続され、且つ第1のガスチャンネルが導通されると、第1のチャンバの内外部間の圧力差を減少させる。
【0473】
調理器具は、材料収容部材及び/又は調理鍋内に設けられているチャンバ状態検出コンポーネント180をさらに含み、チャンバ状態検出コンポーネント180は、制御装置300に接続し、第1のチャンバ及び/又は第2のチャンバの状態パラメータを検出するように配置される。状態検出コンポーネント180は、温度センサ1802と、液位センサ1804及び/又は気圧センサ1806とを含む。
【0474】
調理器具は、制御装置300に接続している排液装置及び/又は抽液装置190をさらに含み、排液装置は、第2のチャンバから排液するように配置され、抽液装置は、第2のチャンバから抽液するように配置される。
【0475】
調理器具は、調理鍋を加熱するように配置される、制御装置300に接続している加熱装置200をさらに含む。
【0476】
実施例28
本願の一実施例の調理器具は、第1のチャンバを有する調理鍋と、上記実施例に係る調理器具の制御装置と、第1のチャンバを加圧又は減圧させるように配置される圧力装置であって、第1のチャンバの加圧は、第1のチャンバ内の材料を正圧吸水させ、第1のチャンバの減圧は、第1のチャンバ内の材料を負圧吸水させる、圧力装置と、排水装置及び/又は抽水装置を含み、排水装置は、第1のチャンバを排水させるように配置され、抽水装置は、第1のチャンバを抽水するように配置される。
【0477】
調理器具は、第1のチャンバに定量の液体を導入するように配置される注液装置をさらに含んでもよい。
【0478】
調理器具は、第1のチャンバを圧力解放するように配置される圧力解放構造をさらに含んでもよい。
【0479】
調理器具は、調理鍋を加熱するように配置される加熱装置をさらに含んでもよい。
【0480】
本願の一実施例のコンピュータ可読記憶媒体によれば、コンピュータ可読記憶媒体には、調理器具の制御プログラムが記憶されており、調理器具の制御プログラムは、プロセッサによって実行される時、本願の上記いずれか1つの実施例の調理器具の制御方法のステップを実現させる。
【0481】
当業者であれば分かるように、本願の実施例は、方法、機器(システム)又はコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。そのため、本願は、完全なハードウェアの実施例、完全なソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形式を採用してもよい。そして、本願は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリ等を含むが、それらに限らない)上で実施されるコンピュータプログラム製品の形式を採用してもよい。
【0482】
本願は、本願の実施例に基づく方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して記述されるものである。理解できるように、フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実現されてもよい。これらのコンピュータプログラム命令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込みプロセッサ又は他のプログラマブルデータプロセッシングデバイスのプロセッサに提供することによって1つのマシンを生成することができ、それによって、コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシングデバイスのプロセッサによって実行される命令が、フローチャートの1つ又は複数のフロー、及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するための装置を生成するようにさせる。
【0483】
これらのコンピュータプログラム命令も、コンピュータ又は他のプログラマブルデータプロセッシングデバイスをガイドして特定の方式で作動させることができるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよい。それによって、このコンピュータ可読メモリに記憶された命令が、フローチャートの1つ又は複数のフロー、及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現する命令装置を含む製造品を生成するようにさせる。
【0484】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータプロセッシングデバイスにロードされてもよい。それによって、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイス上で、一連の操作ステップを実行させて、それによって、コンピュータによって実現される処理を生成することにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイス上で実行された命令が、フローチャートの1つのフロー又は複数のフロー、及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するためのステップを提供するようにさせる。
【0485】
なお、特許請求の範囲において、括弧の間に位置する任意の参照記号は、特許請求の範囲を限定するものとして解釈されてはならない。「含む」という単語は、請求項に記載されていない部品又はステップの存在を排除しない。部品に先立つ単語である「一」又は「1つの」の使用は、複数のかかる構成要素の存在を排除しない。本願は、いくつかの異なる部品を含むハードウェア及び適切にプログラムされたコンピュータによって実装されてもよい。幾つかの装置を列挙する請求項において、これらの装置の幾つかは、同一のハードウェアアイテムにより具現され得る。単語の第1、第2等の使用は、何の順序を意味するものではない。これらの単語を名称と解釈することができる。
【0486】
本願では、用語である「第1の」、「第2の」、「第3の」は、記述の目的にのみ使用されるが、相対的な重要性を指示し、又は暗示するものとして理解されない。用語である「複数」とは、2つ又は2つ以上である。明確な規定がない限り、用語である「取り付け」、「繋がる、「接続する」、「固定」等の用語は広義に理解されるべきである。例えば、「接続する」は、固定接続であってもよく、着脱可能な接続であってもよく、又は一体的な接続であってもよい。「繋がる」は、直接繋がることであってもよく、その間に媒介を介して間接的に繋がってもよい。当業者であれば、具体的な場合に応じて上記用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0487】
本願の記述では、理解できるように、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」等の用語が示す方位又は位置関係は、添付図面に示す方位又は位置関係に基づき、本願を便利に又は簡単に説明するためのものであり、指定された装置又はユニットが特定の方位にあり、特定の方位において構造され操作されると指示又は暗示するものではないので、本願を限定するものと理解してはいけない。
【0488】
本明細書の記述において、「一実施例」、「一部の実施例」、「具体的な実施例」等の記述は、当該実施例又は例示に記述された具体的な特徴、構造、材料又は特性が本願の少なくとも1つの実施例又は例示に含まれることを意図するものである。本明細書において、上記の用語に関する例示的な記述は必ずしも同じ実施例又は例示を言うものとは限らない。しかも、説明される詳細な特徴、構造、材料又は特性をいずれか1つ又は複数の実施例又は例示において適切な方法で組み合わせることができる。
【0489】
以上は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するものではなく、当業者であれば、本願に様々な修正や変更が可能である。本願の精神と原則内でなされた全ての修正、同等な置換、改良等は、いずれも本願の保護範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0490】
図1から図11図16図25から図26における符号と部品名称との間の対応関係は、次の通りである。
100…調理器具、102、102’…調理鍋、104、104’…材料収容部材、1042…適合平面、1044…位置決め部、1046…凹形キャビティ、1048…底壁、1050…側壁、1052…第1のアームセグメント、1054…第2のアームセグメント、106、106’…第1のチャンバ、108、108’…第2のチャンバ、110、110’…圧力装置、1102…抽気装置、1104…第3の制御バルブ、112…圧力解放構造、1122…制御部、1124…排気バルブ、114…蓋体、1142…第1の蓋板、116…第1のシール部材、118…第2のシール部材、120…ポート、204’…液体チャンネル、1102’…エアポンプ、1104’…第4の制御バルブ、1106’…第5の制御バルブ、1122’…電磁石、1124’…ボール弁、50’…外蓋、200…被調理物。
図1
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