(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-15
(45)【発行日】2024-03-26
(54)【発明の名称】マルチRATネットワークにおける無線コネクションの構成
(51)【国際特許分類】
H04W 4/40 20180101AFI20240318BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20240318BHJP
H04W 72/40 20230101ALI20240318BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240318BHJP
【FI】
H04W4/40
H04W88/06
H04W72/40
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2022573767
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(86)【国際出願番号】 EP2021067415
(87)【国際公開番号】W WO2021260146
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2023-01-13
(31)【優先権主張番号】PCT/EP2020/068153
(32)【優先日】2020-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オルシノ, アントニーノ
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第03589069(EP,A1)
【文献】Ericsson,On the status of NR V2X WI[online],3GPP TSG RAN #88e RP-200876,フランス,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_88e/Docs/RP-200876.zip>,2020年06月22日,[検索日 2023年10月18日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイス(400、710、800)によって実行される方法であって、前記端末デバイスは、第1の無線アクセス技術を使用するサービング基地局(760)との第1のコネクションと、第2の無線アクセス技術を使用する1つまたは複数のノードとの第2のコネクションとを有し、
前記第2のコネクションはサイドリンクコネクションであり、前記方法は、
●前記第1のコネクションを介して前記サービング基地局から、
前記第1の無線アクセス技術にしたがって構成されたコネクションコンフィギュレーションメッセージに埋め込まれた、前記第2の無線アクセス技術にしたがって構成されたコネクションコンフィギュレーション
情報を受信すること(302)と、ここで、
前記第2の無線アクセス技術にしたがって構成された前記コネクションコンフィギュレーション
情報は、前記第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報を含み、
●前記第2のコネクションのための前記コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったことに応じて、失敗手順をトリガすること(306)と、
を有する、方法。
【請求項2】
請求項1
に記載の方法であって、前記失敗手順は、前記第1のコネクションを介して前記サービング基地局に、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったことを示すインジケーションを含む第2の応答メッセージを送信することを含む、方法。
【請求項3】
請求項
2に記載の方法であって、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったという前記インジケーションは、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかった要因を示すインジケーションを含む、方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載の方法であって、前記失敗手順は、前記コネクションコンフィギュレーションメッセージに応答しないことを含む、方法。
【請求項5】
請求項1
から4のいずれか一項に記載の方法であって、前記失敗手順は、前記第2のコネクションを解放することを含む、方法。
【請求項6】
請求項1から
5のいずれか一項に記載の方法であって、
前記1つまたは複数のノードが1つまたは複数の他の端末デバイスである、方法。
【請求項7】
請求項
6に記載の方法であって、前記サイドリンクコネクションは、車両対あらゆるモノ(V2X)コネクションである、方法。
【請求項8】
請求項1から
7のいずれか一項に記載の方法であって、前記第1の無線アクセス技術は、新無線(NR)であり、かつ、前記第2の無線アクセス技術は、ロングタームエボリューション(LTE)であるか、または、
前記第1の無線アクセス技術は、LTEであり、前記第2の無線アクセス技術は、NRである、方法。
【請求項9】
基地局(600、760)によって実行される方法であって、前記基地局は、第1の無線アクセス技術を使用する端末デバイス(710、800)との第1のコネクションを有し、前記端末デバイスは、第2の無線アクセス技術を使用する1つまたは複数のノードとの第2のコネクションを有し、
前記第2のコネクションはサイドリンクコネクションであり、前記方法は、
●前記第1のコネクションを介して前記端末デバイスに、
前記第1の無線アクセス技術にしたがって構成されたコネクションコンフィギュレーションメッセージに埋め込まれた、前記第2の無線アクセス技術にしたがって構成されたコネクションコンフィギュレーション
情報を送信すること(502)と、ここで、前記
第2の無線アクセス技術にしたがって構成された前記コネクションコンフィギュレーション
情報は、前記第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報を含み、
●
前記第2のコネクションのための前記コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったことに応じて、前記第1のコネクションを介して前記端末デバイスから第2の応答メッセージを受信すること(506)と、
を有し、ここで、前記第2の応答メッセージは、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったというインジケーションを含
む、方法。
【請求項10】
請求項
9に記載の方法であって、前記第2の応答メッセージを受信したことに応じて、前記端末デバイスのためのコネクション再確立手順を開始すること、をさらに有する、方法。
【請求項11】
請求項
9に記載の方法であって、前記第2の応答メッセージを受信したことに応じて、前記第1のコネクションにおける前記端末デバイスのための無線リソースを解放するか、または、前記端末デバイスの前記第2のコネクションのための記憶されているコンテキストを解放することをさらに有する、方法。
【請求項12】
請求項
9から
11のいずれか一項に記載の方法であって、
前記1つまたは複数のノードは、1つまたは複数の他の端末デバイスである、方法。
【請求項13】
請求項
9から12のいずれか一項に記載の方法であって、前記第1の無線アクセス技術は、新無線(NR)であり、かつ、前記第2の無線アクセス技術は、ロングタームエボリューション(LTE)であり、または、前記第1の無線アクセス技術は、LTEであり、かつ、前記第2の無線アクセス技術は、NRである、方法。
【請求項14】
端末デバイス(400、710、800)であって、前記端末デバイスは、
●前記端末デバイスに、請求項1
から8のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されるプロセッシング回路(720)と、
●前記端末デバイスに電力を供給するように構成される電源回路(737)と、
を有する、端末デバイス。
【請求項15】
基地局(600、760)であって、前記基地局は、
●前記基地局に、請求項
9から13のいずれか
一項に記載の方法を実行させるように構成されるプロセッシング回路(770)と、
●電力を前記基地局に供給するように構成される電力供給回路(787)と、
を有する、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、無線通信に関し、より具体的には、マルチ無線アクセス技術(RAT)ネットワークにおける無線コネクションのコンフィギュレーション(構成)のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー・インテリジェント・トランスポート・システム(ITS)は、車両サービスの提供とその普及のための新しいセルラー・エコシステムを策定することを目指している。そのようなエコシステムは、
図1に示されるように、車両対あらゆるモノ(V2X)の短距離と長距離との両方のサービス伝送を含む。特に、短距離通信は、他の車両ユーザ装置(UE)または路側機(RSU)への、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(以下、登録商標))におけるサイドリンクまたはPC5インターフェースとしても定義される、デバイスツーデバイス(D2D)リンクを介した送信に関与する。長距離送信は、UEと基地局との間のUuインターフェースを介した送信を利用し、そこから、データパケットが、道路交通当局、道路オペレータ、自動車オリジナル機器製造業者(OEM)、セルラーオペレータなどの異なるITSサービスプロバイダに配信され得る。
【0003】
サイドリンクインターフェースに関して、3GPPにおける最初の標準化努力は、公共安全のユースケースを対象としたリリース12から始まる。それ以来、D2D技術から利益を得ることができるユースケースを拡大する目的で、多くの改良が導入されている。特に、ロングタームエボリューション(LTE)リリース14およびリリース15では、D2Dのための拡張は、車両(V2V)、歩行者(V2P)、およびインフラストラクチャ(V2I)の間の直接通信の任意の組合せを含む、V2X通信をサポートすることからなる。
【0004】
RAN#80では、「ニューレディオ(NR)V2Xについての研究」という名称の新しい研究項目は、ロングタームエボリューション(LTE)リリース15においてサポートされているものを超える、高度なV2Xサービスをサポートするための強化を研究するために承認された。NR V2X設計の目的の1つは、V2X運用のために使用されるUu(すなわち、ネットワーク対車両UE通信)およびサイドリンク(すなわち、車両UE対車両UE通信)の両方を含む無線インターフェースのサービス品質(QoS)管理のための技術的解決策を研究することである。
【0005】
LTE V2Xは、主に交通安全サービスを目的としているが、NR V2Xは、基本的な安全サービスだけでなく、車両間の拡張されたセンサ/データ共有などの非安全アプリケーションも含む、はるかに広い範囲をカバーし、車両の周囲環境の認識を強化することを目的としている。したがって、TR 22.886 v16.2.0では、高度な運転、乗り物の隊列走行、乗り物と遠隔運転との間の協調操縦など、強化されたNRシステムおよび新しいNRサイドリンクフレームワークを必要とする新たな一連のアプリケーションが想定されている。
【0006】
この新しい文脈において、必要とされるデータレート、容量、信頼性、レイテンシ、通信の範囲、および速度を満たすために予想される要件は、より厳しい。さらに、PC5およびUuの両方の通信インターフェースは、拡張V2X (eV2X)シナリオが遂行される無線状態および環境を考慮して、高度なV2Xユースケースをサポートするために使用され得る。たとえば、サイドリンクを介して送信され得る様々なサービスを想定すると、様々なV2Xサービスについて様々な性能要件を考慮した、ロバストなQoSフレームワークが必要とされるように思われる。さらに、よりロバストで信頼できる通信を扱うための新しい無線プロトコルが設計されるべきである。これらの問題の全ては、現在、NRリリース16において3GPPが調査中である。
【0007】
NRでは、サイドリンク(SL)QoSフローモデルが採用される。非アクセス階層(NAS)レイヤにおいて、UEは、1つのV2Xパケットを、対応するSL QoSフローにマッピングし、次いで、QoSフローを、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)レイヤにおけるSL無線ベアラにマッピングする。
【0008】
NRでは、SLRBへのQoSフローマッピングを含むSL無線ベアラ(SLRB)構成は、UEがカバレッジ内に居るとき、事前構成されているか、または、ネットワーク(NW)によって構成される。たとえば、
図2に示されるように、UEは、新しいSL QoSフロー/SLRBを新しいサービスのために確立したいとき、関連する5GノードB(gNB)にリクエストを送信することができる。当該リクエストは、サービスのQoS情報を含むことができる。次いで、gNBは、そのようなSL QoSフローをサポートするための適切なSLRB構成を決定する。UEは、gNBからSLRB構成を受信した後、それに応じてローカルSLRBを確立し、SLを介したデータ送信の準備を行う。受信(RX)側のUEでの受信を成功させるために、送信(TX)側のUEは、データ送信が開始される前に、必要なパラメータ、たとえば、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)または無線リンク制御(RLC)のためのシーケンス番号空間をRX UEに通知しなければならない場合があることに留意されたい。
【0009】
クロスRAT(無線アクセス技術)サイドリンク機能は、eNB(すなわち、LTEまたは4G基地局)がNR SL UE(すなわち、5G UE)を制御/構成することができ、gNB (5G基地局)がLTE V2X UE(4G UE)を制御/構成することができる場合を指す。この特徴は、リリース16で標準化され、無線リソース制御(RRC)コンテナを使用して、別のRATを使用して、デバイスまたはノードへの、または、デバイスまたはノードからの、生成されたRRCメッセージを埋め込むことによって、動作する。TS38.331 v16.0.0における現在の仕様によれば、以下のシグナリングは、LTE V2X UEを構成するためにgNBによって使用される。同様の原理は、eNBがNR SL UEを制御/構成したい場合に適用され、これらはTS36.331、v 16.0.0に記載されている。
【0010】
TS38.331のセクション5.3.5.3から、LTE V2X UEがどのように構成されるかに関して以下の説明がある:
1> RRCReconfigurationメッセージがsl-ConfigDedicatedEUTRAを含む場合、
2> sl-V2X-ConfigDedicatedがsl-ConfigDedicatedEUTRAに含まれる場合、
3> TS36.331[10]の5.3.10.15aで規定されているV2Xサイドリンク通信専用構成手順を実行する。
2> sl-V2X-SPS-Configがsl-ConfigDedicatedEUTRAに含まれる場合、
3> TS36.331の5.3.10.5[10]で指定されているV2X サイドリンクSPS の再構成を実行する。
【0011】
対応するASN.1は以下の通りである:
●RRCReconfiguration(RRCR構成)
RRCReconfigurationメッセージは、RRCコネクションを変更するための命令である。それは、測定構成、モビリティ制御、無線リソース構成(RB、MACメイン構成および物理チャネル構成を含む)、およびASセキュリティ構成のための情報を搬送し得る。
【0012】
シグナリング無線ベアラ: SRB1またはSRB3
RLC-SAP: AM
論理チャネル: DCCH
方向: ネットワークからUEへ
RRCReconfigurationメッセージ
-- ASN1START
-- TAG-RRCRECONFIGURATION-START
RRCReconfiguration ::= SEQUENCE {
rrc-TransactionIdentifier RRC-TransactionIdentifier,
criticalExtensions CHOICE {
rrcReconfiguration RRCReconfiguration-IEs,
criticalExtensionsFuture SEQUENCE {}
}
}
RRCReconfiguration-IEs ::= SEQUENCE {
radioBearerConfig RadioBearerConfig OPTIONAL, -- Need M
secondaryCellGroup OCTET STRING (CONTAINING CellGroupConfig) OPTIONAL, -- Need M
measConfig MeasConfig OPTIONAL, -- Need M
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
nonCriticalExtension RRCReconfiguration-v1530-IEs OPTIONAL
}
RRCReconfiguration-v1530-IEs ::= SEQUENCE {
masterCellGroup OCTET STRING (CONTAINING CellGroupConfig) OPTIONAL, -- Need M
fullConfig ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Cond FullConfig
dedicatedNAS-MessageList SEQUENCE (SIZE(1..maxDRB)) OF DedicatedNAS-Message OPTIONAL, -- Cond nonHO
masterKeyUpdate MasterKeyUpdate OPTIONAL, -- Cond MasterKeyChange
dedicatedSIB1-Delivery OCTET STRING (CONTAINING SIB1) OPTIONAL, -- Need N
dedicatedSystemInformationDelivery OCTET STRING (CONTAINING SystemInformation) OPTIONAL, -- Need N
otherConfig OtherConfig OPTIONAL, -- Need M
nonCriticalExtension RRCReconfiguration-v1540-IEs OPTIONAL
}
RRCReconfiguration-v1540-IEs ::= SEQUENCE {
otherConfig-v1540 OtherConfig-v1540 OPTIONAL, -- Need M
nonCriticalExtension RRCReconfiguration-v1560-IEs OPTIONAL
}
RRCReconfiguration-v1560-IEs ::= SEQUENCE {
mrdc-SecondaryCellGroupConfig SetupRelease { MRDC-SecondaryCellGroupConfig } OPTIONAL, -- Need M
radioBearerConfig2 OCTET STRING (CONTAINING RadioBearerConfig) OPTIONAL, -- Need M
sk-Counter SK-Counter OPTIONAL, -- Need N
nonCriticalExtension RRCReconfiguration-v16xy-IEs OPTIONAL
}
RRCReconfiguration-v16xy-IEs ::= SEQUENCE {
otherConfig-v16xy OtherConfig-v16xy OPTIONAL, -- Need M
bap-Config-r16 SetupRelease { BAP-Config-r16 } OPTIONAL, -- Need M
conditionalReconfiguration-r16 ConditionalReconfiguration-r16 OPTIONAL, -- Need M
daps-SourceRelease-r16 ENUMERATED{true} OPTIONAL, -- Need N
sl-ConfigDedicatedNR-r16 SetupRelease {SL-ConfigDedicatedNR-r16} OPTIONAL, -- Need M
sl-ConfigDedicatedEUTRA-Info-r16 SetupRelease {SL-ConfigDedicatedEUTRA-r16} OPTIONAL, -- Need M
nonCriticalExtension SEQUENCE {} OPTIONAL
}
-- Editor's Note: Whether an explicit indication is needed to configure/deconfigure the on-demand SIB request for CONNECTED UEs is FFS.
MRDC-SecondaryCellGroupConfig ::= SEQUENCE {
mrdc-ReleaseAndAdd ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need N
mrdc-SecondaryCellGroup CHOICE {
nr-SCG OCTET STRING (CONTAINING RRCReconfiguration),
eutra-SCG OCTET STRING
}
}
BAP-Config-r16 ::= SEQUENCE {
bap-Address-r16 BIT STRING (SIZE (10)),
defaultUL-BAProutingID-r16 BAP-Routing-ID-r16 OPTIONAL, -- Need FFS
defaultUL-BH-RLC-Channel-r16 BH-LogicalChannelIdentity-r16 OPTIONAL, -- Need M
...
}
MasterKeyUpdate ::= SEQUENCE {
keySetChangeIndicator BOOLEAN,
nextHopChainingCount NextHopChainingCount,
nas-Container OCTET STRING OPTIONAL, -- Cond securityNASC
...
}
SL-ConfigDedicatedEUTRA-Info-r16 ::= SEQUENCE {
sl-ConfigDedicatedEUTRA-r16 OCTET STRING OPTIONAL, -- Need M
sl-TimeOffsetEUTRA-List-r16 SEQUENCE (SIZE (8)) OF SL-TimeOffsetEUTRA-r16 OPTIONAL, -- Need M
}
SL-TimeOffsetEUTRA-r16 ::= ENUMERATED {ms0, ms0dot25, ms0dot5, ms0dot625, ms0dot75, ms1, ms1dot25, ms1dot5, ms1dot75,
ms2, ms2dot5, ms3, ms4, ms5, ms6, ms8, ms10, ms20}
-- TAG-RRCRECONFIGURATION-STOP
-- ASN1STOP
【0013】
【発明の概要】
【0014】
この概要は、以下の詳細な説明においてさらに説明される概念の選択を簡略化された形態で紹介するために提供される。この概要は、特許請求される主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることも意図するものでもない。
【0015】
背景説明によれば、現在、ある種の難題が存在する。現在のシグナリングによれば、クロスRATサイドリンクの場合(たとえば、gNBがLTE V2X UEを制御/構成したいとき)、UEは、NRのRRCReconfigurationメッセージ内に埋め込まれたE-UTRAのRRCConnectionReconfigurationメッセージ(これはV2X SL関連フィールドを有する)を受信する。しかしながら、UEが、gNBから受信されたRRCメッセージの正しい受信および復号を知らせるために、アクノレッジメント(肯定応答)をgNBに送信するためのシグナリングサポートは存在しない。これは、LTE V2Xを構成するための現在の手順が十分に完了できないことを意味する。
【0016】
同様の問題は、eNBがNR V2X UEを制御/構成することを望むときに生じる。UEは、E-UTRAN(エボルブド・ユニバーサル・地上無線アクセスネットワーク)RRCReconfigurationメッセージ内に埋め込まれたNRのRRCConnectionReconfigurationメッセージ(これはV2X SL関連フィールドを有する)を受信する。しかしながら、UEが、RRCメッセージの正しい受信および復号をeNBに通知するための肯定応答をeNBに送信するためのシグナリングサポートは存在しない。
【0017】
本開示およびそれらの実施形態のある態様は、これらの難題または他の難題に対する解決策を提供することができる。
【0018】
たとえば、本開示で開示されるいくつかの方法は、gNBがLTE V2X UEを制御/構成することを望む場合、UEがgNBから受信されたRRC再構成(リコンフィギュレーション)メッセージに応答してRRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージを送信することを可能にする。これによれば、以下のようなオプションを続けて実行することができる:
1. NR RRCリコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれたE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージを受信すると、UEは、NR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージ内に埋め込まれたE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリートメッセージを送信する。
【0019】
2. NR RRCリコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれたE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージを受信すると、UEは、NR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージ内でインジケーションを送信して、V2X関連フィールド/構成が正しく適用されたことをgNBに通知する。
【0020】
3. NR RRCリコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれたE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージを受信すると、UEは、単にNR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージを送信し、これは、V2X関連フィールド/構成が正しく適用されたことを暗黙的にgNBに伝える。
【0021】
受信された構成が正しく適用されないこともありうる(たとえば、RRCリコンフィギュレーションメッセージが正しく受信または復号されなかったため、情報が適用できなかったためなど)。その場合、UEが、受信されたV2X関連情報を正しく適用することができないとき、以下のオプションを追求することができる:
1. UEは、V2X関連フィールド/コンフィギュレーションを適用できない場合、サイドリンクメッセージ、たとえば、SidelinkUEInformationにインジケーションを含めることによって、障害プロシージャをトリガして、gNBに通知する。失敗手順は、(サイドリンクとは異なる目的のために)進行中である場合、SL UEとgNBとの間のUuコネクティビティに影響を及ぼさないことに留意されたい。
【0022】
2.UEがV2X関連フィールド/コンフィギュレーションの適用に失敗した場合、インジケーションをNR RRCリコンフィギュレーション(再構成)完了メッセージに含めることによって、失敗手順をトリガして、gNBに通知する。失敗手順は、(サイドリンクとは異なる目的のために)進行中である場合、SL UEとgNBとの間のUuコネクティビティに影響を及ぼさないことに留意されたい。
【0023】
3.UEがV2X関連フィールド/構成を適用することに失敗した場合、NR RRCリコンフィギュレーションメッセージはgNBに送信されず、代わりに、RRC再確立手順がトリガされる。これは、SL UEとgNB の間のUuコネクティビティに影響を与えることに注意する。これは、Uuコネクティビティ全体がドロップ(破棄)されるため、進行中の場合(サイドリンクとは別の目的で) である。
【0024】
本明細書で開示される問題のうちの1つ以上に対処する様々な実施形態が、本明細書で提案される。
【0025】
一態様では、端末デバイスによって実行される方法が提供される。端末デバイスは、第1の無線アクセス技術を使用するサービング基地局との第1のコネクションと、第2の無線アクセス技術を使用する1つまたは複数のノードとの第2のコネクションと、を有する。当該方法は、前記第1のコネクションを介して前記サービング基地局から、コネクションコンフィギュレーションメッセージを受信することと、ここで、当該はコネクションコンフィギュレーションメッセージは前記第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報を含み、前記第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報の実装が成功したことに応じて、前記第1のコネクションを介して前記サービング基地局に第1の応答メッセージを送信することと、を有し、前記第1のレスポンス(応答)メッセージは、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功したというインジケーションを含む。
【0026】
端末デバイスによって実行されるさらなる方法も提供される。前記端末デバイスは、第1の無線アクセス技術を使用するサービング基地局との第1のコネクションと、第2の無線アクセス技術を使用する1つまたは複数のノードとの第2のコネクションと、を有する。当該方法は、前記第1のコネクションを介して前記サービング基地局から、コネクションコンフィギュレーションメッセージを受信することと、ここで、当該コネクションコンフィギュレーションメッセージは、前記第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報を含み、前記第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったこと応じて、失敗手順をトリガすることと、を有する。さらなる態様では、基地局によって実行される方法が提供される。前記基地局は、第1の無線アクセス技術を使用する端末デバイスとの第1のコネクションを有する。前記端末デバイスは、第2の無線アクセス技術を使用する1つ以上のノードとの第2のコネクションを有する。当該方法は、前記第1のコネクションを介して、コネクションコンフィギュレーションメッセージを前記端末デバイスに送信することと、ここで、当該コネクションコンフィギュレーションメッセージは前記第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報を含み、前記第1のコネクションを介して、前記端末デバイスから第1の応答メッセージを受信することと、を有し、前記第1の応答メッセージは、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功したというインジケーションを含む。
【0027】
さらなる態様では、基地局によって実行される方法が提供される。前記基地局は、第1の無線アクセス技術を使用する端末デバイスとの第1のコネクションを有する。前記端末デバイスは、第2の無線アクセス技術を使用する1つ以上のノードとの第2のコネクションを有する。前記方法は、前記第1のコネクションを介して前記端末デバイスにコネクションコンフィギュレーションメッセージを送信することと、ここで、前記コネクションコンフィギュレーションメッセージは、前記第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報を備え、 前記第1のコネクションを介して前記端末デバイスから第2の応答メッセージを受信することと、を有し、前記第2の応答メッセージは、前記コンフィギュレーション情報の実装が失敗したというインジケーションを含む。
【0028】
特定の実施形態は、以下の技術的利点のうちの1つまたは複数を提供することができる。ここで開示される方法および解決策によれば、UEは、受信されたフィールド/構成(たとえば、クロスRATサイドリンク機能のための)が正しく適用されたことをネットワークに通知することができ、したがって、ネットワークは、UEがフィールド/構成を受信して適用したかどうかを知らないというような、不確実な、または、中途半端な状態にネットワークを放置しない。
【0029】
さらに、UEが、クロスRAT機能のために、受信されたV2Xフィールド/構成を適用することに失敗した場合、そのような失敗をネットワークに報告することができ、したがって、必要なアクションをとることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【0031】
【0032】
【
図3】は本開示の実施形態による端末デバイスにおける方法のフローチャートである。
【0033】
【0034】
【
図5】は本開示の実施形態による基地局における方法のフローチャートである。
【0035】
【
図6】は本開示のさらなる実施形態による装置を示す。
【0036】
【
図7】は本発明の実施形態による無線システムを示す。
【0037】
【
図8】は、本開示の実施形態によるユーザ装置を示す。
【0038】
【
図9】は本開示の実施形態による仮想化環境を示す。
【0039】
【
図10】は本開示の実施形態による電気通信ネットワークを示す。
【0040】
【
図11】は本開示の実施形態による、基地局を介してユーザ装置と通信するホストコンピュータを示す。
【0041】
【
図12】は本発明の実施形態による通信システムにおいて実施される方法を示す。
【
図13】は本発明の実施形態による通信システムにおいて実施される方法を示す。
【
図14】は本発明の実施形態による通信システムにおいて実施される方法を示す。
【
図15】は本発明の実施形態による通信システムにおいて実施される方法を示す。
【0042】
【
図16】は本開示の実施形態による、RAT間情報のUL転送を示すシグナリング図である。
【0043】
【
図17】は本開示の実施形態による障害情報(失敗情報)の転送を示すシグナリング図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が明確に与えられ、かつ/またはそれが使用される文脈から暗示されない限り、関連する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。a/an/the+要素、装置、構成要素、手段、ステップなどへの言及はすべて、特に明記しない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスを指すものとして開放的に解釈されるべきである。本明細書に開示される任意の方法のステップは、ステップが別のステップの後または前として明示的に記載されていない限り、および/またはステップが別のステップの後または前になければならないことが暗黙的でない限り、開示される正確な順序で実行される必要はない。本明細書に開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切な場合には、任意の他の実施形態に適用されてもよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点は、任意の他の実施形態に適用することができ、その逆も同様である。添付の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0045】
「端末デバイス」という用語は、通信ネットワークにアクセスし、そこからサービスを受信することができる任意の端末デバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、モバイル端末、ユーザ装置(UE)、または他の適切なデバイスを指し得る。UEは、たとえば、加入者局、ポータブル加入者局、移動局(MS)、またはアクセス端末(AT)であり得る。端末デバイスは、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーミング端末デバイス、音楽記憶および再生機器、携帯電話、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、携帯情報端末(PDA)、車両などを含み得るが、これらに限定されない。
【0046】
さらに別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、端末デバイスは、IoTデバイスとも呼ばれ、監視、検知および/または測定などを実行し、そのような監視、検知および/または測定などの結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信するマシン(機械)または他のデバイスを表すことができる。端末デバイスは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)文脈では、マシンタイプ通信(MTC)デバイスと呼ばれ得る。
【0047】
1つの特定の例として、端末デバイスは、3GPP狭帯域インターネットオブシングス(NB-IoT)規格を実装するUEであってもよい。そのような機械またはデバイスの特定の例は、センサ、電力メータなどの計量装置、産業機械、または家庭用または個人用機器、たとえば冷蔵庫、テレビ、時計などの個人用ウェアラブルなどである。他のシナリオでは、端末デバイスは、車両または他の機器、たとえば、その動作ステータスまたはその動作に関連する他の機能を監視、検知、および/または報告することができる医療機器を表すことができる。
【0048】
本明細書で使用するとき、用語「第1の」、「第2の」などは、異なる要素を指す。単数形「a」および「an」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。用語「有する」、「有している」、「持つ」、「持っている」、「含む」、および/または「含んでいる」は、本明細書で使用される場合、述べられた特徴、要素、および/または構成要素などの存在を特定するが、1つまたは複数の他である。用語「~に基づく」は、「~に少なくとも部分的に基づく」と読まれるべきである。用語「一実施形態」および「実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と読まれるべきである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と読まれるべきである。明示的および暗示的な他の定義を以下に含めることができる。
【0049】
ここで、企図される実施形態のいくつかを、添付の図面を参照してより完全に説明する。しかしながら、他の実施形態は、本明細書に開示された主題の範囲内に含まれ、開示された主題は、本明細書に記載された実施形態のみに限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供される。追加情報は、付録にも記載されている。
【0050】
本開示の方法および解決策は、第1の無線アクセス技術(RAT)を実装する基地局が、第1のRATおよび第2のRATを実装する端末デバイスを制御または構成することを望むときに生じる問題に対処する。このシナリオは、たとえば、端末デバイスまたはUEが、1つまたは複数の他の端末デバイスまたはUEに対する(V2Xコネクションなどの)サイドリンクコネクションを用いて構成されるシナリオにおいて生じ得る。この状況では、たとえば、gNB (すなわち、5G標準またはNRを実装する基地局)は、LTEサイドリンクコネクションを用いて構成された端末デバイスまたは端末を制御または構成することを望むことがある。代替として、eNB(すなわち、4G標準またはLTEを実装する基地局)は、NRサイドリンクコネクションを用いて構成された端末デバイスまたはUEを制御または構成することを望むことがある。両方の場合において、端末デバイスは、第1のRATを使用する基地局への第1のコネクションと、第2のRATを使用する1つまたは複数の他のデバイスへの第2のサイドリンクコネクションと、を有する。以下の説明は、前者の場合(すなわち、LTE SL UEを構成するgNB)に焦点を当てる。しかしながら、説明されるメッセージ(たとえば、E-UTRA RRCコネクション再構成およびNR RRCリコンフィギュレーション、またはE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリートおよびNR RRCリコンフィギュレーションコンプリート)は、いずれのケースを説明するためにも互換的に使用され得る。本明細書で説明する原理は、第2のコネクションがサイドリンクコネクションではなく、第2の基地局またはネットワークノードへのコネクションである場合など、他の状況にも適用され得る。
【0051】
本発明の実施形態によれば、端末デバイス(無線デバイスを参照することもできる)は、第1のRAT(たとえば、NRおよびLTEの一方)を使用するサービング基地局との第1のコネクションと、第2のRAT(たとえば、NRおよびLTEの他方)を使用する1つまたは複数のノードとの第2のコネクションとを有する。1つまたは複数のノードは、端末デバイスであってもよく、そのケースでは、第2のコネクションは、サイドリンクコネクションである。端末デバイスは、第1のコネクションを介してコネクションリコンフィギュレーションメッセージを受信し、第2のコネクションのためのリコンフィギュレーション情報を含む。たとえば、リコンフィギュレーション情報は、コネクションリコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれた(第2のRATに従って構成された)コネクション再構成サブメッセージ内に、格納されてもよい。第2のコネクションのためのリコンフィギュレーション情報の実装が成功したことに応答して(たとえば、リコンフィギュレーション情報に従って第2のコネクションの再構成が成功裏に完了した)、端末デバイスは、第1のコネクションを介してサービング基地局に第1の応答メッセージを送信し、リコンフィギュレーション情報の実装が成功したというインジケーションを含む。
【0052】
第2のコネクションの再構成(リコンフィギュレーション)の実装が成功しない、または、完了しないケースのためのさらなる方法が提供される。この場合、端末デバイスは、障害手順(失敗手順)をトリガする。
【0053】
これらの方法は、添付の列挙された実施形態を参照して、以下でより詳細に説明される。
【0054】
最初に、完了メッセージ/インジケーションが、LTE V2X UEを制御/構成したいgNBに送信される実施形態について説明する。
【0055】
一実施形態では、NR RRCリコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれたE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージ(すなわち、E-UTRA RRCConnectionReconfigurationメッセージ)を受信すると、UEは、E-UTRA V2X関連フィールド/構成が正しく適用されたことをgNBに通知するために、NR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージ内に埋め込まれたE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリートメッセージを送信する。代替的に、別の実施形態では、NR RRCリコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれたE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージ(すなわち、E-UTRA RRCConnectionReconfigurationメッセージ)を受信すると、UEは、RAT間用途、たとえば、ULInformationTransferIRATのために使用される現存するRRCメッセージ内に埋め込まれたE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリートメッセージを送信する。
【0056】
別の実施形態では、NR RRCリコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれたE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージを受信すると、UEは、NR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージ内でインジケーションを送信して、E-UTRA V2X関連フィールド/構成が正しく適用されたことをgNBに通知する。
【0057】
● 1つの下位の実施形態では、当該インジケーションは、「true(真)」または「false(偽)」に設定されたフラグであってもよく、「真」は、E-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージが正しく受信されて適用されたことを示し、「偽」は、UEがE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージを正常にデコードしなかったことを示す(これらの関係は逆であってもよい)。
【0058】
● 別の下位の実施形態では、当該インジケーションは、「1」または「0」に設定された2進数の値であってもよく、「1」は、E-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージが正しく受信され適用されたこと、および「0」は、UEがE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージを正常にデコードしなかった(これらの関係は逆であってもよい)ことを意味する。
【0059】
● 別の下位の実施形態では、当該インジケーションは、E-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージが正しく受信されて適用された場合にのみ存在する/シグナリングされるフラグである。この場合、当該フラグの存在は、再構成の適用が成功したことをgNBに示す。
【0060】
一実施形態では、NR RRCリコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれたE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージを受信すると、UEは、単にNR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージを送信するが、これは、E-UTRA V2X関連フィールド/構成(すなわち、E-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれて受信されるもの)が正しく受信されて適用されたことを暗黙的にgNBに伝えることになる。E-UTRA V2X関連フィールド/構成が正常に受信または適用されない場合、NR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージはgNBに送信されない。
【0061】
LTE V2X UEを制御/構成することを望むgNBによって生成されたE-UTRA V2X関連フィールド/構成をデコード/適用することに失敗したことをハンドリングする実施形態。
【0062】
一実施形態では、UEは、V2X関連フィールド/構成を適用することに失敗した場合、サイドリンク関連RRCメッセージ(たとえば、SidelinkUEInformation)にインジケーションを含めることによってgNBに通知するために失敗手順(障害プロシージャ)をトリガする。失敗手順が、(サイドリンクとは異なる目的のために)進行中である場合、SL UEとgNBとの間のUuコネクティビティに対しては影響しない場合があることに留意されたい。
【0063】
● 一つの下位の実施形態では、失敗手順は、PC5-RRCコネクティビティを解放し、ネットワークに対して、現存する(たとえば、SidelinkUEInformation、UEAssistanceInformation)または新しいRRCメッセージ内でインジケーション(すなわち、失敗要因)を送信することを意味する。
【0064】
別の実施形態によれば、UEは、V2X関連フィールド/構成を適用することに失敗した場合、NR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージにインジケーションを含めることによってgNBに通知するために失敗手順をトリガする。失敗手順が、(サイドリンクとは異なる目的のために)進行中である場合、SL UEとgNBとの間のUuコネクティビティには影響しない場合があることに留意されたい。
【0065】
● 一つの下位の実施形態では、失敗手順は、PC5-RRCコネクティビティを解放し、ネットワークに対して、NR RRCリコンフィギュレーションの受信をアクノレッジ(肯定応答)するために、いずれにせよ送信される、(すなわち、通常のUuコネクティビティを構成するために使用される)NR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージ内で、インジケーション(すなわち、失敗要因)を送信することを意味する。
【0066】
● 別の下位の実施形態では、失敗手順は、受信されたV2X関連フィールド/構成が復号/適用されなかったことをネットワークに通知するために、既存のUu手順、たとえば、失敗(障害)情報手順をトリガすることを意味する。UEは、この特定のケースのための専用の失敗要因を設定することができる。
【0067】
さらに、一実施形態では、UEがV2X関連フィールド/構成を適用することに失敗した場合、NR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージはgNBに送信されず、代わりに、RRC再確立手順がトリガされる。これは、SL UEとgNBの間のUuコネクティビティが進行中である場合(サイドリンクとは異なる目的で)、これに影響を与えることに注意を要し、なぜなら、これは、Uuコネクティビティ全体が破棄されるためである。
【0068】
別の実施形態では、UEがV2X関連フィールド/構成を適用することに失敗した場合、NR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージ(または、前の実施形態で説明したようなインジケーション)はgNBに送信されない。
【0069】
別の実施形態では、E-UTRA V2X関連フィールド/構成を復号/適用することができなかったというインジケーションをUEから受信すると、ネットワークは、RRC再確立プロシージャをトリガする(すなわち、Uu送信とSL送信の両方がドロップされ、再確立される)。さらに、別の実施形態では、E-UTRA V2X関連フィールド/構成を復号/適用することができなかったというインジケーションをUEから受信すると、ネットワークは、RRC解放をトリガして、UEに対して、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVEを送信する。
【0070】
しかし、一実施形態では、E-UTRA V2X関連フィールド/構成を復号/適用することができなかったというインジケーションをUEから受信すると、ネットワークは、UEとのUu RRCコネクションを維持するが、UEコンテキストから、UEが復号/適用することができなかったE-UTRA V2X関連フィールド/構成を解放してもよい。さらに、別の実施形態では、E-UTRA V2X関連フィールド/構成を復号/適用することができなかったというインジケーションをUEから受信すると、ネットワークは、何の動作を実行しなくてもよい。
【0071】
図3は、特定の実施形態による方法を示す。当該方法は、以下で説明される無線デバイス710またはユーザ装置800のような端末デバイス(本明細書では無線デバイスまたはUEとも呼ばれるもの)によって実行されうる。端末デバイスは、サービング基地局(たとえば、eNB、gNBなど)への第1の無線コネクションと、1つまたは複数の他のノードへの第2の無線コネクションと、を持つように構成される。1つまたは複数の他のノードは、他の端末デバイス(このケースでは、第2のコネクションは、サイドリンクコネクションと呼ばれることがある)、または他の無線アクセスネットワークノードを含むことができる。第2のコネクションは、V2Xコネクションであってもよい。第1のコネクションは第1のRATを利用し、第2のコネクションは第2の別のRATを利用する。一例では、第1のRATは、NRおよびLTEのうちの一方であり、第2のRATは、NRおよびLTEのうちの他方である。しかしながら、当業者は、多くの異なるRATが知られており、本開示はその点において限定されないこと、を理解するであろう。
【0072】
当該方法は、端末デバイスが第1のコネクションを介してサービング基地局からコネクションコンフィギュレーション(構成)メッセージを受信するステップ302から始まる。したがって、当該コネクションコンフィギュレーションメッセージは、第1のRATにしたがって、構成されうる。コネクションコンフィギュレーションメッセージはまた、RRCメッセージを含んでもよい。たとえば、コネクションコンフィギュレーションメッセージは、NR RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージ、またはE-UTRAN RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージであってもよい。
【0073】
コネクションコンフィギュレーションメッセージは、RRCコンフィギュレーションパラメータやデータなど、第2のコネクションのコンフィギュレーション情報を含みうる。すなわち、サービング基地局は、第2のコネクションを制御または構成することを望む。一実施形態では、第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報は、第2のRATに従って構成され、コネクションコンフィギュレーションサブメッセージ内に含まれ、コネクションコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれる。たとえば、コンフィギュレーション情報は、NR RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれたE-UTRAN RRCコネクション再構成サブメッセージ内に、またはE-UTRAN RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれたNR RRCコネクション再構成サブメッセージ内に含まれてもよい。
【0074】
コネクションコンフィギュレーションメッセージの受信に続いて、端末デバイスは、コンフィギュレーション情報の復号および実装を試み、すなわち、コンフィギュレーション情報を第2のコネクションに適用する。
【0075】
その実装が成功した場合、たとえば、コンフィギュレーション情報の復号が成功し、当該コンフィギュレーション情報による第2のコネクションの構成が完了した場合、ステップ304に進む。ステップ304において、端末デバイスは、第1のコネクションを介してサービング基地局に第1のレスポンス(応答)メッセージを送信し、第1の応答メッセージは、(すなわち、第2のコネクションにおいて)コンフィギュレーション情報の実装が成功したというインジケーションを含む。
【0076】
第1の応答メッセージは、第1のRATに従って構成されてもよく、たとえば、RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージを含んでもよい。したがって、たとえば、第1のRATがNRである場合、第1の応答メッセージは、NR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージを含みうるものであり、第1のRATがLTEである場合、たとえば、第1の応答メッセージは、E-UTRAN RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージを含みうる。別の例では、第1の応答メッセージは、RAT間データ転送の目的のために定義されたものなどの代替メッセージ、たとえば、ULInformationTransferIRATであり得る。
【0077】
コンフィギュレーション情報の実装が成功したというインジケーションは、暗黙的または明示的であり得る。前者のケースでは、第1の応答メッセージの送信自体が、第2のコネクションの構成が成功したという暗黙のインジケーションであってもよい。すなわち、基地局は、第1の応答メッセージを受信したこと自体を、第2のコネクションの構成が成功したというインジケーションとして、解釈する。
【0078】
インジケーションが明示的である場合、インジケーションは、第2のRATに従って構成され、第1の応答メッセージ内に埋め込まれることになるリコンフィギュレーションコンプリートサブメッセージ内に、含まれてもよい。たとえば、インジケーションは、E-UTRAN RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージ内に埋め込まれたNR RRCリコンフィギュレーションコンプリートサブメッセージ内に含まれてもよく、あるいは、インジケーションは、NR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージ内に埋め込まれたE-UTRAN RRCリコンフィギュレーションコンプリートサブメッセージ内に含まれてもよい。
【0079】
追加または代替として、インジケーションはフラグを含んでもよい。フラグは、第2のコネクションの構成が成功したことを示すために、所定値(たとえば、「1」または「真」)に設定され得る。あるいは、フラグそのものの有無は、第2のコネクションの構成が成功したことを示してもよい。
【0080】
第2のコネクションにおけるコンフィギュレーション情報の実装が失敗した場合、たとえば、コンフィギュレーション情報の復号が成功しなかった場合、またはコンフィギュレーション情報による第2のコネクションの構成の適用が成功しなかった場合、ステップ302からステップ306に進む。ステップ306において、端末デバイスは、失敗手順をトリガする。
【0081】
一実施形態では、失敗手順は、別の手順、たとえば、障害情報、SCG障害情報、MCG障害情報に対して事前定義される。あるいは、失敗手順は、たとえば、RRC失敗手順として新たに定義されてもよい。
【0082】
一実施形態では、失敗手順は、第1のコネクションを介してサービング基地局に、コンフィギュレーション情報の実装が失敗したというインジケーションを含む第2の応答メッセージを送信することを含む。第2の応答メッセージは、第1のRATに従って構成されてもよい。たとえば、第2の応答メッセージは、NRコネクションコンフィギュレーション完了(ここで、NRは第1のRATである)、またはE-UTRANコネクションコンフィギュレーション完了(ここで、LTEは第1のRATである)などの、コネクションコンフィギュレーション完了メッセージを含みうる。代替として、第2の応答メッセージは、SidelinkUEInformationまたはUEAssistanceInformationなどの情報転送メッセージを含んでもよい。インジケーションは、たとえば、セットビットまたはフラグを含んでもよい。インジケーションは、追加的にまたは代替的に、障害(失敗)コードを含むことができ、当該失敗コードは、第2のコネクションの構成に失敗した理由、すなわち、ステップ302で受信されたコネクションコンフィギュレーションメッセージにおける構成メッセージの復号または適用に失敗したことに起因して、第2のコネクションが失敗したことを示す。
【0083】
失敗手順は、追加的にまたは代替的に、第2のコネクションおよび/または第1のコネクションを解放することを含んでもよい。(第2の応答メッセージが送信される実施形態では)第1および/または第2のコネクションの解放は、上述の第2の応答メッセージを受信すると、端末デバイスによって、または基地局によって、自律的に開始され得る。第1および第2のコネクションは、同時に、または異なった時間に、解放されてもよい。たとえば、第2のコネクションは、最初に解放されてもよい。第1のコネクションは、たとえば、さらなるメッセージング障害(失敗)に応じて、その後に、解放されてもよい。このように、端末デバイスの全般的なコネクティビティは、第2のコネクションの構成の失敗による影響を受けない。
【0084】
図4は、無線ネットワーク(たとえば、
図7に示される無線ネットワーク)における装置400の概略ブロック図を示す。装置は、端末デバイスまたは無線デバイス(たとえば、無線デバイス710またはユーザ装置800)に実装され得る。装置400は、
図3を参照して説明された例示的な方法、および場合によっては本明細書で開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。
図3の方法は、必ずしも装置400によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0085】
端末デバイスは、第1の無線アクセス技術を使用するサービング基地局との第1のコネクションと、第2の無線アクセス技術を使用する1つまたは複数のノードとの第2のコネクションと、を有する。
【0086】
装置400は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含むことができる処理回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含むことができる他のデジタルハードウェアを含むことができる。プロセッシング回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを含みうるメモリに、格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態によれば、メモリに格納されたプログラムコードは、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、プロセッシング回路(処理回路)は、受信部402と、送信部404と、トリガ部406と、装置400の任意の他の適切なユニットとに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実行させるために、使用され得る。
【0087】
図4に示すように、装置400は、受信部402と、送信部404と、トリガ部406とを含む。受信部402は、第1のコネクションを介してサービング基地局からコネクションコンフィギュレーションメッセージを受信するように構成される。コネクションコンフィギュレーションメッセージは、第2のコネクションのコンフィギュレーション情報を含む。一実施形態では、送信部404は、第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報の実装に成功したことに応答して、第1のコネクションを介してサービング基地局に第1の応答メッセージを送信するように構成される。第1の応答メッセージは、コンフィギュレーション情報の実装が成功したというインジケーションを含む。別の実施形態では、トリガ部406は、第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報の実装に成功しなかったことに応答して、失敗手順をトリガするように構成される。
【0088】
図5は、特定の実施形態による方法を示す。該方法は、後述するネットワークノード760のような基地局またはネットワークノードによって実行されてもよい。基地局は、端末デバイスへの第1の無線コネクションを有する。端末デバイスは、1つまたは複数の他のノードへの第2の無線コネクションを有する。1つまたは複数の他のノードは、他の端末デバイス(このケースでは、第2のコネクションは、サイドリンクコネクションと呼ばれることがある)、または、他の無線アクセスネットワークノード、を含みうる。第2のコネクションは、V2Xコネクションであってもよい。第1のコネクションは第1のRATを利用し、第2のコネクションは第2の別のRATを利用する。一例では、第1のRATは、NRおよびLTEのうちの一方であり、第2のRATは、NRおよびLTEのうちの他方である。しかしながら、当業者は、多くの異なるRATが知られており、本開示はその点において限定されないことを理解するであろう。
【0089】
当該方法は、基地局が第1のコネクションを介して端末デバイスにコネクションコンフィギュレーションメッセージを送信するステップ502から始まる。したがって、コネクションコンフィギュレーションメッセージは、第1のRATに従って構成されてもよい。コネクションコンフィギュレーションメッセージは、また、RRCメッセージを含みうる。たとえば、コネクションコンフィギュレーションメッセージは、NR RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージ、または、E-UTRAN RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージであり得る。
【0090】
コネクションコンフィギュレーションメッセージは、RRCコンフィギュレーションパラメータやデータなど、第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報を含みうる。すなわち、サービング基地局は、第2のコネクションを制御または構成することを望む。一実施形態では、第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報は、第2のRATに従って構成され、コネクションコンフィギュレーションサブメッセージ内に含まれ、コネクションコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれる。たとえば、コンフィギュレーション情報は、NR RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれたE-UTRAN RRCコネクション再構成サブメッセージ内に、またはE-UTRAN RRCコネクションリコンフィギュレーションメッセージ内に埋め込まれたNR RRCコネクション再構成サブメッセージ内に、含まれてもよい。
【0091】
コネクションコンフィギュレーションメッセージの受信に続いて、端末デバイスは、コンフィギュレーション情報の復号および実装を試み、すなわち、コンフィギュレーション情報を第2のコネクションに適用する。
【0092】
その実装が成功した場合、たとえば、コンフィギュレーション情報の復号が成功し、当該コンフィギュレーション情報による第2のコネクションの構成が完了した場合、ステップ504に進む。ステップ504において、基地局は、第1のコネクションを介して端末デバイスから第1の応答メッセージを受信し、第1の応答メッセージは、(すなわち、第2のコネクションにおける)、コンフィギュレーション情報の実装が成功したというインジケーションを含む。
【0093】
第1の応答メッセージは、第1のRATに従って構成されてもよく、たとえば、RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージを含みうる。したがって、たとえば、第1のRATがNRである場合、第1の応答メッセージは、NR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージを含み、第1のRATがLTEである場合、たとえば、第1の応答メッセージは、E-UTRAN RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージを含みうる。別の例では、第1の応答メッセージは、RAT間データ転送の目的のために定義されたものなどの代替メッセージ、たとえば、ULInformationTransferIRATであってもよい。
【0094】
コンフィギュレーション情報の実装が成功したというインジケーションは、暗黙的または明示的であってもよい。前者のケースでは、第1の応答メッセージの送信自体が、第2のコネクションの構成が成功したという暗黙のインジケーションであってもよい。すなわち、基地局は、第1の応答メッセージの受信したこと自体を、第2のコネクションの構成が成功したというインジケーションとして解釈する。
【0095】
インジケーションが明示的である場合、インジケーションは、第1の応答メッセージ内に埋め込まれる、第2のRATに従って構成された、リコンフィギュレーションコンプリートサブメッセージ内に含まれてもよい。たとえば、インジケーションは、E-UTRAN RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージ内に埋め込まれるNR RRCリコンフィギュレーションコンプリートサブメッセージ内に含まれてもよく、あるいは、インジケーションは、NR RRCリコンフィギュレーションコンプリートメッセージ内に埋め込まれるE-UTRAN RRCリコンフィギュレーションコンプリートサブメッセージ内に含まれてもよい。
【0096】
追加または代替として、インジケーションは、フラグを含んでもよい。フラグは、第2のコネクションの構成が成功したことを示すために、所定値(たとえば、「1」または「真」)に設定され得る。あるいは、フラグそのものの有無が、第2のコネクションの構成が成功したことを示してもよい。
【0097】
第2のコネクションにおけるコンフィギュレーション情報の実装が失敗した場合、たとえば、コンフィギュレーション情報の復号が成功しなかった場合、またはコンフィギュレーション情報による第2のコネクションの構成の適用が成功しなかった場合、ステップ502からステップ506に進む。ステップ506において、基地局は、たとえば、失敗手順の一部として、第2の応答メッセージを受信する。
【0098】
一実施形態では、失敗手順は、別の手順、たとえば、障害情報、SCG障害情報、MCG障害情報に対して事前定義される。あるいは、失敗手順は、たとえば、RRC失敗手順として新たに定義されてもよい。
【0099】
第2の応答メッセージは、第1のRATに従って構成され得る。たとえば、第2の応答メッセージは、NRコネクションコンフィギュレーション完了(ここで、NRは第1のRATである)、または、E-UTRANコネクションコンフィギュレーション完了(ここで、LTEは第1のRATである)などの、コネクションコンフィギュレーション完了メッセージを含みうる。代替として、第2の応答メッセージは、SidelinkUEInformationまたはUEAssistanceInformationなどの情報転送メッセージを含みうる。インジケーションは、たとえば、セットビットまたはフラグを含んでもよい。インジケーションは、追加的にまたは代替的に、第2のコネクションの構成が失敗したことの理由を示す失敗コード、すなわち、ステップ502で送信されるコネクションコンフィギュレーションメッセージ内の構成メッセージの復号または適用に失敗したために、第2のコネクションが失敗したことを示す失敗コード、を含むことができる。
【0100】
失敗手順は、追加的にまたは代替的に、第2のコネクションおよび/または第1のコネクションを解放することを含んでもよい。前者のケースでは、基地局は、第2のコネクションのための記憶されたコンテキスト(たとえば、第2のコネクションに関するパラメータ)を解放することができる。後者のケースでは、コネクション再確立手順が開始され得る。第1および/または第2のコネクションの解放は、端末デバイスによって、または上述の第2の応答メッセージを受信した基地局によって、自律的に開始され得る。第1および第2のコネクションは、同時に、または異なった時間に解放されてもよい。たとえば、第2のコネクションは、最初に解放されてもよい。第1のコネクションは、たとえば、さらなるメッセージング障害に応じて、その後に解放されてもよい。このように、端末デバイスの全般的なコネクティビティは、第2のコネクションの構成の失敗による影響を受けない。
【0101】
図6は、無線ネットワーク(たとえば、
図7に示される無線ネットワーク)における装置600の概略ブロック図を示す。本装置は、第1のRATを使用する端末デバイスへの第1のコネクションを有する基地局またはネットワークノード(たとえば、
図7に示されるネットワークノード760)において実装され得る。端末デバイスは、第2のRATを使用する1つ以上のノードへの第2のコネクションを持つ。装置600は、
図5を参照して説明された例示的な方法、および場合によっては本明細書で開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。
図5の方法は、必ずしも装置600によってのみ実行されるわけではないことも理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実行されてもよい。
【0102】
装置600は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含むことができるプロセッシング回路(処理回路)、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含むことができる他のデジタルハードウェアを含むことができる。処理回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたは複数のタイプのメモリを有してもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態で、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を有する。いくつかの実装形態では、処理回路は、送信部602および受信部604、ならびに装置600の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実行させるために使用され得る。
【0103】
図6に示されるように、装置600は、送信部602および受信部604を含む。送信部602は、第1のコネクションを介して端末デバイスにコネクションコンフィギュレーションメッセージを送信するように構成される。コネクションコンフィギュレーションメッセージは、第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報を含む。一実施形態では、受信部604は、第1のコネクションを介して端末デバイスから第1の応答メッセージを受信するように構成される。第1の応答メッセージは、コンフィギュレーション情報の実装が成功したというインジケーションを含む。別の実施形態では、受信部604は、第1のコネクションを介して端末デバイスから第2の応答メッセージを受信するように構成される。第2の応答メッセージは、コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったというインジケーションを含む。
【0104】
「ユニット(部)」という語は、エレクトロニクス、電気デバイスおよび/または電子デバイスの分野における従来の意味を有することができ、たとえば、本明細書に記載されているような、それぞれの作業、プロシージャ、演算、出力、および/または表示機能などを実行するための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジックソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、コンピュータプログラムまたは命令を含むことができる。
【0105】
本明細書で説明する主題は、任意の好適な構成要素を使用して任意の適切な種類のシステムで実装することができるが、本明細書で開示する実施形態は、
図7に示す例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関して説明する。簡単にするために、
図7の無線ネットワークは、ネットワーク706、ネットワークノード760および760b、ならびにWD710、710b、および710cのみを示す。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間または無線デバイスと他の通信装置、たとえば地上回線電話、サービスプロバイダ、または他のネットワークノードまたはエンド装置との間の通信をサポートするのに適した任意の追加要素をさらに含むことができる。図示した構成要素のうち、ネットワークノード760および無線デバイス(WD)710が、より詳細に示されている。無線ネットワークは、無線ネットワークによって、または無線ネットワークを介して提供されるサービスへの無線デバイスのアクセスおよび/またはサービスの使用を容易にするために、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供してもよい。
【0106】
無線ネットワークは、任意の種類の通信、電気通信、データ通信、セルラー、および/または無線ネットワーク、または他の同様の種類のシステムを含んでいてもよく、および/またはインターフェースであってもよい。いくつかの実施形態で、無線ネットワークは、特定の標準または他のタイプの事前定義されたルールまたは手順に従って動作するように構成されてもよい。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、モバイルコミュニケーションのためのグローバルシステム(GSM)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、および/または他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE 802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、および/または、マイクロ波アクセスのためのワールドワイドインターオペラビリティ(WiMax)、ブルートゥース(以下、登録商標)、Z-Wave、および/または、ZigBee規格などの他の適切な無線通信規格を、実装してもよい。
【0107】
ネットワーク706は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆電話交換網ネットワーク(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にする他のネットワークを含みうる。
【0108】
ネットワークノード760およびWD710は、以下でより詳細に説明する様々な構成要素を有する。これらの構成要素は、無線ネットワークで無線コネクションを提供するなど、ネットワークノードや無線デバイスの機能を提供するために連携する。様々な実施形態で、無線ネットワークは、有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、および/または、有線または無線コネクションを介するかどうかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたは参加してもよい任意の他の構成要素またはシステムを備えてもよい。
【0109】
本明細書で使用される「ネットワークノード」とは、無線ネットワーク内の無線デバイスおよび/または他のネットワークノードまたは機器と直接的または間接的に通信して、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または無線ネットワーク内の他の機能(たとえば、管理)を実行してもよい、構成され、配置され、および/または動作可能な、機器を指す。ネットワークノードの例にはアクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))が含まれるが、これらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジのサイズ(または、別の言い方をすれば、それらの送信電力レベル)に基づいて、分類されてもよく、また、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれてもよい。基地局は、リレーを制御するリレーノードまたはリレードナーノードであってもよい。ネットワークノードはまた、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることもある、集中デジタルユニットおよび/またはリモート無線部(RRU)などの分散型の無線基地局の1つまたは複数の(またはすべての)部分を含むことができる。このようなリモート無線部は、アンテナ一体型無線機としてアンテナと一体化される場合とされない場合がある。分散型の無線基地局の一部は、分散アンテナシステム(DAS)においてノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチ標準規格無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地送受信局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調動作エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O & Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/またはMDTを有する。別の実施形態として、ネットワークノードは、以下にさらに詳しく説明するように、仮想ネットワークノードであってもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスにアクセスを提供し、または無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供するよう、構成され、配置され、および/または動作可能な任意の適当な装置(または装置群)を表してもよい。
【0110】
図7において、ネットワークノード760は、処理回路770、デバイス可読媒体780、インターフェース790、補助機器784、電源786、電源回路787、およびアンテナ762を有する。
図7の例示的な無線ネットワークに示されたネットワークノード760は、図示されたハードウエア構成要素の組合せを含むデバイスを表すことができるが、他の実施形態は、構成要素の様々な組合せを有するネットワークノードを含むことができる。ネットワークノードは、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能、および方法を実行するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウエアの任意の好適な組合せを含むことを理解されたい。さらに、ネットワークノード760の構成要素は、より大きなボックス内に配置された単一のボックスとして示されているか、または複数のボックス内に入れ子にされているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の様々な物理構成要素を含むことができる(たとえば、デバイス可読媒体780は、複数の別個のハードディスクドライブならびに複数のRAMモジュールを含むことができる)。
【0111】
同様に、ネットワークノード760は、多数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から構成されてもよく、それらはそれぞれ、それら自体のそれぞれの構成要素を有してもよい。ネットワークノード760が複数の別々の構成要素(たとえば、BTSおよびBSC構成要素)を含む特定の状況では、1つまたは複数の別々の構成要素を複数のネットワークノード間で共有してもよい。たとえば、単一のRNCが、複数のノードBを制御してもよい。このようなシナリオでは、ユニークなノードBとRNCとの各組は、場合によっては、単一の個別のネットワークノードと見なされる可能性がある。いくつかの実施形態で、ネットワークノード760は、マルチプル(複数の)無線アクセス技術(RAT)をサポートするように構成されうる。そのような実施形態で、いくつかの構成要素は、複製されてもよく(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体780)、いくつかの構成要素は、再使用されてもよい(たとえば、同じアンテナ762は、複数のRATによって共有されてもよい)。ネットワークノード760はまた、たとえば、GSM、WCDMA(以下、登録商標)、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術のような、ネットワークノード760に統合された様々な無線技術のための様々な例示された構成要素の複数のセットを含んでもよい。これらの無線技術は、ネットワークノード760内の同じまたは異なったチップまたはチップセットおよび他の構成要素に統合されてもよい。
【0112】
処理回路770は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される任意の決定、演算、または類似の動作(たとえば、ある取得動作)を実行するように構成される。処理回路770によって実行されるこれらの動作は、取得された情報を処理回路770によって処理することを、含んでもよく、これは、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、および/または、取得された情報または変換された情報に基づいて1つまたは複数の動作を実行すること、および当該処理の結果として判定を行うことによるものであってもよい。
【0113】
処理回路770は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソース、またはハードウェア、ソフトウエア、および/または符号化ロジックの組合せのうちの1つ以上の組合せを含んでもよく、これらは、単独で、またはデバイス可読媒体780など、ネットワークノード760における他のコンポーネントと協働して、ネットワークノード760の機能を提供するものであってもよい。たとえば、処理回路770は、デバイス可読媒体780または処理回路770内のメモリに格納された命令を実行してもよい。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のいずれかを提供することを含むことができる。いくつかの実施形態で、処理回路770は、システムオンチップ(SOC)を含むことができる。
【0114】
いくつかの実施形態では、処理回路770は、無線周波数(RF)トランシーバ回路772およびベースバンド処理回路774のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態で、無線周波数(RF)トランシーバ回路772およびベースバンド処理回路774は、無線部およびデジタルユニットなどの、別個のチップ(またはチップセット)、ボード、またはユニットにあってもよい。代替実施形態で、RFトランシーバ回路772およびベースバンド処理回路774の一部または全部は、同じチップまたはチップセット、ボード、またはユニットにあってもよい。いくつかの実施形態で、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部またはすべては、デバイス可読媒体780または処理回路770内のメモリ上に格納された命令を実行する処理回路770によって実現されてもよい。代替の実施形態で、機能のいくつかまたはすべては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体上に格納された命令を実行することなく、処理回路770によって提供されてもよい。これらの実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路770は、説明された機能を実行するように構成されてもよい。そのような機能によって提供される利点は、処理回路770だけに、またはネットワークノード760の他の構成要素に限定されず、全体として、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワーク全般によってネットワークノード760によって享受される。
【0115】
デバイス可読媒体780は、限定はしないが、永続的記憶装置、ソリッドステートメモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路770によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的なデバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリを含みうる。デバイス可読媒体780は、コンピュータプログラム、ソフトウエア、ロジック、ルール、コード、テーブル等のうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路770によって実行可能であり、ネットワークノード760によって利用可能な他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶してもよい。デバイス可読媒体780は、処理回路770によって行われた任意の演算、および/またはインターフェース790を介して受信された任意のデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態で、処理回路770およびデバイス可読媒体780は、集積されていると考えられてもよい。
【0116】
インターフェース790は、ネットワークノード760、ネットワーク706、および/またはWD710間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信に用いられる。図示のように、インターフェース790は、たとえば、有線コネクションを介してネットワーク706との間でデータを送受信するためのポート/端子794を有する。インターフェース790は、また、アンテナ762の一部に結合されてもよい、または特定の実施形態で、無線フロントエンド回路792を有する。無線フロントエンド回路792は、フィルタ798および増幅器796を有する。無線フロントエンド回路792は、アンテナ762および処理回路770に接続されてもよい。無線フロントエンド回路は、アンテナ762と処理回路770との間で通信される信号を調整するように構成されてもよい。無線フロントエンド回路792は、無線コネクションを介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるディジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路792は、フィルタ798および/または増幅器796の組合せを使用して、デジタルデータを適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。次いで、無線信号は、アンテナ762を介して送信されてもよい。同様に、データを受信する場合、アンテナ762は、無線信号を収集し、次いで、無線フロントエンド回路792によってデジタルデータに変換されてもよい。デジタルデータは、処理回路770に渡されてもよい。他の実施形態で、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。
【0117】
特定の代替実施形態では、ネットワークノード760は、別個の無線フロントエンド回路792を含まなくてもよく、代わりに、処理回路770は、無線フロントエンド回路を含んでもよく、別個の無線フロントエンド回路792なしでアンテナ762に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態で、RFトランシーバ回路772のすべてまたは一部は、インターフェース790の一部とみなされてもよい。さらに他の実施形態で、インターフェース790は、無線部(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたはUE794、無線フロントエンド回路792、およびRFトランシーバ回路772を含んでもよく、インターフェース790は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路774と通信してもよい。
【0118】
アンテナ762は、無線信号を送信および/または受信するように構成された1つまたは複数のアンテナ、またはアンテナアレイを含み得る。アンテナ762は、無線フロントエンド回路790に結合することができ、データおよび/または信号を無線で送受信してもよい任意のタイプのアンテナとしてもよい。いくつかの実施形態で、アンテナ762は、たとえば、2GHzと66GHzとの間で無線信号を送受信するように動作可能な、1つまたは複数の無指向性、セクタまたはパネルアンテナを含んでもよい。無指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送受信するために使用されてもよく、セクタアンテナは、特定の領域内のデバイスから無線信号を送受信するために使用されてもよく、パネルアンテナは、比較的直線状に無線信号を送受信するために使用されるラインオブサイト(見通し線)アンテナであってもよい。いくつかの例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。特定の実施形態で、アンテナ762は、ネットワークノード760とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを介してネットワークノード760に接続可能であってもよい。
【0119】
アンテナ762、インターフェース790、および/または処理回路770は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載される任意の受信動作および/または一定の取得動作を、実行するように構成されてもよい。任意の情報、データおよび/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナ762、インターフェース790、および/または処理回路770は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載される任意の送信動作を、実行するように構成されてもよい。任意の情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または任意の他のネットワーク機器に送信されてもよい。
【0120】
電源回路787は、パワーマネージメント(電力管理)回路を備えてもよく、または電力管理回路に結合されてもよく、本明細書に記載される機能を実行するための電力をネットワークノード760の構成要素に供給するように構成される。電源回路787は、電源786から電力を受け取ることができる。電源786および/または電力回路787は、ネットワークノード760の様々な構成要素に、それぞれの構成要素に適した形態で(たとえば、それぞれの構成要素に必要な電圧および電流レベルで)電力を供給するように構成され得る。電源786は、電源回路787および/またはネットワークノード760に含まれてもよく、またはその外部にあってもよい。たとえば、ネットワークノード760は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して、外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であってもよく、それによって、外部電源は、電源回路787に電力を供給する。さらなる例として、電源786は、電源回路787に接続される、または集積される、バッテリまたはバッテリパックの形態の電源を含んでもよい。外部電源に障害が発生した場合、バッテリからバックアップ電源が供給されてもよい。光発電装置のような他のタイプの電源が使用されてもよい。
【0121】
ネットワークノード760の代替的な実施形態は、本明細書に記載される機能のいずれか、および/または本明細書に記載される主題をサポートするために必須の任意の機能を含む、ネットワークノードの機能の特定の態様を提供することに関与し得る追加の構成要素であって、
図7に示されるものを超える追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード760は、ネットワークノード760への情報の入力を可能にし、ネットワークノード760からの情報の出力を可能にするユーザインターフェース装置を含むことができる。これにより、ユーザは、ネットワークノード760の診断、保守、修理、および他の管理機能を実行してもよい。
【0122】
本明細書で使用されるように、無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信するように、構成され、配置され、および/または動作可能な装置を指す。特に断らない限り、用語WDは、本明細書では、ユーザ装置(UE)と互換的に使用されてもよい。無線通信は、電磁波、電波、赤外線、および/またはエア(大気)を介して情報を伝達するのに適した他のタイプの信号を使用して、無線信号を送信および/または受信することを伴ってもよい。いくつかの実施形態では、WDは、直接的な人間の対話なしに情報を送信および/または受信するように構成されてもよい。たとえば、WDは、所定のスケジュールで、内部または外部イベントによってトリガされたとき、またはネットワークからの要求に応答して、ネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。WDの例としては、スマートフォン、移動電話、セルラー電話、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲームコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生機器、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、車載無線端末デバイスなどが挙げられるが、これらに限定されない。WDは、たとえば、サイドリンク通信、車車間(V2V)、車対インフラストラクチャ間(V2I)、車対あらゆるモノ間(V2X)のための3GPP標準を実装することによって、デバイス間(D2D)通信をサポートすることができ、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。モノのインターネット(IoT)における、さらに別の具体例として、WDは、監視および/または測定を実行し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信するマシンまたは他のデバイスを表すことができる。この場合、WDは、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、3GPPの文脈では、MTCデバイスと呼ばれてもよい。具体例として、WDは3GPPのナローバンドインターネットオブシングス(NB-IoT)規格を実装するUEであってもよい。そのような機械または装置の特定の例は、センサ、電力計、産業機械などの計量装置、または家庭用もしくは個人用機器(たとえば、冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカなど)である。他のシナリオでは、WDは、その動作状態またはその動作に関連する他の機能を監視および/または報告することができる車両または他の機器を表すことができる。上述のようなWDは、無線コネクションのエンドポイントを表すことができ、そのケースでは、装置は、無線端末と呼ばれてもよい。さらに、上述されたようなWDは、モバイルであってもよく、その場合、モバイルデバイスまたはモバイル端末とも呼ばれてもよい。
【0123】
図示されるように、無線デバイス710は、アンテナ711、インターフェース714、処理回路720、デバイス可読媒体730、ユーザインターフェース装置732、補助装置734、電源736、および電源回路737を有する。WD710は、ほんの数例を挙げると、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術など、WD710によってサポートされる異なる無線技術のための、例示された構成要素のうちの1つまたは複数を備える、複数のセットを含むことができる。これらの無線技術は、WD710内の他のコンポーネントと同じまたは異なるチップまたはチップセットに統合されてもよい。
【0124】
アンテナ711は、無線信号を送信および/または受信するように構成された1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含むことができ、インターフェース714に接続される。特定の代替実施形態では、アンテナ711は、WD710とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを介してWD710に接続可能であってもよい。アンテナ711、インターフェース714、および/または処理回路720は、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を、実行するように構成されてもよい。任意の情報、データおよび/または信号は、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信されてもよい。いくつかの実施形態で、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ711は、インターフェースとみなされてもよい。
【0125】
図示されるように、インターフェース714は、無線フロントエンド回路712およびアンテナ711を有する。無線フロントエンド回路712は、1つまたは複数のフィルタ718および増幅器716を有する。無線フロントエンド回路714は、アンテナ711および処理回路720に接続され、アンテナ711と処理回路720との間で通信される信号を調整するように構成される。無線フロントエンド回路712は、アンテナ711に結合されてもよく、またはその一部であってもよい。一部の実施形態では、WD710は、別個の無線フロントエンド回路712を含まなくてもよく、むしろ、プロセッシング回路720は、無線フロントエンド回路を含んでもよく、アンテナ711に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態で、RFトランシーバ回路722の一部または全部は、インターフェース714の一部とみなされてもよい。無線フロントエンド回路712は、無線コネクションを介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるディジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路712は、フィルタ718および/または増幅器716の組合せを使用して、デジタルデータを適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。次いで、無線信号は、アンテナ711を介して送信されてもよい。同様に、データを受信する場合、アンテナ711は、無線信号を収集し、次いで、無線フロントエンド回路712によってデジタルデータに変換されてもよい。デジタルデータは、処理回路720に渡されてもよい。他の実施形態で、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。
【0126】
処理回路720は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央演算処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の適切なコンピューティングデバイスのうちの1つまたは複数の組合せ、あるい、リソース、またはハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化ロジックのうちの1つまたは複数の組合せを備えてもよく、これらは、単独で、またはデバイス可読媒体730などの他のWD710構成要素と協働して、WD710の機能を提供するように、動作可能なものである。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利点のいずれかを提供することを含むことができる。たとえば、処理回路720は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体730または処理回路720内のメモリに格納された命令を実行してもよい。
【0127】
図示のように、処理回路720は、RFトランシーバ回路722、ベースバンド処理回路724、およびアプリケーション処理回路726のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態で、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。所定の実施形態では、WD710の処理回路720がSOCを有しうる。いくつかの実施形態で、RFトランシーバ回路722、ベースバンド処理回路724、およびアプリケーション処理回路726は、別個のチップまたはチップセットにあってもよい。代替の実施形態で、ベースバンド処理回路724およびアプリケーション処理回路726の1部または全部は、1つのチップまたはチップセットに組み合わされてもよく、RFトランシーバ回路722は、別個のチップまたはチップセットにあってもよい。さらに代替の実施形態で、RFトランシーバ回路722およびベースバンド処理回路724の一部または全部は、同じチップまたはチップセットにあってもよく、アプリケーション処理回路726は、別個のチップまたはチップセットにあってもよい。さらに他の代替実施形態で、RFトランシーバ回路722、ベースバンド処理回路724、およびアプリケーション処理回路726の一部または全部が、同じチップまたはチップセットに組み合わされてもよい。いくつかの実施形態で、RFトランシーバ回路722は、インターフェース714の一部であってもよい。RFトランシーバ回路722は、処理回路720のためのRF信号を調整してもよい。
【0128】
ある実施形態では、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、ある実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であってよい機器可読媒体730に記憶された命令を実行する、処理回路720によって提供されうる。代替の実施形態で、機能のいくつかまたはすべては、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行することなく、ハードワイヤード方式などで、処理回路720によって提供されてもよい。これらの特定の実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路720は、説明された機能を実行するように構成されてもよい。そのような機能によって提供される利点は、処理回路720、またはWD710の他の構成要素のみに限定されず、WD710によって全体として、および/またはエンドユーザおよび無線ネットワークによって一般に享受される。
【0129】
プロセッシング回路720は、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の決定、演算、または類似の動作(たとえば、ある取得動作)を実行するように構成されてもよい。これらの動作は、処理回路720によって実行されるようなものであり、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をWD710によって記憶された情報と比較すること、および/または取得された情報または変換された情報に基づいて1つまたは複数の動作を実行すること、および処理の結果として判定することなど、処理回路720によって取得される情報を処理すること、を含み得る。
【0130】
デバイス可読媒体730は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路720によって実行されることが可能な他の命令を格納するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体730は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読み出し専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、および/または処理回路720によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態で、処理回路720およびデバイス可読媒体730は、集積されていると考えられてもよい。
【0131】
ユーザインターフェース機器732は、人間のユーザがWD710と対話することを可能にするコンポーネントを提供することができる。このような対話的操作は、視覚的、聴覚的、触覚的などの多くの形態であり得る。ユーザインターフェース機器732は、ユーザに出力を生成し、ユーザがWD710に入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、WD710にインストールされたユーザインターフェース機器732のタイプに応じて変わり得る。たとえば、WD710がスマートフォンである場合、対話は、タッチスクリーンを介して行われてもよく、WD710がスマートメータである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されるガロン数)を提供するスクリーン、または可聴警報(たとえば、煙が検出される場合)を提供するスピーカを介して行われてもよい。ユーザインターフェース機器732は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース装置732は、WD710への情報の入力を可能にするように構成され、処理回路720に接続されて、処理回路720が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器732は、たとえば、マイクロフォン、近接または他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、または他の入力回路を含むことができる。ユーザインターフェース機器732はまた、WD710からの情報の出力を可能にし、処理回路720がWD710から情報を出力することを可能にするように構成される。ユーザインターフェース機器732は、たとえば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドホンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器732の1つまたは複数の入出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD710は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信することができ、本明細書で説明する機能性からの利益をエンドユーザおよび/または無線ネットワークに与えることができる。
【0132】
補助装置734は、WDによって一般に実行されない可能性があるより具体的な機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための専用センサ、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースを含むことができる。補助装置734の構成要素の搭載およびそのタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変わり得る。
【0133】
電源736は、一部の実施形態で、バッテリまたはバッテリパックの形態であってもよい。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光発電デバイス、またはパワーセルなどの他のタイプの電源が使用されてもよい。WD710は、電源736からの電力を、電源736からの電力を必要とするWD710の様々な部分に送り、本明細書に記載または示される任意の機能を実行するための電源回路737をさらに備えてもよい。電源回路737は、特定の実施形態で、電力管理回路を備えてもよい。電力回路737は、追加的にまたは代替的に、外部電源から電力を受け取るように動作可能であってもよく、その場合、WD710は、入力回路または電力ケーブルなどのインターフェースを介して外部電源(電気コンセントなど)に接続可能であってもよい。また、特定の実施形態において、電源回路737は、外部電源から電源736に電力を配分するように動作可能であってもよい。これは、たとえば、電源736の充電のためであってもよい。電源回路737は、電力が供給されるWD710のそれぞれの構成要素に適した電力にするために、電源736からの電力に対して、任意のフォーマット、変換、または他の修正を実行することができる。
【0134】
図8は、本明細書で説明される様々な態様によるUEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるように、ユーザ装置またはUEは、必ずしも、関連するデバイスを所有し、および/または操作する人間のユーザという意味でユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売または人間のユーザによる操作が意図されているが、特定の人間のユーザ(たとえば、スマートスプリンクラコントローラ)に、関連付けられなくてもよいか、または、当初のところは関連付けられなくてもよい、デバイスを表してもよい。あるいは、UEは、エンドユーザへの販売またはエンドユーザによる運用を意図されていないが、ユーザ(たとえば、スマート電力メータ)のために関連付けられるか、または運用されてもよいデバイスを表してもよい。UE800は、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって特定される任意のUEであり得る。
図8に示されるように、UE800は、3GPPのGSM(登録商標)、UMTS、LTE、および/または5G規格など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表された1つまたは複数の通信規格に従って通信するように構成されたWDの一例である。前述のように、用語WDおよびUEは、置換可能に使用されてもよい。したがって、
図8はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆もまた同様である。
【0135】
図8では、UE800は、入出力インターフェース805、無線周波(RF)インターフェース809、ネットワーク接続インターフェース811、ランダムアクセスメモリ(RAM)817を含むメモリ815、読み出し専用メモリ(ROM)819、および記憶媒体821など、通信サブシステム831、電源833、および/または任意の他の構成要素、またはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された処理回路801を含む。記憶媒体821は、オペレーティングシステム823、アプリケーションプログラム825、およびデータ827を有する。他の実施形態で、記憶媒体821は、他の同様のタイプの情報を含むことができる。いくつかのUEは、
図8に示される構成要素のすべて、または構成要素のサブセットのみを利用してもよい。構成要素間の統合のレベルは、1つのUEから別のUEへと変化してもよい。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ(送受信機)、送信機、受信機など、部品の複数のインスタンスを含み得る。
【0136】
図8では、処理回路801は、コンピュータ命令およびデータを処理するように構成されてもよい。処理回路801は、1つまたは複数のハードウェア実装状態機械(たとえば、ディスクリートロジック、FPGA、ASICなど)、適切なファームウェアとともにプログラマブルロジック、適切なソフトウェアとともにマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)などの1つまたは複数の記憶されたプログラム、汎用プロセッサ、または上記の任意の組合せなど、メモリ内の機械可読コンピュータプログラムとして記憶された機械命令を実行するように動作可能な任意のシーケンシャル状態機械を実装するように構成され得る。たとえば、処理回路801は、2つの中央演算処理装置(CPU)を含んでもよい。データは、コンピュータによる使用に適した形態の情報であってもよい。
【0137】
図示の実施形態で、入力/出力インターフェース805は、入力デバイス、出力デバイス、または入力および出力デバイスに通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。UE800は、入力/出力インターフェース805を介して出力デバイスを使用するように構成されてもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェイスポートを使用できる。たとえば、USBポートを使用して、UE800との間で入力および出力を行うことができる。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せとされてもよい。UE800は、ユーザが情報をUE800にキャプチャさせるために、入力/出力インターフェース805を介して入力デバイスを使用するように、構成されてもよい。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ(存在感知表示部)、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向キー、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含むことができる。存在感知表示部は、ユーザからの入力を感知するために、容量性または抵抗性のタッチセンサを含んでもよい。センサは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光学センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、またはそれらの任意の組合せとしてもよい。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロホン、および光センサであってもよい。
【0138】
図8では、RFインターフェース809は、送信機、受信機、およびアンテナなどのRF構成要素に通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。ネットワークコネクションインターフェース811は、ネットワーク843aへの通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。ネットワーク843aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、その他の同様のネットワークまたはこれらの任意の組合せなどの有線および/または無線ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク843aは、Wi-Fiネットワークを有してもよい。ネットワークコネクションインターフェース811は、イーサネット(登録商標)、TCP/IP、SONET、ATMなどの1つまたは複数の通信プロトコルに従って、通信ネットワークを介して1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される受信機および送信機インターフェースを含むように構成されてもよい。ネットワークコネクションインターフェース811は、通信ネットワークリンク(たとえば、光、電子など)に適した受信機および送信機の機能を実施してもよい。送信機機能および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェア、またはファームウェアを共有することができ、あるいは、別々に実装されてもよい。
【0139】
RAM817は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなどのソフトウエアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシュを提供するために、バス802を介して処理回路801にインターフェースするように構成されてもよい。ROM819は、コンピュータ命令またはデータを、処理回路801に提供するように構成されてもよい。たとえば、ROM819は、不揮発性メモリに記憶されるものであって、基本入出力(I/O)、スタートアップ、またはキーボードからのキーストロークの受信などの基本的なシステム機能のための、不変の低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように構成されてもよい。記憶媒体821は、RAM、ROM、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなどのメモリを含むように構成されてもよい。一例では、記憶媒体821は、オペレーティングシステム823、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションプログラム825、ウィジェットまたはガジェットエンジンまたは別のアプリケーション、およびデータファイル827を含むように構成されてもよい。記憶媒体821は、UE800による使用のために、様々なオペレーティングシステムのうちの任意のもの、または複数のオペレーティングシステムの組合せを記憶してもよい。
【0140】
記憶媒体821は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、ブルーレイ光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュール(SIM)またはリムーバブルユーザ識別モジュール(RUIM)などのスマートカードメモリ、他のメモリ、またはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように構成され得る。記憶媒体821は、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラム等にアクセスし、データをオフロードし、またはデータをアップロードすることをUE800に可能にしてもよい。通信システムを利用するものなどの製品は、デバイス可読媒体を含む、記憶媒体821内に有形に具現化されうる。
【0141】
図8では、処理回路801は、通信サブシステム831を使用してネットワーク843bと通信するように構成されてもよい。ネットワーク843aおよびネットワーク843bは、同じネットワークであってもよいし、異なるネットワークであってもよい。通信サブシステム831は、ネットワーク843bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように構成されてもよい。たとえば、通信サブシステム831は、IEEE 802.11、CDMA、WCDMA、GSM(登録商標)、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つまたは複数の通信プロトコルに従って、別のWD、UE、または無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように構成され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適切な送信機または受信機機能をそれぞれ実装するために、送信機833および/または受信機835を含んでもよい。さらに、各トランシーバの送信機833および受信機835は、回路構成要素、ソフトウェア、またはファームウェアを共有してもよく、あるいは、別々に実装されてもよい。
【0142】
図示の実施形態では、通信サブシステム831の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、ブルートゥースなどの短距離通信、近距離通信、位置を決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などの位置ベースの通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム831は、セルラー通信、Wi-Fi通信、Bluetooth通信およびGPS通信を含むことができる。ネットワーク843bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、その他の同様のネットワークまたはこれらの任意の組合せなどの有線および/または無線ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク843bは、セルラーネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/または近距離無線ネットワークであってもよい。電源813は、UE800の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を供給するように構成されてもよい。
【0143】
本明細書で説明される特徴、利点、および/または機能は、UE800の構成要素のうちの1つにおいて実装されてもよいか、またはUE800の複数の構成要素にわたって区分されてもよい。さらに、本明細書で説明される特徴、利点、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの任意の組合せで実装されてもよい。一例では、通信サブシステム831は、本明細書で説明される構成要素のいずれかを含むように構成されてもよい。さらに、処理回路801は、バス802を介してそのような構成要素のいずれかと通信するように構成されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれも、処理回路801によって実行されるときに本明細書で説明される対応する機能を実行する、メモリに格納されたプログラム命令によって表されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかの機能は、処理回路801と通信サブシステム831との間で別れていてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかの演算負荷の軽い機能をソフトウェアまたはファームウェアで実装し、演算負荷の重い機能をハードウェアで実装してもよい。
【0144】
図9は、いくつかの実施形態によって実装される機能を仮想化してもよい仮想化環境900を示す概略ブロック図である。本文中では、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、記憶装置およびネットワーキングリソースを仮想化することを含む装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される場合、仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、またはデバイス(たとえば、UE、無線デバイス、または任意の他のタイプの通信装置)もしくはその構成要素に適用されうるもので、機能の少なくとも一部が1つまたは複数の仮想コンポーネントとして(たとえば、1つまたは複数のネットワーク中の1つまたは複数の物理プロセッシングノード上で実行される1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシン、またはコンテナを介して)実装される実施形態に関する。
【0145】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明あされる機能の一部または全部は、1つまたは複数のハードウエアノード930によってホストされる1つまたは複数の仮想環境900内に実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実装されてもよい。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではないか、無線コネクティビティを必要としない実施形態(たとえば、コアネットワークノード)では、ネットワークノードは完全に仮想化されてもよい。
【0146】
これらの機能は、本明細書で開示される実施形態のいくつかの特徴、機能、および/または利益のいくつかを実装するように動作する1つまたは複数のアプリケーション920(代替として、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれ得る)によって実装されてもよい。アプリケーション920は、処理回路960およびメモリ990を有するハードウェア930を提供する仮想化環境900において実行される。メモリ990は、処理回路960によって実行可能なインストラクション(命令)995を含み、それによって、アプリケーション920は、本明細書で開示される特徴、利点、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0147】
仮想化環境900は、市販されている既製(COTS)のプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタルもしくはアナログハードウェア構成要素もしくは専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であり得る、1つまたは複数のプロセッサまたは処理回路960のセットを備える、汎用のまたは専用のネットワークハードウェアデバイス930を備える。各ハードウェアデバイスは、処理回路960によって実行される命令995またはソフトウェアを一時的に格納するための非永続的メモリであり得るメモリ990-1を備えてもよい。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース980を含むネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)970を含むことができる。各ハードウェアデバイスはまた、ソフトウェア995および/または処理回路960によって実行可能な命令を格納した、非一時的な、永続的な、マシン(機械)可読記憶媒体990-2を含んでもよい。ソフトウェア995は、1つまたは複数の仮想化レイヤ950(ハイパーバイザとも呼ばれる)をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン940を実行するためのソフトウェア、ならびに本明細書で説明されるいくつかの実施形態に関連して説明される機能、特徴、および/または利益を実行することを可能にするソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含むことができる。
【0148】
仮想マシン940は、仮想化処理、仮想化メモリ、仮想化ネットワークワーキングまたはインターフェースおよび仮想化ストレージを含み、対応する仮想化レイヤ950またはハイパーバイザによって実行されうる。仮想アプライアンス920のインスタンスの異なる実施形態は、1つまたは複数の仮想マシン940上で実装されてもよく、実装は、異なる方法で行われてもよい。
【0149】
動作中、処理回路960は、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることもあるハイパーバイザまたは仮想化レイヤ950をインスタンス化するためにソフトウェア995を実行する。仮想化レイヤ950は、ネットワークハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを仮想マシン940に提示してもよい。
【0150】
図9に示されるように、ハードウェア930は、一般的または特定の構成要素を有する独立型ネットワークノードであってもよい。ハードウェア930は、アンテナ9225を有することができ、仮想化を介していくつかの機能を実装してもよい。あるいは、ハードウェア930は、多くのハードウェアノードが協働して動作し、特にアプリケーション920のライフサイクル管理を監視するマネージメント・アンド・オーケストレーション(MANO)9100を介して管理される、より大きなハードウェアのクラスター(たとえば、データセンタまたは顧客構内装置(CPE)内)の一部であってもよい。
【0151】
ハードウェアの仮想化は、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれるいくつかの文脈に沿って行われる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、業界標準の大容量サーバハードウェア、物理スイッチ、およびデータセンタ内に配置可能な物理ストレージ、ならびに顧客構内機器に統合するために、使用されてもよい。
【0152】
NFVの文脈によれば、仮想マシン940は、あたかも物理的な仮想化されていないマシン上で実行されているかのようにプログラムを実行する、物理マシンのソフトウェア実装であってもよい。仮想マシン940の各々、および、その仮想マシンを実行するハードウェア930のその一部は、その仮想マシンに対する専用のハードウエア、および/または、その仮想マシンと他の仮想マシン940とによって共有されるハードウェアであってもよく、それぞれ別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
【0153】
さらに、NFVの文脈では、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ930上の1つまたは複数の仮想マシン940で実行される特定のネットワーク機能をハンドリングする役割を果たすとともに、
図9のアプリケーション920に対応する。
【0154】
いくつかの実施形態では、それぞれが1つまたは複数の送信機9220および1つまたは複数の受信機9210を含む1つまたは複数の無線部9200は、1つまたは複数のアンテナ9225に結合されてもよい。無線部9200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード930と直接的に通信することができ、仮想コンポーネントと組み合わせて使用して、無線アクセスノードまたは基地局などの無線機能を仮想ノードに提供してもよい。
【0155】
いくつかの実施形態では、一部のシグナリングは、ハードウェアノード930と無線部9200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム9230の使用によって、実現されてもよい。
【0156】
図10に関して、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1011と、コアネットワーク1014とを備える、3GPPタイプのセルラーネットワークなどの通信ネットワーク1010を有する。アクセスネットワーク1011は、NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなどの複数の基地局1012a、1012b、1012cを備え、それぞれが対応するカバレッジエリア1013a、1013b、1013cを確定する。それぞれの基地局1012a、1012b、1012cは、有線または無線コネクション1015を介してコアネットワーク1014に接続可能である。カバレッジエリア1013cに位置する第1のUE1091は、対応する基地局1012cと無線で接続されるか、またはページングされるように構成されている。カバレッジエリア1013a内の第2のUE1092は、対応する基地局1012aに無線で接続可能である。この例では、複数のUE1091、1092が示されているが、開示された実施形態は、単一のUEがカバレッジエリア内に存在する状況や、単一のUEが対応する基地局1012に接続している状況にも、等しく適用可能である。
【0157】
電気通信ネットワーク1010は、それ自体がホストコンピュータ1030に接続され、これは、スタンドアロンサーバ、クラウド実行サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、またはサーバファームにおけるプロセッシングリソースとして、具現化され得る。ホストコンピュータ1030は、サービスプロバイダの所有権または制御下にあってもよいし、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに運用されてもよい。通信ネットワーク1010とホストコンピュータ1030との間のコネクション1021および1022は、コアネットワーク1014からホストコンピュータ1030まで直接的に延在してもよく、あるいは任意の中間ネットワーク1020を介してもよい。中間ネットワーク1020は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホステッドネットワークのうちの1つ、またはそれらの2つ以上の組合せであってもよく、中間ネットワーク1020は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよく、特に、中間ネットワーク1020は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を備えてもよい。
【0158】
図10の通信システムは、全体として、コネクティッド状態のUE1091、1092とホストコンピュータ1030との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティ(接続性)は、オーバーザトップ(OTT)コネクション1050として記述されてもよい。ホストコンピュータ1030およびコネクティッド状態のUE1091、1092は、アクセスネットワーク1011、コアネットワーク1014、任意の中間ネットワーク1020、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTTコネクション1050を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTTコネクション1050は、OTTコネクション1050が通過する参加通信装置がアップリンクおよびダウンリンク通信の経路指定を知らないという意味で透過的であり得る。たとえば、基地局1012は、接続されたUE1091に転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ためにホストコンピュータ1030から発信されるデータを持つ着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて知らされる必要はない。同様に、基地局1012は、UE1091からホストコンピュータ1030へ向かう発信されるアップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要もない。
【0159】
ここで、
図11を参照して、前の段落で論じられたUE、基地局、およびホストコンピュータの実施形態による例示的な実施形態について説明する。通信システム1100において、ホストコンピュータ1110は、通信システム1100の別の通信装置のインターフェースとの有線または無線コネクションをセットアップして維持するように構成された通信インターフェース1116を含むハードウェア1115を備える。ホストコンピュータ1110は、記憶および/または処理能力を有し得る処理回路1118をさらに備える。特に、プロセッシング回路1118は、命令を実行するように適合した1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を含んでもよい。ホストコンピュータ1110は、ホストコンピュータ1110に記憶されるか、またはそれによってアクセス可能であり、処理回路1118によって実行可能であるソフトウェア1111をさらに備える。ソフトウェア1111は、ホストアプリケーション1112を有する。ホストアプリケーション1112は、UE1130およびホストコンピュータ1110で終端するOTTコネクション1150を介して接続するUE1130などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1112は、OTTコネクション1150を使用して送信されるユーザデータを提供してもよい。
【0160】
通信システム1100は、通信システム内に設けられ、ホストコンピュータ1110およびUE1130と通信することを可能にするハードウェア1125を備える基地局1120をさらに含む。ハードウェア1125は、通信システム1100の別の通信装置のインターフェースとの有線または無線コネクションをセットアップおよび維持するための通信インターフェース1126、ならびに基地局1120によってサービスされるカバレッジエリア(
図11には示されていない)に位置するUE1130との少なくとも無線コネクション1170をセットアップおよび維持するための無線インターフェース1127を有してもよい。通信インターフェース1126は、ホストコンピュータ1110へのコネクション1160を容易にするように構成されてもよい。コネクション1160は、直接的なものであってもよいし、通信システムのコアネットワーク(
図11には示されていない)を通過するものであってもよいし、および/または通信システムの外部の1つ以上の中間ネットワークを通過するものであってもよい。図示の実施形態では、基地局1120のハードウェア1125は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を有し得るプロセッシング回路1128をさらに有する。さらに、基地局1120は、内部に記憶されるか、または外部コネクションを介してアクセス可能なソフトウェア1121を有する。
【0161】
通信システム1100は、さらに、すでに参照されているUE1130を含む。そのハードウェア1135は、UE1130が現在位置しているカバレッジエリアにサービスを提供する基地局との無線コネクション1170をセットアップして、維持するように構成された無線インターフェース1137を有してもよい。UE1130のハードウェア1135は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組合せ(図示せず)を備えることができる処理回路1138をさらに有する。UE1130は、UE1130に記憶されるか、またはそれによってアクセス可能であり、処理回路1138によって実行可能であるソフトウェア1131をさらに備える。ソフトウェア1131は、クライアントアプリケーション1132を有する。クライアントアプリケーション1132は、ホストコンピュータ1110のサポートを受けて、UE1130を介して人間または非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能である。ホストコンピュータ1110において、実行中のホストアプリケーション1112は、UE1130で終端されるOTTコネクション1150およびホストコンピュータ1110を介して実行中のクライアントアプリケーション1132と通信してもよい。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション1132は、ホストアプリケーション1112から要求(リクエスト)データを受信し、リクエストデータに応答してユーザデータを提供してもよい。OTTコネクション1150は、リクエストデータとユーザデータの両方を転送することができる。クライアントアプリケーション1132は、ユーザと対話して、ユーザが提供するユーザデータを生成してもよい。
【0162】
図11に示されるホストコンピュータ1110、基地局1120、およびUE1130は、それぞれ、ホストコンピュータ1030、基地局1012a、1012b、1012cのうちの1つ、および
図10のUE1091、1092のうちの1つと類似または同一であり得ることに留意されたい。すなわち、これらのエンティティの内部動作は、
図11に示されるようなものであってもよいし、これとは独立したものであってもよいし、周囲のネットワークトポロジは
図10のものであってもよい。
【0163】
図11では、基地局1120を介したホストコンピュータ1110とUE1130との間の通信を示すために、任意の中間デバイスへの明示的な言及およびこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングなしに、OTTコネクション1150が抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを決定してもよく、ルーティングは、UE1130、またはサービスプロバイダオペレーティングホストコンピュータ1110、あるいはその両方に対して隠されるように、構成されてもよい。OTTコネクション1150がアクティブな間、ネットワークインフラストラクチャは、(たとえば、ロードバランシングの考慮またはネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる。
【0164】
UE1130と基地局1120との間の無線コネクション1170は、本明細書全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線コネクション1170が最後の区間を形成するOTTコネクション1150を使用して、UE1130に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、通信のデータレートおよびレイテンシを改善することができ、それによって、ユーザ待ち時間の低減およびより良好な応答性などの利点を提供することができる。
【0165】
1つまたは複数の実施形態により改善されるであろう、データレート、遅延時間、および他の要因を監視する目的で、測定手順を提供することができる。さらに、計測結果のばらつきに応じて、ホストコンピュータ1110とUE1130との間でOTTコネクション1150を再構成するための任意のネットワーク機能があってもよい。OTTコネクション1150を再構成するための測定手順および/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ1110のソフトウェア1111およびハードウェア1115、またはUE1130のソフトウェア1131およびハードウェア1135、あるいはその両方で実装されてもよい。ある実施形態によれば、センサ(図示せず)は、OTTコネクション1150が通過する通信デバイスに、またはそれに関連して配備されてもよく、当該センサは、上記で例示された監視量の値を供給することによって、またはソフトウェア1111、1131が監視量を演算または推定することができるように、他の物理量の値を供給することによって、測定手続に関与してもよい。OTTコネクション1150の再構成は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含むことができ、再構成は、基地局1120に影響を及ぼす必要はなく、基地局1120には知られていないか、または知覚できないことがある。このようなプロシージャおよび機能性は、当技術分野で公知であり、実践されているものであってもよい。ある実施形態では、測定は、ホストコンピュータ1110のスループット、伝搬時間、レイテンシ(遅延)などの測定を容易にする独自のUEシグナリングを有してもよい。測定は、ソフトウェア1111および1131が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、OTTコネクション1150を使用して、メッセージ、特に空または「ダミー」メッセージを送信させることによって実施されてもよい。
【0166】
図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および
図10および
図11に関連して説明したものであってもよいUEを有する。本開示を簡単にするために、
図12を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ1210において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1210のサブステップ1211では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1220において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。ステップ1230(オプションであってもよい)において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信において搬送されるユーザデータをUEに送信する。ステップ1240(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0167】
図13は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および
図10および
図11に関連して説明したものであってもよいUEを有する。本開示を簡単にするために、
図13を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。本方法のステップ1310において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。任意のサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1320において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに運ぶ送信を開始する。送信される信号は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示にしたがって、基地局を介して渡されてもよい。ステップ1330(任意であってもよい)において、UEは、送信信号により搬送されるユーザデータを受信する。
【0168】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および
図10および
図11に関連して説明したものであってもよいUEを有する。本開示を簡単にするために、
図14を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ1410(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。これに加えて、またはこれに代えて、ステップ1420において、UEは、ユーザデータを提供する。ステップ1420のサブステップ1421(オプションであってもよい)において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1410のサブステップ1411(オプションであってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供されて受信された入力データに応答してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、サブステップ1430(オプションでも可)において、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。本方法のステップ1440において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0169】
図15は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、および
図10および
図11に関連して説明したものであってもよいUEを有する。本開示を簡単にするために、
図15を参照する図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ1510(オプションであってもよい)において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。ステップ1520(オプションでよい)において、基地局は、受信されたユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ1530(任意であってもよい)において、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0170】
付録(APPENDIX)
以下の文章は、UEが、たとえば、クロスRATサイドリンクにおいて、RRC構成メッセージの実装が成功したことを報告することを可能にするために、シグナリングサポートがどのように提供され得るかの例を説明する。例はTS38.331の変更として示されている。当業者は、eNBがNR V2X UEを構成することを望む場合、対応する変更がTS36.331に対して行われ得ることを理解するであろう。
【0171】
1.1 実施形態1:NR RRCリコンフィギュレーションコンプリート(再構成完了)内に埋め込まれるE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリート
【0172】
5.3.5.3 UEによるRRCリコンフィギュレーションの受信
【0173】
UEは、RRCリコンフィギュレーションを受信すると、または、条件付き構成(CHOまたはCPC)を実行すると、以下のアクションを実行する:
1> 5.3.7.3 に定義されているように、タイマーT311の実行中に、セルが選択されて、条件付き構成の実行によりRRCリコンフィギュレーションが適用される場合:
<文章省略>
1> RRCReconfigurationComplete(RRCリコンフィギュレーションコンプリート)メッセージの内容を次のように設定する:
<文章省略>
2> RRCReconfiguration(RRCリコンフィギュレーション)メッセージにsl-ConfigDedicatedEUTRA-Infoが含まれている場合:
3> E-UTRA RRCConnectionReconfigurationComplete(RRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリート)メッセージをsl-ConfigDedicatedEUTRA-Complete 内に含める;
2> UEがNRにとって利用可能な測定値をロギングした場合、および、RPLMNがVarLogMeasReportに格納されたplmn-IdentityListに含まれる場合:
<文章省略>
2> 本手順は終了する。
【0174】
注記3:UEは、ユニキャストデータ受信を中断することなく、ブロードキャストされたSIB1を取得することができる場合、すなわち、ブロードキャストビームおよびユニキャストビームがクエイザイコロケーテッド(準同一)な場所に配置される場合にのみ、ブロードキャストされたSIB1を取得することが要求される。
【0175】
対応するASN.1の変更は以下の通りである:
【0176】
6.2.2 メッセージ定義
【0177】
●RRCReconfigurationComplete(RRCリコンフィギュレーションコンプリート)
RRCReconfigurationCompleteメッセージは、RRCコネクション再構成の正常な完了を確認するために使用される。
【0178】
シグナリング無線ベアラ: SRB1またはSRB3
RLC-SAP: AM
論理チャネル: DCCH
方向: UEからネットワークへ
RRCReconfigurationComplete(RRCリコンフィギュレーションコンプリート)message
ASN1START
-- TAG-RRCRECONFIGURATIONCOMPLETE-START
RRCReconfigurationComplete ::= SEQUENCE {
rrc-TransactionIdentifier RRC-TransactionIdentifier,
criticalExtensions CHOICE {
rrcReconfigurationComplete RRCReconfigurationComplete-IEs,
criticalExtensionsFuture SEQUENCE {}
}
}
RRCReconfigurationComplete-IEs ::= SEQUENCE {
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
nonCriticalExtension RRCReconfigurationComplete-v1530-IEs OPTIONAL
}
RRCReconfigurationComplete-v1530-IEs ::= SEQUENCE {
uplinkTxDirectCurrentList UplinkTxDirectCurrentList OPTIONAL,
nonCriticalExtension RRCReconfigurationComplete-v1560-IEs OPTIONAL
}
RRCReconfigurationComplete-v1560-IEs ::= SEQUENCE {
scg-Response CHOICE {
nr-SCG-Response OCTET STRING (CONTAINING RRCReconfigurationComplete),
eutra-SCG-Response OCTET STRING
} OPTIONAL,
nonCriticalExtension RRCReconfigurationComplete-v16xy-IEs OPTIONAL
}
RRCReconfigurationComplete-v16xy-IEs ::= SEQUENCE {
logMeasAvailable-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
logMeasAvailableBT-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
logMeasAvailableWLAN-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
connEstFailInfoAvailable-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
rlf-InfoAvailable-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
sl-ConfigDedicatedEUTRA-Complete OCTET STRING OPTIONAL,
nonCriticalExtension SEQUENCE {} OPTIONAL
}
-- TAG-RRCRECONFIGURATIONCOMPLETE-STOP
-- ASN1STOP
【0179】
1.2 実施の形態2:NR ULInformation TransferIRATメッセージを介して送信されるE-UTRA RRCコネクションリコンフィギュレーションコンプリートメッセージ
【0180】
5.3.5.3 UEによるRRCReconfigurationの受信
【0181】
UEは、RRCReconfigurationを受信すると、または、条件付き構成(CHOまたはCPC)を実行すると、以下のアクションを実行する:
1> 5.3.7.3に定義されているように、タイマーT311の実行中に、セルが選択されて、条件付き構成の実行によりRRCReconfigurationが適用される場合:
<文章省略>
1> RRCReconfigurationCompleteメッセージの内容を次のように設定する:
<文章省略>
2> RRCReconfigurationメッセージにsl-ConfigDedicatedEUTRA-Infoが含まれている場合:
3> ULInformationTrasferIRATメッセージ内にRRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージを含める(節5.7.xに従って);
3> SRB1を介した送信のために、ULInformationTrasferIRATメッセージを下位レイヤにサブミットする。
【0182】
2> UEがNRにとって利用可能な測定値をロギングした場合、および、RPLMNがVarLogMeasReportに格納されたplmn-IdentityListに含まれる場合:
<文章省略>
2> 本手順は終了する。
【0183】
注記3:UEは、ユニキャストデータの受信を中断することなく、ブロードキャストされたSIB1を取得することができる場合、すなわち、ブロードキャストビームおよびユニキャストビームが準同一な場所に配置される場合にのみ、ブロードキャストされたSIB1を取得することが要求される。
【0184】
5.7.x IRAT情報のUL転送
【0185】
【0186】
この手順の目的は、NR MCGで終端されるが、他のRATによって指定される専用情報、たとえば、E-UTRA測定報告メッセージ、E-UTRA SidelinkUEInformationメッセージ、またはE-UTRA UEAssistanceInformationメッセージを、UEからNR MCGに転送することである。このメッセージで転送される特定の情報は、以下に従って設定される:
● TS36.331[10]の5.6.10に規定されているE-UTRA UEAssistanceInformationメッセージのための手順;
● E-UTRA SidelinkUEInformationメッセージのTS36.331[10]の5.10.2に規定される手順;
● E-UTRA測定報告メッセージのTS36.331[10]の5.5.5に規定される手順
【0187】
5.7.x.2 イニシエーション(開始)
RRC_CONNECTED状態にあるUEは、TS36.331[10]で指定される専用のRAT間情報を転送する必要があるときはいつでも、UL情報転送手順を開始する。
【0188】
5.7.x.3 ULInformationTransferIRATメッセージの送信に関するアクション
UEは、以下のようにULInformationTransferIRATメッセージの内容を設定する:
1> V2Xサイドリンク通信に関連する専用LTE情報を転送する必要がある場合:
2> 転送されるV2Xサイドリンク通信情報(たとえば、E-UTRA RRC測定報告メッセージ、E-UTRA RRC SidelinkUEInformationメッセージ、E-UTRA RRC UEAssistanceInformationメッセージ、またはE-UTRA RRCConnectionReconfigurationComplete)を含むように、ul-DCCH-MessageEUTRAを設定する;
1> 送信のために下位レイヤにULInformationTransferIRATメッセージをサブミット(投稿)し、それに基づいて本手順が終了する;
【0189】
関連するASN.1の変更点は以下の通りである:
【0190】
●ULInformationTrasferIRAT
ULInformationTransferIRATメッセージは、NR MCGで終端されるが、自分のRATによって指定される情報のアップリンク転送のために使用される。このバージョンの仕様では、メッセージはTS36.331[10]で指定されたV2X サイドリンク通信情報に使用される。
【0191】
シグナリング無線ベアラ: SRB1
RLC-SAP: AM
論理チャネル: DCCH
方向: UEからNRへ
ULInformationTrasferIRAT メッセージ
-- ASN1START
ULInformationTransferIRAT-r16 ::= SEQUENCE {
criticalExtensions CHOICE {
c1 CHOICE {
ulInformationTransferIRAT-r16 ULInformationTransferIRAT-r16-IEs,
spare3 NULL, spare2 NULL, spare1 NULL
},
criticalExtensionsFuture SEQUENCE {}
}
}
ULInformationTransferIRAT-r16-IEs ::= SEQUENCE {
ul-DCCH-MessageEUTRA-r16 OCTET STRING OPTIONAL,
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
nonCriticalExtension SEQUENCE {} OPTIONAL
}
-- ASN1STOP
【0192】
【表2】
1.3 実施形態3:UEは、NR RRCリコンフィギュレーションコンプリート内に含めてインジケーションを送信する
【0193】
5.3.5.3 UEによるRRCReconfigurationの受信
【0194】
UEは、RRCReconfigurationを受信すると、または、条件付き構成(CHOまたはCPC)を実行すると、以下のアクションを実行する:
1> 5.3.7.3に定義されているように、タイマーT311の実行中に、セルが選択されて、条件付き構成が実行されることにより、RRCReconfiguration が適用される場合:
<文章省略>
1> RRCReconfigurationCompleteメッセージの内容を次のように設定する:
<文章省略>
2> RRCReconfigurationメッセージにsl-ConfigDedicatedEUTRA-Infoが含まれている場合:
3> UEが、TS36.331[10]、節5.4.2.4に従って、RRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれる構成(の一部分)に従うことができない場合:
4> sl-ConfigDedicatedEUTRA-Completeの値をfalseに設定する;
3> そうでない場合:
4> sl-ConfigDedicatedEUTRA-Completeの値をtrueに設定する;
2> UEがNRに利用可能な測定値をロギングした場合、および、RPLMNがVarLogMeasReportに格納されたplmn-IdentityListに含まれる場合:
<文章省略>
2> 本手順は終了する。
【0195】
注記3:UEは、ユニキャストデータ受信を中断することなく、ブロードキャストされるSIB1を取得することができる場合、すなわち、ブロードキャストビームおよびユニキャストビームが準同一な場所に配置される場合にのみ、ブロードキャストされたSIB1を取得することが要求される。
【0196】
対応するASN.1の変更は以下の通りである:
【0197】
6.2.2 メッセージ定義
【0198】
●RRCReconfigurationComplete
RRCReconfigurationCompleteメッセージは、RRCコネクション再構成の正常な完了を確認するために使用される。
【0199】
シグナリング無線ベアラ: SRB1またはSRB3
RLC-SAP: AM
論理チャネル: DCCH
方向: UEからネットワークへ
RRCReconfigurationComplete メッセージ
ASN1START
-- TAG-RRCRECONFIGURATIONCOMPLETE-START
RRCReconfigurationComplete ::= SEQUENCE {
rrc-TransactionIdentifier RRC-TransactionIdentifier,
criticalExtensions CHOICE {
rrcReconfigurationComplete RRCReconfigurationComplete-IEs,
criticalExtensionsFuture SEQUENCE {}
}
}
RRCReconfigurationComplete-IEs ::= SEQUENCE {
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
nonCriticalExtension RRCReconfigurationComplete-v1530-IEs OPTIONAL
}
RRCReconfigurationComplete-v1530-IEs ::= SEQUENCE {
uplinkTxDirectCurrentList UplinkTxDirectCurrentList OPTIONAL,
nonCriticalExtension RRCReconfigurationComplete-v1560-IEs OPTIONAL
}
RRCReconfigurationComplete-v1560-IEs ::= SEQUENCE {
scg-Response CHOICE {
nr-SCG-Response OCTET STRING (CONTAINING RRCReconfigurationComplete),
eutra-SCG-Response OCTET STRING
} OPTIONAL,
nonCriticalExtension RRCReconfigurationComplete-v16xy-IEs OPTIONAL
}
RRCReconfigurationComplete-v16xy-IEs ::= SEQUENCE {
logMeasAvailable-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
logMeasAvailableBT-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
logMeasAvailableWLAN-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
connEstFailInfoAvailable-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
rlf-InfoAvailable-r16 ENUMERATED {true} OPTIONAL,
sl-ConfigDedicatedEUTRA-Complete ENUMERATED {true, false} OPTIONAL,
nonCriticalExtension SEQUENCE {} OPTIONAL
}
-- TAG-RRCRECONFIGURATIONCOMPLETE
【0200】
以下の本文は、たとえばクロスRATサイドリンクにおいて、UEがRRC構成メッセージの実装の失敗または失敗を報告することを可能にするためにシグナリングサポートがどのように提供され得るかの例を説明する。例はTS38.331の変更として示されている。当業者は、eNBがNR V2X UEを構成することを望む場合、対応する変更がTS36.331に対して行われ得ることを理解するであろう。
【0201】
2.1 代替案1:インジケーションをサイドリンク関連RRCメッセージ、たとえば、SidelinkUEInformationに含めることによって、gNBに通知する
【0202】
5.3.5.3 UEによるRRCReconfigurationの受信
【0203】
UEは、RRCReconfigurationを受信すると、または、条件付き構成(CHOまたはCPC)を実行すると、以下のアクションを実行する:
1> 5.3.7.3に定義されているように、タイマーT311の実行中に、セルが選択されて、条件付き構成の実行によりRRCReconfiguration が適用される場合:
<文章省略>
1> RRCReconfigurationCompleteメッセージの内容を次のように設定する:
<文章省略>
2> RRCReconfigurationメッセージにsl-ConfigDedicatedEUTRA-Infoが含まれている場合:
3> UEが、TS36.331[10]の節5.4.2.4に従って、sl-ConfigDedicatedEUTRA-Info内で受信されるE-UTRA RRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれる構成(の一部分)に準拠することができない場合:
4> sl-ConfigDedicatedEUTRA-Info内で受信されたE-UTRA RRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれる構成(の一部分)に準拠できないことを示すSidelinkUEInformationNRメッセージの送信を開始する;
2> UEがNRに利用可能な測定値をロギングした場合、および、RPLMNがVarLogMeasReportに格納されるplmn-IdentityListに含まれる場合:
<文章省略>
2> 本手順は終了する。
【0204】
注記3:UEは、ユニキャストデータの受信を中断することなく、ブロードキャストされたSIB1を取得することができる場合、すなわち、ブロードキャストビームおよびユニキャストビームが準同一な場所に配置される場合にのみ、ブロードキャストされたSIB1を取得することが要求される。
【0205】
5.8.3.3 SidelinkUEInformationNRメッセージの送信に関するアクション
UEは、SidelinkUEInformationNRメッセージの内容を以下のように設定する:
1> UEが、NRサイドリンク通信を受信すること、または、NRサイドリンク通信の送信リソースの要求(構成/解放)、に関心がある(または、もはやそれには関心がない)ことを示すために、本手順を開始する場合(すなわち、UEは、何が本手順をトリガしたたかにかかわらず、すべての関係する情報を含める):
2> sl-ConfigCommonNRを含むSIB12がPCellによって提供される場合:
3> NRサイドリンク通信を受信することを上位レイヤによって構成される場合:
4> sl-RxInterestedFreqListを含め、そしてそれをNRサイドリンク通信受信のための周波数に設定する;
3> NRサイドリンク通信を送信することを上位レイヤによって構成される場合:
4> sl-TxResourceReqListを含め、そしてNRサイドリンク通信リソースを割り当てることをネットワークに要求する宛先ごとに、そのフィールド(必要に応じて)を以下のように設定する:
5> sl-DestinationIdentiyを、NRサイドリンク通信送信のために上位レイヤによって構成された宛先識別情報に設定する;
5> NRサイドリンク通信の送信のために上位レイヤによって構成されて関連付けられた宛先識別情報のキャストタイプに、sl-CastTypeを設定する;
5> RRCReconfigurationSidelinkによる構成の起因して関連する双方向のサイドリンクDRBが確立されている場合、関連するRLCモードのサイドリンクQoSフローのRLCモードと、オプションでQoSプロファイルとを含むように、sl-RLC-ModeIndicationを設定する;
5> sl-サイドリンクRLFが検出された場合、NRサイドリンク通信の送信の関連する宛先へのrlfとして、sl-Failureを設定する;
5> RRCReconfigurationFailureSidelink がサイドリンクRRC Reconfiguration failureとして受信された場合、 configNR sidelink communication transmissionの関連付けられた宛先へのconfigFailureとしてsl-Failureを設定する;
5> NRサイドリンク通信の送信のために上位レイヤによって構成された関連付けられた宛先のサイドリンクQoSフローのQoSプロファイルを含むように、sl-QoS-InfoListを設定する;
5> NRサイドリンク通信の送信の周波数を示すように、sl-InterestedFreqListを設定する;
5> NRサイドリンク通信送信のために関連するsl-InterestedFreqList上で使用される現在の同期参照タイプをsl-TypeTxSyncListに設定する。
【0206】
1> UEが、TS36.331[10]、節5.4.2.4に従って、sl-ConfigDedicatedEUTRA-Info内で受信されたE-UTRA RRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれる構成(の一部分)に準拠することができないことを示す手順を開始した場合;
2> sl-FailureをconfigFailureEUTRAに設定する;
1> UEは、送信のためにSidelinkUEInformationNRメッセージを下位レイヤにサブミットする。
【0207】
対応するASN.1の変更は以下の通りである:
6.2.2 メッセージ定義
【0208】
●SidelinkUEInformationNR
SidelinkUEinformationNRメッセージは、ネットワークへのNRサイドリンクUE情報のインジケーションのために使用される。
【0209】
シグナリング無線ベアラ: SRB1
RLC-SAP: AM
論理チャネル: DCCH
方向: UEからネットワークへ
SidelinkUEInformationNR メッセージ
-- ASN1START
-- TAG-SIDELINKUEINFORMATIONNR-START
SidelinkUEInformationNR-r16::= SEQUENCE {
criticalExtensions CHOICE {
sidelinkUEInformationNR-r16 SidelinkUEInformationNR-r16-IEs,
criticalExtensionsFuture SEQUENCE {}
}
}
SidelinkUEInformationNR-r16-IEs ::= SEQUENCE {
sl-RxInterestedFreqList-r16 SL-InterestedFreqList-r16 OPTIONAL,
sl-TxResourceReqList-r16 SL-TxResourceReqList-r16 OPTIONAL,
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
nonCriticalExtension SEQUENCE {} OPTIONAL
}
SL-InterestedFreqList-r16 ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofFreqSL-r16)) OF INTEGER (1..maxNrofFreqSL-r16)
SL-TxResourceReqList-r16 ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofSL-Dest-r16)) OF SL-TxResourceReq-r16
SL-TxResourceReq-r16 ::= SEQUENCE {
sl-DestinationIdentity-r16 SL-DestinationIdentity-r16,
sl-CastType-r16 ENUMERATED {broadcast, groupcast, unicast, spare1},
sl-RLC-ModeIndicationList-r16 SEQUENCE (SIZE (1.. maxNrofSLRB-r16)) OF SL-RLC-ModeIndication-r16 OPTIONAL,
sl-QoS-InfoList-r16 SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofSL-QFIsPerDest-r16)) OF SL-QoS-Info-r16 OPTIONAL,
sl-Failure-r16 ENUMERATED {rlf, configFailure, configFailureEUTRA, spare1} OPTIONAL,
sl-TypeTxSyncList-r16 SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofFreqSL-r16)) OF SL-TypeTxSync-r16 OPTIONAL,
sl-TxInterestedFreqList-r16 SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofFreqSL-r16)) OF INTEGER (1..maxNrofFreqSL-r16) OPTIONAL
}
SL-QoS-Info-r16 ::= SEQUENCE {
sl-QoS-FlowIdentity-r16 SL-QoS-FlowIdentity-r16,
sl-QoS-Profile-r16 SL-QoS-Profile-r16 OPTIONAL
}
SL-RLC-ModeIndication-r16 ::= SEQUENCE {
sl-AM-Mode-r16 SEQUENCE {
sl-AM-Mode-r16 ENUMERATED {true},
sl-AM-QoS-InfoList-r16 SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofSL-QFIsPerDest-r16)) OF SL-QoS-Info-r16
} OPTIONAL,
sl-UM-Mode-r16 SEQUENCE {
sl-UM-Mode-r16 ENUMERATED {true},
sl-UM-QoS-InfoList-r16 SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofSL-QFIsPerDest-r16)) OF SL-QoS-Info-r16
} OPTIONAL
}
-- TAG-SIDELINKUEINFORMATIONNR-STOP
-- ASN1STOP
【0210】
2.2 代替案2:サイドリンク関連RRCメッセージ、たとえば、SidelinkUEInformationに、インジケーションを含めることによって、gNBに情報を与える
【0211】
5.3.5.3 UEによるRRCReconfigurationの受信
【0212】
UEは、RRCReconfigurationを受信すると、または、条件付き構成(CHOまたはCPC)を実行すると、以下のアクションを実行する:
1> 5.3.7.3に定義されているように、タイマーT311の実行中に、セルが選択されて、条件付き構成を実行することによりRRCReconfiguration が適用される場合:
<文章省略>
1> RRCReconfigurationCompleteメッセージの内容を次のように設定する:
<文章省略>
2> RRCReconfigurationメッセージにsl-ConfigDedicatedEUTRA-Infoが含まれている場合:
3> UEが、TS36.331[10]の節5.4.2.4に従って、sl-ConfigDedicatedEUTRA-Info内で受信されたE-UTRA RRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれる構成(の一部分)に準拠することができない場合:
4> sl-ConfigDedicatedEUTRA-Info内で受信されたE-UTRA RRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれる構成(の一部分)に準拠できないことを示すために、5.7.5で指定される障害(失敗)情報手順を開始する;
2> UEがNRにとって利用可能な測定値をロギングした場合、および、RPLMNがVarLogMeasReportに格納されたplmn-IdentityListに含まれる場合:
<文章省略>
2> 本手順は終了する。
【0213】
注記3:UEは、ユニキャストデータの受信を中断することなく、ブロードキャストされたSIB1を取得することができる場合、すなわち、ブロードキャストビームおよびユニキャストビームが準同一な場所に配置される場合にのみ、ブロードキャストされたSIB1を取得することが要求される。
【0214】
5.7.5 障害(失敗)情報
【0215】
【0216】
この手順の目的は、UEによって検出された障害(失敗)についてネットワークに通知することである。
【0217】
5.7.5.2 イニシエーション(開始)
【0218】
UEは、UEによって検出された障害についてネットワークに通知する必要があるときに、本手順を開始する。特に、UEは、以下の条件が満たされたときに本手順を開始する:
1> 5.3.10.3 に従ってRLC ベアラの障害を検出すると;
1> 5.3.5.8.3に従ってDAPSハンドオーバ障害を検出すると;
1> 5.3.5.3に従ってsl-ConfigDedicatedEUTRA-Info内で受信されたE-UTRA RRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれる構成(の一部分)に準拠できない場合;
本手順を開始すると、UEは:
1> 5.7.5.3で規定されるFailureInformation(障害情報)メッセージの送信を開始する;
【0219】
5.7.5.3 FailureInformationメッセージの送信に関するアクション
【0220】
UEは:
1> RLC障害情報を提供するために開始された場合、FailureInfoRLC-Bearerを以下のように設定する:
2> logicalChannelIdentityに、失敗したRLCベアラの論理チャネル識別情報を設定する;
2> 失敗したRLCベアラのセルグループ識別情報をcellGroupIdに設定する;
2> failureTypeをrlc-failureとして設定する;
1> DAPS障害情報を提供するために開始された場合、FailureInfoDAPS を次のように設定する:
2> failureTypeをdaps-failureとして設定する;
1> sl-ConfigDedicatedEUTRA-Info内で受信されたE-UTRA RRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれる構成(の一部分)に準拠できないことに関する情報を提供するように開始された場合、以下のようにFailureInfoSidelinkを設定する:
2> failureTypeをconfigFailureEUTRAに設定する;
1> MCG RLCベアラの障害またはDAPS障害情報についてネットワークに通知するために使用される場合:
2> SRB1を介した送信のために下位レイヤにFailureInformationメッセージをサブミットする;
1> そうではなくて、SCG RLCベアラの障害についてネットワークに通知するために使用される場合:
2> SRB3が構成されている場合;
3> SRB3を介した送信のために下位レイヤにFailureInformationメッセージをサブミットする;
2> 送ではない場合;
3> UEが(NG)EN-DC状態にある場合:
4> TS36.331[10]で規定されているように、E-UTRA RRCメッセージに埋め込まれたE-UTRAを介してFailureInformation メッセージを送信する。
【0221】
3> そうではなくて、UEがNR-DC状態にある場合:
4> 節5.7.2a.3で規定されるように、NR RRCメッセージULInformationTransferMRDCに埋め込まれたSRB1を介してFailureInformationメッセージをサブミットする。
【0222】
1> そうではなくて、sl-ConfigDedicatedEUTRA-Info内で受信されたE-UTRA RRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれる構成(の一部分)に準拠することができないことをネットワークに知らせるために使用される場合:
2> SRB1を介した送信のために、下位レイヤに、FailureInformationメッセージをサブミットする;
【0223】
対応するASN.1の変更は以下の通りである:
6.2.2 メッセージ定義
【0224】
●FailureInformation(障害情報)
FailureInformationメッセージは、UEによって検出された障害についてネットワークに通知するために使用される。
【0225】
シグナリング無線ベアラ: SRB1またはSRB3
RLC-SAP: AM
論理チャネル: DCCH
方向: UEからネットワークへ
FailureInformation メッセージ
-- ASN1START
-- TAG-FAILUREINFORMATION-START
FailureInformation ::= SEQUENCE {
criticalExtensions CHOICE {
failureInformation FailureInformation-IEs,
criticalExtensionsFuture SEQUENCE {}
}
}
FailureInformation-IEs ::= SEQUENCE {
failureInfoRLC-Bearer FailureInfoRLC-Bearer OPTIONAL,
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
nonCriticalExtension FailureInformation-v16xy-IEs OPTIONAL
}
FailureInfoRLC-Bearer ::= SEQUENCE {
cellGroupId CellGroupId,
logicalChannelIdentity LogicalChannelIdentity,
failureType ENUMERATED {rlc-failure, spare3, spare2, spare1}
}
FailureInformation-v16xy-IEs ::= SEQUENCE {
failureInfoDAPS-r16 FailureInfoDAPS-r16 OPTIONAL,
failureInfoSidelink FailureInfoSidelink-r16 OPTIONAL,
nonCriticalExtension SEQUENCE {} OPTIONAL
}
FailureInfoDAPS-r16 ::= SEQUENCE {
failureType-r16 ENUMERATED {daps-failure, spare3, spare2, spare1}
}
FailureInfoSidelink-r16 ::= SEQUENCE {
failureType-r16 ENUMERATED {configFailureEUTRA, spare3, spare2, spare1}
}
-- TAG-FAILUREINFORMATION-STOP
-- ASN1STOP
【0226】
誤解を避けるために、以下の番号付けされた記述は、本開示の実施形態を記載する:
【0227】
1.第1の無線アクセス技術を使用するサービング基地局との第1のコネクションと、第2の無線アクセス技術を使用する1つまたは複数のノードとの第2のコネクションとを有しうる端末デバイスによって実行される方法であって、前記方法は、
●前記第1のコネクションを介して前記サービング基地局から、コネクションコンフィギュレーションメッセージを受信することと、ここで、前記コネクションコンフィギュレーションメッセージは、前記第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報を含むものであり、
●前記第2のコネクションのための前記コンフィギュレーション情報の実装が成功したことに応じて、前記第1のコネクションを介して前記サービング基地局に第1の応答メッセージを送信することと、ここで、前記第1の応答メッセージは、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功したというインジケーションを含もものである、を有する、方法。
【0228】
2.前記第1の応答メッセージは、前記第1の無線アクセス技術に従って構成される、段落1に記載の方法。
【0229】
3.前記コンフィギュレーション情報の実装が成功したという前記インジケーションは、前記第1の応答メッセージ内に埋め込まれる前記第2の無線アクセス技術に従って構成されるコネクションコンフィギュレーション完了サブメッセージを含む、段落1または2に記載の方法。
【0230】
4.前記インジケーションはフラグを含む、段落1または2に記載の方法。
【0231】
5.前記フラグは、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功したことを示すために所定の値に設定される、段落4に記載の方法。
【0232】
6.前記応答メッセージにおける前記フラグの存在は、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功したことを示す、段落4に記載の方法。
【0233】
7.前記コンフィギュレーション情報の実装が成功したという前記インジケーションは、前記第1の応答メッセージの送信と暗黙的に関係する、段落1または2に記載の方法。
【0234】
8.前記第1の応答メッセージは、コネクションコンフィギュレーション完了メッセージ、および、アップリンク情報転送メッセージのうちの1つを含む、前段落のいずれかに記載の方法。
【0235】
9.前記第2のコネクションのための前記コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったことに応じて、失敗手順をトリガすることをさらに有する、前段落のいずれか1つに記載の方法。
【0236】
10.端末デバイスによって実行される方法であって、前記端末デバイスは、第1の無線アクセス技術を使用するサービング基地局との第1のコネクションと、第2の無線アクセス技術を使用する1つまたは複数のノードとの第2のコネクションとを有し、前記方法は、
●前記第1のコネクションを介して前記サービング基地局から、コネクションコンフィギュレーションメッセージを受信することと、ここで、前記コネクションコンフィギュレーションメッセージは、前記第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報を含むものであり、
●前記第2のコネクションのための前記コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったことに応じて、失敗手順をトリガすることと、を有する方法。
【0237】
11.前記失敗手順は、前記第1のコネクションを介して前記サービング基地局に、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったというインジケーションを含む第2の応答メッセージを送信することを含む、段落9または10に記載の方法。
【0238】
12.前記第2の応答メッセージは、コネクションコンフィギュレーション完了メッセージ、および、情報転送メッセージのうちの1つを含む、段落11に記載の方法。
【0239】
13.前記コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったという前記インジケーションは、前記コンフィギュレーション情報の実装が失敗した要因を示すインジケーションを含む、段落11または12に記載の方法。
【0240】
14.前記失敗手順は、前記コネクションコンフィギュレーションメッセージに対する応答メッセージを送信しないことを含む、段落9~13のいずれか1つに記載の方法。
【0241】
15.前記失敗手順は、前記第2のコネクションを解放することを含む、段落9~14のいずれか1つに記載の方法。
【0242】
16.前記失敗手順は、前記第一のコネクションを解放することを含む、段落9~15のいずれか1つに記載の方法。
【0243】
17.前記コネクションコンフィギュレーションメッセージは、前記第1の無線アクセス技術に従って構成され、前記コネクションコンフィギュレーションメッセージは、前記第2の無線アクセス技術に従って構成されたコネクションコンフィギュレーションサブメッセージを含み、前記コネクションコンフィギュレーションサブメッセージは、前記第2のコネクションのための前記コンフィギュレーション情報を含む、前記の段落のいずれかに記載の方法
【0244】
18.前記第2のコネクションは、1つ以上の他の端末デバイスへのサイドリンクコネクションである、先行するいずれかの段落に記載の方法。
【0245】
19.前記サイドリンクコネクションは、車両対あらゆるモノ(V2X)コネクションである、段落18に記載の方法。
【0246】
20.前記第1の無線アクセス技術は、新無線(NR)であり、かつ、前記第2の無線アクセス技術は、ロングタームエボリューション(LTE)であるか、または、前記第1の無線アクセス技術は、LTEであり、かつ、前記第2の無線アクセス技術は、NRである、先行する段落のいずれかに記載の方法。
【0247】
21.先行する段落のいずれかに記載の方法であって、さらに、
●ユーザデータを提供することと、
●前記基地局への送信を介してホストコンピュータに前記ユーザデータを転送することと、
を有する。
【0248】
22.基地局によって実行される方法であって、前記基地局は、第1の無線アクセス技術を使用する端末デバイスとの第1のコネクションを有し、前記端末デバイスは、第2の無線アクセス技術を使用する1つまたは複数のノードとの第2のコネクションを有し、前記方法は、
●前記第1のコネクションを介して前記端末デバイスに、コネクションコンフィギュレーションメッセージを送信することと、ここで、当該コネクションコンフィギュレーションメッセージは、前記第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報を含み、
●前記第1のコネクションを介して前記端末デバイスから第1の応答メッセージを受信することと、ここで、前記第1の応答メッセージは、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功したというインジケーションを含むものである、
を有する方法。
【0249】
23.前記第1の応答メッセージが、前記第1の無線アクセス技術に従って構成される、段落22の方法。
【0250】
24.前記コンフィギュレーション情報の実装が成功したというインジケーションが、第1の応答メッセージ内に埋め込まれた第2の無線アクセス技術に従って構成されたコネクションコンフィギュレーション完了サブメッセージを含む、段落22または23に記載の方法。
【0251】
25.前記インジケーションはフラグを含む、段落22または23に記載の方法。
【0252】
26.前記フラグは、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功したことを示すために所定の値に設定される、段落25に記載の方法。
【0253】
27.前記応答メッセージにおける前記フラグの存在は、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功したことを示す、段落25に記載の方法。
【0254】
28.前記コンフィギュレーション情報の実装が成功したというインジケーションは、前記第1の応答メッセージの送信と暗黙的に関係する、段落22または23に記載の方法。
【0255】
29.前記第1の応答メッセージは、コネクションコンフィギュレーション完了メッセージ、および、アップリンク情報転送メッセージのうちの1つを含む、段落22~28のいずれか1つに記載の方法。
【0256】
30.基地局によって実行される方法であって、前記基地局は、第1の無線アクセス技術を使用する端末デバイスとの第1のコネクションを有し、前記端末デバイスは、第2の無線アクセス技術を使用する1つまたは複数のノードとの第2のコネクションを有し、前記方法は、
●前記第1のコネクションを介して前記端末デバイスに、コネクションコンフィギュレーションメッセージを送信することと、ここで、当該コネクションコンフィギュレーションメッセージは、前記第2のコネクションのためのコンフィギュレーション情報を含み、
●前記第1のコネクションを介して前記端末デバイスから第2の応答メッセージを受信することと、ここで、前記第2の応答メッセージは、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったというインジケーションを含む、
を有する、方法。
【0257】
31.前記第2の応答メッセージは、コネクションコンフィギュレーション完了メッセージ、および、情報転送メッセージのうちの1つを含む、段落30に記載の方法。
【0258】
32.前記コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったという前記インジケーションは、前記コンフィギュレーション情報の実装が成功しなかったことの要因を示すインジケーションを含む、段落30または31に記載の方法。
【0259】
33.前記第2の応答メッセージの受信に応答して、前記端末デバイスに対するコネクション再確立手順を開始することをさらに有する、段落30~32のいずれか1つに記載の方法。
【0260】
34.前記第2の応答メッセージの受信に応答して、前記第1のコネクション上で前記端末デバイスのための無線リソースを解放することをさらに有する、段落30~32のいずれか1つに記載の方法。
【0261】
35.前記第2の応答メッセージの受信に応答して、前記端末デバイスの前記第2のコネクションのために記憶されているコンテキストを解放することをさらに有する、段落30~32のいずれか1つに記載の方法。
【0262】
36.前記コネクションコンフィギュレーションメッセージは、前記第1の無線アクセス技術に従って構成され、前記コネクションコンフィギュレーションメッセージは、前記第2の無線アクセス技術に従って構成されるコネクションコンフィギュレーションサブメッセージを含み、前記コネクションコンフィギュレーションサブメッセージは、前記第2のコネクションのための前記コンフィギュレーション情報を含む、段落22~35のいずれか1つに記載の方法。
【0263】
37.前記第2のコネクションは、1つ以上の他の端末デバイスへのサイドリンクコネクションである、段落22~36のいずれか1つに記載の装置。
【0264】
38.前記サイドリンクコネクションは、車両対あらゆるモノ(V2X)コネクションである、段落37に記載の装置。
【0265】
39.前記第1の無線アクセス技術は、新無線(NR)であり、かつ、前記第2の無線アクセス技術は、ロングタームエボリューション(LTE)であるか、または、前記第1の無線アクセス技術が、LTEであり、かつ、前記第2の無線アクセス技術が、NRである、段落22~38のいずれか1つに記載の方法。
【0266】
40.段落22~39のいずれか1つに記載の方法であって、さらに、
●ユーザデータを取得することと、
●ホストコンピュータまたは端末デバイスに前記ユーザデータを転送することと、
を有する、方法。
【0267】
41.端末デバイスであって、前記端末デバイスは、
●段落1~21のいずれかに記載の方法を実行するように構成された処理回路と、
●前記端末デバイスに電力を供給するように構成された電源回路と、
を有する、端末デバイス。
【0268】
42.基地局であって、前記基地局は、
●段落22~40のいずれかに記載の方法を実行するように構成された処理回路と、
●前記基地局に電力を供給するように構成された電源回路と、
を有する基地局。
【0269】
43.ユーザ装置(UE)であって、前記UEは、
●無線信号を送信および受信するように構成されたアンテナと、
●前記アンテナおよびプロセッシング回路に接続され、前記アンテナと前記プロセッシング回路との間で通信される信号を調整するように構成された無線フロントエンド回路と、
●段落1~21のいずれかに記載の方法を実行するように構成される前記プロセッシング回路と、
●前記処理回路に接続され、前記処理回路によって処理される情報の前記UEへの入力を可能にするように構成された入力インターフェースと、
●前記プロセッシング回路に接続され、前記プロセッシング回路によって処理された情報を前記UEから出力するように構成された出力インターフェースと、
●前記プロセッシング回路に接続され、前記UEに電力を供給するように構成されたバッテリーと、
を有する、UE。
【0270】
44.ホストコンピュータを含む通信システムであって、
●ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、
●前記ユーザデータをユーザ装置(UE)へ送信するためにセルラーネットワークに転送するように構成される通信インターフェースと、を有し、
●前記セルラーネットワークは、無線インターフェースおよび処理回路を有する基地局を有し、前記基地局の前記処理回路は、段落22~40のいずれかに記載の方法を実行するように構成されている、通信システム。
【0271】
45.基地局をさらに含む、段落44の通信システム。
【0272】
46.前記UEをさらに含み、前記UEは、前記基地局と通信するように構成される、段落44または45に記載の通信システム。
【0273】
47.段落44~46のいずれか1つに記載の通信システムであって、
●前記ホストコンピュータの前記処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによって前記ユーザデータを提供するように構成され、
●前記UEは、前記ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように構成されたプロセッシング回路を有する、通信システム。
【0274】
48.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ装置(UE)とを有する通信システムにおいて実行される方法であって、前記方法は、
●前記ホストコンピュータで、ユーザデータを提供することと、
●前記ホストコンピュータで、前記基地局を含むセルラーネットワークを介して前記UEに前記ユーザデータを搬送するための送信を開始することと、を有し、前記基地局は、段落22~40のいずれかに記載の方法を実行する、方法。
【0275】
49.前記基地局において、前記ユーザデータを送信することをさらに有する、段落48に記載の方法。
【0276】
50.前記ユーザデータは、ホストアプリケーションを実行することによって前記ホストコンピュータにおいて提供され、前記方法は、前記UEにおいて、前記ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行することをさらに有する、段落48または49に記載の方法。
【0277】
51.基地局と通信するように構成されたユーザ装置(UE)であって、無線インターフェースと、段落48~50のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成されたプロセッシング回路と、を有する、ユーザ装置(UE)。
【0278】
52.ホストコンピュータを含む通信システムであって、
●ユーザデータを提供するように構成されたプロセッシング回路と、
●前記ユーザデータをユーザ装置(UE)へ送信するためにセルラーネットワークに転送するように構成された通信インターフェースと、を有し、
●前記UEは、無線インターフェースおよびプロセッシング回路を有し、前記UEの構成要素が、段落1~21のいずれかに記載の方法を実行するように構成されている、通信システム。
【0279】
53.前記セルラーネットワークは、前記UEと通信するように構成された基地局をさらに有する、段落52の通信システム。
【0280】
54.段落52または53の通信システムであって、
●前記ホストコンピュータの前記プロセッシング回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによって前記ユーザデータを提供するように構成されており、
●前記UEの前記プロセッシング回路は、前記ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように構成される、通信システム。
【0281】
55.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ装置(UE)とを有する通信システムにおいて実行される方法であって、前記方法は、
●前記ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
●前記ホストコンピュータにおいて、前記基地局を含むセルラーネットワークを介して前記UEに前記ユーザデータを搬送する送信を開始することと、を有し、前記UEは、段落1から21のいずれかに記載の方法を実行する、方法。
【0282】
56.前記UEにおいて、前記基地局から前記ユーザデータを受信することをさらに有する、段落55に記載の方法。
【0283】
57.ホストコンピュータを含む通信システムであって、
●ユーザ装置(UE)から基地局への送信に由来するユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを有し、
●前記UEは、無線インターフェースおよびプロセッシング回路を有し、前記UEの前記プロセッシング回路は、段落1~21のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、通信システム。
【0284】
58.前記UEをさらに有する、段落57の通信システム。
【0285】
59.前記基地局をさらに有し、前記基地局は、前記UEと通信するように構成された無線インターフェースと、前記UEから前記基地局への伝送によって搬送される前記ユーザデータを前記ホストコンピュータに転送するように構成された通信インターフェースとを有する、段落57または58に記載の通信システム。
【0286】
60.段落57~59のいずれか1つに記載の通信システムであって、
●前記ホストコンピュータの前記プロセッシング回路は、ホストアプリケーションを実行するように構成されており、
●前記UEの前記プロセッシング回路は、前記ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように構成されており、それによって前記ユーザデータを提供する、通信システム。
【0287】
61.段落57~60のいずれか1つに記載の通信システムであって、
●前記ホストコンピュータの前記プロセッシング回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによって要求データを提供するように構成され、
●前記UEの前記プロセッシング回路は、前記ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによって前記要求データに応答して前記ユーザデータを提供するように構成される、通信システム。
【0288】
62.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ装置(UE)とを有する通信システムにおいて実行される方法であって、前記方法は、前記ホストコンピュータが、前記UEから前記基地局に送信されるユーザデータを受信することと、前記UEが、段落1~21のいずれかに記載の方法を実行することと、を有する方法。
【0289】
63.前記UEにおいて、前記ユーザデータを前記基地局に提供することをさらに有する、段落62に記載の方法。
【0290】
64.段落62または63の方法であって、さらに、
●前記UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それによって、送信されるべきユーザデータを提供することと、
●前記ホストコンピュータにおいて、前記クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することと、を有する方法。
【0291】
65.段落62~64のいずれか1つに記載の方法であって、さらに、
●前記UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、
●前記UEにおいて、前記クライアントアプリケーションへの入力データを受信することと、を有し、ここで、前記入力データは、前記クライアントアプリケーションに関連するホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータにおいて提供されるものであり、
●送信される前記ユーザデータは、前記入力データに応答して前記クライアントアプリケーションによって提供される、方法。
【0292】
66.ユーザ装置(UE)から基地局への伝送に由来するユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを有するホストコンピュータを有する通信システムであって、前記基地局は、無線インターフェースおよびプロセッシング回路を有し、前記基地局の前記プロセッシング回路は、段落22~40のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、通信システム。
【0293】
67.前記基地局をさらに有する、段落66の通信システム。
【0294】
68.前記UEをさらに有し、前記UEは、前記基地局と通信するように構成される、段落66または67に記載の通信システム。
【0295】
69.段落66~68のいずれか1つに記載の通信システムであって、
●前記ホストコンピュータの前記プロセッシング回路はホストアプリケーションを実行するように構成され、
●前記UEは、前記ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成されており、それによって、前記ホストコンピュータによって受信されることになるユーザデータを提供する、通信システム。
【0296】
70.ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ装置(UE)とを有する通信システムにおいて実行される方法であって、前記方法は、
●前記ホストコンピュータは、前記基地局から、前記基地局が前記UEから受信した送信に由来するユーザデータを受信し、前記UEは、段落1から21のいずれかに記載の方法を実行する。
【0297】
71.前記基地局において、前記UEから前記ユーザデータを受信することをさらに有する、段落70に記載の方法。
【0298】
72.前記基地局において、前記ホストコンピュータへの前記受信されたユーザデータの送信を開始することをさらに有する、段落70または71に記載の方法。