(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-15
(45)【発行日】2024-03-26
(54)【発明の名称】予定管理装置、予定管理方法、プログラムおよび予定管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/109 20230101AFI20240318BHJP
G06Q 50/08 20120101ALI20240318BHJP
【FI】
G06Q10/109
G06Q50/08
(21)【出願番号】P 2023041012
(22)【出願日】2023-03-15
【審査請求日】2023-04-17
(73)【特許権者】
【識別番号】500208276
【氏名又は名称】住友セメントシステム開発株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100196058
【氏名又は名称】佐藤 彰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100206999
【氏名又は名称】萩原 綾夏
(72)【発明者】
【氏名】中村 陽一
(72)【発明者】
【氏名】石山 元人
(72)【発明者】
【氏名】植田 智亮
(72)【発明者】
【氏名】草深 裕司
(72)【発明者】
【氏名】中川 健太郎
【審査官】福田 正悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-233914(JP,A)
【文献】特開2004-302659(JP,A)
【文献】特開2004-326716(JP,A)
【文献】特開2012-043317(JP,A)
【文献】特開2018-001658(JP,A)
【文献】特開2012-027564(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生コンクリート出荷に関わる第1会社に関する第1会社情報および前記生コンクリート出荷に関わる第2会社に関する第2会社情報を管理する会社情報管理部と、
前記第1会社の第1端末装置から受信した情報に基づいて、前記第1会社の前記生コンクリート出荷に関わる第1予定に関する第1予定情報を管理する予定情報管理部と、
前記第2会社の第2端末装置から受信した情報に基づく前記生コンクリート出荷に関わる第2予定に関する第2予定情報と、前記予定情報管理部により管理される前記第1会社の前記第1予定情報に基づいて、前記第1予定と前記第2予定とについて、所定の整合性チェックを行う整合性チェック部と、
を備え
、
前記第1会社情報は、前記第1会社の取引会社の情報を含み、
前記第2会社情報は、前記第2会社の取引会社の情報を含み、
前記整合性チェック部は、前記会社情報管理部により管理される前記第1会社情報および前記第2会社情報に基づいて、前記第1会社と前記第2会社とが相互に取引会社である場合に、前記第1予定と前記第2予定とについて、前記所定の整合性チェックを行う、
予定管理装置。
【請求項2】
前記整合性チェック部は、
前記第1予定と前記第2予定とについて、所定のマッチングキーの整合性チェックを行うマッチング部と、
前記第1予定と前記第2予定とについて、前記マッチングキーが整合した場合に、所定項目の整合性チェックを行う項目チェック部と、
を備える、
請求項1に記載の予定管理装置。
【請求項3】
前記第2会社の前記第2端末装置から受信した情報に基づく前記第2予定に関する前記第2予定情報について、所定の会社別チェックを行う会社別チェック部を備え、
前記整合性チェック部は、前記会社別チェック部のチェック結果が正常である場合に、前記第1予定と前記第2予定とについて、前記所定の整合性チェックを行う、
請求項1または請求項2に記載の予定管理装置。
【請求項4】
前記整合性チェック部のチェック結果が異常である場合に、所定の警告を行う警告部を備える、
請求項1または請求項2に記載の予定管理装置。
【請求項5】
予定管理装置の会社情報管理部が、生コンクリート出荷に関わる第1会社に関する第1会社情報および前記生コンクリート出荷に関わる第2会社に関する第2会社情報を管理し、
前記予定管理装置の予定情報管理部が、前記第1会社の第1端末装置から受信した情報に基づいて、前記第1会社の前記生コンクリート出荷に関わる第1予定に関する第1予定情報を管理し、
前記予定管理装置の整合性チェック部が、前記第2会社の第2端末装置から受信した情報に基づく前記生コンクリート出荷に関わる第2予定に関する第2予定情報と、前記予定情報管理部により管理される前記第1会社の前記第1予定情報に基づいて、前記第1予定と前記第2予定とについて、所定の整合性チェックを行
い、
前記第1会社情報は、前記第1会社の取引会社の情報を含み、
前記第2会社情報は、前記第2会社の取引会社の情報を含み、
前記整合性チェック部は、前記会社情報管理部により管理される前記第1会社情報および前記第2会社情報に基づいて、前記第1会社と前記第2会社とが相互に取引会社である場合に、前記第1予定と前記第2予定とについて、前記所定の整合性チェックを行う、
予定管理方法。
【請求項6】
予定管理装置を構成するコンピューターに、
生コンクリート出荷に関わる第1会社に関する第1会社情報および前記生コンクリート出荷に関わる第2会社に関する第2会社情報を管理する会社情報管理機能と、
前記第1会社の第1端末装置から受信した情報に基づいて、前記第1会社の前記生コンクリート出荷に関わる第1予定に関する第1予定情報を管理する予定情報管理機能と、
前記第2会社の第2端末装置から受信した情報に基づく前記生コンクリート出荷に関わる第2予定に関する第2予定情報と、前記予定情報管理機能により管理される前記第1会社の前記第1予定情報に基づいて、前記第1予定と前記第2予定とについて、所定の整合性チェックを行う整合性チェック機能と、
を実現させるための
プログラムであって、
前記第1会社情報は、前記第1会社の取引会社の情報を含み、
前記第2会社情報は、前記第2会社の取引会社の情報を含み、
前記整合性チェック機能は、前記会社情報管理機能により管理される前記第1会社情報および前記第2会社情報に基づいて、前記第1会社と前記第2会社とが相互に取引会社である場合に、前記第1予定と前記第2予定とについて、前記所定の整合性チェックを行う、
プログラム。
【請求項7】
生コンクリート出荷に関わる第1会社の第1端末装置と、前記生コンクリート出荷に関わる第2会社の第2端末装置と、予定管理装置と、を有する予定管理システムであって、
前記予定管理装置は、
前記第1会社に関する第1会社情報および前記第2会社に関する第2会社情報を管理する会社情報管理部と、
前記第1会社の前記第1端末装置から受信した情報に基づいて、前記第1会社の前記生コンクリート出荷に関わる第1予定に関する第1予定情報を管理する予定情報管理部と、
前記第2会社の前記第2端末装置から受信した情報に基づく前記生コンクリート出荷に関わる第2予定に関する第2予定情報と、前記予定情報管理部により管理される前記第1会社の前記第1予定情報に基づいて、前記第1予定と前記第2予定とについて、所定の整合性チェックを行う整合性チェック部と、
を備え
、
前記第1会社情報は、前記第1会社の取引会社の情報を含み、
前記第2会社情報は、前記第2会社の取引会社の情報を含み、
前記整合性チェック部は、前記会社情報管理部により管理される前記第1会社情報および前記第2会社情報に基づいて、前記第1会社と前記第2会社とが相互に取引会社である場合に、前記第1予定と前記第2予定とについて、前記所定の整合性チェックを行う、
予定管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、予定管理装置、予定管理方法、プログラムおよび予定管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
販売店、生コンクリート工場、施工業者などのそれぞれの会社の担当者が電話などにより、生コンクリートの出荷に関する予定を決めることが行われていた。
そして、それぞれの会社の担当者が、別々に、それぞれの予定を管理することが行われていた。
このため、会社間で予定が相違することが発生する場合があった。そして、それぞれの会社ごとに別々にそれぞれの予定を管理していたため、そのような相違に気付かないまま長時間が経過してしまうことがあり、出荷後に当該相違に気が付く場合もあった。
【0003】
特許文献1に記載されたシステムでは、生コンクリートの発注者と製造者と現場の各々の作業の確認と現状の把握をして生コンクリートの誤納を防ぐことが図られている。当該システムでは、計画に関与する関係者で生コンクリートを中心としたデータ(フォーマット)を共有可能にしている。また、当該システムでは、例えば、納入書に印刷された二次元コードを現場で読み取って、配合の間違いの有無をチェックすることが行われている(特許文献1の要約、段落0001、段落0053、段落0056、段落0057、
図6など参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来では、それぞれの会社ごとの予定の秘匿性を確保しつつ会社間の予定の相違を見付けることが難しかった。
【0006】
本開示は、このような事情を考慮してなされたもので、それぞれの会社ごとの予定の秘匿性を確保しつつ、会社間の予定の相違を抑制することができる予定管理装置、予定管理方法、プログラムおよび予定管理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、生コンクリート出荷に関わる第1会社に関する第1会社情報および前記生コンクリート出荷に関わる第2会社に関する第2会社情報を管理する会社情報管理部と、前記第1会社の第1端末装置から受信した情報に基づいて、前記第1会社の前記生コンクリート出荷に関わる第1予定に関する第1予定情報を管理する予定情報管理部と、前記第2会社の第2端末装置から受信した情報に基づく前記生コンクリート出荷に関わる第2予定に関する第2予定情報と、前記予定情報管理部により管理される前記第1会社の前記第1予定情報に基づいて、前記第1予定と前記第2予定とについて、所定の整合性チェックを行う整合性チェック部と、を備え、前記第1会社情報は、前記第1会社の取引会社の情報を含み、前記第2会社情報は、前記第2会社の取引会社の情報を含み、前記整合性チェック部は、前記会社情報管理部により管理される前記第1会社情報および前記第2会社情報に基づいて、前記第1会社と前記第2会社とが相互に取引会社である場合に、前記第1予定と前記第2予定とについて、前記所定の整合性チェックを行う、予定管理装置である。
【0008】
本開示の一態様は、予定管理装置の会社情報管理部が、生コンクリート出荷に関わる第1会社に関する第1会社情報および前記生コンクリート出荷に関わる第2会社に関する第2会社情報を管理し、前記予定管理装置の予定情報管理部が、前記第1会社の第1端末装置から受信した情報に基づいて、前記第1会社の前記生コンクリート出荷に関わる第1予定に関する第1予定情報を管理し、前記予定管理装置の整合性チェック部が、前記第2会社の第2端末装置から受信した情報に基づく前記生コンクリート出荷に関わる第2予定に関する第2予定情報と、前記予定情報管理部により管理される前記第1会社の前記第1予定情報に基づいて、前記第1予定と前記第2予定とについて、所定の整合性チェックを行い、前記第1会社情報は、前記第1会社の取引会社の情報を含み、前記第2会社情報は、前記第2会社の取引会社の情報を含み、前記整合性チェック部は、前記会社情報管理部により管理される前記第1会社情報および前記第2会社情報に基づいて、前記第1会社と前記第2会社とが相互に取引会社である場合に、前記第1予定と前記第2予定とについて、前記所定の整合性チェックを行う、予定管理方法である。
【0009】
本開示の一態様は、予定管理装置を構成するコンピューターに、生コンクリート出荷に関わる第1会社に関する第1会社情報および前記生コンクリート出荷に関わる第2会社に関する第2会社情報を管理する会社情報管理機能と、前記第1会社の第1端末装置から受信した情報に基づいて、前記第1会社の前記生コンクリート出荷に関わる第1予定に関する第1予定情報を管理する予定情報管理機能と、前記第2会社の第2端末装置から受信した情報に基づく前記生コンクリート出荷に関わる第2予定に関する第2予定情報と、前記予定情報管理機能により管理される前記第1会社の前記第1予定情報に基づいて、前記第1予定と前記第2予定とについて、所定の整合性チェックを行う整合性チェック機能と、を実現させるためのプログラムであって、前記第1会社情報は、前記第1会社の取引会社の情報を含み、前記第2会社情報は、前記第2会社の取引会社の情報を含み、前記整合性チェック機能は、前記会社情報管理機能により管理される前記第1会社情報および前記第2会社情報に基づいて、前記第1会社と前記第2会社とが相互に取引会社である場合に、前記第1予定と前記第2予定とについて、前記所定の整合性チェックを行う、プログラムである。
【0010】
本開示の一態様は、生コンクリート出荷に関わる第1会社の第1端末装置と、前記生コンクリート出荷に関わる第2会社の第2端末装置と、予定管理装置と、を有する予定管理システムであって、前記予定管理装置は、前記第1会社に関する第1会社情報および前記第2会社に関する第2会社情報を管理する会社情報管理部と、前記第1会社の前記第1端末装置から受信した情報に基づいて、前記第1会社の前記生コンクリート出荷に関わる第1予定に関する第1予定情報を管理する予定情報管理部と、前記第2会社の前記第2端末装置から受信した情報に基づく前記生コンクリート出荷に関わる第2予定に関する第2予定情報と、前記予定情報管理部により管理される前記第1会社の前記第1予定情報に基づいて、前記第1予定と前記第2予定とについて、所定の整合性チェックを行う整合性チェック部と、を備え、前記第1会社情報は、前記第1会社の取引会社の情報を含み、前記第2会社情報は、前記第2会社の取引会社の情報を含み、前記整合性チェック部は、前記会社情報管理部により管理される前記第1会社情報および前記第2会社情報に基づいて、前記第1会社と前記第2会社とが相互に取引会社である場合に、前記第1予定と前記第2予定とについて、前記所定の整合性チェックを行う、予定管理システムである。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、予定管理装置、予定管理方法、プログラムおよび予定管理システムにおいて、それぞれの会社ごとの予定の秘匿性を確保しつつ、会社間の予定の相違を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施形態に係る予定管理システムの概略的な構成例を示す図である。
【
図2】実施形態に係る予定管理装置の概略的な構成例を示す図である。
【
図3】実施形態に係る会社情報の概略的な一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る予定情報の概略的な一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係る予定管理システムにおける情報処理の概略を模式的に示す図である。
【
図6】実施形態に係る予定管理システムにおいて行われる会社の新規登録の処理の手順の一例を示す図である。
【
図7】実施形態に係る予定管理システムにおいて行われる予定の登録の処理の手順の一例を示す図である。
【
図8】実施形態に係る予定管理システムにおいて行われる整合性チェックの処理の手順の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本開示の実施形態について説明する。
【0014】
[予定管理システム]
図1は、実施形態に係る予定管理システム1の概略的な構成例を示す図である。
本実施形態では、予定管理システム1は、生コンクリートの出荷(本実施形態では、デリバリー)に関わる予定を管理する。
なお、本実施形態では、出荷予定の管理に着目して説明するが、予定管理システム1は他の事項を管理するシステムと一体化されていてもよい。
【0015】
予定管理システム1は、製造された生コンクリートを販売する販売店の担当者(販売店担当者A1)により操作される端末装置A11と、生コンクリートを製造する工場の担当者(工場担当者B1)により操作される端末装置B11と、現場で生コンクリートを使用する施工業者の担当者(施工担当者C1)により操作される端末装置C11と、クラウドのサーバー装置である予定管理装置D11と、これらの装置の通信を媒介するネットワーク11と、を備える。
本実施形態では、それぞれの端末装置(端末装置A11、端末装置B11、端末装置C11)は、サーバー装置(予定管理装置D11)から見てクライアントとみなされてもよい。
【0016】
ここで、本実施形態では、説明を簡易化するために、端末装置A11、端末装置B11および端末装置C11が、共通のネットワーク11を介して予定管理装置D11と通信を行う場合を示すが、それぞれの通信は異なる回線を用いて行われてもよい。
当該回線としては、特に限定はなく、携帯電話システムの回線、または、インターネットの回線などが用いられてもよい。
また、それぞれの通信は、有線の通信であってもよく、あるいは、無線の通信であってもよい。
なお、ネットワーク11は予定管理システム1の外部にあると捉えられてもよく、つまり、予定管理システム1にネットワーク11が含まれないと捉えられてもよい。
また、本実施形態では、予定管理装置D11がクラウドの装置である場合を説明するが、必ずしもこのような構成が用いられなくてもよい。
【0017】
<販売店担当者の端末装置>
販売店担当者A1の端末装置A11は、情報を入力する入力部A31と、情報を出力する出力部A32と、情報を通信する通信部A33と、情報を記憶する記憶部A34と、各種の制御を行う制御部A35と、を備える。
なお、このような端末装置A11の構成例は説明のための概略であり、他の構成が用いられてもよい。
【0018】
<工場担当者の端末装置>
工場担当者B1の端末装置B11は、情報を入力する入力部B31と、情報を出力する出力部B32と、情報を通信する通信部B33と、情報を記憶する記憶部B34と、各種の制御を行う制御部B35と、を備える。
なお、このような端末装置B11の構成例は説明のための概略であり、他の構成が用いられてもよい。
【0019】
<施工担当者の端末装置>
施工担当者C1の端末装置C11は、情報を入力する入力部C31と、情報を出力する出力部C32と、情報を通信する通信部C33と、情報を記憶する記憶部C34と、各種の制御を行う制御部C35と、を備える。
なお、このような端末装置C11の構成例は説明のための概略であり、他の構成が用いられてもよい。
【0020】
<それぞれの端末装置>
端末装置A11、端末装置B11および端末装置C11は、それぞれ、任意の装置であってもよく、例えば、スマートフォン、タブレット、デスクトップ型のコンピューターまたはノート型のコンピューターなどであってもよい。
また、端末装置A11、端末装置B11および端末装置C11は、それぞれ、汎用の機能によって本実施形態における処理を行ってもよく、あるいは、専用の機能によって本実施形態に係る処理を行ってもよい。汎用の機能は汎用のアプリケーションによって実現されてもよく、専用の機能は専用のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0021】
一例として、販売店担当者A1の端末装置A11は、生コンクリートをデリバリーするための専用のアプリケーションを備えていてもよく、当該アプリケーションのなかに本実施形態に係る処理を行う機能が組み込まれていてもよい。このような専用のアプリケーションとして、例えば、既存のアプリケーションが利用されてもよい。
一例として、工場担当者B1の端末装置B11は、生コンクリートの出荷を管理するための専用のアプリケーションを備えていてもよく、当該アプリケーションのなかに本実施形態に係る処理を行う機能が組み込まれていてもよい。このような専用のアプリケーションとして、例えば、既存のアプリケーションが利用されてもよい。
一例として、施工担当者C1の端末装置C11は、汎用のブラウザーの機能によって本実施形態に係る処理を行ってもよい。
【0022】
<予定管理装置>
図2は、実施形態に係る予定管理装置D11の概略的な構成例を示す図である。
予定管理装置D11は、例えば、コンピューターを用いて構成されている。
なお、
図2に示される予定管理装置D11の構成例は説明のための概略であり、他の構成が用いられてもよい。
【0023】
予定管理装置D11は、情報を入力する入力部D31と、情報を出力する出力部D32と、情報を通信する通信部D33と、情報を記憶する記憶部D34と、各種の制御を行う制御部D35と、を備える。
本実施形態では、記憶部D34には、販売店の予定情報A1111、工場の予定情報B1111、施工業者の予定情報C1111、および、会社情報G1などが記憶される。
【0024】
制御部D35は、会社情報管理部D111と、予定情報管理部D112と、チェック部D113と、警告部D114と、を備える。
チェック部D113は、会社別チェック部D131と、整合性チェック部G132と、を備える。
整合性チェック部D132は、マッチング部D151と、項目チェック部D152と、を備える。
【0025】
会社情報管理部D111は、会社に関する情報(会社情報)の管理を行う。会社情報管理部D111は、例えば、会社情報の登録、変更、消去などの処理を行う。
本実施形態では、会社情報としては、例えば、自己の会社(自社)の情報、および、自社と他の会社(他社)との関係の情報を含む。
【0026】
予定情報管理部D112と、生コンクリートの出荷に関する予定の情報(予定情報)の管理を行う。予定情報管理部D112は、例えば、予定情報の登録、変更、消去などの処理を行う。
本実施形態では、予定情報としては、例えば、それぞれの会社(本実施形態では、販売店、工場、施工業者)ごとの予定情報があり、さらに、それぞれの会社ごとに、異なる作業の予定情報があり得る。
ここで、異なる作業としては、例えば、現場が異なる作業、または、現場は同じであるが日程が異なる作業がある。
【0027】
チェック部D113は、予定に関する各種のチェックを行う。
会社別チェック部D131は、会社別に、予定(例えば、複数の予定)のチェックを行う。
ここで、会社別チェック部D131は、あらかじめ定められた判定の仕方に基づいて、当該チェックの結果として、正常である(問題が無い)場合と、正常でない(問題がある)場合と、を判定する。
【0028】
整合性チェック部G132は、異なる2個の会社の予定の整合性のチェックを行う。
本実施形態では、整合性チェック部G132は、例えば、マッチング部D151の機能および項目チェック部D152の機能を用いて、異なる2個の会社の予定の整合性のチェックを行う。
【0029】
マッチング部D151は、所定のマッチングキーについて、異なる2個の会社の予定の間で一致するか否かのチェック(マッチング)を行う。
ここで、マッチング部D151は、あらかじめ定められた判定の仕方に基づいて、当該チェックの結果として、正常である(問題が無い)場合と、正常でない(問題がある)場合と、を判定する。本実施形態では、マッチングキーが一致する場合は正常であるとみなし、マッチングキーが一致しない場合は正常でないとみなす。
【0030】
項目チェック部D152は、所定の項目(所定項目)について、異なる2個の会社の予定の間で一致するか否かのチェックを行う。
ここで、項目チェック部D152は、あらかじめ定められた判定の仕方に基づいて、当該チェックの結果として、正常である(問題が無い)場合と、正常でない(問題がある)場合と、を判定する。本実施形態では、所定項目が一致する場合は正常であるとみなし、所定項目が一致しない場合は正常でないとみなす。
【0031】
ここで、本実施形態では、説明の便宜上、2個の予定の整合性のチェックが行われる場合を示すが、他の例として、3個以上の予定の整合性のチェックがまとめて行われる場合があってもよい。
【0032】
警告部D114は、所定の警告を行う。
本実施形態では、警告部D114は、例えば、各種のチェックでエラーが発生した場合に、当該エラーに関する警告を行う。
ここで、警告部D114による警告は、必ずしもすべてのエラーについて行われなくてもよく、例えば、警告を行うか否かを規定する条件が設定されてもよい。
【0033】
なお、本実施形態では、予定管理装置D11が1個の装置として構成される場合を示すが、予定管理装置D11は複数の装置を組み合わせて構成されてもよい。
【0034】
<会社情報>
図3は、実施形態に係る会社情報G1の概略的な一例を示す図である。
会社情報G1は、会社IDと、取引先IDと、を対応付けて格納する。
会社IDは、本実施形態に係る予定管理システム1(予定管理装置D11)に登録されている会社を識別する情報である。
それぞれの会社IDに対応付けられた取引先IDは、当該会社IDの会社に対して取引先である他社を識別する情報である。
本実施形態では、それぞれの会社が、自社(当該会社)の取引先である他社を指定することで、取引先が設定される。
【0035】
図3の例では、会社IDが「001」、「002」、「003」などの複数の会社が登録されている。
ここで、本実施形態に係る予定管理システム1(予定管理装置D11)に登録される会社としては、様々な会社であってもよく、例えば、販売店、生コンクリートの工場、施工業者、圧送業者(ポンプの業者)、代行試験業者などの会社のうちの2以上であってもよい。
また、例えば、業種(販売店、工場、施工業者などの業種)が同じである会社が複数種類登録されてもよい。
【0036】
図3の例では、例えば、会社IDが「001」である会社は、会社IDが「002」である会社、および、会社IDが「003」である会社を、それぞれ、取引先として設定している。
同様に、
図3の例では、例えば、会社IDが「002」である会社は、会社IDが「001」である会社、および、会社IDが「004」である会社を、それぞれ、取引先として設定している。
これらにより、会社IDが「001」である会社と、会社IDが「002」である会社とは、相互に取引先(取引会社)として設定されている。
なお、本実施形態では、一方の会社が他方の会社を取引先として設定しているが、当該他方の会社が当該一方の会社を取引先として設定していない場合もあり得る。
【0037】
<予定情報>
図4は、実施形態に係る予定情報2111の概略的な一例を示す図である。
ここで、予定情報2111は、
図1に示される予定情報A1111、予定情報B1111、および予定情報C1111について、まとめて例示するものである。
【0038】
予定情報2111は、会社IDと、マッチングキーと、所定項目を含む。
予定情報2111の会社IDは、その予定情報2111の予定を有している会社の会社IDである。
【0039】
<マッチングキー>
本実施形態では、マッチングキーが一致している2個の予定が、同じ作業の予定であるとみなす。
マッチングキーとしては、様々な情報が用いられてもよく、例えば、現場、販売店、工場、施工業者などのうちの1以上に関する情報が用いられてもよい。
本実施形態では、マッチングキーとして、現場の名称(現場名)が用いられる場合を示す。
【0040】
なお、ある会社のマッチングキーに対して、当該会社の取引先である他社の予定のなかに、当該マッチングキーに対応する予定が無い場合には、例えば、対応する予定が予定管理装置D11に登録されていない、または、対応する予定が予定管理装置D11に登録されているが誤ったマッチングキーが設定されている、とみなされる。
【0041】
<所定項目>
本実施形態では、マッチングキーが一致する2個の予定について、所定項目の情報が一致した場合に、これら2個の予定の整合性があるとみなす。
所定項目としては、様々な情報が用いられてもよく、例えば、日付、時刻、配合(呼び方、混和剤有無)、数量などのうちの1以上に関する情報が用いられてもよい。
【0042】
ここで、例えば、工場が生コンクリートの現着時刻を予定に登録している場合には、その時刻が他社の予定と一致するか否かのチェックが行われる。
また、例えば、工場が生コンクリートの製造開始時刻を予定に登録している場合には、[-90分≦(生コンクリートの工場側時刻)-(販売店側時刻)≦0分]が満たされるか否かのチェックが行われる。
【0043】
なお、マッチングキーが一致する2個の予定について、所定項目が一致しない場合には、例えば、一方の予定に誤りがあるとみなされる。
このような誤りは、例えば、設定時から誤っている場合、あるいは、設定時は正しかったがその後に変更されて誤りになった場合があり得る。
【0044】
<予定の登録>
本実施形態では、それぞれの会社は、自社(当該会社)におけるすべての予定の情報を予定管理装置D11に登録してもよく、あるいは、自社(当該会社)における一部の予定の情報を予定管理装置D11に登録してもよい。
つまり、それぞれの会社が予定管理装置D11に登録(例えば、アップロード)する予定情報の範囲は、例えば、それぞれの会社の担当者の意思、または、それぞれの会社が使用している専用のアプリケーションの機能に依存してもよい。
【0045】
<予定の登録の制限>
本実施形態では、予定情報管理部D112は、予定の登録に制限を掛けてもよい。
当該制限としては、様々な制限が用いられてもよく、例えば、1個の会社によって登録される予定の数が閾値を超えないようにする制限が用いられてもよい。
当該閾値としては、例えば、すべての会社に共通の値であってもよく、あるいは、会社ごとに異なり得る値であってもよい。
【0046】
本実施形態では、会社別チェック(社内チェック)において、1個の会社(自社)について登録されている予定の数(件数)を検出し、その数が閾値と一致している場合には、次の予定の登録を受け付けないという制限が行われてもよい。
また、このような登録数の上限値(閾値)を用いた制限に限られず、他の所定の異常(問題)が発生した場合に予定の登録を制限することが行われてもよい。
【0047】
例えば、会社別チェック(社内チェック)において、1個の会社(自社)について登録されている予定を参照して所定の判定(判断)を行い、その結果、異常があると判定された場合に、処理を中断してエラーを返すことが行われてもよい。
このように閾値などを用いた登録の制限を行うことで、例えば、架空の予定が登録される可能性をチェックし、他社の予定を類推するような企み(例えば、多数の予定を登録する企み)を防止することが可能であり、これにより、セキュリティの確保が図られる。
【0048】
<予定の消去>
本実施形態では、予定情報管理部D112は、登録された予定情報を、所定のタイミングで、消去(削除)してもよい。
例えば、予定情報管理部D112は、登録された予定情報を、その登録時から所定期間(一定期間)が経過したタイミングでシステム上(本実施形態では、記憶部D34)から消去してもよい。
このような予定の消去により、予定情報が漏洩したときの影響を小さくすることができる。
【0049】
<整合性チェックの相手会社>
本実施形態では、現場名のマッチング処理は、相互に取引先として選択(設定)されている会社同士の予定で行われる。
これにより、例えば、架空の予定をマッチングさせることで他社の予定を類推するような企みを抑制(例えば、防止)することができる。
【0050】
<予定の隠蔽>
予定情報管理部D112は、それぞれの会社について登録されている予定情報を、基本的には、他の会社(当該他の会社の端末装置)に提供しないように隠蔽する。これにより、基本的には、それぞれの会社の担当者は、他の会社の予定情報を知ることができない。
ただし、予定情報管理部D112は、それぞれの会社について登録されている予定情報のうちの一部または全部を、他の会社(当該他の会社の端末装置)に提供する場合があってもよい。
【0051】
例えば、2個の予定がマッチングで一致した場合には、これら2個の予定のそれぞれの会社は、相手の会社の予定情報の一部を知ること、または、当該予定情報の一部を推測すること、が可能であることがある。
また、例えば、2個の予定の所定項目が一致した場合には、これら2個の予定のそれぞれの会社は、相手の会社の予定情報の一部を知ること、または、当該予定情報の一部を推測すること、が可能であることがある。
【0052】
また、例えば、2個の予定がマッチングで一致しないときに、警告が行われる場合には、警告の内容を受けた会社は、相手の会社の予定情報の一部を知ること、または、当該予定情報の一部を推測すること、が可能であることがある。
また、例えば、2個の予定の所定項目が一致しないときに、警告が行われる場合には、警告の内容を受けた会社は、相手の会社の予定情報の一部を知ること、または、当該予定情報の一部を推測すること、が可能であることがある。
【0053】
また、本実施形態では、それぞれの会社は、予定管理システム1(予定管理装置D11)に登録されている会社のなかから取引先を設定するため、予定管理システム1(予定管理装置D11)に登録されている会社を知ることが可能である。
【0054】
<警告>
警告の態様としては、様々な態様が用いられてもよい。
例えば、警告の内容としては、開示範囲と隠蔽範囲を考慮して、任意に設定されてもよい。
また、2個の会社間の予定の比較結果に関する警告は、例えば、これら2個の会社の両方に対して行われてもよく、あるいは、一方のみの会社に対して行われてもよい。
また、2個の会社間の予定の比較結果に関する警告がこれら2個の会社に対して行われる場合に、例えば、これら2個の会社に対する警告の内容は、同じであってもよく、または、異なってもよい。例えば、一方の会社に対する開示範囲(または、隠蔽範囲)と、他方の会社に対する開示範囲(または、隠蔽範囲)とが、同じであってもよく、あるいは、異なってもよい。
【0055】
[予定管理システムにおける情報処理の概略]
図5は、実施形態に係る予定管理システム1における情報処理の概略を模式的に示す図である。
図5には、予定管理システム1により行われる情報処理の概略を模式的に示してある。
なお、
図5の例では、ネットワーク11の図示を省略している。
【0056】
販売店の販売店担当者A1が端末装置A11を操作することで、端末装置A11が販売店に関する情報(自社の会社の情報)および取引先の情報を予定管理装置D11に登録する。
また、工場の工場担当者B1が端末装置B11を操作することで、端末装置B11が工場に関する情報(自社の会社の情報)および取引先の情報を予定管理装置D11に登録する。
また、施工業者の施工担当者C1が端末装置C11を操作することで、端末装置C11が施工業者に関する情報(自社の会社の情報)および取引先の情報を予定管理装置D11に登録する。
予定管理装置D11では、会社情報管理部D11がこれらの情報(会社情報G1)を記憶部D34に記憶して管理する。
【0057】
販売店の販売店担当者A1が端末装置A11を操作することで、端末装置A11が販売店の予定情報A1111を予定管理装置D11に登録する。
また、工場の工場担当者B1が端末装置B11を操作することで、端末装置B11が工場の予定情報B1111を予定管理装置D11に登録する。
また、施工業者の施工担当者C1が端末装置C11を操作することで、端末装置C11が施工業者の予定情報C1111を予定管理装置D11に登録する。
予定管理装置D11では、予定情報管理部D112がこれらの予定情報を記憶部D34に記憶して管理する。
【0058】
ここで、予定管理装置D11では、会社別チェック部D131が、登録が要求された予定について、会社別のチェックを行ってもよい。
この場合、予定情報管理部D112は、会社別のチェックにより正常である(問題が無い)と判定された予定の情報を登録し、会社別のチェックにより正常でない(問題がある)と判定された予定の情報の登録を拒否する。
【0059】
予定管理装置D11では、整合性チェック部D132は、販売店の予定情報A1111と、工場の予定情報B1111と、施工業者の予定情報C1111について、整合性チェックを行う。
本実施形態では、マッチング部D151は、販売店の予定情報A1111と、工場の予定情報B1111と、施工業者の予定情報C1111について、マッチングキーの整合性のチェック(マッチングのチェック)を行う。
また、項目チェック部D152は、販売店の予定情報A1111と、工場の予定情報B1111と、施工業者の予定情報C1111について、所定項目の整合性のチェック(一致のチェック)を行う。
【0060】
この結果、整合性が合わない場合に、予定管理装置D11では、警告部D114は、必要に応じて、販売店担当者A1の端末装置A11に対する警告、工場担当者B1の端末装置B11に対する警告、施工担当者C1の端末装置C11に対する警告を行う。
【0061】
予定管理装置D11は、販売店の予定情報A1111、工場の予定情報B1111、および、施工業者の予定情報C1111における少なくとも一部の情報を他者に対して隠蔽してもよい。
本実施形態では、予定管理装置D11は、例えば、販売店の予定情報A1111のうちの少なくとも一部を、工場担当者B1の端末装置B11および施工担当者C1の端末装置C11に対して提供しないように制御する。
また、本実施形態では、予定管理装置D11は、例えば、工場の予定情報B1111のうちの少なくとも一部を、販売店担当者A1の端末装置A11および施工担当者C1の端末装置C11に対して提供しないように制御する。
また、本実施形態では、予定管理装置D11は、例えば、施工業者の予定情報C1111のうちの少なくとも一部を、販売店担当者A1の端末装置A11および工場担当者B1の端末装置B11に対して提供しないように制御する。
【0062】
[システムにおいて行われる処理の具体例]
<会社の新規登録の処理>
図6は、実施形態に係る予定管理システム1において行われる会社の新規登録の処理の手順の一例を示す図である。
【0063】
本例では、販売店が新規登録する場合を説明する。
なお、工場が新規登録する場合、および、施工業者が新規登録する場合についても、同様である。
【0064】
(ステップS1)
予定管理装置D11では、会社情報管理部D111は、会社の新規登録の受け付けを行う。本実施形態では、当該受け付けは、予定管理装置D11により提供される所定のWEBページにより行われてもよい。
販売店担当者A1が端末装置A11を操作することで、予定管理装置D11に対して新規会社の登録の処理を行う。
予定管理装置D11では、会社情報管理部D111は、端末装置A11と情報をやり取りすることで、販売店の新規登録の受け付けの処理を行う。
【0065】
(ステップS2)
販売店担当者A1が端末装置A11を操作することで、予定管理装置D11に対して取引会社(取引先)の設定の処理を行う。
予定管理装置D11では、会社情報管理部D111は、端末装置A11と情報をやり取りすることで、販売店に関する取引会社を設定する処理を行う。
【0066】
本実施形態では、会社情報管理部D111は、販売店担当者A1の端末装置A11に対して、既に登録されている会社(他の会社)の一覧を提供し、そのなかから、取引先とする会社を選択することを可能にする。販売店担当者A1は、当該一覧を見て、取引先とする会社を選択することが可能である。
なお、取引先を設定する手法としては、他の手法が用いられてもよい。
【0067】
(ステップS3)
予定管理装置D11では、販売店について、新規に予定の管理を開始する。
そして、本フローの処理は終了する。
【0068】
<予定の登録の処理>
図7は、実施形態に係る予定管理システム1において行われる予定の登録の処理の手順の一例を示す図である。
【0069】
本例では、販売店が新規の予定を登録する場合を説明する。
なお、工場が新規の予定を登録する場合、および、施工業者が新規の予定を登録する場合についても、同様である。
【0070】
(ステップS21)
予定管理装置D11は、予定情報管理部D112は、新規の予定登録の受け付けを行う。本実施形態では、当該受け付けは、予定管理装置D11により提供される所定のWEBページにより行われてもよい。
販売店担当者A1が端末装置A11を操作することで、予定管理装置D11に対して新規の予定の登録の処理を行う。
予定管理装置D11では、予定情報管理部D112は、端末装置A11と情報をやり取りすることで、販売店について、新規の予定の登録の受け付け処理を行う。
本例では、端末装置A11は、予定管理装置D11に対して、登録を希望する新規の予定を送信(アップロード)する。
【0071】
(ステップS22)
予定管理装置D11では、会社別チェック部D131は、登録を希望する新規の予定について、会社別に所定のチェック(会社別チェック)を行う。
なお、会社別チェック部D131の機能は、例えば、予定情報管理部D112により起動されてもよい。
また、他の例として、会社別チェック部D131の機能は、例えば、予定情報管理部D112の機能に含められてもよい。
【0072】
(ステップS23)
予定管理装置D11では、会社別チェックの結果が正常である(問題が無い)場合(ステップS23:YES)、ステップS24の処理へ移行する。
一方、予定管理装置D11は、会社別チェックの結果が正常ではない(問題がある)場合(ステップS23:NO)、ステップS25の処理へ移行する。
【0073】
(ステップS24)
予定管理装置D11では、予定情報管理部D112は、会社別チェックの結果が正常であった予定を正式に登録して、当該予定(登録された予定)について、整合性チェックを開始する。つまり、予定管理装置D11は、新規に登録される予定を、整合性チェックの対象に追加する。
そして、本フローの処理は終了する。
【0074】
(ステップS25)
予定管理装置D11では、予定情報管理部D112は、会社別チェックが正常ではなかった予定については、登録せずに登録処理を中止して、端末装置A11に対してエラーを出力する。
そして、本フローの処理は終了する。
【0075】
<予定整合性チェックの処理>
図8は、実施形態に係る予定管理システム1において行われる整合性チェックの処理の手順の一例を示す図である。
【0076】
本例では、販売店の予定(本例において、説明の便宜上、予定P1と呼ぶ。)と工場の予定(本例において、説明の便宜上、予定Q1と呼ぶ。)との間で整合性チェックが行われる場合を示す。
なお、販売店の予定と施工業者の予定との間で整合性チェックが行われる場合、および、工場の予定と施工業者の予定との間で整合性チェックが行われる場合についても、同様である。
【0077】
(ステップS41)
予定管理装置D11では、整合性チェック部D132は、比較する2個の予定を選択する。
整合性チェック部D132は、互いに比較する2個の予定について、一方の予定P1の会社と他方の予定Q1の会社とが相互に取引会社(取引先)として登録(選択)されているか否かを判定する。
この判定の結果、整合性チェック部D132は、互いに比較する2個の予定について、両者の会社が相互に取引会社として登録(選択)されていると判定した場合(ステップS41:YES)、ステップS42の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、整合性チェック部D132は、互いに比較する2個の予定について、両者の会社が相互に取引会社として登録(選択)されていないと判定した場合(ステップS41:NO)、ステップS51の処理へ移行する。
【0078】
(ステップS42)
予定管理装置D11では、マッチング部D151は、互いに比較する2個の予定(相互に取引会社である2個の予定)について、一方の予定P1のマッチングキー(本実施形態では、現場名)と他方の予定Q1のマッチングキー(本実施形態では、現場名)とがマッチング(整合)するか否かを判定する。
この判定の結果、マッチング部D151は、互いに比較する2個の予定について、両者の現場名がマッチングすると判定した場合(ステップS42:YES)、ステップS43の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、マッチング部D151は、互いに比較する2個の予定について、両者の現場名がマッチングしないと判定した場合(ステップS42:NO)、ステップS52の処理へ移行する。
【0079】
(ステップS43)
予定管理装置D11では、項目チェック部D152は、互いに比較する2個の予定(マッチングキーが一致した相互に取引会社である2個の予定)について、一方の予定P1の所定項目と他方の予定Q1の所定項目とが一致(整合)するか否かを判定する。
この判定の結果、項目チェック部D152は、互いに比較する2個の予定について、両者の所定項目が一致すると判定した場合(ステップS43:YES)、ステップS44の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、項目チェック部D152は、互いに比較する2個の予定について、両者の所定項目が一致しないと判定した場合(ステップS43:NO)、ステップS53の処理へ移行する。
【0080】
(ステップS44)
予定管理装置D11では、整合性チェック部D132は、2個の予定について整合性があると判定する。
そして、本フローの処理は終了する。
【0081】
(ステップS51)
予定管理装置D11では、整合性チェック部D132は、比較した2個の予定について、取引会社が異なるという点で不整合であると判定する。
そして、ステップS54の処理へ移行する。
【0082】
(ステップS52)
予定管理装置D11では、マッチング部D151は、比較した2個の予定について、現場名が異なるという点で不整合であると判定する。
そして、ステップS54の処理へ移行する。
【0083】
(ステップS53)
予定管理装置D11では、項目チェック部D152は、比較した2個の予定について、所定項目が異なるという点で不整合であると判定する。
そして、ステップS55の処理へ移行する。
【0084】
(ステップS54)
予定管理装置D11では、整合性チェック部D132は、本フローの処理を終了するか否かを判定する。
この結果、整合性チェック部D132は、本フローの処理を終了すると判定した場合(ステップS54:YES)、ステップS55の処理へ移行する。
一方、この結果、整合性チェック部D132は、本フローの処理を終了しないと判定した場合(ステップS54:NO)、ステップS41の処理へ移行する。この場合、予定管理装置D11は、例えば、注目している1個の予定(例えば、予定P1)と、本フローにおいてまだ比較していない他社の予定とについて、再びステップS41以降の処理を行う。
【0085】
ここで、整合性チェック部D132は、例えば、本フローにおいて比較すべきすべての組み合わせの2個の予定の比較が完了したと判定した場合に、本フローの処理を終了する。
一方、整合性チェック部D132は、例えば、本フローにおいて比較すべき他の組み合わせの2個の予定の比較がまだ完了していないと判定した場合に、ステップS41の処理へ戻って、本フローの処理を継続する。
【0086】
(ステップS55)
予定管理装置D11では、制御部D35(本実施形態では、警告部D114)は、警告を行うか否かを判定する。
この結果、制御部D35(本実施形態では、警告部D114)は、警告を行うと判定した場合(ステップS55:YES)、ステップS56の処理へ移行する。
一方、この結果、制御部D35(本実施形態では、警告部D114)は、警告を行わないと判定した場合(ステップS55:NO)、本フローの処理を終了する。
【0087】
(ステップS56)
予定管理装置D11では、警告部D114は、警告を行う。
そして、本フローの処理は終了する。
【0088】
ここで、警告としては、様々な警告内容の警告が行われてもよい。
例えば、警告内容として、予定P1の会社に対して、比較した他社の予定Q1の会社が相互に取引会社となっていないという内容が用いられてもよい。警告内容の具体例として「取引先〇〇は相互に取引先として選択されていません。」などの情報がある。ここで、「〇〇」は取引先を識別する任意の情報である。
【0089】
例えば、警告内容として、予定P1の会社に対して、比較した他社の予定Q1の会社が相互に取引会社となっているが、マッチングキーが一致しないという内容が用いられてもよい。警告内容の具体例として「現場△△が取引先〇〇で予定されていません。」などの情報がある。ここで、「△△」は現場を識別する任意の情報である。
他の例として、警告内容として、比較した他社の予定Q1の会社に対して、予定P1の会社が相互に取引会社となっているが、マッチングキーが一致しないという内容が用いられてもよい。警告内容の具体例として「現場××が自社で予定されていません。」などの情報がある。ここで、「××」は現場を識別する任意の情報である。
【0090】
例えば、警告内容として、予定P1の会社に対して、比較した他社の予定Q1の会社が相互に取引会社となっていてマッチングキーが一致するが、所定項目が一致しないという内容が用いられてもよい。警告内容の具体例として「現場□□の項目αが一致しません。取引先βでは項目αはβとなっており、自社では項目αはγ(βとは異なる値)となっています。」などの情報がある。ここで、「□□」は現場を識別する任意の情報であり、「α」は項目を識別する任意の情報であり、「β」および「γ」はそれぞれ項目αにおける任意の情報である。
【0091】
ここで、説明を簡易化するために、
図8の例では、1個の予定(例えば、予定P1)について、他社の予定との比較を順次行い、互いに整合性がある他社の予定が見つかった時点、または、このような他社の予定が存在しないことが判定された時点で、本フローの処理を終了する、場合を説明した。
【0092】
他の例として、ステップS41の処理において、整合性チェック部D132は、そもそも相互に取引会社である会社同士の予定だけを、比較する2個の予定として選択して、ステップS42の処理へ移行してもよい。
この場合、整合性チェック部D132は、例えば、相互に取引会社である他の会社の予定が存在しない場合、または、相互に取引会社である他の会社の予定のすべてが既に選択された場合に、ステップS51の処理へ移行する。
このように、本実施形態では、2個の予定の会社が相互に取引会社であるか否かを判定する処理を順次行う代わりに、そもそも相互に取引会社である他社の予定を選択して、以降の処理を行ってもよい。
【0093】
また、ステップS42の処理において、マッチング部D151は、2個の予定を1対1で比較する代わりに、注目している1個の予定に対して、相互に取引会社である他の会社の複数の予定(例えば、すべての予定)について1対複数で比較してもよい。
この場合、マッチング部D151は、注目している1個の予定に対して、マッチングキーが一致する予定を検出した場合、ステップS43の処理へ移行する。
一方、マッチング部D151は、注目している1個の予定に対して、マッチングキーが一致する予定を検出しなかった場合、ステップS52の処理へ移行する。
このように、本実施形態では、2個の予定を比較する処理を順次行う代わりに、会社ごと(例えば、取引会社ごと)の予定についてまとめて処理を行う態様が用いられてもよい。
【0094】
[以上の実施形態について]
以上のように、本実施形態に係る予定管理システム1では、予定管理装置D11において、それぞれの会社ごとの予定の秘匿性を確保しつつ、会社間の予定の相違を抑制することができる。
また、本実施形態に係る予定管理システム1では、例えば生コンクリートの出荷前のように早い時期に、会社間の予定の相違を見付けることが可能である。本実施形態に係る予定管理システム1では、例えば、会社間の予定の不一致を出荷前に検出することが可能であり、これにより、会社間の予定が不一致のまま出荷が行われることを防止することができる。
【0095】
例えば、本実施形態では、それぞれの会社の担当者は、登録しようとする予定について、何らかの整合性が合わない場合に、その整合性を合わせる修正を行うことにより、会社間の予定の相違を抑制することができる。
また、それぞれの会社の担当者は、登録しようとする予定などについて、警告を受けた場合に、当該警告の内容を参考として、予定の修正を行うことができる。
【0096】
また、本実施形態に係る予定管理システム1(予定管理装置D11)では、基本的には、それぞれの会社の予定の情報を他社に開示しない設定となっているため、それぞれの会社ごとの予定の秘匿性を確保することができる。
ただし、例えば、相互に取引先であるか否かの情報、または、互いにマッチングキーおよび所定項目が一致した予定に関する情報、あるいは、警告の内容などが、所定の会社の担当者に提供されることで、所定の情報が開示されることはあり得る。
【0097】
具体例として、本実施形態に係る予定管理システム1(予定管理装置D11)では、ある会社の予定と他社の予定とを比較して確認することが可能である。これらの会社は、それぞれの予定を予定管理装置D11にアップロードし、予定管理装置D11がこれらの予定について各種のチェックを行って、必要に応じて、警告をそれぞれの会社の端末装置などに表示等する。
この場合に、他社は自社の予定を変更(訂正等)することはできず、自社も他社の予定を変更(訂正等)することはできない。また、自社の予定は、基本的には、社外(ここでは、予定管理システム1での管理範囲を除く。)に開示されない。
【0098】
このように、本実施形態に係る予定管理システム1では、例えば、業務データベースを共有しない事業者間を疎に接続するシステム構成を実現することが可能であり、クラウド(本実施形態では、予定管理装置D11)において、会社間の予定の整合性をチェックすることなどが可能である。
このような構成により、本実施形態に係る予定管理システム1では、それぞれの事業者の事業(本実施形態では、生コンクリートの出荷に関する事業)を支援することができる。
【0099】
なお、本実施形態に係る予定管理システム1では、それぞれの会社の予定が登録される際に、既に登録されている他の会社の予定と比較して、各種のチェックを行う場合を示したが、他の例として、既に登録されている2以上の会社の予定を比較して、各種のチェックを行う場合があってもよい。
【0100】
なお、以上に説明した任意の装置における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、オペレーティングシステムあるいは周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーあるいはクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。当該揮発性メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)であってもよい。記録媒体は、例えば、非一時的記録媒体であってもよい。
【0101】
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイルであってもよい。差分ファイルは、差分プログラムと呼ばれてもよい。
【0102】
また、以上に説明した任意の装置における任意の構成部の機能は、プロセッサーにより実現されてもよい。例えば、実施形態における各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶するコンピューター読み取り可能な記録媒体により実現されてもよい。ここで、プロセッサーは、例えば、各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよく、あるいは、各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。例えば、プロセッサーはハードウェアを含み、当該ハードウェアは、デジタル信号を処理する回路およびアナログ信号を処理する回路のうちの少なくとも一方を含んでもよい。例えば、プロセッサーは、回路基板に実装された1または複数の回路装置、あるいは、1または複数の回路素子のうちの一方または両方を用いて、構成されてもよい。回路装置としてはIC(Integrated Circuit)などが用いられてもよく、回路素子としては抵抗あるいはキャパシターなどが用いられてもよい。
【0103】
ここで、プロセッサーは、例えば、CPUであってもよい。ただし、プロセッサーは、CPUに限定されるものではなく、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)等のような、各種のプロセッサーが用いられてもよい。また、プロセッサーは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によるハードウェア回路であってもよい。また、プロセッサーは、例えば、複数のCPUにより構成されていてもよく、あるいは、複数のASICによるハードウェア回路により構成されていてもよい。また、プロセッサーは、例えば、複数のCPUと、複数のASICによるハードウェア回路と、の組み合わせにより構成されていてもよい。また、プロセッサーは、例えば、アナログ信号を処理するアンプ回路あるいはフィルター回路等のうちの1以上を含んでもよい。
【0104】
以上、この開示の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この開示の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0105】
[付記]
(構成例1)~(構成例8)を示す。
【0106】
(構成例1)
生コンクリート出荷に関わる第1会社に関する第1会社情報および前記生コンクリート出荷に関わる第2会社に関する第2会社情報を管理する会社情報管理部と、
前記第1会社の第1端末装置から受信した情報に基づいて、前記第1会社の前記生コンクリート出荷に関わる第1予定に関する第1予定情報を管理する予定情報管理部と、
前記第2会社の第2端末装置から受信した情報に基づく前記生コンクリート出荷に関わる第2予定に関する第2予定情報と、前記予定情報管理部により管理される前記第1会社の前記第1予定情報に基づいて、前記第1予定と前記第2予定とについて、所定の整合性チェックを行う整合性チェック部と、
を備える予定管理装置。
【0107】
ここで、第1会社と第2会社とは、異なる会社である。
また、第1端末装置と第2端末装置とは、例えば、異なる端末装置であるが、これらが共通の端末装置であってもよい。
また、第1予定と第2予定とは、例えば、互いに同じ生コンクリート出荷予定とみなされる予定である。
【0108】
(構成例2)
前記整合性チェック部は、
前記第1予定と前記第2予定とについて、所定のマッチングキーの整合性チェックを行うマッチング部と、
前記第1予定と前記第2予定とについて、前記マッチングキーが整合した場合に、所定項目の整合性チェックを行う項目チェック部と、
を備える、
(構成例1)に記載の予定管理装置。
【0109】
(構成例3)
前記第1会社情報は、前記第1会社の取引会社の情報を含み、
前記第2会社情報は、前記第2会社の取引会社の情報を含み、
前記整合性チェック部は、前記会社情報管理部により管理される前記第1会社情報および前記第2会社情報に基づいて、前記第1会社と前記第2会社とが相互に取引会社である場合に、前記第1予定と前記第2予定とについて、前記所定の整合性チェックを行う、
(構成例1)または(構成例2)に記載の予定管理装置。
【0110】
(構成例4)
前記第2会社の前記第2端末装置から受信した情報に基づく前記第2予定に関する前記第2予定情報について、所定の会社別チェックを行う会社別チェック部を備え、
前記整合性チェック部は、前記会社別チェック部のチェック結果が正常である場合に、前記第1予定と前記第2予定とについて、前記所定の整合性チェックを行う、
(構成例1)から(構成例3)のいずれか1項に記載の予定管理装置。
【0111】
(構成例5)
前記整合性チェック部のチェック結果が異常である場合に、所定の警告を行う警告部を備える、
(構成例1)から(構成例4)のいずれか1項に記載の予定管理装置。
【0112】
予定管理装置により行われる方法を提供することが可能である。
(構成例6)
予定管理装置の会社情報管理部が、生コンクリート出荷に関わる第1会社に関する第1会社情報および前記生コンクリート出荷に関わる第2会社に関する第2会社情報を管理し、
前記予定管理装置の予定情報管理部が、前記第1会社の第1端末装置から受信した情報に基づいて、前記第1会社の前記生コンクリート出荷に関わる第1予定に関する第1予定情報を管理し、
前記予定管理装置の整合性チェック部が、前記第2会社の第2端末装置から受信した情報に基づく前記生コンクリート出荷に関わる第2予定に関する第2予定情報と、前記予定情報管理部により管理される前記第1会社の前記第1予定情報に基づいて、前記第1予定と前記第2予定とについて、所定の整合性チェックを行う、
予定管理方法。
【0113】
予定管理装置を構成するコンピューターにおいてプロセッサーにより実行されるプログラム(コンピュータープログラム)を提供することが可能である。
(構成例7)
予定管理装置を構成するコンピューターに、
生コンクリート出荷に関わる第1会社に関する第1会社情報および前記生コンクリート出荷に関わる第2会社に関する第2会社情報を管理する会社情報管理機能と、
前記第1会社の第1端末装置から受信した情報に基づいて、前記第1会社の前記生コンクリート出荷に関わる第1予定に関する第1予定情報を管理する予定情報管理機能と、
前記第2会社の第2端末装置から受信した情報に基づく前記生コンクリート出荷に関わる第2予定に関する第2予定情報と、前記予定情報管理機能により管理される前記第1会社の前記第1予定情報に基づいて、前記第1予定と前記第2予定とについて、所定の整合性チェックを行う整合性チェック機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0114】
予定管理装置および各会社の端末装置を含むシステムを提供することが可能である。
(構成例8)
生コンクリート出荷に関わる第1会社の第1端末装置と、前記生コンクリート出荷に関わる第2会社の第2端末装置と、予定管理装置と、を有する予定管理システムであって、
前記予定管理装置は、
前記第1会社に関する第1会社情報および前記第2会社に関する第2会社情報を管理する会社情報管理部と、
前記第1会社の前記第1端末装置から受信した情報に基づいて、前記第1会社の前記生コンクリート出荷に関わる第1予定に関する第1予定情報を管理する予定情報管理部と、
前記第2会社の前記第2端末装置から受信した情報に基づく前記生コンクリート出荷に関わる第2予定に関する第2予定情報と、前記予定情報管理部により管理される前記第1会社の前記第1予定情報に基づいて、前記第1予定と前記第2予定とについて、所定の整合性チェックを行う整合性チェック部と、
を備える、
予定管理システム。
【符号の説明】
【0115】
1…予定管理システム、11…ネットワーク、2111、A1111、B1111、C1111…予定情報、A1…販売店担当者、B1…工場担当者、C1…施工担当者、A11、B11、C11…端末装置、A31、B31、C31、D31…入力部、A32、B32、C32、D32…出力部、A33、B33、C33、D33…通信部、A34、B34、C34、D34…記憶部、A35、B35、C35、D35…制御部、D111…会社情報管理部、D112…予定情報管理部、D113…チェック部、D114…警告部、D131…会社別チェック部、D132…整合性チェック部、D151…マッチング部、D152…項目チェック部、G1…会社情報
【要約】
【課題】それぞれの会社ごとの予定の秘匿性を確保しつつ、会社間の予定の相違を抑制することができる予定管理装置を提供する。
【解決手段】生コンクリート出荷に関わる第1会社に関する第1会社情報および前記生コンクリート出荷に関わる第2会社に関する第2会社情報を管理する会社情報管理部と、前記第1会社の第1端末装置から受信した情報に基づいて、前記第1会社の前記生コンクリート出荷に関わる第1予定に関する第1予定情報を管理する予定情報管理部と、前記第2会社の第2端末装置から受信した情報に基づく前記生コンクリート出荷に関わる第2予定に関する第2予定情報と、前記予定情報管理部により管理される前記第1会社の前記第1予定情報に基づいて、前記第1予定と前記第2予定とについて、所定の整合性チェックを行う整合性チェック部と、を備える予定管理装置。
【選択図】
図1