(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-15
(45)【発行日】2024-03-26
(54)【発明の名称】建築用シャッター装置におけるガイドレール
(51)【国際特許分類】
E06B 9/58 20060101AFI20240318BHJP
E06B 9/17 20060101ALN20240318BHJP
【FI】
E06B9/58 A
E06B9/17 T
E06B9/17 S
(21)【出願番号】P 2023067218
(22)【出願日】2023-04-17
(62)【分割の表示】P 2021200701の分割
【原出願日】2019-04-26
【審査請求日】2023-04-27
(73)【特許権者】
【識別番号】307038540
【氏名又は名称】三和シヤッター工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165456
【氏名又は名称】鈴木 佑子
(72)【発明者】
【氏名】赤塚 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】張 俊偉
(72)【発明者】
【氏名】奈良 淳平
【審査官】河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-123472(JP,A)
【文献】特開2009-24390(JP,A)
【文献】特開2016-121492(JP,A)
【文献】特開2018-48525(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/00 - 9/92
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
出入り口等の開口部を開閉するシャッターカーテンと、前記開口部の左右両側に設けられ、シャッターカーテンの開閉案内をするガイド溝が形成されたガイドレールとを備えて構成される建築用シャッター装置において、
前記ガイドレールを、ガイド溝の溝奥片を構成する溝底片部と、ガイド溝の前後溝側片を構成する第一、第二溝側片部と、を備えて構成にするにあたり、
前記ガイドレールは、鋼材を押出し成形することで一体化された押出し型材で形成されたものであって、
前記第
一溝側片部のガイド溝内の面部には、第
一化粧板が設けられ、
前記第二溝側片部のガイド溝内の面部には、第二化粧板が設けられている
ことを特徴とする建築用シャッター装置におけるガイドレール。
【請求項2】
第二溝側片部は、第一溝側片部の左右方向中間部に向けて延出する延出片部が形成され、
該延出片部の先端縁部が、強風を受けて撓んだシャッターカーテンのガイド溝からの抜け止めをするべく係止する係止部に構成され、
第二化粧板は、第二溝側片部の溝開口端部から少なくとも係止部に至るまで設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール。
【請求項3】
第二化粧板は、第二溝側片部の係止部を越えて延出片部に至るまで設けられ、延出片部よりも溝奥側には設けられていない
ことを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール。
【請求項4】
第一化粧
板は、第一溝側片部の溝開口端部から少なくとも係止部に対向する部位まで設けられている
ことを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール。
【請求項5】
第一化粧
板は、第一溝側片部の溝開口端部から少なくとも係止部に対向する部位を越えた溝奥側まで設けられている
ことを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール。
【請求項6】
第一化粧
板は、第一溝側片部の溝開口端部から溝底片部にまで至るようにして設けられている
ことを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール。
【請求項7】
第一、第二化粧板は、躯体側に取付けた状態で露出するガイドレールの外面を被覆する化粧板が、溝開口部で折曲されてガイド溝内に入り込むことで形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建造物の出入り口等の開口部に建て付けられる建築用シャッター装置におけるガイドレールの技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
今日、出入口等の開口部に、該開口部の左右両側に設けたガイドレールにシャッターカーテンを上下開閉移動させることで開口部の開閉をするようにした建築用シャッター装置を建て付けることが広く採用されている。そして一般に、このような建築用シャッター装置がビル等の大型の建造物の開口部に建て付けられる場合、該開口部の間口は、左右幅、上下高さ共に大きい(広い)ものになるため、大型で強度的に強い建築用シャッター装置(所謂重量シャッター装置)が設けられることになる。
ところでこのような大型の建築用シャッター装置においては、台風等の天候悪化の際に強風を受けることを想定し、例えば1000~2000N/m2のような大きな荷重に耐えられるよう設計することが要求される。そして建築用シャッター装置では、このような強風を受けると、シャッターカーテンが内外に向けて撓むが、この撓み量が大きくなると、シャッターカーテンの左右端縁部がガイドレールから外れてしまう(抜け出てしまう)惧れがあり、そこでシャッターカーテンの左右両端縁部に耐風部材(例えば耐風フック)を設け、シャッターカーテンが撓んだ場合に、該耐風部材がガイドレール内に設けた係止部に係止することでシャッターカーテンのガイドレールからの抜止めをするよう構成している(例えば特許文献1参照)。
この場合に、ガイドレールについても、シャッターカーテンの撓みによる負荷を受けるため、充分な強度を持たせたもので構成する必要があり、さほど強度が要求されない建築用シャッター装置(例えば軽量シャッター装置)において採用されるアルミニウム製の型材で成形されたガイドレールや、鋼板(やステンレス鋼板)を曲げ加工して成形されたガイドレールのようなものでは強度的に不十分であって採用することが難しいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで前記従来のものでは、強度のある(肉厚のある)L字形や凵字形をした二つの型材同士を溶着する等で一体固定すると共に、レール溝内に係止部を溶着することで強度のあるガイドレールを形成することを試みている。このような場合に、間口高さ(開口部の高さ)が高い開口部に建築用シャッター装置を建て付けるには、ガイドレール自体も長いものが必要になり、このような長いガイドレールを、二つの型材同士を溶着等により連結して一体化したとしても、どうしても二部材を連結したものであるため、必要な強度を確保するには溶着部を連続的にしたり、溶着部位の間隔を狭くしたりする必要があるだけでなく、溶着作業に手間がかかるという問題があり、しかも発生する溶接歪も大きくなって、溶着歪を修正(矯正)してガイドレールを直線状にする作業にも手間がかかることもあって作業性に劣るという問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、出入り口等の開口部を開閉するシャッターカーテンと、前記開口部の左右両側に設けられ、シャッターカーテンの開閉案内をするガイド溝が形成されたガイドレールとを備えて構成される建築用シャッター装置において、前記ガイドレールを、ガイド溝の溝奥片を構成する溝底片部と、ガイド溝の前後溝側片を構成する第一、第二溝側片部と、を備えて構成にするにあたり、前記ガイドレールは、鋼材を押出し成形することで一体化された押出し型材で形成されたものであって、前記第一溝側片部のガイド溝内の面部には、第一化粧板が設けられ、前記第二溝側片部のガイド溝内の面部には、第二化粧板が設けられていることを特徴とする建築用シャッター装置におけるガイドレールである。
請求項2の発明は、第二溝側片部は、第一溝側片部の左右方向中間部に向けて延出する延出片部が形成され、該延出片部の先端縁部が、強風を受けて撓んだシャッターカーテンのガイド溝からの抜け止めをするべく係止する係止部に構成され、第二化粧板は、第二溝側片部の溝開口端部から少なくとも係止部に至るまで設けられていることを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールである。
請求項3の発明は、第二化粧板は、第二溝側片部の係止部を越えて延出片部に至るまで設けられ、延出片部よりも溝奥側には設けられていないことを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールである。
請求項4の発明は、第一化粧板は、第一溝側片部の溝開口端部から少なくとも係止部に対向する部位まで設けられていることを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールである。
請求項5の発明は、第一化粧板は、第一溝側片部の溝開口端部から少なくとも係止部に対向する部位を越えた溝奥側まで設けられていることを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールである。
請求項6の発明は、第一化粧板は、第一溝側片部の溝開口端部から溝底片部にまで至るようにして設けられていることを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールである。
請求項7の発明は、第一、第二化粧板は、躯体側に取付けた状態で露出するガイドレールの外面を被覆する化粧板が、溝開口部で折曲されてガイド溝内に入り込むことで形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、ガイドレールを構成する溝底片部、前後の溝側片部およびこれらを連結する前後のコーナー部が鋼材を押出成形された一体ものとなって溶接等による連結部がない状態で肉厚で、強度のあるものとすることが、溶着歪を矯正するような作業を必要とすることなくできることになる。しかも第一溝側片部のガイド溝内の面部には、第一化粧板が設けられ、前記第二溝側片部のガイド溝内の面部には、第二化粧板が設けられたものとなっている。
請求項2の発明とすることにより、強風を受けて撓んだシャッターカーテンのガイド溝からの抜け止めをするべく係止する係止部までもが、鋼材を押出成形することにより一体成形されたものとなって強度的に優れ、耐風性能の高いものにできる。しかも第二化粧板は、第二溝側片部の溝開口端部から少なくとも係止部に至るまで設けられたものとなっている。
請求項3の発明とすることにより、第二化粧板が、第二溝側片部の係止部を越えて延出片部に至るまで設けられ、延出片部よりも溝奥側には設けられていないものとなっている。
請求項4の発明とすることにより、第一化粧板が、第一溝側片部の溝開口端部から少なくとも係止部に対向する部位まで設けられたものとなっている。
請求項5の発明とすることにより、第一化粧板が、第一溝側片部の溝開口端部から少なくとも係止部に対向する部位を越えた溝奥側まで設けられたものとなっている。
請求項6の発明とすることにより、第一化粧板が、第一溝側片部の溝開口端部から溝底片部にまで至るようにして設けられたものとなっている。
請求項7の発明とすることにより、第一、第二化粧板は、躯体側に取付けた状態で露出するガイドレールの外面を被覆する化粧板が、溝開口部で折曲されてガイド溝内に入り込むことで形成されたものになっている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】建築用シャッター装置の概略縦断面図である。
【
図3】(A)(B)は工場出荷される状態のガイドレールの側面図、正面図である。
【
図4】ガイドレールを支柱に取付け固定した状態を示す水平断面図である。
【
図5】工場出荷される状態に組付けられたガイドレールの水平断面図である。
【
図7】(A)(B)(C)(D)(E)はガイドレールの上端部位の正面図、側面図、背面図、平面図、底面図である。
【
図8】(A)(B)(C)は第一ガイドの側面図、平面図、背面図である。
【
図9】(A)(B)(C)は第二ガイドの側面図、平面図、正面図である。
【
図10】平常状態におけるシャッターカーテンとガイドレールとの関係を示すガイドレール部位の水平断面図である。
【
図11】正圧の強風を受けて撓んだ状態におけるシャッターカーテンとガイドレールとの関係を示すガイドレール部位の水平断面図である。
【
図12】負圧の強風を受けて撓んだ状態におけるシャッターカーテンとガイドレールとの関係を示すガイドレール部位の水平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1はビル等の建造物の出入り口等の開口部Eに建付けられる重量式の建築用シャッター装置であって、該建築用シャッター装置1は、例えば1mm以上の板厚がある肉厚のスラット2aを用いて平板状に連綴(連結)されたシャッターカーテン2と、開口部Eの左右両端部に位置する状態で躯体側に取付け固定され、前記シャッターカーテン2の昇降ガイドをするガイド溝Xが形成された左右のガイドレール3と、天井面Hの上方に収容され、シャッターカーテン2が巻装される巻取りドラム4と、該巻取りドラム4の回転駆動をする開閉機5等の各種の部材装置を用いて構成され、昇降操作スイッチSW等から入力される開閉制御指令に基づき開閉機5が正逆駆動することに基づいてシャッターカーテン2の開閉昇降移動がなされることになって、開口部Eの開閉制御を行うようになっていること等は何れも従来通りである。
尚、シャッターカーテン2の左右両端縁部には、該左右両端縁部から左右方向外方に延出(突出)していて、シャッターカーテン2が強風を受けたことにより湾曲した際に後述するようにガイドレール3側に係止して抜止めをするための耐風フック2bが屋外側に向けて折曲する状態で上下方向に適間隔を存して設けられている。
【0009】
前記ガイドレール3は、鋼材(スチール)を押出成形(熱間押出成形)により一体形成された型材を採用しているが、該ガイドレール3には、ガイド溝Xの溝奥端となる溝底片部3aと、該溝底片部3aからガイド溝の溝開口端部に至る前後方向一対の第一、第二溝側片部3b、3cとを備えて構成されている。
そして前記第一溝側片部3bは、本実施の形態では屋内側に配されるものであって、ガイド溝Xの溝開口端部Xaから溝底片部3aに至るまでが肉厚(例えば8mmや10mm等)な平面(平板面)状に形成されている。
【0010】
これに対し第二溝側片部3cは、屋外側に配されるものであって、溝開口端部Xaから溝奥方向中間位置にまで至る開口側側片部3dと、該開口側側片部3dの溝奥側端から前後方向外方に向けて延出する中間側延出片部3eと、該中間側延出片部3eの先端縁部(前後方向外端縁部)から溝底片部3aに至る溝奥側側片部3fとを備えることで、ガイド溝Xは、開口側側片部3dの溝幅に対し、溝奥側側片部3fの溝幅が前後方向外方に拡開した、換言すれば、中間側延出片部3eから溝底片部3aまでの溝奥部Xb側のガイド溝Xの溝幅が溝開口端部Xa側の溝幅よりも前後方向外方に幅広になったレール形状(溝奥側が広い蟻溝形状)になっている。
さらに開口側側片部3dの溝開口端部Xaからは、溝奥側側片部3fに対して左右方向に間隙Yを存する状態で前後方向外方に向けて延出した開口側延出片部3gが形成されているが、該開口側延出片部3gの先端部3sは、溝奥側側片部3fの外方側(溝外側)面部と略同位置となるように設定されている。
【0011】
またこの場合に、ガイドレール3は、中間側延出片部3eと溝奥側側片部3fとの溝内側コーナー部3h、溝奥側側片部3fと溝底片部3aとの溝内側コーナー部3i、並びに第一溝側片部3bと溝底片部3aとの溝内側コーナー部3jは前記平面部よりもさらに肉厚で大径の円弧形状(R状)に形成されているが、さらに開口側側片部3dと中間側延出片部3eとの溝外側コーナー部3k、開口側側片部3dと開口側延出片部3gとの溝外側コーナー部3lも同様にして肉厚円弧状(R状)に形成されている。
これに対し、開口側側片部3dと中間側延出片部3eとの溝内側コーナー部3m、開口側側片部3dと開口側延出片部3gとの溝内側(溝開口端部Xa側)コーナー部3n、溝奥側側片部3fと溝底片部3aとの溝外側コーナー部3o、第一溝側片部3bと溝底片部3aとの溝外側コーナー部3p、中間側延出片部3eと溝奥側側片部3fとの溝外側コーナー部3qは小径の円弧形状(面取り程度の円弧形状)となっていて殆ど90度の角形状をした設定になっている。
また、第一溝側片部3bの溝開口端部Xa側の端縁部(先端部)3rは半円弧形状をし、開口側延出片部3gの先端部3sは、左右コーナー部が小径の円弧形状となった殆ど90度の角形状をし、端面は平面状になっている。
【0012】
そして本実施の形態では、ガイドレール3は、第一溝側片部3bが屋内側、第二溝側片部3cが屋外側を向いた状態で、該第二溝側片部3cが躯体側に設けられた支柱(躯体側取付け部材)6に取付け固定される構成になっており、以下、この構成について説明する。
【0013】
前記ガイドレール3は、前述したように鋼材を押出成形することにより一体形成された型材を用いているが、該ガイドレール3は、次のような加工が施されたものとなって工場出荷されて建付け現場に搬入される設定になっている。そして本実施の形態において、ガイドレール3は、第一溝側片部3bが屋内側に位置し、第二溝側片部3cが屋外側に位置する状態で、第二溝側片部3cが前記支柱6の見込み面部6aに取付け固定され、溝底片部3aが支柱6の屋内側見付け面部6bに取付け固定される構成になっているが、本発明のガイドレール3はこれに限定されるものでなく、例えばこの逆に、第一溝側片部3bを屋外側に位置し、第二溝側片部3cが屋内側に位置するよう取付けることができ、これらの取付け構造については、必要に応じて適宜実施できるものであることは言うまでもない。
【0014】
つぎに、7はガイドレール3を躯体側に取付け固定するため、該ガイドレール3に取付け固定される取付け材であって、該取付け材7は、上片7aと縦片7bとを有したL字形をした鋼材により形成されたものであり、縦片7bが、前記溝奥側側片部3fの溝外側面部(前後方向外方側面部、屋外側面部)と開口側延出部3gの先端部3sとに間隔Yを存する状態で上下方向に間隔を存して溶接により固定(溶着)されている。
【0015】
また、8はレール側第一化粧板、9はレール側第二化粧板であって、これら化粧板8、9はガイドレール3を躯体側に取付け固定した場合に、ガイドレールの外部から見える面部、つまり露出面部を覆う(被覆する)べく取付けられるものである。
そして一方のレール側第一化粧板8は、第一溝側片部3b側の露出面部を覆うものであり、第一溝側片部3bの端縁部3rを屋内側に幅広状態(第一溝側片部3bの溝外側面(屋内側面)位置よりも外方(屋内側)に位置する状態)で覆う見込み面部8aと、該見込み面部8aの屋内側端部から左右方向外方に向けて折曲していて、第一溝側片部3bを間隙を存する状態で覆う見付け面部8bと、該見付け面部8bの左右方向外端部から屋外側に向けて折曲していて、第一溝側片部3bの溝奥側の外側面部に設けたL字形をした取付け金具10に当接支持される支持面部8cと、該支持面部8cの屋外側端縁部から左右方向外方に向けて折曲され、後述する躯体側第一化粧板16にビス11を介して取付け固定される取付け面部8dとを備えて構成されている。
さらにレール側第一化粧板8には、第一溝側片部3bの溝内側面に沿うよう見込み面部8aの屋外側端縁部から左右方向外方(ガイド溝Xの溝奥側)に向けて折曲した溝内側面部8eが設けられているが、該溝内側面部8eは、溝奥部Xbにまで至ったものが、溝底片部3aとのコーナー部3jを回避するよう鈍角状に折曲する折曲面部8fを介する状態で前後方向外方に延出して溝底片部3aにまで至る溝底面部8gが形成されている。
そしてこのように構成することにより、レール側第一化粧板8は、第一溝側片部3bの屋外側の露出面だけでなく、ガイド溝Xを覗いたときに視認されるガイド溝X内の第一溝側面部3bの溝内側面および溝底面部3aを覆うようになっている。
因みに、レール側第一化粧板8については、ガイド溝X内にまで入り込むものとし、そしてこの場合に、溝内側面部8eから溝底面部8gにまで至る幅広のものとして構成しているが、これに限定されるものでないことは勿論であって、屋内側に露出する面(外部に露出していて視認される面)を被覆するものであれば十分であるが、折曲面部8f以遠のものがないもの、つまり溝内側面部8eだけのものとすることもできる。そしてこの場合に、溝内側面部8eの左右幅を、シャッターカーテン2のガイド溝X内に嵌入した先端部までの幅としておけば、ガイド溝Xの溝幅が狭いものとなって、シャッターカーテン2が強風を受けて撓んだときの耐風フック2bの抜止め係止がより確実になることに加えて、シャッターカーテン2の表面がガイドレール3の溝内面に直接当接(摺接)しないようにしてシャッターカーテン2の表面が傷ついたり、シャッターカーテン2が塗装されている場合には塗装(塗膜)面が早期に剥離したりすることを防止すると共に、摺動抵抗の低減を図ることができる等の効果を発揮させることができることになる。尚、この点については、後述するレール側第二化粧板9についても同様である。
つまり本実施の形態の第一化粧板8は、ガイド溝X内において第一溝側面部3bを覆うものであるが、その場合に、
図5から明らかなように、第一溝側片部3bの溝開口端部Xaから第二溝側面部3cの係止部となる溝内側コーナー部3mに対向する部位にまで至り、さらに該係止部対向部位を越えた溝奥側にまで至り、そして溝底片部3aにまで至るよう構成されている。
【0016】
これに対し他方のレール側第二化粧板9は、第二溝側片部3c側の露出面部を覆うものであって、開口側側片部3dの溝開口端部から開口側延出片部3gの露出面(開口部内側面)に至り、さらに前記取付け材7の露出面(開口部内側面)までを覆う見込み面部9aと、該見込み面部9aの屋外側端部から左右方向外方に向けて折曲していて、取付け材7の屋内側見付け面の開口部内側部位を覆う見付け面部9bと、該見付け面部9bの左右方向外端部から屋内側に向けて折曲していて、後述する躯体側第二化粧板17にビス11を介して取付け固定される取付け面部9cとを備えて構成されている。
さらにレール側第二化粧板9は、開口側側片部3dの溝内側面に沿うよう見込み面部9aの屋内側端縁部から左右方向外方(ガイド溝Xの溝奥側)に向けて折曲した溝内側面部9dが設けられているが、該溝内側面部9dは、中間側延出部3eとの溝内コーナー部3mで折曲して中間側延出部3eの溝内面に沿うよう折曲面部9eが設けられている。
因みに、これらレール側第一、第二化粧板8、9のガイドレール3側への取付けは、ガイドレール3との当接面(接触面)において両面粘着テープや接着剤等の適宜の取付け部材を用いて取付けるできるものである。
つまり本実施の形態の第二化粧板9は、ガイド溝X内において第二溝側面部3cを覆うものであるが、その場合に、
図5から明らかなように、第二溝側片部3bの溝開口端部Xaから第二溝側面部3cの係止部となる溝内側コーナー部3m部位にまで至り、さらに該係止部部位を越えて中間側延出片部3eに至るまで設けられるが、該中間側延出片部3eを越えて溝奥側側片部3fまでには至らないものとして構成されている。
【0017】
そしてこのように構成されたガイドレール3にシャッターカーテン2の左右両端縁部が遊嵌状に内嵌し、開口部Eの開閉をするべく昇降案内移動をすることになるが、シャッターカーテン2の左右両端縁部には上下方向に間隙を存する状態(上下方向任意のスラット2aに取付けられる状態)で耐風フック(耐風部材の一例)2bが設けられるが、該耐風フック2bは、幅広となったガイド溝Xの溝奥部Xb内においてスラット2aから突出する先端部が屋外側、つまり溝奥側側片部3f側に向けてく字形に折曲されている。
そしてシャッターカーテン2が閉鎖姿勢において撓みのない通常状態(平面状態)のときには、該シャッターカーテン2の左右端縁部は、中間側延出片部3eよりも溝奥側に位置していて耐風フック2bはガイドレール3には当接しない(干渉しない)遊嵌姿勢となっていて、シャッターカーテン2の昇降移動に影響を与えることがないよう設定されている。
【0018】
これに対し、閉鎖姿勢のシャッターカーテン2が台風等の影響により強風を受けて前後方向(内外方向)に撓んだ場合に、耐風フック2bが、中間側延出片部3eの開口側側片部3dとの溝内側コーナー部3m側の端部に係止することになって、シャッターカーテン2のガイド溝Xからの抜止めをするように設定されている。
具体的には、シャッターカーテン2が強風を屋外側から受けて屋内側に撓んだ場合(屋外から強風を受けた場合、正圧の場合)には、シャッターカーテン2は、屋内側面が第一溝側片部3aの端縁部3rの溝内側端縁に当接し、屋外側端縁が開口側側片部3dに当接(または近接)する傾斜状態となり、この傾斜状態になることによって係止フック2bが中間側延出片部3eの溝内側コーナー部3m側端部に係止することになってシャッターカーテン2の抜止めがなされることになる。
【0019】
これに対し、逆に強風が引かれることで屋外側が屋内側に対して負圧になってシャッターカーテン2が屋外側に撓んだ場合(強風で引かれた場合、負圧の場合)には、シャッターカーテン2は、屋外側面が開口側溝側片部3dと開口側延出片部3gとの溝内側(溝開口端部Xa側)コーナー部3nに当接し、屋内側端縁が第一側片部3bの溝内面3tに当接(または近接)する傾斜状態となり、この傾斜状態になることによって係止フック2bが中間側延出片部3eの溝内側コーナー部3m側端部に係止することになってシャッターカーテン2の抜止めがなされることになる。
このように本発明が実施されたものでは、押出成形により一体形成された中間側延出部3eに耐風フック2bが係止することになってシャッターカーテン2のガイド溝Xからの抜止めがなされることになるが、本実施の形態では、中間側延出片部3eにまでレール側第二化粧板9の折曲面部9eが設けられた構成になっているため、該折曲面部9eに耐風フック2bが係止する状態となり、このときの負荷が中間側折曲片部3eに働くようになっている。
【0020】
さらに前記ガイドレール3の上端部には、巻取りドラム4から繰出されるシャッターカーテンをガイドレール3に案内するための上部ガイドが設けられるが、該上部ガイドは、第一ガイド12と第二ガイド13とを用いた二分割型のものとして構成されている。
【0021】
前記第一ガイド12は、第一溝側片部3b、溝底片部3a、そして溝奥側側片部3fの上端部に設けられる第一、第二、第三ガイド片部12a、12b、12cを有するよう平面視でコ字(7字)形に折曲形成されたものであって、第一ガイド片部12aの下端縁部が第一溝側片部3bの上端縁部に溶着(熔着)され、第二ガイド片部12bの下端縁部が溝底片部3aの上端縁部に溶着され、第三ガイド片部12cの下端縁部が溝奥側側片部3fの上端縁部に溶着されることで第一ガイド12はガイドレール3に取付け固定されるが、これら第一、第二、第三ガイド片部12a、12b、12cの上半部は、前後方向若しくは左右方向外方に向けて湾曲状に折曲され、下半部は平板状になっていてシャッターカーテン2を呑み込みガイドしてガイドレール3に案内する構造になっているが、本実施の形態においては、第一ガイド片部12aの平板状になった下半部12dは、第一溝側片部3bの溝内面3tよりも前後方向外側に後退した位置になるよう設定されているが、第二、第三ガイド片部12b、12cの平板状の下半部12e、12fは、溝底片部3a、溝奥側側片部3fの溝内面3u、3vと略面一状になるよう設定されている。
【0022】
そして第一ガイド片部12aの下半部12dには、第一溝側片部3bの溝内面3tと面一状か、溝内面3tよりも僅かに突出するようスペーサ14が設けられているが、該スペーサ14は、本実施の形態では、溝開口端部Xaからガイド溝Xの溝奥部Xbには至らない範囲、つまり中間側延出部3eの溝内面3w位置よりも僅かに溝開口端側までの範囲(実質的にガイドレール3の左右端縁部を昇降ガイドする範囲)までのものとして設けられている。
一方、第一ガイド片部12aの上半部12gには、前記スペーサ14の上側に位置する状態で、同じく前後方向外方側に向けて突出するよう円弧状に湾曲したガイド板15が取付け固定されているが、該ガイド板15は樹脂性素材(例えば高密度ポリエチレン樹脂材、フッ素系樹脂材やシリコーン系樹脂材等の必要において選択される樹脂材)で形成されることで、シャッターカーテン2のカーテン面が摺接した場合に、該カーテン面の塗膜(塗装)が剥離したり傷ついたりすることを防止できるうえ、滑り性が良くなって摺動抵抗の低減が図れる等の配慮がなされているが、ガイド溝X側のガイド面15aは、第一溝側片部3bの溝内面3tよりも溝内側に位置していて、前記レール側第一化粧板8の溝内側面部8eに対して面一か溝内側に僅かに突出する設定になっており、これによって巻取りドラム4から繰出されるシャッターカーテン2の屋内側面が、第一溝側片部3b(またはレール側第一化粧板8の溝内側面部8e)の上端縁に引っ掛かる(当接する)ことがない状態で該シャッターカーテン2の案内をするようになっている。
【0023】
また第二ガイド13は開口側側片部3dの上端部に設けられ、該開口側溝側片部3dの上端縁部から上方に延出するガイド片部13aを備えて構成されたものであり、該ガイド片部13aの下半部13bには前記同様のスペーサ14が設けられ、該スペーサ14の上半部13cには前記同様にして、開口側側片部3dの溝内面3xよりも溝内側に位置していて、前記レール側第二化粧板9の溝内側面部9dに対して面一か溝内側に僅かに突出する設定になっており、これによって巻取りドラム4から繰出されるシャッターカーテン2の屋外側面が、開口側側片部3d(またはレール側第二化粧板9の溝内側面部9d)の上端縁に引っ掛かる(当接する)ことがない状態で該シャッターカーテン2の案内をするようになっている。
しかも第二ガイド13は第一ガイド部12とは分割される状態で設けられており、このため該第二ガイド13は、下半部13b、上半部13cが、第三ガイド片部12cに対して前後方向に間隙を存する状態で設けられている、つまり第一、第二ガイド12、13には、中間側延出片部3eの上端縁部に設けられるガイド片部に相当するものがない構成になっており、前述したようにシャッターカーテン2が下降する際に、耐風フック2bが中間側延出片部3e(またはレール側第二化粧板9の折曲面部9e)の上端縁部に引っ掛かる惧れがあり、これを回避するため、第二ガイド13の溝奥側端縁部13dは、中間側延出片部3eの溝内面3w(またはレール側第二化粧板9の折曲面部9e)と面一か溝内側に僅かに突出する設定になっている。
【0024】
そして本実施の形態では、ガイドレール3は、取付け材7、レール側第一、第二化粧板8、9、取付け金具10、そして第一ガイド12、第二ガイド13が取付けられたもの(ガイドレール組み物、ガイドレールアッシー)として工場組付けがなされ、このものが現場に搬入(搬送)されるようになっている。
尚、このようにガイドレール3が工場組付けされたものとして、さらにシャッターカーテン2を案内するための案内ローラ等の部材を必要において取付けたものとすることができることは言うまでもない。
【0025】
次に該搬送されたガイドレール3を、前記躯体側部材である支柱6に組付け固定する構成について説明をする。本実施の形態において、ガイドレール3は、前記支柱6の見込み面部6a、屋内側の見付け面部6bに組付け固定されることになるが、開口部Eの躯体側には、ガイドレール3に対して左右方向外側に連続する状態で躯体側に設けられる躯体側第一化粧板16と、開口部Eのガイドレール3部位よりも屋外側の見込み面を形成する躯体側第二化粧板17とが設けられている。
前記躯体側第一化粧板16は、支柱6の屋内側見付け面部6bに取付け金具16cを介して固定される見込み片部16aと、前記レール側第一化粧板8の取付け面部8dにビス11を介して取付け固定される取付け面部16dが形成された見付け面部16bとを備えた平面視でL字形をしている。
また躯体側第二化粧板17は、レール側第二化粧板9の取付け面部9cにビス11を介して取付け固定される取付け面部17bが形成されていて、開口部Eの見込み面を形成する見込み面部17aを備えたものとして構成されている。
【0026】
18は第一連結材であって、該第一連結材18は、平面視でL字形をした鋼材で構成され、一片18aが支柱6の屋内側見付け面部6bに溶着されている。
そして前記現場搬入されたガイドレール3は、前記第一連結材18の他片18bとガイドレール3の溝底片部3aとを溶着することにより取付け固定されると共に、取付け材7の上片7aと支柱6の見込み面部6aとにそれぞれ溶着される第二連結材19を介して取付け固定され、さらにレール側第一化粧板8と躯体側第一化粧板16とをビス11により連結し、レール側第二化粧板9と躯体側第二化粧板17とをビス11を介して連結することで躯体側への取付けがなされるようになっている。
【0027】
叙述の如く構成された本実施の形態において、屋内外を仕切るためのシャッターカーテンと、躯体の出入り口等の開口部Eの開閉をするためのシャッターカーテン2を昇降案内するためガイド溝Xが形成されたガイドレール3は、鋼材を押出成形することで一体形成される型材であり、そして該一体成形されたガイドレール3には、ガイド溝Xの溝奥端となる溝底片部3aと、該溝底片部3aからガイド溝左の溝開口端部Xaに至る前後一対の第一、第二溝側片部3b、3cとが形成されたものであり、しかもこの場合に、前記第一溝側片部3bは、溝開口端部Xaから溝底片部3aに至るまで平面状に形成され、第二溝側片部3bは、ガイド溝Xの開口端から溝奥方向中間位置にまで至る開口側側片部3dと、該開口側側片部3dの溝奥側端から屋外側方(前後方向外方)に向けて延出する中間側延出片部3eと、該中間側延出片部3eの先端縁部(屋外側端縁部)から溝底片部3aに至る溝奥側側片部3fとを備えたものとして形成されている。
【0028】
そしてこのように形成することで、ガイドレール3は、中間側延出片部3eから溝底片部3aまでの溝奥側のガイド溝Xの溝幅が溝開口側よりも前後方向外方に幅広になった、つまり溝奥側が幅広になった蟻溝状のレール形状になっていることで、シャッターカーテン2が強風を受けて撓んだ場合に、前記中間側延出片部3eに、シャッターカーテン2の左右端縁部に設けた耐風フック2bが係止することになって、シャッターカーテン2のガイド溝Xからの抜止めがなされることになる。
この場合にガイドレール3自体は、鋼材を押出成形された一体ものとなって溶接等による連結部がない状態で肉厚で、強度のあるものとすることが、溶着歪を矯正するような作業を必要とすることなくでき、特に、ガイドレール3を、中間側延出片部3eから溝底片部3aまでの溝奥側のガイド溝Xの溝幅が溝開口側よりも前後方向外方に幅広になったレール形状にして、そして前記中間側延出片部3eは、耐風フック2bが係止してシャッターカーテン2の抜止めをするための強度アップが図られた係止部となってシャッターカーテン2の耐風性能の向上が図れることになる。
【0029】
さらにこの場合にガイドレール3は、中間側延出片部3eと溝奥側側片部3fとの溝内側コーナー部3h、溝奥側側片部3fと溝底片部3aとの溝内側コーナー部3i、並びに第一溝側片部3bと溝底片部3aとの溝内側コーナー部3jは、何れも第一溝側片部3b等に設けられる平面状部よりも肉厚状態で円弧状に形成されることで、該ガイドレール3自体の強度アップが確実に測れながら、耐風フック2bが係止する開口側側片部3dと中間側延出片部3eとの溝内側コーナー部3mを90度の角形状にできることになって、耐風フック2bの係止が確実になって耐風性能が向上する。
【0030】
そのうえこのものでは、第二溝側片部3cの溝開口端部Xaには、前後方向外方(屋外側)に向けて延出された開口側延出片部3gがさらに一体形成されているが、該開口側延出片部3gの先端部3sと溝奥側側片部3fの外方側面部とが、取付け材7を介する状態で躯体側部材である支柱6に取付け固定されることになるため、ガイドレール3は、溝奥側を幅広とすることになる溝奥側側片部3fを支柱6に取付け固定するものである場合に、該溝奥側側片部3fだけでなく、溝開口側の開口側延出片部3gも支柱6に取付け固定されることになって躯体側への取付け強度のアップが図れることになる。
しかもこのものでは、溝奥側側片部3fと開口側延出片部3gとのあいだに間隙Yが設けられた構造になっているため、取付け材7は、溝奥側側片部3fと開口側延出片部3gとのあいだを架橋状に設けられることになって、ガイドレール3の軽量化が図れながら、取付け材7のガイドレール3に対する取付け強度が損なわれることがない。
【0031】
しかも開口側延出片部3gは、先端部3sが溝奥側側片部3fの外方側面部と略同位置まで延出しているため、ガイドレール3を支柱6へ取付け固定するに際し、開口側延出片部3gの先端部3sと溝奥側側片部3fの外方側面部とが面一状態(平面状態)になった状態での取付けができることになって作業性が向上する。
【0032】
そのうえガイドレール3は、前述したように鋼材を押出成形することにより形成した型材であっても、躯体側に取付けた状態で露出するガイドレール3の外面がレール側第一、第二化粧板8、9で被覆されることになるため、外観性が損なわれることがない。
【0033】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、本実施の形態では、第二溝側片部3cを躯体側に取付け固定する構成にしたが、逆に第一溝側片部3bを躯体側に取付け固定しても実施できる。またレール側第一、第二化粧板8、9を、ガイド溝X内にまで入り込むようにしてシャッターカーテン2を摺動案内する構成にしたが、ガイド溝X内に入り込まない構成にすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、ビル等の建造物の出入り口等の開口部に建付けられる建築用シャッター装置として利用することができる。
【符号の説明】
【0035】
1 建築用シャッター装置
2 シャッターカーテン
2b 耐風フック
3 ガイドレール
3a 溝底片部
3b 第一溝側片部
3c 第二溝側片部
3d 開口側側片部
3e 中間側延出片部
3f 溝奥側側片部
3g 開口側延出片部
3h 中間側延出片部3eと溝奥側側片部3fとの溝内側コーナー部
3i 溝奥側側片部3fと溝底片部3aとの溝内側コーナー部
3j 第一溝側片部3bと溝底片部3aとの溝内側コーナー部
3s 開口側延出片部の先端部
6 支柱
6a 見込み面部
6b 屋内側見付け面部
7 取付け材
8 レール側第一化粧板
9 レール側第二化粧板
12 第一ガイド
12a 第一ガイド片部
12b 第二ガイド片部
12c 第三ガイド片部
13 第二ガイド
14 スペーサ
15 ガイド板
16 躯体側第一化粧板
17 躯体側第二化粧板
E 開口部
X ガイド溝
Xa 溝開口端部
Y 間隙