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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】二次電池システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240319BHJP
   B60L 3/00 20190101ALI20240319BHJP
   B60L 58/21 20190101ALI20240319BHJP
【FI】
H02J7/00 S
H02J7/00 K
H02J7/00 P
B60L3/00 S
B60L58/21
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020172106
(22)【出願日】2020-10-12
(65)【公開番号】P2022063722
(43)【公開日】2022-04-22
【審査請求日】2023-01-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】広瀬 慎司
(72)【発明者】
【氏名】林 紀佳
(72)【発明者】
【氏名】三宅 圭二
(72)【発明者】
【氏名】家岡 昇一
(72)【発明者】
【氏名】前 伸一
【審査官】清水 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-079364(JP,A)
【文献】特開2019-054677(JP,A)
【文献】国際公開第2020/184630(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0021120(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00-3/12
B60L 7/00-13/00
B60L 15/00-58/40
H02J 7/00-7/12
H02J 7/34-7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の二次電池と、
前記複数の二次電池の正極端子にそれぞれの一方端子が接続され、それぞれの他方端子が互いに接続される複数の第1出力部スイッチと、
前記複数の二次電池の負極端子にそれぞれの一方端子が接続され、それぞれの他方端子が互いに接続される複数の第2出力部スイッチと、
隣り合う前記二次電池のうちの一方の二次電池の負極端子と他方の二次電池の正極端子との間にそれぞれ接続される複数の直列接続用素子と、
前記複数の二次電池を充電させる場合、前記複数の第1出力部スイッチ及び前記複数の第2出力部スイッチを遮断させ、前記複数の二次電池を放電させる場合、前記複数の第1出力部スイッチ及び前記複数の第2出力部スイッチを導通させ、前記複数の二次電池のうちの一部の二次電池を充電させる場合、前記複数の第1出力部スイッチ及び前記複数の第2出力部スイッチのうちの少なくとも2つを導通させる制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記二次電池の負極端子と前記直列接続用素子の間、または前記二次電池の負極端子と充電器の間に設けられた電流計の計測結果に基づいて、予め想定される電流経路に電流が流れない場合、前記第1出力部スイッチまたは前記第2出力部スイッチが故障していると判断する
ことを特徴とする二次電池システム。
【請求項2】
請求項1に記載の二次電池システムであって、
前記制御部は、前記第1出力部スイッチまたは前記第2出力部スイッチが故障していると判断した場合、前記第1出力部スイッチまたは前記第2出力部スイッチが故障している旨を、当該二次電池システムが搭載される産業車両のユーザに通知する
ことを特徴とする二次電池システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の二次電池システムであって、
前記制御部は、前記一部の二次電池を他の電流経路で直列接続させて充電することが可能である場合、前記他の電流経路を形成して前記一部の二次電池を充電させ、前記一部の二次電池を前記他の電流経路で直列接続させて充電することが不可能である場合、前記一部の二次電池を互いに並列接続させて前記一部の二次電池を充電させる
ことを特徴とする二次電池システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の二次電池を直列接続または並列接続させる二次電池システムに関する。
【背景技術】
【0002】
二次電池システムとして、それぞれの一方端子が各二次電池の正極端子に接続され、それぞれの他方端子が互いに接続される複数の第1出力部スイッチと、それぞれの一方端子が各二次電池の負極端子に接続され、それぞれの他方端子が互いに接続される複数の第2出力部スイッチと、隣り合う二次電池のうちの一方の二次電池の負極端子と他方の二次電池の正極端子との間にそれぞれ接続される複数のダイオードとを備えるものがある。上記二次電池システムでは、各二次電池を互いに直列接続させる場合、各第1出力部スイッチ及び各第2出力部スイッチを遮断させ、各二次電池を互いに並列接続させる場合、各第1出力部スイッチ及び各第2出力部スイッチを導通させる。関連する技術として、特許文献1がある。
【0003】
ところで、上記二次電池システムでは、第1出力部スイッチまたは第2出力部スイッチが故障しているか否かを判断する場合、各第1出力部スイッチ及び各第2出力部スイッチにそれぞれ電圧計や電流計を接続し、その電圧計や電流計の計測結果を用いることが考えられる。
【0004】
しかしながら、上記二次電池システムでは、二次電池が増加すると、第1出力部スイッチまたは第2出力部スイッチが故障しているか否かを判断するための電圧計や電流計も増加するため、製造コストが増大するという懸念がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-054677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一側面に係る目的は、複数の二次電池を直列接続または並列接続させる二次電池システムにおいて、製造コストを増大させることなく、第1出力部スイッチまたは第2出力部スイッチが故障していることを判断することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る一つの形態である二次電池システムは、複数の二次電池と、前記複数の二次電池の正極端子にそれぞれの一方端子が接続され、それぞれの他方端子が互いに接続される複数の第1出力部スイッチと、前記複数の二次電池の負極端子にそれぞれの一方端子が接続され、それぞれの他方端子が互いに接続される複数の第2出力部スイッチと、隣り合う前記二次電池のうちの一方の二次電池の負極端子と他方の二次電池の正極端子との間にそれぞれ接続される複数の直列接続用素子と、前記複数の二次電池を充電させる場合、前記複数の第1出力部スイッチ及び前記複数の第2出力部スイッチを遮断させ、前記複数の二次電池を放電させる場合、前記複数の第1出力部スイッチ及び前記複数の第2出力部スイッチを導通させ、前記複数の二次電池のうちの一部の二次電池を充電させる場合、前記複数の第1出力部スイッチ及び前記複数の第2出力部スイッチのうちの少なくとも2つを導通させる制御部とを備え、前記制御部は、前記一部の二次電池を充電させるとき、予め想定される電流経路に電流が流れない場合、前記第1出力部スイッチまたは前記第2出力部スイッチが故障していると判断する。
【0008】
これにより、第1出力部スイッチまたは第2出力部スイッチが故障しているか否かを判断するための電圧計や電流計を各第1出力部スイッチや各第2出力部スイッチにそれぞれ備える必要がないため、二次電池システムの製造コストを増大させることなく、第1出力部スイッチまたは第2出力部スイッチが故障していることを判断することができる。
【0009】
また、前記制御部は、前記第1出力部スイッチまたは前記第2出力部スイッチが故障していると判断した場合、前記第1出力部スイッチまたは前記第2出力部スイッチが故障している旨を、当該二次電池システムが搭載される産業車両のユーザに通知するように構成してもよい。
【0010】
これにより、故障している第1出力部スイッチまたは第2出力部スイッチの交換作業をユーザに促すことができる。
【0011】
また、前記制御部は、前記一部の二次電池を他の電流経路で直列接続させて充電することが可能である場合、前記他の電流経路を形成して前記一部の二次電池を充電させ、前記一部の二次電池を前記他の電流経路で直列接続させて充電することが不可能である場合、前記一部の二次電池を互いに並列接続させて前記一部の二次電池を充電させるように構成してもよい。
【0012】
これにより、一部の二次電池を他の電流経路で直列接続させて充電することが可能であり、他の電流経路を形成して一部の二次電池を充電させる場合、一部の二次電池をすべて並列接続させて充電する場合に比べて、充電時間の短縮化を図ることができる。また、一部の二次電池を他の電流経路で直列接続させて充電することが不可能であり、一部の二次電池を互いに並列接続させて一部の二次電池を充電させる場合、一部の二次電池を充電しない場合に比べて、一部の二次電池の充電容量を増加させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数の二次電池を直列接続または並列接続させる二次電池システムにおいて、製造コストを増大させることなく、第1出力部スイッチまたは第2出力部スイッチが故障していることを判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態の二次電池システムの一例を示す図である。
図2】制御部の動作の一例を示すフローチャートである。
図3】記憶部に記憶されている情報の一例を示す図である。
図4】実施形態の二次電池システムの変形例を示す図である。
図5】制御部の動作の他の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
【0016】
図1は、実施形態の二次電池システムの一例を示す図である。
【0017】
図1に示す二次電池システム1は、フォークリフトやトーイングトラクタなどの産業車両Veに搭載される。なお、産業車両Veは、二次電池システム1の他に、走行用モータなどの負荷Loを備える。
【0018】
また、二次電池システム1は、負荷Loに電力を供給し、外部の充電器Chから電力が供給される。なお、充電器Chは、産業車両Veの内部に設けられていてもよい。
【0019】
また、二次電池システム1は、二次電池B1~B3と、正極側充電端子Tipと、負極側充電端子Tinと、正極側放電端子Topと、負極側放電端子Tonと、第1出力部スイッチS11~S13と、第2出力部スイッチS21~S23と、直列接続用素子としてのダイオードD1、D2と、ヒューズF1~F3と、電流計Si1~Si3と、制御部2とを備える。
【0020】
また、二次電池B1~B3を特に区別しない場合、単に、二次電池Bとする。また、第1出力部スイッチS11~S13を特に区別しない場合、単に、第1出力部スイッチS1とする。また、第2出力部スイッチS21~S23を特に区別しない場合、単に、第2出力部スイッチS2とする。また、ダイオードD1、D2を特に区別しない場合、単に、ダイオードDとする。また、ヒューズF1~F3を特に区別しない場合、単に、ヒューズFとする。
【0021】
また、二次電池B、第1出力部スイッチS1、及び第2出力部スイッチS2のそれぞれの数は3つに限定されない。また、ダイオードDの数は2つに限定されない。例えば、二次電池B、第1出力部スイッチS1、及び第2出力部スイッチS2のそれぞれの数を2つとし、ダイオードDを1つとする場合、二次電池システム1は、二次電池B1、B2と、第1出力部スイッチS11、S12と、第2出力部スイッチS21、S22と、ダイオードD1とを備える。このように構成する場合、負極側充電端子Tinは、二次電池B2の負極端子に接続されるとともに第2出力部スイッチS22に接続されるものとする。
【0022】
二次電池Bは、リチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの1つ以上の充放電可能な電池(モジュール)により構成される。
【0023】
第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2は、それぞれ、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体スイッチまたは機械式スイッチ(電磁式リレー)により構成される。
【0024】
ヒューズF1は、二次電池B1に流れる電流が定格電流より大きくなると溶断し、許容電流を超える電流が二次電池B1に流れることを防止する。また、ヒューズF2は、二次電池B2に流れる電流が定格電流より大きくなると溶断し、許容電流を超える電流が二次電池B2に流れることを防止する。また、ヒューズF3は、二次電池B3に流れる電流が定格電流より大きくなると溶断し、許容電流を超える電流が二次電池B3に流れることを防止する。
【0025】
電流計Si1は、二次電池B1に流れる電流を検出し、その検出した電流を制御部2に送る。また、電流計Si2は、二次電池B2に流れる電流を検出し、その検出した電流を制御部2に送る。また、電流計Si3は、二次電池B3に流れる電流を検出し、その検出した電流を制御部2に送る。
【0026】
すなわち、第1出力部スイッチS11の一方端子が二次電池B1の正極端子に接続されているとともに正極側充電端子Tipを介して充電器Chの正極端子に接続され、第1出力部スイッチS12の一方端子が二次電池B2の正極端子に接続され、第1出力部スイッチS13の一方端子が二次電池B3の正極端子に接続されている。また、第1出力部スイッチS11~S13のそれぞれの他方端子が互いに接続されているとともに正極側放電端子Topを介して負荷Loの正極端子に接続されている。また、第2出力部スイッチS21の一方端子がヒューズF1及び電流計Si1を介して二次電池B1の負極端子に接続され、第2出力部スイッチS22の一方端子がヒューズF2及び電流計Si2を介して二次電池B2の負極端子に接続され、第2出力部スイッチS23の一方端子がヒューズF3及び電流計Si3を介して二次電池B3の負極端子に接続されている。また、第2出力部スイッチS21~S23のそれぞれの他方端子が互いに接続されているとともに負極側放電端子Tonを介して負荷Loの負極端子に接続されている。また、ダイオードD1のカソード端子が隣り合う二次電池B1、B2のうちの二次電池B2の正極端子に接続され、ダイオードD1のアノード端子がヒューズF1及び電流計Si1を介して二次電池B1の負極端子に接続されている。また、ダイオードD2のカソード端子が隣り合う二次電池B2、B3のうちの二次電池B3の正極端子に接続され、ダイオードD2のアノード端子がヒューズF2及び電流計Si2を介して二次電池B2の負極端子に接続されている。
【0027】
なお、ダイオードD(直列接続用素子)は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体スイッチまたは機械式スイッチ(電磁式リレー)に置き換えてもよい。この場合、制御部2は、ダイオードDに電流を流すタイミングにおいて、半導体スイッチまたは機械式スイッチを導通させ、ダイオードDに電流を流さないタイミングにおいて、半導体スイッチまたは機械式スイッチを遮断させる。
【0028】
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)またはプログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device))などにより構成され、二次電池B1~B3の充電または放電に応じて、第1出力部スイッチS11~S13及び第2出力部スイッチS21~S23のそれぞれの動作を制御する。
【0029】
<二次電池B1~B3の充電時>
なお、第1出力部スイッチS1、第2出力部スイッチS2、及びダイオードDは故障していないものとする。また、ヒューズFは溶断していないものとする。
【0030】
制御部2は、第1出力部スイッチS11~S13及び第2出力部スイッチS21~S23を遮断させる。これにより、二次電池B1~B3を互いに直列接続させることができる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、二次電池B1、電流計Si1、ヒューズF1、ダイオードD1、二次電池B2、電流計Si2、ヒューズF2、ダイオードD2、二次電池B3、電流計Si3、ヒューズF3、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れ、二次電池B1~B3が充電される。なお、正極側充電端子Tipと、二次電池B1と、電流計Si1と、ヒューズF1と、ダイオードD1と、二次電池B2と、電流計Si2と、ヒューズF2と、ダイオードD2と、二次電池B3と、電流計Si3と、ヒューズF3と、負極側充電端子Tinとを含む電流経路を電流経路L123とする。このように、二次電池B1~B3を充電させる場合、二次電池B1~B3を互いに直列接続させることにより、二次電池B1~B3全体にかかる電圧を比較的高くすることができるため、二次電池B1~B3に流れる電流を低減することができる。そのため、充電器Chと産業車両Veとを互いにつなぐ充電ケーブルを小型化することができるため、充電作業性を向上させることができる。
【0031】
<二次電池B1~B3のうちの一部の二次電池Bの充電時>
なお、第1出力部スイッチS1、第2出力部スイッチS2、及びダイオードDは故障していないものとする。また、ヒューズFは溶断していないものとする。
【0032】
制御部2は、二次電池B1を充電させるとともに二次電池B2、B3を充電させない場合、第1出力部スイッチS11~S13及び第2出力部スイッチS22を遮断させるとともに第2出力部スイッチS21、S23を導通させる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、二次電池B1、電流計Si1、ヒューズF1、第2出力部スイッチS21、第2出力部スイッチS23、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れる。これにより、二次電池B1のみが充電される。なお、正極側充電端子Tipと、二次電池B1と、電流計Si1と、ヒューズF1と、第2出力部スイッチS21と、第2出力部スイッチS23と、負極側充電端子Tinとを含む電流経路を電流経路L1とする。
【0033】
制御部2は、二次電池B2を充電させるとともに二次電池B1、B3を充電させない場合、第1出力部スイッチS13及び第2出力部スイッチS21を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、S12及び第2出力部スイッチS22、S23を導通させる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、第1出力部スイッチS11、第1出力部スイッチS12、二次電池B2、電流計Si2、ヒューズF2、第2出力部スイッチS22、第2出力部スイッチS23、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れ、二次電池B2のみが充電される。なお、正極側充電端子Tipと、第1出力部スイッチS11と、第1出力部スイッチS12と、二次電池B2と、電流計Si2と、ヒューズF2と、第2出力部スイッチS22と、第2出力部スイッチS23と、負極側充電端子Tinとを含む電流経路を電流経路L2とする。
【0034】
制御部2は、二次電池B3を充電させるとともに二次電池B1、B2を充電させない場合、第1出力部スイッチS12及び第2出力部スイッチS21~S23を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、S13を導通させる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、第1出力部スイッチS11、第1出力部スイッチS13、二次電池B3、電流計Si3、ヒューズF3、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れ、二次電池B3のみが充電される。なお、正極側充電端子Tipと、第1出力部スイッチS11と、第1出力部スイッチS13と、二次電池B3と、電流計Si3と、ヒューズF3と、負極側充電端子Tinとを含む電流経路を電流経路L3とする。
【0035】
また、制御部2は、二次電池B1、B2を充電させるとともに二次電池B3を充電させない場合、第1出力部スイッチS11~S13及び第2出力部スイッチS21を遮断させるとともに第2出力部スイッチS22、S23を導通させる。これにより、二次電池B1、B2を互いに直列接続させることができる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、二次電池B1、電流計Si1、ヒューズF1、ダイオードD1、二次電池B2、電流計Si2、ヒューズF2、第2出力部スイッチS22、第2出力部スイッチS23、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れ、二次電池B1、B2のみが充電される。なお、正極側充電端子Tipと、二次電池B1と、電流計Si1と、ヒューズF1と、ダイオードD1と、二次電池B2と、電流計Si2と、ヒューズF2と、第2出力部スイッチS22と、第2出力部スイッチS23と、負極側充電端子Tinとを含む電流経路を電流経路L12とする。
【0036】
また、制御部2は、二次電池B2、B3を充電させるとともに二次電池B1を充電させない場合、第1出力部スイッチS13及び第2出力部スイッチS21~S23を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、S12を導通させる。これにより、二次電池B2、B3を互いに直列接続させることができる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、第1出力部スイッチS11、第1出力部スイッチS12、二次電池B2、電流計Si2、ヒューズF2、ダイオードD2、二次電池B3、電流計Si3、ヒューズF3、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れ、二次電池B2、B3のみが充電される。なお、正極側充電端子Tipと、第1出力部スイッチS11と、第1出力部スイッチS12と、二次電池B2と、電流計Si2と、ヒューズF2と、ダイオードD2と、二次電池B3と、電流計Si3と、ヒューズF3と、及び負極側充電端子Tinとを含む電流経路を電流経路L23とする。
【0037】
また、二次電池B1、B3を充電させるとともに二次電池B2を充電させない場合、第1出力部スイッチS11及び第2出力部スイッチS21~S23を遮断させるとともに第1出力部スイッチS12、S13を導通させる。これにより、二次電池B1、B3を互いに直列接続させることができる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、二次電池B1、電流計Si1、ヒューズF1、ダイオードD1、第1出力部スイッチS12、第1出力部スイッチS13、二次電池B3、電流計Si3、ヒューズF3、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れ、二次電池B1、B3のみが充電される。なお、正極側充電端子Tipと、二次電池B1と、電流計Si1と、ヒューズF1と、ダイオードD1と、第1出力部スイッチS12と、第1出力部スイッチS13と、二次電池B3と、電流計Si3と、ヒューズF3と、負極側充電端子Tinとを備える電流経路を電流経路L13とする。
【0038】
または、二次電池B1、B3を充電させるとともに二次電池B2を充電させない場合、第1出力部スイッチS11~S13及び第2出力部スイッチS23を遮断させるとともに第2出力部スイッチS21、S22を導通させる。これにより、二次電池B1、B3を互いに直列接続させることができる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、二次電池B1、電流計Si1、ヒューズF1、第2出力部スイッチS21、第2出力部スイッチS22、ダイオードD2、二次電池B3、電流計Si3、ヒューズF3、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れ、二次電池B1、B3のみが充電される。なお、正極側充電端子Tipと、二次電池B1と、電流計Si1と、ヒューズF1と、第2出力部スイッチS21と、第2出力部スイッチS22と、ダイオードD2と、二次電池B3と、電流計Si3と、ヒューズF3と、負極側充電端子Tinとを備える電流経路を電流経路L13´とする。
【0039】
<第1出力部スイッチS1または第2出力部スイッチS2の故障判断時>
制御部2は、二次電池B1のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流計Si1により計測される電流I1が閾値Ith11以上である場合で、かつ、電流計Si2により計測される電流I2が閾値Ith12より小さい場合で、かつ、電流計Si3により計測される電流I3が閾値Ith13より小さい場合、電流経路L1に電流が流れていると判断する。なお、閾値Ith11は、電流経路L1に電流が流れているときに電流計Si1により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith12は、電流経路L1に電流が流れているときに電流計Si2により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith13は、電流経路L1に電流が流れているときに電流計Si3により計測される電流の最小値とする。
【0040】
また、制御部2は、二次電池B1のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith11以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith12以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith13以上である場合、電流経路L1に電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L123に電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D1を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L1であり、実際の電流経路が電流経路L123であることから、第2出力部スイッチS21または第2出力部スイッチS23が開放故障(オープン故障)していると判断する。なお、開放故障とは、第1出力部スイッチS1または第2出力部スイッチS2の抵抗値が増大して第1出力部スイッチS1または第2出力部スイッチS2に電流が流れない状態とする。なお、この場合、制御部2は、二次電池B1~B3の放電時、電流I1がゼロまたは略ゼロである場合、第2出力部スイッチS21が開放故障していると判断するように構成してもよい。また、この場合、制御部2は、二次電池B1~B3の放電時、電流I3がゼロまたは略ゼロである場合、第2出力部スイッチS23が開放故障していると判断するように構成してもよい。
【0041】
また、制御部2は、二次電池B3のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith21より小さい場合で、かつ、電流I2が閾値Ith22より小さい場合で、かつ、電流I3が閾値Ith23以上である場合、電流経路L3に電流が流れていると判断する。なお、閾値Ith21は、電流経路L3に電流が流れているときに電流計Si1により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith22は、電流経路L3に電流が流れているときに電流計Si2により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith23は、電流経路L3に電流が流れているときに電流計Si3により計測される電流の最小値とする。
【0042】
また、制御部2は、二次電池B3のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith21以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith22以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith23以上である場合、電流経路L3に電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L123に電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D1を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L3であり、実際の電流経路が電流経路L123であることから、第1出力部スイッチS11または第1出力部スイッチS13が開放故障していると判断する。なお、この場合、制御部2は、二次電池B1~B3の放電時、電流I1がゼロまたは略ゼロである場合、第1出力部スイッチS11が開放故障していると判断するように構成してもよい。また、この場合、制御部2は、二次電池B1~B3の放電時、電流I3がゼロまたは略ゼロである場合、第1出力部スイッチS13が開放故障していると判断するように構成してもよい。
【0043】
また、制御部2は、二次電池B1、B2のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith31以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith32以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith33より小さい場合、電流経路L12に電流が流れていると判断する。なお、閾値Ith31は、電流経路L12に電流が流れているときに電流計Si1により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith32は、電流経路L12に電流が流れているときに電流計Si2により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith33は、電流経路L12に電流が流れているときに電流計Si3により計測される電流の最小値とする。
【0044】
また、制御部2は、二次電池B1、B2のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith31以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith32以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith33以上である場合、電流経路L12に電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L123に電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D1を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L12であり、実際の電流経路が電流経路L123であることから、第2出力部スイッチS22または第2出力部スイッチS23が開放故障していると判断する。なお、この場合、制御部2は、二次電池B1~B3の放電時、電流I2がゼロまたは略ゼロである場合、第2出力部スイッチS22が開放故障していると判断するように構成してもよい。また、この場合、制御部2は、二次電池B1~B3の放電時、電流I3がゼロまたは略ゼロである場合、第2出力部スイッチS23が開放故障していると判断するように構成してもよい。
【0045】
また、制御部2は、二次電池B1、B2のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith31以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith32より小さい場合で、かつ、電流I3が閾値Ith33より小さい場合、電流経路L12に電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L1に電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D1を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L12であり、実際の電流経路が電流経路L1であることから、第2出力部スイッチS21が短絡故障(ショート故障)していると判断する。なお、短絡故障とは、第1出力部スイッチS1または第2出力部スイッチS2の両端が互いに接続されている状態とする。
【0046】
また、制御部2は、二次電池B2、B3のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith41より小さい場合で、かつ、電流I2が閾値Ith42以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith43以上である場合、電流経路L23に電流が流れていると判断する。なお、閾値Ith41は、電流経路L23に電流が流れているときに電流計Si1により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith42は、電流経路L23に電流が流れているときに電流計Si2により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith43は、電流経路L23に電流が流れているときに電流計Si3により計測される電流の最小値とする。
【0047】
また、制御部2は、二次電池B2、B3のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith41以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith42以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith43以上である場合、電流経路L23に電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L123に電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D1を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L23であり、実際の電流経路が電流経路L123であることから、第1出力部スイッチS11または第1出力部スイッチS12が開放していると判断する。なお、この場合、制御部2は、二次電池B1~B3の放電時、電流I1がゼロまたは略ゼロである場合、第1出力部スイッチS11が開放故障していると判断するように構成してもよい。また、この場合、制御部2は、二次電池B1~B3の放電時、電流I2がゼロまたは略ゼロである場合、第1出力部スイッチS12が開放故障していると判断するように構成してもよい。
【0048】
また、制御部2は、二次電池B2、B3のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith41より小さい場合で、かつ、電流I2が閾値Ith42より小さい場合で、かつ、電流I3が閾値Ith43以上である場合、電流経路L23に電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L3に電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D1を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L23であり、実際の電流経路が電流経路L3であることから、第1出力部スイッチS13が短絡故障していると判断する。
【0049】
また、制御部2は、二次電池B1、B3のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith51以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith52より小さい場合で、かつ、電流I3が閾値Ith53以上である場合、電流経路L13に電流が流れていると判断する。なお、閾値Ith51は、電流経路L13に電流が流れているときに電流計Si1により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith52は、電流経路L13に電流が流れているときに電流計Si2により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith53は、電流経路L13に電流が流れているときに電流計Si3により計測される電流の最小値とする。
【0050】
また、制御部2は、二次電池B1、B3のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith51以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith52以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith53以上である場合、電流経路L13に電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L123に電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D1を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L13であり、実際の電流経路が電流経路L123であることから、第1出力部スイッチS12または第1出力部スイッチS13が開放故障していると判断する。なお、この場合、制御部2は、二次電池B1~B3の放電時、電流I2がゼロまたは略ゼロである場合、第1出力部スイッチS12が開放故障していると判断するように構成してもよい。また、この場合、制御部2は、二次電池B1~B3の放電時、電流I3がゼロまたは略ゼロである場合、第1出力部スイッチS13が開放故障していると判断するように構成してもよい。
【0051】
また、制御部2は、二次電池B1、B3のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith51より小さい場合で、かつ、電流I2が閾値Ith52より小さい場合で、かつ、電流I3が閾値Ith53以上である場合、電流経路L13に電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路としての電流経路L3に電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D1を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L13であり、実際の電流経路が電流経路L3であることから、第1出力部スイッチS11が短絡故障していると判断する。
【0052】
または、制御部2は、二次電池B1、B3のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith51´以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith52´より小さい場合で、かつ、電流I3が閾値Ith53´以上である場合、電流経路L13´に電流が流れていると判断する。なお、閾値Ith51´は、電流経路L13´に電流が流れているときに電流計Si1により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith52´は、電流経路L13´に電流が流れているときに電流計Si2により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith53´は、電流経路L13´に電流が流れているときに電流計Si3により計測される電流の最小値とする。
【0053】
また、制御部2は、二次電池B1、B3のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith51´以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith52´以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith53´以上である場合、電流経路L13´に電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L123に電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D1を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L13´であり、実際の電流経路が電流経路L123であることから、第2出力部スイッチS21または第2出力部スイッチS22が開放故障していると判断する。なお、この場合、制御部2は、二次電池B1~B3の放電時、電流I2がゼロまたは略ゼロである場合、第2出力部スイッチS21が開放故障していると判断するように構成してもよい。また、この場合、制御部2は、二次電池B1~B3の放電時、電流I3がゼロまたは略ゼロである場合、第2出力部スイッチS22が開放故障していると判断するように構成してもよい。
【0054】
また、制御部2は、二次電池B1、B3のみが充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith51´以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith52´より小さい場合で、かつ、電流I3が閾値Ith53´より小さい場合、電流経路L13´に電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路としての電流経路L1に電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D1を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L13´であり、実際の電流経路が電流経路L1であることから、第2出力部スイッチS23が短絡故障していると判断する。
【0055】
<二次電池B1~B3の放電時>
なお、第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2は故障していないものとする。また、ヒューズFは溶断していないものとする。
【0056】
制御部2は、第1出力部スイッチS11~S13及び第2出力部スイッチS21~S23を導通させる。これにより、二次電池B1~B3を互いに並列接続させることができる。そして、負荷Loの負極端子から負極側放電端子Ton、第2出力部スイッチS21、ヒューズF1、電流計Si1、二次電池B1、第1出力部スイッチS11、及び正極側放電端子Topを介して負荷Loの正極端子に電流が流れる。また、負荷Loの負極端子から負極側放電端子Ton、第2出力部スイッチS22、ヒューズF2、電流計Si2、二次電池B2、第1出力部スイッチS12、及び正極側放電端子Topを介して負荷Loの正極端子に電流が流れる。また、負荷Loの負極端子から負極側放電端子Ton、第2出力部スイッチS23、ヒューズF3、電流計Si3、二次電池B3、第1出力部スイッチS13、及び正極側放電端子Topを介して負荷Loの正極端子に電流が流れる。これにより、二次電池B1~B3が放電される。このように、二次電池B1~B3を放電させる場合、二次電池B1~B3を並列接続することにより、二次電池B1~B3の全体の容量を増加させることができる。
【0057】
<第1出力部スイッチS1が故障しているときの各二次電池Bの放電時>
制御部2は、第1出力部スイッチS11が短絡故障している場合、第1出力部スイッチS12、S13及び第2出力部スイッチS21~S23を導通させることにより二次電池B1~B3を互いに並列接続させる。
【0058】
また、制御部2は、第1出力部スイッチS13が短絡故障している場合、第1出力部スイッチS11、S12及び第2出力部スイッチS21~S23を導通させることにより二次電池B1~B3を互いに並列接続させる。
【0059】
また、制御部2は、第1出力部スイッチS11が開放故障している場合、第2出力部スイッチS21を遮断させるとともに第1出力部スイッチS12、S13及び第2出力部スイッチS22、S23を導通させることにより二次電池B2、B3を互いに並列接続させる。
【0060】
また、制御部2は、第1出力部スイッチS12が開放故障している場合、第2出力部スイッチS22を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、S13及び第2出力部スイッチS21、S23を導通させることにより二次電池B1、B3を互いに並列接続させる。
【0061】
また、制御部2は、第1出力部スイッチS13が開放故障している場合、第2出力部スイッチS23を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、S12及び第2出力部スイッチS21、S22を導通させることにより二次電池B1、B2を互いに並列接続させる。
【0062】
<第2出力部スイッチS2が故障しているときの各二次電池Bの放電時>
制御部2は、第1出力部スイッチS21が短絡故障している場合、第1出力部スイッチS11~S13及び第2出力部スイッチS22、S23を導通させることにより二次電池B1~B3を互いに並列接続させる。
【0063】
また、制御部2は、第1出力部スイッチS23が短絡故障している場合、第1出力部スイッチS11~S13及び第2出力部スイッチS21、S22を導通させることにより二次電池B1~B3を互いに並列接続させる。
【0064】
また、制御部2は、第1出力部スイッチS21が開放故障している場合、第2出力部スイッチS11を遮断させるとともに第1出力部スイッチS12、S13及び第2出力部スイッチS22、S23を導通させることにより二次電池B2、B3を互いに並列接続させる。
【0065】
また、制御部2は、第1出力部スイッチS22が開放故障している場合、第2出力部スイッチS12を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、S13及び第2出力部スイッチS21、S23を導通させることにより二次電池B1、B3を互いに並列接続させる。
【0066】
また、制御部2は、第1出力部スイッチS23が開放故障している場合、第2出力部スイッチS13を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、S12及び第2出力部スイッチS21、S22を導通させることにより二次電池B1、B2を互いに並列接続させる。
【0067】
記憶部3は、RAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory)などにより構成され、情報D1または後述する情報D2を記憶している。
【0068】
図2は、情報D1の一例を示す図である。
【0069】
図2に示す情報Dは、予め想定される電流経路と、実際の電流経路と、故障している出力部スイッチと、故障内容とが対応付けられている。
【0070】
すなわち、予め想定される電流経路としての「電流経路L1」と、実際の電流経路としての「電流経路L123」と、故障している出力部スイッチとしての「第2出力部スイッチS21または第2出力部スイッチS23」と、故障内容としての「開放」とが対応付けられている。
【0071】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L3」と、実際の電流経路としての「電流経路L123」と、故障している出力部スイッチとしての「第1出力部スイッチS11または第1出力部スイッチS13」と、故障内容としての「開放」とが対応付けられている。
【0072】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L12」と、実際の電流経路としての「電流経路L123」と、故障している出力部スイッチとしての「第2出力部スイッチS22または第2出力部スイッチS23」と、故障内容としての「開放」とが対応付けられている。
【0073】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L12」と、実際の電流経路としての「電流経路L1」と、故障している出力部スイッチとしての「第2出力部スイッチS21」と、故障内容としての「短絡」とが対応付けられている。
【0074】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L23」と、実際の電流経路としての「電流経路L123」と、故障している出力部スイッチとしての「第1出力部スイッチS11または第1出力部スイッチS12」と、故障内容としての「開放」とが対応付けられている。
【0075】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L23」と、実際の電流経路としての「電流経路L3」と、故障している出力部スイッチとしての「第1出力部スイッチS13」と、故障内容としての「短絡」とが対応付けられている。
【0076】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L13」と、実際の電流経路としての「電流経路L123」と、故障している出力部スイッチとしての「第1出力部スイッチS12または第1出力部スイッチS13」と、故障内容としての「開放」とが対応付けられている。
【0077】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L13」と、実際の電流経路としての「電流経路L3」と、故障している出力部スイッチとしての「第1出力部スイッチS11」と、故障内容としての「短絡」とが対応付けられている。
【0078】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L13´」と、実際の電流経路としての「電流経路L123」と、故障している出力部スイッチとしての「第2出力部スイッチS21または第2出力部スイッチS22」と、故障内容としての「開放」とが対応付けられている。
【0079】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L13´」と、実際の電流経路としての「電流経路L1」と、故障している出力部スイッチとしての「第2出力部スイッチS23」と、故障内容としての「短絡」とが対応付けられている。
【0080】
図3は、充電時の制御部2の動作の一例を示すフローチャートである。
【0081】
まず、制御部2は、すべての二次電池Bに対する充電指示が入力されると(ステップS1:Yes)、すべての二次電池Bを含む電流経路L123を形成した後(ステップS2)、各二次電池Bの充電を開始させ(ステップS3)、各二次電池Bの充電が完了すると(ステップS4:Yes)、各二次電池Bの充電処理を終了する。
【0082】
一方、制御部2は、一部の二次電池Bに対する充電指示が入力されると(ステップS1:No、ステップS5:Yes)、一部の二次電池Bを含む電流経路を形成し(ステップS6)、予め想定される電流経路に電流が流れているか否かを判断する(ステップS7)。
【0083】
次に、制御部2は、予め想定される電流経路に電流が流れていると判断すると(ステップS7:No)、各二次電池Bの充電を開始させ(ステップS3)、各二次電池Bの充電が完了すると(ステップS4:Yes)、各二次電池Bの充電処理を終了する。
【0084】
一方、制御部2は、予め想定される電流経路に電流が流れていないと判断すると(ステップS7:Yes)、第1出力部スイッチS1または第2出力部スイッチS2が故障している旨を産業車両Veのユーザに通知し(ステップS8)、一部の二次電池Bを他の電流経路で充電することが可能か否を判断する(ステップS9)。例えば、制御部2は、予め想定される電流経路に電流が流れていないと判断すると、産業車両Veに搭載されるメータ付近のランプを点灯させたり、ブザーを鳴らしたりする。これにより、故障している第1出力部スイッチS1または第2出力部スイッチS2の交換作業をユーザに促すことができる。
【0085】
次に、制御部2は、一部の二次電池Bを他の電流経路で直列接続させて充電することが可能であると判断すると(ステップS9:Yes)、他の電流経路を形成した後(ステップS10)、各二次電池Bの充電を開始させ(ステップS3)、各二次電池Bの充電が完了すると(ステップS4:Yes)、各二次電池Bの充電処理を終了する。例えば、制御部2は、予め想定される電流経路13に電流が流れていない場合で、かつ、二次電池B1、B3を電流経路13´で充電することが可能であると判断すると、電流経路13´を形成して二次電池B1、B3を充電させる。
【0086】
一方、制御部2は、一部の二次電池Bを他の電流経路で直列接続させて充電することができないと判断すると(ステップS9:No)、一部の二次電池Bを互いに並列接続させた後(ステップS11)、各二次電池Bの充電を開始させ(ステップS3)、各二次電池Bの充電が完了すると(ステップS4:Yes)、各二次電池Bの充電処理を終了する。
【0087】
このように、実施形態の二次電池システム1では、一部の二次電池Bを充電させる場合、予め想定される電流経路に電流が流れない場合、第1出力部スイッチS1または第2出力部スイッチS2が故障していると判断する構成である。これにより、第1出力部スイッチS1または第2出力部スイッチS2が故障しているか否かを判断するための電圧計や電流計を各第1出力部スイッチS1や各第2出力部スイッチS2にそれぞれ備える必要がないため、二次電池システム1の製造コストを増大させることなく、第1出力部スイッチS1または第2出力部スイッチS2が故障していることを判断することができる。
【0088】
また、実施形態の二次電池システム1では、一部の二次電池Bを他の電流経路で直列接続させて充電することが可能である場合、他の電流経路を形成して一部の二次電池Bを充電させ、一部の二次電池Bを他の電流経路で直列接続させて充電することが不可能である場合、一部の二次電池Bを互いに並列接続させて一部の二次電池Bを充電させる構成である。これにより、一部の二次電池Bを他の電流経路で直列接続させて充電することが可能であり、他の電流経路を形成して一部の二次電池Bを充電させる場合、一部の二次電池Bをすべて並列接続させて充電する場合に比べて、充電時間の短縮化を図ることができる。また、一部の二次電池Bを他の電流経路で直列接続させて充電することが不可能であり、一部の二次電池Bを互いに並列接続させて一部の二次電池Bを充電させる場合、一部の二次電池Bを充電しない場合に比べて、一部の二次電池Bの充電容量を増加させることができる。
【0089】
なお、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
【0090】
<変形例>
図4は、実施形態の二次電池システムの変形例を示す図である。なお、図4に示す二次電池システム1において、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0091】
図4に示す二次電池システム1において、図1に示す二次電池システム1と異なる点は、正極側充電端子Tipが第1出力部スイッチS11~S13のそれぞれの他方端子の接続点に接続されている点と、スイッチS41が第2出力部スイッチS21~S23のそれぞれの他方端子の接続点と負極側充電端子Tinとの間に接続されている点と、スイッチS42が第2出力部スイッチS21~S23のそれぞれの他方端子の接続点と負極側放電端子Tonとの間に接続されている点である。なお、スイッチS41、S42は半導体スイッチまたは機械式スイッチにより構成される。
【0092】
<二次電池B1~B3の充電時>
なお、第1出力部スイッチS1、第2出力部スイッチS2、ダイオードD、及びスイッチS41、S42は故障していないものとする。また、ヒューズFは溶断していないものとする。
【0093】
制御部2は、第1出力部スイッチS12、S13、第2出力部スイッチS21、S22、及びスイッチS42を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、第2出力部スイッチS23、及びスイッチS41を導通させる。これにより、二次電池B1~B3を互いに直列接続させることができる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、第1出力部スイッチS11、二次電池B1、電流計Si1、ヒューズF1、ダイオードD1、二次電池B2、電流計Si2、ヒューズF2、ダイオードD2、二次電池B3、電流計Si3、ヒューズF3、第2出力部スイッチS23、スイッチS41、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れ、二次電池B1~B3が充電される。なお、正極側充電端子Tipと、第1出力部スイッチS11と、二次電池B1と、電流計Si1と、ヒューズF1と、ダイオードD1と、二次電池B2と、電流計Si2と、ヒューズF2と、ダイオードD2と、二次電池B3と、電流計Si3と、ヒューズF3と、第2出力部スイッチS23と、スイッチS41と、負極側充電端子Tinとを含む電流経路を電流経路L123αとする。
【0094】
<二次電池B1~B3のうちの一部の二次電池Bの充電時>
なお、第1出力部スイッチS1、第2出力部スイッチS2、ダイオードD、及びスイッチS41、S42は故障していないものとする。また、ヒューズFは溶断していないものとする。
【0095】
制御部2は、二次電池B1を充電させるとともに二次電池B2、B3を充電させない場合、第1出力部スイッチS12、S13、第2出力部スイッチS22、S23、及びスイッチS42を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、第2出力部スイッチS21、及びスイッチS41を導通させる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、第1出力部スイッチS11、二次電池B1、電流計Si1、ヒューズF1、第2出力部スイッチS21、スイッチS41、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れる。これにより、二次電池B1のみが充電される。なお、正極側充電端子Tipと、第1出力部スイッチS11と、二次電池B1と、電流計Si1と、ヒューズF1と、第2出力部スイッチS21と、スイッチS41と、負極側充電端子Tinとを含む電流経路を電流経路L1αとする。
【0096】
制御部2は、二次電池B2を充電させるとともに二次電池B1、B3を充電させない場合、第1出力部スイッチS11、S13、第2出力部スイッチS21、S23、及びスイッチS42を遮断させるとともに第1出力部スイッチS12、第2出力部スイッチS22、スイッチS41を導通させる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、第1出力部スイッチS12、二次電池B2、電流計Si2、ヒューズF2、第2出力部スイッチS22、スイッチS41、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れ、二次電池B2のみが充電される。なお、正極側充電端子Tipと、第1出力部スイッチS12と、二次電池B2と、電流計Si2と、ヒューズF2と、第2出力部スイッチS22と、スイッチS41と、負極側充電端子Tinとを含む電流経路を電流経路L2αとする。
【0097】
制御部2は、二次電池B3を充電させるとともに二次電池B1、B2を充電させない場合、第1出力部スイッチS11、S12、第2出力部スイッチS21、S22、及びスイッチS42を遮断させるとともに第1出力部スイッチS13、第2出力部スイッチS23、及びスイッチS41を導通させる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、第1出力部スイッチS13、二次電池B3、電流計Si3、ヒューズF3、第2出力部スイッチS23、スイッチS41、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れ、二次電池B3のみが充電される。なお、正極側充電端子Tipと、第1出力部スイッチS13と、二次電池B3と、電流計Si3と、ヒューズF3と、第2出力部スイッチS23と、スイッチS41と、負極側充電端子Tinとを含む電流経路を電流経路L3αとする。
【0098】
また、制御部2は、二次電池B1、B2を充電させるとともに二次電池B3を充電させない場合、第1出力部スイッチS12、S13、第2出力部スイッチS21、S23、及びスイッチS42を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、第2出力部スイッチS22、及びスイッチS41を導通させる。これにより、二次電池B1、B2を互いに直列接続させることができる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、第1出力部スイッチS11、二次電池B1、電流計Si1、ヒューズF1、ダイオードD1、二次電池B2、電流計Si2、ヒューズF2、第2出力部スイッチS22、スイッチS41、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れ、二次電池B1、B2のみが充電される。なお、正極側充電端子Tipと、第1出力部スイッチS11と、二次電池B1と、電流計Si1と、ヒューズF1と、ダイオードD1と、二次電池B2と、電流計Si2と、ヒューズF2と、第2出力部スイッチS22と、スイッチS41と、負極側充電端子Tinとを含む電流経路を電流経路L12αとする。
【0099】
また、制御部2は、二次電池B2、B3を充電させるとともに二次電池B1を充電させない場合、第1出力部スイッチS11、S13、第2出力部スイッチS21、S22、及びスイッチS42を遮断させるとともに第1出力部スイッチS12、第2出力部スイッチS23、及びスイッチS41を導通させる。これにより、二次電池B2、B3を互いに直列接続させることができる。そして、充電器Chから二次電池システム1に電力が供給されると、充電器Chの正極端子から正極側充電端子Tip、第1出力部スイッチS12、二次電池B2、電流計Si2、ヒューズF2、ダイオードD2、二次電池B3、電流計Si3、ヒューズF3、第2出力部スイッチS23、スイッチS41、及び負極側充電端子Tinを介して充電器Chの負極端子に電流が流れ、二次電池B2、B3のみが充電される。なお、正極側充電端子Tipと、第1出力部スイッチS12と、二次電池B2と、電流計Si2と、ヒューズF2と、ダイオードD2と、二次電池B3と、電流計Si3と、ヒューズF3と、第2出力部スイッチS23と、スイッチS41と、負極側充電端子Tinとを含む電流経路を電流経路L23αとする。
【0100】
<第1出力部スイッチS1または第2出力部スイッチS2の故障判断時>
制御部2は、二次電池B1が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith1α以上である場合、電流経路L1αに電流が流れていると判断する。なお、閾値Ith1αは、電流経路L1αに電流が流れているときに電流計Si1により計測される電流の最小値とする。
【0101】
また、制御部2は、二次電池B1が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith1αより小さい場合、電流経路L1αに電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路を電流経路L0とする。なお、電流経路L0は二次電池システム1のどの電流経路にも電流が流れていない状態とする。そして、制御部2は、後述する情報D2を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L1αであり、実際の電流経路が電流経路L0であることから、第1出力部スイッチS11または第2出力部スイッチS21が開放故障していると判断する。
【0102】
制御部2は、二次電池B2が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I2が閾値Ith2α以上である場合、電流経路L2αに電流が流れていると判断する。なお、閾値Ith2αは、電流経路L2αに電流が流れているときに電流計Si2により計測される電流の最小値とする。
【0103】
また、制御部2は、二次電池B2が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I2が閾値Ith2αより小さい場合、電流経路L2αに電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路を電流経路L0とする。そして、制御部2は、後述する情報D2を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L2αであり、実際の電流経路が電流経路L0であることから、第1出力部スイッチS12または第2出力部スイッチS22が開放故障していると判断する。
【0104】
制御部2は、二次電池B3が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I3が閾値Ith3α以上である場合、電流経路L3αに電流が流れていると判断する。なお、閾値Ith3αは、電流経路L3αに電流が流れているときに電流計Si3により計測される電流の最小値とする。
【0105】
また、制御部2は、二次電池B3が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I3が閾値Ith3αより小さい場合、電流経路L3αに電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路を電流経路L0とする。そして、制御部2は、後述する情報D2を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L3αであり、実際の電流経路が電流経路L0であることから、第1出力部スイッチS13または第2出力部スイッチS23が開放故障していると判断する。
【0106】
また、制御部2は、二次電池B1、B2が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith31α以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith32α以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith33αより小さい場合、電流経路L12αに電流が流れていると判断する。なお、閾値Ith31αは、電流経路L12αに電流が流れているときに電流計Si1により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith32αは、電流経路L12αに電流が流れているときに電流計Si2により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith33αは、電流経路L12αに電流が流れているときに電流計Si3により計測される電流の最小値とする。
【0107】
また、制御部2は、二次電池B1、B2が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith31αより小さい場合で、かつ、電流I2が閾値Ith32α以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith33αより小さい場合、電流経路L12αに電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L2αに電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D2を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L12αであり、実際の電流経路が電流経路L2αであることから、第1出力部スイッチS12が短絡故障していると判断する。
【0108】
また、制御部2は、二次電池B1、B2が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith31α以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith32αより小さい場合で、かつ、電流I3が閾値Ith33αより小さい場合、電流経路L12αに電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L1αに電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D2を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L12αであり、実際の電流経路が電流経路L1αであることから、第2出力部スイッチS21が短絡故障していると判断する。
【0109】
また、制御部2は、二次電池B2、B3が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith41αより小さい場合で、かつ、電流I2が閾値Ith42α以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith43α以上である場合、電流経路L23αに電流が流れていると判断する。なお、閾値Ith41αは、電流経路L23αに電流が流れているときに電流計Si1により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith42αは、電流経路L23αに電流が流れているときに電流計Si2により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith43αは、電流経路L23αに電流が流れているときに電流計Si3により計測される電流の最小値とする。
【0110】
また、制御部2は、二次電池B2、B3が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith41αより小さい場合で、かつ、電流I2が閾値Ith42αより小さい場合で、かつ、電流I3が閾値Ith43α以上である場合、電流経路L23αに電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L3αに電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D2を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L23αであり、実際の電流経路が電流経路L3αであることから、第1出力部スイッチS13が短絡していると判断する。
【0111】
また、制御部2は、二次電池B2、B3が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith41αより小さい場合で、かつ、電流I2が閾値Ith42α以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith43αより小さい場合、電流経路L23αに電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L2αに電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D2を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L23αであり、実際の電流経路が電流経路L2αであることから、第2出力部スイッチS22が短絡故障していると判断する。
【0112】
また、制御部2は、二次電池B1~B3が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith51α以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith52α以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith53α以上である場合、電流経路L123αに電流が流れていると判断する。なお、閾値Ith51αは、電流経路L123αに電流が流れているときに電流計Si1により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith52αは、電流経路L123αに電流が流れているときに電流計Si2により計測される電流の最小値とする。また、閾値Ith53αは、電流経路L123αに電流が流れているときに電流計Si3により計測される電流の最小値とする。
【0113】
また、制御部2は、二次電池B1~B3が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith51αより小さい場合で、かつ、電流I2が閾値Ith52α以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith53α以上である場合、電流経路L123αに電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L23αに電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D2を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L123αであり、実際の電流経路が電流経路L23αであることから、第1出力部スイッチS12が短絡故障していると判断する。
【0114】
また、制御部2は、二次電池B1~B3が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith51αより小さい場合で、かつ、電流I2が閾値Ith52αより小さい場合で、かつ、電流I3が閾値Ith53α以上である場合、電流経路L123αに電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路としての電流経路L3αに電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D2を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L123αであり、実際の電流経路が電流経路L3αであることから、第1出力部スイッチS13が短絡故障していると判断する。
【0115】
また、制御部2は、二次電池B1~B3が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith51α以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith52αより小さい場合で、かつ、電流I3が閾値Ith53αより小さい場合、電流経路L123αに電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路として電流経路L1αに電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D2を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L123αであり、実際の電流経路が電流経路L1αであることから、第2出力部スイッチS21が短絡故障していると判断する。
【0116】
また、制御部2は、二次電池B1~B3が充電されるように第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2の動作を制御した後、充電器Chから二次電池システム1に電力を供給させているとき、電流I1が閾値Ith51α以上である場合で、かつ、電流I2が閾値Ith52α以上である場合で、かつ、電流I3が閾値Ith53αより小さい場合、電流経路L123αに電流が流れていないと判断するとともに、実際の電流経路としての電流経路L12αに電流が流れていると判断する。そして、制御部2は、後述する情報D2を参照して、予め想定される電流経路が電流経路L123αであり、実際の電流経路が電流経路L12αであることから、第2出力部スイッチS22が短絡故障していると判断する。
【0117】
<二次電池B1~B3の放電時>
なお、第1出力部スイッチS1及び第2出力部スイッチS2は故障していないものとする。また、ヒューズFは溶断していないものとする。
【0118】
制御部2は、スイッチS41を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11~S13、第2出力部スイッチS21~S23、及びスイッチS42を導通させる。これにより、二次電池B1~B3を互いに並列接続させることができる。そして、負荷Loの負極端子から負極側放電端子Ton、スイッチS42、第2出力部スイッチS21、ヒューズF1、電流計Si1、二次電池B1、第1出力部スイッチS11、及び正極側放電端子Topを介して負荷Loの正極端子に電流が流れる。また、負荷Loの負極端子から負極側放電端子Ton、スイッチS42、第2出力部スイッチS22、ヒューズF2、電流計Si2、二次電池B2、第1出力部スイッチS12、及び正極側放電端子Topを介して負荷Loの正極端子に電流が流れる。また、負荷Loの負極端子から負極側放電端子Ton、スイッチS42、第2出力部スイッチS23、ヒューズF3、電流計Si3、二次電池B3、第1出力部スイッチS13、及び正極側放電端子Topを介して負荷Loの正極端子に電流が流れる。これにより、二次電池B1~B3が放電される。
【0119】
<第1出力部スイッチS1または第2出力部スイッチS2が故障しているときの各二次電池Bの放電時>
制御部2は、第1出力部スイッチS11が短絡故障している場合、スイッチS41を遮断させるとともに第1出力部スイッチS12、S13、第2出力部スイッチS21~S23、及びスイッチS42を導通させることにより二次電池B1~B3を互いに並列接続させる。
【0120】
また、制御部2は、第1出力部スイッチS12が短絡故障している場合、スイッチS41を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、S13、第2出力部スイッチS21~S23、及びスイッチS42を導通させることにより二次電池B1~B3を互いに並列接続させる。
【0121】
また、制御部2は、第1出力部スイッチS13が短絡故障している場合、スイッチS41を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、S12、第2出力部スイッチS21~S23、及びスイッチS42を導通させることにより二次電池B1~B3を互いに並列接続させる。
【0122】
また、制御部2は、第2出力部スイッチS21が短絡故障している場合、スイッチS41を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11~S13、第2出力部スイッチS22、S23、及びスイッチS42を導通させることにより二次電池B1~B3を互いに並列接続させる。
【0123】
また、制御部2は、第2出力部スイッチS22が短絡故障している場合、スイッチS41を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11~S13、第2出力部スイッチS21、S23、及びスイッチS42を導通させることにより二次電池B1~B3を互いに並列接続させる。
【0124】
また、制御部2は、第2出力部スイッチS23が短絡故障している場合、スイッチS41を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11~S13、第2出力部スイッチS21、S22、及びスイッチS42を導通させることにより二次電池B1~B3を互いに並列接続させる。
【0125】
また、制御部2は、第1出力部スイッチS11または第2出力部スイッチS21が開放故障している場合、スイッチS41を遮断させるとともに第1出力部スイッチS12、S13、第2出力部スイッチS22、S23、及びスイッチS42を導通させることにより二次電池B2、B3を互いに並列接続させる。
【0126】
また、制御部2は、第1出力部スイッチS12または第2出力部スイッチS22が開放故障している場合、スイッチS41を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、S13、第2出力部スイッチS21、S23、及びスイッチS42を導通させることにより二次電池B1、B3を互いに並列接続させる。
【0127】
また、制御部2は、第1出力部スイッチS13または第2出力部スイッチS23が開放故障している場合、スイッチS41を遮断させるとともに第1出力部スイッチS11、S12、第2出力部スイッチS21、S22、及びスイッチS42を導通させることにより二次電池B1、B2を互いに並列接続させる。
【0128】
図5は、情報D2の一例を示す図である。
【0129】
図5に示す情報D2は、予め想定される電流経路と、実際の電流経路と、故障している出力部スイッチと、故障内容とが対応付けられている。
【0130】
すなわち、予め想定される電流経路としての「電流経路L1α」と、実際の電流経路としての「電流経路L0」と、故障している出力部スイッチとしての「第1出力部スイッチS11または第2出力部スイッチS21」と、故障内容としての「開放」とが対応付けられている。
【0131】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L2α」と、実際の電流経路としての「電流経路L0」と、故障している出力部スイッチとしての「第1出力部スイッチS12または第2出力部スイッチS22」と、故障内容としての「開放」とが対応付けられている。
【0132】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L3α」と、実際の電流経路としての「電流経路L0」と、故障している出力部スイッチとしての「第1出力部スイッチS13または第2出力部スイッチS23」と、故障内容としての「開放」とが対応付けられている。
【0133】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L12α」と、実際の電流経路としての「電流経路L2α」と、故障している出力部スイッチとしての「第1出力部スイッチS12」と、故障内容としての「短絡」とが対応付けられている。
【0134】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L12α」と、実際の電流経路としての「電流経路L1α」と、故障している出力部スイッチとしての「第1出力部スイッチS21」と、故障内容としての「短絡」とが対応付けられている。
【0135】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L23α」と、実際の電流経路としての「電流経路L3α」と、故障している出力部スイッチとしての「第1出力部スイッチS13」と、故障内容としての「短絡」とが対応付けられている。
【0136】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L23α」と、実際の電流経路としての「電流経路L2α」と、故障している出力部スイッチとしての「第2出力部スイッチS22」と、故障内容としての「短絡」とが対応付けられている。
【0137】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L123α」と、実際の電流経路としての「電流経路L23α」と、故障している出力部スイッチとしての「第1出力部スイッチS12」と、故障内容としての「短絡」とが対応付けられている。
【0138】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L123α」と、実際の電流経路としての「電流経路L3α」と、故障している出力部スイッチとしての「第1出力部スイッチS13」と、故障内容としての「短絡」とが対応付けられている。
【0139】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L123α」と、実際の電流経路としての「電流経路L1α」と、故障している出力部スイッチとしての「第2出力部スイッチS21」と、故障内容としての「短絡」とが対応付けられている。
【0140】
また、予め想定される電流経路としての「電流経路L123α」と、実際の電流経路としての「電流経路L12α」と、故障している出力部スイッチとしての「第2出力部スイッチS22」と、故障内容としての「短絡」とが対応付けられている。
【0141】
このように、変形例の二次電池システム1においても、第1出力部スイッチS1または第2出力部スイッチS2が故障しているか否かを判断するための電圧計や電流計を各第1出力部スイッチS1や各第2出力部スイッチS2にそれぞれ備える必要がないため、二次電池システム1の製造コストを増大させることなく、第1出力部スイッチS1または第2出力部スイッチS2が故障していることを判断することができる。
【符号の説明】
【0142】
1 二次電池システム
2 制御部
Tip 正極側充電端子
Tin 負極側充電端子
Top 正極側放電端子
Ton 負極側放電端子
S11~S13 第1出力部スイッチ
S21~S23 第2出力部スイッチ
D1、D2 ダイオード
S41、S42 スイッチ
B1~B3 二次電池
Lo 負荷
Ch 充電器
図1
図2
図3
図4
図5