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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】パレット
(51)【国際特許分類】
   B65D 19/38 20060101AFI20240319BHJP
   B65D 19/02 20060101ALN20240319BHJP
【FI】
B65D19/38 Z
B65D19/02
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020205076
(22)【出願日】2020-12-10
(65)【公開番号】P2022092320
(43)【公開日】2022-06-22
【審査請求日】2023-03-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】山本 浩二
【審査官】佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-036289(JP,A)
【文献】実開昭49-144631(JP,U)
【文献】特開2011-195324(JP,A)
【文献】特開2007-186243(JP,A)
【文献】特開平10-109808(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0272366(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 19/38
B65D 19/02
B65H 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デッキボードと、複数の支持部と、フォークが挿入される挿入部と、前記挿入部に挿入されたフォークの移動を規制する規制部と、を備えるパレットであって、
前記デッキボードは、荷が積載される積載面と、前記積載面の反対側に位置するフォーク受け面と、を備え、
前記支持部は、前記フォーク受け面から前記デッキボードの厚み方向に延びており、
前記挿入部は、前記支持部に沿って、前記支持部同士の間で延びており、
前記規制部は、規制方向に向かい合う複数の規制面を備え、
前記規制方向は、前記デッキボードの厚み方向と前記挿入部の延びている方向とに垂直な方向であり、
前記規制部は、前記挿入部に挿入されたフォークが前記フォーク受け面に近づくと、前記規制面と前記フォークとの前記規制方向の距離が短くなるように構成されており、
前記規制部を収容する収容部を備え、
前記収容部は、前記フォーク受け面に開口する開口部を備え、
前記規制部は、前記規制方向に並んで設けられた複数のストッパを備え、
前記ストッパは、それぞれ、前記規制面を備え、
前記開口部から前記挿入部の内部に突出しており、かつ、前記挿入部の延びている方向に沿って延びる長板状の部材であって、互いに前記規制面が向かい合って配置され、
前記フォーク受け面に向かって押圧されると前記収容部に収容されるように構成された、パレット。
【請求項2】
デッキボードと、複数の支持部と、フォークが挿入される挿入部と、前記挿入部に挿入されたフォークの移動を規制する規制部と、を備えるパレットであって、
前記デッキボードは、荷が積載される積載面と、前記積載面の反対側に位置するフォーク受け面と、を備え、
前記支持部は、前記フォーク受け面から前記デッキボードの厚み方向に延びており、
前記挿入部は、前記支持部に沿って、前記支持部同士の間で延びており、
前記規制部は、規制方向に向かい合う複数の規制面を備え、
前記規制方向は、前記デッキボードの厚み方向と前記挿入部の延びている方向とに垂直な方向であり、
前記規制部は、前記挿入部に挿入されたフォークが前記フォーク受け面に近づくと、前記規制面と前記フォークとの前記規制方向の距離が短くなるように構成されており、
前記規制部は、複数の規制部材と、複数の弾性部材と、を備え、
前記規制部材は、前記規制面と、前記規制面に連続しているフォーク案内面と、を備え、
向かい合う複数の前記規制面は、前記規制方向に離間可能に構成されており、
前記フォーク案内面は、前記積載面から前記フォーク受け面に向かう方向に離れるにつれて、前記規制方向に広がるように構成されており、
複数の前記弾性部材は、向かい合う複数の前記規制面が前記規制方向に離間することにより、前記規制方向に変形可能に構成されている、パレット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パレットに関する。
【背景技術】
【0002】
パレットとしては、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のパレットは、デッキボードと、複数の支持部と、フォークが挿入される挿入部と、を備える。デッキボードは、荷が積載される積載面と、積載面の反対側に位置するフォーク受け面と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-064613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、フォークによってパレットを搬送する際、パレットが、搬送時の振動等により、搬送当初の位置からフォークに対してずれるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するパレットは、デッキボードと、複数の支持部と、フォークが挿入される挿入部と、前記挿入部に挿入されたフォークの移動を規制する規制部と、を備えるパレットであって、前記デッキボードは、荷が積載される積載面と、前記積載面の反対側に位置するフォーク受け面と、を備え、前記支持部は、前記フォーク受け面から前記デッキボードの厚み方向に延びており、前記挿入部は、前記支持部に沿って、前記支持部同士の間で延びており、前記規制部は、規制方向に向かい合う複数の規制面を備え、前記規制方向は、前記デッキボードの厚み方向と前記挿入部の延びている方向とに垂直な方向であり、前記規制部は、前記挿入部に挿入されたフォークが前記フォーク受け面に近づくと、前記規制面と前記フォークとの前記規制方向の距離が短くなるように構成されている。
【0006】
これによれば、挿入部に挿入されたフォークが搬送のためにフォーク受け面に近づくと、規制方向における規制面とフォークとの距離が短くなる。フォークと規制面との間に区画される隙間が大きいと、パレットがこの隙間内で移動可能となる。フォークと規制面との規制方向の距離が長いほど、フォークと規制面との隙間は大きくなる。結果として、フォークと規制面との間の隙間が大きいほどパレットのずれが大きくなり得る。パレットを搬送する際には、フォークがフォーク受け面を支持する。そのため、パレットが、搬送時の振動等により、搬送当初の位置からフォークに対してずれようとした場合であっても、規制部がフォークの規制方向の移動を規制する。
【0007】
上記パレットは、前記規制部を収容する収容部を備え、前記収容部は、前記フォーク受け面に開口する開口部を備え、前記規制部は、前記規制方向に並んで設けられた複数のストッパを備え、前記ストッパは、それぞれ、前記規制面を備え、前記開口部から前記挿入部の内部に突出しており、かつ、前記挿入部の延びている方向に沿って延びる長板状の部材であって、互いに前記規制面が向かい合って配置され、前記フォーク受け面に向かって押圧されると前記収容部に収容されるように構成された、ものであってもよい。
【0008】
これによれば、フォークがフォーク受け面に近づくと、フォークに接触するストッパがフォークに押圧される。これにより、当該ストッパが収容部に収容される。一方で、フォークと接触しないストッパは、開口部から突出したままとなる。これにより、開口部から突出したままのストッパの規制面が、フォークの規制方向に配置される。したがって、開口部から突出したままのストッパが、フォークの規制方向の移動を規制する。
【0009】
上記パレットは、前記規制部は、複数の規制部材と、複数の弾性部材と、を備え、前記規制部材は、前記規制面と、前記規制面に連続しているフォーク案内面と、を備え、向かい合う複数の前記規制面は、前記規制方向に離間可能に構成されており、前記フォーク案内面は、前記積載面から前記フォーク受け面に向かう方向に離れるにつれて、前記規制方向に広がるように構成されており、複数の前記弾性部材は、向かい合う複数の前記規制面が前記規制方向に離間することにより、前記規制方向に変形可能に構成されている、ものであってもよい。
【0010】
これによれば、挿入部に挿入されたフォークがフォーク案内面に接触すると、フォークは、フォーク案内面の規制方向の広がりによって、規制面の間へと導かれる。また、複数の規制部材がフォークによって規制方向に離間することにより、弾性部材が規制方向に変形する。当該変形に対する弾性部材の復元力が規制部材を介してフォークに伝わる。したがって、複数の規制部材がフォークを把持し、フォークの規制方向の移動を規制する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、パレットを搬送する際にパレットがフォークに対してずれることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1実施形態のパレットの平面図。
図2】(a)は第1実施形態のパレットの正面図、(b)は第1実施形態のパレットの拡大正面図。
図3】(a)は第1実施形態のパレットの3-3断面図、(b)は第1実施形態のパレットの3-3拡大断面図。
図4】(a)は第1実施形態においてフォークとストッパが接触したときのパレットの3-3断面図、(b)は第1実施形態においてフォークの挿入が完了したときのパレットの3-3断面図。(c)は第1実施形態においてフォークの移動が完了したときのパレットの3-3断面図。
図5】(a)はフォーク移動前における第1実施形態のパレットの正面図、(b)はフォーク移動後における第1実施形態のパレットの正面図。
図6】第2実施形態のパレットの平面図。
図7】第2実施形態のパレットの正面図。
図8】(a)はフォークの移動前における第2実施形態の正面図、(b)はフォークの移動後における第2実施形態の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<第1実施形態の構成>
以下、パレットの第1実施形態について説明する。本実施形態のパレットは、二方向差し平パレットである。
【0014】
図1図2(a)、図2(b)、図3(a)、及び図3(b)に示すように、パレット1は、デッキボード10と、底板20と、複数の支持部30と、フォークが挿入される挿入部40と、規制部50と、収容部60と、を備える。
【0015】
デッキボード10は、直方平板状の部材である。以下の説明では、デッキボード10の長辺方向を単に「長辺方向X」と、デッキボード10の短辺方向を単に「短辺方向Y」と、デッキボード10の厚み方向を単に「厚み方向Z」と称することがある。また、以下の説明では、厚み方向Zからパレット1を平面視した状態を単に「平面視」と称することがある。
【0016】
デッキボード10は、荷が積載される積載面11と、積載面11の反対側に位置するフォーク受け面12と、を備える。
底板20は、直方平板状の部材である。底板20の厚み方向は、デッキボード10の厚み方向Zと一致している。底板20の長辺方向は、デッキボード10の長辺方向Xと一致している。底板20の短辺方向は、デッキボード10の短辺方向Yと一致している。平面視において、底板20の形状は、デッキボード10と一致する。
【0017】
底板20は、底面21と、対向面22と、を備える。底面21及び対向面22は、厚み方向Zに垂直な面である。対向面22は、底面21の反対側に位置する。対向面22は、デッキボード10のフォーク受け面12と向かい合う。
【0018】
各支持部30は、四角柱状の部材である。各支持部30は、フォーク受け面12からデッキボード10の厚み方向Zに延びている。また、各支持部30は、短辺方向Yの全幅にわたってフォーク受け面12と対向面22とを結合する。本実施形態では、支持部30は、2つの端支持部31と、1つの中央支持部32と、を備える。
【0019】
端支持部31は、それぞれ、長辺方向Xにおけるデッキボード10の両端に設けられている。端支持部31は、内面31aを備える。内面31aは、中央支持部32を介して異なる端支持部31と長辺方向Xで向かい合う。
【0020】
中央支持部32は、2つの端支持部31と間隔を空けて、2つの端支持部31の中間に位置する。中央支持部32は、2つの内面32aを備える。各内面32aは、それぞれの端支持部31の内面31aと長辺方向Xに向かい合う。
【0021】
上述したように、各支持部30は、間隔を空けて設けられている。そのため、フォーク受け面12、対向面22、内面31a、及び内面32aが、2つの挿入部40を画定している。挿入部40は、短辺方向Yにパレット1を貫通している。また、中央支持部32は、2つの挿入部40を区画している。さらに、各挿入部40は、それぞれ、長辺方向Xにおいて、端支持部31と中央支持部32との間に画定されている。したがって、挿入部40は、支持部30に沿って、支持部30同士の間で延びている。
【0022】
挿入部40には、挿入部40の延びる方向にフォークが挿入される。したがって、フォークの延びる方向は、挿入部40の延びている方向、すなわち、短辺方向Yと一致する。以下の説明では、挿入部40の延びている方向を単に「挿入方向」と称することがある。また、デッキボード10の厚み方向Zと挿入部40の延びている方向(挿入方向)とに垂直な方向を、「規制方向」と称することがある。本実施形態において、規制方向は、厚み方向Zと挿入方向(短辺方向Y)とに垂直な長辺方向Xと一致する。なお、本実施形態における「垂直」とは、製造上生じる誤差を許容するものである。
【0023】
規制部50は、挿入部40に挿入されたフォークが規制方向(長辺方向X)にずれることを規制する部材である。本実施形態では、規制部50は、複数のストッパ51を備える。各ストッパ51は、短辺方向Yに延びる長板状である。ストッパ51の厚み方向は、長辺方向Xと一致している。複数のストッパ51は、規制方向(長辺方向X)に並んで設けられている。各ストッパ51は、支柱部52と、接触部53と、係止突起54と、を備える。
【0024】
支柱部52は、長方形の平板状である。支柱部52は、2つの端面52aと、長周面52bと、2つの短周面52cと、を備える。2つの端面52aは、支柱部52の厚み方向において互いに反対側に位置する長方形の面である。
【0025】
長周面52bは、支柱部52の厚み方向に2つの端面52aの長辺同士を結合する長方形状の面である。
短周面52cは、2つの端面52aの短辺同士を、支柱部52の厚み方向に結合する長方形状の面である。2つの短周面52cは、支柱部52の長辺方向において、互いに支柱部52の反対側に位置している。
【0026】
接触部53は、支柱部52の短辺方向に突出している。接触部53は、2つの規制面53aと、平坦面53bと、2つの傾斜面53cと、を備える四角板状である。
規制面53aは、それぞれ、接触部53の厚み方向に垂直な面である。2つの規制面53aは、それぞれ、端面52aと面一に結合されている。2つの規制面53aの外縁の間には、平坦面53b及び2つの傾斜面53cが、それぞれ接触部53の厚み方向に延びている。
【0027】
平坦面53bは、長周面52bと平行に設けられている長方形状の面である。平坦面53bは、ストッパ51において長周面52bの反対側に位置する。平坦面53bと長周面52bとの距離は、端面52aの短辺の長さより長い。平坦面53bの長辺は、長周面52bの長辺よりも短い。平坦面53bの短辺は、長周面52bの短辺と等しい。平坦面53bは、平坦面53bを平面視した場合に、長周面52bの内部に含まれる。
【0028】
2つの傾斜面53cは、それぞれ、短周面52cと平坦面53bの短辺とを結合する四角形状の面である。各傾斜面53cは、短周面52cから平坦面53bに向かって、長周面52bから離れるように傾斜している。
【0029】
図3(a)及び図3(b)に示すように、2つの係止突起54は、各短周面52cから他方の短周面52cとは反対側に向かって延びる四角柱状の突起である。各係止突起54は、端面54aと、段差面54bと、を備える。
【0030】
端面54aは、係止突起54において短周面52cの反対側に位置する面である。
段差面54bは、短周面52cと端面54aとの間を、短周面52cから垂直に延びている面である。段差面54bは、短周面52c内において、長周面52bよりも平坦面53bに近い位置に設けられている。したがって、段差面54b及び短周面52cは、長周面52bに対する段を形成している。
【0031】
図2(a)、図2(b)、図3(a)及び図3(b)に示すように、収容部60は、ストッパ51を収容可能に構成されている。収容部60は、複数設けられている。各収容部60は、挿入方向(短辺方向Y)に延びている長溝である。収容部60は、挿入部40を画定するフォーク受け面12に設けられている。各収容部60は、フォーク受け面12から積載面11に向かって深さを有する。各収容部60は、長辺方向Xに並んで設けられている。長辺方向Xで両端に位置する収容部60の距離は、挿入することが想定されるフォークの幅より長ければ任意である。
【0032】
各収容部60は、底面60aと、一対の長周面60bと、一対の短周面60cと、一対の係止爪61と、により画定されている。底面60a、長周面60b及び短周面60cは、それぞれ長方形状の面である。
【0033】
底面60aは、厚み方向Zにおいて、積載面11とフォーク受け面12との間であって、積載面11の反対側に位置する。底面60aの長辺は、デッキボード10の短辺方向Yに延びている。底面60aの短辺は、デッキボード10の長辺方向Xに延びている。厚み方向Zにおける底面60aとフォーク受け面12との間の距離は、長周面52bと平坦面53bとの間の距離より長い。
【0034】
各長周面60bは、底面60aの各長辺とフォーク受け面12とを、底面60aから垂直に結合している。各短周面60cは、底面60aの各短辺とフォーク受け面12とを底面60aから垂直に結合している。互いに隣接する各長周面60b及び各短周面60cは、互いに結合されている。
【0035】
係止爪61は、各短周面60cに設けられている。係止爪61は、一方の短周面60cのフォーク受け面12側の端部から、他方の短周面60cに向かって、短周面60cと垂直に延びている四角板状の突部である。各係止爪61は、第1面61aと、第2面61bと、突出面61cと、を備える。
【0036】
第1面61aは、フォーク受け面12と面一になるように、一方の短周面60cのフォーク受け面12側の端部から他方の短周面60cに向かって延びている。第1面61aは、一方の短周面60cとは結合されているが、他方の短周面60cとは離間している。また、第1面61aは、向かい合う2つの長周面60bを結合している。
【0037】
第2面61bは、係止爪61において、第1面61aの反対側に位置するとともに、底面60aと向かい合う。第2面61bは、第1面61aと同様に、一方の短周面60cとは結合されているが、他方の短周面60cとは離間している。また、第2面61bは、向かい合う2つの長周面60bを結合している。第1面61aと第2面61bとの厚み方向Zの距離は、支柱部52の短辺方向における長周面52bと段差面54bとの距離に等しい。
【0038】
突出面61cは、第1面61aにおいて短周面60cと接続された端部の反対側に位置する端部と、第2面61bにおいて短周面60cと接続された端部の反対側に位置する端部とを接続する面である。なお、短辺方向Yにおいて、2つの短周面60c同士の離間距離は、2つの係止爪61同士の離間距離よりも長い。
【0039】
2つの係止爪61の突出面61c及び2つの長周面60bのフォーク受け面12側の端部が、フォーク受け面12に開口する開口部62を画定している。したがって、収容部60は、フォーク受け面12に開口する開口部62を備える。開口部62の形状は、平面視における接触部53の外縁の形状と一致している。開口部62と底面60aとの間の距離は、支柱部52の短辺の長さ以上であればよいが、より好ましくは、両者は等しい。
【0040】
このように構成された収容部60が、長辺方向Xに等間隔に並んでいる。
各ストッパ51は、厚み方向Zに移動可能に各収容部60に収容されている。したがって、収容部60は、ストッパ51を備える規制部50を収容する。具体的には、ストッパ51は、支柱部52及び係止突起54が収容部60の内部に収容され、かつ、接触部53が開口部62から挿入部40の内部に突出している状態で配置されている。ストッパ51は、係止突起54の段差面54bと係止爪61とが互いに係り合うように配置されている。また、ストッパ51は、平坦面53bが対向面22に向かい合うように配置されている。このとき、あるストッパ51の規制面53aは、隣り合う他のストッパ51の規制面53aと長辺方向Xに向かい合って配置されている。したがって、複数のストッパ51は、互いに規制面53aが向かい合って配置されている。ここで、長辺方向Xは、デッキボード10の厚み方向Zと挿入方向(短辺方向Y)とに垂直な方向である。したがって、本実施形態では、長辺方向Xが規制方向となる。したがって、規制部50は、規制方向(長辺方向X)に向かい合う複数の規制面53aを備える。なお、規制方向(長辺方向X)の両端に向かい合って配置された規制面53aの間隔は、挿入することが想定されるフォークの幅より広く、内面31aと内面32aとの間隔より狭ければよい。
【0041】
<第1実施形態の作用>
以下、本実施形態の作用について説明する。なお、以下の説明では、厚み方向Zは鉛直方向と一致しており、デッキボード10から底板20へ向かう方向に重力が働くものとする。また、対向面22を基準とする鉛直方向の位置を「高さ位置」と称することがある。なお、高さ位置は、フォーク受け面12の高さ位置が正となり、底面21の高さ位置が負となるように、定義されている。
【0042】
図3(a)及び図3(b)に示すように、ストッパ51は、自重により、厚み方向Zに移動しようとする。このとき、ストッパ51の係止突起54の段差面54bが、係止爪61の第2面61bと干渉する。係止突起54と係止爪61とが互いに係り合うことで、ストッパ51は、支柱部52及び係止突起54が収容部60に収容された状態で静止する。以下の説明では、このようにストッパ51が静止した状態を、単に「静止状態」と称することがある。静止状態では、ストッパ51は、それぞれ、開口部62から挿入部40の内部に突出している。詳細には、ストッパ51の接触部53は、開口部62から挿入部40の内部に向かって厚み方向Zに突出している。
【0043】
図4(a)、図4(b)、図4(c)、図5(a)及び図5(b)に示すように、パレット1は、搬送機器によって搬送される。搬送機器は、フォーク100を備えている。フォーク100は、鉛直方向(厚み方向Z)に移動可能に構成されている。フォーク100は、先端101と、荷受け面102と、を備える。荷受け面102は、鉛直方向(厚み方向Z)に垂直な平面である。搬送機器は、フォーク100を挿入部40に挿入し、フォーク100を上昇させることで、パレット1を持ち上げる。このとき、フォーク100の荷受け面102は、デッキボード10のフォーク受け面12と鉛直方向(厚み方向Z)に向かい合う。
【0044】
図4(a)、図4(b)及び図4(c)に示すように、静止状態でフォーク100を挿入部40に一定以上挿入すると、フォーク100の高さ位置によっては、フォーク100の先端101が一部のストッパ51の傾斜面53cに接触する。さらに短辺方向Yにフォーク100を挿入すると、フォーク100の先端101が当該ストッパ51の傾斜面53cに沿うように、当該ストッパ51が厚み方向Zに移動する。さらにフォーク100を挿入部40に挿入すると、先端101が傾斜面53cから離間し、フォーク100の荷受け面102が平坦面53bと接する。なお、荷受け面102とは、フォーク受け面12と向かい合うフォーク100の面である。
【0045】
荷受け面102が平坦面53bと接した状態でフォーク100がフォーク受け面12に向かって移動すると、フォーク100の移動によってストッパ51がフォーク受け面12に押圧される。押圧されたストッパ51は、底面60aに向かって厚み方向Zに移動する。その結果、押圧されたストッパ51の接触部53が、収容部60に収容される。したがって、各ストッパ51は、フォーク受け面12に向かって押圧されると収容部60に収容されるように構成されている。
【0046】
図5(a)及び図5(b)に示すように、押圧されていないストッパ51は、開口部62から挿入部40の内部に向かって突出したままである。そのため、押圧されていないストッパ51の規制面53aのうち、フォーク100に隣接するものが、フォーク100の側面に位置する。したがって、ストッパ51を備える規制部50は、挿入部40に挿入されたフォーク100がフォーク受け面12に近づくと、規制方向(長辺方向X)における規制面53aとフォーク100との距離が短くなるように構成されている。
【0047】
<第1実施形態の効果>
以下、本実施形態の効果について説明する。
(1―1)挿入部40に挿入されたフォーク100がフォーク受け面12に近づくことで、規制面53aとフォーク100との規制方向(長辺方向X)の距離が短くなる。言い換えれば、フォーク100がフォーク受け面12に近づく前には、規制面53aとフォーク100との規制方向(長辺方向X)の距離を長くなる。第1実施形態の場合、挿入部40内においてフォーク100がストッパ51と接触していない状態では、フォーク100の側面が、内面31a及び内面32aとが向かい合う。この場合、内面31a及び内面32aを規制面とみなすことができる。パレット1の位置ずれを抑制するために、内面31aと内面32aとの間隔、すなわち、挿入部40の規制方向(長辺方向X)の寸法を全体にわたって短くしたり、挿入部40の厚み方向Zの全体にわたって延びるストッパを設けたりすると、フォーク100の挿入性の低下を招くおそれがある。
【0048】
一方、本実施形態では、ストッパ51は、挿入部40に挿入されたフォーク100がフォーク受け面12に近づくと、規制方向(長辺方向X)における規制面53aとフォーク100との距離が短くなるように構成されている。これによれば、パレット1が、搬送時の振動等により、搬送当初の状態からフォーク100に対してずれようとした場合であっても、ストッパ51の規制面53aがフォーク100の規制方向(長辺方向X)の移動を規制する。したがって、パレット1を搬送する際に、パレット1がフォーク100に対してずれることを抑制することができる。また、これに伴い、フォーク100の挿入性の低下を抑制することができる。
【0049】
(1-2)複数のストッパ51は、互いに規制面53aが向かい合い、かつ、フォーク受け面12に向かって押圧されることで収容部60に収容されるように構成されている。これにより、フォーク100の移動による押圧で、フォーク100と接触するストッパ51が収容部60に収容される。このとき、フォーク100と接触していないストッパ51は、収容部60に収容されず、挿入部40の内部に突出している。そして、フォーク100に隣接するストッパ51の規制面53aは、フォーク100の両側面に位置している。このため、当該規制面53aがフォーク100の規制方向(長辺方向X)への移動を規制する。したがって、パレット1を搬送する際に、パレット1がフォーク100に対してずれることをより好適に抑制することができる。
【0050】
(1-3)ストッパ51は、傾斜面53cを備えており、傾斜面53cは、挿入部40の内部に露出している。これにより、フォーク100が平坦面53bと接触する前にストッパ51に接触する場合であっても、フォーク100が挿入方向に移動する際に、フォーク100が当該ストッパ51を厚み方向Zに押し上げる。したがって、挿入部40にフォーク100を挿入し易いパレット1を提供することができる。
【0051】
(1-4)底面60aと第2面61bとの厚み方向Zの距離は、端面52aの短辺の長さ以上となっている。これにより、収容部60は、フォーク100に押圧されたストッパ51が開口部62から突出しないように当該ストッパ51を収容することが可能となる。そのため、フォーク100をフォーク受け面12に向かって移動させたときに、鉛直方向(厚み方向Z)に垂直な面でのパレット1とフォーク100との接触面積が大きくなる。よって、フォーク100の力がパレット1の一部に集中を避けられる。したがって、パレット1の耐荷重を大きくすることができる。
【0052】
<第2実施形態の構成>
以下、パレットの第2実施形態について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の部材については、第1実施形態と同一の符号を付することで説明を省略する。また、第2実施形態における厚み方向及び挿入方向は、第1実施形態の厚み方向Z及び短辺方向Yと同じである。したがって、第2実施形態における規制方向は、第1実施形態の規制方向(長辺方向X)と同じである。
【0053】
図6及び図7に示すように、規制部50は、複数の規制部材70と、複数の弾性部材80を備える。
規制部材70は、規制方向(長辺方向X)への移動ができるように構成されている。規制部材70は、短辺方向Yに延びる柱状部材である。規制部材70は、挿入部40を画定する端支持部31の内面31a及び中央支持部32の内面32aのそれぞれに、1つずつ設けられている。各規制部材70は、デッキ受け面71と、押圧面72と、規制面73と、フォーク案内面74と、を備える。デッキ受け面71、押圧面72、規制面73、及びフォーク案内面74は、それぞれ長方形状の面であり、それぞれの長辺方向は、挿入方向(短辺方向Y)に一致している。
【0054】
デッキ受け面71は、フォーク受け面12と向き合っているが、好ましくは、フォーク受け面12と接している。デッキ受け面71の短辺方向は、長辺方向Xと一致している。デッキ受け面71は、第1長辺71aと、第2長辺71bと、を備える。
【0055】
押圧面72は、積載面11からフォーク受け面12に向かう方向に、デッキ受け面71から延びている。押圧面72は、いずれかの内面31a又は内面32aと向かい合っている。押圧面72は、第1長辺72aと、第2長辺72bと、を備える。押圧面72の第1長辺72aは、デッキ受け面71の第1長辺71aと接続されている。押圧面72の第2長辺72bは、対向面22に接する位置に配置されている。
【0056】
規制面73は、挿入部40に挿入されたフォークを把持する面である。規制面73は、積載面11からフォーク受け面12に向かう方向に、デッキ受け面71から延びている。したがって、規制面73は、押圧面72と平行に配置されている。規制面73は、第1長辺73aと、第2長辺73bと、を備える。規制面73の第1長辺73aは、デッキ受け面71の第2長辺71bと接続されている。規制面73の短辺は、押圧面72の短辺より短い。したがって、規制面73の第2長辺73bは、対向面22から離れている。
【0057】
フォーク案内面74は、挿入部40に挿入され、フォーク受け面12に向かって移動するフォークを規制面73へと案内する面である。フォーク案内面74は、押圧面72の第2長辺72bと規制面73の第2長辺73bとを接続している。したがって、フォーク案内面74は、規制面73に連続している。上述したように、規制面73の短辺は、押圧面72の短辺より短い。そのため、フォーク案内面74は、積載面11からフォーク受け面12に向かう方向にフォーク受け面12から離れるにつれて、押圧面72に近くなるように傾斜している。規制部材70が規制方向(長辺方向X)に離間することにより、向かい合う複数の規制面73は、規制方向(長辺方向X)に離間可能に構成されている。
【0058】
弾性部材80は、向かい合う複数の規制面73が規制方向(長辺方向X)に離間することにより、規制方向(長辺方向X)に変形可能に構成されている。弾性部材80は、例えば、板ばね、コイルばね、皿ばね、磁気ばねが挙げられるが、好ましくは、構成が簡易であることから、板ばね又はコイルばねである。本実施形態では、弾性部材80は、コイルばねである。規制部材70は、挿入部40を画定する端支持部31の内面31a及び中央支持部32の内面32aのそれぞれに、少なくとも1つ配置されている。なお、各内面31a及び内面32aに配置される弾性部材80の数は、任意であるが、好ましくは、2つ以上設けられている。各弾性部材80は、それぞれ、押圧面72と内面31aとの間、及び押圧面72と内面32aとの間に配置されている。
【0059】
このように構成された複数の規制部材70は、それぞれ、押圧面72が弾性部材80を介して内面31a又は内面32aと平行に向かい合うように配置されている。本実施形態では、1つの挿入部40に対して、一対の規制部50が長辺方向Xに向かい合って配置されている。このとき、一方の規制部50の規制面73と他方の規制部50の規制面73とが、互いに規制方向(長辺方向X)に向かい合って配置されている。そして、フォーク案内面74は、上述した傾斜を有するため、積載面11からフォーク受け面12に向かう方向に離れるにつれて、規制方向(長辺方向X)に広がるように構成されている。
【0060】
<第2実施形態の作用>
以下、本実施形態の作用について説明する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、挿入部40の内部であって、各一対のフォーク案内面74の間にフォーク100が挿入される。そして、フォーク100は、フォーク受け面12に向かって移動することにより、パレット1の荷役を行う。このとき、フォーク100が、上述したフォーク案内面74の傾斜により、フォーク受け面12に至る前に各フォーク案内面74に接触する。したがって、規制部材70を備える規制部50は、挿入部40に挿入されたフォーク100がフォーク受け面12に近づくと、規制方向(長辺方向X)における規制面73とフォーク100との距離が短くなるように構成されている。
【0061】
さらにフォーク100がフォーク受け面12に向かって移動すると、フォーク100が規制部材70に加えた力が、規制部材70を介して弾性部材80を規制方向(長辺方向X)に圧縮する。その結果、2つの規制部材70は、互いに規制方向(長辺方向X)に離れ、2つの規制面73の間にフォーク100を案内する。そして、フォーク受け面12と荷受け面102とが接する。
【0062】
このとき、圧縮された弾性部材80は、規制方向(長辺方向X)の復元力を規制部材70に加える。これにより、対となる規制部材70は、各々の規制面73でフォーク100を規制方向(長辺方向X)から把持する。
【0063】
<第2実施形態の効果>
第2実施形態の効果について説明する。
(2―1)規制部材70は、挿入部40に挿入されたフォーク100がフォーク受け面12に近づくと、規制方向(長辺方向X)における規制面73とフォーク100との距離が短くなるように構成されている。これによれば、荷役走行時のフォーク100の振動等によりパレット1を持ち上げた当初の状態からパレット1がフォーク100に対してずれようとした場合であっても、規制面73がフォーク100の規制方向(長辺方向X)の移動を規制する。したがって、パレット1の搬送の際、パレット1がフォーク100に対してずれることを抑制することができる。
【0064】
(2-2)フォーク100が規制部材70を押し広げるとき、規制部材70の移動によって、弾性部材80が規制方向(長辺方向X)に圧縮される。そして、弾性部材80の復元力によって複数の規制面73がフォーク100を規制方向(長辺方向X)から把持する。これにより、フォーク100が挿入方向(短辺方向Y)に対して回転することを抑制することができる。
【0065】
(2-3)フォーク案内面74は、積載面11からフォーク受け面12に向かう方向に離れるにつれて、規制方向(長辺方向X)に広がるように傾斜している。これにより、挿入部40に挿入されたフォーク100は、フォーク案内面74の傾斜に沿って、規制面73の間に案内される。したがって、挿入部40にフォーク100を挿入し易いパレット1を提供することができる。
【0066】
<変形例>
各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。各実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0067】
○各実施形態において、方向X,Y,Zは、あくまで説明の便宜のための例示に過ぎないことに留意すべきである。例えば、長辺方向Xに挿入部40が延びる場合、挿入方向は長辺方向Xとなり、規制方向は短辺方向Yとなる。
【0068】
○第2実施形態において、弾性部材80は、押圧面72と内面31a又は内面32aとの間に配置されていなくてもよい。例えば、弾性部材80は、向かい合う規制面53aの間に設けられていてもよい。この場合、弾性部材80は、想定されるフォーク100の移動経路の外に設けられていることが好ましい。
【0069】
○第2実施形態において、規制部材70と弾性部材80とは一体であってもよい。例えば、規制部材70が弾性部材80として機能するものであってもよい。
○第2実施形態において、パレット1は、弾性部材80を備えていなくてもよい。例えば、規制部50が内面31a又は内面32aに直接設けられていてもよい。
【0070】
○第1実施形態において、各ストッパ51は、完全な板状でなくてもよい。例えば、内部がくりぬかれていてもよいし、貫通孔などが設けられていてもよい。要は、規制面53aが画定されていればよい。
【0071】
○第1実施形態において、各ストッパ51は、挿入部40の内部において、長辺方向Xに分断されていてもよい。
○第1実施形態において、各ストッパ51は、1つの長板状の部材でなくてもよい。例えば、ストッパ51は、厚み方向Zに延びる四角柱状の部材をフォーク受け面12内に配置したものであってもよい。
【0072】
○第1実施形態において、規制面53aは、互いに平行に向かい合っていなくてもよい。例えば、支柱部52の厚みが接触部53の厚みより小さい場合に、規制面53aは、互いに平坦面53bに向かって傾斜していてもよい。
【0073】
○第1実施形態において、ストッパ51は、規制面53aを備えていれば、その形状は任意である。例えば、ストッパ51は、平坦面53b又は傾斜面53cの一方を備えていなくてもよい。
【0074】
○第1実施形態において、収容部60は、ストッパ51を完全に収容できるものでなくてもよい。すなわち、底面60aとフォーク受け面12との厚み方向Zの距離が、長周面52bと平坦面53bとの厚み方向Zの距離より短くてもよい。例えば、押圧されたストッパ51の接触部53が収容部60から一部突出してもよい。
【0075】
○第1実施形態において、係止突起54及び係止爪61は、設けられていなくてもよい。このとき、例えば、長周面52bと底面60aとの間をひもやゴムなどで接続することにより、ストッパ51を収容部60に収容可能に構成してもよい。
【0076】
○第1実施形態において、収容部60は、設けられていなくてもよい。例えば、フォーク100のフォーク受け面12への移動に伴いストッパ51がフォーク受け面12に向かって圧縮されるものであってもよい。
【0077】
○各実施形態において、中央支持部32は、設けられていなくてもよい。すなわち、パレット1は、単一の挿入部40を備えるものであってもよい。また、パレット1は、2つより多い挿入部40を備えていてもよい。
【0078】
○各実施形態において、底板20は、設けられていなくてもよい。例えば、パレット1は、単面型のパレットであってもよい。
○各実施形態において、パレット1は、二方向差しパレットに限られず、例えば、四方向差しパレットであってもよい。
【0079】
○各実施形態において、パレット1の形状は、直方体状のものに限られない。例えば、パレット1は、積載面11が円形となる円柱状であっても構わない。要は、デッキボード10の厚み方向と挿入方向が定義できれば、その形状は任意である。
【符号の説明】
【0080】
1…パレット、10…デッキボード、11…積載面、12…フォーク受け面、30…支持部、40…挿入部、50…規制部、51…ストッパ、53a,73…規制面、60…収容部、62…開口部、70…規制部材、74…フォーク案内面、80…弾性部材、100…フォーク、X…規制方向としての長辺方向、Y…挿入部の延びている方向としての短辺方向、Z…デッキボードの厚み方向。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8