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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】電磁継電器
(51)【国際特許分類】
   H01H 50/14 20060101AFI20240319BHJP
【FI】
H01H50/14 P
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021041571
(22)【出願日】2021-03-15
(65)【公開番号】P2022141329
(43)【公開日】2022-09-29
【審査請求日】2023-03-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100149009
【弁理士】
【氏名又は名称】古賀 稔久
(72)【発明者】
【氏名】西田 剛
(72)【発明者】
【氏名】古川 和樹
(72)【発明者】
【氏名】川口 直樹
(72)【発明者】
【氏名】塚田 尭
【審査官】内田 勝久
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-306446(JP,A)
【文献】特開2006-134612(JP,A)
【文献】特開2002-343215(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 45/00 - 45/14
H01H 50/00 - 59/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定接点と、前記固定接点が配置された第1端子部分と、前記第1端子部分の両端のうちの第1端から前記第1端子部分に対して屈曲して形成された第2端子部分と、前記第2端子部分に配置された第1凸部と、を有する固定端子と、
前記固定接点に向かい合う可動接点を有する可動接触片と、
前記第1端子部分の前記可動接触片とは反対側の第1端子面に当接する当接面と、前記第1凸部が嵌る第1溝部が形成された第1側面と、を有し、前記固定端子を支持する支持部と、を備え、
前記第2端子部分は、前記第1端から、前記可動接触片とは反対側に向かって延び、
前記第1凸部は、前記第2端子部分において前記第1端子面に連なる第2端子面に配置されており、
前記第1溝部は、前記第2端子部分が前記第1端子部分の前記第1端から延びる方向に沿って形成されており、
前記第1溝部は、前記当接面側に前記第1凸部が挿入可能な開口部を有する、
電磁継電器。
【請求項2】
固定接点と、前記固定接点が配置された第1端子部分と、前記第1端子部分の両端のうちの第1端から前記第1端子部分に対して屈曲して形成された第2端子部分と、前記第2端子部分に配置された第1凸部と、を有する固定端子と、
前記固定接点に向かい合う可動接点を有する可動接触片と、
前記第1端子部分の前記可動接触片とは反対側の第1端子面に当接する当接面と、前記第1凸部が嵌る第1溝部が形成された第1側面と、を有し、前記固定端子を支持する支持部と、を備え、
前記第1凸部は、前記第2端子部分において前記第1端子面に連なる第2端子面に配置されており、
前記第1溝部は、前記第2端子部分が前記第1端子部分の前記第1端から延びる方向に沿って形成されており、
前記第1溝部は、前記当接面側に前記第1凸部が挿入可能な開口部を有し、
前記第1溝部は、
前記第1凸部が配置されている配置部分と、
前記配置部分よりも前記開口部側に形成され、前記配置部分よりも幅が広い開口部側部分と、
前記開口部側部分から前記配置部分に向かうに従って幅が狭くなる接続部分と、を有する、
電磁継電器。
【請求項3】
前記固定端子は、前記第1端子部分の前記第1端とは反対側の第2端から前記第2端子部分と平行に形成された第3端子部分を更に有する、
請求項1または2に記載の電磁継電器。
【請求項4】
前記固定端子は、前記第3端子部分において前記第1端子面に連なる第3端子面に配置された第2凸部を更に有し、
前記支持部は、前記第3端子部分の前記第2凸部が嵌る第2溝部が形成された第2側面を更に有する、
請求項に記載の電磁継電器。
【請求項5】
前記可動接触片は、前記可動接点が前記固定接点に近づく接触方向と、前記可動接点が前記固定接点から開離する開離方向を含む第1方向に移動可能であり、
前記固定接点と前記可動接点との間で発生したアークを伸長させるための磁界を前記第1方向と直交する第2方向に発生させる磁石部を更に備えた、
請求項1~のいずれか1項に記載の電磁継電器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁継電器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気回路を開閉する電磁継電器が知られている。例えば、特許文献1の電磁継電器は、固定接点を含む固定端子と、可動接点を含む可動接触片と、を備えている。固定端子は、ベースを貫通するとともに、固定接点が配置されている部分がベース上に載置されることによって、ベースに固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-67640号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の電磁継電器では、ベースを貫通している部分でのみ固定されているため、ベースから露出している部分に外力が加わった際に、固定端子の位置ずれが発生するおそれがある。
【0005】
本発明は、位置ずれを抑制することが可能な電磁継電器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る電磁継電器は、固定端子と、可動接触片と、支持部と、を備える。固定端子は、固定接点と、第1端子部分と、第2端子部分と、第1凸部と、を有している。第1端子部分は、固定接点が配置されている。第2端子部分は、第1端子部分の両端のうちの第1端から第1端子部分に対して屈曲して形成されている。第1凸部は、第2端子部分に配置されている。可動接触片は、可動接点を含む。可動接点は、固定接点に向かい合う。支持部は、当接面と、第1側面と、を有し、固定端子を支持する。当接面は、第1端子部分の可動接触片とは反対側の第1端子面に当接する。第1側面は、第1凸部が嵌る第1溝部が形成されている。第1凸部は、第2端子部分において第1端子面に連なる第2端子面に配置されている。
【0007】
このように、固定端子に第1凸部を設け、支持部に第1凸部が嵌る第1溝部を設けることによって、固定端子の幅方向における位置ずれを抑制することができる。なお、可動接点と固定接点が向き合う方向における固定端子の位置は、第1端子部分に支持部が当接することによって規制される。
【0008】
また、固定端子を基準として第1凸部と第1溝部が可動接点の反対側の空間に設けられているため、固定端子の位置ずれを規制する規制部を別途設けることによって可動接点側の空間を損ねるようなことなく、固定端子の位置ずれを抑制することができる。
【0009】
また、第1凸部によって、支持部を形成する材料が溝部において削れた場合であっても、第1溝部が固定端子によって覆われているため、第1溝部から削り屑が外に出ることを低減することができる。
【0010】
また、固定端子を基準として第1凸部と第1溝部が可動接点の反対側の空間に設けられているため、アークの動きを妨げずに、アークの挙動を制御しやすい状態で固定端子の位置ずれを抑制することができる。
【0011】
第1溝部は、第2端子部分が第1端子部分の第1端から延びる方向に沿って形成されていてもよい。第1溝部は、当接面側に第1凸部が挿入可能な開口部を有してもよい。この場合、開口部から第1凸部を挿入することによって、容易に固定端子を支持部に組み付けることができる。
【0012】
第1溝部は、配置部分と、開口部側部分と、接続部分と、を有していてもよい。配置部分は、第1凸部が配置されていてもよい。開口部側部分は、配置部分よりも開口部側に形成され、配置部分よりも幅が広くてもよい。接続部分は、開口部側部分から前記配置部分に向かうに従って幅が狭くなっていてもよい。この場合、第1凸部の第1溝部への挿入を行い易くできる。
【0013】
固定端子は、第3端子部分を更に有していてもよい。第3端子部分は、第1端子部分の第1端子とは反対側の第2端から第2端子部分と平行に形成されてもよい。この場合、U字形状の固定端子において、位置ずれを抑制することができる。
【0014】
固定端子は、第2凸部を更に有していてもよい。第2凸部は、第3端子部分において第1端子面に連なる第3端子面に配置されていてもよい。支持部は、第2側面を更に有していてもよい。第2側面は、第3端子部分の第2凸部が嵌る第2溝部が形成されていてもよい。この場合、2つの凸部と2つの溝部によって位置ずれを抑制することができる。
【0015】
可動接触片は、可動接点が固定接点に近づく接触方向と、可動接点が固定接点から開離する開離方向を含む第1方向に移動可能であってもよい。電磁継電器は、磁石部を更に備えていてもよい。磁石部は、固定接点と可動接点との間で発生したアークを伸長させるための磁界を第1方向と直交する第2方向に発生させる。この場合、固定端子を基準として凸部と溝部が可動接点の反対側の空間に設けられているため、アークの動きを妨げずに、アークの挙動を制御しやすい状態で固定端子の位置ずれを抑制することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、位置ずれを抑制することが可能な電磁継電器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】電磁継電器の斜視図である。
図2】電磁継電器の内部構造を示す斜視図である。
図3】電磁継電器の内部構造を前方から視た正面図である。
図4】接点装置および駆動装置を前方から見た斜視図である。
図5】第1固定端子を前方から視た正面図である。
図6】第1固定端子を下方から視た底面図である。
図7】磁石部と可動接触片と第1固定端子と第2固定端子の位置関係を示す図である、
図8】上方から視たベースの部分斜視図である。
図9】第1端子支持部への第1固定端子の取り付けを示す図である。
図10】第1端子支持部を上方から視た平面図である。
図11】第1端子支持部を右方向から視た側面図である。
図12】第1端子支持部に第1固定端子を取り付けた状態を示す図である。
図13】L字形状の固定端子と端子支持部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一態様に係る電磁継電器の実施形態について、図面を参照して説明する。各図面において、Z2で示す方向を上方向、Z1で示す方向を下方向、X1で示す方向を左方向、X2で示す方向を右方向、Y1で示す方向を前方向、Y2で示す方向を後方向として説明する。なお、これらの方向は、説明の便宜上、定義されるものであって、電磁継電器の配置方向を限定するものではない。
【0019】
<構成>
(電磁継電器1の概要)
図1は、電磁継電器1の斜視図である。図2は、電磁継電器1からケースを除いた状態を示す斜視図である。図3は、図2の側面図である。
【0020】
電磁継電器1は、図1図3に示すように、ベース2と、ケース10と、接点装置3と、駆動装置4と、磁石部5と、を備えている。
【0021】
ベース2は、樹脂などの絶縁性を有する材料で形成されている。ベース2は、接点装置3及び駆動装置4を支持している。接点装置3及び駆動装置4は、ベース2に取り付けられるケース10によって覆われる。接点装置3には、後述する図4に示すように、2つの第1固定端子6と第2固定端子7と、第1固定端子6と第2固定端子7の間を接続可能な可動接触片8が設けられている。駆動装置4は、可動接触片8を移動し、可動接触片8を、第1固定端子6および第2固定端子7と接触または第1固定端子6および第2固定端子7から開離させる。磁石部5は、接点の開離に伴って発生したアークをローレンツ力により伸長させる。
【0022】
(接点装置3)
図4は、接点装置3および駆動装置4を前方から視た斜視図である。
【0023】
接点装置3は、第1固定端子6(固定端子の一例)と、第2固定端子7(固定端子の一例)と、可動接触片8と、可動部9と、を有する。第1固定端子6、第2固定端子7及び可動接触片8は、板状の端子であり、銅などの導電性を有する材料で形成されている。第1固定端子6および第2固定端子7は、ベース2に固定されている。可動接触片8は、第1固定端子6および第2固定端子7と接触または第1固定端子6および第2固定端子7から開離可能である。可動部9は、可動接触片8を、第1固定端子6および第2固定端子7と接触する接触位置と、第1固定端子6および第2固定端子7と開離する開離位置の間で移動する。
【0024】
(第1固定端子6,第2固定端子7)
第1固定端子6は、図2および図3に示すように、前後方向から見て、U字状に屈曲した形状を有している。第1固定端子6は、ベース2に配置されている。第1固定端子6のベース2に対する配置については、後段にて説明する。
【0025】
第1固定端子6は、図3に示すように、接点支持部61(第1端子部分の一例)と、第1固定接点62と、一対の第1外部接続部63(第2端子部分の一例)および第2外部接続部64(第3端子部分の一例)と、第1凸部65と、第2凸部66と、を有する。
【0026】
接点支持部61は、上下方向に直交する平坦面を有する。第1固定接点62は、接点支持部61に支持されている。第1固定接点62は、接点支持部61から上方に突出している。なお、第1固定接点62は、接点支持部61、第1外部接続部63および第2外部接続部64と一体であってもよい。詳しくは後述するが、図3に示すように、接点支持部61の可動接触片8と反対側の面61a(第1端子面の一例)にベース2が当接している。
【0027】
図5は、第1固定端子6を前方から視た図である。図6は、第1固定端子6を下方から視た図である。なお、図5および図6では、第1固定接点62が省略されている。
【0028】
第1外部接続部63は、図5に示すように、左右方向における接点支持部61の両端のうち右側の端61b(第1端の一例)から接点支持部61に対して屈曲して下方に延びている。第1外部接続部63は、図4に示すように先端部分631の幅が狭くなっており、ベース2から下方に突出している。
【0029】
第2外部接続部64は、図5に示すように、左右方向における接点支持部61の両端のうち左側の端61c(第2端の一例)から接点支持部61に対して屈曲して下方に延びている。第2外部接続部64は、図4に示すように、先端部分641の幅が狭くなっており、ベース2から下方に突出している。
【0030】
第1外部接続部63と第2外部接続部64は、左右方向において互いに対向して配置されている。第1外部接続部63と第2外部接続部64は、平行に配置されている。ベース2から突出している先端部分631、641(図3参照)は、図示しない外部機器と電気的に接続される。なお、本明細書における平行、垂直は、機械的な誤差を含み、社会通念上平行、垂直とみなせる範囲を含む。
【0031】
第1外部接続部63は、図5および図6に示すように、接点支持部61の面61aと連なる面63a(第2端子面の一例)を有している。第1凸部65は、面63aに配置されている。第1凸部65は、例えば円柱形状である。第1凸部65は、第1外部接続部63から接点支持部61が延びる方向(左方向)に沿って突出している。第1凸部65は、第2外部接続部64に向かって形成されている。第1凸部65は、先端部分631よりも接点支持部61側に配置されている。
【0032】
第2外部接続部64は、接点支持部61の面61aと連なる面64a(第3端子面の一例)を有している。第2凸部66は、面64aに配置されている。第2凸部66は、例えば円柱形状である。第2凸部66は、第2外部接続部64から接点支持部61が延びる方向(右方向)に沿って突出している。第2凸部66は、第1外部接続部63に向かって形成されている。第2凸部66は、先端部分641よりも接点支持部61側に配置されている。
【0033】
第1凸部65と第2凸部66は対向して配置されている。第1凸部65および第2凸部66は、U字状に屈曲した第1固定端子6の内側に位置している。
【0034】
図4に示すように、第2固定端子7は、第1固定端子6と前後方向に離れた位置でベース2に支持されている。第2固定端子7は、第1固定端子6の後方で第1固定端子6と間隔を隔てて配置されている。第2固定端子7は、第1固定端子6と同様の形状である。第2固定端子7は、図4に示すように、接点支持部71と、第2固定接点72と、1対の第1外部接続部73および第2外部接続部74と、第1凸部(図示せず)と、第2凸部76を有する。第2固定端子7の各構成は、第1固定端子6の各構成と同様であるため説明を省略する。
【0035】
(可動接触片8)
可動接触片8は、図4に示すように、前後方向に延びている。可動接触片8は、可動部9に連結されている。可動接触片8は、第1固定端子6及び第2固定端子7の上方に配置されている。
【0036】
可動接触片8は、1対の第1可動接点81および第2可動接点82と、接点支持部材83と、を有する。接点支持部材83は、板状であり、前後方向に伸びている。
【0037】
第1可動接点81は、接点支持部材83の前端部に配置されている。第1可動接点81は、第1固定接点62の上方において第1固定接点62と向かい合って配置されている。第1可動接点81は、第1固定接点62に接触可能である。
【0038】
第2可動接点82は、接点支持部材83の後端部に配置されている。第2可動接点82は、第2固定接点72の上方において第2固定接点72と向かい合って配置されている。第2可動接点82は、第2固定接点72に接触可能である。なお、第1可動接点81及び第2可動接点82は、接点支持部材83と一体であってもよい。
【0039】
可動接触片8は、第1方向に移動可能である。第1方向は、第1可動接点81および第2可動接点82が第1固定接点62及び第2固定接点72に近づく接触方向と、第1可動接点81および第2可動接点82が第1固定接点62及び第2固定接点72から開離する開離方向とを含む。本実施形態において、第1方向は、上下方向であり、接触方向は、Z1で示す方向(下方向)であり、開離方向は、Z2で示す方向(上方向)である。
【0040】
可動接触片8は、1対の第1可動接点81および第2可動接点82が第1固定接点62及び第2固定接点72から開離した開位置と、1対の第1可動接点81および第2可動接点82が第1固定接点62及び第2固定接点72に接触する閉位置との間で移動可能である。
【0041】
(可動部9)
可動部9は、図4に示すように、上下方向に延びている。可動部9は、第1可動接点81と第2可動接点82の間で可動接触片8に連結されている。可動部9は、前後方向における可動接触片8の中央に配置されている。
【0042】
可動部9は、図2および図4に示すように、可動部材91と、カバー部材92と、接点バネ93と、復帰バネ94と、を有する。可動部材91は、上下方向に延びている。可動部材91およびカバー部材92は、樹脂等の絶縁性を有する材料で形成されている。
【0043】
可動部材91は、押圧部911と、配置部912と、摺動部913と、を有する。押圧部911は、可動部材91の上部に設けられている。押圧部911は、駆動装置4の可動鉄片45によって下方に押圧される部分である。
【0044】
配置部912は、可動部材91の上下方向における略中央の部分である。配置部912には、接点バネ93と可動接触片8が配置される。配置部912は、右側の側壁が開口された配置空間912aを有し、配置空間912aに接点バネ93が配置されている。配置空間912aの下端の前後方向の側壁には、切り欠き914が形成されている。可動接触片8は、両側壁の切り欠き914および配置空間912aを貫通して配置されている。
【0045】
摺動部913は、可動部材91の下端の部分である。摺動部913は、ベース2に形成されたガイド部24(後述する図8参照)によってガイドされる。ガイド部24は、ベース2の上面において下方に凹むように形成されている。摺動部913がガイド部24内を摺動することによって、可動部材91がガイドされる。
【0046】
カバー部材92は、図2および図3に示すように、配置空間912aの右側を塞ぐ。カバー部材92は、可動接触片8が可動部材91から右側に飛び出すことを規制する。
【0047】
接点バネ93は、図4に示すように、コイルバネであり、上下方向に沿って配置空間912aに配置されている。接点バネ93の上端は、配置空間912aの上方側の面に連結されている。接点バネ93の下端は、可動接触片8の第1可動接点81と第2可動接点82の間に連結されている。接点バネ93は、圧縮された状態で配置空間912aの上方側の面と可動接触片8の間に配置されている。これにより、接点バネ93は、可動接触片8を接触方向に向けて付勢している。可動接触片8は、配置空間912aの下方の面に接点バネ93によって押圧されている。
【0048】
接点バネ93は、第1可動接点81の第1固定接点62に対する接触圧ならびに第2可動接点82の第2固定接点72に対する接触圧を増大するために設けられている。
【0049】
復帰バネ94は、可動部材91の摺動部913とベース2のガイド部24の間に配置されている。復帰バネ94は、可動部材91を上方に向けて付勢する。復帰バネ94は、可動部材91が駆動装置4の押圧から開放された際に、可動部材91を上方に向けて移動する。これによって、可動接触片8が接触位置から開離位置に移動する。
【0050】
(駆動装置4)
駆動装置4は、図2に示すように、接点装置3の左方に配置されている。駆動装置4は、可動部9を介して可動接触片8を上下方向に移動させる。駆動装置4は、図2および図3に示すように、コイル41と、ボビン42と、固定鉄心43と、ヨーク44と、可動鉄片45と、バネ46と、ストッパ部材47と、を有する。
【0051】
コイル41は、ボビン42の外周に巻回されている。ボビン42は、上下方向に延びている。ボビン42は、ベース2に固定されている。固定鉄心43は、ボビン42の内周部に配置されている。ヨーク44は、前後方向に沿って視て略L字形状であり、コイル41の左方を覆うように配置されている。ヨーク44は、固定鉄心43の下端に接続されている。
【0052】
可動鉄片45は、固定鉄心43の上方に配置されている。可動鉄片45は、左端がヨーク44に回動可能に支持されている。可動鉄片45は、ヨーク44の上端部を支点として回動する。可動鉄片45は、図4に示すように、右端の先端が可動部9の押圧部911に上方から接触している。
【0053】
バネ46は、ヨーク44の上端に前後方向に沿って配置されている。バネ46は、可動鉄片45の上側に配置されている。バネ46は、可動鉄片45を固定鉄心43から離れる方向に付勢する。
【0054】
ストッパ部材47は、ボビン42の右端から上方に向かって形成された取付部42aに取り付けられている。ストッパ部材47は、板状であり、前後方向に沿って配置されている。ストッパ部材47は、可動鉄片45の上側に配置されている。ストッパ部材47は、バネ46の付勢力による可動鉄片45の所定量以上の上方への移動を規制する。
【0055】
(磁石部5)
磁石部5は、第1固定接点62と第1可動接点81との間で発生したアーク、並びに第2固定接点72と第2可動接点82との間で発生したアークを伸長させるための磁界を前後方向に発生させる。磁石部5は、ケース10の周囲に配置されている。
【0056】
図7は、第1固定接点62、第2固定接点72、第1可動接点81および第2可動接点82と、磁石部5との配置関係を示す図である。図7は、右方向から視た図である。
【0057】
磁石部5は、第1磁石51と、第2磁石52と、第1ヨーク53と、第2ヨーク54と、を有する。第1磁石51と第2磁石52は、永久磁石である。第1磁石51は、ケース10の前面に配置されている。第1磁石51は、接点装置3の前方に配置されている。第2磁石52は、ケース10の後面に配置されている。第2磁石52は、接点装置3の後方に配置されている。第2磁石52は、可動接触片8を挟んで、第1磁石51と前後方向に異極が対向するように配置されている。例えば、第1磁石51のS極が可動接触片8に面して配置され、第2磁石52のN極が可動接触片8に面して配置されている。これにより、第1磁石51と第2磁石52との間には、第2磁石52から第1磁石51に向かって磁束が流れる(矢印B参照)。
【0058】
第1ヨーク53は、図1および図7に示すように左右方向に沿って視て略L字状であり、ケース10に取り付けられている。第1ヨーク53は、第1磁石51の外側(前側)および上側を覆うように第1磁石51に接続されている。第2ヨーク54は、図1および図7に示すように左右方向に沿って視て略L字状であり、ケース10に取り付けられている。第2ヨーク54は、第2磁石52の外側(前側)および上側を覆うように第2磁石52に接続されている。なお、図2では、後側の第2磁石52および第2ヨーク54のみが図示されており、前側の第1磁石51および第1ヨーク53は省略されている。
【0059】
上述した磁石部5によって、第1固定接点62と第1可動接点81との間で発生したアーク、並びに第2固定接点72と第2可動接点82との間で発生したアークが、前後方向(第2方向の一例)に伸長する。
【0060】
(ベース2)
図8は、ベース2から第1固定端子6、第2固定端子7、可動接触片8、および可動部9を取り外した状態を示す斜視図である。
【0061】
ベース2は、底面部21と、一対の第1端子支持部22(支持部の一例)および第2端子支持部23(支持部の一例)と、を有する。
【0062】
底面部21にケース10が取り付けられる。底面部21には、図2に示すように、駆動装置4が載置されている。底面部21には、図8に示すように、右端の中央部に可動部材91の摺動部913が摺動するガイド部24が形成されている。ガイド部24の左右には一対の壁26、27が上方向に向かって形成されている。ガイド部24の前後には一対の壁28、29が上方向に向かって形成されている。ガイド部24は、壁26、27、28、29によって取り囲まれている。
【0063】
第1端子支持部22は、第1固定端子6を支持する。第2端子支持部23は、第2固定端子7を支持する。第1端子支持部22および第2端子支持部23は、底面部21の右端近傍に配置されている。第1端子支持部22および第2端子支持部23は、ガイド部24を挟んで前後方向に対向して配置されている。第1端子支持部22は、壁28の前側に壁28と一体的に形成されている。第2端子支持部23は、壁29の後側に壁29と一体的に形成されている。
【0064】
第1端子支持部22の左側と右側の底面部21には、第1固定端子6の先端が挿入される貫通孔21aが形成されている。第2端子支持部23の左側と右側の底部には、第2固定端子7の先端が挿入される貫通孔21bが形成されている。
【0065】
第1端子支持部22と第2端子支持部23は、前後方向において対称に形成されているため、第1端子支持部22を例に挙げて説明する。
【0066】
図9は、第1端子支持部22と第1固定端子6の分解斜視図である。図10は、第1端子支持部22を上方から視た平面図である。図11は、第1端子支持部22を右方向から視た側面図である。
【0067】
第1端子支持部22は、底面部21から上方に突出するように設けられている。第1端子支持部22は、第1固定端子6のU字形状の内側に嵌る。
【0068】
第1端子支持部22は、略直方体形状である。第1端子支持部22は、図8および図10に示すように、当接面22aと、第1側面22bと、第1傾斜面22cと、第2側面22dと、第2傾斜面22eと、第3側面22fとを有している。
【0069】
当接面22aは、上下方向に対して垂直な面である。当接面22aは、第1固定端子6を第1端子支持部22に取り付けた際に、第1固定端子6の接点支持部61の面61aに当接する(図3参照)。
【0070】
第1側面22bは、第1端子支持部22の右側の側面である。第1側面22bは、左右方向に対して垂直に形成されている。第1側面22bは、第1固定端子6を第1端子支持部22に取り付けた際に、第1固定端子6の第1外部接続部63に対向する。
【0071】
第1傾斜面22cは、当接面22aと第1側面22bの間に配置されている。第1傾斜面22cは、右下方に向かって傾斜している。
【0072】
第2側面22dは、第1端子支持部22の左側の側面である。第2側面22dは、左右方向に対して垂直に形成されている。第2側面22dは、第1固定端子6を第1端子支持部22に取り付けた際に、第1固定端子6の第2外部接続部64に対向する。
【0073】
第2傾斜面22eは、当接面22aと第2側面22dの間に配置されている。第2傾斜面22eは、左下方に向かって傾斜している。
【0074】
第3側面22fは、第1側面22bと第2側面22dの間を繋ぐ。第3側面22fは、前後方向に対して垂直に形成されている。
【0075】
当接面22aには、凹部22gが形成されている。第1固定接点62は、接点支持部61に形成された貫通孔61d(図6参照)に配置されており、凹部22gには、第1固定接点62の第1可動接点81とは反対側に接点支持部61から突出した部分が配置される(図3参照)。凹部22gは、第3側面22fまで形成されている。
【0076】
図9および図11に示すように、第1側面22bには、第1溝221が形成されている。第1溝221は、上下方向に沿って形成されている。第1溝221は、下端は閉じられており、上端は、第1傾斜面22cで開口されている。開口されている部分が、開口部221aとして示されている。第1溝221は、上側から第1溝部分221b(配置部分の一例)と、第2溝部分221c(接続部分の一例)と、第3溝部分221d(開口部側部分の一例)と、を有している。
【0077】
第1溝部分221bの上端が開口部221aに対応する。図11に示すように、第1溝部分221bの前後方向における幅W1は一定である。
【0078】
第3溝部分221dは、第1端子支持部22に第1固定端子6が取り付けられた際に、第1凸部65が配置される部分である。図11には、第1端子支持部22に第1固定端子6が取り付けられたときの第1凸部65が二点鎖線で示されている。第1凸部65は、第1溝221の下端近傍に配置されるが、第1固定端子6の上下方向の位置は、当接面22aによって決められるため、第1凸部65の位置は下端近傍に限らなくてもよい。図11に示すように、第3溝部分221dの前後方向における幅W3は、一定である。第3溝部分221dの前後方向における幅W3は、第1外部接続部63に形成された第1凸部65の左右方向における長さよりも若干大きく形成されている。
【0079】
第1溝部分221bの前後方向における幅W1は、第3溝部分221dの前後方向における幅W3よりも広く形成されている。第2溝部分221cは、第1溝部分221bと第3溝部分221dを接続する。第2溝部分221cは、第1溝部分221bから第3溝部分221dに向かうに従って幅が徐々に狭くなるように形成されている。本実施の形態では、第2溝部分221cの側壁は曲線状に形成されているが、直線状に形成されていてもよい。
【0080】
第2側面22dには、図9に示すように、傾斜面22eに開口部222aを有する第2溝222が形成されている。第2溝222の形状は第1溝221と同様であるため、説明を省略する。
【0081】
第1端子支持部22に第1固定端子6を取り付ける際には、図9に示すように、第1固定端子6を第1端子支持部22の上方に配置し、第1端子支持部22に対して相対的に下方に移動させる。このとき、第1外部接続部63に形成されている第1凸部65が開口部221aを介して第1溝221に挿入され、第2外部接続部64に形成されている第2凸部66が開口部222aを介して第2溝222に挿入される。同時に、先端部分631、641が、貫通孔21aに挿入される。
【0082】
そして、第1固定端子6の接点支持部61の面61aが、第1端子支持部22の当接面22aに当接するまで、第1固定端子6は下方に移動される。これによって、図12に示すように、第1端子支持部22に第1固定端子6が取り付けられる。
【0083】
同様に、第2固定端子7が第2端子支持部23に取り付けられる。
【0084】
<動作>
次に電磁継電器1の動作について説明する。
【0085】
コイル41に電圧が印加されていない状態では、復帰バネ94の弾性力によって可動部材91が開離方向に押圧されており、可動接触片8は、開位置に位置している。
【0086】
コイル41に電圧が印加されて駆動装置4が励磁されると、可動鉄片45が固定鉄心43に吸引されて回動し、可動部材91が接触方向に押圧される。これにより、可動部材91が復帰バネ94の弾性力に抗して接触方向に移動する。
【0087】
可動部材91の接触方向への移動に伴い、可動接触片8が閉位置に移動する。これにより、第1可動接点81が第1固定接点62に接触し、第2可動接点82が第2固定接点72に接触する。このとき、接点バネ93によって可動接触片8が接触方向に付勢されているので、第1固定接点62に対する第1可動接点81の接触圧及び第2固定接点72に対する第2可動接点82の接触圧を十分に確保することができる。コイル41の電圧の印加が停止されると、可動部材91は、復帰バネ94の弾性力によって開離方向に移動し、可動接触片8が開位置に戻る。
【0088】
<作用効果等>
上述した実施の形態では、第1固定端子6に第1凸部65を設け、第1端子支持部22に第1凸部65が嵌る第1溝221を設けられている。これによって、第1固定端子6のケース10外の部分に外力が加わった場合でも、第1固定端子6の幅方向(前後方向)における位置ずれを抑制することができる。また、上下方向における第1固定端子6の位置ずれは、接点支持部61の可動接触片8とは反対側の面61aに第1端子支持部22の当接面22aが当接することによって規制される。
【0089】
図3の正面図に示すように、第1固定端子6を基準として第1凸部65と第1溝221が可動接触片8の反対側の空間に設けられているため、第1固定端子6の位置ずれを規制する規制部を別途設けることによって可動接触片8側の空間を損ねるようなことなく、第1固定端子6の位置ずれを抑制することができる。
【0090】
また、第1凸部65によって、第1端子支持部22を形成する材料が第1溝221において削れた場合であっても、第1溝221が第1固定端子6によって覆われているため、第1溝221から削り屑が外に出ることを低減することができる。
【0091】
また、第1固定端子6を基準として第1凸部65と第1溝221が可動接触片8の反対側の空間に設けられているため、アークの動きを妨げずに、磁石部5によってアークの挙動を制御しやすい。
【0092】
第1溝221は、第1外部接続部63が接点支持部61の端61bから延びる方向(下方向)に沿って形成されている。第1溝221は、当接面22a側に第1凸部65が挿入可能な開口部221aを有している。これにより、開口部221aから第1凸部65を挿入することができ、容易に第1固定端子6を端子支持部22に組み付けることができる。
【0093】
第1溝221は、第3溝部分221dと、第1溝部分221bと、第2溝部分221cと、を有している。第3溝部分221dに、第1凸部65が配置されている。第1溝部分221bは、第3溝部分221dよりも開口部221a側に形成され、第3溝部分221dよりも幅が広い。第2溝部分221cは、第1溝部分221bから第3溝部分221dに向かうに従って幅が狭くなっている。これにより、第1凸部65の第1溝221への挿入を行い易くできる。
【0094】
なお、上述した第1凸部65と第1溝221に関する作用効果は、第2凸部66と第2溝222においても同様に発揮する。
【0095】
また、上述した第1端子支持部22と第1固定端子6の構成における作用効果は、第2端子支持部23と第2固定端子7の構成においても発揮する。
【0096】
第1固定端子6は、第2外部接続部64を更に有している。第2外部接続部64は、接点支持部61の端61bとは反対側の端61cから第1外部接続部63と平行に形成されている。このようなU字形状の第1固定端子6において、位置ずれを抑制することができる。
【0097】
図5に示すように、第1固定端子6は、第2凸部66を有している。第2凸部66は、第2外部接続部64において面61aに連なる面64aに配置されている。第1端子支持部22は、第2側面22dを更に有する。第2側面22dは、第2凸66部が嵌る第2溝222が形成されている。この場合、2つの凸部と2つの溝によって位置ずれを抑制することができる。
【0098】
図3に示すように、第1固定端子6を基準として第1凸部65と第1溝221が可動接触片8の反対側の空間に設けられている。また、第1固定端子6を基準として第2凸部66と第2溝222も可動接触片8の反対側の空間に設けられている。このため、磁石部5によるアークの動きを妨げずに、アークの挙動を制御しやすい状態で第1固定端子6の位置ずれを抑制することができる。
【0099】
<他の実施形態>
以上、本発明の一態様に係る電磁継電器の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、接点装置3或いは駆動装置4の構成が変更されてもよい。
【0100】
上記実施の形態の電磁継電器1では、第1固定端子6に第1凸部65と第2凸部66が設けられているが、どちらか一方のみが設けられていてもよい。この場合、凸部に対応する溝部が1つのみ設けられていてもよい。
【0101】
このように、凸部と溝部の組が1組だけ設けられている場合であっても、前後方向における第1固定端子6の位置ズレを低減することができる。
【0102】
上記実施の形態の電磁継電器1では、U字形状の固定端子が用いられているが、これに限らなくてもよく、L字形状の固定端子が用いられてもよい。図13は、L字状の第1固定端子6´と、第1固定端子6´を支持する第1端子支持部22´を示す図である。第1固定端子6´は、接点支持部61と、第1固定接点62と、第1外部接続部63と、第1凸部65と、を有しているが、第1固定端子6と異なり、第2外部接続部64および第2凸部66を有していない。第1端子支持部22´は、第1端子支持部22と異なっており、第2側面22dに第2溝222が形成されておらず、第1側面22bにのみ第1溝221が形成されている。この第1溝221に、第1凸部65が嵌っている。これによって、前後方向における位置ズレを規制することができる。
【0103】
上記実施の形態の電磁継電器1では、第1凸部65および第2凸部66は、円柱形状であるが、これに限られるものではなく、例えば四角柱等の多角柱形状であってもよい。
【0104】
上記実施の形態の電磁継電器1の第1溝221および第2溝222は、前後方向に対して対称に形成されているが、対称に形成されていなくてもよい。例えば、第1溝部分221b、第2溝部分221cおよび第3溝部分221dにおける後側の端の位置が上下方向に直線状に形成され、前側の端の位置が溝部分ごとに異なっていてもよい。
【0105】
上記実施の形態の電磁継電器1の第1溝221は、第1溝部分221bにおける幅と第3溝部分221dにおける幅が一定に形成され、第2溝部分221cで溝221の幅が狭くなっているが、第1溝221の全体に亘って徐々に幅が狭くなっていてもよい。第2溝222も全体に亘って徐々に幅が狭くなってもよい。
【符号の説明】
【0106】
1 :電磁継電器
6 :第1固定端子
8 :可動接触片
22 :第1端子支持部
22a :当接面
22b :第1側面
61 :接点支持部
61a :面
62 :第1固定接点
63 :第1外部接続部
63a :面
65 :第1凸部
221 :第1溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13