(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】パネルの連結構造及び連結方法
(51)【国際特許分類】
F16B 5/06 20060101AFI20240319BHJP
B66B 11/02 20060101ALI20240319BHJP
【FI】
F16B5/06 B
B66B11/02 H
(21)【出願番号】P 2023133884
(22)【出願日】2023-08-21
【審査請求日】2023-08-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(74)【代理人】
【識別番号】100153176
【氏名又は名称】松井 重明
(74)【代理人】
【識別番号】100116643
【氏名又は名称】伊達 研郎
(72)【発明者】
【氏名】近藤 雅大
【審査官】田村 佳孝
(56)【参考文献】
【文献】実開昭57-109122(JP,U)
【文献】実開昭58-086907(JP,U)
【文献】特開2006-046567(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 5/06
B66B 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1パネルと第2パネルとを連結するパネルの連結構造であって、
前記第1パネルは、第1連結板を有し、
前記第2パネルは、第2連結板を有し、
前記第1連結板は、第1連結孔を設けられ、
前記第2連結板は、第2連結孔を設けられ、
前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とは重なり合い、且つ前記第1連結孔と前記第2連結孔とは向き合い、
前記第1パネルは、捩りコイルばねを有し、
前記捩りコイルばねは、コイル、前記コイルの一端から伸びる固定アーム、及び前記コイルの他端から伸びる可動アームを有し、
前記コイルは、前記第1連結板の内側に位置し、
前記コイルの長さ方向は、前記第1連結板の伸展方向を向き、
前記固定アームは、前記第1連結板の内側に位置し且つ固定され、
前記可動アームは、前記第1連結孔及び前記第2連結孔を通り且つ前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てられ、
ここで、前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、
前記可動アームは前記第1連結孔を通って前記第1連結板の外側に伸び、さらに前記コイルを巻き戻す側及び前記第1連結板の外面に向かって伸び、
前記可動アームと前記第1連結板の外面との間の隙間は前記第2連結板の厚さよりも小さい、
パネルの連結構造。
【請求項2】
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態から、前記可動アームは前記第2連結孔に通され得り、
さらに、前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とは重ね合わされ得り、
さらに、前記第1パネルが前記第2パネルに対して相対的に前記可動アームにおける前記コイルを巻き戻す側に動かされると、前記可動アームは前記第2連結板の内面に乗り上げて、前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てられ得る、
請求項1に記載のパネルの連結構造。
【請求項3】
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、前記可動アームが前記コイルを巻き込む側に回転されると、前記可動アームは前記第1連結孔に通されて、前記第1連結板の外面よりも内側に収容され得る、
請求項1に記載のパネルの連結構造。
【請求項4】
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、前記可動アームが前記第1連結板の外面よりも内側に収容され、
さらに、前記第1連結孔と前記第2連結孔とが向き合わされ、
さらに、前記可動アームが解放されると、前記捩りコイルばねの復元力により、前記可動アームは前記第1連結孔及び前記第2連結孔に通されて、前記第2連結板の内面に押し当てられ得る、
請求項3に記載のパネルの連結構造。
【請求項5】
前記第1連結孔及び前記第2連結孔は、長孔であり、
前記長孔の長さ方向は、前記コイルの長さ方向に対する捩れの方向を向き、
前記可動アームが前記長孔の一端側に位置するときの前記捩りコイルばねの復元力は、前記可動アームが前記長孔の他端側に位置するときの前記捩りコイルばねの復元力よりも大きく、
前記長孔における長さ方向の前記一端側の幅は、前記長孔における長さ方向の前記他端側の幅よりも大きい、
請求項3又は請求項4に記載のパネルの連結構造。
【請求項6】
前記第1パネルは、第1表板を有し、
前記第1連結板は、前記第1表板の端部から前記第1表板に垂直な方向に伸び、
前記可動アームが前記第1連結板の外面よりも内側に収容されている状態において、
止め板の一端側が前記第1連結孔に通されて、前記第1連結板の内面における前記第1連結孔よりも一方の側及び前記第1連結板の外面における前記第1連結孔よりも他方の側に当てられることにより、前記第1連結孔を跨ぎ得り、
さらに、前記止め板の他端側は前記第1パネルの外側に固定され得り、
さらに、前記可動アームが前記捩りコイルばねの復元力により前記止め板に押し当てられることにより、前記可動アームは前記第1連結板の外面よりも内側に保持され得る、
請求項3又は請求項4に記載のパネルの連結構造。
【請求項7】
前記第1パネルは、第1表板を有し、
前記第1連結板は、前記第1表板の端部から前記第1表板に垂直な方向に伸び、
前記可動アームが前記第1連結板の外面よりも内側に収容されている状態において、
止め板の一端側が第1パネル5における前記第1表板と逆の側の外側に通されて、前記第1連結板の内面における前記第1連結孔よりも一方の側及び前記第1連結板の内面における前記第1連結孔よりも他方の側に当てられることにより、前記第1連結孔を跨ぎ得り、
さらに、前記止め板の他端側は前記第1連結板の外面と向き合わされ得り、
さらに、前記可動アームが前記捩りコイルばねの復元力により前記止め板に押し当てられることにより、前記可動アームは前記第1連結板の外面よりも内側に保持され得る、
請求項3又は請求項4に記載のパネルの連結構造。
【請求項8】
前記固定アームは、前記第1連結板に固定され、
前記第1連結板における前記固定アームの固定部と前記可動アームとは、前記第2連結板の厚さ方向に互いの間に前記第2連結板を挟む、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のパネルの連結構造。
【請求項9】
前記第1連結板は、第1副連結孔並びに前記第1連結孔及び前記第1副連結孔に通じる第1中間連結孔を設けられ、
前記第2連結板は、第2副連結孔並びに前記第2連結孔及び前記第2副連結孔に通じる第2中間連結孔を設けられ、
前記第1副連結孔と前記第2副連結孔とは向き合い、且つ前記第1中間連結孔と前記第2中間連結孔とは向き合い、
前記捩りコイルばねは、前記可動アームとひとつながりに形成される副可動アーム及び中間可動アームを有し、
前記中間可動アームは、前記可動アームから前記第2連結板の内面に沿って伸び且つ前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てられ、
前記副可動アームは、前記中間可動アームから伸び且つ前記第1副連結孔及び前記第2副連結孔を通り且つ前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面及び前記コイルの外周に押し当てられ、
ここで、前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、
前記副可動アームは前記第1副連結孔を通って前記第1連結板の外側に伸び、さらに前記コイルを巻き戻す側及び前記第1連結板の外面に向かって伸び、
前記副可動アームと前記第1連結板との間の隙間及び前記中間可動アームと前記第1連結板との間の隙間は前記第2連結板の厚さよりも小さい、
請求項1に記載のパネルの連結構造。
【請求項10】
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態から、前記可動アームは前記第2連結孔に通され、且つ前記副可動アームは前記第2副連結孔に通され得り、
さらに、前記中間可動アームは前記第2中間連結孔に通され、且つ前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とは重ね合わされ得り、
さらに、前記第1パネルが前記第2パネルに対して相対的に前記可動アームにおける前記コイルを巻き戻す側に動かされると、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームは前記第2連結板の内面に乗り上げて、前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てられ得る、
請求項9に記載のパネルの連結構造。
【請求項11】
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームが前記コイルを巻き込む側に回転されると、前記可動アームは前記第1連結孔に通され、且つ前記副可動アームは前記第1副連結孔に通され、且つ前記中間可動アームは前記第1中間連結孔に通されて、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームは前記第1連結板の外面よりも内側に収容され得る、
請求項9に記載のパネルの連結構造。
【請求項12】
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームが前記第1連結板の外面よりも内側に収容され、
さらに、前記第1連結孔と前記第2連結孔とが向き合わされ、且つ前記第1副連結孔と前記第2副連結孔とが向き合わされ、且つ前記第1中間連結孔と前記第2中間連結孔とが向き合わされ、
さらに、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームが解放されると、前記捩りコイルばねの復元力により、前記可動アームは前記第1連結孔及び前記第2連結孔に通され、且つ前記副可動アームは前記第1副連結孔及び前記第2副連結孔に通され、且つ前記中間可動アームは前記第1中間連結孔及び前記第2中間連結孔に通されて、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームの少なくとも一つは前記第2連結板の内面に押し当てられ得り、
さらに、前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とが重ね合わされると、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームは前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てられ得る、
請求項11に記載のパネルの連結構造。
【請求項13】
前記第1連結孔、前記第1副連結孔、前記第2連結孔、及び前記第2副連結孔は、長孔であり、
前記長孔の長さ方向は、前記コイルの長さ方向に対する捩れの方向を向き、
前記可動アーム及び前記副可動アームが前記長孔の一端側に位置するときの前記捩りコイルばねの復元力は、前記可動アーム及び前記副可動アームが前記長孔の他端側に位置するときの前記捩りコイルばねの復元力よりも大きく、
前記長孔における長さ方向の前記一端側の幅は、前記長孔における長さ方向の前記他端側の幅よりも大きい、
請求項11又は請求項12に記載のパネルの連結構造。
【請求項14】
前記第1パネルは、第1表板を有し、
前記第1連結板は、前記第1表板の端部から前記第1表板に垂直な方向に伸び、
前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームが前記第1連結板の外面よりも内側に収容されている状態において、
止め板の一端側が前記第1連結孔、前記第1副連結孔、又は前記第1中間連結孔である対象連結孔に通されて、前記第1連結板の内面における前記対象連結孔よりも一方の側及び前記第1連結板の外面における前記対象連結孔よりも他方の側に当てられることにより、前記対象連結孔を跨ぎ得り、
さらに、前記止め板の他端側は前記第1パネルの外側に固定され得り、
さらに、前記対象連結孔と向き合う前記可動アーム、前記副可動アーム、又は前記中間可動アームである対象可動アームが前記捩りコイルばねの復元力により前記止め板に押し当てられることにより、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームは前記第1連結板の外面よりも内側に保持され得る、
請求項11又は請求項12に記載のパネルの連結構造。
【請求項15】
前記第1パネルは、第1表板を有し、
前記第1連結板は、前記第1表板の端部から前記第1表板に垂直な方向に伸び、
前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームが前記第1連結板の外面よりも内側に収容されている状態において、
止め板の一端側が前記第1パネルにおける前記第1表板と逆の側の外側に通されて、前記第1連結板の内面における前記第1連結孔、前記第1副連結孔、又は前記第1中間連結孔である対象連結孔よりも一方の側及び前記第1連結板の内面における前記対象連結孔よりも他方の側に当てられることにより、前記対象連結孔を跨ぎ得り、
さらに、前記止め板の他端側は前記第1連結板の外面と向き合わされ得り、
さらに、前記対象連結孔と向き合う前記可動アーム、前記副可動アーム、又は前記中間可動アームである対象可動アームが前記捩りコイルばねの復元力により前記止め板に押し当てられることにより、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームは前記第1連結板の外面よりも内側に保持され得る、
請求項11又は請求項12に記載のパネルの連結構造。
【請求項16】
前記固定アームは、前記第1連結板に固定され、
前記第1連結板における前記固定アームの固定部と前記中間可動アームとは、前記第2連結板の厚さ方向に互いの間に前記第2連結板を挟む、
請求項9から請求項12のいずれか一項に記載のパネルの連結構造。
【請求項17】
請求項1に記載のパネルの連結構造を用いて前記第1パネルと前記第2パネルとを連結するパネルの連結方法であって、
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態から、前記可動アームを前記第2連結孔に通す第1工程と、
前記可動アームを前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てる第2工程と、
を含む、パネルの連結方法。
【請求項18】
請求項2に記載のパネルの連結構造を用いて前記第1パネルと前記第2パネルとを連結するパネルの連結方法であって、
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態から、前記可動アームを前記第2連結孔に通す第1工程と、
前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とを重ね合わせる第2工程と、
前記第1パネルを前記第2パネルに対して相対的に前記可動アームにおける前記コイルを巻き戻す側に動かすことにより、前記可動アームを前記第2連結板の内面に乗り上げさせて、前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てる第3工程と、
を含む、パネルの連結方法。
【請求項19】
請求項4に記載のパネルの連結構造を用いて前記第1パネルと前記第2パネルとを連結するパネルの連結方法であって、
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、前記可動アームを前記第1連結板の外面よりも内側に収容する第1工程と、
前記第1連結孔と前記第2連結孔とを向き合わせる第2工程と、
前記可動アームを解放し、前記捩りコイルばねの復元力により、前記可動アームを前記第1連結孔及び前記第2連結孔に通して、前記第2連結板の内面に押し当てる第3工程と、
を含む、パネルの連結方法。
【請求項20】
請求項10に記載のパネルの連結構造を用いて前記第1パネルと前記第2パネルとを連結するパネルの連結方法であって、
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態から、前記可動アームを前記第2連結孔に通し、且つ前記副可動アームを前記第2副連結孔に通す第1工程と、
前記中間可動アームを前記第2中間連結孔に通し、且つ前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とを重ね合わせる第2工程と、
前記第1パネルを前記第2パネルに対して相対的に前記可動アームにおける前記コイルを巻き戻す側に動かすことにより、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームを前記第2連結板の内面に乗り上げさせて、前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てる第3工程と、
を含む、パネルの連結方法。
【請求項21】
請求項12に記載のパネルの連結構造を用いて前記第1パネルと前記第2パネルとを連結するパネルの連結方法であって、
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームを前記第1連結板の外面よりも内側に収容する第1工程と、
前記第1連結孔と前記第2連結孔とを向き合わせ、且つ前記第1副連結孔と前記第2副連結孔とを向き合わせ、且つ前記第1中間連結孔と前記第2中間連結孔とを向き合わせる第2工程と、
前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームを解放し、前記捩りコイルばねの復元力により、前記可動アームを前記第1連結孔及び前記第2連結孔に通し、且つ前記副可動アームを前記第1副連結孔及び前記第2副連結孔に通し、且つ前記中間可動アームを前記第1中間連結孔及び前記第2中間連結孔に通して、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームの少なくとも一つを前記第2連結板の内面に押し当てる第3工程と、
前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とを重ね合わせることにより、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームを前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てる第4工程と、
を含む、パネルの連結方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はパネルの連結構造及び連結方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベーターのかご室を複数枚の側板を連結して構成し、隣接する一方の側板の折り曲げ端部に開口部からなる受け部を形成し、他方の側板の折り曲げ端部にL字状に折れ曲がった引っ掛け部を形成し、この引っ掛け部を受け部に嵌合して隣接する側板を連結することにより、隣接する側板を連結していた(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来の側板において、側板の折り曲げ端部の厚さにより、引っ掛け部の寸法を変える必要があった。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、第1パネルと第2パネルとを連結する際に重ね合わせる第1連結板及び第2連結板の少なくとも一方の厚さが変わっても、第1パネルと第2パネルとを連結することができるパネルの連結構造及び連結方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るパネルの連結構造は、第1パネルと第2パネルとを連結するパネルの連結構造であって、第1パネルは、第1連結板を有し、第2パネルは、第2連結板を有し、第1連結板は、第1連結孔を設けられ、第2連結板は、第2連結孔を設けられ、第1連結板の外面と第2連結板の外面とは重なり合い、且つ第1連結孔と第2連結孔とは向き合い、第1パネルは、捩りコイルばねを有し、捩りコイルばねは、コイル、コイルの一端から伸びる固定アーム、及びコイルの他端から伸びる可動アームを有し、コイルは、第1連結板の内側に位置し、コイルの長さ方向は、第1連結板の伸展方向を向き、固定アームは、第1連結板の内側に位置し且つ固定され、可動アームは、第1連結孔及び第2連結孔を通り且つ捩りコイルばねの復元力により第2連結板の内面に押し当てられ、ここで、第1パネルと第2パネルとが離れている状態において、可動アームは第1連結孔を通って第1連結板の外側に伸び、さらにコイルを巻き戻す側及び第1連結板の外面に向かって伸び、可動アームと第1連結板の外面との間の隙間は第2連結板の厚さよりも小さい。
【0007】
本開示に係るパネルの連結方法は、上記のパネルの連結構造を使用して第1パネルと第2パネルとを連結するパネルの連結方法であって、第1パネルと第2パネルとが離れている状態から、可動アームを第2連結孔に通す第1工程と、可動アームを捩りコイルばねの復元力により第2連結板の内面に押し当てる第2工程と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係るパネルの連結構造及び連結方法によれば、第1パネルと第2パネルとを連結する際に重ね合わせる第1連結板及び第2連結板の少なくとも一方の厚さが変わっても、第1パネルと第2パネルとを連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1におけるエレベーターのかご室の横断面図である。
【
図2】実施の形態1におけるかご壁の要部の図面である。
【
図3】実施の形態1におけるかご壁の要部の図面である。
【
図4】実施の形態1におけるかご壁の要部の図面である。
【
図5】実施の形態1におけるパネルの連結方法を示すフローチャートである。
【
図6】実施の形態1におけるパネルの連結方法を示す図面である。
【
図7】実施の形態2におけるかご壁の要部の図面である。
【
図8】実施の形態2におけるかご壁の要部の図面である。
【
図9】実施の形態2における止め板の取付状態を示す図面である。
【
図10】実施の形態2における止め板の取付状態を示す図面である。
【
図11】実施の形態2における止め板の取付状態を示す図面である。
【
図12】実施の形態2におけるパネルの連結方法を示すフローチャートである。
【
図13】実施の形態2におけるパネルの連結方法を示す図面である。
【
図14】実施の形態2の第1変形例における止め板の取付状態を示す図面である。
【
図15】実施の形態2の第1変形例における止め板の取付状態を示す図面である。
【
図16】実施の形態2の第1変形例における止め板の取付状態を示す図面である。
【
図17】実施の形態3におけるかご壁の要部の図面である。
【
図18】実施の形態3におけるかご壁の要部の図面である。
【
図19】実施の形態3におけるかご壁の要部の図面である。
【
図20】実施の形態3におけるかご壁の要部の図面である。
【
図21】実施の形態3におけるパネルの連結方法を示すフローチャートである。
【
図22】実施の形態3におけるパネルの連結方法を示す図面である。
【
図23】実施の形態4におけるかご壁の要部の図面である。
【
図24】実施の形態4におけるかご壁の要部の図面である。
【
図25】実施の形態4におけるかご壁の要部の図面である。
【
図26】実施の形態4における止め板の取付状態を示す図面である。
【
図27】実施の形態4における止め板の取付状態を示す図面である。
【
図28】実施の形態4における止め板の取付状態を示す図面である。
【
図29】実施の形態4におけるパネルの連結方法を示すフローチャートである。
【
図30】実施の形態4におけるパネルの連結方法を示す図面である。
【
図31】実施の形態4の第1変形例における止め板の取付状態を示す図面である。
【
図32】実施の形態4の第1変形例における止め板の取付状態を示す図面である。
【
図33】実施の形態4の第1変形例における止め板の取付状態を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係るパネルの連結構造及び連結方法の好適な実施の形態について、図面を用いて説明する。各図面を通じて同一符号は、同一もしくは相当部分を示すものとする。
【0011】
実施の形態1におけるパネルの連結構造について
図1から
図4を用いて説明する。
【0012】
図1は、実施の形態1におけるエレベーターのかご室1の横断面図である。
図1は、かご室1におけるかご壁2の横断面図である。
図2は、実施の形態1におけるかご壁2の要部の図面である。
図2は、
図1におけるA部の図面である。
図3は、実施の形態1におけるかご壁2の要部の図面である。
図3は、
図2におけるB-B矢視の図面である。
図4は、実施の形態1におけるかご壁2の要部の図面である。
図4は、
図2におけるC矢視の図面である。
【0013】
エレベーターのかご室1は、昇降路の中を昇降する。昇降路は、エレベーターが設置される建物の複数の階にわたって設けられる。エレベーターの利用者は、いずれかの階からかご室1の中に乗り込み、別の階でかご室1の中から降りる。
【0014】
かご室1は、かご床、かご天井、かご壁2、及びかご扉を有している。かご床は、かご室1の下部を形成している。かご天井は、かご室1の上部を形成している。かご壁2は、かご室1の前側、後側、左側、及び右側の側部を形成している。かご室1の前側のかご壁2は、かご出入口3を設けられている。かご出入口3は、かご扉により開閉される。かご床、かご天井、かご壁2、及びかご扉は、かご室1の中と外とを区画している。
【0015】
かご壁2は、複数のパネル4により形成されている。複数のパネル4は、かご床の縁部とかご天井の縁部との間に配置されている。複数のパネル4は、かご床及びかご天井の縁部に沿って並んでいる。例えば、かご壁2は、かご床の上に載っている。例えば、かご天井は、かご壁2の上に載っている。
【0016】
パネル4は、下部をかご床に連結されている。パネル4は、上部をかご天井に連結されている。パネル4は、側部を隣接するパネル4に連結されている。
【0017】
複数のパネル4は、互いに隣接する第1パネル5及び第2パネル6を含んでいる。
【0018】
第1パネル5は、第1表板5a及び第1連結板5bを有している。第1表板5aは、かご室1の中の壁面を形成している。第1表板5aは、第1パネル5の幅方向及び高さ方向に伸展している。第1連結板5bは、第1表板5aにおける第2パネル6の側の端部から第1表板5aに垂直な方向に伸びている。第1連結板5bは、第1表板5aからかご室1の外側に伸びている。第1連結板5bは、第1パネル5の厚さ方向及び高さ方向に伸展している。第1連結板5bは、第1連結孔5cを設けられている。
【0019】
第2パネル6は、第2表板6a及び第2連結板6bを有している。第2表板6aは、かご室1の中の壁面を形成している。第2表板6aは、第2パネル6の幅方向及び高さ方向に伸展している。第2連結板6bは、第2表板6aにおける第1パネル5の側の端部から第2表板6aに垂直な方向に伸びている。第2連結板6bは、第2表板6aからかご室1の外側に伸びている。第2連結板6bは、第2パネル6の厚さ方向及び高さ方向に伸展している。第2連結板6bは、第2連結孔6cを設けられている。
【0020】
第1連結板5bの外面と第2連結板6bの外面とは、重なり合っている。第1連結孔5c及び第2連結孔6cは、後述する捩りコイルばね7のコイル7aの長さ方向にコイル7aの他端側に位置している。第1連結孔5cと第2連結孔6cとは、向き合っている。例えば、第1連結孔5cと第2連結孔6cとは、同じ形状である。例えば、第1連結孔5cと第2連結孔6cとは、真正面に向き合っている。
【0021】
第1パネル5は、捩りコイルばね7を有している。
【0022】
捩りコイルばね7は、コイル7a、固定アーム7b、及び可動アーム7cを有している。コイル7a、固定アーム7b、及び可動アーム7cは、ひとつながりに形成されている。コイル7aは、固定アーム7bと可動アーム7cとの間に位置している。固定アーム7bは、コイル7aの一端から伸びている。可動アーム7cは、コイル7aの他端から伸びている。
【0023】
コイル7aは、第1連結板5bの内側に位置している。コイル7aの長さ方向は、第1連結板5bの伸展方向を向いている。コイル7aの長さ方向は、水平方向を向いている。コイル7aの一端は、コイル7aにおける第1表板5aと逆の側に位置している。コイル7aの他端は、コイル7aにおける第1表板5aの側に位置している。
【0024】
固定アーム7bは、第1連結板5bの内側に位置している。固定アーム7bは、第1連結板5bに固定されている。例えば、固定アーム7bは、第1連結板5bの内面に取り付けられるスタッドボルト及びスタッドボルトにねじ込まれるナットにより第1連結板5bに固定される。例えば、固定アーム7bは、第1連結板5bの外側から内側に通される皿ねじ及び皿ねじにねじ込まれるナットにより第1連結板5bに固定される。固定アーム7bは、第1連結板5bにおけるコイル7aよりも下方に固定されている。
【0025】
可動アーム7cは、第1連結孔5c及び第2連結孔6cを通っている。可動アーム7cは第2連結孔6cから第2連結板6bの内側に伸び、さらに下方及び第2連結板6bの内面に向かって伸びている。可動アーム7cは、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられている。可動アーム7cは、第2連結板6bの内面におけるコイル7aよりも下方に押し当てられている。
【0026】
第1連結板5bにおける固定アーム7bの固定部と可動アーム7cとは、第2連結板6bの厚さ方向に並んでいる。第1連結板5bにおける固定アーム7bの固定部と可動アーム7cとは、互いの間に第2連結板6bを挟んでいる。
【0027】
ここで、可動アーム7cは捩りコイルばね7が捩られることにより回転し、第1連結板5bの外側で上下方向に動き得る。可動アーム7cが第1連結板5bの外側で上方に動くと、コイル7aは巻き込まれて、捩りコイルばね7の復元力は大きくなる。可動アーム7cが第1連結板5bの外側で下方に動くと、コイル7aは巻き戻されて、捩りコイルばね7の復元力は小さくなる。
【0028】
すなわち、上記のように捩りコイルばね7が配置される場合、可動アーム7cにおけるコイル7aを巻き込む側は上方であり、可動アーム7cにおけるコイル7aを巻き戻す側は下方である。
【0029】
また、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、可動アーム7cは第1連結孔5cを通って第1連結板5bの外側に伸び、さらに下方及び第1連結板5bの外面に向かって伸びる。可動アーム7cと第1連結板5bの外面との間の隙間は第2連結板6bの厚さよりも小さい。例えば、可動アーム7cは、第1連結板5bの外面に押し当てられる。
【0030】
また、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態から、可動アーム7cは第2連結孔6cに通され得る。
【0031】
さらに、第1連結板5bの外面と第2連結板6bの外面とは重ね合わされ得る。
【0032】
さらに、第1パネル5が第2パネル6に対して相対的に下方に動かされると、可動アーム7cは第2連結板6bの内面に乗り上げて、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられ得る。
【0033】
実施の形態1におけるパネルの連結構造は、上記のように構成され、第1パネル5と第2パネル6とを連結するものである。
【0034】
実施の形態1におけるパネルの連結構造は、第1パネル5と第2パネル6とを連結するパネルの連結構造であって、第1パネル5は、第1連結板5bを有し、第2パネル6は、第2連結板6bを有し、第1連結板5bは、第1連結孔5cを設けられ、第2連結板6bは、第2連結孔6cを設けられ、第1連結板5bの外面と第2連結板6bの外面とは重なり合い、且つ第1連結孔5cと第2連結孔6cとは向き合い、第1パネル5は、捩りコイルばね7を有し、捩りコイルばね7は、コイル7a、コイル7aの一端から伸びる固定アーム7b、及びコイル7aの他端から伸びる可動アーム7cを有し、コイル7aは、第1連結板5bの内側に位置し、コイル7aの長さ方向は、第1連結板5bの伸展方向を向き、固定アーム7bは、第1連結板5bの内側に位置し且つ固定され、可動アーム7cは、第1連結孔5c及び第2連結孔6cを通り且つ捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられ、ここで、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、可動アーム7cは第1連結孔5cを通って第1連結板5bの外側に伸び、さらにコイル7aを巻き戻す側及び第1連結板5bの外面に向かって伸び、可動アーム7cと第1連結板5bの外面との間の隙間は第2連結板6bの厚さよりも小さい。
【0035】
これにより、第1パネル5と第2パネル6とを連結する際に重ね合わせる第1連結板5b及び第2連結板6bの少なくとも一方の厚さが変わっても、第1パネル5と第2パネル6とを連結することができる。
【0036】
実施の形態1におけるパネルの連結構造では、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態から、可動アーム7cは第2連結孔6cに通され得り、さらに、第1連結板5bの外面と第2連結板6bの外面とは重ね合わされ得り、さらに、第1パネル5が第2パネル6に対して相対的に可動アーム7cにおけるコイル7aを巻き戻す側に動かされると、可動アーム7cは第2連結板6bの内面に乗り上げて、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられ得る。
【0037】
これにより、可動アーム7cを第2連結板6bの内面に容易に押し当てることができる。
【0038】
また、第1パネル5と第2パネル6とを所望の側から連結することができる。例えば、第1パネル5と第2パネル6とをかご室1の中から連結することができる。
【0039】
実施の形態1におけるパネルの連結構造では、固定アーム7bは、第1連結板5bに固定され、第1連結板5bにおける固定アーム7bの固定部と可動アーム7cとは、第2連結板6bの厚さ方向に互いの間に第2連結板6bを挟む。
【0040】
これにより、第1パネル5と第2パネル6とをより堅固に連結することができる。
【0041】
また、捩りコイルばね7の復元力により第1連結板5b及び第2連結板6bに生じるたわみが抑制されるので、第1連結板5bと第2連結板6bとの間に隙間を生じにくくすることができる。
【0042】
次に、実施の形態1におけるパネルの連結方法について
図5及び
図6を用いて説明する。
【0043】
図5は、実施の形態1におけるパネルの連結方法を示すフローチャートである。
図6は、実施の形態1におけるパネルの連結方法を示す図面である。
図6は、
図3に対応する図面である。
図6(a)は、
図5における工程S11を示す図面である。
図6(b)は、
図5における工程S12を示す図面である。
図6(c)は、
図5における工程S13を示す図面である。
図6(c)において、可動アーム7cの動きを二点鎖線で示す。
図6(d)は、
図5における工程S14を示す図面である。
【0044】
実施の形態1におけるパネルの連結方法は、
図5にS11からS14で示される工程を含んでいる。
【0045】
工程S11(可動アーム通し工程)では、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態から、可動アーム7cを第2連結孔6cに通す。
【0046】
このとき、第1パネル5は、第2パネル6よりも上方に位置している。なお、あらかじめ、第2パネル6をかご床における据付位置に取り付けておく。
【0047】
工程S12(連結板重ね合わせ工程)では、第1連結板5bの外面を第2連結板6bの外面に重ね合わせる。
【0048】
このとき、第1パネル5は、第2パネル6よりも上方に位置している。
【0049】
工程S13(可動アーム押し当て工程)では、第1パネル5を下方に動かすことにより、可動アーム7cを第2連結板6bの内面に乗り上げさせて、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てる。
【0050】
第1連結板5bの外面と第2連結板6bの外面とを重ね合わせた状態で、第1パネル5を下方に動かすと、可動アーム7cは第2連結板6bの内面に乗り上げる。
【0051】
これにより、可動アーム7cは、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられる。
【0052】
このとき、第1パネル5は、第2パネル6よりも上方に位置している。
【0053】
工程S14(連結板位置合わせ工程)では、第1パネル5を下方に動かすことにより、第1連結板5bの位置を第2連結板6bの位置に合わせる。
【0054】
第1連結板5bの外面を第2連結板6bの外面に重ね合わせた状態で、第1パネル5を下方に動かすことにより、第1連結板5b及び第2連結板6bの高さ方向の位置を合わせる。第1パネル5を動かす際、可動アーム7cは第2連結板6bの内面に沿って動く。
【0055】
また、第1連結板5b及び第2連結板6bの幅方向の位置がずれていれば、第1パネル5を厚さ方向に動かすことにより、第1連結板5b及び第2連結板6bの幅方向の位置を合わせる。
【0056】
これにより、可動アーム7cが第2連結板6bの内面に押し当てられ、且つ第1パネル5がかご床における据付位置に取り付けられる。
【0057】
実施の形態1におけるパネルの連結方法は、上記のように行われ、第1パネル5と第2パネル6とを連結するものである。
【0058】
実施の形態1におけるパネルの連結方法は、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態から、可動アーム7cを第2連結孔6cに通す工程S11と、可動アーム7cを捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てる工程S13と、を含む。
【0059】
これにより、第1パネル5と第2パネル6とを連結する際に重ね合わせる第1連結板5b及び第2連結板6bの少なくとも一方の厚さが変わっても、第1パネル5と第2パネル6とを連結することができる。
【0060】
実施の形態1におけるパネルの連結方法は、第1パネルと5と第2パネル6とが離れている状態から、可動アーム7cを第2連結孔6cに通す工程S11と、第1連結板5bの外面を第2連結板6bの外面に重ね合わせる工程S12と、第1パネル5を下方に動かすことにより、可動アーム7cを第2連結板6bの内面に乗り上げさせて、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てる工程S13と、を含む。
【0061】
これにより、可動アーム7cを第2連結板6bの内面に容易に押し当てることができる。
【0062】
また、第1パネル5を第2パネル6に所望の側から連結することができる。例えば、第1パネル5と第2パネル6とをかご室1の中から連結することができる。
【0063】
なお、実施の形態1において、第1連結孔5c、第2連結孔6c、及び捩りコイルばね7が第1連結板5b及び第2連結板6bの幅方向に反転した構造でもよい。
【0064】
なお、実施の形態1において、第1連結孔5c、第2連結孔6c、及び捩りコイルばね7が上下方向に反転した構造でもよい。この場合、例えば、パネルの連結方法は、次のようになる。
【0065】
第1パネル5と第2パネル6とを連結する際、工程S11であらかじめ第1パネル5をかご床における据付位置に取り付けておき、工程S11から工程S14で第2パネル6を動かす。
【0066】
なお、実施の形態1において、コイル7aの長さ方向が上下方向を向くように、第1連結孔5c、第2連結孔6c、及び捩りコイルばね7が第1連結板5b及び第2連結板6bに沿って回転した構造でもよい。この場合、例えば、パネルの連結構造及び連結方法は、次のようになる。
【0067】
可動アーム7cは第2連結孔6cから第2連結板6bの内側に伸び、さらに第2連結板6bの幅方向に第2表板6aと逆の側及び第2連結板6bの内面に向かって伸びる。可動アーム7cは、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられる。
【0068】
可動アーム7cは、捩りコイルばね7が捩られることにより回転し、第2連結板6bの内側で水平方向に動き得る。可動アーム7cが第1連結板5bの外側で第1連結板5bの幅方向に第1表板5aの側に動くと、コイル7aは巻き込まれて、捩りコイルばね7の復元力が大きくなる。可動アーム7cが第1連結板5bの外側で第1連結板5bの幅方向に第1表板5aと逆の側に動くと、コイル7aは巻き戻されて、捩りコイルばね7の復元力が小さくなる。
【0069】
第1パネル5と第2パネル6とを連結する際、工程S11であらかじめ第2パネル6をかご床における据付位置に取り付けておき、工程S11から工程S14で第1パネル5を動かす。
【0070】
なお、実施の形態1において、第1パネル5及び第2パネル6が一体となって第1パネル5及び第2パネル6の幅方向に反転した構造でもよい。
【0071】
なお、実施の形態1において、第1連結板5b及び第2連結板6bにおける複数の箇所を、第1連結孔5c、第2連結孔6c、及び捩りコイルばね7で連結することにより、第1連結板5bと第2連結板6bとがずれることを抑制することができ、且つ第1パネル5と第2パネル6とをより堅固に連結することができる。
【0072】
なお、実施の形態1の連結構造及び連結方法をかご壁2の隅で隣接する二つのパネル4に用いることができる。
【0073】
この場合、第1連結孔5c及び捩りコイルばね7を第1表板5a対して設けるか、又は第2連結孔6cを第2表板6aに対して設ける。
【0074】
次に、実施の形態2におけるパネルの連結構造について
図7から
図11を用いて説明する。
【0075】
図7は、実施の形態2におけるかご壁2の要部の図面である。
図7は、
図3に対応する図面である。
図8は、実施の形態2におけるかご壁2の要部の図面である。
図8は、
図4に対応する図面である。
図7及び
図8において、上方に回転された可動アーム7cを二点鎖線で示す。
図9は、実施の形態2における止め板8の取付状態を示す図面である。
図9は、
図10のF-F矢視の図面である。
図10は、実施の形態2における止め板8の取付状態を示す図面である。
図10は、
図9のD-D矢視の図面である。
図11は、実施の形態2における止め板8の取付状態を示す図面である。
図11は、
図9のE矢視の図面である。
【0076】
実施の形態2におけるパネルの連結構造は、下記のように実施の形態1におけるパネルの締結構造と相違する。
【0077】
第1連結板5bは、実施の形態1におけるパネルの締結構造の第1連結孔5cの代わりに第1連結孔5dを設けられている。第2連結板6bは、実施の形態1におけるパネルの締結構造の第2連結孔6cの代わりに第2連結孔6dを設けられている。
【0078】
第1連結孔5d及び第2連結孔6dは、コイル7aの長さ方向にコイル7aの他端側に位置している。第1連結孔5dと第2連結孔6dとは、向き合っている。例えば、第1連結孔5dと第2連結孔6dとは、同じ形状である。例えば、第1連結孔5dと第2連結孔6dとは、真正面に向き合っている。
【0079】
第1連結孔5d及び第2連結孔6dは、長孔であり、下記のように形成されている。
【0080】
長孔の長さ方向は、コイル7aの長さ方向に対する捩れの方向を向いている。コイル7aの長さ方向が水平方向を向いているのに対し、長孔の長さ方向は上下方向を向いている。可動アーム7cが長孔における長さ方向の一端側に位置するときの捩りコイルばね7の復元力は、可動アーム7cが長孔における長さ方向の他端側に位置するときの捩りコイルばね7の復元力よりも大きい。長孔における長さ方向の一端側の幅は、長孔における長さ方向の他端側の幅よりも大きい。長孔における長さ方向の一端側は長穴の上側となっている。長孔における長さ方向の他端側は長穴の下側となっている。
【0081】
ここで、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、可動アーム7cが上方に回転されると、可動アーム7cは第1連結孔5dに通されて、第1連結板5bの外面よりも内側に収容され得る。
【0082】
さらに、第1連結孔5dと第2連結孔6dとが向き合わされ、さらに、可動アーム7cが解放されると、捩りコイルばね7の復元力により、可動アーム7cは第1連結孔5d及び第2連結孔6dに通されて、第2連結板6bの内面に押し当てられ得る。
【0083】
さらに、第1連結板5bの外面と第2連結板6bの外面とが重ね合わされると、可動アーム7cは捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に沿って動き得る。
【0084】
なお、可動アーム7cは、下記のように止め板8により第1連結板5bの外面よりも内側に保持され、さらに解放され得る。
【0085】
可動アーム7cが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板8の一端側が第1連結孔5dに通されて、第1連結板5bの内面における第1連結孔5dよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの外面における第1連結孔5dよりも第1表板5aの側に当てられることにより、第1連結孔5dを跨ぎ得る。
【0086】
さらに、止め板8の他端側は、第1パネル5の外側に固定され得る。例えば、止め板8の他端側は、粘着テープ9により第1連結板5bの外面に固定される。例えば、止め板8の他端側は、第1パネル5における第1表板5aの側の外側に突出する。
【0087】
さらに、可動アーム7cが捩りコイルばね7の復元力により止め板8に押し当てられることにより、可動アーム7cは第1連結板5bの外面よりも内側に保持され得る。
【0088】
さらに、止め板8の他端側が第1パネル5と分離されて、且つ止め板8の一端側が第1連結孔5dから第1連結板5bの外側に取り出されることにより、止め板8が第1連結孔5dから外されて、可動アーム7cは解放され得る。そして、止め板8は、第1連結板5bと第2連結板6bとの間の隙間からかご室1の中に入れられ得る。
【0089】
実施の形態2におけるパネルの連結構造は、上記のように構成され、第1パネル5と第2パネル6とを連結するものである。
【0090】
実施の形態2におけるパネルの連結構造では、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、可動アーム7cがコイル7aを巻き込む側に回転されると、可動アーム7cは第1連結孔5dに通されて、第1連結板5bの外面よりも内側に収容され得る。
【0091】
これにより、第1パネル5を動かす際、可動アーム7cが周囲の物に当たって破損することを防ぐことができる。言い換えると、第1パネル5を動かすために必要な空間を小さくすることができる。
【0092】
実施の形態2におけるパネルの連結構造では、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、可動アーム7cが第1連結板5bの外面よりも内側に収容され、さらに、第1連結孔5dと第2連結孔6dとが向き合わされ、さらに、可動アーム7cが解放されると、捩りコイルばね7の復元力により、可動アーム7cは第1連結孔5d及び第2連結孔6dに通されて、第2連結板6bの内面に押し当てられ得る。
【0093】
これにより、可動アーム7cを第2連結板6bの内面に容易に押し当てることができる。
【0094】
また、第1パネル5と第2パネル6とを所望の側から連結することができる。例えば、第1パネル5と第2パネル6とをかご室1の中から連結することができる。
【0095】
実施の形態2におけるパネルの連結構造では、第1連結孔5d及び第2連結孔6dは、長孔であり、長孔の長さ方向は、コイル7aの長さ方向に対する捩れの方向を向き、可動アーム7cが長孔の一端側に位置するときの捩りコイルばね7の復元力は、可動アーム7cが長孔の他端側に位置するときの捩りコイルばね7の復元力よりも大きく、長孔における長さ方向の一端側の幅は、長孔における長さ方向の他端側の幅よりも大きい。
【0096】
これにより、可動アーム7cを第1連結板5bの外面よりも内側に容易に収容することができる。
【0097】
また、第1連結孔5dと第2連結孔6dとを向き合わせた際、第1連結孔5dと第2連結孔6dとが第1連結孔5d及び第2連結孔6dの幅方向にずれていても、可動アーム7cを第1連結孔5d及び第2連結孔6dに容易に通すことができる。
【0098】
さらに、長孔の幅を長孔の一端に近いほど大きくし、且つ長孔の他端に近いほど小さくすることにより、可動アーム7cは、長孔の長さ方向に円滑に動き得る。
【0099】
実施の形態2におけるパネルの連結構造では、第1パネル5は、第1表板5aを有し、第1連結板5bは、第1表板5aの端部から第1表板5aに垂直な方向に伸び、可動アーム7cが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板8の一端側が第1連結孔5cに通されて、第1連結板5bの内面における第1連結孔5cよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの外面における第1連結孔5cよりも第1表板5aの側に当てられることにより、第1連結孔5cを跨ぎ得り、さらに、止め板8の他端側は第1パネル5の外側に固定され得り、さらに、可動アーム7cが捩りコイルばね7の復元力により止め板8に押し当てられることにより、可動アーム7cは第1連結板5bの外面よりも内側に保持され得る。
【0100】
これにより、可動アーム7cを第1連結板5bの外面よりも内側に容易に保持することができる。
【0101】
次に、実施の形態2におけるパネルの連結方法について
図12及び
図13を用いて説明する。
【0102】
図12は、実施の形態2におけるパネルの連結方法を示すフローチャートである。
図13は、実施の形態2におけるパネルの連結方法を示す図面である。
図13は、
図7及び
図10に対応する図面である。
図13(a)は、
図12における工程S21を示す図面である。
図13(b)は、
図12における工程S22を示す図面である。
図13(c)は、
図12における工程S23を示す図面である。
図13(d)は、
図12における工程S24を示す図面である。
図13(c)及び
図13(d)において、可動アーム7cの動きを二点鎖線で示す。
【0103】
実施の形態2におけるパネルの連結方法は、
図12にS21からS24で示される工程を含んでいる。
【0104】
工程S21(可動アーム収容工程)では、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、可動アーム7cを第1連結板5bの外面よりも内側に収容する。
【0105】
可動アーム7cを上方に回転させることにより、可動アーム7cを第1連結孔5dに通して、第1連結板5bの外面よりも内側に収容する。
【0106】
可動アーム7cを下記のように止め板8により第1連結板5bの外面よりも内側に保持する。
【0107】
可動アーム7cが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板8の一端側を第1連結孔5dに通して、第1連結板5bの内面における第1連結孔5dよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの外面における第1連結孔5dよりも第1表板5aの側に当てることにより、第1連結孔5dに跨がせる。
【0108】
さらに、止め板8の他端側を第1パネル5の外側に固定する。例えば、止め板8の他端側を粘着テープ9により第1連結板5bの外面に固定する。例えば、止め板8の他端側は、第1パネル5における第1表板5aの側の外側に突出する。
【0109】
さらに、可動アーム7cを捩りコイルばね7の復元力により止め板8に押し当てることにより、可動アーム7cを第1連結板5bの外面よりも内側に保持する。
【0110】
工程S22(連結孔位置合わせ工程)では、第1連結孔5dを第2連結孔6dに向き合わせる。
【0111】
なお、あらかじめ、第2パネル6をかご床における据付位置に取り付けておく。また、工程S23で止め板8をかご室1の中に入れることができるように、第1連結板5bの外面と第2連結板6bの外面との間に隙間をあけておく。
【0112】
工程S23(可動アーム押し当て工程)では、可動アーム7cを解放し、捩りコイルばね7の復元力により、可動アーム7cを第1連結孔5d及び第2連結孔6dに通して、第2連結板6bの内面に押し当てる。
【0113】
なお、可動アーム7cを下記のように解放する。
【0114】
止め板8の他端側を第1パネル5と分離させて、止め板8の一端側を第1連結孔5dから第1連結板5bの外側に取り出すことにより、止め板8を第1連結孔5dから外して、可動アーム7cを解放する。そして、止め板8を第1連結板5bと第2連結板6bとの間の隙間からかご室1の中に入れる。
【0115】
工程S24(連結板重ね合わせ工程)では、第1連結板5bの外面を第2連結板6bの外面に重ね合わせることにより、可動アーム7cを捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当て、且つ第1連結板5bの位置を第2連結板6bの位置に合わせる。
【0116】
第1連結板5bの外面を第2連結板6bの外面に重ね合わせる際、可動アーム7cは捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に沿って動く。
【0117】
また、第1連結板5b及び第2連結板6bの幅方向の位置がずれていれば、第1パネル5を厚さ方向に動かすことにより、第1連結板5b及び第2連結板6bの幅方向の位置を合わせる。
【0118】
これにより、可動アーム7cが第2連結板6bの内面に押し当てられ、且つ第1パネル5がかご床における据付位置に取り付けられる。
【0119】
実施の形態2におけるパネルの連結方法は、上記のように行われ、第1パネル5と第2パネル6とを連結するものである。
【0120】
実施の形態2におけるパネルの連結方法は、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態から、可動アーム7cを第2連結孔6dに通す工程S23と、可動アーム7cを捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てる工程S23と、を含む。
【0121】
これにより、第1パネル5と第2パネル6とを連結する際に重ね合わせる第1連結板5b及び第2連結板6bの少なくとも一方の厚さが変わっても、第1パネル5と第2パネル6とを連結することができる。
【0122】
実施の形態2におけるパネルの連結方法は、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、可動アーム7cを第1連結板5bの外面よりも内側に収容する工程S21と、第1連結孔5dを第2連結孔6dに向き合わせる工程S22と、可動アーム7cを解放し、捩りコイルばね7の復元力により、可動アーム7cを第1連結孔5d及び第2連結孔6dに通して、第2連結板6bの内面に押し当てる工程S23と、を含む。
【0123】
これにより、可動アーム7cを第2連結板6bの内面に容易に押し当てることができる。
【0124】
また、第1パネル5を第2パネル6に所望の側から連結することができる。例えば、第1パネル5と第2パネル6とをかご室1の中から連結することができる。
【0125】
また、第1パネル5を動かす際、可動アーム7cが周囲の物に当たって破損することを防ぐことができる。言い換えると、第1パネル5を動かすために必要な空間を小さくすることができる。
【0126】
なお、実施の形態2において、可動アーム7cは、下記のように止め板8により第1連結板5bの外面よりも内側に保持され、さらに解放され得る。
【0127】
可動アーム7cが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板8の一端側が第1連結孔5dに通されて、第1連結板5bの内面における第1連結孔5dよりも一方の側及び第1連結板5bの外面における第1連結孔5dよりも他方の側に当てられることにより、第1連結孔5dを跨ぎ得る。
【0128】
さらに、止め板8の他端側は、第1パネル5の外側に固定され得る。例えば、止め板8の他端側は、粘着テープ9により第1連結板5bの外面に固定される。例えば、止め板8の他端側は、第1パネル5における第1表板5aの側の外側に突出する。
【0129】
さらに、可動アーム7cが捩りコイルばね7の復元力により止め板8に押し当てられることにより、可動アーム7cは第1連結板5bの外面よりも内側に保持され得る。
【0130】
さらに、止め板8の他端側が第1パネル5と分離されて、止め板8の一端側が第1連結孔5dから第1連結板5bの外側に取り出されることにより、止め板8はが第1連結孔5dから外されて、可動アーム7cは解放され得る。そして、止め板8は、第1連結板5bと第2連結板6bとの間の隙間からかご室1の中に入れられ得る。
【0131】
なお、実施の形態2において、工程S22においてあらかじめ第1パネル5をかご床における据付位置に取り付けておき、工程S22から工程24において第2パネル6を動かしてもよい。
【0132】
なお、実施の形態2において、第1連結孔5d、第2連結孔6d、及び捩りコイルばね7が第1連結板5b及び第2連結板6bの幅方向に反転した構造でもよい。
【0133】
なお、実施の形態2において、第1連結孔5d、第2連結孔6d、及び捩りコイルばね7が上下方向に反転した構造でもよい。
【0134】
なお、実施の形態2において、コイル7aの長さ方向が上下方向を向くように、第1連結孔5d、第2連結孔6d、及び捩りコイルばね7が第1連結板5b及び第2連結板6bに沿って回転した構造でもよい。
【0135】
なお、実施の形態2において、第1パネル5及び第2パネル6が一体となって第1パネル5及び第2パネル6の幅方向に反転した構造でもよい。
【0136】
なお、実施の形態2において、第1連結板5b及び第2連結板6bにおける複数の箇所を、第1連結孔5d、第2連結孔6d、及び捩りコイルばね7で連結することにより、第1連結板5bと第2連結板6bとがずれることを抑制することができ、且つ第1パネル5と第2パネル6とをより堅固に連結することができる。
【0137】
なお、実施の形態2の連結構造及び連結方法をかご壁2の隅で隣接する二つのパネル4に用いることができる。
【0138】
次に、実施の形態2の第1変形例におけるパネルの連結構造について
図14から
図16を用いて説明する。
【0139】
図14は、実施の形態2の第1変形例における止め板10の取付状態を示す図面である。
図14は、
図15におけるJ-J矢視の図面である。
図14は、
図9に対応する図面である。
図15は、実施の形態2の第1変形例における止め板10の取付状態を示す図面である。
図15は、
図14におけるG-G矢視の図面である。
図15は、
図10に対応する図面である。
図16は、実施の形態2の第1変形例における止め板10の取付状態を示す図面である。
図16は、
図14におけるH矢視の図面である。
図16は、
図11に対応する図面である。
【0140】
実施の形態2の第1変形例におけるパネルの連結構造は、下記のように実施の形態2におけるパネルの締結構造と相違する。
【0141】
可動アーム7cは、実施の形態2におけるパネルの連結構造の止め板8の代わりに止め板10により第1連結板5bの外面よりも内側に保持され、さらに解放され得る。
【0142】
可動アーム7cが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板10の一端側が第1パネル5における第1表板5aと逆の側の外側に通されて、第1連結板5bの内面における第1連結孔5dよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの内面における第1連結孔5dよりも第1表板5aの側に当てられることにより、第1連結孔5dを跨ぎ得る。
【0143】
例えば、第1パネル5は第1連結孔5dよりも第1表板5aと逆の側に止め板取付孔5eを設けられ、止め板取付孔5eは第1パネル5における第1表板5aと逆の側の外側と内側とを連通し、止め板10の一端側を第1連結板5bの幅方向に挿抜され得る。
【0144】
さらに、止め板10の他端側は、第1連結板5bの外面と向き合わされ得る。例えば、止め板10の他端側は、第1パネル5における第1表板5aの側の外側に突出する。
【0145】
さらに、可動アーム7cが捩りコイルばね7の復元力により止め板10に押し当てられることにより、可動アーム7cは第1連結板5bの外面よりも内側に保持され得る。
【0146】
さらに、止め板10の一端側が第1パネル5における第1表板5aと逆の側の外側に取り出されることにより、止め板10が第1連結孔5dから外されて、可動アーム7cは解放され得る。そして、止め板10は、第1連結板5bと第2連結板6bとの間の隙間からかご室1の中に入れられ得る。
【0147】
実施の形態2の第1変形例におけるパネルの連結構造は、上記のように構成され、第1パネル5と第2パネル6とを連結するものである。
【0148】
実施の形態2の第1変形例におけるパネルの連結構造では、第1パネル5は、第1表板5aを有し、第1連結板5bは、第1表板5aの端部から第1表板5aに垂直な方向に伸び、可動アーム7cが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板10の一端側が第1パネル5における第1表板5aと逆の側の外側に通されて、第1連結板5bの内面における第1連結孔5dよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの内面における第1連結孔5dよりも第1表板5aの側に当てられることにより、第1連結孔5dを跨ぎ得り、さらに、止め板10の他端側は第1連結板5bの外面と向き合わされ得り、さらに、可動アーム7cが捩りコイルばね7の復元力により止め板10に押し当てられることにより、可動アーム7cは第1連結板5bの外面よりも内側に保持され得る。
【0149】
これにより、可動アーム7cを第1連結板5bの外面よりも内側に容易に保持することができる。
【0150】
なお、実施の形態2の第1変形例において、可動アーム7cは、下記のように止め板10により第1連結板5bの外面よりも内側に保持され、さらに解放され得る。
【0151】
可動アーム7cが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板10の一端側が第1パネルにおける第1表板5aと逆の側の外側に通されて、第1連結板5bの内面における第1連結孔5dよりも一方の側及び第1連結板5bの内面における第1連結孔5dよりも他方の側に当てられることにより、第1連結孔5dを跨ぎ得る。
【0152】
さらに、止め板10の他端側は、第1連結板5bの外面と向き合わされ得る。例えば、止め板10の他端側は、第1パネル5における第1表板5aの側の外側に突出する。
【0153】
さらに、可動アーム7cが捩りコイルばね7の復元力により止め板10に押し当てられることにより、可動アーム7cは第1連結板5bの外面よりも内側に保持され得る。
【0154】
さらに、止め板10の一端側が第1パネル5における第1表板5aと逆の側の外側に取り出されることにより、止め板10が第1連結孔5dから外されて、可動アーム7cは解放され得る。そして、止め板10は、第1連結板5bと第2連結板6bとの間の隙間からかご室1の中に入れられ得る。
【0155】
次に、実施の形態3におけるパネルの連結構造について
図17から
図20を用いて説明する。
【0156】
図17は、実施の形態3におけるかご壁2の要部の図面である。
図17は、
図2に対応する図面である。
図18は、実施の形態3におけるかご壁2の要部の図面である。
図18は、
図17におけるK-K矢視の図面である。
図18は、
図3に対応する図面である。
図19は、実施の形態3におけるかご壁2の要部の図面である。
図19は、
図17におけるL-L矢視の図面である。
図19において、コイル7aを二点鎖線で示す。
図20は、実施の形態3におけるかご壁2の要部の図面である。
図20は、
図17におけるM矢視の図面である。
図20は、
図4に対応する図面である。
【0157】
実施の形態3におけるパネルの連結構造は、下記のように実施の形態1におけるパネルの締結構造と相違する。
【0158】
第1連結板5bは、実施の形態1におけるパネルの連結構造の第1連結孔5cに加えて第1副連結孔5f及び第1中間連結孔5gを設けられている。第2連結板6bは、実施の形態1におけるパネルの連結構造の第2連結孔6cに加えて第2副連結孔6f及び第2中間連結孔6gを設けられている。
【0159】
第1副連結孔5f及び第2副連結孔6fは、コイル7aの長さ方向にコイル7aの一端側に位置している。第1副連結孔5fと第2副連結孔6fとは、向き合っている。例えば、第1副連結孔5fと第2副連結孔6fとは、同じ形状である。例えば、第1副連結孔5fと第2副連結孔6fとは、真正面に向き合っている。
【0160】
第1中間連結孔5gは、第1連結孔5c及び第1副連結孔5fに通じている。第2中間連結孔6gは、第2連結孔6c及び第2副連結孔6fに通じている。第1中間連結孔5g及び第2中間連結孔6gは、コイル7aの長さ方向に伸びている。例えば、第1中間連結孔5g及び第2中間連結孔6gは、コイル7aの長さ方向に平行に伸びている。第1中間連結孔5gと第2中間連結孔6gとは、向き合っている。例えば、第1中間連結孔5gと第2中間連結孔6gとは、同じ形状である。例えば、第1中間連結孔5gと第2中間連結孔6gとは、真正面に向き合っている。
【0161】
捩りコイルばね7は、実施の形態1におけるパネルの連結構造のコイル7a、固定アーム7b、及び可動アーム7cに加えて副可動アーム7d及び中間可動アーム7eを有している。可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは、ひとつながりに形成されている。中間可動アーム7eは、可動アーム7cと副可動アーム7dとの間に位置している。
【0162】
中間可動アーム7eは、可動アーム7cから伸びている。中間可動アーム7eは、第2連結板6bの内面に沿って伸びている。中間可動アーム7eは、コイル7aの長さ方向に伸びている。例えば、中間可動アーム7eは、コイル7aの長さ方向に平行に伸びている。中間可動アーム7eは、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられている。
【0163】
副可動アーム7dは、中間可動アーム7eから伸びている。副可動アーム7dは、第1副連結孔5f及び第2副連結孔6fを通っている。副可動アーム7dは、第2副連結孔6fから第2連結板6bの内側に伸び、さらに下方及び第2連結板6bの内面に向かって伸び、さらに中間可動アーム7eに繋がっている。副可動アーム7dは、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられている。
【0164】
また、副可動アーム7dは、第1副連結孔5fから第1連結板5bの内側に伸び、さらにコイル7aに向かって伸びている。副可動アーム7dは、捩りコイルばね7の復元力によりコイル7aの外周に押し当てられている。例えば、副可動アーム7dは、コイル7aと中間可動アーム7eとの間で可動アーム7cに平行に伸びている。
【0165】
第1連結板5bにおける固定アーム7bの固定部と中間可動アーム7eとは、第2連結板6bの厚さ方向に並んでいる。第1連結板5bにおける固定アーム7bの固定部と中間可動アーム7eとは、互いの間に第2連結板6bを挟んでいる。
【0166】
ここで、中間可動アーム7eは捩りコイルばね7が捩られることにより回転し、第1連結板5bの外側で上下方向に動き得る。中間可動アーム7eが第1連結板5bの外側で上方に動くと、コイル7aは巻き込まれて、捩りコイルばね7の復元力は大きくなる。中間可動アーム7eが第1連結板5bの外側で下方に動くと、コイル7aは巻き戻されて、捩りコイルばね7の復元力は小さくなる。
【0167】
また、副可動アーム7dは、捩りコイルばね7が捩られることにより回転し、第1連結板5bの外側で上下方向に動き得る。副可動アーム7dが第1連結板5bの外側で上方に動くと、コイル7aは巻き込まれて、捩りコイルばね7の復元力は大きくなる。副可動アーム7dが第1連結板5bの外側で下方に動くと、コイル7aは巻き戻されて、捩りコイルばね7の復元力は小さくなる。
【0168】
すなわち、上記のように捩りコイルばね7が配置される場合、副可動アーム7d及び中間可動アーム7eにおけるコイル7aを巻き込む側は上方であり、副可動アーム7d及び中間可動アーム7eにおけるコイル7aを巻き戻す側は下方である。
【0169】
また、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、副可動アーム7dは第1副連結孔5fを通って第1連結板5bの外側に伸び、さらに下方及び第1連結板5bの外面に向かって伸びる。副可動アーム7dと第1連結板5bの外面との間の隙間及び中間可動アーム7eと第1連結板5bの外面との隙間は第2連結板6bの厚さよりも小さい。例えば、副可動アーム7d及び中間可動アーム7eは、第1連結板5bの外面に押し当てられる。
【0170】
また、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態から、可動アーム7cは第2連結孔6cに通され、且つ副可動アーム7dは第2副連結孔6fに通され得る。
【0171】
さらに、中間可動アーム7eは第2中間連結孔6gに通され、且つ第1連結板5bの外面と第2連結板6bの外面とは重ね合わされ得る。
【0172】
さらに、第1パネル5が第2パネル6に対して相対的に下方に動かされると、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは第2連結板6bの内面に乗り上げて、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられ得る。
【0173】
実施の形態3におけるパネルの連結構造は、上記のように構成され、第1パネル5と第2パネル6とを連結するものである。
【0174】
実施の形態3におけるパネルの連結構造では、第1連結板5bは、第1副連結孔5f並びに第1連結孔5c及び第1副連結孔5fに通じる第1中間連結孔5gを設けられ、第2連結板6bは、第2副連結孔6f並びに第2連結孔6c及び第2副連結孔6fに通じる第2中間連結孔6gを設けられ、第1副連結孔5fと第2副連結孔6fとは向き合い、且つ第1中間連結孔5gと第2中間連結孔6gとは向き合い、捩りコイルばね7は、可動アーム7cとひとつながりに形成される副可動アーム7d及び中間可動アーム7eを有し、中間可動アーム7eは、可動アーム7cから第2連結板6bの内面に沿って伸び且つ捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられ、副可動アーム7dは、中間可動アーム7eから伸び且つ第1副連結孔5f及び第2副連結孔6fを通り且つ捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面及びコイル7aの外周に押し当てられ、ここで、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、副可動アーム7dは第1副連結孔5fを通って第1連結板5bの外側に伸び、さらにコイル7aを巻き戻す側及び第1連結板5bの外面に向かって伸び、副可動アーム7dと第1連結板5bとの間の隙間及び中間可動アーム7eと第1連結板5bとの間の隙間は第2連結板6bの厚さよりも小さい。
【0175】
これにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eの位置が安定し、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第2連結板6bの内面にしっかりと押し当てることができる。特に、可動アーム7cが捩れることが抑制されるので、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第2連結板6bの内面にしっかりと押し当てることができる。
【0176】
実施の形態3におけるパネルの連結構造は、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態から、可動アーム7cは第2連結孔6dに通され、且つ副可動アーム7dは第2副連結孔6fに通され得り、さらに、中間可動アーム7eは第2中間連結孔6gに通され、且つ第1連結板5bの外面と第2連結板6bの外面とは重ね合わされ得り、さらに、第1パネル5が第2パネル6に対して相対的に可動アーム7cにおけるコイル7aを巻き戻す側に動かされると、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは第2連結板6bの内面に乗り上げて、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられ得る。
【0177】
これにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第2連結板6bの内面に容易に押し当てることができる。
【0178】
また、第1パネル5と第2パネル6とを所望の側から連結することができる。例えば、第1パネル5と第2パネル6とをかご室1の中から連結することができる。
【0179】
実施の形態3におけるパネルの連結構造では、固定アーム7bは、第1連結板5bに固定され、第1連結板5bにおける固定アーム7bの固定部と中間可動アーム7eとは、第2連結板6bの厚さ方向に互いの間に第2連結板6bを挟む。
【0180】
これにより、第1パネル5と第2パネル6とをより堅固に連結することができる。
【0181】
また、捩りコイルばね7の復元力により第1連結板5b及び第2連結板6bに生じるたわみが抑制されるので、第1連結板5bと第2連結板6bとの間に隙間を生じにくくすることができる。
【0182】
次に、実施の形態3におけるパネルの連結方法について
図21及び
図22を用いて説明する。
【0183】
図21は、実施の形態3におけるパネルの連結方法を示すフローチャートである。
図22は、実施の形態3におけるパネルの連結方法を示す図面である。
図22は、
図18に対応する図面である。
図22(a)は、
図21における工程S31を示す図面である。
図22(b)は、
図21における工程S32を示す図面である。
図22(c)は、
図21における工程S33を示す図面である。
図22(c)において、可動アーム7cの動きを二点鎖線で示す。
図22(d)は、
図21における工程S34を示す図面である。
【0184】
実施の形態3におけるパネルの連結方法は、
図21にS31からS34で示される工程を含んでいる。
【0185】
工程S31(可動アーム通し工程)では、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態から、可動アーム7cを第2連結孔6cに通し、且つ副可動アーム7dを第2副連結孔6fに通す。
【0186】
このとき、第1パネル5は、第2パネル6よりも上方に位置している。なお、あらかじめ、第2パネル6をかご床における据付位置に取り付けておく。
【0187】
工程S32(連結板重ね合わせ工程)では、中間可動アーム7eを第2中間連結孔6gに通し、且つ第1連結板5bの外面を第2連結板6bの外面に重ね合わせる。
【0188】
このとき、第1パネル5は、第2パネル6よりも上方に位置している。
【0189】
工程S33(可動アーム押し当て工程)では、第1パネル5を下方に動かすことにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第2連結板6bの内面に乗り上げさせて、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てる。
【0190】
第1連結板5bの外面を第2連結板6bの外面に重ね合わせた状態で、第1パネル5を下方に動かすと、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは第2連結板6bの内面に乗り上げる。
【0191】
これにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられる。
【0192】
このとき、第1パネル5は、第2パネル6よりも上方に位置している。
【0193】
工程S34(連結板位置合わせ工程)では、第1パネル5を下方に動かすことにより、第1連結板5bの位置を第2連結板6bの位置に合わせる。
【0194】
第1連結板5bの外面を第2連結板6bの外面に重ね合わせた状態で、第1パネル5を下方に動かすことにより、第1連結板5b及び第2連結板6bの高さ方向の位置を合わせる。第1パネル5を動かす際、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは第2連結板6bの内面に沿って動く。
【0195】
また、第1連結板5b及び第2連結板6bの幅方向の位置がずれていれば、第1パネル5を厚さ方向に動かすことにより、第1連結板5b及び第2連結板6bの幅方向の位置を合わせる。
【0196】
これにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが第2連結板6bの内面に押し当てられ、且つ第1パネル5がかご床における据付位置に取り付けられる。
【0197】
実施の形態3におけるパネルの連結方法は、上記のように行われ、第1パネル5と第2パネル6とを連結するものである。
【0198】
実施の形態3におけるパネルの連結方法は、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態から、可動アーム7cを第2連結孔6cに通す工程S31と、可動アーム7cを捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てる工程S33と、を含む。
【0199】
これにより、第1パネル5と第2パネル6とを連結する際に重ね合わせる第1連結板5b及び第2連結板6bの少なくとも一方の厚さが変わっても、第1パネル5と第2パネル6とを連結することができる。
【0200】
実施の形態3におけるパネルの連結方法は、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態から、可動アーム7cを第2連結孔6cに通し、且つ副可動アーム7dを第2副連結孔6fに通す工程S31と、中間可動アーム7eを第2中間連結孔6gに通し、且つ第1連結板5bの外面を第2連結板6bの外面に重ね合わせる工程S32と、第1パネル5を下方に動かすことにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第2連結板6bの内面に乗り上げさせて、捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てる工程S33と、を含む。
【0201】
これにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第2連結板6bの内面に容易に押し当てることができる。
【0202】
また、第1パネル5と第2パネル6とを所望の側から連結することができる。例えば、第1パネル5と第2パネル6とをかご室1の中から連結することができる。
【0203】
また、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eの位置が安定し、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第2連結板6bの内面にしっかりと押し当てることができる。特に、可動アーム7cが捩れることが抑制されるので、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第2連結板6bの内面にしっかりと押し当てることができる。
【0204】
なお、実施の形態3において、第1連結孔5c、第1副連結孔5f、第1中間連結孔5g、第2連結孔6c、第2副連結孔6f、第2中間連結孔6g、及び捩りコイルばね7が第1連結板5b及び第2連結板6bの幅方向に反転した構造でもよい。
【0205】
なお、実施の形態3において、第1連結孔5c、第1副連結孔5f、第1中間連結孔5g、第2連結孔6c、第2副連結孔6f、第2中間連結孔6g、及び捩りコイルばね7が上下方向に反転した構造でもよい。
【0206】
なお、実施の形態3において、コイル7aの長さ方向が上下方向を向くように、第1連結孔5c、第1副連結孔5f、第1中間連結孔5g、第2連結孔6c、第2副連結孔6f、第2中間連結孔6g、及び捩りコイルばね7が第1連結板5b及び第2連結板6bに沿って回転した構造でもよい。
【0207】
なお、実施の形態3において、第1パネル5及び第2パネル6が一体となって第1パネル5及び第2パネル6の幅方向に反転した構造でもよい。
【0208】
なお、実施の形態3において、第1連結板5b及び第2連結板6bにおける複数の箇所を、第1連結孔5c、第1副連結孔5f、第1中間連結孔5g、第2連結孔6c、第2副連結孔6f、第2中間連結孔6g、及び捩りコイルばね7で連結することにより、第1連結板5bと第2連結板6bとがずれることを抑制することができ、且つ第1パネル5と第2パネル6とをより堅固に連結することができる。
【0209】
なお、実施の形態3の連結構造及び連結方法をかご壁2の隅で隣接する二つのパネル4に用いることができる。
【0210】
次に、実施の形態4におけるパネルの連結構造について
図23から
図28を用いて説明する。
【0211】
図23は、実施の形態4におけるかご壁2の要部の図面である。
図23は、
図18に対応する図面である。
図23において、上方に回転された可動アーム7cを二点鎖線で示す。
図24は、実施の形態4におけるかご壁2の要部の図面である。
図24は、
図19に対応する図面である。
図24において、コイル7a並びに上方に回転された副可動アーム7d及び中間可動アーム7eを二点鎖線で示す。
図25は、実施の形態4におけるかご壁2の要部の図面である。
図25は、
図20に対応する図面である。
図25において、上方に回転された可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを二点鎖線で示す。
図26は、実施の形態4における止め板8の取付状態を示す図面である。
図26は、
図27のQ-Q矢視の図面である。
図27は、実施の形態4における止め板8の取付状態を示す図面である。
図27は、
図26のN-N矢視の図面である。
図28は、実施の形態4における止め板8の取付状態を示す図面である。
図28は、
図26のP矢視の図面である。
【0212】
実施の形態4におけるパネルの連結構造は、下記のように実施の形態3におけるパネルの締結構造と相違する。
【0213】
第1連結板5bは、実施の形態3におけるパネルの締結構造の第1連結孔5c及び第1副連結孔5fの代わりに第1連結孔5d及び第1副連結孔5hを設けられている。第2連結板6bは、実施の形態3におけるパネルの締結構造の第2連結孔6c及び第2副連結孔6fの代わりに第2連結孔6d及び第2副連結孔6hを設けられている。
【0214】
第1副連結孔5h及び第2副連結孔6hは、コイル7aの長さ方向にコイル7aの一端側に位置している。第1副連結孔5hと第2副連結孔6hとは、向き合っている。例えば、第1副連結孔5hと第2副連結孔6hとは、同じ形状である。例えば、第1副連結孔5hと第2副連結孔6hとは、真正面に向き合っている。
【0215】
第1副連結孔5h及び第2副連結孔6hは、長孔であり、下記のように形成されている。
【0216】
長孔の長さ方向は、コイル7aの長さ方向に対する捩れの方向を向いている。コイル7aの長さ方向が水平方向を向いているのに対し、長孔の長さ方向は上下方向を向いている。副可動アーム7dが長孔における長さ方向の一端側に位置するときの捩りコイルばね7の復元力は、副可動アーム7dが長孔における長さ方向の他端側に位置するときの捩りコイルばね7の復元力よりも大きい。長孔における長さ方向の一端側の幅は、長孔における長さ方向の他端側の幅よりも大きい。長孔における長さ方向の一端側は長穴の上側となっている。長孔における長さ方向の他端側は長穴の下側となっている。
【0217】
ここで、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが上方に回転されると、可動アーム7cは第1連結孔5dに通され、且つ副可動アーム7dは第1副連結孔5hに通され、且つ中間可動アーム7eは第1中間連結孔5gに通されて、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは第1連結板5bの外面よりも内側に収容され得る。
【0218】
さらに、第1連結孔5dと第2連結孔6dとが向き合わされ、且つ第1副連結孔5hと第2副連結孔6hとが向き合わされ、且つ第1中間連結孔5gと第2中間連結孔6gとが向き合わされ、さらに、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが解放されると、捩りコイルばね7の復元力により、可動アーム7cは第1連結孔5d及び第2連結孔6dに通され、且つ副可動アーム7dは第1副連結孔5h及び第2副連結孔6hに通され、且つ中間可動アーム7eは第1中間連結孔5g及び第2中間連結孔6gに通されて、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eの少なくとも一つは第2連結板6bの内面に押し当てられ得る。
【0219】
さらに、第1連結板5bの外面と第2連結板6bの外面とが重ね合わされると、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に沿って動き得る。
【0220】
なお、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは、下記のように止め板8により第1連結板5bの外面よりも内側に保持され、さらに解放され得る。
【0221】
可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板8の一端側が第1副連結孔5hに通されて、第1連結板5bの内面における第1副連結孔5hよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの外面における第1副連結孔5hよりも第1表板5aの側に当てられることにより、第1副連結孔5hを跨ぎ得る。
【0222】
さらに、止め板8の他端側は、第1パネル5の外側に固定され得る。例えば、止め板8の他端側は、粘着テープ9により第1連結板5bの外面に固定される。例えば、止め板8の他端側は、第1パネル5における第1表板5aの側の外側に突出する。
【0223】
さらに、副可動アーム7dが捩りコイルばね7の復元力により止め板8に押し当てられることにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは第1連結板5bの外面よりも内側に保持され得る。
【0224】
さらに、止め板8の他端側が第1パネル5と分離されて、止め板8の一端側が第1副連結孔5hから第1連結板5bの外側に取り出されることにより、止め板8が第1副連結孔5hから外されて、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは解放され得る。そして、止め板8は、第1連結板5bと第2連結板6bとの間の隙間からかご室1の中に入れられ得る。
【0225】
実施の形態4におけるパネルの連結構造は、上記のように構成され、第1パネル5と第2パネル6とを連結するものである。
【0226】
実施の形態4におけるパネルの連結構造では、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eがコイル7aを巻き込む側に回転されると、可動アーム7cは第1連結孔5dに通され、且つ副可動アーム7dは第1副連結孔5hに通され、且つ中間可動アーム7eは第1中間連結孔5gに通されて、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは第1連結板5bの外面よりも内側に収容され得る。
【0227】
これにより、第1パネル5を動かす際、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが周囲の物に当たって破損することを防ぐことができる。言い換えると、第1パネル5を動かすために必要な空間を小さくすることができる。
【0228】
実施の形態4におけるパネルの連結構造では、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが第1連結板5bの外面よりも内側に収容され、さらに、第1連結孔5dと第2連結孔6dとが向き合わされ、且つ第1副連結孔5hと第2副連結孔6hとが向き合わされ、且つ第1中間連結孔5gと第2中間連結孔6gとが向き合わされ、さらに、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが解放されると、捩りコイルばね7の復元力により、可動アーム7cは第1連結孔5d及び第2連結孔6dに通され、且つ副可動アーム7dは第1副連結孔5h及び第2副連結孔6hに通され、且つ中間可動アーム7eは第1中間連結孔5g及び第2中間連結孔6gに通されて、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eの少なくとも一つは第2連結板6bの内面に押し当てられ得り、さらに、第1連結板5bの外面と第2連結板6bの外面とが重ね合わされると、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられ得る。
【0229】
これにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第2連結板6bの内面に容易に押し当てることができる。
【0230】
また、第1パネル5と第2パネル6とを所望の側から連結することができる。例えば、第1パネル5と第2パネル6とをかご室1の中から連結することができる。
【0231】
実施の形態4におけるパネルの連結構造では、第1連結孔5d、第1副連結孔5h、第2連結孔6d、及び第2副連結孔6hは、長孔であり、長孔の長さ方向は、コイル7aの長さ方向に対する捩れの方向を向き、可動アーム7c及び副可動アーム7dが長孔の一端側に位置するときの捩りコイルばね7の復元力は、可動アーム7c及び副可動アーム7dが長孔の他端側に位置するときの捩りコイルばね7の復元力よりも大きく、長孔における長さ方向の一端側の幅は、長孔における長さ方向の他端側の幅よりも大きい。
【0232】
これにより、可動アーム7c及び副可動アーム7dを第1連結板5bの外面よりも内側に容易に収容することができる。
【0233】
また、第1連結孔5dと第2連結孔6dとを向き合わせた際、第1連結孔5dと第2連結孔6dとが第1連結孔5d及び第2連結孔6dの幅方向にずれていても、可動アーム7cを第1連結孔5d及び第2連結孔6dに容易に通すことができる。同様に、第1副連結孔5hと第2副連結孔6hとを向き合わせた際、第1副連結孔5hと第2副連結孔6hとが第1副連結孔5h及び第2副連結孔6hの幅方向にずれていても、副可動アーム7dを第1副連結孔5h及び第2副連結孔6hに容易に通すことができる。
【0234】
さらに、長孔の幅が長孔の一端に近いほど大きく、且つ長孔の他端に近いほど小さくすることにより、可動アーム7c及び副可動アーム7dは、長孔の長さ方向に円滑に動き得る。
【0235】
実施の形態4におけるパネルの連結構造では、第1パネル5は、第1表板5aを有し、第1連結板5bは、第1表板5aの端部から第1表板5aに垂直な方向に伸び、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板8の一端側が第1副連結孔5hに通されて、第1連結板5bの内面における第1副連結孔5hよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの外面における第1副連結孔5hよりも第1表板5aの側に当てられることにより、第1副連結孔5hを跨ぎ得り、さらに、止め板8の他端側は第1パネル5の外側に固定され得り、さらに、副可動アーム7dが捩りコイルばね7の復元力により止め板8に押し当てられることにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは第1連結板5bの外面よりも内側に保持され得る。
【0236】
これにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第1連結板5bの外面よりも内側に容易に保持することができる。
【0237】
次に、実施の形態4におけるパネルの連結方法について
図29及び
図30を用いて説明する。
【0238】
図29は、実施の形態4におけるパネルの連結方法を示すフローチャートである。
図30は、実施の形態4におけるパネルの連結方法を示す図面である。
図30は、
図24及び
図27に対応する図面である。
図30において、コイル7aを二点鎖線で示す。
図30(a)は、
図29における工程S41を示す図面である。
図30(b)は、
図29における工程S42を示す図面である。
図30(c)は、
図29における工程S43を示す図面である。
図30(d)は、
図29における工程S44を示す図面である。
図30(c)及び
図30(d)において、副可動アーム7d及び中間可動アーム7eの動きを二点鎖線で示す。
【0239】
実施の形態4におけるパネルの連結方法は、
図29にS41からS44で示される工程を含んでいる。
【0240】
工程S41(可動アーム収容工程)では、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第1連結板5bの外面よりも内側に収容する。
【0241】
可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを上方に回転させることにより、可動アーム7cを第1連結孔5dに通し、且つ副可動アーム7dを第1副連結孔5hに通し、且つ中間可動アーム7eを第1中間連結孔5gに通して、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第1連結板5bの外面よりも内側に収容する。
【0242】
可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを下記のように止め板8により第1連結板5bの外面よりも内側に保持する。
【0243】
可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板8の一端側を第1副連結孔5hに通して、第1連結板5bの内面における第1副連結孔5hよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの外面における第1副連結孔5hよりも第1表板5aの側に当てることにより、第1副連結孔5hに跨がせる。
【0244】
さらに、止め板8の他端側を第1パネル5の外側に固定する。例えば、止め板8の他端側を粘着テープ9により第1連結板5bの外面に固定する。例えば、止め板8の他端側は、第1パネル5における第1表板5aの側の外側に突出する。
【0245】
さらに、副可動アーム7dを捩りコイルばね7の復元力により止め板8に押し当てることにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第1連結板5bの外面よりも内側に保持する。
【0246】
工程S42(連結孔向き合わせ工程)では、第1連結孔5dを第2連結孔6dに向き合わせ、且つ第1副連結孔5hを第2副連結孔6hに向き合わせ、且つ第1中間連結孔5gを第2中間連結孔6gに向き合わせる。
【0247】
なお、あらかじめ、第2パネル6をかご床における据付位置に取り付けておく。また、工程S43で止め板8をかご室1の中に入れることができるように、第1連結板5bの外面と第2連結板6bの外面との間に隙間をあけておく。
【0248】
工程S43(可動アーム押し当て工程)では、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを解放し、捩りコイルばね7の復元力により、可動アーム7cを第1連結孔5d及び第2連結孔6dに通し、且つ副可動アーム7dを第1副連結孔5h及び第2副連結孔6hに通し、且つ中間可動アーム7eを第1中間連結孔5g及び第2中間連結孔6gに通して、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eの少なくとも一つを第2連結板6bの内面に押し当てる。
【0249】
なお、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを下記のように解放する。
【0250】
止め板8の他端側を第1パネル5と分離させて、止め板8の一端側を第1副連結孔5hから第1連結板5bの外側に取り出すことにより、止め板8を第1副連結孔5hから外して、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを解放する。そして、止め板8を第1連結板5bと第2連結板6bとの間の隙間からかご室1の中に入れる。
【0251】
工程S44(連結板重ね合わせ工程)では、第1連結板5bの外面を第2連結板6bの外面に重ね合わせることにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当て、且つ第1連結板5bの位置を第2連結板6bの位置に合わせる。
【0252】
第1連結板5bの外面を第2連結板6bの外面に重ね合わせる際、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eの少なくとも一つは捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に沿って動く。
【0253】
また、第1連結板5b及び第2連結板6bの幅方向の位置がずれていれば、第1パネル5を厚さ方向に動かすことにより、第1連結板5b及び第2連結板6bの幅方向の位置を合わせる。
【0254】
これにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが第2連結板6bの内面に押し当てられ、且つ第1パネル5がかご床における据付位置に取り付けられる。
【0255】
実施の形態4におけるパネルの連結方法は、上記のように行われ、第1パネル5と第2パネル6とを連結するものである。
【0256】
実施の形態4におけるパネルの連結方法は、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態から、可動アーム7cを第2連結孔6dに通す工程S43と、可動アーム7cを捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てる工程S43と、を含む。
【0257】
これにより、第1パネル5と第2パネル6とを連結する際に重ね合わせる第1連結板5b及び第2連結板6bの少なくとも一方の厚さが変わっても、第1パネル5と第2パネル6とを連結することができる。
【0258】
実施の形態4におけるパネルの連結方法は、第1パネル5と第2パネル6とが離れている状態において、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第1連結板5bの外面よりも内側に収容する工程S41と、第1連結孔5dを第2連結孔6dに向き合わせ、且つ第1副連結孔5hを第2副連結孔6hに向き合わせ、且つ第1中間連結孔5gを第2中間連結孔6gに向き合わせる工程S42と、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを解放し、捩りコイルばね7の復元力により、可動アーム7cを第1連結孔5d及び第2連結孔6dに通し、且つ副可動アーム7dを第1副連結孔5h及び第2副連結孔6hに通し、且つ中間可動アーム7eを第1中間連結孔5g及び第2中間連結孔6gに通して、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eの少なくとも一つを第2連結板6bの内面に押し当てる工程S43と、第1連結板5bの外面を第2連結板6bの外面に重ね合わせることにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てる工程S44と、を含む。
【0259】
これにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第2連結板6bの内面に容易に押し当てることができる。
【0260】
また、第1パネル5を第2パネル6に所望の側から連結することができる。例えば、第1パネル5と第2パネル6とをかご室1の中から連結することができる。
【0261】
また、第1パネル5を動かす際、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが周囲の物に当たって破損することを防ぐことができる。言い換えると、第1パネル5を動かすために必要な空間を小さくすることができる。
【0262】
また、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eの位置が安定し、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第2連結板6bの内面にしっかりと押し当てることができる。特に、可動アーム7cが捩れることが抑制されるので、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第2連結板6bの内面にしっかりと押し当てることができる。
【0263】
なお、実施の形態4において、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは、下記のように止め板8により第1連結板5bの外面よりも内側に保持され、さらに解放され得る。
【0264】
可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板8の一端側が第1連結孔5c、第1副連結孔5h、又は第1中間連結孔5gである対象連結孔に通されて、第1連結板5bの内面における対象連結孔よりも一方の側及び第1連結板5bの外面における対象連結孔よりも他方の側に当てられることにより、対象連結孔を跨ぎ得る。
【0265】
さらに、止め板8の他端側は、第1パネル5の外側に固定され得る。例えば、止め板8の他端側は、粘着テープ9により第1連結板5bの外面に固定される。例えば、止め板8の他端側は、第1パネル5における第1表板5aの側の外側に突出する。
【0266】
さらに、対象連結孔と向き合う可動アーム7c、副可動アーム7d、又は中間可動アーム7eである対象可動アームが捩りコイルばね7の復元力により止め板8に押し当てられることにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは第1連結板5bの外面よりも内側に保持され得る。
【0267】
さらに、止め板8の他端側が第1パネル5と分離されて、止め板8の一端側が対象連結孔から第1連結板5bの外側に取り出されることにより、止め板8が対象連結孔から外されて、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは解放され得る。そして、止め板8を第1連結板5bと第2連結板6bとの間の隙間からかご室1の中に入れ得る。
【0268】
なお、実施の形態4において、工程S42においてあらかじめ第1パネル5をかご床における据付位置に取り付けておき、工程S42から工程44において第2パネル6を動かしてもよい。
【0269】
なお、実施の形態4において、第1連結孔5d、第1副連結孔5h、第1中間連結孔5g、第2連結孔6d、第2副連結孔6h、第2中間連結孔6g、及び捩りコイルばね7が第1連結板5b及び第2連結板6bの幅方向に反転した構造でもよい。
【0270】
なお、実施の形態4において、第1連結孔5d、第1副連結孔5h、第1中間連結孔5g、第2連結孔6d、第2副連結孔6h、第2中間連結孔6g、及び捩りコイルばね7が上下方向に反転した構造でもよい。
【0271】
なお、実施の形態4において、コイル7aの長さ方向が上下方向を向くように、第1連結孔5d、第1副連結孔5h、第1中間連結孔5g、第2連結孔6d、第2副連結孔6h、第2中間連結孔6g、及び捩りコイルばね7が第1連結板5b及び第2連結板6bに沿って回転した構造でもよい。
【0272】
なお、実施の形態4において、第1パネル5及び第2パネル6が一体となって第1パネル5及び第2パネル6の幅方向に反転した構造でもよい。
【0273】
なお、実施の形態4において、第1連結板5b及び第2連結板6bにおける複数の箇所を、第1連結孔5d、第1副連結孔5h、第1中間連結孔5g、第2連結孔6d、第2副連結孔6h、第2中間連結孔6g、及び捩りコイルばね7で連結することにより、第1連結板5bと第2連結板6bとがずれることを抑制することができ、且つ第1パネル5と第2パネル6とをより堅固に連結することができる。
【0274】
なお、実施の形態4の連結構造及び連結方法をかご壁2の隅で隣接する二つのパネル4に用いることができる。
【0275】
次に、実施の形態4の第1変形例におけるパネルの連結構造について
図31から
図33を用いて説明する。
【0276】
図31は、実施の形態4の第1変形例における止め板10の取付状態を示す図面である。
図31は、
図32におけるT-T矢視の図面である。
図31は、
図26に対応する図面である。
図32は、実施の形態4の第1変形例における止め板10の取付状態を示す図面である。
図32は、
図31におけるR-R矢視の図面である。
図32は、
図27に対応する図面である。
図33は、実施の形態4の第1変形例における止め板10の取付状態を示す図面である。
図33は、
図31におけるS-S矢視の図面である。
図33は、
図28に対応する図面である。
【0277】
実施の形態4の第1変形例におけるパネルの連結構造は、下記のように実施の形態4におけるパネルの締結構造と相違する。
【0278】
可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは、実施の形態4におけるパネルの連結構造の止め板8の代わりに止め板10により第1連結板5bの外面よりも内側に保持され、さらに解放され得る。
【0279】
可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板10の一端側が第1パネル5における第1表板5aと逆の側の外側に通されて、第1連結板5bの内面における第1副連結孔5hよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの内面における第1副連結孔5hよりも第1表板5aの側に当てられることにより、第1副連結孔5hを跨ぎ得る。
【0280】
さらに、止め板10の一端側が第1連結板5bの内面における第1中間連結孔5gよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの内面における第1中間連結孔5gよりも第1表板5aの側に当てられることにより、第1中間連結孔5gを跨ぎ得る。
【0281】
さらに、止め板10の一端側が第1連結板5bの内面における第1連結孔5dよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの内面における第1連結孔5dよりも第1表板5aの側に当てられることにより、第1連結孔5dを跨ぎ得る。
【0282】
例えば、第1パネル5は第1連結孔5d、第1副連結孔5h、及び第1中間連結孔5gよりも第1表板5aと逆の側に止め板取付孔5eを設けられ、止め板取付孔5eは第1パネル5における第1表板5aと逆の側の外側と内側とを連通し、止め板10の一端側を第1連結板5bの幅方向に挿抜され得る。
【0283】
さらに、止め板10の他端側は、第1連結板5bの外面と向き合わされ得る。例えば、止め板10の他端側は、第1パネル5における第1表板5aの側の外側に突出する。
【0284】
さらに、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが捩りコイルばね7の復元力により止め板10に押し当てられることにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは第1連結板5bの外面よりも内側に保持され得る。
【0285】
さらに、止め板10の一端側が第1パネル5における第1表板5aと逆の側の外側に取り出されることにより、止め板10が第1連結孔5d、第1副連結孔5h、及び第1中間連結孔5gから外されて、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは解放され得る。そして、止め板10は、第1連結板5bと第2連結板6bとの間の隙間からかご室1の中に入れられ得る。
【0286】
実施の形態4の第1変形例におけるパネルの連結構造は、上記のように構成され、第1パネル5と第2パネル6とを連結するものである。
【0287】
実施の形態4の第1変形例におけるパネルの連結構造では、第1パネル5は、第1表板5aを有し、第1連結板5bは、第1表板5aの端部から第1表板5aに垂直な方向に伸び、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板10の一端側が第1パネル5における第1表板5aと逆の側の外側に通されて、第1連結板5bの内面における第1副連結孔5hよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの内面における第1副連結孔5hよりも第1表板5aの側に当てられることにより、第1副連結孔5hを跨ぎ得り、さらに、止め板10の一端側が第1連結板5bの内面における第1中間連結孔5gよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの内面における第1中間連結孔5gよりも第1表板5aの側に当てられることにより、第1中間連結孔5gを跨ぎ得り、さらに、止め板10の一端側が第1連結板5bの内面における第1連結孔5dよりも第1表板5aと逆の側及び第1連結板5bの内面における第1連結孔5dよりも第1表板5aの側に当てられることにより、第1連結孔5dを跨ぎ得り、さらに、止め板10の他端側は第1連結板5bの外面と向き合わされ得り、さらに、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが捩りコイルばね7の復元力により止め板10に押し当てられることにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは第1連結板5bの外面よりも内側に保持され得る。
【0288】
これにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eを第1連結板5bの外面よりも内側に容易に保持することができる。
【0289】
なお、実施の形態4の第1変形例において、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは、下記のように止め板10により第1連結板5bの外面よりも内側に保持され、さらに解放され得る。
【0290】
可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eが第1連結板5bの外面よりも内側に収容されている状態において、止め板10の一端側が第1パネル5における第1表板5aと逆の側の外側に通されて、第1連結板5bの内面における第1連結孔5d、第1副連結孔5h、又は第1中間連結孔5gである対象連結孔よりも一方の側及び第1連結板5bの内面における対象連結孔よりも他方の側に当てられることにより、対象連結孔を跨ぎ得る。
【0291】
さらに、止め板10の他端側は、第1連結板5bの外面と向き合わされ得る。例えば、止め板10の他端側は、第1パネル5における第1表板5aの側の外側に突出する。
【0292】
さらに、対象連結孔と向き合う可動アーム7c、副可動アーム7d、又は中間可動アーム7eである対象可動アームが捩りコイルばね7の復元力により止め板10に押し当てられることにより、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは第1連結板5bの外面よりも内側に保持され得る。
【0293】
さらに、止め板10の一端側が第1パネル5における第1表板5aと逆の側の外側に取り出されることにより、止め板10が対象連結孔から外されて、可動アーム7c、副可動アーム7d、及び中間可動アーム7eは解放され得る。そして、止め板10は、第1連結板5bと第2連結板6bとの間の隙間からかご室1の中に入れられ得る。
【0294】
なお、本開示に係るパネルの連結構造及び連結方法は、実施の形態1から実施の形態4に示したエレベーターのかご室1のかご壁2におけるパネルの連結構造及び連結方法に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の形態で用いることができる。
【0295】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0296】
(付記1)
第1パネルと第2パネルとを連結するパネルの連結構造であって、
前記第1パネルは、第1連結板を有し、
前記第2パネルは、第2連結板を有し、
前記第1連結板は、第1連結孔を設けられ、
前記第2連結板は、第2連結孔を設けられ、
前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とは重なり合い、且つ前記第1連結孔と前記第2連結孔とは向き合い、
前記第1パネルは、捩りコイルばねを有し、
前記捩りコイルばねは、コイル、前記コイルの一端から伸びる固定アーム、及び前記コイルの他端から伸びる可動アームを有し、
前記コイルは、前記第1連結板の内側に位置し、
前記コイルの長さ方向は、前記第1連結板の伸展方向を向き、
前記固定アームは、前記第1連結板の内側に位置し且つ固定され、
前記可動アームは、前記第1連結孔及び前記第2連結孔を通り且つ前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てられ、
ここで、前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、
前記可動アームは前記第1連結孔を通って前記第1連結板の外側に伸び、さらに前記コイルを巻き戻す側及び前記第1連結板の外面に向かって伸び、
前記可動アームと前記第1連結板の外面との間の隙間は前記第2連結板の厚さよりも小さい、
パネルの連結構造。
(付記2)
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態から、前記可動アームは前記第2連結孔に通され得り、
さらに、前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とは重ね合わされ得り、
さらに、前記第1パネルが前記第2パネルに対して相対的に前記可動アームにおける前記コイルを巻き戻す側に動かされると、前記可動アームは前記第2連結板の内面に乗り上げて、前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てられ得る、
付記1に記載のパネルの連結構造。
(付記3)
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、前記可動アームが前記コイルを巻き込む側に回転されると、前記可動アームは前記第1連結孔に通されて、前記第1連結板の外面よりも内側に収容され得る、
付記1又は付記2に記載のパネルの連結構造。
(付記4)
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、前記可動アームが前記第1連結板の外面よりも内側に収容され、
さらに、前記第1連結孔と前記第2連結孔とが向き合わされ、
さらに、前記可動アームが解放されると、前記捩りコイルばねの復元力により、前記可動アームは前記第1連結孔及び前記第2連結孔に通されて、前記第2連結板の内面に押し当てられ得る、
付記3に記載のパネルの連結構造。
(付記5)
前記第1連結孔及び前記第2連結孔は、長孔であり、
前記長孔の長さ方向は、前記コイルの長さ方向に対する捩れの方向を向き、
前記可動アームが前記長孔の一端側に位置するときの前記捩りコイルばねの復元力は、前記可動アームが前記長孔の他端側に位置するときの前記捩りコイルばねの復元力よりも大きく、
前記長孔における長さ方向の前記一端側の幅は、前記長孔における長さ方向の前記他端側の幅よりも大きい、
付記3又は付記4に記載のパネルの連結構造。
(付記6)
前記第1パネルは、第1表板を有し、
前記第1連結板は、前記第1表板の端部から前記第1表板に垂直な方向に伸び、
前記可動アームが前記第1連結板の外面よりも内側に収容されている状態において、
止め板の一端側が前記第1連結孔に通されて、前記第1連結板の内面における前記第1連結孔よりも一方の側及び前記第1連結板の外面における前記第1連結孔よりも他方の側に当てられることにより、前記第1連結孔を跨ぎ得り、
さらに、前記止め板の他端側は前記第1パネルの外側に固定され得り、
さらに、前記可動アームが前記捩りコイルばねの復元力により前記止め板に押し当てられることにより、前記可動アームは前記第1連結板の外面よりも内側に保持され得る、
付記3から付記5のいずれか一つの付記に記載のパネルの連結構造。
(付記7)
前記第1パネルは、第1表板を有し、
前記第1連結板は、前記第1表板の端部から前記第1表板に垂直な方向に伸び、
前記可動アームが前記第1連結板の外面よりも内側に収容されている状態において、
止め板の一端側が第1パネル5における前記第1表板と逆の側の外側に通されて、前記第1連結板の内面における前記第1連結孔よりも一方の側及び前記第1連結板の内面における前記第1連結孔よりも他方の側に当てられることにより、前記第1連結孔を跨ぎ得り、
さらに、前記止め板の他端側は前記第1連結板の外面と向き合わされ得り、
さらに、前記可動アームが前記捩りコイルばねの復元力により前記止め板に押し当てられることにより、前記可動アームは前記第1連結板の外面よりも内側に保持され得る、
付記3から付記5のいずれか一つの付記に記載のパネルの連結構造。
(付記8)
前記固定アームは、前記第1連結板に固定され、
前記第1連結板における前記固定アームの固定部と前記可動アームとは、前記第2連結板の厚さ方向に互いの間に前記第2連結板を挟む、
付記1から付記7のいずれか一つの付記に記載のパネルの連結構造。
(付記9)
前記第1連結板は、第1副連結孔並びに前記第1連結孔及び前記第1副連結孔に通じる第1中間連結孔を設けられ、
前記第2連結板は、第2副連結孔並びに前記第2連結孔及び前記第2副連結孔に通じる第2中間連結孔を設けられ、
前記第1副連結孔と前記第2副連結孔とは向き合い、且つ前記第1中間連結孔と前記第2中間連結孔とは向き合い、
前記捩りコイルばねは、前記可動アームとひとつながりに形成される副可動アーム及び中間可動アームを有し、
前記中間可動アームは、前記可動アームから前記第2連結板の内面に沿って伸び且つ前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てられ、
前記副可動アームは、前記中間可動アームから伸び且つ前記第1副連結孔及び前記第2副連結孔を通り且つ前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面及び前記コイルの外周に押し当てられ、
ここで、前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、
前記副可動アームは前記第1副連結孔を通って前記第1連結板の外側に伸び、さらに前記コイルを巻き戻す側及び前記第1連結板の外面に向かって伸び、
前記副可動アームと前記第1連結板との間の隙間及び前記中間可動アームと前記第1連結板との間の隙間は前記第2連結板の厚さよりも小さい、
付記1に記載のパネルの連結構造。
(付記10)
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態から、前記可動アームは前記第2連結孔に通され、且つ前記副可動アームは前記第2副連結孔に通され得り、
さらに、前記中間可動アームは前記第2中間連結孔に通され、且つ前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とは重ね合わされ得り、
さらに、前記第1パネルが前記第2パネルに対して相対的に前記可動アームにおける前記コイルを巻き戻す側に動かされると、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームは前記第2連結板の内面に乗り上げて、前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てられ得る、
付記9に記載のパネルの連結構造。
(付記11)
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームが前記コイルを巻き込む側に回転されると、前記可動アームは前記第1連結孔に通され、且つ前記副可動アームは前記第1副連結孔に通され、且つ前記中間可動アームは前記第1中間連結孔に通されて、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームは前記第1連結板の外面よりも内側に収容され得る、
付記9又は付記10に記載のパネルの連結構造。
(付記12)
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームが前記第1連結板の外面よりも内側に収容され、
さらに、前記第1連結孔と前記第2連結孔とが向き合わされ、且つ前記第1副連結孔と前記第2副連結孔とが向き合わされ、且つ前記第1中間連結孔と前記第2中間連結孔とが向き合わされ、
さらに、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームが解放されると、前記捩りコイルばねの復元力により、前記可動アームは前記第1連結孔及び前記第2連結孔に通され、且つ前記副可動アームは前記第1副連結孔及び前記第2副連結孔に通され、且つ前記中間可動アームは前記第1中間連結孔及び前記第2中間連結孔に通されて、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームの少なくとも一つは前記第2連結板の内面に押し当てられ得り、
さらに、前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とが重ね合わされると、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームは前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てられ得る、
付記11に記載のパネルの連結構造。
(付記13)
前記第1連結孔、前記第1副連結孔、前記第2連結孔、及び前記第2副連結孔は、長孔であり、
前記長孔の長さ方向は、前記コイルの長さ方向に対する捩れの方向を向き、
前記可動アーム及び前記副可動アームが前記長孔の一端側に位置するときの前記捩りコイルばねの復元力は、前記可動アーム及び前記副可動アームが前記長孔の他端側に位置するときの前記捩りコイルばねの復元力よりも大きく、
前記長孔における長さ方向の前記一端側の幅は、前記長孔における長さ方向の前記他端側の幅よりも大きい、
付記11又は付記12に記載のパネルの連結構造。
(付記14)
前記第1パネルは、第1表板を有し、
前記第1連結板は、前記第1表板の端部から前記第1表板に垂直な方向に伸び、
前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームが前記第1連結板の外面よりも内側に収容されている状態において、
止め板の一端側が前記第1連結孔、前記第1副連結孔、又は前記第1中間連結孔である対象連結孔に通されて、前記第1連結板の内面における前記対象連結孔よりも一方の側及び前記第1連結板の外面における前記対象連結孔よりも他方の側に当てられることにより、前記対象連結孔を跨ぎ得り、
さらに、前記止め板の他端側は前記第1パネルの外側に固定され得り、
さらに、前記対象連結孔と向き合う前記可動アーム、前記副可動アーム、又は前記中間可動アームである対象可動アームが前記捩りコイルばねの復元力により前記止め板に押し当てられることにより、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームは前記第1連結板の外面よりも内側に保持され得る、
付記11から付記13までのいずれか一つの付記に記載のパネルの連結構造。
(付記15)
前記第1パネルは、第1表板を有し、
前記第1連結板は、前記第1表板の端部から前記第1表板に垂直な方向に伸び、
前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームが前記第1連結板の外面よりも内側に収容されている状態において、
止め板の一端側が前記第1パネルにおける前記第1表板と逆の側の外側に通されて、前記第1連結板の内面における前記第1連結孔、前記第1副連結孔、又は前記第1中間連結孔である対象連結孔よりも一方の側及び前記第1連結板の内面における前記対象連結孔よりも他方の側に当てられることにより、前記対象連結孔を跨ぎ得り、
さらに、前記止め板の他端側は前記第1連結板の外面と向き合わされ得り、
さらに、前記対象連結孔と向き合う前記可動アーム、前記副可動アーム、又は前記中間可動アームである対象可動アームが前記捩りコイルばねの復元力により前記止め板に押し当てられることにより、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームは前記第1連結板の外面よりも内側に保持され得る、
付記11から付記13までのいずれか一つの付記に記載のパネルの連結構造。
(付記16)
前記固定アームは、前記第1連結板に固定され、
前記第1連結板における前記固定アームの固定部と前記中間可動アームとは、前記第2連結板の厚さ方向に互いの間に前記第2連結板を挟む、
付記9から付記15のいずれか一つの付記に記載のパネルの連結構造。
(付記17)
付記1に記載のパネルの連結構造を用いて前記第1パネルと前記第2パネルとを連結するパネルの連結方法であって、
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態から、前記可動アームを前記第2連結孔に通す第1工程と、
前記可動アームを前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てる第2工程と、
を含む、パネルの連結方法。
(付記18)
付記2に記載のパネルの連結構造を用いて前記第1パネルと前記第2パネルとを連結するパネルの連結方法であって、
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態から、前記可動アームを前記第2連結孔に通す第1工程と、
前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とを重ね合わせる第2工程と、
前記第1パネルを前記第2パネルに対して相対的に前記可動アームにおける前記コイルを巻き戻す側に動かすことにより、前記可動アームを前記第2連結板の内面に乗り上げさせて、前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てる第3工程と、
を含む、パネルの連結方法。
(付記19)
付記4に記載のパネルの連結構造を用いて前記第1パネルと前記第2パネルとを連結するパネルの連結方法であって、
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、前記可動アームを前記第1連結板の外面よりも内側に収容する第1工程と、
前記第1連結孔と前記第2連結孔とを向き合わせる第2工程と、
前記可動アームを解放し、前記捩りコイルばねの復元力により、前記可動アームを前記第1連結孔及び前記第2連結孔に通して、前記第2連結板の内面に押し当てる第3工程と、
を含む、パネルの連結方法。
(付記20)
付記10に記載のパネルの連結構造を用いて前記第1パネルと前記第2パネルとを連結するパネルの連結方法であって、
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態から、前記可動アームを前記第2連結孔に通し、且つ前記副可動アームを前記第2副連結孔に通す第1工程と、
前記中間可動アームを前記第2中間連結孔に通し、且つ前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とを重ね合わせる第2工程と、
前記第1パネルを前記第2パネルに対して相対的に前記可動アームにおける前記コイルを巻き戻す側に動かすことにより、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームを前記第2連結板の内面に乗り上げさせて、前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てる第3工程と、
を含む、パネルの連結方法。
(付記21)
付記12に記載のパネルの連結構造を用いて前記第1パネルと前記第2パネルとを連結するパネルの連結方法であって、
前記第1パネルと前記第2パネルとが離れている状態において、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームを前記第1連結板の外面よりも内側に収容する第1工程と、
前記第1連結孔と前記第2連結孔とを向き合わせ、且つ前記第1副連結孔と前記第2副連結孔とを向き合わせ、且つ前記第1中間連結孔と前記第2中間連結孔とを向き合わせる第2工程と、
前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームを解放し、前記捩りコイルばねの復元力により、前記可動アームを前記第1連結孔及び前記第2連結孔に通し、且つ前記副可動アームを前記第1副連結孔及び前記第2副連結孔に通し、且つ前記中間可動アームを前記第1中間連結孔及び前記第2中間連結孔に通して、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームの少なくとも一つを前記第2連結板の内面に押し当てる第3工程と、
前記第1連結板の外面と前記第2連結板の外面とを重ね合わせることにより、前記可動アーム、前記副可動アーム、及び前記中間可動アームを前記捩りコイルばねの復元力により前記第2連結板の内面に押し当てる第4工程と、
を含む、パネルの連結方法。
【符号の説明】
【0297】
1 かご室、2 かご壁、3 かご出入口、4 パネル、5 第1パネル、5a 第1表板、5b 第1連結板、5c 第1連結孔、5d 第1連結孔、5e 止め板取付孔、5f 第1副連結孔、5g 第1中間連結孔、5h 第1副連結孔、6 第2パネル、6a 第2表板、6b 第2連結板、6c 第2連結孔、6d 第2連結孔、6f 第2副連結孔、6g 第2中間連結孔、6h 第2副連結孔、7 捩りコイルばね、7a コイル、7b 固定アーム、7c 可動アーム、7d 副可動アーム、7e 中間可動アーム、8 止め板、9 粘着テープ、10 止め板。
【要約】
【課題】第1パネルと第2パネルとを連結する際に重ね合わせる第1連結板及び第2連結板の少なくとも一方の厚さが変わっても、第1パネルと第パネル6とを連結することができるパネルの連結構造及び連結方法を提供する。
【解決手段】第1連結板5bの外面と第2連結板6bの外面とが重なり合い、且つ第1連結孔5cと第2連結孔6cとが向き合い、捩りコイルばね7は、コイル7a、コイル7aの一端から伸びる固定アーム7b、及びコイル7aの他端から伸びる可動アーム7cを有し、コイル7aは、第1連結板5bの内側に位置し、コイル7aの長さ方向は、第1連結板5bの伸展方向を向き、固定アーム7bは、第1連結板5bの内側に位置し且つ固定され、可動アーム7cは、第1連結孔5c及び第2連結孔6cを通り且つ捩りコイルばね7の復元力により第2連結板6bの内面に押し当てられる。
【選択図】
図3