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▶ 井上 清の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】溝スキ・2
(51)【国際特許分類】
   A47L 13/52 20060101AFI20240319BHJP
【FI】
A47L13/52 101
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020194728
(22)【出願日】2020-11-06
(65)【公開番号】P2022075430
(43)【公開日】2022-05-18
【審査請求日】2023-02-03
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】595053928
【氏名又は名称】井上 清
(72)【発明者】
【氏名】井上 清
【審査官】村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-012084(JP,A)
【文献】特開2016-068433(JP,A)
【文献】実開平01-168254(JP,U)
【文献】特公昭44-032380(JP,B1)
【文献】実開昭57-051445(JP,U)
【文献】実開昭63-076251(JP,U)
【文献】特開2023-078357(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 13/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部2にはゴミの掃き込み口であるスロープ56の両端に位置させた軸受3,4と一体で本体部1との接合点である軸27,28を中心とする半円形の内外壁を持った第1ポケット54を形成する事、と本体部1にも頭部2の軸受3,4外側に位置する軸受5,6と一体で頭部2の第1ポケット54外壁に一辺を密着させて接触する補強材の取り付け部でもある三角形状の端末部を形成させる事に依り軸27,28に依る頭部2との揺動可能な接合によって本体部1の形状とで第2ポケット55を形成する事、と頭部2に於けるスロープ56の傾斜角を一定に保ち乍ら第1ポケット54とスロープ56との接点部の高さを低くする事に依って頭部2の半円形中心点からスロープ56の端末に位置させたゴミ掃き込み口先端までの寸法を半円外径の直径値寸法前後に設定する事に依って小さな頭部2の塵取りにする、と共に本体部1には軸受5,6と挿入溝9,10及びガーター17,18を形成させる事と頭部2にも軸受3,4と挿入溝7,8及びネジ穴11,12とを形成させて軸受3と軸受5及び軸受4と軸受6とを組み揃えて70度の曲折をさせ頭部2のネジ穴11、12にピン29,30を挿入固着させる、と共に本体部1、頭部2の双方に形成させた挿入溝7と挿入溝9及び挿入溝8と挿入溝10とを一致させ、それぞれを一体の挿入溝と成して絞り込んだコイルスプリング25,26とを組み込む事と軸受3,5には軸27を、軸受4,6には軸28を組み込む事、に依って本体部1と頭部2とを揺動可能に一体化させて頭部2の角度変更でのガーター17,18とピン29,30に依る角度の設定およびコイルスプリング25,26に依るバネ作用に依る70度の曲折と其の復元とを可能にした事、とまた頭部2にはストッパー受け13,14,15,16を形成させ軸27,28に依り一体と成した本体部1にもウエイト受け21,22を含む収納庫19,20及びネジ穴23、24を形成させてウエイト43,44を組み込んストッパー35,36を収納庫19,20に具備させる事、に依って本体部1のストッパー35,36の先端は頭部2の角度変更に依り頭部2のストッパー受け13,14から離れると共に70度の角度変更時点で頭部2のストッパー受け15,16に収まり直線状態に戻るようにした事、と此のストッパー35,36のバネ作用とストッパー受け15,16のL字形状の一辺とに依りコイルスプリング25,26のバネ作用に依る頭部2の回転圧力の打消しを行い頭部2の曲折維持を図る事、とまたストッパー35,36にスライド可能に組み込んでいるウエイト43,44の頭部テーパー形状と収納庫19,20に於けるウエイト受け21,22のテーパー形状とに依って本体部1の端部を持っての急速斜め振り下げ又は急速下方移動とに依ってウエイト43,44の急速スライド移動に依る加荷重およびウエイト受け21,22との衝突とに依るストッパー35,36のバネ作用とコイルスプリング25,26に依る頭部2の回転圧力とに依り頭部2の曲折維持解除を行えるようにした塵取り。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
掃除用具に関する。
【背景技術】
【0002】
此の発明は建物の狭い溝などで使用する小さな塵取りに関する。
【先行技術】
【0003】
現存の小さな塵取りは建物の狭い溝などでのゴミの掃き取りを目的とした掃除用具である、しかし掃除箇所が塵取り本体の横幅より狭い溝では斜め使用となり溝巾及び深さに依って塵取りへのゴミの掃き込傾斜角の変化が激しく、また溝巾及び深さに依っては使用が出来ても掃き込み傾斜角が極端に急角度と成ってゴミを掃き取れ無いなど使用範囲の極めて限られた塵り取りであり大変に使い勝手の悪い物である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
各種溝幅を有する建物側溝などでのゴミの掃き取り作業に対応が可能であると共に通常のゴミの掃き取り作業にも使用が出来る利便性の高い塵取りの作成。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本機構は図1に於けるA―A線平面断面図の図2及びBーB線側面断面図の図3で示すようにゴミ掃き込み口であるスロープ56の両端に位置させた軸受3,4を一体とし軸27,28を中心点とする半円形の内外壁を形成させる事で予測される絶対量の少ないゴミ収納の為の第1ポケット54とした頭部2を形成させる事、と頭部2の軸受3,4外側に位置する軸受5,6と一体で第1ポケット54の半円形外壁に一辺を密着させた補強材51の取り付け部でもある三角形状の端末部を形成させて軸27,28に依る頭部2との揺動可能な合体に依り多量ゴミの収納を可能にする第2ポケット55を形成させた本体部1を形成させる事、及び本体部1には前記の軸受5,6とC-C線側面断面図の図4、及びD―D線側面断面の図5で示すウエイト受け21,22を含む収納庫19,20及びネジ穴23,24とを設ける、と共に頭部2に具備するピン29,30とに依る曲折角度設定の為のガーター17,18を設けて、図2図4図5で示すコイルスプリング25,26活用の為の挿入溝9,10を構成させる、また頭部2にも前記の軸受3,4と図3及び図4図5で示すピン29,30を固定する為のネジ穴11,12(図2参照)を設けると共にストッパー受け13,14(図2参照),15,16(図2参照)を設けて、また図2及び図5で示すコイルスプリング25,26の活用を図る為の挿入溝7,8とを構成させる事、と本体部1の軸受5,6と頭部2の軸受3,4とを組み揃えて70度の角度設定を行い頭部2のネジ穴11,12にピン29,30を挿入し固着させる、と共に此の時点で7の挿入溝と9の挿入溝及び8の挿入溝と10の挿入溝とを一致させてそれぞれを一体の挿入溝とさせ7,9の挿入溝には絞り込んだコイルスプリング25を、8,10の挿入溝には絞り込んだコイルスプリング26を挿入して軸27,28とワッシャー31,32及びナット33,34とで本体部1と頭部2とを揺動可能に合体させコイルスプリング25,26のバネ作用に依って頭部2の曲折と其の復元とを可能にし頭部2を床に着けての本体部1の斜め押し下げによる強弱に依り最大で70度までの曲折を可能とした事、と頭部2の第1ポケット54とスロープ56との接点部の高さを低くする事に依りポケットの深さ及びスロープの傾斜角を考慮し可能な限りの小さな頭部2の塵取りにさせる事、に依って第1ポケット54へのゴミ掃き込み傾斜角を常に床面に対して一定に保ちつつ横使い(側溝に対しての斜め使用から直角使用まで)を可能にした事、また後記述と共にA―A線平面断面図の図2で示す構造と機能の本体部1に具備させたストッパー35,36のバネ作用と頭部2に形成させたストッパー受け15,16のL字形状の一辺との組み合わせに依って頭部2の曲折維持と其の解除がワンタッチの操作で行えるようにした事、及び本体部1にはB-B線側面断面図の図3、及び其の展開図の図8で示すように頭部2の第1ポケット54との接触部である第2ポケット55端末部の強度補強と第1ポケット54外壁との密着性の向上とを図る為の図10,11で示すバネ作用を伴う補強材51を螺旋ネイル53により固着させる。
尚、図8図9は本体部1と頭部2とが通常時から軸27,28を中心に70度の曲折をした時点を示す展開図で有り、図8ではB―B線側面断面図での第1ポケット54と第2ポケット55の関係、と挿入溝8と挿入溝10及びガーター18とピン30の関係と状態を示し、図9ではD―D線側面断面図でのストッパー35,とストッパー受け13,15との関係と挿入溝7の状態を示している事、とストッパー35,36はバネ作用の有る直線状の薄板材でウエイト43,44がスムーズにスライド移動できる大きさのスライドホール37,38とバネ作用の為のホール39,40及びネジ穴41,42とを形成させ、ウエイト43,44を下台45,46とビス47,48とに依り組み込み一体とし、またウエイト43,44の頭部は収納庫19,20のウエイト受け21,22のテーパー形状に対応するテーパー形状に形成させて収納庫19,20にネジ49,50に依って固着させる。
此の事によりストッパー35,36の先端部は頭部2の角度変更に依って頭部2に形成されて居るストッパー受け13,14から離れる事と成り70度の変更時点で本体部1のガーター17,18と頭部2のピン29、30とに依り止まる構造とし同時に本体部1のストッパー35,36の先端部が頭部2のストッパー受け15,16に収まり直線状態に戻る構造とした事、と此のストッパー35,36とストッパー受15,16のL字形状の一辺とに依りコイルスプリング25,26のバネ作用に依る頭部2の回転圧力の打消しを行って頭部2の曲折維持を図る事、また頭部2の曲折解除についてはストッパー35,36に組み込んでいるウエイト43,44の頭部テーパー形状と其のスライド移動及び収納庫19,20のウエイト受け21,22のテーパー形状とに依り本体部1の端部を持っての急速斜め振り下げ又は急速下方移動とに依ってウエイト43,44の急速スライド移動に依る加荷重及びウエイト43,44の急速移動に依るウエイト受け21,22との衝突とに依ってストッパー35,36の先端部がバネ作用によりストッパー受け15,16から離れる事と成りコイルスプリング25,26のバネ作用に依る頭部2の回転圧力に依って頭部2の曲折解除を行へるようにした塵取りである。
【発明の効果】
【0006】
上記したように頭部2を建物等の溝床に押し付けての本体部1の斜め押し下げに依り頭部2が最大で70度までの曲折が出来る事、と頭部2の第1ポケット54とスロープ56との接点部の高さを低くする事に依りポケットの深さ及びスロープの傾斜角を考慮し可能な限りの小さな頭部2の塵取りにする事、に依って深くて狭い建物等の側溝などに対しての横使い(斜め使用から直角使用まで)を可能にすると共に第1ポケット54へのゴミの掃き込み傾斜角を常に一定に保てるようにした事、に依って直角使用に依るスロープ56先端を側溝壁面に突き当てての掻き上げ操作に依ってもゴミの除去が出来るように成った事で作業の大幅な簡素簡略化が図れると共に各種溝幅の側溝にも対応が可能に成った事、及び頭部2の曲折維持が図れる事に依って第1ポケット54が大きく成りゴミ掃き取り時でのゴミの安定が図れる事、と本体部1の端部を持っての急速斜め振り下げ又は急速下方移動とに依ってのワンタッチ操作で頭部2の曲折解除が図れる事に依って本体部1の第2ポケット55の活用が図れ極めて簡単にゴミが多い時の対応も可能にし通常のゴミ取り作業をも可能にして利便性を高めた使用範囲の広い便利な塵取りにする事が出来た。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 全体の斜視見取り図である。
図2図1に於けるA―A線平面断面図であり全体の機構構成と部品配置を示した図である。
図3図1に於けるB―B線側面断面図であり主に頭部2のスロープ56を含む第1ポケット54と本体部1の第2ポケット55との関係と頭部2のピン30と本体部1のガーター18との関係及び頭部2の挿入溝8と本体部1の挿入溝10との関係を示した図であり頭部2の曲折解除状態を示す。
図4図1に於けるC―C線側面断面図であり主に本体部1の挿入溝10とガーター18及びストッパー36の関連構造と頭部2のピン30との関係を示した図である。
図5図1に於けるD―D線側面断面図であり主に本体部1のストッパー35と頭部2のストッパー受け13,15との関係構造と頭部2の挿入溝7及びピン29とネジ穴11の構造を示した図である。
図6図2に於けるストッパー35,36の主要構造部平面拡大図である。
図7図6に於けるE―E線側面断面図でありウエイト43,44の部品構造を示した部分図である。
図8図3B―B線側面断面図に於ける70度曲折時点での各機構との関係構造図であり主に頭部2のスロープ56を含む第1ポケット54と本体部1の第2ポケット55との関係と頭部2のピン30と本体部1のガーター18との関係及び頭部2の挿入溝8と本体部1の挿入溝10との関係を示した図である。
図9図5D―D線側面断面図に於ける70度曲折時点での各機構との関連構造図であり主に本体部1のストッパー35と頭部2のストッパー受け13,15との関係構造と頭部2の挿入溝7およびピン29の構造を示した図である。
図10図3及び図5に於ける補強材51の平面図である。
図11図10に於けるF―F線側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図8図1に於けるB―B線側面断面図である図3の70度曲折時点での各機構との関係構造図であり主に頭部2のスロープ56を含む第1ポケット54と本体部1の第2ポケット55との関係と頭部2のピン30と本体部1のガーター18との関係及び頭部2の挿入溝8と本体部1の挿入溝10との関係を示した展開図であり本発明の使用実施例を示す。
【0009】
図9図1に於けるD―D線側面断面図である図5の70度曲折時点での各機構との関係構造図であり主に本体部1のストッパー35と頭部2のストッパー受け13,15との関係構造と頭部2の挿入溝7及びピン29の関係構造を示した展開図であり本発明の使用実施例を示す。
【符号の説明】
【0010】
1 本体部、2 頭部、3 軸受、4 軸受、5 軸受け、6 軸受、7 挿入溝、8 挿入溝、9 挿入溝、10 挿入溝、11 ネジ穴、12 ネジ穴、13 ストッパー受け、14 ストッパー受け、15 ストッパー受け、16 ストッパー受け、17 ガーター、18 ガーター、19 収納庫、20 収納庫、21 ウエイト受け、22 ウエイト受け、23 ネジ穴、24 ネジ穴、25 コイルスプリング、26 コイルスプリング、27 軸、28 軸、29 ピン、30 ピン、31 ワッシャー、32 ワッシャー、33 ナット、34 ナット、35 ストッパー、36 ストッパー、37 スライドホール、38 スライドホール、39 ホール、40 ホール、41 ネジ穴、42 ネジ穴、43 ウエイト、44 ウエイト、45 下台、46 下台、47 ビス、48 ビス、49 ネジ、50 ネジ、51 補強材、52 ビス穴、53 螺旋ネイル、54 第1ポケット、55 第2ポケット、56 スロープ。
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