(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】計量システム
(51)【国際特許分類】
G01G 19/414 20060101AFI20240319BHJP
G01G 19/415 20060101ALI20240319BHJP
G01G 23/36 20060101ALI20240319BHJP
【FI】
G01G19/414 A
G01G19/415 A
G01G19/414 G
G01G23/36 J
(21)【出願番号】P 2020020972
(22)【出願日】2020-02-10
【審査請求日】2023-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000147833
【氏名又は名称】株式会社イシダ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100180851
【氏名又は名称】▲高▼口 誠
(72)【発明者】
【氏名】吉田 充宏
【審査官】大森 努
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-045907(JP,A)
【文献】特開昭62-125494(JP,A)
【文献】特開2017-156140(JP,A)
【文献】特開2008-046726(JP,A)
【文献】特開2008-033685(JP,A)
【文献】国際公開第2012/063505(WO,A1)
【文献】特開2007-034789(JP,A)
【文献】特開2018-160035(JP,A)
【文献】特開2001-116613(JP,A)
【文献】特開2001-349771(JP,A)
【文献】特開2020-008331(JP,A)
【文献】特開2005-316863(JP,A)
【文献】国際公開第2020/011165(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/190388(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0125276(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第1979100(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G 1/00-9/00,19/40-19/42
G01G 21/00-23/48
G07G 1/00-5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の商品載置部と、これらの商品載置部と連動して動作する計量装置と、を備える計量システムであって、
前記複数の商品載置部のそれぞれは、
皿部に載置された商品の重量を計量する第一計量部と、
前記皿部から前記商品が取り出され、前記第一計量部において計量する重量が減少した場合、減少した重量値である第一重量値と、取り出された前記商品の商品名を特定することが可能な情報に関する商品特定情報と、を含む第一情報を出力する第一情報出力部と、を有し、
前記計量装置は、
前記商品載置部から取り出された商品の重量値を第二重量値として計量する第二計量部と、
複数の前記第一情報出力部のそれぞれから出力される前記第一情報を取得する第一情報取得部と、
前記第一情報取得部によって取得された前記第一情報に含まれる前記第一重量値と、前記第二重量値との比較結果に基づいて、前記計量装置によって計量された前記商品が収容された容器の種類を特定する特定部と、を有する計量システム。
【請求項2】
前記計量装置は、
前記容器の種類ごとの重量に関する重量情報を記憶する容器情報記憶部と、
前記特定部によって特定された前記容器の種類と、前記重量情報と、前記第二重量値とに基づいて、前記第二計量部で計量した商品の価格を算出する価格算出部と、を更に有する、請求項
1記載の計量システム。
【請求項3】
前記複数の商品載置部のそれぞれには、前記第一重量値を表示する第二表示部が設けられている、請求項
1又は2記載の計量システム。
【請求項4】
複数の前記商品載置部のそれぞれと通信可能に設けられており、前記皿部から前記商品が取り出され、前記第一計量部において計量する重量が減少した場合に出力される前記第一重量値を表示する第三表示部を更に備え、
前記第三表示部は、作業者の腕に取り付け可能な端末装置に設けられている、請求項1~
3の何れか一項記載の計量システム。
【請求項5】
複数の商品載置部と、これらの商品載置部と連動して動作する計量装置と、を備える計量システムであって、
前記複数の商品載置部のそれぞれは、
皿部に載置された商品の重量を計量する第一計量部と、
前記皿部から前記商品が取り出され、前記第一計量部において計量する重量が減少した場合、減少した重量値である第一重量値と、取り出された前記商品の商品名を特定することが可能な情報に関する商品特定情報と、を含む第一情報を出力する第一情報出力部と、を有し、
前記計量装置は、
前記商品載置部から取り出された商品の重量値を第二重量値として計量する第二計量部と、
複数の前記第一情報出力部のそれぞれから出力される前記第一情報を取得する第一情報取得部と、
前記第一情報取得部によって取得された前記第一情報に含まれる前記第一重量値と、前記第二重量値との比較結果に基づいて、前記第一情報取得部によって取得された前記第一情報の中から、前記第二計量部で計量した前記商品に対応する前記第一情報を特定する特定部と、を
有し、
前記計量システムは、複数の前記商品載置部のそれぞれと通信可能に設けられており、前記皿部から前記商品が取り出され、前記第一計量部において計量する重量が減少した場合に出力される前記第一重量値を表示する第三表示部を更に備え、
前記第三表示部は、作業者の腕に取り付け可能な端末装置に設けられている、計量システム。
【請求項6】
前記特定部によって特定された前記第一情報が複数存在する場合、複数の前記第一情報のそれぞれに基づいて特定される商品名を一覧表示する第一表示部と、
前記第一表示部に表示された前記商品名の中から一の商品名を選択する操作を受け付ける受付部と、を更に備える、請求項
5に記載の計量システム。
【請求項7】
前記計量装置は、
前記商品の種類ごとの単価に関する商品単価情報を記憶する商品情報記憶部と、
前記特定部によって特定された前記第一情報に含まれる前記商品特定情報と、前記商品単価情報と、前記第二重量値とに基づいて、前記第二計量部で計量した商品の価格を算出する価格算出部と、を更に有する、請求項
5又は
6記載の計量システム。
【請求項8】
前記特定部は、前記第一重量値と前記第二重量値との比較結果に基づいた前記第一情報の特定に加えて、前記計量装置によって計量された前記商品が収容された容器の種類を特定する、請求項
5~
7の何れか一項記載の計量システム。
【請求項9】
商品が取り分けられる容器の重量に関する重量情報を記憶する容器情報記憶部を更に備え、
前記特定部は、前記容器の重量情報と、前記第一重量値と、前記第二重量値とに基づいて、前記第二計量部で計測した前記商品に対応する前記第一情報を特定する、請求項
5~
7の何れか一項記載の計量システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計量システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の商品がショーケースに陳列され、客が所望する商品を所望の分量販売する対面販売が行われている。このような対面販売では、店員は、客から所望の商品及び分量を聞いた後、所望の商品をショーケースから取り出して容器等に収容し、例えばショーケースの上面に載置された秤に載置することによって商品価格を算出する。ここで、店員は、商品価格を算出するにあたり、商品の種類を選択する必要がある。
【0003】
このような商品価格を算出するための作業負担を軽減することができる計量システム(計量値付システム)が開示されている(例えば、特許文献1)。この計量システムでは、商品価格を算出するにあたり、商品の種類を選択する作業を省略することができるので、店員による商品の誤選択を原因とした商品価格の誤算出を防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが上記従来の計量システムでは、商品価格の誤算出を防止できるものの、取り具に設けられたICを秤に読み込ませる手間が生じる。このため、商品価格を算出するための作業負担を軽減する方法としては改良の余地がある。
【0006】
そこで、本発明は、商品価格を算出するための作業負担を軽減することができる計量システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る計量システムは、複数の商品載置部と、これらの商品載置部と連動して動作する計量装置と、を備える計量システムであって、複数の商品載置部のそれぞれは、皿部に載置された商品の重量を計量する第一計量部と、皿部から商品が取り出され、第一計量部において計量する重量が減少した場合、減少した重量値である第一重量値と、取り出された商品の商品名を特定することが可能な情報に関する商品特定情報と、を含む第一情報を出力する第一情報出力部と、を有し、計量装置は、商品載置部から取り出された商品の重量値を第二重量値として計量する第二計量部と、複数の第一情報出力部のそれぞれから出力される第一情報を取得する第一情報取得部と、第一情報取得部によって取得された第一情報に含まれる第一重量値と、第二重量値との比較結果に基づいて、第一情報取得部によって取得された第一情報の中から、第二計量部で計量した商品に対応する第一情報を特定する特定部と、を有する。
【0008】
この構成によれば、第一情報取得部によって取得された第一情報に含まれる第一重量値と第二重量値との比較結果に基づいて、第一情報取得部によって取得された第一情報の中から、第二計量部で計量した商品に対応する第一情報が特定される。これにより、計量装置に載置された商品の商品名が特定されるため、店員は、商品価格を算出するための商品選択の必要性がなくなる。この結果、商品価格を算出するための作業負担を軽減することができる。
【0009】
本発明に係る計量システムは、特定部によって特定された第一情報が複数存在する場合、複数の第一情報のそれぞれに基づいて特定される商品名を一覧表示する第一表示部と、第一表示部に表示された商品名の中から一の商品名を選択する操作を受け付ける受付部を更に備えてもよい。この構成では、計量装置に載置された商品の候補となる商品名が一つに特定できず、店員に選択をさせる必要が生じた場合であっても、限定的な複数に特定されるため、店員が商品特定に要する負担を低減することができる。
【0010】
本発明に係る計量システムでは、計量装置は、商品の種類ごとの単価に関する商品単価情報を記憶する商品情報記憶部と、特定部によって特定された第一情報に含まれる商品特定情報と、商品単価情報と、第二重量値とに基づいて、第二計量部で計量した商品の価格を算出する価格算出部と、を更に有してもよい。この構成では、一つに特定された商品名又は最終的に店員によって選択された商品名に基づいて自動的に商品価格が算出される。この結果、計量装置に載置された商品の価格算出に要する手間を低減することができる。
【0011】
本発明に係る計量システムでは、特定部は、第一重量値と第二重量値との比較結果に基づいた第一情報の特定に加えて、計量装置によって計量された商品が収容された容器の種類を特定してもよい。ここで、商品の価格を算出する場合には、容器の重量を差し引く必要があり、店員は、このような計量装置においては、例えば、予め記憶された容器の種類を選択する必要があった。この構成では、容器の種類が自動的に特定されるので、商品価格を算出する際に、容器の種類を選択する手間を省くことができる。これにより、商品価格を算出するための作業負担を軽減することができる。
【0012】
本発明に係る計量システムは、商品が取り分けられる容器の重量に関する重量情報を記憶する容器情報記憶部を更に備え、特定部は、容器の重量情報と、第一重量値と、第二重量値とに基づいて、第二計量部で計測した商品に対応する第一情報を特定してもよい。この構成では、第二重量値から自動的に容器の重量が差し引かれる。この結果、商品価格を算出するための作業負担を軽減することができる。
【0013】
本発明に係る計量システムは、複数の商品載置部と、これらの商品載置部と連動して動作する計量装置と、を備える計量システムであって、複数の商品載置部のそれぞれは、皿部に載置された商品の重量を計量する第一計量部と、皿部から商品が取り出され、第一計量部において計量する重量が減少した場合、減少した重量値である第一重量値と、取り出された商品の商品名を特定することが可能な情報に関する商品特定情報と、を含む第一情報を出力する第一情報出力部と、を有し、計量装置は、商品載置部から取り出された商品の重量値を第二重量値として計量する第二計量部と、複数の第一情報出力部のそれぞれから出力される第一情報を取得する第一情報取得部と、第一情報取得部によって取得された第一情報に含まれる第一重量値と、第二重量値との比較結果に基づいて、計量装置によって計量された商品が収容された容器の種類を特定する特定部と、を有する。
【0014】
この構成によれば、第一情報取得部によって取得された第一情報に含まれる第一重量値と、第二重量値との比較結果に基づいて、計量装置によって計量された商品が収容された容器の種類が特定される。ここで、容器に収容された商品の価格を算出する場合には、容器の重量を差し引く必要があり、店員は、このような計量装置においては、例えば、予め記憶された容器の種類を選択する必要があった。これにより、商品価格を算出する際に、容器の種類を選択する手間を省くことができるので、商品価格を算出するための作業負担を軽減することができる。
【0015】
本発明に係る計量システムでは、計量装置は、容器の種類ごとの重量に関する重量情報を記憶する容器情報記憶部と、特定部によって特定された容器の種類と、重量情報と、第二重量値とに基づいて、第二計量部で計量した商品の価格を算出する価格算出部と、を更に有してもよい。この構成では容器の種類が自動的に特定され、第二重量値から自動的に容器の重量が差し引かれる。この結果、商品価格を算出するための作業負担を軽減することができる。
【0016】
本発明に係る計量システムでは、複数の商品載置部のそれぞれには、第一重量値を表示する第二表示部が設けられていてもよい。このような対面販売において、店員は、商品が所望分量となるように、商品載置部に載置された容器等から商品を取り出して計量装置に載置したり、取りすぎた商品を商品載置部に戻したりすることがあった。このような繰り返しの計量作業は、作業負担が大きく、時間を要する作業であった。この構成では、商品載置部から取り出した商品の重量値が第二表示部に表示される。これにより、店員は、客が所望する分量の商品の取り出しを容易に行えることができる。
【0017】
本発明に係る計量システムでは、複数の前記商品載置部のそれぞれと通信可能に設けられており、皿部から商品が取り出され、第一計量部において計量する重量が減少した場合に出力される第一重量値を表示する第三表示部を更に備え、第三表示部は、作業者の腕に取り付け可能な端末装置に設けられていてもよい。この構成では、複数の商品載置部に第一重量値が表示される表示部が共有されるので、商品載置部の構成を簡略化できる。また、作業員の一人一人専用の端末装置となるので、取り分け作業の効率化を図ることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、商品価格を算出するための作業負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る計量システムの概要を示す図である。
【
図2】
図2は、
図1の計量システムに含まれる商品載置台の斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1の計量システムに含まれる電子秤の斜視図である。
【
図4】
図4(A)及び
図4(B)は、容器に収容された商品を示した斜視図である。
【
図5】
図5は、一実施形態に係る計量システムの機能構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
一実施形態に係る計量システム1は、スーパーマーケット、百貨店、生鮮食料品店等においてショーケースSを挟んだ対面販売形式の売場において、店員が量り売りの商品Pを取り出して計量し、値付けするために利用される。
図1に示されるように、計量システム1は、ショーケースSの中に配置されると共に商品Pを載置する複数の商品載置台(商品載置部)40と、ショーケースSの上部に配置される少なくとも1台の電子秤(計量装置)10と、を備えている。電子秤10と複数の商品載置台40とは、互いに通信可能に設けられている。本実施形態の電子秤10は、複数の商品載置台40に連動して動作する。
【0021】
商品載置台40は、当該装置に載置された商品Pの重量を計量すると共に、皿部47Aから取り出されて販売される商品Pの重量値を表示する。商品載置台40は、
図2に示されるように、本体ケース41と、表示部(第二表示部)43と、制御部45と、計量部(第一計量部)47と、通信部(第一情報出力部)49(
図5参照)と、を備えている。なお、説明の便宜のため、
図2では、説明の便宜のため、店員から見た方向を基準として、図示された左・右・上・下・前・後方向を設定し、以降の説明に利用する。
【0022】
表示部43は、本体ケース41の前方に配置されている。すなわち、店員から見たときに正面となる位置に設けられている。表示部43は、店員によって皿部47Aから取り出された商品Pの重量値である減量重量値(第一重量値)を取得量として表示する取得量表示部43Aと、皿部47Aに載置された商品P(皿部47Aから取り出されて残存する商品P)の重量値を残量として表示する残量表示部43Bと、を有している。
【0023】
制御部45は、商品載置台40における各種制御処理を制御する部分であり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)は、アドレスバス又はデータバス等のバスラインを介して相互に接続されている。制御部45は、本体ケース41の内部に収容されている。
【0024】
計量部47は、主として、皿部47Aと、図示しないロードセルと、信号処理回路と、送信モジュールと、を有している。ロードセルは、皿部47Aの下方に設けられており、皿部47Aに商品Pが載置されることにより発生する機械的歪を電気信号に変換する。信号処理回路は、ロードセルから出力される電気信号を増幅してデジタル信号に変換する。送信モジュールは、上記のデジタル信号を本体ケース41内の制御部45に有線又は無線で送信する。
【0025】
通信部49は、電子秤10と情報をやりとりするためのインタフェイスである。通信部49は、皿部47Aから商品Pが取り出され、計量部47において計量する重量が減少した場合、減少した商品Pの重量値である減量重量値(皿部47Aから取り出された商品の重量値)と、取り出された商品Pの商品名を特定することが可能な情報に関する商品特定情報と、を含む減量商品情報(第一情報)を出力する。本実施形態の商品載置台40では、商品載置台40から店員によって商品Pが取り出されると、すなわち、計量部47において商品Pの減量が検知されると、制御部45は、計量部47において計量された当該減量重量値と、商品載置台40の識別値(商品特定情報)とを含む、減量商品情報を、通信部49を介して電子秤10に送信する。
【0026】
なお、本実施形態では、商品載置台40ごとに載置される商品Pが決められていることから、商品載置台40の識別値が分かれば、その商品載置台40に載置される商品名を特定することができるという前提に基づき、商品載置台40の識別値を商品特定情報として採用している。商品載置台40のそれぞれが、載置する商品Pの商品名を特定する商品特定情報を登録する機能を有していれば、商品載置台40は、電子秤10への上記識別値の送信に代えて又は加えて、商品名を商品特定情報として送信してもよい。商品特定情報の例には、商品名の他、商品の識別子(ID)等が含まれる。
【0027】
電子秤10は、商品Pの重量を計量すると共に、計量した商品Pに貼付するラベルLを発行する。
図3及び
図5に示されるように、電子秤10は、本体ケース11と、操作部13と、制御部15と、計量部(第二計量部)17と、通信部(第一情報取得部)19と、ラベル発行装置20と、商品情報記憶部16Aと、を備えている。
図3では、説明の便宜のため、店員から見た方向を基準として、図示された左・右・上・下・前・後方向を設定し、以降の説明に利用する。
【0028】
操作部13は、本体ケース11の前方に配置されている。操作部13は、表示部13Aと操作キー13Bとを含んでいる。表示部(第一表示部)13Aには、制御部15の制御により、電子秤10の操作に必要な情報及び計量結果等が表示される。なお、図示してはいないが、本体ケース11の後方には、客に商品情報及び計量結果等を示す表示が設けられていてもよい。
【0029】
計量部17は、主として、計量台17Aと、図示しないロードセルと、信号処理回路と、送信モジュールと、を有している。ロードセルは、計量台17Aの下方に設けられており、計量台17Aに被計量物が載置されることにより発生する機械的歪を電気信号に変換する。信号処理回路は、ロードセルから出力される電気信号を増幅してデジタル信号に変換する。送信モジュールは、上記のデジタル信号を本体ケース11内の制御部15に有線又は無線で送信する。本実施形態の計量部17は、店員によって商品載置台40から取り出された商品Pが、
図4(A)及び
図4(B)に示されるような容器Cに収容された状態で、計量台17Aに載置される。計量部17は、商品載置台40から取り出された商品Pの重量に容器Cの重量を加えた重量値を計量重量値(第二重量値)として計量する。
【0030】
通信部19は、複数の商品載置台40のそれぞれと情報をやりとりするためのインタフェイスである。本実施形態の電子秤10は、店員によって商品載置台40の皿部47Aから商品Pが取り出されたときに、商品載置台40の通信部49から送信される、減量重量値(皿部47Aから取り出された商品Pの重量)と、商品載置台40の識別値とを含む、減量商品情報を受信し、制御部15に受け渡す。
【0031】
制御部15は、電子秤10における各種制御処理を実行する部分であり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)は、アドレスバス又はデータバス等のバスラインを介して相互に接続されている。制御部15は、電子秤10における各種制御処理を実行する。制御部15は、例えば、計量部17から送信されるデジタル信号を受信したり、受信した信号から得られる質量に予め設定された単位質量当りの単価を乗じて価格を算出したり、算出された価格を、表示部13Aに表示させたりする。制御部15は、本体ケース11の内部に収容されている。
【0032】
制御部15は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されるソフトウェアとして構成することができる。制御部15は、電子回路等によるハードウェアとして構成されてもよい。制御部15では、CPU、RAM及びROM等のハードウェアと、プログラム等のソフトウェアとが協働することによって、下記に示す特定部15Aと受付部15Bと価格算出部15Cとが形成される。
【0033】
特定部15Aは、通信部19によって取得された減量商品情報に含まれる減量重量値と、計量部17によって計量された計量重量値との比較結果に基づいて、通信部19によって取得された減量重量値の中から、計量部17によって計量された商品Pに対応する減量商品情報を特定する。特定部15Aは、計量部17によって計量された商品Pに対応する減量商品情報を特定する際に、予め記憶された容器Cの重量値を考慮する。
【0034】
例えば
図4(A)及び
図4(B)に示されるように、複数種類の容器Cが用いられる場合には、特定部15Aは、計量部17に商品Pが載せられたときに表示部13Aに表示される容器一覧から店員によって選択された容器Cの重量値を考慮してもよい。この場合、計量部17に容器Cに入れられた商品Pが載置されたことを検知すると、特定部15Aは、表示部13Aに容器Cにそれぞれ対応する選択ボタンを表示させ、店員に(タッチにより)選択させる。そして、選択されたボタンに基づいて、特定部15Aは、容器Cの種類を特定し、容器Cの種類と、容器Cの種類ごとの重量情報とに基づいて導出される容器Cの重量値を導出してもよい(容器Cの重量特定処理)。また、例えば、特定部15Aは、撮像画像等に基づいて特定される容器の種類、又は容器CにICタグ又はバーコード等の識別子を貼付し、これらがリーダによってスキャニング等されることにより特定される容器Cの種類と、容器Cの種類ごとの重量情報とに基づいて導出される容器Cの重量値を導出してもよい(容器Cの重量特定処理)。
【0035】
例えば、通信部19が一つの商品載置台40から送信される減量商品情報を受信し、計量部17によって商品Pの計量重量値を取得したとする。特定部15Aは、減量商品情報の中から減量重量値を抽出し、計量重量値との比較を実施する。より詳細には、特定部15Aは、減量重量値に予め記憶された容器Cの重量値を付加した合算値と、計量重量値との差が、予め定められた所定範囲にあるか否かを判定する(以下、「商品特定判定」とも称する。)特定部15Aは、減量重量値と、計量重量値から予め記憶された容器Cの重量値を差し引いた減算値との差が、予め定められた所定範囲にあるか否かを判定してもよい。ここで、特定部15Aは、上記商品特定判定の結果が「所定範囲にある」と判定した場合には、特定部15Aによって取得された減量商品情報が、計量部17に載置された商品Pに対応する減量商品情報に一致すると判定する。これにより、特定部15Aは、通信部19を介して取得された減量商品情報に含まれる識別子に基づいて、計量部17に載置された商品Pの商品名を特定する。上記の所定範囲は、例えば、容器の重量よりも小さい程度の範囲としてもよい。
【0036】
特定部15Aによって商品名が特定されると、その商品名等が表示部13Aに表示され、計量台17Aから商品Pが持ち上げられることによって商品名が特定される。このような一連の処理によって、本実施形態の計量システム1では、計量部17に載置された商品Pの商品名が自動的に特定される。
【0037】
また、特定部15Aは、上記商品特定判定の結果が「所定範囲にない」と判定した場合には、計量部17に載置された商品Pが、商品載置台40から送信される減量商品情報に対応する商品Pと一致しないと判定する。この場合、特定部15Aは、例えば商品Pの容器Cに重量値の認識に誤りがあると判定したり、何らかの原因で正しく商品Pの計量がなされなかったと判定したりする。
【0038】
このとき、特定部15Aは、計量台17Aに載置された商品Pの商品名を入力させる画面を表示部13Aに表示させてもよい。すなわち、特定部15Aは、計量台17A(計量部17)によって商品Pが計量されることによって取得される計量重量値と、制御部15において記憶されていた減量重量値とに基づいて、計量台17Aに載置された商品Pを特定することができない場合、従来の電子秤10のように、店員が商品(及び容器Cの種類)を選択することにより、電子秤10に載置された商品Pの商品名が特定される。また、特定部15Aは、容器Cの選択が可能な画面を表示部13Aに表示させたり、注意喚起画面(電子秤10における再度の計量を促す画面)を表示してもよい。また、計量台17Aに載置された商品Pの商品名を入力させる画面を表示部13Aに表示してもよい。
【0039】
また、通信部19が二つ以上の商品載置台40から送信される減量商品情報を受信し、計量部17によって商品Pの計量重量値を取得したとする(以下、「複数情報受信処理」とも称する。)。特定部15Aは、通信部19によって取得された、二つ以上の商品載置台40から送信される減量商品情報に含まれる減量重量値のそれぞれと、計量部17によって計量された計量重量値とに対し、上述した商品特定判定を実行する。そして、特定部15Aは、商品特定判定結果において「所定範囲にある」減量商品情報が複数存在するか否かを判定する。ここで、特定部15Aは、商品特定判定結果において「所定範囲にある」減量商品情報が複数存在しないと判定した場合(すなわち、一つしかないと判定した場合)、当該一つの減量商品情報が、計量部17に載置された商品Pに対応する減量商品情報に一致すると判定する。これにより、特定部15Aは、通信部19を介して取得された複数の減量商品情報の中の一つの減量商品情報に含まれる識別子に基づいて、計量部17に載置された商品Pの商品名を特定する。
【0040】
通信部19によって取得された減量商品情報に含まれる減量重量値は、制御部15において一定期間記憶される。特定部15Aは、計量部17によって商品Pが計量されることによって取得される計量重量値と、制御部15において記憶されていた減量重量値とを比較する。特定部15Aは、当該比較のタイミングで、比較対象となった減量重量値を制御部15の記憶から消去してもよい(「減量重量値消去処理」とも称する。)。
【0041】
また、通信部19によって取得された減量重量値は取得順に記憶されるが、比較対象として選択されなかった場合であっても、所定時間経過すると制御部15の記憶から消去してもよい。ここで、商品載置台40から商品Pが取り出され、電子秤10で商品Pの計量が行われるという流れに基づけば、計量重量値は、減量重量値が取得されてから一定時間が経過するまでに取得されると考えられる。上記のとおり、通信部19によって減量重量値を取得してから所定時間経過後に減量重量値を制御部15の記憶から消去する処理とすれば、何らかの原因で比較対象とならない減量重量値を効率的かつ効果的に記憶から消去することができる。
【0042】
特定部15Aによって、商品特定判定結果において「所定範囲にある」減量商品情報が複数存在すると判定された場合、受付部15Bは、複数の減量商品情報のそれぞれに基づいて特定される商品名を表示部13Aに一覧表示させる。受付部15Bは、複数の商品名が表示された表示部13Aにおいて、操作キー13Bを介して選択された商品名を受け付ける。当該操作キー13Bによる選択操作は、店員によって実施される。このような一連の処理によって、本実施形態の計量システム1では、計量部17に載置される商品Pの商品名が特定される。
【0043】
ラベル発行装置20は、本体ケース11の内部のうち右側部分に設けられている。ラベル発行装置20は、ラベルLに商品名、商品価格等を印字する。本体ケース11の右側側面は、開閉可能又は着脱可能に設けられている。本体ケース11の側面の一部及び前面の一部が開放されることで、ラベルロールLRの着脱及びラベル発行装置20のメンテナンスが可能となる。
【0044】
ラベル発行装置20は、ラベルロール支持部21と、ラベル搬送機構25と、印字部27と、ラベル発行部29と、を有している。ラベルロール支持部21は、紙管にラベルLが巻回されたラベルロールLRを支持する。ラベル搬送機構25は、ラベルロールLRから引き出されたラベルLをラベル発行部29まで搬送する。印字部27は、ラベルLに商品名等を印字する。印字部27は、例えば、サーマル式の印字ヘッド27Aと、プラテンローラ27Bとを含んで構成される。印字ヘッド27Aとプラテンローラ27Bとは互いに接するように位置決めされている。ラベル発行部29は、ラベルLが発行される部分であり、操作部13の右側に形成されている。ラベル発行部29と印字部27との間には、ラベルLを切断する切断機構(図示せず)が設けられている。
【0045】
商品情報記憶部16Aは、商品Pの種類ごとの単価に関する商品単価情報を記憶する。本実施形態の商品情報記憶部16Aには、商品識別情報と商品名と単価とが関連付けられた商品単価情報が記憶されている。
【0046】
価格算出部15Cは、特定部15Aによって特定された減量商品情報に含まれる商品特定情報と、商品単価情報と、計量部17によって取得された計量重量値とに基づいて計量部17で計量した商品Pの価格を算出する。本実施形態では、特定部15Aによって特定された減量商品情報に含まれる識別子から特定される商品名と、商品情報記憶部16Aに記憶された商品単価情報と、計量部17によって取得された計量重量値とに基づいて、計量部17で計量した商品Pの価格を算出する。ラベル発行部29は、特定部15Aによって特定される商品名及び価格算出部15Cによって算出される商品価格に基づいてラベルLを発行する。
【0047】
次に、上記実施形態の計量システム1の作用効果について説明する。上記実施形態の計量システム1では、通信部19によって取得された減量商品情報に含まれる減量重量値と計量部17によって計量された計量重量値との比較結果に基づいて、通信部19によって取得された減量商品情報の中から計量部17で計量した商品Pに対応する減量商品情報が特定される。これにより、電子秤10の計量台17Aに載置された商品Pの商品名が特定されるため、店員は、商品価格を算出するための商品選択の必要性がなくなる。この結果、商品価格を算出するための作業負担を軽減することができる。
【0048】
また、上記実施形態の計量システム1では、特定部15Aによって特定された減量商品情報が複数存在する場合であっても、当該複数の減量商品情報のそれぞれに基づいて特定される商品名の一覧が表示部13Aに表示され、表示部13Aに表示された商品名の中から一の商品名を選択する操作が受け付けられる。これにより、電子秤10に載置された商品Pの商品名が一つに特定できない場合であっても、限定的な複数に特定されるため、店員が商品特定に要する負担を低減することができる。
【0049】
上記実施形態の計量システム1では、一つに特定された商品名又は店員によって選択された商品名に基づいて自動的に商品価格が算出される。これにより、電子秤10に載置された商品Pの価格算出に要する手間を低減することができる。
【0050】
上記実施形態の計量システム1では、複数の商品載置台40のそれぞれには、減量重量値を表示する表示部43が設けられており、店員によって皿部47Aから取り出された商品Pの重量値である減量重量値が取得量として取得量表示部43Aに表示される。これにより、店員は、客が所望する分量の商品Pの正確な取り出しが可能となり、商品載置台40から電子秤10に繰り返し商品Pを移動させたり、取りすぎた商品Pを商品載置台40に戻したりする手間が軽減される。この結果、店員の作業負担が軽減され、作業時間を短縮することができる。
【0051】
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0052】
上記実施形態の計量システム1の特定部15Aは、通信部19によって取得された減量商品情報に含まれる減量重量値と計量部17によって計量された計量重量値との比較結果に基づいて、通信部19によって取得された減量商品情報の中から計量部17で計量した商品Pに対応する減量商品情報が特定する例を挙げて説明したが、この構成に代えて又は加えて、特定部15Aは、上記減量重量値と計量重量値との比較結果に基づいて、電子秤10によって計量された商品Pが収容された容器Cの種類を特定してもよい。この場合、上述した撮像画像又は識別子を利用した容器Cの重量特定処理を実施しなくてもよい。
【0053】
例えば、通信部19が一つの商品載置台40から送信される減量商品情報を受信し、計量部17によって商品Pの計量重量値を取得したとする。特定部15Aは、減量商品情報の中から減量重量値を抽出し、計量重量値との比較を実施する。より詳細には、特定部15Aは、計量重量値から減量重量値を減算し、当該減算値と予め記憶された容器Cの重量値との差が、予め定められた所定範囲にあるか否かを判定する(以下、「容器特定判定」とも称する。)ここで、特定部15Aは、上記容器特定判定の結果が「所定範囲にある」と判定した場合には、商品載置台40から取り出された商品Pが所定の容器に収容された状態で電子秤10に載置されたと判定する。予め複数の容器Cごとに重量を記憶する容器情報記憶部16B(
図2参照)を設けておけば、特定部15Aは、商品Pがどの種類の容器Cに収容されて電子秤10に載置されたかを特定することができる。
【0054】
この構成によれば、計量部17によって取得された減量商品情報に含まれる減量重量値と計量重量値との比較結果に基づいて、電子秤10によって計量された商品Pが収容された容器Cの種類が特定される。ここで、容器Cに収容された商品Pの価格を算出する場合には、容器Cの重量を差し引く必要があり、店員は、このような電子秤10においては、例えば、予め記憶された容器Cの種類を選択する必要があった。これにより、店員は、商品価格を算出する際に、容器Cの種類を選択する手間を省くことができるので、商品価格を算出するための作業負担を軽減することができる。更に、この変形例に係る構成では容器Cの種類が自動的に特定されるので、商品Pの価格を算出するにあたり、容器Cの種類を選択する必要がなくなる。この結果、商品価格を算出するための作業負担を軽減することができる。
【0055】
上記実施形態及び変形例では、複数の商品載置台40のそれぞれに減量重量値を表示する表示部43が設けられている例を挙げて説明したが、これに代えて、商品載置台40とは別個の部品として設けられ、商品載置台40ごとに対応する表示装置が設けられてもよい。この場合、各商品載置台40に対して、対応する表示端末を、(他の商品載置台40を両者の間に挟まずに)直上や直下の対応する位置に配置するのが好ましい。これにより、店員は、一瞥して商品載置台40と表示端末との対応関係を把握できる。
【0056】
上記実施形態及び変形例では、複数の商品載置台40のそれぞれに減量重量値を表示する表示部43が設けられている例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、複数の商品載置台40のそれぞれと通信可能(例えば無線通信)に設けられており、皿部47Aから商品が取り出され、計量部47において計量する重量が減少した場合に出力される減量重量値(第一重量値)を表示する表示部(第三表示部)を備えた端末装置80(
図1参照)を、上記構成に代えて、又は加えて備えてもよい。この端末装置80は、店員(作業者)の腕に取り付け可能なリストバンド70に設けられていてもよい。この変形例に係る構成では、複数の商品載置台40に第一重量値が表示される表示部が共有されるので、商品載置台40の構成を簡略化できる。また、店員一人一人専用の端末装置80となるので、取り分け作業の効率化を図ることができる。
【0057】
また、複数の商品載置台40に共有され、第一重量値が表示される表示部として、上述のようなリストバンド70に設けられる端末装置80に代えて、例えば、ショーケースSの上面に配置されたり、壁等に配置されたりする表示装置(第三表示部)を設けてもよい。この場合の表示装置も、複数の商品載置台40と有線又は無線により通信可能に設けられる。また、このような表示部には、単に第一重量値が表示されるだけでなく、商品載置台40を識別する識別情報と共に第一重量値が表示されてもよい。
【0058】
上記実施形態及び変形例では、複数の商品載置台40に対して一台の電子秤10が連動するように構成された例を挙げて説明したが、複数の商品載置台40に対して複数台の電子秤10が連動するように構成してもよい。この場合も、上記「複数情報受信処理」と同様に、複数の通信部19によって取得された減量商品情報に含まれる減量重量値は、制御部15において一定期間記憶される。そして、複数の商品載置台40の何れかにおいて計量重量値が取得され比較対象の結果、上記の商品特定判定の結果「所定範囲にある」と判定された減量重量値は、上記「減量重量値消去処理」と同様に、制御部15の記憶から消去される。すなわち、何れかの電子秤10によって商品Pが特定されると、特定された商品Pに対応する減量重量値は制御部15の記憶から消去される。また、通信部19によって取得された減量重量値は取得順に記憶されるが、比較対象として選択されなかった場合であっても、所定時間経過すると制御部15の記憶から消去してもよい。
【0059】
また、複数台の電子秤10を設定する場合、どの商品載置台40から載置された商品Pがどの電子秤10に載置されたかを特定するための構成を設けてもよい。この構成の例として、例えば、複数の電子秤10及び複数の商品載置台40のそれぞれに連動するICタグのリーダを設け、
図1に示されるように店員にICタグ71付きのリストバンド70を装着させてもよい。
【0060】
このような構成では、店員が商品載置台40から商品Pを取り出すときに、商品載置台40に接続されたリーダにICタグを読み込ませ、また、電子秤10に取り出した商品Pを載置するときも同様に、電子秤10に接続されたリーダにICタグを読み込ませればよい。これにより、商品載置台40と電子秤10とを関連づけることができる。
【符号の説明】
【0061】
1…計量システム、10…電子秤、13…操作部、13A…表示部(第一表示部)、13B…操作キー、15…制御部、15A…特定部、15B…受付部、15C…価格算出部、16A…商品情報記憶部、16B…容器情報記憶部、17…計量部(第二計量部)、17A…計量台、19…通信部(第一情報取得部)、20…ラベル発行装置、40…商品載置台(商品載置部)、43…表示部(第二表示部)、43A…取得量表示部、43B…残量表示部、45…制御部、47…計量部(第一計量部)、47A…皿部、49…通信部(第一情報出力部)、C…容器、L…ラベル、P…商品、S…ショーケース。