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特許7456642球状のシリカ粉末フィラーの製造方法ならびにこれによって得られた球状のシリカ粉末フィラーおよびその応用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】球状のシリカ粉末フィラーの製造方法ならびにこれによって得られた球状のシリカ粉末フィラーおよびその応用
(51)【国際特許分類】
   C08J 3/12 20060101AFI20240319BHJP
   C01B 33/12 20060101ALI20240319BHJP
   C08G 77/04 20060101ALI20240319BHJP
【FI】
C08J3/12 A CFH
C01B33/12 A
C08G77/04
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021553287
(86)(22)【出願日】2019-03-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-25
(86)【国際出願番号】 CN2019077839
(87)【国際公開番号】W WO2020181490
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-11-08
(73)【特許権者】
【識別番号】521377155
【氏名又は名称】浙江三時紀新材科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(74)【代理人】
【識別番号】100201606
【弁理士】
【氏名又は名称】田岡 洋
(72)【発明者】
【氏名】陳 樹真
(72)【発明者】
【氏名】李 鋭
【審査官】大▲わき▼ 弘子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/083683(WO,A1)
【文献】特開昭64-038451(JP,A)
【文献】特開平01-266136(JP,A)
【文献】特開2012-206870(JP,A)
【文献】国際公開第2018/163354(WO,A1)
【文献】特開平01-183421(JP,A)
【文献】特開2015-086120(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08J3/00-3/28、99/00、
C08G77/00-77/62、
C01B33/00-33/193
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
球状のシリカ粉末フィラーの製造方法であって、
有機ケイ素化合物が加水分解および縮合されてポリシロキサン(polysiloxane)沈殿を得、ここで、当該有機ケイ素化合物は、化学式が(R(R(RSi(X)であるシランを含み、R、RおよびRは、1~18の炭素原子を有する独立して選択可能な炭化水素基または水素原子であり、Xは、加水分解および縮合できる官能基であり、a、bおよびcは、0、1、2または3であり、dは、1、2または3であり、a+b+c+d=4である工程S1と、
ポリシロキサン沈殿を粉砕してから乾燥させて、シロキサン(siloxane)の角状粉末を得る工程S2と、
シロキサンの角状粉末中の有機成分を400℃~600℃で除去する工程S3と、および
シロキサンの角状粉末を2000度以上で溶融球状化させて、ウラン含有量が1ppb以下である球状のシリカ(silica)粉末フィラーを形成する工程S4と、を含むことを特徴とする、前記製造方法。
【請求項2】
高速剪断機を使用して、ポリシロキサン沈殿を粉砕して、ポリシロキサン粉末スラリーを得、当該ポリシロキサン粉末スラリーをろ過し、かつ脱イオン水で中性になるまで洗浄した後、乾燥させてシロキサンの角状粉末を得ることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
シロキサンの角状粉末を火炎温度が2000度以上であるバーナーに投げ入れて、溶融球状化されることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
乾式または湿式のふるい分けまたは慣性分級を使用して、球状のシリカ粉末フィラー中の75μm以上の粗大粒子を除去することを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
得られた球状のシリカ粉末フィラーの平均粒子径は、0.1~70μmであることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の製造方法により得られた球状のシリカ粉末フィラーの応用方法であって、
異なる粒子径の球状のシリカ粉末フィラーは、樹脂に緊密充填およびグラデーションされて、複合材料を形成することを特徴とする、前記応用方法
【請求項7】
当該複合材料は、半導体パッケージング材料、または、回路基板もしくはこれを形成する材料に適用されることを特徴とする請求項6に記載の応用方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体のパッケージングに関し、具体的には、球状のシリカ粉末フィラーの製造方法ならびにこれによって得られた球状のシリカ粉末フィラーおよびその応用に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体バックエンドプロセスのパッケージング工法において、プラスチックパッケージング材料、チップ接着剤、アンダーフィル材料およびチップキャリア等のパッケージング材料を必要とする。また、受動部品、半導体部品、電気音響機器、ディスプレイ機器、光学機器および高周波機器等で機器を組み立てる場合、高密度相互接続基板(high density inerconnect、HDI)、高周波および高速基板ならびにマザーボード等の回路基板も使用する必要がある。これらのパッケージング材料および回路基板は、一般にエポキシ樹脂(epoxy resin)、芳香族ポリエーテル(aromatic polyether)およびフルオロ樹脂(fluororesin)等の有機ポリマーおよびフィラーで構成され、ここで、フィラーは、主に角状または球状のシリカであり、その主な機能は、有機ポリマーの熱膨張係数を下げることである。フィラーの粘度を下げかつ充填率を上げるために、既存のフィラーは、緊密な充填およびグラデーション用の球状のシリカを選択する。
【0003】
マイクロエレクトロニクス産業の急速な発展に伴い、大規模または超大規模な集積回路およびハイエンドの銅張積層板等は、フィラーに対する要件もますます高くなり、例えば、フィラーの放射能を低くする必要がある。現在、低放射能溶融球状のシリカは、天然石英鉱石を選択して、酸洗浄して精製された砂を得たあと、粉砕および溶融球状化して作られたもので、その純度は、天然鉱物その自体の純度に大きく依存し、低放射能の要件を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の技術におけるフィラーの純度が天然鉱物に大きく依存しているという事実によって引き起こされる制御不能な放射能の問題を解決するために、本発明の目的は、球状のシリカ粉末フィラーの製造方法ならびにこれによって得られた球状のシリカ粉末フィラーおよびその応用を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、球状のシリカ粉末フィラーの製造方法であって:有機ケイ素化合物が加水分解および縮合されてポリシロキサン(polysiloxane)沈殿を得、ここで、当該有機ケイ素化合物は、化学式が(R(R(RSi(X)であるシランを含み、R、RおよびRは、1~18の炭素原子を有する独立して選択可能な炭化水素基または水素原子であり、Xは、加水分解および縮合できる官能基であり、a、bおよびcは、0、1、2または3であり、dは、1、2、3または4であり、a+b+c+d=4である工程S1と;ポリシロキサン沈殿を粉砕してから乾燥させて、シロキサン(siloxane)の角状粉末を得る工程S2と;および、シロキサンの角状粉末を溶融球状化させて、球状のシリカ(silica)粉末フィラーを形成する工程S3とを含む、前記製造方法を提供する。
【0006】
工程S1において、有機ケイ素化合物と水とを反応させて、ポリシロキサン沈殿を得る。好ましい実施例において、有機ケイ素化合物を脱イオン水に滴下して、ポリシロキサン沈殿を得る。より好ましくは、有機ケイ素化合物を攪拌された脱イオン水に滴下して、ポリシロキサン沈殿を得る。一つの好ましい実施例において、有機ケイ素化合物と水との重量比は、1:10である。
【0007】
好ましくは、有機ケイ素化合物中のシランの化学式におけるR、RおよびRは、すべてメチル基であり、Xは、塩素原子であり、即ち、当該シランは、トリメチルクロロシラン(trimethylchlorosilane)である。好ましくは、有機ケイ素化合物中のシランの化学式におけるRは、メチル基であり、bおよびcは、すべて0であり、Xは、塩素原子であり、即ち、当該シランは、メチルトリクロロシラン(methyl trichlorosilane)であり、これによって得られたポリシロキサン沈殿は、メチルシロキサンポリマー沈殿である。好ましくは、有機ケイ素化合物は、完全にメチルトリクロロシランからなる。一つの好ましい実施例において、有機ケイ素化合物は、オリゴマーを含むメチルトリクロロシランである。一つの好ましい実施例において、有機ケイ素化合物は、90wt%のメチルトリクロロシラン、10wt%のテトラクロロシラン(tetrachlorosilane)、5wt%のジメチルジクロロシラン(dimethyldichlorosilane)および5wt%のトリメチルモノクロロシラン(trimethylchlorosilane)からなる。具体的な実施例において、有機ケイ素化合物は、ウラン含有量が1ppb以下のシリカをさらに含むことができる。一つの好ましい実施例において、有機ケイ素化合物は、80wt%のメチルトリクロロシランおよび10wt%のヒュームドシリカからなる。
【0008】
工程S2において、ポリシロキサン沈殿を細断し、ろ過し、水で洗浄し、乾燥してシロキサンの角状粉末を得る。具体的な実施例において、高速剪断機を使用して、ポリシロキサン沈殿を粉砕して、ポリシロキサン粉末スラリーを得、当該ポリシロキサン粉末スラリーをろ過し、かつ脱イオン水で中性になるまで洗浄した後、乾燥させてシロキサンの角状粉末を得る。一つの好ましい実施例において、120度で3時間乾燥させて、シロキサンの角状粉末を得る。
【0009】
好ましくは、シロキサンの角状粉末の平均粒子径は、0.3~70μmである。一つの好ましい実施例において、シロキサンの角状粉末の平均粒子径は、5μmである。
【0010】
工程S3において、シロキサンの角状粉末は、ポリシロキサン分子中の有機成分を除去した後に、溶融球状化される。好ましくは、当該ポリシロキサン分子中の有機成分の除去の温度は、400℃~600℃である。一つの好ましい実施例において、当該ポリシロキサン分子中の有機成分の除去の温度は、450℃である。好ましくは、ポリシロキサン分子中の有機成分の除去の時間は、4~24時間である。一つの好ましい実施例において、当該ポリシロキサン分子中の有機成分の除去の時間は、6時間である。
【0011】
好ましくは、シロキサンの角状粉末を1800℃以上の火炎に投げ入れて、溶融球状化する。具体的な実施例において、シロキサンの角状粉末を火炎温度が2000度以上であるバーナーに投げ入れて、溶融球状化する。
【0012】
好ましくは、工程S3において、乾式または湿式のふるい分けまたは慣性分級を使用して、球状のシリカ粉末フィラー中の75μm以上の粗大粒子を除去する。好ましくは、球状のシリカ粉末フィラー中の55μm以上の粗大粒子を除去する。好ましくは、球状のシリカ粉末フィラー中の45μm以上の粗大粒子を除去する。好ましくは、球状のシリカ粉末フィラー中の20μm以上の粗大粒子を除去する。好ましくは、球状フィラー中の10μm以上の粗大粒子を除去する。好ましくは、球状のシリカ粉末フィラー中の5μm以上の粗大粒子を除去する。好ましくは、球状のシリカ粉末フィラー中の3μm以上の粗大粒子を除去する。好ましくは、球状のシリカ粉末フィラー中の1μm以上の粗大粒子を除去する。
【0013】
本発明は、球状のシリカ粉末フィラーをさらに提供し、ここで、当該球状のシリカ粉末フィラーは、上記の製造方法に従って得られ、当該球状のシリカ粉末フィラーのウラン含有量は、1ppb未満である。好ましくは、当該球状のシリカ粉末フィラーのウラン含有量は、0.9ppb以下である。より好ましくは、当該球状のシリカ粉末フィラーのウラン含有量は、0.7ppb以下である。より好ましくは、当該球状のシリカ粉末フィラーのウラン含有量は、0.5ppb以下である。最も好ましくは、当該球状のシリカ粉末フィラーのウラン含有量は、0.3ppb未満である。
【0014】
好ましくは、当該球状のシリカ粉末フィラーの平均粒子径は、0.1~70μmである。より好ましくは、当該球状のシリカ粉末フィラーの平均粒子径は、0.5~67μmである。一つの好ましい実施例において、当該球状のシリカ粉末フィラーの平均粒子径は、6μmである。一つの好ましい実施例において、当該球状のシリカ粉末フィラーの平均粒子径は、7μmである。
【0015】
本発明は、上記による球状のシリカ粉末フィラーの応用を提供し、ここで、異なる粒子径の球状のシリカ粉末フィラーは、樹脂に緊密充填およびグラデーションされて、複合材料を形成する。好ましくは、当該複合材料は、半導体パッケージング材料、回路基板およびその中間半製品に適用される。好ましくは、当該パッケージング材料は、プラスチックパッケージング材料、チップ接着剤、アンダーフィル材料、またはチップキャリアである。当該プラスチックパッケージング材料は、DIPパッケージング形態のプラスチックパッケージング材料、SMTパッケージング形態のプラスチックパッケージング材料、MUF、FO-WLP、FCBGAのプラスチックパッケージング材料である。好ましくは、当該回路基板は、HDI、高周波および高速基板、またはマザーボードである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の球状のシリカ粉末フィラーの製造方法によれば、有機ケイ素化合物を出発物質として使用し、従来で使用される角状の粉砕石英などの天然鉱物を完全に使用しなく、蒸留等の工業的方法により生成され、これによって形成された球状のシリカ粉末フィラーにはウランおよびトリウム等の放射性元素を含まないため、低放射能の要件を満たす。さらに、本発明の製造方法は、合成パラメーターを適切に調整して、粒子径が0.1~70μmである球状粉末フィラー製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施例を示し、詳細に説明する。
【0018】
実施例に関する検出方法は、以下の内容を含む。
平均粒子径は、HORIBA社のレーザー粒度分析機器LA-700によって測定され、溶媒は、イソプロパノールである。
ウラン含有量は、Agilent社の7700X型ICP-MSによって測定され、サンプル作成方法は、800度で焼成した後にフッ化水素酸でサンプルを完全に溶解させてサンプルを製造する。
【0019】
例1
1000重量部の脱イオン水に攪拌しながら、100重量部のメチルトリクロロシランを滴下して、白色沈殿のメチルシロキサンポリマーを得る。沈殿を高速剪断機で粉砕して、平均粒子径が5μmであるメチルシロキサンポリマー粉末スラリーを得る。スラリーをろ過し、脱イオン水で中性になるまで洗浄した後、120度で3時間乾燥させて、平均粒子径が5μmであるメチルシロキサンの角状粉末を得る。異なる温度および時間の条件下で、ポリシロキサン分子中の有機成分の除去後、粉末を火炎温度が2000度以上であるバーナーに送って、溶融球状化し、ダストバッグですべての粉末を収集して、球状のシリカ粉末サンプルを得、サンプルの分析結果は、表1に示される。ポリシロキサン分子中の有機成分の除去のない実施例1の球状のシリカは、茶色であり、ポリシロキサン分子中の有機成分の除去のあるものは、すべて白色の球状のシリカである。
【0020】
【表1】
【0021】
例2
1000重量部の脱イオン水に攪拌しながら、100重量部のメチルトリクロロシランを滴下して、白色沈殿のメチルシロキサンポリマーを得る。沈殿を高速剪断機で粉砕して、異なる平均粒子径のメチルシロキサンポリマー粉末スラリーを得る。スラリーをろ過し、脱イオン水で中性になるまで洗浄した後、120度で3時間乾燥させて、メチルシロキサンの角状粉末を得る。450度および6時間の条件下で、ポリシロキサン分子中の有機成分の除去後、粉末を火炎温度が2000度以上であるバーナーに送って、溶融球状化し、ダストバッグですべての粉末を収集して、球状のシリカ粉末サンプルを得、サンプルの分析結果は、表2に示される。
【0022】
【表2】
【0023】
例3
1000重量部の脱イオン水に攪拌しながら、80重量部のメチルトリクロロシランと、10重量部のテトラクロロシラントと、5重量部のジメチルジクロロシラントと、5重量部のトリメチルモノクロロシランとの混合液を滴下して、白色沈殿のメチルシロキサンポリマーを得る。沈殿を高速剪断機で粉砕して、平均粒子径が5μmであるメチルシロキサンポリマー粉末スラリーを得る。スラリーをろ過し、脱イオン水で中性になるまで洗浄した後、120度で3時間乾燥させて、平均粒子径が5μmであるメチルシロキサンの角状粉末を得る。450度および6時間の条件下で、ポリシロキサン分子中の有機成分の除去後、粉末を火炎温度が2000度以上であるバーナーに送って、溶融球状化し、ダストバッグですべての粉末を収集して、球状のシリカ粉末サンプルを得、サンプルの分析結果は、表3に示される。
【0024】
【表3】
【0025】
例4
1000重量部の脱イオン水に攪拌しながら、オリゴマーを含む100重量部のオリゴマーを含有したメチルトリクロロシランを滴下して、白色沈殿のメチルシロキサンポリマーを得る。沈殿を高速剪断機で粉砕して、平均粒子径が5μmであるメチルシロキサンポリマー粉末スラリーを得る。スラリーをろ過し、脱イオン水で中性になるまで洗浄した後、120度で3時間乾燥させて、平均粒子径が5μmであるメチルシロキサンの角状粉末を得る。450度および6時間の条件下で、ポリシロキサン分子中の有機成分の除去後、粉末を火炎温度が2000度以上であるバーナーに送って、溶融球状化し、ダストバッグですべての粉末を収集して、球状のシリカ粉末サンプルを得、サンプルの分析結果は、表4に示される。
【0026】
【表4】
【0027】
例5
1000重量部の脱イオン水に攪拌しながら、90重量部のメチルトリクロロシランと10重量部のヒュームドシリカとの混合物を滴下して、白色沈殿のメチルシロキサンポリマーを得る。沈殿を高速剪断機で粉砕して、平均粒子径が5μmであるメチルシロキサンポリマー粉末スラリーを得る。スラリーをろ過し、脱イオン水で中性になるまで洗浄した後、120度で3時間乾燥させて、平均粒子径が5μmであるメチルシロキサンの角状粉末を得る。450度および6時間の条件下で、ポリシロキサン分子中の有機成分の除去後、粉末を火炎温度が2000度以上であるバーナーに送って、溶融球状化し、ダストバッグですべての粉末を収集して、球状のシリカ粉末サンプルを得、サンプルの分析結果は、表5に示される。
【0028】
【表5】
【0029】
上記は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の上記実施例に様々な変更を加えることができる。即ち、本発明の特許請求の範囲および明細書の内容に従ってなされたすべての単純、同等の変更および修正は、すべて本発明の特許の保護範囲に含まれる。本発明で詳述しない内容は、従来の技術内容である。