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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-18
(45)【発行日】2024-03-27
(54)【発明の名称】データパスの保護回路
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/82 20130101AFI20240319BHJP
   G06F 11/10 20060101ALI20240319BHJP
【FI】
G06F21/82
G06F11/10 604
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022557733
(86)(22)【出願日】2022-02-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-02
(86)【国際出願番号】 CN2022076079
(87)【国際公開番号】W WO2022206190
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2022-09-21
(31)【優先権主張番号】202110353271.5
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522373769
【氏名又は名称】地平▲線▼征程(杭州)人工智能科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】リー、ジン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ、イー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ルーヤン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ウェンシン
【審査官】小林 秀和
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-103005(JP,A)
【文献】米国特許第05410546(US,A)
【文献】特開昭61-127241(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/82
G06F 11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データパスの外部に設置されるデータパスの保護回路であって、入力処理回路、出力処理回路及び比較モジュールを含
前記比較モジュールは、前記入力処理回路及び前記出力処理回路のそれぞれに電気的に接続され、
前記入力処理回路は、予め設定された検証方法にしたがって、入力データフレームに対して検証演算を行って、第1演算結果を得るために用いられ、
前記出力処理回路は、前記予め設定された検証方法にしたがって、前記入力データフレームに対応する出力データフレームに対して検証演算を行って、第2演算結果を得るために用いられ、
前記比較モジュールは、前記第1演算結果及び前記第2演算結果を取得し、前記第1演算結果及び前記第2演算結果に基づいて、前記データパスの第1エラー警報信号を生成するために用いられ
前記入力処理回路は、第1信号生成モジュール及び第1処理モジュールを含み、
前記第1信号生成モジュールは、前記第1処理モジュールに電気的に接続され、前記第1処理モジュールは、さらに、前記比較モジュールに電気的に接続され、
前記第1信号生成モジュールは、入力制御信号に基づいて、前記第1処理モジュールが完全な前記入力データフレームを取得したと決定した場合、入力フレームの末尾信号を生成して、前記入力フレームの末尾信号を送信するために用いられ、
前記第1処理モジュールは、前記比較モジュールが前記第1演算結果を取得するように、前記第1信号生成モジュールからの前記入力フレームの末尾信号に応じて、前記第1演算結果を得て出力するために用いられる、
データパスの保護回路。
【請求項2】
記憶モジュールをさらに含み、
前記記憶モジュールは、前記第1信号生成モジュール、前記第1処理モジュール及び前記比較モジュールのそれぞれに電気的に接続され、
前記第1信号生成モジュールは、さらに、入力制御信号に基づいて、前記第1処理モジュールが完全な前記入力データフレームを取得したと決定した場合、データ書き込み信号を生成して、前記データ書き込み信号を送信するために用いられ、
前記第1処理モジュールは、前記第1信号生成モジュールからの前記入力フレームの末尾信号に応じて、前記第1演算結果を送信するために用いられ、
前記記憶モジュールは、前記第1信号生成モジュールからの前記データ書き込み信号に応じて、前記第1処理モジュールからの前記第1演算結果を記憶するために用いられ、前記記憶モジュールはさらに、前記第1演算結果を送信するために用いられる、
請求項に記載の保護回路。
【請求項3】
前記第1処理モジュールは、第1信号処理ユニット及び第1検証ユニットを含み、
前記第1信号処理ユニットは、前記第1検証ユニットに電気的に接続され、前記第1検証ユニットは、さらに、前記第1信号生成モジュール及び前記比較モジュールのそれぞれに電気的に接続され、
前記第1信号処理ユニットは、入力制御信号に基づいて、入力データ信号中の有効信号に対してサンプリング及びパッキング処理を行って、第1サンプリング・パッキング結果を送信するために用いられ、
前記第1検証ユニットは、前記第1信号処理ユニットからの前記第1サンプリング・パッキング結果に基づいて、前記入力データフレームに対する検証演算の後に得られる前記第1演算結果を生成するために用いられる、
請求項に記載の保護回路。
【請求項4】
入力制御信号で運ばれる有効データ量と予め設定されたデータ量とが異なる、及び/又は、入力制御信号で運ばれるフレーム伝送占有時間の長さが予め設定された時間の長さを超える場合、前記データパスの第3エラー警報信号を生成するための制御信号検出モジュールをさらに含む、
請求項1に記載の保護回路。
【請求項5】
前記出力処理回路は、第2信号生成モジュール及び第2処理モジュールを含み、
前記第2信号生成モジュールは、前記第2処理モジュール及び前記比較モジュールのそれぞれに電気的に接続され、前記第2処理モジュールは、さらに、前記比較モジュールに電気的に接続され、
前記第2信号生成モジュールは、出力制御信号に基づいて、前記第2処理モジュールが完全な前記出力データフレームを取得したと決定した場合、出力フレームの末尾信号及び比較イネーブル信号を生成して、前記出力フレームの末尾信号を送信し、かつ、前記比較イネーブル信号を送信するために用いられ、
前記第2処理モジュールは、前記第2信号生成モジュールからの前記出力フレームの末尾信号に応じて、前記第2演算結果を得て送信するために用いられ、
前記比較モジュールは、前記第2信号生成モジュールからの前記比較イネーブル信号に応じて、前記第1演算結果と前記第2演算結果とを比較し、前記第1演算結果と前記第2演算結果とがマッチングしないという比較結果である場合、前記第1エラー警報信号を生成するために用いられる、
請求項1に記載の保護回路。
【請求項6】
記憶モジュールをさらに含み、
前記記憶モジュールは、前記入力処理回路、前記比較モジュール及び前記第2信号生成モジュールのそれぞれに電気的に接続され、
前記入力処理回路は、さらに、前記第1演算結果を送信するために用いられ、
前記記憶モジュールは、前記入力処理回路からの前記第1演算結果を記憶するために用いられ、
前記第2信号生成モジュールは、さらに、出力制御信号に基づいて、前記第2処理モジュールが完全な前記出力データフレームを取得したと決定した場合、データ読み取り信号を生成して、前記データ読み取り信号を送信するために用いられ、
前記記憶モジュールは、さらに、前記第2信号生成モジュールからの前記データ読み取り信号に応じて、記憶されている前記第1演算結果を読み取り、読み取られた前記第1演算結果を送信するために用いられる、
請求項に記載の保護回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2021年3月31日に中国国家知的財産権局に提出された、出願番号が202110353271.5で、発明の名称が「データパスの保護回路、方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全ては援用により本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、データ処理技術の分野に関し、特に、データパスの保護回路、方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
技術の発展に伴い、従来のデータパス(data path、例えば画像パス)は、すでに、システム機能の安全性要件を満たすことができず、画像パスを保護するには、対応する電気回路を増加する必要があり、現在採用されている保護案は、画像パスの内部で、キーモジュールの冗長設計、データパスレジスタのパリティ検査保護、及びメモリセルのエラー検査・訂正(Error Checking and Correcting,ECC)保護が同時に行われるため、回路のハードウェアオーバーヘッドが過大になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術的問題を解決するために、本開示を提案した。本開示の実施例は、データパスの保護回路、方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体に提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の一態様によれば、入力処理回路、出力処理回路及び比較モジュールを含むデータパスの保護回路を提供し、
前記比較モジュールは、前記入力処理回路及び前記出力処理回路のそれぞれに電気的に接続され、
前記入力処理回路は、予め設定された検証方法(検査方式)にしたがって、入力データフレームに対して検証(検査)演算を行って、第1演算結果を得るために用いられ、
前記出力処理回路は、前記予め設定された検証方法にしたがって、前記入力データフレームに対応する出力データフレームに対して検証(検査)演算を行って、第2演算結果を得るために用いられ、
前記比較モジュールは、前記第1演算結果及び前記第2演算結果を取得し、前記第1演算結果及び前記第2演算結果に基づいて、前記データパスの第1エラー警報信号を生成するために用いられる。
【0006】
本開示の実施例の別の一態様によれば、データパスの保護方法を提供し、前記保護方法は、
予め設定された検証方法にしたがって、入力データフレームに対して検証演算を行って、第1演算結果を得るステップと、
前記予め設定された検証方法にしたがって、前記入力データフレームに対応する出力データフレームに対して検証演算を行って、第2演算結果を得るステップと、
前記第1演算結果及び前記第2演算結果に基づいて、前記データパスの第1エラー警報信号を生成するステップと、を含む。
【0007】
本開示の実施例の更なる一態様によれば、データパスの保護装置を提供し、前記保護装置は、
予め設定された検証方法にしたがって、入力データフレームに対して検証演算を行って、第1演算結果を得るための第1処理モジュールと、
前記予め設定された検証方法にしたがって、前記入力データフレームに対応する出力データフレームに対して検証演算を行って、第2演算結果を得るための第2処理モジュールと、
前記第1処理モジュールによって生成された前記第1演算結果及び前記第2処理モジュールによって生成された前記第2演算結果に基づいて、前記データパスの第1エラー警報信号を生成するための第1生成モジュールと、を含む。
【0008】
本開示の実施例の又の一態様によれば、上記のデータパスの保護方法を実行するためのコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0009】
本開示の実施例の又の一態様によれば、電子機器を提供し、当該電子機器は、
プロセッサーと、
前記プロセッサーが実行可能な命令を記憶するためのメモリーと、を含み、
前記プロセッサーは、前記メモリーから前記実行可能な命令を読み取り、前記命令を実行して、上記のデータパスの保護方法を実現するために用いられる。
【0010】
本開示の上記の実施例にて提供されるデータパスの保護回路、方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体は、入力処理回路が入力データフレームに対して検証演算を行って、第1演算結果を取得し、出力処理回路が入力データフレームに対応する出力データフレームに対して検証演算を行って、第2演算結果を取得し、かつ、比較モジュールが第1演算結果及び第2演算結果に基づいて、データパスの第1エラー警報信号を生成することができ、こうなると、データパス内部にエラーが発生した状況をタイムリーに発見して、関係者にタイムリー通知して、データパスに対する保護を実現することができる。これから分かるように、本開示の実施例において、データパスの外部に入力処理回路、出力処理回路及び比較モジュールからなる、ハードウェア構造が簡単な保護回路を設置することにより、検証演算処理と演算結果の使用を組み合わせて、データパスの内部でデータパスの各構成部分をそれぞれ保護することを必要とせず、データパスの第1エラー警報信号を生成して、データパスに対する保護を効果的に実現することができ、そのため、本開示の実施例は、低いハードウェアオーバーヘッドでデータパスに対する保護を実現できる。
【0011】
以下、図面及び実施例により、本開示の技術案をより一層詳細に説明する。
本開示の上記及び他の目的、特徴や利点は、本開示の実施例についての図面を併せてのより詳細な説明によって明らかになるであろう。図面は、本開示の実施例に対するさらなる理解を提供するために用いられるとともに、本明細書の一部を構成し、本開示の実施例と共に本開示を解釈するために用いられものであり、本開示を限定するものではない。図面において、同じ参照符号は一般的に同じ部材又はステップを示す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1A】画像パスの概略構造図である。
図1B】本開示の実施例に適用されるシーンの概略図である。
図2】本開示の一例示的な実施例にて提供されるデータパスの保護回路の概略構造図である。
図3】本開示の別の例示的な実施例にて提供されるデータパスの保護回路の概略構造図である。
図4】本開示の一例示的な実施例にて提供されるデータパスの保護方法の概略フローチャートである。
図5】本開示の別の例示的な実施例にて提供されるデータパスの保護方法の概略フローチャートである。
図6】本開示の例示的な又別の実施例にて提供されるデータパスの保護方法の概略フローチャートである。
図7】本開示の一例示的な実施例にて提供されるデータパスの保護装置の概略構造図である。
図8】本開示の別の例示的な実施例にて提供されるデータパスの保護装置の概略構造図である。
図9】本開示の一例示的な実施例にて提供される電子機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本開示の例示的な実施例について詳細に説明する。明らかに、説明された実施例は、本開示のすべての実施例ではなく、本開示の実施例の一部にすぎず、本開示は、明細書に説明した例示的な実施例に限定されるものではないことを理解されたい。
【0014】
なお、特に説明がない限り、これらの実施例に記載された部材及びステップの相対的な配置、数式及び値は本開示の範囲を限定するものではない。
【0015】
当業者であれば、本開示の実施例における「第1」、「第2」などの用語は、異なるステップ、機器又はモジュールなどを区別するために用いられるだけで、いかなる特定の技術的意味を表すものでもなく、それらの間の必然的な論理的順序を表すものでもないことを理解できる。
【0016】
また、本開示の実施例では、「複数」は、2つ以上を意味し、「少なくとも1つ」は、1つ、2つ又は2つ以上を意味することを理解されたい。
【0017】
本開示の実施例に言及されるいずれか1つの部材、データ又は構造は、明確な限定がないか又は文脈上で逆の示唆が与えられない場合、一般的に、1つ又は複数と理解され得ることも理解されたい。
【0018】
また、本開示において、「及び/又は」という用語は、関連オブジェクトの関連関係を説明するためのものにすぎず、3種類の関係が存在することを意味し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、Bが単独で存在する場合の3つの場合を表すことができる。また、本開示において、符号「/」は、一般に、前後関連するオブジェクトが「又は」の関係であることを示す。
【0019】
本開示の各実施例に対する説明は、各実施例間の相違点を強調し、その同一又は類似の点は互いに参照することができ、簡潔にするために、詳細な説明を省略したことも理解されたい。
【0020】
また、図面に示されている各部分の寸法は、説明の便宜上、実際の比例関係に従って描かれたものではないことを理解されたい。
【0021】
以下、少なくとも1つの例示的な実施例に対する説明は、実際には例示的なものに過ぎず、本開示及びその応用又は使用に対するいかなる限定ではない。
【0022】
当業者に知られている技術、方法及び機器について詳細な説明を行わないが、適切な場合、当該技術、方法及び機器は明細書の一部とみなされるべきである。
【0023】
なお、以下の図面では、類似の符号及び文字は同様の項目を表しており、ある項目が一度1つの図面において定義されると、それ以降の図面では更なる説明を要しない。
【0024】
本開示の実施例は、端末機器、コンピュータシステム、サーバなどの電子機器に適用でき、それは、多くの他の汎用又は専用のコンピューティングシステム環境又は構成とともに操作できる。なお、電子機器は、システム・オン・チップ(System on Chip,SOC)を含んでもよく、SOCには、中央処理装置(Central Processing Unit,CPU)、様々な他のタイプのプロセッサー、様々なデータ処理パス、メモリーなどが含まれてもよく、SOC上でオペレーティングシステムを実行することができ、本開示の実施例は、具体的には、SOCの内部に適用でき、本開示の実施例に係る様々な電気的な接続は、いずれもSOC内部で実現でき、本開示の実施例に係る様々な電気的な接続は、具体的には、SOC内部のシリコン基板上の金属配線接続であってもよく、本開示の実施例に係る全ての処理操作は、いずれもSOC内部で完了することができる。端末機器、コンピュータシステム、サーバなどの電子機器とともに使用するのに適する周知の端末機器、コンピューティングシステム、環境及び/又は構成の例として、自動車チップの機器或いはシステム、パーソナルコンピュータシステム、サーバコンピュータシステム、シンクライアント、シッククライアント、ハンドヘルド又はラップトップデバイス、マイクロプロセッサベースシステム、セットトップボックス、プログラマブル家電機器、ネットワークパソコン、小型コンピュータシステム、大型コンピュータシステム、及び上記いずれか1つのシステムを含む分散型クラウドコンピューティング技術環境などを含むが、これらに限定されない。
【0025】
端末機器、コンピュータシステム、サーバなどの電子機器は、コンピュータシステムによって実行されるコンピュータシステム実行可能な命令(プログラムモジュールなど)の一般的なコンテキストで記述できる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、目標プログラム、コンポーネント、論理、データ構造などを含んでもよい。コンピュータシステム/サーバは、分散型クラウドコンピューティング環境で実施でき、分散型クラウドコンピューティング環境において、タスクは通信ネットワークによってリンクされたリモート処理機器によって実行される。分散型クラウドコンピューティング環境において、プログラムモジュールは、記憶機器を含むローカル又はリモートコンピューティングシステムの記憶媒体上に位置してもよい。
【0026】
出願の概要
本開示の実現中に、発明者らは、技術の発展に伴って、従来のデータパスは、すでに、システム機能の安全性要件を満たすことができず、例えばASIL Bの要件を満たすことができず、データパスを保護するためには、対応する電気回路を増加する必要があることを発見し、ここで、ASIL Bは、ISO26262の内容であり、ISO26262は、自動車業界の業界標準である。
【0027】
具体的には、データパスは、画像パス、オーディオパスなどであり得る。データパスが画像パスである場合、図1Aに示すように、画像パスには、メモリユニット11、キー論理モジュール12及び制御ユニット13が含まれ得、メモリユニット11は、キー論理モジュール12のデータを記憶するために用いられることができ、制御ユニット13は、キー論理モジュール12の配置を制御することができる。画像パスに対する保護を実現するために、メモリユニット11に対するECC保護、キー論理モジュール12に対する冗長設計保護、及び制御ユニット13に対するレジスタパリティ検査保護を行うために、画像パスの内部に回路を増加する必要があるのが一般的であり、こうなると、画像パスを保護するための回路のハードウェアオーバーヘッドが大きい。
【0028】
例示的なシステム
上記の出願の概要に言及された回路のハードウェアオーバーヘッドが大きいという問題を解決するために、図1Bに示すように、画像パスの外部に、本開示の実施例にて提供されるデータパスの保護回路を設置することができ、ハードウェアの初期化が完了した後、データパスの保護回路は自動的に動作することができ、それにより、低いハードウェアオーバーヘッドでデータパスに対する保護を実現できる。
【0029】
例示的な回路
図2は、本開示の一例示的な実施例にて提供されるデータパスの保護回路の概略構造図である。図2に示すように、データパスの保護回路は、入力処理回路31、出力処理回路32及び比較モジュール33を含む。
【0030】
比較モジュール33は、入力処理回路31及び出力処理回路32のそれぞれに電気的に接続される。
【0031】
入力処理回路31は、予め設定された検証方法にしたがって、入力データフレームに対して検証演算を行って、第1演算結果を得るために用いられる。
【0032】
出力処理回路32は、予め設定された検証方法にしたがって、入力データフレームに対応する出力データフレームに対して検証演算を行って、第2演算結果を得るために用いられる。
【0033】
比較モジュール33は、第1演算結果及び第2演算結果を取得し、第1演算結果及び第2演算結果に基づいて、データパスの第1エラー警報信号を生成するために用いられる。
【0034】
理解を容易にするために、本開示の実施例はいずれもデータパスが画像パスである場合を例として説明し、これに対応して、本開示の実施例における入力データフレーム及び出力データフレームは、いずれも画像フレームである。
【0035】
ここで、図2図3に示すように、入力処理回路31及び出力処理回路32は、さらに、それぞれデータパス(data path)のデータバス(data bus)に電気的に接続されることができる。
【0036】
本開示の実施例において、図3に示すように、データパスのデータバスは、入力データバス34及び出力データバス35を含み得、データパスの入力端(図3に示す左端)は、入力データバス34に電気的に接続されてもよく、データパスの出力端(図3に示す右端)は出力データバス35に電気的に接続されてもよく、こうなると、信号は、入力データバス34経由でデータパスに流入し、出力データバス35経由でデータパスから流出することができる。選択可能に、入力データバス34は、制御信号入力データバス341及びデータ信号入力データバス342を含み得、出力データバス35は、制御信号出力データバス351及びデータ信号出力データバス352を含み得、制御信号入力データバス341及び制御信号出力データバス351は、制御信号を伝送するために用いられることができ、データ信号入力データバス342及びデータ信号出力データバス352は、データ信号(ここで、具体的には画像信号である)を伝送するために用いられることができる。
【0037】
なお、入力処理回路31は、入力データバス34に電気的に接続されることができ、こうなると、入力処理回路31は、入力データバス34から入力データフレームを取得できる。次に、入力処理回路31は、予め設定された検証方法にしたがって、取得された入力データフレームに対して検証演算を行って、第1演算結果を取得し、例えば、予め設定された巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)の多項式にしたがって、取得された入力データフレームに対してCRC演算を行って、対応するCRC値を取得し、取得したCRC値を第1演算結果とする。
【0038】
出力処理回路32は、出力データバス35に電気的に接続されることができ、こうなると、出力処理回路32は、出力データバス35から入力データフレームに対応する出力データフレームを取得できる。なお、本開示の実施例における入力データフレームと出力データフレームとは1対1の対応関係であり得、いずれの入力データフレームに対応する出力データフレームは、データパスが自分に入力された当該入力データフレームに基づいて出力するデータフレームであり得る。次に、出力処理回路32は、予め設定された検証方法にしたがって、取得された出力データフレームに対して検証演算を行って、第2演算結果を得ることができ、例えば、予め設定されたCRCの多項式にしたがって、取得された出力データフレームに対してCRC演算を行って、該当するCRC値を取得し、取得したCRC値を第2演算結果とする。
【0039】
比較モジュール33は、入力処理回路31及び出力処理回路32のそれぞれに電気的に接続されるため、入力処理回路31によって得られた第1演算結果は、比較モジュール33に提供されることができ、出力処理回路32によって得られた第2演算結果も比較モジュール33に提供されることができ、比較モジュール33は、第1演算結果と第2演算結果とを比較し、比較結果が要件を満たさない場合、データパスの第1エラー警報信号を生成することができる。
【0040】
具体的な実施形態において、比較モジュール33は、入力データフレームの第1演算結果を取得し、当該入力データフレームに対応する出力データフレームの第2演算結果を取得して、取得された第1演算結果と第2演算結果とを比較することができる。取得された第1演算結果と第2演算結果とが異なる場合、比較結果が要求を満たさないと見なすことができ、すると、データパスの内部にエラーが発生したと判定することができ、このとき、比較モジュール33は第1エラー警報信号を生成でき、関係者にデータパスの内部にエラーが発生したことを通知して、関係者が当該エラーをタイムリーに処理できるように、第1エラー警報信号をテキスト形態、音声形態、光形態等で出力することができる。
【0041】
別の具体的な実施形態において、比較モジュール33は、連続するK個(Kは2以上の整数)の入力データフレームのK個の第1演算結果を取得し、連続するK個の入力データフレームと1対1に対応するK個の出力データフレームのK個の第2演算結果を取得し、かつ、K個の第1演算結果とK個の第2演算結果とをペアリングしてK個の結果ペア(各結果ペアには、1つの入力データフレームの第1演算結果及び当該入力データフレームに対応する出力データフレームの第2演算結果が含まれる)にすることができ、比較モジュール33は、さらに、結果ペアごとに、その中の第1演算結果と第2演算結果とが同じであるか否かを比較することができる。予め設定された比例(例えば20%、30%等)を超える結果ペア中の第1演算結果と第2演算結果とが異なる場合、比較結果が要求を満たさないと見なすことができ、すると、データパスの内部にエラーが発生したと判定することができ、このとき、比較モジュール33は第1エラー警報信号を生成でき、関係者にデータパスの内部にエラーが発生したことを通知して、関係者が当該エラーをタイムリーに処理できるように、第1エラー警報信号をテキスト形態、音声形態、光形態等で出力することができる。
【0042】
本開示の実施例にて提供されるデータパスの保護回路は、入力処理回路31で入力データフレームに対して検証演算を行って、第1演算結果を取得し、出力処理回路32で入力データフレームに対応する出力データフレームに対して検証演算を行って、第2演算結果を取得し、かつ、比較モジュール33で第1演算結果及び第2演算結果に基づいて、データパスの第1エラー警報信号を生成することができ、こうなると、データパスの内部にエラーが発生した状況をタイムリーに発見して、この状況を関係者にタイムリーに通知することができ、データパスに対する保護を実現する。これから分かるように、本開示の実施例において、データパスの外部に、入力処理回路31、出力処理回路32及び比較モジュール33からなる、ハードウェア構造が簡単な保護回路を設置することにより、検証演算処理と演算結果への使用とを組み合わせて、データパスの内部でデータパスの各構成部分をそれぞれ保護することを必要とせず、データパスの第1エラー警報信号を生成して、データパスに対する保護を効果的に実現することができ、そのため、本開示の実施例は、低いハードウェアオーバーヘッドでデータパスに対する保護を実現できる。
【0043】
選択可能な一例示において、図3に示すように、入力処理回路31は、第1信号生成モジュール311及び第1処理モジュール312を含む。
【0044】
第1信号生成モジュール311は、第1処理モジュール312に電気的に接続され、第1処理モジュール312は、さらに、比較モジュール33に電気的に接続される。
【0045】
第1信号生成モジュール311は、入力制御信号に基づいて、第1処理モジュール312が完全な入力データフレームを取得したと決定した場合、入力フレームの末尾信号を生成して、入力フレームの末尾信号を送信するために用いられる。
【0046】
第1処理モジュール312は、比較モジュール33が第1演算結果を取得するように、第1信号生成モジュール311からの入力フレームの末尾信号に応じて、第1演算結果を得て出力するために用いられる。
【0047】
ここで、第1信号生成モジュール311は、第1インターフェースP1及び第2インターフェースP2を有してもよく、第1処理モジュール312は、第3インターフェースP3、第4インターフェースP4及び第5インターフェースP5を有してもよく、比較モジュール33は、第6インターフェースP6及び第7インターフェースP7を有してもよく、第1インターフェースP1は制御信号入力データバス341に電気的に接続されてもよく、第2インターフェースP2は第4インターフェースP4に電気的に接続されてもよく、第3インターフェースP3はデータ信号入力データバス342に電気的に接続されてもよく、第5インターフェースP5は第6インターフェースP6に電気的に接続されてもよい。
【0048】
第3インターフェースP3がデータ信号入力データバス342に電気的に接続されるため、第1処理モジュール312はデータ信号入力データバス342から入力データ信号を取得でき、第1インターフェースP1が制御信号入力データバス341に電気的に接続されるため、第1信号生成モジュール311は制御信号入力データバス341から入力制御信号を取得できる。なお、入力制御信号は、入力データフレームに含まれる有効データ量、入力データフレームの伝送進行状況等を指示するための情報を携えることができ、こうなると、第1処理モジュール312がデータ信号入力データバス342から取得したデータ量と制御信号入力データバス341から取得した入力制御信号とを組み合わせて、第1処理モジュール312がデータ信号入力データバス342から完全な入力データフレームを取得したか否かを便利かつ確実に決定することができ、決定結果が「はい」である場合、第1信号生成モジュール311は入力フレームの末尾信号を生成して、第2インターフェースP2から入力フレームの末尾信号を出力することができ、対応して、第1処理モジュール312は第4インターフェースP4から入力フレームの末尾信号を取得することができる。次に、入力フレームの末尾信号に応じて、第1処理モジュール312は、CRC演算に基づいて、第1演算結果を取得して、第5インターフェースP5から第1演算結果を出力し、対応して、比較モジュール33は第6インターフェースP6から第1演算結果を取得し、第1演算結果に基づいて、比較処理を行い、かつ、第1エラー警報信号を生成することができ、比較モジュール33は、さらに、第7インターフェースP7から第1エラー警報信号を出力することができる。
【0049】
本開示の実施例において、入力処理回路31中の第1信号生成モジュール311は、第1処理モジュール312が完全な入力データフレームを取得した状況を効果的に認識することができ、この状況では、入力フレームの末尾信号で入力処理回路31中の第1処理モジュール312をトリガーして、第1演算結果を取得して出力し、これに基づいてデータパスに対する保護を実現し、入力処理回路31のハードウェア構造が簡単で、ハードウェアオーバーヘッドを低減するのに役立つ。
【0050】
選択可能な一例示において、図3に示すように、当該保護回路は、さらに、記憶モジュール36を含む。
【0051】
記憶モジュール36は、第1信号生成モジュール311、第1処理モジュール312及び比較モジュール33のそれぞれに電気的に接続される。
【0052】
第1信号生成モジュール311は、さらに、入力制御信号に基づいて、第1処理モジュール312が完全な入力データフレームを取得したと決定した場合、データ書き込み信号を生成して、データ書き込み信号を送信するために用いられる。
【0053】
第1処理モジュール312は、第1信号生成モジュール311からの入力フレームの末尾信号に応じて、第1演算結果を送信するために用いられる。
【0054】
記憶モジュール36は、第1信号生成モジュール311からのデータ書き込み信号に応じて、第1処理モジュール312からの第1演算結果を記憶するために用いられ、記憶モジュール36は、さらに、第1演算結果を送信するために用いられる。
【0055】
ここで、記憶モジュール36は、先入れ先出し(First Input First Output,FIFO)メモリーであり得、記憶モジュール36は、第8インターフェースP8、第9インターフェースP9及び第10インターフェースP10を有してもよく、第1信号生成モジュール311は、さらに、第11インターフェースP11を有してもよく、第8インターフェースP8は、第11インターフェースP11に電気的に接続されてもよく、第9インターフェースP9は、第5インターフェースP5に電気的に接続されてもよく、第10インターフェースP10は、第6インターフェースP6に電気的に接続されてもよい。
【0056】
第1処理モジュール312がデータ信号入力データバス342から完全な入力データフレームを取得したと決定した場合、第1信号生成モジュール311は、データ書き込み信号を生成して、第11インターフェースP11からデータ書き込み信号を出力することができ、対応して、記憶モジュール36は第8インターフェースP8からデータ書き込み信号を取得でき、ここで、記憶モジュール36がFIFOメモリーである場合、データ書き込み信号はFIFO書き信号とも呼ばれ得る。
【0057】
また、第1処理モジュール312は、第1信号生成モジュール311からの入力フレームの末尾信号に応じて、第5インターフェースP5から第1演算結果を出力し、対応して、記憶モジュール36は第9インターフェースP9から第1演算結果を取得でき、記憶モジュール36はデータ書き込み信号に応じて、第1演算結果をラッチすることができ、記憶モジュール36にラッチされた第1演算結果は、比較モジュール33が第6インターフェースP6から第1演算結果を取得するように、後で第10インターフェースP10から出力されることができる。
【0058】
本開示の実施例において、第1信号生成モジュール311は、第1処理モジュール312が完全な入力データフレームを取得した状況を効果的に認識することができ、当該状況では、データ書き込み信号で記憶モジュール36をトリガーして、第1処理モジュール312からの第1演算結果をラッチし、記憶モジュール36は、後で必要がある場合に、ラッチされた第1演算結果を比較モジュール33に提供することができ、これに基づいてデータパスに対する保護を実現し、保護回路全体のハードウェア構造は簡単で、ハードウェアオーバーヘッドを低減するのに役立つ。
【0059】
選択可能な一例示において、図3に示すように、当該保護回路は、さらに、重複検出モジュール37を含む。
【0060】
重複検出モジュール37は、第1接続バス38を介して、第1信号生成モジュール311及び記憶モジュール36に電気的に接続され、重複検出モジュール37は、さらに、第2接続バス39を介して、第1処理モジュール312及び記憶モジュール36に電気的に接続される。
【0061】
重複検出モジュール37は、第1接続バス38から連続するN個のデータ書き込み信号を取得し、第2接続バス39から連続するN個のデータ書き込み信号に対応するN個の第1演算結果を取得し、N個の第1演算結果のうち、同じ演算結果の数とNが予め設定された関係を満たす場合、データパスの第2エラー警報信号を生成するために用いられ、Nは2以上の整数である。
【0062】
ここで、重複検出モジュール37は、第12インターフェースP12、第13インターフェースP13及び第14インターフェースP14を有してもよく、第12インターフェースP12は第1接続バス38に電気的に接続され、第13インターフェースP13は第2接続バス39に電気的に接続される。
【0063】
ここで、Nは、2、3、4、5、又は5よりも大きい整数であってもよく、N個の第1演算結果のうち、同じ演算結果の数とNが予め設定された関係を満たすということは、N個の第1演算結果のうち、同じ演算結果の数とNとの差の絶対値が予め設定された差(例えば2、3等)以下であるか、又は、N個の第1演算結果のうち、同じ演算結果の数とNとの比が予め設定された比(例えば0.6、0.7、0.8等)以上であることを指し得る。選択可能に、Nは、5であってもよく、5つの第1演算結果のうち、同じ演算結果の数が3つを越える場合、上記の予め設定された関係を満たすと決定できる。
【0064】
第12インターフェースP12が第1接続バス38に電気的に接続されるため、第1信号生成モジュール311から記憶モジュール36に送信された各データ書き込み信号は、いずれも重複検出モジュール37によって取得できる。第13インターフェースP13が第2接続バス39に電気的に接続されるため、第1処理モジュール312から記憶モジュール36に送信された各第1演算結果は、いずれも重複検出モジュール37によって取得できる。重複検出モジュール37は、取得されたデータ書き込み信号及び第1演算結果に対する統計及び分析処理を行うことができ、統計及び分析処理により、連続するN個のデータ書き込み信号及び連続するN個のデータ書き込み信号に対応するN個の第1演算結果を取得したと決定し、かつ、N個の第1演算結果のうち、同じ演算結果の数とNが予め設定された関係を満たす場合、入力データフレームが重複するというエラーが発生したと判定することができ、このとき、重複検出モジュール37は、第2エラー警報信号を生成して、第14インターフェースP14から第2エラー警報信号を出力することができ、第2エラー警報信号は、入力データフレームが重複するというエラーが発生したことを関係者に通知して、関係者が当該エラーをタイムリーに処理できるように、テキスト形態、音声形態、光形態で出力されることができる。
【0065】
本開示の実施例において、重複検出モジュール37の設置により、入力データフレームが重複するというエラーが発生した状況をタイムリーに発見して、当該状況を関係者にタイムリーに通知することができ、こうなると、データパスに対する保護を実現するのに役立つ。
【0066】
選択可能な一例示において、図3に示すように、第1処理モジュール312は、第1信号処理ユニット3121及び第1検証ユニット3122を含む。
【0067】
第1信号処理ユニット3121は、第1検証ユニット3122に電気的に接続され、第1検証ユニット3122は、さらに、第1信号生成モジュール311及び比較モジュール33のそれぞれに電気的に接続される。
【0068】
第1信号処理ユニット3121は、入力制御信号に基づいて、入力データ信号中の有効信号に対してサンプリング及びパッキング(パッケージング)処理を行って、第1サンプリング・パッキング結果を送信するために用いられる。
【0069】
第1検証ユニット3122は、第1信号処理ユニット3121からの第1サンプリング・パッキング結果に基づいて、入力データフレームに対する検証演算の後に得られる第1演算結果を生成するために用いられる。
【0070】
ここで、第1信号処理ユニット3121は、第3インターフェースP3、第15インターフェースP15及び第16インターフェースP16を有してもよく、第1検証ユニット3122は第4インターフェースP4、第5インターフェースP5及び第17インターフェースP17を有してもよく、第15インターフェースP15は制御信号入力データバス341に電気的に接続されてもよく、第16インターフェースP16は第17インターフェースP17に電気的に接続されてもよく、第5インターフェースP5は第6インターフェースP6に電気的に接続されてもよい。
【0071】
第15インターフェースP15が制御信号入力データバス341に電気的に接続されるため、第1信号処理ユニット3121は第15インターフェースP15から入力制御信号を取得でき、第3インターフェースP3がデータ信号入力データバス342に電気的に接続されるため、第1信号処理ユニット3121は第3インターフェースP3から入力データ信号を取得できる。なお、入力制御信号は、入力データ信号のうち、どれらの信号が有効信号であり、どれらの信号が無効信号であるかを指示することができ、こうなると、入力制御信号により指示効果を果たし、第1信号処理ユニット3121は、入力データ信号中の有効信号のみをサンプリングして、サンプリングされた信号をパッキング処理することができ、例えば第1検証ユニット3122に必要なデータ構造にパッキングして、第1サンプリング・パッキング結果を得る。次に、第1信号処理ユニット3121は、第16インターフェースP16から第1サンプリング・パッキング結果を出力することができ、対応して、第1検証ユニット3122は第17インターフェースP17から第1サンプリング・パッキング結果を取得でき、第1サンプリング・パッキング結果に基づいて、第1検証ユニット3122は、完全な入力画像フレームを取得することができ、これに基づいて第1演算結果を取得し、かつ、比較モジュール33が第6インターフェースP6から第1演算結果を取得するように、第5インターフェースP5から第1演算結果を出力する。
【0072】
本開示の実施例において、第1処理モジュール312中の第1信号処理ユニット3121は、入力データ信号中の有効信号のみに対してサンプリング及びパッキング処理を行って、第1サンプリング・パッキング結果を第1処理モジュール312中の第1検証ユニット3122に提供することができ、第1検証ユニット3122は、これに基づいて第1演算結果を生成して、第1演算結果を比較モジュール33に提供することができ、これに基づいてデータパスに対する保護を実現する。本開示の実施例では、無効信号を処理する必要がないため、無効信号による干渉を回避できるだけでなく、システムリソースや電力を節約することができ、かつ、第1処理モジュール312のハードウェア構造が簡単であるため、ハードウェアオーバーヘッドを低減するのに役立つ。
【0073】
選択可能な一例示において、図3に示すように、当該保護回路は、さらに、制御信号検出モジュール40を含む。
【0074】
制御信号検出モジュール40は、入力制御信号で運ばれる有効データ量と予め設定されたデータ量とが異なる、及び/又は、入力制御信号で運ばれるフレーム伝送占有時間が予め設定された時間を超える場合、データパスの第3エラー警報信号を生成するために用いられる。
【0075】
ここで、制御信号検出モジュール40は、第18インターフェースP18及び第19インターフェースP19を有してもよく、第18インターフェースP18は制御信号入力データバス341に電気的に接続される。
【0076】
ここで、各入力制御信号は、いずれも有効データ量及びフレーム伝送占有時間などの情報を運ぶことができ、当該有効データ量は、単一の入力データフレームに含まれる有効データ量であり、当該フレーム伝送占有時間は、単一の入力データフレームの伝送に必要な時間の長さである。
【0077】
第18インターフェースP18が制御信号入力データバス341に電気的に接続されるため、制御信号検出モジュール40は、第18インターフェースP18から入力制御信号を取得でき、次に、制御信号検出モジュール40は、取得された入力制御信号から有効データ量及びフレーム伝送占有時間を抽出することができ、抽出された有効データ量と予め設定されたデータ量とを比較し、かつ、抽出されたフレーム伝送占有時間の長さと予め設定された時間の長さとを比較する。抽出された有効データ量と予め設定されたデータ量とが異なる、及び/又は、抽出されたフレーム伝送占有時間の長さが予め設定された時間の長さを超える場合、データ量異常及び/又はデータフレームロスのエラーが発生したと判定することができ、このとき、制御信号検出モジュール40は第3エラー警報信号を生成して、第19インターフェースP19から第3エラー警報信号を出力することができ、第3エラー警報信号は、データ量異常及び/又はデータフレームロスのエラーが発生したことを関係者に通知して、関係者が当該エラーをタイムリーに処理できるように、テキスト形態、音声形態、光形態等により出力されることができる。
【0078】
本開示の実施例において、制御信号検出モジュール40の設置により、データ量異常及び/又はデータフレームロスのエラーが発生した状況をタイムリーに発見して、当該状況を関係者にタイムリーに通知することができ、こうなると、データパスに対する保護を実現するのに役立つ。
【0079】
選択可能な一例示において、図3に示すように、出力処理回路32は、第2信号生成モジュール321及び第2処理モジュール322を含む。
【0080】
第2信号生成モジュール321は、第2処理モジュール322及び比較モジュール33のそれぞれに電気的に接続され、第2処理モジュール322は、さらに、比較モジュール33に電気的に接続される。
【0081】
第2信号生成モジュール321は、出力制御信号に基づいて、第2処理モジュール32が完全な出力データフレームを取得したと決定した場合、出力フレームの末尾信号及び比較イネーブル信号を生成して、出力フレームの末尾信号を送信し、かつ、比較イネーブル信号を送信するために用いられる。
【0082】
第2処理モジュール322は、第2信号生成モジュール321からの出力フレームの末尾信号に応じて、第2演算結果を得て送信するために用いられる。
【0083】
比較モジュール33は、第2信号生成モジュール321からの比較イネーブル信号に応じて、第1演算結果と第2演算結果とを比較し、かつ、第1演算結果と第2演算結果とがマッチングしない比較結果である場合、第1エラー警報信号を生成するために用いられる。
【0084】
ここで、第2信号生成モジュール321は、第20インターフェースP20、第21インターフェースP21及び第22インターフェースP22を有してもよく、第2処理モジュール322は、第23インターフェースP23、第24インターフェースP24及び第25インターフェースP25を有してもよく、比較モジュール33は、第7インターフェースP7、第26インターフェースP26及び第27インターフェースP27を有してもよく、第20インターフェースP20は制御信号出力データバス351に電気的に接続されてもよく、第21インターフェースP21は第26インターフェースP26に電気的に接続されてもよく、第22インターフェースP22は第24インターフェースP24に電気的に接続されてもよく、第23インターフェースP23はデータ信号出力データバス352に電気的に接続されてもよく、第25インターフェースP25は第27インターフェースP27に電気的に接続されてもよい。
【0085】
第23インターフェースP23がデータ信号出力データバス352に電気的に接続されるため、第2処理モジュール322は、データ信号出力データバス352から出力データ信号を取得でき、第20インターフェースP20が制御信号出力データバス351に電気的に接続されるため、第2信号生成モジュール321は、制御信号出力データバス351から出力制御信号を取得できる。なお、出力制御信号は、出力データフレームに含まれている有効情報量や出力データフレームの伝送進行状況等を指示するための情報を運ぶことができ、こうなると、第2処理モジュール322がデータ信号出力データバス352から取得したデータ量と制御信号出力データバス351から取得した出力制御信号とを組み合わせて、第2処理モジュール322がデータ信号出力データバス352から完全な出力データフレームを取得したか否かを便利かつ確実に決定することができ、決定結果が「はい」である場合、第2信号生成モジュール321は、出力フレームの末尾信号及び比較イネーブル信号を生成して、第21インターフェースP21から比較イネーブル信号を出力し、かつ、第22インターフェースP22から出力フレームの末尾信号を出力することができ、対応して、比較モジュール33は第26インターフェースP26から比較イネーブル信号を取得でき、第2処理モジュール322は第24インターフェースP24から出力フレームの末尾信号を取得できる。
【0086】
次に、第2処理モジュール322は、出力フレームの末尾信号に応じて、第2演算結果を取得し、第25インターフェースP25から第2演算結果を出力し、対応して、比較モジュール33は、第27インターフェースP27から第2演算結果を取得できる。また、比較モジュール33は、さらに、比較イネーブル信号に応じて、第1演算結果と第2演算結果とを比較して、第1演算結果が第2演算結果とマッチングするか否かを決定することができ、なお、上記において、比較結果が要件を満たさない状況を第1演算結果と第2演算結果とがマッチングしない状況とすることが可能で、第1演算結果と第2演算結果とがマッチングしない比較結果である場合、比較モジュール33は第1エラー警報信号を生成することができる。
【0087】
本開示の実施例において、出力処理回路32における第2信号生成モジュール321が、出力処理回路32における第2処理モジュール322が完全な出力データフレームを取得した状況を効果的に認識することができ、当該状況で、出力フレームの末尾信号で第2処理モジュール322をトリガーして、第2演算結果を得て送信し、比較イネーブル信号で比較モジュール33をトリガーして比較処理を行い、これに基づいて、データパスに対する保護を実現し、出力処理回路32のハードウェア構造が簡単で、ハードウェアオーバーヘッドを低減するのに役立つ。
【0088】
選択可能な一例示において、図3に示すように、当該保護回路は、さらに、記憶モジュール36を含む。
【0089】
記憶モジュール36は、入力処理回路31、比較モジュール33及び第2信号生成モジュール321のそれぞれに電気的に接続される。
【0090】
入力処理回路31は、さらに、第1演算結果を送信するために用いられる。
【0091】
記憶モジュール36は、入力処理回路31からの第1演算結果を記憶するために用いられる。
【0092】
第2信号生成モジュール321は、さらに、出力制御信号に基づいて、第2処理モジュール322が完全な出力データフレームを取得したと決定した場合、データ読み取り信号を生成して、データ読み取り信号を送信するために用いられる。
【0093】
記憶モジュール36は、さらに、第2信号生成モジュール321からのデータ読み取り信号に応じて、記憶されている第1演算結果を読み取って、読み取られた第1演算結果を送信するために用いられる。
【0094】
ここで、記憶モジュール36は、FIFOメモリーであってもよく、記憶モジュール36は、第9インターフェースP9、第10インターフェースP10及び第28インターフェースP28を有してもよく、比較モジュール33は、第6インターフェースP6を有してもよく、第2信号生成モジュール321は第29インターフェースP29を有してもよく、第9インターフェースP9は入力処理回路31の第5インターフェースP5に電気的に接続されてもよく、第10インターフェースP10は第6インターフェースP6に電気的に接続されてもよく、第28インターフェースP28は第29インターフェースP29に電気的に接続されてもよい。
【0095】
第9インターフェースP9が第5インターフェースP5に電気的に接続されるため、記憶モジュール36は第9インターフェースP9から入力処理回路31からの第1演算結果を取得でき、記憶モジュール36は、受信した第1演算結果をラッチすることができる。また、第2処理モジュール322がデータ信号出力データバス352から完全な出力データフレームを取得したと決定した場合、第2信号生成モジュール321は、データ読み取り信号を生成して、第29インターフェースP29からデータ読み取り信号を出力することができ、対応して、記憶モジュール36は第28インターフェースP28からデータ読み取り信号を取得でき、データ読み取り信号に応じて、記憶モジュール36は、比較モジュール33が第6インターフェースP6から第1演算結果を取得するように、記憶されている第1演算結果を読み取って、第10インターフェースP10から第1演算結果を出力する。
【0096】
これから分かるように、本開示の実施例において、第2信号生成モジュール321は、第2処理モジュール32が完全な出力データフレームを取得した状況を効果的に認識することができ、当該状況で、データ読み取り信号で記憶モジュール36をトリガーしてラッチされた第1演算結果を読み取り、読み取られた第1演算結果を比較モジュール33に提供し、これに基づいて、データパスに対する保護を実現し、保護回路全体のハードウェア構造は簡単で、ハードウェアオーバーヘッドを低減するのに役立つ。
【0097】
選択可能な一例示において、図3に示すように、第2処理モジュール322は、第2信号処理ユニット3221及び第2検証ユニット3222を含む。
【0098】
第2信号処理ユニット3221は、第2検証ユニット3222に電気的に接続され、第2検証ユニット3222は、さらに、第2信号生成モジュール321及び比較モジュール33のそれぞれに電気的に接続される。
【0099】
第2信号処理ユニット3221は、出力制御信号に基づいて、出力データ信号中の有効信号に対してサンプリング及びパッキング処理を行って、第2サンプリング・パッキング結果を送信するために用いられる。
【0100】
第2検証ユニット3222は、第2信号処理ユニット3221からの第2サンプリング・パッキング結果に基づいて、出力データフレームに対する検証演算の後に得られる第2演算結果を生成するために用いられる。
【0101】
ここで、第2信号処理ユニット3221は、第23インターフェースP23、第30インターフェースP30及び第31インターフェースP31を有してもよく、第2検証ユニット3222は第24インターフェースP24、第25インターフェースP25及び第32インターフェースP32を有してもよく、比較モジュール33は第27インターフェースP27を有してもよく、第23インターフェースP23はデータ信号出力データバス352に電気的に接続されてもよく、第30インターフェースP30は制御信号出力データバス351に電気的に接続されてもよく、第31インターフェースP31は第32インターフェースP32に電気的に接続されてもよく、第25インターフェースP25は第27インターフェースP27に電気的に接続されてもよい。
【0102】
第30インターフェースP30が制御信号出力データバス351に電気的に接続されるため、第2信号処理ユニット3221は、第30インターフェースP30から出力制御信号を取得でき、第23インターフェースP23がデータ信号出力データバス352に電気的に接続されるため、第2信号処理ユニット3221は第23インターフェースP23から出力データ信号を取得できる。なお、出力制御信号は、出力データ信号のうち、どれらの信号が有効信号であり、どれらの信号が無効信号であるかを指示することができ、こうなると、出力制御信号により指示効果を果たし、第2信号処理ユニット3221は、出力データ信号中の有効信号のみをサンプリングして、サンプリングされた信号をパッキング処理することができ、例えば、第2検証ユニット3222に必要なデータ構造にパッキングして、第2サンプリング・パッキング結果を得る。次に、第2信号処理ユニット3221は、第31インターフェースP31から第2サンプリング・パッキング結果を出力することができ、対応して、第2検証ユニット3222は第32インターフェースP32から第2サンプリング・パッキング結果を取得でき、第2サンプリング・パッキング結果に基づいて、第2検証ユニット3222は、完全な出力画像フレームを取得することができ、これに基づいて第2演算結果を取得し、かつ、第25インターフェースP25から第2演算結果を出力し、それにより、比較モジュール33が第27インターフェースP27から第2演算結果を取得する。
【0103】
本開示の実施例において、第2処理モジュール322中の第2信号処理ユニット3221は、出力データ信号中の有効信号のみに対してサンプリング及びパッキング処理を行って、第2サンプリング・パッキング結果を第2処理モジュール322中の第2検証ユニット3222に提供することができ、第2検証ユニット3222は、これに基づいて、第2演算結果を生成し、第2演算結果を比較モジュール33に提供することができ、これに基づいて、データパスに対する保護を実現し、本開示の実施例では、無効信号の処理を行う必要がないため、無効信号によって引き起こされる可能性のある干渉を回避できるだけでなく、システムリソースおよび電力を節約することもでき、かつ、第2処理モジュール322のハードウェア構造は簡単で、ハードウェアオーバーヘッドを低減するのに役立つ。
【0104】
以上をまとめると、本開示の実施例にて提供されるデータパスの保護回路を用いて、データパスの内部にエラーが発生した状況、入力データフレームが重複するというエラーが発生した状況、データ量異常が発生した状況、データフレームロスのエラーが発生した状況を便利かつ確実に認識して、これらの状況を関係者にタイムリーに通知することができ、それにより、ハードウェアオーバーヘッドをできるだけ低減して、データパスに対する保護を実現することができ、かつ、エラーの診断カバー率を効果的に向上させて、システム機能の安全性要件を満たすことができる。
例示的な方法
【0105】
図4は、本開示の一例示的な実施例にて提供されるデータパスの保護方法の概略フローチャートである。図4に示す方法は、
予め設定された検証方法にしたがって、入力データフレームに対して検証演算を行って、第1演算結果を得るステップ401と、
予め設定された検証方法にしたがって、入力データフレームに対応する出力データフレームに対して検証演算を行って、第2演算結果を得るステップ402と、
第1演算結果及び第2演算結果に基づいて、データパスの第1エラー警報信号を生成するステップ403と、を含む。
【0106】
選択可能な一例示において、図5に示すように、当該方法は、さらに、
連続するN個の入力データフレームに対応するN個の第1演算結果のうち、同じ演算結果の数とNが予め設定された関係を満たす場合、データパスの第2エラー警報信号を生成するステップであって、Nは2以上の整数であるステップ411を含む。
【0107】
選択可能な一例示において、図6に示すように、当該方法は、さらに、
入力制御信号で運ばれる有効データ量と予め設定されたデータ量とが異なる、及び/又は、入力制御信号で運ばれるフレーム伝送占有時間の長さが予め設定された時間の長さを超える場合、データパスの第3エラー警報信号を生成するステップ412を含む。
【0108】
なお、本開示の実施例は、ステップ412及びステップ401~ステップ403のうちのいずれか1つの実行順序を限定しない。
【0109】
本開示の実施例にて提供されるいずれのデータパスの保護方法は、任意の適切なデータ処理能力を有する機器によって実行されることができ、当該機器は、端末機器及びサーバなどを含むが、これらに限定されない。又は、本開示の実施例にて提供されるいずれのデータパスの保護方法は、プロセッサーによって実行されることができ、例えば、プロセッサーは、メモリーに記憶されている対応する命令を呼び出して、本開示の実施例に言及されたいずれのデータパスの保護方法を実行する。以下では詳細な説明を省略する。
例示的な装置
【0110】
図7は、本開示の一例示的な実施例にて提供されるデータパスの保護装置の概略構造図である。図7に示す装置は、第1処理モジュール701、第2処理モジュール702及び第1生成モジュール703を含む。
【0111】
第1処理モジュール701は、予め設定された検証方法にしたがって、入力データフレームに対して検証演算を行って、第1演算結果を得るために用いられる。
【0112】
第2処理モジュール702は、予め設定された検証方法にしたがって、入力データフレームに対応する出力データフレームに対して検証演算を行って、第2演算結果を得るために用いられる。
【0113】
第1生成モジュール703は、第1処理モジュール701によって生成された第1演算結果及び第2処理モジュール702によって生成された第2演算結果に基づいて、データパスの第1エラー警報信号を生成するために用いられる。
【0114】
選択可能な一例示において、図8に示すように、当該装置は、さらに、
連続するN個の入力データフレームに対応するN個の第1演算結果のうち、同じ演算結果の数とNが予め設定された関係を満たす場合、データパスの第2エラー警報信号を生成するために用いられるモジュールであって、Nは2以上の整数である第2生成モジュール711を含む。
【0115】
選択可能な一例示において、図8に示すように、当該装置は、さらに、
入力制御信号で運ばれる有効データ量と予め設定されたデータ量とが異なる、及び/又は、入力制御信号で運ばれるフレーム伝送占有時間の長さが予め設定された時間の長さを超える場合、データパスの第3エラー警報信号を生成するための第3生成モジュール712を含む。
例示的な電子機器
【0116】
以下、図9を参照しながら本開示の実施例に係る電子機器について説明する。図9は、本開示の実施例による電子機器のブロック図を示す。
【0117】
図9に示すように、電子機器900は、1つ又は複数のプロセッサー901と、メモリー902と、を含む。
【0118】
プロセッサー901は、中央処理装置(Central Processing Unit,CPU)又はデータ処理能力及び/又は命令実行能力を持っている他の形態の処理装置であってもよく、所望の機能を実行するように、電子機器900内の他のコンポーネントを制御できる。
【0119】
メモリー902は、揮発性メモリー及び/又は不揮発性メモリーなどの様々な形態のコンピュータ可読記憶媒体を含む1つ又は複数のコンピュータプログラム製品を含んでもよい。前記揮発性メモリーは、例えばランダムアクセスメモリー((Random Access Memory、RAM)及び/又はキャッシュメモリー(cache)などを含んでもよい。前記不揮発性メモリーは、例えば読み取り専用メモリー(ROM)、ハードディスク、フラッシュメモリーなどを含んでもよい。前記コンピュータ可読記憶媒体に1つ又は複数のコンピュータプログラム命令を記憶することができ、プロセッサー901は、前記プログラム命令を実行することで、上記した本開示の各実施例におけるデータパスの保護及び/又は他の所望の機能を実現できる。前記コンピュータ可読記憶媒体に、入力信号、信号成分、ノイズ成分等の様々なコンテンツも格納できる。
【0120】
一例示では、電子機器900は、さらに、バスシステム及び/又は他の形態の接続機構(図示せず)を介して互に接続されている入力装置903及び出力装置904を含んでもよい。
【0121】
例えば、当該入力装置903は、マイクロフォン又はマイクロフォンアレイであってもよいし、当該入力装置903は通信ネットワークコネクタであってもよい。
【0122】
また、当該入力装置903は、さらに、例えばキーボードやマウスなどを含んでもよい。
【0123】
当該出力装置904は、決定されたエラー警報信号(例えば第1エラー警報信号、第2エラー警報信号及び/又は第3エラー警報信号)などを含む様々な情報を外部に出力することができる。当該出力装置904は、例えばディスプレイ、スピーカー、プリンター、通信ネットワーク及びそれらに接続されるリモート出力機器などを含んでもよい。
【0124】
当然のことながら、説明の簡略化のために、図9には、当該電子機器900内の本開示と関連するコンポーネントの一部のみが示されており、バスや入出力インターフェースなどのコンポーネントは省略された。このほか、具体的な応用状況に応じて、電子機器900は適切な任意の他のコンポーネントをさらに含んでもよい。
例示的なコンピュータプログラム製品及びコンピュータ可読記憶媒体
【0125】
本開示の実施例は、上記の方法及び機器に加え、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品であってもよく、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサーによって実行されると、プロセッサーが本明細書の上記「例示的な方法」に記載の本開示の様々な実施例によるデータパスの保護方法におけるステップを実行させる。
【0126】
前記コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで、本開示の実施例の操作を実行するためのプログラムコードを作成することができ、前記プログラミング言語は、Java(登録商標)、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」言語又は類似のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む。プログラムコードは、完全にユーザコンピューティングデバイス上で実行されてもよいし、一部がユーザコンピューティングデバイス上で実行されてもよいし、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行されてもよいし、一部はユーザコンピューティングデバイス上で、一部はリモートコンピューティングデバイス上で実行されてもよいし、完全にリモートコンピューティングデバイスもしくはサーバ上で実行されてもよい。
【0127】
また、本開示の実施例は、コンピュータプログラム命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であってもよく、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサーによって実行されると、プロセッサーが、本明細書の上記「例示的な方法」に記載の本開示の様々な実施例によるデータパスの保護方法におけるステップを実行する。
【0128】
前記コンピュータ可読記憶媒体としては、1つ又は複数の可読媒体の任意の組み合わせを採用することができる。可読媒体は、可読信号媒体又は可読記憶媒体であり得る。可読記憶媒体は、電気、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置、又はデバイス、あるいはそれらの任意の組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。可読記憶媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)には、1つ又は複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリー(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ((Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM)又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、コンパクトディスク(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記の任意の適切な組み合わせが含まれる。
【0129】
以上、具体的な実施例と併せて本開示の基本原理を説明したが、本開示に言及された利点、長所、効果などは、例示に過ぎず、限定的なものではないことを理解されたい。本開示のそれぞれの実施例がそれらの利点、長所、効果を備えなければならないと考えるべきではない。また、上記開示の具体的な詳細は、例示的な機能及び理解を容易にするための機能を果たすためのものにすぎず、限定的なものではなく、上記詳細は、本開示の実現には必ずしも上記の詳細が必要であることを限定するものではない。
【0130】
本明細書において、各実施例は、逐次的な方法で説明されており、各実施例では、他の実施例との相違点を中心に説明し、各実施例間の同一又は類似の部分は、互に参照すればよい。システムの実施例については、基本的に方法の実施例に対応するため、比較的簡単に説明したが、関連部分は方法の実施例の説明の部分を参照すればよい。
【0131】
本開示に係るデバイス、装置、機器、システムのブロック図は、単なる例示的なものに過ぎず、必ずしもブロック図に示すような方式で接続、配置、構成されることを要求又は暗示することを意図していない。当業者であれば、これらのデバイス、装置、機器、システムを任意の方法で接続、配置、構成してもよいことを分かるだろう。「含む」、「備える」、「有する」などの用語はオープン型語彙であり、「を含むが、それらに限定されない」ということを意味し、それと互換的に使用可能である。本明細書に使用される「又は」と「及び」という用語は、「及び/又は」という用語を指し、文脈上で明らかに別の意味を示さない限り、それらと互換的に使用可能である。本明細書に使用される「例えば」という用語は、「例えば…であるが、これに限定されない」というフレーズを意味し、それと互換的に使用可能である。
【0132】
本開示の方法及び装置は、多くの形態で実現可能である。例えば本開示の方法及び装置は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアの任意の組み合わせによって実現できる。前記方法のステップに用いられる上記の順序は、単に説明するためのものにすぎず、本開示の方法のステップは、特に明記されない限り、上記で具体的に説明した順序に限定されない。また、いくつかの実施例では、本開示は、記録媒体に記録されたプログラムとして実施されてもよく、これらのプログラムは、本開示による方法を実現するための機械可読命令を含む。したがって、本開示は、本開示による方法を実行するためのプログラムを格納した記録媒体も含む。
【0133】
なお、本開示の装置、機器及び方法において、各部材又はステップは、分解及び/又は再組合せしてもよい。これらの分解及び/又は再組合せは、本開示の等価解決手段と見なすべきである。
【0134】
開示された態様についての上記の説明は、当業者が本開示を作成又は使用することを可能にするために提供される。当業者にとって、これらの態様に対する様々な修正は明らかであり、本明細書に定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の態様に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に示された態様に制限されることを意図しておらず、本明細書に開示された原理及び新規特徴と一致する最も広い範囲に従う。
【0135】
例示及び説明の目的のために、上記の説明を提示した。さらに、この説明は、本開示の実施例を本明細書に開示されている形態に制限することを意図していない。以上、複数の例示的な態様及び実施例を説明したが、当業者であれば、それらの特定の変形、修正、変更、追加、及びサブセットを認識できるであろう。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9